図面 (/)

技術 ファン制御装置、その制御方法およびプログラム、防塵装置

出願人 日本電気株式会社
発明者 今井義朗
出願日 2014年3月26日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2014-063179
公開日 2015年10月22日 (4年5ヶ月経過) 公開番号 2015-185790
状態 特許登録済
技術分野 電気装置の冷却等
主要キーワード ファン制御プログラム 吸気能力 指示回転速度 防塵装置 目詰まり判定 プロペラ形 回転制御装置 ファン制御装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年10月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

フィルタ目詰まり以外の要因によってセンサ値が増加又は減少する状況に適応してフィルタの目詰まりを判定する。

解決手段

ファン制御装置は、ファンの回転方向と回転速度を制御する回転制御装置と、前記ファンへの指示回転速度に対する前記ファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、前記ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する判定部とを備える。

概要

背景

ファン外気を取り込んでデバイスを冷却する電子機器は、ファンの前面にフィルタを設けて吸気に伴う埃や塵の侵入を防いている。時間の経過とともに埃や塵によりフィルタが目詰まりしてフィルタの空気の流量が減少すると、ファンの負荷となって電子機器の冷却能力に影響を与える。

特許文献1〜特許文献6は、このようなフィルタの目詰まりに対して、ファンを逆回転することでフィルタの粉塵をフィルタから除去する技術を開示する。特許文献1および特許文献2は、タイマーによりフィルタが目詰まりしない所定の時間でファンの吸気と排気を繰り返し変更する技術を開示する。タイマーによる回転方向の変更は、フィルタの目詰まりを検知しないため、想定を超えた塵や埃の増加によるフィルタの目詰まりには対応できない。

一方、フィルタの目詰まりを検知してファンの吸気と排気を変更しフィルタの目詰まりを軽減する技術が特許文献3〜5に開示されている。特許文献3は、風量センサでフィルタの目詰まりを検知する技術を、特許文献4および5は、温度センサで目詰まりを検知する技術を開示する。

概要

フィルタの目詰まり以外の要因によってセンサ値が増加又は減少する状況に適応してフィルタの目詰まりを判定する。ファン制御装置は、ファンの回転方向と回転速度を制御する回転制御装置と、前記ファンへの指示回転速度に対する前記ファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、前記ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する判定部とを備える。

目的

本発明の目的は、上記課題を解決するファン制御装置、その制御方法およびプログラム防塵装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ファンの回転方向と回転速度を制御する回転制御装置と、前記ファンへの指示回転速度に対する前記ファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、前記ファンの吸気側フィルタ目詰まりを判定する判定部と、を備えるファン制御装置

請求項2

前記回転制御装置は、前記判定部の判定に応じて前記ファンの回転方向を変更する、請求項1に記載のファン制御装置。

請求項3

前記判定部は、前記回転速度比が所定の閾値より小さい場合に、フィルタが目詰まりしていると判定する、請求項1又は2に記載のファン制御装置。

請求項4

前記所定の閾値は、前記指示回転速度に対して一定である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のファン制御装置。

請求項5

前記所定の閾値は、前記指示回転速度の増加に応じて減少する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のファン制御装置。

請求項6

前記回転制御が制御する吸気側のファンが複数である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のファン制御装置。

請求項7

前記ファン制御装置を複数備え、一方のファン制御装置を稼働系とし、他方のファン制御装置を待機系とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のファン制御装置。を備えるファン制御装置。

請求項8

ファンの回転方向と回転速度を制御し、前記ファンへの指示回転速度に対する前記ファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、前記ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する、ファン制御方法

請求項9

コンピュータに、ファンの回転方向と回転速度を制御し、前記ファンへの指示回転速度に対する前記ファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、前記ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する、ことを実行させるファン制御プログラム。するプログラム

請求項10

請求項1〜7のいずれか1項に記載のファン制御装置と、筐体に前記フィルタとを備え、前記フィルタを介して吸気、又は、排気するファンを少なくとも1つ有する、防塵装置

技術分野

0001

本発明は、ファン制御装置、その制御方法およびプログラム防塵装置に関し、特にフィルタを備えるファンの制御に関する。

背景技術

0002

ファンで外気を取り込んでデバイスを冷却する電子機器は、ファンの前面にフィルタを設けて吸気に伴う埃や塵の侵入を防いている。時間の経過とともに埃や塵によりフィルタが目詰まりしてフィルタの空気の流量が減少すると、ファンの負荷となって電子機器の冷却能力に影響を与える。

