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技術 液体吐出ヘッド

出願人 キヤノン株式会社
発明者 戸田恭輔木村了
出願日 2015年4月23日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2015-088613
公開日 2016年1月14日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2016-005896
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 逆方向成分 GNDコンタクト 弾性変形範囲 最大突出量 装置側接点 スナップフィット構造 電気接点部材 カートリッジ基板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年1月14日)のものです。
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図面 (11)

課題

電気接点部の塑性変形破壊を抑えつつ、電気接点部を有するコネクタユニット変位ストロークを大きくし、両電気接点部の電気接続信頼性を高めることができる液体吐出ヘッドを提供する。

解決手段

液体吐出ヘッドが、電気的に接続される第1の電気接点部401および第2の電気接点部402と、第1の電気接点部401および第2の電気接点部402が固定される固定部と、を含むコネクタユニット400と、第1の電気接点部401と電気的に接続される第1の電気基板500とを備えている。第1の電気接点部401と第2の電気接点部402はばね力を有し、第1の電気接点部401および第2の電気接点部402のばね力は、それぞれ逆向きである。

概要

背景

広く一般に普及しているインクジェットプリンタには、液体インク)を吐出する液体吐出ヘッドと、液体を貯蔵する液体カートリッジとを備えており、液体カートリッジを交換可能な構成のものがある。特許文献1には、液体カートリッジに記憶手段を設け、この記憶手段に液体の種類や残量などのデータを記憶しておき、液体カートリッジの交換時に、記憶手段に記憶されているデータを取得するプリンタが開示されている。そして、データ取得のための電気的接続用電気接点部を持つコネクタユニット接点導通部材)を有するものがある。

概要

電気接点部の塑性変形破壊を抑えつつ、電気接点部を有するコネクタユニットの変位ストロークを大きくし、両電気接点部の電気接続信頼性を高めることができる液体吐出ヘッドを提供する。液体吐出ヘッドが、電気的に接続される第1の電気接点部401および第2の電気接点部402と、第1の電気接点部401および第2の電気接点部402が固定される固定部と、を含むコネクタユニット400と、第1の電気接点部401と電気的に接続される第1の電気基板500とを備えている。第1の電気接点部401と第2の電気接点部402はばね力を有し、第1の電気接点部401および第2の電気接点部402のばね力は、それぞれ逆向きである。

目的

本発明の目的は、上記の課題を解決し、電気接点部の塑性変形や破壊を抑えつつ、電気接点部を有するコネクタユニットの変位のストロークを大きくし、両電気接点部の電気接続の信頼性を高めることができる液体吐出ヘッドを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

電気的に接続される第1の電気接点部および第2の電気接点部と、前記第1の電気接点部および前記第2の電気接点部が固定される固定部と、を含むコネクタユニットと、前記第1の電気接点部と電気的に接続される第1の電気基板とを備え、前記第1の電気接点部と前記第2の電気接点部はばね力を有し、前記第1の電気接点部および前記第2の電気接点部のばね力は、それぞれ逆向きである、液体吐出ヘッド

請求項2

前記第1の電気基板は筐体に取り付けられており、前記コネクタユニットは、前記筐体または前記第1の電気基板に係合する係止部を有し、該係止部が前記筐体または前記第1の電気基板に係合することによって前記コネクタユニットは前記第1の電気基板に対して保持されている、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。

請求項3

前記第2の電気接点部は、筐体に対して装着される液体カートリッジに設けられている第2の電気基板に接続される、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。

請求項4

前記第2の電気接点部のばね力は、前記液体カートリッジを装着する方向と逆向きである、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。

請求項5

前記筐体に取り付けられた液体供給部材をさらに有し、前記液体カートリッジは前記液体供給部材を介して前記筐体に取り付けられる、請求項4に記載の液体吐出ヘッド。

請求項6

前記筐体または前記液体供給部材は、前記第1の電気接点部のばね力の作用する方向に沿って前記コネクタユニットをガイドする溝を有する、請求項5に記載の液体吐出ヘッド。

請求項7

前記筐体には、液体吐出するための素子基板が取り付けられており、前記素子基板が取り付けられている支持面と、前記筐体または前記第1の電気基板の、前記係止部と係合する係合面とが垂直に位置している、請求項2から6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項8

前記係止部はスナップフィット構造の爪状である、請求項2から7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項9

