図面 (/)

技術 スルホラファンまたはスルホラファン前駆体およびオオアザミ抽出物または粉末を含む組成物

出願人 ニュートラマックスラボラトリーズ,インコーポレイテッド
発明者 コーンブラット,ブライアンコーンブラット,グレースベジェリヤンスキー,アントンヘンダーソン,ロバートダブリュ.
出願日 2013年7月3日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2015-520676
公開日 2015年8月3日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2015-522039
状態 特許登録済
技術分野 植物物質含有医薬 医薬品製剤 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード 防護特性 溶解容器中 フロンドサ 横ばい状態 分離モード チオグルコシダーゼ 線形回帰直線 コーヒー果実
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年8月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

化学物質防護物質および/または抗酸化物質として有用である栄養補助剤が必要である。

解決手段

本発明は、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末組合せに関する。本発明はまた、スルホラファンまたはその誘導体およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明は、これらの組合せに関する組成物および方法を提供する。

概要

背景

天然生成物の使用は、ヒトおよびコンパニオンアニマルの間でますます人気が高まってきている。これらの天然生成物のうち一部は、栄養補助食品およびメディカルフード中に組み込まれている。当技術分野では、化学物質防護物質および/または抗酸化物質として有用である栄養補助剤が必要である。さらに、当技術分野では、グルタチオンと関連する状態および障害にとって有用な医薬組成物および栄養補助食品が必要である。天然生成物の使用による化学物質防護は、ヒトおよび家畜を冒す多数の状態の発生を予防するまたは低減するための安全で、有効な、安価な、容易に利用可能な、実用的な手段として発展している。分子レベル細胞に損傷を与え得る発癌物質は、非毒性前駆体として摂取および吸入されることが多いということがわかっている。これらの非毒性前駆体は、次いで、身体中発癌性物質に変換し得る。解毒酵素活性化し得る天然物質またはその補因子などの化学物質防護物質は、発癌物質に対抗し、その排出を可能にする。これらの同じ天然物質は、免疫系などのその他の天然に存在する防御を増強し得る。

一部の天然生成物は、抗酸化活性を有する。酸化ストレスは、加齢神経変性性疾患の進行ならびに虚血などの生理外傷において主要な役割を果たす。抗酸化物質は、重要な生体分子酸化を低減または阻害でき、酸化ストレスによって影響を受ける状態の治療、予防またはその発生の低減において役割を果たし得る。

一部の天然生成物は、肝臓の健康の増強にとって有用である。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、米国では最もよくある肝臓疾患であり、人口の約30%を冒す。NAFLDはまた、肝リピドーシスとしても知られている。NAFLDを有する人の10%では、この疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に進行し、そのうち25%は、硬変発症する。硬変を有する患者の10〜25%が、肝細胞癌を発症する可能性がある。現在のペースで、有効な治療法がない場合、2030年までに肝細胞癌は、米国で第1位の診断される癌となると予測される。NAFLDは、脂肪が肝臓に蓄積される場合に(脂肪肝)生じるが、過剰のアルコール使用の結果としてではない。NAFLDは、慢性炎症インスリン抵抗性糖尿病および肥満症と関連している。NAFLDは、症状をほとんど呈さないか、まったく呈さず、最も一般的には、日常的な血液検査で異常な結果(すなわち、血清ALTおよびASTベルの上昇)が得られた後に検出され、超音波または生検によって確認される。現在、NAFLDのための外科的治療または薬物治療はない。NAFLDを制御するための推奨として、健康な食事を摂ること、運動体重減少コレステロール下げることおよび糖尿病を管理することなどのライフスタイルの改善が挙げられる。

NAFLDは、グルタチオンレベルの低下と関連していることが多い。グルタチオンは、システインアミン基グルタミン酸側鎖のカルボキシル基の間のγペプチド結合を有するトリペプチドである。グルタチオンは、抗酸化薬解毒剤および免疫エンハンサーとして役立ち得るので身体において重要な役割を果たす。グルタチオンは、身体からの排泄のために代謝物および前発癌物質などの毒素コンジュゲートし得る。グルタチオンレベルは、質の悪い食事、汚染、毒素および/または特定の薬物に対する曝露ストレス、外傷、加齢、感染ならびに放射線照射を含めたいくつかの理由のために患者において低下し得る。低レベルのグルタチオンは、患者を酸化ストレス、疾病および癌に対して感受性にし得る。例えば、グルタチオンの低下したレベルは、肝臓、前立腺、脳、腎臓結腸乳房食道膵臓卵巣などと関係する状態と関連している。グルタチオンの低下したレベルおよびグルタチオン欠乏と関連している障害の例として、それだけには限らないが、NAFLD、癌(肺、前立腺、結腸、乳房、脳、肝臓、卵巣、食道、膵臓、鼻咽頭骨肉腫)、白血病嚢胞性線維症HIVグルタチオンシンセターゼ欠損症アルツハイマー病パーキンソン病ハンチントン舞踏病筋萎縮性側索硬化症フリートライヒ運動失調症、多発性硬化症線維筋痛症慢性疲労自閉症および糖尿病が挙げられる。

化学物質防護特性および抗酸化特性を有すると考えられる天然生成物の一例として、スルホラファンがある。スルホラファンは、1−イソチオシアナト−4−メチルスルフィニルブタンとしても知られる有機硫黄化合物である。スルホラファン前駆体であるグルコラファニンは、ブロッコリー芽キャベツおよびキャベツなどのアブラナ科野菜から得ることができる。しかし、化学予防に適切なレベルを得るには、大量の野菜が消費されなければならない。グルコラファニンは、アブラナ科野菜などの種々の外因性供給源中また腸細菌叢において内因性に生じるミロシナーゼと呼ばれるチオグルコシダーゼ酵素によって、スルホラファンに変換される。しかし、グルコラファニンの経口摂取の際には、すべての動物が、スルホラファンへのその変換を達成することができるわけではなく、これは、細菌叢集団および全体的な健康の多様性による可能性が最も高い。さらに、などの酸性環境では、グルコラファニンは、不活性代謝物に変換され得る。活性代謝物スルホラファンは、核内赤血球−2関連因子(Nrf2)を誘導し、これは、次いで、グルタチオンS−トランスフェラーゼNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(NQO1)およびヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)などの第II相解毒酵素および細胞保護酵素の産生を上方制御する。スルホラファンは、P−450シトクロム酵素の合成を大幅に変更することなく、これらの酵素の産生を誘導すると考えられてきた。第II相酵素の上方制御は、細胞毒性からの脳の保護、脂肪蓄積毒性効果からの肝臓の保護および種々のその他の組織解毒を含め、種々の生物活性において役割を果たすと考えられる。

スルホラファンおよびその前駆体グルコラファニンは、広く研究されている。Shapiroら(非特許文献1)は、ブロッコリースプラウトグルコシノレートおよびイソチオシアネートの安全性、忍容性および代謝を決定する第I相臨床研究を論じている。Shapiroらは、健常ヒト対象における、グルコラファニンなどのグルコシノレートまたはスルホラファンなどのイソチオシアネートのいずれかを含有するスプラウト抽出物プラセボ対照二重盲検無作為化臨床試験を論じている。この研究は、これらの物質投与は、秩序だった、臨床上大きな副作用をもたらさないことを見出した。

オオアザミ(シリブム・マリアヌム(Silybum marianum))は、キク科(Asteraceae)の植物である。オオアザミは、それだけには限らないが、シリビニンシリビン(silybin)またはシリビン(silibin)としても知られる)、イソシリビニン、シリクリスチン(silichristin)、シリジアニン(silydianin)、クベルセチン(kvercetin)、デヒドロシリビン(dehydrosilybin)、デオキシシリシスチン(deoxysilycistin)、デオキシシリジアニン(deoxysilydianin)、シランドリン(silandrin)、シリビノム(silybinome)、シリヘルミン(silyhermin)およびネオシリヘルミン(neosilyhermin)などのフラボノリグナンを含めたいくつかの成分からなるシリマリンを含有する。シリマリンの成分は、フリーラジカル形成の阻害、フリーラジカル種の結合、膜脂質過酸化の防止、グルタチオンのレベルの増大および鉄のキレート化を含めたいくつかの生物学的効果を有し得る。シリビニンは、シリマリンの主要な活性成分であり、肝保護特性を有すると考えられている。シリマリンは、参照によりその全文が組み込まれる特許文献1に論じられている。

Zhangら(非特許文献2)は、スルホラファンおよび構造的に関連する合成ノルボルニルイシオチオシアネートの抗発癌活性を決定するための、スプラーク−ドーリーラットにおける研究を論じている。この研究は、スルホラファンの投与が乳房腫瘍の形成の阻止において有効であると決定した。

Cornblattら(非特許文献3)は、乳房における化学予防におけるスルホラファンの効果を決定するための、スプラーク−ドーリーラットにおける研究を論じている。この研究は、スルホラファンまたはグルコラファニンのいずれかの経口投与が、NAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(NQO1)酵素活性の3倍の増大および乳腺上皮におけるヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)酵素の免疫染色の4倍の上昇をもたらすと決定した。

