図面 (/)

技術 印刷物

出願人 小林クリエイト株式会社
発明者 和田謙吾垣ヶ原円美八十隆夫馬祐司
出願日 2014年5月23日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2014-106658
公開日 2015年12月10日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2015-221518
状態 特許登録済
技術分野 印刷方法 クレジットカード等
主要キーワード 均一ピッチ 樹脂フィルタ 左右逆向き 円環形 偽造防止画像 各形成領域 ボール形状 万線ピッチ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年12月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

背景潜像とを備え、目視により該潜像が視認されることを可及的に抑制できる偽造防止画像印刷された印刷物を提案する。

解決手段

均一ピッチ網点又は万線からなる背景5と、該背景5に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる潜像6,7とを備え、さらに、背景5を形成した領域15と異なる濃度の画像領域18,19a,19bを形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像8を備えた偽造防止画像2が印刷されたものとしたから、該カムフラージュ画像8が際立ち、視る者の注意を惹き付け易くなるため、目視により潜像6,7を視認され難くできる。これにより、目視により潜像6,7が確認されてしまうことを可及的に抑制でき、真贋判定偽造防止という作用効果が向上する。

概要

背景

有価証券証明書等には、真贋を判定するため又は偽造を防止するための画像を備えたものが種々提案されている。こうした偽造防止用の画像としては、万線状の背景と、該背景の万線に対してピッチをずらした潜像とを備え、万線フィルタを重ねることによって該潜像が顕在化するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1)。これは、万線フィルタを重ね合わせることによって、背景を形成した領域と潜像を形成した領域との濃度差を大きく表し、該潜像を視認可能とするものである。こうした構成は、万線フィルタを偽造防止用の画像に重ねなければ、潜像を認識できないことから、該潜像により真贋を判定でき、偽造を防止する効果を奏し得る。

概要

背景と潜像とを備え、目視により該潜像が視認されることを可及的に抑制できる偽造防止画像印刷された印刷物を提案する。均一ピッチ網点又は万線からなる背景5と、該背景5に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる潜像6,7とを備え、さらに、背景5を形成した領域15と異なる濃度の画像領域18,19a,19bを形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像8を備えた偽造防止画像2が印刷されたものとしたから、該カムフラージュ画像8が際立ち、視る者の注意を惹き付け易くなるため、目視により潜像6,7を視認され難くできる。これにより、目視により潜像6,7が確認されてしまうことを可及的に抑制でき、真贋判定偽造防止という作用効果が向上する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

均一なピッチ網点又は万線からなる背景と、該背景に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる一又は複数の潜像とを備えた偽造防止画像印刷されてなり、該偽造防止画像に、均一なピッチの網点又は万線を備えた顕在フィルタを重ね合わせることによって、前記潜像が顕在化して識別可能となるものであって、前記偽造防止画像は、前記潜像と少なくとも部分的に重なるように設けられ、前記背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域を形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像を備えていることを特徴とする印刷物

請求項2

均一なピッチの網点又は万線からなる背景と、該背景に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる一又は複数の潜像とを備えた偽造防止画像が印刷されてなり、該偽造防止画像に、均一なピッチの網点又は万線を備えた顕在化フィルタを重ね合わせることによって、前記潜像が顕在化して識別可能となるものであって、前記偽造防止画像は、前記潜像と近接するように設けられ、前記背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域を形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像を備えていることを特徴とする印刷物。

請求項3

偽造防止画像は、カムフラージュ画像と潜像とが重なる領域における網点又は万線が、該カムフラージュ画像のみからなる領域と同等の濃度となるように形成され且つ該潜像と同じ位相または角度により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷物。

請求項4

偽造防止画像は、背景、潜像、およびカムフラージュ画像を白抜きした白抜き画像を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の印刷物。

請求項5

偽造防止画像は、背景を形成した領域と潜像のみを形成した領域との濃度差を2%以内に保持すると共に、背景を形成した領域とカムフラージュ画像を形成した領域との濃度差を5%以上に保持するように、白抜き画像が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の印刷物。

請求項6

偽造防止画像は、顕在化フィルタを重ね合わせることによって、顕在化された潜像とカムフラージュ画像とが組み合わされた合同画像が生成されるようにしたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の印刷物。

請求項7

偽造防止画像は、背景、潜像、およびカムフラージュ画像が網点からなるものであって、万線からなる顕在化フィルタを重ね合わせて該潜像を顕在化させた状態で、網点が、該顕在化フィルタの万線ピッチを超えないように該万線に沿って偏平化された形状をなすものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷物。

技術分野

0001

本発明は、有価証券証明書等に使用される印刷物に関する。

背景技術

0002

有価証券や証明書等には、真贋を判定するため又は偽造を防止するための画像を備えたものが種々提案されている。こうした偽造防止用の画像としては、万線状の背景と、該背景の万線に対してピッチをずらした潜像とを備え、万線フィルタを重ねることによって該潜像が顕在化するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1)。これは、万線フィルタを重ね合わせることによって、背景を形成した領域と潜像を形成した領域との濃度差を大きく表し、該潜像を視認可能とするものである。こうした構成は、万線フィルタを偽造防止用の画像に重ねなければ、潜像を認識できないことから、該潜像により真贋を判定でき、偽造を防止する効果を奏し得る。

