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技術 シート搬送装置及び画像形成装置

出願人 キヤノン株式会社
発明者 小菅一弘
出願日 2014年3月5日 (6年9ヶ月経過) 出願番号 2014-042485
公開日 2015年9月28日 (5年3ヶ月経過) 公開番号 2015-168492
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における紙送り ベルト,ローラによる搬送
主要キーワード 速度増加率 速度低下率 速度低下分 周速変化 リフタ板 外径公差 回転数増加 排出空間
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

センサ配置制約で装置大型化を招くことがなく、特定のシート通常シートの何れに対しても、ローラ摩耗による搬送速度低下を防止して安定した搬送精度を維持することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。

解決手段

シート搬送装置は、シートSを搬送する引き抜きローラ対43及びレジストレーションローラ対40と、制御部とを備えている。制御部は、上記ローラ対40,43を通過したシートSの積算枚数所定枚数に達したときに、所定枚数のシートSの通過による上記ローラ対40,43の搬送速度の低下分を補うように所定枚数に対応して予め記憶されている回転数増加分を付加して上記ローラ対40,43を回転させる。

概要

背景

近年、複写機プリンタファクシミリ等の画像形成装置では、シート給送から排出するまでのシート搬送路において複数の搬送ローラを備えている。

搬送ローラは、ゴム等の弾性体により搬送力を発生させてシートを搬送するが、使用によりローラ摩耗してローラ外径が小さくなることでシート搬送速度が低下するという問題がある。この問題の解消のため、他の搬送ローラ対に比べ摩耗進行が早い反転ローラ対が配置された搬送路にて、反転ローラ対の上流側と下流側に夫々配置した検知センサを用いて、シートの一定区間の搬送時間を測定する構成を備えたシート搬送装置が提案されている。このシート搬送装置では、検知センサの検知による一定区間のシートの搬送時間の計測に基づき、搬送ローラを駆動するモータ回転数を調整することにより、搬送ローラのシート搬送速度が低下しないようにして問題を解消している(特許文献1参照)。

特許文献1では、反転ローラ対が摩耗していないイニシャル時に反転ローラ対で搬送されたシートが上流の検知センサから下流の検知センサに到達するまでに要する時間をT1としている。その後の使用時においてシートが上流の検知センサから下流の検知センサに到達するまでの時間T2を計測し、T2>T1の場合にはT2=T1となるまで反転ローラ対のシート搬送速度を速くするように反転モータの駆動速度を制御する。

概要

センサ配置制約で装置大型化を招くことがなく、特定のシートや通常シートの何れに対しても、ローラ摩耗による搬送速度低下を防止して安定した搬送精度を維持することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。シート搬送装置は、シートSを搬送する引き抜きローラ対43及びレジストレーションローラ対40と、制御部とを備えている。制御部は、上記ローラ対40,43を通過したシートSの積算枚数所定枚数に達したときに、所定枚数のシートSの通過による上記ローラ対40,43の搬送速度の低下分を補うように所定枚数に対応して予め記憶されている回転数増加分を付加して上記ローラ対40,43を回転させる。

目的

本発明は、センサ配置の制約で装置大型化を招くことがなく、特定のシートや通常シートの何れに対しても、ローラ摩耗による搬送速度低下を防止して安定した搬送精度を維持することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを通過したシートの積算枚数所定枚数に達したときに、前記所定枚数のシートの通過による前記搬送ローラの搬送速度の低下分を補うように前記所定枚数に対応して予め記憶されている回転数増加分を付加して前記搬送ローラを回転させる制御手段と、を備えることを特徴とするシート搬送装置

請求項2

前記制御手段は、前記搬送ローラを回転させるモータ回転数を変更する回転数調整手段と、使用開始時から前記搬送ローラを通過したシートの枚数を積算するシート積算手段と、前記回転数増加分に対応する前記モータへの増加信号を記憶する記憶手段と、を備え、前記回転数調整手段は、前記シート積算手段による積算シート枚数が前記所定枚数に達した時点で、前記記憶手段からの前記増加信号を更に付加した回転信号により前記搬送ローラを回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。

