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技術 無線通信システム及び無線通信方法

出願人 サクサ株式会社東日本電信電話株式会社西日本電信電話株式会社
発明者 滝尾勉三浦崇岩田大輔村上典男四軒家省三
出願日 2014年3月13日 (6年9ヶ月経過) 出願番号 2014-050378
公開日 2015年10月5日 (5年2ヶ月経過) 公開番号 2015-177238
状態 特許登録済
技術分野 時分割多重化通信方式 移動無線通信システム
主要キーワード 設置工事者 ベースセット キャリーパルス 出力カウント値 伝送用クロック 単位通信 工事管理者 隣接スロット
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課題

単位通信期間を構成する複数のスロットの内の一つ置きのスロットを用いて無線通信を行うという条件を満足しながら、原理的に使用可能なスロット数に応じた最大数同時通信を可能にする無線通信システムを提供する。

解決手段

上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続される無線通信システムである。親機のそれぞれは、保持部に保持されている設定が第1の同期位相であるときには、上位装置から受ける基準同期信号に同期し、単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生し、設定が第2の同期位相であるときには、第1の同期信号に対して1タイムスロット分ずれた位相の第2の同期信号を発生し、発生した第1の同期信号又は第2の同期信号に基づいて、複数のスロットの一つ置きのスロットの中から、子機との間での無線通信のためのスロットを確立するようにする。

概要

背景

日本においては、デジタルコードレス電話標準規格T101が、一般社団法人電波産業会(ARIB)により、2011年に策定され、その中に、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)規格技術内容が含まれている。

デジタルコードレス電話のDECT規格においては、親機から子機へのダウンリンクでの通信方式時分割多重方式を使用する時分割複信方式であること、子機から親機へのアップリンクの通信方式は時分割多元接続方式であること、周波数は従来のコードレス電話(2.4GHz)とは異なる1.9GHz帯を使用すること、チャンネル数は、最大5チャンネルであること、などが定められている。

そして、DECT規格においては、符号化データの1チャンネルにおける1フレームは10ミリ秒(ms)であり、図9(A)に示すように、24タイムスロット(以下、タイムスロットは単にスロットという)に分割されている。そして、1フレームの前半の1/2フレーム期間の12スロットS0〜S11は、親機から子機へのダウンリンクに用いられ、後半の1/2フレーム期間の12スロットS12〜S23は、子機から親機へのアップリンクに用いられる(例えば特許文献1(特開2000−287269号公報)参照)。

概要

単位通信期間を構成する複数のスロットの内の一つ置きのスロットを用いて無線通信を行うという条件を満足しながら、原理的に使用可能なスロット数に応じた最大数同時通信を可能にする無線通信システムを提供する。上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続される無線通信システムである。親機のそれぞれは、保持部に保持されている設定が第1の同期位相であるときには、上位装置から受ける基準同期信号に同期し、単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生し、設定が第2の同期位相であるときには、第1の同期信号に対して1タイムスロット分ずれた位相の第2の同期信号を発生し、発生した第1の同期信号又は第2の同期信号に基づいて、複数のスロットの一つ置きのスロットの中から、子機との間での無線通信のためのスロットを確立するようにする。

目的

この発明は、以上のように、単位通信期間を構成する複数のスロットの内の一つ置きのスロットを用いて無線通信を行うという条件を満足しながら、原理的に使用可能なスロット数に応じた最大数の同時通信を可能にする無線通信システム及び無線通信方法を提供する

効果

実績

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請求項1

上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続されると共に、前記親機と前記1又は複数の子機との間では、単位通信期間を複数のタイムスロットに分割し、その一つのタイムスロットを用いてTDMATDD方式無線通信を行うようにする無線通信システムにおいて、前記親機のそれぞれは、第1の同期位相と第2の同期位相のいずれかの設定を保持する保持部と、前記保持部に保持されている前記設定が前記第1の同期位相であるときには、前記上位装置から受ける基準同期信号に同期し、前記単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生し、前記保持部に保持されている前記設定が前記第2の同期位相であるときには、前記第1の同期信号に対して1タイムスロット分ずれた位相の、前記単位通信期間を1周期とする第2の同期信号を発生する同期信号発生回路と、前記同期信号発生回路からの前記第1の同期信号又は前記第2の同期信号に基づいて、前記複数のタイムスロットの一つ置きのタイムスロットの中から、前記子機との間での無線通信のためのタイムスロットを確立して、前記子機との間で無線通信を行う無線通信回路と、を備えることを特徴とする無線通信システム。

請求項2

前記単位通信期間の前半の期間と後半の期間の一方が前記親機から前記子機への送信用の期間とされ、他方が前記子機から前記親機への送信用の期間とされ、前記第2の同期信号は、前記第1の同期信号に対して前記単位通信期間の1/2の期間分と前記1タイムスロット分の和の分ずれた位相とされてなることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。

請求項3

前記親機と前記1又は子機とからなる前記コードレス通信装置は、前記親機が前記上位装置に接続されることで、前記上位装置に登録されるものであり、前記上位装置は、前記親機が接続される毎に、前記第1の同期位相を設定する第1の設定情報と前記第2の同期位相を設定する第2の設定情報とを交互に前記親機に送り、前記親機は、前記上位装置から送られてくる前記第1の設定情報または前記第2の設定情報を記憶部に記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。

請求項4

前記親機と前記1又は子機とからなる前記コードレス通信装置は、前記親機が前記上位装置に接続されることで、前記上位装置に登録されるものであり、前記上位装置は、前記親機が接続されたときに、当該接続された前記親機に前記第1の同期位相を設定する第1の設定情報または前記第2の同期位相を設定する第2の設定情報を送り、前記親機が備える記憶部に自動的に記憶させるようにすると共に、前記上位装置に接続された前記コードレス通信装置の親機に、前記第1の設定情報を供給したか、前記第2の設定情報を供給したかを記憶保持する設定情報記憶保持部を備え、前記上位装置は、前記設定情報記憶保持部に記憶されている設定情報に基づいて、前記上位装置に接続されている複数個の前記親機の前記記憶部に記憶される情報が、前記第1の設定情報と、前記第2の設定情報とが同数となるように、新たに接続された前記親機に前記第1の設定情報または前記第2の設定情報のいずれかを供給するかを決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。

請求項5

前記親機は、前記子機との間での無線通信のためのタイムスロットの確立ができなかったときには、前記同期信号発生回路から、前記第1の同期信号と前記第2の同期信号のうち、前記記憶部に記憶されていない方の同期位相の同期信号を発生させるように、前記同期信号発生回路を切り替えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の無線通信システム。

請求項6

無線通信システムは、電話装置であって、前記上位装置は、電話回線に接続される主装置であり、前記コードレス通信装置は、コードレス電話装置であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の無線通信システム。