Mundayら(非特許文献4)は、ラットにおける膀胱癌発症に対するブロッコリースプラウトの凍結乾燥水性抽出物の効果に関する研究を論じている。この研究は、ブロッコリースプラウト抽出物の投与は、膀胱において、オキシダントおよび発癌物質に対する防護活性を発揮する酵素である、グルタチオンS−トランスフェラーゼおよびNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ1の大幅な誘導をもたらすことを見出した。

S.Aghazadehら(非特許文献5)は、実験的な脂肪性肝炎の治療におけるオオアザミ(Silybum marianum)の抗アポトーシス効果および抗炎症効果を論じている。この研究は、非アルコール性脂肪性肝炎を誘導するようメチオニンおよびコリン欠乏MCD)食を給餌したラットへのオオアザミ(Silybum maranium)の抽出物の投与が、MCD食単独を給餌されている対照ラットと比較して、グルタチオン含量を増大およびASTおよびALT活性を改善したことを見出した。

特許文献2は、カプセル化されているか、コーティングされている、グルコラファニンなどのグルコシノレートおよびミロシナーゼを含む製剤を開示している。

本明細書において引用されるすべての参考文献は、参照によりその全文が組み込まれる。

概要

化学物質防護物質および/または抗酸化物質として有用である栄養補助剤が必要である。 本発明は、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末組合せに関する。本発明はまた、スルホラファンまたはその誘導体およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明は、これらの組合せに関する組成物および方法を提供する。

目的

本発明は、(i)スルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニン;(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、好ましくは、グルコシダーゼ酵素、より好ましくは、チオグルコシダーゼ酵素、最も好ましくは、ミロシナーゼ;(iii)酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸;(iv)オオアザミ抽出物または粉末を含む組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

スルホラファン前駆体と、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素と、酵素増強物質オオアザミ抽出物または粉末とを含む、経口投与可能な組成物

請求項2

スルホラファン前駆体が、グルコラファニンを含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項3

スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素が、ミロシナーゼを含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項4

酵素増強物質が、アスコルビン酸を含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項5

腸溶コーティング剤形を含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項6

ケルセチンアミノ糖グリコサミノグリカンアボカドダイズ不けん化物ビタミンコーヒー果実マグネシウムシリマリンプロアントシアニジンウルソール酸クルクミンフィトステロールおよびフィトスタノールからなる群から選択される1種以上のさらなる成分をさらに含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項7

グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびオオアザミ抽出物を含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項8

ブロッコリー抽出物または粉末を含む、請求項1に記載の経口投与可能な組成物。

請求項9

スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末を、それを必要とする対象に投与することを含む、直腸癌または結腸癌治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、その二次再発を低減する方法。

請求項10

スルホラファン前駆体が、グルコラファニンを含む、請求項9に記載の方法。

請求項11

スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素が、ミロシナーゼを含む、請求項9に記載の方法。

請求項12

酵素増強物質が、アスコルビン酸を含む、請求項9に記載の方法。

請求項13

グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびオオアザミ抽出物の投与を含む、請求項9に記載の方法。

請求項14

腸溶コーティング剤形を投与することを含む、請求項9に記載の方法。

技術分野

0001

本願は、各々、参照によりその全文が組み込まれる、以下の出願の優先権を主張する:2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/668,328号;2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/668,342号;2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/668,386号;2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/668,396号;2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61/668,364号;2012年7月5日に出願された米国仮特許出願第61,668,374号および2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/794,417号。

0002

本発明は、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末組合せに関する。本発明はまた、スルホラファンまたはその誘導体およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明は、これらの組合せに関する組成物および方法を提供する。

背景技術

0003

天然生成物の使用は、ヒトおよびコンパニオンアニマルの間でますます人気が高まってきている。これらの天然生成物のうち一部は、栄養補助食品およびメディカルフード中に組み込まれている。当技術分野では、化学物質防護物質および/または抗酸化物質として有用である栄養補助剤が必要である。さらに、当技術分野では、グルタチオンと関連する状態および障害にとって有用な医薬組成物および栄養補助食品が必要である。天然生成物の使用による化学物質防護は、ヒトおよび家畜を冒す多数の状態の発生を予防するまたは低減するための安全で、有効な、安価な、容易に利用可能な、実用的な手段として発展している。分子レベル細胞に損傷を与え得る発癌物質は、非毒性前駆体として摂取および吸入されることが多いということがわかっている。これらの非毒性前駆体は、次いで、身体中発癌性物質に変換し得る。解毒酵素活性化し得る天然物質またはその補因子などの化学物質防護物質は、発癌物質に対抗し、その排出を可能にする。これらの同じ天然物質は、免疫系などのその他の天然に存在する防御を増強し得る。

0004

一部の天然生成物は、抗酸化活性を有する。酸化ストレスは、加齢神経変性性疾患の進行ならびに虚血などの生理外傷において主要な役割を果たす。抗酸化物質は、重要な生体分子酸化を低減または阻害でき、酸化ストレスによって影響を受ける状態の治療、予防またはその発生の低減において役割を果たし得る。

0005

一部の天然生成物は、肝臓の健康の増強にとって有用である。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、米国では最もよくある肝臓疾患であり、人口の約30%を冒す。NAFLDはまた、肝リピドーシスとしても知られている。NAFLDを有する人の10%では、この疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に進行し、そのうち25%は、硬変発症する。硬変を有する患者の10〜25%が、肝細胞癌を発症する可能性がある。現在のペースで、有効な治療法がない場合、2030年までに肝細胞癌は、米国で第1位の診断される癌となると予測される。NAFLDは、脂肪が肝臓に蓄積される場合に(脂肪肝)生じるが、過剰のアルコール使用の結果としてではない。NAFLDは、慢性炎症インスリン抵抗性糖尿病および肥満症と関連している。NAFLDは、症状をほとんど呈さないか、まったく呈さず、最も一般的には、日常的な血液検査で異常な結果(すなわち、血清ALTおよびASTベルの上昇)が得られた後に検出され、超音波または生検によって確認される。現在、NAFLDのための外科的治療または薬物治療はない。NAFLDを制御するための推奨として、健康な食事を摂ること、運動体重減少コレステロール下げることおよび糖尿病を管理することなどのライフスタイルの改善が挙げられる。

0006

NAFLDは、グルタチオンレベルの低下と関連していることが多い。グルタチオンは、システインアミン基グルタミン酸側鎖のカルボキシル基の間のγペプチド結合を有するトリペプチドである。グルタチオンは、抗酸化薬解毒剤および免疫エンハンサーとして役立ち得るので身体において重要な役割を果たす。グルタチオンは、身体からの排泄のために代謝物および前発癌物質などの毒素コンジュゲートし得る。グルタチオンレベルは、質の悪い食事、汚染、毒素および/または特定の薬物に対する曝露ストレス、外傷、加齢、感染ならびに放射線照射を含めたいくつかの理由のために患者において低下し得る。低レベルのグルタチオンは、患者を酸化ストレス、疾病および癌に対して感受性にし得る。例えば、グルタチオンの低下したレベルは、肝臓、前立腺、脳、腎臓結腸乳房食道膵臓卵巣などと関係する状態と関連している。グルタチオンの低下したレベルおよびグルタチオン欠乏と関連している障害の例として、それだけには限らないが、NAFLD、癌(肺、前立腺、結腸、乳房、脳、肝臓、卵巣、食道、膵臓、鼻咽頭骨肉腫)、白血病嚢胞性線維症HIVグルタチオンシンセターゼ欠損症アルツハイマー病パーキンソン病ハンチントン舞踏病筋萎縮性側索硬化症フリートライヒ運動失調症、多発性硬化症線維筋痛症慢性疲労自閉症および糖尿病が挙げられる。

0007

化学物質防護特性および抗酸化特性を有すると考えられる天然生成物の一例として、スルホラファンがある。スルホラファンは、1−イソチオシアナト−4−メチルスルフィニルブタンとしても知られる有機硫黄化合物である。スルホラファン前駆体であるグルコラファニンは、ブロッコリー芽キャベツおよびキャベツなどのアブラナ科野菜から得ることができる。しかし、化学予防に適切なレベルを得るには、大量の野菜が消費されなければならない。グルコラファニンは、アブラナ科野菜などの種々の外因性供給源中また腸細菌叢において内因性に生じるミロシナーゼと呼ばれるチオグルコシダーゼ酵素によって、スルホラファンに変換される。しかし、グルコラファニンの経口摂取の際には、すべての動物が、スルホラファンへのその変換を達成することができるわけではなく、これは、細菌叢集団および全体的な健康の多様性による可能性が最も高い。さらに、などの酸性環境では、グルコラファニンは、不活性代謝物に変換され得る。活性代謝物スルホラファンは、核内赤血球−2関連因子(Nrf2)を誘導し、これは、次いで、グルタチオンS−トランスフェラーゼNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(NQO1)およびヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)などの第II相解毒酵素および細胞保護酵素の産生を上方制御する。スルホラファンは、P−450シトクロム酵素の合成を大幅に変更することなく、これらの酵素の産生を誘導すると考えられてきた。第II相酵素の上方制御は、細胞毒性からの脳の保護、脂肪蓄積毒性効果からの肝臓の保護および種々のその他の組織解毒を含め、種々の生物活性において役割を果たすと考えられる。

