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技術 文字入力システム用のプログラムおよび情報処理装置

出願人 オムロン株式会社
発明者 中野真由中山拓也
出願日 2014年3月4日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2014-041388
公開日 2015年9月24日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2015-166970
状態 特許登録済
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス キーボード等からの入力 位置入力装置
主要キーワード 入力ルール 分割ルール 左利き用 判別領域 設定ルール 各定義情報 スマートテレビ タッチアップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年9月24日)のものです。
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図面 (9)

課題

タッチダウン後のタッチ位置の変化に応じた文字を正しく選択すると共に、文字入力の操作性を向上する。

解決手段

タッチダウンが検出された文字キー10Aに対し、この文字キー10Aを複数の小領域rに分割した場合にタッチダウンの検出点Pが含まれる小領域rを特定し、特定された小領域r内の一点Qを中心として、当該小領域rに基づき大きさを定めて、文字キー10Aに割り付けられた代表文字「あ」に対する判別領域S0を設定する。さらに、この判別領域S0の周囲に、それぞれの方位を異ならせて代表文字以外の文字「い」「う」「え」「お」の判別領域S1〜S4を設定する。この後にタッチアップが検出されると、その検出点を含む判別領域に対応する文字を入力文字として選択し、タッチパネル入力文字表示領域に表示する。

概要

背景

スマートフォンなどのタッチパネルを備えた小型の情報処理装置では、複数の文字割り付けられた文字キーが複数配列されたソフトウェアキーボード入力文字表示領域とをタッチパネルに設定して、文字入力受け付ける。また、文字キーの上で指を軽くスライドさせる操作(フリック操作)を受け付け、その操作方向によって入力文字を選択するフリック入力方式が、広く採用されている(特許文献1,2を参照。)。

フリック入力方式に対して実施する具体的な情報処理に関して、特許文献2には、文字キー毎に、その文字キーに割り当てられている個々の文字にタッチパネル上の異なる領域を対応づけた定義情報タッチパネル領域情報)を登録しておき、タッチパネルに対するタッチが検出されると、タッチされたキーに対するタッチパネル領域情報と指が離れた位置の座標とを比較してフリック方向を検出し、そのフリック方向に対応する文字を入力文字として決定することが記載されている(特許文献2の段落0032〜0037,図2〜5等を参照。)。

また、特許文献3には、複数の文字がそれぞれ異なる方向範囲に対応づけられて割り付けられたキーに対するスタイラスペン)の痕跡開始点および終了点の各座標から筆の動き方向を表すベクトルを特定し、そのベクトルに対応する方向範囲に対応づけられた文字を選択することが記載されている(特許文献3の段落0011〜0017,図8等を参照。)。指によるフリック操作に対しても、特許文献3と同様の方法でフリック方向を示すベクトルを特定することが可能である。

概要

タッチダウン後のタッチ位置の変化に応じた文字を正しく選択すると共に、文字入力の操作性を向上する。タッチダウンが検出された文字キー10Aに対し、この文字キー10Aを複数の小領域rに分割した場合にタッチダウンの検出点Pが含まれる小領域rを特定し、特定された小領域r内の一点Qを中心として、当該小領域rに基づき大きさを定めて、文字キー10Aに割り付けられた代表文字「あ」に対する判別領域S0を設定する。さらに、この判別領域S0の周囲に、それぞれの方位を異ならせて代表文字以外の文字「い」「う」「え」「お」の判別領域S1〜S4を設定する。この後にタッチアップが検出されると、その検出点を含む判別領域に対応する文字を入力文字として選択し、タッチパネルの入力文字表示領域に表示する。

目的

本発明は上記の問題に着目し、文字キーのいずれの位置でタッチダウンが検出された場合でも、その後のタッチ位置の変化に応じた文字を正しく選択することができると共に、文字入力の操作性を向上することを課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

タッチパネルに、複数の文字割り付けられた文字キーを複数含むソフトウェアキーボード入力文字表示領域とを設定し、前記ソフトウェアキーボードのいずれかの文字キーに対するタッチダウンが検出されたとき、そのタッチダウン後のタッチ位置の変化に応じて操作対象の文字キーに割り付けられた文字の1つを選択し、選択された文字を前記入文字表示領域に表示する機能を有する文字入力装置として、前記タッチパネルに接続されたコンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記文入力装置は、各文字キーを複数の小領域に分割するための定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、タッチダウンが検出された文字キーを前記定義情報に基づき分割した場合に前記タッチダウンの検出点が含まれる小領域内の一点を中心として、当該小領域に基づき大きさを定めて、前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域を設定する第1の判別領域設定手段と、前記代表の文字に対する判別領域の周囲に、当該判別領域に対するそれぞれの方位を異ならせて前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字以外の各文字に対する判別領域を設定する第2の判別領域設定手段と、前記第1および第2の判別領域設定手段により設定された複数の判別領域の中で、前記タッチダウン後にタッチアップが検出された判別領域に対応する文字を、前記入力文字表示領域に表示する文字として選択する入力文字選択手段とを備える、文字入力用のプログラム。

