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技術 インビボでのポリヌクレオチドの送達のための連続疎水相を含む担体におけるリポソームの使用

出願人 イムノバクシーン・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
発明者 マンスール,マークカーカダ,モハンウェイヤー,ジェネヴィエブメアリー
出願日 2015年4月9日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2015-079967
公開日 2015年9月24日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2015-166351
状態 特許登録済
技術分野 突然変異または遺伝子工学 医薬品製剤 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード モデル油 疎水性ポリマー材料 流入領域 無水担体 対体積比 ダイサ 蛍光事象 線状形態
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

ポリヌクレオチドインビボ送達するためのリポソーム及びビヒクルとしての連続疎水相を含む組成物の提供。

解決手段

疎水性物質連続相を含む担体と、リポソームと、アンチセンスRNA干渉RNA、触媒RNA若しくはリボザイムを含む又はコードするポリヌクレオチドとを含む組成物で、前記担体が油、油の混合物又は油中水型エマルションで、リポソームがジオレオイルホスファチジルコリンのようなリン脂質及び/又はコレステロールを含む組成物。

概要

背景

例えば遺伝子治療における使用のために、標的細胞及び組織への核酸の有効な導入に関
して多大の研究が行われてきた。そのような核酸は、例えば遺伝子産物をコードする配列
又はその代わりに、特定遺伝子若しくはそれらの産物のセンス若しくはアンチセンス配列
に対応し、したがってこれらの遺伝子及び/又はそれらの産物の発現に直接の影響を及ぼ
ヌクレオチドの短い配列であり得る。

概要

ポリヌクレオチドインビボ送達するためのリポソーム及びビヒクルとしての連続疎水相を含む組成物の提供。疎水性物質連続相を含む担体と、リポソームと、アンチセンスRNA干渉RNA、触媒RNA若しくはリボザイムを含む又はコードするポリヌクレオチドとを含む組成物で、前記担体が油、油の混合物又は油中水型エマルションで、リポソームがジオレオイルホスファチジルコリンのようなリン脂質及び/又はコレステロールを含む組成物。なし

目的

本発明は、疎水性物質の連続相を含む担体、リポソーム、及びポリ
クレオチドを含む組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

前記担体が、油又は油中水型エマルションである、請求項1に記載の組成物。

請求項3

前記油が、天然油又は合成油である、請求項2に記載の組成物。

請求項4

前記油が、鉱油植物油又は堅果油である、請求項3に記載の組成物。

請求項5

前記担体が、油の混合物を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。

請求項6

前記リポソームが、リン脂質を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。

請求項7

前記リポソームが、コレステロールを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。

請求項8

前記リポソームが、ジオレオイルホスファチジルコリンDOPC)及びコレステロールを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。

請求項9

前記ポリヌクレオチドが、アンチセンスRNA干渉RNA、触媒RNA、リボザイム又はポリペプチドをコードする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。

請求項10

アジュバントをさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。

請求項11

前記ポリヌクレオチドが、哺乳動物細胞において機能性のプロモーター作動可能に連結されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。

請求項12

前記ポリヌクレオチドが発現プラスミドに挿入されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。

請求項13

前記ポリヌクレオチドを含む細菌ベクター又はウイルスベクターを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。

請求項14

前記ポリヌクレオチドが、(a)前記リポソーム内封入されて、(b)前記リポソームの外部に、又は(c)前記リポソーム内に封入されているのと前記リポソームの外部の両方に存在する、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。

請求項15

前記アジュバントが、(a)前記リポソーム内に、(b)前記リポソームの外部に、又は(c)前記リポソーム内と前記リポソームの外部の両方に存在する、請求項10に記載の組成物。

請求項16

請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物及びポリヌクレオチドを被験者送達するために前記組成物を使用するための指示書を含むキット

請求項17

請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物を前記被験者に投与することを含む、ポリヌクレオチドを被験者に送達するための方法。

請求項18

前記被験者が哺乳動物である、請求項17に記載の方法。

請求項19

前記哺乳動物がヒトである、請求項17に記載の方法。

請求項20

リポソーム、ポリヌクレオチド、及び疎水性物質の連続相を含む担体を組み合わせることを含む、組成物を作製するための方法。

請求項21

前記ポリヌクレオチドが前記リポソーム内に封入されている、請求項20に記載の方法。

請求項22

前記リポソームを、前記担体と組み合わせる前に脱水する、請求項20又は21に記載の方法。

請求項23

前記ポリヌクレオチドが、請求項1から22のいずれかにおいて定義されるポリヌクレオチドである、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。

請求項24

前記リポソームが、請求項1から23のいずれかにおいて定義されるリポソームである、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。

請求項25

前記担体が、請求項1から24のいずれかにおいて定義される担体である、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。

請求項26

請求項20から25のいずれか一項に記載の方法によって生産される組成物。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
本出願は、2007年9月27日出願の米国特許仮出願第60/975,602号及び
2008年6月13日出願の米国特許仮出願第61/061,303号の利益及び優先権
を主張し、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

0002

本出願は、ポリヌクレオチドインビボ送達するためのリポソーム及びビヒクルとし
ての連続疎水相を含む組成物の使用に関する。

背景技術

0003

例えば遺伝子治療における使用のために、標的細胞及び組織への核酸の有効な導入に関
して多大の研究が行われてきた。そのような核酸は、例えば遺伝子産物をコードする配列
又はその代わりに、特定遺伝子若しくはそれらの産物のセンス若しくはアンチセンス配列
に対応し、したがってこれらの遺伝子及び/又はそれらの産物の発現に直接の影響を及ぼ
ヌクレオチドの短い配列であり得る。

発明が解決しようとする課題

0004

核酸を正しい標的部位に送達すること及び十分な数の標的細胞に送達することには引き
続き問題が存在する。核酸はヌクレアーゼ攻撃の対象であり、しばしば細胞膜を横切るこ
とができない。マイクロインジェクションスクレープローディング及び受容体を介した
エンドサイトーシスを含む、多種多様な送達方法が提案されてきた。リポソームの使用を
含むシステム包含する、脂質ベース担体システムは、治療用核酸パッケージング
るためにしばしば使用される。しかし、リポソームの使用は、低い封入効果及び循環から
の迅速なクリアランスなどの問題を提起し得る。また、標的組織への送達が妨げられると
ころまでリポソームのサイズを増大させずに十分な核酸をパッケージングすることにも問
題も存在し得る。従って、核酸を正しい標的組織に標的化するためのリポソームに基づく
送達システムを開発する必要がある。

課題を解決するための手段

0005

1つの態様では、本発明は、疎水性物質連続相を含む担体、リポソーム、及びポリ
クレオチドを含む組成物を提供する。

0006

もう1つの態様では、本発明は、前述した組成物を被験者投与することを含む、ポリ
ヌクレオチドを被験者に送達するための方法を提供する。

0007

本発明の他の態様及び特徴は、本発明の特定の実施形態についての以下の説明を付属
図面と共に検討することによって当業者に明らかになる。
図面は、単なる例として本発明の実施形態を説明するものである。

図面の簡単な説明

0008

注射後8日目にリンパ節から単離した細胞におけるIL−12発現能を示す。
注射後8日目にリンパ節から単離した細胞におけるIL−12発現能を示す。各々の群のマウスから検出されたIL−12タンパク質レベルを平均した。
注射後8日目にリンパ節から単離した細胞における緑色蛍光タンパク質(GFP)発現能を示す。第1群(PBS中のGFP)、第2群(GFP/リポソーム/疎水性担体)、第3群(GFP/疎水性担体)及び第4群(GFP/リポソーム)の動物からのリンパ節細胞は、水平な線によって表されるバックグラウンド蛍光を上回る検出可能なGFP発現細胞を含んだ。バックグラウンド蛍光は、第5群(リポソーム/疎水性担体、GFPなし)及び第6群(未処置マウス)の対照動物からのリンパ節細胞蛍光計数を用いて推定した。P値スチューデント検定を使用して計算した。
ワクチン接種後8日目のGFP発現を示すCD11b/CD11c陽性リンパ節細胞を示す。第1群〜第6群(図1で述べた)の動物からのリンパ節におけるCD11b/CD11c陽性及びGFP陽性細胞の数を比較するため、図1提示したデータを再解析した。CD11b/CD11c陽性でGFP陽性の細胞の数を総リンパ節細胞のパーセンテージとして計算した。
IL−12 siRNAの注射後、リンパ節から単離した細胞においてプラスミドIL−12が誘導するIL−12タンパク質発現阻害を示す。各々の群のマウスから検出されたIL−12タンパク質レベルを平均した。リンパ節細胞は、第1群(pORF−mIL12プラスミド単独、siRNAなし)、第2群(pORF−mIL12プラスミド、PBS中のIL12−siRNA)、第3群(pORF−mIL12プラスミド、リポソーム/疎水性担体中のIL12−siRNA)及び第4群(未処置、ナイーブマウス)からである。p値はスチューデントT検定を使用して計算した。
IL−12 siRNAの注射後、リンパ節から単離した細胞においてオボアルブミンが誘導するIL−12タンパク質発現の阻害を示す。各々の群のマウスから検出されたIL−12タンパク質レベルを平均した。リンパ節細胞は、第1群(0日目のCFA中のオボアルブミン、siRNAなし)、第2群(CFA中のオボアルブミン、PBS中のIL12−siRNA、−1日目)、第3群(CFA中のオボアルブミン、リポソーム/疎水性担体中のIL12−siRNA、−1日目)、第4群(CFA中のオボアルブミン、PBS中のIL12−siRNA、+1日目)、第5群(CFA中のオボアルブミン、リポソーム/疎水性担体中のIL12−siRNA、+1日目)及び第6群(未処置ナイーブマウス)からである。p値はスチューデントT検定を使用して計算した。