0003

特許文献1〜特許文献6は、このようなフィルタの目詰まりに対して、ファンを逆回転することでフィルタの粉塵をフィルタから除去する技術を開示する。特許文献1および特許文献2は、タイマーによりフィルタが目詰まりしない所定の時間でファンの吸気と排気を繰り返し変更する技術を開示する。タイマーによる回転方向の変更は、フィルタの目詰まりを検知しないため、想定を超えた塵や埃の増加によるフィルタの目詰まりには対応できない。

0004

一方、フィルタの目詰まりを検知してファンの吸気と排気を変更しフィルタの目詰まりを軽減する技術が特許文献3〜5に開示されている。特許文献3は、風量センサでフィルタの目詰まりを検知する技術を、特許文献4および5は、温度センサで目詰まりを検知する技術を開示する。

先行技術

0005

実開平02−049192号公報
特開2012−038831号公報
特開2007−266087号公報
特開2005−150401号公報
特開平05−080437号公報
特開2006−073919号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献3〜5で開示されたフィルタの目詰まりを判定する技術は、フィルタの目詰まり以外の要因によってセンサ値が増加又は減少する状況に適応してフィルタの目詰まりを判定することができない。

0007

例えば、サーバ装置は、高負荷処理時にCPUが発熱して温度が上昇する。一方、低負荷処理時は省電力化のためにファンの回転速度(風量)が低下する。このとき特許文献3〜5に記載された技術は、温度上昇やファンの風量の低下をフィルタの目詰まりに起因するものと誤って判定することになる。

0008

本発明の目的は、上記課題を解決するファン制御装置、その制御方法およびプログラム、防塵装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明のファン制御装置は、ファンの回転方向と回転速度を制御する回転制御装置と、ファンへの指示回転速度に対するファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する判定部と、を備える。

0010

本発明のファン制御方法は、ファンの回転方向と回転速度を制御し、ファンへの指示回転速度に対するファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する。

0011

本発明のファン制御プログラムは、コンピュータに、ファンの回転方向と回転速度を制御し、ファンへの指示回転速度に対するファンの実回転速度の割合を示す回転速度比に基づき、ファンの吸気側のフィルタの目詰まりを判定する、ことを実行させる。

0012

本発明の防塵装置は、上記のファン制御装置と、筐体にフィルタとを備え、フィルタを介して吸気、又は、排気するファンを少なくとも1つ有する。

発明の効果

0013

本発明は、フィルタの目詰まり以外の要因によってセンサ値が増加又は減少する状況に適応してフィルタの目詰まりを判定することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の第1の実施形態における防塵装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態における制御装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態の制御装置における閾値と指示回転速度との関係を示す図である。
本発明の第1の実施形態の制御装置における閾値と指示回転速度との関係を示す図である。
本発明の第1の実施形態の制御装置における閾値と指示回転速度との関係を示す図である。
本発明の第1の実施形態における制御装置の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態の防塵装置の筐体内のエアフローを示す概念図である。
本発明の第1の実施形態の防塵装置の筐体内のエアフローを示す概念図である。
本発明の第1の実施形態の防塵装置の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施形態における防塵装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1又は2の実施形態における制御装置をコンピュータ装置で実現したハードウエア構成を示すブロック図である。

実施例

0015

本発明の第1の実施形態におけるファン制御装置と防塵装置について、図面を用いて説明する。第1の実施形態は、ファン制御装置を防塵装置1の制御装置9に適用した例を示す。

0016

図1は、第1の実施形態における防塵装置1の構成を示すブロック図である。

0017

図1中、防塵装置1は、仕切り板2、第1フィルタ3、第2フィルタ4、第1ファン5、第2ファン6、第1センサ7、第2センサ8、及び、制御装置9を備える。

0018

防塵装置1の第1ファン5と第2ファン6は、防塵装置1の筐体の同一面に仕切り板2を隔ててそれぞれ配置され、防塵装置1の筐体における吸気及び排気を行う機能を有する。

0019

第1ファン5又は第2ファン6は、ファンの正回転時に筐体外から内へ空気を吸気し、逆回転時に筐体内から外へ空気を排気する。第1ファン5と第2ファン6に用いるファンは、軸流ファンプロペラ形)を用いる。