請求項3

前記モータは、パルス信号の入力で回転するステッピングモータであり、前記増加信号は、前記パルス信号を所定時間あたりに増加すべきパルス数の信号である、ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。

請求項4

請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段で形成された画像を、前記シート搬送装置から搬送されるシートに転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置

請求項5

前記シート搬送装置は、前記転写手段の上流に配置されたレジストレーションローラと、前記レジストレーションローラの上流に配置され、シート積載部から給送されたシートを引き抜いて前記レジストレーションローラに搬送する引き抜きローラと、を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記制御手段は、前記転写手段によるシートの搬送速度をV1、前記レジストレーションローラによるシートの搬送速度をV2、前記引き抜きローラによるシートの搬送速度をV3とするとき、各搬送速度が、V1≦V2≦V3の関係を満たすように制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこのシート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。

背景技術

0002

近年、複写機プリンタファクシミリ等の画像形成装置では、シートを給送から排出するまでのシート搬送路において複数の搬送ローラを備えている。

0003

搬送ローラは、ゴム等の弾性体により搬送力を発生させてシートを搬送するが、使用によりローラ摩耗してローラ外径が小さくなることでシート搬送速度が低下するという問題がある。この問題の解消のため、他の搬送ローラ対に比べ摩耗進行が早い反転ローラ対が配置された搬送路にて、反転ローラ対の上流側と下流側に夫々配置した検知センサを用いて、シートの一定区間の搬送時間を測定する構成を備えたシート搬送装置が提案されている。このシート搬送装置では、検知センサの検知による一定区間のシートの搬送時間の計測に基づき、搬送ローラを駆動するモータ回転数を調整することにより、搬送ローラのシート搬送速度が低下しないようにして問題を解消している(特許文献1参照)。

0004

特許文献1では、反転ローラ対が摩耗していないイニシャル時に反転ローラ対で搬送されたシートが上流の検知センサから下流の検知センサに到達するまでに要する時間をT1としている。その後の使用時においてシートが上流の検知センサから下流の検知センサに到達するまでの時間T2を計測し、T2>T1の場合にはT2=T1となるまで反転ローラ対のシート搬送速度を速くするように反転モータの駆動速度を制御する。

先行技術

0005

特開2001−97600号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、特許文献1の技術で上述の制御を行うためには、センサ配置制約によりシートの搬送路の長さが長くなり装置サイズが大きくなるおそれがある。また、端部の折れや表面に傷等が生じているシートや摩擦係数μが低い特定のシートではシートの搬送が遅延する傾向にあり、その結果に基づき毎回又は所定枚数毎に上記制御を行うと、通常シートを続けて搬送した際にシートの搬送精度が低下するおそれもある。

0007

本発明は、センサ配置の制約で装置大型化を招くことがなく、特定のシートや通常シートの何れに対しても、ローラ摩耗による搬送速度低下を防止して安定した搬送精度を維持することが可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、シート搬送装置において、シートを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを通過したシートの積算枚数所定枚数に達したときに、前記所定枚数のシートの通過による前記搬送ローラの搬送速度の低下分を補うように前記所定枚数に対応して予め記憶されている回転数増加分を付加して前記搬送ローラを回転させる制御手段とを備えることを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によると、シートの積算枚数が所定枚数に達する毎にその時点での搬送ローラの搬送速度低下分を補うように回転数増加分を付加して搬送ローラを回転させるので、搬送ローラの搬送速度を一定範囲に維持することが可能になる。従来のようなシートの搬送時間を検知するためのセンサが不要になり、装置大型化を招くことがなく、特定のシートや通常シートの何れに対しても、ローラ摩耗による搬送速度低下を防止して安定したシートの搬送を維持することが可能になる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるフルカラーのレーザビームプリンタ概略構成を示す図。
本実施形態に係るシート搬送路の一部構成を示す図。
本実施形態における制御系を示すブロック図。
本実施形態における搬送ローラの回転数制御を示すフローチャート
本実施形態における通紙枚数ローラ周速との関係を示す図。
比較例における通紙枚数とローラ周速との関係を示す図。

