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技術 画像処理装置、印刷情報生成装置、画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 石黒敬二村上昌史松永淳雄伊藤篤宏工藤政行
出願日 2014年5月26日 (6年6ヶ月経過) 出願番号 2014-108479
公開日 2015年12月14日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2015-225409
状態 特許登録済
技術分野 プリンティングのための記録情報の処理 タイプライター等へのデジタル出力
主要キーワード イメージボックス 並行送信 ボックスサイズ 線分長 とびとびの コア数 描画プリミティブ スプーリング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年12月14日)のものです。
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図面 (10)

課題

画像形成部にて使用するラスタデータを作成するときに、その処理速度がより高い画像処理装置等を提供する。

解決手段

用紙に画像を形成する画像形成部30bにて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順のページ順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷データを取得する受信処理部31と、コマンド解析を行なう印刷データ解析部32と、ラスタライズを行いラスタデータを生成する描画処理解析部33と、ラスタデータを連続的なページ順に統合するページシーケンス制御部35と、を備え、受信処理部31、印刷データ解析部32および描画処理解析部33では、それぞれの印刷データ間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像処理装置。

概要

背景

特許文献1には、複数のコアを有し、PDLデータ解析してバンド単位DLデータを生成する解析処理、DLデータに基づいて描画用印刷データ(ビットマップデータ)を生成する描画処理、を複数のコアにより実行する制御部を備えた印刷データ生成装置において、解析処理が複数のコアのうちいずれか一つのコア(第1コア)に割り当てられており、描画処理が複数のコアのうち第1コアを除く少なくとも一つのコア(第2〜4コア)に割り当てられており、描画処理が割り当てられたコア(第2〜4コア)は、解析処理と並行して描画処理を実行すること、を特徴とする印刷データ生成装置が開示されている。
また特許文献2には、印刷データを受信する処理および印刷データを中間コードに変換して出力する処理までを制御する第1のCPUと、中間コードから描画データを生成する処理、色変換する処理および2値化する処理を制御する第2のCPUを設ける印刷装置が開示されている。

概要

画像形成部にて使用するラスタデータを作成するときに、その処理速度がより高い画像処理装置等を提供する。用紙に画像を形成する画像形成部30bにて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順のページ順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷データを取得する受信処理部31と、コマンド解析を行なう印刷データ解析部32と、ラスタライズを行いラスタデータを生成する描画処理解析部33と、ラスタデータを連続的なページ順に統合するページシーケンス制御部35と、を備え、受信処理部31、印刷データ解析部32および描画処理解析部33では、それぞれの印刷データ間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像処理装置。

目的

請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部にて使用するラスタデータを作成するときに、その処理速度がより高い画像処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

記録材に画像を形成する画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像処理装置

請求項2

前記印刷情報は、前記印刷情報取得部で当該印刷情報を取得する処理から前記ラスタライズ部で当該印刷情報を基にラスタデータを生成するまでの処理に要する時間が揃うように生成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記並行処理は、マルチコアプロセッサにおける前記並行処理数と同数コアを使用し、分割された前記印刷情報毎にそれぞれのコアを使用して処理を行なうことにより実現されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。

請求項4

記録材に画像を形成する画像形成装置にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、当該画像形成装置にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷情報を生成する印刷情報生成部と、生成された複数の前記印刷情報を前記画像形成装置に並行送信する送信部と、を備えることを特徴とする印刷情報生成装置

請求項5

前記印刷情報生成部は、前記画像形成装置にて前記印刷情報を取得する処理から当該印刷情報を基にラスタデータを生成する処理までに要する時間が揃うように生成することを特徴とする請求項4に記載の印刷情報生成装置。

請求項6

記録材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で使用するラスタデータを生成する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、前記画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像形成装置。

請求項7

印刷情報を生成する印刷情報生成装置と、記録材に画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部で使用するラスタデータを生成する画像処理部とを備える画像形成装置と、を備え、前記画像形成装置の前記画像処理部は、前記画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像形成システム

請求項8

コンピュータに、記録材に画像を形成する画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得機能と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析機能と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ機能と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合機能と、を実現させ、前記印刷情報取得機能、前記コマンド解析機能および前記ラスタライズ機能では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とするプログラム

請求項9

コンピュータに、記録材に画像を形成する画像形成装置にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、当該画像形成装置にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷情報を生成する印刷情報生成機能と、生成された複数の前記印刷情報を前記画像形成装置に並行送信する送信機能と、を実現させるプログラム。

