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技術 製紙における紙強度補助剤の性能を改善する完成紙料の前処理

出願人 ナルコカンパニー
発明者 ジャオユリンリジュンラオチンロンチェンウェイグオ
出願日 2012年11月19日 (8年0ヶ月経過) 出願番号 2014-543521
公開日 2015年1月19日 (5年10ヶ月経過) 公開番号 2015-501888
状態 特許登録済
技術分野 紙(4)
主要キーワード 濾水速度 デッケル グリオキサール化 サブレンジ 段ボール容器 製紙完成紙料 固体シート 紙マット
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題・解決手段

本発明は、多量のOCCを含む完成紙料から作った紙の強度を増加させる方法、組成物、及び装置に関する。方法は、1)多量のOCCを有する完成紙料を提供すること、2)強度剤を完成紙料に加える前に強度促進剤を完成紙料に加えること、3)強度剤を完成紙料に加えること、及び4)完成紙料から紙製品を作ることを含む。この方法は、製紙工程で用いられる安価なOCC材料が、OCC中のアニオン性のくずによって典型的に生じる品質問題を有しないようにする。したがって、低コストで高品質の紙製品を製造することができる。

概要

背景

紙製品の強度は、乾燥強度湿潤強度又は再湿潤強度、及び湿潤ウェブ強度と呼ばれる3つのカテゴリーを有する特性である。乾燥強度は、典型的に、試験前に一定の湿度及び室温の下で条件付けた乾燥紙シートが示す強度である。湿潤強度又は再湿潤強度は、試験前に完全に乾燥させて水で再び濡らせた紙シートが示す強度である。湿潤ウェブ強度は、紙製品へと乾燥させる前のセルロース繊維マットの強度である。強度添加剤は、これらの強度の一つ以上を増加させるのに有効な組成物である。

強化樹脂は、一般に、紙マット又はシートを構成する前に、製紙工程のウェットエンドセルローススラリーに添加されて紙製品の強度特性を改善するポリマーである。強化樹脂は、一般に、繊維間の結合の数を補うことによって働くと考えられる。

乾燥強度添加剤を用いて、紙、ボール紙、ティシューなどを含む様々な紙製品の乾燥強度を増加させている。リサイクルは、得られる紙を弱める影響を有することが知られており、乾燥強度添加剤は、特にリサイクル繊維からの紙製品の製造において有用である。更に、乾燥強度添加剤は、所定のパルプについて所定の乾燥強度を達成するのに必要な精製の量、及び精製に必要な対応するエネルギー消費を低減すべきであり、製紙機械上のセルロースウェブ濾水速度に悪影響を与えるべきではない。

ポリアクリルアミド及び他のポリマーを使用して紙製品の乾燥強度を増加させる様々な方法が、米国特許第6,315,866号明細書、米国特許第7,556,714号明細書、米国特許第2,884,057号明細書、及び米国特許第5,338,406号明細書、及び米国特許出願第12/323,976号明細書に記載されている。しかしながら、これらの方法は、完成紙料が多量のアニオン性のくず、例えば段ボール古紙(OCC)、機械パルプを含む場合、期待外れであった。これは、強度補助剤紙繊維と結合することを妨げる、完成紙料中に存在する非常に多い数のアニオン性部分に起因すると考えられる。

概要

本発明は、多量のOCCを含む完成紙料から作った紙の強度を増加させる方法、組成物、及び装置に関する。方法は、1)多量のOCCを有する完成紙料を提供すること、2)強度剤を完成紙料に加える前に強度促進剤を完成紙料に加えること、3)強度剤を完成紙料に加えること、及び4)完成紙料から紙製品を作ることを含む。この方法は、製紙工程で用いられる安価なOCC材料が、OCC中のアニオン性のくずによって典型的に生じる品質問題を有しないようにする。したがって、低コストで高品質の紙製品を製造することができる。

目的

従って、多量のアニオン性のくずを含む完成紙料における強度補助剤の効果の改善に有用な組成物、方法、及び装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

紙製品の強度を増加させる方法であって、a.繊維を含む完成紙料を提供することであって、前記完成紙料中の前記繊維は著しい量のアニオン性のくずを含む少なくとも10%の繊維から構成されている、完成紙料を提供すること、b.強度剤を前記完成紙料に加える前に強度促進剤を前記完成紙料に加えること、c.強度剤を前記完成紙料に加えること、及びd.製紙工程に従って前記完成紙料から紙製品を作ることを含む、紙製品の強度を増加させる方法。

