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技術 トーションレース機のプレ開口装置

出願人 株式会社市川鉄工
発明者 市川導宏
出願日 2014年5月20日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2014-104682
公開日 2015年12月7日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2015-218415
状態 特許登録済
技術分野 組物,ボビンネットレース,結節網
主要キーワード 補強素材 傾斜肩 水平シャフト カーボン糸 挟圧ローラ 鉄道車 頂端面 トーションレース
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年12月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

本発明は、糸キャリーから引き出された糸が集束する中心部において糸が高密度化しても、リードナイフの挿入口を確実に形成し、リードナイフによる筬打ちを正しく行えるようにしたトーションレース機プレ開口装置を提供する。

解決手段

トーションレース機を用いて幅広レース(たとえば、カーボン糸を用いてバイアス織物を織成)するときのように、糸キャリアー2の本数が多くなると、外周に沿って配された糸キャリアー2から引き出された糸3もその中心部で高密度に集束した集束部5を作るが、筬打ちのためには高密度集束部5にリードナイフ6の挿入口8を形成しなければならず、したがって、糸キャリアー2寄りに、1又は2以上の拡開手段(プレ開口装置)を設けて前記高密度集束部5においてリードナイフ6の挿入口8を確実に確保できるように構成した。

概要

背景

一般に、トーションレース機は、外周に沿って配された糸キャリーから引き出された糸を中心部に向けて集束し、該糸の集束部の糸間リードナイフを挿入して筬打ちすることにより織成し、順次、挟圧ローラを通して巻取ドラムに巻き取るようになっている。前記糸の中心部にある集束部といえどもリードナイフが挿入される糸間があるのが普通であって、リードナイフはそれがブレない限り、正確に挿入されるが、リードナイフのブレを抑える技術として特開平9−21045号公報が開示されていた。これはリードナイフガイドを設けることにより解決したものである。
特開平9−21045号公報

概要

本発明は、糸キャリーから引き出された糸が集束する中心部において糸が高密度化しても、リードナイフの挿入口を確実に形成し、リードナイフによる筬打ちを正しく行えるようにしたトーションレース機のプレ開口装置を提供する。トーションレース機を用いて幅広レース(たとえば、カーボン糸を用いてバイアス織物を織成)するときのように、糸キャリアー2の本数が多くなると、外周に沿って配された糸キャリアー2から引き出された糸3もその中心部で高密度に集束した集束部5を作るが、筬打ちのためには高密度集束部5にリードナイフ6の挿入口8を形成しなければならず、したがって、糸キャリアー2寄りに、1又は2以上の拡開手段(プレ開口装置)を設けて前記高密度集束部5においてリードナイフ6の挿入口8を確実に確保できるように構成した。

目的

本発明は上記の点に鑑みて創出したもので、糸キャリーから引き出された糸が集束する中心部において糸が高密度化しても、リードナイフの挿入口を確実に形成し、リードナイフによる筬打ちを正しく行えるようにしたトーションレース機のプレ開口装置を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

外周に沿って配された糸キャリアーから引き出された糸を中心部に向けて高密度集束し、該高密度の集束部にリードナイフの挿入口を形成するための拡開手段を、前記糸キャリアーからリードナイフの挿入口形成部位までの糸間に1又は2以上設けたことを特徴とするトーションレース機プレ開口装置

請求項2

前記拡開手段が、前記糸間を下から上に通り抜けできる合掌状傾斜肩部を有する板状体からなることを特徴とする請求項1に記載のトーションレース機のプレ開口装置。

請求項3

前記糸キャリアー寄りの拡開手段が、前記傾斜肩部の最下点より下の位置に水平シャフトを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトーションレース機のプレ開口装置。

請求項4

前記リードナイフ寄りの拡開手段が、合掌状屋根型になっていることを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記載のトーションレース機のプレ開口装置。

技術分野

0001

本発明は、糸の高密度集束部にリードナイフ挿入口の形成により筬打ちできるようにしたトーションレース機プレ開口装置に関するものである。

背景技術

0002

一般に、トーションレース機は、外周に沿って配された糸キャリーから引き出された糸を中心部に向けて集束し、該糸の集束部の糸間にリードナイフを挿入して筬打ちすることにより織成し、順次、挟圧ローラを通して巻取ドラムに巻き取るようになっている。前記糸の中心部にある集束部といえどもリードナイフが挿入される糸間があるのが普通であって、リードナイフはそれがブレない限り、正確に挿入されるが、リードナイフのブレを抑える技術として特開平9−21045号公報が開示されていた。これはリードナイフガイドを設けることにより解決したものである。
特開平9−21045号公報