技術分野

背景技術

0002

特許文献1には、複数のコアを有し、PDLデータ解析してバンド単位DLデータを生成する解析処理、DLデータに基づいて描画用印刷データ(ビットマップデータ)を生成する描画処理、を複数のコアにより実行する制御部を備えた印刷データ生成装置において、解析処理が複数のコアのうちいずれか一つのコア(第1コア)に割り当てられており、描画処理が複数のコアのうち第1コアを除く少なくとも一つのコア(第2〜4コア)に割り当てられており、描画処理が割り当てられたコア(第2〜4コア)は、解析処理と並行して描画処理を実行すること、を特徴とする印刷データ生成装置が開示されている。
また特許文献2には、印刷データを受信する処理および印刷データを中間コードに変換して出力する処理までを制御する第1のCPUと、中間コードから描画データを生成する処理、色変換する処理および2値化する処理を制御する第2のCPUを設ける印刷装置が開示されている。

先行技術

0003

特開2012−111210号公報
特開2000−198240号公報

発明が解決しようとする課題

0004

画像形成部において使用するラスタデータを作成するときの処理速度はより高いことが望ましい。

課題を解決するための手段

0005

請求項1に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記印刷情報は、前記印刷情報取得部で当該印刷情報を取得する処理から前記ラスタライズ部で当該印刷情報を基にラスタデータを生成するまでの処理に要する時間が揃うように生成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記並行処理は、マルチコアプロセッサにおける前記並行処理数と同数のコアを使用し、分割された前記印刷情報毎にそれぞれのコアを使用して処理を行なうことにより実現されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、当該画像形成装置にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷情報を生成する印刷情報生成部と、生成された複数の前記印刷情報を前記画像形成装置に並行送信する送信部と、を備えることを特徴とする印刷情報生成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記印刷情報生成部は、前記画像形成装置にて前記印刷情報を取得する処理から当該印刷情報を基にラスタデータを生成する処理までに要する時間が揃うように生成することを特徴とする請求項4に記載の印刷情報生成装置である。
請求項6に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で使用するラスタデータを生成する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、前記画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、印刷情報を生成する印刷情報生成装置と、記録材に画像を形成する画像形成部と、当該画像形成部で使用するラスタデータを生成する画像処理部とを備える画像形成装置と、を備え、前記画像形成装置の前記画像処理部は、前記画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得部と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析部と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合部と、を備え、前記印刷情報取得部、前記コマンド解析部および前記ラスタライズ部では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とする画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、記録材に画像を形成する画像形成部にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷情報を取得する印刷情報取得機能と、取得された複数の前記印刷情報についてコマンド解析を行なうコマンド解析機能と、コマンド解析された複数の前記印刷情報についてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ機能と、生成された前記ラスタデータを連続的な頁順に統合する統合機能と、を実現させ、前記印刷情報取得機能、前記コマンド解析機能および前記ラスタライズ機能では、それぞれの前記印刷情報間で並行処理が行なわれることを特徴とするプログラムである。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、記録材に画像を形成する画像形成装置にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順の頁順で構成され、当該画像形成装置にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷情報を生成する印刷情報生成機能と、生成された複数の前記印刷情報を前記画像形成装置に並行送信する送信機能と、を実現させるプログラムである。

発明の効果

0006

請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部にて使用するラスタデータを作成するときに、その処理速度がより高い画像処理装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部の印刷速度がより向上しやすくなる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、並行処理を行なうことがより容易になる。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部にて使用するラスタデータを生成するときに、その処理速度がより高くなる印刷情報を生成できる印刷情報生成装置を提供することができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部の印刷速度がより向上しやすくなる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、印刷速度がより高い画像形成装置を提供することができる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、印刷速度がより高い画像形成システムを提供することができる。
請求項8の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部にて使用するラスタデータを作成するときに、その処理速度がより高くなる機能をコンピュータにより実現できる。
請求項9の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成部にて使用するラスタデータを生成するときに、その処理速度がより高い印刷情報を生成できる機能をコンピュータにより実現できる。

図面の簡単な説明

0007

本実施の形態の画像形成システムの機能構成例を示す図である。
印刷情報生成装置のハードウェア構成を示した図である。
画像形成装置のハードウェア構成例を示した図である。
印刷情報生成装置の機能構成例を示したブロック図である。
(a)〜(d)は、分割された印刷データの一例を示した図である。
画像形成装置のコントローラの機能構成例を示したブロック図である。
本実施の形態における画像形成システムの動作について説明したフローチャートである。
描画評価情報について説明した図である。
(a)〜(b)は、印刷データを分割するときに離散的に行なった場合と連続的に行なった場合とでラスタデータが生成される様子を比較した図である。

実施例

0008

<画像形成システムの全体構成の説明>
図1は、本実施の形態の画像形成システム1の機能構成例を示す図である。
この画像形成システム1は、印刷情報(印刷データ)を生成する印刷情報生成装置2と、用紙等の記録材に画像を形成することで印刷を行う画像形成装置3とを備える。印刷情報生成装置2と画像形成装置3とは、ネットワークNに接続され、印刷情報生成装置2で生成された印刷データは、ネットワークNを介して画像形成装置3に送信される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。
なお図1では、印刷情報生成装置2と画像形成装置3は、1つずつしか図示していないが、複数の印刷情報生成装置2や画像形成装置3を設けてもよい。

