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技術 無線通信システム

出願人 株式会社日立国際電気
発明者 吉田登昭
出願日 2014年3月27日 (6年0ヶ月経過) 出願番号 2014-065869
公開日 2015年11月2日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2015-192170
状態 特許登録済
技術分野 移動無線通信システム
主要キーワード 識別情報メモリ 送信用無線機 マイクロ回線 重複箇所 識別子並び 基地局受信装置 車載無線機 デジタル通信方式
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図面 (10)

課題

異なる無線通信システム基地局の通信エリア重複する箇所が存在する場合に、電波干渉することなく音声通知することが可能な無線通信システムを提供する。

解決手段

移動局と、基地局と、指令部と、回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、他システムの電波を受信する基地局受信装置50と、基地局受信装置で受信した電波をモニタする基地局モニタ60と、を備える。基地局受信装置は、他のシステムの電波から識別情報及び音声情報を抽出する手段を有し、回線制御装置120は、識別情報と他システム情報対応付け識別情報メモリテーブルを参照して抽出手段で抽出した識別情報の判定を行う識別情報判定手段による判定結果に基づいて、他のシステムに関する情報及び他のシステムの基地局から送信された音声情報を基地局モニタに出力する情報出力手段と、を有する。

概要

背景

図9に本技術分野に関する無線通信システム概略構成例を示す。図9の無線通信システムは、例えば消防救急用無線通信ステムであって、音声データを伝送するチャネル1つに対して1つのキャリア割り当てるSCPC方式(Single Channel Per Carrier)が用いられている。SCPC方式のデジタル無線システムは、デジタル通信方式標準規格RISTD−T61で規定されている。
また、図9の無線通信システムでは、一点鎖線境界線として消防本部(A)が管轄する地域(向かって左側)と消防本部(B)が管轄する地域(向かって右側)に分かれており、それぞれ異なる無線通信システムが構築されている。

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台統制卓通信卓ともいう。)(1)10と、回線制御装置(1)20と、基地局(1)30と、複数の移動局(1)である車載機車載無線機)または携帯機携帯無線機)40−1,40−2とを含んで構成されている。指令台(1)10と回線制御装置(1)20は、有線伝送路5により接続され、回線制御装置(1)20と基地局(1)30は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)30と移動局(1)40は無線により接続されている。なお、図9の例では、基地局(1)30は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)40は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。
基地局(1)30は、通信エリア(あるいは通信ゾーンとも言う。)1を有し、同一の送信周波数(基地局(1)30から移動局(1)40への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(1)40に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(1)40から基地局(1)30への上り信号周波数FL1)を用いて移動局(1)40から受信を行うよう構成されている。

また、消防本部(B)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(2)210と、回線制御装置(2)220と、基地局(2)230と、複数の移動局(2)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)240−1,240−2とを含んで構成されている。指令台(2)210と回線制御装置(2)220は、有線の伝送路7により接続され、回線制御装置(2)220と基地局(2)230は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路6により接続されている。基地局(2)230と移動局(2)240は無線により接続されている。なお、図9の例では、基地局(2)230は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(2)240は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。
基地局(2)230は、通信エリア2を有し、同一の送信周波数(基地局(2)230から移動局(2)240への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(2)240に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(2)240から基地局(2)230への上り信号周波数:FL1)を用いて移動局(2)240から受信を行うよう構成されている。

特許文献1には、移動局が基地局のエリアを跨いで移動する際に、適切な基地局を自動的に選択することができる無線通信システムが開示されている。また、特許文献1には、上記した従来の無線通信システムと同様に、移動局と、移動局と無線接続される複数の基地局と、複数の基地局のうち1つの基地局を介して移動局との間で通話を行う指令台とを備える無線通信システムが開示されている。

概要

異なる無線通信システムの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、電波干渉することなく音声を通知することが可能な無線通信システムを提供する。移動局と、基地局と、指令部と、回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、他システムの電波を受信する基地局受信装置50と、基地局受信装置で受信した電波をモニタする基地局モニタ60と、を備える。基地局受信装置は、他のシステムの電波から識別情報及び音声情報を抽出する手段を有し、回線制御装置120は、識別情報と他システム情報対応付け識別情報メモリテーブルを参照して抽出手段で抽出した識別情報の判定を行う識別情報判定手段による判定結果に基づいて、他のシステムに関する情報及び他のシステムの基地局から送信された音声情報を基地局モニタに出力する情報出力手段と、を有する。