0009

本発明は、ポリヌクレオチドを被験者に送達するために有用な組成物を提供する。

0010

ポリヌクレオチド
本明細書で述べるポリヌクレオチドの使用は、特に、主として特定遺伝子又はそれらの
産物のセンス又はアンチセンス配列に対応し、したがってこれらの遺伝子及び/又はそれ
らの産物の発現に直接の影響を及ぼす配列を含むポリヌクレオチドを指す。例えば、遺伝
子コード配列を含むポリヌクレオチドの使用は、そのようなポリヌクレオチドを取り込む
細胞において対象遺伝子転写及び/又は翻訳に影響を及ぼす。同様に、RNA干渉ポリ
ヌクレオチドの使用は、そのようなヌクレオチドを取り込む細胞においてmRNAのレベ
ルに直接影響することにより、対象とする特定遺伝子の発現に影響を及ぼす。これは、遺
伝子特異的配列の存在を介して作用するのではない、他のポリヌクレオチドベース分子
、例えばCpG及びポリICアジュバントとは有意に異なる。さらに、ポリヌクレオチド
ベースのアジュバントは免疫応答を非特異的に調節すると考えられ、それらの作用は、そ
れらが細胞外受容体相互作用して免疫細胞活性を非特異的に増強する、ワクチン接種
部位から始まる。一部の場合、ポリヌクレオチドベースのアジュバントは、内在化されて
、細胞内受容体と相互作用することによってそれらの作用を及ぼし、同様に下流経路の活
性化を導き、免疫応答の生成を助ける免疫細胞活性の増強を集合的に生じさせる。そのよ
うなアジュバントは、本明細書で考慮されるポリヌクレオチド構築物によって標的される
特定遺伝子の発現には直接影響を及ぼさない。そのようなアジュバントは、標的遺伝子
発現産物とは直接相互作用せず、また標的遺伝子のセンス又はアンチセンス配列に対応す
る配列を含まない。

0011

1つの実施形態では、組成物は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドのイン
ボでの発現を増強するために有用である。他の実施形態では、ポリヌクレオチドはポリペ
プチドをコードしなくてもよいが、その代わりに、例えばアンチセンスRNA又はポリペ
プチドではない他の分子を含む又はコードするポリヌクレオチドであり得る。一部の実施
形態では、組成物は、場合によりポリヌクレオチドからのタンパク質発現を指令するのに
適した調節配列(例えばプロモーター)に作動可能に連結された、対象とするポリヌクレ
オチド、リポソーム、及び疎水性物質の連続相を含む担体を含む。本発明の組成物は、マ
ウスモデルにおいてELISAによって測定したとき、リン酸緩衝食塩水に懸濁したプラ
スミドDNAと比較して、プラスミドDNAからのポリペプチド発現を高めることが明ら
かにされた。本発明の組成物はまた、マウスモデルにおいて免疫蛍光によって測定したと
き、リン酸緩衝食塩水、不完全フロイントアジュバント(IFA)又は油を含まないリポ
ソームに懸濁したプラスミドDNAと比較して、プラスミドDNAからのポリペプチド発
現を高めることも明らかにされた。

0012

本明細書で使用される、「ポリヌクレオチド」という用語は、任意の長さ(例えば9、
12、18、24、30、60、150、300、600、1500又はそれ以上のヌク
レオチド)又は任意の鎖数(例えば一本鎖若しくは二本鎖)のヌクレオチドの鎖を包含す
る。ポリヌクレオチドは、DNA(例えばゲノムDNA若しくはcDNA)又はRNA(
例えばmRNA)又はそれらの組合せであり得る。それらは、天然に生じ得るか又は合成
(例えば化学合成)であり得る。ポリヌクレオチドは、ヌクレオチド鎖内に1又はそれ以
上の窒素含有塩基五炭糖類又はリン酸基の修飾を含み得ることが考慮される。そのよう
な修飾は当分野において周知であり、例えばポリヌクレオチドの安定性を改善するためで
あり得る。

0013

本明細書で使用される、「ポリペプチド」又は「タンパク質」という用語は、長さ(例
えば4、6、8、10、20、50、100、200、500又はそれ以上のアミノ酸
又は翻訳後修飾(例えばグリコシル化又はリン酸化)にかかわらず、アミノ酸の任意の鎖
を意味する。2つの用語は交換可能に使用される。

0014

本発明の組成物は、すべての種類のポリヌクレオチドをインビボで被験者に送達するた
めに有用である。一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは被験者においてタンパク質と
しては発現されず、むしろ、例えばアンチセンスRNA、干渉RNA、触媒RNA又はリ
ボザイムをコードする。一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、被験者においてイン
ビボで発現されるポリペプチドをコードする。本発明は、何らかの特定のタイプのポリペ
プチドの発現に限定されない。ポリペプチドは、単なる例示的な例として、抗原、抗体若
しくは抗体フラグメント酵素サイトカイン治療用タンパク質ケモカイン、調節タ
ンパク質、構造タンパク質キメラタンパク質核タンパク質転写因子ウイルスタン
パク質、TLRタンパク質インターフェロン調節因子血管新生抑制タンパク質若しく
血管新生タンパク質アポトーシスタンパク質、Fcγ受容体、造血タンパク質、腫瘍
抑制因子サイトカイン受容体、又はケモカイン受容体であり得る。

0015

代表的な抗原は、限定を伴わずに、以下を含む:コレラトキソイド破傷風トキソイド
ジフテリアトキソイドB型肝炎表面抗原赤血球凝集素ノイラミニダーゼ、インフ
エンMタンパク質、PfHRP2、pLDHアルドラーゼ、MSP1、MSP2、
AMA1、Der−p−1、Der−f−1、アジポフィリンAFPAIM−2、A
RT−4、BAGE、α−フェトプロテイン、BCL−2、Bcr−Abl、BING−
4、CEACPSF、CT、サイクリンD1Ep−CAM、EphA2、EphA3、
ELF−2、FGF−5、G250、性腺刺激ホルモン放出ホルモンHER−2、腸カ
ルボキシルエステラーゼ(iCE)、IL13Rα2、MAGE−1、MAGE−2、M
AGE−3、MART−1、MART−2、M−CSF、MDM−2、MMP−2、MU
C−1、NY−EOS−1、MUM−1、MUM−2、MUM−3、p53、PBF、P
RAME、PSA、PSMA、RAGE−1、RNF43、RU1、RU2AS、SAR
T−1、SART−2、SART−3、SAGE−1、SCRN 1、SOX2、SOX
10、STEAP1、サバイビング(surviving)、テロメラーゼ、TGFβRII、T
RAG−3、TRP−1、TRP−2、TERT又はWT1に由来するもの;ウイルス、
例えば牛痘ウイルスワクシニアウイルス偽牛痘ウイルスヒトヘルペスウイルス1型
、ヒトヘルペスウイルス2型サイトメガロウイルスヒトアデノウイルスA〜F群、ポ
リオーマウイルス、ヒトパピローマウイルスパルボウイルスA型肝炎ウイルスB型
肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスヒト免疫不全ウイルスオルトレオウイルス、ロタウ
イルス、エボラウイルスパラインフルエンザウイルスインフルエンザウイルスA型、
インフルエンザウイルスB型、インフルエンザウイルスC型麻疹ウイルス流行性
腺炎ウイルス、風疹ウイルス肺炎ウイルス、ヒトRSウイルス狂犬病ウイルスカリ
フォニア脳炎ウイルス日本脳炎ウイルス、ハンタンウイルス、リンパ球脈絡髄膜炎
イルス、コロナウイルスエンテロウイルスライノウイルスポリオウイルスノロ
イルス、フラビウイルスデング熱ウイルス西ナイルウイルス黄熱ウイルス及び水痘
ウイルスに由来するもの;細菌、例えば炭疽菌(Anthrax)、ブルセラ属菌(Brucella)、
カンジダ属菌(Candida)、クラミジア肺炎病原体(Chlamydia pneumoniae)、オウム病
クラミジア(Chlamydia psittaci)、コレラ菌(Cholera)、ボツリヌス菌(Clostridium
botulinum)、コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis)、クリプトコック
属菌(Cryptococcus)、ジフテリア菌(Diphtheria)、大腸菌O157:H7菌(Esch
erichia coli O157:H7)、腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli)、
毒素原性大腸菌(Enterotoxigenic Escherichia coli)、インフルエンザ菌(Haemophilu
s influenzae)、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)、レジオネラ属菌(L
egionella)、レプトスピラ属菌(Leptospira)、リステリア属菌(Listeria)、髄膜炎
菌(Meningococcus)、肺炎マイコプラスマ(Mycoplasma pneumoniae)、ミコバクテリウ
ム属菌(Mycobacterium)、百日咳菌(Pertussis)、肺炎菌(Pneumonia)、サルモネラ
属菌(Salmonella)、赤痢菌(Shigella)、ブドウ球菌(Staphylococcus)、肺炎連鎖球
菌(Streptococcus pneumoniae)及びエルシニアエンテロコリチカ(Yersinia enteroc
olitica)に由来するもの; 又は原生動物、例えば熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falc
iparum)に由来するもの。

