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技術 建築板及びその取付構造並びに鎧張り構造

出願人 ケイミュー株式会社
発明者 田井信博
出願日 2014年3月12日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2014-048409
公開日 2015年10月1日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2015-172297
状態 特許登録済
技術分野 壁の仕上げ
主要キーワード 重ね寸法 短手寸法 下見板 大谷石 重ね代 上下多段 表面模様 施工業者
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年10月1日)のものです。
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図面 (11)

課題

建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる建築板の取付構造を提供する。

解決手段

複数枚の建築板1を上下方向に並べて形成される。上下に隣接する前記建築板1は、上段の前記建築板1の一部が下段の前記建築板1の表面側に重ねられることによって、配設される。前記上段の建築板1と前記下段の建築板1との重ね寸法L2が異なる複数の非暴露部2を備える。

概要

背景

従来、複数枚建築板縦横に並べられて、屋根面屋根の外面)や壁面(壁の外面)が形成されている。この場合、防水性の確保などの目的で、隣接する建築板の一部を表裏方向で重ねるようにしている。通常、複数枚の建築板の形状はすべて一定であり、隣接する建築板の重ね寸法も一定である。従って、屋根面や壁面は全体にわたって一定の外観を有し、バリエーションが少なかった。そこで、特許文献1では、建築板の上端から下端面までの寸法を部分的に異ならせるようにしている。この場合、隣接する建築板の重ね寸法が一定であっても、屋根面や壁面が変化に富むように形成されやすい。

概要

建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる建築板の取付構造を提供する。複数枚の建築板1を上下方向に並べて形成される。上下に隣接する前記建築板1は、上段の前記建築板1の一部が下段の前記建築板1の表面側に重ねられることによって、配設される。前記上段の建築板1と前記下段の建築板1との重ね寸法L2が異なる複数の非暴露部2を備える。

目的

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる建築板及びその取付構造並びに鎧張り構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

複数枚建築板を上下方向に並べて形成され、上下に隣接する前記建築板は、上段の前記建築板の一部が下段の前記建築板の表面側に重ねられることによって、配設される建築板の取付構造であって、前記上段の建築板と前記下段の建築板との重ね寸法が異なる複数の非暴露部を備えることを特徴とする建築板の取付構造。

請求項2

前記下段の建築板が表面模様の異なる複数の柄部を備え、前記柄部が上下方向に並んで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建築板の取付構造。

請求項3

前記建築板が一方の表面と他方の表面とで異なる表面模様を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築板の取付構造。

請求項4

開口部の上端がこれと隣接する前記建築板の下端と同じ高さに形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建築板の取付構造。

請求項5

複数枚の建築板が上下に複数段に並んで配置され、上下に隣接する前記建築板は上段の建築板の下部が下段の建築板の上部の表面に重ねられるようにして配置される鎧張り用の建築板であって、前記建築板の重なり合わない部分が暴露部として形成され、前記暴露部の表面形態は前記建築板の重なり寸法の大小によって各段毎に異なって形成されることを特徴とする建築板。

請求項6

複数枚の建築板が上下に複数段に並んで配置され、上下に隣接する前記建築板は上段の建築板の下部が下段の建築板の上部の表面に重ねられるようにして配置される鎧張り構造であって、前記建築板が重なり合っていない部分を暴露部として形成し、任意の段における前記暴露部の上下方向の寸法と他の段の前記暴露部の上下方向の寸法とが異なって形成されていることを特徴とする鎧張り構造。

技術分野

0001

本発明は、建築板及びその取付構造並びに鎧張り構造に関し、更に詳しくは、屋根や壁を形成するにあたって、複数枚の建築板を並べて取り付ける構造に関する。

背景技術

0002

従来、複数枚の建築板が縦横に並べられて、屋根面(屋根の外面)や壁面(壁の外面)が形成されている。この場合、防水性の確保などの目的で、隣接する建築板の一部を表裏方向で重ねるようにしている。通常、複数枚の建築板の形状はすべて一定であり、隣接する建築板の重ね寸法も一定である。従って、屋根面や壁面は全体にわたって一定の外観を有し、バリエーションが少なかった。そこで、特許文献1では、建築板の上端から下端面までの寸法を部分的に異ならせるようにしている。この場合、隣接する建築板の重ね寸法が一定であっても、屋根面や壁面が変化に富むように形成されやすい。