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、外周に沿って配された糸キャリアーから引き出された糸を中心部に向けて高密度に集束されるような幅広レース(たとえば、カーボン糸を用いたバイアス織物など)を作るトーションレース機では糸キャリアーの本数が極めて多くなることから、集束部では高密度化することは避けられず、リードナイフは通常の状態では挿入口に対応する糸間がなく、積極的にリードナイフ挿入口を形成する必要があるという問題があった。

0004

本発明は上記の点に鑑みて創出したもので、糸キャリーから引き出された糸が集束する中心部において糸が高密度化しても、リードナイフの挿入口を確実に形成し、リードナイフによる筬打ちを正しく行えるようにしたトーションレース機のプレ開口装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成するため、本発明は、外周に沿って配された糸キャリアーから引き出された糸を中心部に向けて高密度に集束し、該高密度の集束部にリードナイフの挿入口を形成するための拡開手段を、前記糸キャリアーからリードナイフの挿入口形成部位までの糸間に1又は2以上設けたことを特徴とし、高密度集束部にリードナイフの挿入口を確実に確保できるように構成した。

0006

また、請求項2に記載の発明は、前記拡開手段が、前記糸間を下から上に通り抜けできる合掌状傾斜肩部を有する板状体からなることを特徴とし、リードナイフの挿入口に対応する糸キャリアー寄りの糸間に合掌状の傾斜肩部を下から上に通すだけで形成(確保)できるように構成した。

0007

さらに、請求項3に記載の発明は、前記糸キャリアー寄りの拡開手段が、前記傾斜肩部の最下点より下の位置に水平シャフトを備えていることを特徴とし、糸キャリアー寄りの糸間はリードナイフ寄りの糸間より幅広であるため、拡開手段に用いられる板状体も幅広になるため、合掌状の傾斜肩部が糸間を抜けて上に動いたときに同時に拡開糸が傾斜肩部とともに持ち上げられてしまう虞があり、これを積極的に最下点より下(押下げと同結果)になるようにし、糸が緊張しないように構成した。

0008

さらにまた、請求項4に記載の発明は、前記リードナイフ寄りの拡開手段が、合掌状屋根型になっていることを特徴とし、リードナイフ寄りの糸間は幅狭であるため、上述の拡開手段では十分な開口が得られないこともあるし、逆に、複数本カーボン繊維束ねてなる糸を用いた場合において、十分な開口が得られないとカーボン繊維間を開口してしまう場合もあり得るのでこれを避けるように構成した。

発明の効果

0009

本発明によれば、トーションレース機を用いて幅広レース(たとえば、カーボン糸を用いてバイアス織物を織成)作成するときは、糸キャリアーの本数も多くなり、これから引き出されて中心部で集束される糸も高密度化するが、該高密度化した集束部にリードナイフの挿入口の確保を楽にしかも正確に形成できるという優れた効果を奏する。

0010

また、請求項2に記載の発明によれば、前記糸間を下から上に動かすだけで拡開作業ができるので、作動が単純化シンプル)するという優れた効果を奏する。

0011

さらに、請求項3に記載の発明によれば、糸キャリアー寄りの糸間はリードナイフ寄りの糸間より幅広であるため、拡開手段に用いられる板状体も幅広になるため、合掌状の傾斜肩部が糸間を抜けて上に動いたときに同時に拡開糸が傾斜肩部とともに持ち上げられてしまう虞があり、これを積極的に最下点より下(押下げと同結果)になるようにし、しかも拡開時に糸が持ち上げられたままになることを避けて緊張しないようにすることにより組織が常に安定化するという優れた効果を奏する。

0012

さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、リードナイフ寄りの糸間は幅狭であるため、上述の拡開手段では十分な開口が得られないこともあるし、逆に、複数本のカーボン繊維を束ねてなる糸を用いた場合において、十分な開口が得られないとカーボン繊維間を開口してしまう虞(糸が裂けてしまう)もあり得るのでこれを避けることができるなどの優れた効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0013

