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技術 ブラシ及び回転ブラシ

出願人 槌屋ティスコ株式会社
発明者 大原康之兼重正利安藤禎浩
出願日 2014年6月18日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2014-124995
公開日 2016年1月12日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2016-002341
状態 特許登録済
技術分野 電気掃除機(ノズル) ブラシ製品及びその製法
主要キーワード 一定幅領域 左内側面 略丸棒状 連結繊維 エア吸引口 同回転ブラシ 両挟持片 ブラシ軸受
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2016年1月12日)のものです。
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図面 (13)

課題

ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することが可能なブラシ及び回転ブラシを提供する。

解決手段

ブラシ41は、複数の第1繊維束45と、第1繊維束45を構成する複数の繊維45aが延びる方向と直交する方向へ複数の第1繊維束45を並列させた状態で複数の第1繊維束45をそれぞれ束状に保持しつつ連結する連結繊維49とを有するブラシ体46と、ブラシ体46と重なるように配置されてブラシ体46を補強する補強部48とを備える。

概要

背景

一般に、電気掃除機は本体部と該本体部にホースを介して接続された吸込具とを備えている。そして、この吸込具を絨毯フローリング、畳等の床面上を移動させながら該吸込具の底面に設けられた吸込口からエアを吸引することにより、本体部内塵埃が吸い込まれるように構成されている。ところで、近年では、例えば絨毯等のようにエアの吸引だけでは塵埃等を吸い込みにくい床面に対する集塵能力を向上させるため、吸込具内に床面から塵埃などを掻き取るための回転ブラシを設けたものが数多く見られるようになってきた。

このような回転ブラシは回転体ブラシを取着した構成になっており、従来、こうしたブラシには特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1に記載のブラシ組品は、ブラシ台の溝に複数のパイルを連結するように互いに離間した異なる2位置で縫止することによって形成されたブラシを挿入した後、ブラシ台とブラシとを縫着することによって製造される。

概要

ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することが可能なブラシ及び回転ブラシを提供する。ブラシ41は、複数の第1繊維束45と、第1繊維束45を構成する複数の繊維45aが延びる方向と直交する方向へ複数の第1繊維束45を並列させた状態で複数の第1繊維束45をそれぞれ束状に保持しつつ連結する連結繊維49とを有するブラシ体46と、ブラシ体46と重なるように配置されてブラシ体46を補強する補強部48とを備える。

目的

その目的とするところは、ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することが可能なブラシ及び回転ブラシを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

複数の繊維束と、前記繊維束を構成する複数の繊維が延びる方向と直交する方向へ前記複数の繊維束を並列させた状態で前記複数の繊維束をそれぞれ束状に保持しつつ連結する連結繊維とを有するブラシ体と、前記ブラシ体の少なくとも一部と重なるように配置されて前記ブラシ体を補強する補強部とを備えたことを特徴とするブラシ。

請求項2

前記補強部は、前記繊維束を第1繊維束とした場合に、複数の前記第1繊維束と少なくとも一部がそれぞれ重なる複数の第2繊維束を有し、前記第2繊維束を構成する複数の繊維の径は、前記第1繊維束を構成する複数の繊維の径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のブラシ。

請求項3

複数の前記第2繊維束は、複数の前記第1繊維束とそれぞれ重ねられた状態で、前記連結繊維によって複数の前記第1繊維束と一緒にそれぞれ束状に保持されつつ連結されていることを特徴とする請求項2に記載のブラシ。

請求項4

前記第1繊維束と前記第2繊維束とは、基端同士が揃った状態で配置され、前記第2繊維束の基端から先端までの長さは、前記第1繊維束の基端から先端までの長さ以下であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のブラシ。

請求項5

回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを被接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、前記ブラシは、請求項4に記載のブラシによって構成され、前記回転体を回転させた際に前記第2繊維束側が前記被接触部に接触するように前記回転体に取着されていることを特徴とする回転ブラシ。