先行技術

0003

特許第3708073号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、特許文献1の発明では、バリエーションを多くしようとすると、多種多様な建築板が必要となって、建築板の種類の増加により高価格化をまねくおそれがあった。

0005

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる建築板及びその取付構造並びに鎧張り構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の建築板の取付構造は、複数枚の建築板を上下方向に並べて形成され、上下に隣接する前記建築板は、上段の前記建築板の一部が下段の前記建築板の表面側に重ねられることによって、配設される建築板の取付構造であって、前記上段の建築板と前記下段の建築板との重ね寸法が異なる複数の非暴露部を備えることを特徴とする。

0007

本発明の建築板の取付構造にあっては、前記下段の建築板が表面模様の異なる複数の柄部を備え、前記柄部が上下方向に並んで形成されていることが好ましい。

0008

本発明の建築板の取付構造にあっては、前記建築板が一方の表面と他方の表面とで異なる表面模様を備えることが好ましい。

0009

本発明の建築板の取付構造にあっては、開口部の上端がこれと隣接する前記建築板の下端と同じ高さに形成されることが好ましい。

0010

本発明の建築板は、複数枚の建築板が上下に複数段に並んで配置され、上下に隣接する前記建築板は上段の建築板の下部が下段の建築板の上部の表面に重ねられるようにして配置される鎧張り用の建築板であって、前記建築板の重なり合わない部分が暴露部として形成され、前記暴露部の表面形態は前記建築板の重なり寸法の大小によって各段毎に異なって形成されることを特徴とする。

0011

本発明の鎧張り構造は、複数枚の建築板が上下に複数段に並んで配置され、上下段で隣接する前記建築板は上段の建築板の下部が下段の建築板の上部の表面に重ねられるようにして配置される鎧張り構造であって、前記建築板が重なり合っていない部分を暴露部として形成し、任意の段における前記暴露部の上下方向の寸法と他の段の前記暴露部の上下方向の寸法とが異なって形成されていることを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明の建築板の取付構造は、上段の建築板と下段の建築板との重ね寸法が異なる複数の非暴露部を備えるので、上段の建築板で覆われていない下段の建築板の暴露部が複数種形成されることになる。従って、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになり、しかも、上段の建築板と下段の建築板とが同種のものであっても、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになる。よって、建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる。

0013

本発明の建築板は、暴露部の表面形態が建築板の重なり寸法の大小によって各段毎に異なって形成される。従って、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになり、しかも、上段の建築板と下段の建築板とが同種のものであっても、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになる。よって、建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる。

0014

本発明の鎧張り構造は、前記建築板が重なり合っていない部分を暴露部として形成し、任意の段における前記暴露部の上下方向の寸法と他の段の前記暴露部の上下方向の寸法とが異なって形成されている。従って、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになり、しかも、上段の建築板と下段の建築板とが同種のものであっても、外観の異なる複数種の暴露部が形成されることになる。よって、建築板の種類の増加を抑えながらバリエーションを多くすることができる。

図面の簡単な説明

0015

図1Aは本発明の実施の形態を示す正面図、図1Bは図1AのX−X断面図である。
建築板の一例の正面図である。
建築板の他の一例の一部の正面図である。
図4Aは建築板の従来の取付構造の一例の正面図、図4Bは本発明の建築板の取付構造の一例の正面図、図4Cは本発明の建築板の取付構造の他例の正面図である。
図5Aは建築板の一例の正面図、図5Bは建築板を重ねた状態の正面図である。
図6Aは建築板の一方の表面の正面図、図6Bは建築板の他方の表面の正面図である。
建築板を重ねた状態の一例の正面図である。
図8Aは本発明の本発明の建築板の取付構造の一例の正面図、図8Bは建築板の従来の取付構造の一例の正面図である。
図9A、図9B及び図9Cは本発明の実施の形態の一例の正面図である。
図10Aは従来例を示す正面図、図10Bは図10AのY−Y断面図である。

