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技術 他灯火機能一体型フォグバルブ

出願人 株式会社ビーエムオージャパン
発明者 竹内祐典
出願日 2014年4月24日 (6年7ヶ月経過) 出願番号 2014-089812
公開日 2015年11月24日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2015-209010
状態 特許登録済
技術分野 照明装置の素子の配置,冷却,密封,その他 車両の外部照明装置、信号 非携帯用の照明装置またはそのシステム
主要キーワード 既存配線 鏡面部材 追加配線 半球部分 劣化温度 自動車後方 投射ランプ ランプ駆動ユニット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年11月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、デイライト機能を増設する。

解決手段

フォグバルブ2にはフォグランプ用光源21に加え、同光源21からの放出光が第2リフレクタ反射された後の光路と同方向に出射光軸選定されたデイライト用光源22が第1リフレクタと投射レンズの間に配設される。ランプ駆動ユニット3は、純正フォグスイッチ50とACCスイッチ70の操作に応じ、フォグランプ用又はデイライト用光源に択一的に駆動電力を供給する。同ユニット3は、ACCスイッチがオンかつ純正フォグスイッチがオフのとき、デイライト用光源を点灯させフォグランプ用光源を消灯する。同ユニットは、ACCスイッチと純正フォグスイッチがともにオンのときデイライト用光源を消灯させフォグランプ用光源を点灯し、これらのスイッチ70・50がともにオフのときデイライト用・フォグランプ用の両光源21・22を消灯する。

概要

背景

近年、自動車業界においては「デイタイムランニングランプ」を標準装備した自動車の普及が進んでいる。
「デイタイムランニングランプ」(以下、「デイライト」という)とは、日中走行時に車両を周囲から見えやすくする目的で装備される前向きの灯火器であって昼間時の自動車走行中常時点灯させているランプのことを指す。

上記デイライトの設置位置に対する規制条件としては、(1)デイライト本体の少なくとも一部が車両の最外側(水平方向)から40cm以内の範囲に設置されていること、(2)同デイライト下縁の垂直位置(高さ方向の設置位置)が地上高25cm以上であること、が挙げられる。
また同ライトの設置位置については、デイライトはヘッドライトの中心以下に設置するという条件も課せられる。
さらにデイライトの点灯条件は他の灯火器との兼合いとして、自動車に標準装備された純正ヘッドライトや純正スモールライト連動させてデイライトを点灯しないこと、が挙げられる。

デイライトを搭載することで周囲から見た昼間時における車両の視認性が向上し、交通事故の未然防止にもつながる。そのためデイライトが幅広いユーザに認知され、より多くの自動車に搭載されることが望ましい。
しかしながらデイライトが考案される前の年式の古い車両ではデイライトは当然に装備されておらず、また最近発売されたものであっても装備品を絞ることでコストダウンを図っている低価格帯車種などではデイライトを装備しない車両も存在する。

上述したデイライトの機能向上を図るために、様々な改良技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の技術によれば、フォグランプの本体内にデイライト用の光源(第2LED)が設けられており、フォグランプがデイライトを兼用している。
さらに同文献1の第15段落には、フォグランプ用光源とデイライト用光源の切替点灯に対する具体的な制御方法までは示されていないものの、フォグランプをデイライトとして利用する際には上述の第2LEDのみを発光する旨が記載されている。

概要

外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、デイライト機能を増設する。フォグバルブ2にはフォグランプ用光源21に加え、同光源21からの放出光が第2リフレクタ反射された後の光路と同方向に出射光軸選定されたデイライト用光源22が第1リフレクタと投射レンズの間に配設される。ランプ駆動ユニット3は、純正フォグスイッチ50とACCスイッチ70の操作に応じ、フォグランプ用又はデイライト用光源に択一的に駆動電力を供給する。同ユニット3は、ACCスイッチがオンかつ純正フォグスイッチがオフのとき、デイライト用光源を点灯させフォグランプ用光源を消灯する。同ユニットは、ACCスイッチと純正フォグスイッチがともにオンのときデイライト用光源を消灯させフォグランプ用光源を点灯し、これらのスイッチ70・50がともにオフのときデイライト用・フォグランプ用の両光源21・22を消灯する。

目的

本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、デイライト機能を標準装備していない自動車に対し、自動車の外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、同機能(デイライト機能)を増設可能とすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

フォグランプ用光源点灯消灯を制御するための自動車標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源とデイライト用光源とを択一的に切替点灯する他灯火機能一体型フォグバルブであって、 前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備し、加えて、同フォグランプ用光源からの放出光が前記第2リフレクタにより反射された後の光路と同方向に出射光軸選定された前記デイライト用光源が前記第1リフレクタと前記投射レンズとの間に配設されたフォグバルブと、前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバースイッチ操作に応じて、前記フォグランプ用光源または前記デイライト用光源に択一的に点灯用駆動電力を供給するランプ駆動ユニットと、を備え、 前記ランプ駆動ユニットは、前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記デイライト用光源を点灯するとともに前記フォグランプ用光源を消灯し、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記デイライト用光源を消灯するとともに前記フォグランプ用光源を点灯し、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記デイライト用光源ならびに前記フォグランプ用光源の双方を消灯するように構成されたことを特徴とする、他灯火機能一体型フォグバルブ。

請求項2

フォグランプ用光源の点灯と消灯を制御するための自動車に標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源とデイライト用光源とを択一的に切替点灯する他灯火機能一体型フォグバルブであって、 前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の出射光軸と同方向に出射光軸が選定されるとともに同フォグランプ用光源の近傍に固着された前記デイライト用光源と、同フォグランプ用光源ならびに同デイライト用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備するフォグバルブと、前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバーのスイッチ操作に応じて、前記フォグランプ用光源または前記デイライト用光源に択一的に点灯用駆動電力を供給するランプ駆動ユニットと、を備え、 前記ランプ駆動ユニットは、前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記デイライト用光源を点灯するとともに前記フォグランプ用光源を消灯し、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記デイライト用光源を消灯するとともに前記フォグランプ用光源を点灯し、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記デイライト用光源ならびに前記フォグランプ用光源の双方を消灯するように構成されたことを特徴とする、他灯火機能一体型フォグバルブ。

