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技術 温度検出装置

出願人 リンナイ株式会社リンナイコリアコーポレーション株式会社立山科学センサーテクノロジー
発明者 箕浦勇貴片岡邦夫蜂矢秋仁
出願日 2014年6月23日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2014-127818
公開日 2016年1月18日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-008728
状態 特許登録済
技術分野 気体燃料用ストーブまたはレンジ
主要キーワード 耐熱チューブ バーナーキャップ カシメ止め 拡径部分 バーナーヘッド 円環形 円錐筒状 コンロバーナー
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

長期の使用によっても感熱ヘッド支持パイプに固着しない温度検出装置を提供する。

解決手段

コンロバーナーの中央に立設された支持パイプに、感熱ヘッドが嵌め込まれており、この感熱ヘッドには、感熱ヘッドの下端に煮がかかることを防止する煮零れ汁カバーが設けられている。そして、煮零れ汁カバーは、煮零れ汁がかかることを防止するための部の下端が、感熱ヘッドの下端よりも上方となる位置に取り付けられている。こうすれば、コンロバーナーの下方に落ちた煮零れ汁が炙られて油煙が生じた場合でも、感熱ヘッドの下端の付近には油煙が滞留することはないので、油煙による汚れが進行することはない。その結果、感熱ヘッドが支持パイプに固着することを回避することが可能となる。

概要

背景

コンロバーナーの中央に突設されて、コンロバーナーで加熱調理される調理容器の温度を検出する温度検出装置が広く知られている。この温度検出装置は、コンロバーナーの中央の開口部に立設された支持パイプと、支持パイプに対して上下方向に移動可能に設けられた略円筒形状の感熱ヘッドとを備えている。感熱ヘッドはコイルスプリングによって上方に付勢されており、更に、感熱ヘッドには温度センサーが内蔵されている。そして、コンロバーナーの五徳上に調理容器が載置されると、調理容器の底部で感熱ヘッドが押し下げられて、感熱ヘッドの上端面が調理容器の底部に当接された状態となる。その結果、感熱ヘッドに内蔵された温度センサーで調理容器の温度を検出することが可能となる。

ここで、加熱調理中に調理容器から煮れが発生することがある。感熱ヘッドの下端の支持パイプとの隙間に煮零れ入り込むと、感熱ヘッドが支持パイプに固着してしまい、感熱ヘッドを上方に付勢しておくことができなくなる。すると、五徳上に調理容器を置いても感熱ヘッドの上端面を調理容器の底部に当接させることができなくなって、調理容器の温度を検出することができなくなる。

そこで、下向きに広がる円錐筒状部材(煮零れ汁カバー)を感熱ヘッドに取り付けて、感熱ヘッドの下端の部分を覆うようにすることで、たとえ煮零れが生じても、感熱ヘッドと支持パイプとの隙間には煮零れ汁が入り込まないようにした温度検出装置が提案されている(特許文献1)。

概要

長期の使用によっても感熱ヘッドが支持パイプに固着しない温度検出装置を提供する。コンロバーナーの中央に立設された支持パイプに、感熱ヘッドが嵌め込まれており、この感熱ヘッドには、感熱ヘッドの下端に煮零れ汁がかかることを防止する煮零れ汁カバーが設けられている。そして、煮零れ汁カバーは、煮零れ汁がかかることを防止するための部の下端が、感熱ヘッドの下端よりも上方となる位置に取り付けられている。こうすれば、コンロバーナーの下方に落ちた煮零れ汁が炙られて油煙が生じた場合でも、感熱ヘッドの下端の付近には油煙が滞留することはないので、油煙による汚れが進行することはない。その結果、感熱ヘッドが支持パイプに固着することを回避することが可能となる。

目的

この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、長い間の使用によっても感熱ヘッドが支持パイプに固着することがなく、調理容器の温度を検出することが可能な温度検出装置の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

コンロバーナーの中央に設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、前記コンロバーナーの中央に立設された支持パイプと、略円筒形状に形成されて、下端側が上下方向に移動可能な態様で前記支持パイプに嵌め込まれたホルダーと、前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱板と、該集熱板の下面に取り付けられた温度センサーと、前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと、前記調理容器からの煮が前記ホルダーの下端にかかることを防止する煮零れ汁カバーとを備え、前記煮零れ汁カバーは、下方に向かって拡径する形状の部を有し、該傘部の下端が前記ホルダーの下端よりも上方となる位置に取り付けられていることを特徴とする温度検出装置。

