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技術 テレマティクス端末

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 柴田直人
出願日 2014年3月14日 (6年9ヶ月経過) 出願番号 2014-051110
公開日 2015年10月5日 (5年2ヶ月経過) 公開番号 2015-177279
状態 特許登録済
技術分野 交通制御システム 移動無線通信システム 警報システム 電話通信サービス 電話機の機能
主要キーワード 再初期化処理 温度用 STATUSコマンド 基礎ファイル 連絡番号 検出失敗 環境測定 電力センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年10月5日)のものです。
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図面 (8)

課題

IMの検出に失敗した場合であっても,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるテレマティクス端末を提供する。

解決手段

テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2を初期化処理する際,UIM2から加入者識別コードを読み取ってRAM14に保持した後,UIM2を検出するUIM検出処理(S5)を行い,UIM2を正常に検出できなかった場合,UIM2の状態が異常状態であると判定する。制御手段10は,UIM2の状態が異常状態であると判定した後に移動体通信網3への接続要求を受けると,移動体通信網3への接続要求が,緊急通報を発信する動作によるものであるか確認し,緊急通報を発信する動作によるものである場合,RAM14に保持している加入者識別コードを利用して移動体通信網3へ接続し,緊急通報を発信する。

概要

背景

移動体通信網を利用して自動車などに情報サービスを提供するテレマティクスの一つとして,交通事故等の緊急事態が発生した際,緊急通報を所定の緊急連絡先発信する車両緊急通報サービス(例えば,特許文献1)の実用化が検討されている。

車両緊急通報サービスを利用するためには,移動体通信機能を少なくとも有するテレマティクス端末を車両に搭載することが必要で,特許文献1の「従来技術」には,車両緊急通報サービスで用いるテレマティクス端末は,移動体通信機能に加え,緊急時に緊急通報を発信する機能,緊急通報に含ませる車両の位置情報を検出する機能および衝突検知センサ横転検知センサを用いて緊急事態を検知する機能を有することが記載されている。

移動体通信網を利用してデータ通信するためには,携帯電話と同様に,移動体通信用の加入者識別モジュールとなるUIM(UIM: User Identity Module)が必要となる。UIMは,移動体通信に必要な情報やアプリケーションを記憶した媒体である。

UIMを装着した移動体通信用の端末は,UIMが装着されていることを確認するために,コマンド(3GPP TS 31.101で定義されているSTATUSコマンド)を送信してUIMを検出するUIM検出処理を定期的(例えば,30秒毎)に行い,UIMの検出に失敗した場合,UIMの状態が異常状態であると判断し,UIMが異常であることを示すメッセージディスプレイに表示させるとともに,移動体通信用の端末で利用可能な機能を制限することが一般的である。

UIMの検出失敗は様々な原因で発生する。例えば,特許文献2には,接触型ICカードであるETCカードETC用車載器に挿入させた場合,車両の走行中の振動等によって,ETC用の車載器とETCカードとの間で接点不良が発生し,ETCカードが走行中に非活性化状態になることが記載されている。なお,特許文献3では,ETCカードの非活性化状態を解消するために,ETC用の車載器と接続しているカーナビゲーションは,ETC用の車載器の電源を一旦オフした後,再びオンするリセット動作を実行する。

UIMの検出に失敗する原因は,上述した原因のみならず,UIMが備えるセキュリティ機能に因る場合もある。UIMはモバイル決済で用いられることもあるため,UIMに実装されるICチップには,クレジットカード用のICチップと同様に,故障利用解析サイドチャネル攻撃および物理攻撃に対するセキュリティ機能が要求される。

例えば,動作状態(例えば,クロック周波数電力および温度)を変動させる故障利用解析への対策が施されたICカードとして,動作状態を測定するセンサ(例えば,クロック周波数センサ,電力センサおよび温度センサ)を備えたICカードが特許文献3で開示されている。なお,特許文献3では,動作状態を測定するセンサの測定結果レスポンスに含ませているが,特許文献3の「背景技術」に記載があるように,動作状態を測定するセンサの測定結果が基準値外れた場合,ICカードの動作を停止させることが一般的である。