請求項3

フォグランプ用光源の点灯と消灯を制御するための自動車に標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源をフォグランプならびにデイライトとして機能させる他灯火機能一体型フォグバルブであって、 前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備するフォグバルブと、前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバーのスイッチ操作に応じて同フォグランプ用光源の明るさを調節することにより、このフォグランプ用光源をフォグランプとデイライトとして択一的に点灯させるランプ駆動ユニットと、を備え、 前記ランプ駆動ユニットは、前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記フォグランプ用光源を前記デイライト相当の明るさで点灯させ、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記フォグランプ用光源を前記フォグランプ相当の明るさで点灯させ、前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記フォグランプ用光源を消灯するように構成されたことを特徴とする、他灯火機能一体型フォグバルブ。

請求項4

請求項1乃至3のいずれか1項に記載の他灯火機能一体型フォグバルブであって、前記フォグランプ用光源および前記デイライト用光源はともに半導体発光素子であるように構成されたことを特徴とする、他灯火機能一体型フォグバルブ。

請求項5

請求項4に記載の他灯火機能一体型フォグバルブであって、前記半導体発光素子に送風する冷却ファンと、前記冷却ファンの外周部に設けられた冷却フィンと、を備えるように構成されたことを特徴とする、他灯火機能一体型フォグバルブ。

技術分野

0001

本発明は、フォグランプとしての基本機能とともに、デイライト機能その他の灯火機能を一体的に兼備するフォグバルブに関する。

背景技術

0002

近年、自動車業界においては「デイタイムランニングランプ」を標準装備した自動車の普及が進んでいる。
「デイタイムランニングランプ」(以下、「デイライト」という)とは、日中走行時に車両を周囲から見えやすくする目的で装備される前向きの灯火器であって昼間時の自動車走行中常時点灯させているランプのことを指す。

0003

上記デイライトの設置位置に対する規制条件としては、(1)デイライト本体の少なくとも一部が車両の最外側(水平方向)から40cm以内の範囲に設置されていること、(2)同デイライト下縁の垂直位置(高さ方向の設置位置)が地上高25cm以上であること、が挙げられる。
また同ライトの設置位置については、デイライトはヘッドライトの中心以下に設置するという条件も課せられる。
さらにデイライトの点灯条件は他の灯火器との兼合いとして、自動車に標準装備された純正ヘッドライトや純正スモールライト連動させてデイライトを点灯しないこと、が挙げられる。

0004

デイライトを搭載することで周囲から見た昼間時における車両の視認性が向上し、交通事故の未然防止にもつながる。そのためデイライトが幅広いユーザに認知され、より多くの自動車に搭載されることが望ましい。
しかしながらデイライトが考案される前の年式の古い車両ではデイライトは当然に装備されておらず、また最近発売されたものであっても装備品を絞ることでコストダウンを図っている低価格帯車種などではデイライトを装備しない車両も存在する。

0005

上述したデイライトの機能向上を図るために、様々な改良技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の技術によれば、フォグランプの本体内にデイライト用の光源(第2LED)が設けられており、フォグランプがデイライトを兼用している。
さらに同文献1の第15段落には、フォグランプ用光源とデイライト用光源の切替点灯に対する具体的な制御方法までは示されていないものの、フォグランプをデイライトとして利用する際には上述の第2LEDのみを発光する旨が記載されている。

先行技術

0006

特許第4969958号公報

発明が解決しようとする課題

0007

自動車を利用しているユーザの中には、日中走行時における周囲から見た車両の視認性を高めて交通事故を未然防止するために、デイライトの装備を希望するユーザが少なからずいるものと想定される。

0008

しかしながら現在市場に出回っているデイライト製品は後付け増設しようとすると、デイライトを装着(嵌め込みなど)できるように車両外装部品の一部を切削して切欠部分を設ける必要がある。
そのためデイライトの装着を希望するユーザであっても、その代償として車両の外装部品を傷付けることを望まないゆえに、デイライトの取付に対する心理的ハードルが高くなってしまっている可能性も否定できない。

0009

さらに市場で流通しているデイライトの製品仕様によっては同ライトを自動車に取付ける際に、他の電装品配線を切断することが必要であったり、複雑な結線を伴うものも存在する。
このような複雑な配線作業が必要とされる点にも、デイライトに対する潜在的ニーズを充分に掘起こすことができず、デイライトの普及促進が阻害されている要因があるものと考えられる。

0010

本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、デイライト機能を標準装備していない自動車に対し、自動車の外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、同機能(デイライト機能)を増設可能とすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

〔第1発明〕
そこで上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブは、
フォグランプ用光源の点灯と消灯を制御するための自動車に標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源とデイライト用光源とを択一的に切替点灯する他灯火機能一体型フォグバルブであって、

前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備し、加えて、同フォグランプ用光源からの放出光が前記第2リフレクタにより反射された後の光路と同方向に出射光軸選定された前記デイライト用光源が前記第1リフレクタと前記投射レンズとの間に配設されたフォグバルブと、
前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバースイッチ操作に応じて、前記フォグランプ用光源または前記デイライト用光源に択一的に点灯用駆動電力を供給するランプ駆動ユニットと、を備え、

前記ランプ駆動ユニットは、
前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記デイライト用光源を点灯するとともに前記フォグランプ用光源を消灯し、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記デイライト用光源を消灯するとともに前記フォグランプ用光源を点灯し、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記デイライト用光源ならびに前記フォグランプ用光源の双方を消灯する構成とした。

0012

第1発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブによれば、フォグランプ用光源を具備する同フォグバルブの内部にデイライト用光源も併設した構造(図3参照)とする。
そして純正フォグバルブ90(図12参照)を取外して、本発明の他灯火機能一体型フォグバルブに付替えておき、
(1)ACCスイッチがオンかつ純正フォグスイッチ50(図2参照)がオフのときには、デイライト用光源を点灯するとともにフォグランプ用光源を消灯し、
(2)ACCスイッチ・純正フォグスイッチ50ともにオンのときには、デイライト用光源を消灯し、フォグランプ用光源を点灯する。
さらに、(3)ACCスイッチならびに純正フォグスイッチ50がともにオフのときには、デイライト用光源・フォグランプ用光源の双方を消灯する。
なおデイライト用光源とフォグランプ用光源の択一的な切替点灯制御は、ランプ駆動ユニット3(図1参照)により行う。