技術分野

0001

本発明は、例えば、電気掃除機の本体部にホースを介して接続されたヘッド内に配設され、絨毯、畳、フローリング等の床面から塵埃などを掻き取るための回転ブラシ及びこの回転ブラシに用いられるブラシに関する。

背景技術

0002

一般に、電気掃除機は本体部と該本体部にホースを介して接続された吸込具とを備えている。そして、この吸込具を絨毯、フローリング、畳等の床面上を移動させながら該吸込具の底面に設けられた吸込口からエアを吸引することにより、本体部内に塵埃が吸い込まれるように構成されている。ところで、近年では、例えば絨毯等のようにエアの吸引だけでは塵埃等を吸い込みにくい床面に対する集塵能力を向上させるため、吸込具内に床面から塵埃などを掻き取るための回転ブラシを設けたものが数多く見られるようになってきた。

0003

このような回転ブラシは回転体にブラシを取着した構成になっており、従来、こうしたブラシには特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1に記載のブラシ組品は、ブラシ台の溝に複数のパイルを連結するように互いに離間した異なる2位置で縫止することによって形成されたブラシを挿入した後、ブラシ台とブラシとを縫着することによって製造される。

先行技術

0004

特開平6−125811号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、特許文献1のような回転ブラシのブラシ組品においては、電気掃除機による床面に対する塵埃等の拭き取り効果(より細かな塵埃等の捕捉能力)を高めるべくブラシを複数の極細の繊維で構成することがある。特に、直径が10マイクロメートル以下の極細の繊維でブラシを構成した場合には、回転ブラシの回転時にブラシにかかる負荷によって当該ブラシを構成する繊維が切れ易くなり、ブラシの耐久性が低下するという問題がある。特に負荷がかかりやすいブラシの根元付近では、繊維が折れたり切れたりすることが顕著に現れる。

0006

本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することが可能なブラシ及び回転ブラシを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するブラシは、複数の繊維束と、前記繊維束を構成する複数の繊維が延びる方向と直交する方向へ前記複数の繊維束を並列させた状態で前記複数の繊維束をそれぞれ束状に保持しつつ連結する連結繊維とを有するブラシ体と、前記ブラシ体の少なくとも一部と重なるように配置されて前記ブラシ体を補強する補強部とを備えた。

0008

この構成によれば、ブラシ体に負荷がかかった場合に、補強部がブラシ体を支えて補強するようになる。したがって、ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することが可能となる。

0009

上記ブラシにおいて、前記補強部は、前記繊維束を第1繊維束とした場合に、複数の前記第1繊維束と少なくとも一部がそれぞれ重なる複数の第2繊維束を有し、前記第2繊維束を構成する複数の繊維の径は、前記第1繊維束を構成する複数の繊維の径よりも大きいことが好ましい。

0010

この構成によれば、ブラシ体を構成する第1繊維束よりも硬い第2繊維束を補強部が備えているため、ブラシとしての機能を維持しつつ補強部によってブラシ体を補強することが可能となる。

0011

上記ブラシにおいて、複数の前記第2繊維束は、複数の前記第1繊維束とそれぞれ重ねられた状態で、前記連結繊維によって複数の前記第1繊維束と一緒にそれぞれ束状に保持されつつ連結されていることが好ましい。

0012

この構成によれば、複数の第2繊維束と複数の第1繊維束とを別々に連結繊維によってそれぞれ束状に保持しつつ連結する場合に比べて、ブラシの厚さを薄くすることが可能となる。

0013

上記ブラシにおいて、前記第1繊維束と前記第2繊維束とは、基端同士が揃った状態で配置され、前記第2繊維束の基端から先端までの長さは、前記第1繊維束の基端から先端までの長さ以下であることが好ましい。

0014

この構成によれば、ブラシを被接触部に対して摺動させて使用する場合に、第1繊維束による被接触部に対する拭き取り機能を損なわずに、第1繊維束が特に根元付近から折れたり切れたりすることを抑制することが可能となる。

0015

上記課題を解決する回転ブラシは、回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを被接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、前記ブラシは、上記構成のブラシによって構成され、前記回転体を回転させた際に前記第2繊維束側が前記被接触部に接触するように前記回転体に取着されている。