0008

スルホラファンおよびその前駆体グルコラファニンは、広く研究されている。Shapiroら(非特許文献1)は、ブロッコリースプラウトグルコシノレートおよびイソチオシアネートの安全性、忍容性および代謝を決定する第I相臨床研究を論じている。Shapiroらは、健常ヒト対象における、グルコラファニンなどのグルコシノレートまたはスルホラファンなどのイソチオシアネートのいずれかを含有するスプラウト抽出物のプラセボ対照二重盲検無作為化臨床試験を論じている。この研究は、これらの物質投与は、秩序だった、臨床上大きな副作用をもたらさないことを見出した。

0009

オオアザミ(シリブム・マリアヌム(Silybum marianum))は、キク科(Asteraceae)の植物である。オオアザミは、それだけには限らないが、シリビニンシリビン(silybin)またはシリビン(silibin)としても知られる)、イソシリビニン、シリクリスチン(silichristin)、シリジアニン(silydianin)、クベルセチン(kvercetin)、デヒドロシリビン(dehydrosilybin)、デオキシシリシスチン(deoxysilycistin)、デオキシシリジアニン(deoxysilydianin)、シランドリン(silandrin)、シリビノム(silybinome)、シリヘルミン(silyhermin)およびネオシリヘルミン(neosilyhermin)などのフラボノリグナンを含めたいくつかの成分からなるシリマリンを含有する。シリマリンの成分は、フリーラジカル形成の阻害、フリーラジカル種の結合、膜脂質過酸化の防止、グルタチオンのレベルの増大および鉄のキレート化を含めたいくつかの生物学的効果を有し得る。シリビニンは、シリマリンの主要な活性成分であり、肝保護特性を有すると考えられている。シリマリンは、参照によりその全文が組み込まれる特許文献1に論じられている。

0010

Zhangら(非特許文献2)は、スルホラファンおよび構造的に関連する合成ノルボルニルイシオチオシアネートの抗発癌活性を決定するための、スプラーク−ドーリーラットにおける研究を論じている。この研究は、スルホラファンの投与が乳房腫瘍の形成の阻止において有効であると決定した。

0011

Cornblattら(非特許文献3)は、乳房における化学予防におけるスルホラファンの効果を決定するための、スプラーク−ドーリーラットにおける研究を論じている。この研究は、スルホラファンまたはグルコラファニンのいずれかの経口投与が、NAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(NQO1)酵素活性の3倍の増大および乳腺上皮におけるヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)酵素の免疫染色の4倍の上昇をもたらすと決定した。

0012

Mundayら(非特許文献4)は、ラットにおける膀胱癌発症に対するブロッコリースプラウトの凍結乾燥水性抽出物の効果に関する研究を論じている。この研究は、ブロッコリースプラウト抽出物の投与は、膀胱において、オキシダントおよび発癌物質に対する防護活性を発揮する酵素である、グルタチオンS−トランスフェラーゼおよびNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ1の大幅な誘導をもたらすことを見出した。

0013

S.Aghazadehら(非特許文献5)は、実験的な脂肪性肝炎の治療におけるオオアザミ(Silybum marianum)の抗アポトーシス効果および抗炎症効果を論じている。この研究は、非アルコール性脂肪性肝炎を誘導するようメチオニンおよびコリン欠乏MCD)食を給餌したラットへのオオアザミ(Silybum maranium)の抽出物の投与が、MCD食単独を給餌されている対照ラットと比較して、グルタチオン含量を増大およびASTおよびALT活性を改善したことを見出した。

0014

特許文献2は、カプセル化されているか、コーティングされている、グルコラファニンなどのグルコシノレートおよびミロシナーゼを含む製剤を開示している。

0015

本明細書において引用されるすべての参考文献は、参照によりその全文が組み込まれる。

0016

米国特許第7,563,779号明細書
欧州特許出願公開第2213280号明細書

先行技術

0017

Nutrition and Cancer、(2006年)第55巻(第1号)53〜62頁
Proc.Natl.Acad.Sci.、(1994年)、第91巻、3147〜3150頁
Carcinogenesis、(2007年)、第38巻(第7号):1485〜1490頁
Cancer Res、(2008年)、第68巻(第5号)1593〜1600頁
Exp Toxicol Pathol.(2011年)9月;第63巻(第6号):569〜74頁

課題を解決するための手段

0018

本発明は、(i)スルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニン;(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、好ましくは、グルコシダーゼ酵素、より好ましくは、チオグルコシダーゼ酵素、最も好ましくは、ミロシナーゼ;(iii)酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸;(iv)オオアザミ抽出物または粉末を含む組成物を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファン前駆体、(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、(iii)酵素増強物質および(iv)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象において肝臓、前立腺、脳、肺、腎臓、結腸、乳房、食道、膵臓または卵巣と関連している疾患または状態を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連している症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減する方法を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファン前駆体、(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、(iii)酵素増強物質および(iv)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象においてそれを必要とする対象におけるグルタチオンレベルを増大する方法を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファン前駆体、(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、(iii)酵素増強物質および(iv)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および/または肝臓の任意のその他の障害を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減する方法を提供する。

0019

本発明は、(i)スルホラファンまたはその誘導体、および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を含む組成物を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファンまたはその誘導体および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象において肝臓、前立腺、脳、肺、腎臓、結腸、乳房、食道、膵臓または卵巣と関連している疾患または状態を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減する方法を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファンまたはその誘導体および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象に投与することを含む、対象においてそれを必要とする対象におけるグルタチオンレベルを増大する方法を提供する。本発明はまた、対象に、(i)スルホラファンまたはその誘導体および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および/または肝臓の任意のその他の障害を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減する方法を提供する。

0020

本発明は、(i)ブロッコリー抽出物または粉末および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を含む組成物を提供する。本発明はまた、対象に、(i)ブロッコリー抽出物または粉末および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象において肝臓、前立腺、脳、肺、腎臓、結腸、乳房、食道、膵臓または卵巣と関連している疾患または状態を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連している症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減させる方法も提供する。本発明はまた、対象に、(i)ブロッコリー抽出物または粉末および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、対象に投与することを含む、対象においてそれを必要とする対象におけるグルタチオンレベルを増大する方法を提供する。本発明はまた、対象に、(i)ブロッコリー抽出物または粉末および(ii)オオアザミ抽出物または粉末を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および/または肝臓の任意のその他の障害を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減する方法を提供する。

図面の簡単な説明

0021

実施例4に記載されるような、アスコルビン酸を用いない38℃でのグルコラファニンの変換を示すグラフである。
実施例4に記載されるような、アスコルビン酸濃度関数としての、38℃で約10分以内の変換を示す示すグラフである。
実施例4に記載されるような、38℃および1mMアスコルビン酸で30分以内のスルホラファンへの変換を示すグラフである。
実施例5に記載されるような、疑似腸液におけるグルコラファニンのスルホラファンへの変換を示すグラフである。
実施例6に記載される実験の結果を示すグラフである。
実施例6に記載される実験の結果を示すグラフである。

0022

本発明は、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、スルホラファンまたはその誘導体およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せに関する。本発明はまた、スルホラファン前駆体、スルホラファンまたはその誘導体およびブロッコリー抽出物のうち1種以上の混合物とともの、オオアザミ抽出物または粉末の使用に関する。本発明は、これらの組合せに関連する組成物を提供する。

0023

本発明は、これらの組合せを投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、組合せは、対象に投与することを含む、対象において肝臓、前立腺、脳、肺、腎臓、結腸、乳房、食道、膵臓または卵巣と関連している疾患または状態を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連している症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減するために投与され得る。いくつかの実施形態では、組合せは、対象においてそれを必要とする対象におけるグルタチオンレベルを増大するために投与され得る。いくつかの実施形態では、組合せは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および/または肝臓の任意のその他の障害を治療、予防し、その発生を低減させ、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減するために投与され得る。

0024

スルホラファンはまた、1−イソチオシアナト−4−メチルスルフィニルブタンとしても知られる。スルホラファンの誘導体として、それだけには限らないが、スルホラファンのスルホキシチオカルバメート類似体、6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6−HITC)ならびに異なる側鎖および/またはイソチオシアナトとスルホキシド基の間に種々の長さのスペーサーを有するスルホラファンの構造を含む化合物が挙げられる。スルホラファンの誘導体の例として、各々、参照によりその全文が組み込まれる以下の参考文献に記載されるものが挙げられる:Huら、Eur J Med Chem、2013年、64巻:529〜539頁;Ahnら、Proc Natl Acad Sci USA、2010年、107巻(21号):9590〜9595頁およびMorimistuら、J. Biol. Chem. 2002年、277巻:3456〜3463頁およびBairdら、Arch Toxicol、2011年、85巻(4号):241〜272頁。