実施例

0011

以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1を参照して、シート搬送装置を備えた画像形成装置について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてのフルカラーのレーザビームプリンタを正面から見た状態で示す概略断面図である。

0012

[画像形成装置]
図1に示すように、レーザビームプリンタ(以下、プリンタという)1は、画像形成装置本体としての装置本体1Aを備えている。装置本体1Aは、画像形成部1Bと、定着手段としての定着部20と、装置本体1Aの上方に略水平に設置された上部装置としての画像読取装置2とを有している。装置本体1Aには、装置各部を制御する制御手段としての制御部18が配設されている。

0013

画像読取装置2と装置本体1Aとの間には、シート排出用の排出空間Pが形成されている。排出空間Pの下方にはトナーカートリッジ15が配置され、装置本体1Aの下部には、複数(本実施形態では4つ)のシート給送装置30が配置されている。

0014

画像形成部1Bは、4ドラムフルカラー方式を採用しており、レーザスキャナ10と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ11を有している。

0015

ここで、各プロセスカートリッジ11は、感光体としての感光ドラム12、帯電手段としての帯電器13、現像手段としての現像器14、及びクリーニング手段としてのクリーナ(不図示)を備えている。また、画像形成部1Bは、プロセスカートリッジ11の上方に中間転写ユニット1Cを備えている。

0016

中間転写ユニット1Cは、駆動ローラ16a及びテンションローラ16bに巻き掛けられた像担持体としての中間転写ベルト16を備えている。また、中間転写ユニット1Cは、中間転写ベルト16の内側に設けられ、感光ドラム12に対向した位置で中間転写ベルト16の内面に当接する1次転写ローラ19を備えている。中間転写ベルト16は、フィルム状部材で構成され、各感光ドラム12に当接している。中間転写ベルト16は、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ16aによって矢印方向に回転する。

0017

1次転写ローラ19から中間転写ベルト16に正極性転写バイアス印加することにより、感光ドラム12上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト16に多重転写される。これにより、中間転写ベルトにはカラー画像が形成される。中間転写ユニット1Cの駆動ローラ16aと対向する位置には、中間転写ベルトに形成されたカラー画像をシートSに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ17が設けられている。

0018

2次転写ローラ17の上方には定着部20が配置され、定着部20の上方には、第1排出ローラ対25a、第2排出ローラ対25b、及び反転排出部としての両面反転部1Dが配置されている。両面反転部1Dは、正逆転可能なシート反転搬送ローラとしての反転ローラ対22、及び一面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部1Bに搬送する再搬送通路R等を有している。

0019

なお、画像形成部1Bにより、シート給送装置30から給送されるシートSに画像を形成する画像形成手段が構成されている。また、2次転写ローラ17は、この画像形成手段で形成された画像を、シート給送装置30から給送されるシートSに転写する転写手段を構成する。

0020

上記構成において、画像読取装置2で読み取られた画像情報又は不図示のパソコン等の外部機器から入力された画像情報は、画像処理された後、電気信号に変換されて画像形成部1Bのレーザスキャナ10に伝送される。

0021

そして、画像形成部1Bでは、各プロセスカートリッジ11の感光ドラム12の表面をレーザスキャナ10から射出されたイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック成分色の画像情報に対応するレーザ光により走査する。これにより、帯電器13によって表面が所定の極性電位に一様に帯電されている感光ドラム12の表面が順次露光され、各プロセスカートリッジ11の感光ドラムに、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像が順次形成される。

0022

この後、静電潜像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色トナーにより現像して可視化すると共に、1次転写ローラ19に印加した1次転写バイアスにより、各感光ドラム上の各色トナー像を中間転写ベルト16に順次重ね合わせて転写する。これにより、中間転写ベルト16にトナー画像が形成される。