前記第1の電気基板は、一部が前記係止部の弾性変形範囲内に位置するように固定されている、請求項8に記載の液体吐出ヘッド。

請求項10

前記第1の電気接点部のばね定数K1と前記第2の電気接点部のばね定数K2が、K1>K2の関係にある、請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項11

前記第1の電気接点部および前記第2の電気接点部はコンタクトピンであり、それぞれの軸はずれている、請求項1から10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項12

前記第1の電気接点部と前記第2の電気接点部は一体的に構成されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項13

前記第1の電気接点部および前記第2の電気接点部は、リン青銅材の表面にニッケルメッキが施され、さらにそれぞれの先端に金めっきが施されたものである、請求項1から12のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項14

前記第1の電気接点部と前記第2の電気接点部はそれぞれ導電性部材の一部であり、前記固定部は、前記導電性部材の前記第1の電気接点部と前記第2の電気接点部との間の部分とハウジングとの固定部である、請求項1から13のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項15

一端側に形成される、弾性変形可能な第1の電気接点部と、他端側に形成される、弾性変形可能な第2の電気接点部と、を含む導電性部材と、前記導電性部材の前記一端と前記他端との間の部分を固定するハウジングと、を有するコネクタユニットと、前記コネクタユニットが移動可能に設けられる筐体と、を備える、液体吐出ヘッド。

請求項16

前記コネクタユニットと前記筐体とはスナップフィット構造によって移動可能に保持されている、請求項15に記載の液体吐出ヘッド。

請求項17

前記筐体には第1の電気基板が設けられており、前記第1の電気基板と前記第1の電気接点部とは電気的に接続されている、請求項15または16に記載の液体吐出ヘッド。

請求項18

第2の電気基板を備える液体カートリッジが筐体に装着され、前記第1の電気接点部と前記第2の電気接点部が夫々弾性変形して、前記第2の電気基板と前記第2の電気接点部とが電気的に接続されており、前記筐体に対して前記コネクタユニットが変位可能に保持されている、請求項17に記載の液体吐出ヘッド。

請求項19

前記第1の電気接点部のばね定数K1と前記第2の電気接点部のばね定数K2が、K1>K2の関係にある、請求項15から18のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

請求項20

前記第1の電気接点部および前記第2の電気接点部はコンタクトピンであり、それぞれの軸はずれている、請求項15から19のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。

技術分野

0001

本発明は液体吐出ヘッドに関する。

背景技術

0002

広く一般に普及しているインクジェットプリンタには、液体インク)を吐出する液体吐出ヘッドと、液体を貯蔵する液体カートリッジとを備えており、液体カートリッジを交換可能な構成のものがある。特許文献1には、液体カートリッジに記憶手段を設け、この記憶手段に液体の種類や残量などのデータを記憶しておき、液体カートリッジの交換時に、記憶手段に記憶されているデータを取得するプリンタが開示されている。そして、データ取得のための電気的接続用電気接点部を持つコネクタユニット接点導通部材)を有するものがある。

先行技術

0003

特開2005−212221号公報

発明が解決しようとする課題

0004

液体カートリッジの交換時には、新たに装着した液体カートリッジの記憶手段(電気基板)とコネクタユニットとを電気的に接続させる必要がある。そのため、コネクタユニットの電気接点部(装置側接点)は、液体カートリッジの固定位置がある程度変動しても確実に接触できるように、電気基板の接点面に対して垂直な方向に弾性的に変位可能である。この電気接点部の弾性的な変位のストロークが大きいほど、電気的接続を確保できる範囲が広いが、同時に電気接点部の塑性変形破壊の可能性が高い。また、特許文献1に開示されている構成では、前述した電気接点部に導通し電気基板(フレキシブルケーブル)に接続されるもう1つの電気接点部(コネクタ接点)が設けられている。そして、両電気接点部のそれぞれの電気接続を確実に行う必要がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、電気接点部の塑性変形や破壊を抑えつつ、電気接点部を有するコネクタユニットの変位のストロークを大きくし、両電気接点部の電気接続の信頼性を高めることができる液体吐出ヘッドを提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明の液体吐出ヘッドは、電気的に接続される第1の電気接点部および第2の電気接点部と、第1の電気接点部および第2の電気接点部が固定される固定部と、を含むコネクタユニットと、第1の電気接点部と電気的に接続される第1の電気基板とを備えている。第1の電気接点部と第2の電気接点部はばね力を有し、第1の電気接点部および第2の電気接点部のばね力は、それぞれ逆向きである。
この構成によると、各電気接点部が弾性的に変形可能な範囲で変位すると、コネクタユニットは両電気接点部が変位する量の合計だけ移動可能である。