0016

RNA干渉(RNAi)は、二本鎖RNA、例えば低分子(又は短い)干渉RNA(s
iRNA)及び一本鎖細胞内RNA、例えばマイクロRNA(miRNA)によってトリ
ガされる、配列特異的な転写後遺伝子サイレンシング機構であり、前記RNAはどちらも
、siRNA又はmiRNAに相同な配列のmRNAの分解を生じさせることができる(
Fire et al, 1998, Nature, 391:806-811; Montgomery et al, 1998, PNAS, 95:15502-15
507; Elbashir et al, 2001, Nature, 411:494-498)。RNAiは、相補的配列を有する
遺伝子の発現を抑制する、植物と哺乳動物に共通する保存された経路である(Hannon and
Rossi, 2004, Nature, 431:371-378; Meister and Tuschl, 2004, Nature, 431, 343-34
9)。RNAiは、下等生物、例えば植物又は線虫において最初に認められた。これらの
系では、長いdsRNAはRNAiの有効なトリガーとして働く。長いdsRNAは実際
のトリガーではないが、エンドリボヌクレアーゼダイサー(Dicer)によってsiRN
Aと呼ばれる小さなエフェクター分子に分解される。哺乳動物では、ダイサーのプロセシ
ングは、RNA結合タンパク質、TRBPとの複合体として起こる。新生siRNAは、
ダイサー、TRBP及びAgo2と結合して、遺伝子サイレンシングを媒介するRNA誘
導型サイレンシング複合体RISC)を形成する(Chendrimada et al, 2005, Nature,
436:740-744)。ひとたびRISCが形成されると、siRNAの一方の鎖(パッセン
ャー鎖)は分解されるか又は処分され、他方の鎖(ガイド鎖)は残存してサイレンシング
複合体の配列特異性を指令する。RISCのAgo2成分は、ガイド鎖の指令下で標的R
NAを切断するリボヌクレアーゼである。

0017

長いdsRNA(数百塩基対)は、C.エレガンス(C. elegans)又はキイロショウジ
ョウバエ(D. melanogaster)においてRNAiを開始させるために一般的に使用される
が、これらの分子は自然免疫系を活性化し、高等生物におけるインターフェロン(IFN
応答を引き起こす。RNAiは、一般にIFN応答を誘導しない短いRNAを使用して
哺乳動物細胞において実施され得る。多くの研究者らは、今日、長い基質RNAのダイサ
プロセシングから生じる天然siRNAを模倣する、合成21量体RNA二本鎖をRN
Ai試薬として使用する。選択的なアプローチは、ダイサーのための基質である、長さが
21量体よりも大きい合成RNA二本鎖を使用することである(Tuschl, T. 2002, Natur
e Biotechnology, 20:446)。

0018

最近開発されたダイサー基質RNA(DsiRNA)は、RNA干渉において高い潜在
能を有する化学合成されたRNA二本鎖である(Kim et al, 2005, Nat Biotechnol, 23:
222-226)。DsiRNAは、ダイサーによって21量体siRNAへとプロセシングさ
れ、切断が1つの所望生成物を生じさせるように設計される。これは、RNA二本鎖がA
S鎖上に1つの2塩基3’突出部を有し、他方の末端は平滑であり、その平滑末端がDN
A塩基で修飾されている、新規対称デザインの使用を通して達成される。このデザイン
は、ダイサーに、切断反応を指令するのを助ける1つの好ましいPAZ結合部位を提供す
る。RISCへのAS鎖の負荷を促進する、機能的極性がこのプロセシング事象によって
導入され、これらの試薬の高い潜在能は、ダイサープロセシングとRISC負荷の間の連
鎖に関係すると思われる(Rose et al, 2005, Nucleic AcidsRes, 33:4140-4156)。ダ
イサー基質アプローチは、同じ部位で従来の21量体siRNAよりも10倍高い効力
有する試薬を生じさせることができる。

0019

1993年に初めて記述された (Lee et al, 1993, Cell 75:843-854) miRNAは、
遺伝子発現を調節する、長さ約21〜23ヌクレオチドの一本鎖RNA分子である。mi
RNAは、DNAから転写されるがタンパク質には翻訳されない遺伝子によってコードさ
れる(非コードRNA);その代わりに、それらは、プリmiRNAとして知られる一次
転写産物からプレmiRNAと呼ばれる短いステムループ構造へとプロセシングされ、最
終的には機能性miRNAへとプロセシングされる。成熟miRNA分子は、1又はそれ
以上のメッセンジャーRNA(mRNA)と部分的に相補的であり、それらの主たる機能
は遺伝子発現を下方調節することである。miRNAは細胞内で生成され、高度に保存さ
れているが、mRNA配列と完全な相補性を有することはまれである。しかし、miRN
Aは、同じくAgoタンパク質を必要とする(siRNAにおいて認められるように必ず
しもAgo2ではない)、mRNAの3’UTR領域上のその不完全に適合する標的部位
への結合によってタンパク質翻訳及びmRNA分解に影響を及ぼし得る。siRNAをm
iRNAと比較し、対比させると、siRNAが3’UTR上の不完全な相補的標的にヒ
ットした場合、siRNAはマイクロRNAと同様に挙動し、miRNAがmRNA上の
完全に適合する標的にヒットした場合、miRNAはsiRNAのように挙動し得ること
を示す。したがって、構造的に異なるが、siRNAとmiRNAはどちらも宿主動物
細胞において類似の生物学的機能を有し、作用機構に多少の相違があると考えられる。

0020

したがって、RNAi分子、siRNA及び/又はmiRNAは、内因性遺伝子発現を
阻害するための強力なツールを提供し、それにより生物学的応答を有効に調節するための
手段を提供し得る。RNAiが抗原提示樹状細胞(DC)において誘導され、免疫応答を
分極し得ることが試験で示された。サイトカインIL−12 p35サブユニットに特異
的な合成siRNAでDCをトランスフェクトすることにより、生物活性IL−12を阻
害することが可能であり、これはその後Th2の分極を導いた (Hill et al, J Immunolo
gy, 2003, 171:691)。同様に、インビボでのsiRNAによる専門的抗原提示細胞の修飾
癌ワクチンの効力を高めるために使用された (Kim et al, Cancer Research, 2005, 65
:309-316)。この試験では、ヒトパピローマウイルス16型E7をコードするDNAワク
チンと、鍵となるプロアポトーシスタンパク質Bac及びBaxを標的化するsiRNA
同時投与が、ワクチン接種マウスにおいてリンパ節中の抗原発現DCの寿命延長させ
、E7発現腫瘍モデルに対して強力な抗腫瘍作用を有する抗原特異的CD8 T細胞応答
を増強することが示された。したがって、感染症自己免疫疾患、癌に対する有効なワク
チン接種の間及び移植の間の特定の望ましくない応答を沈黙化させるためのsiRNAの
使用には有望な見通しがある。対象とする細胞の細胞内区画へのsiRNAの効率的な送
達は、そのような方法の成功のために重要であり、強化された送達製剤の使用を必要とす
る。

0021

siRNAは、様々な長さの天然に生じる又は合成の二本鎖ヌクレオチド(RNA)鎖
であり得る。siRNAは、19塩基対の中央二本鎖ドメインと末端の2塩基3’突出部
を有する、必ずしも限定されるわけではないが通常は、20〜25ヌクレオチド長の二重
鎖であり得る。siRNAは、そのインビボでの効果を増強し、分解を防ぐためにヌクレ
アーゼ耐性を誘導し、安定性を高めるためにさらに化学修飾することができる。これに関
して、アンチセンス鎖遊離5’−OH又は5’−リン酸末端のいずれかを有してもよく
、後者は天然のダイサープロセシングを生じさせ、分子の活性形態を示す。siRNAは
血清又は他のヌクレアーゼ源に暴露されたときヌクレアーゼ安定性を改善し、二重鎖
寿命を延長させるヌクレオシド間結合ホスホロチオエート又はボラノホスフェート修飾
を有し得る。siRNAは、2’位置における修飾、例えば、血清中で安定性を保持し、
細胞における潜在的IFN応答の危険度を有意に低減しつつ、非修飾RNAと比較して完
全な効力を保持するための2’−O−メチルRNA残基の組込みを有し得る。siRNA
はまた、安定性と効力を改善するために2’−フルオロ修飾を有してもよく、これは通常
ピリミジン塩基において選択的に組み込まれる。

0022

RNAiのメディエイターとして使用されるsiRNA及びmiRNAは、様々な感染
症、自己免疫アレルギー疾患心臓病代謝異常固形腫瘍/癌、血液疾患/癌におけ
る、しかしこれらに限定されない、標的として使用し得る。

0023

本発明の実施形態では、組成物中のポリヌクレオチドは、RNAiにおける使用のため
のポリヌクレオチドであり得、限定を伴わずに、すべて前記で述べた、siRNA、mi
RNA、ダイサーによる切断のための長いdsRNA、又はDsiRNAを含む。

0024

リポソーム/連続疎水性担体中で製剤されたときIL−12 siRNAヌクレオチド
配列のインビボでの注射は、PBS担体中で製剤されたIL−12 siRNAよりも良
好な、IL−12プラスミドによって誘導されるIL−12タンパク質発現の阻害を生じ
させた。同様の結果が、IL−12 siRNAの注射後に、リンパ節から単離した細胞
においてオボアルブミンが誘導するIL−12タンパク質発現の阻害に関する実験で達成
された。やはり、リポソーム/連続疎水性担体中で製剤されたIL−12 siRNAは
、PBS担体中で製剤されたIL−12 siRNAを上回る結果をもたらした。

0025

被験者は、ポリヌクレオチドを送達することが望ましいいかなる被験者でもよい。被験
者は、好ましくは脊椎動物、例えば鳥類又は哺乳動物、好ましくはヒトである。

0026

ポリヌクレオチドは様々な形態で送達され得る。一部の実施形態では、のポリヌクレ
オチドを、線状形態で又はプラスミド、例えば発現プラスミドに挿入して、使用し得る。
他の実施形態では、生ベクター、例えばウイルス又は細菌ベクターを使用し得る。

0027

ポリヌクレオチドの性質及び意図される用途に依存して、DNAのRNAへの転写及び
/又はRNAのポリペプチドへの翻訳を助ける1又はそれ以上の調節配列が存在し得る。
例えば、ポリヌクレオチドが転写若しくは翻訳されることが意図される場合又はポリヌク
レオチドが転写若しくは翻訳される必要がない場合、そのような調節配列は存在しなくて
もよい。一部の場合、例えばメッセンジャーRNA(mRNA)分子であるポリヌクレオ
チドの場合、転写プロセスに関連する調節配列(例えばプロモーター)は必要とされず、
タンパク質発現はプロモーターの不在下で実施され得る。当業者は、状況に応じて適切な
調節配列を含めることができる。