0013

本他灯火機能一体型フォグバルブによれば車両に対するフォグバルブ2(図3参照)の部材取付は、ランプソケットにねじ込まれている純正フォグバルブ90(図12)を取外した後、同ランプソケットに本発明のフォグバルブ2をねじ込むだけの単純な脱着作業だけでよい。
そのため車両の外装部品を一切傷付けることなく、デイライト機能を車両に装備できる。

0014

また他灯火機能一体型フォグバルブの点灯・消灯を制御するランプ駆動ユニットの増設も、同ユニットと接続したワイヤハーネスカプラCA(図1参照)を車両側配線のカプラCO(同図1)と脱着するだけで済む。
そのため自動車に標準装備されている純正フォグスイッチ50や既存の配線類図12参照)を直接的に利用でき、他の電装品の配線を切断したり、複雑な結線をすることなく、同ランプ駆動ユニット3の取付(図1参照)を容易に且つ短時間で完了できる。

0015

なお特許文献1の車両用灯具では、投射レンズから見たときに第2LED(デイライト用光源)がシェードよりも奥側に(投射レンズから見てシェードよりも遠い位置に)配置される。
この位置関係により第2LED(デイライト用光源)からの放出光がシェードに遮られるため、シェードには開口部(デイライト用光源の放出光を投射レンズまで通過させるためのもの)を開ける必要性が生じる。

0016

しかしながら第1発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブ(図3参照)では、デイライト用光源22が、投射レンズ25から見てシェード20よりも手前側に(投射レンズ25から見てシェード20よりも近い位置に)配設される。
そのため本他灯火機能一体型フォグバルブによれば、デイライト用光源22と投射レンズ25の間に同光源22から出た光を遮るものは存在せず、デイライト用光源22の放出光を通過させるための孔をシェード20に開ける作業が不要となる。
これにより「デイライト機能を兼ね備えるフォグバルブの製作工程」が、特許文献1に開示された車両用灯具の製作工程と較べて簡易化される。

0017

さらに第1発明の他灯火機能一体型フォグバルブでは図4に示すように、デイライト用光源22の出射光軸は、フォグランプ用光源21による放出光の光路と平行(より詳細にはフォグランプ用光源21からの放出光が第2リフレクタ24により反射された後の光路と同方向)をなすように選定される。
さらにデイライト用光源22は図3に示すように、第1リフレクタ23と投射レンズ25との間に配置される。ここで第1リフレクタ23はシェード20よりも手前に設けられているため、必然的にデイライト用光源22は投射レンズ25から見てシェード20より手前に位置することになる。
そしてデイライト用光源22の放出光は第1リフレクタ23・第2リフレクタ24などの光学系で反射されることなく単純に投射レンズ25に向けて出射され、同レンズ25の焦点を通じて直接的に外部に透光される。そのため特許文献1の車両用灯具のようにデイライト用光源の光路を考慮した複雑な計算に基づいてデイライト用光源の配設位置を選定することが不要となり、デイライト機能を兼備するフォグバルブの「設計過程を簡素化」することができる。

0018

なお本発明の他灯火機能一体型フォグバルブにおいては、フォグランプ機能に加えてデイライト機能を兼用することに限定されず、デイライト以外にも幅広く「フォグランプ機能とともに他の灯火機能を兼備する」ようにフォグバルブを構成することが可能である

0019

〔第2発明〕
また上記の課題を解決するために、本願の第2発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブは、
フォグランプ用光源の点灯と消灯を制御するための自動車に標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源とデイライト用光源とを択一的に切替点灯する他灯火機能一体型フォグバルブであって、

前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の出射光軸と同方向に出射光軸が選定されるとともに同フォグランプ用光源の近傍に固着された前記デイライト用光源と、同フォグランプ用光源ならびに同デイライト用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備するフォグバルブと、
前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバーのスイッチ操作に応じて、前記フォグランプ用光源または前記デイライト用光源に択一的に点灯用駆動電力を供給するランプ駆動ユニットと、を備え、

前記ランプ駆動ユニットは、
前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記デイライト用光源を点灯するとともに前記フォグランプ用光源を消灯し、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記デイライト用光源を消灯するとともに前記フォグランプ用光源を点灯し、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記デイライト用光源ならびに前記フォグランプ用光源の双方を消灯する構成とした。

0020

第2発明の他灯火機能一体型フォグバルブでは図7に示すように、デイライト用光源22は、フォグランプ用光源21と物理的には別個に設けられた光源ではあるものの同フォグランプ用光源21のごく近傍に配設される。
この位置関係に加えて、さらに第2発明においては図8に示すように、デイライト用光源22の出射光軸はフォグランプ用光源21の出射光軸と同方向に選定される。
したがってデイライト用光源22から放出された光のたどる光路(図8参照)は、フォグランプ用光源21からの放出光がたどる光路とほぼ同一とみなすことが可能である。
そのため第2発明においても第1発明と同様にフォグバルブの多機能化(フォグランプ機能とデイライト機能の兼備)が図られるとともに、複数の光源21・22それぞれに関する個々の光路設計が不要となりデイライト機能を兼備するフォグバルブの「設計過程を簡素化」することができる。

0021

〔第3発明〕
また上記の課題を解決するために、本願の第3発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブは、
フォグランプ用光源の点灯と消灯を制御するための自動車に標準装備された純正フォグスイッチの操作に応じて、同フォグランプ用光源をフォグランプならびにデイライトとして機能させる他灯火機能一体型フォグバルブであって、

前記フォグランプ用光源と、同フォグランプ用光源の放出光を前記自動車後方に向けて反射する第1リフレクタと、同第1リフレクタによる反射光を前記自動車前方に向けて反射する第2リフレクタと、同第2リフレクタによる反射光を集光して外部に透光させる投射レンズとを具備するフォグバルブと、
前記純正フォグスイッチとつながる純正リレー、ならびに、ACC(Accessory:アクセサリ電源)スイッチの双方に有線接続されたユニットであって、同ACCスイッチならびに同純正フォグスイッチに対するドライバーのスイッチ操作に応じて同フォグランプ用光源の明るさを調節することにより、このフォグランプ用光源をフォグランプとデイライトとして択一的に点灯させるランプ駆動ユニットと、を備え、