0016

上記構成によれば、回転ブラシの使用時に第2繊維束側を被接触部に対して接触させることで、第2繊維束を構成する繊維の径よりも小さい径の繊維によって構成された第1繊維束を保護することが可能となる。

発明の効果

0017

本発明によれば、ブラシ体を構成する繊維を細くしても耐久性が低下することを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0018

一実施形態の電気掃除機のヘッドを示す断面模式図
同電気掃除機のヘッドの使用状態を示す断面模式図。
同電気掃除機の回転ブラシを示す模式斜視図
図3の側面拡大模式図。
同回転ブラシに用いられるブラシに基材を縫着したときの状態を示す模式斜視図。
同ブラシの正面模式図。
図6の側面模式図。
同ブラシの製造過程を示す拡大模式図。
図6の9−9線矢視断面図。
変更例のブラシ部材を示す拡大模式図。
(a)〜(c)は、変更例のブラシ部材を示す拡大模式図。
(a)及び(b)は、変更例のブラシ部材を示す拡大模式図。

実施例

0019

以下、ブラシを電気掃除機用の回転ブラシに用いる場合の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、被接触部の一例としての床面F上の塵埃などを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続される一方、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。

0020

ケース12の内底面上には、矩形枠状をなす仕切板15が吸込口14を囲むように立設されている。仕切板15を構成する後壁の中央部には、当該後壁を貫通するようにエア吸引口16が形成されている。ケース12の左内側面には、モータ軸受17が設けられている。モータ軸受17は、ケース12内における仕切板15の後方に設けられたモータ18から延びるモータ軸19の先端を回転可能に支持している。

0021

仕切板15の左右両側壁には、それぞれ回転支持体20が設けられている。各回転支持体20は、ケース12の左右両内側面に設けられたブラシ軸受21によってそれぞれ回転可能に支持されている。仕切板15の内側には、左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能な回転ブラシ22が収容されている。回転ブラシ22の両端部は、各回転支持体20によってそれぞれ支持されている。

0022

また、左側の回転支持体20とモータ軸19に取着されたローラ19aとには、無端状のベルト23が巻き掛けられている。そして、モータ18の駆動により、モータ18の回転駆動力が、モータ軸19、ローラ19a、ベルト23、及び左側の回転支持体20を介して回転ブラシ22に伝達される。

0023

次に、回転ブラシ22の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのブラシ部材32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に沿って等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度ったような形状をなしている。

0024

したがって、回転体31の周面には、回転体31の周方向に隣り合う突条31a同士の間に螺旋状をなす4本の凹溝33が形成される。これら4本の凹溝33は、回転体31の周方向へ等間隔の配置態様となるように回転体31の一方の端面から他方の端面にわたって延びている。そして、これらの凹溝33内にブラシ部材32が1つずつ装着される。なお、各凹溝33の開口部33aは、各突条31aの先端部に備えられた突片31bによってそれぞれ狭められている。

0025

次に、ブラシ部材32の構成について詳述する。
図5に示すように、ブラシ部材32は、長尺状の基材40と、基材40に接合される帯状のブラシ41とを備えている。基材40は、熱可塑性合成樹脂(本実施形態では、オレフィン系エラストマー)を押出成形することによって形成されている。基材40は、回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止するための帯状をなす係止部42と、帯状のブラシ41の幅方向の一端部を挟持するために係止部42に設けられた挟持部43とを備えている。

0026

挟持部43は、係止部42上に係止部42の幅方向において対向するように立設された一対の帯状をなす挟持片43aによって構成されている。両挟持片43aは、ブラシ41の幅方向の一端部を挟持した状態で、1本の縫製糸44によりブラシ41に縫着されている。なお、図4及び図5に示すように、基材40の幅方向における係止部42の幅は、回転体31の凹溝33の開口部33aの幅よりも大きくなっている。