目的

本発明は、このような従来の事情に鑑みなされたものであり、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することが可能な無線通信システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

移動局と、前記移動局に無線データ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データ送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリア重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置と、前記基地局受信装置で受信した他の無線通信システムの基地局から送信された電波をモニタする基地局モニタと、を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報及び音声情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報を対応付け識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段による判定結果に基づいて、他の無線通信システムに関する情報及び他の無線通信システムの基地局から送信された音声情報を前記基地局モニタに出力する情報出力手段と、を有することを特徴とする無線通信システム。

請求項2

請求項1に記載の無線通信システムにおいて、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記指令台から前記回線制御装置に対して前記基地局への電波送出停止指示を行い、前記回線制御装置は、前記指令台から前記基地局への前記電波送出停止指示を受信すると、前記基地局に対して前記送信周波数による前記電波送出停止を指示することを特徴とする無線通信システム。

請求項3

移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記指令部から送信された前記送信データを蓄積する蓄積手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記蓄積手段に前記送信データを蓄積させ、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数での送信が終了した場合に、前記回線制御手段の前記蓄積手段から前記送信データを読み出して前記基地局に送信させるよう指示することを特徴とする無線通信システム。

請求項4

移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記回線制御手段により、前記基地局に対して、前記送信データを前記同一の送信周波数とは異なる送信周波数で送出するよう指示することを特徴とする無線通信システム。

請求項5

移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記指令部からの指示により、前記回線制御手段によって前記基地局に対して第1の送信周波数で送信データを送信中に、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から前記第1の送信周波数で送信が開始されたことが確認できた場合に、前記回線制御手段により、前記基地局に対して、前記送信データを前記第1の送信周波数とは異なる第2の送信周波数で送出するよう指示することを特徴とする無線通信システム。

技術分野

0001

本発明は、移動局と、移動局と無線接続される複数の基地局と、複数の基地局のうち1つの基地局を介して移動局との間で通話を行う指令台とを備える無線通信システムに関し、特に、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリア重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数電波が送信されても、電波が干渉することなく明瞭に音声通知することが可能な無線通信システムに関する。

背景技術

0002

図9に本技術分野に関する無線通信システムの概略構成例を示す。図9の無線通信システムは、例えば消防救急用無線通信ステムであって、音声データを伝送するチャネル1つに対して1つのキャリア割り当てるSCPC方式(Single Channel Per Carrier)が用いられている。SCPC方式のデジタル無線システムは、デジタル通信方式標準規格RISTD−T61で規定されている。
また、図9の無線通信システムでは、一点鎖線境界線として消防本部(A)が管轄する地域(向かって左側)と消防本部(B)が管轄する地域(向かって右側)に分かれており、それぞれ異なる無線通信システムが構築されている。

0003

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(統制卓通信卓ともいう。)(1)10と、回線制御装置(1)20と、基地局(1)30と、複数の移動局(1)である車載機車載無線機)または携帯機携帯無線機)40−1,40−2とを含んで構成されている。指令台(1)10と回線制御装置(1)20は、有線伝送路5により接続され、回線制御装置(1)20と基地局(1)30は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)30と移動局(1)40は無線により接続されている。なお、図9の例では、基地局(1)30は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)40は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。
基地局(1)30は、通信エリア(あるいは通信ゾーンとも言う。)1を有し、同一の送信周波数(基地局(1)30から移動局(1)40への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(1)40に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(1)40から基地局(1)30への上り信号周波数FL1)を用いて移動局(1)40から受信を行うよう構成されている。