前記ランプ駆動ユニットは、
前記ACCスイッチがオンで、かつ前記純正フォグスイッチがオフのときには、前記フォグランプ用光源を前記デイライト相当の明るさで点灯させ、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオンのときには、前記フォグランプ用光源を前記フォグランプ相当の明るさで点灯させ、
前記ACCスイッチならびに前記純正フォグスイッチがともにオフのときには、前記フォグランプ用光源を消灯する構成とした。

0022

第3発明は、フォグランプ用の光源21(単一光源)をフォグランプ用とデイライト用に共通利用する点で(図10参照)、各用途に応じてフォグランプ用/デイライト用の光源(図3図7)を物理的に別々に設けた第1もしくは第2発明とは異なる。
ここで上述したデイライトの設置位置に対する規制条件は、フォグランプの設置条件にも同様に当てはまる。そのためフォグランプが適正に取付けられている場所には、法規制に抵触することなくデイライトを取付けることが可能である。
そこで本発明ではフォグランプの設置条件がデイライトの設置条件と共通することに着目し、物理的にそれぞれ別個の2光源を設けずともフォグランプ用光源の明るさを調整することでフォグランプ/デイライトとしての使い分けを実現している。
これにより1つのフォグバルブ部材でフォグランプ機能とデイライト機能の複数機能同居でき、上記第1もしくは第2発明と同様の効果を奏することが可能となる。

0023

また光源を共通利用することで光源の数を最小限(1光源)に抑えることができ、フォグバルブを構成する「部品点数を減らす」ことができる。
そのため、他灯火機能一体型フォグバルブの製作工程が簡易化されるとともに、同バルブの製作コストが下がることで消費者に対し「安価に提供」することが可能となる。

0024

〔第4発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第4発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブは、第1〜第3発明のいずれかに係る他灯火機能一体型フォグバルブであって、
前記フォグランプ用光源および前記デイライト用光源はともに半導体発光素子であるような構成とした。

0025

近年では、日中晴天下であっても照射光を視認しやすく太陽光の影響を受けにくいといった利点から、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode。以下、「LED」と略す。)をはじめとする「半導体発光素子」をデイライト用の光源に採用するケースが目立つ。
第4発明の構成によれば、このような利点に鑑みて、日中走行時に使用される「デイライト用光源として好適な光源」である半導体発光素子を採用している。
これによりデイライト光源の放出光が白昼であっても認識しやすくなり、日中走行時における周囲から見た車両の視認性がより一層高められる。

0026

〔第5発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第5発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブは、第4発明に係る他灯火機能一体型フォグバルブであって、
前記半導体発光素子に送風する冷却ファンと、
前記冷却ファンの外周部に設けられた冷却フィンと、を備えるような構成とした。

0027

LEDなどの半導体発光素子は、放出光が太陽光の影響を受けにくく、また少ない消費電力で点灯するといった利点があるものの、性質的には熱に弱く80℃以上で半導体発光素子の劣化が始まり、光源としての寿命が縮んでしまう。
また高出力を得るために大電力を供給するとLED内部で発生する熱量も大きなものとなり、この発熱量により発光素子の温度が劣化温度以上に上昇すると発光効率が低下してしまう。
このような弱点を克服すべく第5発明の構成では、LEDが劣化温度に到達しないよう冷却ファンを設けることで、フォグランプ用光源・デイライト用光源として用いるLEDの発光効率低下の回避や寿命維持を図っている。

0028

さらに第5発明では、冷却ファンの送風能力だけに頼らず、さらに放熱効果を高められるよう同冷却ファンの外周部には表面積を広げるために「冷却フィン」が形成されている。
なお半導体発光素子を冷却するための冷却機構としては、空冷式の冷却ファンに限定されず、冷却媒体として液体を利用した水冷式の冷却機構を採用することも可能である。

図面の簡単な説明

0029

本発明の実施形態1に係る他灯火機能一体型フォグバルブを増設したときの、フォグランプ点灯制御系の全体構成を示すブロック図である。
既存の自動車における、車内インストルメントパネル周辺を示す図である。
実施形態1に係る他灯火機能一体型フォグバルブの物理的構成を示す図である。
実施形態1に係るフォグバルブに内装された各光源の光路を示す図である。
ランプ駆動ユニットの電気的な接続形態を示す図である。
ランプ駆動ユニットによるフォグランプとデイライトの切替点灯制御を示すフローチャートである。
実施形態2に係る他灯火機能一体型フォグバルブの物理的構成を示す図である。
実施形態2に係るフォグバルブに内装された各光源の光路を示す図である。
実施形態3に係る他灯火機能一体型フォグバルブを増設したときの、フォグランプ点灯制御系の全体構成を示すブロック図である。
実施形態3に係る他灯火機能一体型フォグバルブの物理的構成を示す図である。
ランプECUが実装された車両に他灯火機能一体型フォグバルブを増設したときの、フォグランプ点灯制御系の全体構成を示すブロック図である。
既存のフォグランプ点灯制御系の全体構成を示すブロック図である。

実施例

0030

以下、図1乃至図12を参照して、本発明の他灯火機能一体型フォグバルブについて説明する。
[実施形態1:2光源式フォグバルブ]
本発明の実施形態1は、用途別(フォグランプ用/デイライト用)の各光源を備えるフォグバルブ2を用いて他灯火機能一体型フォグバルブ1を構成した例である。

0031

図1は、実施形態1に係る他灯火機能一体型フォグバルブ1を含むフォグランプ点灯制御系の構成を示すブロック図である。
図1において、他灯火機能一体型フォグバルブ1は自動車に増設される付加的な構成要素である。同フォグバルブ1は、それぞれ物理的に分離した構成要素として、フォグバルブ2(図3参照)と、ランプ駆動ユニット3とを備えている。
図1に示すように、フォグバルブ2が有するフォグランプ用光源21・デイライト用光源22はランプ駆動ユニット3に有線接続されている。

0032

一方、他灯火機能一体型フォグバルブ1とユニット増設線ULを除く各構成要素(既存の配線類・純正フォグスイッチ50・純正リレー60・ACCスイッチ70・バッテリ40)はすべて、元々、自動車に標準装備される構成要素である。
本発明の他灯火機能一体型フォグバルブ1は、純正フォグスイッチ50と結線されている純正リレー60ならびにACCスイッチ70に対し、増設用のランプ駆動ユニット3を配線接続して使用される。