請求項2

請求項1に記載の温度検出装置において、前記煮零れ汁カバーの傘部は、円筒形状に形成されて該煮零れ汁カバーを前記ホルダーに取り付けるための軸部から、水平方向ないし水平方向から下向きに15度の角度範囲で拡径した後、より大きな角度で下向きに拡径する形状に形成されていることを特徴とする温度検出装置。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の温度検出装置において、前記煮零れ汁カバーは、前記傘部の下端が、水平方向から下向きに50度ないし70度の角度範囲となる形状に形成されていることを特徴とする温度検出装置。

技術分野

0001

本発明は、ガスコンロ五徳上に載置された調理容器の底部に当接されて、調理容器の温度を検出する温度検出装置に関する。

背景技術

0002

コンロバーナーの中央に突設されて、コンロバーナーで加熱調理される調理容器の温度を検出する温度検出装置が広く知られている。この温度検出装置は、コンロバーナーの中央の開口部に立設された支持パイプと、支持パイプに対して上下方向に移動可能に設けられた略円筒形状の感熱ヘッドとを備えている。感熱ヘッドはコイルスプリングによって上方に付勢されており、更に、感熱ヘッドには温度センサーが内蔵されている。そして、コンロバーナーの五徳上に調理容器が載置されると、調理容器の底部で感熱ヘッドが押し下げられて、感熱ヘッドの上端面が調理容器の底部に当接された状態となる。その結果、感熱ヘッドに内蔵された温度センサーで調理容器の温度を検出することが可能となる。

0003

ここで、加熱調理中に調理容器から煮れが発生することがある。感熱ヘッドの下端の支持パイプとの隙間に煮零れ入り込むと、感熱ヘッドが支持パイプに固着してしまい、感熱ヘッドを上方に付勢しておくことができなくなる。すると、五徳上に調理容器を置いても感熱ヘッドの上端面を調理容器の底部に当接させることができなくなって、調理容器の温度を検出することができなくなる。

0004

そこで、下向きに広がる円錐筒状部材(煮零れ汁カバー)を感熱ヘッドに取り付けて、感熱ヘッドの下端の部分を覆うようにすることで、たとえ煮零れが生じても、感熱ヘッドと支持パイプとの隙間には煮零れ汁が入り込まないようにした温度検出装置が提案されている(特許文献1)。

先行技術

0005

特開2013−044468号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、上記の提案されている温度検出装置では、感熱ヘッドの下端の部分を煮零れ汁カバーで覆って、感熱ヘッドと支持パイプとの隙間に煮零れ汁が入り込まないようにしているにも拘わらず、長い間の使用によっては感熱ヘッドが支持パイプに固着してしまい、調理容器の温度を検出することが困難になるという問題があった。

0007

この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、長い間の使用によっても感熱ヘッドが支持パイプに固着することがなく、調理容器の温度を検出することが可能な温度検出装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上述した課題を解決するために、本発明の温度検出装置は次の構成を採用した。すなわち、
コンロバーナーの中央に設けられて、五徳上に置かれた調理容器の温度を検出する温度検出装置において、
前記コンロバーナーの中央に立設された支持パイプと、
略円筒形状に形成されて、下端側が上下方向に移動可能な態様で前記支持パイプに嵌め込まれたホルダーと、
前記ホルダーの上端に取り付けられた集熱板と、
該集熱板の下面に取り付けられた温度センサーと、
前記ホルダーを上方に付勢するコイルバネと、
前記調理容器からの煮零れ汁が前記ホルダーの下端にかかることを防止する煮零れ汁カバーと
を備え、
前記煮零れ汁カバーは、下方に向かって拡径する形状の部を有し、該傘部の下端が前記ホルダーの下端よりも上方となる位置に取り付けられていることを特徴とする。

