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技術 ワイヤハーネスの製造方法

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 佐々木憲明山下寿明
出願日 2014年6月17日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2014-124374
公開日 2016年1月12日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2016-004687
状態 特許登録済
技術分野 絶縁導体(1) 電線ケーブルの製造(1) 接続箱
主要キーワード 根元端 車両用ハーネス 製造部品 基板実装コネクタ オプション回路 車両電装品 分岐コネクタ リアフォグランプ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

ワイヤハーネス品番共通化を図ると共に、ワイヤハーネスの付捨てを無くすことができるワイヤハーネスの製造方法を提供する。

解決手段

通信線電源線信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本を含む3つのサブハーネス(11A,11B,11C)を製造するサブ製造工程と、サブハーネス(11B,11C)に対して他端が電装機器(29)に接続される追加接続部材(13)の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程と、サブハーネス(11A,11B,11C)を組み合わせて一体化するハーネス組立工程と、を備えたワイヤハーネス(1)の製造方法。

概要

背景

車両には、種々のランプ及びモータや、これらを操作するためのスイッチ装置などの各種の電装機器が多数搭載されている。そして、これら各種の電装機器には、バッテリなどから供給される電力や、これら電装機器を制御するための制御信号などを供給するためのワイヤハーネスが接続される。このワイヤハーネスは、複数の電線コネクタなどからなる。電線は、導電性芯線と、芯線を被覆した絶縁性の被覆部とを備える。コネクタは、電線の端末などに取り付けられて線と接続される端子金具と、端子金具を収容する絶縁樹脂製コネクタハウジングとを備える。

また、近年では、車両に搭載される複数の車両電装品を制御する通信ステムとして、各車両電装品を制御する複数の電子制御ユニットがそれぞれ共通の多重通信線で接続され、その多重通信線を介して多重化された信号の授受を行い、これに基づいて各車両電装品の作動を制御するようにした車両ネットワークシステムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。

ところで、車両に配索されるワイヤハーネスは、例えばシステム回路毎にサブ分けされた複数の回路サブハーネスが組み合されて全体のワイヤハーネスとされているものが一般的である。システム回路としては、例えば、ヘッドランプワイパ等のように自動車に必須の電装機器を構成するスタンダード回路と、セキュリティリアフォグランプ等のように車種グレード等に応じて選択される電装機器を構成するオプション回路とがある。そして、このような自動車用ワイヤハーネスを製造する場合には、コネクタの配置や端子、電線の種類等を考慮しながら、全体のワイヤハーネスが適切なものとなるように決定される。

例えば、図7の(a)に示す従来のワイヤハーネス500は、3つのサブハーネスA,B,Cによって構成されている。各サブハーネスA,B,Cは、それぞれ根元端(図中、左端)には図示しない制御ユニットに接続される側のコネクタa1,b1,c1を有すると共に、枝端(図中、右端)には制御ユニットが制御する対象となる被制御装置(電装機器)に設けられた接続先コネクタに接続される機器側コネクタa2,b2,c2を有している。
そして、ワイヤハーネス500に対してオプションの被制御装置が追加される場合には、例えば図7の(b)に示すように、このオプションの被制御装置の接続先コネクタに接続される機器側コネクタc3,b3が枝線に接続されたサブハーネスD,Eを有するワイヤハーネス510が用意される。

概要

ワイヤハーネスの品番共通化をると共に、ワイヤハーネスの付捨てを無くすことができるワイヤハーネスの製造方法を提供する。通信線電源線信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本を含む3つのサブハーネス(11A,11B,11C)を製造するサブ製造工程と、サブハーネス(11B,11C)に対して他端が電装機器(29)に接続される追加接続部材(13)の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程と、サブハーネス(11A,11B,11C)を組み合わせて一体化するハーネス組立工程と、を備えたワイヤハーネス(1)の製造方法。

