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技術 オオイチョウタケの屋内人工栽培法

出願人 三重県
発明者 西井孝文
出願日 2014年3月25日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2014-061416
公開日 2015年10月22日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2015-181413
状態 特許登録済
技術分野 きのこの栽培
主要キーワード 直定規 容器上面 横方向距離 容器内壁面 温度刺激 廃菌床 屋内環境 伸長量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年10月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

オオイチョウタケを発生させる屋内人工栽培方法において、毎年、安定的に継続して、高品質のオオイチョウタケを発生させる。

解決手段

オオイチョウタケの小分けした複数の菌床を混合または接触させて容器内に菌埋め込み用資材と共に、容器を上面からみて、容器内壁面の少なくとも一面から所定の距離を離して菌糸塊を配置して、容器を20℃未満の雰囲気に保持して菌糸成長させ、その後菌糸を成長させた温度よりも高温の雰囲気に保持した後に、再度20℃未満の雰囲気に容器を保持する。

概要

背景

オオイチョウタケはキシメジ科オオイチョウタケ属のきのこで、初秋スギ林もしくは竹林に発生する大型の白色のきのこである。風味に癖がなく食用きのことして有効である(非特許文献1)。また、薬品、健康食品などの原料として利用されている(特許文献1)。
オオイチョウタケの人工栽培方法として、発明者らは、バーク堆肥あるいはおが等の支持体米ぬかその他の栄養素あるいは添加物を混合して栽培袋充填して殺菌し、ここへオオイチョウタケ種菌接種して一定温度と湿度に調整した室内で培養して、菌糸培地全体に蔓延した後菌床を袋から取り出し、スギ林もしくは竹林に埋め込み1〜2年後に子実体を発生させる方法を提案している(非特許文献2)。

しかし、これらはあらかじめ培養した菌床から子実体発生を促すことを目的としており、菌床を埋め込む場所の条件が良ければ、毎年継続して子実体発生が可能なこともあるが、地中有機物が減少するにつれ子実体の発生が終了してしまう、また、菌床を埋めこむ場所がスギ林もしくは竹林に限定されるのに加えて、発生時期が初秋に限られるという問題があった。

一方、ハタケシメジの菌床埋め込みによる室内栽培法として、菌糸が蔓延した菌床を排水性の良い容器に移し、透水性を有する被覆材で該菌床を覆った後、散水をして該被覆材を湿潤状態に保持して子実体を発生させる方法(特許文献2)、あるいは、埋め込み用資材として腐食性資材を含有し、かつ埋め込み用資材の容積が埋め込む菌床の容積以上とする方法(特許文献3)等が報告されている。

しかし、オオイチョウタケとハタケシメジとは生育環境が異なるため、ハタケシメジの室内栽培法を直接適用できないという問題がある。例えば、菌糸が蔓延した菌床を用いても、また、腐食性資材を含有する埋め込み用資材の容積を菌床の容積以上としても、それぞれ子実体は発生することがないという問題がある。

概要

オオイチョウタケを発生させる屋内人工栽培方法において、毎年、安定的に継続して、高品質のオオイチョウタケを発生させる。オオイチョウタケの小分けした複数の菌床を混合または接触させて容器内に菌埋め込み用資材と共に、容器を上面からみて、容器内壁面の少なくとも一面から所定の距離を離して菌糸塊を配置して、容器を20℃未満の雰囲気に保持して菌糸を成長させ、その後菌糸を成長させた温度よりも高温の雰囲気に保持した後に、再度20℃未満の雰囲気に容器を保持する。

目的

本発明は、このような問題に対処するためになされたものであり、菌床を埋め込んでオオイチョウタケを発生させる屋内人工栽培方法において、毎年、安定的に継続して、高品質のオオイチョウタケを発生させることを可能にする栽培方法の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

オオイチョウタケ菌床を、容器内に保持されている腐植資材を含有する菌埋め込み用資材に埋め込んで、屋内にて子実体を発生させるオオイチョウタケの屋内人工栽培方法

請求項2

前記オオイチョウタケの菌床は、同一オオイチョウタケの小分けした複数の菌床を混合または接触させて前記容器内に前記菌埋め込み用資材と共に保持することにより、前記複数の菌床より発生する菌糸を融合させて作られた一体化した菌糸塊であることを特徴とする請求項1記載のオオイチョウタケの屋内人工栽培方法。