0004

また、消防本部(B)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(2)210と、回線制御装置(2)220と、基地局(2)230と、複数の移動局(2)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)240−1,240−2とを含んで構成されている。指令台(2)210と回線制御装置(2)220は、有線の伝送路7により接続され、回線制御装置(2)220と基地局(2)230は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路6により接続されている。基地局(2)230と移動局(2)240は無線により接続されている。なお、図9の例では、基地局(2)230は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(2)240は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。
基地局(2)230は、通信エリア2を有し、同一の送信周波数(基地局(2)230から移動局(2)240への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(2)240に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(2)240から基地局(2)230への上り信号周波数:FL1)を用いて移動局(2)240から受信を行うよう構成されている。

0005

特許文献1には、移動局が基地局のエリアを跨いで移動する際に、適切な基地局を自動的に選択することができる無線通信システムが開示されている。また、特許文献1には、上記した従来の無線通信システムと同様に、移動局と、移動局と無線接続される複数の基地局と、複数の基地局のうち1つの基地局を介して移動局との間で通話を行う指令台とを備える無線通信システムが開示されている。

先行技術

0006

特開2013−030986号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、図9に示すように、消防本部(A)が管轄する地域と消防本部(B)が管轄する地域は、地理的には一点鎖線で示す境界線を境にしてはっきりと分かれているが、実際の無線通信システムは、互いに隣接する基地局(1)30の通信エリア1と基地局(2)230の通信エリア2に重複する箇所が存在している。
そこで、例えば、図9に示すように、上記した通信エリアの重複する箇所に移動局(1)40−1が移動した時に、基地局(1)30及び基地局(2)230から同時期に同一の送信周波数FH1で電波が送信されたとする。
このような場合に、基地局(1)30及び基地局(2)230から同時期に同一周波数で送信された電波は互いに干渉してしまい、最悪の場合、例えば、基地局(1)30から送信された電波が移動局(1)40−1に届かない可能性がある。

0008

本発明は、このような従来の事情に鑑みなされたものであり、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データ送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置と、前記基地局受信装置で受信した他の無線通信システムの基地局から送信された電波をモニタする基地局モニタと、を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報及び音声情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報を対応付け識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段による判定結果に基づいて、他の無線通信システムに関する情報及び他の無線通信システムの基地局から送信された音声情報を前記基地局モニタに出力する情報出力手段と、を有することを特徴とする。

0010

また、上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、上記した無線通信システムにおいて、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記指令台から前記回線制御装置に対して前記基地局への電波送出停止指示を行い、前記回線制御装置は、前記指令台から前記基地局への前記電波送出停止指示を受信すると、前記基地局に対して前記送信周波数による前記電波送出停止を指示することを特徴とする。

0011

また、上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記指令部から送信された前記送信データを蓄積する蓄積手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記蓄積手段に前記送信データを蓄積させ、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数での送信が終了した場合に、前記回線制御手段の前記蓄積手段から前記送信データを読み出して前記基地局に送信させるよう指示することを特徴とする。

0012

また、上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から自己の無線通信システムと同一の送信周波数で送信が行われている場合には、前記回線制御手段により、前記基地局に対して、前記送信データを前記同一の送信周波数とは異なる送信周波数で送出するよう指示することを特徴とする。

0013

また、上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、移動局と、前記移動局に無線でデータ送信する基地局と、前記移動局に前記基地局を介してデータ送信する指令部と、前記指令部から前記基地局へ送信する送信データの送信制御を行う回線制御装置とで構成される無線通信システムであって、少なくとも2つ以上の前記無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、他の無線通信システムの基地局から送信された電波を受信する基地局受信装置を備え、前記基地局受信装置は、他の無線通信システムの基地局から送信された電波から他の無線通信システムを示す識別情報を抽出する抽出手段を有し、前記回線制御装置は、前記識別情報と他の無線通信システムに関する情報とを対応付けた識別情報メモリテーブルと、前記識別情報メモリテーブルを参照して前記抽出手段で抽出した前記識別情報の判定を行う識別情報判定手段と、前記基地局への送信データの出力制御を行う回線制御手段と、を有し、前記回線制御装置は、前記指令部からの指示により、前記回線制御手段によって前記基地局に対して第1の送信周波数で送信データを送信中に、前記識別情報判定手段による判定の結果、他の無線通信システムの基地局から前記第1の送信周波数で送信が開始されたことが確認できた場合に、前記回線制御手段により、前記基地局に対して、前記送信データを前記第1の送信周波数とは異なる第2の送信周波数で送出するよう指示することを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することが可能な無線通信システムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施形態1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施形態1に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
本発明の実施形態2に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施形態2に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
本発明の実施形態3に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施形態3に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
本発明の実施形態4に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施形態4に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
従来の無線通信システムの概略構成例を示すブロック図である。