次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は糸キャリアーと織前との間の糸間に第1プレ開口及び第2プレ開口を設置したトーションレース機の側面図、図2は第1プレ開口と糸間、第2プレ開口と糸間、リードナイフと糸間をそれぞれ示す斜視図、図3は集束部に挿入されて交点を筬打ちするリードナイフの作用を示す側面図、図4はリードナイフの挿入口を示し、(a)は挿入口形成部、(b)は第1プレ開口及び第2プレ開口による拡開時、図5は一部を拡大した拡開手段の斜視図、図6は糸間と拡開手段との関係で、(a)は拡開前、(b)は拡開後、図7は拡開手段と水平シャフトとの関係図で、(a)は拡開前、(b)は拡開後、図8は合掌状屋根型の拡開手段を用いて拡開している斜視図で、(a)は拡開初期、(b)は拡開中期、(c)は拡開後期である。

0014

図1において、1はトーションレース機、2はトーションレース機1の外周に沿って配された糸キャリアーである。トーションレース機1の外周円が大きくなると、糸キャリアー2の個数が増大し、該糸キャリアー2から引き出された糸3は、織前4寄りの集束部5では、図2の如く、高密度化する。該高密度の集束部5にはリードナイフ6を挿入するために十分な大きさの挿入口(開口)7を確実に設ける必要がある。

0015

前記糸3は織前4から外周部(糸キャリアー2)に向かって放射線状に糸間が広くなるので、糸間の存在する位置、たとえば、A点及びB点での糸間を拡開手段8により拡開(現糸間を更に広げる)して前記リードナイフ6の挿入口形成部位を広げて確実な大きさの挿入口7を形成する。前記A点における拡開手段8は、糸間が糸キャリアー2寄りであるため元々広くなっているのでこれを更に広げられるような広幅のものが使用される。また、前記B点における拡開手段8は、糸間が織前4寄りであるため元々狭くなっているのでこれを広げられるような幅のものが使用される。なお、前記拡開手段8は、前記糸キャリアー2からリードナイフの挿入口形成部位までの糸間に2個を設けているが、目的を達成できるなら1個でも2個以上でも良いことは勿論である。

0016

前記リードナイフ6は、平時には、図3の如く、張設された糸3の下側に待機(一点鎖線)し、筬打ちのタイミングにて前記拡開手段8が作用して糸間が広げられて挿入口7が確保されると、該挿入口7から糸3の上側に出て支軸6′を中心に回動して筬打ち(実線)が行われる。これにより織前4が形成される。

0017

前記リードナイフ6の挿入口形成部位7′は、図4(a)の如く、糸3、3間は互いに接触し、殆ど間隔が「0」の状態に閉ざされているが、図4(b)の如く、2つの拡開手段8、8の作動により前記糸3、3間は互いに拡開されて前記リードナイフ6の挿入口7がプレ開口される。該プレ開口として、図2のA点での拡開手段8の作動を第1プレ開口、図2のB点での拡開手段8の作動を第2プレ開口と便宜上称している。勿論、プレ開口個所を2つに限定するものではない。

0018

前記拡開手段8は、図5の如く、半円上に配した3つの柱体9のそれぞれの頂端面から突出した2つの上下10、10′に支持された半円状の基体11、11′に、拡大円S内に示すように取付けられている。すなわち、拡開手段8は、前記基体11、11′に、板状体8aを固定し、その頂部に合掌状の傾斜肩部8b、8cを形成してなる。換言すれば、本願トーションレース機1では、糸キャリアー2が外周に沿って半円形に配置されている関係で、糸キャリアー2と織前4とを結ぶ糸3の同一点(図2のA点、B点)にて前記拡開手段8が作動するように設置されている。

0019

前記上下杆10、10′は、各柱体9内に設けられた互いに連繋して作動する上下駆動機(図示せず)の駆動により交互に上下動する。しかして、一方の上下杆10に支持された基体11に取付けた拡開手段8が上動して、図6(a)の如く、糸3、3の間を下から上に通り抜けると、これらの糸3、3間は、図6(b)の如く、合掌状の傾斜肩部8b、8cを滑って落下することにより拡開される。つまり平時の糸3、3の間隔D1は、板状体8aの横幅大に拡開されて間隔D2となる。これによりリードナイフ6の挿入口7がプレ開口される。次いで、他方の上下杆10′に支持された基体11′に取付けた拡開手段8が上動し、隣接する糸間を拡開することとなる。