0009

印刷情報生成装置2は、詳しくは後述するが、画像形成装置3に印刷を要求するコンピュータ装置である。印刷情報生成装置2は、画像形成装置3に対して印刷の要求の単位として印刷ジョブを生成し、画像形成装置3は、この印刷ジョブ毎に印刷を行なう。印刷情報生成装置2としては、PC(Personal Computer)を例示することができる。印刷情報生成装置2は、画像形成システム1の中で、例えば、端末装置またはプリントサーバとして機能する。

0010

画像形成装置3は、例えばプリンタであり、コントローラ30aと、画像形成部30bとを備える。

0011

コントローラ30aは、詳しくは後述するが、画像形成部30bで使用するラスタデータを生成する画像処理部(画像処理装置)の一例であり、画像形成部30bで使用できるように印刷データの加工を行うとともに画像形成部30bの動作を制御する。

0012

画像形成部30bは、用紙Pに画像を形成する印刷機構部であり、少なくとも1種類の色材を用いて用紙Pに画像を形成する。画像形成部30bは、本実施の形態では、例えば、電子写真方式のものである。即ち、例えばドラム状に形成された感光体を一様に帯電し、この感光体を印刷データに基づいて制御された光で露光して感光体上に静電潜像を形成する。そして現像装置によってこの静電潜像を色材であるトナーによる可視像トナー像)とする。更にこのトナー像を用紙Pに転写し、これを定着装置によって熱および圧力を印加することで定着して用紙P上に画像を形成する。
ただしこれに限られるものではなく、色材としてインクを使用し、インクを用紙P上に吐出して画像を形成するインクジェット方式のものでもよい。
なお画像形成部30bは、用紙Pに印刷を行った後は、用紙Pを印刷物として画像形成装置3外に出力する。
電子写真方式やインクジェット方式において、カラーの画像を形成する場合、色材として、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色を使用する。また白黒の画像を形成する場合、色材として、K(黒)の単色を使用する。

0013

図2は、印刷情報生成装置2のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、印刷情報生成装置2は、CPU(Central Processing Unit)201と、記憶手段であるメインメモリ202、およびHDD(Hard Disk Drive)203とを備える。ここで、CPU201は、OS(Operating System)やアプリケーション・プログラム等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ202は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD203は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、印刷情報生成装置2は、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)204と、ビデオメモリディスプレイ等からなり、画像を表示する表示機構205と、キーボードマウス等の入力デバイス206とを備える。

0014

図3は、画像形成装置3のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像形成装置3は、CPU301と、RAM(Random Access Memory)302と、ROM(Read Only Memory)303と、HDD304と、操作パネル305と、画像読取部306と、画像形成部307と、通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)308とを備える。

0015

CPU301は、ROM303等に記憶された各種プログラムをRAM302にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM302は、CPU301の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM303は、CPU301が実行するアプリケーション・プログラム等の各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD304は、画像読取部306が読み取った画像データや画像形成部307における画像形成にて用いる印刷データ等を記憶する。
操作パネル305は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。

0016

画像読取部306は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部306は、例えばスキャナであり、光源から原稿照射した光に対する反射光レンズ縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いることができる。

0017

画像形成部307は、上述の画像形成部30bに対応し、用紙Pに画像を形成する。
通信I/F308は、ネットワークNを介して印刷情報生成装置2等の他の装置との間で各種情報の送受信を行う。

0018

ここで画像形成装置3において、画像形成部30bで画像を形成するためには、コントローラ30aにおいて印刷データをラスタライズ化し、二値または多値のラスタデータとする必要がある。
しかしラスタライズ化を行なう処理は、処理時間が大きくなりやすく、画像形成装置3における印刷速度を向上させるためのネックとなることがある。

0019

この問題を解決しようとする第1の従来技術として、例えば、複数の画像形成装置3を用意する。そして印刷情報生成装置2からの印刷ジョブを各画像形成装置3で処理する時間を考慮するとともに、各画像形成装置3の空き状況を確認する。そして各画像形成装置3に印刷ジョブを分散して処理させることで負荷分散し、トータルとして印刷速度を向上させる方法がある。
しかしながらこの方法によれば、各印刷ジョブ1つ1つの処理時間は、小さくなることはない。また印刷物は、印刷ジョブ毎に異なる場所で出力され、それぞれの画像形成装置3が近い場所に設置されているとは限らない。そのためユーザが印刷物を受け取るのに支障が生じることがある。

0020

また上記問題を解決しようとする第2の従来技術として、複数の印刷ジョブのそれぞれについてラスタライズ化を並行して行なうものがある。
しかしながらこの方法によれば、1つの大きな印刷ジョブを処理する場合、処理時間は、小さくなることはない。