請求項2

前記第1の判別領域設定手段は、前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域として、前記タッチダウンの検出点が含まれる小領域に位置合わせをしたときに当該小領域が含まれる大きさの領域を、その位置合わせをして設定する、請求項1に記載された文字入力用のプログラム。

請求項3

前記文字入力装置には、前記定義情報記憶手段の定義情報により設定される小領域のそれぞれにつき、前記第1の判別領域設定手段による判別領域の設定にかかる定義情報を小領域毎に記憶する第2の定義情報記憶手段が設けられ、前記第1の判別領域設定手段は、前記タッチダウンの検出点が含まれる小領域に対応する定義情報を前記第2の定義情報記憶手段から読み出し、読み出された定義情報に基づき前記代表文字に対する判別領域を設定する、請求項1または2に記載された文字入力用のプログラム。

請求項4

タッチパネルに、複数の文字が割り付けられた文字キーを複数含むソフトウェアキーボードと入力文字表示領域とを設定し、前記ソフトウェアキーボードのいずれかの文字キーに対するタッチダウンが検出されたとき、そのタッチダウン後のタッチ位置の変化に応じて操作対象の文字キーに割り付けられた文字の1つを選択し、選択された文字を前記入力文字表示領域に表示する機能を有する文字入力装置として、前記タッチパネルに接続されたコンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記文字入力装置は、各文字キーを複数の小領域に分割するための定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、タッチダウンが検出された文字キーに対し、当該文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域を、当該文字キーを前記定義情報に基づき分割した場合の1つ分の小領域に基づき大きさを定めて、前記タッチダウンの検出点を含む範囲に設定する第1の判別領域設定手段と、前記代表の文字に対する判別領域の周囲に、当該判別領域に対するそれぞれの方位を異ならせて前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字以外の各文字に対する判別領域を設定する第2の判別領域設定手段と、前記第1および第2の判別領域設定手段により設定された複数の判別領域の中で、前記タッチダウン後にタッチアップが検出された判別領域に対応する文字を、前記入力文字表示領域に表示する文字として選択する入力文字選択手段とを備える、文字入力用のプログラム。

請求項5

タッチパネルと、このタッチパネルに、複数の文字が割り付けられた文字キーを複数含むソフトウェアキーボードと入力文字表示領域とを設定し、前記ソフトウェアキーボードのいずれかの文字キーに対するタッチダウンが検出されたとき、そのタッチダウン後のタッチ位置の変化に応じて操作対象の文字キーに割り付けられた文字の1つを選択し、選択された文字を前記入力文字表示領域に表示する文字入力装置とを備えた情報処理装置であって、前記文字入力装置は、各文字キーを複数の小領域に分割するための定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、タッチダウンが検出された文字キーを前記定義情報に基づき分割した場合に前記タッチダウンの検出点が含まれる小領域内の一点を中心として、当該小領域に基づき大きさを定めて、前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域を設定する第1の判別領域設定手段と、前記代表の文字に対する判別領域の周囲に、当該判別領域に対するそれぞれの方位を異ならせて前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字以外の各文字に対する判別領域を設定する第2の判別領域設定手段と、前記第1および第2の判別領域設定手段により設定された複数の判別領域の中で、前記タッチダウン後にタッチアップが検出された判別領域に対応する文字を、前記入力文字表示領域に表示する文字として選択する入力文字選択手段とを備える、情報処理装置。

技術分野

0001

本発明は、タッチパネルに、文字入力のためのソフトウェアキーボード入力文字表示領域とを設定し、ソフトウェアキーボードに触れる動作(以下「タッチダウン」という。)とその後のタッチ位置の変化に応じて入力文字を選択し、選択された入力文字を入力文字表示領域に表示する機能をコンピュータに付与するためのプログラム、およびこのプログラムが導入された情報処理装置に関する。

背景技術

0002

スマートフォンなどのタッチパネルを備えた小型の情報処理装置では、複数の文字割り付けられた文字キーが複数配列されたソフトウェアキーボードと入力文字表示領域とをタッチパネルに設定して、文字入力を受け付ける。また、文字キーの上で指を軽くスライドさせる操作(フリック操作)を受け付け、その操作方向によって入力文字を選択するフリック入力方式が、広く採用されている(特許文献1,2を参照。)。

0003

フリック入力方式に対して実施する具体的な情報処理に関して、特許文献2には、文字キー毎に、その文字キーに割り当てられている個々の文字にタッチパネル上の異なる領域を対応づけた定義情報タッチパネル領域情報)を登録しておき、タッチパネルに対するタッチが検出されると、タッチされたキーに対するタッチパネル領域情報と指が離れた位置の座標とを比較してフリック方向を検出し、そのフリック方向に対応する文字を入力文字として決定することが記載されている(特許文献2の段落0032〜0037,図2〜5等を参照。)。

0004

また、特許文献3には、複数の文字がそれぞれ異なる方向範囲に対応づけられて割り付けられたキーに対するスタイラスペン)の痕跡開始点および終了点の各座標から筆の動き方向を表すベクトルを特定し、そのベクトルに対応する方向範囲に対応づけられた文字を選択することが記載されている(特許文献3の段落0011〜0017,図8等を参照。)。指によるフリック操作に対しても、特許文献3と同様の方法でフリック方向を示すベクトルを特定することが可能である。