上述のセキュリティ機能を備えたUIMを移動体通信用の端末に装着させた場合,何らかの理由で,動作状態を測定するセンサの測定結果が基準値を外れると,UIMの動作が停止し,UIMの検出に失敗するため,移動体通信用の端末で利用可能な機能が制限されてしまう。

とりわけ,車両緊急通報サービスの場合,交通事故等の緊急事態が発生した際に動作するシステムであることを考慮すると,交通事故が発生した際の衝撃によって,UIMの動作状態(例えば,電圧)が変動し,上述のセキュリティ機能によってUIMの動作が停止してしまうことが想定できる。

概要

UIMの検出に失敗した場合であっても,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるテレマティクス端末を提供する。テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2を初期化処理する際,UIM2から加入者識別コードを読み取ってRAM14に保持した後,UIM2を検出するUIM検出処理(S5)を行い,UIM2を正常に検出できなかった場合,UIM2の状態が異常状態であると判定する。制御手段10は,UIM2の状態が異常状態であると判定した後に移動体通信網3への接続要求を受けると,移動体通信網3への接続要求が,緊急通報を発信する動作によるものであるか確認し,緊急通報を発信する動作によるものである場合,RAM14に保持している加入者識別コードを利用して移動体通信網3へ接続し,緊急通報を発信する。

目的

移動体通信網を利用して自動車などに情報サービスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

IM初期化処理する際,前記UIMから加入者識別コードを読み取ってメモリに保持した後,装着されている前記UIMを検出するUIM検出処理を行い,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった場合,前記UIMの状態が異常状態であると判定して利用可能な機能を制限する制御手段を備え,前記制御手段は,前記UIMの状態が異常状態であると判定した後に移動体通信網への接続要求を受けると,移動体通信網への接続要求が,緊急通報発信する動作によるものであるか確認し,緊急通報を発信する動作によるものである場合,メモリに保持している前記加入者識別コードを利用して移動体通信網へ接続し,緊急通報を発信し,緊急通報を発信する動作によるものでない場合,移動体通信網へ接続しないことを特徴とするテレマティクス端末

請求項2

前記制御手段は,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった場合,前記UIMを再初期化処理し,再初期化処理に連続して失敗した回数規定値を超えると,前記UIMの状態が異常状態であると判定することを特徴とする,請求項1に記載したテレマティクス端末。

請求項3

前記UIMの動作環境を測定する環境測定手段を備え,前記制御手段は,前記UIMの状態が異常状態であると判定すると,前記環境測定手段の出力から環境異常が発生したか否かを確認し,確認結果をメモリに保持しておき,前記UIMの状態が異常状態であると判定した後,緊急通報を発信する動作による移動体通信網への接続要求を受けると,環境異常の発生があった場合のみ,メモリに保持している前記加入者識別コードを利用して移動体通信網へ接続し,緊急通報を発信することを特徴とする,請求項1または2に記載したテレマティクス端末。

技術分野

0001

本発明は,移動体通信網を利用してサービスを提供するテレマティクス(Telematics)で用いるテレマティクス端末に関し,更に詳しくは,緊急時に緊急通報を緊急連絡先発信する緊急通報機能を有するテレマティクス端末に関する。

背景技術

0002

移動体通信網を利用して自動車などに情報サービスを提供するテレマティクスの一つとして,交通事故等の緊急事態が発生した際,緊急通報を所定の緊急連絡先へ発信する車両緊急通報サービス(例えば,特許文献1)の実用化が検討されている。

0003

車両緊急通報サービスを利用するためには,移動体通信機能を少なくとも有するテレマティクス端末を車両に搭載することが必要で,特許文献1の「従来技術」には,車両緊急通報サービスで用いるテレマティクス端末は,移動体通信機能に加え,緊急時に緊急通報を発信する機能,緊急通報に含ませる車両の位置情報を検出する機能および衝突検知センサ横転検知センサを用いて緊急事態を検知する機能を有することが記載されている。

0004

移動体通信網を利用してデータ通信するためには,携帯電話と同様に,移動体通信用の加入者識別モジュールとなるUIM(UIM: User Identity Module)が必要となる。UIMは,移動体通信に必要な情報やアプリケーションを記憶した媒体である。

