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技術 軒樋吊具

出願人 積水化学工業株式会社
発明者 古川都勇
出願日 2014年3月26日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2014-063537
公開日 2015年10月22日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2015-183494
状態 特許登録済
技術分野 屋根ふき・それに関連する装置または器具
主要キーワード 張出し寸法 前側支持片 接合関係 内折れ 落下状態 底面壁 押え片 蝶ナット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年10月22日)のものです。
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図面 (7)

課題

軒樋設置箇所の多くの傾斜角に対応することができる軒樋吊具を提供する。

解決手段

家屋軒先に設置され、軒樋前部(上段前耳部34A、下段前耳部34B)と軒樋後耳部35とを有する軒樋Tを支える軒樋吊具Hにおいて、軒先から外方に向けて突出するように延在する吊具本体1と、吊具本体1の家屋の屋外側の前端に位置するとともに、軒樋Tの上段前耳部34A及び下段前耳部34Bを係止する吊り部2と、吊具本体1の後側に位置し、かつ上下方向に配置され、軒樋Tの軒樋後耳部35を係合する上段保持部4A、下段保持部4Bと、が設けられる。

概要

背景

従来、家屋軒先に設置される軒樋は、家屋の軒先に設けられている鼻隠し板等の設置箇所に取り付けられている。軒樋の設置される鼻隠し板は、屋根面に対して直交するように、すなわち野地板に対して直交するように設けられている。したがって、軒樋の設置される鼻隠し板の面は、鉛直面に対して屋根勾配に対応した傾斜角を有することになる。このような傾斜を有する鼻隠し板に対して水平を保って軒樋を設置するには、軒樋又はこれを支える軒樋吊具、あるいはこれら両方に、軒樋をほぼ水平に保持するための機構を備える必要がある。

特許文献1には、上述のような傾斜角を有する鼻隠し板に設置される軒樋の例が示されている。この特許文献1に示されている軒樋は、鼻隠し板に固定される基部の上部に、前方へ突出した前側支持片を設けるとともに、その基部の下部に、後方へ突出した後側支持片を設けた樋支持具を備えている。そして、前側支持片には、断面がほぼ半円形の軒樋の一方側に設けられている内折れ係合部を係合させ、上記後側支持片には、その軒樋の他方側に設けられている内折れた係合部を係合させるようにしている。

また、特許文献2に示されている軒樋は、軒樋に上部屋外側耳と、その上部屋外側耳より低い位置に下部屋外側耳とが設けられ、またその軒樋には、屋内側耳が設けられている。そして、その屋内側耳は、鼻隠し板に固定される軒樋吊り具に回動自在に係止され、その軒樋吊り具の先端に設けられている屋外側耳保持部は、上部屋外側耳又は下部屋外側耳に選択的に係止されるように構成されている。

概要

軒樋の設置箇所の多くの傾斜角に対応することができる軒樋吊具を提供する。家屋の軒先に設置され、軒樋前部(上段前耳部34A、下段前耳部34B)と軒樋後耳部35とを有する軒樋Tを支える軒樋吊具Hにおいて、軒先から外方に向けて突出するように延在する吊具本体1と、吊具本体1の家屋の屋外側の前端に位置するとともに、軒樋Tの上段前耳部34A及び下段前耳部34Bを係止する吊り部2と、吊具本体1の後側に位置し、かつ上下方向に配置され、軒樋Tの軒樋後耳部35を係合する上段保持部4A、下段保持部4Bと、が設けられる。

目的

本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、軒樋の設置箇所の多くの傾斜角に対応することができる軒樋吊具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

家屋軒先に設置され、軒樋部と軒樋後耳部とを有する軒樋を支える軒樋吊具であって、前記軒先から外方に向けて突出するように延在する吊具本体と、該吊具本体の前記家屋の屋外側の前端に位置するとともに、前記軒樋の軒樋前耳部を係止する吊り部と、前記吊具本体の後側に位置し、かつ上下方向に配置され、前記軒樋の軒樋後耳部を係合する複数の保持部と、を備えることを特徴とする軒樋吊具。