請求項3

前記容器を上面からみて、前記容器内壁面の少なくとも一面から所定の距離を離して前記菌糸塊が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のオオイチョウタケの屋内人工栽培方法。

請求項4

前記菌床が埋め込まれた容器を20℃未満の雰囲気に保持して菌糸を成長させ、その後前記菌糸を成長させた温度よりも高温の雰囲気に保持した後に、再度20℃未満の雰囲気に容器を保持することを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のオオイチョウタケの屋内人工栽培方法。

請求項5

前記腐食性資材が、バーク堆肥腐葉土ピートモス籾殻堆肥オガクズ堆肥ハタケシメジ廃菌床から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載のオオイチョウタケの室内人工栽培方法。

請求項6

前記腐食性資材が殺菌されたものであることを特徴とする請求項5記載のオオイチョウタケの屋内人工栽培方法。

請求項7

請求項1から請求項6のいずれか1項記載の室内人工栽培方法で栽培されたオオイチョウタケ。

技術分野

0001

本発明はオオイチョウタケ屋内人工栽培法に関する。特に年間を通じて、安定的に継続してオオイチョウタケを発生させることを可能にする屋内人工栽培方法に関する。

背景技術

0002

オオイチョウタケはキシメジ科オオイチョウタケ属のきのこで、初秋スギ林もしくは竹林に発生する大型の白色のきのこである。風味に癖がなく食用きのことして有効である(非特許文献1)。また、薬品、健康食品などの原料として利用されている(特許文献1)。
オオイチョウタケの人工栽培方法として、発明者らは、バーク堆肥あるいはおが等の支持体米ぬかその他の栄養素あるいは添加物を混合して栽培袋充填して殺菌し、ここへオオイチョウタケ種菌接種して一定温度と湿度に調整した室内で培養して、菌糸培地全体に蔓延した後菌床を袋から取り出し、スギ林もしくは竹林に埋め込み1〜2年後に子実体を発生させる方法を提案している(非特許文献2)。

0003

しかし、これらはあらかじめ培養した菌床から子実体発生を促すことを目的としており、菌床を埋め込む場所の条件が良ければ、毎年継続して子実体発生が可能なこともあるが、地中有機物が減少するにつれ子実体の発生が終了してしまう、また、菌床を埋めこむ場所がスギ林もしくは竹林に限定されるのに加えて、発生時期が初秋に限られるという問題があった。

0004

一方、ハタケシメジの菌床埋め込みによる室内栽培法として、菌糸が蔓延した菌床を排水性の良い容器に移し、透水性を有する被覆材で該菌床を覆った後、散水をして該被覆材を湿潤状態に保持して子実体を発生させる方法(特許文献2)、あるいは、埋め込み用資材として腐食性資材を含有し、かつ埋め込み用資材の容積が埋め込む菌床の容積以上とする方法(特許文献3)等が報告されている。

0005

しかし、オオイチョウタケとハタケシメジとは生育環境が異なるため、ハタケシメジの室内栽培法を直接適用できないという問題がある。例えば、菌糸が蔓延した菌床を用いても、また、腐食性資材を含有する埋め込み用資材の容積を菌床の容積以上としても、それぞれ子実体は発生することがないという問題がある。