発明の効果

0006

本発明によれば、電気接点部の塑性変形や破壊を抑えつつ、電気接点部を有するコネクタユニットの変位のストロークを大きくし、両電気接点部の電気接続の信頼性を高めることができる。

図面の簡単な説明

0007

本発明の一実施形態の液体吐出ヘッドの斜視図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの分解斜視図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの筐体とコネクタユニットを示す斜視図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの液体カートリッジの固定完了前のA−A線断面図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの液体カートリッジの固定完了後のA−A線断面図である。
図4のB−B線断面図である。
図5のC−C線断面図である。
本発明の液体吐出ヘッドの変形例の、図4のB−B線と同じ位置で切断した断面図である。
図1に示す液体吐出ヘッドのコネクタ基板の組み付け状態を示す正面図である。
図1に示す液体吐出ヘッドのコネクタ基板の他の例の組み付け状態を示す正面図である。

実施例

0008

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態の液体吐出ヘッド100の斜視図、図2はその分解斜視図である。液体吐出ヘッド100には、液体(インク)を貯蔵する液体カートリッジ300が取り付けられている。液体吐出ヘッド100は、筐体201と、装着された液体カートリッジ300を覆うカバー203とを有する。このカバー203には、液体カートリッジ300を固定するレバー204が設けられている。
図3〜5に示すように、筐体201には、電気的接続のためのコネクタユニット400と、コンタクトパッド501を備えたコネクタ基板(第1の電気基板)500が取り付けられている。コネクタユニット400は、樹脂部材で形成されるハウジング403と導電性部材である電気接点部材とで構成されている。電気接点部材は、一端側に形成される、弾性変形可能な第1のコンタクトピン401と、他端側に形成される、弾性変形可能な第2のコンタクトピン402を有している。コネクタユニット400は、コネクタ基板500側に位置する第1のコンタクトピン401と、液体カートリッジ300側に位置する第2のコンタクトピン402とが、樹脂成形により形成されたハウジング403に取り付けられた構成である。第1コンタクトピン401と第2コンタクトピン402は一体構成となっており、板状のばね部品等の導電性部材により構成されている。導電性部材の第1コンタクトピン401と第2コンタクトピン402との間の部分が、ハウジング403に固定される固定部であり、一方のコンタクトピンのばね変位(ばね力)が他方のコンタクトピンに悪影響を及ぼすことを抑制している。本実施形態においては、導電性部材の第1及び第2コンタクトピンの間の板状部分(固定部)を、ハウジング403に形成された間隙圧入することで固定している。第1のコンタクトピン401は第1の電気接点部、第2のコンタクトピン402は第2の電気接点部である。筐体201には液体供給部材205が取り付けられており、液体カートリッジ300は液体供給部材205を介して筐体201に取り付けられる。筐体201には、液体カートリッジ300から供給された液体を吐出する吐出口と吐出エネルギー発生用のエネルギー発生素子とを備えた素子基板206が取り付けられている。

0009

図4に示すように液体カートリッジ300の上方を覆うようにカバー203が配置されてから、図5に示すようにレバー204の先端が液体カートリッジ300の上面の凹部303に係合することにより、液体カートリッジ300が固定されている。このとき、液体供給部材205の流路に連通する液体供給管205bが液体カートリッジ300内に挿入される。そして、液体供給部材205の内部に設けられている、液体供給管205bに連通する図示しない流路が、素子基板206の吐出口と連通している。すなわち、液体カートリッジ300から、液体供給管205bおよび流路を介して、素子基板206の吐出口まで連通しており、液体カートリッジ300の内部の液体は吐出口まで供給される。
また、コネクタユニット400が液体供給部材205の上方に配置され、筐体201と液体カートリッジ300との間に位置している。レバー204によって液体カートリッジ300が固定された状態で、コネクタユニット400の第1のコンタクトピン401の先端部分が、筐体201に取り付けられたコネクタ基板500のコンタクトパッド501に当接して電気的に接続されている。同時に、第2のコンタクトピン402の先端部分が、液体カートリッジ300のカートリッジ基板(第2の電気基板)301のコンタクトパッド302に当接して電気的に接続されている。液体カートリッジ300のカートリッジ基板301は、貯蔵する液体(インク)の色や種類や容量等のデータを記憶する記憶手段を含む電気基板である。第1のコンタクトピン401と第2のコンタクトピン402は電気的に接続されているので、カートリッジ基板301に記憶されている液体のデータはコネクタユニット400を介してコネクタ基板500に伝達される。図示しないが、コネクタ基板500は、フレキシブルケーブル等によって記録装置本体の制御回路に接続されている。
従って、この記録装置では、液体カートリッジ300の内部に貯蔵された液体(インク)が、液体供給部材205を介して素子基板206に供給される。そして、記録装置本体の制御回路からの駆動信号が素子基板206内のエネルギー発生素子に供給され、エネルギー発生素子が吐出エネルギー(例えば熱エネルギー)を発生することにより、液滴が吐出口から吐出される。このとき、制御回路からエネルギー発生素子に供給される駆動信号は、カートリッジ基板301に記憶されている液体のデータに基づいて調整される。