0005

UIMを装着した移動体通信用の端末は,UIMが装着されていることを確認するために,コマンド(3GPP TS 31.101で定義されているSTATUSコマンド)を送信してUIMを検出するUIM検出処理を定期的(例えば,30秒毎)に行い,UIMの検出に失敗した場合,UIMの状態が異常状態であると判断し,UIMが異常であることを示すメッセージディスプレイに表示させるとともに,移動体通信用の端末で利用可能な機能を制限することが一般的である。

0006

UIMの検出失敗は様々な原因で発生する。例えば,特許文献2には,接触型ICカードであるETCカードETC用車載器に挿入させた場合,車両の走行中の振動等によって,ETC用の車載器とETCカードとの間で接点不良が発生し,ETCカードが走行中に非活性化状態になることが記載されている。なお,特許文献3では,ETCカードの非活性化状態を解消するために,ETC用の車載器と接続しているカーナビゲーションは,ETC用の車載器の電源を一旦オフした後,再びオンするリセット動作を実行する。

0007

UIMの検出に失敗する原因は,上述した原因のみならず,UIMが備えるセキュリティ機能に因る場合もある。UIMはモバイル決済で用いられることもあるため,UIMに実装されるICチップには,クレジットカード用のICチップと同様に,故障利用解析サイドチャネル攻撃および物理攻撃に対するセキュリティ機能が要求される。

0008

例えば,動作状態(例えば,クロック周波数電力および温度)を変動させる故障利用解析への対策が施されたICカードとして,動作状態を測定するセンサ(例えば,クロック周波数センサ,電力センサおよび温度センサ)を備えたICカードが特許文献3で開示されている。なお,特許文献3では,動作状態を測定するセンサの測定結果レスポンスに含ませているが,特許文献3の「背景技術」に記載があるように,動作状態を測定するセンサの測定結果が基準値外れた場合,ICカードの動作を停止させることが一般的である。

0009

上述のセキュリティ機能を備えたUIMを移動体通信用の端末に装着させた場合,何らかの理由で,動作状態を測定するセンサの測定結果が基準値を外れると,UIMの動作が停止し,UIMの検出に失敗するため,移動体通信用の端末で利用可能な機能が制限されてしまう。

0010

とりわけ,車両緊急通報サービスの場合,交通事故等の緊急事態が発生した際に動作するシステムであることを考慮すると,交通事故が発生した際の衝撃によって,UIMの動作状態(例えば,電圧)が変動し,上述のセキュリティ機能によってUIMの動作が停止してしまうことが想定できる。

先行技術

0011

特開2000−232533号公報
特開2009−80540号公報
特開2012−27667号公報

発明が解決しようとする課題

0012

そこで,本発明は,装着されているUIMを検出するUIM検出処理においてUIMの検出に失敗した場合であっても,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるテレマティクス端末を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

上述した課題を解決する第1の発明は,UIMを初期化処理する際,前記UIMから加入者識別コードを読み取ってメモリに保持した後,所定のコマンドを前記UIMに送信し,装着されている前記UIMを検出するUIM検出処理を定期的に行い,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった場合,前記UIMの状態が異常状態であると判定して利用可能な機能を制限する制御手段を備え,前記制御手段は,前記UIMの状態が異常状態であると判定した後に移動体通信網への接続要求を受けると,移動体通信網への接続要求が,緊急通報を発信する動作によるものであるか確認し,緊急通報を発信する動作によるものである場合,メモリに保持している前記加入者識別コードを利用して移動体通信網へ接続し,緊急通報を発信し,緊急通報を発信する動作によるものでない場合,移動体通信網へ接続しないことを特徴とするテレマティクス端末である。上述した第1の発明によれば,前記UIM検出処理に失敗した場合であっても,メモリに保持している前記加入者識別コードを利用して緊急通報を発信できるようになる。

0014

更に,第2の発明は,第1の発明に記載したテレマティクス端末において,前記制御手段は,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった場合,前記UIMを再初期化処理し,再初期化処理に連続して失敗した回数規定値を超えると,前記UIMの状態が異常状態であると判定することを特徴とする。上述した第2の発明によれば,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった場合,前記UIMを再初期化処理することで,再初期化処理で前記UIMの異常を解消できるケースでは,前記テレマティクス端末が前記UIMの異常状態と判定する前に,前記UIMの異常を解消できる。