実施例

0016

<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1に係る無線通信システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。

0017

[無線通信システムの構成]
本発明の実施形態1に係る無線通信システムは、例えば消防救急用無線通信システムであって、音声データを伝送するチャネル1つに対して1つのキャリアを割り当てるSCPC方式(Single Channel Per Carrier)が用いられている。SCPC方式のデジタル無線システムは、デジタル通信方式標準規格ARIBSTD−T61で規定されている。
また、図1の無線通信システムでは、一点鎖線を境界線として消防本部(A)が管轄する地域(向かって左側)と消防本部(B)が管轄する地域(向かって右側)に分かれており、それぞれ異なる無線通信システムが構築されている。
なお、消防本部(B)が管轄する地域の無線通信システムは、従来(図9参照)と同様であるため、説明は省略する。また、図1において、図9と同様の構成については、同じ部番を付している。

0018

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(統制卓、通信卓ともいう。)(1)10と、回線制御装置(1)120と、基地局(1)30と、他消防本部の基地局からの電波を受信する基地局受信装置(1)50と、基地局受信装置(1)50が受信した他消防本部の基地局からの電波をモニタする基地局モニタ(1)60と、複数の移動局(1)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)40−1,40−2とを含んで構成されている。また、基地局モニタ(1)60は、指令台(1)10を操作するオペレータの近くに配置するものとする。なお、移動局(1)を代表する場合は移動局(1)40と称する。
指令台(1)10と回線制御装置(1)120は、有線の伝送路5により接続され、回線制御装置(1)120と、基地局(1)30、基地局受信装置(1)50及び基地局モニタ(1)60は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)30と移動局(1)40は無線により接続されている。
基地局(1)30は、通信エリア(あるいは通信ゾーンとも言う。)1を有し、同一の送信周波数(基地局(1)30から移動局(1)40への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(1)40に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(1)40から基地局(1)30への上り信号周波数:FL1)を用いて移動局(1)40から受信を行うよう構成されている。
なお、図1の例では、基地局(1)30は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)40は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。

0019

また、回線制御装置(1)120は、基地局受信装置(1)50から送信された他消防本部を識別するための識別子の判定を行う識別子判定部122と、各消防本部名、送信周波数、受信周波数及び識別子の情報が対応づけられた識別子情報を格納する識別子メモリテーブル123と、指令台(1)10からの送信情報並びに移動局(1)40からの受信情報送受信制御を行う回線交換部124と、装置全体の制御を行う制御部121とを備えている。
なお、基地局受信装置(1)50が、上記した回線制御装置(1)120の識別子判定部122及び識別子メモリテーブル123の構成を備えるようにしてもよい。

0020

また、図1に示すように、消防本部(A)が管轄する地域と消防本部(B)が管轄する地域は、地理的には一点鎖線で示す境界線を境にしてはっきりと分かれているが、無線通信システムとしては、互いに隣接する基地局(1)30の通信エリア1と基地局(2)230の通信エリア2に重複する箇所が存在している。

0021

[無線通信システムの動作]
次に、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの動作について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
基地局受信装置(1)50は、基地局(2)230から送信周波数FH1での電波の受信を開始すると(ステップS101)、受信した電波に含まれる識別子並びに音声等のデータを抽出して回線制御装置(1)120に送信する(ステップS102)。
回線制御装置(1)120は、基地局受信装置(1)50から識別子並びに音声等のデータを受信すると(ステップS103)、回線制御装置(1)120の制御部121が識別子メモリテーブル123の情報を参照して識別子判定部122に識別子の判定を行わせ(ステップS104)、識別子判定結果(例えば、消防本部名、消防本部コード、または送信周波数の情報等)及び音声等のデータを基地局モニタ(1)60に送信する(ステップS105)。
基地局モニタ(1)60は、回線制御装置(1)120から識別子判定結果及び音声等のデータを受信すると(ステップS106)、受信した識別子判定結果を文字コード等に変換して図示しない表示部に表示すると共に、受信した音声等のデータを図示しないスピーカから出力する(ステップS107)。