請求項2

前記強度促進剤を、前記完成紙料の0.01〜3lb/トン(0.0045〜1.35kg/トン)の量で加える、請求項1に記載の方法。

請求項3

前記強度促進剤が0.5〜15のRSVを有する、請求項1に記載の方法。

請求項4

前記強度促進剤が1〜12のRSVを有する、請求項3に記載の方法。

請求項5

前記強度促進剤が2〜8のRSVを有する、請求項4に記載の方法。

請求項6

前記強度促進剤が3〜6のRSVを有する、請求項5に記載の方法。

請求項7

前記アニオン性のくずを含む前記完成紙料が、リサイクル繊維又は機械繊維、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されたものである、請求項1に記載の方法。

請求項8

前記強度剤が乾燥強度剤である、請求項1に記載の方法。

請求項9

前記強度剤が澱粉ポリアクリルアミドグリオキサール化ポリアクリルアミド、又はこれらの組み合わせである、請求項1に記載の方法。

請求項10

前記強度剤が、前記完成紙料の0.5〜10kg/トンの量で加える乾燥強度剤である、請求項8に記載の方法。

技術分野

0001

《関連出願についてのクロスリファレンス
適用なし。

0002

連邦支援の研究又は開発に関する記載》
適用なし。

0003

本発明は、完成紙料を前処理して、多量のアニオン性のくずを含む完成紙料から作った紙シートの得られる強度を増加させる、方法、その装置、及びそれに有用な組成物に関する。強度、不透明度平滑性多孔性、寸法安定性孔径分布毛羽立ち密度剛性形成性、及び圧縮率を含む紙製品の様々な特性は、紙のセルロース繊維の間に存在する結合に主に起因する。これらの繊維の結合性能は、繊維をより可撓性にして利用できる表面積を増大させる製紙工程の機械的叩解又は精製工程によって強化される。

背景技術

0004

紙製品の強度は、乾燥強度湿潤強度又は再湿潤強度、及び湿潤ウェブ強度と呼ばれる3つのカテゴリーを有する特性である。乾燥強度は、典型的に、試験前に一定の湿度及び室温の下で条件付けた乾燥紙シートが示す強度である。湿潤強度又は再湿潤強度は、試験前に完全に乾燥させて水で再び濡らせた紙シートが示す強度である。湿潤ウェブ強度は、紙製品へと乾燥させる前のセルロース繊維マットの強度である。強度添加剤は、これらの強度の一つ以上を増加させるのに有効な組成物である。

0005

強化樹脂は、一般に、紙マット又はシートを構成する前に、製紙工程のウェットエンドセルローススラリーに添加されて紙製品の強度特性を改善するポリマーである。強化樹脂は、一般に、繊維間の結合の数を補うことによって働くと考えられる。

0006

乾燥強度添加剤を用いて、紙、ボール紙、ティシューなどを含む様々な紙製品の乾燥強度を増加させている。リサイクルは、得られる紙を弱める影響を有することが知られており、乾燥強度添加剤は、特にリサイクル繊維からの紙製品の製造において有用である。更に、乾燥強度添加剤は、所定のパルプについて所定の乾燥強度を達成するのに必要な精製の量、及び精製に必要な対応するエネルギー消費を低減すべきであり、製紙機械上のセルロースウェブ濾水速度に悪影響を与えるべきではない。

0007

ポリアクリルアミド及び他のポリマーを使用して紙製品の乾燥強度を増加させる様々な方法が、米国特許第6,315,866号明細書、米国特許第7,556,714号明細書、米国特許第2,884,057号明細書、及び米国特許第5,338,406号明細書、及び米国特許出願第12/323,976号明細書に記載されている。しかしながら、これらの方法は、完成紙料が多量のアニオン性のくず、例えば段ボール古紙(OCC)、機械パルプを含む場合、期待外れであった。これは、強度補助剤紙繊維と結合することを妨げる、完成紙料中に存在する非常に多い数のアニオン性部分に起因すると考えられる。

発明が解決しようとする課題

0008

従って、多量のアニオン性のくずを含む完成紙料における強度補助剤の効果の改善に有用な組成物、方法、及び装置を提供することは有用であり、望ましい。この節に記載されている技術は、具体的に示さない限り、本明細書に引用するいかなる特許、刊行物、又はその他の情報が本発明に関する「従来技術」であるとの容認を構成することを意図するものではない。更に、この節は、調査を行ったこと、又は米国特許施行規則第1.56条(a)に定義されている他の関連する情報が存在しないことを意味するものと解釈すべきでない。