0006

特開2011−50350号公報
特開2000−308415号公報
特開2002−112631号公報

先行技術

0007

今関六也・本郷次雄:原色日本新菌類図鑑(1)、保育社、1987
中部森林研究論文集No.50:179〜180,2002

発明が解決しようとする課題

0008

オオイチョウタケの菌床を林地に埋めこんで発生させる野外栽培法において、大量のオオイチョウタケを発生させるためには多量の菌糸が必要であり、このため大型の菌床を作製しようとすると、作製するための袋の大型化、その殺菌方法、培養期間の長期化、それによる菌糸の劣化等が問題となり、継続的にオオイチョウタケを栽培できないという問題があった。
本発明は、このような問題に対処するためになされたものであり、菌床を埋め込んでオオイチョウタケを発生させる屋内人工栽培方法において、毎年、安定的に継続して、高品質のオオイチョウタケを発生させることを可能にする栽培方法の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明のオオイチョウタケの屋内人工栽培方法は、オオイチョウタケの菌床を、容器内に保持されている腐植性資材を含有する菌埋め込み用資材に埋め込んで、屋内にて子実体を発生させることを特徴とする。
上記オオイチョウタケの菌床は、同一オオイチョウタケの小分けした複数の菌床を混合または接触させて上記容器内に菌埋め込み用資材と共に保持することにより、上記複数の菌床より発生する菌糸を融合させて作られた一体化した菌糸塊であることを特徴とする。 また、上記菌床埋め込み方法が上記容器を上面からみて、容器内壁面の少なくとも一面から所定の距離を離して上記菌糸塊が配置されていることを特徴とする。
また、オオイチョウタケの屋内人工栽培方法は、上記菌床が埋め込まれた容器を20℃未満の雰囲気に保持して菌糸を成長させ、その後上記菌糸を成長させた温度よりも高温の雰囲気に保持した後に、再度20℃未満の雰囲気に容器を保持することを特徴とする。

0010

オオイチョウタケの室内人工栽培方法に使用される腐食性資材が、バーク堆肥、腐葉土ピートモス籾殻堆肥オガクズ堆肥、ハタケシメジ廃菌床から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする。
また、本発明のオオイチョウタケは上記栽培方法で栽培されたオオイチョウタケであることを特徴とする。

発明の効果

0011

本発明の栽培方法により、オオイチョウタケを長期的安定的に継続して屋内にて人工栽培することが可能になった。

図面の簡単な説明

0012

オオイチョウタケの屋内人工栽培方法の一例を示す工程図である。

0013

本発明者は、オオイチョウタケの林地栽培について2000年に初めて成功したが、シイタケヒラタケナメコなどと同様に原木栽培方法を用いても、また、屋内での人工栽培を利用できるハタケシメジなどの菌床栽培方法を用いてもオオイチョウタケの人工栽培は成功しなかった。
本発明者は、スギ林や竹林における長年にわたる屋外でのオオイチョウタケの林地栽培の実験基礎にして、菌糸の成長過程、子実体の発生条件を制御することにより、空調栽培施設を用いた屋内での人工栽培が可能となった。本発明はこのような知見に基づくものである。

0014

オオイチョウタケの屋内人工栽培方法を図1に示す。図1は、オオイチョウタケの屋内人工栽培方法の一例を示す工程図である。

0015

オオイチョウタケの菌床を作製する(図1(a))。このオオイチョウタケの菌床1は以下の方法で作製できる。(1)培地を作製する、(2)培地を容器に収納する、(3)必要に応じて培地の殺菌処理をする、(4)培地にオオイチョウタケの菌を接種する、(5)培養する、との工程を経て作製できる。

0016

菌床作製の具体例としては以下の方法がある。
培地の一例として、例えば、絶乾質量比でバーク堆肥またはおが屑100質量部に対して、ビール粕を5〜60質量部、米ぬかを10〜50質量部配合し、含水率を60〜68質量%に調整した培地が挙げられる。
この培地をきのこ栽培用の袋またはビンに収納して、温度120℃で1〜2時間高圧殺菌する。殺菌後放冷することで培地が完成する。
この培地にオオイチョウタケの種菌を接種し、温度5〜25℃、相対湿度60〜80%に調整した室内で菌糸が十分に培養基内に蔓延するまで培養する。
本発明で使用できるオオイチョウタケの菌床は、オオイチョウタケの菌糸が容器内で十分に蔓延したものを使用すればよく、菌糸が容器内で十分に蔓延したものであれば上記の方法に限定されるものでない。

0017

上記オオイチョウタケの菌床を菌埋め込み用資材に埋め込む(図1(b)〜(d))。本発明で使用できる菌埋め込み用資材2としては、腐食性資材を含有する菌埋め込み用資材を用いることが好ましい。具体的には、バーク堆肥、腐葉土、ピートモス、籾殻堆肥、おが屑堆肥、ハタケシメジ廃菌床から選ばれる少なくとも1種を含む菌埋め込み用資材を用いることができる。これらの中でバーク堆肥またはハタケシメジ廃菌床が好ましい。菌埋め込み用資材は殺菌の有無を問わないが、殺菌することができる。