0022

指令台(1)10を操作するオペレータは、基地局モニタ(1)60により、識別子判定結果及び音声等のデータを確認し、基地局(2)230が自システムの基地局(1)30と同様の送信周波数FH1で電波を送出していることがわかると(ステップS108)、指令台(1)10から、回線制御装置(2)120に対して、基地局(1)30への電波送出停止指示を行う(ステップS109)。
回線制御装置(1)120は、指令台(1)10から、送信周波数FH1による電波送出停止指示を受信すると(ステップS110)、制御部121が回線交換部124を制御して、基地局(1)30に対し、送信周波数FH1による電波送出停止を指示する(ステップS111)。
基地局(1)30は、回線制御装置(1)120から送信周波数FH1による電波送出停止指示を受信すると(ステップS112)、送信周波数FH1による電波送出を停止する(ステップS113)。

0023

以上説明したように、本発明の実施形態1に係る無線通信システムによれば、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、一方の基地局からの送信周波数による電波送出を停止することができるため、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することができる。

0024

<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る無線通信システムについて、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。なお、図3において、図1と同様の構成については、同じ部番を付している。

0025

[無線通信システムの構成]
本発明の実施形態2に係る無線通信システムの構成は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムに対し、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成が異なる。そこで、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成についてのみ説明する。

0026

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(1)10と、回線制御装置(1)130と、基地局(1)30と、他消防本部の基地局からの電波を受信する基地局受信装置(1)50と、複数の移動局(1)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)40−1,40−2とを含んで構成されている。指令台(1)10と回線制御装置(1)130は、有線の伝送路5により接続され、回線制御装置(1)130と、基地局(1)30及び基地局受信装置(1)50は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)30と移動局(1)40は無線により接続されている。
基地局(1)30は、通信エリア1を有し、同一の送信周波数(基地局(1)30から移動局(1)40への下り信号周波数:FH1)を用いて移動局(1)40に対して送信を行い、また、同一の受信周波数(移動局(1)40から基地局(1)30への上り信号周波数:FL1)を用いて移動局(1)40から受信を行うよう構成されている。
なお、図3の例では、基地局(1)30は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)40は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。

0027

また、回線制御装置(1)130は、基地局受信装置(1)50から送信された他消防本部を識別するための識別子の判定を行う識別子判定部132と、各消防本部名、送信周波数、受信周波数及び識別子の情報が対応づけられた識別子情報を格納する識別子メモリテーブル133と、指令台(1)10から送信された送信情報の記録及び再生を行う記録・再生部134と、指令台(1)10からの送信情報並びに移動局(1)40からの受信情報の送受信制御を行う回線交換部135と、装置全体の制御を行う制御部131とを備えている。

0028

[無線通信システムの動作]
次に、本発明の実施形態2に係る無線通信システムの動作について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
基地局受信装置(1)50は、基地局(2)230から送信周波数FH1の電波受信を開始すると(ステップS201)、受信した電波に含まれる識別子のデータを抽出して回線制御装置(1)130に送信する(ステップS202)。
回線制御装置(1)130は、基地局受信装置(1)50から識別子のデータを受信すると(ステップS203)、回線制御装置(1)130の制御部131が識別子メモリテーブル133の情報を参照して識別子判定部132に識別子の判定を行わせ、基地局(2)230からの送信周波数FH1の電波であることを確認する(ステップS204)。
一方、このタイミングで、指令台(1)10から回線制御装置(1)130に対し、基地局(1)30への送信データ(d)の送信要求が為され(ステップS205)、回線制御装置(1)130が送信データ(d)の送信要求を受信したとする(ステップS206)。
回線制御装置(1)130では、制御部131が、記録・再生部134に、指令台(1)10から送信された基地局(1)30に対する送信データ(d)を一時的に記録させる(ステップS207)。