請求項7

上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続されると共に、前記親機と前記1又は複数の子機との間では、単位通信期間を複数のタイムスロットに分割し、その一つのタイムスロットを用いてTDMA/TDD方式の無線通信を行うようにする無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記親機のそれぞれは、第1の同期位相と第2の同期位相のいずれかの設定を保持する保持部を備えていて、前記親機のそれぞれは、前記保持部に保持されている前記設定が前記第1の同期位相であるときには、前記上位装置から受ける基準同期信号に同期し、前記単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生し、前記保持部に保持されている前記設定が前記第2の同期位相であるときには、前記第1の同期信号に対して1タイムスロット分ずれた位相の、前記単位通信期間を1周期とする第2の同期信号を発生し、発生した前記第1の同期信号又は前記第2の同期信号に基づいて、前記複数のタイムスロットの一つ置きのタイムスロットの中から、前記子機との間での無線通信のためのタイムスロットを確立するようにすることを特徴とする無線通信方法。

技術分野

0001

この発明は、デジタルコードレス電話に適用して好適なTDMA(Time Division Multiple Access;時分割多元接続)/TDD(Time Division Duplex;時分割二重化)方式の無線通信方式を利用した無線通信システム及び無線通信方法に関する。

背景技術

0002

日本においては、デジタルコードレス電話の標準規格T101が、一般社団法人電波産業会(ARIB)により、2011年に策定され、その中に、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)規格技術内容が含まれている。

0003

デジタルコードレス電話のDECT規格においては、親機から子機へのダウンリンクでの通信方式時分割多重方式を使用する時分割複信方式であること、子機から親機へのアップリンクの通信方式は時分割多元接続方式であること、周波数は従来のコードレス電話(2.4GHz)とは異なる1.9GHz帯を使用すること、チャンネル数は、最大5チャンネルであること、などが定められている。

0004

そして、DECT規格においては、符号化データの1チャンネルにおける1フレームは10ミリ秒(ms)であり、図9(A)に示すように、24タイムスロット(以下、タイムスロットは単にスロットという)に分割されている。そして、1フレームの前半の1/2フレーム期間の12スロットS0〜S11は、親機から子機へのダウンリンクに用いられ、後半の1/2フレーム期間の12スロットS12〜S23は、子機から親機へのアップリンクに用いられる(例えば特許文献1(特開2000−287269号公報)参照)。

先行技術

0005

特開2000−287269号公報

発明が解決しようとする課題

0006

DECT規格のコードレス電話で通話を行う場合、親機から子機へのダウンリンクで1スロット、子機から親機へのアップリンクで1スロットの、合計2スロットを使用することになり、原理的には、1チャンネルで最大で12通話が同時に可能となる。しかし、従来は、隣接スロットを使用する場合のPLL(Phase locked Loop)シンセサイザロックアップタイム(周波数を設定してからPLLによる位相制御が完了するまでの時間)やフルスロット・ロングスロット(フルスロット2つ分を使用したスロット(広帯域))の無線スロット切替制御の困難性を考慮して、一般的には、使用中のスロットと隣接するスロットは空けて、一つ置きのスロットを用いて無線通信を行う。

0007

すなわち、従来は、DECT規格のコードレス電話で通話を行うには、図9(B)に示すように、ダウンリンクでは、一つ置きのスロットS0,S2,S4,S6,S8,S10の6スロットを用い、アップリンクでは、一つ置きのスロットS12,S14,S16,S18,S20,S22の6スロットを用いるようにしており、1チャンネルで最大で6通話分しか同時に通話できない。

0008

ところで、ビジネスホンのような電話ステムとして、主装置構内交換装置)に対して、親機と子機とからなるコードレス電話装置が、内線装置として複数接続されるものが知られている。このような電話システムでは、複数の内線装置、すなわち、複数のコードレス電話装置で同時通話が行えることが重要である。

0009

しかし、内線装置として上述したDECT規格のコードレス電話装置を用いた場合、原理的には1チャンネルで最大で12通話の同時通話が可能であるところ、実際上は、6通話の同時通話しかできず、非効率となっていた。

0010

この発明は、以上のように、単位通信期間を構成する複数のスロットの内の一つ置きのスロットを用いて無線通信を行うという条件を満足しながら、原理的に使用可能なスロット数に応じた最大数同時通信を可能にする無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続されると共に、前記親機と前記1又は複数の子機との間では、単位通信期間を複数のスロットに分割し、その一つのスロットを用いてTDMA/TDD方式の無線通信を行うようにする無線通信システムにおいて、
前記親機のそれぞれは、
第1の同期位相と第2の同期位相のいずれかの設定を保持する保持部と、
前記保持部に保持されている前記設定が前記第1の同期位相であるときには、前記上位装置から受ける基準同期信号に同期し、前記単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生し、前記保持部に保持されている前記設定が前記第2の同期位相であるときには、前記第1の同期信号に対して1スロット分ずれた位相の、前記単位通信期間を1周期とする第2の同期信号を発生する同期信号発生回路と、
前記同期信号発生回路からの前記第1の同期信号又は前記第2の同期信号に基づいて、前記複数のスロットの一つ置きのスロットの中から、前記子機との間での無線通信のためのスロットを確立して、前記子機との間で無線通信を行う無線通信回路と、
を備えることを特徴とする無線通信システムを提供する。

0012

上述の構成の請求項1の発明においては、上位装置に対して、親機と1又は複数の子機とからなるコードレス通信装置が複数接続される無線通信システムにおいて、全てのコードレス通信装置の親機には、上位装置から基準同期信号が供給されている。そのため、全てのコードレス通信装置は、この上位装置からの基準同期信号に対して同期したスロットにおいて、TDMA/TDD方式の無線通信を行う。

0013

親機の保持部には、予め、第1の同期位相と第2の同期位相のいずれかの設定が保持されている。そして、保持部に第1の同期位相が設定されている親機の同期信号発生回路は、上位装置から受ける基準同期信号に同期し、単位通信期間を1周期とする第1の同期信号を発生する。また、保持部に第2の同期位相が設定されている親機の同期信号発生回路は、第1の同期信号に対して1スロット分ずれた位相であって、単位通信期間を1周期とする第2の同期信号を発生する。

0014

そして、親機の無線通信回路のそれぞれは、同期信号発生回路から発生する第1の同期信号又は第2の同期信号に基づいて、複数のスロットの一つ置きのスロットの中から、子機との間での無線通信のためのスロットを確立して、子機との間で無線通信を行う。

0015

この場合に、保持部に第1の同期位相が設定されている親機は、第1の同期信号に基づいた一つ置きのスロットの内の一つのスロットを、子機との間の無線通信のためのスロットとして確立する。一方、保持部に第2の同期位相が設定されている親機は、第1の同期信号とは1スロット分ずれた位相の第2の同期信号に基づいて、子機との間での無線通信のためのスロットを確立するので、その確立されるスロットは、単位通信期間で見ると、第1の同期信号に基づいた一つ置きのスロットとは重ならない、当該第1の同期信号に基づいた一つ置きのスロットに隣接する一つ置きのスロットの一つである。

0016

したがって、この発明によれば、親機のそれぞれは、上位装置からの基準同期信号に同期した一つ置きのスロットの内の一つのスロットで無線通信を行うが、保持部に第1の同期位相が設定されている親機と、保持部に第2の同期位相が設定されている親機とでは、子機との間での無線通信に使用する複数のスロットは、互いに重ならない、隣接したスロットとなっており、実質上、単位通信期間において使用できる全てのスロットを、親機と子機との間で利用することができることになる。