0023

一方、シート給送装置30から送り出されたシートSは、2次転写ローラ17の上流に配置されたレジストレーションローラ対40を通過し、駆動ローラ16aと2次転写ローラ17とで構成される2次転写部に送られる。2次転写部では、画像形成部1Bで形成された4色のトナー像がシートSに一括して転写される。

0024

このようにトナー像を転写されたシートSは、定着部20に搬送され、定着部20で熱及び圧力を受け、トナー像をカラー画像として定着される。この後、カラー画像が定着されたシートSは、第1排出ローラ対25aによって排出空間Pに排出され、排出空間Pの積載部23に積載される。

0025

[シート搬送装置]
次に、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るシート給送装置30について説明する。なお、図2は、シート給送装置30からレジストレーションローラ対40までのシート搬送装置の構成を示す図である。

0026

図1及び図2に示すように、シート給送装置30には、シートSを収容する給紙カセット33と、給紙カセット33に収容されているシートSを下流に配置された引き抜きローラ対43に向けて送り出すシート給送部44とが設けられている。給紙カセット33には、シートが積載されるシート積載部としてのリフタ板46が回動可能に設けられている。また、給紙カセット33のシート給送方向の下流に配置されたシート給送部44は、給送ローラとしてのピックアップローラ41と、搬送ローラとしてのフィードローラ42と、分離ローラとしてのリタードローラ45とを有している。

0027

リタードローラ45はフィードローラ42に圧接されており、リタードローラ45とフィードローラ42間には分離ニップ部N1が形成されている。ピックアップローラ41は、フィードローラ42を中心として回動可能なアーム(不図示)に回転可能に支持されており、リフタ板46に積載されたシートSに圧接して回転することでシートSを送り出す。

0028

ピックアップローラ41で送り出されたシートSは、フィードローラ42で搬送されるが、シートSが重送した場合には、2枚目以降のシートSがリタードローラ45で給紙カセット33側に戻される。これにより、分離搬送されたシートSは、引き抜きローラ対43によって下流のレジストレーションローラ対40に搬送される。このように、引き抜きローラ対43は、レジストレーションローラ対40の上流に配置され、シート給送部44により給送されたシートSをレジストレーションローラ対40に搬送する。レジストレーションローラ対40に搬送されたシートSは、レジストレーションローラ対40によってその姿勢補正された後、2次転写部に送り込まれる。

0029

[制御系]
次に、図3を参照して、本実施形態の制御系について説明する。なお、図3は、本実施形態の制御系を示すブロック図である。

0030

装置本体1A(図1)に設けられた制御部(制御手段)18は、図3に示すように、回転数調整手段としてのモータ制御手段47と、シート積算手段としてのシート積算カウンタ48と、記憶手段61(メモリ)とを有している。制御部18には、中間転写ベルト駆動モータM1、レジストレーションモータM2、搬送モータM3、及びシート検知センサ49が接続されている。

0031

制御部18(モータ制御手段47)は、搬送ローラ対としての上記ローラ対43,40を通過したシートSの積算枚数が所定枚数(後述の例えば7.2万枚)に達する毎に、以下の制御を行う。即ち、モータ制御手段47は、所定枚数のシート通過時点での上記ローラ対40,43の各搬送速度低下分を補うように所定枚数に対応して予め設定された回転数増加分を付加して上記ローラ対40,43を夫々増速回転させる。この回転数増加分については後で詳述する。

0032

中間転写ベルト駆動モータM1は、モータ制御手段47の制御で回転駆動されて駆動ローラ16aを回転させ、中間転写ベルト16を図1の矢印方向に回転させる。この際、駆動ローラ16aに対向している2次転写ローラ17が中間転写ベルト16に圧接しているので、2次転写ローラ17は、中間転写ベルト16の回転に連れ図1時計回り方向に従動回転する。つまり、中間転写ベルト駆動モータM1を制御することで、2次転写ローラ17の回転数を制御することができる。