0018

菌埋め込み用資材として、バーク堆肥、ハタケシメジ廃菌床、スギオガクズ、広葉樹オガクズを選び、この菌埋め込み用資材のみを含水率約63質量%に水分調整し、試験管の底より内容積の約8割まで供試菌埋め込み用資材を詰めた。なお、埋め込み用資材は無殺菌の培地である。その埋め込み用資材の上部にオオイチョウタケの種菌を接種した。オオイチョウタケ種菌を接種後、温度10℃の条件で培養し、接種3日目より33日間の菌糸の伸長量をそれぞれn=3にて測定した。菌糸の伸長量は試験管の外側から菌埋め込み用資材内で伸長している菌糸の長さを直定規にて測定した。結果を表1に示す。

0019

バーク堆肥またはハタケシメジ廃菌床にて良好なオオイチョウタケ菌糸の伸長が見られた。なお、バーク堆肥の代わりに腐葉土、ピートモス、籾殻堆肥を用いてもオオイチョウタケ菌糸の伸長が見られた。

0020

上記無殺菌のバーク堆肥を用いて、培養温度と菌糸の伸長量とを測定した。試験方法は上記と同様にバーク堆肥の含水率約63質量%に水分調整し、試験管の底より内容積の約8割までバーク堆肥を詰めてそのバーク堆肥の上部にオオイチョウタケの種菌を接種した。その後、培養温度を5、10、15、20、25、30℃にそれぞれ設定して、接種3日目より33日間の菌糸伸長量を上記と同様にして測定した。測定数はn=5とした。結果を表2に示す。

0021

10℃および15℃の培養温度でコンタミもなく菌糸が良好に成長したが、20℃以上の培養温度では菌糸伸長が途中で停止した。

0022

菌埋め込み用資材2は、きのこ栽培用の容器3内に収容される。容器としては、プラスチックケースなど通常の容器を用いることができる。好ましくは後述する埋め込み方法に適した大きさの深さの浅い角形または円形の容器が好ましい。また、容器の材質は、例えばプラスチックケースや金属製の容器を使用し、容器の中が乾燥しにくいものを選ぶことが好ましい。

0023

オオイチョウタケの菌床埋め込み方法としては、上記培養されて菌糸が容器内で十分に蔓延した菌床となるように以下の方法で菌埋め込み用資材に埋め込み、菌糸塊を作製することが好ましい。
予め上記のように作製した菌床同士を用いて混合または接触させて菌糸体を融合させ大型の菌床である菌糸塊を作製する好ましい方法として、以下の(1)〜(3)の方法がある。
(1)埋め込みに使用する容器の中に、菌埋め込み用資材を入れて、上記のように作製した菌床を小分けした複数の菌床に割って、この小分けした菌床同士を密着もしく接触させて並べて配置する方法。
(2)埋め込みに使用する容器3の中に、菌埋め込み用資材2を入れて、菌床をほぐした菌床1aを入れて追培養し、再び発菌してきた菌糸体同士が融合することにより、大きなマット状の菌床を作製する方法(図1(c))。
(3)埋め込みに使用する容器の中に、上記のように作製した菌床とほぐした菌床または菌掻きくず等を一緒に入れて追培養し、再び発菌してきた菌糸体同士が融合することにより、大きなマット状の菌床を作製する方法。

0024

いずれの場合も、容器3に埋め込んだ菌床1aの隙間が埋め込み用資材2で囲まれるようにする。そのため、埋め込みの具体的方法としては、菌糸塊をばらした菌床1aとし(図1(b))、予め容器内3に敷き詰められた菌埋め込み用資材2上にばらした菌床1aを密着もしく接触させて配置する(図1(c))。次いで菌埋め込み用資材2を用いて菌床1aを被覆する(図1(d))。

0025

ここで、オオイチョウタケの菌床埋め込み方法において、上記菌床1aは、容器3を上面からみて、容器内壁面3aの少なくとも一面から所定の距離tを離して配置することが好ましい。すなわち、容器3内に配置されている菌床1aの上下方向ではなく、前後左右方向の少なくとも一方向には菌床1aを配置しない菌埋め込み用資材2が存在する。所定の距離tとしては容器3の横方向距離をt0として、[t/t0=1/10〜9/10]であることが好ましい。より好ましくは[t/t0=6/10〜8/10]である。距離tの範囲が1/10より短くなると容器横方向への菌糸の成長が少なくなり、また9/10をこえると菌糸の絶対量が少なく、菌糸成長に時間がかかり、いずれもオオイチョウタケの子実体が発生が望めない。