先行技術

0005

特開2009−266236号公報
特開2013−81126号公報
特開2000−29630号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献2に記載されている方法は、フリック方向を示すベクトルを求める代わりに、タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられている各文字にそれぞれフリック入力のルールに基づき個別の領域を対応づけ、フリック操作によるタッチ位置がいずれの領域に移動したかによりフリック方向を判定するものである。またタッチダウン後の指をタッチパネルから離す動作(以下「タッチアップ」という。)が検出されたことに応じて、入力文字を確定している。

0007

実際の仮名文字の入力にも、上記に類似する方法を採用している事例がある。その具体例として、図7に、「あ」行の文字キー10Aに対するタッチダウンが検出されたことに応じて、この文字キー10Aに割り付けられた5文字「あ」「い」「う」「え」「お」のそれぞれに対応する領域(以下、「判別領域」という。)を設定した例を示す。この例では、ユーザの指が文字キー10Aに触れ、その接触範囲内の一点Pの座標がタッチダウンの位置として検出されたことに応じて、文字キー10Aの中央部を含む広い範囲に、代表文字の「あ」に対する矩形状の判別領域R0が設定される。さらに、この判別領域R0の対角線延長線によって当該判別領域R0の周囲が4つに区切られ、左方向に生じた領域R1が「い」の判別領域として、上方向に生じた領域R2が「う」の判別領域として、右方向に生じた領域R3が「え」の判別領域として、下方向に生じた領域R4が「お」の判別領域として、それぞれ設定される。

0008

ユーザには、「あ」を入力する場合には、フリック操作をせずに文字キー10Aをタップし、「い」を入力する場合には左方向へのフリック操作を行い、「う」を入力する場合には上方向へのフリック操作を行い、「え」を入力する場合には右方向へのフリック操作を行い、「お」を入力する場合には下方向へのフリック操作を行う、という入力のルールが提示される。

0009

上記のルールに従ってユーザが文字キー10Aをタップした場合には、判別領域R0内でタッチアップが検出されることによって「あ」が入力文字として選択される。また、左方向へのフリック操作に対しては、判別領域R1でタッチアップが検出されることによって「い」が選択され、上方向へのフリック操作に対しては、判別領域R2でタッチアップが検出されることによって「う」が選択され、右方向へのフリック操作に対しては、判別領域R3でタッチアップが検出されることによって「え」が選択され、下方向へのフリック操作に対しては、判別領域R4でタッチアップが検出されることによって「お」が選択される。

0010

このように、指の動きを示すベクトルを求めなくとも、入力ルールに合わせて設定された各文字の判別領域の中のいずれにおいてタッチアップが検出されるかに基づき、指の動きに適合する文字を選択することができる。しかし、タッチダウンの検出点Pの座標はタッチパネルに対するユーザの指の触れ具合によって変動するため、検出点Pが「あ」の判別領域から外れた場合には、入力文字の選択に誤りが生じるおそれがある。

0011

図8は、文字キー10Aの左端部でタッチダウンが検出された例を示す。この場合にもタッチダウンの検出に応じて「あ」行の文字キー10Aが操作されたと認識され、図7の例と同様の判別領域R0〜R4が設定されるが、そうなると、タッチダウンの検出点Pは「い」の判別領域に含まれてしまう。その結果、ユーザがフリック操作をせずに文字キー10Aをタップした場合には「い」の判別領域R1でタッチアップが検出され、入力文字として「い」が選択される。つまり、フリック操作が行われていないにも関わらず、フリック操作が行われたものとして取り扱われてしまう。

0012

また、ユーザが上方向へのフリック操作を行ったが、検出点Pからのタッチ点の移動量が小さかったために、「う」の判別領域R2ではなく、「い」の判別領域R1内でタッチアップが検出された場合にも、入力文字として「い」が選択される。つまり、上方向へのフリック操作が行われたのに左方向へのフリック操作が行われたものとして取り扱われてしまう。フリック操作の指の移動量が小さかったために「う」が選択されなかったとしても、「あ」が選択されるのであれば、ユーザは合点するが、「あ」以外の文字が選択されると、ユーザは違和感を感じてしまう。

0013

文字キー10Aの全域に判別領域R0を設定すれば、タッチダウンの検出点Pを確実に「あ」の判別領域R0に入れることができ、上記の問題を解決できると思われる。しかし、今度は、「あ」以外の文字を入力する場合のフリック操作の指を、文字キー10Aの外にまで確実に移動させなければ誤入力となり、文字入力の作業効率や精度が低下する。また、入力ミスがないようにフリック操作に気を配る必要があるため、ユーザにストレスを与えてしまう。

0014

本発明は上記の問題に着目し、文字キーのいずれの位置でタッチダウンが検出された場合でも、その後のタッチ位置の変化に応じた文字を正しく選択することができると共に、文字入力の操作性を向上することを課題とする。