目的

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤハーネスの品番共通化を図ると共に、ワイヤハーネスの付捨てを無くすことができるワイヤハーネスの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

通信線電源線信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本を含む複数のサブハーネスを製造するサブ製造工程と、少なくとも1つの前記サブハーネスに対して他端が電装機器に接続される追加接続部材の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程と、複数の前記サブハーネスを組み合わせて一体化するハーネス組立工程と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

請求項2

請求項1に記載のワイヤハーネスの製造方法であって、前記分岐接続工程では、前記通信線、電源線、信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本の導体圧接接続するためのハーネス分岐接続機構によって、前記追加接続部材の一端を前記サブハーネスに対して後付けで分岐接続することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、車両用ハーネス構造に関する。

背景技術

0002

車両には、種々のランプ及びモータや、これらを操作するためのスイッチ装置などの各種の電装機器が多数搭載されている。そして、これら各種の電装機器には、バッテリなどから供給される電力や、これら電装機器を制御するための制御信号などを供給するためのワイヤハーネスが接続される。このワイヤハーネスは、複数の電線コネクタなどからなる。電線は、導電性芯線と、芯線を被覆した絶縁性の被覆部とを備える。コネクタは、電線の端末などに取り付けられて線と接続される端子金具と、端子金具を収容する絶縁樹脂製コネクタハウジングとを備える。

0003

また、近年では、車両に搭載される複数の車両電装品を制御する通信ステムとして、各車両電装品を制御する複数の電子制御ユニットがそれぞれ共通の多重通信線で接続され、その多重通信線を介して多重化された信号の授受を行い、これに基づいて各車両電装品の作動を制御するようにした車両ネットワークシステムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。

0004

ところで、車両に配索されるワイヤハーネスは、例えばシステム回路毎にサブ分けされた複数の回路サブハーネスが組み合されて全体のワイヤハーネスとされているものが一般的である。システム回路としては、例えば、ヘッドランプワイパ等のように自動車に必須の電装機器を構成するスタンダード回路と、セキュリティリアフォグランプ等のように車種グレード等に応じて選択される電装機器を構成するオプション回路とがある。そして、このような自動車用ワイヤハーネスを製造する場合には、コネクタの配置や端子、電線の種類等を考慮しながら、全体のワイヤハーネスが適切なものとなるように決定される。

0005

例えば、図7の(a)に示す従来のワイヤハーネス500は、3つのサブハーネスA,B,Cによって構成されている。各サブハーネスA,B,Cは、それぞれ根元端(図中、左端)には図示しない制御ユニットに接続される側のコネクタa1,b1,c1を有すると共に、枝端(図中、右端)には制御ユニットが制御する対象となる被制御装置(電装機器)に設けられた接続先コネクタに接続される機器側コネクタa2,b2,c2を有している。
そして、ワイヤハーネス500に対してオプションの被制御装置が追加される場合には、例えば図7の(b)に示すように、このオプションの被制御装置の接続先コネクタに接続される機器側コネクタc3,b3が枝線に接続されたサブハーネスD,Eを有するワイヤハーネス510が用意される。

先行技術

0006

特開2004−268630号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述した図7の(a),(b)に示したワイヤハーネス500,510のように、追加接続されるオプションの被制御装置毎に機器側コネクタc3,b3を有するサブハーネスD,Eを追加すると、ワイヤハーネスの品番が増えてしまう。組み立てるワイヤハーネスの品番が多くなると、ワイヤハーネスの組立ラインにおける組立作業が繁雑となって、ワイヤハーネスの組立作業の効率が低下する。このため、ワイヤハーネスの量産性が低下して、各構成部品やワイヤハーネス自体のコストが上昇するという問題がある。
一方、オプションの被制御装置の有無に係わらず、図7の(b)に示したワイヤハーネス510を使用してワイヤハーネスの品番を減らした場合には、配索されても使用されない構成部品(所謂、「付捨て」)となる機器側コネクタc3,b3が発生し、ワイヤハーネスの無駄が多くなり、これによってもワイヤハーネスのコストが上昇してしまう。