請求項2

前記保持部は、前側に窪んだ段状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軒樋吊具。

請求項3

前記保持部からさらに後側に所定の距離を保った位置には、当該保持部に対向し、かつ前記吊具本体から下向きに突出した押え片が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の軒樋吊具。

請求項4

前記保持部は、後側に窪んだ段状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軒樋吊具。

技術分野

0001

本発明は、家屋軒先に設置される軒樋支える軒樋吊具に関する。

背景技術

0002

従来、家屋の軒先に設置される軒樋は、家屋の軒先に設けられている鼻隠し板等の設置箇所に取り付けられている。軒樋の設置される鼻隠し板は、屋根面に対して直交するように、すなわち野地板に対して直交するように設けられている。したがって、軒樋の設置される鼻隠し板の面は、鉛直面に対して屋根勾配に対応した傾斜角を有することになる。このような傾斜を有する鼻隠し板に対して水平を保って軒樋を設置するには、軒樋又はこれを支える軒樋吊具、あるいはこれら両方に、軒樋をほぼ水平に保持するための機構を備える必要がある。

0003

特許文献1には、上述のような傾斜角を有する鼻隠し板に設置される軒樋の例が示されている。この特許文献1に示されている軒樋は、鼻隠し板に固定される基部の上部に、前方へ突出した前側支持片を設けるとともに、その基部の下部に、後方へ突出した後側支持片を設けた樋支持具を備えている。そして、前側支持片には、断面がほぼ半円形の軒樋の一方側に設けられている内折れ係合部を係合させ、上記後側支持片には、その軒樋の他方側に設けられている内折れた係合部を係合させるようにしている。

0004

また、特許文献2に示されている軒樋は、軒樋に上部屋外側耳と、その上部屋外側耳より低い位置に下部屋外側耳とが設けられ、またその軒樋には、屋内側耳が設けられている。そして、その屋内側耳は、鼻隠し板に固定される軒樋吊り具に回動自在に係止され、その軒樋吊り具の先端に設けられている屋外側耳保持部は、上部屋外側耳又は下部屋外側耳に選択的に係止されるように構成されている。

先行技術

0005

特許第4898350号公報
特開平8−170411号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記特許文献1に示される軒樋は、軒樋及び樋支持具が鼻隠し板の傾斜角に応じて変化する形式でないために、鼻隠し板の傾斜角が大きい場合は、軒樋を水平に保てなくなるおそれがあり、多くの傾斜角に対応しようとすると、複数種の軒樋や樋支持具を用意する必要があった。
また、上記特許文献2に示される軒樋は、鼻隠し板の傾斜角が大きくなると、軒樋吊り具が軒樋の底近くに位置して水流障害なり、これを回避するためには、複数種の軒樋や樋支持具を用意する必要があった。

0007

本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、軒樋の設置箇所の多くの傾斜角に対応することができる軒樋吊具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、本発明に係る軒樋吊具では、家屋の軒先に設置され、軒樋前部と軒樋後耳部とを有する軒樋を支える軒樋吊具であって、前記軒先から外方に向けて突出するように延在する吊具本体と、該吊具本体の前記家屋の屋外側の前端に位置するとともに、前記軒樋の軒樋前耳部を係止する吊り部と、前記吊具本体の後側に位置し、かつ上下方向に配置され、前記軒樋の軒樋後耳部を係合する複数の保持部と、を備えることを特徴としている。

0009

本発明に係る軒樋吊具は、吊具本体の保持部が上下方向に複数形成されているので、吊具本体の吊り部を家屋の鼻隠し板等の設置箇所の傾斜に対応させて係止させて、軒樋を水平に保持させることができる。したがって、単一の軒樋吊具で、傾斜角が異なる多くの設置箇所に対応することができる。