課題を解決するための手段

0009

本発明の少なくとも1つの実施形態は、紙製品の強度を増加させる方法を対象とする。方法は、a)繊維を含む完成紙料を提供することであって、完成紙料中の繊維は著しい量のアニオン性のくずを含む少なくとも10%の繊維で構成されている、完成紙料を提供すること、b)強度剤を完成紙料に加える前に強度促進剤を完成紙料に加えること、c)強度剤を完成紙料に加えること、及びd)製紙工程に従って完成紙料から紙製品を作ることを含む。

0010

強度促進剤は、完成紙料の0.01〜3lb/トン(0.0045〜1.35kg/トン)の量で加えてもよい。強度促進剤は、0.5〜15、1〜12、2〜8、及び/又は3〜6のRSVを有してもよい。アニオン性のくずを含む完成紙料は、リサイクル繊維又は機械繊維、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されたものでもよい。強度剤は乾燥強度剤でもよい。強度剤は、澱粉、ポリアクリルアミド、グリオキサール化ポリアクリルアミド、又はこれらの組み合わせでもよい。強度剤は、完成紙料の0.5〜10kg/トンに等しい量で加えられる乾燥強度剤でもよい。

0011

更なる特徴及び利点は、以下の詳細な説明から、本明細書に記載されており、明らかとなる。

図面の簡単な説明

0012

図1は、本発明が紙製品の破裂強度をどの程度増加させるかを示すグラフである。
図2は、本発明が紙製品の耐折強度をどの程度増加させるかを示すグラフである。

0013

本出願において用いられる用語、特に請求項をどのように解釈すべきかを定めるため、以下の定義を提供する。定義の体系は単に便宜上のためであり、いずれの定義も何らかの特定のカテゴリーに制限することを意図するものではない。

0014

「アニオン性のくず」は、強度補助剤が繊維に結合することを阻害し又は妨げ、それによって得られる紙の全体の質を損なうような多数のアニオン性部分が完成紙料中に存在することで特徴付けられる、製紙工程において使用するOCCを含む完成紙料の特性を意味する。

0015

「乾燥強度添加剤」は、得られる紙の乾燥強度を増加させる強度添加剤を意味しており、限定されないが、米国特許第4,605,702号明細書、及び米国特許出願第2005/0161181号明細書A1に記載されている強度増加組成物のいずれか、及び特にこれらに記載されている様々なグリオキシルアクリルアミドDADMACコポリマー組成物が挙げられる。グリオキシル化アクリルアミド/DADMACコポリマー組成物の例としては、製品番号Nalco 64170(Nalco社製、Naperville、イリノイ州)である。

0016

「GPAM」は、グリオキサール化ポリアクリルアミドを意味する。

0017

「OCC」は、古い段ボール容器(old corrugated container)(又はボール古紙(old cardboard))を意味する。OCCパルプは、少なくとも2つのリサイクル処理をすでに通過したパルプである。その結果、その繊維は、元の繊維よりも非常に短くて弱い。これらのより短い繊維の間の結合は著しく弱く、紙強度、例えば破裂強度、耐折強度、及び引張強度に関して非常に劣った質につながる。OCCもまた、強度剤の効率を失わせる、著しい量のアニオン性のくずを有する。OCCとしては、限定されないが、本技術分野において、それぞれ特定及び固有の特性及び特徴を有することが知られているAOCC(アメリカの古い段ボール容器)、JOCC(日本の古い段ボール容器)、EOCC(欧州の古い段ボール容器)、及びCOCC(中国の古い段ボール容器)が挙げられる。

0018

「製紙工程」は、パルプから紙製品を作る方法であって、木質チップ及び/又は他のセルロース繊維の原料を挽くこと、水を加えて水性セルロース製紙完成紙料を形成すること、完成紙料を濾してシートを形成すること、シートを押圧して水を更に除去すること、及びシートを乾燥させることを含む方法を意味する。製紙完成紙料を形成する工程、濾す工程、押圧する工程、及び乾燥する工程は、一般に当業者に知られている従来の方法で実施してもよい。製紙工程は、パルプの製作包含する。