0008

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤハーネスの品番共通化を図ると共に、ワイヤハーネスの付捨てを無くすことができるワイヤハーネスの製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1)通信線電源線信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本を含む複数のサブハーネスを製造するサブ製造工程と、
少なくとも1つの前記サブハーネスに対して他端が電装機器に接続される追加接続部材の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程と、
複数の前記サブハーネスを組み合わせて一体化するハーネス組立工程と、
を備えたことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

0010

上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、複数の取付対象車両に共通して取り付けられるワイヤハーネスのサブハーネスが共通化されると共に、取付対象車両に取付けられる電装機器が、サブハーネスにおける通信線、電源線、信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本に一端が分岐接続される追加接続部材を介して後付けされる。そこで、各サブハーネスには、付捨てとなる構成部品が生じない。
更に、追加接続部材は、取付対象車両に取り付けられる電装機器の数に応じて、各サブハーネスに対して分岐接続されるので、ワイヤハーネスの全体に、付捨ての構成部品が発生しない。
また、従来のワイヤハーネスの製造方法では、オプションの電装機器の増加により、オプションの電装機器が取り付けられる組合せ数に伴って、ワイヤハーネス全体の品番が増加した。これに対し、上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法では、オプションの電装機器に対応する追加接続部材のみの品番を確保すればよい。これにより、製造部品の管理が容易となり、ワイヤハーネス製造コストの低減を図ることができる。

0011

(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法であって、前記分岐接続工程では、前記通信線、電源線、信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本の導体圧接接続するためのハーネス分岐接続機構によって、前記追加接続部材の一端を前記サブハーネスに対して後付けで分岐接続することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。

0012

上記(2)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、サブハーネスと電装機器とを接続する追加接続部材が、サブハーネスとの接続部分に、ハーネス分岐接続機構により分岐接続される。このハーネス分岐接続機構は、サブハーネスに取り付けられることで、サブハーネスにおける通信線、電源線、信号線及びアース線のうちの少なくとも何れか1本の導体を被覆した絶縁性の被覆部を圧接部によって切り裂き、この導体に圧接部を接続する。そこで、ハーネス分岐接続機構をサブハーネスに取り付けるだけで、サブハーネスと電装機器の接続が簡便に完了する。

発明の効果

0013

本発明に係るワイヤハーネスの製造方法によれば、ワイヤハーネスの品番共通化を図ると共に、ワイヤハーネスの付捨てを無くすことができる。

0014

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法により製造されたワイヤハーネスの模式図である。
図1に示したワイヤハーネスにおけるサブを分解して示した模式図である。
図2に示したサブハーネスと追加接続部材を分解して示した模式図である。
(a)は本実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法に用いられるハーネス分岐接続機構の部分破断斜視図、(b)は(a)に示したハーネス分岐接続機構の平面図、(c)は(a)に示したハーネス分岐接続機構の正面図、(d)は(a)に示したハーネス分岐接続機構のA−A断面図である。
追加接続部材の平面図であり、(a)は電線のサブハーネス側端及び電装機器側端に、それぞれサブハーネス側コネクタ及び機器側コネクタが接続された追加接続部材を示し、(b)は電線のサブハーネス側端がハーネス分岐接続機構に直接接続された追加接続部材を示し、(c)は電線のサブハーネス側端及び電装機器側端がハーネス分岐接続機構及び電装機器に直接接続された追加接続部材を示す。
電装機器との間に分岐コネクタが接続される分岐接続機構の平面図である。
(a)は従来のワイヤハーネスの一例を示す模式図であり、(b)は(a)に示した従来のワイヤハーネスの他の例を示す模式図である。