0029

次に、基地局受信装置(1)50は、基地局(2)230から送信周波数FH1の電波受信を終了すると(ステップS208)、受信終了した電波に含まれる識別子のデータを抽出して回線制御装置(1)130に送信する(ステップS209)。
回線制御装置(1)130は、基地局受信装置(1)50から識別子のデータを受信すると(ステップS210)、回線制御装置(1)130の制御部131が識別子メモリテーブル133の情報を参照して識別子判定部132に識別子の判定を行わせ、基地局(2)230から送信周波数FH1の電波受信が終了したことを確認する(ステップS211)。
回線制御装置(1)130では、制御部131が記録・再生部134を制御して、記録しておいた基地局(1)30への送信データ(d)を読み出し、基地局(1)30に送信すると共に、送信周波数FH1で電波送出するよう指示する(ステップS212)。
基地局(1)30は、回線制御装置(1)130から送信された送信データ(d)及び送信周波数FH1での送出指示を受信すると(ステップS213)、送信データ(d)を送信周波数FH1で電波送出する(ステップS214)。

0030

以上説明したように、本発明の実施形態2に係る無線通信システムによれば、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信された場合でも、一方の回線制御装置の記録・再生部にて一次的に移動局への送信データを蓄積しておくことができるため、他方の基地局からの同一送信周波数の送出終了後に、回線制御装置の記録・再生部に蓄積しておいた送信データを一方の基地局から移動局へ送出することができる。これにより、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することができる。

0031

<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3に係る無線通信システムについて、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施形態3に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。なお、図5において、図1と同様の構成については、同じ部番を付している。

0032

[無線通信システムの構成]
本発明の実施形態3に係る無線通信システムの構成は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムに対し、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成が異なる。そこで、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成についてのみ説明する。

0033

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(1)10と、回線制御装置(1)140と、基地局(1)32と、他消防本部の基地局からの電波を受信する基地局受信装置(1)50と、複数の移動局(1)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)70−1,70−2とを含んで構成されている。指令台(1)10と回線制御装置(1)140は、有線の伝送路5により接続され、回線制御装置(1)140と、基地局(1)32及び基地局受信装置(1)50は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)32と移動局(1)70は無線により接続されている。
基地局(1)32は、通信エリア1を有し、送信周波数FH1(下り:基地局から移動局へ)の送信用無線機と、受信周波数FL1(上り:移動局から基地局へ)の受信用無線機とから構成される送受信用無線機1台と、更に、送信周波数FH2と受信周波数FL2の送受信用無線機を有する構成とする。また、基地局(1)32は、回線制御装置(1)140からの指示に基づいて、送信周波数を切り換えて移動局(1)70と通信することができる。なお、FH1とFH2は異なる周波数であり、FL1とFL2は異なる周波数であり、FH1とFL1、あるいはFH2とFL2で、それぞれ、上りと下りの信号を1ペアとするペア波を構成する。
なお、図5の例では、基地局(1)32は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)70は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。

0034

また、回線制御装置(1)140は、基地局受信装置(1)50から送信された他消防本部を識別するための識別子の判定を行う識別子判定部142と、各消防本部名、送信周波数、受信周波数及び識別子の情報が対応づけられた識別子情報を格納する識別子メモリテーブル143と、指令台(1)10からの送信情報並びに移動局(1)40からの受信情報の送受信制御を行う回線交換部144と、装置全体の制御を行う制御部141とを備えている。
また、移動局(1)70は、基地局(1)32から受信した電波に含まれる識別子を基に自システムの電波をサーチして基地局(1)32からの電波を受信する図示しない受信制御部を備えている。