0021

さらに上記問題を解決しようとする第3の従来技術として、画像形成装置3を、各印刷ジョブについてラスタライズ化のみを並行処理する処理系で構成し、ラスタライズ化を高速化するものがある。
しかしながらこの方法によれば、ラスタライズ化を行なう前に行なうコマンド解析は、シングルプロセスであって、この部分の処理がネックとなることが多い。さらにラスタライズ化した後のラスタデータは、同じページバッファに書き込むためオーバヘッドが大きくなりやすい。

0022

そこで本実施の形態では、印刷情報生成装置2や画像形成装置3のコントローラ30aを以下の構成とすることで、この問題の抑制を図っている。

0023

<印刷情報生成装置の説明>
図4は、印刷情報生成装置2の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように印刷情報生成装置2は、アプリケーション・プログラム21と、描画エンジン22と、プリンタドライバ23と、スプーラ24と、印刷データ記憶部25と、ポートモニタ26と、ネットワーク通信制御部27とを備える。

0024

アプリケーション・プログラム21は、ワードプロセッサ表計算、画像の編集・加工などの種々の処理を行なうプログラムであり、画像形成装置3で印刷を行なうための印刷データを生成する。

0025

描画エンジン22は、オペレーティングシステム(OS)の機能の1つであり、GDI(Graphics device interface)と言われることもある。描画エンジン22は、グラフィックス処理を行い、アプリケーション・プログラム21とプリンタドライバ23を結ぶ役割を担う。描画エンジン22は、アプリケーション・プログラム21により出力される印刷データをプリンタドライバ23で処理できる形式に変換してプリンタドライバ23に送る。

0026

プリンタドライバ23は、印刷情報生成部の一例であり、画像形成装置3を制御するためのプログラムである。プリンタドライバ23は、OSが画像形成装置3を制御するための橋渡しを行ない、通常OSに組み込まれてその機能の一部として振舞う。またプリンタドライバ23は、ユーザから印刷属性情報(用紙の大きさ/種類/方向、片面印刷両面印刷部数等の情報)を取得する。この印刷属性情報は、例えば、表示機構205(図2参照)にこれらの印刷属性情報を入力するためのウィンドウを表示し、ユーザに入力デバイス206(図2参照)により印刷属性情報を入力させることにより取得することができる。さらにプリンタドライバ23は、印刷データをPDL(Page Description Language)に変換する。

0027

また本実施の形態では、プリンタドライバ23は、離散的かつ昇降順の頁(ページ)順で構成され、画像形成装置3にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷データを生成する。
ここで、「並行処理数」とは、詳しくは後述するが、画像形成装置3のコントローラ30aで並行処理が可能な数である。また「離散的」とは、それぞれの印刷データのページ順が連続せずにとびとびの箇所があることを意味する。また「昇降順」とは、昇順または降順であることを意味する。

0028

図5(a)〜(d)は、分割された印刷データの一例を示した図である。
図5(a)〜(d)では、並行処理数が4の場合を示している。この場合、印刷データは4つに分割される。そして分割された4つの印刷データを、ここでは、「グループ1」、「グループ2」、「グループ3」、「グループ4」として図示するとともに、グループ1〜グループ4に含まれるページ番号を図示している。なおここでは、総ページ数が、1000ページの場合を示しており、ページ番号としては、1〜1000の何れかの値を採る。

0029

このうち図5(a)〜(c)は、分割された印刷データが離散的である場合を示している。
図5(a)の場合、グループ1〜グループ4のそれぞれについて、まずページ番号として1ページ〜4ページをそれぞれ割り当てる。さらにグループ1〜グループ4のそれぞれについて、5ページ〜8ページをそれぞれ割り当て、以後これを繰り返すことで、印刷データを4つに分割する。つまり1ページ毎に各グループに対し順にページ番号を割り当てることを繰り返し、印刷データを4つに分割する。

0030

この場合、例えば、グループ1について着目すると、ページ順が1、5、9、…、997となり、連続する部分がなくとびとびのページ順であり、ページ順は離散的である。さらにページ順は、昇順となっている。なおグループ2〜グループ4についてもページ順の特徴は同様である。

0031

また図5(b)の場合、グループ1について、まずページ番号として1ページ〜2ページを割り当てる。同様にグループ2について、3ページ〜4ページを割り当て、グループ3について、5ページ〜6ページを割り当て、グループ4について、7ページ〜8ページを割り当てる。そしてこの規則での割り当てを以後繰り返すことで、印刷データを4つに分割する。つまり2ページ毎に各グループに対し順にページ番号を割り当てることを繰り返し、印刷データを4つに分割する。