実施例

0016

以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法により製造されたワイヤハーネス1の模式図である。
本実施形態に係るワイヤハーネス1は、図2に示すように、3つのサブハーネス11A,11B,11Cによって構成されている。各サブハーネス11A,11B,11Cは、それぞれ根元端(図中、左端)には図示しない制御ユニットに接続される側のコネクタa1,b1,c1を有すると共に、枝端(図中、右端)には制御ユニットが制御する対象となる被制御装置(電装機器)に設けられた接続先コネクタに接続される機器側コネクタa2,b2,c2を有している。

0017

本実施形態に係る各サブハーネス11A,11B,11Cは、複数の取付対象車両に共通して取り付けられ幹線としての電源線23、通信線25、アース線(GND)27の3種類の電線(図4参照)を基本とする電線束である。サブハーネス11A,11B,11Cは、これに加え、信号線(図示略)などの他の電線が更に加わるものであってもよい。サブハーネス11A,11B,11Cにおける通信線25には、多重信号が流される。また、サブハーネス11A,11B,11Cにおける信号線には、単独の信号が流される。

0018

複数の追加接続部材13は、図1及び図2に示すように、サブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25及びアース線(GND)27のうちの少なくとも何れか1本に一端がそれぞれ後付けで分岐接続される。図示例では2つの追加接続部材13が、サブハーネス11B,11Cにそれぞれ分岐接続されている。このように、本実施形態のワイヤハーネス1では、サブハーネス11B,11Cの任意の位置において、複数の追加接続部材13が分岐接続されてワイヤハーネス1が構成される。これら追加接続部材13は、それぞれサブハーネス11B,11Cと電装機器29とを接続する。

0019

各追加接続部材13の他端には、取付対象車両に後付けされる少なくとも1つの電装機器29が接続される。追加接続部材13を介して電装機器29をサブハーネス11B,11Cに後付けする後付け方法は、「圧接」、「接着」、「溶着」など、サブハーネスに接続できる方法であれば何れであってもよい。本実施形態においては、追加接続部材13が、後述するハーネス分岐接続機構31によってサブハーネス11B,11Cの電源線23、通信線25及びアース線27に分岐接続される場合を例に説明する。

0020

図1図3に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス1の製造方法は、通信線25、電源線23及びアース線27を含む3つのサブハーネス11A,11B,11Cを製造するサブ製造工程(図3参照)と、サブハーネス11B,11Cに対して他端が電装機器29に接続される追加接続部材13の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程(図2参照)と、3つのサブハーネス11A,11B,11Cを組み合わせて一体化するハーネス組立工程(図1参照)と、を備える。

0021

先ず、サブ製造工程では、通信線25、電源線23及びアース線27を含む複数の電線が布線板上で所定の布線経路に沿って布線されると共に、端部にコネクタa1,a2,b1,b2,c1,c2等が接続されたり、電線束が絶縁テープコルゲートチューブで覆われたりして所望のサブハーネス11A,11B,11Cがそれぞれ製造される(図2及び図3参照)。

0022

次に、分岐接続工程では、例えばオプションの電装機器29に他端が接続された追加接続部材13の一端が、サブハーネス11B,11Cの通信線25、電源線23及びアース線27に対して後付けで分岐接続される(図2参照)。
この際、本実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法では、追加接続部材13の一端が、ハーネス分岐接続機構31によってサブハーネス11B,11Cの任意位置に分岐接続される。
本実施形態のハーネス分岐接続機構31は、図4に示すように、追加接続部材13の導体に接続されてサブハーネス11B,11Cの導体に圧接接続される圧接部33を有する。圧接部33は、例えば一対からなる複数の圧接刃35を起立して構成され、回路基板37の所定の回路に接続される。回路基板37は、上ケース39と下ケース41とによって構成された絶縁樹脂製のケース内に収容される。上ケース39及び下ケース41は、例えば薄肉ヒンジ(図示略)によって開閉自在に連結される。