0017

また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、
前記単位通信期間の前半の期間と後半の期間の一方が前記親機から前記子機への送信用の期間とされ、他方が前記子機から前記親機への送信用の期間とされ、
前記第2の同期信号は、前記第1の同期信号に対して前記単位通信期間の1/2の期間分と前記1スロット分の和の分ずれた位相とされてなる
ことを特徴とする無線通信システムである。

0018

この請求項2の発明においては、例えば、単位通信期間の前半の期間が親機から子機への送信用(ダウンリンク用)の期間とされ、単位通信期間の後半の期間が子機から親機への送信用(アップリンク用)の期間とされる。そして、第2の同期信号は、第1の同期信号に対して1/2単位通信期間と1スロット分の和の分ずれた位相とされる。したがって、第1の同期信号と第2の同期信号とでは、ほぼ、一方がダウンリンク用の期間となるとき、他方がアップリンク用の期間となるような関係となる。

0019

したがって、保持部に第1の同期位相が設定されている親機と、保持部に第2の同期位相が設定されている親機とでは、スロットが重ならないのみではなく、ダウンリンク同士及びアップリンク同士が重なることはない。このため、複数のコードレス通信装置との間において、トラフィック混雑を回避でき、送信エラー等を極力防止することができるという効果を奏する。

0020

また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記親機と前記1又は子機とからなる前記コードレス通信装置は、前記親機が前記上位装置に接続されることで、前記上位装置に登録されるものであり、
前記上位装置は、前記親機が接続される毎に、前記第1の同期位相を設定する第1の設定情報と前記第2の同期位相を設定する第2の設定情報とを交互に前記親機に送り、前記親機は、前記上位装置から送られてくる前記第1の設定情報または前記第2の設定情報を記憶部に記憶する
ことを特徴とする無線通信システムである。

0021

この請求項3の発明においては、親機は、上位装置に接続されたときに、上位装置から送られてくる第1の同期位相を設定する第1の設定情報または第2の同期位相を設定する第2の設定情報を受けて、記憶部に記憶するようにする。したがって、親機の記憶部には、第1の同期位相を設定する第1の設定情報または第2の同期位相を設定する第2の設定情報が自動的に記憶される。

0022

しかも、上位装置は、親機が接続される毎に、第1の同期位相を設定する第1の設定情報と第2の同期位相を設定する第2の設定情報とを交互に親機に送るようにしているので、記憶部に第1の同期位相を設定する第1の設定情報が記憶されている親機と、記憶部に第2の同期位相を設定する第2の設定情報が記憶されている親機との数はほぼ等しくなる。よって、単位通信期間における複数のスロットを常に有効に使用することができるようになる。

発明の効果

0023

この発明によれば、単位通信期間を構成する複数のスロットの内の一つ置きのスロットを用いて無線通信を行うという条件を満足しながら、原理的に使用可能なスロット数に応じた最大数の同時通信を可能にする無線通信システムを提供することができる。

0024

また、請求項2の発明によれば、ダウンリンク同士及びアップリンク同士が重なることはないので、複数のコードレス通信装置との間において、トラフィックの混雑を回避でき、送信エラー等を極力防止することができるという効果を奏する。

0025

また、請求項3の発明によれば、親機の保持部には、第1の同期位相を設定する第1の情報または第2の同期位相を設定する第2の設定情報を自動的に記憶することができると共に、記憶部に第1の同期位相を設定する第1の設定情報が記憶されている親機と、記憶部に第2の同期位相を設定する第2の設定情報が記憶されている親機との数をほぼ等しくすることができる。よって、トラフィックの混雑を回避でき、送信エラー等を極力防止することができると共に、単位通信期間における複数のスロットを常に有効に使用することができるようになる。

図面の簡単な説明

0026

この発明による無線通信システムの実施形態の全体の概要を説明するためのブロック図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の要部を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の一部を構成する主装置の詳細構成例を示すブロック図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の要部を説明するためのシーケンス図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の一部を構成する親機の詳細構成例を示すブロック図である。
図5の親機の要部の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の一部の詳細構成例を示すブロック図である。
この発明による無線通信システムの実施形態の他の構成例を示すブロック図である。
DECT規格の1フレームを説明するための図である。

実施例

0027

以下、この発明による無線通信システムの実施形態を、ビジネスホンと呼ばれる電話システムに適用した場合を例にとって、図を参照しながら説明する。

0028

図1は、この発明による無線通信システムの実施形態としての電話システム10の全体の構成例を示すブロック図である。この例の電話システム10においては、上位装置の例としての主装置1に対して、内線電話装置として、複数のコードレス電話装置21、22、・・・、2n(nは2以上の整数。以下同じ)が接続されている。コードレス電話装置21〜2nのそれぞれは、コードレス通信装置の例であり、親機としてのベースセットBS1、BS2、・・・、BSnのそれぞれと、子機としてのハンドセットHS1、HS2、・・・、HSnのそれぞれとからなり、親機BS1〜BSnのそれぞれと、子機HS1〜HSnのそれぞれとは、無線接続される。

0029

なお、親機BS1〜BSnのそれぞれに対しては、複数の子機を無線接続することも可能であるが、この例では、1台の親機に対して、1台の子機が接続される構成とされている。また、図示は省略するが、主装置1に接続される内線電話装置としては、コードレス電話装置21、22、・・・、2nのみではなく、通常のビジネスホンと同様に、デジタルボタン電話端末も接続することも可能である。

0030

そして、この実施形態では、コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnのそれぞれと、子機HS1〜HSnのそれぞれとの間の無線接続は、前述したデジタルコードレス電話のDECT規格を用いたTDMA/TDD方式により行うようにしている。

0031

主装置1は、1又は複数の電話回線L1〜Lm(mは1以上の整数)を収容可能である。そして、コードレス電話装置21〜2nのそれぞれの親機BS1〜BSnが、この主装置1に接続されている。図1の例では、親機BS1〜BSnと主装置1とは有線で接続されているが、無線であってもよい。

0032

主装置1は、複数のコードレス電話装置21〜2nについての呼制御及び回線交換制御、その他のビジネスホンとしての制御を行うと共に、基準同期信号SYNCを複数のコードレス電話装置21〜2nのそれぞれに供給する機能を備えている。基準同期信号SYNCは、この例では、130ミリ秒(ms)周期の信号とされている。

0033

コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnのそれぞれは、主装置1からの基準同期信号SYNCに同期して、DECT規格のデジタルコードレス電話の単位通信期間である1フレーム(10ミリ秒(ms))の周期の同期信号としてのフレーム同期信号を生成し、その生成したフレーム同期信号に基づいて、DECT規格を用いたTDMA/TDD方式の無線通信を子機HS1〜HSnとの間で実行する。したがって、複数のコードレス電話装置21〜2nの全ては、主装置1からの基準同期信号SYNCに同期した動作をする。

0034

そして、この実施形態では、主装置1からの基準同期信号SYNCに対するコードレス電話装置21〜2nのフレーム同期位相として、第1の同期位相と第2の同期位相の2通りが用意されており、コードレス電話装置21〜2nは、その2通りの同期位相のいずれか一方の同期位相のフレーム同期信号で駆動するように設定される。主装置1は、基準同期信号SYNCに対するコードレス電話装置21〜2nのフレーム同期位相を設定するための同期位相設定情報として、第1の同期位相を設定する第1の設定情報SEaと第2の同期位相を設定する第2の設定情報SEbとを発生する。