0015

更に,第3の発明は,第1の発明または第2の発明に記載したテレマティクス端末において,前記UIMの動作環境を測定する環境測定手段を備え,前記制御手段は,前記UIMの状態が異常状態であると判定すると,前記環境測定手段の出力から環境異常が発生したか否かを確認し,確認結果をメモリに保持しておき,前記UIMの状態が異常状態であると判定した後,緊急通報を発信する動作による移動体通信網への接続要求を受けると,環境異常の発生があった場合のみ,メモリに保持している前記加入者識別コードを利用して移動体通信網へ接続し,緊急通報を発信することを特徴とする。上述した第3の発明によれば,前記UIM検出処理において前記UIMを正常に検出できなかった原因が,前記UIMの動作環境の異常と判定できたときのみ,緊急通報を発信でき,それ以外の原因の場合は,緊急通報を発信しないようにすることができる。

発明の効果

0016

このように,本発明よれば,装着されているUIMを検出するUIM検出処理においてUIMの検出に失敗した場合であっても,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるテレマティクス端末を提供できる。

図面の簡単な説明

0017

実施形態1に係るテレマティクス端末を説明する図。
UIMのファイル構造を説明する図。
UIMの状態を遷移させるテレマティクス端末の動作を説明する第1図。
移動体通信網への接続要求を受けた時のテレマティクス端末の動作を説明する第1図。
実施形態2に係るテレマティクス端末を説明する図。
UIMの状態を遷移させるテレマティクス端末の動作を説明する第2図。
移動体通信網への接続要求を受けた時のテレマティクス端末の動作を説明する第2図。

実施例

0018

ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
(実施形態1)

0019

図1は,実施形態1に係るテレマティクス端末1を説明する図である。実施形態1に係るテレマティクス端末1は,交通事故等の緊急事態が発生した際,移動体通信網3を利用して,緊急通報を緊急センタ4bの緊急連絡番号へ発信する緊急通報機能を有する端末で,図1では,テレマティクス端末1を車両4aに設置している。なお,テレマティクス端末1に備えさせる機能は,上述の緊急通報機能のみならず,コンピュータクラウドと接続させることで,電子メールなど様々な機能をテレマティクス端末1に備えさせることが検討されている。

0020

図1に図示したように,テレマティクス端末1に装着して用いるUIM2は,接触型ICカードの一種であり,8個の接触端子を有するコンタクト基材にICチップを実装したICモジュールカード基材に埋め込んだ媒体で,物理的および論理的な特徴は3GPP TS 31.101で定義され,ファイル構造は3GPP TS 31.102で定義されている。

0021

図2は,UIM2のファイル構造を説明する図である。図2に図示したファイル構造20では,実施形態1に係るUIM2のは,一つのMF(Master File)21と,UIM2に係る情報を記憶するアプリケーション専用ファイル(ADF: Application Dedicated File)であるADF_UIM22を少なくとも有する。ADF_UIM22の下には,移動体通信網3への接続に必要な情報を記憶する基礎ファイル(EF: Elementary File)23として,加入者識別コードを記憶するEF23aと,緊急センタ4bの連絡先である緊急連絡番号を記憶するEF23bが設けられている。なお,図2では,緊急通報に係る情報を記憶するEF23として,緊急連絡番号を記憶するEF23bしか図示していないが,加入者血液型病歴等を記憶するEF23等を設けることもできる。

0022

図1に図示したように,実施形態1に係るテレマティクス端末1は,移動体通信手段11,制御手段10,UIMインターフェース12を備え,更に,メモリとして,読み出し専用のメモリであるROM(Read#Only Memory)13,そして,揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)14を備える。

0023

テレマティクス端末1の移動体通信手段11は,テレマティクス端末1が移動体通信するための手段で,移動体通信網3を利用して送信するデータをエンコードした電気信号変調して送信する回路や,移動体通信網3を介して受信した電気信号を復調した後にデコードする回路等から構成され,テレマティクス端末1の移動体通信手段11には,移動体通信用のアンテナ11aが接続されている。