0033

レジストレーションモータ(モータ)M2は、モータ制御手段47の制御で回転駆動されて、搬送ローラ対としてのレジストレーションローラ対40を所定のタイミングで回転させる。搬送モータ(モータ)M3は、モータ制御手段47の制御で回転駆動されて、搬送ローラ対としての引き抜きローラ対43を回転させる。本実施形態では、中間転写ベルト駆動モータM1、レジストレーションモータM2及び搬送モータM3には、パルス信号の入力で回転するステッピングモータを用いている。

0034

モータ制御手段(回転数調整手段)47は、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43をそれぞれに回転させるレジストレーションモータM2及び搬送モータM3の回転数をそれぞれ変更可能である。モータ制御手段47は、シート積算カウンタ48で積算されたシート枚数が所定枚数(後述の例えば7.2万枚)に達する毎に、各モータM2,M3の回転数をそれぞれ回転数増加分で上げるように制御する。即ち、モータ制御手段47は、シート積算カウンタ48による積算シート枚数が前回の増速回転制御時から所定枚数に達した時点で、記憶手段61からの、回転数を増加するための増加信号を更に付加した回転信号により上記ローラ対40,43を増速回転させる。

0035

シート積算カウンタ48は、装置本体1Aの使用開始時から上記ローラ対40,43を通過したシートSの枚数を積算する。レジストレーションローラ対40を通過するシートSは、このローラ対40の直上流に配置されたシート検知センサ49(図2参照)によってその先端、後端を検知され、その検知信号が制御部18に送信される。シート積算カウンタ48は、この検知信号に基づいてシート枚数を積算する。その場合、シート積算カウンタ48は、シート検知センサ49の部位をシートSが1枚通過する毎にカウントアップする。なお、シート積算カウンタ48による積算枚数は、前回のモータ回転数の変更後の、定着部20による定着処理枚数カウントすることによっても得ることが可能である。その場合、シート積算カウンタ48は、シートSが1枚定着処理される毎にカウントアップする。

0036

記憶手段61は、上述した回転数増加分に対応する上記モータM2,M3への増加信号を記憶している。この増加信号は、ステッピングモータである上記モータM2,M3を駆動するためのパルス信号を所定時間あたりに増加すべきパルス数の信号である。記憶手段61には、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43の各搬送速度と、各ローラ対40,43をそれぞれ駆動するレジストレーションモータM2及び搬送モータM3の各回転数との関係が記憶されている。なお、この関係については、後に詳述する。

0037

本実施形態では、予め実験等で、上記モータM2,M3の各回転数の増加と、上記ローラ対40,43の各回転速度の増加との割合が求められる。そして、それらに基づいて算出された、上記ローラ対40,43の回転数増加分に対応する上記モータM2,M3への増加信号が、記憶手段61に記憶されている。

0038

本実施の形態では、ステッピングモータであるレジストレーションモータM2は、回転数制御の最小単位である1PPS(pulse per sec)でレジストレーションローラ対40の搬送速度を0.18[%]増加させる構成を有している。レジストレーションモータM2の1PPS分の速度増加率と、例えば7.2万枚通紙時の速度低下率とは略一致するので、制御部18のモータ制御手段47は、通紙枚数が7.2万枚に達する毎にレジストレーションモータM2の回転数を1PPSだけ増加させる。

0039

また、モータ制御手段47は、通紙枚数が7.2万枚に達する毎に搬送モータM3の回転数も1PPSだけ増加させる。ただし、搬送モータM3は、回転数制御の最小単位である1PPSで引き抜きローラ対43の搬送速度を0.16[%]増加させる構成を有する。

0040

[ローラ対の搬送速度]
次に、図1図3を参照して、2次転写ローラ17、レジストレーションローラ対40、及び引き抜きローラ対43の搬送速度の関係について説明する。

0041

本実施形態に係るプリンタ1のプロセス速度はV1[mm/s]に設定されている。シートSにトナー像を転写する2次転写ローラ17の設計上の称呼搬送速度はV1[mm/s]である。それに対し、レジストレーションローラ対40の設計上の称呼搬送速度は、2転写ローラ17の搬送速度に対して引っ張り関係にならないように、V1より速いV2[mm/s]に設定されている。これにより、2転写ローラ17の搬送速度V1[mm/s]とレジストレーションローラ対40の搬送速度V2[mm/s]との関係は、それぞれのローラ外径の製造上のばらつきを考慮しても、必ずV1≦V2の関係が維持できるように設定されている。