0028

一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは発現カセット内に存在し、カセット内で、本
発明の組成物が投与される被験者においてポリヌクレオチドが発現されることを可能にす
る調節配列に作動可能に連結されている。発現カセットの選択は、組成物が投与される被
験者並びに発現されるポリペプチドに対して所望される特徴に依存する。

0029

典型的には、発現カセットは、被験者において機能性であり、構成的又は誘導的であり
得るプロモーター;リボソーム結合部位;必要な場合は開始コドン(ATG);対象とす
るポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;終結コドン;及び場合により3’末端領
域(翻訳及び/又は転写ターミネーター)を含む。付加的な配列、例えばシグナルペプチ
ドをコードする領域も含まれ得る。対象とするポリペプチドをコードするポリヌクレオチ
ドは、発現カセット内のその他の調節配列のいずれかに相同又は非相同であり得る。対象
ポリペプチドと共に発現されるべき配列、例えばシグナルペプチドコード領域は、典型的
には、発現されるべきタンパク質をコードするポリヌクレオチドに隣接して位置し、適切
リーディングフレーム内に置かれる。発現されるべきタンパク質をコードするポリヌク
レオチドだけで又は発現されるべき何らかの他の配列(例えばシグナルペプチド)と共に
構成されるオープンリーディングフレームは、組成物が投与される被験者において転写及
び翻訳が起こるようにプロモーターの制御下に置かれる。

0030

広範囲宿主系におけるポリヌクレオチドの発現に適したプロモーターは、当分野で周
知である。哺乳動物におけるポリヌクレオチドの発現に適したプロモーターは、構成的に
、普遍的に又は組織特異的に機能するものを含む。非組織特異的プロモーターの例として
は、ウイルス起源のプロモーターが挙げられる。ウイルスプロモーターの例としては、マ
ウス乳癌ウイルス(MMTV)プロモーター、ヒト免疫不全ウイルスロングターミナル
ピートHIVLTR)プロモーター、モロニーウイルストリ白血病ウイルス(AL
V)、サイトメガロウイルス(CMV)前初期プロモーター/エンハンサーラウス肉腫
ウイルス(RSV)、アデノ関連ウイルス(AAV)プロモーター、アデノウイルスプロ
モーター、及びエプスタイン−バーウイルスEBV)プロモーターが挙げられる。特定
ポリペプチドとウイルスプロモーターの適合性は、それらの組合せが発現レベルに影響を
及ぼし得るので、考慮すべき事項である。発現を最適化するために合成プロモーター/エ
ンハンサーを使用することが可能である(例えば米国特許公報第2004/017157
3号参照)。

0031

組織特異的プロモーターの一例は、筋細胞における発現を駆動するデスミンプロモータ
ーである(Li et al. 1989, Gene 78:243; Li & Paulin 1991, J. Biol. Chem. 266:6562
and Li & Paulin 1993, J. Biol. Chem. 268:10403)。他の例としては、人工プロモ
ター、例えば合成筋特異的プロモーター及びキメラ筋特異的/CMVプロモーター(Li e
t al. 1999, Nat. Biotechnol.17:241-245; Hagstrom et al.2000, Blood 95:2536-2542
)が挙げられる。

0032

有用なベクターは、数多くの刊行物において、特に国際公開第94/21797号及び
Hartikka et al. 1996, Human Gene Therapy 7:1205において記載されている。

0033

前記のように、対象とするポリヌクレオチドを、何らかの必要な調節配列と共に、単独
で若しくはプラスミドの一部として裸で送達し得るか、又はウイルス又は細菌ベクター中
で送達し得る。

0034

プラスミド型ベクター、又は細菌若しくはウイルスベクターのいずれを使用するかにか
かわらず、ベクターは被験者において実質的に複製できない又は被験者に組み込まれるこ
とができないことが望ましいと考えられる。そのようなベクターは、宿主−ベクターの組
換えリスクを最小限に抑えるために、その配列が被験者のゲノムに実質的に同一である
領域を含まないベクターを包含する。これを行うための1つの方法は、対象ポリペプチド
の発現を駆動するために受容者のゲノムに由来しないプロモーターを使用することである
。例えば、受容者が哺乳動物である場合、プロモーターは、哺乳動物細胞において機能す
ることができなければならないが、好ましくは非哺乳動物由来であり、例えばウイルスプ
ロモーターである。

0035

ポリヌクレオチドを送達するために使用し得るウイルスベクターは、例えばアデノウイ
ルス及びポックスウイルスを含む。有用な細菌ベクターは、例えば赤痢菌、サルモネラ属
菌、コレラ菌(Vibrio cholerae)、乳酸杆菌(Lactobacillus)、カルメットゲラン
菌(Bacille bilie de Calmette-Guerin)(BCG)、及び連鎖球菌(Streptococcus)
を含む。

0036

アデノウイルスベクターの一例、並びにポリヌクレオチドを発現することができるアデ
ノウイルスベクターを構築するための方法は、米国特許第4,920,209号に記載さ
れている。ポックスウイルスベクターは、それぞれ米国特許第4,722,848号及び
米国特許第5,364,773号に記載されている、ワクシニアウイルス及びカナリア
ウイルスベクターを含む。また、ワクチンウイルスベクターの説明については、例えばTa
rtaglia et al. 1992, Virology 188:217及びカナリア痘ウイルスベクターの参考文献と
してはTaylor et al. 1995, Vaccine 13:539も参照のこと。対象ポリヌクレオチドを発現
することができるポックスウイルスベクターは、ポリヌクレオチドが哺乳動物細胞におけ
る発現のために適切な条件下でウイルスゲノムに挿入されるように、Kieny et al. 1984,
Nature 312:163に記載されている相同的組換えによって入手し得る。

0037

細菌ベクターに関して、宿主において外来性ポリヌクレオチドを発現するために有用な
毒素非産生コレラ菌突然変異株が公知である。Mekalanos et al. 1983, Nature 306:551
及び米国特許第4,882,278号は、機能性コレラ毒素が産生されないように2つの
ctxA対立遺伝子の各々のコード配列の実質的な量が欠失された菌株について述べてい
る。国際公開第92/11354号は、irgA遺伝子座突然変異によって不活性化
れた菌株について記述する;この突然変異を1つの菌株内でctxA突然変異と組み合わ
せることができる。国際公開第94/01533号は、機能性ctxA及びattRS1
DNA配列欠く欠失突然変異体について記述する。これらの突然変異株は、国際公開
第94/19482号に記載されているように、異種タンパク質を発現するように遺伝子
操作される。

0038

異種タンパク質の組換え発現のために遺伝子操作された弱毒化ネズミチフス菌株(Salm
onella typhimurium)が、Nakayama et al. 1988, Bio/Technology 6:693及び国際公開第
92/11361号に記載されている。

0039

被験者において異種タンパク質を発現するためのベクターとして使用し得る他の細菌株
は、フレクスナー赤痢菌(Shigella flexneri)についてはHigh et al. 1992,EMBO 11:1
991 and Sizemore et al. 1995, Science 270:299に、ストレプトコッカス・ゴルドニ(S
treptococcus gordonii)についてはMedaglini et al. 1995, Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA. 92:6868に、そしてカルメット−ゲラン杆菌についてはFlynn 1994, Cell. Mol. Biol
. 40 (suppl. I):31、国際公開第88/06626号、同第90/00594号、同第9
1/13157号、同第92/01796号及び同第92/21376号に記載されてい
る。

0040

細菌ベクターにおいて、対象とするポリヌクレオチドは、細菌ゲノムに挿入され得るか
又はプラスミドの一部として遊離状態で保持され得る。

0041

リポソーム
リポソームは、捕捉された水体積(aqueous volume)を含む完全に閉じた脂質二重層膜
である。リポソームは、単層小胞(単一の二重層膜を有する)又は多重膜二重層によって
特徴づけられる多重層小胞であり得、各々の二重層は、水層によって次の層から分離され
てもよく、又は分離されなくてもよい。リポソームの一般的考察は、Gregoriadis G. Imm
unol. Today, 11:89-97, 1990; and Frezard, F., Braz. J. Med. Bio. Res., 32:181-18
9, 1999に見出される。本明細書及び特許請求の範囲において使用される、「リポソーム
」という用語は、限定を伴わずに、当分野で「ニオソーム」、「トランスフェロソーム
及び「ビロソーム」として記述されるものを含む、前述したようなすべての小胞構造を包
含することが意図されている。

0042

古細菌脂質から作製されるリポソームを含む、任意のリポソームを本発明において使用
し得る。少なくとも4個の炭素、典型的には約4〜28個の炭素長を含む少なくとも1つ
脂肪酸鎖を有する任意の両親媒性脂質を使用し得る。脂肪酸鎖は、任意の数の飽和及び
/又は不飽和結合を含み得る。考慮される両親媒性脂質は、リン脂質スフィンゴ脂質
スフィンゴミエリンセレブロシドガングリオシドであり得る。特に有用なリポソーム
は、リポソーム製剤においてリン脂質及び非エステル化コレステロールを使用する。コレ
ステロールはリポソームを安定化するために使用され、リポソームを安定化する任意の他
化合物コレステロールの代わりに使用してもよい。リポソームを安定化する他の化合
物は当業者に公知である。例えば、飽和リン脂質は、高い安定性を指示するより高い転移
温度を有するリポソームを生成する。

0043

リポソームの調製において好ましく使用されるリン脂質は、ホスホグリセロール、ホス
エタノールアミンホスホセリンホスホコリン及びホスホイノシトールからなる群よ
り選択される少なくとも1つのヘッド基を有するものである。約94〜100%がホスフ
ァチジルコリンである脂質を含むリポソームがより好ましい。そのような脂質は、レシ
ンPhospholipon(登録商標)90G(Phospholipid GmBH
,Germany)又はレシチンS100(Lipoid GmBH,Germany)
として市販されている。他の好ましいリン脂質は、陽イオン性脂質、例えば1,2−ジオ
レオイル−3−トリメチルアンモニウムプロパンDOTAP)及び1−[2−(オレオ
イルオキシエチル]−2−オレイル−3−(2−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム
クロリド(DOTIM)を含む。