0010

次に、このコネクタユニット400の詳細な構造についてさらに説明する。図6に示すように、コネクタユニット400は、スナップフィット構造の爪状の係止部404を有しており、筐体201に仮固定可能な構成である。第1のコンタクトピン401と第2のコンタクトピン402は一体的な部品であり、板状のばね部材(導電性部材)をプレス加工により打ち抜くことにより形成されたものであり、ハウジング403に圧入されて固定されている。

0011

図6に、コネクタユニット400が筐体201に係止された状態を示しており、図7に、液体カートリッジ300がレバー204によって液体供給部材205に固定された際のコネクタユニット400と筐体201の係止部分を示している。本実施形態では、係止部404のスナップフィットによって、コネクタユニット400のハウジング403が、筐体201に取り付けられたコネクタ基板500に近接させられる。さらに、レバー204によって液体カートリッジ300が固定されると、液体カートリッジ300のカートリッジ基板301が第2のコンタクトピン402を介してハウジング403を押圧する。その結果、係止部404によるハウジング403の係止とレバー204に固定された液体カートリッジ300によるハウジング403の押圧とによって、ハウジング403とコネクタ基板500との間の間隔が狭くされる。それにより、その間隔内に位置する第1のコンタクトピン401は弾性変形して、ハウジング403から突き出る量を小さくしつつコンタクトパッド501に強く押しつけられる。このとき、第2のコンタクトピン402は弾性変形して、ハウジング403から突き出る量を小さくしつつカートリッジ基板301のコンタクトパッド302に強く押しつけられる。
このように、第1のコンタクトピン401がコネクタ基板500のコンタクトパッド501に押しつけられ、かつ第2のコンタクトピン402がカートリッジ基板301のコンタクトパッド302に押しつけられる。その理由の1つは、第1のコンタクトピン401と第2のコンタクトピン402のばね力がそれぞれ逆向きであることである。仮に、両コンタクトピン401,402のばね力が互いに逆向きでないと、例えば第1のコンタクトピン401をコネクタ基板500に向けて押しつける力が、同時に第2のコンタクトピン402をカートリッジ基板301に押しつけるようにはあまり作用しない。場合によっては、第2のコンタクトピン402をカートリッジ基板301の表面から滑らせるように働く可能性もある。両コンタクトピン401,402のばね力が互いに逆向きであると、第1のコンタクトピン401がコネクタ基板500に対して実質的に垂直に押しつけられ、第2のコンタクトピン402がカートリッジ基板301に対して実質的に垂直に押しつけられる。この時、各コンタクトピン401,402を各基板500,301の表面から滑らせるような力はほとんど作用しない。
なお、第1のコンタクトピン401のばね力の方向と第2のコンタクトピン402のばね力の方向とがなす角度が180度であることが最も好ましいが、実質的に逆向きであれば、厳密に180度に限定されるわけではない。少なくとも両コンタクトピンのばね力の作用する方向同士がなす角度が90度より大きく270度より小さい範囲であれば、一方のコンタクトピンのばね力が他方のコンタクトピンのばね力の逆方向成分を含むため、ある程度の効果がある。そして、両コンタクトピン401,402のばね力の作用する方向同士のなす角度が135度以上225度以下であれば、コンタクトピン401,402が基板500,301に押しつけられる力が、基板500,301の表面から滑らせようとする力よりも大きい。このことは、接続の信頼性を高める上で効果的である。