0009

かかる本発明の温度検出装置においては、ホルダーが上下方向に移動可能な態様で支持パイプに嵌め込まれており、ホルダーには、ホルダーの下端に煮零れ汁がかかることを防止する煮零れ汁カバーが取り付けられている。この煮零れ汁カバーは、下方に向かって拡径する形状の傘部を有しており、傘部の下端がホルダーの下端よりも上方となる位置に取り付けられている。

0010

こうすれば、コンロバーナーの下に煮零れ汁が流れ落ちて、炙られた煮零れ汁から発生した油煙が上昇してきても、傘部の下端はホルダーの下端よりも上方にあるので、ホルダーの下端付近に油煙が滞留することはない。このため、コンロバーナーを長期に亘って使用した場合でも、ホルダーの下端付近で油煙による汚れが進行することが無く、ホルダーと支持パイプとが固着することを回避することが可能となる。

0011

また、上述した本発明の温度検出装置においては、煮零れ汁カバーの傘部を次のような形状としても良い。すなわち、煮零れ汁カバーをホルダーに取り付けるための円筒形状の軸部から、水平方向ないし水平方向から下向きに15度の角度範囲で拡径した後、より大きな角度で下向きに拡径する形状に傘部を形成してもよい。

0012

煮零れ汁カバーの傘部は下向きに拡径する形状となっているので、下から上昇してきた油煙が傘部の裏側に達すると、末狭まり形状となった奥の部分では油煙が滞留し易くなる。これに対して、傘部が軸部に接続する根元部分での傘部の形状を、水平方向ないし水平方向から下向きに15度の角度範囲で拡径する形状としておけば、傘部の裏側の奥の部分が実質的には末狭まり形状とならないので油煙が滞留し難くなり、油煙で汚れることを回避することができる。また、傘部の根元部分を略水平方向に拡径した後は、より大きな角度で下向きに拡径する形状にしておけば、傘部の外径が大きくなることを抑制することができる。このため、コンロバーナーの燃焼中に、支持パイプに沿って二次空気が上昇する流れを阻害することもない。

0013

また、上述した本発明の温度検出装置においては、煮零れ汁カバーの傘部を次のような形状としても良い。すなわち、傘部の下端が、水平方向から下向きに50度ないし70度の角度範囲となる形状に形成してもよい。

0014

こうすれば、傘部の下端が下向きに急な傾斜の斜面となるので、下端に付着した煮零れ汁が傘部の裏側を伝わって広がることを防止することができる。このため、長期に亘って使用した場合でも、煮零れ汁による汚れが傘部の裏側を広がっていき、ホルダーの下端に達して、ホルダーと支持パイプとを固着させる事態を回避することが可能となる。

図面の簡単な説明

0015

本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。
本実施例の感熱ヘッド110の内部構造を示す断面図である。
従来の感熱ヘッド210が長期の使用によって支持パイプ120に固着する理由を示した説明図である。
本実施例の温度検出装置100では感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着しない理由を示した説明図である。
煮零れ汁カバー115の傘部115bの下端が下向きに急な斜面に形成されている理由を示す説明図である。
各種変形例の温度検出装置100の感熱ヘッド110を例示した説明図である。

実施例

0016

図1は、本実施例の温度検出装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示す断面図である。ガスコンロ1は、コンロ本体(図示せず)の上面を覆って設けられ且つバーナー用開口4が形成された天板2と、バーナー用開口4に臨んで設けられて燃料ガスを燃焼させることによって調理容器を加熱するコンロバーナー10と、などの調理容器が置かれる五徳3と、五徳3上に置かれた調理容器の有無を検知するための温度検出装置100などを備えている。

0017

コンロバーナー10は、円環形状に形成されたバーナーボディ11と、バーナーボディ11から延設された混合管12と、バーナーボディ11の上面に載置された円環形状のバーナーヘッド13とを備えている。バーナーヘッド13は、アルミニウムなどのダイカスト製であり、外周部の下面側には複数の溝(炎口溝)が形成されている。そして、バーナーヘッド13をバーナーボディ11に載置すると、バーナーヘッド13に形成された複数の炎口溝とバーナーボディ11の上面との間に複数の炎口13aが形成される。また、バーナーボディ11の上部には、板金製のバーナーキャップ14が取り付けられている。