0010

また、本発明に係る軒樋吊具は、前記保持部は、前側に窪んだ段状に形成されていることが好ましい。

0011

この場合には、保持部が前側に窪んだ段状に形成されているので、軒樋後耳部が軒樋の内側に設けられている軒樋を効果的に支持することができる。

0012

また、本発明に係る軒樋吊具は、前記保持部からさらに後側に所定の距離を保った位置には、当該保持部に対向し、かつ前記吊具本体から下向きに突出した押え片が設けられていることが好ましい。

0013

この場合には、保持部に隣接して押え片が設けられているので、保持部に係合された軒樋の軒樋後耳部の脱落を効果的に阻止することができる。

0014

また、本発明に係る軒樋吊具は、前記保持部は、後側に窪んだ段状に形成されていることが好ましい。

0015

この場合には、軒樋後耳部が軒樋外に設けられている軒樋において、その軒樋後耳部に対して外側から保持部を係合させることで、軒樋を外吊り方式による軒樋吊具で効果的に支えることができる。

発明の効果

0016

本発明の軒樋吊具によれば、軒樋の設置箇所の多くの傾斜角に対応することができる効果を奏する。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1の実施の形態による軒樋吊具の構成を示す正面図である。
(a)は図1のX1−X1線拡大断面図、(b)は図1のX2−X2線拡大断面図である。
軒樋吊具に支持される軒樋の正面図である。
(a)〜(c)は、傾斜角の異なる鼻隠し板に軒樋吊具を用いて軒樋を設置した状態を示す説明図である。
第2の実施の形態による軒樋吊具の構成を示す正面図である。
(a),(b)は、傾斜角の異なる鼻隠し板に軒樋吊具を用いて軒樋を設置した状態を示す説明図である。

実施例

0018

以下、本発明の実施の形態による軒樋吊具について、図面に基づいて説明する。

0019

(第1の実施の形態)
図1に示される軒樋吊具Hは、ポリカーボネート製の吊具本体1と取付体10とを含んで構成され、軒樋T(図3参照)を内側から吊り支持する内吊り方式の軒樋吊具であり、ブラケット正面打(吊)自在式と称される軒樋吊具に属している。なお、ここでは、軒樋吊具Hは、家屋の軒先を構成する鼻隠し板Pに取り付けられる例で説明する。

0020

吊具本体1は、中央部分の上面が窪んだ所定厚さを有する長尺状を呈している。そして、その吊具本体1の長手方向で鼻隠し板Pから外方に向けて突出する方向の前側には、後述する軒樋Tの軒樋前耳部34(図3参照)を係止する上方に突出した爪状の吊り部2が設けられている。
なお、図1に示す軒樋吊具H及び図3に示す軒樋Tにおいて、紙面左側の屋外側を前方、前側といい、紙面右側の屋内側を後方、後側という。また、吊具本体1において、鼻隠し板Pより離反する方向を長手方向という。

0021

吊具本体1の吊り部2の下側には、上下2段に上段突起部3A、下段突起部3Bがそれぞれ一体的に設けられている。これら突起部3A、3Bの先端位置は、吊り部2の先端位置よりも少し後側(図1で右側)に位置するように決められている。

0022

吊具本体1の長手方向の後側には、吊り部2の位置よりも少し下方の位置に、後述する軒樋Tの軒樋後耳部35(図3参照)を係合し、前側に窪んで形成された段状の保持部4が設けられている。この保持部4は、上下2段に上段保持部4A、下段保持部4Bにより形成されている。これら保持部4A、4Bのうち、上段保持部4Aの段の深さは、下段保持部4Bよりも深くなるように決められている。

0023

吊具本体1の後側で、かつ、保持部4からさらに後側に所定の距離を保った位置には、その保持部4に対向し、かつ、下向きに突出した押え片5が一体的に設けられている。この押え片5と保持部4との間隔は、その保持部4に保持された後述する軒樋Tの軒樋後耳部35(図3参照)が不用意外れないように決められている。