先行技術

0003

特開2001−213042号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上述した万線フィルタを重ね合わせる従来構成では、背景の万線と潜像の万線とのピッチがずれているだけであり、慣れた人が注意深く観察した場合に万線のずれを視認される可能性があり、潜像の存在と該潜像の内容とを確認できてしまう虞がある。こうして潜像の内容が確認されてしまうと、偽造可能となることから、真贋の判定や偽造の防止といった作用効果が低減する。そのため、潜像の存在や内容を可及的に視認し難くする構成が希求されていた。

0005

本発明は、背景と潜像とを備えた画像であって、該潜像の存在と内容とが目視により確認されることを可及的に抑制可能な偽造防止画像を備えた印刷物を提案するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第一発明は、均一なピッチの網点又は万線からなる背景と、該背景に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる一又は複数の潜像とを備えた偽造防止画像が印刷されてなり、該偽造防止画像に、均一なピッチの網点又は万線を備えた顕在化フィルタを重ね合わせることによって、前記潜像が顕在化して識別可能となるものであって、前記偽造防止画像は、前記潜像と少なくとも部分的に重なるように設けられ、前記背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域を形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像を備えていることを特徴とする印刷物である。

0007

また、本発明の第二発明は、均一なピッチの網点又は万線からなる背景と、該背景に対して位相または角度をずらした網点又は万線からなる一又は複数の潜像とを備えた偽造防止画像が印刷されてなり、該偽造防止画像に、均一なピッチの網点又は万線を備えた顕在化フィルタを重ね合わせることによって、前記潜像が顕在化して識別可能となるものであって、前記偽造防止画像は、前記潜像と近接するように設けられ、前記背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域を形成する網点又は万線からなるカムフラージュ画像を備えていることを特徴とする印刷物である。

0008

上記の第一発明および第二発明にあって、背景と潜像としては、両者を同じ万線からなるものとしたり、同じ網点からなるものとすることが好適である。これらの場合には、背景の万線または網点に対して潜像の万線または網点の位相をずらしたり(例えば、潜像の位相を背景に対して1/2ピッチ分ずらしたり)、背景に対して潜像の角度を所定角度(例えば40度)ずらした構成とできる。さらには、万線からなる背景と網点からなる潜像とを備えた構成としたり、逆に網点からなる背景と万線からなる潜像とを備えた構成とすることが可能である。また、カムフラージュ画像としては、例えば、背景が万線からなる構成の場合、該背景の万線幅に比して幅広または幅狭な万線からなるもの、もしくは該背景の万線幅に比して網点径が大きいまたは小さい網点からなるものが好適である。同様に、背景が網点からなる構成の場合、該背景の網点径に比して幅広または幅狭な万線からなるもの、もしくは該背景の網点径に比して径大または径小な網点からなるものが好適である。さらにまた、カムフラージュ画像を形成した領域と、該カムフラージュ画像を形成しない領域とで、一方を万線、他方を網点からなるものとすることも可能である。例えば、第一発明の場合にあっては、背景を形成した領域と潜像のみを形成した領域(カムフラージュ画像と重ならない領域)とで、該背景と潜像とを万線(又は網点)からなるものとすると共に、潜像とカムフラージュ画像とが重なった領域とカムフラージュ画像のみを形成した領域とで、該潜像とカムフラージュ画像とを網点(又は万線)からなるものとすることができる。一方、第二発明の場合には、潜像とカムフラージュ画像とが重ならないことから、背景と潜像とを万線(又は網点)からなるものとし、カムフラージュ画像を網点(又は万線)からなるものとすることができる。

0009

かかる第一発明および第二発明の構成にあっては、背景と濃度の異なるカムフラージュ画像が視認され易くなり、該カムフラージュ画像に視る者の注意(意識)を惹き付け易くなることから、該背景と潜像とのずれ(境界)を目立ち難くでき、該潜像を視認され難くできる。そのため、潜像の存在と内容とを隠す効果が向上し、目視により潜像が確認されてしまうことを可及的に抑制できる。したがって、本発明によれば、偽造防止画像による真贋判定偽造防止という作用効果が向上する。

0010

尚、カムフラージュ画像は、該カムフラージュ画像を形成した領域と背景を形成した領域との濃度差が5%以上となるように、網点または万線が形成される構成が好適である。こうした濃度差を定めることによって、上述したカムフラージュ画像に視る者の注意を惹き付けるという作用効果が一層正確かつ安定して発揮される。また、カムフラージュ画像は、視る者の注意(意識)を惹き付け易いものが好適であることから、様々なデザインの画像を設定できる。こうしたカムフラージュ画像によって、偽造防止画像が高いデザイン性を有するものとなり得る。

0011

上述した第一発明の印刷物にあって、偽造防止画像は、カムフラージュ画像と潜像とが重なる領域における網点又は万線が、該カムフラージュ画像のみからなる領域と同等の濃度となるように形成され且つ該潜像と同じ位相または角度により形成されている構成が提案される。

0012

かかる構成にあって、カムフラージュ画像と潜像とが重なる領域では、該カムフラージュ画像による作用効果と、潜像による作用効果との両者が発揮され得る。そのため、上述した本発明の作用効果が一層安定して発揮される。本構成で「カムフラージュ画像と潜像とが重なる」とは、両方の画像が混在することではなく、両方を兼ね備えた画像により表されることを意味する。

