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技術 多色花の製造方法及び多色花

出願人 丸山龍一
発明者 丸山龍一
出願日 2014年4月3日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2014-076647
公開日 2015年11月9日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2015-195778
状態 特許登録済
技術分野 植物の栽培
主要キーワード 吸収割合 グラデーション効果 穴あけ工具 切断端面 切り花 基本色 はっきりと セクション
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年11月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

花に対して複数の色で染色することで、花全体として色が段階的に変化している多色花の製造方法及び多色花を提供する。

解決手段

多色花の製造方法は、一方の端部に花を有し、他方の端部に切断端面を有するを少なくとも有する切り花に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に沿って前記茎の内部をくり抜いて中空部を形成するくり抜き工程と、前記中空部の外壁に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に切れ込みを形成して前記茎の周方向に複数の分割部を形成する分割工程と、前記分割部をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させる染色工程とを備えている。

概要

背景

花はその香り外観により人に感動を与えるものである。花の外観は花弁が有する色によってその印象がほぼ決定する。ほとんどの花の場合、花弁の色は一つの花に対して一色である。すなわち、花の色は一色であることが多い。この花弁の色を変化させることで、人に与える印象も変化させることができると考えられている。

蘭の花の色を変える方法が知られている(例えば特許文献1参照)。この方法では、花梗)に収納空間を形成し、ここに固体染色剤を挿入する。これにより、水分とともに染色剤が花弁に運搬され、花弁は染色される。

しかしながら、単に花弁の色を変化させることは知られているが、複数の花弁を多色にして花全体として多色とし、さらに様々な印象を人に与えることについて具体的な方法は知られていない。特に、花全体としてみたときにその色の変化が段階的に変化する、いわゆるグラデーション効果を奏することでさらに人に感動を与えることができる。

概要

花に対して複数の色で染色することで、花全体として色が段階的に変化している多色花の製造方法及び多色花を提供する。多色花の製造方法は、一方の端部に花を有し、他方の端部に切断端面を有する茎を少なくとも有する切り花に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に沿って前記茎の内部をくり抜いて中空部を形成するくり抜き工程と、前記中空部の外壁に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に切れ込みを形成して前記茎の周方向に複数の分割部を形成する分割工程と、前記分割部をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させる染色工程とを備えている。

目的

本発明は、上記従来技術を考慮したものであり、花に対して複数の色で染色することで、花全体として色が段階的に変化している多色花の製造方法及び多色花を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一方の端部に花を有し、他方の端部に切断端面を有するを少なくとも有する切り花に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に沿って前記茎の内部をくり抜いて中空部を形成するくり抜き工程と、前記中空部の外壁に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に切れ込みを形成して前記茎の周方向に複数の分割部を形成する分割工程と、前記分割部をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させる染色工程とを備えたことを特徴とする多色花の製造方法。

請求項2

前記分割工程にて、前記切れ込みを4つ形成して前記分割部をそれぞれ第1セクション〜第4セクションとして形成し、前記染色工程にて、前記分割部をそれぞれ赤、緑、黄、青の染料に浸漬させることを特徴とする請求項1に記載の多色花の製造方法。

請求項3

前記分割工程にて、前記第1セクション〜第4セクションの前記切断端面での周方向の長さの比を1:1:1:0.7とし、前記染色工程にて、第4セクションに浸漬する染料を青とすることを特徴とする請求項2に記載の多色花の製造方法。

請求項4

前記切り花は、前記茎の前記切断端面を形成した後5日以内のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多色花の製造方法。

請求項5

前記茎の長さは、50cm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多色花の製造方法。

請求項6

前記花の色が段階的に変化して多色を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの多色花の製造方法で製造された多色花。

技術分野

0001

本発明は、多色花の製造方法及び多色花に関する。より詳しくは、複数の花弁が染色されて花全体として色が段階的に変化している多色花の製造方法及び多色花に関するものである。

背景技術

0002

花はその香り外観により人に感動を与えるものである。花の外観は花弁が有する色によってその印象がほぼ決定する。ほとんどの花の場合、花弁の色は一つの花に対して一色である。すなわち、花の色は一色であることが多い。この花弁の色を変化させることで、人に与える印象も変化させることができると考えられている。

0003

蘭の花の色を変える方法が知られている(例えば特許文献1参照)。この方法では、花梗)に収納空間を形成し、ここに固体染色剤を挿入する。これにより、水分とともに染色剤が花弁に運搬され、花弁は染色される。

0004

しかしながら、単に花弁の色を変化させることは知られているが、複数の花弁を多色にして花全体として多色とし、さらに様々な印象を人に与えることについて具体的な方法は知られていない。特に、花全体としてみたときにその色の変化が段階的に変化する、いわゆるグラデーション効果を奏することでさらに人に感動を与えることができる。