0018

バーナーボディ11から延設された混合管12の開口端12aから、混合管12内に向けて燃料ガスを噴射すると、混合管12の内部で燃料ガスと空気との混合ガスが生成されて、バーナーボディ11に供給され、炎口13aから混合ガスが流出する。そして、この混合ガスに点火プラグ15で点火することによって、コンロバーナー10の燃焼を開始することができる。混合ガスの燃焼には二次空気が必要となるが、二次空気の半分程度は、コンロバーナー10の中央に形成された開口部10aを通って、バーナーヘッド13とバーナーキャップ14との隙間から供給される。このため、コンロバーナー10の燃焼中には、開口部10a内に二次空気による上向きの流れが形成されている。

0019

また、開口部10aの内側には、支持パイプ120が立設され、支持パイプ120の上端には、略円筒形の感熱ヘッド110が支持パイプ120に対して摺動可能に取り付けられている。この感熱ヘッド110および支持パイプ120によって、本実施例の温度検出装置100が形成されている。詳細には後述するが、感熱ヘッド110には温度センサーやコイルバネが内蔵されており、コイルバネが感熱ヘッド110を上方に付勢する結果、五徳3上に調理容器が置かれていない場合には、感熱ヘッド110の上端が五徳3の上面(調理容器が置かれる面)よりも突出した状態となっている。そして、五徳3上に調理容器が置かれると、調理容器の底部で感熱ヘッド110が押し下げられると共に、感熱ヘッド110の上端面がコイルバネの力によって調理容器の底部に当接する。このため、感熱ヘッド110に内蔵した温度センサーによって調理容器の底部の温度を検出することが可能となる。

0020

図2は、本実施例の感熱ヘッド110の内部構造を示した断面図である。感熱ヘッド110は、板金によって形成された略円筒形状のホルダー111と、ホルダー111の上端を塞ぐように取り付けられた金属製の集熱板112と、集熱板112の下面に取り付けられた温度センサー113と、集熱板112と共にホルダー111を上方に付勢するコイルバネ114とを備えている。尚、本実施例では、ホルダー111の上端がフランジ状に加工されてフランジ部111aが形成されており、そのフランジ部111aに集熱板112がカシメ止めされているが、ロウ付け(あるいは溶接)などによって集熱板112をホルダー111に取り付けてもよい。

0021

感熱ヘッド110が取り付けられる支持パイプ120は、上端がフランジ状に形成されており、このフランジ状に形成された部分がホルダー111の内側に挿入されている。このためホルダー111は、支持パイプ120に対して軸方向に移動可能となっている。また、ホルダー111の下端側は所定長さに亘って縮径されており、ホルダー111の縮径された部分の内周面と、支持パイプ120の外周面との間に、嵌合部110aが形成されている。このため、支持パイプ120の拡径部分がホルダー111内に挿入された状態でホルダー111が移動しても、支持パイプ120から外れることはない。更に、コイルバネ114は、ホルダー111内で少し圧縮された状態で収納されており、このため、感熱ヘッド110は常に上方に付勢された状態となっている。また、温度センサー113からは2本のリード線116が引き出されて、ガラス繊維で編み組された剛性のある耐熱チューブ117で保護された状態で支持パイプ120の内部を通して外部に接続されている。

0022

更に、本実施例の感熱ヘッド110には、ホルダー111下部の縮径された部分に煮零れ汁カバー115が取り付けられている。煮零れ汁カバー115は、円筒形状の軸部115aの上端に、下方に向かって拡径する形状の傘部115bが取り付けられた形状となっている。このため、加熱調理中に煮零れが発生した場合でも、煮零れ汁は傘部115bで遮られるので、ホルダー111の下端に煮零れ汁がかかることはない。尚、本実施例では、軸部115aの上端に傘部115bが取り付けられているものとしているが、軸部115aの下端に傘部115bを取り付けてもよい。この場合は、煮零れ汁カバー115が長くなるので、ホルダー111下部の縮径された部分よりも上方に煮零れ汁カバー115を取り付けても良い。