0013

上述した本発明の印刷部にあって、偽造防止画像は、背景、潜像、およびカムフラージュ画像を白抜きした白抜き画像を備えている構成が提案される。

0014

かかる構成にあっては、白抜き画像によって、背景と潜像との境界や潜像とカムフラージュ画像との境界などを一層目立たなくできるため、潜像を一層視認し難くできる。したがって、偽造防止画像による真贋判定や偽造防止という上述した本発明の作用効果が一層向上する。

0015

上述した本発明の印刷部にあって、偽造防止画像は、背景を形成した領域と潜像のみを形成した領域との濃度差を2%以内に保持すると共に、背景を形成した領域とカムフラージュ画像を形成した領域との濃度差を5%以上に保持するように、白抜き画像が形成されている構成が提案される。

0016

かかる構成にあっては、背景とカムフラージュ画像との濃度差が5%以上に担保されることにより、該カムフラージュ画像が背景(および潜像)に比して十分に目立って視認容易となることから、該カムフラージュ画像に視る者の注意を惹き付けるという効果が安定して生ずる。さらに、背景と潜像との濃度差が2%以内に担保されることにより、背景に対して該潜像の存在と内容とを隠すという効果が安定して生ずる。したがって、上述した本発明の作用効果が一層安定して発揮される。

0017

ここで、背景を形成した領域とカムフラージュ画像を形成した領域との濃度差を5%以上に保持し、かつ背景を形成した領域と潜像のみを形成した領域との濃度差を2%以内に保持するためには、各濃度差が、白抜き画像を形成した場合と形成しない場合とで略同等となるようにした構成が好適である。尚、背景を形成した領域とカムフラージュ画像を形成した領域との濃度差としては、一般的に使用される万線や網点の濃度から考慮して50%以下とすることが好適である。

0018

上述した本発明の印刷物にあって、偽造防止画像は、顕在化フィルタを重ね合わせることによって、顕在化された潜像とカムフラージュ画像とが組み合わされた合同画像が生成されるようにしたものである構成が提案される。

0019

かかる構成にあっては、合同画像を生成するための潜像とカムフラージュ画像との構成が複雑化することから、例え潜像の存在が分かった場合にあっても、偽造することが困難であり、偽造を防止するという本発明の作用効果が一層向上する。

0020

上述した本発明の印刷物にあって、偽造防止画像は、背景、潜像、およびカムフラージュ画像が網点からなるものであって、万線からなる顕在化フィルタを重ね合わせて該潜像を顕在化させた状態で、網点が、該顕在化フィルタの万線ピッチを超えないように該万線に沿って偏平化された形状をなすものである構成が提案される。

0021

かかる構成にあっては、顕在化フィルタを重ね合わせた状態で、顕在化する潜像を形成した領域と、該顕在化フィルタの万線に隠れる背景を形成した領域との濃度差が一層大きくなり、これら両領域の境界が一層はっきりと表れる。これにより、顕在化フィルタによって顕在化する潜像が一層明確に視認し易くなる。尚、カムフラージュ画像は、顕在化フィルタを重ね合わせた状態で、該カムフラージュ画像を形成した領域と潜像を形成した領域との濃度差を、前記した潜像と同様に大きくしたり、逆に小さくしたりするように形成可能である。

発明の効果

0022

本発明の印刷物は、上述したように、カムフラージュ画像を備えた偽造防止画像が印刷されたものであるから、顕在化フィルタを重ねない常態で、カムフラージュ画像が視認され易く、目視により潜像を視認され難くできる。これにより、目視により潜像が確認されてしまうことを可及的に抑制でき、偽造防止画像による真贋判定や偽造防止という作用効果が向上する。

図面の簡単な説明

0023

実施例1にかかる偽造防止画像2を拡大して示す説明図である。
偽造防止画像2を構成する背景5、潜像6,7、およびカムフラージュ画像8を分解して示す説明図である。
偽造防止画像2に顕在化フィルタ31を重ね合わせ、第一潜像6を視認可能とした状態を示す説明図である。
偽造防止画像2に顕在化フィルタ31を重ね合わせ、第二潜像7を視認可能とした状態を示す説明図である。
実施例2にかかる偽造防止画像42を拡大して示す説明図である。
偽造防止画像42に顕在化フィルタ31を重ね合わせ、第一潜像46を視認可能とした状態を示す説明図である。
偽造防止画像42に顕在化フィルタ31を重ね合わせ、第二潜像47を視認可能とした状態を示す説明図である。
実施例3にかかる偽造防止画像62を拡大して示す説明図である。
偽造防止画像62に顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態を示す説明図である。
実施例4にかかる偽造防止画像82を拡大して示す説明図である。
偽造防止画像82に顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態を示す説明図である。
実施例5にかかる偽造防止画像102を拡大して示す説明図である。
偽造防止画像102に顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態を示す説明図である。

0024

本発明にかかる実施形態を、以下の実施例1〜5に従って説明する。

0025

図1は、有価証券や証明書等に利用される印刷物1の紙面に印刷された偽造防止画像2を示す。この偽造防止画像2は、図1,2のように、背景5と、第一潜像6と、第二潜像7と、カムフラージュ画像8とから構成されており、さらに、背景5、潜像6,7、およびカムフラージュ画像8を白抜きした白抜き画像10が形成されている。そして、本実施例1では、第一潜像6とカムフラージュ画像8とが部分的に重なり、第二潜像7とカムフラージュ画像8とが部分的に重なるように設けられている。