0024

吊具本体1の長手方向の中央部分の窪んだ部分には、その長手方向に伸び長孔6が形成されている。この長孔6の孔径は、後述するボルト20が移動できる大きさに形成され、その長さは吊具本体1の張出し寸法となるように設定されていて、具体的には10〜45mmの範囲とされる。

0025

取付体10は、取付部11と、前下がり部12と、傾斜部13と、連結部14とが長手方向でこの順に配置され、これらは一体的に形成されている。

0026

取付部11は、扁平状に形成されていて、所定の間隔を保って設けられている複数(図2(b)の例では3個)のビス穴15を介して家屋の鼻隠し板Pに固定できるように構成されている。

0027

前下がり部12は、取付部11の上部中央部からその取付部11が鼻隠し板Pに取り付けられた状態で、屋外側にほぼ水平状に突出するように設けらる。
傾斜部13は、前下がり部12の先端側から下向きに傾斜し、吊具本体1の窪みの底に達するように設けられている。
連結部14は、傾斜部13の先端部から水平方向に少し突出するようにして形成されている。この連結部14には、厚さ方向に貫通する貫通孔16が設けられている。この貫通孔16は、後述するボルト20の軸部が貫通され、そのボルト頭部が通過できない大きさに形成されている(図2(a)参照)。

0028

一体的に形成されている前下がり部12、傾斜部13及び連結部14の下面の長手方向には、吊具本体1の幅寸法よりも少し大きい幅を有するとともに、その吊具本体1の上部部分を嵌合可能な溝条17が形成されている。そのため、吊具本体1は、その吊具本体1の窪み部分及び屋内側の上面側の一部分を溝条17に挿入した状態を保って移動することができる。

0029

上述のように構成される吊具本体1及び取付体10は、吊具本体1の窪み部分及び屋内側の上面側の一部分を取付体10の溝条17に挿入した状態で、連結部14の貫通孔16の上からボルト20を挿入し、その挿入したボルト20の吊具本体1から突出した部分に蝶ナット21を螺合することにより組み立てられる。これにより、吊具本体1と取付体10とが一体化されて軒樋吊具Hが得られる。

0030

吊具本体1の張出し寸法の調整は、蝶ナット21を緩めて溝条17内の吊具本体1の位置を変化させることにより行われる。したがって、上述のように構成される吊具本体1及び取付体10からなる軒樋吊具Hは、周知のブラケット正面打(吊)自在式の軒樋吊具と同様に、雨水の落下状態に合わせた張出し寸法を容易に調整することができる。

0031

次に、図3を用いて軒樋Tについて説明する。
軒樋Tは、合成樹脂製からなる軒樋本体30で構成されている。
軒樋本体30は、底面壁31と、その底面壁31の一端側(図示の例では左側)から上方に一体的に突出して形成されている前側に位置する前壁32と、その底面壁31の他端側(図示の例では右側)から上方に一体的に突出して形成されている後側に位置する後壁33とからなり、上方が開放されたコ字状を呈している。

0032

前壁32の高さは、後壁33より少し高く形成されていて、その前壁32の内側上部には、軒樋前耳部34がその前壁32と一体的に設けられている。この軒樋前耳部34は、上段前耳部34A及び下段前耳部34Bの上下2段に構成されている。これら前耳部34A、34Bは、軒樋吊具Hの吊具本体1に設けられている吊り部2が嵌合できるように形成されている。