0024

テレマティクス端末1のUIMインターフェース12は,テレマティクス端末1がUIM2と通信するための手段で,UIM2が有する接触端子と電気的に接続する接続端子,UIM2へ送信するデータをエンコードした電気信号を変調して送信する回路,そして,UIM2から受信した電気信号を復調した後にデコードする回路等から構成される。

0025

テレマティクス端末1の制御手段10は,具体的にはCPUで,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2の状態を示す情報をRAM14に保持し,UIM2の状態に応じて,テレマティクス端末1で利用可能な機能を制限する。なお,UIM2の状態に応じて機能制限するコンピュータプログラムはROM13に記憶されている。

0026

図3は,UIM2の状態を遷移させるテレマティクス端末1の動作を説明する第1図である。テレマティクス端末1の制御手段10は,テレマティクス端末1が起動すると,UIM2の状態を初期化前状態に変更した後(S1),初期化処理を実行する(S2)。なお,UIM2の状態の変更は,RAM14に保持しているUIM2の状態を示す情報を変更することでなされる。

0027

初期化前状態は,UIM2を初期化する前の状態である。初期化前状態において,テレマティクス端末1の制御手段10は,加入者識別コード等をUIM2から取得していない。

0028

テレマティクス端末1の制御手段10が実行する初期化処理は,UIM2のリセット処理,移動体通信網3に接続するための情報をUIM2から取得してRAM14に格納する処理を含む。なお,UIM2から取得する情報には,EF23aに格納されている加入者識別コードおよびEF23bに格納されている緊急連絡先が含まれる。

0029

テレマティクス端末1の制御手段10は,初期化処理に成功したか否かを確認し(S3),初期化処理に成功すると,UIM2の状態を初期化前状態から動作中状態に変更する(S4)。動作中状態は,初期化処理に成功した後の状態で,テレマティクス端末1で利用可能な機能が制限されない状態である。

0030

なお,初期化処理に失敗すると,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2の装着状態などをユーザに確認させるメッセージ等をディスプレイ(例えば,カーナビゲーションのディスプレイ)に表示させた後,UIM2の状態を動作中状態に遷移させることなく,S1に戻る。

0031

テレマティクス端末1の制御手段10は,初期化処理に成功し,UIM2の状態を動作中状態に変更した後,テレマティクス端末1に装着されたUIM2を検出するUIM検出処理を実行する(S5)。UIM検出処理(S5)において,テレマティクス端末1の制御手段10は,所定のコマンド(例えば,上述のSTATUSコマンド)をUIM2へ送信し,UIM2から受信したレスポンスとレスポンスの期待値を比較する。テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2から受信したレスポンスとレスポンスの期待値が一致すれば,UIM2の検出に成功したと判定し,それ以外の場合(UIM2から受信したレスポンスとレスポンスの期待値が不一致の場合,または,一定期間を超えてもUIM2からレスポンスを受信できなかった場合)は,UIM2の検出に失敗したと判定する。

0032

次に,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM検出処理(S5)の結果を確認し(S6),UIM2の検出に成功したと判定した場合は,所定の時間間隔(例えば,30秒)が経過した後に,S5に戻りUIM検出処理(S5)を実行する。

0033

また,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2の検出に失敗したと判定し他場合,再初期化処理を実行する(S7)。なお,再初期化処理(S7)は,UIM2のリセット処理を含み,テレマティクス端末1の制御手段10は,再初期化処理(S7)を実行する際,RAM14に保持しているUIM2の状態,加入者識別コードおよび緊急連絡先はRAM14から消去しない。

0034

テレマティクス端末1の制御手段10は,再初期化処理(S7)に成功したか否かを確認し,再初期化処理(S7)に成功した場合はS5に戻り,UIM検出処理(S5)を実行する。また,テレマティクス端末1の制御手段10は,再初期化処理に失敗した場合は,再初期化処理(S7)の失敗回数インクリメントした後,この時点における再初期化処理(S7)の失敗回数が,再初期化処理(S7)に設定されている規定回数を超えているか確認する(S9)。