0020

防塵装置1の第1フィルタ3と第2フィルタ4はそれぞれ第1ファン5と第2ファン6の表面に配置される。第1フィルタ3と第2フィルタ4は、第1ファン5又は第2ファン6の吸気時に筐体外の塵又は埃が筐体内へ入ることを防止する機能を有する。

0021

なお、第1の実施形態における防塵装置1は、筐体内の効率的な吸排気のために第1ファン5と第2ファン6のファンをそれぞれ逆方向に回転させ、防塵装置1の筐体内に所定の方向のエアフローを生成する構成とする。

0022

防塵装置1の第1センサ7と第2センサ8は、それぞれ第1ファン5と第2ファン6に対応して設けられ、それぞれ対応する第1ファン5と第2ファン6のファンの回転数を検知し、センサ情報として出力する構成を備える。

0023

第1のセンサ又は第2のセンサによるファンの回転数の検知は、次のような構成により検知できる。例えば、ファンの回転シャフト、あるいは、当該シャフトと共に回転するフライホイールの一部に磁気領域を設け、この磁気領域の磁気を検知する磁気センサを設置する。ファンの回転に応じて磁気領域が磁気センサを通過する毎に磁気センサからパルスが出力される。このパルス数カウントすることで実際のファンの回転数が得られる。

0024

また単位時間当たりの回転数(例えば、1分あたりの回転数)によりファンの回転速度[min−1]が得られる。このように、第1センサ7のセンサ情報である第1ファン5の回転数から第1ファン5の回転速度を取得できる。同様に、第2センサ8のセンサ情報である第2ファン6の回転数から第2ファン6の回転速度を取得できる。第1センサ7と第2センサ8で検知した第1ファン5と第2ファン6の回転数のセンサ情報は、制御装置9に入力される。

0025

防塵装置1の制御装置9は、第1ファン5と第2ファン6のうち、吸気側(正回転側)のフィルタの目詰まりを判定し、そのフィルタの目詰まりの原因である塵又埃を除くためにファンの回転を吸気(正回転)から排気(逆回転)に変更する機能を備える。

0026

次に、本発明の第1の実施形態である防塵装置1の制御装置9の構成について説明する。図2は、第1の実施形態である防塵装置1の制御装置9の構成を示すブロック図である。図中、防塵装置1の制御装置9は、回転制御部10と判定部11を備える。

0027

制御装置9の回転制御部10は、第1ファン5と第2ファン6におけるファンの回転速度とファンの回転方向(正回転又は逆回転)を制御する機能を有する。ファンの回転速度と回転方向は、回転制御部10が送信する回転制御信号によって変更する。

0028

ファンの回転速度は、筐体内で必要とするエアフローの流量に応じて回転制御部10が変更する。例えば、回転制御部10は、筐体内のCPUの処理負荷が高い場合、空気の流量を増やすためにファンの回転速度を上げ、あるいは、CPUの処理負荷が低い場合は、消費電力の低減のためにファンの回転速度を下げる。

0029

またファンの回転方向は、制御装置9の判定部11の判定結果に応じて回転制御部10が変更する。吸気する場合は正回転、排気する場合は逆回転となるようにファンを制御する。

0030

制御装置9の判定部11は、吸気側のフィルタの目詰まりを判定する。以下、防塵装置1の第1ファン5が吸気する際の第1フィルタ3の目詰まり判定を説明する。

0031

まず、吸気側の第1フィルタ3は、第1ファン5の吸気による塵や埃が溜り、第1フィルタ3を通過できる空気の流量が次第に少なくなる。第1フィルタ3と吸気する第1ファン5との間に生じる負圧が第1ファン5に負荷を与え、吸気側の第1ファン5の回転速度が遅くなる。

0032

このため、第1ファン5の実際の回転速度(以後、実回転速度と示す)が、第1フィルタ3の目詰まりの程度に応じて、制御装置9が吸気側の第1ファン5に指示する回転速度(以下、指示回転速度と示す)よりも遅くなる。