0044

リポソーム製剤において非エステル化コレステロールも同時に使用するとき、コレステ
ロールは通常、リン脂質の量の約10%に等しい量で使用される。リポソームを安定化す
るためにコレステロール以外の化合物を使用する場合、当業者は、組成物中で必要とされ
る量を容易に決定することができる。

0045

リポソーム組成物は、例えば、天然脂質、合成脂質、スフィンゴ脂質、エーテル脂質、
ステロール、カルジオリピン、陽イオン性脂質、並びにポリエチレングリコール及び他の
ポリマーで修飾された脂質を使用することによって入手し得る。合成脂質は、以下の脂肪
酸成分:ラウロイルミリストイルパルミトイルステアロイルアラキドイル、オレ
オイル、リノレオイル、エルコイル、又はこれらの脂肪酸の組合せを含み得る。

0046

担体
組成物の担体は、疎水性物質、好ましくは液体疎水性物質の連続相を含む。連続相は、
実質的に純粋な疎水性物質又は疎水性物質の混合物であり得る。加えて、担体は、疎水性
物質が連続相を構成することを条件として、疎水性物質中の水のエマルション又は疎水性
物質の混合物中の水のエマルションであり得る。さらに、もう1つの実施形態では、担体
はアジュバントとして機能し得る。

0047

本明細書で述べる組成物において有用な疎水性物質は、医薬的及び/又は免疫学的に許
容されるものである。担体は、好ましくは液体であるが、大気温度で液体ではないある種
の疎水性物質は、例えば加温することによって液化され得、同じく本発明において有用で
ある。1つの実施形態では、疎水性担体はPBS/FIAエマルションであり得る。

0048

油性又は油中水型エマルションは、本発明における使用のために特に適切な担体である
。油は医薬的及び/又は免疫学的に許容されるべきである。油の好ましい例は、鉱油(特
に軽鉱油又は低粘度鉱油)、植物油(例えばダイズ油)、堅果油(例えば落花生油)であ
る。低粘度鉱油、例えばDrakeol(登録商標)6VRは、一部の実施形態において
好ましい。さらなる実施形態では、油は、Montanide(登録商標)ISA51
として市販されている、鉱油溶液中のオレイン酸マンニドである。動物性油及び人工疎水
ポリマー材料、特に大気温度で液体であるか又は比較的容易に液化され得るものも使用
し得る。種々の疎水性物質の混合物、例えば1又はそれ以上の異なる油、動物性油又は人
疎水性ポリマー材料を含む混合物も使用し得る。

0049

付加的な成分
組成物は、被験者において発現されるべきポリペプチドの機能を補完又は増強し得る1
又はそれ以上の付加的な成分をさらに含み得る。例えば、コードされるポリペプチドがワ
クチン抗原である場合、付加的な成分、例えばアジュバントが存在し得る。「アジバン
ト」という用語は、抗原に対する免疫応答を増強する化合物又は混合物を指す。アジュバ
ントは、抗原を緩やかに放出する組織デポー剤として、また免疫応答を非特異的に増強す
リンパ系活性化剤としても働くことができる(Hood et al, Immunology, 2d ed., Benj
amin/Cummings : Menlo Park, C.A., 1984; Wood and Williams, In: Nicholson, Webste
r and May(eds.), Textbook of Influenza, Chapter 23, pp. 317-323参照)。しばしば
、抗原単独による一次抗原投与は、アジュバントが存在しない場合、体液性免疫応答を惹
起することができない。被験者に送達されるべき対象ポリヌクレオチドは、それ自体アジ
ュバントとして機能し得るか又はアジュバントを構成するポリペプチド(例えばIL−1
2、IFN−γ又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(「GMCSF」)をコー
ドし得ることに留意すべきである。

0050

一部の実施形態では、適切なアジュバントは、ミョウバン、他のアルミニウム化合物
カルメット−ゲラン杆菌(BCG)、TiterMax(登録商標)、Ribi(登録商
標)、不完全フロイントアジュバント(IFA)、サポニン界面活性物質、例えばリゾ
レシチン、プルロニックポリオールポリアニオンペプチドコリネバクテリウム・パ
ルバム(Corynebacterium parvum)、QS−21、及びフロイント完全アジュバント(F
CA)、TLRアゴニストファミリーのアジュバント、例えばCpG、ポリIC、フラ
ェリン、リポペプチド類ペプチドグリカン類、イミダゾキノリン類、一本鎖RNA、リ
多糖類LPS)、熱ショックタンパク質(HSP)、並びにセラミド類及び誘導体
例えばαGal−cerを含むが、これらに限定されない。適切なアジュバントはまた、
ポリペプチド又はDNAコード形態のサイトカイン又はケモカイン、例えば、限定される
ことなく、GM−CSF、TNF−α、IFN−γ、IL−2、IL−12、IL−15
、IL−21を含む。

0051

使用されるアジュバントの量は、抗原の量及びアジュバントのタイプに依存する。当業
者は、特定適用において必要とされるアジュバントの量を容易に決定することができる。

0052

広範囲の医薬的に許容されるアジュバント、賦形剤等が当分野で公知であり、本発明の
組成物において使用され得る:例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences (Remingt
on's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Company, Easton, Pa., USA 1985)及
び1999年に公表された米国薬局方国民医薬品集(The United States Pharmacopoei
a: The National Formulary)(USP 24 NF19)参照。

0053

組成物中の付加的な成分がポリペプチドである場合、主要対象のポリペプチドをコード
するポリヌクレオチドの場合と同じように、付加的なポリペプチドをコードするポリヌク
レオチドが代わりに提供され得る。そのようなポリペプチドは、同じか若しくは別の発現
ベクターから発現され得るか、又は融合タンパク質の形態で発現され得る。

0054

組成物の製剤
リポソームを作製するための方法は当分野において公知である:例えば、どちらも先に
引用した、Gregoriadis (1990)及びFrezard (1999)参照。リポソームを作製するための任
意の適切な方法を本発明の実施において使用し得る。リポソームは、典型的には、脂質二
重層を形成するリポソーム成分(例えばリン脂質及びコレステロール)を水溶液水和
ることによって調製され、水溶液は、純水又は任意の他の生理的に適合性の溶液、例えば
食塩水、例えばリン酸緩衝食塩水(PBS)であり得る。

0055

1つの実施形態では、リポソーム成分又はリポソーム成分の混合物、例えばリン脂質(
例えばPhospholipon(登録商標)90G)とコレステロールを有機溶媒、例
えばクロロホルムメタノールの混合物に可溶化し、続いてろ過して(例えばPTF
0.2μmフィルター)、例えば回転蒸発器により、乾燥して、溶媒を除去し得る。

0056

生じた脂質混合物の水和は、例えば、脂質混合物を水溶液に注入する又は脂質混合物と
水溶液を超音波処理することによって実施し得る。リポソームの形成の間に、リポソーム
成分は、リポソーム成分が水和される水溶液の体積を取り囲む単一の二重層(単層)又は
多数の二重層(多重層)を形成する。

0057

一部の実施形態では、リポソームを、次に、例えば凍結乾燥によって脱水し、その後水
溶液で再溶解する。

0058

リポソームを、連続疎水相を含む担体と組み合わせる。これは様々な方法で実施するこ
とができる。

0059

担体が基本的に無水であり、疎水性物質又は疎水性物質の混合物のみからなる場合(例
えば100%鉱油担体の使用)、リポソームは単に疎水性物質と混合し得るか、又は複数
の疎水性物質が存在する場合は、それらのいずれか1つ又はそれらの組合せと混合し得る

0060

そうではなく疎水性物質の連続相を含む担体が不連続水相を含有する場合、担体は、典
型的には疎水相中の水相のエマルション、例えば油中水型エマルションの形態をとる。そ
のような組成物は、エマルションを安定化し、リポソームの均一な分布を促進するための
乳化剤を含み得る。これに関して、乳化剤は、無水担体を使用する場合でも、担体中のリ
ポソームの均一な分布を促進するために有用であり得る。典型的な乳化剤は、オレイン酸
マンニド(Arlacel(商標)A)、レシチン、Tween(商標)80、並びにS
pans(商標)20、80、83及び85を含む。典型的には、疎水性物質対乳化剤の
重量対体積比(w/v)は、約5:1〜約15:1の範囲内であり、約10:1の比率
好ましい。

0061

リポソームは、完成したエマルションに添加し得るか、又は乳化の前に水相若しくは疎
水相のいずれかに存在し得る。

0062

発現されるべきポリヌクレオチドは、製剤工程の様々な異なる段階で導入し得る。この
項において、「ポリヌクレオチド」という用語は、プラスミド中、例えば発現プラスミド
中を含む裸の形態のポリヌクレオチド、又は生ベクター中、例えば細菌若しくはウイルス
中のポリヌクレオチドを包含する。

0063

2以上のポリヌクレオチドを組成物に組み込んでもよい。例えば、異なるタンパク質を
コードする2又はそれ以上のポリヌクレオチドを組成物に組み込み得るか、又はタンパク
質をコードするポリヌクレオチド並びにアンチセンスRNA若しくは干渉RNAをコード
するポリヌクレオチドが存在し得る。タンパク質は、2つの異なるポリヌクレオチドの融
合産物として発現され得る。2以上のポリヌクレオチドが同じ調節エレメントの制御下に
あってもよく、例えば2又はそれ以上のポリヌクレオチドが単一プロモーターの転写制御
下に存在し得る。