0023

ハーネス分岐接続機構31は、上ケース39及び下ケース41によってサブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25及びアース線27を挟み込むことで、各線の絶縁被覆を圧接刃35が切り裂き、各線の導体に圧接部33が圧接接続される。サブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25及びアース線27を挟んだハーネス分岐接続機構31は、上ケース39及び下ケース41がロックされることで、サブハーネス11B,11Cの任意位置に固定される。
即ち、本実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法によれば、ハーネス分岐接続機構31をサブハーネス11B,11Cの任意の位置に取り付けるだけで、サブハーネス11B,11Cと電装機器29の接続が簡便に完了する。なお、電装機器29のアース線がボディアースされる場合には、サブハーネス11B,11Cにおけるアース線27の追加接続部材13による分岐接続は不要となる。

0024

更に、本実施形態に係る追加接続部材13は、サブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25及びアース線27に分岐接続するためのハーネス分岐接続機構31が一端に設けられ、オプションの電装機器29に接続するための機器接続機構61が他端に設けられている。更に詳しくは、図5の(a)に示すように、追加接続部材13は、電線55と、電線55のサブハーネス側端でハーネス分岐接続機構31に接続されるサブハーネス側コネクタ47と、電線55の電装機器側端で電装機器29に接続される機器側コネクタ51とを有する。そして、追加接続部材13は、機器側コネクタ51が、電装機器29に設けられたコネクタ63と共に構成する機器接続機構61に接続され、サブハーネス側コネクタ47が、ハーネス分岐接続機構31の基板実装コネクタ43に接続される。
即ち、本実施形態の追加接続部材13は、所望の長さを有する電線55を介してサブハーネス11B,11Cと電装機器29とを接続することができるので、電装機器29の位置に合わせた搭載が可能となり、高い汎用性を得ることができる。

0025

なお、本発明に係る追加接続部材の形態は、上記実施形態の追加接続部材13に限定されるものではなく、種々の形態を採りえる。
例えば、図5の(b)に示す追加接続部材13Aは、電線55のサブハーネス側端が、ハーネス分岐接続機構31の圧接部33に直接接続され、機器側コネクタ51が、電装機器29のコネクタ63にコネクタ接続される。
また、図5の(c)に示す追加接続部材13Bは、電線55のサブハーネス側端が、ハーネス分岐接続機構31の圧接部33に直接接続されると共に、電線55の電装機器側端が、電装機器29の回路に直接接続されて、電装機器29と一体に構成される。勿論、電線55のサブハーネス側端に設けたサブハーネス側コネクタ47が、ハーネス分岐接続機構31の基板実装コネクタ43に接続される構成とすることもできる(図5の(a)参照)。

0026

図6に示す追加接続部材13Cは、電装機器29との間に分岐コネクタ79が接続される。この追加接続部材13Cは、機器側コネクタ51に、分岐コネクタ79が結合される。分岐コネクタ79には、複数(図示例では4つ)の結合部分が設けられる。分岐コネクタ79の第1結合部分83には、電線55の機器側コネクタ51が結合される。分岐コネクタ79の第2結合部分85には、電装機器29のコネクタ63が結合される。そして、分岐コネクタ79の第3結合部分87には、追加ハーネス89のコネクタ86が結合される。従って、分岐コネクタ79は、電装機器29の他に、追加ハーネス89のコネクタ88を介して更に他の電装機器29を分岐接続することができる。勿論、上述した追加接続部材13Cにおける電線55は、サブハーネス側端がハーネス分岐接続機構31の圧接部33に直接接続されると共に、電装機器側端が分岐コネクタ79の回路に直接接続される構成とすることもできる。

0027

なお、上述した追加接続部材13,13A〜13Cにおける電線55は、電装機器29の種類(電子制御ユニットを備えているか否か等)に応じて電線の機能が変わる。例えば、図5及び図6に示したように、電子制御ユニット(図示せず)を備えた電装機器29が電線55の電装機器側端に設けられる場合には、電線55が電源線23Aと通信線25Aとアース線27Aにより構成される。
勿論、オプションの電装機器29を接続する必要がないサブハーネス11Aに対しては、上記分岐接続工程は省略される。