0026

背景5は、均一ピッチ縦横に並べられた網点からなるものであり、該網点が並ぶ横方向(約0度方向)と縦方向(約90度方向)とが略直交する。この背景5は、例えば、線数240線25%の平網で印刷されており、該背景5を形成した領域15では、該背景5による濃度が25%である。

0027

第一潜像6は、背景5と同じ線数で、該背景5に対して約30度傾けた二方向(約30度方向と約120度方向)に均一に並べられた網点からなるものであり、縦長矩形状に形成されている。ここで、第一潜像6のみからなる領域16では、背景5の形成領域15と同じ濃度25%となるように、該背景5と同じ網点径の網点からなる。一方、上記したカムフラージュ画像8と第一潜像6とが重なる領域19aでは、カムフラージュ画像8の形成領域18と同じ濃度11%となるように、背景5よりも網点径の小さい網点からなる。

0028

第二潜像7は、背景5と同じ線数で、該背景5に対して約60度傾けた二方向(約60度方向と約150度方向)に均一に並べられた網点からなるものであり、横長矩形状に形成されている。ここで、第二潜像7のみからなる領域17では、背景5の形成領域15と同じ濃度25%となるように、該背景5と同じ網点径の網点からなる。一方、上記したカムフラージュ画像8と第二潜像7とが重なる領域19bでは、カムフラージュ画像8の形成領域18と同じ濃度11%となるように、背景5よりも網点径の小さい網点からなる。

0029

カムフラージュ画像8は、背景5よりも網点径の小さい網点を並べたものであり、円環形状に形成されている。このカムフラージュ画像8は、例えば線数240線11%であり、該カムフラージュ画像8を形成した領域18,19a,19bでは、背景5を形成した領域15に比して濃度が低い。同様に、カムフラージュ画像8を形成した領域18,19a,19bでは、第一潜像6のみからなる領域16と第二潜像7のみからなる領域17とに比べても濃度が低い。こうした濃度差により、カムフラージュ画像8は、偽造防止画像2で最も目立って表れ、比較的容易に視認することができる。

0030

ここで、カムフラージュ画像8は、該カムフラージュ画像8のみからなる領域18で、上記した網点径の小さい網点が、背景5と同様に縦横(約0度方向と約90度方向)に均一に並べられてなる。一方、カムフラージュ画像8と第一潜像6とが重なる領域19aでは、上記した網点径の小さい網点が、背景5に対して約30度傾けた二方向(約30度方向と約120度方向)に均一に並べられてなり、カムフラージュ画像8と第二潜像7とが重なる領域19bでは、網点径の小さい網点が、背景5に対して約60度傾けた二方向(約60度方向と約150度方向)に均一に並べられてなる。すなわち、カムフラージュ画像8と第一潜像6とが重なる領域19aでは、該カムフラージュ画像8と第一潜像6との両方を兼ね備えた構成からなり、これら両方の機能を有する。カムフラージュ画像8と第二潜像7とが重なる領域19bは、該カムフラージュ画像8と第二潜像7との両方を兼ね備えた構成からなり、これら両方の機能を有する。

0031

白抜き画像10は、線条鋭角に折り返されて繰り返し連続する地紋からなり、上記した背景5、潜像6,7、およびカムフラージュ画像8を夫々構成する網点を白抜きする。ここで、白抜き画像10は、背景5の形成領域15と潜像6,7のみの各形成領域16,17との濃度差が2%以内の範囲に収まるように、さらに、背景5の形成領域15とカムフラージュ画像8の形成領域18,19a,19bとの濃度差が5%以上となるように、形成されている。具体的には、背景5の形成領域15と潜像6,7のみの各形成領域16,17との濃度差を1%以内とし、背景5の形成領域15とカムフラージュ画像8の形成領域18,19a,19bとの濃度差を約14%としている。こうした各濃度差を保持するように、白抜き画像10の形状寸法や形成位置が設定されている。尚、本実施例の場合には、仮に白抜き画像10を形成しない構成とした場合と、白抜き画像10を形成した本実施例1の構成とで、背景5の形成領域15と潜像6,7のみの各形成領域16,17との濃度差を略同等とし、かつ背景5の形成領域15とカムフラージュ画像8の形成領域18,19a,19bとの濃度差を略同等とするように、白抜き画像10が形成されている。そして、白抜き画像10の有無による、背景5、潜像6,7、およびカムフラージュ画像8の減少率は約16%となるようにしている。

