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技術 血液浄化装置

出願人 ニプロ株式会社
発明者 上田満隆松本義之岡田将悟中野浩臣
出願日 2014年9月25日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2014-195371
公開日 2016年1月14日 (5年7ヶ月経過) 公開番号 2016-005524
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード 首振り角度θ ベアリング軸受け 角度調節用 角度調節モータ バルブレス 作用軸 往復動ポンプ 除水量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年1月14日)のものです。
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図面 (7)

課題

透析液ラインに、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行え、また、除水や逆濾過を行える一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置を提供する。

解決手段

血液浄化器1と血液回路2、血液ポンプ3、新鮮透析液供給ライン41と使用済透析液排出ライン42からなる透析液ライン4を含んでなるもので、前記透析液ライン4には一対のプランジャポンプ51、52が配設されている。この一対のプランジャポンプ51、52は、プランジャポンプ51からの新鮮透析液の吐出と、プランジャポンプ52への使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されており、この一対のプランジャポンプ51、52の少なくとも一方のストローク可変にされている。

概要

背景

従来、腎不全患者や、術後の薬液注入によって水分過多症になった患者などの重篤な状態を改善するために、血液浄化装置を使用する血液透析血液濾過が行われている。血液浄化器への新鮮透析液の供給と血液浄化器からの使用済透析液の排出のためには、従来、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行える往復動ポンプを利用したものが知られているが(特許文献1、特許文献2)、このものは、除水や逆濾過を行うためには、別途除水ポンプ加圧ポンプを必要とするもので、コスト的に問題があった。

また、往復動ポンプとして透析液中の空気を抜くためのバルブを必要としないプランジャポンプも提案されているが(特許文献3、特許文献4)、これらはいずれも、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行えるものではなく、これらを同時に行うようにするためには、改良を必要とするものであった。

概要

透析液ラインに、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行え、また、除水や逆濾過を行える一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置を提供する。血液浄化器1と血液回路2、血液ポンプ3、新鮮透析液供給ライン41と使用済透析液排出ライン42からなる透析液ライン4を含んでなるもので、前記透析液ライン4には一対のプランジャポンプ51、52が配設されている。この一対のプランジャポンプ51、52は、プランジャポンプ51からの新鮮透析液の吐出と、プランジャポンプ52への使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されており、この一対のプランジャポンプ51、52の少なくとも一方のストローク可変にされている。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、透析液ラインに、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行え、また、除水や逆濾過を行える一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

血液浄化器と、血液回路と、血液ポンプと、新鮮透析液供給ライン使用済透析液排出ラインからなる透析液ラインと、を含んでなる血液浄化装置において、前記透析液ラインに一対のプランジャポンプが配設されており、該一対のプランジャポンプは、一方のプランジャポンプからの新鮮透析液吐出と、他方のプランジャポンプへの使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されるとともに、該一対のプランジャポンプの少なくとも一方のストローク可変にされてなる血液浄化装置。

請求項2

前記一対のプランジャポンプが、同期用モータ回転軸に関して鏡対象に配設されるとともに、該回転軸の中心部に位置する前記同期用モータとドライブ継ぎ手を介してそれぞれ接続されてなる請求項1に記載の血液浄化装置。

請求項3

新鮮透析液吐出側の前記プランジャポンプのストロークが固定されるとともに、使用済透析液吸込側の前記プランジャポンプのストロークの調節が、該プランジャポンプと同期用モータの回転軸との間の水平方向の傾斜角度を調節する、角度調節モータによって行われる請求項2に記載の血液浄化装置。

請求項4

使用済透析液吸込側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径が新鮮透析液吐出側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径より大きくされるとともに、該使用済透析液吸込側のプランジャポンプのストロークが可変にされてなる請求項2に記載の血液浄化装置。

請求項5

血液浄化器と、当該血液浄化器に接続された血液回路と、当該血液回路において血流を発生させるための血液ポンプと、当該血液浄化器に対してそれぞれ接続された新鮮透析液供給ライン及び使用済透析液排出ラインを有する透析液ラインと、当該新鮮透析液供給ライン及び当該使用済透析液排出ラインにそれぞれ設けられて一対をなすプランジャポンプと、を具備する血液浄化装置であって、上記新鮮透析液供給ラインに設けられたプランジャポンプによる新鮮透析液の吐出と、上記使用済透析液排出ラインに設けられたプランジャポンプによる使用済透析液の吸込みと、が同時に行われるように同期されている血液浄化装置。