0028

そして、最後のハーネス組立工程では、それぞれ別々に製造されたサブハーネス11A,11B,11Cを組み合わせて一体することで、ワイヤハーネス1が製造される(図1参照)。
更に、ワイヤハーネス1は、プロテクタ等の保護部材ジョイントボックス等が組み付けられて、製造が完了する。

0029

次に、上記の構成を有するワイヤハーネス1の製造方法の作用を説明する。
本実施形態に係るワイヤハーネス1の製造方法では、複数の取付対象車両に共通して取り付けられるワイヤハーネス1のサブハーネス11A,11B,11Cが共通化されると共に、取付対象車両に取付けられる電装機器29が、サブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25、信号線及びアース線27に一端が分岐接続される追加接続部材13(13A〜13C)を介して後付けされる。そこで、各サブハーネス11A,11B,11Cには、付捨てとなる構成部品が生じない。
更に、追加接続部材13は、取付対象車両に取り付けられる電装機器29の数に応じて、各サブハーネス11A,11B,11Cに対して分岐接続されるので、ワイヤハーネス1の全体に、付捨ての構成部品が発生しない。

0030

また、従来のワイヤハーネスの製造方法では、オプションの電装機器の増加により、オプションの電装機器が取り付けられる組合せ数に伴って、ワイヤハーネス全体の品番が増加した。これに対し、本実施形態のワイヤハーネス1の製造方法では、オプションの電装機器29に対応する追加接続部材13(13A〜13C)のみの品番を確保すればよい。これにより、製造部品の管理が容易となり、ワイヤハーネス製造コストの低減を図ることができる。

0031

また、図4に示した本実施形態のワイヤハーネス1の製造方法では、サブハーネス11B,11Cと電装機器29とを接続する追加接続部材13が、サブハーネス11B,11Cとの接続部分に、ハーネス分岐接続機構31により分岐接続される。このハーネス分岐接続機構31は、サブハーネス11B,11Cに取り付けられることで、サブハーネス11B,11Cにおける電源線23、通信線25、信号線及びアース線27の導体を被覆した絶縁性の被覆部を圧接部33によって切り裂き、この導体に圧接部33を接続する。そこで、ハーネス分岐接続機構31をサブハーネス11B,11Cに取り付けるだけで、サブハーネス11B,11Cと電装機器29の接続が簡便に完了する。

0032

従って、本実施形態に係るワイヤハーネス1の製造方法によれば、ワイヤハーネス1の品番共通化を図ると共に、ワイヤハーネス1の付捨てを無くすことができる。

0033

ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1]通信線(25)、電源線(23)、信号線及びアース線(27)のうちの少なくとも何れか1本を含む複数のサブハーネス(11A,11B,11C)を製造するサブ製造工程と、
少なくとも1つの前記サブハーネス(11B,11C)に対して他端が電装機器(29)に接続される追加接続部材(13)の一端を後付けで分岐接続する分岐接続工程と、
複数の前記サブハーネス(11A,11B,11C)を組み合わせて一体化するハーネス組立工程と、
を備えたことを特徴とするワイヤハーネス(1)の製造方法。
[2] 上記[1]の構成のワイヤハーネス(1)の製造方法であって、
前記分岐接続工程では、前記通信線(25)、電源線(23)、信号線及びアース線(27)のうちの少なくとも何れか1本の導体に圧接接続するためのハーネス分岐接続機構(31)によって、前記追加接続部材(13)の一端を前記サブハーネス(11B,11C)に対して後付けで分岐接続することを特徴とするワイヤハーネス(1)の製造方法。

0034

1…ワイヤハーネス
11A,11B,11C…サブハーネス
13…追加接続部材
23…電源線
25…通信線
27…アース線
29…電装機器
31…ハーネス分岐接続機構

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