0032

この場合、例えば、グループ1について着目すると、ページ順が1、2、9、10、…、993、994となり、部分的には連続する部分があるものの、全て連続するわけではなく、とびとびのページ順の箇所がある。そのためこの場合もページ順は離散的であると言える。さらにページ順は、昇順となっている。なおグループ2〜グループ4についてもページ順の特徴は同様である。

0033

さらに図5(c)の場合、ページ番号として、グループ1について、1、6、11、12、…、992、993、997の各ページを割り当てる。さらにページ番号として、グループ2について、2、3、7、13、14、…、994、998の各ページを割り当て、グループ3について、4、8、9、15、…、995、999の各ページを割り当て、グループ4について、5、10、16、17、18、…、996、1000の各ページを割り当てる。この場合も印刷データは4つに分割される。

0034

そして例えば、グループ1について着目すると、ページ順が部分的には連続する部分があるものの、全て連続するわけではなく、とびとびのページ順の箇所がある。そのためこの場合もページ順は離散的であると言える。さらにページ順は、昇順となっている。なおグループ2〜グループ4についてもページ順の特徴は同様である。
なお図5(a)〜(b)の場合、各グループに含まれるページの総数は同数となっているが、図5(c)の場合、同数になるとは限らない。

0035

対して図5(d)は、分割された印刷データのページ順が離散的でない場合を示している。
図5(d)の場合、グループ1について、ページ番号として1ページ〜250ページをそれぞれ割り当てる。同様にグループ2について、ページ番号として251ページ〜500ページを割り当て、グループ3について、501ページ〜750ページを割り当て、グループ4について、751ページ〜1000ページを割り当てる。この規則でも印刷データは4つに分割される。しかしこの場合、例えば、グループ1について着目すると、ページ順が1、2、3、…、249、250となり、とびとびのページ順の箇所がなく、ページ順は連続する。つまりページ順は連続的であり、離散的ではない。なおグループ2〜グループ4についてもページ順の特徴は同様である。

0036

図4戻り、スプーラ24は、並行処理数に分割されたそれぞれの印刷データを、スプールファイルにし、一時的に保存するため印刷データ記憶部25に蓄積スプーリング)する。このときスプールファイルには、印刷ジョブのID等の属性情報図5で説明したグループ番号(図5の例では、グループ1〜グループ4の何れかの番号)が付与される。

0037

ポートモニタ26は、送信部の一例であり、予め定められた時間間隔で画像形成装置3に印刷の進捗の問い合わせのためのポーリングを行ない、画像形成装置3から、印刷の進捗の情報である進捗通知を受信する。そして画像形成装置3で印刷が可能である場合、印刷データ記憶部25から分割された印刷データを取得し、画像形成装置3に送信する。またこのときポートモニタ26は、生成された複数の印刷データを画像形成装置3に並行送信する。

0038

ネットワーク通信制御部27は、ポートモニタ26から送られる印刷データの送信を制御する。本実施の形態では、ネットワーク通信制御部27は、分割されたそれぞれの印刷データ毎に並行処理で送信する制御を行なう。また印刷ジョブのID等の属性情報や図5で説明したグループ番号についても送信が行なわれる。

0039

ここで並行送信を行なうには、例えば複数の通信回線を使用して送信を行なうことが考えられる。ただしここで並行送信とは、完全に並行に送信を行なう場合に限らない。例えば、分割されたそれぞれの印刷データをさらに細分化したパケットデータとし、このパケットデータを1つの通信回線を使用して、逐次送信するパケット通信等の方式でもよい。

0040

<コントローラの説明>
図6は、画像形成装置3のコントローラ30aの機能構成例を示したブロック図である。
図示するようにコントローラ30aは、受信処理部31と、印刷データ解析部32と、描画処理解析部33と、ページバッファ部34と、ページシーケンス制御部35と、表示・操作部36と、並行処理数記憶部37と、機構制御部38とを備える。

0041

受信処理部31は、印刷情報生成装置2のポートモニタ26から送信される印刷データを受信する。よって受信処理部31は、個々の印刷ジョブについて分割された複数の印刷データを取得する印刷情報取得部として機能する。なお受信処理部31で受信した印刷データは、いったんメモリ等に記憶させてもよい。

0042

印刷データ解析部32は、コマンド解析部の一例であり、取得された複数の印刷データについてコマンド解析を行なう。上述の通り印刷データは、PDLに変換されているため、印刷データ解析部32は、PDLを解析し、線、三角形四角形などの複数の単純な図形(描画プリミティブ)に展開する。

0043

描画処理解析部33は、ページ毎に描画プリミティブを各画素毎のラスタデータに変換し、ラスタイメージとする。ラスタデータは、ページバッファ部34に一時的に保存される。描画処理解析部33は、ラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ部として機能する。