0035

コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnのそれぞれは、第1の設定情報SEaと第2の設定情報SEbとのいずれかを記憶する記憶部MEM1〜MEMnを備える。この実施形態では、後述するように、親機BS1〜BSnのそれぞれが主装置1に接続されたときに、主装置1から第1の設定情報SEaまたは第2の設定情報SEbのいずれかが、当該主装置に接続された親機BS1〜BSnに供給されて、その記憶部MEM1〜MEMnに自動的に記憶される。この場合に、後述するように、主装置1は、複数のコードレス電話装置21〜2nにおいて、第1の同期位相のフレーム同期信号で動作するコードレス電話装置と第2の同期位相のフレーム同期信号で動作するコードレス電話装置とが同数となるように、第1の設定情報SEaまたは第2の設定情報SEbのいずれかを親機BS1〜BSnのそれぞれに供給するようにする。

0036

親機BS1〜BSnのそれぞれは、それぞれの記憶部MEM1〜MEMnに記憶されている同期位相設定情報に基づいて、第1の同期位相のフレーム同期信号または第2の同期位相のフレーム同期信号を生成し、その生成したフレーム同期信号に基づいて、子機HS1〜HSnとの間で、1フレーム期間の複数のスロットの一つ置きのスロットの内の一つを用いて無線通信を行うように制御する。

0037

ここで、第1の同期位相のフレーム同期信号または第2の同期位相のフレーム同期信号及びこれらのフレーム同期信号に基づいて使用するスロットについて、図2を参照して説明する。

0038

なお、以下の説明において、第1の同期位相の同期を同期Aと称し、第2の同期位相の同期を同期Bと称することとする。

0039

図2(A)は、主装置1から供給される基準同期信号SYNC(130ms周期)を示す。そして、図2(B)は、基準同期信号SYNCに同期するように生成される第1の同期位相、すなわち、同期Aのフレーム同期信号FLA(10ms周期)を示している。また、図2(D)は、第2の同期位相、すなわち、同期Bのフレーム同期信号FLBを示している。この同期Bのフレーム同期信号FLBは、この実施形態では、基準同期信号SYNCに同期すると共に、同期Aのフレーム同期信号FLAに対して、(1/2フレーム分+1スロット分)だけ位相がずれた(遅延した)信号とされる。

0040

親機BS1〜BSnの内、記憶部MEM1〜MEMnに、同期Aを設定する第1の設定情報SEaが記憶されている親機(以下、同期Aの親機という)では、同期Aのフレーム同期信号FLA(図2(B))を生成し、このフレーム同期信号FLAに基づいて、図2(C)に示すように、1フレームの24個のスロットSA0〜SA23のうち、ダウンリンク(親機から子機への送信)では、斜線を付して示す一つ置きのスロットSA0、SA2、・・・、SA10の一つを用い、アップリンク(子機から親機への送信)では、斜線を付して示す一つ置きのSA12、SA14、・・・、SA22の一つを用いて、子機HS1〜HSnの内の対応する子機との間での通信を行う。

0041

また、親機BS1〜BSnの内、記憶部MEM1〜MEMnに、同期Bを設定する第2の設定情報SEbが記憶されている親機(以下、同期Bの親機という)では、同期Bのフレーム同期信号FLB(図2(D))を生成し、このフレーム同期信号FLBに基づいて、図2(E)に示すように、1フレームの24個のスロットSB0〜SB23のうち、ダウンリンク(親機から子機への送信)では、斜線を付して示す一つ置きのスロットSB0、SB2、・・・、SB10の一つを用い、アップリンク(子機から親機への送信)では、斜線を付して示す一つ置きのスロットSB12、SB14、・・・、SB22の一つを用いて、子機HS1〜HSnの内の対応する子機との間での通信を行う。

0042

前述したように、同期Aのフレーム同期信号FLAと、同期Bのフレーム同期信号FLBとは、基準同期信号SYNCに同期に同期している共に、互いに(1/2フレーム分+1スロット分)だけ位相がずれた信号となっているので、図2(C)と図2(E)とを参照することで明らかなように、同期Aの親機と子機との間で無線通信に使用するスロットSA0、SA2、・・・、SA10及びSA12、SA14、・・・、SA22と、同期Bの親機と子機との間で無線通信に使用するスロットSB0、SB2、・・・、SB10及びスロットSB12、SB14、・・・、SB22とは、互いに重なり合わない時間区間となる。

0043

したがって、図2(F)に示すように、同期AのスロットSA0〜SA23の内の一つ置きのスロットSA0、SA2、・・・、SA10及びSA12、SA14、・・・、SA22と、同期BのスロットSB0〜SB23の内のスロットSB0、SB2、・・・、SB10及びスロットSB12、SB14、・・・、SB22の全てが利用可能となるので、1チャンネル当たり12個の同時通話が可能となる。

0044

しかも、同期Aと同期Bとでは、1スロット分位相がずれてはいるが、一方がダウンリンクの1/2フレーム期間のときには、他方はアップリンクの1/2フレーム期間となっており、同期Aの親機と子機との間の無線通信と、同期Bの親機と子機との間の無線通信とで、ダウンリンクのスロット同士、また、アップリンクのスロット同士が隣接することがない。すなわち、同期Aの親機と子機との間の無線通信と、同期Bの親機と子機との間の無線通信とでは、使用するスロットが重ならないのみではなく、ダウンリンク同士及びアップリンク同士が重なることはない。

0045

以上のことから、コードレス電話装置21〜2nの内の複数個が同時通話の状態となったとしても、トラフィックの混雑を回避でき、送信エラー等を極力防止することができるという効果を奏する。

0046

次に、図1の主装置1、親機BS1〜BSn、子機HS1〜HSnのそれぞれの詳細な構成例について説明する。

0047

[主装置1の構成例;図3
図3は、主装置1の構成例を示すブロック図である。この図3に示すように、主装置1は、電話回線L1〜Lmが接続される回線インターフェース11と、コンピュータを搭載して、主装置1の全体を制御するための制御回路12と、回線LSI(Large Scale IntegratedCircuit)部13と、アドレス管理部14と、基準発振器15とを備えて構成されている。

0048

回線インターフェース11は、制御回路12からの制御により、回線L1〜Lnからの音声信号受話音声信号)は、回線LSI部13に供給し、回線からの呼制御信号などの制御信号は、制御回路12に供給する。また、回線インターフェース11は、制御回路12からの制御により、回線LSI部13からの音声信号(送話音声信号)は、回線L1〜Lnを通じて相手方に送信し、制御回路12からの呼制御信号などの制御信号も、回線L1〜Lnを通じて相手方に送信する。

0049

回線LSI部13は、n個の内線電話装置に対応して、n個の内線処理回路131,132,・・・,13nと、タイミング信号生成部130を備える。

0050

タイミング信号生成部130には、水晶振動子を用いた高精度の基準発振器15からの基準クロック信号から伝送用クロック信号CK及び多重化/分割化用タイミング信号TMを生成し、n個の内線処理回路131〜13nに供給する。