0032

こうした本実施例1の偽造防止画像2に、図3,4のように、均一なピッチの万線からなる顕在化フィルタ31を重ね合わせる。ここで、健在化フィルタ31は、透明な樹脂フィルタに、所定ピッチ所定幅の万線が印刷されてなるものであり、例えば、0.10mmピッチで線幅0.06mmの万線が印刷される。この顕在化フィルタ31を、図3のように、偽造防止画像2に重ね合わせて、背景5を形成した領域15と第一潜像6を形成した領域16,19aとの濃度差が常態(顕在化フィルタ31を重ねない状態)よりも大きくなる所定の位置とすることによって、第一潜像6が顕在化する。これにより、第一潜像6を視認でき、識別できる。さらに、図4のように、重ね合わせた顕在化フィルタ31を、背景5を形成した領域15と第二潜像7を形成した領域17,19bとの濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置とすることによって、第二潜像7が顕在化する。これにより、第二潜像7を視認でき、識別できる。尚、第一潜像6が顕在化する所定の位置に顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態では、背景を形成した領域15と、第一潜像6を形成した領域16,19aとの濃度差が5%以上となるようにする。同様に、第二潜像7が顕在化する所定の位置に顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態では、背景を形成した領域15と、第二潜像7を形成した領域17,19bとの濃度差が5%以上となるようにする。

0033

本実施例1の印刷物1は、その偽造防止画像2に顕在化フィルタ31を重ね合わせなければ、第一潜像6と第二潜像7とを視認できないことから、これにより真贋判定を行うことができると共に、偽造を防止することができる。さらに、偽造防止画像2はカムフラージュ画像8を備えていることから、顕在化フィルタ31を重ねていない常態では、該カムフラージュ画像8が際立つことから、視る者の注意(意識)を該カモフラージュ画像8に惹き付け易く、背景5と潜像6,7との角度のずれを目立ち難くできる。これは、カモフラージュ画像8が際立つことによって、視る者に、背景5と潜像6,7との境界で生ずる違和感を可及的に軽減できることに因る。これにより、目視により潜像6,7の存在と内容とを視認することが極めて難しくなり、該潜像6,7を可及的に隠すことができるため、顕在化フィルタ31を使用する真贋判定や偽造防止という作用効果が向上する。

0034

さらに、白抜き画像10によって、上記した背景5と潜像6,7との境界による違和感を一層軽減することができるため、該潜像6,7を隠す効果が一層向上し、真贋判定や偽造防止という作用効果が一層向上する。

0035

尚、本実施例1にあって、本発明にかかる潜像が、第一潜像6と第二潜像7とによって夫々実現されている。また、カムフラージュ画像8を形成した領域18,19a,19bにより、本発明にかかる「背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域」が構成されている。

0036

実施例2は、図5〜7のように、万線からなる偽造防止画像42が印刷された印刷物41である。実施例2の偽造防止画像42は、背景45、第一潜像46、第二潜像47、カムフラージュ画像48が夫々万線により形成されたものであり、実施例1と同様に白抜き画像50が形成されてなる。尚、実施例2の構成は、背景45、第一潜像46、第二潜像47、カムフラージュ画像48を万線により形成した以外は上述した実施例1と同様の構成であることから、適宜説明を省略する。

0037

背景45は、均一ピッチの万線からなるものであり、例えば、ピッチ0.1mm万線幅0.06mmの万線が印刷されている。この背景45を形成した領域55の濃度は60%である。第一潜像46は、背景45と同じピッチで、該背景45に対して1/2ピッチ分だけ位相をずらした万線からなるものであり、縦長矩形状に形成されている。ここで、第一潜像46のみを形成した領域56では、背景45と同じ万線幅の万線により形成され、第一潜像46とカムフラージュ画像48とが重なる領域59aでは、背景45よりも万線幅の狭い万線(万線幅0.05mm)からなる。また、第二潜像47は、第一潜像46と同様に、背景45と同じピッチで、該背景45に対して1/2ピッチ分だけ位相をずらした万線からなるものであり、横長矩形状に形成されている。ここで、第二潜像47のみを形成した領域57では、背景45と同じ万線幅の万線により形成され、第二潜像47とカムフラージュ画像48とが重なる領域59bでは、背景45よりも万線幅の狭い万線(万線幅0.05mm)からなる。

0038

カムフラージュ画像48は、背景45よりも万線幅の狭い万線を該背景45と同じピッチで形成したものであり、円環形状に形成されている。例えば、カムフラージュ画像48は、ピッチ0.1mm万線幅0.05mmの万線が印刷されてなる。こうしたカムフラージュ画像48が形成された領域58,59a,59bは、その濃度が50%であり、背景を形成した領域55、第一潜像46のみを形成した領域56、および第二潜像47のみを形成した領域57に比して、濃度が低い。ここで、カムフラージュ画像48は、該カムフラージュ画像48のみからなる領域58で、背景45と同じ位相の万線からなり、第一潜像46と重なる領域59aで、背景45に対して1/2ピッチ分だけ位相をずらした万線からなり、第二潜像47と重なる領域59bで、背景45に対して1/2ピッチ分だけ位相位相をずらした万線からなる。

0039

白抜き画像50は、上述した実施例1と同様の地紋からなり、背景45の形成領域55と潜像46,47のみの各形成領域46,47との濃度差が2%以内の範囲に収まるように、さらに、背景45の形成領域55とカムフラージュ画像48の形成領域58,59a,59bとの濃度差が5%以上となるように、形成されている。尚、本実施例2にあっても、上述した実施例1と同様に、背景45の形成領域55と潜像46,47のみの各形成領域46,47との濃度差を1%以内とし、背景45の形成領域55とカムフラージュ画像48の形成領域58,59a,59bとの濃度差を約14%としている。