0042

また、引き抜きローラ対43の設計上の称呼搬送速度は、レジストレーションローラ対40との関係が引っ張り関係にならないように、V2より速いV3[mm/s]に設定されている。このため、2次転写ローラ17、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43の搬送速度関係は、ローラの外径公差ばらつきを考慮しても、必ず次式、V1≦V2≦V3が維持され、各ローラ間で引っ張り関係にならないように設定されている。

0043

即ち、2次転写ローラ17によるシートの搬送速度をV1、レジストレーションローラ対40によるシートの搬送速度をV2、引き抜きローラ対43によるシートの搬送速度をV3とするとき、各搬送速度は次式、V1≦V2≦V3を満たすように設定される。制御部18は、各搬送速度がV1≦V2≦V3の関係を満たすように、中間転写ベルト駆動モータM1、レジストレーションモータM2、搬送モータM3をそれぞれ制御する。

0044

上述したV1、V2、V3は、プリンタ1における初期設定速度であり、本実施形態では、搬送枚数が増加するにつれて変化するレジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43の搬送速度を調整制御する。以下、この制御について詳細に説明する。

0045

本実施形態において、引き抜きローラ対43及びレジストレーションローラ対40は、他の搬送ローラに比べて摩耗進行が早いため、ローラ径が小さくなりシートの搬送速度が低下してジャムが発生するおそれがある。従って、本実施形態では、これらローラ対43,40が摩耗してもシートSの搬送速度が低下しないようにする制御を行う。

0046

即ち、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43は、各一方がゴムローラによって構成されているため、使用により摩耗が発生し、ローラ外径が小さくなっていく。ここで、上記ローラ対40,43のシート搬送速度を調整する本実施形態の制御を実施しない場合は、図6に示すようになっている。図6グラフは、本実施形態の制御を実施しない状態において、本実施形態の実機による耐久実験により摩耗要因で搬送速度(ローラ周速[mm/s])が低下していく現象を示している。

0047

図6では、横軸に積算枚数(通紙枚数)を1000枚単位でとっており、縦軸に、搬送速度V3の引き抜きローラ対43の周速変化及び搬送速度V2のレジストレーションローラ対40の周速変化をとっている。

0048

図6のように、積算枚数が0枚の初期状態ではローラ周速がV3[mm/s]あった引き抜きローラ対43とローラ周速がV2[mm/s]あったレジストレーションローラ対40は、5万枚毎に測定する度に低下している。そして、引き抜きローラ対43の速度低下は大きく、積算枚数が30万枚の時点ではレジストレーションローラ対40のローラ周速と同じになっている。

0049

本実施形態において、レジストレーションローラ対40の搬送速度低下率は1万枚通紙毎に0.025[%]であり、引き抜きローラ対43の搬送速度低下率は1万枚通紙毎に0.05[%]である。

0050

引き抜きローラ対43の搬送速度低下率が高いのは、ピックアップローラ41と、フィードローラ42及びリタードローラ45から構成される分離ローラ対とが、シートSを所定量送った後に停止するためである。その各ローラが停止した際のシート給送部44によるシートの搬送抵抗により、引き抜きローラ対43に対する搬送負荷が大きくなり、ローラの摩耗が早い。

0051

[ローラ対の回転制御]
次に、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43の回転制御について説明する。図4は、搬送速度低下を補う、本実施形態における制御を示すフローチャートである。この制御フローは、レジストレーションローラ対40及び引き抜きローラ対43に共通する。