0044

以上の受信処理部31、印刷データ解析部32、および描画処理解析部33の各動作は、予め定められた並行処理数に分割されたそれぞれの印刷データ間で並行処理にて行われる。即ち、受信処理部31は、分割されたそれぞれの印刷データを並行処理にて取得する。また印刷データ解析部32は、分割されたそれぞれの印刷データについて並行処理にてコマンド解析を行なう。さらに描画処理解析部33は、分割されたそれぞれの印刷データについて並行処理にてラスタライズを行いラスタデータを生成する。

0045

この並行処理は、例えば、CPU301(図3参照)の構成を複数のコアを有するマルチコアプロセッサとし、それぞれのコア毎にそれぞれ処理を行わせることで実現することができる。即ち、マルチコアの場合、それぞれのコア毎に独立して演算を行なうことができる。そのため分割されたそれぞれの印刷データについて、それぞれ処理を行なわせるコアを決め、そのコアが受信処理部31、印刷データ解析部32、および描画処理解析部33の一連の処理を行なう。これによりそれぞれの印刷データについて並行処理することが可能である。なお並行処理数は、CPU301のコア数と同数とすることが好ましい。具体的には、並行処理数は、例えば、2、4、8等の数となる。これは、並行処理は、マルチコアプロセッサにおける並行処理数と同数のコアを使用し、分割された印刷データ毎にそれぞれのコアを使用して処理を行なうことにより実現される、と言い換えることもできる。

0046

ページシーケンス制御部35は、ラスタデータを並び替え、昇順または降順の連続的なページ順とする。即ち、ページシーケンス制御部35は、生成されたラスタデータを連続的なページ順に統合する統合部として機能する。

0047

表示・操作部36は、図3の操作パネル305に対応し、タッチパネル等からなる。そして例えば、画像形成装置3に関する種々の情報を表示することができる。

0048

並行処理数記憶部37は、並行処理数を記憶し、プリンタドライバ23(図4参照)からの問い合わせに対し、並行処理数を送信する。これによりプリンタドライバ23は印刷データを分割する数を決定することができる。

0049

機構制御部38は、コントローラ30a全体の動作を制御するとともに、画像形成部30bの各印刷機構部の動作を制御する。

0050

<画像形成システムの動作の説明>
次に画像形成システム1の動作について説明を行なう。

0051

図7は、本実施の形態における画像形成システム1の動作について説明したフローチャートである。
以下、図4図7を使用して、画像形成システム1の動作について説明を行なう。

0052

まず印刷情報生成装置2では、アプリケーション・プログラム21が印刷データを出力する(ステップ101)。
次に描画エンジン22が、印刷データをプリンタドライバ23で処理できる形式に変換してプリンタドライバ23に送る(ステップ102)。

0053

そしてプリンタドライバ23が、コントローラ30aの並行処理数記憶部37から並行処理数を取得する(ステップ103)。またプリンタドライバ23は、印刷データをPDLに変換する(ステップ104)。さらにプリンタドライバ23は、PDLに変換された印刷データを、並行処理数に分割する(ステップ105)。

0054

次にスプーラ24が、分割された印刷データをそれぞれ印刷データ記憶部25に蓄積する(ステップ106)。
さらにポートモニタ26が、画像形成装置3にポーリングを行ない、画像形成装置3で印刷が可能であるかを判断する(ステップ107)。そして画像形成装置3で印刷が可能でない場合(ステップ107でNo)、ステップ107に戻る。対して画像形成装置3で印刷が可能である場合(ステップ107でYes)、ポートモニタ26は、印刷データ記憶部25から分割された印刷データを取得し、画像形成装置3に送信する(ステップ108)。このときネットワーク通信制御部27は、分割されたそれぞれの印刷データを並行処理で送信する制御を行なう。

0055

画像形成装置3のコントローラ30aでは、受信処理部31がポートモニタ26から送信された印刷データを受信する(ステップ109)。
次に印刷データ解析部32が、印刷データのコマンド解析を行ない、描画プリミティブに展開する(ステップ110)。
さらに描画処理解析部33が、ページ毎に描画プリミティブをラスタデータに変換し、ラスタイメージとする(ステップ111)。このラスタデータは、ページバッファ部34に一時的に保存される(ステップ112)。
受信処理部31、印刷データ解析部32、および描画処理解析部33の各動作は、上述したように並行処理数に分割されたそれぞれの印刷データ間で並行処理にて行われる。

0056

次にページシーケンス制御部35が、ラスタデータを並び替え、昇順または降順の連続的なページ順とする(ステップ113)。

0057

そして並び替えられたラスタデータは、画像形成部30bに送られ。用紙に印刷が行なわれる(ステップ114)。

0058

<印刷データの分割の方法についての説明>
次に上記ステップ105において行なわれる印刷データの分割の方法について、さらに詳しく説明を行なう。
まず印刷データの分割を行なう際に、ページ番号を基に規則的に分割を行なう方法がある。
具体的には、上述した図5(a)〜(b)で例示したような方法である。つまり図5(a)で説明したように、1ページ毎にグループ1〜グループ4の各グループに対し順にページ番号を割り当てることを繰り返し、印刷データを4つに分割する。また図5(b)で説明したように、2ページ毎にグループ1〜グループ4の各グループに対し順にページ番号を割り当てることを繰り返し、印刷データを4つに分割する。