0025

いくつかの実施形態では、組成物は、約1μg〜約10g、好ましくは、約3μg〜約5g、好ましくは、約5μg〜約1000mg、好ましくは、約7μg〜約750mg、より好ましくは、約10μg〜約500mg、最も好ましくは、約100μg〜約100mgの量のスルホラファンまたはその誘導体、好ましくは、スルホラファンを含む。いくつかの実施形態では、ヒト使用に適した組成物は、約1mg〜約20mgを含む。

0026

いくつかの実施形態では、本発明の方法は、対象へのスルホラファンまたはその誘導体、好ましくはスルホラファンの、約1μg〜約10g、好ましくは、約3μg〜約5g、好ましくは、約5μg〜約1000mg、好ましくは、約7μg〜約750mg、より好ましくは、約10μg〜約500mg、最も好ましくは、約100μg〜約100mgの量の投与を含む。対象がヒトであるいくつかの実施形態では、方法は、約1mg〜約20mgの投与を含む。いくつかの実施形態では、本発明の方法は、スルホラファンまたはその誘導体、好ましくはスルホラファンの、対象への、約0.01μg/kg〜約0.2g/kg、好ましくは、約0.05μg/kg〜約0.07g/kg、より好ましくは、約0.07μg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは、約0.1μg/kg〜約11mg/kg、最も好ましくは、約0.2μg/kg〜約7mg/kgの量の投与を含む。対象がヒトであるいくつかの実施形態では、方法は、約2μg/kg〜約2mg/kg、より好ましくは、約0.01mg/kg〜約0.3mg/kgの投与を含む。上記の量は、個々の用量の投与または合計の一日用量を指し得る。合計の一日用量とは、24時間の期間で対象に投与される化合物または成分の総量を指す。

0027

いくつかの実施形態では、方法は、スルホラファンまたはその誘導体のうち2種以上の投与を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、スルホラファンまたはその誘導体のうち2種以上を含む。例えば、方法または組成物は、スルホラファンおよび1種以上のその誘導体の両方または2種以上の誘導体を含み得る。方法または組成物がスルホラファンまたはその誘導体のうち2種以上を含むいくつかの実施形態では、上記の量は、各スルホラファンもしくはその誘導体の量または2種以上のスルホラファンもしくはその誘導体の総量を指し得る。

0028

用語「スルホラファン前駆体」とは、スルホラファンを産生するために使用され得る任意の化合物、物質または材料を指す。好ましい実施形態では、スルホラファン前駆体は、好ましくは、酵素によってスルホラファンに変換または代謝され得る化合物を含む。いくつかの好ましい実施形態では、スルホラファン前駆体は、グルコラファニンを含む。グルコラファニンは、4−メチルスルフィニルブチルグルコシノレートおよび1−S−[(1E)−5−(メチルスルフィニル)−N−(スルホナトオキシペンタンイミドイル]−1−チオ−β−D−グルコピラノースとしても知られるグルコシノレートである。

0029

いくつかの実施形態では、組成物は、約1μg〜約10g、好ましくは、約250μg〜約5g、より好ましくは、約500μg〜約2000mg、さらにより好ましくは、約1mg〜約750mg、さらにより好ましくは、約1.5mg〜約250mg、さらにより好ましくは、約2mg〜約100mg、最も好ましくは、約3mg〜約75mgのスルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニンを含む。いくつかの実施形態では、ヒト使用に適した組成物は、約3.5mg〜約50mgのスルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニンを含む。

0030

いくつかの実施形態では、方法は、対象に、約1μg〜約10g、好ましくは、約250μg〜約5g、より好ましくは、約500μg〜約2000mg、さらにより好ましくは、約1mg〜約750mg、さらにより好ましくは、約1.5mg〜約250mg、さらにより好ましくは、約2mg〜約100mg、最も好ましくは、約3mg〜約75mgの量のスルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニンを投与することを含む。対象がヒトであるいくつかの実施形態では、方法は、約3.5mg〜約50mgの投与を含む。いくつかの実施形態では、方法は、対象に、一定量のスルホラファン前駆体を、約1μg/kg〜約1000mg/kg、好ましくは、約5μg/kg〜約500mg/kg、より好ましくは、約7.5μg/kg〜約100mg/kg、さらにより好ましくは、約10μg/kg〜約25mg/kg、最も好ましくは、約25μg/kg〜約10mg/kgの量で投与することを含む。対象がヒトであるいくつかの実施形態では、方法は、約50μg/kg〜約800μg/kgの投与を含む。上記の量は、個々の用量の投与または合計の一日用量を指し得る。

0031

いくつかの実施形態では、方法は、2種以上のスルホラファン前駆体の投与を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2種以上のスルホラファン前駆体を含む。方法または組成物が2種以上のスルホラファン前駆体を含むいくつかの実施形態では、上記の量は、各スルホラファン前駆体の量またはスルホラファン前駆体の総量を指し得る。

0032

スルホラファン前駆体は、スルホラファンに変換または代謝され得る。いくつかの実施形態では、スルホラファン前駆体は、酵素によってスルホラファンに変換される。いくつかの実施形態では、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素は、グルコシダーゼ酵素、好ましくは、チオグルコシダーゼ酵素、より好ましくは、ミロシナーゼを含む。ミロシナーゼはまた、チオグルコシドグルコヒドロラーゼとしても知られる。

0033

いくつかの実施形態では、組成物は、酵素を、約1pg〜約1μg、好ましくは、約50pg〜約500ng、最も好ましくは、約1ng〜約150ngの量で含む。いくつかの実施形態では、ヒト使用に適した組成物は、約5ng〜約75ngの酵素を含む。

0034

いくつかの実施形態では、方法は、酵素、好ましくは、ミロシナーゼを、約1pg〜約1μg、好ましくは、約50pg〜約500ng、最も好ましくは、約1ng〜約150ngの量で投与することを含む。対象がヒトであるいくつかの実施形態では、方法は、約5ng〜約75ngの酵素の投与を含む。いくつかの実施形態では、方法は、対象に酵素を、約0.02pg/kg〜約0.02μg/kg、好ましくは、約0.7pg/kg〜約7ng/kg、最も好ましくは、約0.02ng/kg〜約2ng/kgの量で投与することを含む。対象がヒトであるいくつかの好ましい実施形態では、方法は、約0.1ng/kg〜約1ng/kgの投与を含む。上記の量は、個々の用量の投与または合計の一日用量を指し得る。

0035

いくつかの実施形態では、方法は、2種以上のスルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素の投与を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2種以上のスルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素を含む。方法または組成物が2種以上の酵素を含むいくつかの実施形態では、上記の量は、各酵素の量または酵素の総量を指し得る。

0036

本発明はまた、それだけには限らないが、ブロッコリー種子およびスプラウト抽出物および粉末を含めたブロッコリー抽出物および/または粉末の使用を提供する。本発明は、ブロッコリー抽出物および/または粉末を投与する方法ならびにブロッコリー抽出物および/または粉末を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、ブロッコリー抽出物または粉末は、約1重量%〜約75重量%、より好ましくは、約2.5%〜約50%、さらにより好ましくは、約5%〜約25%、最も好ましくは、約10%〜約20%のスルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニンを含有するよう標準化される。ブロッコリー抽出物および粉末の例として、それだけには限らないが、各々参照によりその全文が組み込まれる、米国特許第5,411,986号;同5,725,895号;同5,968,505号;同5,968,567号;同6,177,122号;同6,242,018号;同6,521,818号;同7,303,770号および同8,124,135号に記載されたものが挙げられる。ブロッコリーの粉末は、例えば、ブロッコリー、好ましくは、ブロッコリースプラウトを風乾、凍結乾燥、ドラム乾燥噴霧乾燥加熱乾燥および/または部分真空乾燥することによって得られ得る。いくつかの実施形態では、組成物および方法は、約1μg〜約10g、より好ましくは、約250μg〜約5g、さらにより好ましくは、約500μg〜約1g、好ましくは、約600μg〜約500mg、より好ましくは、約750μg〜約400mg、最も好ましくは、約1mg〜約300mgのブロッコリー抽出物の使用を含む。いくつかの実施形態では、ブロッコリー抽出物または粉末は、スルホラファン前駆体またはスルホラファンを上記の量で提供するのに十分な量で組成物中に存在するか、対象に投与される。いくつかの実施形態では、組成物は、酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸の投与をさらに含み得る。