0033

また光源については自動車に標準装備された車両前部にある左右の純正フォグバルブ90(図12参照)を取外し、これに代えて本発明の一構成要素であるフォグバルブ2を自動車に取付ける。
そして、フォグバルブ2の内部に装備されたデイライト用光源22とフォグランプ用光源21を、ACCスイッチ70ならびに純正フォグスイッチ50に対するドライバーのスイッチ操作に応じて、択一的に切替点灯させる。
以下、この内容について詳しく説明する。

0034

図1に示す純正フォグスイッチ50は、純正リレー60ならびにランプ駆動ユニット3を介してフォグランプ用光源21のオン・オフを制御するためのスイッチである。
同スイッチ50にて採用するスイッチ型式は、ドライバーのスイッチ押下に応じてオンまたはオフを切替えるレバロッカースイッチトグルスイッチ等である。
純正フォグスイッチ50は、ドライバーのオン操作により通電すると、フォグランプ用光源21の点灯を指示する「フォグ点灯信号」をランプ駆動ユニット3あてに出力する。
また純正フォグスイッチ50は、ドライバーによるオフ操作に応じて、フォグランプ用光源21の消灯を指示する「フォグ消灯信号」をランプ駆動ユニット3あてに出力する。

0035

本例では図2に示すように、自動車前部座席の前方に合成樹脂製のインストルメントパネル91が車幅方向に配置されており、このパネル91に計器類助手席用エアバッグ(図示略)などが装着されている。また同パネル91の運転席側には、ステアリングホイール92がステアリングコラム(図示略)を介して車体に組付けられている。
本例における純正フォグスイッチ50は、ドライバーから見てステアリングホイール92の右側に取付けられている。

0036

図1に示すACCスイッチ70は、アクセサリ電源(バッテリ40)のオン・オフを制御するスイッチであり、自動車のエンジン始動などを行うためのキー操作によりオン・オフが選択される。ACCスイッチ70は、自動車のエンジン(図示略)が始動している間、常時オン状態にある。
ここで上記「アクセサリ電源」とは、バッテリ40による電源のうち自動車の付属品アクセサリ)である電装品を機能させるための電源のことを指す。
本例ではACCスイッチ70はオン状態にあるとき、デイライト用光源22の点灯を指示する「デイライト点灯信号」を出力する。
また同スイッチ70はオフ状態にあるとき、デイライト用光源22の消灯を指示する「デイライト消灯信号」を出力する。

0037

つぎにフォグバルブ2の構造について説明する。
本実施形態に係るフォグバルブ2は、H16・H8・H11・HB4・PSX26Wなどに代表されるような自動車業界におけるフォグバルブの標準規格準拠して、その定格電圧定格出力・サイズなどが設計されている。
このようにすることで、純正フォグバルブ90(図12)と置換えてフォグバルブ2を装備した場合でも、純正フォグスイッチ50に対する動作互換性保証されるからである。

0038

また図3に示すようにフォグバルブ2は、フォグランプ用光源21と、デイライト用光源22と、第1リフレクタ23と、第2リフレクタ24と、投射レンズ25と、放物面状に形成されたシェード20とを具備する。
さらにフォグバルブ2は、本例においてLEDから成るフォグランプ用光源21・デイライト用光源22を冷却するための冷却機構(冷却ファン27・冷却フィン26)を備えている。

0039

フォグランプ用光源21は、フォグランプ(補助灯)として機能する光源である。本例ではフォグランプ用光源21として、半導体発光素子の一種であるLEDを採用する。
また図4に示すように同光源21から放出される光の光路としては、シェード20の放物面の回転対称軸と投射レンズ25の焦点Fを結んだ直線に対して平行をなす軸が採用される。

0040

デイライト用光源22は、同光源22の出射光軸がフォグランプ用光源21による放出光の光路に対して平行となるように配設されている。すなわち図4に示すように同光源22の出射光軸は、投射レンズ25の焦点Fに対して水平(フォグランプ用光源21からの放出光が第2リフレクタ24により反射された後の光路と同方向)に向けられている。
またデイライト用光源22は、第1リフレクタ23と投射レンズ25の間に配置される。特に図4における例では、同光源22は、第1リフレクタ23の前部に取付けられている。

0041

本例ではデイライト用光源22として、LED(単独機能のみ有するディスクリート型のLEDであって、LEDチップの周囲をエポキシ樹脂充填半球状に形成した素子)を採用する。同LEDの半球部分は、スポット効果により自動車前方に対する照明効果を高められることがより望ましい。
なおフォグランプ用光源21・デイライト用光源22ともに、その光度は各々300カンデラ以下とする。

0042

図3に示す第1リフレクタ23は、アルミニウム蒸着により形成された鏡面部材であり、フォグランプ用光源21の前方に配置される。
第1リフレクタ23は、その反射面がフォグランプ用光源21に向けられており、同光源21の放出光を自動車後方に向けて反射する。

0043

第2リフレクタ24は、シェード20の内部表面にアルミニウム蒸着を施すことで形成された鏡面部であり、第1リフレクタ23ならびにフォグランプ用光源21の後方に配置されている。
第2リフレクタ24は、その反射面が投射レンズ25に向けられており、図4破線で光路を示すように第1リフレクタ23による反射光を自動車前方に向けて反射する。なおシェード20の放物面(すなわち、第2リフレクタ24の反射面)は、同リフレクタ24による反射光が投射レンズ25に集まるようにあらかじめ設計されている。

0044

図3に示す投射レンズ25は、第2リフレクタ24による反射光を集光して外部に透光させるレンズである。
同レンズ25は、フォグランプ用光源21やデイライト用光源22に向けられる内側部分が凹面、フォグランプ2の外部に向けられる外側部分が凸面に構成されたレンズである。

0045

冷却ファン27は、半導体発光素子(本例ではLED)で構成されたフォグバルブ用光源21・デイライト用光源22に送風する電動式ファンである。
冷却ファン27の送風能力は、フォグランプ用光源21・デイライト用光源22のサイズなどを考慮した上で、両光源21・22の内部温度が劣化温度(80℃程度)とならないように選定する。
なお冷却ファン27に対する駆動電力も、ランプ駆動ユニット3を介してバッテリ40から供給される。