0051

n個の内線処理回路131〜13nは、全く同一の構成を備えるもので、それぞれ、音声信号処理部31と、制御信号処理部32と、同期信号処理部33と、多重化/分割化処理部34とからなる。

0052

音声信号処理部31は、回線インターフェース11に接続されると共に、多重化/分割化処理部34に接続されており、回線インターフェース11からの受話音声信号及び多重化/分割化処理部34からの送話音声信号の処理回路である。この音声信号処理部31には、タイミング信号生成部130からの伝送用クロック信号CKが供給されている。

0053

制御信号処理部32は、制御回路12の制御信号入出力端に接続されると共に、多重化/分割化処理部34に接続されており、発信時及び着信時、また、終話時などにおける呼制御信号などの制御信号(主装置1からコードレス電話装置への制御信号と、コードレス電話装置から主装置1への制御信号の両方)の処理回路である。この制御信号処理部32にも、タイミング信号生成部130からの伝送用クロック信号CKが供給されている。

0054

同期信号処理部33は、制御回路12の同期信号出力端に接続されると共に、多重化/分割化処理部34に接続されており、制御回路12からの所定の同期信号パターンを有する基準同期信号SYNCの処理回路である。この同期信号処理部33にも、同様に、タイミング信号生成部130からの伝送用クロック信号CKが供給されている。

0055

多重化/分割化処理部34は、音声信号処理部31、制御信号処理部32、同期信号処理部33に接続されると共に、コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnのそれぞれに接続される。そして、多重化/分割化処理部34は、タイミング信号生成部130からのタイミング信号TMに基づいて、音声信号処理部31からの音声信号と、制御信号処理部32からの制御信号と、同期信号処理部33からの基準同期信号SYNCとを多重化(時分割多重)して多重化信号を生成し、その生成した多重化信号を親機BS1〜BSnのそれぞれに供給する。また、多重化/分割化処理部34は、タイミング信号生成部130からのタイミング信号TMに基づいて、親機BS1〜BSnのそれぞれからの多重化信号を音声信号と制御信号とに分割して、音声信号は音声信号処理部31に、制御信号は制御信号処理部32に、それぞれ供給する。

0056

アドレス管理部14は、主装置1に接続されているコードレス電話装置21〜2nの内線番号と内線処理回路131〜13nのそれぞれとの対応を記憶管理する。この実施形態の電話システム10においては、主装置1にコードレス電話装置21〜2nのいずれかが接続された時に、そのコードレス電話装置の親機は、主装置1に対して接続要求を送る。主装置1は、そのコードレス電話装置の親機からの接続要求を制御信号として受けた内線処理回路が内線処理回路131〜13nの内のいずれであるかを検知することにより、コードレス電話装置が接続された内線処理回路を検知する。そして、制御装置12は、設置工事者や管理者等により設定された内線番号、あるいは自動的に設定された内線番号と、コードレス電話装置が接続された内線処理回路の識別情報とを対応付けてアドレス管理部14に登録する。

0057

そして、この実施形態では、主装置1にコードレス電話装置21〜2nのいずれかが接続された時に、主装置1は、当該接続されたコードレス電話装置21〜2nのいずれかに対して、同期位相設定情報として第1の設定情報SEaまたは第2の設定情報SEbのいずれかを送って、その新たに接続されたコードレス電話装置21〜2nのいずれかを、同期Aと同期Bのいずれで動作させるべきかを設定するようにする。新たに接続されたコードレス電話装置21〜2nのいずれかは、前述したように、主装置1からの同期位相設定情報を受信して、その記憶部(記憶部MEM1〜MEMnのいずれか)に記憶保持することで、同期Aまたは同期Bの同期位相設定情報を自動的に設定する。

0058

この場合に、この実施形態では、主装置1は、新たなコードレス電話装置が接続される毎に、同期Aと同期Bとを交互に割り当てるようにする。

0059

図4は、主装置1に対してコードレス電話装置の親機が接続されたときの処理シーケンスを示す図である。

0060

図4の例においては、まず、主装置1に対して、一番目に、コードレス電話装置21の親機BS1が接続されて、その親機BS1から接続要求が制御信号として、主装置1に送られる。主装置1では、その接続要求を受信して、前述したように、親機BS1が例えば内線処理回路131に接続されたことを検知し、その内線処理回路131と内線番号と対応付けて、アドレス管理部14に記憶することで、親機BS1の登録を行う。そして、登録が終了すると、接続要求に対する応答を、主装置1は、親機BS1に送り、接続の登録が終了したことを通知する。

0061

次に、主装置1は、親機BS1の接続は、一番目であるので、当該親機BS1に対して、同期位相設定情報として、この例では、同期Aを設定する第1の設定情報SEaを制御信号により送る。そして、主装置1は、当該接続してきた親機に対して同期Aを設定する第1の設定情報SEaを送ったことを前回設定情報記憶部に記憶するようにする。

0062

この同期Aを設定する第1の設定情報SEaを受け取ったコードレス電話装置21の親機BS1は、記憶部MEM1に受信した第1の設定情報SEaを記憶し、子機HS1との接続を開始し、同期A用のスロットSA〜SA23のいずれか2つを用いた同期通信を開始するようにする。

0063

次に、主装置1に対して、コードレス電話装置22の親機BS2が2番目に接続されると、その親機BS2から接続要求が制御信号として、主装置1に送られる。主装置1では、その接続要求を受信して、前述と同様にして、親機BS2が例えば内線処理回路132に接続されたことを検知し、その内線処理回路132と内線番号と対応付けて、アドレス管理部14に記憶することで、親機BS2の登録を行う。そして、登録が終了すると、接続要求に対する応答を、主装置1は、親機BS2に送り、接続の登録が終了したことを通知する。

0064

次に、主装置1は、前回設定報記憶部に記憶されている同期位相設定情報を参照して、前回の同期位相設定情報が同期Aを設定する第1の設定情報SEaか、同期Bを設定する第2の設定情報SEbかを判別する。親機BS2の接続は、二番目であり、前回設定情報記憶部に記憶されている同期位相設定情報は、同期Aを設定する第1の設定情報SEaであったので、ここでは、主装置1は、親機BS2に対して、前回とは異なる同期Bを設定する第2の設定情報SEbを制御信号により送る。そして、主装置1は、同期Bを設定する第2の設定情報を前回設定情報記憶部に記憶するようにする。

0065

この同期Bを設定する第2の設定情報SEbを受け取ったコードレス電話装置22の親機BS2は、記憶部MEM2に受信した第2の設定情報SEbを記憶し、子機HS2との接続を開始し、同期B用のスロットSB0〜SB23のいずれか2つを用いた同期通信を開始するようにする。

0066

以下同様にして、主装置1は、新たにコードレス電話装置の親機が接続される毎に、その親機が内線として登録されると共に、同期Aと同期Bのうち、前回とは異なる同期位相を設定するようにする同期位相設定情報を、その接続された親機に送信するようにする。