0037

スルホラファンまたはその誘導体、スルホラファン前駆体および/またはスルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素は、それだけには限らないが、アブラナ科(アブラナ科(Cruciferae)としても知られる)由来の1種以上の植物を含めた任意の供給源から得られ得る。アブラナ科由来の植物の例として、それだけには限らないが、ブロッコリー、芽キャベツ、カリフラワー、キャベツ、セイヨウワサビパースニップ、ダイコンワサビクレソンおよび白ガラシが挙げられる。いくつかの好ましい実施形態では、スルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニンおよび酵素、好ましくは、ミロシナーゼは、ブロッコリー、ブロッコリースプラウトまたはブロッコリー種子から得られる。スルホラファン前駆体および酵素は、同一供給源から得ても、異なる供給源から得てもよい。いくつかの実施形態では、スルホラファン前駆体および酵素の両方が、これらの植物に由来する抽出物または粉末、好ましくは、ブロッコリー種子またはスプラウト抽出物または粉末から得られ得る。

0038

本発明は、酵素増強物質の使用を提供する。酵素増強物質は、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素の活性を増強するために使用され得る。いくつかの実施形態では、酵素増強物質は、酵素の補因子、好ましくは、アスコルビン酸を含む。アスコルビン酸はまた、アスコルビン酸塩またはビタミンCとしても知られ、ミロシナーゼの活性を増強し得る。いくつかの実施形態では、アスコルビン酸などの酵素増強物質を用いない場合は、スルホラファンへの変換反応は遅すぎて、ピーク吸収に必要とされる部位で生じない場合がある。酵素増強物質は、天然供給源から得てもよく、または合成によって製造してもよい。

0039

いくつかの実施形態では、組成物は、約1mg〜約500mg、好ましくは、約1mg〜約250mg、最も好ましくは、約1mg〜約125mgの酵素増強物質を含み得る。いくつかの好ましい実施形態では、ヒト使用に適した組成物は、約1mg〜約50mgの酵素増強物質を含む。

0040

いくつかの実施形態では、本発明の方法は、酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸の、約1mg〜約500mg、好ましくは、約1mg〜約250mg、最も好ましくは、約1mg〜約125mgの量での投与を含む。対象がヒトであるいくつかの好ましい実施形態では、方法は、約1mg〜約50mgの投与を含む。いくつかの実施形態では、本発明の方法は、酵素増強物質、好ましくは、アスコルビン酸の、約0.01mg/kg〜約3mg/kg、最も約0.02mg/kg〜約2mg/kgの量での投与を含む。対象がヒトであるいくつかの好ましい実施形態では、方法は、約0.02mg/kg〜約0.7mg/kgの酵素増強物質の投与を含む。上記の量は、個々の用量の投与または合計の一日用量を指し得る。

0041

いくつかの実施形態では、方法は、2種以上の酵素増強物質の投与を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2種以上の酵素増強物質を含む。方法または組成物が2種以上の酵素増強物質を含むいくつかの実施形態では、上記の量は、各酵素増強物質の量または酵素増強物質の総量を指し得る。

0042

本発明は、オオアザミ抽出物または粉末の使用をさらに含む。オオアザミは、シリブム・マリアヌム種(Silybum marianum)に属する。オオアザミは、生物活性を有するいくつかの成分または画分を含む。オオアザミの活性画分は、シリマリンであり、これは、いくつかの成分を含む。シリマリンの成分の例として、それだけには限らないが、シリビニン(シリビン(silybin)またはシリビン(silibin)としても知られる)、イソシリビニン、シリクリスチン(silichristin)、シリジアニン(silydianin)およびクベルセチン(kvercetin)、デヒドロシリビン(dehydrosilybin)、デオキシシリシスチン(deoxysilycistin)、デオキシシリジアニン(deoxysilydianin)、シランドリン(silandrin)、シリビノム(silybinome)、シリヘルミン(silyhermin)およびネオシリヘルミン(neosilyhermin)が挙げられる。シリビニンの異性体として、シリビニン(Silybinin)A(またはシリビニン(Silbinin)A)およびシリビニン(Siliybinin)B(またはシルビニン(Silbinin)B)が挙げられる。好ましい実施形態では、オオアザミ抽出物または粉末は、シリマリンを含む。

0043

いくつかの実施形態では、本発明の組成物および方法は、オオアザミ抽出物または粉末の代わりに、またはそれに加えて、シリマリンの1種以上の誘導体の使用を含み得る。シリマリン成分の誘導体は、それだけには限らないが、7−O−および23−O−アシル誘導体および類似体を含めた上記の化合物の任意の修飾された形態を含む。シリマリン成分の誘導体の例として、それだけには限らないが、2,3−デヒドロシリビン(dehydrosilybin)(DHS);7−O−メチルシリビン(methylsilybin);7−O−ガロイルシリビン(galloylsilybin);7,23−ジスルフェートシリビン(disulphatesilybin)(DSS);7−O−パルミトイルシリビン(palmitoylsilybin);および23−O−パルミトイルシリビン(palmitoylsilybin)が挙げられる。誘導体の例として、各々、その全文が参照により本明細書に組み込まれる以下の参考文献に記載されるものが挙げられる:AgarwalらPLOS ONE、2013年、第8巻(第3号):e60074;GB2167414およびCA1337124。いくつかの実施形態では、本発明の組成物および方法は、オオアザミ抽出物または粉末の代わりに、またはそれに加えて、精製形態のシリマリンもしくはシリビニンまたは合成によって製造されたシリマリンもしくはシリビニンの使用を含み得る。

0044

いくつかの実施形態では、オオアザミ抽出物または粉末が使用され得る。好ましい実施形態では、オオアザミ抽出物は、シリマリンを含む。好ましい実施形態では、オオアザミ抽出物は、シリビニンを含む。いくつかの実施形態では、オオアザミ抽出物または粉末は、約25%〜95%、好ましくは、約50%〜約90%、より好ましくは、約55%〜約85%のシリマリンを含有するよう標準化される。いくつかの実施形態では、オオアザミ抽出物または粉末は、約5%〜約75%、好ましくは、約10%〜約60%、より好ましくは、約15%〜約50%、最も好ましくは、約20%〜約35%のシリビニンを含有するよう標準化される。オオアザミ抽出物の例として、それだけには限らないが、各々、参照によりその全文が組み込まれる、米国特許第6,555,141号;米国特許第6,863,906号;米国特許第7,563,779号;WO200908006;EP2020238;WO2009043671;EP1584240;およびWO2011076154に記載されるものが挙げられる。オオアザミの粉末は、例えば、オオアザミを風乾、凍結乾燥、ドラム乾燥、噴霧乾燥、加熱乾燥および/または部分真空乾燥することによって得られ得る。

0045

いくつかの実施形態では、組成物および方法は、約1.25mg〜約15グラム、好ましくは、約5mg〜約10グラム、最も好ましくは、約10mg〜約7.5グラムのオオアザミ抽出物の使用を含む。組成物が、ヒト使用に適しているいくつかの好ましい実施形態では、組成物は、約25mg〜約5グラムのオオアザミ抽出物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.75mg〜約15グラム、好ましくは、約3mg〜約7グラム、より好ましくは、約7mg〜約5グラム、最も好ましくは、約15mg〜約3.5グラムのシリマリンを含む。組成物が、ヒト使用に適しているいくつかの好ましい実施形態では、組成物は、約50mg〜約200mgのシリマリンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.3mg〜約5グラム、好ましくは、約1.5mg〜約3グラム、より好ましくは、約3mg〜約2グラム、最も好ましくは、約7mg〜約1.5グラムのシリビニンを含む。組成物が、ヒト使用に適しているいくつかの好ましい実施形態では、組成物は、約30mg〜約90mgのシリビニンを含む。

0046

いくつかの実施形態では、方法は、シリマリンの、約1μg/kg〜約75mg/kg、好ましくは、約2.5μg/kg〜約50mg/kg、より好ましくは、約5μg/kg〜約25mg/kg、より好ましくは、約10μg/kg〜約15mg/kg、最も好ましくは、約15μg/kg〜約10mg/kgの量での投与を含む。対象がヒトであるいくつかの好ましい実施形態では、方法は、約1mg/kg〜約3mg/kgのシリマリンの投与を含む。いくつかの実施形態では、方法は、シリビニンの、約0.5μg/kg〜約50mg/kg、好ましくは、約1μg/kg〜約35mg/kg、より好ましくは、約2.5μg/kg〜約25mg/kg、より好ましくは、約5μg/kg〜約10mg/kg、最も好ましくは、約7.5μg/kg〜約5mg/kgの量での投与を含む。対象がヒトであるいくつかの好ましい実施形態では、方法は、約300μg/kg〜約2mg/kgのシリビニンの投与をさらに含む。シリマリン成分の誘導体が使用される実施形態では、方法および組成物は、誘導体を、約0.75mg〜約15グラム、好ましくは、約3mg〜約7グラム、より好ましくは、約7mg〜約5グラム、最も好ましくは、約15mg〜約3.5グラムの量で含み得る。組成物がヒト使用に適しているいくつかの好ましい実施形態では、組成物は、約50mg〜約200mgのシリマリン成分の誘導体を含む。上記の量は、個々の用量の投与または合計の一日用量を指し得る。