実施例

0016

以下、本発明を実施するための形態を説明する。

0017

本発明の建築板の取付構造は鎧張り構造と同義である。鎧張りは「下見板張り」とも言い、建築板の張り方(施工方法)の一種である。すなわち、鎧張りは、複数枚の建築板を上下に複数段に順次並べて配置するものであって、上段の建築板の下部を下段の建築板の上部の表面に重ねるようにするものである。そして、上下多段に並んだ複数枚の建築板により、建物の屋根面や壁面などが形成されるものである。

0018

本発明の建築板の取付構造で用いられる鎧張り用の建築板1としては任意の形状のものが用いられる。例えば、正面視で矩形平板状の建築板1が例示される。ここで、矩形平板状とは、厳密な意味で用いられるものではなく、建築板1は正面視で略矩形状であればよく、また建築板1はその表面や周縁部に多少の凹凸が形成されていても良い。矩形平板状の建築板1としては、例えば、横長のものを例示することができる。この場合、横方向の長手寸法が800〜1000mm、縦方向短手寸法が300〜500mm、厚みが3〜10mmとすることができるが、これに限定されるものではない。建築板1の一方の表面(片面)又は両方の表面(両面)には、表面模様が形成されている。この表面模様は、例えば、着色や凹凸形状により形成されている。

0019

そして、複数枚の建築板1は上下方向に並べて複数段(多段)に取り付けられる。また、必要に応じて、複数枚の建築板1は横方向に並べて取り付けられる。建築板1が壁材の場合は、胴縁などの壁下地ビスなどの固定具で固定される。建築板1が屋根材の場合は、野地板などの屋根下地にビスなどの固定具で固定される。

0020

上下に隣接する建築板1は、上の建築板1の一部が下の建築板1の表面側に重なるようにして配置される。すなわち、上段の建築板1の下部が下段の建築板1の上部の表面に重なるようにして、上下段で隣接する複数枚の建築板1が取り付けられる。ここで、建築板1の下部とは、建築板1の下側半分の部分をいう。建築板1の上部とは、建築板1の上側半分の部分をいう。本実施の形態では、上段の建築板1の下部と下段の建築板1の上部とが完全に重なり合う必要はなく、上段の建築板1の下部と下段の建築板1の上部とが上下に位置ずれして一部だけが重なり合うようにする。

0021

上段の建築板1の一部が重ねられた下段の建築板1の一部は、風雨に曝されにくい非暴露部2として形成される。また下段の建築板1の非暴露部2以外の部分は、上段の建築板1が重ねられず露出することになり、風雨に曝されやすい暴露部(葺き足)3として形成される。そして、本実施の形態の取付構造では、上下に隣接する建築板1において、上段の建築板1と下段の建築板1との重ね寸法L2が異なる複数の非暴露部2が形成されている。すなわち、本実施の形態の取付構造では、上下方向の寸法が異なる複数種の非暴露部2が形成されている。このように本実施の形態では、上下に隣接する建築板1において、建築板1の重なり合わない部分が暴露部3として形成され、暴露部3の表面形態(表面の形状、模様色彩又はこれらの組み合わせからなる外観)は上下に隣接する建築板1の重なり寸法の大小によって各段毎に異なって形成されている。

0022

具体的には、図1A及び図1Bのような取付構造が例示される。最も下段に位置する複数枚の建築板11は横方向に一列に並べて配置されている。横方向に隣接する建築板11は側端部同士が突き合わされている。