0012

第1のコンタクトピン401の軸と第2のコンタクトピン402の軸は一致しておらず、鉛直方向に上下にずれて位置している。このような構成により、両コンタクトピン401,402のばね力の方向を互いにずらすことが出来、両コンタクトピンのばね力の相互の影響を抑制できる。また上述したコンタクトピン401,402とハウジング403との固定部の離脱やずれを抑制することができる。従って、コネクタ基板500とカートリッジ基板301とが同一直線上になくても接続可能である。また、両コンタクトピン401,402は、ばね部材の打ち抜きにより形成されているため、1つの大きなばね材料から多数のコンタクトピンを形成することにより製造コストの低下が可能である。

0013

記録装置の内部は高湿度環境になることがあるため、コンタクトピン401,402は十分な耐腐食性および導電性を必要とする。一例としては、コンタクトピン401,402は、リン青銅材の表面がニッケルメッキで保護され、基板500,301と接触する先端部分がさらに金メッキにて保護されたものである。ただし、コンタクトピン401,402は、ばね力を有し、電気的に接続可能であり、使用環境に対する耐腐食性があれば、加工方法表面処理方法はこの限りではない。

0014

本実施形態の構造によると、狭いピッチでコンタクトピン401,402を並べて配置したコネクタユニット400を安価に構成可能である。しかし、コンタクトピン401,402がハウジングから突き出して延びる方向に対して直交する方向に荷重が加わると、コンタクトピン401,402が塑性変形して復元しなくなる不具合が発生する可能性が高い。そのため、第2のコンタクトピン402はハウジング403によって延びる方向がガイドされつつ保護されている。第2のコンタクトピンのハウジング403から突き出す量は、コンタクトピンの材料(プレス加工される材料)の厚さに応じて限界がある。

0015

本実施形態では、液体カートリッジ300の取り付け方向と、カートリッジ基板301の表面とが実質的に垂直である。従って、図5に示すように、レバー204および凹部303による液体カートリッジ300の固定位置の多少のばらつきや、構造上必要なオーバーストロークが生じても、確実に弾性的に接触して電気的に接続できるようにすることが望まれる。

0016

図6図5のB−B線断面図であり、液体カートリッジ300がレバー204により固定される前の状態を示している。図6に示されている符号a,bは、第1および第2のコンタクトピン401,402の、塑性変形や破壊を生じない最大ストローク最大突出量)を示している。本実施形態では、コネクタユニット400はコネクタ基板500や筐体201に移動不能に固定されているのではなく、移動可能(変位可能)に保持されている。つまり係止部404のスナップフィットによって、離脱不能に係止されているに過ぎず、遊びがある。そこで、本実施形態では、コネクタユニット400をa+b=cまで変位させることが可能である。すなわち、コネクタユニット400をコネクタ基板500や筐体201に移動不能に固定する場合に比べて、第1および第2のコンタクトピン401,402を塑性変形や破損させることなくコネクタユニット400の最大ストロークがaからcに増大する。従って、本実施形態によって、第1および第2のコンタクトピン401,402を各基板500,301に確実に接触させることができる範囲が、距離aの範囲から距離cの範囲に拡大した。

0017

なお、図6に示す第2のコンタクトピン402のうちの1つは、接地されたGNDコンタクトピン(便宜上、符号402'で表す)である。カートリッジ基板301の仕様によっては、安定して情報を取得するためにGND信号のみ先に電気的接続を確立させることが必要な場合があるため、図6に示す例ではGNDコンタクトピン402'のハウジングから突き出す量を大きくしている(距離g)。製造コストを抑えるために、プレス加工により材料を打ち抜く時点ではGNDコンタクトピン402'とその他の第2のコンタクトピン402は同一の形状に形成してもよい。その場合、ハウジング403の構造およびコンタクトピンの圧入位置によって各コンタクトピンがハウジング403から突き出す量を変えればよい。