0023

また、傘部115bの形状は、軸部115aと交わる根元の部分では、水平方向に対する角度θaが0度〜下向きに15度の範囲に形成されており、また、傘部115bの下端では、水平方向に対する角度θbが下向きに50度〜70度の範囲に形成されている。そして、煮零れ汁カバー115は、傘部115bの下端が、ホルダー111の下端よりも上方となる位置に取り付けられている。本実施例の温度検出装置100では、このようにすることで、長期に亘って使用した場合でも、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することがない。以下ではこの理由を説明する準備として、従来の感熱ヘッド210では、(煮零れ汁がホルダー111の下端にかからないようにしているにも拘わらず)長期の使用によって固着が発生する理由について説明する。

0024

図3は、従来の感熱ヘッド210では長期の使用によって固着が発生する理由を示した説明図である。図3(a)に示されるように、従来の感熱ヘッド210では、煮零れ汁カバーの傘部215bがホルダー111の下端を覆うように(従って、傘部215bの下端がホルダー111の下端よりも下方となる状態で)取り付けられている。そして、加熱調理中に煮零れが生じると、煮零れ汁は、図3(a)中で白抜きの矢印で示したように煮零れ汁カバーの傘部215bの上を流れ落ちるので、ホルダー111の下端に煮零れ汁がかかることはない。尚、図3では、傘部215bの裏側の状態を示すために、傘部215bの一部および、ホルダー111の下端の一部を破いた状態で表示してある。

0025

傘部215bを流れ落ちた煮零れ汁は、コンロバーナー10(図1参照)の下部に貯まって、その後、調理容器が加熱される度にコンロバーナー10の炎からの輻射熱で炙られるので、やがては煮零れ汁から油煙が発生する。発生した油煙は、図3(a)中に破線の矢印で示したように、支持パイプ120に沿って上昇して行き、傘部215bの裏側に入り込む。ここで、傘部215bの裏側は、上方に向かって末狭まりの行き止まり形状となっているので、傘部215bの裏側に入り込んだ油煙はそこに滞留する。また、図1で前述したように、コンロバーナー10の燃焼中は開口部10aを上方に向かって二次空気が流れているが、傘部215bの裏側が末狭まり形状となっているので奥まで二次空気が流れ込むことはない。その結果、傘部215bの裏側に入り込んだ油煙は、長期に亘ってそこに滞留し続ける。図3(b)には、傘部215bの裏側に入り込んで滞留する油煙が、斜線を付して表示されている。また、上昇する二次空気の流れは白抜きの矢印で表示されている。

0026

このように、煮零れによって発生した油煙が、傘部215bの裏側に入り込んで長期に亘って滞留していると、油煙に接する傘部215bの裏側や、傘部215bが取り付けられたホルダー111の下端や、傘部215bで覆われた部分の支持パイプ120が油煙によって少しずつ汚れていく。そして、長期に亘って使用していると、図3(c)に示したように、傘部215bの裏側やホルダー111の下端や支持パイプ120が油煙で真っ黒に汚れた状態となる。特に、ホルダー111の下端は、傘部215bの裏側の奥まった部分にあるので汚れが進行し易く、このためホルダー111が支持パイプ120に固着してしまう。

0027

これに対して本実施例の感熱ヘッド110は、図2に示したように、煮零れ汁カバー115の傘部115bの下端が、ホルダー111の下端よりも上方に存在している。このため、長期に亘ってコンロバーナー10を使用しても感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することが無い。以下、この点について説明する。

0028

図4は、本実施例の感熱ヘッド110では、長期に亘ってコンロバーナー10を使用しても固着が発生しない理由を示した説明図である。本実施例の感熱ヘッド110においても、加熱調理中に煮零れが生じると、煮零れ汁は、図4(a)中で白抜きの矢印で示したように、煮零れ汁カバー115(図2参照)の傘部115bの上を流れ落ちるので、ホルダー111の下端に煮零れ汁がかかることはない。また、流れ落ちた煮零れ汁は、コンロバーナー10(図1参照)の下部に貯まって、コンロバーナー10の炎で加熱されることにより油煙を発生させる。この油煙は、図4(a)中に破線の矢印で示したように、支持パイプ120に沿って上昇して傘部115bの裏側に入り込む。しかし、本実施例の感熱ヘッド110では、傘部115bの下端がホルダー111の下端よりも上方にあるので、ホルダー111の下端の周囲には油煙が滞留することはない。このため、長期に亘ってコンロバーナー10を使用しても、ホルダー111の下端や、その周囲の支持パイプ120が油煙で汚れることがない。