0052

制御部18のモータ制御手段47は、上述した搬送速度低下を補うために、レジストレーションモータM2及び搬送モータM3の回転数をそれぞれ増加させる制御を行う。前述のように、レジストレーションモータM2及び搬送モータM3は何れもステッピングモータで構成されている。モータ制御手段47が、レジストレーションモータM2に1PPS増加することでレジストレーションローラ対40の搬送速度を0.18[%]増加させ、搬送モータM3に1PPS増加することで引き抜きローラ対43の搬送速度を0.16[%]増加させる。

0053

処理が開始されると、制御部18はステップS1において、受信したプリントジョブスタートさせ、各部を制御して、画像形成を実行する。そして、画像形成を実行していく中で、モータ制御手段47はシート積算カウンタ48の積算枚数(通紙枚数)に基づき、前回のモータ回転数調整時から積算して7.2万枚の通紙が行われたか否かを判断する(ステップS2)。その結果、7.2万枚の通紙が行われていない場合は、ステップS1に戻って画像形成を繰り返し、7.2万枚の通紙が行われたと判断した場合は、ステップS3に進む。

0054

ここで、レジストレーションモータM2及び搬送モータM3の各1PPS分の速度増加率と7.2万枚通紙時の速度低下率とは略一致しているので、モータ制御手段47は、上記モータM2,M3の各回転数を1PPSずつ増加させる(ステップS3)。このように、制御部18のモータ制御手段47は、シート積算カウンタ48で積算された通紙枚数が所定枚数である7.2万枚に達した時点で、モータ回転数の変更制御を実施する。

0055

なお、本実施形態では、積算枚数7.2万枚を基準にモータ回転数調整制御の実施を判断したが、上記モータM2,M3及び上記ローラ対40,43の構成に応じて、積算枚数の基準を適宜設定することが可能である。また、本実施形態では、各モータM2,M3の回転数の回転数増加分を1PPSとしたが、上記モータM2,M3及び上記ローラ対40,43の構成に応じて、回転数増加分を適宜設定することが可能である。これらは、実験により求められる。

0056

本実施形態では以上の制御により、モータ回転数の調整制御を、図5に示すように実施することができる。なお、図5では、横軸に積算枚数(通紙枚数)を1000枚単位でとっており、縦軸に、搬送速度V3の引き抜きローラ対43の周速変化及び搬送速度V2のレジストレーションローラ対40の周速変化をとっている。

0057

図5のように、積算枚数が0枚の初期状態ではローラ周速がV3あった引き抜きローラ対43とローラ周速がV2あったレジストレーションローラ対40は、大凡5万枚毎に低下する傾向にあるが、次の5万枚までにローラ周速が戻されている。このように、シートSの搬送量が増加しても搬送速度を安定させ、レジストレーションローラ対40の称呼搬送速度V2と引き抜きローラ対43の称呼搬送速度V3との速度差を安定して維持することができる。

0058

以上のように本実施形態では、通紙枚数に応じて上記モータM2,M3を増速回転させるので、ローラ摩耗によるローラ外径差分の搬送速度低下を回転数増加で補い、シートSとの摩耗によるローラ周速の低下を防止することが可能になる。これにより、使用によるローラ摩耗が進行した場合であってもシートの搬送速度を一定に保持し、シートの引っ張りや、座屈により発生する画像倍率斜行等の印字精度不良を防止することが可能になる。

0059

本実施形態では、レジストレーションローラ対40を駆動するレジストレーションモータM2と、引き抜きローラ対43を駆動する搬送モータ(モータ)M3の調整について説明したが、本発明は、これに限定されることはない。特に摩耗し易い搬送ローラ対の個所で適用することが効果的であり、例えば、反転ローラ対の駆動するモータに適用することができる。

0060

1…画像形成装置(レーザビームプリンタ)/1B…画像形成手段(画像形成部)/17…転写手段(2次転写ローラ)/18…制御手段(制御部)/40,43…搬送ローラ(レジストレーションローラ対,引き抜きローラ対)/46…シート積載部(リフタ板)/47…回転数調整手段(モータ制御手段)/48…シート積算手段(シート積算カウンタ)/61…記憶手段/M2,M3…モータ(レジストレーションモータ,搬送モータ)/S…シート

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