0040

本実施例2の偽造防止画像42に、上述した実施例1と同様の顕在化フィルタ31を重ね合わせて、図6のように、該顕在化フィルタ31を、背景45を形成した領域55と第一潜像46を形成した領域56,59aとの濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置とすることによって、第一潜像46を顕在化させて視認できる。さらに、図7のように、重ね合わせた顕在化フィルタ31を、背景45を形成した領域55と第二潜像47を形成した領域47,59bとの濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置に移動させることによって、第二潜像47を顕在化させて視認できる。

0041

本実施例2の印刷物41は、上述した実施例1と同様に、顕在化フィルタ31を重ね合わせることによって真贋判定ができ、偽造を防止することができる。さらに、カムフラージュ画像48が常態で際立つことから、視る者の注意を該カモフラージュ画像48に惹き付け易く、背景45と潜像46,47との位相のずれを目立ち難くできる。これにより、目視により潜像46,47の存在と内容とを視認し難くできるため、該潜像46,47を用いた真贋判定や偽造防止という作用効果が向上する。さらに、白抜き画像50によって、上述した実施例1と同様に、前記の真贋判定と偽造防止という作用効果がさらに向上する。

0042

尚、本実施例2にあって、本発明にかかる潜像が、第一潜像46と第二潜像47とによって夫々実現されている。また、カムフラージュ画像48を形成した領域58,59a,59bにより、本発明にかかる「背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域」が構成されている。

0043

実施例3は、図8,9のように、網点からなる偽造防止画像62が印刷された印刷物61である。実施例3の偽造防止画像62は、背景65、潜像66、カムフラージュ画像68が夫々網点により形成され、さらに白抜き画像70が形成されてなる。ここで、カムフラージュ画像68は、潜像66に近接する位置に形成されており、両者が重なっていない。尚、実施例3の構成は、一の潜像66を備えかつ該潜像66とカムフラージュ画像68とが近接するようにした以外は上述した実施例1と同様の構成であることから、適宜説明を省略する。

0044

背景65は、上述した実施例1と同じ線数と濃度の網点が縦方向と横方向とに均一に並んで形成されてなる。カムフラージュ画像68は、上述した実施例1と同じ線数と濃度の網点から形成されており、前記背景65よりも網点径の小さい網点が該背景65と同じ位相で且つ同じ縦方向(約90度方向)と横方向(約0度方向)とに均一に並べられている。

0045

潜像66は、前記カムフラージュ画像68の円環の内側に、略L字形状に形成されており、前記背景65を同じ線数と濃度で、且つ同じ縦横二方向(約0度方向と約90度方向)に均一に並べられた網点からなる。そして、潜像66は、背景65に対して1/2ピッチ分だけ位相を縦方向にずらして形成されている。

0046

こうした潜像66を形成した領域76と背景65を形成した領域75とは、略同じ濃度であることから、該潜像66が目立たない。一方、カムフラージュ画像68を形成した領域78は、背景65を形成した領域75および潜像66を形成した領域76に比して濃度が低いことから、該カムフラージュ画像68が際だって比較的容易に視認できる。

0047

白抜き画像70は上述した実施例1と同様の地紋からなり、背景65の形成領域75と潜像66の形成領域76との濃度差が2%以内の範囲に収まるように、さらに、背景65の形成領域75とカムフラージュ画像68の形成領域78との濃度差が5%以上となるように、白抜き画像70が形成されている。尚、本実施例3にあっても、上述した実施例1と同様に、背景65の形成領域75と潜像66の形成領域76との濃度差を1%以内とし、背景65の形成領域75とカムフラージュ画像68の形成領域78との濃度差を約14%としている。

0048

本実施例3の偽造防止画像62に、上述した実施例1と同様の顕在化フィルタ31を重ね合わせて、図9のように、該顕在化フィルタ31を、背景65を形成した領域75と潜像66を形成した領域76との濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置とすることによって、潜像66を顕在化して視認できる。

0049

本実施例3の印刷物61は、上述した実施例1と同様に、顕在化フィルタ31を重ね合わせることによって真贋判定ができ、偽造を防止することができる。さらに、カムフラージュ画像68が常態で際立つことから、視る者の注意を該カムフラージュ画像68に惹き付け易く、該カムフラージュ画像68に近接する潜像66と背景との位相のずれを目立ち難くできる。これにより、目視により潜像66の存在と内容とを視認し難くできるため、該潜像66を用いた真贋判定や偽造防止という作用効果が向上する。このように上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。

0050

尚、本実施例3にあって、カムフラージュ画像68を形成した領域78により、本発明にかかる「背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域」が構成されている。

0051

実施例4は、図10,11のように、網点からなる偽造防止画像82が印刷された印刷物81であり、該偽造防止画像82は、上述した実施例1と同様に、背景85、潜像86,87、カムフラージュ画像88、および白抜き画像90から構成されている。ここで、潜像86,87とカムフラージュ画像98とは互いに近接する位置に形成され、重なっていない。

0052

背景85は、上述した実施例1と同じ線数および濃度の網点が縦方向と横方向とに均一に並んで形成されてなる。カムフラージュ画像88は、背景85よりも網点径の小さい網点を縦横方向に均一に並べたものであり、実施例1と同じ円環状に形成されている。そして、このカムフラージュ画像88は、前記背景85に対して縦方向に1/2ピッチ分だけ位相をずらして形成されている。こうしたカムフラージュ画像88を形成した領域98は、背景85を形成した領域95および潜像86,87を形成した領域96,97に比して、濃度が低い。そのため、カムフラージュ画像88を形成した領域98は、常態で際立って比較的容易に視認できる。