0029

もちろん、支持パイプ120に沿って上昇した油煙は傘部115bの裏側に入り込んで滞留する。しかし、本実施例の感熱ヘッド110では、傘部115bが開いた形状(すなわち、傘部115bが軸部115a(図2参照)と交わる根元部分では、傘部115bがほぼ水平方向に拡径する形状)となっている。このため、支持パイプ120に沿って上昇する二次空気が傘部115bの裏側に容易に流れ込んで、滞留していた油煙を押し流すので、傘部215bの裏側にいつまでも油煙が滞留し続けることがない。図4(b)には、傘部115bの裏側に入り込んだ油煙が斜線を付して表示されており、二次空気の流れは白抜きの矢印で表示されている。

0030

このため、本実施例の感熱ヘッド110では、長期に亘ってコンロバーナー10を使用しても、傘部115bの裏側が油煙で真っ黒に汚れることはなく、従って、図4(c)に示したように、ホルダー111の下端およびその周辺の支持パイプ120は、ほとんど汚れない状態に保っておくことができる。その結果、長期に亘ってコンロバーナー10を使用した場合でも、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することを回避することが可能となる。

0031

また、図2を用いて前述したように、傘部115bの下端は、水平方向に対して下向きに50度〜70度の角度で形成されているので、傾斜が急な斜面となっている。このため、図5に示したように傘部115bの下端に付着した煮零れ汁の滴が、二次空気の流れにあおられて傘部115bの裏側に付着した場合でも、傘部115bの裏側を上方に広がっていくことがない。尚、図5では、煮零れ汁の滴は斜線を付して表示されており、二次空気の流れは白抜きの矢印で表示されている。このように、煮零れ汁が傘部115bの裏面側が煮零れ汁で汚れ難いので、より一層、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着し難くなっている。

0032

上述した本実施例の温度検出装置100には、幾つかの変形例が存在する。以下では、これら変形例について、本実施例の温度検出装置100との相違点を中心として簡単に説明する。図6は、変形例の温度検出装置100の感熱ヘッド110をまとめて示した説明図である。上述した本実施例では、傘部115bは、軸部115aからほぼ水平方向に拡径した後、次第に下向きに向きを変えながら拡径する形状に形成されているものとして説明した。しかし、図6(a)に示すように、軸部115aから同じ角度で下向きに拡径した円錐筒状の傘部115bとしてもよい。このようにしても、傘部115bの下端がホルダー111の下端よりも上方となるようにしておけば、ホルダー111の下端の周辺には油煙が滞留することはないので、ホルダー111の下端や、その周辺の支持パイプ120が油煙で汚れることはない。このため、長期の使用によっても、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することを回避することができる。

0033

また、上述した本実施例では、傘部115bは、軸部115aからほぼ水平方向、あるいは水平方向よりも少し下向きに拡径した形状に形成されているものとして説明した。しかし、傘部115bの形状は、図6(b)に示したように、軸部115aから水平方向に対して上向きに拡径した後、少しずつ下向きに向きを変えながら拡径する形状としても良い。こうすれば、図6(b)中に白抜きの矢印で示したように、傘部115bの裏側を二次空気が流れ易くなるので、傘部115bの裏側に油煙がより一層滞留し難くなる。その結果、傘部115bの裏側がより一層汚れにくくなるので、長期の使用によっても、感熱ヘッド110が支持パイプ120に固着することを、より確実に回避することが可能となる。

0034

以上、本実施例および各種変形例の温度検出装置100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。

0035

1…ガスコンロ、 3…五徳、 10…コンロバーナー、
10a…開口部、 11…バーナーボディ、 12…混合管、
13…バーナーヘッド、 14…バーナーキャップ、 15…点火プラグ、
100…温度検出装置、 110…感熱ヘッド、 110a…嵌合部、
111…ホルダー、 112…集熱板、 113…温度センサー、
114…コイルバネ、 115…煮零れ汁カバー、 115a…軸部、
115b…傘部、 120…支持パイプ。

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