0064

一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、リポソームの脂質二重層を形成するために
使用される成分(例えばリン脂質及びコレステロール)を水和するために使用される水溶
液中に存在する。この場合、ポリヌクレオチドはリポソームに封入され、その水性内部に
存在する。生じたリポソームが洗浄又は乾燥されず、最終的に疎水性物質の連続相を含む
担体と混合される残留水溶液が存在する場合、付加的なポリヌクレオチドが最終生成物
のリポソームの外部に存在し得る可能性がある。関連する手法では、ポリヌクレオチドを
、水溶液で水和する前に、リポソームの脂質二重層を形成するために使用される成分と混
合し得る。

0065

選択的アプローチでは、ポリヌクレオチドを、その代わりに、担体をリポソームと組み
合わせる前、組み合わせる間又は組み合わせた後に、疎水性物質の連続相を含む担体と混
合してもよい。担体がエマルションである場合、ポリヌクレオチドを乳化の前に水相又は
疎水相のいずれか又は両方と混合し得る。あるいは、乳化後にポリヌクレオチドを担体と
混合してもよい。

0066

ポリヌクレオチドを担体と組み合わせる手法は、ポリヌクレオチドがリポソーム内と疎
水性物質の連続相を含む担体中の両方に存在するように、前述したリポソーム内へのポリ
ヌクレオチドの封入と共に使用し得る。

0067

一般に、組成物は、組成物1mlにつきポリヌクレオチド約0.1mg〜5mg及び組
成物1mlにつきリポソーム約1mg〜300mgを含有し得る。

0068

組成物が1又はそれ以上の付加的な成分(例えばアジュバント)を含有する場合、付加
的な成分は、同じ加工段階でポリヌクレオチドと共に又は異なる加工段階で別々に組成物
に組み込むことができる。例えば、ポリヌクレオチドと付加的な成分は、ポリヌクレオチ
ドと付加的な成分の両方がリポソーム内に封入されるように、脂質二重層を形成するリポ
ソーム成分を水和するために使用される水溶液中に両方が存在し得る。あるいは、ポリヌ
クレオチドはリポソーム内に封入され、付加的な成分は疎水性物質の連続相を含む担体と
混合されてもよい。多くのそのような組合せが可能であることは認識される。

0069

一部の実施形態では、ポリヌクレオチドと付加的な成分は、少なくとも組成物に組み込
まれる前にはそれらが密接に接触している複合体の形態であり得る。複合体化は、化学
合、例えば共有結合を含み得るが、必ずしも必要ではない。

0070

本明細書で述べる組成物は、経口、経鼻直腸又は非経口投与に適した形態に製剤され
得る。非経口投与は、静脈内、腹腔内、皮内、皮下、筋肉内、経上皮肺内髄腔内、及
局所投与方法を含む。好ましい経路は、デポー効果を達成するために筋肉内、皮下及び
皮内である。実際には、治療薬が約1時間を超えて注射部位にとどまる場合にデポー効果
が達成される。

0071

注射部位は、例えば、リンパ節に近接する任意の部位又はリンパ節内に直接であり得る
。あるいは、注射部位は、脾臓、腫瘍又は他の疾患組織内に直接であり得る。注射し得る
容量は、臨床医の専門的判断の範囲内である。容量は、使用される注射装置及び注射の部
位に依存する。注射が筋肉内又は皮下である場合、注射容量は約2mLであり得る。無針
注射を使用する場合は、容量は0.05mLほどの低い容量でよい。複数の部位に注射す
ることによって容量を増加させ得る。

0072

キット及び試薬
本発明は、場合によりキットとして使用者に提供される。例えば、本発明のキットは、
本発明の組成物の1又はそれ以上を含む。キットは、1又はそれ以上の付加的な試薬、包
装材料、キットの成分を保持するための容器、及び所望目的のためにキットの成分を使用
する好ましい方法を詳述する取扱説明書のセット又は使用者マニュアルをさらに含み得る

0073

用途
本発明は、被験者にポリヌクレオチドを送達することが望ましい任意の場合に適用され
る。多くのそのような適用は、疾患の治療又は予防においてである。本発明の代表的な適
用は、癌の治療及び予防、遺伝子治療、アジュバント療法、感染症の治療及び予防、アレ
ルギーの治療及び予防、自己免疫疾患の治療及び予防、神経変性疾患治療、及び動脈硬化
症治療を含む。

0074

疾患の予防又は治療は、臨床結果を含む、有益な又は望ましい結果を得ることを包含す
る。有益な又は望ましい臨床結果は、1又はそれ以上の症状又は状態の緩和又は改善、疾
患の程度の軽減、疾患の状態の安定化、疾患の発現の防止、疾患の拡大の防止、疾患の進
行の遅延又は緩徐化、疾患の発症の遅延又は緩徐化、病因物質に対する防御免疫の付与、
及び疾患状態の改善又は緩和を含み得るが、これらに限定されない。予防又は治療はまた
、治療しない場合に予想される期間を越えた患者生存期間の延長を意味することもあり
、また疾患の進行を一時的に阻止することも意味し得るが、より好ましくは、例えば被験
者において感染を予防することにより、疾患の発生を防止することを含む。

0075

当業者は、所望結果を達成するために任意の特定適用について適切な治療レジメン、投
与経路、用量等を決定することができる。考慮し得る因子は、例えば、発現されるべきポ
リペプチドの性質;予防又は治療されるべき疾患状態;被験者の年齢身体状態、体重、
性別及び食事;並びに他の臨床的因子を含む。

0076

本発明を以下の非限定的な実施例によってさらに説明する。
実施例

0077

リポソーム及び連続疎水性担体を含む製剤を使用してタンパク質をコードするヌクレオ
チド配列のインビボでの発現を増強する能力を明らかにするため、IL−12完全コード
配列を用いて作製したモデル発現プラスミドを選択した。IL−12プラスミドを最初に
リポソーム中で作製し、生じたIL−12プラスミド/リポソーム製剤を、鉱油からなる
連続疎水性担体でモデル油中水型エマルションに乳化した。インビボでの発現を、注射部
位の付近のリンパ節から単離した細胞においてIL−12発現能を検査することによって
測定した。

0078

6〜8週齢無菌雌性C57BL/6マウスをCharles River Labo
ratories(St Constant,Quebec,Canada)より入手し
施設ガイドラインに従って収容して、水と食餌は自由に摂取させ、フィルター制御空
気循環下に置いた。

0079

マウスIL−12プラスミド、pORF−mIL−12をInvivoGen,San
Diego,California,USAより購入した。pORF−mIL−12に
よって形質転換されたGT100大腸菌中で凍結乾燥して供給されたプラスミドをLB培
地において再構成し、アンピシリン−LB寒天プレート画線接種して、37℃で一晩イ
ンキュベートした。アンピシリンを添加したTB培地中で細菌を単一コロニーから増殖さ
せた。LPSの完全な除去を確実にするためエンドフリーマキシ又はメガプレップキット
(Qiagen,Mississauga,Ontario,Canada)を使用して
規模細菌培養物からプラスミドDNAを精製した。

0080

IL−12プラスミドを1mg/mlの最終濃度で含むリン酸緩衝食塩水(PBS)を
使用してジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)とコレステロールの10:1(
W/W)混合物を水和することにより、多重層リポソームを調製した。次に、手動押出機
(Avanti lipids,Alabaster,Al,USA)を用いて200n
ポリカーボネート膜を通してリポソームを押出した。最終リポソーム製剤を、その後、
鉱油ベースの油性担体である不完全フロイントアジュバント(Sigma,Oakvil
le,Ontario,Canada)中に、等しい容量のIL−12プラスミド含有
ポソームと不完全フロイントアジュバントを混合することによって乳化した。

0081

各々3匹のマウスを含む(n=3)3つの群のマウスに対し、尾の基部の上方の右側腹
部に以下のように皮下注射した:第1群にはリン酸緩衝食塩水、第2群にはPBS中のI
L−12プラスミド50μg、及び第3群にはリポソーム/連続疎水性担体中で前述した
ように製剤したIL−12プラスミド50μg。注射はすべて100μlの容量であった
。すべてのマウスからの流入領域リンパ節を、注射後8日目に収集した。リンパ節を解剖
し、単細胞懸濁液を、6ウェルプレート中の10%FBSペニシリンストレプトマイ
シン、2−β−メルカプトエタノール及びL−グルタミンを添加したRPMI培地におい
て2×106細胞/mlの濃度でインビトロにて48時間培養した。細胞培養上清を収集
し、IL−12タンパク質定量のために使用するまでアリコートに分けて凍結保存した。

0082

リンパ節におけるIL−12遺伝子発現の効果を、細胞培養上清中に分泌されたIL−
12タンパク質のレベルを定量することによって測定した。IL−12タンパク質の定量
は、市販のIL−12特異的ELISAキット(Peptrotech,Rocky H
ill,NJ,USA)を使用して、固相酵素免疫検定法(ELISA)によって実施し
た。簡単に述べると、抗IL−12捕捉抗体ELISAプレート上に一晩被覆し、試料
標準IL−12を添加した。十分に洗浄した後、ビオチニル化抗IL−12検出抗体
添加し、室温で2時間インキュベートして、洗浄した。アビジン−HRPコンジュゲート
と共にインキュベートし、洗浄した後、発色のためにABT液体基質(Sigma,S
t Louis,MO)を使用した。マイクロタイタープレートリーダーを使用して40
5nmで吸光度読み取り、キット中で供給されるIL−12標準品を用いて作成した標
曲線を使用してIL−12濃度を外挿した。

0083

第1群〜第3群から単離したリンパ節細胞によって分泌されたIL−12レベルを図1
に示す。PBSを注射したマウス(第1群)から単離したリンパ節細胞は、培養上清中に
検出可能なIL−12タンパク質を分泌しなかった。PBS中のIL−12プラスミドを
注射したマウスから単離したリンパ節細胞により、低レベルのIL−12タンパク質が分
泌された。しかし、連続疎水性担体中にリポソームを含む製剤中でIL−12プラスミド
を注射したマウスから単離したリンパ節細胞は、有意により高いレベルのIL−12を分
泌し、タンパク質をコードするヌクレオチド配列のインビボでの改善された送達を示唆
、高いタンパク質発現を生じさせた。