0046

冷却フィン26は、上記冷却ファン27外部の表面積を広げるために同冷却ファン27の外周部に設けられたフィンである。冷却フィン26は、半導体発光素子に対する放熱効果を高める役割を果たす。

0047

図1に示すようにランプ駆動ユニット3は、純正リレー60・ACCスイッチ70の双方に有線接続される。本例では、車両前部の左右に取付けられた個々のフォグバルブ2にそれぞれ対応するように2つのランプ駆動ユニット3が増設される。
同ユニット3は、ACCスイッチ70ならびに純正フォグスイッチ50に対するドライバーのスイッチ操作に応じて、フォグランプ用光源21またはデイライト用光源22に択一的にバッテリ40からの点灯用駆動電力を供給する。

0048

より具体的にはランプ駆動ユニット3は、ACCスイッチ70・純正フォグスイッチ50からの各信号の出力状態に応じて以下の制御動作を行う。
(1)ACCスイッチ70から「デイライト点灯信号」が出力される一方、純正フォグスイッチ50から「フォグ消灯信号」が出力されている場合、ランプ駆動ユニット3は、デイライト用光源22に対してのみバッテリ40からの点灯用駆動電力を供給し、フォグランプ用光源21に対する点灯用駆動電力の供給を遮断する。
そのためACCスイッチ70がオンで且つ純正フォグスイッチ50がオフのときには、デイライト用光源22が点灯するとともにフォグランプ用光源21が消灯した状態となる。

0049

(2)ACCスイッチ70が「デイライト点灯信号」を出力している状態で、純正フォグスイッチ50からも「フォグ点灯信号」が出力されてきた場合、ランプ駆動ユニット3は、デイライト用光源22に対して行っていた点灯用駆動電力の供給を遮断し、新たにフォグランプ用光源21に対する点灯用駆動電力の供給を開始する。
これによりACCスイッチ70・純正フォグスイッチ50がともにオンのときには、デイライト用光源22が消灯し、フォグランプ用光源21が点灯することになる。
なお日本の国内法令では、デイライトとフォグランプの連動を禁止する旨が規定されている。そのため本発明に係るデイライト用光源22とフォグランプ用光源21の点灯動作についても、これらの光源21・22を択一的に切替点灯させることで当該法令遵守する。

0050

さらに、(3)ACCスイッチ70から「デイライト消灯信号」が出力されるとともに純正フォグスイッチ50から「フォグ消灯信号」が出力された場合、ランプ駆動ユニット3は、デイライト用光源22ならびにフォグランプ用光源21双方に対する点灯用駆動電力の供給を遮断する。
これによりACCスイッチ70・純正フォグスイッチ50がともにオフのとき、デイライト用光源22・フォグランプ用光源21ともに消灯する。

0051

つぎにランプ駆動ユニット3の電気的構成について説明する。
図5に示すようにランプ駆動ユニット3は、切替スイッチ32と、この切替スイッチ32の接続状態切替制御する切替制御機構31と、を有している。

0052

切替スイッチ32は1対N(N:複数。図5の例では、N=3)の端子構造となっており、N個の端子T1〜T3にそれぞれつながれた負荷(デイライト用光源22、フォグランプ用光源21)のうちいずれか1つの任意の負荷に択一的に接続可能となっている。
図5の接続例では、端子T0にバッテリ40が接続される。また端子T1にはフォグランプ用光源21が接続され、端子T2にはデイライト用光源22が接続されている。さらに端子T3は開放端となっている。
すなわちフォグバルブ2内の各光源21・22とバッテリ40は、上記切替スイッチ32を介して給電線図1中の太線)でつながっている。

0053

切替制御機構31は、ACCスイッチ70および純正フォグスイッチ50から出力された各信号に応じて、切替スイッチ32の端子間接続を切替える。
図5の構成例では切替制御機構31は、ACCスイッチ70から「デイライト点灯信号」が出力され、純正フォグスイッチ50から「フォグ消灯信号」が出力されると、端子T0とT2との接続を導通させる。
これによりデイライト用光源22に対してバッテリ40からの点灯用駆動電力が供給されるとともに、フォグランプ用光源21に対する点灯用駆動電力の供給が遮断される。

0054

また切替制御機構31は、ACCスイッチ70から「デイライト点灯信号」が出力されている状態において純正フォグスイッチ50から「フォグ点灯信号」が出力されると、端子T0とT1との接続を導通させる。
これによりフォグランプ用光源21に対してバッテリ40からの点灯用駆動電力が供給されるとともに、デイライト用光源22に対する点灯用駆動電力の供給が遮断される。

0055

さらに切替制御機構31は、ACCスイッチ70から「デイライト消灯信号」が出力され且つ純正フォグスイッチ50から「フォグ消灯信号」が出力されると、端子T0とT3との接続を導通させる。
これによりフォグランプ用光源21ならびにデイライト用光源22に対する点灯用駆動電力の供給が遮断される。

0056

図1に示す純正リレー60は純正フォグスイッチ50と接続されており、同スイッチ50のオン・オフ操作に応じてフォグランプ用光源21の点灯・消灯を制御する。
純正リレー60は、純正フォグスイッチ50がオンのときに電磁石(図示略)が励磁され、リレースイッチの可動接点が閉じて通電する構造となっている。また純正フォグスイッチ50がオフのときには電磁石(図示略)は励磁されず、リレースイッチの可動接点が開くことで接続が遮断される。このリレースイッチの一方の端子はバッテリ40と接続され、他方の端子はランプ駆動ユニット3(フォグランプ用光源21への出力側)と接続される。

0057

さらに本例において、ランプ駆動ユニット3はこの純正リレー60の出力側に接続され、ACCスイッチ70がオン状態にある間、純正リレー60のオン・オフ状態に追従してフォグランプ用光源21を点灯もしくは消灯させる。
なお以下に、ランプ駆動ユニット3の接続について詳述する。
図12に示すように同ユニット3の増設前の状態(すなわち既存のフォグランプ点灯制御系)では、純正リレー60と純正フォグバルブ90はワイヤハーネスにより接続されている。ワイヤハーネスとは、車種に適合した所定形状のコネクタが両端に付いた信号線の束のことを指す。