課題を解決するための手段

0015

本発明によるプログラムは、タッチパネルに接続されたコンピュータを、以下の定義情報記憶手段と第1、第2の判別領域設定手段と入力文字選択手段とを備える文字入力装置として機能させるためのプログラムを提供する。

0016

定義情報記憶手段は、各文字キーを複数の小領域に分割するための定義情報を記憶する。たとえば、各小領域の各頂点の位置を定義情報とすることができる。また、文字キーを等分割するのであれば、たとえば、文字キーの縦横のサイズまたは1つの小領域の縦横のサイズと小領域の数(分割数)との組み合わせを定義情報としてもよい。

0017

第1の判別領域設定手段は、タッチダウンが検出された文字キーを前記定義情報に基づき分割した場合にタッチダウンの検出点が含まれる小領域内の一点を中心として、当該小領域に基づき大きさを定めて、前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字(一般に、文字キーに表記されている文字)に対する判別領域を設定する。

0018

第2の判別領域設定手段は、代表の文字に対する判別領域の周囲に、当該判別領域に対するそれぞれの方位を異ならせて前記タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字以外の各文字(たとえば、代表の文字「あ」に対して「い」「う」「え」「お」の各文字)に対する判別領域を設定する。

0019

入力文字選択手段は、第1および第2の判別領域設定手段により設定された複数の判別領域の中で、前記タッチダウン後にタッチアップが検出された判別領域に対応する文字を、入力文字表示領域に表示する文字として選択する。

0020

上記の構成によれば、タッチダウンが検出された文字キーを仮想的に分割することにより生じる複数の小領域のうちタッチダウンが検出された小領域を基準に、この小領域に基づき大きさを定めた代表文字に対する判別領域が設定され、その周囲に代表文字以外の各文字の判別領域が設定される。したがって、文字キー内のタッチダウンの検出点に応じて代表文字に対する判別領域の設定位置を変動させることができるので、代表文字を入力するためのタップ操作に対して他の文字が誤って選択されるのを防ぐことができる。また、タッチダウンの検出点が含まれる小領域に基づき、代表文字の判別領域を文字キーより十分に小さくすることができるので、代表文字以外の文字を入力するのに必要な指の移動量を小さくすることができる。

0021

記文入力装置の一実施形態では、第1の判別領域設定手段は、タッチダウンが検出された文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域として、前記タッチダウンの検出点が含まれる小領域に位置合わせしたときに当該小領域が含まれる大きさの領域を、その位置合わせをして設定する。この設定によれば、タッチダウンがどの位置で検出されても、その検出点を確実に含む範囲に代表文字の判別領域を設定することができる。また、代表文字の判別領域が設定される範囲を小領域毎に特定することができるので、処理が簡単になる。

0022

本発明による文字入力装置には、さらに、定義情報記憶手段の定義情報により設定される小領域のそれぞれにつき、前記第1の判別領域設定手段による判別領域の設定にかかる定義情報を小領域毎に記憶する第2の定義情報記憶手段が設けられる。この場合、第1の判別領域設定手段は、タッチダウンの検出点が含まれる小領域に対応する定義情報を第2の定義情報記憶手段から読み出し、読み出された定義情報に基づき前記代表文字に対する判別領域を設定する。

0023

上記の実施形態によれば、タッチダウンの検出点が含まれる小領域を特定し、その小領域に関して第2の定義情報記憶手段に記憶されている定義情報を読み出すことにより、代表文字に対する判別領域を容易に設定することができる。よって、小領域によって判別領域の設定条件を変動させることも容易になる。

0024

さらに本発明では、第1の判別領域設定手段を、タッチダウンが検出された文字キーに対し、当該文字キーに割り付けられた代表文字に対する判別領域を、当該文字キーを前記定義情報に基づき分割した場合の1つ分の小領域に基づき大きさを定めて、前記タッチダウンの検出点を含む範囲に設定するように、構成を変更することもできる。この構成によっても、タッチダウンの検出点を含み、かつ文字キー内の一部分に相当する範囲に代表文字の判別領域を設定することができる。

発明の効果

0025

本発明によれば、文字キーに対するタッチダウンの検出位置に応じて代表文字の判別領域の設定位置を変動させると共に、この判別領域を文字キーに対して十分に小さくすることができるので、代表文字を指定するタップ操作に対しても、代表文字以外の文字を指定するフリック操作に対しても、その指定に適合する文字を正しく選択することができる。また、フリック操作の指を大きく動かさなくとも目的とする文字を選択することが可能になるので、文字入力作業を効率良く行うことができ、操作性や利便性が向上する。

図面の簡単な説明

0026

本発明が適用されるスマートフォンの文字入力画面を示す正面図である。
文字キーに対するタッチダウンの検出点Pの位置に応じて判別領域を設定する事例を示す説明図である。
文字キーに対するタッチダウンの検出点Pの位置に応じて判別領域を設定する事例を示す説明図である。
スマートフォンに組み込まれる文字入力システム機能ブロック図である。
文字キーに対する操作を受け付けて入力文字を選択するまでの処理手順を示すフローチャートである。
文字キーや小領域の場所に応じて代表文字の判別領域の大きさを変動させる事例を示す説明図である。
文字キーに対する判別領域の設定にかかる従来例を示す説明図である。
上記従来例の問題点を示す説明図である。