請求項6

上記新鮮透析液供給ライン及び上記使用済透析液排出ラインにそれぞれ設けられたプランジャポンプのうちの少なくとも一方のプランジャポンプのストロークが可変である請求項5に記載の血液浄化装置。

請求項7

同期用モータと、上記同期用モータから駆動力を付与されて回転するドライブ継ぎ手と、を更に備え、上記一対のプランジャポンプは、上記同期用モータの回転軸と直交する平面に対して鏡対称に配置されており、上記ドライブ継ぎ手により上記同期用モータに接続された請求項5又は6に記載の血液浄化装置。

請求項8

上記一対のプランジャポンプのうちストロークが可変のプランジャポンプは、プランジャの軸が上記同期用モータの回転軸に対して傾斜する角度を調節可能なものである請求項6に記載の血液浄化装置。

請求項9

上記プランジャの軸の傾斜角度を変化させる角度調節モータを更に具備する請求項8に記載の血液浄化装置。

請求項10

上記使用済透析液排出ラインに設けられたプランジャポンプのストロークが可変である請求項6,8又は9に記載の血液浄化装置。

請求項11

使用済透析液吸込側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径が新鮮透析液吐出側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径より大きい請求項10に記載の血液浄化装置。

請求項12

前記プランジャポンプがバルブレスプランジャポンプである請求項1から11のいずれかに記載の血液浄化装置。

請求項13

前記透析液ラインに並列に、位相を180°ずらしたもう一対のプランジャポンプが配設されてなる請求項1から12のいずれかに記載の血液浄化装置。

技術分野

0001

本発明は、透析液ラインに一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置に関する。

背景技術

0002

従来、腎不全患者や、術後の薬液注入によって水分過多症になった患者などの重篤な状態を改善するために、血液浄化装置を使用する血液透析血液濾過が行われている。血液浄化器への新鮮透析液の供給と血液浄化器からの使用済透析液の排出のためには、従来、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行える往復動ポンプを利用したものが知られているが(特許文献1、特許文献2)、このものは、除水や逆濾過を行うためには、別途除水ポンプ加圧ポンプを必要とするもので、コスト的に問題があった。

0003

また、往復動ポンプとして透析液中の空気を抜くためのバルブを必要としないプランジャポンプも提案されているが(特許文献3、特許文献4)、これらはいずれも、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行えるものではなく、これらを同時に行うようにするためには、改良を必要とするものであった。

先行技術

0004

特許第3328078号公報
特開2003−199820号公報
特開2001−248543号公報
特開2001−234850号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、透析液ラインに、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行え、また、除水や逆濾過を行える一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の血液浄化装置は、血液浄化器と、血液回路と、血液ポンプと、新鮮透析液供給ラインと使用済透析液排出ラインからなる透析液ラインと、を含んでなる血液浄化装置において、前記透析液ラインに一対のプランジャポンプが配設されており、この一対のプランジャポンプは、一方のプランジャポンプからの新鮮透析液の吐出と、他方のプランジャポンプへの使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されるとともに、この一対のプランジャポンプの少なくとも一方のストローク可変にされてなることを特徴とする。

0007

ここで、透析液ラインに配設される一対のプランジャポンプとしては、具体的には、一対のプランジャポンプが、同期用モータ回転軸に関して鏡対象に配設されるとともに、この回転軸の中心部に位置する前記同期用モータとドライブ継ぎ手を介してそれぞれ接続されてなるものが採用される。この場合、新鮮透析液吐出側のプランジャポンプのストロークが固定されるとともに、使用済透析液吸込側のプランジャポンプのストロークの調節が、このプランジャポンプと同期用モータの回転軸との間の水平方向の傾斜角度を調節する角度調節モータによって行われるようにされていてもよい。

0008

また、透析液ラインに配設される一対のプランジャポンプとしては、使用済透析液吸込側のドライブ継ぎ手の回転半径が新鮮透析液吐出側のドライブ継ぎ手の回転半径より大きくされるとともに、この使用済透析液吸込側のプランジャポンプのストロークが可変にされてなるものであってもよい。

0009

また、本発明に係る血液浄化装置は、血液浄化器と、当該血液浄化器に接続された血液回路と、当該血液回路において血流を発生させるための血液ポンプと、当該血液浄化器に対してそれぞれ接続された新鮮透析液供給ライン及び使用済透析液排出ラインを有する透析液ラインと、当該新鮮透析液供給ライン及び当該使用済透析液排出ラインにそれぞれ設けられて一対をなすプランジャポンプと、を具備する。上記新鮮透析液供給ラインに設けられたプランジャポンプによる新鮮透析液の吐出と、上記使用済透析液排出ラインに設けられたプランジャポンプによる使用済透析液の吸込みと、が同時に行われるように同期されている。