0058

本実施形態に係るランプ駆動ユニット3は図1に示すように、純正リレー60の負荷出力側と、純正フォグバルブ90(図12)と置換えられたフォグバルブ2との間に割込むように接続される。同ユニット3を純正リレー60と接続する際には、同リレー60出力側カプラCO(図1)のコネクタ形状に適合するカプラCA(図1)を嵌合させる。
このように本実施形態に係る他灯火機能一体型フォグランプ1の増設に伴う配線作業は主として、車載された純正リレー60に対する単純なコネクタの脱着だけである。そのため、車載された他の電装品の配線を切断したり、複雑な結線をすることなく、同フォグバルブ1の取付を容易に且つ短時間で完了できる。
なお本例ではランプ駆動ユニット3とACCスイッチ70を接続する際、図1に示すように、既存の電装系に対する追加配線としてユニット増設線ULを使用する。

0059

図1に示すバッテリ40は、給電線(図1中の太線)によりランプ駆動ユニット3・純正リレー60等と直接接続された二次電池であり、これらの構成要素3・60をはじめとする車載された電装品全般に駆動電力を供給する。バッテリ40は、自動車用途に用いる一般的なものであり、例えば、正極に二酸化鉛、負極に海綿状の鉛、電解液希硫酸を各々用いた鉛蓄電池を採用できる。
デイライトは日中走行時に点灯することが必要とされる。そのため自動車のキースイッチによりACCスイッチ70がオンされると、デイライト用光源22に対するバッテリ40(アクセサリ電源)からの電力供給が直ちに開始される。

0060

つぎに上記構成を有する他灯火機能一体型フォグバルブ1による「フォグランプ/デイライトの切替点灯動作」について説明する。
自動車の運転席に乗りこむと、ドライバーはキースイッチを回してACCスイッチ70をオンにする(図6のステップS11;Yes)。
すると、ACCスイッチ70から「デイライト点灯信号」が出力される。この信号出力に応じて、ランプ駆動ユニット3内の切替制御機構31により端子間接続の切替が行われ、切替スイッチ32においてバッテリ40とデイライト用光源22との接続(図5の例では、端子T0とT2との接続)が導通する。
これにより図6に示すようにバッテリ40から同光源22に対して点灯用駆動電力が供給され(ステップS12)、自動車前部の左右に装備されたデイライトが点灯する。

0061

ここでACCスイッチ70がオン状態(ステップS11;Yes)にあるときに、さらにドライバーにより純正フォグスイッチ50のオン操作が行われると(ステップS13;Yes)、純正フォグスイッチ50から「フォグ点灯信号」が出力される。
するとランプ駆動ユニット3内の切替制御機構31により端子間接続が切替えられ、切替スイッチ32においてバッテリ40とデイライト用光源22との接続(図5における端子T0とT2との接続)が遮断される(ステップS14)とともに、バッテリ40とフォグランプ用光源21との接続(図5における端子T0とT1との接続)が導通する。
これにより図6に示すようにバッテリ40から同光源21に対して点灯用駆動電力が供給され(ステップS15)、自動車前部の左右に装備されたフォグランプが点灯する。

0062

なおACCスイッチ70ならびに純正フォグスイッチ50それぞれのオン・オフ状態の変化は、ランプ駆動ユニット3により常時検出される。
そのためデイライトもしくはフォグランプのいずれかが点灯している状態からドライバーによりACCスイッチ70・純正フォグスイッチ50が双方ともにオフにされると、切替制御機構31による端子間接続の切替(図5の構成例では端子T0とT3とが接続される)により、バッテリ40に対するフォグランプ用光源21・デイライト用光源22の接続がともに遮断される。
これにより、これらの光源21・22に対する点灯用駆動電力の供給が停止され(図6のステップS16・S17)、自動車に装備されたフォグランプ・デイライトの両方が消灯する。

0063

以上説明したように、本願の実施形態1に係る他灯火機能一体型フォグバルブ1によれば、純正フォグバルブ90と交換するだけでフォグバルブ2を車両に装着できるとともに、既存配線に対する単純なコネクタの脱着のみでランプ駆動ユニット3の取付が完了する。
そのためデイライト機能を標準装備していない自動車に対し、自動車の外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、デイライト機能の増設が可能となる。これによりデイライトの導入に対するユーザの心理的ハードルを低くでき、デイライトの広範な普及に寄与しうる。
またデイライト機能を標準装備していない自動車に対しデイライト機能を追加することで、日中走行時における周囲から見た車両の視認性が高められ、ひいては交通事故の未然防止にも貢献できる。

0064

[実施形態2:2光源式フォグバルブ]
本発明の実施形態2は、デイライト用光源22から放出された光がフォグランプ用光源21から放出された光とほぼ同一の光路をたどるように他灯火機能一体型フォグバルブ1Aを構成した例である。

0065

同フォグバルブ1Aは図7に示すように、用途別に複数の光源21・22を備える点において実施形態1のバルブ構造図3)と共通する。
ただし図8に示すように実施形態2のフォグバルブ2Aは、デイライト用光源22の放出光がフォグランプ用光源21から出た光と同様に第1リフレクタ23ならびに第2リフレクタ24で一旦反射されてから投射レンズ25に向かう点で、デイライト用光源22の放出光を投射レンズ25に対して直接照射する実施形態1(図4中に示した太線の破線矢印)と異なっている。

0066

ここでデイライト用光源22はフォグランプ用光源21のごく近傍(より詳細には、第1リフレクタ23の後方)に配設されるとともに、図8に示すようにデイライト用光源22の出射光軸はフォグランプ用光源21の出射光軸と同方向に選定される。
そのため、同光源22から放出された光は、投射ランプ25に到達するまでにフォグランプ用光源21からの放出光とほぼ同一の光路をたどるものとみなすことができる。
そのため実施形態2においても複数の光源21・22それぞれに関する個々の光路設計が不要となり、デイライト機能を兼備するフォグバルブの「設計過程を簡素化」することができる。
なお図8の例では、第1リフレクタ23に対してデイライト用光源22がフォグランプ用光源21よりも手前に配置されているが、同リフレクタ23に対する両光源21・22の位置関係は同図8において前後を逆転させてもよい。