0059

また他の方法として、各グループへページ番号を割り振るときに、各ページのデータサイズや予め定められた描画評価情報を基に行なう方法がある。

0060

例えば、各ページのデータサイズを基にする場合は、次のようにして各グループへページ番号を割り振る。
まずあるページ番号(例えば、10ページ)のページがグループ1に割り当てられたとする。そしてプリンタドライバ23は、さらに次のページ番号(この場合、11ページ)のページのデータサイズが予め定められた閾値より大きいか否かを判定する。そしてこの閾値以下であったときは、次のページ番号は、連続してグループ1に割り振る。対して閾値より大きい場合は、次のページ番号は、次のグループであるグループ2に割り振る。なお次のグループは、グループ2に対しては、グループ3となり、グループ3に対しては、グループ4となる。さらにグループ4に対しては、グループ1となる。
なお閾値としては、例えば、20kbyteを設定することができる。

0061

また各ページの描画評価情報を基にする場合についても、予め定められた規則により算出される描画評価情報に対し閾値を設定する。そしてデータサイズの場合と同様にして描画評価情報がこの閾値より大きいか否かを判定することで、ページ番号を各グループへ割り振る。

0062

図8は、このとき使用される描画評価情報について説明した図である。
図示するように印刷データに含まれる文字線分、円、イメージの各構成要素について、それぞれの加重値を予め設定し、これを基に描画評価情報を決定する。
さらに詳しく説明すると、文字については、X1ポイントの文字の場合、加重値は1であるため、X1ポイントの文字1つについて、1×1=1の描画評価情報が生じると考える。またX2ポイントの文字の場合、加重値は2であるため、X2ポイントの文字1つについて、1×2=2の描画評価情報が生じると考える。

0063

同様にして線分に対しては、線分1つについて、線分長に加重値である1.5を乗じた数の描画評価情報が生じる。また円に関しては、円1つについて、円の半径に加重値である1を乗じた数が、描画評価情報が生じる。

0064

さらにイメージに対しては、このイメージが収まるイメージボックスのサイズを考える。そしてこのイメージボックスサイズが、Y1以下である場合は、このイメージ1つについて、イメージボックスサイズに加重値である1を乗じた数の描画評価情報が生じる。またメージボックスサイズが、Y2〜Y3である場合は、このイメージ1つについて、イメージボックスサイズに加重値である2を乗じた数の描画評価情報が生じる。

0065

そして各ページに対し、これらの描画評価情報の合計と設定された閾値とを比較すればよい。なおこの場合、閾値としては、例えば、1000を設定することができる。

0066

データサイズや描画評価情報は、受信処理部31、印刷データ解析部32、および描画処理解析部33において、それぞれのページを処理するのにかかる負荷を表すものと考えられる。そして上述したようにしてページ番号を割り振ることで、各グループの総データサイズや総描画評価情報の大きさがほぼ同じとなりやすくなる。またその結果として、印刷データは、図5(c)で例示したように分割される。

0067

以上詳述した画像形成システム1によれば、上述の通り、コントローラ30aの受信処理部31、印刷データ解析部32、および描画処理解析部33が、印刷データを取得し、コマンド解析を行ない、さらにラスタデータを生成する処理をそれぞれの印刷データ間で並行処理にて行なう。つまりこれらの処理の何れについても処理速度がネックになることが生じにくい。

0068

またCPU301(図3参照)の構成を複数のコアを有するマルチコアとし、コア数を並行処理数とした場合、並行処理数に分割された印刷データについてそれぞれのコアに処理を行わせることができる。これによりコア数に応じたリニアな処理速度の向上を期待できる。

0069

また本実施の形態では、印刷データを分割するときに離散的かつ昇降順のページ順で並ぶようにする。
これにより以下のような効果が得られる。

0070

図9(a)〜(b)は、印刷データを分割するときに離散的に行なった場合と連続的に行なった場合とでラスタデータが生成される様子を比較した図である。
ここで図9(a)の場合は、印刷データを分割するときに離散的に行なった場合であり、図5(a)で説明した場合に相当する。また図9(b)の場合は、印刷データを分割するときに連続的に行なった場合であり、図5(d)で説明した場合に相当する。

0071

図9(a)〜(b)では、グループ1〜グループ4のそれぞれに含まれるページ番号のページについてラスタライズが生成されるまでの時間を図中横方向の長さで表現している。そしてこの長さが長いほど処理時間が長く、この長さが短いほど処理時間が短いことを意味している。
そして図中最下段に出力することができるページ番号を最初の5ページ分について図示している。