0010

また、上記新鮮透析液供給ライン及び上記使用済透析液排出ラインにそれぞれ設けられたプランジャポンプのうちの少なくとも一方のプランジャポンプのストロークが可変であってもよい。

0011

また、同期用モータと、上記同期用モータから駆動力を付与されて回転するドライブ継ぎ手と、を更に備え、上記一対のプランジャポンプは、上記同期用モータの回転軸と直交する平面に対して鏡対称に配置されており、上記ドライブ継ぎ手により上記同期用モータに接続されていてもよい。

0012

また、上記一対のプランジャポンプのうちストロークが可変のプランジャポンプは、プランジャの軸が上記同期用モータの回転軸に対して傾斜する角度を調節可能なものであってもよい。

0013

また、上記プランジャの軸の傾斜角度を変化させる角度調節モータを更に具備してもよい。

0014

また、上記使用済透析液排出ラインに設けられたプランジャポンプのストロークが可変であってもよい。

0015

また、使用済透析液吸込側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径が新鮮透析液吐出側の前記ドライブ継ぎ手の回転半径より大きくてもよい。

0016

また、プランジャポンプは、バルブレスプランジャポンプであってもよく、透析液ラインに並列に、位相を180°ずらしたもう一対のプランジャポンプが配設されていてもよい。

0017

以上、一般的に本発明を記述したが、より一層の理解は、いくつかの特定の実施例を参照することによって得ることができる。これらの実施例は、本明細書に例示の目的のためにのみ提供されるものであり、他の旨が特定されない限り、限定的なものではない。

発明の効果

0018

本発明によれば、透析液ラインに、新鮮透析液の供給と使用済透析液の排出を同時に行え、また、除水や逆濾過を行える一対のプランジャポンプが配設されてなる血液浄化装置が実現される。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施形態に係る血液浄化装置10の概略説明図である。
プランジャポンプ51,52付近の構成を示す概略平面図である。
プランジャポンプ51,52付近の構成を示す概略側面図である。
プランジャポンプ52の首振り角度θとストロークd2との関係を示す図である(但し、ドライブ半径29.5mm)。
プランジャポンプ51,52の変形例を示す概略平面図である。
変形例におけるプランジャポンプ52の首振り角度θとストロークd2との関係を示す図である(但し、ドライブ半径34.5mm)。

実施例

0020

以下、本発明をさらに具体的にするために、本発明の実施態様について、図面を用いて説明する。

0021

図1には本発明を示す概略説明図が示されており、図2および図3には図1のプランジャポンプの1実施例を示す概略の平面図および側面図が示されている。

0022

血液浄化装置10は、図1に示すように、血液浄化器1と、血液回路2と、血液ポンプ3と、新鮮透析液供給ライン41と使用済透析液排出ライン42からなる透析液ライン4と、を含んでなる。透析液ライン4には一対のプランジャポンプ51、52が配設されている。

0023

血液浄化器1は、血液及び透析液の流入用及び流出用の第1ポート81、第2ポート82、第3ポート83、及び第4ポート84を備えた容器の内部に中空糸充填されたものであり、第1ポート81及び第2ポート82を通じて血液が中空糸の内部空間を流通され、かつ第3ポート83及び第4ポート84を通じて中空糸の外側に透析液が流通されることにより、血液の除水又は逆濾過を行うものである。

0024

第1ポート81及び第2ポート82には、血液回路2が接続されている。血液回路2は、樹脂チューブなどからなる血液の流路を構成するものであり、患者の血管から流出した血液を血液浄化器1へ導き、また、血液浄化器1から流出した血液を患者の血管へ導くものである。血液回路2には、血液回路2において血流を発生させるための血液ポンプ3が設けられている。血液ポンプ3には、チューブポンプなどの公知のものが採用され得る。

0025

血液浄化器1の第3ポート83及び第4ポート84には、透析液ライン4が接続されている。透析液ライン4は、樹脂チューブなどからなる透析液の流路を構成するものである。血液浄化器1の第3ポート83には、新鮮透析液供給ライン41が接続されており、第4ポート84には、使用済透析液排出ライン42が接続されている。各図には現れていないが、新鮮透析液供給ライン41の他方は、新鮮透析液が貯留されたタンクに接続されており、また、使用済透析液排出ライン42の他方は、使用済透析液を貯留する廃タンクに接続されている。