実施例

0027

図1は、本発明が適用されるスマートフォン100の文字入力画面を示す。
この文字入力画面は、スマートフォン100で起動中のアプリケーションメーラーインターネットブラウザなど)が文字入力を受け付ける状態にあるときに、前面のタッチパネル1に表示されるもので、二分された画面の上側に入力文字表示領域11が設定され、下側にソフトウェアキーボード12が配置される。

0028

ソフトウェアキーボード12には、4行3列に配列された12個の文字キー10と、これら文字キー10の左右に配列された8個の機能キー13とが含まれる。文字キー10のうち最下段の左右を除く10個の文字キー10(テンキー)には、50音の「あ」行から「わ」行までの仮名文字が1行ずつ割り当てられ、その先頭の仮名文字が表記されている。これらのうち以下の具体例に用いる「あ」行の文字キーを、符号10Aにより示す。
各文字キー10には、数字アルファベット文字記号なども割り当てられ、切り替え操作によって入力対象文字種切り替えられる。

0029

図示はしないが、ソフトウェアキーボード12内のいずれかの文字キー10にユーザが指を触れると、その文字キー10に表記されている代表の文字(たとえば「あ」)を中心として、その上下左右に他の4文字を配列したガイド画像が表示される。ユーザが指を動かすことなく文字キー10から指を離す、いわゆるタップ操作を行うと、代表の文字が入力文字として選択される。一方、上下左右のいずれかの方向へのフリック操作が行われると、指の移動方向に対応づけられている文字が入力文字として選択される。いずれの場合も、タッチ点の座標が検出されなくなったことをタッチアップとして検出して、入力文字を選択し、選択した入力文字を入力文字表示領域11内に表示する。

0030

上記の文字入力を実施するために、この実施例では、タッチダウンの検出に応じて、その検出がされた文字キー10に対し、当該文字キー10に割り付けられている各種文字の判別領域を設定し、タッチダウン後のタッチアップが検出された判別領域に対応する文字を入力文字として選択する。さらに、この実施例では、タッチダウンの検出位置に応じて各判別領域の設定位置を変動させると共に、代表文字に対する判別領域を文字キー10に対して十分に小さく設定することにより、実際の指の動きに適合する文字を正確に選択できるようにしている。

0031

図2および図3は、「あ」行の文字キー10Aを例として、タッチダウンの検出点Pの位置に応じて判別領域を変動設定する仕組みを示す。
この実施例では、文字キー10Aを縦横の各方向においてそれぞれ三等分することにより9個の小領域rが設定されるものと仮定して、タッチダウンの検出点Pを含む小領域rを特定し、特定された小領域r内の中心点Qを基準に、文字キー10Aに割り付けられた代表文字「あ」の判別領域S0を設定する。

0032

判別領域S0は小領域rよりやや大きい矩形領域であって、その中心点をタッチアップの検出点Pが含まれる小領域rの中心点Qに合わせて配置される。さらにこの判別領域S0の周囲を判別領域S0の対角線の延長線により区分けし、左側に生じる領域S1を「い」の判別領域とし、上側に生じる領域S2を「う」の判別領域とし、右側に生じる領域S3を「え」の判別領域とし、下側に生じる判別領域S4を「お」の判別領域とする。なお判別領域S1〜S4は、判別領域S0からあらかじめ定めた所定距離までの範囲に設けられるが、図中の判別領域S0の対角線の延長部分がその範囲を示すわけではない。

0033

図2では、文字キー10Aの中央部でタッチダウンが検出された場合の判別領域S0〜S4の設定例(図2(1))と、文字キー10Aの中央部から外れた場所でタッチダウンが検出された場合の判別領域S0〜S4の設定例(図2(2)(3)(4))とを示している。

0034

図2(1)〜(4)の例より明らかなように、上記した方法により代表文字の判別領域S0を設定すれば、文字キー10A内のいずれの位置でタッチダウンが検出された場合でも、その検出点Pを含む小領域rを包含するように判別領域S0が設定される。したがって、タッチダウン後のタッチ点が殆ど動かずに点Pの付近でタッチアップが検出された場合には、入力文字として代表文字の「あ」が選択される。一方、フリック操作に従ってタッチ点が所定の方向に沿って移動し、その移動方向に配置されている判別領域(S1〜S4のいずれか)に入った場合には、その判別領域に対応する文字が入力文字として選択される。

0035

図3(1)(2)は、タッチダウンの検出点Pの位置は異なるが、いずれも同じ小領域rに含まれている場合の各判別領域S0〜S4の設定例を示す。このように、タッチダウンの検出点Pの位置がばらついても、同じ小領域r内に含まれるならば、各文字の判別領域S0〜S4も同一になる。いずれの場合も、小領域rよりも判別領域S0を若干大きくして、検出点Pではなく、検出点Pを含む小領域rの中心点Qに判別領域S0の中心点を合わせるので、タッチダウンの検出点Pを確実に判別領域S0内に含めることができる。また、小領域rや判別領域S0毎に、その領域を特定する定義情報が登録されているので、それらの定義情報に基づき、タッチダウンが検出されたことに応じて速やかに検出点Pが含まれる小領域rを特定し、判別領域S0〜S4も速やかに設定することができる。