0019

「強度添加剤」は、製紙工程に加えた場合、紙の強度が増加する組成物を意味しており、増加は最高約10パーセント以上であることができる。

0020

「強度促進剤」は、エピクロルヒドリンジメチルアミンEPIDMA)、EPI—DMAアンモニア架橋ポリマー二塩化エチレン及びアンモニアのポリマー、二塩化エチレンのポリマー、ジメチルアミンのポリマー、多官能性ジエチレントリアミン縮合ポリマー、多官能性テトラエチレンペンタミンの縮合ポリマー、多官能性ヘキサメチレンジアミンの縮合ポリマー、多官能性二塩化エチレンの縮合ポリマー、メラミンポリマー、ホルムアルデヒド樹脂ポリマー、カチオンに荷電したビニル付加ポリマー、アクリルアミド及びナトリウムアクリレートコポリマー加水分解されて一部のアクリルアミド基アクリル酸に変換されたアクリルアミドホモポリマー、アクリルアミド及びナトリウムアクリレートのコポリマー、ナトリウムアクリレートを有するアクリルアミド及びナトリウムアクリレートのコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される組成物を意味する。強度促進剤は、800,000〜3,000,000Da;好ましくは1,000,000〜2,000,000Da;及び最も好ましくは1,200,000〜1,500,000Daの重量平均分子量を典型的に有する。低分子量強度促進剤は、1,200,000Da未満の重量平均分子量を有する。中分子量強度促進剤は、1,500,000〜2,000,000Daの重量平均分子量を有する。高分子量強度促進剤は、2,000,000Daより大きい重量平均分子量を有する。RSVに関して、強度促進剤は典型的に3〜12dL/gのRSVを有する。

0021

本出願において述べられている上記の定義又は記載が、一般的に辞書で用いられている意味、又は引用によって本出願に含まれる出典において述べられている意味と(明確に又は暗に)矛盾する場合には、本出願及び特に請求項の用語は、本出願における定義又は記載に従うものであって、一般的な定義、辞書の定義、又は引用により含まれる定義に従うものではないと解することが理解される。上記に照らして、用語が辞書によって解釈される場合にのみ用語を理解することができる場合には、用語がKirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第5版(2005年)(Wiley、John & Sons社出版)によって定義されていれば、この定義が、請求項において用語をどのように定義すべきかについて支配するものとする。

0022

本発明の少なくとも一つの実施形態において、方法は、以下の工程を含む:1)完成紙料を準備すること、2)強度剤を完成紙料に加える前に強度促進剤を完成紙料に加えること、3)強度剤を完成紙料に加えること、及び4)完成紙料から紙製品を作ること。

0023

理論及び請求項の解釈において与えられる範囲に制限されないが、強度促進剤の添加は、従来の方法よりも、アニオン性のくずと強度剤との間の相互作用をより効果的に妨げると考えられる。従来の方法においては、カチオン性材料、例えば無機凝固剤を完成紙料に加える。これらのカチオン性材料が作用してアニオン性のくずを中和する。強度促進剤は、アニオン性のくずとの凝集物を形成するために最適な構造及び反応性を有しており、従ってはるかにより効果的にアニオン性のくずと強度剤との接触を妨げると考えられる。

0024

強度剤の効果を増加させる強度促進剤の使用は、米国特許出願第12/323,976号明細書においてすでに開示されている。しかしながら、そこでは、強化促進剤を充填材粒子に添加して、充填材粒子と強度剤との間の相互作用を妨げている。本開示では、強度促進剤は完成紙料に添加し、充填材には添加しない。少なくとも一つの実施形態において、ポリアクリルアミドをグリオキサール化して、市販の強度剤としてよく知られているGPAMを調製する。

0025

少なくとも一つの実施形態において、処理用組成物は、米国特許第6,592,718号明細書に記載されている組成物の一つ、又はそれらの組合せである。具体的には、そこに詳細に記載されているAcAm/DADMACコポリマー組成物は、処理用組成物として適切である。AcAm/DADMACコポリマー組成物の例は、Nalco社、Naperville、イリノイ州からの製品番号N—4690(以下4690という)である。

0026

処理用組成物は、適当な分子量の範囲又はRSVの範囲を有する凝固剤であることができる。本発明に包含される凝固剤は、よく知られており及び商業的に入手可能なものである。

0027

処理用組成物として適切ないくつかの凝固剤は、縮合重合によって形成される。この種類のポリマーの例としては、エピクロルヒドリン—ジメチルアミン(EPI—DMA)、及びEPI—DMAアンモニア架橋ポリマーが挙げられる。

0028

処理用組成物として適切な更なる凝固剤としては、二塩化エチレン及びアンモニア、又はアンモニアを付加した若しくは付加していない、二塩化エチレン及びジメチルアミンのポリマー、多官能性アミン、例えばジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジアミンなどと、二塩化エチレンとの縮合ポリマー、並びに縮合反応によって作ったポリマー、例えばメラミンホルムアルデヒド樹脂が挙げられる。