0027

そして、図4及び図5に示すように、回転体31にブラシ部材32を取り付ける場合には、ブラシ41が凹溝33の開口部33aから外側へ突出するように、回転体31の端部から各凹溝33内に基材40の係止部42をスライド挿入する。すると、基材40(ブラシ部材32)は、適度な剛性弾性とを有しているため、各凹溝33に沿って螺旋状に捻れた状態で回転体31に容易に装着される。

0028

図6及び図7に示すように、ブラシ41は、ブラシ体46と、ブラシ体46を補強する補強部48とを備えている。ブラシ体46は、モノフィラメントである繊維45aが複数本集まって束ねられたマルチフィラメントである第1繊維束45と、第1繊維束45を構成する複数の繊維45aが延びる方向と直交する方向である直交方向Xへ各第1繊維束45を並列させた状態で各第1繊維束45を束状に保持しつつ連結する複数の連結繊維49とを備えている。

0029

補強部48は、モノフィラメントである繊維47aが複数本集まって束ねられたマルチフィラメントである複数の略U字状の第2繊維束47を備えている。したがって、補強部48は可撓性を有している。複数の第2繊維束47は、複数の第1繊維束45が延びる方向と同じ方向に延びており、複数の第1繊維束45とそれぞれ重ねられた状態で、複数の連結繊維49によって複数の第1繊維束45と一緒にそれぞれ束状に保持されつつ連結されている。

0030

第2繊維束47を構成する複数の繊維47aの径は、第1繊維束45を構成する複数の繊維45aの径よりも大きくなるように設定されている。また、ブラシ体46と補強部48とは、第1繊維束45及び第2繊維束47が延びる方向を高さ方向とした場合の高さが同じになっている。すなわち、複数の第1繊維束45と複数の第2繊維束47とは基端同士が揃った状態で配置され、複数の第2繊維束47の基端から先端までの長さは複数の第1繊維束45の基端から先端までの長さと同じになっている。

0031

第1繊維束45を構成する繊維45aとしては、炭素繊維、1本のポリアミド繊維を複数本に分割した分割繊維、1本のポリプロピレン繊維を複数本に分割した分割繊維、1本のポリエステル繊維を複数本に分割した分割繊維などの繊維径が10マイクロメートル以下の極細の繊維を採用することができる。本実施形態における繊維45aには、繊維径が6マイクロメートルの炭素繊維が採用されている。

0032

第2繊維束47を構成する繊維47aとしては、ポリアミド繊維、レーヨン繊維キュプラ繊維アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維などの繊維径が30マイクロメートル以上の繊維を採用することができる。本実施形態における繊維47aには、繊維径が30マイクロメートルのポリアミド繊維が採用されている。ポリアミド繊維は、耐摩耗性及び復元性に優れた繊維である。

0033

また、連結繊維49は、ブラシ体46及び補強部48において毛羽状の先端側とは反対側である基端側の複数位置(本実施形態では3位置)でブラシ体46及び補強部48に巻き付く複数(本実施形態では3本)の連結繊維49a,49b,49cによって構成されている。各連結繊維49a,49b,49cは、独立した経編み構造によりブラシ体46及び補強部48をそれぞれ拘束しており、各々連続した1本の糸によって構成されている。

0034

すなわち、連結繊維49a,49b,49cは、ブラシ41の幅方向の基端部において、各繊維束45,47が延びる方向に順次隣接するように、ブラシ41の長手方向に沿って互いに平行となるように延びている。各連結繊維49(49a,49b,49c)は、耐久性及び柔軟性が高い繊維により形成される。このような条件を満たす繊維としては、レーヨン繊維、キュプラ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維などが挙げられる。本実施形態における連結繊維49には、ポリエステル繊維が採用されている。

0035

次に、ブラシ41の製造方法について説明する。
図8に示すように、ブラシ41を製造する場合には、まず、長尺の第1繊維束45及び第2繊維束47を、図8における紙面と直交する方向に重なるように引き揃えた状態で蛇行状に引き回す。そして、第1繊維束45及び第2繊維束47のそれぞれの両側の湾曲部分45b,47bよりも幅方向の若干内側となる複数位置を互いに平行に延びる複数(ここでは6本)の連結繊維49でそれぞれ編む。その後、幅方向の中央を切断する(図8中の矢印に沿って切断する)ことによってブラシ41が同時に2つ形成される。