0067

以上のようにして、主装置1にコードレス電話装置の親機が接続される毎に、同期Aと同期Bとが交互になるように同期位相設定情報が、その接続された親機に供給されて、その親機の記憶部に記憶される。このため、主装置1に複数のコードレス電話装置が接続された時には、同期Aで動作する親機、すなわち、コードレス電話装置と、同期Bで動作する親機、すなわち、コードレス電話装置とが、ほぼ同数ずつ存在する状態となる。したがって、1同期フレームにおいて、トラフィックの混雑をできるだけ回避しつつ、1同期フレームにおける複数のスロットを常に有効かつ効率良く使用することができるようになる。

0068

なお、上述の説明では、次に接続されるコードレス電話装置を同期Aと同期Bのいずれにするかを設定するための情報として、前回設定情報記憶部に前回の同期位相設定情報を記憶しておき、主装置1がこの前回設定情報記憶部を参照することで、今回の同期位相設定情報を第1の設定情報SEaと第2の設定情報SEbのいずれにするかを決定するようにした。

0069

しかし、主装置1に前回設定情報記憶部を設けるのではなく、アドレス管理部14に、主装置1に接続された親機に設定した同期位相設定情報を、当該親機の接続時点の日時情報と共に記憶しておくようにしてもよい。この場合には、主装置1の制御回路12は、アドレス管理部14の記憶情報を参照することで、最後に接続された、つまり前回接続されたコードレス電話装置の親機の同期位相設定情報が、同期Aを設定する第1の設定情報SEaか、同期Bを設定する第2の設定情報SEbかのいずれであるかを判別し、その判別結果に基づいて、新たに接続された親機に送る同期位相設定情報を、第1の設定情報SEaとするか、第2の設定情報SEbとするかを決定するようにする。

0070

また、主装置1に接続された親機に設定した同期位相設定情報を、アドレス管理部14に、親機の接続時点の日時情報と共に記憶しておくようにした場合には、最後に接続された、つまり前回接続されたコードレス電話装置の親機に設定された同期位相設定情報が同期Aか同期Bかに基づいて、次に接続されたコードレス電話装置の親機に提供する同期位相設定情報を定めるのではなく、アドレス管理部14に記憶されている複数個のコードレス電話装置の親機に設定されている同期Aと同期Bとの数が同数になるように、次に接続されたコードレス電話装置の親機に提供する同期位相設定情報を定めるようにしてもよい。この場合には、アドレス管理部14の記憶部からは、一旦、主装置1に接続された後に、接続が解除されたコードレス電話装置についての情報が消去されることを考慮して、現状において、主装置1に接続されている全てのコードレス電話装置において、同期Aと同期Bとが同数になるように、制御回路12は、新たに接続された親機に対する同期位相設定情報を決定することができる。

0071

[コードレス電話装置の構成例]
複数個のコードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSn及び子機HS1〜HSnのそれぞれは、全て同じ構成を備える。そこで、以下の説明では、コードレス電話装置21の親機BS1及び子機HS1の場合を例にとって、親機及び子機の構成例を説明する。

0072

<親機の構成例;図5
図5は、親機BS1の構成例を示すブロック図である。この図5に示すように、親機BS1は、親機BS1の全体を制御するための制御回路41と、回線LSI部42と、同期信号発生回路43と、無線通信回路44と、発振器45及び46とを備えて構成されている。

0073

制御回路41は、コンピュータを搭載して構成されており、前述した同期位相設定情報の記憶部MEM1を備える。そして、制御回路41は、この親機BS1における呼制御などの制御を行う機能を備えると共に、ソフトウエア機能手段として同期切替部411を備える。この同期切替部411は、記憶部MEM1に記憶されている同期位相設定情報により設定される同期A又は同期Bに、当該親機BS1を設定するための同期切替信号を発生し、発生した同期切替信号を同期信号発生回路43に供給する。

0074

回線LSI部42は、主装置1との間で音声信号、制御信号及び同期信号のやり取りをするための回路であり、分割化/多重化処理部421と、制御信号処理部422と、音声信号処理部423と、同期信号処理部424と、PLL(Phase locked Loop)部425とからなる。

0075

PLL部425には、発振器45からの基準周波数発振信号が供給されると共に、主装置1からの多重化信号が供給される。この例では、発振器45の発振信号の周波数は、例えば2048MHz(0.488ナノ秒(ns))とされている。

0076

PLL部425は、主装置1からの多重化信号から、いわゆるセルフクロッキングにより、主装置1のタイミング信号生成部130からのクロック信号CKの成分を抽出し、その抽出したクロック信号CK成分と発振器45からの発振信号とを位相比較して、その比較結果に基づいて、発振器45の発振信号から、クロック信号CK成分に同期する親機BS1のシステムクロック信号SCKを生成する。

0077

そして、PLL部425は、生成したシステムクロック信号SCKを分割化/多重化処理部421、制御信号処理部422、音声信号処理部423、同期信号処理部424のそれぞれに、信号処理用クロック信号として供給すると共に、同期信号発生回路43に供給する。

0078

分割化/多重化処理部421は、主装置1の内線処理回路131に接続されると共に、制御信号処理部422、音声信号処理部423、同期信号処理部424に接続される。そして、分割化/多重化処理部421は、主装置1からの多重化信号から制御信号と音声信号と基準同期信号SYNCを分割して、制御信号は制御信号処理部422に、音声信号は音声信号処理部423に、基準同期信号SYNCは同期信号検出部424に、それぞれ供給する。

0079

また、分割化/多重化処理部421は、制御信号処理部422からの制御信号と、音声信号処理部423からの音声信号とを多重化して多重化信号を生成し、その生成した多重化信号を主装置1に供給する。

0080

制御信号処理部422は、制御回路41の制御信号入出力端に接続されると共に、分割化/多重化処理部421に接続されており、発信時及び着信時、また、終話時などにおける呼制御信号などの制御信号(主装置1からコードレス電話装置21への制御信号と、コードレス電話装置21から主装置1への制御信号の両方)の処理回路である。

0081

音声信号処理部423は、無線通信回路44に接続されると共に、分割化/多重化処理部421に接続されており、無線通信回路44からの子機HS1から受信した受話音声信号及び分割化/多重化処理部421からの送話音声信号の処理回路である。

0082

同期信号検出部424は、分割化/多重化処理部421からの基準同期信号SYNCを受けて、当該基準同期信号SYNCが備える所定の同期信号パターンを検出することで、その検出時点の信号として、基準同期信号SYNCと同期する、基準同期信号SYNCと同一周期(130ms)の基準同期パルスPSを発生する。そして、同期信号検出部424は、発生した基準同期パルスPSを同期信号発生回路43に供給する。

0083

同期信号発生回路43は、カウンタ431と、同期信号生成部432とからなる。カウンタ431には、回線LSI部42の同期信号検出部424からの130msの周期の基準同期パルスPSがプリセット端子に供給されると共に、PLL部425からのシステムクロックSCKがカウント入力として供給される。そして、このカウンタ431の出力カウント値NTが同期信号生成部432に供給される。