0029

処理用組成物として適切な更なる凝固剤としては、カチオンに荷電したビニル付加ポリマー、例えば、(メタ)アクリルアミド、ジアリル—N,N—二置換ハロゲン化アンモニウムジメチルアミノエチルメタクリレート及びその第四級アンモニウム塩ジメチルアミノエチルアクリレート及びその第四級アンモニウム塩、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドジアリルメチル(β—プロピオンアミドアンモニウムクロリド、(β—メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチルスルフェート第四級ポリビニルラクタムビニルアミン、及びアクリルアミド又はメタクリルアミドを反応させて生じたマンニッヒ誘導体又は第四級マンニッヒ誘導体の、ポリマー、コポリマー、及びターポリマーが挙げられる。好ましい第四級アンモニウム塩は、塩化メチルジメチルスルフェート、又は塩化ベンジルを使用して製造してもよい。ターポリマーは、ポリマー全体の電荷カチオン性であれば、アニオン性モノマー、例えばアクリル酸、又は2—アクリルアミド—2—メチルプロパンスルホン酸を含んでもよい。これらのポリマーの分子量は、ビニル付加及び縮合のどちらも、小さくて数百程度〜大きくて数百万である。好ましくは、分子量の範囲は約20,000〜約1,000,000である。

0030

少なくとも一つの実施形態において、処理用組成物として使用する凝固剤は、アクリルアミド及びナトリウムアクリレートのコポリマー、又は加水分解させて一部のアクリルアミド基をアクリル酸に変換したアクリルアミドホモポリマーである。少なくとも一つの実施形態において、凝固剤は、アクリルアミド及びナトリウムアクリレートのコポリマーである。少なくとも一つの実施形態において、凝固剤はナトリウムアクリレート含有量が5〜30モル%でありRSVが3〜12dL/gの、アクリルアミド及びナトリウムアクリレートのコポリマーである。

0031

本発明に適用可能な強度剤の代表例は、GPAM、例えばNalco社の製品番号N—64170、及びN63700である。

0032

少なくとも一つの実施形態において、強度促進剤の分子量は、一般的な凝固剤と凝集剤との間の分子量である。一般的な有機凝固剤(及び特に有機凝固剤)は、典型的に、比較的低い分子量を有し、高い電荷密度を有するポリマーを指す。対照的に、凝集剤は、典型的に、低い電荷密度及び高い分子量を有するポリマーを指す。少なくとも一つの実施形態において、強度促進剤は、その電荷密度の中央値及び分子量の中央値について、凝固剤及び凝集剤のいずれとも異なる。少なくとも一つの実施形態において、最もよい強度促進剤の濃度又はセルロースとGPAMとの間の比率は、0.1〜2kg/t繊維;GPAM又は強度剤である。それは、典型的に、0.5〜5kg/トン繊維で添加する。

0033

以上は、説明のために示し本発明の範囲を制限することを意図しない以下の例を参照することによって、よりよく理解することができる。

0034

《例1》
濃いストック完成紙料を製紙工場から得た。完成紙料は、完成紙料の3.5%の濃度で、40%のCOCC及び60%のEOCCを含むものであった。濃いストックを水道水で0.75%の濃度に希釈した。

0035

335.0g、0.75%の薄めたストックを、濾水を妨げるプラスチック固体シートによって覆われた底部スクリーンを有するDynamic Drainage Jar内で、800rpmで混合することによって、手抄き紙を準備した。Dynamic Drainage Jar及びミキサーは、Paper Chemistry Consulting Laboratory社、Carmel、NYから入手可能であった。15秒混合した後に、適切な量の強度促進剤N—4690(Nalco社、Naperville、IL、60563から入手可能)を添加し;30秒混合した後に、適切な量の強度添加剤N—64170(Nalco会社、Naperville、IL、60563から入手可能)を添加し;45秒混合した後に、0.4lb/トン(0.18kg/トン)(活量基準)の凝集剤N—61067(Nalco会社、Naperville、IL、60563から入手可能)を添加した。