0033

制御装置9の判定部11は、吸気側のファンの指示回転速度に対する実回転速度の割合(以下、回転速度比と示す)が所定の閾値を下回るときに吸気側の第1フィルタ3が目詰まりしていると判定する。

0034

ここで、第1ファン5の指示回転速度をRc[min−1]とし第1ファン5の実回転速度をRr[min−1]とすると、第1ファン5の回転速度比はRr/Rcで示すことができる(0<=Rr/Rc<=1)。

0035

例えば、指示回転速度Rcが3000[min−1]に対し、実回転速度Rrが2700[min−1]の場合、第1ファン5の回転速度比は0.9となり、吸気能力が10%低下していることを示す。また、実回転速度Rrが2100[min−1]の場合、第1ファン5の回転速度比は0.7となり、吸気能力が30%低下していることを示す。

0036

また所定の閾値Th(0<=Th<=1)は、防塵装置1において、フィルタの目詰まりで第1ファン5の吸気能力が低下するときの許容レベルを基準として設定することが好ましい。吸気側のフィルタの目詰まりにより第1ファン5の吸気能力が25%低下を境にフィルタの目詰まりを解消したい場合は、所定の閾値Thの設定を0.75とする。

0037

制御装置9の判定部11は、回転速度比と所定の閾値との関係式であるRr/Rc<Thを満たすか否かにより第1フィルタ3の目詰まりを判定する。例えば、所定の閾値Thを0.75に設定し、指示回転速度Rcが3000[min−1]で実回転速度Rrが2100[min−1]の場合、第1ファン5の回転速度比Rr/Rcが閾値Thを下回るため、判定部11は、第1フィルタ3が目詰まりしていると判定する。

0038

このように制御装置9は、所定の閾値Th(0<=Th<=1)の設定を変更することにより、ファンの回転方向の変更のタイミングを自由に設定することができる。

0039

なお所定の閾値Thの設定は、図3に示すようにファンの回転速度に対して一定であってもよく、図4に示すようにファンの回転速度Rに応じて閾値Thを変えてもよい。また図5に示すようにファンの回転速度域低速域中速域、及び、高速域)毎に閾値Thを変えてもよい。回転速度域毎に閾値Thを変更する場合は、低速域よりも中速域で所定の閾値Thが高くなり、又は、中速域よりも高速域で所定の閾値Thが高くなるようにする。これにより、より多くの吸気を必要とする回転速度の高速域でフィルタの目詰まりをより早く判定することができる。

0040

次に判定部11は、吸気側の第1フィルタ3の目詰まりの判定の後、判定結果を回転制御部10へ通知する。

0041

制御装置9の回転制御部10は、判定部11からの通知を受けて、第1フィルタ3の除塵のために第1ファン5の回転方向を吸気(正回転)から排気(逆回転)にする回転制御信号を送信する。

0042

第1ファン5と第2ファン6は、制御装置9からの回転制御信号により、それぞれファンの回転方向が逆方向となり、第1ファン5は吸気(正回転)から排気(逆回転)となる。これにより目詰まりした第1フィルタ3から塵や埃が除去される。

0043

次に第1の実施形態である防塵装置1の制御装置9の動作について説明する。図6は、第1の実施形態である防塵装置1の制御装置9の動作を示すフローチャートである。図6を用いて、吸気側となる第1ファン5の第1フィルタ3から塵や埃を除去する動作を説明する。

0044

初めに、防塵装置1の制御装置9は、正回転の回転制御信号を送信して第1ファン5を吸気に制御する(S101)。

0045

次に制御装置9は、第1ファン5の回転速度比(Rr/Rc)と所定の閾値Thを比較する(S102)。

0046

回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Thを下まわる場合(S103)、制御装置9は、逆回転させる回転制御信号を第1ファン5に送信して排気に制御する(S104)。

0047

このように第1の実施形態における防塵装置1の制御装置9は、第1ファン5への指示回転速度に対する実回転速度の割合を回転速度比とし、これを吸気側のフィルタの目詰まりの度合を示す指標としている。このため、制御装置9は、第1ファン5の指示回転速度を増減してもフィルタの目詰まりの度合を知ることができ、吸気側のフィルタの目詰まりを判定することができる。