0084

同期信号生成部432は、カウンタ431の出力カウント値CNTから、DECT規格のフレーム周期(10ms)の同期Aのフレーム同期信号FLAまたは同期Bのフレーム同期信号のいずれかを発生する。同期信号生成部432には、制御回路41の同期切替部411から、記憶部MEM1に記憶されている同期位相設定情報に基づいて同期Aと同期Bのいずれのフレーム同期信号を生成するかの指示信号となる同期切替信号が供給される。したがって、記憶部MEM1に記憶されている同期位相設定情報が同期Aを設定する第1の設定情報SEaであるときには、同期信号生成部432は、同期Aのフレーム同期信号FLAを生成し、記憶部MEM1に記憶されている同期位相設定情報が同期Bを設定する第2の設定情報SEbであるときには、同期信号生成部432は、同期Bのフレーム同期信号FLBを生成する。同期信号発生回路43は、同期信号生成部432で生成したフレーム同期信号FLAまたはFLBを無線通信回路44に供給する。

0085

図6に、同期Aのフレーム同期信号FLA及び同期Bのフレーム同期信号FLBの生成を説明するためのタイミングチャートを示す。

0086

図6(A)は主装置1から親機BS1に送られてくる信号を示し、CTは制御信号を示し、AUは音声信号を示し、SYNCは基準同期信号を示している。この図6(A)に示すように、制御信号CTと音声信号AUとは、この例では、250マイクロ秒(μs)毎に送られてくるが、基準同期信号SYNCは、130msごとに、制御信号CT及び音声信号AUに多重されて送られてくる。

0087

そして、前述したように、同期信号検出部424において、基準同期信号SYNCが検出されて、この同期信号検出部424から、130ms周期の基準同期パルスPS(図2(B)参照)が発生する。

0088

同期信号発生回路43のカウンタ431は、この基準同期パルスPSにより、出力カウント値CNTが、図2(C)に示すように、1フレーム周期(10ms)中のシステムクロックSCKの数「Na」にプリセットされる。そして、カウンタ431は、システムクロック信号CKを、そのプリセット値「Na」からダウンカウントし、出力カウント値が「0」になると、キャリーパルスにより、「Na」にプリセットされる。以下、カウンタ431は、以上の動作を繰り返す。そして、基準同期パルスPSが発生すると、その基準同期パルスPSにより、カウンタ431のカウント値は、再度、「Na」にプリセットされ、上述の動作を繰り返す。

0089

同期信号発生回路43の同期信号生成部432は、カウンタ431の出力カウント値CNTを監視して、制御回路からの同期切替信号により指定される同期Aのフレーム同期信号FLAまたは同期Bのフレーム同期信号FLBを生成する。

0090

すなわち、同期信号生成部432は、同期切替信号が同期Aを示すものであるときには、例えば、カウント値「Na」からカウント値「0」までのダウンカウントを1周期とする信号をフレーム同期信号FLA(図6(D)参照)として生成する。

0091

また、同期信号生成部432は、同期切替信号が同期Bを示すものであるときには、例えば、カウント値「Na」から(1/2フレーム周期分+1スロット分=5ms+0.416ms=5.416ms)に含まれるシステムクロックの数「NDL」分を減算したカウント値「Nb(=Na−NDL)」から、カウント値「0」を挟んで次に前記「Nb」となるまでのダウンカウントを1周期とする信号を、同期Bのフレーム同期信号FLB(図6(E)参照)として生成する。

0092

次に、無線通信回路44について説明する。この実施形態では、無線通信回路44は、DECT方式の無線通信を行うための汎用の親機用無線通信LSIを用いている。この無線通信回路44は、制御部441と、TDMA変復調部442と、無線通信部443とを備えて構成されている。無線通信部443は、子機HS1との間で、無線通信を行うための回路部である。

0093

制御部441は、TDMA変復調部442及び無線通信部443に接続されると共に、制御回路41に接続されている。制御部441は、この無線通信回路44の全体の動作を制御すると共に、制御回路41から得た制御信号に基づく制御信号をTDMA変復調部442に供給する。

0094

TDMA変復調部442は、制御部441及び回線LSI部42の音声信号処理部423に接続されると共に、無線通信部443に接続されており、制御部441からの制御信号と音声信号処理部423からの音声信号を子機HS1に送信するために変調を行う。このTDMA変復調部442で変調された信号は、無線通信部443を通じて子機HS1に送信される。

0095

また、TDMA変復調部442は、無線通信部443で受信された子機HS1からの受信信号から、音声信号及び制御信号を復調し、復調した音声信号は音声信号処理部423に供給し、復調した制御信号は、制御部441に供給する。

0096

そして、TDMA変復調部442は、クロック生成用のPLL部4421を備える。このPLL部4421には、発振器46からの発振信号が供給されると共に、同期信号発生回路43からの同期Aのフレーム同期信号FLAまたは同期Bのフレーム同期信号FLBのいずれかが供給される。

0097

PLL部4421は、同期信号発生回路43からのフレーム同期信号FLAまたはフレーム同期信号FLBと発振器46からの発振信号とを位相比較して、その比較結果に基づいて、発振器46の発振信号から、フレーム同期信号FLAまたはフレーム同期信号FLBに同期するタイミング信号及びクロック信号を生成する。

0098

TDMA変復調部442は、フレーム同期信号FLAまたはフレーム同期信号FLBに同期するタイミング信号及びクロック信号を用いて、前述した同期Aまたは同期Bで割り当て使用可能となるダウンリンクでのスロットの一つの相当する期間で子機HS1への送信信号を生成すると共に、アップリンクでのスロットの一つを用いて、子機HS1からの受信信号の処理を行うようにする。

0099

すなわち、無線通信回路44は、同期信号発生回路43から同期Aのフレーム同期信号FLAが供給されるときには、同期Aで割り当て可能となる前述したスロットSA0〜SA23の内の2つのスロットを用いて、子機HS1との送受信を行い、同期信号発生回路43から同期Bのフレーム同期信号FLBが供給されるときには、同期Bで割り当て可能となる前述したスロットSB0〜SB23の内の2つのスロットを用いて、子機HS1との送受信を行う。

0100

なお、親機BS1は、主装置1に接続されて、同期Aまたは同期Bのいずれかが設定された後には、前述したように、子機HS1との通信のための同期処理を開始し、常に、子機HS1に対して送信信号を送る。そして、親機BS1の無線通信回路44の制御部441は、TDMA変復調部442で生成した送信信号を、自親機に設定された同期Aまたは同期Bの一つのスロットを用いて、無線通信部443を通じて子機HS1に送った時に、当該子機HS1から応答が返って来た時に、送信信号を送信するために用いたスロットをダウンリンク用と、子機HS1からの応答を受信したスロットをアップリンク用として同期を確立して、送受信を行うように制御するものである。

0101

[子機の構成例;図7
図7は、子機HS1の構成例を示すブロック図である。この図7に示すように、子機HS1は、無線通信回路51と、制御回路52と、コーデック回路53と、発振器54と、マイクロホン55と、スピーカ56とを備えて構成されている。マイクロホン55は送話器を構成し、スピーカ56は受話器を構成する。

0102

無線通信回路51は、DECT方式の無線通信を行うための汎用の子機用無線通信LSIを用いている。この無線通信回路51は、制御部511と、TDMA変復調部512と、無線通信部513とを備えて構成されている。無線通信部513は、親機BS1との間で、無線通信を行うための回路部である。