0026

プランジャポンプ51は、新鮮透析液供給ライン41に配設されている。プランジャポンプ52は、使用済透析液排出ライン42に配設されている。

0027

一対のプランジャポンプ51,52は、同期用モータ5の回転軸50からドライブ継ぎ手6,7を介して回転が伝達されている。ドライブ継ぎ手6,7は、プランジャポンプ51,52の各プランジャ61,62の一端側とそれぞれ接続されている。各プランジャ61,62は、ドライブ継ぎ手6,7から駆動伝達されて、各シリンダ71,72内を往復動する。

0028

プランジャ61,62の軸方向91,92は、ドライブ継ぎ手6,7の軸方向93,94に対してそれぞれ傾斜(交差)している。なお、本実施形態では、ドライブ継ぎ手6,7の軸方向93,94は、回転軸50の軸方向と同一である。プランジャ61,62の軸方向91,92と、第1ドライブ継ぎ手6,7の軸方向93,94との傾斜角度θによって、ドライブ継ぎ手6,7からそれぞれ駆動伝達されて往復動するプランジャ61,62のストロークが決定される。すなわち、傾斜角度θが大きければプランジャ61,62のストロークが大きくなり、傾斜角度θが小さければプランジャ61,62のストロークが小さくなる。

0029

各シリンダ71,72には、内部空間に通じた一対のポート73,74又は一対のポート75,76がそれぞれ設けられている。一対のポート73,74及び一対のポート75,76は、シリンダ71,72の軸方向に対して180°異なる位置に、すなわち軸対称に配置されている。各図には詳細に現れていないが、プランジャ61,62は、各シリンダ71,72を液密封止する円柱形状であり、その先端側(ドライブ継ぎ手6,7と接続されていない他端側)は、円柱形状のうち軸線を含む半分が切り欠かれている。この切り欠かれた部分がシリンダ71,72において回転することにより、シリンダ71,72の各一対のポート73,74又は一対のポート75,76のうちの一方がプランジャ61,62によって封止され、他方が切り欠かれた部分によって開放される。

0030

図1〜3に示されるように、一つのプランジャポンプ51,52は、同期用モータ5の回転軸50と直交する平面(図1〜3の紙面と直交する平面)に対して鏡対称の構造をなしている。詳細には、図2,3に示されるように、同期用モータ5の回転軸50と直交し、かつドライブ継ぎ手6,7の軸方向93,94に沿った方向の中間を含む平面101に対して鏡対称の構造である。したがって、角度θが同一であるときのプランジャ61,62がドライブ継ぎ手6,7に対して傾斜する角度や、シリンダ71,72の各ポート73,74,75,76の位置などが鏡対称である。

0031

なお、鏡対称の構造とは、プランジャ61,62及びシリンダ71,72の構造が鏡対称であるが、角度θが可変にされることによって、プランジャポンプ51,52のプランジャ61,62の軸方向91,92が鏡対称とならないことや、ドライブ継ぎ手6,7の回転半径が異なることにより厳密な鏡対称とならないことは、鏡対称の構造から除かれないものである。つまり、鏡対称の構造とは、一対のプランジャポンプ51,52が同じ同期用モータ50で回転されるようにドライブ継ぎ手6,7を介して接続されているときに、一対のプランジャポンプ51,52の位相が180°ずれた関係となることが維持できる限り、角度や回転半径などが一対のプランジャポンプ51,52において相違することは許容されていると解する。

0032

これにより、プランジャポンプ51,52は、ドライブ継ぎ手6,7の回転に対して180°位相が異なる。つまり、プランジャポンプ51が新鮮透析液の吐出を行っているときには、プランジャポンプ52は新鮮透析液の吸い込みを行っており、また、プランジャポンプ51が新鮮透析液の吸い込みを行っているときには、プランジャポンプ52は新鮮透析液の吐出を行っている。これにより、一対のプランジャポンプ51,52は、プランジャポンプ51による新鮮透析液の吐出と、プランジャポンプ52による新鮮透析液の吐出と、を同期して同時に行う。