0053

潜像86,87は、背景85と同じ線数で且つ同じ縦横方向に並べられた網点を、該背景85に対して縦方向に1/2ピッチ分だけ位相をずらしてなるものであり、カムフラージュ画像88の円環の内側に、互いに左右逆向き円弧形状に夫々形成されている。ここで、潜像86を形成した領域96および潜像87を形成した領域97は、背景85を形成した領域95と同じ濃度となるように、背景85と同じ網点径の網点からなる。

0054

白抜き画像90は上述した実施例1と同様の地紋からなり、背景85の形成領域95と潜像8,87の形成領域86,87との濃度差が2%以内の範囲に収まるように、さらに、背景85の形成領域95とカムフラージュ画像88の形成領域98との濃度差が5%以上となるように、該白抜き画像90が形成されている。

0055

本実施例4の偽造防止画像82に、上述した実施例1と同じ顕在化フィルタ31を重ね合わせ、図11のように、該顕在化フィルタ31を、背景85を形成した領域85と潜像86,87を形成した領域96,97との濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置とすることによって、潜像86,87を顕在化させて視認できる。ここで、カムフラージュ画像88は、潜像86,87と同様に、背景85に対して1/2ピッチ分だけ縦方向に位相をずらしてなるものであることから、前記のように顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態で、カムフラージュ画像88を形成した領域98と背景85を形成した領域85との間にも濃度差が生ずる。これにより、顕在化フィルタ31を重ね合わせて潜像86,87を顕在化した状態で、背景85よりもカムフラージュ画像88がはっきりとし、該潜像86,87とカムフラージュ画像88とが視認可能となる。そのため、潜像86,87とカムフラージュ画像88とが組み合わされたボール形状の合同画像89が生成される。

0056

本実施例4の印刷物81は、上述した実施例1と同様に、顕在化フィルタ31を重ね合わせることによって真贋判定ができ、偽造を防止することができる。さらに、カムフラージュ画像88が常態で際立つことから、視る者の注意を該カムフラージュ画像88に惹き付け易く、該カムフラージュ画像88に近接する潜像86,87と背景85との位相のずれを目立ち難くできる。これにより、目視により潜像86,87の存在と内容とを視認し難くできるため、該潜像86,87を用いた真贋判定や偽造防止という作用効果が向上する。さらに、顕在化フィルタ31を重ね合わせることにより、潜像86,87とカムフラージュ画像88とからなる合同画像89が生成されて視認可能となるようにしており、こうした合同画像89を生成するためには、潜像86,87とカムフラージュ画像88とを比較的複雑に設定することを要する。そのため、これを偽造することは極めて難しく、偽造防止効果が一層向上する。また、こうした合同画像89を視認することによって真贋判定の精度を向上できるという作用効果も奏する。

0057

尚、本実施例4にあって、カムフラージュ画像88を形成した領域98により、本発明にかかる「背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域」が構成されている。

0058

実施例5は、図12,13のように、網点からなる偽造防止画像102が印刷された印刷物101であり、該偽造防止画像102は、上述した実施例1と同様に、背景105、潜像106、カムフラージュ画像108、および白抜き画像110から構成されている。

0059

背景105は、縦方向(約90度方向)に対して右側に約10度傾けた方向(約80度方向)と横方向(約0度方向)に対して下側に約10度傾けた方向(約−10度方向)との二方向に、均一ピッチで並べられた網点からなるものであり、上述した実施例1と同じ線数および濃度で形成されている。カムフラージュ画像108は、背景105よりも網点径の小さい網点を、該背景105と同じ位相で且つ該背景105と同じ二方向(約80度方向と約−10度方向)に均一に並べたものであり、実施例1と同じ線数および濃度で円環状に形成されている。そのため、カムフラージュ画像108を形成した領域118は、背景105を形成した領域115および潜像106を形成した領域116に比して、濃度が低い。

0060

潜像106は、背景105と同じ線数および濃度で且つ同じ二方向(約80度方向と約−10度方向)に均一に並べられた網点を、該背景105に対して縦方向に1/2ピッチ分だけ位相をずらしてなるものであり、実施例3と同様にカムフラージュ画像108の円環内側に略L字形状に形成されている。ここで、潜像106は、該潜像106を形成した領域116と背景105を形成した領域105とが同じ濃度となるように、背景105と同じサイズの網点からなる。

0061

ここで、背景105、潜像106、およびカムフラージュ画像108の各網点は、その並設された一方向(約80度方向)に沿って偏平化させた楕円形状をなす。具体的には、背景105および潜像106の各網点は、その楕円形の短軸径が、上述した顕在化フィルタ31の万線間隔(ピッチ)と略同じになるように設定される。そして、これら網点の楕円形の長軸径は、実施例1と同じ線数および濃度となるように、該実施例1の網点径よりも大きく設定される。また、カムフラージュ画像108の網点は、実施例1と同様の濃度差を保持するように、背景105および潜像106の網点と割合で短軸径と長軸径とを設定した楕円形としている。こうした潜像106の網点は、顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態で、該顕在化フィルタ31の万線間隔を超えず、該万線間隔内に収まり得る。そして、背景105およびカムフラージュ画像108の各網点は、顕在化フィルタ31を重ね合わせた状態で、該顕在化フィルタ31の万線間隔を超えず、該万線によって完全に隠れ得る。