0018

本実施形態のコネクタユニット400は、第1および第2のコンタクトピン401,402のストロークを安定させ、それらの意図しない変形を抑えるために、ガイドリブ406を備えている。そして、筐体201に固定された液体供給部材205には溝205aが設けられており、この溝205aにガイドリブ406が係合することによって、コネクタユニット400の位置決めとコンタクトピン401,402のストローク方向のガイドが行われる。ガイドリブ406と溝205aの係合により、インクカートリッジ300の挿入や液体吐出ヘッド100の変形で第2のコンタクトピン402の延びる方向と異なる方向に荷重がかかる場合でも、コネクタユニット400の姿勢変化(回転)を抑えられる。すなわち、ガイドリブ406により回転方向への姿勢変化を矯正して、コンタクトピン402の意図しない変形を抑制する。さらに、カバー203が液体供給部材205に対してネジ止め等で固定されることによっても、コネクタユニット400の回転方向における姿勢の矯正がなされている。

0019

前述したように距離cの範囲において電気的接続を安定して維持するためには、第2のコンタクトピン402の先端がカートリッジ基板301に接触開始する位置が一定であることが望ましい。また、液体カートリッジ300の装着の際に取り付けに要する荷重が大きくなると、操作性(ユーザビリティ)が低下する。本実施形態では、コネクタユニット400の第1および第2のコンタクトピン401,402のばね力が取り付け荷重に影響を与える。ユーザビリティを考えると、液体カートリッジ400の固定が完了するまでに要する荷重は軽いことが望ましい。そして、コネクタユニット400の荷重は、第1のコンタクトピン401のばね定数K1と第2のコンタクトピン402のばね定数K2の合成ばね定数K3が影響する。液体カートリッジ300の固定は、レバー204が凹部303に係止された時点で完了する。すなわち、前述した電気的接続を安定して維持する範囲(距離cの範囲)は、第1および第2のコンタクトピン401,402の電気基板500,301との接触開始から、レバー204が凹部303に係止して液体カートリッジ400の固定が完了するまでである。本実施形態ではばね定数がK1>K2の関係を満たすため、係止部404が筐体201に係合した状態で、コネクタユニット400は、ばね定数(K1)の大きい第1のコンタクトピン401のばね力によって付勢されて、位置ずれせずに安定して保持される。また、液体カートリッジ300の装着時にレバー204を凹部303に係合する際の抵抗となるのは、K1よりも小さい合成ばね定数K3であるので、液体カートリッジ300の固定は比較的容易に完了することができる。

0020

図8に、本実施形態の変形例において液体カートリッジ300が装着される前の、図4のB−B線と同じ位置で切断した断面図を示している。この変形例では、係止部404が筐体201ではなくコネクタ基板500に係合することにより、コネクタユニット400が位置決めされている。係止部404は、図6,7に示す例のように筐体201に係合する構成であっても、本変形例のようにコネクタ基板500に係合する構成であっても構わない。また、係止部404は、図6,7に示すように水平方向の外側に向いた爪状に限られず、図8に示すように水平方向の内側に向いた爪状であっても、図示しないが上下方向の外側または内側に向いた爪状であってもよい。筐体201の、素子基板206が取り付けられている面(支持面)と、筐体201またはコネクタ基板500の係止部404と係合する面(係合面)は垂直に位置している。それにより、コネクタユニット400による電気的接続とは独立して、素子基板へ向かう液体の供給経路を確保することが容易にできる。

0021

本実施形態では、コネクタユニット400はスナップフィット構造によって固定されるため、組み付けが容易で、別部材による固定を必要としない。スナップフィット構造は、液体吐出ヘッドを手作業で取り扱う際の外力や、落下による振動などによって係合が外れてしまう可能性がある。しかし、図6に示すように係止部404の弾性変形範囲内にコネクタ基板500の一部が位置するように配置すると、係止部404の変形がコネクタ基板500によって規制されて係止部404が外れにくくなり、コネクタユニット400の脱落が抑えられる。すなわち、図9図10に示すようなコネクタ基板500を、コネクタユニット400を組み付けた後に固定することで、係止部404の再変形を抑制し、コネクタユニット400の脱落を防いでいる。
図8に示す変形例では、コネクタユニット400をコネクタ基板500へ組み付けた後に、筐体201を、一部が係止部404の弾性変形軌跡干渉するように配置することで、係止部404の再変形を抑制し、コネクタユニット400の脱落を防止している。

0022

100液体吐出ヘッド
301 第2の電気基板(カートリッジ基板)
400コネクタユニット
401 第1の電気接点部(第1のコンタクトピン)
402 第2の電気接点部(第2のコンタクトピン)
500 第1の電気基板(コネクタ基板)

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