0036

文字キー10A以外の各文字キー10についても、同様の方法で判別領域S0〜S4が設定される(ただし、「や」行や「わ」行の文字キー10では、判別領域S1〜S4の一部に記号が対応づけられたり、一部領域が無効にされる。)。したがって、どの文字キー10でタッチダウンが検出された場合でも、その検出点Pを代表文字の判別領域S0内に含めることが可能になり、文字キー10のタップ操作に対しては確実に代表文字を選択することができる。また、判別領域S0を1つの小領域rより若干広い程度の大きさにすることによって、フリック操作の際の指の移動量が小さい場合でも、その移動の方向に対応する判別領域(S1〜S4のいずれか)にタッチアップの検出点を容易に入れることができる。したがって、ユーザの指の動きに適合する文字を簡単かつ精度良く選択することができる。

0037

図4は、上記図2図3の処理を実施する文字入力システム(IME)110の機能を、タッチパネル1内の入力文字表示領域11やソフトウェアキーボード12との関係と共に示す。

0038

文字入力システム110は、スマートフォン100の図示しない制御部に組み込まれたソフトウェアであって、キーボード処理部101、小領域判別部102、判別領域設定部103、入力文字選択部104、文字表示処理部105、キー情報記憶部106、小領域情報記憶部107、判別領域情報記憶部108などを含む。

0039

キーボード処理部101は、タッチパネル1に前出のソフトウェアキーボード12を表示すると共に、図示しないタッチパネル1の管理システムからタッチ点の座標を入力することによって、ソフトウェアキーボード12に対するタッチダウンやタッチアップを検出する。

0040

文字キー10に対するタッチダウンが検出されると、小領域判別部102および判別領域設定部103が動いて、図2,3に例示した要領で、タッチダウンが検出された文字キー10に対し、その文字キー10に割り付けられている文字に対する判別領域S0〜S4が設定される。この後、キーボード処理部101によりタッチアップが検出されると、入力文字選択部104により、タッチアップの検出点が各判別領域S0〜S4と照合されて入力文字が選択される。選択された文字は、文字表示処理部105によってタッチパネル1の入力文字表示領域11に表示される。

0041

キー情報記憶部106には、ソフトウェアキーボード12内の各キー10,13の範囲を示す情報(たとえばキー10,13に対応する矩形領域の左上および右下の各頂点の座標)が登録される。

0042

小領域情報記憶部107には、各文字キー10の各小領域rを個別に特定する定義情報が登録される。たとえば、各小領域rの左上および右下の頂点の座標の組み合わせ、または各小領域rの中心点の座標と小領域rの縦横の長さとの組み合わせを、登録することができる。

0043

なお、各文字キー10の大きさや分割のルールが同じであれば、小領域rの頂点や中心点の座標を対応する文字キー10に対する相対座標として表すことにより、小領域情報記憶部107に各文字キー10に共通の定義情報を登録することができる。または、単に小領域rの数または1つの小領域rのサイズを登録するだけでもよい。しかし、文字キー10によって分割数などの分割のルールを変動する場合には、文字キー10毎の定義情報がそれぞれの文字キー10の識別情報紐付けられて登録される。

0044

判別領域情報記憶部108には、文字キー10内の各領域rに代表文字の判別領域S0を設定するための定義情報が登録される。また、文字キー10毎に、各判別領域S0〜S4に対応する文字が登録される。

0045

代表文字の判別領域S0に関する定義情報としては、たとえば、文字キー10毎および小領域r毎に、判別領域S0の左上および右下の頂点の座標を登録することができる。ただし、判別領域S0の大きさが一定である場合には、各小領域rに共通の定義情報として、その小領域rの中心点に対する判別領域S0の頂点の相対座標の組み合わせや、判別領域S0の縦横の辺の長さの組み合わせを登録することができる。

0046

上記構成のほか、図4には示していないが、この実施例の文字入力システム110には、文字キー10に対する操作に応じた仮名文字列が特定された後の変換操作に応じて、仮名文字列に対する仮名漢字変換を実施する機能や、入力文字表示領域11に未確定状態で表示されている文字列を確定操作に応じて確定し、起動中のアプリケーションに出力する機能などが設けられている。

0047

図5は、上記の文字入力システム110において、文字キー10のひとつに対する操作を受け付けてから入力文字を選択するまでに実施する処理の流れを示す。

0048

まず、ユーザがソフトウェアキーボード12内の目的の文字キー10に指を触れたことに応じてタッチ点の座標が入力されると、キーボード処理部101は「タッチダウンあり」と判定し(ステップST1が「YES」)、入力された座標によりキー情報記憶部106の登録情報を照合して、タッチダウンが検出された文字キー10を特定する(ステップST2)。