0035

[無線通信システムの動作]
次に、本発明の実施形態3に係る無線通信システムの動作について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施形態3に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
基地局受信装置(1)50は、基地局(2)230から送信周波数FH1の電波受信を開始すると(ステップS301)、受信した電波に含まれる識別子のデータを抽出して回線制御装置(1)140に送信する(ステップS302)。
回線制御装置(1)140は、基地局受信装置(1)50から識別子のデータを受信すると(ステップS303)、 回線制御装置(1)140の制御部141が識別子メモリテーブル143の情報を参照して識別子判定部142に識別子の判定を行わせ、基地局(2)230からの送信周波数FH1の電波であることを確認する(ステップS304)。
一方、このタイミングで、指令台(1)10から回線制御装置(1)140に対し、基地局(1)32への送信データ(d)の送信要求が為され(ステップS305)、回線制御装置(1)140が送信データ(d)の送信要求を受信したとする(ステップS306)。
回線制御装置(1)140では、制御部141が回線交換部144を制御して、基地局(1)32に対し、送信データ(d)を送信周波数FH2で送信するよう指示する(ステップS307)。

0036

基地局(1)32は、回線制御装置(1)140からの指示を受信すると(ステップS308)、送信データ(d)を送信周波数FH2で電波送出する(ステップS309)。
移動局(1)70は、基地局(1)32から送信された送信データ(d)に含まれる識別子を基に自システムの電波をサーチして、送信データ(d)を受信する(ステップS310)。

0037

以上説明したように、本発明の実施形態3に係る無線通信システムによれば、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、予め他方の基地局が電波送出を行っている場合には、一方の基地局から移動局に対しては異なる送信周波数に変更して送出することにより、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することができる。

0038

<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4に係る無線通信システムについて、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施形態4に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。なお、図7において、図1と同様の構成については、同じ部番を付している。

0039

[無線通信システムの構成]
本発明の実施形態4に係る無線通信システムの構成は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムに対し、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成が異なる。そこで、消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムの構成についてのみ説明する。

0040

消防本部(A)が管轄する地域の無線通信システムは、指令台(1)10と、回線制御装置(1)120と、基地局(1)32と、他消防本部の基地局からの電波を受信する基地局受信装置(1)50と、基地局受信装置(1)50が受信した他消防本部の基地局からの電波をモニタする基地局モニタ(1)60と、複数の移動局(1)である車載機(車載無線機)または携帯機(携帯無線機)40−1,40−2とを含んで構成されている。なお、移動局(1)を代表する場合は移動局(1)40と称する。
指令台(1)10と回線制御装置(1)120は、有線の伝送路5により接続され、回線制御装置(1)120と、基地局(1)32、基地局受信装置(1)50及び基地局モニタ(1)60は、有線あるいはマイクロ回線等の伝送路4により接続されている。基地局(1)32と移動局(1)40は無線により接続されている。
基地局(1)32は、通信エリア(あるいは通信ゾーンとも言う。)1を有し、送信周波数FH1(下り:基地局から移動局へ)の送信用無線機と、受信周波数FL1(上り:移動局から基地局へ)の受信用無線機とから構成される送受信用無線機1台と、更に、送信周波数FH2と受信周波数FL2の送受信用無線機を有する構成とする。また、基地局(1)32は、回線制御装置(1)120からの指示に基づいて、送信周波数を切り換えて移動局(1)40と通信することができる。なお、FH1とFH2は異なる周波数であり、FL1とFL2は異なる周波数であり、FH1とFL1、あるいはFH2とFL2で、それぞれ、上りと下りの信号を1ペアとするペア波を構成する。
なお、図7の例では、基地局(1)32は1つであるが、複数あってもよい。また、移動局(1)40は2つであるが、1つあるいは3つ以上あってもよい。

0041

[無線通信システムの動作]
次に、本発明の実施形態4に係る無線通信システムの動作について、図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態4に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
オペレータは、指令台(1)10から基地局(1)32への送信データ(d)の送信要求を、回線制御装置(1)120に対して行う(ステップS401)。
回線制御装置(1)120は、指令台(1)10から送信データ(d)の送信要求を受信すると(ステップS402)、 回線制御装置(1)120の制御部121が回線交換部124を制御して、基地局(1)32に対し、送信データ(d)を送信周波数FH1で送信するよう指示する(ステップS403)。
基地局(1)32は、回線制御装置(1)120からの指示を受信すると(ステップS404)、送信データ(d)を送信周波数FH1で電波送出する(ステップS405)。