0036

このようにして形成されたブラシ41は、図示しない塗布装置を用いて、連結繊維49aが巻き付いた位置から湾曲部分45b,47bまでの一定幅領域接着機能を有する合成樹脂材料50(図9参照)が塗布される。すなわち、ブラシ41における両挟持片43a(図5参照)によって挟持される部分においてブラシ体46及び補強部48をそれぞれ構成する複数の繊維45a,47a同士の間に接着機能を有する合成樹脂材料50(図9参照)がそれぞれ含浸される。

0037

すると、図9に示すように、合成樹脂材料50が第1繊維束45及び第2繊維束47をそれぞれ構成する複数の繊維45a,47a同士の間に万遍なく浸透して固化することで、合成樹脂材料50の接着機能により、複数の繊維45a,47aが集まって束ねられた状態に固められる。

0038

なお、本実施形態における合成樹脂材料50としては、例えばアクリル樹脂エマルジョンウレタン樹脂エマルジョン酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどの水溶性の合成樹脂材料が好ましく、第1繊維束45及び第2繊維束47をそれぞれ構成する複数の繊維45a,47aとの相性などを考慮して適宜選択される。

0039

そして、図5及び図6に示すように、ブラシ部材32を形成する場合には、まず、基材40の両挟持片43a間に、ブラシ41の幅方向における連結繊維49側の端部(基端部)を挿入する。すると、ブラシ41の連結繊維49が両挟持片43aによって挟持された状態となる。

0040

この状態で、図示しない工業用ミシンを用いて、縫製糸44により、両挟持片43aと、連結繊維49を含むブラシ体46の湾曲部分45b側の端部及び補強部48の湾曲部分47b側の端部とを縫着する。すなわち、両挟持片43a(挟持部43)を、縫製糸44により、連結繊維49が位置する部分においてブラシ41に縫着(接合)する。これにより、図5に示すブラシ部材32が得られる。

0041

次に、回転ブラシ22の作用について説明する。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モータ18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。このとき、モータ18の駆動により、ブラシ41が床面Fに摺接(接触)した状態で回転ブラシ22が左側から見て反時計方向図2の矢印で示す方向)に回転される。

0042

この場合、回転ブラシ22における各ブラシ41は、繊維径が30マイクロメートルのポリアミド繊維(繊維47a)によって構成された複数の第2繊維束47を有する補強部48と、繊維径が6マイクロメートルの炭素繊維(繊維45a)によって構成された複数の第1繊維束45を有するブラシ体46とが層状に重ねられた構成になっている。そして、回転ブラシ22における各ブラシ41は、床面Fに摺接して撓んだ際に床面Fに当たる側が補強部48となるように配置されている。

0043

このため、比較的太いポリアミド繊維からなる複数の繊維47aで構成される複数の第2繊維束47を有する補強部48によって床面F上の比較的大きい塵埃などが掻き取られる。一方、補強部48で掻き取れない床面F上の比較的細かい塵埃などは、極細の炭素繊維からなる複数の繊維45aで構成される複数の第1繊維束45を有するブラシ体46によって拭き取られる(捕捉される)。

0044

このとき、ブラシ41は、比較的太くて硬い夫な第2繊維束47を有する補強部48が、極細で比較的軟らかくて脆い第1繊維束45を有するブラシ体46を支えて補強しながら保護する。すなわち、ブラシ41が床面Fに摺接して撓んだ際に、補強部48は、ブラシ体46が過度に曲がることを抑制することでブラシ体46にかかる負荷を低減し、且つブラシ体46が直接床面Fを摺動することを抑制することでブラシ体46を床面Fとの摩擦から保護する。