0084

6〜8週齢の無菌雌性C57BL/6マウスをCharles River Labo
ratories(St Constant,Quebec,Canada)より入手し
、施設のガイドラインに従って収容して、水と食餌は自由に摂取させ、フィルター制御空
気循環下に置いた。

0085

マウスIL−12プラスミド、pORF−mIL−12をInvivoGen,San
Diego,California,USAより購入した。pORF−mIL−12に
よって形質転換されたGT100大腸菌中で凍結乾燥して供給されたプラスミドをLB培
地において再構成し、アンピシリン−LB寒天プレートに画線接種して、37℃で一晩イ
ンキュベートした。アンピシリンを添加したTB培地中で細菌を単一コロニーから増殖さ
せた。LPSの完全な除去を確実にするためエンドフリーマキシ又はメガプレップキット
(Qiagen,Mississauga,Ontario,Canada)を使用して
大規模細菌培養物からプラスミドDNAを精製した。

0086

IL−12プラスミドを0.8mg/mlの最終濃度で含むリン酸緩衝食塩水(PBS
)を使用して、リン脂質の精製ダイズ由来混合物(Lipoid GmbHより提供され
たリン脂質S100)とコレステロールの10:1(W/W)混合物を水和することによ
り、多重層リポソームを調製した。次に、手動押出機(Avanti lipids,A
labaster,Al,USA)を用いて200nmポリカーボネート膜を通してリポ
ソームを押出した。最終リポソーム製剤を、その後、鉱油ベースの油性担体である不完全
フロイントアジュバント(Sigma,Oakville,Ontario,Canad
a)中に、等しい容量のIL−12プラスミド含有リポソームと不完全フロイントアジュ
バントを混合することによって乳化した。各々のマウスについての最終注射容量は100
μlであった。

0087

各々5匹のマウスを含む(n=5)6つの群のマウスに対し、尾の基部の上方の右側腹
部に以下のように皮下注射した:第1群のマウスにはPBS中のIL−12プラスミド4
0μgを注射し、第2群のマウスにはリポソーム/連続疎水性担体中で前述したように製
剤したIL−12プラスミド40μg、第3群のマウスには、リポソームを含まない連続
疎水性担体(不完全フロイントアジュバント油中水型エマルション)中で製剤したIL−
12プラスミド40μg、第4群のマウスには、前述したように、但し連続疎水性担体を
含まずにリポソーム中で製剤したIL−12プラスミド40μg、第5群のマウスには、
IL−12プラスミドを含まないリポソーム/連続疎水性担体からなる対照製剤を注射し
、そして第6群のマウスは未処置のままとした。注射はすべて100μlの容量であった
。すべてのマウスからの流入領域リンパ節を、注射後8日目に収集した。リンパ節を解剖
し、単細胞懸濁液を、6ウェルプレート中の10%FBS、ペニシリン/ストレプトマイ
シン、2−β−メルカプトエタノール及びL−グルタミンを添加したRPMI培地におい
て2×106細胞/mlの濃度でインビトロにて48時間培養した。細胞培養上清を収集
し、IL−12タンパク質定量のために使用するまでアリコートに分けて凍結保存した。

0088

リンパ節におけるIL−12遺伝子発現の効果を、細胞培養上清中に分泌されたIL−
12タンパク質のレベルを定量することによって測定した。IL−12タンパク質の定量
は、市販のIL−12特異的ELISAキット(Peptrotech,Rocky H
ill,NJ,USA)を使用して、固相酵素免疫検定法(ELISA)によって実施し
た。簡単に述べると、抗IL−12捕捉抗体をELISAプレート上に一晩被覆し、試料
と標準IL−12を添加した。十分に洗浄した後、ビオチニル化抗IL−12検出抗体を
添加し、室温で2時間インキュベートして、洗浄した。アビジン−HRPコンジュゲート
と共にインキュベートし、洗浄した後、発色のためにABTS液体基質(Sigma,S
t Louis,MO)を使用した。マイクロタイタープレートリーダーを使用して40
5nmで吸光度を読み取り、キット中で供給されるIL−12標準品を用いて作成した標
準曲線を使用してIL−12濃度を外挿した。

0089

第1群〜第6群から単離したリンパ節細胞によって分泌されたIL−12レベルを図2
に示す。PBS中のIL−12プラスミドを注射したマウス(第1群)から単離したリン
パ節細胞は、培養上清中に検出可能なIL−12タンパク質を分泌しなかった。しかし、
連続疎水性担体中にリポソームを含む製剤中でIL−12プラスミドを注射したマウス(
第2群)から単離したリンパ節細胞は、かなり高いレベルのIL−12を分泌した。第3
群、第5群及び第6群からのマウスから単離したリンパ節細胞は、有意により低いレベル
のIL−12タンパク質を分泌し、第4群からのマウスから単離したリンパ節細胞は、培
養上清中に検出可能なIL−12タンパク質を分泌しなかった。この実験において、リポ
ソームと連続疎水性担体のいずれか又は両方を欠く製剤と比較して、リポソーム/疎水性
担体製剤を使用して卓越したIL−12タンパク質発現が達成された。

0090

リポソーム及び連続疎水性担体を含む製剤を使用してタンパク質をコードするヌクレオ
チド配列のインビボでの発現を増強する能力を明らかにするため、緑色蛍光タンパク質(
GFP)完全コード配列を用いて作製したモデル発現プラスミドを選択した。GFPプラ
スミドを最初にリポソーム中で作製し、生じたGFPプラスミド/リポソーム製剤を、鉱
油からなる連続疎水性担体でモデル油中水型エマルションに乳化した。インビボでの取込
みと発現を、注射部位の付近のリンパ節から単離した細胞においてGFP発現能を検査す
ることによって測定した。

0091

6〜8週齢の無菌雌性C57BL/6マウスをCharles River Labo
ratories(St Constant,Quebec,Canada)より入手し
、施設のガイドラインに従って収容して、水と食餌は自由に摂取させ、フィルター制御空
気循環下に置いた。

0092

合成GFPプラスミド、pMOD−GFPSh(カタログ名、pmod−zgfpsh
)をInvivoGen,San Diego,California,USAより購入
した。プラスミドを大腸菌のXL1株に形質転換し、LB培地で増殖させて、アンピシリ
ン−LB寒天プレートに画線接種し、37℃で一晩インキュベートした。アンピシリンを
添加したTB培地中で細菌を単一コロニーから増殖させた。LPSの完全な除去を確実に
するためエンドフリーマキシ又はメガプレップキット(Qiagen,Mississa
uga,Ontario,Canada)を使用して大規模細菌培養物からプラスミドD
NAを精製した。

0093

GFPプラスミドを0.8mg/mlの最終濃度で含むリン酸緩衝食塩水(PBS)を
使用して、リン脂質の精製ダイズ由来混合物(Lipoid GmbHより提供されたリ
ン脂質S100)とコレステロールの10:1(W/W)混合物を水和することにより、
多重層リポソームを調製した。次に、手動押出機(Avanti lipids,Ala
baster,Al,USA)を用いて200nmポリカーボネート膜を通してリポソー
ムを押出した。最終リポソーム製剤を、その後、鉱油ベースの油性担体である不完全フロ
イントアジュバント(Sigma,Oakville,Ontario,Canada)
中に、等しい容量のGFPプラスミド含有リポソームと不完全フロイントアジュバントを
混合することによって乳化した。各々のマウスについての最終注射容量は100μlであ
り、この容量は、マウス1匹につき各投与当たりプラスミド40μgを送達した。

0094

各々4匹のマウスを含む(n=4)6つの群のマウスに対し、尾の基部の上方の右側腹
部に以下のように皮下注射した:第1群のマウスにはPBS中のGFPプラスミド40μ
gを注射し、第2群のマウスにはリポソーム/連続疎水性担体中で前述したように製剤し
たGFPプラスミド40μg、第3群のマウスには、リポソームを含まない連続疎水性担
体(不完全フロイントアジュバント油中水型エマルション)中で製剤したGFPプラス
ド40μg、第4群のマウスには、前述したように、但し連続疎水性担体を含まずにリポ
ソーム中で製剤したGFPプラスミド40μg、第5群のマウスには、GFPプラスミド
を含まないリポソーム/連続疎水性担体からなる対照製剤を注射し、そして第6群のマウ
スは未処置のままとした。注射はすべて100μlの容量であった。すべてのマウスから
の流入領域リンパ節を、注射後8日目に収集した。リンパ節を解剖し、単細胞懸濁液を調
製した。リンパ節におけるGFP遺伝子発現の効果を、GFP陽性細胞を検出するための
2色免疫蛍光染色によって測定した。チャネルFL1におけるGFP検出と共にチャネル
FL2において抗原提示細胞を同定するため、細胞をフィコエリトリン結合CD11b及
びCD11c抗体で染色した。試料をフローサイトメーターFACSCalibur,
BD Biosciences,San Jose,CA)にかけた。GFP陽性細胞の
検出精度を高めるため、各々の試料について少なくとも3×105事象を収集した。