0033

一対のプランジャポンプ51、52は、プランジャポンプ51からの新鮮透析液の吐出と、プランジャポンプ52への使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されており、この一対のプランジャポンプ51、52の少なくとも一方のストロークが可変にされている。従って、血液浄化器1への新鮮透析液の供給と、血液浄化器1からの使用済透析液の排出を同時に行うことが出来、また、新鮮透析液吐出側のプランジャポンプ51のストロークd1を使用済透析液吸込側のプランジャポンプ52のストロークd2より大きくすれば、逆濾過を行うことが出来、また新鮮透析液吐出側のプランジャポンプ51のストロークd1を使用済透析液吸込側のプランジャポンプ52のストロークd2より小さくすれば、除水を行うことが出来るようになっている。

0034

そして、具体的には、一対のプランジャポンプ51、52は、例えば図2図3に示すように、一対のプランジャポンプ51、52が、同期用モータ5の回転軸50に関して鏡対象に配設されるとともに、この回転軸50の中心部に位置する同期用モータ5とドライブ継ぎ手6,7を介してそれぞれ接続されてなるものが採用されている。

0035

また、プランジャポンプ51のストロークd1が固定されるとともに、プランジャポンプ52のストロークd2が可変にされ、このプランジャポンプ52のストロークd2の調節は、プランジャポンプ52の軸方向91と同期用モータ5の回転軸94との間の水平方向の傾斜角度θを調節する角度調節モータ8によって行われるようにされている。ここで、ストロークd2は、図4に示すように、ストロークd1より大きくしたり、小さくしたりすることができるように傾斜角度θを調節することができる。傾斜角度θを大きくすればストロークが大きくなり、傾斜角度θを小さくすればストロークが小さくなる。因みに、プランジャ径16mmの時のプランジャポンプのストロークと吐出量の関係を求めたところ、ストローク1mmについて吐出量は凡そ24.1cc/分だった。

0036

ここで、プランジャポンプの傾斜角度の調節機能について、もう少し詳しく説明すると以下のようになる。すなわち、ドライブ継ぎ手6,7にはベアリング軸受けが設けられており、このベアリング軸受けにはベアリングが装着されている。このベアリングには、それぞれ中央部分に貫通孔が設けられており、この貫通孔にはプランジャポンプ51、52のプランジャ61,62からそれぞれ延びる作用軸63,64の一端が摺動自在に挿通されている。この作用軸63,64は、その他端がプランジャ61,62の表面に垂直になるように固定されており、同期用モータ5の回転はドライブ継ぎ手6,7に伝わり、このドライブ継ぎ手6,7の回転が作用軸63,64によってプランジャ61,62に伝わり、傾斜されたプランジャポンプ51、52にストロークd1、d2が生ずるようになっている。従って、プランジャ61,62は、それぞれシリンダ71,72内を回転しながらストロークd1、d2に応じて往復動する様になっている。

0037

尚、一対のプランジャポンプ51、52は、ドライブ継ぎ手6,7の回転軸や、同期用モータ5の回転軸50に関してどのように配設されていてもよいが、何れにせよ、プランジャポンプ51からの新鮮透析液の吐出とプランジャポンプへの使用済透析液の吸込が同時に起こるようにするためには、プランジャポンプ51と52の位相は180°ずらしておく必要がある。

0038

また、透析液ライン4に配設される一対のプランジャポンプ51、52としては、図5に示すように、使用済透析液吸込側のドライブ継ぎ手7の回転半径が新鮮透析液吐出側のドライブ継ぎ手6の回転半径より大きくされるとともに、この使用済透析液吸込側のプランジャポンプ52のストロークd2が可変にされてなるものであってもよい。このように構成すれば、図6に示すように、使用済透析液吸込側のプランジャポンプ52のストロークd2を大きく変化させることが出来るので、プランジャポンプ51の吐出量に見合った吸込量にする場合、プランジャポンプ52の傾斜角度θをプランジャポンプ51の傾斜角度より小さくすることができるので、プランジャポンプ52の傾斜角度θの調節が楽である。

0039

プランジャポンプ51、52としては、バルブレスプランジャポンプを採用してもよい。この場合、透析液中のエアを抜くためのバルブを別途用意しなくても済むので、経済的である。

0040

[実施形態の作用効果
本実施形態によれば、透析液ライン4に配設された一対のプランジャポンプ51,52が、プランジャポンプ51からの新鮮透析液の吐出と、プランジャポンプ52への使用済透析液の吸込が同時に起こるように同期されているので、血液浄化器1への新鮮透析液の供給と、血液浄化器1からの使用済透析液の排出を同時に行うことが出来る。