0047

いくつかの実施形態では、S−アデノシルメチオニンが、オオアザミ抽出物、シリマリンおよび/またはシリビニンの代わりに、またはそれに加えて使用され得る。

0048

本発明の方法は、1種以上のさらなる成分の投与をさらに含み得る。本発明の組成物は、1種以上のさらなる成分をさらに含み得る。さらなる成分は、医薬品有効成分、栄養補助食品および栄養抽出物を含み得る。さらなる成分の例として、それだけに限らないが、ケルセチンまたはその誘導体、グルコサミンなどのアミノ糖コンドロイチンなどのグリコサミノグリカンアボカドダイズ不けん化物ビタミンK2などのビタミンコーヒー果実マグネシウムウルソール酸プロアントシアニジン、α−およびβ−グルカンクルクミンフィトステロールフィトスタノールならびにS−アデノシルメチオニン(SAMe)が挙げられる。これらのさらなる成分は、クランベリー(ヴァシニアム・マクロカーポン(Vaccinium macrocarpon))抽出物(プロアントシアニジン、ケルセチンおよびウルソール酸)、ウコンクルクマロンガ(Curcuma longa))、シイタケレンチヌラ・エドデス(Lentinula edodes))、マイタケグリフォラフロンドサ(Grifola frondosa))キノコ抽出物およびレイシガノデルマルシダム(Ganoderma lucidum))キノコ抽出物などの薬用キノコ抽出物中に存在し得る。

0049

いくつかの実施形態では、シリマリン対スルホラファンまたはその誘導体の比は、約1:1〜約75:1、より好ましくは、約2:1〜約50:1、より好ましくは、約2.5:1〜約25:1、さらにより好ましくは、約5:1〜約15:1、最も好ましくは、約6:1〜約9:1である。いくつかの実施形態では、シリビニン対スルホラファンまたはその誘導体の比は、約1:2〜約35:1、より好ましくは、約1:1〜約25:1、より好ましくは、約1:1〜約15:1、さらにより好ましくは、約2:1〜約10:1、最も好ましくは、約2:1〜約5:1である。いくつかの実施形態では、シリマリン対スルホラファン前駆体の比は、約1:5〜約50:1、好ましくは、約1:2〜約25:1、より好ましくは、約1:1〜約10:1、より好ましくは、約1.5:1〜約5:1、最も好ましくは、約1:1〜約4:1である。いくつかの実施形態では、シリビニン対スルホラファン前駆体の比は、約1:5〜約50:1、好ましくは、約1:2〜約25:1、好ましくは、1:1〜約20:1、最も好ましくは、約1:1〜約13:1である。

0050

いくつかの実施形態では、組成物は、それだけには限らないが、経口、直腸静脈内、皮下、筋肉内、経皮、経粘膜および局所に適した医薬剤形を含めた単位剤形を含む。いくつかの好ましい実施形態では、組成物は、経口投与可能な剤形または直腸投与可能な剤形を含む。経口投与可能な剤形の例として、それだけには限らないが、錠剤カプセル剤飲料中に分散可能な粉末、溶液、懸濁液またはエマルジョンなどの液体ソフトゲルチュアブルカプセル剤、チュアブルバーまたは当技術分野で公知のその他の好都合な剤形が挙げられる。好ましい実施形態では、組成物は、錠剤、カプセル剤またはソフトチュアブルトリートを含む。経口投与可能な剤形は、即時放出持続放出または遅延放出用に製剤化され得る。

0051

いくつかの実施形態では、少なくともスルホラファン前駆体、酵素および酵素増強物質は、少なくとも4、好ましくは、少なくとも5のpHを有する胃腸管の領域、例えば、小腸、好ましくは、十二指腸における放出を可能にする剤形で提供される。いくつかの実施形態では、少なくともスルホラファンまたはその誘導体および/またはブロッコリー抽出物または粉末は、少なくとも4、好ましくは、少なくとも5のpHを有する胃腸管の領域、例えば、小腸、好ましくは、十二指腸における放出を可能にする剤形で提供される。いくつかの実施形態では、オオアザミ抽出物もしくは粉末および/または何らかの任意選択のさらなる成分も、少なくとも4、好ましくは、少なくとも5のpHを有する胃腸管の領域、例えば、小腸、好ましくは、十二指腸において放出される。小腸は、十二指腸、空調および回腸を含む。

0052

いくつかの実施形態では、これらの成分(すなわち、スルホラファン前駆体、酵素、酵素増強物質、スルホラファンまたはその誘導体、ブロッコリー抽出物または粉末、オオアザミ抽出物または粉末および/あるいはさらなる成分)のそれぞれは、同時にまたは付随して(すなわち、互いに短い期間内に)放出される。これは、4未満のpHを有する胃腸管の領域、例えば、胃においてグルコラファニンを放出するよう製剤化されたグルコラファニン含有組成物を上回る利益を提供する。これなどの低pH環境では、酸性環境は、スルホラファン前駆体の変換をその他の生理学的に不活性の最終産物、例えば、スルホラファンニトリルおよびエピチオニトリル(epithionitrile)に変え得る。

0053

いくつかの実施形態では、組成物は、腸溶コーティング剤形または4未満のpHを有する胃腸管の領域、例えば、胃における分解に対して耐性である任意の剤形を含む胃保護製剤を含む経口投与可能な組成物を含み得る。例えば、経口投与可能な組成物は、腸溶コーティングを含む錠剤またはカプセル剤を含み得る。腸溶コーティングは、それだけには限らないが、酢酸フタル酸セルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート酢酸フタル酸ポリビニルメタクリル酸コポリマーメタクリル酸アクリル酸エステルコポリマーヒドロキシプロピルメチル酢酸コハク酸セルロースヒドロキシプロピルメチルセルローストリメリテートセラックセルロースアセテートトリメリテート、カルボキシメチルエチルセルロースおよびそれらの混合物を含めた材料を含み得る。腸溶コーティングは、当技術分野で公知の任意の適した腸溶性ポリマーを含み得る。いくつかの実施形態では、組成物中の成分のうち1種以上が、腸溶性ポリマーのマトリックス中に包埋され得る。いくつかの実施形態では、経口投与可能な組成物は、胃酸中でゆっくりと溶解し、小腸へ移動するカプセル剤、例えば、CAPSUGEL(登録商標)によって市販されているDRCAPS(商標)耐酸性カプセル剤または任意のその他の耐酸性カプセル剤を含む。

0054

最も好ましい形態では、経口投与可能な組成物は、周囲の媒体が、少なくとも4、より好ましくは、少なくとも5のpHでない限り溶解しないコーティングによって囲まれている。あるいは、pHではなく時間によって放出を制御するコーティングが使用され得、速度は、胃腸管のpHが、少なくとも4、より好ましくは、少なくとも5に上がった後まで成分が放出されないよう調整される。したがって、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素および酵素増強物質の、またはスルホラファンの胃での存在を防ぐよう、徐放製剤が使用され得る。標準コーティング技術を使用して、コーティング層複数可)が、経口投与可能な組成物上に適用され得る。腸溶コーティング材料は、有機または水性溶媒中に溶解または分散され得る。腸溶コートが溶解するpHは、選択されたポリマーもしくはポリマーの組合せおよび/またはペンダント基の割合によって制御され得る。例えば、ポリマーフィルムの溶解特徴は、自由なカルボキシル基対エステル基の割合によって変更され得る。腸溶コーティング層はまた、クエン酸トリエチルフタル酸ジブチルトリアセチンポリエチレングリコールポリソルベートまたはその他の可塑剤などの医薬上許容される可塑剤も含有する。分散剤着色剤抗接着剤および消泡剤などの添加剤も含まれ得る。

0055

組成物は、1種以上の医薬品非有効成分(一般に「賦形剤」としても知られる)を含有し得る。非有効成分は、例えば、有効成分を、使用するのに安全で、好都合なそうでなければ許容される、適用可能な、有効な調製物に、可溶化、懸濁、増粘、希釈乳化、安定化、保存、保護、着色、風味づけおよび形作るのに役立つ。賦形剤は、医薬上許容される賦形剤であることが好ましい。医薬上許容される賦形剤のクラスの例として、滑沢剤緩衝剤安定化剤発泡剤色素、着色剤、香味剤増量剤、嵩高剤、芳香放出調整剤アジュバント、可塑剤、流動促進剤離型剤ポリオール造粒剤希釈剤結合剤、緩衝剤、吸収剤、流動促進剤、接着剤抗付着剤酸味料軟化剤樹脂粘滑薬溶媒界面活性剤乳化剤エラストマーおよびそれらの混合物が挙げられる。