0048

例えば、サーバ装置の処理負荷の変動によって吸気側のファンの回転速度が増減する状況でも、制御装置9は、回転速度比により目詰まりを判定することができる。

0049

なお、回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Th以上の場合、制御装置9は、所定の期間後に再度、第1ファン5の回転速度比(Rr/Rc)と所定の閾値Thを比較する。

0050

次に本発明の第1の実施形態における防塵装置1の動作について図面を用いて説明する。以下、防塵装置1の動作の説明は、防塵装置1の制御装置9が、第1フィルタ3又は第2フィルタ4が吸気側となった場合に各フィルタの目詰まりの度合を判定し、さらにファンの回転方向を排気に制御してフィルタの目詰まりを低減させるものである。なお、第1の実施形態における防塵装置1は、筐体内の効率的な吸排気のために第1ファン5と第2ファン6のファンをそれぞれ逆方向に回転させ、防塵装置1の筐体内に所定の方向のエアフローを生成する構成とする。

0051

はじめに、防塵装置1の制御装置9は、第1ファン5を吸気となるように、かつ、第2ファン6を排気となるように制御する(S201)。

0052

図7は、第1ファン5が吸気(正回転)し、第2ファン6が排気(逆回転)するときの防塵装置1の筐体内のエアフローを示す概念図である。第1ファン5は、制御装置9から正回転の回転制御信号を受け、第1フィルタ3を介して防塵装置1の筐体外の空気を筐体内へ吸気する。

0053

一方、第2ファン6は、制御装置9から逆回転の回転制御信号を受け、防塵装置1の筐体内の空気を、第2フィルタ4を介して排気する。これにより、第1ファン5によって吸気された筐体外の空気は、仕切り板2を抜けた後に第2ファン6によって筐体外へ排気される。

0054

次に防塵装置1の制御装置9は、第1ファン5の回転速度比(実回転速度Rr/指示回転速度Rc)と所定の閾値Thを比較する(S202)。第1ファン5の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Thより低いかを判定する(S203)。

0055

第1ファン5の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Th以上の場合、再度、第1ファン5の回転速度比(実回転速度Rr/指示回転速度Rc)と所定の閾値Thを比較する。

0056

第1ファン5の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Thより低い場合、防塵装置1の制御装置9は、第1ファン5を排気となるように、かつ、第2ファン6を吸気となるように制御する(S204)。

0057

図8は、第1ファン5が排気(逆回転)し、第2ファン6が吸気(正回転)するときの防塵装置1の筐体内のエアフローを示す概念図である。第2ファン6は、制御装置9から正回転の回転制御信号を受け、第2フィルタ4を介して防塵装置1の筐体外の空気を吸気する。

0058

一方、第1ファン5は、制御装置9から逆回転の回転制御信号を受け、第1フィルタ3を介して防塵装置1の筐体内の空気を排気する。これにより、第1ファン5の排気によって第1フィルタ3の目詰まりが低減される。

0059

次に防塵装置1の制御装置9は、第2ファン6の回転速度比(実回転速度Rr/指示回転速度Rc)と所定の閾値Thを比較する(S205)。第2ファン6の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Thより低いかを判定する(S206)。

0060

第2ファン6の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Th以上の場合、再度、第2ファン6の回転速度比(実回転速度Rr/指示回転速度Rc)と所定の閾値Thを比較する。

0061

第2ファン6の回転速度比(Rr/Rc)が所定の閾値Thより低い場合、保守員アラームを送るかを判断する(S207)。保守員にアラームを送る判断は、例えば、回転速度比(Rr/Rc)と閾値Thとの乖離基準値を超えた場合、あるいは、第1ファン5を排気側に制御した回数をカウントし、排気の回数が所定の回数を超えた場合であってもよい。保守員にアラームを送らない場合は、防塵装置1の制御装置9は、第2ファン6を排気となるように、かつ、第1ファン5を吸気となるように制御する。

0062

以上のように、第1の実施形態の制御装置9は、フィルタの目詰まり以外の要因によってセンサ値が増加又は減少する状況に適応して吸気側フィルタの目詰まりを解消することができる。