0033

上段前耳部34A及び下段前耳部34Bは、それぞれ軒樋吊具Hの吊り部2を下方から受ける受け部34aと、吊り部2を上側から係止する押え部34bと、を有している。これら受け部34aと押え部34bは、前壁32において上下方向に交互に連続的に配置されている。そして、本実施の形態では、上段前耳部34Aの受け部34aと、下段前耳部34Bの押え部34bとが両方の機能を有するように一体的に設けられた共有部34Cを構成している。つまり、この共有部34Cは、上段前耳部34Aに吊り部2が係合される際には受け部34aとして機能し、下段前耳部34Bに吊り部2が係合される際には押え部34bとして機能する。

0034

後壁33の内側上部には、軒樋後耳部35がその後壁33と一体的に設けられている。
軒樋後耳部35は、軒樋吊具Hの吊具本体1に設けられている保持部4の上段保持部4A及び下段保持部4Bのいずれか一方に挿入できるように形成されている。

0035

前壁32に設けられる上段前耳部34A及び下段前耳部34Bと、後壁33に設けられる軒樋後耳部35との配置関係は、軒樋吊具Hの吊具本体1に設けられている吊り部2、上段保持部4A及び下段保持部4Bとの接合関係により、常に軒樋Tの底面壁31がほぼ水平状態になるように決められている。この接合関係は、以下の図4(a)〜(c)の説明により明らかになる。

0036

図4(a)〜(c)は、それぞれ傾斜角の異なる鼻隠し板Pに軒樋吊具Hを用いて軒樋Tを設置した状態を示している。これら図4(a)〜(c)において、2点鎖線は、家屋の屋根の傾斜がそれぞれ異なることを示していて、図4(a)に示される屋根勾配は4/10のいわゆる4寸屋根勾配、図4(b)は、屋根勾配が5/10のいわゆる5寸屋根勾配、そして、図4(c)は、屋根勾配が6/10のいわゆる6寸屋根勾配を示している。以下、屋根勾配毎に説明する。

0037

[4/10屋根勾配(4寸屋根勾配;図4(a))]
この4/10屋根勾配の場合は、上段前耳部34Aに吊り部2が係合され、軒樋後耳部35が上段保持部4Aに係合される。この状態において、軒樋Tの底面壁31が水平状態に保たれる。

0038

上段前耳部34Aに係合された吊り部2は、その吊り部2の下方に設けられている上段突起部3Aがその上段前耳部34Aの下部部分の受け部34aに当接されるとともに、上側部分の押え部34bによって支持されて係合状態強化される。
また、上段保持部4Aに挿入されて係合された軒樋後耳部35は、その軒樋後耳部35の屋内側が押え片5に当接されるので、上段保持部4Aからの不用意な脱落が阻止される。なお、上段前耳部34Aと吊り部2との係合、及び軒樋後耳部35と上段保持部4Aとの係合は、軒樋Tが可撓性を有するとともに、押え片5も可撓性を有しているので簡単に行うことができる。

0039

[5/10屋根勾配(5寸屋根勾配;図4(b))]
この5/10屋根勾配の場合は、上段前耳部34Aに吊り部2が係合され、軒樋後耳部35が下段保持部4Bに係合される。この状態において、軒樋Tの底面壁31が水平状態に保たれる。

0040

上段前耳部34Aに係合された吊り部2は、その吊り部2の下方に設けられている上段突起部3A及び下段突起部3Bがその上段前耳部34Aの下部部分の受け部34aに当接されるとともに、上側部分の押え部34bによって支持されて係合状態が強化される。
また、下段保持部4Bに挿入されて係合された軒樋後耳部35は、その軒樋後耳部35の屋内側が押え片5に当接されるので、下段保持部4Bからの不用意な脱落が阻止される。なお、上段前耳部34Aと吊り部2との係合、及び軒樋後耳部35と下段保持部4Bとの係合は、軒樋Tが可撓性を有するとともに、押え片5も可撓性を有しているので簡単に行うことができる。

0041

[6/10屋根勾配(6寸屋根勾配;図4(c))]
この6/10屋根勾配の場合は、下段前耳部34Bに吊り部2が係合され、軒樋後耳部35が上段保持部4Aに係合される。この状態において、軒樋Tの底面壁31が水平状態に保たれる。