0103

制御部511は、TDMA変復調部512及び無線通信部513に接続されると共に、制御回路52に接続されている。制御部511は、この無線通信回路51の全体の動作を制御すると共に、制御回路52から得た制御信号に基づく制御信号をTDMA変復調部512に供給する。

0104

TDMA変復調部512は、制御部511及び無線通信部513に接続されると共に、コーデック回路53と接続されており、制御部511からの制御信号とコーデック回路53からの音声信号を親機BS1に送信するために変調を行う。このTDMA変復調部512で変調された信号は、無線通信部513を通じて親機BS1に送信される。

0105

また、TDMA変復調部512は、無線通信部513で受信された親機BS1からの受信信号から、音声信号及び制御信号を復調し、復調した音声信号はコーデック回路53に供給し、復調した制御信号は、制御部511に供給する。

0106

そして、TDMA変復調部512は、クロック生成用のPLL部5121を備える。このPLL部5121には、発振器54からの発振信号が供給されると共に、無線通信部513からの受信信号の復調信号が供給され、このPLL部5121からは、発振器54らかの発振信号から、受信信号の復調信号のクロック成分に同期したクロック信号が生成される。このPLL部5121からのクロック信号は、TDMA変復調部51における処理用クロック信号とされる。

0107

コーデック回路53は、TDMA変復調部512で復調された音声信号を復号して、アナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号をスピーカ56に供給して、受話音声として放音する。また、コーデック回路53は、マイクロホン55で収音したアナログ音声信号を符号化して、TDMA変復調部512に供給するようにする。

0108

なお、制御回路52は、この子機HS1からの発呼時には、発呼時の呼制御信号を無線通信回路51を通じて親機BS1に送信し、また、親機BS1からの着信時の呼制御信号を受けた時には、着信音をスピーカ56から放音するなどの処理を行う。

0109

以上の説明は、コードレス電話装置21の親機BS1及び子機HS1についての説明であるが、前述したように、その他のコードレス電話装置22〜2nの親機BS2〜BSn及び子機HS2〜HSnについても同様の構成を有するものである。

0110

したがって、コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnのそれぞれでは、同期検出部424で主装置1からの基準同期信号SYNCを検出することで得た基準同期パルスPSに基づいてフレーム同期信号FLAまたはFLBを生成するので、親機BS1〜BSnの全ては、主装置1からの基準同期信号SYNCに同期したフレーム同期信号FLAまたはFLBで動作するようになる。

0111

そして、この実施形態では、コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnは、主装置1からの同期位相設定情報により、あるものは同期Aのフレーム同期信号FLAで動作するようにされ、他のあるものは、同期Bのフレーム同期信号FLBで動作するものとされるので、一つ置きのスロットを用いて通信を行う現状のDECT方式の無線通信回路を用いても、DECT方式の24スロットの全てのスロットを用いることが実質上可能となり、12個の同時通話を行うことが可能となる。

0112

また、この実施形態では、コードレス電話装置21〜2nの親機BS1〜BSnは、主装置1からの同期位相設定情報により、同期Aのフレーム同期信号FLAで動作するものと、同期Bのフレーム同期信号FLBで動作するものとが同数となるように、自動的に設定されるため、コードレス電話装置21〜2nの内の複数個が同時通話の状態となったとしても、トラフィックの混雑を回避でき、通信エラー等を極力防止することができるという効果を奏する。

0113

そして、上述の実施形態のようなビジネスホンのような電話装置の場合、主装置に対して、親機と子機からなるコードレス電話装置が複数接続され、かつ、同時通話が複数行える必要があるので、この発明は、多数の同時通話が可能となるので、非常に有益である。

0114

[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態では、同期Aと同期Bのどちらに設定するかの設定情報は、同期位相設定情報として主装置1からコードレス電話装置の親機のそれぞれに、当該親機が主装置に接続された時に供給するようにして、親機に自動的に記憶されて設定されるようにした。しかし、電話システムを設置時に、工事管理者などが、主装置1に接続される複数個のコードレス電話装置のそれぞれに、手動で、同期Aと同期Bのいずれかを設定するようにしてもよい。その場合の設定情報は、上述の実施形態と同様に、記憶部に同期Aを設定する第1の設定情報SEaと同期Bを設定する第2の設定情報SEbのいずれかを記憶保持させるようにしてもよい。また、記憶部に同期位相設定情報を記憶するのではなく、例えば手動の切替スイッチやディップスイッチにより、同期Aと同期Bのいずれかを設定するようにしてもよい。この場合には、親機の制御回路は、切替スイッチの切替状態やディップスイッチの設定状態を検知して、同期Aと同期Bのいずれのフレーム同期信号を、同期信号発生回路から発生させるかを決定するようにする。

0115

また、上述の実施形態では、親機は、常に記憶部に記憶した同期位相設定情報により設定される同期Aまた同期Bのいずれかの同期位相に設定される。しかし、上述したように、制御回路は、子機との通信ができたか否かを確認する機能を有しているので、もしも、記憶部に記憶されている同期位相設定情報で設定された同期Aまたは同期Bのいずれかで通信ができない場合には、記憶部に設定されている同期位相設定情報で設定されない方の同期Aまたは同期Bのスロットを用いるように同期切替信号を同期信号発生回路に供給するようにしてもよい。この場合に、通信ができない場合とは、子機からの応答が返ってこない理由が、親機と子機との間で設定されている同期Aまたは同期Bのスロットが全て使用されている場合や、妨害のために、設定されている同期Aまたは同期Bのスロットでは通信エラーが発生する場合等がある。

0116

また、上述の実施形態では、親機と子機とはそれぞれ1対1の構成としたが、この発明は、1台の親機に複数台の子機を接続するようにする場合にも適用することができることは前述した通りである。この場合には、親機は、同期Aと同期Bのいずれか一方に設定されるので、複数台の子機は、共に同期Aと同期Bのいずれか一方の同期方式のスロットを用いることになる。しかし、親機に、無線通信回路44を2個設け、一方を同期Aに設定し、他方を同期Bに設定するようにすることにより、1台の親機と複数台の子機との通信に、同期Aのスロットと、同期Bのスロットとを同時に使用することが可能となる。

0117

また、電話システム10は、主装置1に対して接続する複数のコードレス電話装置を、図8に示すように、互いに距離Dだけ離れた位置に設置されるグループGPaとグループGPbというように、グループ単位にまとめて構成するようにしてもよい。この場合には、距離Dが、グループGPa、GPb間では無線通信の影響がない、あるいは少ない距離であれば、それぞれのグループGPa、GPb内において、全てのスロットを使用することができるようになる。

0118

なお、上述の実施形態は、DECT方式のコードレス電話通信の場合であったが、この発明は、DECT方式のみならず、一つ置きのスロットを用いてTDD/TDMA方式で無線通信を行うシステムであれば、適用可能である。また、この発明の無線通信システムは、電話通信の場合に限られるものでもない。

0119

1…主装置、21〜2n…コードレス電話装置、BS1〜BSn…親機、HS1〜HSn…子機、41…制御回路、43…同期信号発生回路、MEM1〜MEMn…記憶部、SA0〜SA23…同期Aのスロット、SB0〜SB23…同期Bのスロット

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