0036

凝集剤を添加したあと15秒で混合を止め、完成紙料を、Haage Kothen手抄き紙金型(AB Lorentzen & Wettre社、スウェーデンから入手可能)のデッケルボックスに移した。100メッシュを形成しているワイヤを通して濾すことによって、直径7.9”の手抄き紙を形成した。2つのブロッター及び金属プレートを湿った手抄き紙上に置くことによって、手抄き紙をシート金型ワイヤから横たわらせ、25lb(11.34kg)の金属ローラを6回通過させてロールプレスした。フォーミングワイヤ及び1つのブロッターを除去し、1つの新しいブロッターをワイヤ側に置いた。はさまれた手抄き紙を、0.4〜0.6MPaの圧力の減圧の下、92〜97℃の乾燥機に7分間入れた。

0037

得られた手抄き紙を、相対湿度50%及び23℃のTAPPI標準状態終夜保存した。坪量(TAPPI試験方法T410 om—98)、充填材含有量を決定するための灰分量(TAPPI試験法T211 om—93)、及び引張強度(TAPPI試験方法T494 om—01)を測定し、表1に掲げた。

0038

表1において、条件1は、強度促進剤も乾燥強度剤も添加していない完成紙料であり;条件2は、0.1lb/トン(0.045kg/トン)の強度促進剤N—4690のみを含む完成紙料であり;条件3及び4はそれぞれ、3及び6lb/トン(1.4及び2.7kg/トン)の強度剤N—64170を含む完成紙料であり;条件5及び6はそれぞれ、0.1lb/トン(0.045kg/トン)の強度促進剤を含んでおり、3及び6lb/トン(1.4及び2.7kg/トン)の強度剤N—64170を加えた完成紙料であった。

0039

0040

《例2》
強度促進剤を、一般的に用いられている凝固剤、すなわちミョウバン、及びポリDADMAC、又はN—7607(Nalco社、Naperville、IL、60563から入手可能)に置き換えたことを除いて、例1の方法を繰り返した。得られた紙の特性を測定し、表1に掲げた。条件7〜8では、強度促進剤を、一般的に用いられている無機凝固剤のミョウバンに置き換えて;条件9〜10では、一般的に用いられている有機凝固剤のポリDADMAC N—7607に置き換えた。

0041

条件1と比較すると、強度促進剤のみによって処理した完成紙料は、紙の強度が増加しなかった(条件2)。3及び6lb/トン(1.4及び2.7kg/トン)の強度剤N—64170を完成紙料へ添加すると(条件3及び4)、引張強度がそれぞれ18.5%及び29%増加した。強度促進剤と、3及び6lb/トン(1.4及び2.7kg/トン)の強度剤とを組み合わせて処理した完成紙料(条件5及び6)は、より強い強度の改善につながり、引張強度がそれぞれ20.4%及び33%増加した。強度促進剤N—4690を、無機凝固剤のミョウバン(条件7及び8)、又は有機凝固剤のN—7607(条件9及び10)に置換しても、N—64170の性能を改善しなかった。

0042

本発明は、多くの異なる形態で実施してもよく、それらは本明細書における特定の本発明の詳細な説明に、詳細に記載した。本開示は、本発明の原理の例示であって、本発明を例示されている特定の実施形態に限定することを意図するものではない。言及した全ての特許、特許出願、学術論文、及び他の引用した資料は、引用によりその全体が本明細書中に含まれる。更に、本発明は、本明細書に記載され、及び本明細書に取り入れられる様々な実施形態の一部若しくは全部の可能な組み合わせを含む。

0043

上記の開示は、説明的であって、網羅的ではないことを意図する。この記載は、多くの変形及び代替を当業者に示唆している。これらの代替及び変形の全ては、請求項の範囲に含まれることを意図しており、ここで、用語「含む」は、「含むが、これに限定されるものではない」ことを意味する。当業者であれば、本明細書中に記載されている特定の実施形態に対する他の均等物であって、請求項にも含まれることが意図された均等物を認識してもよい。

0044

本明細書中に開示されている全ての範囲及びパラメータは、そこに包含されるありとあらゆる全てのサブレンジ、及びエンドポイントの間のあらゆる数を包含するものと解する。例えば、「1〜10」と定められた範囲は、最小値である1と最大値である10との間(並びに最小値である1及び最大値である10を含む)の、全てのサブレンジ;すなわち、1以上の最小値(例えば1〜6.1)から始まり、10以下の最大値(例えば2.3〜9.4、3〜8、4〜7)で終わる全てのサブレンジ、並びに範囲内に含まれる1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10のそれぞれの数をも含むと考えるべきである。

実施例

0045

ここで、本発明の好ましい及び代替の実施形態の記載を完成させる。当業者であれば、本明細書中に記載されている特定の実施形態に対する他の均等物を認識してもよく、均等物は、本願明細書に添付した請求項に含まれることが意図される。

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