0045

したがって、ブラシ体46を構成する繊維45aが細くても、ブラシ体46が折れたり切れたりすることが抑制される。よって、ブラシ体46の耐久性が低下することが抑制され、ひいてはブラシ41の耐久性が低下することが抑制される。そして、ブラシ41によって掻き取られたり拭き取られたりした床面F上の塵埃等は、エアとともに電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。

0046

以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)ブラシ41は、ブラシ体46を補強する補強部48を備えている。このため、ブラシ体46に負荷がかかった場合に、補強部48がブラシ体46を支えて補強する。したがって、ブラシ体46を構成する複数の繊維45aを極細の炭素繊維で構成してもブラシ体46の耐久性が低下することを抑制することができ、ひいてはブラシ41の耐久性が低下することを抑制することができる。

0047

(2)ブラシ41は、補強部48を構成する第2繊維束47を構成する複数の繊維47a(ポリアミド繊維)の径が、ブラシ体46を構成する第1繊維束45を構成する複数の繊維45a(炭素繊維)の径よりも大きくなっている。すなわち、補強部48は、ブラシ体46を構成する第1繊維束45よりも硬い第2繊維束47を備えているため、ブラシ41としての機能を維持しつつ補強部48によってブラシ体46を補強することができる。

0048

(3)ブラシ41において、補強部48を構成する複数の第2繊維束47は、ブラシ体46を構成する複数の第1繊維束45とそれぞれ重ねられた状態で、連結繊維49によって複数の第1繊維束45と一緒にそれぞれ束状に保持されつつ連結されている。このため、複数の第2繊維束47と複数の第1繊維束45とを別々に連結繊維49によってそれぞれ束状に保持しつつ連結する場合に比べて、ブラシ41の厚さを薄くすることができる。

0049

(4)ブラシ41において、第1繊維束45(ブラシ体46)と第2繊維束47(補強部48)とは基端同士が揃った状態で配置され、第2繊維束47の基端から先端までの長さは第1繊維束45の基端から先端までの長さと同じになっている。このため、ブラシ41を床面Fに対して摺動させて使用する場合に、第2繊維束47側を床面Fに対して接触させることで、第2繊維束47を構成する繊維47aの径よりも小さい径の繊維45aによって構成された第1繊維束45を床面Fとの摩擦から保護することができる。

0050

(5)回転ブラシ22において、ブラシ41は、回転体31を回転させた際に第2繊維束47側が床面Fに接触するように回転体31に取着されている。このため、回転ブラシ22の使用時に、ブラシ41の第2繊維束47側が床面Fを摺動するので、第2繊維束47を構成する繊維47aの径よりも小さい径の繊維45aによって構成された第1繊維束45を床面Fとの摩擦から保護することができる。

0051

(6)ブラシ41において、ブラシ体46を構成する第1繊維束45を構成する複数の繊維45aには、導電性を有する炭素繊維が用いられている。このため、繊維45aには静電気が貯まりにくくなるので、ブラシ体46で拭き取った(捕捉した)塵埃などが静電気によってブラシ体46に付着することを抑制できる。したがって、ブラシ体46で拭き取った塵埃などを電気掃除機で吸い込む際に、ブラシ体46から塵埃などが容易にリリースされるようにすることができる。

0052

(7)ブラシ41において、補強部48を構成する第2繊維束47を構成する複数の繊維47aには、耐摩耗性及び復元性に優れたポリアミド繊維が用いられている。このため、ブラシ41を上記実施形態のように床面Fに対して摺動させて使用する場合には、繊維47aにポリアミド繊維以外の例えばポリプロピレン繊維やポリエステル繊維などの他の繊維を用いる場合に比べてブラシ41の寿命を長くすることができる。