0049

つぎに、小領域判別部102が、ステップST2で特定された文字キー10に関して小領域情報記憶部107に登録されている定義情報をタッチダウンの検出点Pの座標により照合して、検出点Pが含まれる小領域rを特定する(ステップST3)。続いて、判別領域設定部103が、検出点Pを含む小領域rに関して判別領域情報記憶部108に登録されている定義情報に基づき、代表文字の判別領域S0を設定する(ステップST4)。さらに、判別領域設定部103は、代表文字の判別領域S0の周囲をこの領域S0の対角線の延長線により区分けし、代表文字以外の文字に対する判別領域S1〜S4を設定する(ステップST5)。
なお、ステップST4,ST5では、各判別領域S0〜S4に対して文字を対応付ける処理も実施される。

0050

この後、キーボード処理部101がタッチアップを検出すると(ステップST6が「YES」)、入力文字選択部104が、そのタッチアップの検出点を含む判別領域を特定し(ステップST7)、特定した判別領域に対応づけられている文字を入力文字として選択する(ステップST8)。選択された文字は、文字表示処理部105によってがタッチパネル1の入力文字表示領域11に表示され(ステップST9)、これをもって処理終了となる。

0051

上記図5に示した手順によれば、ソフトウェアキーボード12内のいずれの文字キー10に対しても、図2図3に示した事例と同様に、タッチダウンの検出点Pの位置に応じて各判別領域S0〜S4の設定位置を変動させ、ユーザの指の動きに適合する文字を入力文字として選択することができる。

0052

なお、上記のステップST4で設定される代表文字の判別領域S0は一定の大きさに限らず、タッチダウンが検出された文字キー10の場所によって判別領域S0の大きさを変動させてもよい。たとえば、ユーザが指を動かしやすい場所に配置されている文字キー10では、フリック操作の指の移動量が比較的大きくなるので、代表文字の判別領域S0を大きめに設定して良いが、指を動かしにくい場所に配置されている文字キー10では、代表文字の判別領域S0を小さめに設定した方がよい。

0053

1つの文字キー10内においても、同様に、タッチダウンの検出点Pが含まれる小領域rの場所によって、代表文字の判別領域S0の大きさを変動させることができる。また判別領域S0の大きさ調整のために、小領域rのサイズを変更することも可能である。

0054

図6(1)は、右利きのユーザがスマートフォン100を右手で持って、その手の親指でソフトウェアキーボード12に対するタッチ操作を行う場合に、親指を動かしやすい範囲と動かしにくい範囲とを表したものである。

0055

また、図6(1)では、ソフトウェアキーボード12内の「た」行の文字キーを符号10Bにより示し、「ら」行の文字キーを符号10Cにより示している。「た」行の文字キー10Bでは、大半が指を動かしやすい範囲に入るが、左上頂点やその近傍箇所は指を動かしにくい範囲に入る。これとは逆に、「ら」行の文字キー10Cでは、大半が指を動かしにくい範囲に入るが、左上頂点やその近傍の箇所は指を動かしやすい範囲に入る。

0056

図6(2)(3)(4)(5)は、上記2つの文字キー10B,10Cを例に、タッチダウンの検出点Pの位置に応じて代表文字の判別領域S0のサイズを変動させた例を示す。なお、これらの図では、左上および右下の小領域をそれぞれr1,r2とし、小領域r1に対する判別領域をS01とし、小領域r2に対する判別領域をS02として、これらの判別領域S01,S02を比較して示す。

0057

図6(2)(3)の例では、先の実施例と同様に、文字キー10B,10Cを縦横各方向に三等分することにより9つの小領域rを設定するが、図6(2)に示す文字キー10Bでは、指を動かしにくい範囲に入る左上の小領域r1に対する判別領域S01を、小領域r1と同じ大きさにまで縮小している。右下の小領域r2に対する判別領域S02の大きさは、図2図3の例と同様である。

0058

図6(3)に示す文字キー10Cでは、指を動かしにくい範囲に入る右下の小領域r2に対する判別領域S02を、小領域r2と同じ大きさにまで縮小している。左上の小領域r1に対する判別領域S01は小領域r1より大きいが、文字キー10Cの大半が指を動かしにくい範囲に入ることを考慮して、図6(2)の判別領域S02より小さく設定される。

0059

図6(4)に示す文字キー10Bでは、縦横各方向ともに、指を動かしにくい箇所から指を動かしやすい箇所に向かうにつれて小領域rの幅がしだいに大きくなるように、3分割の各分割位置を調整する。また、各小領域rに、それぞれ同じ大きさの判別領域S0を設定するようにしている。この方法によっても、左上の小領域r1に対する判別領域S01を小さくし、右下の小領域r2に対する判別領域S02を大きくすることができる。

0060

図6(5)に示す文字キー10Cでは、分割は等分に行うが、縦横各方向の分割数を5とすることにより、これまでの実施例より面積が小さい25個の小領域rを設定する。また、代表文字の判別領域S0の大きさについては、図6(3)の例と同様に、小領域rの場所によって変動させている。この例では、指を動かしにくい範囲に入る右下の小領域r2に対しては、その小領域r2と同じ大きさの判別領域S02を設定し、指を動かしやすい範囲に入る小領域r1に対しては、その小領域r1よりも大きな判別領域S01を設定している。いずれの判別領域S01,S02も、対応する小領域r1,r2に中心点を合わせて設定される。