0035

再初期化処理(S7)の失敗回数が,再初期化処理(S7)に設定されている規定回数を超えていない場合,テレマティクス端末1の制御手段10は,S7に戻り再初期化処理(S7)を実行する。また,再初期化処理(S7)の失敗回数が,再初期化処理(S7)に設定されている規定回数を超えている場合,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2の状態を動作中状態から異常状態に変更した後(S10),移動体通信網3への接続要求があるまで待機する(S11)。

0036

再初期化処理(S7)の失敗回数が,再初期化処理(S7)に設定されている規定回数を超えるまで,再初期化処理(S7)を繰り返し実行するのは,車両の振動等によって非活性化したUIM2を活性化させるためである。UIM2が動作不能な状態でなければ,再初期化処理(S7)によってUIM2を活性化できるが,再初期化処理(S7)の失敗回数が,再初期化処理(S7)に設定されている規定回数を超えた場合,何等かの理由によりUIM2が動作不能な状態になっていると考えられる。

0037

図4は,移動体通信網3への接続要求を受けた時のテレマティクス端末1の動作を説明する第1図である。移動体通信網3への接続要求を受けると,テレマティクス端末1の制御手段10は,まず,UIM2の状態が初期化前状態であるか確認する(S20)。

0038

実施形態1に係るテレマティクス端末1が,移動体通信網3への接続要求を受けるタイミングは,移動体通信を利用するサービスを受けるタイミングになる。移動体通信を利用するサービスが緊急通報に係るサービスの場合,緊急通報を発信するタイミングは,緊急通報を発信する動作がなされた時になる。なお,緊急通報を発信する動作は,緊急通報を発信するユーザの操作やエアバックの作動になる。また,コンテンツを受信するサービスの場合,このサービスを受けるタイミングは,コンテンツを受信する時間間隔が経過した時,または,コンテンツを受信する操作がなされた時になる。

0039

UIM2の状態が初期化前状態の場合,テレマティクス端末1の制御手段10は,移動体通信網3への接続に必要な情報をUIM2から取得できていないため,移動体通信網3への接続要求を否認し(S24),移動体通信網3に接続することなく,この手順は終了する。

0040

UIM2の状態が初期化前状態でない場合,UIM2の状態は動作中状態または異常状態のいずれかである。初期化処理に成功していれば,移動体通信網3への接続に必要な情報をUIM2から取得できているため,テレマティクス端末1の制御手段10は,移動体通信網3への接続要求が緊急通報を発信する動作によるものであるかを確認し(S21),緊急通報を発信する動作(例えば,緊急通報を発信するユーザの操作やエアバックの作動)によるものであれば,移動体通信網3への接続要求を容認し(S23),RAM14に保持している加入者識別コードを利用して移動体網へ接続し,RAM14に保持している緊急連絡番号宛てに緊急通報を発信して,この手順は終了する。なお,緊急通報には,加入者識別コードを含ませるのが一般的で,それ以外の情報(例えば,加入者の血液型や病歴等)を含ませることもできる。

0041

また,テレマティクス端末1の制御手段10は,移動体通信網3への接続要求が緊急通報を発信する動作によるものでなければ,UIM2の状態が動作中状態であるか確認する。UIM2の状態が動作中状態であれば,テレマティクス端末1の制御手段10は,移動体通信網3への接続要求を容認し(S23),加入者識別コードを用いて移動体通信網3に接続して,この手順は終了する。

0042

また,テレマティクス端末1の制御手段10は,UIM2の状態が動作中状態でなければ,UIM2の状態は異常状態になるため,テレマティクス端末1の機能制限の一つとして,移動体通信網3への接続要求を否認し(S24),移動体通信網3に接続することなく,この手順は終了する。

0043

このように,上述した実施形態1によれば,テレマティクス端末1は,UIM2の状態が異常状態と判定した後であっても,UIM2の初期化処理に成功してさえすれば,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるようになる。
(実施形態2)

0044

図5は,実施形態2に係るテレマティクス端末5を説明する図である。実施形態2に係るテレマティクス端末5は,交通事故等の緊急事態が発生した際,移動体通信網3を利用して,緊急通報を緊急センタ4bの緊急連絡番号へ発信する緊急通報機能を有する端末で,実施形態1と同様に,UIM6に異常がある場合であっても,緊急通報を緊急センタ4bの緊急連絡番号へ発信できるようにした端末である。