0042

下段前耳部34Bに係合された吊り部2は、その吊り部2の下方に設けられている上段突起部3Aがその下段前耳部34Bの下部部分の受け部34aに当接されるとともに、上側部分の押え部34bによって支持されて係合状態が強化される。
また、上段保持部4Aに係合された軒樋後耳部35は、上段保持部4Aの奥深くに挿入され係合されているので、上段保持部4Aからの不用意な脱落が阻止される。なお、下段前耳部34Bと吊り部2との係合、及び軒樋後耳部35と上段保持部4Aとの係合は、軒樋Tが可撓性を有するとともに、押え片5も可撓性を有しているので簡単に行うことができる。

0043

以上説明した軒樋吊具によれば、以下の作用効果を奏する。
すなわち、図1に示すように、上記構成からなる軒樋吊具Hでは、吊具本体1の保持部4が上下2段に上段保持部4A、下段保持部4Bにより形成されているので、軒樋Tの軒樋後耳部35を鼻隠し板Pの傾斜に対応させて上段保持部4A又は下段保持部4Bに係合させることができる。したがって、単一の軒樋吊具Hで多くの傾斜角の鼻隠し板Pに適用させることができる。

0044

また、上述の4/10屋根勾配(4寸屋根勾配)及び5/10屋根勾配(5寸屋根勾配)の場合は、軒樋前耳部34の下段前耳部34Bは使用されないので、軒樋前耳部34が上段前耳部34Aのみからなる従来の軒樋を使用することもできる。

0045

(第2の実施の形態)
次に、図5及び図6(a),(b)を用いて本発明の他の実施の形態に係る軒樋吊具H1について説明する。これら図において、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号が付されている。また、第1の実施の形態の構成要素と同一の機能を有する構成要素には、1桁又は2桁の数字が同一となる100番台の符号が付されている。したがって、第1の実施の形態と同一の構成要素についての説明は省略する。

0046

図5に示すように、吊具本体101は、中央部分の上面が窪んだ所定厚さを有する長尺状を呈している。そして、吊具本体101の長手方向の一端側には、図6に示す軒樋T1の軒樋前耳部134を係止する上方に突出した爪状の吊り部102が設けられている。

0047

吊具本体101の後側には、吊り部102の位置よりも少し下方の位置に、軒樋T1の軒樋後耳部135を係合する、後側に窪んで形成された段状の保持部104が設けられている。保持部104は、上下2段に上段保持部104A、下段保持部104Bにより形成されている。

0048

吊具本体101の後側で、かつ保持部104からさらに前側に所定の距離を保った位置には、その保持部104に対向するように突出した押え片105が一体的に設けられている。この押え片105と保持部104との間隔は、その保持部104に保持された軒樋T1の軒樋後耳部135が不用意に外れないように決められている。

0049

吊具本体101の長手方向の中央部分の窪んだ部分には、その長手方向に伸びる長孔106が設けられている。長孔106の孔径は、ボルト20が移動できる大きさに形成され、その長さは吊具本体101の出寸法となるように決められていて、具体的には10〜45mmの範囲とされ、図示の例では45mmとされている。

0050

図6(a),(b)は、それぞれ傾斜角の異なる鼻隠し板Pに軒樋吊具H1を用いて軒樋T1を設置した状態を示している。これら図6(a),(b)において、2点鎖線は、家屋の屋根の傾斜がそれぞれ異なることを示していて、図6(a)に示される屋根勾配は4/10のいわゆる4寸屋根勾配、図6(b)は、屋根勾配が6/10のいわゆる6寸屋根勾配を示している。