0063

その理由は、制御装置9は、ファンへの指示回転速度に対する実回転速度の割合を回転速度比とし、これを吸気側のフィルタの目詰まりの度合を示す指標としているからである。このため、制御装置9は、ファンの指示回転速度が増減してもフィルタの目詰まりの度合を知ることができ、吸気側のフィルタの目詰まりを判定することができる。

0064

また、第1の実施形態である防塵装置1は、ファンの稼働状態を継続させながらフィルタ清掃することができ、常時稼働状態の装置に適用可能である。

0065

なお、第1の実施形態である防塵装置1は、所定のエアフローを生成するために2つのファン(第1ファン5と第2ファン6)を備えた構成としたが、エアフローの生成を考慮しなければ、1つのファンでもよい。すなわち、防塵装置は、制御装置を有し、筐体にフィルタを備え、フィルタを介して吸気、又は、排気するファンを少なくとも1つ有すれはよい。制御装置によるファンの回転方向の制御により、フィルタの目詰まりを解消することができる。

0066

<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態である防塵装置について図10を用いて説明する。第2の実施形態の防塵装置は、第1の実施形態の防塵装置と比べて制御装置を2つ備えた点が相違する。以下、第2の実施形態の防塵装置の説明において、第1の実施形態と共通する部分は簡略して説明する。

0067

図10は、第2の実施形態における防塵装置1の構成を示すブロック図である。図1中、防塵装置1は、仕切り板2、第1フィルタ3、第2フィルタ4、第1ファン5、第2ファン6、第1センサ7、第2センサ8、第1制御装置20と第2制御装置21を備える。

0068

第2の実施形態の防塵装置1は、第1センサ7のセンサ情報を第1制御装置20が受信し、第1ファン5の回転制御を第1制御装置20が制御する。また、第2センサ8のセンサ情報を第2制御装置21が受信し、第2ファン6の回転制御を第2制御装置21が制御する。なお、第1制御装置20と第2制御装置21とは互いに接続され、回転制御信号やセンサ情報などの情報を互いに送受信可能な構成とする。

0069

また第2の実施形態における防塵装置1は、第1の実施形態と同様に第1ファン5と第2ファン6のファンをそれぞれ逆方向に回転させ、防塵装置1の筐体内に所定の方向のエアフローを生成する。

0070

第2の実施形態の防塵装置1は、第1制御装置20と第2制御装置21によって制御装置を冗長化することができる。例えば、防塵装置1の起動時に第1制御装置20を稼働系および第2制御装置21を待機系とする。第1制御装置20は、第1ファン5を吸気に制御し、第2ファン6を排気に制御する。第1制御装置20は、は第1フィルタ3の目詰まりや第1制御装置20の異常を検知すると、第1ファン5と第2ファン6の制御を第2制御装置21へ移して待機系へ移行する。第2制御装置21は、第1制御装置20からの指示を受けて待機系から稼働系に移行し、第1ファン5を排気に制御し、第2ファン6を吸気に制御する。

0071

第2の実施形態は、第1の実施形態における防塵装置1の効果の他に、複数の制御装置を備えることで制御装置を冗長化し、ファン制御信頼性を高めることができる。
<その他の各実施形態の変形例>
第1又は2の実施形態では、防塵装置1の第1ファン5と第2ファン6を防塵装置1の筐体の一面に設ける構成を示したが、これに限られるものではない。防塵装置1の筐体内で吸気と排気のエアフローを確保できれば、筐体の対向する面にそれぞれ第1ファン5と第2ファン6を設けてもよい。

0072

第1又は2の実施形態は、防塵装置1が吸気する又は排気する対象を空気(窒素酸素)として説明したが、気体であれば他の分子でもよい。

0073

第1又は2の実施形態は、軸流ファン(プロペラ形)の説明をしたが、エアフローが作れる配置であれば、遠心ファンシロッコ形)又は斜流ファン(プロペラ形)を用いることができる。

0074

第1又は2の実施形態の防塵装置1は、防塵装置1の筐体内を冷却するだけではなく、筐体内を加熱することにも適用可能である。

0075

第1又は2の実施形態の防塵装置1は、防塵装置1の筐体外の雰囲気を筐体内へ吸気する、あるいは、筐体内の雰囲気を筐体外へ排気するものであれば、様々な技術分野に適用可能である。