0045

上述の実施形態1では,UIM6の状態が異常状態になった理由に係わらず,UIM6の状態が異常状態であっても,緊急通報を発信できるようにしていたが,実施形態2では,UIM6の状態が異常状態になった理由が,UIM6の動作環境の異常によるものであるかを確認し,UIM6の状態が異常状態になった理由が,UIM6の動作環境の異常によるものと判定できた場合のみ,緊急通報を発信できるようにしている。

0046

実施形態2において,テレマティクス端末5に装着して用いるUIM6の物理的および論理的な特徴およびファイル構造は実施形態1と同じであるが,図5に図示したように,実施形態2に係るUIM6は,故障利用解析に対して耐タンパー性を持たせるために,特許文献3と同様に,UIM6の動作状態を測定する動作状態測定センサ60を少なくとも一つ備え,動作状態測定センサ60の測定結果が基準範囲を外れると,UIM6を動作不能にするセキュリティ機能を備える。なお,UIM6の動作状態を測定する動作状態測定センサ60とは,クロック周波数を計測するセンサ回路,電力を計測するセンサ回路および温度を計測するセンサ回路などを意味する。

0047

図5に図示したように,実施形態2に係るテレマティクス端末5は,実施形態1と同様に,移動体通信手段51,制御手段50,UIMインターフェース52を備え,更に,メモリとして,読み出し専用のメモリであるROM53(Read#Only Memory)および揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)54を備える。なお,実施形態2に係るテレマティクス端末5が備える移動体通信手段51とUIMインターフェース52は実施形態1と同じであるため,ここでは説明を省く。

0048

加えて,実施形態2に係るテレマティクス端末5は,UIM6の環境を測定する環境測定手段55を備え,図5では,環境測定手段55として,UIM6に加わる加速度を測定する加速度センサである環境測定手段55aと,テレマティクス端末5の内部温度を測定する温度センサである環境測定手段55bを図示している。実施形態2において,それぞれの環境測定手段55には,予め基準範囲が定められ,環境測定手段55は,測定結果が基準範囲を外れると,測定結果が基準範囲を外れたことを示す警告信号を出力するように構成されている。

0049

テレマティクス端末5の制御手段50は,具体的にはCPUで,テレマティクス端末5の制御手段50は,UIM6の状態を示す情報をRAM54に保持し,UIM6の状態に応じて,テレマティクス端末5で利用可能な機能を制限する。なお,UIM6の状態に応じて機能制限するコンピュータプログラムはROM53に記憶されている。

0050

図6は,UIM6の状態を遷移させるテレマティクス端末5の動作を説明する第2図である。なお,図7のS30〜S35に係る処理内容は,図3のS1〜S6に係る処理内容と同じであるため,ここでは説明を省く。

0051

UIM検出処理(S34)においてUIM6を正常に検出できなかった場合,テレマティクス端末5の制御手段50は,環境測定手段55が警告信号を出力しているか確認することで,環境異常が発生したか判定する(S36)。

0052

テレマティクス端末5の制御手段50は,環境異常が発生している場合,すなわち,環境測定手段55の少なくとも一つが警告信号を出力している場合,環境異常が発生したことを示す環境異常フラグをRAM54等にセットするなどして,環境異常の発生を記録した後(S37),UIM6の状態を動作中状態から異常状態に変更し(S38),移動体通信網3への接続要求があるまで待機する(S39)。

0053

また,テレマティクス端末5の制御手段50は,環境異常が発生していない場合,すなわち,環境測定手段55の全てが警告信号を出力していない場合,環境異常の発生を記録することなく,UIM6の状態を動作中状態から異常状態に変更し(S38),移動体通信網3への接続要求があるまで待機する(S39)。

0054

UIM検出処理(S34)にてUIM6を正常に検出できなかった場合,テレマティクス端末5の制御手段50が,環境異常の発生を確認するのは,UIM6を正常に検出できなかった原因が,UIM6の動作環境に因るものであるか確認するためである。例えば,加速度センサである環境測定手段55aが警告信号を出力している場合,緊急事態などによって大きな加速度が発生しUIM6が動作不能になったと判定できる。また,温度用センサである環境測定手段55bが警告信号を出力している場合,緊急事態などによって温度が上昇しUIM6が動作不能になったと判定できる。