0051

軒樋吊具H1に支えられる軒樋T1は、後耳部が外側に設けられている周知の合成樹脂製の軒樋と同様に構成されている。すなわち、軒樋T1の軒樋本体130は、底面壁131の一端側(図示の例では左側)から上方に一体的に突出して形成されている前側に位置する前壁132を有していて、その上部外側には軒樋前耳部134が設けられている。そして、その底面壁131の他端側(図示の例では右側)から上方に一体的に突出して形成されている後側に位置する後壁133の上部外側には、軒樋後耳部135が設けられている。以下、軒樋吊具H1に支えられる軒樋T1について屋根勾配毎に説明する。

0052

[4/10屋根勾配(4寸屋根勾配;図6(a))]
この4/10屋根勾配の場合は、軒樋前耳部134に吊り部102が係合され、軒樋後耳部135が上段保持部104Aに係合される。この状態において、軒樋T1の底面壁131が水平状態に保たれる。

0053

上段保持部104Aに挿入されて係合された軒樋後耳部135は、その軒樋後耳部135の屋外側が押え片105に接近しているので、上段保持部104Aからの不用意な脱落が阻止される。なお、前耳部134と吊り部102との係合、及び軒樋後耳部135と上段保持部104Aとの係合は、軒樋T1が可撓性を有するとともに、押え片105も可撓性を有しているので簡単に行うことができる。

0054

[6/10屋根勾配(6寸屋根勾配;図6(b))]
この6/10屋根勾配の場合は、軒樋前耳部134に吊り部102が係合され、軒樋後耳部135が下段保持部104Bに係合される。この状態において、軒樋T1の底面壁131が水平状態に保たれる。

0055

下段保持部104Bに挿入されて係合された軒樋後耳部35は、その軒樋後耳部135の後側が押え片5に近接されるので、下段保持部104Bからの不用意な脱落が阻止される。なお、軒樋前耳部134と吊り部102との係合、及び軒樋後耳部135と下段保持部104Bとの係合は、軒樋T1が可撓性を有するとともに、押え片105も可撓性を有しているので簡単に行うことができる。

0056

上記構成からなる軒樋吊具H1は、吊具本体101の保持部104が上下2段に上段保持部104A、下段保持部104Bにより形成されているので、軒樋T1の軒樋後耳部135を鼻隠し板Pの傾斜に対応させて上段保持部104A又は下段保持部104Bに係合させることができる。したがって、単一の軒樋吊具H1で多くの傾斜角の鼻隠し板Pに適用させることができる。

0057

以上、本発明による軒樋及び軒樋システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施の形態では、保持部4、104は、共有部34C上段保持部4A、104A及び下段保持部4B、104Bの2段としたが、保持部4、104を3段以上とすることもできる。このように保持部4、104を3段以上とした場合には、最上段の押え部よりも下方で、且つ最下段の受け部よりも上方の位置において、受け部と押え部とが一体的に設けられているので、軒樋後耳部35、135の上下方向の間隔を小さくして配置することができる。
また、第1の実施の形態で軒樋前耳部34は、上段前耳部34A及び下段前耳部34Bの2段としたが、軒樋前耳部34を3段以上とすることもできる。

0058

さらに、上述した実施の形態では、軒樋吊具H、H1は、吊具本体1、101が取付体10に対して移動する自在式としたが、吊具本体1、101と取付体10とが一体化された固定式とすることもできる。

0059

その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。

0060

1、101 吊具本体
2、102 吊り部
3A上段突起部
3B下段突起部
4、104 保持部
4A、104A 上段保持部
4B、104B 下段保持部
5、105押え片
6、106長孔
10取付体
11取付部
12前下がり部
13 傾斜部
14 連結部
16貫通孔
17溝条
30、130軒樋本体
31、131底面壁
32、132前壁
33、133後壁
34、134 軒樋前耳部
34A 上段前耳部
34B 下段前耳部
34C共有部
34a 受け部
34b押え部
35、135 軒樋後耳部
H、H1 軒樋吊具
T、T1 軒樋
P 鼻隠し板

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