0020

前記プレ開口は、織前4から外周部(糸キャリアー2)に向かって放射線状に並んでいるうち2本毎に糸間を拡開してリードナイフ6の挿入口7を作るばかりでなく、たとえば、6本毎にグループ分けし、1グループ内で、左3本と右3本とを拡開してリードナイフ6の挿入口7を拡開してプレ開口を作り、次いで、当該グループの右3本と隣のグループの左3本とを拡開してリードナイフ6の挿入口7を拡開してプレ開口するようにすることもある。

0021

前記拡開手段8は、合掌状の傾斜肩部8b、8cの最下点8b′、8c′より下に水平シャフト12を備えている場合もある。したがって、該水平シャフト12の存在下において、拡開手段8が、糸3、3間を、図6(b)の如く、上に向かって通過すると、拡開された糸3は、図7(a)の如く、水平シャフト12の存在により合掌状の傾斜肩部8b、8cの途中に引っ掛かることなく、合掌状の傾斜肩部8b、8cの最下点8b′、8c′より下まで、図7(b)の如く、落下させられることとなる。つまり、拡開手段8の上動により拡開された糸が持ち上げられて緊張することがなくなるため、織上がりの組織を乱すおそれがない。もっとも、前記拡開手段8が幅狭であって傾斜肩部8b、8cの途中に引っ掛かるおそれがないときには水平シャフト12は不要となる。

0022

前記リードナイフ6寄り挿入口7の拡開手段(第2プレ開口)8は、図8の如く、糸3、3の間に沿って下から上に挿入できるような合掌状屋根型に構成してもよい。そして、前記リードナイフ6の挿入口形成部位7′が挿入口7として形成できるようにしている。すなわち、合掌状屋根型の拡開手段8は、図8(a)の如く、拡開初期では糸3、3の間に合掌状屋根の手前棟端8aが入り込み、次いで、図8(b)の如く、拡開中期では合掌状屋根の中間8bまで入り込み、次いで、図8(c)の如く、拡開後期では合掌状屋根の奥棟端8cが上に完全に抜け、そのすぐ後ろにリードナイフ6の挿入口7を作る。すなわちリードナイフ6寄りの糸間はもともと幅狭(糸間が0に等しい)であっても、挿入口7として確実にして十分な大きさの挿入口7が得られるばかりでなく、たとえ、糸3が複数本のカーボン繊維を束ねてなるものであっても、リードナイフ6によりカーボン繊維間を割り裂いてしまう虞が確実になくなるようにできる。

0023

本発明は、バイアス織物をカーボン糸により安全にしかも正確に織成できるようにしたもので、トーションレース業界での利用はもとより航空機機体鉄道車体(電車貨車等)、自動車車体船舶などの補強素材として利用可能性の高いものである。

図面の簡単な説明

0024

糸キャリアーと織前との間の糸間に第1プレ開口及び第2プレ開口を設置したトーションレース機の側面図である。
第1プレ開口と糸間、第2プレ開口と糸間、リードナイフと糸間をそれぞれ示す斜視図である。
集束部に挿入されて交点を筬打ちするリードナイフの作用を示す側面図である。
リードナイフの挿入口を示し、(a)は挿入口形成部、(b)は第1プレ開口及び第2プレ開口による拡開時である。
一部を拡大枠内に示した拡開手段の斜視図である。
糸間と拡開手段との関係で、(a)は拡開前、(b)は拡開後である。
拡開手段と水平シャフトとの関係で、(a)は拡開前、(b)は拡開後である。
合掌状屋根型の拡開手段を用いて拡開している斜視図で、(a)は拡開初期、(b)は拡開中期、(c)は拡開後期である。

0025

1トーションレース機
2糸キャリアー
3 糸
4 織前
5 高密度の集束部
6リードナイフ
7 挿入口
7′ 挿入口形成部位
8拡開手段
8a合掌状屋根の手前棟端
8b 合掌状屋根の中間棟
8c 合掌状屋根の奥棟端
9柱体
10、10′ 上下杆
11、11′ 基体

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