0076

第1又は2の実施形態の回転制御部10は、ファンの回転速度と回転方向の制御として、PWM(Pulse Width Modulation)制御(以下、パルス制御と示す)又はボルテージ制御を用いることができる。

0077

第1又は第2の実施形態において、防塵装置1の管理装置(図示せず)のような上位装置の指示により、制御装置9の回転制御部10が回転速度を変更してもよい。

0078

第1又は第2の実施形態の第1のセンサ又は第2のセンサは、風量センサを用いることができる。例えば、ファンの排気側に風量センサを設定し、ファンの回転により発生する風量を風量センサで受け、風量センサからの出力をファンの実回転数に変換することでファンの回転数を検知することができる。

0079

第1又は2の実施形態の防塵装置1の吸気側のファンと排気側のファンの数がそれぞれ1台で構成する例で説明したが、吸気側のファンと排気側のファンをそれぞれ複数のファンで構成してもよい。

0080

(ハードウエア構成)
図11は、本発明の第1および第2の実施形態における防塵装置1をコンピュータ装置で実現したハードウエア構成を示す図である。

0081

図11に示すように、制御装置9、第1制御装置20又は第2制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)91、通信I/F(通信インターフェース)92、メモリ93、及び、プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置94を含む。また、制御装置9、第1制御装置20又は第2制御装置21は、システムバス97を介して入力装置95及び、出力装置96に接続されている。

0082

CPU91は、オペレーティングシステムを動作させて本発明の第1又は2の実施形態に係る防塵装置1の第1ファン5及び第2ファン6を制御する。またCPU91は、例えば、ドライブ装置に装着された記録媒体からメモリ93にプログラムやデータを読み出す。

0083

また、CPU91は、例えば、各実施形態における防塵装置1の第1センサ7、第2センサ8などから入力される情報信号を処理する機能を有し、プログラムに基づいて各種機能の処理を実行する。

0084

記憶装置94は、例えば、光ディスクフレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、又は半導体メモリ等である。記憶装置94の一部の記憶媒体は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記憶する。また、プログラムは、通信網に接続されている。図示しない外部コンピュータからダウンロードされてもよい。

0085

入力装置95は、例えば、マウスキーボード内臓キーボタンカード込口、又は、タッチパネルなどで実現され、入力操作に用いられる。

0086

出力装置96は、CPU91により処理された情報等を出力して確認するために用いられる。

0087

以上のように、本発明の各実施形態は、図11に示されるハードウエア構成によって実現される。

0088

各部の実現手段は、特に限定されない。すなわち、は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した二つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現してもよい。

0089

以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されたものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が容易に理解し得るような様々な変更をすることができる。

0090

1防塵装置
2仕切り板
3 第1フィルタ
4 第2フィルタ
5 第1ファン
6 第2ファン
7 第1センサ
8 第2センサ
9制御装置
10回転制御装置
11 判定部
20 第1制御装置
21 第2制御装置
91 CPU
92通信I/F(通信インターフェース)
93メモリ
94記憶装置
95入力装置
96出力装置
97 システムバス

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 三菱電機株式会社の「 電力用半導体装置及びその製造方法」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】電力半導体モジュールを冷却器へ加圧による低熱抵抗実装し、絶縁固着層の高信頼化を実現した電力用半導体装置を得る。【解決手段】電力半導体モジュール1と、冷却板3とジャケット4とで構成される冷却器6... 詳細

  • 日本電気株式会社の「 冷却構造、実装構造」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】ヒートシンクなどの冷却構造においては、冷却性能を向上させることが難しい、という課題を解決すること。【解決手段】冷却構造は、発熱部品を冷却する複数の放熱部と、前記複数の放熱部を保持する保持部材と... 詳細

  • 株式会社村田製作所の「 モジュール」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】放熱部材が設けられたモジュールにおいて、発熱部品から発生した熱の放熱特性の向上を図りつつ、放熱部材からの熱が他の部品に影響しにくくする。【解決手段】モジュール1aは、多層配線基板2と、該多層配... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