0067

また実施形態2に係る他灯火機能一体型フォグバルブ1Aを含むフォグランプ点灯制御系は、実施形態1の構成(図1)と同一である。そのため実施形態2においてもフォグランプ用光源21とデイライト用光源22の切替点灯制御は、実施形態1と同様の手法で行えばよい。
すなわちランプ駆動ユニット3は、ACCスイッチ70から出力される「デイライト点灯信号」・「デイライト消灯信号」、ならびに、純正フォグスイッチ50から出力される「フォグ点灯信号」・「フォグ消灯信号」の組合せに応じて、バッテリ40に対して接続する負荷(フォグランプ用光源21・デイライト用光源22)を切替える。
これにより第2発明においても第1発明と同様に、フォグバルブの多機能化(フォグランプ機能とデイライト機能の兼備)が図られる。

0068

なお実施形態2のバルブ構成図8)は、デイライト用光源22から出た光を第1リフレクタ23・第2リフレクタ24を介することにより間接照明として外部照射するものである。
そのためデイライト用光源22が高出力LEDで構成されているケースのように、同光源22の放出光を投射レンズ25に直接投射すると対向車から眩しく感じられるときに、これを和らげるためにも有効である。

0069

[実施形態3:1光源式フォグバルブ]
本発明の実施形態3は、単一の光源(図10に示すフォグランプ用光源21)をフォグランプ用ならびにデイライト用として共通利用するように、他灯火機能一体型フォグバルブ1Bを構成した例である。

0070

図9は、実施形態3に係る他灯火機能一体型フォグバルブ1Bを含むフォグランプ点灯制御系の構成を示すブロック図である。
上述したように本実施形態の他灯火機能一体型フォグバルブ1Bは、フォグバルブ2Bに設けられたフォグランプ用光源21(図10)がフォグランプならびにデイライトとして機能する点で、用途別に複数の光源21・22を兼ね備えた実施形態1(図3)ないしは実施形態2(図7)とバルブ構造が異なる。

0071

一方、実施形態3においてもランプ駆動ユニット3の構成は、図5に示した実施形態1における構成と基本的に同一である。
また実施形態3におけるランプ駆動ユニット3の接続形態も、純正フォグスイッチ50とつながる純正リレー60、ならびに、ACCスイッチ70の双方に有線接続される点で、実施形態1と共通する。

0072

実施形態3に係る同ユニット3は、ACCスイッチ70ならびに純正フォグスイッチ50に対するドライバーのスイッチ操作に応じてフォグランプ用光源21の明るさを調節することにより、図10に示すフォグランプ用光源21をフォグランプとデイライトとして機能させる。

0073

ACCスイッチ70が通電(オン)した場合、ランプ駆動ユニット3は図5における端子T0とT2との接続を導通させる。
なお端子T0とT2との接続が導通したときにACCスイッチ70を介してバッテリ40からフォグランプ用光源21へ供給される駆動電力の電力量PDは、同光源21からデイライト相当の光量(明るさ)が放出される電力量にあらかじめ設定される。
ここで「デイライト相当の光量」の一例としては、出力が1ワット程度の高輝度LED相当の光量が挙げられる。

0074

また純正フォグスイッチ50が通電(オン)した場合、ランプ駆動ユニット3は図5における端子T0とT1との接続を導通させる。
端子T0とT1との接続が導通したときに純正リレー60を介してバッテリ40からフォグランプ用光源21へ供給される点灯用駆動電力の電力量PFは、同光源21からフォグランプ相当の光量(明るさ)が放出される電力量に設定される。

0075

なお「フォグランプ相当の光量」の一例としては、自動車の前方2,100メートル〜2,500メートル程度に到達する程度の光量が挙げられる。
またフォグランプ用光源21をフォグランプとして機能させる場合、同光源21の色温度は、日中の太陽光の色温度にほぼ相当する5500ケルビン程度となるように調整する。5,500ケルビン前後の色温度では照明効果(自動車走行時の視認性)が良好に保たれ、フォグランプ(自動車前方を照らす補助灯)としての意義担保されるからである。
なお色温度が6,000ケルビンよりも高くなるに従って視認性が著しく低下するため、好適な照明効果が得られないことに留意する。

0076

実施形態3の構成においても、基本機能であるフォグランプ機能に加えてデイライト機能を兼備える他灯火機能一体型フォグバルブ1Bを導入することで純正フォグバルブ90と物理的に別個のデイライト用灯火器の導入が不要となり、実施形態1・2と同様の効果を得られる。
すなわちデイライト機能を標準装備していない自動車に対し、自動車の外装品を傷つけたり、電気配線を切断することなく、デイライト機能を増設できるため、ユーザに対してデイライトの導入が受入れられやすくなることを期待でき、デイライトの広範な普及に寄与しうる。

0077

また単一の光源21(図10)をフォグランプ用・デイライト用に共通利用することで、複数光源を利用する実施形態1・2に係るフォグバルブ(図3図7)よりも部品点数を減らすことができる。
そのため他灯火機能一体型フォグバルブの製作コストが抑制され、ひいては同バルブの低価格化が実現可能となる。これによりデイライトの購入を検討するユーザ層底辺拡充が図られ、さらなるデイライトの普及促進が見込まれる。

0078

[変形例:ランプECUが実装された車両に対する取付]
上記実施形態の他灯火機能一体型フォグバルブは、図11に示すようにランプECU(Electronic Control Unit)80が実装された車両に対しても装備が可能である。

0079

図11に示すランプECU80は、自動車に標準装備された装置であり、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有している。
ランプECU80は、ROM等に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行することで、フォグランプ用光源21の他、ヘッドライト(図示略)・ブレーキランプ(図示略)・ターンシグナルランプ(図示略)など自動車に装備されたライト全般の動作制御を司る。
なおランプECU80が実装されている場合であってもランプ駆動ユニット3の接続箇所は、図1と同様に純正リレー60の出力側カプラCOに取付ければよい。

0080

以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。

0081

1 他灯火機能一体型フォグバルブ
2 フォグバルブ
3ランプ駆動ユニット
21フォグランプ用光源
22デイライト用光源
40バッテリ
50純正フォグスイッチ
60 純正リレー
70ACCスイッチ
80ランプECU
90 純正フォグバルブ
91インストルメントパネル
92ステアリングホイール
ULユニット増設線

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