0061

図6(5)の例に示すように、指を動かしにくい場所に位置する文字キー10に対しては、分割数を増やして個々の小領域rを小さくすることにより、代表文字の判別領域S0を小さくすることができる。よって、指の微小な動きに対しても、適切な文字を選択することが可能になる。また、小さくなった判別領域S0にもタッチダウンの検出点Pが含まれるので、代表文字を選択するタップ操作に対しても、その操作に適合する文字を正しく選択することができる。

0062

なお、図6の各例のように、指の動かしやすさの度合いに応じて文字キー10の分割ルールや代表文字の判別領域S0の設定ルールを変動させる場合には、小領域情報記憶部107や判別領域情報記憶部108には、右利きユーザ用の定義情報と左利きユーザ用の定義情報とを登録するとよい。その場合には、たとえば、ユーザに、「右利き用入力モード」と「左利き用入力モード」とのいずれか一方を選択させ、選択された入力モード用の定義情報を有効にする。

0063

また、各実施例では、図1に示した縦長の画面に対して文字入力操作が行われることを前提とするが、スマートフォン100の姿勢によって、タッチパネル1の画面が横長画面に切り替えられる場合には、小領域情報記憶部107や判別領域情報記憶部108に、縦長画面用の定義情報と横長画面用の定義情報とを個別に登録し、表示中の画面に対応する定義情報を有効にするのが望ましい。

0064

横長画面では文字キー10でも横幅が長くなるので、これに従って代表文字の判別領域S0も横長にすると、この判別領域S0から左右の判別領域S1,S3に移動するのに必要な指の移動量が上下の判別領域S2,S4に移動するのに必要な指の移動量より大きくなり、操作性が悪くなるおそれがある。しかし、たとえば、横方向での分割数を縦方向での分割数より多くすることによって小領域rの縦幅と横幅との差を小さくし、代表文字の判別領域S0の形状を小領域rに合わせることにより、判別領域S0から左右の判別領域S1,S3に移動するのに必要な指の移動量を抑えることができる。

0065

上記のほか、文字キー10の分割のルールが異なる複数種の定義情報を小領域情報記憶部107に登録し、判別領域情報記憶部108にも、小領域情報記憶部107の各定義情報に対応する複数種の定義情報を登録し、適用する定義情報をユーザに選択させてもよい。たとえば、「感度調整」というメニューを提示して、高感度が選択された場合には、小領域rや判別領域S0を比較的小さくする定義情報を有効にし、低感度が選択された場合には、小領域rや判別領域S0を比較的大きくする定義情報を有効にする。

0066

上記の文字入力システム110は、スマートフォン100に限らず、タブレット端末スマートテレビファクシミリ装置など、タッチパネルを操作部および表示部として機能させるタイプの情報処理装置全般(リモコンを含む。)に導入することができる。特にタッチパネルが大型になって、指の腹に比べて格段に大きな文字キーが表示される場合に、文字キーの広い範囲に代表文字の判別領域が設定されると、代表文字以外の文字を入力する場合のフリック操作の指の移動量をかなり大きくする必要が生じるが、本発明によれば、文字キーのいずれの場所でタッチダウンが検出された場合でも、その検出点を含む小さな領域が代表文字の判別領域として設定され、その周囲に他の文字の判別領域が設定される。したがって、文字キーの任意の場所をタップすることによって代表文字を入力することができ、代表文字以外の文字を入力する場合にも、文字キーの任意の場所から目的の文字に対応する方向に軽く指を動かすことによって、目的の文字を入力することができる。よって、大きな文字キーに対する操作性を大幅に向上することが可能になる。

0067

上記のとおり、タッチダウンが検出された文字キー10を、あらかじめ定めた定義情報に基づき複数の小領域rに分割するものと仮定して、タッチダウンの検出点Pを含む小領域rに中心点を合わせて、この小領域rと同じサイズ、または小領域rよりやや大きなサイズの代表文字の判別領域S0を設定することにして、様々な実施形態を提示したが、本発明はこれに限らず、タッチダウンの検出点Pを中心として代表文字の判別領域S0を設定してもよい。この場合にも、文字キー10を分割した場合に生じる小領域rに基づいて、判別領域S0の大きさを小領域rと同じまたは小領域rよりやや大きくなる程度に設定することにより、文字キー10のいずれの位置でタッチダウンが検出された場合でも、指の動きに適合する文字を選択することができ、文字入力の精度や操作性を確保することができる。

0068

1タッチパネル
10,10A,10B,10C文字キー
11入力文字表示領域
12ソフトウェアキーボード
100スマートフォン
101キーボード処理部
102 小領域判別部
103判別領域設定部
104入力文字選択部
105文字表示処理部
106キー情報記憶部
107小領域情報記憶部
108判別領域情報記憶部
110文字入力システム
r 小領域
Pタッチダウンの検出点
Q 検出点Pを含む小領域rの中心点
S0代表文字の判別領域
S1〜S4 代表文字以外の文字の判別領域

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