先行技術

0005

特開2013−188170号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上記従来技術を考慮したものであり、花に対して複数の色で染色することで、花全体として色が段階的に変化している多色花の製造方法及び多色花を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

前記目的を達成するため、本発明では、一方の端部に花を有し、他方の端部に切断端面を有する茎を少なくとも有する切り花に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に沿って前記茎の内部をくり抜いて中空部を形成するくり抜き工程と、前記中空部の外壁に対し、前記切断端面側から前記茎の軸方向に切れ込みを形成して前記茎の周方向に複数の分割部を形成する分割工程と、前記分割部をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させる染色工程とを備えたことを特徴とする多色花の製造方法を提供する。

0008

好ましくは、前記分割工程にて、前記切れ込みを4つ形成して前記分割部をそれぞれ第1セクション〜第4セクションとして形成し、前記染色工程にて、前記分割部をそれぞれ赤、緑、黄、青の染料に浸漬させる。

0009

好ましくは、前記分割工程にて、前記第1セクション〜第4セクションの前記切断端面での周方向の長さの比を1:1:1:0.7とし、前記染色工程にて、第4セクションに浸漬する染料を青とする。

0010

好ましくは、前記切り花は、前記茎の前記切断端面を形成した後5日以内のものである。

0011

好ましくは、前記茎の長さは、50cm以上である。

0012

また、本発明では、前記花の色が段階的に変化して多色を有することを特徴とする多色花を提供する。

発明の効果

0013

本発明によれば、複数の分割部をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させるので、分割部から茎を介して吸い上げられた染料で花を当該染料の色で染めることができるとともに、それぞれの分割部から吸い上げられた異なる色の染料で花の色を段階的に変化させるように着色することができる。すなわち、茎を介して花に吸い上げられた染料は、花の一部を当該染料の色で着色し、他の一部を隣り合う色の染料との中間色で着色する。

0014

特に、分割部を第1セクション〜第4セクションとして4つ形成し、染料を赤、緑、黄、青の4色とすることで、花全体として7色のいわゆる虹色とすることができる。このとき、青の染料に浸漬する第4セクションの大きさを他のセクションより少し小さめにすることで精度よい虹色を花に着色することができる。具体的には第4セクションの茎に対する周方向の長さを他のセクションの長さに対して70%とすればそれぞれの色が均等に配された虹色を得ることができる。

0015

また、茎に切断端面を形成してから、すなわち切り花として形成してから6日を経過すると著しく花の着色性が低下するため、5日以内に着色することが好ましい。また、茎の長さが50cm以上あることで、中間色を確実に形成することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明に係る多色花の製造方法のフローチャート
くり抜き工程で用いる切り花の概略図。
くり抜き工程で中空部を形成するときの概略図。
分割工程で切れ込みを形成するときの概略図。
染色工程で染色するときの概略図。
染色工程を概念的に示す概略図。

実施例

0017

以下、図面を参照して本発明に係る多色花の製造方法について説明する。図1に示すように、本発明に係る方法は少なくとも3つの工程を経て完了する。

0018

まずはくり抜き工程を行う(ステップS1)。この工程では、図2に示すような切り花1をまず用意する。ここで用意する切り花1は、少なくとも花2と茎3とを有している。すなわち、葉4の有無は本発明の効果とは無関係である。具体的には、茎3の一方の端部に花2が配され、茎3の他方の端部は切断されて切断端面5となっている。なお、図の例では切り花1として薔薇を示している。

0019

このような切り花1に対して茎3の切断端面5側に中空部6を形成する。具体的には、切断端面5側から茎3の軸方向に沿ってドリル等の穴あけ工具8を茎3の内部に挿入する。具体的には図3に示すように矢印R方向に回転させながら茎3の軸方向に沿って内部に穴あけ工具8を挿入する。これにより、茎3の内部はくり抜かれて中空部6となる。すなわち、中実の茎3の一部を中空とし、茎3の端部を円筒形状とする。このため、中空部6の周りには表皮からなる外壁7が配されている。くり抜く深さは3cm〜5cmを目安とする。茎3をくり抜くことで、茎3内部のいわゆる「」と呼ばれる部分が排出される。このように茎3をくり抜いて中空部6を形成することで、次に行う分割工程での切れ込み9の形成が容易になるとともに、さらに次に行う染色工程で花2に対する染色性を向上させることができる。

0020

次に、分割工程を行う(ステップS2)。この工程では、外壁7に切れ込み9を形成する。具体的には、切断端面5側から茎3の軸方向に沿ってナイフ等を用いて切れ込み9を形成する。この際、まずは外壁7が2分割となるように2箇所に切れ込み9aが形成され、その後さらに2箇所の切れ込み9bを形成する。この切れ込み9が形成されることで、外壁7は分割されて複数の分割部10となる。なお、図では分割部10を4つ形成した例を示している。