0042

その後、基地局受信装置(1)50が、基地局(2)230から送信周波数FH1の電波受信を開始すると(ステップS406)、受信した電波に含まれる識別子並びに音声等のデータを抽出して回線制御装置(1)120に送信する(ステップS407)。
回線制御装置(1)120は、基地局受信装置(1)50から識別子並びに音声等のデータを受信すると(ステップS408)、回線制御装置(1)120の制御部121が識別子メモリテーブル123の情報を参照して識別子判定部122に識別子の判定を行わせ(ステップS409)、識別子判定結果(例えば、消防本部名、消防本部コード、または送信周波数の情報等)及び音声等のデータを基地局モニタ(1)60に送信する(ステップS410)。
基地局モニタ(1)60は、回線制御装置(1)120から識別子判定結果及び音声等のデータを受信すると(ステップS411)、受信した識別子判定結果を文字コード等に変換して図示しない表示部に表示すると共に、受信した音声等のデータを図示しないスピーカから出力する(ステップS412)。

0043

指令台(1)10を操作するオペレータは、基地局モニタ(1)60により、識別子判定結果及び音声等のデータを確認し、基地局(2)230が自システムの基地局(1)30と同様の送信周波数FH1で電波を送出していることがわかると(ステップS413)、指令台(1)10から、回線制御装置(1)120に対して、基地局(1)32への送信周波数の変更(FH1⇒FH2)指示を行う(ステップS414)。
回線制御装置(1)120は、指令台(1)10から送信周波数の変更(FH1⇒FH2)指示を受信すると(ステップS415)、回線制御装置(1)120の制御部121が回線交換部124を制御して、基地局(1)32に対し、送信データ(d)を送信周波数FH1からFH2に変更して送信するよう指示する(ステップS416)。
基地局(1)32は、回線制御装置(1)120から送信周波数の変更指示を受信すると(ステップS417)、送信データ(d)を送信周波数FH2に変更して電波送出する(ステップS418)。

0044

なお、本発明では、消防本部(A)の無線通信システムで送信周波数FH1を使用して先に送信データを送信しているにも関わらず、消防本部(B)の無線通信システムから同一の送信周波数で送信データが送信された(割り込まれた)場合に、送信周波数をFH1からFH2に変更して送信するようにしたが、図7の指令台(1)10と指令台(2)210とをネットワーク等の回線を介して互いに接続するようにして、割り込みしてきた他のシステムに対し、警告を出すか、または、異なる周波数に変更するよう指示するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態4は、指令台(1)10を操作するオペレータが基地局モニタ(1)60の表示内容を確認後に送信周波数変更指示をする場合について説明したが、オペレータの指示ではなく指令台(1)10から自動で指示するようにしてもよい。

0045

以上説明したように、本発明の実施形態4に係る無線通信システムによれば、異なる無線通信システムが隣接して配置され、互いの基地局の通信エリアに重複する箇所が存在する場合に、それぞれの基地局から通信エリアの重複箇所にいる移動局に対して同時期に同一送信周波数で電波が送信されても、先に一方の基地局が同一送信周波数を送出しているにも関わらず、他方の基地局が同一送信周波数を送出してきた場合には、一方の基地局から移動局に対しては異なる送信周波数に変更して送出することにより、電波が干渉することなく明瞭に音声を通知することができる。

0046

なお、上記した実施形態1から4の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行できることは言うまでもない。

0047

1:通信エリア、2:通信エリア、4:伝送路、5:伝送路、6:伝送路、7:伝送路、10:指令台(1)、20:回線制御装置(1)、30:基地局(1)、32:基地局(1)、40,40−1,40−2:移動局(1)、50:基地局受信装置(1)、60:基地局モニタ(1)、70,70−1,70−2:移動局(1)、120:回線制御装置(1)、121:制御部、122:識別子判定部、123:識別子メモリテーブル、124:回線交換部、130:回線制御装置(1)、131:制御部、132:識別子判定部、133:識別子メモリテーブル、134:記録・再生部、135:回線交換部、140:回線制御装置(1)、141:制御部、142:識別子判定部、143:識別子メモリテーブル、144:回線交換部、210:指令台(2)、220:回線制御装置(2)、230:基地局(2)、240,240−1,240−2:移動局(2)。

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