0041

また、プランジャポンプ52のストロークが可変にされているので、プランジャポンプ51のストロークd1をプランジャポンプ52のストロークd2より大きくすれば、逆濾過を行うことが出来、また、プランジャポンプ51のストロークd1をプランジャポンプ52のストロークd2より小さくすれば、除水を行うことが出来る。

0042

また、一対のプランジャポンプ51,52が同期用モータ5の回転軸50上で鏡対象に配設され且つ同じ同期用モータ5で回転されるようにドライブ継ぎ手6,7を介して接続されているので、一対のプランジャポンプ51,52は初めから位相が180°ずれた関係にあり、両者の位相を調整しなくても、血液浄化器1への新鮮透析液の供給と血液浄化器からの使用済透析液の排出を同時に行うことが出来る。

0043

また、プランジャポンプ51のストロークd1が固定されるとともに、プランジャポンプ52の水平方向の角度θが、角度調節用モータ8によって同期用モータ5の回転軸50に対して可変になっているので、プランジャポンプ52の水平方向の角度θを変えることによりプランジャポンプ52のストロークd2を調節して、プランジャポンプ51のストロークd1より大きくしたり、小さくしたりすることができるので、プランジャポンプ52のストロークd2を調節することによって逆濾過や除水を行うことが出来る。

0044

また、ドライブ継ぎ手7の回転半径がドライブ継ぎ手6の回転半径より大きくされているので、プランジャポンプ52のストロークd2を大きく変化させることが出来、プランジャポンプ52の角度調節が楽である(より小さい傾斜角度で対応できる)。また、両方のプランジャポンプ51,52のドライブ継ぎ手6,7を同じ大きさにした場合と比較して、逆濾過量除水量を大きく設定できる。

0045

また、プランジャポンプ51,52としてバルブレスプランジャポンプを採用しているので、透析液中のエアを抜くためのバルブを省略できる。

0046

また、プランジャポンプ51,52は、ガラスで形成されていることが好ましい。また、プランジャ61,62及びシリンダ71,72はそれぞれ、シュリキング加工を用いて製造されていることが好ましい。プランジャポンプ51,52がガラスから製造されることにより、プランジャ61,62の外径対シリンダ71,72の内径公差がある程度大きくても、プランジャポンプ51,52内の密閉性を確保できるので、プランジャポンプ51,52の量産性が向上される。なお、プランジャポンプ51,52はそれぞれ、プランジャ61,62及びシリンダ71,72の両方がガラスで形成されていることが好ましい。なお、プランジャポンプ51,52は、ガラスに限定されず、セラミックス等の他の材料で形成されていてもよい。また、プランジャ61,62及びシリンダ71,72の製造方法は、シュリンキング加工を用いた方法に限定されない。

0047

[変形例]
前述された実施形態では、透析液ライン4において1本の新鮮透析液供給ライン41と1本の使用済透析液排出ライン42とが設けられているが、透析液ライン4において、並列の2本の新鮮透析液供給ライン41と並列の2本の使用済透析液排出ライン42とを設けて、並列のうちの一方の新鮮透析液供給ライン41及び使用済透析液排出ライン42にプランジャポンプ51,52を一対として設け、さらに、並列のうちの他方の新鮮透析液供給ライン41及び使用済透析液排出ライン42に別のプランジャポンプ51,52を一対として設けてもよい。つまり、血液浄化装置10において2対のプランジャポンプ51,52が設けられる。

0048

2対のプランジャポンプ51,52のうち、一対をなす一方のプランジャポンプ51,52は、同期用モータ5から相対的に位相が180°異なる回転が伝達される。また、他方のプランジャポンプ51,52には、同じ同期用モータ5から一方のプランジャポンプ51,52とは位相が180°異なる回転が伝達される。これにより、一方のプランジャポンプ51による新鮮透析液の吐出と、他方のプランジャポンプ52による使用済透析液の吸込みが同時に行われ、また、他方のプランジャポンプ51による新鮮透析液の吐出と、一方のプランジャポンプ52による使用済透析液の吸込みが同時に行われ、かつ、これら同時に行われる新鮮透析液の吐出及び使用済透析液の吸込みが連続して交互に行われる。
これにより、血液浄化器1に対する脈動の無い新鮮透析液の供給および排出が可能となる。

0049

1血液浄化器
2血液回路
3血液ポンプ
4透析液ライン
5同期用モータ
6,7ドライブ継ぎ手
8角度調節モータ
41新鮮透析液供給ライン
42使用済透析液排出ライン
50回転軸
51,52プランジャポンプ
61,62プランジャ
71,72 シリンダ

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