0021

次に染色工程を行う(ステップS3)。この工程では、分割部10をそれぞれ異なる色の染料に浸漬させて花2を染色する。具体的には、仕切り板11でそれぞれ仕切られた収容空間を有する容器12を用意し、当該収容空間にそれぞれ異なる色の染料13を収容する。これらの収容空間のそれぞれに一つずつ分割部10を浸漬する。このように、複数の分割部10をそれぞれ異なる色の染料13に浸漬させるので、分割部10から茎3を介して吸い上げられた染料13で花2を当該染料13の色で染めることができる。また、それぞれの分割部10から吸い上げられた異なる色の染料13で花2の色を段階的に変化させるように着色することができる。すなわち、茎3を介して花2に吸い上げられた染料13は、花2の一部を当該染料13の色で着色し、他の一部を隣り合う色の染料13との中間色で着色する。したがって花2はグラデーションがかったようになった多色花となり、その花2を見る人の心を魅了することになり、感動を与えることができる。

0022

ここで、染色工程についてさらに詳述する。

0023

染色工程を概念的に示せば図6に示すように茎3を開いたように描くことができる。図6はあくまで便宜的に茎3を開いて描いたものであり、実際はこのように茎3を開くことはない。このように描くことで、4分割された分割部10がそれぞれ異なる収容空間の染料13に浸漬されていることをわかりやすく示せる。ここで、4つの分割部10をそれぞれ第1セクション10a、第2セクション10b、第3セクション10c、第4セクション10dとすると、それらセクション10a〜10dはそれぞれ赤、緑、黄、青の染料13a〜13dに浸漬される。このように分割部10を4つ形成し、これらの分割部10a〜10dのそれぞれに赤、緑、黄、青の染料13a〜13dを浸漬させることで、染料13a〜13dを吸い上げて着色された花2は7色のいわゆる虹色となる。この虹色が最も人の目を惹き、感動を与えるため染料13a〜13dとしては上記赤、緑、黄、青を用いることが好ましい。なお、染色工程は6時間〜24時間行われる。また、染色工程を行う際に周囲の温度は5℃〜10℃が好ましい。

0024

虹色は本来、紫、青、緑、黄、赤の5色を用い、紫と青の間及び黄と赤の間に中間色が入り紫、藍、青、緑、黄、橙、赤という色味となっている。切断端面5での第1セクション〜第4セクション10a〜10dの周方向の長さl、m、n、oを均等とすると、目の錯覚で青系の主張が強く感じられることを本願発明者は見出した。このため、7色の虹色を再現する際に紫の染料を用いずに、青系の染料を一色として花2に対する青系の吸収割合を他よりも少なくして7色が均等に配色されるようにしている。すなわち、花2を7色の虹色に着色する際に、分割部10を5個や6個、あるいは3個や7個とするよりは、4個形成した方がはっきりと7色の色を再現できる。

0025

また、青13dを吸い上げる第4セクション10dの大きさを他のセクション10a〜10cよりも少し小さめにするとさらに配色の均等性が高まる。具体的には、切断端面5での第1セクション〜第4セクション10a〜10dの周方向の長さl、m、n、oの長さの比を1:1:1:0.7とし、0.7に対応する第4セクション10dに浸漬する染料を青13dとする。これにより、均等なグラデーション(均等な配色)の虹色を精度よく得ることができ、そのように花2を着色することができる。なお、上記では虹色を最も効率よく配色させるための一例を示したが、用いる染料は上記に限らずどのような色のものを用いてもよい。また、分割部10の数も種々選択可能であり、着色する色数もこれによって変化させることも可能である。すなわち、本発明を用いれば2色を基本色としたグラデーションの多色花を製造できる。

0026

なお、本発明に用いる切り花1は、茎3の切断端面5を形成した後5日以内のものを用いる。本願発明者は、茎3に切断端面5を形成してから、すなわち切り花1として形成してから6日を経過すると著しく花2の着色性が低下することを経験により見出したためである。より好ましくは、花2が満開の状態を10分咲きとしたときに、花2が3分咲きのときに切断端面5を形成することが好ましい。このときから5日以内であれば着色性が特に良好である。本発明に用いる花2の色は白とするが、有色のものでもよい。また、本発明に用いる切り花1の茎3の長さは、50cm以上である。本願発明者は、茎3が50cmより短いと染料13の中間色の着色を花2に与えることが困難であることを経験により見出している。茎3が50cm短いと、茎3の中で中間色となる前に花2に色がついてしまうためである。すなわち、茎3を50cm以上とすることで、用いた染料13の中間色を確実に花2に着色することができる。

0027

1:切り花、2:花、3:茎、4:葉、5:切断端面、6:中空部、7:外壁、8:穴あけ工具、9:切れ込み、10:分割部、10a:第1セクション、10b:第2セクション、10c:第3セクション、10d:第4セクション、11:仕切り板、12:容器、13:染料、13a:赤の染料、13b:緑の染料、13c:黄の染料、13d:青の染料

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