0026

次いで、埋め込み容器3を20℃未満、好ましくは5〜15℃の温度に保持して、オオイチョウタケの菌糸体が発菌して融合することを促し、さらに培養して菌糸を成長させる(図1(e))。発菌して融合することで菌床は一体化した菌糸塊1bとなる。また、菌糸の成長方向は菌糸塊1bが配置されていない菌埋め込み用資材方向となる横方向に成長する。
20℃未満の雰囲気に保持する期間は、菌埋め込み方法にも依存するが1〜12カ月間で、例えば5〜15℃の温度にて約6〜8カ月間が好ましい。

0027

オオイチョウタケは菌糸を成長させたままでは子実体が発生しない。その後、オオイチョウタケの子実体を発生させるためには、成長させた菌糸を高い温度で再度培養した後に、再度低温に保持することが重要である。具体的には、容器を20℃以上30℃未満の雰囲気に保持して培養した後に20℃未満、相対湿度70%以上の雰囲気に保持することが重要である。

0028

菌糸成長後の工程を図1(f)〜図1(j)に示す。
図1(f)および図1(g)は再度培養したときの菌糸の状態を示す図である。埋め込み容器3を20℃の温度に保持して約1カ月、その後25℃の温度に保持して約1カ月培養することにより、菌糸に夏場地温に準じた温度刺激を与え原基形成誘導する。

0029

その後18℃、相対湿度100%の雰囲気に移動させることで約2週間後にオオイチョウタケの子実体4が発生した(図1(h)〜図1(j))。図1(h)は18℃、相対湿度100%の雰囲気に移動させた直後の状態であり、図1(i)および(j)は、オオイチョウタケの子実体4の発生を示す図である。

0030

実施例1
菌床の作製:
市販の2.5kg用のきのこ栽培袋を10袋用意して、この栽培袋に絶乾質量比でバーク堆肥100質量部に対して、ビール粕を50質量部、米ぬかを24質量部配合し、含水率を63質量%に調整した培地2.5kgを充填し、118℃で90分間高圧殺菌を行なった。放冷後オオイチョウタケ種菌を接種し、温度23℃、相対湿度70%に調整した室内で菌糸が十分に蔓延するまで75日間培養した。出来上がった菌床をそれぞれ栽培袋から取り出し、菌床をほぐした。

0031

菌床の埋め込みと菌糸塊への成長:
内径が縦700mm、横360mm、深さ150mmプラスチック製容器を準備して、この容器の底に約2Lのバーク堆肥を敷き、容器上面よりみて、横方向長さの2/3にほぐされたオオイチョウタケ菌床3kgを敷き詰める。次いで約8Lのバーク堆肥を用いてオオイチョウタケ菌床を埋め込み、10℃で7カ月培養した。

0032

菌糸の養生と子実体の発生:
その後、プラスチックケースを20℃の温度に保持して1カ月間、その後25℃の温度に保持して1カ月間培養した後、18℃、相対湿度100%の雰囲気に移動させて2週間後にオオイチョウタケの子実体が発生した。子実体は合計2本、610gのオオイチョウタケが屋内人工栽培で得られた。

0033

比較例1
菌床の埋め込みと菌糸塊への成長過程において、プランター上面よりみて、横方向長さの全面にほぐされたオオイチョウタケ菌床を敷き詰める以外は実施例1と同様な方法でオオイチョウタケの屋内人工栽培を行なったがオオイチョウタケの子実体は発生しなかった。

実施例

0034

比較例2
実施例1における菌糸の成長と子実体の発生過程において、容器を20℃の温度に保持して1カ月間、その後25℃の温度に保持して1カ月間培養した後、21℃、相対湿度100%の雰囲気に移動させて1カ月間経過してもオオイチョウタケの子実体は発生しなかった。

0035

オオイチョウタケの屋内人工栽培方法に初めて成功した本発明は、屋内環境を制御することにより、いつでもオオイチョウタケが栽培できるので、きのこ産業に広く利用できる。

0036

1菌床
2 菌埋め込み用資材
3容器
4 オオイチョウタケの子実体

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