0072

図9(a)の場合、1ページ〜5ページについてこの順序で出力が行なわれることがわかる。つまりページ番号が、1→2→3→4→5の順序で出力されている。
一方、図9(b)の場合、この順序が、ページ番号として、1→251→501→751→2の順序で出力されている。

0073

つまり出力されたラスタデータを画像形成部30bに送った場合、図9(a)の場合は、概ねページ順に送ることができるため、画像形成部30bは、そのまま印刷を行なっていけばよい。
対して、図9(b)の場合、251ページ、501ページ、751ページのラスタデータを送られても、その前のページのラスタデータがないため、画像形成部30bは、これらのページについて、印刷を行えない。結局、画像形成部30bは、2ページのラスタデータを待つことになり、待ち時間が生じる。
つまり印刷データを分割するときに離散的に行なった場合の方が、連続的に行なった場合に比較して画像形成部30bでの印刷が高速となる。

0074

なお上述したようにデータサイズや描画評価情報を使用して、ページ番号を割り振ることで、各グループの総データサイズや総描画評価情報の大きさがほぼ同じとなりやすくなる。この場合、それぞれのグループについてラスタライズ等を行なうための総処理時間がほぼ同じとなりやすくなる。つまりグループ毎の負荷分散がより均等に行なわれる。
処理時間がグループ間で異なる場合、1つの印刷ジョブについてラスタライズが完了するまでの総処理時間は、結局、最も長い時間を要したグループについての時間となる。そして総処理時間が長いほど画像形成部30bでの待ち時間が長くなりやすい。よってグループ間での処理時間の差違が大きくなるほど、トータルとして印刷速度は低下しやすくなる。対してグループ毎の負荷分散がより均等に行なわれた場合、トータルとして印刷速度は向上しやすくなる。

0075

なお以上詳述した例では、並行処理数記憶部37を設け、プリンタドライバ23が、コントローラ30aの並行処理数記憶部37から並行処理数を取得していたが、これに限られるものではない。例えば、並行処理数記憶部37のかわりに、画像形成装置3の機種名や機種番号等を記憶する機種記憶部等を設ける。そしてプリンタドライバ23は、機種記憶部から画像形成装置3の機種名や機種番号等を取得し、これを基に並行処理数を決定してもよい。

0076

<プログラムの説明>
ここで以上説明を行った本実施の形態における印刷情報生成装置2やコントローラ30aが行なう処理は、ソフトウェアハードウェア資源とが協働することにより実現される。

0077

例えば、印刷情報生成装置2が行なう処理は、印刷情報生成装置2内部のCPU201が、印刷情報生成装置2の各機能を実現するアプリケーション・プログラム等のプログラムをHDD203からメインメモリ202にロードして実行することにより行なわれる。

0078

よって印刷情報生成装置2が行なう処理は、コンピュータに、用紙に画像を形成する画像形成部30bにて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順のページ順で構成され、予め定められた並行処理数に分割された複数の印刷データを取得する印刷情報取得機能と、取得された複数の印刷データについてコマンド解析を行なうコマンド解析機能と、コマンド解析された複数の印刷データについてラスタライズを行いラスタデータを生成するラスタライズ機能と、生成されたラスタデータを連続的なページ順に統合する統合機能と、を実現させ、印刷情報取得機能、コマンド解析機能およびラスタライズ機能では、それぞれの印刷データ間で並行処理が行なわれることを特徴とするプログラムとして捉えることもできる。

0079

またコントローラ30aが行なう処理は、例えば、コントローラ30a内部のCPU301が、またコントローラ30aの各機能を実現するアプリケーション・プログラム等のプログラムをROM303からRAM302にロードして実行することにより行なわれる。

0080

よってコントローラ30aが行なう処理は、コンピュータに、用紙に画像を形成する画像形成装置3にて行なわれる個々の印刷ジョブについて、離散的かつ昇降順のページ順で構成され、画像形成装置3にて並行処理が行える数である並行処理数に分割された複数の印刷データを生成する印刷情報生成機能と、生成された複数の印刷データを画像形成装置3に並行送信する送信機能と、を実現させるプログラムとして捉えることもできる。

0081

なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。

0082

以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。

0083

1…画像形成システム、2…印刷情報生成装置、3…画像形成装置、21…アプリケーション・プログラム、22…描画エンジン、23…プリンタドライバ、24…スプーラ、25…印刷データ記憶部、26…ポートモニタ、27…ネットワーク通信制御部、30a…コントローラ、30b…画像形成部、31…受信処理部、32…印刷データ解析部、33…描画処理解析部、34…ページバッファ部、35…ページシーケンス制御部

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