0062

白抜き画像110は、上述した実施例1と同様の地紋からなり、上記の各形成領域115,116,118の濃度差が実施例1と同様に保たれるように形成されている。

0063

尚、本実施例5の構成は、背景105、潜像106、およびカムフラージュ画像108を傾斜させた二方向(約80度方向および約−10度方向)に並べた網点から形成し、これら各網点を偏平化形状(楕円形状)とした以外は、上述した実施例3と同じ構成であるから、その説明を適宜省略する。

0064

本実施例5の偽造防止画像102に上述した実施例1と同じ顕在化フィルタ31を重ね合わせ、図13のように、該顕在化フィルタ31を、背景105を形成した領域115と潜像106を形成した領域116との濃度差が常態よりも大きくなる所定の位置とすることによって、該潜像106を顕在化させて視認できる。この際に、潜像106の網点が該顕在化フィルタ31の万線間隔内に収まると共に、背景105およびカムフラージュ画像108の網点が該顕在化フィルタ31の万線に完全に隠れてしまうことから、前記濃度差が一層顕著に表れ、潜像106と背景105およびカムフラージュ画像108との境界が一層はっきり表れる。これにより、潜像106が明確化され、一層視認し易くなる。

0065

さらに、本実施例5の印刷物101は、上述した実施例1と同様に、真贋判定と偽造防止という作用効果を奏する。さらに、カムフラージュ画像108が常態で際立つことから、背景105と潜像106との位相のずれを目立ち難くでき、目視により潜像106の存在と内容とを視認し難くできる。

0066

尚、本実施例5にあって、カムフラージュ画像108を形成した領域118により、本発明にかかる「背景を形成した領域と異なる濃度の画像領域」が構成されている。

0067

上述した実施例3,4の構成にあっては、背景、潜像、およびカムフラージュ画像を網点により形成したものであるが、実施例2と同様に万線により形成することもできる。また、実施例1〜5の構成にあっては、背景、潜像、およびカムフラージュ画像を全て網点または万線により形成したものであるが、網点からなる画像と万線からなる画像とを混在するようにしても良い。例えば、実施例3の構成にあって、背景と潜像とを万線により形成し、カムフラージュ画像を網点により形成するようにしても良い。さらにまた、実施例1〜5の構成にあって、カムフラージュ画像を形成した領域と、該カムフラージュ画像を形成しない領域とで、一方を万線、他方を網点からなるものとすることもできる。例えば、実施例3〜5の構成にあって、背景と潜像とを万線(又は網点)により形成すると共に、カムフラージュ画像を網点(又は万線)により形成するようにしても良い。一方、実施例1の構成にあって、背景の形成領域15、第一潜像のみからなる領域16、および第二潜像のみからなる領域17で、該背景と第一潜像と第二潜像とを万線(又は網点)により形成する。そして、カムフラージュ画像の形成領域18、該カムフラージュ画像と第一潜像とが重なる領域19a、および該カムフラージュ画像と第二潜像とが重なる領域19bで、カムフラージュ画像と第一潜像と第二潜像とを網点(又は万線)により形成するようにしても良い。これと同様に、実施例2の構成にあっても万線と網点とを設定できる。

0068

また、実施例1,3,4の構成は、背景に対して角度をずらした潜像を形成するようにしたが、実施例2と同様に、背景に対して位相をずらした潜像を形成するようにしても良い。同様に、実施例2の構成を、背景に対して角度をずらした潜像を形成するようにしても良い。

実施例

0069

本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。

0070

1,41,61,81,101印刷物
2,42,62,82,102偽造防止画像
5,45,65,85,105背景
6,46,86 第一潜像(潜像)
7,47,87 第二潜像(潜像)
8,48,68,88,108カムフラージュ画像
10,50,70,90,110 白抜き画像
31顕在化フィルタ
66,106 潜像
99合同画像

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

新着 最近 公開された関連が強い 技術

  • 大日本印刷株式会社の「 電磁波応答性積層体」が 公開されました。( 2018/12/06)

    【課題・解決手段】本発明は、基材と、上記基材の一方の面に露出状態で固定され、特定波長の電磁波に対して電磁波応答性を有する粒子と、上記粒子を保護する保護部材と、を有し、上記保護部材は、上記基材の上記粒子... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 情報処理装置、照合装置、カード発行機」が 公開されました。( 2018/11/15)

    【課題】照合検査時のコードの誤読によるトラブルを防ぐためのデータを作成する情報処理装置、およびそのデータを用いて照合検査を行う照合装置と、その照合装置を有するカード発行機等を提供する。【解決手段】情報... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 積層体」が 公開されました。( 2018/11/15)

    【課題】凹凸が配置された回折格子領域および粒子が配置されたプラズモン共鳴領域を含む画像表示部を有する積層体を提供する。【解決手段】ライン状の凹凸を有する凹凸層1と、上記凹凸と接し、上記凹凸層1よりも高... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する挑戦したい社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