0055

図7は,移動体通信網3への接続要求を受けた時のテレマティクス端末5の動作を説明する第2図である。移動体通信網3への接続要求を受けると,テレマティクス端末5の制御手段50は,まず,UIM6の状態が初期化前状態であるか確認する(S40)。

0056

実施形態2に係るテレマティクス端末5が,移動体通信網3への接続要求を受けるタイミングは,実施形態1と同様に,移動体通信を利用するサービスを受けるタイミングになる。移動体通信を利用するサービスが緊急通報に係るサービスの場合,緊急通報を発信するタイミングは,緊急事態を発信する動作がなされた時になる。なお,緊急事態を発信する動作は,緊急通報を発信するユーザの操作やエアバックの作動になる。また,コンテンツを受信するサービスの場合,このサービスを受けるタイミングは,コンテンツを受信する時間間隔が経過した時,または,コンテンツを受信する操作がなされた時になる。

0057

UIM6の状態が初期化前状態の場合,テレマティクス端末5の制御手段50は,移動体通信網3に接続するために必要な加入者識別コードをUIM6から取得できていないため,移動体通信網3への接続要求を否認し(S45),移動体通信網3に接続することなく,この手順は終了する。

0058

UIM6の状態が初期化前状態でない場合,テレマティクス端末5の制御手段50は,UIM6の状態が動作中状態であるか確認する(S41)。UIM6の状態が動作中状態であれば,テレマティクス端末5の機能を制限する必要性はないため,移動体通信網3への接続要求が緊急通報を発信する動作によるものである否かにかかわらず,テレマティクス端末5の制御手段50は,移動体通信網3への接続要求を容認し(S44),RAM54に保持している加入者識別コードを利用して移動体通信網3に接続して,この手順は終了する。

0059

UIM6の状態が動作中状態でなければ,UIM6の状態は異常状態になるため,テレマティクス端末5の制御手段50は,移動体通信網3への接続要求が緊急通報を発信する動作(例えば,緊急通報を発信するユーザの操作やエアバックの作動)によるものであるか確認する(S42)。

0060

緊急通報を発信する動作によるものでなければ,テレマティクス端末5の制御手段50は,移動体通信網3への接続要求を否認し(S45),移動体通信網3に接続することなく,この手順は終了する。

0061

また,移動体通信網3への接続要求が緊急通報を発信する動作によるものであれば,テレマティクス端末5の制御手段50は,環境異常の発生が記録されているか確認することで(S43),UIM6の状態が異常状態になった理由が,UIM6の動作環境の異常によるものであるかを確認する。

0062

テレマティクス端末5の制御手段50は,環境異常の発生が記録されていれば,UIM6の状態が異常状態になった原因が,UIM6の動作環境の異常によるもので,故障利用解析等の不正使用によるものではないと判定し,移動体通信網3への接続要求を容認し(S44),RAM54に保持している加入者識別コードを利用して移動体通信網3へ接続し,RAM54に保持している緊急連絡番号宛てに緊急通報を発信して,この手順は終了する。なお,緊急通報には,加入者識別コードを含ませるのが一般的で,それ以外の情報(例えば,加入者の血液型や病歴等)を含ませることもできる。

0063

また,テレマティクス端末5の制御手段50は,環境異常の発生が記録されていなければ,UIM6の状態が異常状態になった原因が,UIM6の動作環境の異常によるものではなく,故障利用解析等の不正使用によるものの可能性があると判定し,移動体通信網3への接続要求を否認し(S45),移動体通信網3に接続することなく,この手順は終了する。

0064

このように,実施形態2によれば,テレマティクス端末5が,UIM6の状態が異常状態と判定した後であっても,UIM6の初期化処理に成功し,UIM6の状態が異常状態になった理由が,UIM6の動作環境によるものと判定できた場合のみ,緊急通報を緊急連絡先宛てに発信できるようになる。

0065

1,5テレマティクス端末
10,50 制御手段
11,51移動体通信手段
12,52 UIMインターフェース
13,53 ROM
14,54 RAM
55環境測定手段
2,6 UIM
3 移動体通信網

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