0023

複数枚の建築板11の列の直ぐ上には、さらに別の複数枚の建築板12が横方向に一列に並べて配置されている。建築板11と建築板12とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。また建築板11と建築板12の表面模様は同じであっても異なっていてもいずれでも良い。横方向に隣接する建築板12は側端部同士が突き合わされている。横方向に隣接する建築板11の突き合わせ部分と、横方向に隣接する建築板12の突き合わせ部分とは、横方向で位置がずれている。このズレの寸法は建築板11,12の横方向の寸法の半分程度であることが好ましい。また建築板11と建築板12は、建築板12が上段、建築板11が下段となって上下に隣接して配置されており、上段の建築板12の下部が下段の建築板11の上部の表面側に重ねられている。

0024

複数枚の建築板12の列の直ぐ上には、さらに別の複数枚の建築板13が横方向に一列に並べて配置されている。建築板11と建築板13とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板12と建築板13とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。また建築板11と建築板12と建築板13の表面模様は同じであっても異なっていてもいずれでも良い。横方向に隣接する建築板13は側端部同士が突き合わされている。横方向に隣接する建築板12の突き合わせ部分と、横方向に隣接する建築板13の突き合わせ部分とは、横方向で位置がずれている。このズレの寸法は建築板12,13の横方向の寸法の半分程度であることが好ましい。また建築板12と建築板13は、建築板13が上段、建築板12が下段となって上下に隣接して配置されており、上段の建築板13の下部が下段の建築板12の上部の表面側に重ねられている。

0025

複数枚の建築板13の列の直ぐ上には、さらに別の複数枚の建築板14が横方向に一列に並べて配置されている。建築板11と建築板14とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板12と建築板14とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板13と建築板14とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。また建築板11と建築板12と建築板13と建築板14の表面模様は同じであっても異なっていてもいずれでも良い。横方向に隣接する建築板14は側端部同士が突き合わされている。横方向に隣接する建築板13の突き合わせ部分と、横方向に隣接する建築板14の突き合わせ部分とは、横方向で位置がずれている。このズレの寸法は建築板13,14の横方向の寸法の半分程度であることが好ましい。また建築板13と建築板14は、建築板14が上段、建築板15が下段となって上下に隣接して配置されており、上段の建築板14の下部が下段の建築板13の上部の表面側に重ねられている。

0026

複数枚の建築板14の列の直ぐ上には、さらに別の複数枚の建築板15が横方向に一列に並べて配置されている。建築板11と建築板15とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板12と建築板15とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板13と建築板15とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。建築板14と建築板15とは同じ形状であるが、異なる形状であっても良い。また建築板11と建築板12と建築板13と建築板14と建築板15の表面模様は同じであっても異なっていてもいずれでも良い。横方向に隣接する建築板15は側端部同士が突き合わされている。横方向に隣接する建築板14の突き合わせ部分と、横方向に隣接する建築板15の突き合わせ部分とは、横方向で位置がずれている。このズレの寸法は建築板14,15の横方向の寸法の半分程度であることが好ましい。また建築板14と建築板15は、建築板15が上段、建築板14が下段となって上下に隣接して配置されており、上段の建築板15の下部が下段の建築板14の上部の表面側に重ねられている。

0027

上記のようにして取り付けられた建築板11には、その直ぐ上の建築板12と重なった非暴露部21が形成され、非暴露部21よりも下方の部分が暴露部31として形成される。また建築板12においては、その直ぐ上の建築板13と重なった非暴露部22が形成され、非暴露部22よりも下方の部分が暴露部32として形成される。さらに建築板13においては、その直ぐ上の建築板14と重なった非暴露部23が形成され、非暴露部23よりも下方の部分が暴露部33として形成される。さらに建築板14においては、その直ぐ上の建築板15と重なった非暴露部24が形成され、非暴露部24よりも下方の部分が暴露部34として形成される。