0053

(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ブラシ部材32のブラシ41において、ブラシ体46と補強部48とは、第1繊維束45及び第2繊維束47が延びる方向を高さ方向とした場合の高さが異なるようにしてもよい。例えば、図10に示すように、ブラシ体46の高さを補強部48の高さよりも高くなるようにしてもよい。このようにすれば、ブラシ体46の機能(床面Fに対する拭き取り機能)を損なうことなく、補強部48によってブラシ体46を構成する複数の繊維45a(炭素繊維)の特に負荷がかかって折れやすい基端部(根元部分)を効果的に支持して補強することができる。加えて、ブラシ体46を構成する複数の繊維45a(炭素繊維)を完全に露出した状態とすることができるので、導電性を有した繊維45aによる静電気を貯まりにくくする効果をより一層高めることができる。

0054

・ブラシ部材32のブラシ41において、ブラシ体46の高さを補強部48の高さよりも低くなるようにしてもよい。
図11(a)に示すように、ブラシ部材32のブラシ41において、ブラシ体46を構成する複数の第1繊維束45と、補強部48を構成する複数の第2繊維束47とを、それぞれ別々に連結繊維49によって束状に保持しつつ連結するようにしてもよい。すなわち、ブラシ体46と補強部48とを、互いに独立した編み物によって構成してもよい。この場合、ブラシ体46と補強部48との高さは、図11(a)に示すように互いに同じであってもよいし、図11(b)に示すように互いに異なっていてもよい。

0055

図11(c)に示すように、上記図11(a)のブラシ部材32のブラシ41に補強部48をさらに追加してブラシ体46が2つの補強部48によって挟持されるように構成にしてもよい。この場合、1つのブラシ体46及び2つの補強部48の高さは、適宜変更することができ、例えば、これらの高さが異なるようにしてもよいし、これらの高さが同じになるようにしてもよい。

0056

図12(a)に示すように、ブラシ部材32のブラシ41において、可撓性を有した帯状の不織布やプラスチックフィルムなどによって補強部48を構成し、補強部48によってブラシ体46の基端部が支持されて補強されるようにしてもよい。

0057

図12(b)に示すように、上記図12(a)のブラシ部材32のブラシ41において、補強部48をさらに1つ追加してブラシ体46の基端部が2つの補強部48によって挟持されて補強されるように構成してもよい。

0058

・連結繊維49の数は、3本に限らず適宜変更してもよい。例えば、連結繊維49の数を、1本や2本にしてもよいし、4本以上にしてもよい。
・連結繊維49(49a,49b,49c)同士は、接触するように配置してもよいし、離間するように配置してもよい。

0059

・ブラシ41は、ブラシ体46と補強部48とをこれらの全部が重なるように配置しなくてもよい。すなわち、ブラシ41は、ブラシ体46と補強部48とを部分的にずれた状態で重ねて配置するようにしてもよい。

0060

・ブラシ41と基材40とは、必ずしも縫着によって接合する必要はなく、例えば、溶着接着剤による接着両面テープによる粘着、共押出し成型インサート成型などによって接合するようにしてもよい。

0061

・ブラシ41と基材40とを複数本の縫製糸44によって縫着するようにしてもよい。
・ブラシ41及び回転ブラシ22は、エアコン換気扇などのフィルタ清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするためのクリーニングブラシとして用いてもよい。この場合、ブラシ41は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、対象物に摺接させた状態で直線的に移動させて使用するようにしてもよい。

0062

・回転ブラシ22は、基材40を用いることなく、回転体31にブラシ41を直接取着する構成であってもよい。
・ブラシ41及び回転ブラシ22は、画像形成装置内の感光ドラムを帯電させるための帯電ブラシや、同感光ドラムを除電するための除電ブラシとして用いてもよい。

0063

さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)床面上の塵埃を吸い込むためのヘッド内に回転可能に収容された回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記ヘッドが前記床面上を移動する際に、前記回転体を回転させながら前記ブラシを前記床面に接触させるように構成された電気掃除機用の回転ブラシであって、前記ブラシは、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシによって構成されていることを特徴とする電気掃除機用の回転ブラシ。

0064

41…ブラシ、22…回転ブラシ、31…回転体、45…第1繊維束、45a,47a…繊維、46…ブラシ体、47…第2繊維束、48…補強部、49,49a,49b,49c…連結繊維、F…被接触部の一例としての床面。

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