0056

いくつかの実施形態では、(i)スルホラファン前駆体、好ましくは、グルコラファニン、(ii)スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、好ましくは、グルコシダーゼ酵素、より好ましくは、チオグルコシダーゼ酵素、最も好ましくは、ミロシナーゼ、(iii)酵素増強物質、好ましくは、酵素補因子、より好ましくは、アスコルビン酸および(iv)オオアザミ抽出物または粉末の組合せは、相乗効果を示す。いくつかの実施形態では、スルホラファン(またはその誘導体)およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せは、相乗効果を示す。相乗効果とは、2種以上の成分の組合せが、単独で使用された場合に物質によってもたらされる効果の合計より大きい結果を提供する効果を指す。好ましい実施形態では、相乗効果は、相加効果より大きい。いくつかの実施形態では、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物もしくは粉末の組合せは、(i)各成分単独、(ii)スルホラファン前駆体および酵素の組合せ単独ならびに/または(iii)スルホラファン前駆体、酵素および酵素増強物質の組合せ単独と比較して統計的に有意に大きい効果を有する。

0057

好ましい実施形態では、スルホラファン前駆体、酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せは、スルホラファン前駆体単独およびオオアザミ抽出物または粉末単独と比較して、統計的に有意なおよび/または相加より大きい効果を有することによって相乗性を示す。いくつかの実施形態では、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびシリマリンの組合せは、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸のみの組合せと比較して、またシリマリン単独と比較して、相乗効果を有する。いくつかの実施形態では、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびシリビニンの組合せは、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸のみの組合せと比較して、またシリビニン単独と比較して相乗効果を有する。

0058

いくつかの実施形態では、スルホラファン(またはその誘導体)およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せは、(i)スルホラファン(もしくはその誘導体)単独、および/または(ii)オオアザミ抽出物もしくは粉末単独よりも、統計的に有意な、および/または相加よりも大きな効果を有する。いくつかの実施形態では、スルホラファンおよびシリマリンの組合せは、スルホラファン単独およびシリマリン単独と比較して相乗効果を有する。いくつかの実施形態では、スルホラファンおよびシリビニンの組合せは、スルホラファン単独およびシリビニン単独と比較して相乗効果を有する。

0059

いくつかの実施形態では、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せは、(i)ブロッコリー抽出物もしくは粉末単独および/または(ii)オオアザミ単独よりも、統計的に有意なおよび/または相加より大きな効果を有する。いくつかの実施形態では、ブロッコリー抽出物または粉末およびシリマリンの組合せは、ブロッコリー抽出物または粉末単独およびシリマリン単独と比較して相乗効果を有する。いくつかの実施形態では、ブロッコリー抽出物または粉末およびシリビニンの組合せは、ブロッコリー抽出物または粉末単独およびシリビニン単独と比較して相乗効果を有する。

0060

本発明は、それを必要とする対象へ投与する方法を含めた使用する方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せの投与を含む。いくつかの実施形態では、方法は、スルホラファンまたはその誘導体およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せの投与を含む。いくつかの実施形態では、方法は、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せの投与を含む。

0061

いくつかの実施形態では、方法は、対象に投与することを含む、対象において肝臓、泌尿生殖器系(前立腺、乳房および卵巣を含む)、脳、肺、腎臓、結腸、食道、膵臓または造血系と関連している疾患または状態を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連している症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減することに関する。方法は、肝臓、泌尿生殖器系(前立腺、乳房および卵巣を含む)、脳、肺、腎臓、結腸、食道および膵臓などの組織および臓器への損傷を低減することまたは損傷を減速することにおいて有用であり得る。いくつかの実施形態では、方法は、対象においてそれを必要とする対象におけるグルタチオンレベルを増大することに関する。方法はまた、低レベルのグルタチオンと関連している疾患または状態の治療、予防、それと関連している症状の減少および/またはその二次再発の低減において有用であり得る。このような疾患および状態の例として、それだけには限らないが、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、癌(肝臓、肺、前立腺、結腸、乳房、脳、卵巣、食道、膵臓、鼻咽頭の癌、骨肉腫など)、白血病、嚢胞性線維症、HIV、グルタチオンシンセターゼ欠損症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、フリートライヒ運動失調症、多発性硬化症、線維筋痛症、慢性疲労、自閉症、糖尿病、肝毒性および環境因子による毒性が挙げられる。

0062

いくつかの実施形態では、方法は、対象において非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および/または肝臓の任意のその他の障害を治療、予防し、その発生を低減し、それと関連する症状を減少させ、および/またはその二次再発を低減することに関する。いくつかの実施形態では、方法は、NAFLDを寛解させることまたはその有害な効果を低減することに関する。

0063

いくつかの実施形態では、方法は、バイオマーカーに対する有益な効果を提供することおよびこれらのバイオマーカーの異常なレベルを治療、予防し、その発生を低減させ、それと関連する症状を減少させることに関する。このようなバイオマーカーの例として、それだけには限らないが、NADP依存性酵素、チオレドキシン(TXN)、チオレドキシンレダクターゼ−1(Txnrd−1)、グルタミン酸−システインリガーゼサブユニットGCLC)、スルホトランスフェラーゼ1A1(SULT1A1)、ヘムオキシゲナーゼ−1(HMOX1)、グルタチオンペルオキシダーゼ−3(GPx−3)、グルタチオンS−トランスフェラーゼθ2(GSTT2)、ミクロソームグルタチオンS−トランスフェラーゼ1(MGST1)、アルデヒドオキシダーゼ(AOX1)、アルド−ケト還元酵素1B8(Akr1b8)、フラビン含有モノオキシゲナーゼ2(FMO2)、Fe受容体領域受容体Ill(Fcgr3)、トリプターゼβ1TPSB1)、肥満細胞プロテアーゼ−6(Mcpt6)、ニューレキシン−1−α(NRXN−1)、小眼球症関連転写因子MITF)、II型ヨードチロニンデヨージナーゼ(DIO2)、アンジオポエチン−14(Angpt14)、分化抗原(CD36)およびNtelが挙げられる。これらのバイオマーカーの高いまたは異常なレベルと関連している疾患または状態として、それだけには限らないが、癌、肺および中枢神経結核、多発性硬化症、クローン病アテローム性動脈硬化症変形性関節症喘息、卒中、肺気腫糖尿病性腎症慢性組織球性胎盤絨毛組織炎、高血圧症腹部大動脈瘤炎症性腸疾患慢性副鼻腔炎冠動脈疾患および腎臓疾患が挙げられる。

0064

いくつかの実施形態では、方法は、スルホラファンおよびオオアザミ抽出物または粉末の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、ブロッコリー抽出物または粉末およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せを、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの好ましい実施形態では、方法は、対象に、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびオオアザミ抽出物または粉末の組合せを投与することを含む。好ましい実施形態では、組合せは、本発明の方法において相乗効果を実証する。

0065

好ましい実施形態では、組合せの1種以上の成分(例えば、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素、酵素増強物質、オオアザミ抽出物もしくは粉末;またはスルホラファンもしくはその誘導体およびオオアザミ抽出物もしくは粉末;またはブロッコリー抽出物もしくは粉末およびオオアザミ抽出物もしくは粉末)は、1種の組成物または剤形で一緒に、または別個に、好ましくは、治療特性が重複する期間内に投与される。いくつかの実施形態では、組合せの成分は、2種以上の経口投与可能な組成物または剤形で投与され得る。例えば、いくつかの実施形態では、スルホラファン前駆体、スルホラファン前駆体をスルホラファンに変換できる酵素および酵素増強物質は、1種の経口投与可能な剤形で投与され、オオアザミ抽出物または粉末は、1種以上の別個のまたはさらなる経口投与可能な剤形で投与される。好ましい実施形態では、組合せの成分は、1種の剤形で投与される。

0066

いくつかの実施形態では、組合せは、1日1〜10回、好ましくは、1日1〜5回、より好ましくは、1日1〜3回、最も好ましくは、1日1回の頻度で投与され得る。

0067

本願において開示される用量は、一般に、ヒトに適した用量を指す。用量算出は、体重、表面積代謝速度および種差を評価することによって当業者によって決定され得る。

0068

用語「対象」とは、哺乳動物およびトリを含めた任意の動物を指す。哺乳動物として、それだけには限らないが、ヒト、イヌネコウマウシラクダゾウライオントラクマアシカおよびウサギが挙げられる。好ましい実施形態では、対象は、ヒト、ネコおよびイヌなどの食物として消費されない哺乳動物を含む。

0069

以下は、例示的製剤である:
グルコラファニン含有ブロッコリー抽出物(約12重量%)、50mg〜5g、
ミロシナーゼ含有凍結乾燥ブロッコリースプラウト粉末、25mg〜500mg
アスコルビン酸、5mg〜500mg
オオアザミ抽出物(約20重量%〜35重量%シリビニン)、25mg〜5g