0028

そして、非暴露部21の上下方向の寸法L21と、非暴露部22の上下方向の寸法L22と、非暴露部23の上下方向の寸法L23と、非暴露部24の上下方向の寸法L24とが異なるように形成されている。この場合、寸法L21と寸法L22と寸法L23と寸法L24の総てが異なっていても良いし、寸法L21と寸法L22と寸法L23と寸法L24のうちの三つが同じで一つが異なるようにしても良いし、寸法L21と寸法L22と寸法L23と寸法L24のうちの二つずつが同じになるようにしても良い。また、上記のように建築板11、12、13、14及び15を取り付けると、建築板11、12、13、14及び15の上下方向の寸法(短手方向の寸法)が同じであるので、暴露部31の上下方向の寸法L31と、暴露部32の上下方向の寸法L32と、暴露部33の上下方向の寸法L33と、暴露部34の上下方向の寸法L34とが異なるように形成される。この場合、寸法L31と寸法L32と寸法L33と寸法L34の総てが異なる場合や、寸法L31と寸法L32と寸法L33と寸法L34のうちの三つが同じで一つが異なる場合や、寸法L31と寸法L32と寸法L33と寸法L34のうちの二つずつが同じになる場合もある。

0029

上記のような建築板1の取付構造では、上下に隣接する建築板1の重ね寸法を部分的に異ならせることにより、複数の建築板1の種類が同じ(正面視での形状が同一)であっても、上下方向の寸法が異なる複数の暴露部31、32、33及び34が形成されることになる。すなわち、同じ種類の複数枚の建築板1を用いても、暴露部31と暴露部32と暴露部33及び暴露部34は少なくとも上下方向の寸法が異なることになり、暴露部31と暴露部32と暴露部33及び暴露部34は正面視において異なる表面形態を備えることになる。従って、建築板1の種類の増加を抑えながら壁面や屋根面の外観のバリエーションを多くすることができる。もちろん、建築板11、12、13、14及び15の表面模様(表面の色や形状等)を異ならせると、さらに多くのバリエーションの壁面や屋根面の外観を形成することができる。尚、図10A及び図10Bは従来のように、上下に隣接する建築板1の重ね寸法L2を一定にした取付構造である。この場合、暴露部3の上下方向の寸法L3は一定となり、バリエーションが少なくなる。

0030

建築板1の暴露部3の上下方向の寸法は適宜調整されるが、長さの異なる三種類の暴露部3が形成されることが好ましい。例えば、図3のように、暴露部3の上下方向の寸法がL34、L35、L36の三種類に調整され、L34>L35>L36、L34=L35+L36、L36=L35÷2という条件を満たす場合を考える。図4Aのように、暴露部3の上下方向の寸法L35が一定となるように、建築板1を上下に4枚並べた場合、最も下段の暴露部3の下端から最も上段の暴露部3までの寸法L37は、L35の四倍、すなわち、L37=L35×4に形成される。一方、図4Bのように、上下方向の寸法がL34の暴露部3が一つと、上下方向の寸法がL35の暴露部3が二つと、上下方向の寸法がL36の暴露部3が一つとが形成されるように、建築板1を上下に4枚並べた場合、最も下段の暴露部3の下端から最も上段の暴露部3までの寸法L38は、L38=L34+L35×2+L36となり、L37=L38となる。また図4Cのように、上下方向の寸法がL34の暴露部3が一つと、上下方向の寸法がL35の暴露部3が一つと、上下方向の寸法がL36の暴露部3が三つとが形成されるように、建築板1を上下に5枚並べた場合、最も下段の暴露部3の下端から最も上段の暴露部3までの寸法L39は、L39=L34+L35+L36×3となり、L37=L38=L39となる。

0031

このように、図4Aのような暴露部3の上下方向の寸法が一定となる建築板1の取付構造(従来の取付構造)と、図4Bや図4Cのような暴露部3の上下方向の寸法が三種類となる建築板1の取付構造(本実施の形態の取付構造)とは、最も下段の暴露部3の下端から最も上段の暴露部3までの寸法が同じになる。従って、建築板1を取り付ける施工業者が従来と馴染みのある納まりで本実施の形態を形成することができる。