0070

以下の条件を含む疎水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)法を開発した:
カラム:Waters社BEHアミド、1.7μm粒径;2.1mm×100mm
移動相:20%の10mM酢酸アンモニウム、pH5.0;80%アセトニトリル
分離モード:イソクラティック
カラム温度:70℃
流速:0.7ml/分
上記の条件によって、スルホラファン前駆体、グルコラファニンを含めた5種の典型的なアブラナ科グルコシノレート分離が可能となる。

0071

アスコルビン酸濃度の関数としてのグルコラファニンの消費

0072

約12重量%のグルコラファニンを含有する約250mgのブロッコリー種子抽出物を、0〜600μモルリットルの範囲の可変濃度のアスコルビン酸の存在下での、固定濃度のブロッコリースプラウト由来ミロシナーゼによる加水分解に付した。反応混合物を38℃で温度制御し、60分間の間、15分毎にアリコートを取り出し、クロマトグラフィーによってグルコラファニンの濃度を決定した。グルコラファニン消費速度は、スルホラファンへのその変換速度として解釈した。増大するアスコルビン酸濃度の関数としてのグルコラファニン含量低減のグラフ表示は、一連の直線プロットをもたらし、線形回帰直線の傾斜は、μモル/分でのグルコラファニン消費の速度を反映する。600μモル/リットル濃度のアスコルビン酸の存在下で、反応速度が、アスコルビン酸の調節効果の不在下で進行するものと比較して13倍に増大したことは明らかである。

0073

0074

グルコラファニンのスルホラファンへの等モル変換

0075

ミロシナーゼ活性の調節におけるアスコルビン酸の役割をさらに解明するために、2パートの実験を実施した。すべての溶液は、ミロシナーゼ活性にとって最適とこれまでに同定されたpH7.5の20mM Tris緩衝生理食塩水中で調製し;各サンプルチューブは、ミロシナーゼの供給源として、正確に量された100mgの凍結乾燥ブロッコリー粉末を有していた。実験は、38℃で2時間実施し、30分刻みサンプルアリコート採取し、HPLCによってグルコラファニンおよびスルホラファン両含量を評価した。強酸性「停止」溶液を利用して、採取したアリコートにおいてさらなるミロシナーゼ活性を即時的に阻害した。対照サンプルは、アスコルビン酸を含有しておらず、酵素的変換は、補因子によって補助されずに進行した。

0076

パート1。固定濃度のアスコルビン酸1mmol/リットルの存在下で、250mg〜500mgの範囲の増大する量のブロッコリー種子抽出物(約12重量%グルコラファニン)を添加した。

0077

パート2。250mgで固定されたブロッコリー種子抽出物の量を維持しながら、アスコルビン酸の濃度を0.4mmol/リットル〜3.8mmol/リットルで変えた。

0078

以下の表は、μモルで表されるグルコラファニンおよびスルホラファンを示す。ほとんどの反応混合物において最初の30分内に、グルコラファニンのスルホラファンへの変換が完了したことは明らかである。しかし、アスコルビン酸の刺激効果を用いない、対照サンプルにおいて生じる酵素変換注意深い検討によって、グルコラファニンのスルホラファンへの等モル変換が示され、すなわち、消費されるグルコラファニンの量は、等量の製造されるスルホラファンをもたらす。

0079

0080

実験のパート2では、ミロシナーゼの活性に対する増大する濃度のアスコルビン酸の調節効果を評価した。グルコラファニンのスルホラファンへのミロシナーゼによって促進される変換の、最初の、見かけ上線形の増大が、約2mmol/Lのアスコルビン酸濃度まで観察され、続いてその後、かなり横ばい状態となる。

0081

最後に、実験のパート1の30分以内のスルホラファン収量の検討は、1mmol/リットルのアスコルビン酸の存在下で、100mgの凍結乾燥ブロッコリースプラウト粉末中に含有される固定量のミロシナーゼは、予想可能線形で、少なくとも200μモルのスルホラファンを産生できることを示す。図1、2、3および4は、この研究の結果を示す。

0082

疑似腸液の存在下でのグルコラファニンのスルホラファンへの変換

0083

疑似腸液(SIF)粉末、組成、pHおよびイオン強度の点でヒト腸内容物と密接に近似する商業的に供給される濃縮物を使用した。実験は、USP溶解装置2(パドル式)を使用し、これでは、6つの溶解容器中に、500mlの疑似腸液を、ミロシナーゼの供給源として150mgの凍結乾燥ブロッコリースプラウト粉末とともに分注した。容器1〜4では、アスコルビン酸の濃度を0.25〜1.00mmol/リットルで変え、容器5では、1mmol/リットルのアスコルビン酸に加えて、3.125gのパンクレアチン(8x USP)を懸濁し;容器6では、1mmol/リットルのアスコルビン酸および3.125gのパンクレアチン(8x USP)に加えて、2倍量の凍結乾燥ブロッコリースプラウト粉末(300mg)を加えた。容器を38℃にしたのち、各々に、250mgのグルコラファニンの豊富な(12重量%)ブロッコリー種子抽出物を加え、得られた懸濁液を75RPMで2時間撹拌した。15分毎にアリコートを取り出し、スルホラファンについてアッセイした。図4は、特に、実験の最初の段階でのスルホラファンの高い収率とアスコルビン酸の高い濃度の間の直接相関を示す。

0084

以下の研究を実施して、グルタチオンレベルに対するスルホラファンおよびシリビニンの組合せの効果を調べた。グルタチオンは、抗酸化薬、解毒剤および免疫エンハンサーとして役立ち得るので身体において重要な役割を果たす。グルタチオンの減少したレベルは、患者を酸化ストレス、疾病および癌に対して感受性にし得る。したがって、グルタチオンレベルの増大は、有益な効果である。

0085

この研究では、ヒト肝癌細胞系統、HepG2細胞を、DMSO(媒体対照)、スルホラファン(SFN)、シリビニン(Silib)またはスルホラファンおよびシリビニンの組合せを用いて24時間処理した。細胞溶解物収集し、蛍光試薬としてo−フタルアルデヒド(OPT)を使用してグルタチオンレベルを測定した。図5および図6は、研究の結果を示す。

0086

研究のパート1では、0.5μMSFNの効果を、種々の濃度のシリビニンと、また0.5μM SFNおよび種々の濃度のシリビニンの組合せと比較した。具体的には、細胞を(i)DMSO(媒体対照)、(ii)0.5μM SFN、(iii)100μM Silib、(iv)200μM Silib、(v)300μM Silib、(vi)0.5μM SFNおよび100μM Silib、(vii)0.5μM SFNおよび200μM Silibならびに(viii)0.5μM SFNおよび300μM Silibのうち1種を用いて処理した。結果は、試験された投与量の各々でのスルホラファンおよびシリビニンの組合せが、各成分単独と比較して相乗効果を有していたことを実証する。例えば、細胞が個々の成分を用いて処理された場合は、グルタチオンレベルは、DMSO(媒体)対照と比較して、スルホラファン単独の処理を用いた場合には同様のままであるか、またはシリビニン処理を用いた場合には、わずかに減少した。しかし、細胞を、スルホラファンおよびシリビニンの組合せを用いて処理した場合には、試験された投与量の各々で、グルタチオンレベルは、対照と比較して相乗的に増大した。グルタチオンレベルの増大は、有益な効果である。結果は、図5に表されている。

0087

研究のパート2では、2μMのSFNの効果を、種々の濃度のシリビニンと、また2μMのSFNおよび種々の濃度のシリビニンの組合せと比較した。具体的には、細胞を、(i)DMSO(媒体対照)、(ii)2μM SFN、(iii)100μM Silib、(iv)300μM Silib、(v)2μM SFNおよび100μM Silibならびに(vi)0.5μM SFNおよび300μM Silibのうち1種を用いて処理した。結果は、スルホラファンおよびシリビニンの組合せが、試験された投与量の各々で、各成分単独と比較して相乗効果を有していたことを実証する。例えば、細胞が個々の成分を用いて処理された場合は、グルタチオンレベルは、対照と比較して、スルホラファン単独の処理を用いた場合には同様のままであるか、またはシリビニン処理を用いた場合には、わずかに減少した。しかし、細胞を、スルホラファンおよびシリビニンの組合せを用いて処理した場合には、試験された投与量の各々で、グルタチオンレベルは、対照に比べて相乗的に増大した。グルタチオンレベルの増大は、細胞を解毒するための有益な効果である。結果は、図6に表されている。

実施例

0088

対象は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を呈し、倦怠、疲労および腹部不快感を含めた症状に苦しんでいる。この女性に、グルコラファニン、ミロシナーゼ、アスコルビン酸およびオオアザミ抽出物を含有する錠剤が投与される。錠剤は、小腸において内容物を放出する腸溶コーティング製剤である。1ヶ月の錠剤の毎日投与後、対象は、症状の改善と相関する、グルタチオンを含めた代替バイオマーカーの調節を経験する。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