0032

本実施の形態にあっては、建築板1が表面模様の異なる複数の柄部4を備え、これらの柄部4が上下方向に並んで形成されていることが好ましい。例えば、図5Aに示されている建築板1では、二つの柄部40、41が形成されている。第一の柄部40と第二の柄部41は建築板1の横方向の全長にわたって形成されている。尚、本明細書において、全長とは厳密な意味で用いられるものではなく、略全長をも含む概念である。柄部40と柄部41とは表面模様が互いに異なっていれば良い。表面模様は着色や凹凸形状で形成されており、これらを異ならせることにより、柄部40と柄部41とが別の外観に形成される。例えば、下の第一の柄部40が木目シダー模様で形成され、上の第二の柄部41が大谷石模様で形成される。柄部40と柄部41との境界には、基準線5が建築板1の横方向の全長にわたって形成されている。また第二の柄部41のさらに上には重ね代部6が設けられている。重ね代部6は建築板1の横方向の全長にわたって形成されている。重ね代部6はその表面側に他の建築板1が重ねられる部分であり、表面模様があってもなくても良い。重ね代部6と第二の柄部41との境界には、さらに別の基準線7が建築板1の横方向の全長にわたって形成されている。

0033

複数の柄部4を有する建築板1も上記と同様にして取り付けられる。そして、上下に隣接する建築板1の重ね寸法を部分的に異ならせることにより、図5Bのように、柄部4の異なる複数の暴露部3が形成されることになる。従って、上下方向の寸法が異なる複数の暴露部3が形成されることに加えて、これら複数の暴露部3の柄部4も異なることになって、壁面や屋根面の外観のバリエーションをさらに多くすることができる。すなわち、上下に隣接する建築板1の重ね寸法を大きくし、非暴露部2の上下方向の寸法を大きくすると、暴露部3の上下方向の寸法が小さくなって、柄部40が露出し、柄部41が露出しなくなる。逆に、上下に隣接する建築板1の重ね寸法を小さくし、非暴露部2の上下方向の寸法を小さくすると、暴露部3の上下方向の寸法が大きくなって、柄部40と柄部41の両方が露出することになる。このようにして上下に隣接する建築板1の重ね寸法を変えて壁面や屋根面の外観のバリエーションを多くすることができる。また、上下に隣接する建築板1の重ね寸法は基準線5や基準線7を目安にして調整される。

0034

本実施の形態では、建築板1が一方の表面と他方の表面とで異なる表面模様を備えることが好ましい。例えば、建築板1では、図6Aのように、一方の表面の暴露部3となる部分に横方向に長い複数本の筋状柄が形成されており、図6Bのように、他方の表面の暴露部3となる部分に上下方向に長い複数本の筋状柄が形成されている。このような建築板1は、一方の表面を露出させて暴露部3を形成する場合と、他方の表面を露出させて暴露部3を形成する場合とで、建築板1の表面模様を変えることができる。従って、建築板の表裏使い分けることで、壁面や屋根面の外観のバリエーションを多くすることができる。

0035

尚、建築板1は、正面視で略矩形状で形成されていなくてもよく、任意の形状に形成される。例えば、図7のように、建築板1の下部の横方向の略半分に切欠部8が形成されていても良い。この場合、上段の建築板1の切欠部8から下段の建築板1の表面模様が露出することになり、壁面や屋根面の外観のバリエーションを多くすることができる。

0036

本実施の形態において、窓などの開口部10が形成されている場合は、図8Aのように、複数の建築板1を開口部10の側方で上下に並べて壁面が形成される。この場合、開口部10の上端101と一枚の建築板1の下端111とが同じ高さになるように、上下に隣接する建築板1の重ね寸法を調整するようにする。このようにすると、図8Bに示す従来例のように、開口部10の角部102に対応して建築板1に切除部112を切除する必要がなく、建築板1の取り付けを容易に行うことができる。

0037

そして、本実施の形態のような建築板1の取付構造にすると、図9A〜Cのように、建物50の壁面51の外観のバリエーションを多種多様に形成することができる。

0038

1建築板
2 非暴露部
曝露
4柄部
10 開口部

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