0095

GFPを発現する(したがってフローサイトメトリー分析において陽性と同定された)
、第1群〜第6群から単離したリンパ節細胞の数を図3に示す。PBS中のGFPプラス
ミドを注射したマウス(第1群)から単離したリンパ節細胞は、低レベルのGFPタンパ
ク質発現細胞を示した(<10)。しかし、連続疎水性担体中にリポソームを含む製剤中
でGFPプラスミドを注射したマウス(第2群)から単離したリンパ節細胞は、GFP陽
性細胞のほぼ4倍の増加を示した。さらに、第3群及び第4群からのマウスから単離した
リンパ節細胞は、第2群のマウスと比較して有意に低い数のGFPタンパク質発現細胞を
示した。第5群及び第6群のマウスにおいては、最小限の蛍光が検出され、これらのマウ
スはGFPプラスミド注射を受けなかったので、この最小限の蛍光はバックグラウンド
蛍光事象に帰せられた。さらに、GFP陽性細胞の大部分はCD11b/CD11c陽
性リンパ節細胞の集団内で検出された。CD11b/CD11c及びGFP二重陽性であ
る細胞を特異的に標的化するリンパ節細胞の再解析の結果は、図3に提示した所見相関
し、第2群からのCD11b/CD11c陽性細胞におけるGFP発現は少なくとも4倍
高かった(図4)。この再解析はまた、対照の第5群及び第6群からのリンパ節細胞にお
いては特異的蛍光が検出できないことを確認した。この所見は、この実験におけるGFP
陽性細胞検出の特異性を確認した。従って、本実験では、リポソームと連続疎水性担体の
いずれか又は両方を欠く製剤と比較して、リポソーム/疎水性担体製剤を使用して卓越し
たGFPプラスミドの取込み及びタンパク質発現が達成された。

0096

リポソーム及び連続疎水性担体を含む製剤を使用して、所与のタンパク質をコードする
ヌクレオチド配列に対してsiRNAによってインビボでタンパク質コードヌクレオチド
配列の発現を阻害する能力を明らかにするため、IL−12完全コード配列及びIL−1
2に対するsiRNA配列を用いて作製したモデル発現プラスミドを選択した。IL−1
2プラスミドを最初にリポソーム中で作製し、生じたIL−12プラスミド/リポソーム
製剤を、鉱油からなる連続疎水性担体でモデル油中水型エマルションに乳化した。IL−
12プラスミド注射の1日前に、siRNAを、PBS中又はリポソーム/鉱油からなる
連続疎水性担体を含む油中水型エマルション中で注射した。siRNAのインビボでの機
能的活性を、注射部位の付近のリンパ節から単離した細胞においてIL−12発現能を検
査することによって測定した。

0097

6〜8週齢の無菌雌性C57BL/6マウスをCharles River Labo
ratories(St Constant,Quebec,Canada)より入手し
、施設のガイドラインに従って収容して、水と食餌は自由に摂取させ、フィルター制御空
気循環下に置いた。

0098

マウスIL−12プラスミド、pORF−mIL−12をInvivoGen,San
Diego,California,USAより購入した。pORF−mIL−12に
よって形質転換されたGT100大腸菌中で凍結乾燥して供給されたプラスミドをLB培
地において再構成し、アンピシリン−LB寒天プレートに画線接種して、37℃で一晩イ
ンキュベートした。アンピシリンを添加したTB培地中で細菌を単一コロニーから増殖さ
せた。LPSの完全な除去を確実にするためエンドフリーマキシ又はメガプレップキット
(Qiagen,Mississauga,Ontario,Canada)を使用して
大規模細菌培養物からプラスミドDNAを精製した。

0099

マウスIL−12に対するsiRNAをAmbion Applied Biosys
tems,Austin,TX,USAより購入した。この凍結乾燥製品は、分析用HP
LCにより純度>95%であり、LALアッセイにより10EU未満の内毒素を含んだ。
siRNAを滅菌リン酸緩衝食塩水(PBS)に溶解した後、注射用に製剤した。

0100

IL−12プラスミドを1.6mg/mlの最終濃度で含むリン酸緩衝食塩水(PBS
)を使用してジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)とコレステロールの10:
1(W/W)混合物を水和することにより、多重層リポソームを調製した。次に、手動押
出機(Avanti lipids,Alabaster,Al,USA)を用いて20
0nmポリカーボネート膜を通してリポソームを押出した。リポソーム/IL−12懸濁
液500μlごとに、等しい容量の鉱油担体(Montanide(商標)ISA51
,Seppic,France)を添加して、エマルションの水相に含まれるリポソーム
懸濁液及び連続相を形成し、疎水性担体として働く油を含有する油中水型エマルションを
形成した。

0101

有効なレベルのIL−12発現を誘導するため、各々3匹のマウスを含む(n=3)3
つの群のマウス全部に対し、リポソーム/連続疎水性担体中で前述したように製剤したI
L−12プラスミド40μgを50μl容量で0日目に尾の基部の上方の右側腹部に皮下
注射した。加えて、−1日目に、第1群のマウスにはビヒクルだけを注射し、第2群のマ
ウスにはPBS中のIL−12 siRNA40μgを注射し、第3群のマウスには、プ
ラスミドIL−12を送達するために使用した製剤と同様に、リポソーム/連続疎水性担
体中のIL−12 siRNAを40μgを与えた。すべての注射は、50μl容量で尾
の基部の上方の右側腹部に皮下的に実施した。

0102

注射したすべてのマウスからの流入領域リンパ節及び3匹のナイーブマウス(第4群)
からの対応するリンパ節を、注射後8日目に収集した。リンパ節を解剖し、単細胞懸濁液
を、24ウェルプレート中の10%FBS、ペニシリン/ストレプトマイシン、2−β−
メルカプトエタノール及びL−グルタミンを添加したRPMI培地において2×106細
胞/mlの濃度でインビトロにて48時間培養した。細胞培養上清を収集し、IL−12
タンパク質定量のために使用するまでアリコートに分けて凍結保存した。

0103

様々な製剤中で注射したsiRNAの効果を、リンパ節細胞によるプラスミドIL−1
2誘導のIL−12タンパク質発現の阻害の程度を測定することによって決定した。細胞
培養上清中のIL−12タンパク質の定量は、市販のIL−12特異的ELISAキット
(Peptrotech,Rocky Hill,NJ,USA)を使用して、固相酵素
免疫検定法(ELISA)によって実施した。簡単に述べると、抗IL−12捕捉抗体を
ELISAプレート上に一晩被覆し、試料と標準IL−12を添加した。十分に洗浄した
後、ビオチニル化抗IL−12検出抗体を添加し、室温で2時間インキュベートして、洗
浄した。アビジン−HRPコンジュゲートと共にインキュベートし、洗浄した後、発色の
ためにABTS液体基質(Sigma,St Louis,MO)を使用した。マイクロ
タイタープレートリーダーを使用して405nmで吸光度を読み取り、キット中で供給さ
れるIL−12標準品を用いて作成した標準曲線を使用してIL−12濃度を外挿した。

0104

第1群〜第4群から単離したリンパ節細胞によって分泌されたIL−12レベルを図5
に示す。IL−12プラスミドだけを注射し、IL−12に対するsiRNAは注射しな
かったマウス(第1群)から単離したリンパ節細胞は、培養上清中に270.4pg/m
lのIL−12を分泌した。PBS中のIL−12 siRNAを注射した第2群のマウ
スでは、IL−12タンパク質分泌の有意の阻害を認めなかった。これに対し、siRN
Aをリポソーム/連続疎水性担体中で送達した場合は、分泌されるIL−12の著明な減
少が認められ、ナイーブマウスで認められたのと同程度に低かった。さらに、第3群のマ
ウスからのリンパ節細胞は、PBS中のsiRNAを摂取した第2群のマウスと比較して
有意に低いIL−12を分泌した。これは、IL−12プラスミドによって誘導されるI
L−12タンパク質発現のより良好な阻害を生じさせる、リポソーム/連続疎水性担体中
で注射した場合のインビボでのsiRNAヌクレオチド配列の改善された送達を明らかに
した。

0105

さらなる例として、リポソーム/連続疎水性担体中で送達されたIL−12 siRN
AがIL−12分泌を阻害する能力を試験するため、完全フロイントアジュバント(CF
A)中のオボアルブミン抗原を使用して、リンパ節細胞によるIL−12分泌を誘導した
タンパク質抗原であるオボアルブミンは、マウスにおいてIL−12サイトカイン分泌
を誘導することが以前に示されているが(Yotsumoto et al, 2007, Vaccine, 25:5256-526
2)、これは、IL−12 p35に特異的なsiRNAを使用して阻害することができた
(Hill et al, Journal of Immunology, 2003, 171:691; Ichim et al, Journal of Tran
slational Medicine, 2006, 4:2, 1-11)。この例では、CFA中のオボアルブミンを皮下
注射したマウスに、オボアルブミン注射の1日前又は1日後にIL−12 siRNA(
PBS中又はリポソーム/連続疎水性担体中で)を皮下注射した。

0106

6〜8週齢の無菌雌性C57BL/6マウスをCharles River Labo
ratories(St Constant,Quebec,Canada)より入手し
、施設のガイドラインに従って収容して、水と食餌は自由に摂取させ、フィルター制御空
気循環下に置いた。

0107

マウスを、50μl容量でCFA中に乳化したオボアルブミン5μg(Difco L
aboratories,Detroit,MI)を用いて尾の基部の上方の右側腹部で
皮下的に免疫した。

0108

IL−12 siRNAを1.6mg/mlの最終濃度で含むリン酸緩衝食塩水(PB
S)を使用してリン脂質の精製ダイズ由来混合物(Lipoid GmbHより提供され
たリン脂質S100)とコレステロールの10:1(W/W)混合物を水和することによ
り、多重層リポソームを調製した。次に、手動押出機(Avanti lipids,A
labaster,Al,USA)を用いて200nmポリカーボネート膜を通してリポ
ソームを押出した。リポソーム/IL−12−siRNA懸濁液500μlごとに、等し
い容量の鉱油担体(Montanide(商標)ISA51,Seppic,Fran
ce)を添加して、エマルションの水相に含まれるリポソーム懸濁液及び連続相を形成し
、疎水性担体として働く油を含有する油中水型エマルションを形成した。

0109

5つの群のマウス(n=4)全部を、完全フロイントアジュバント(CFA)中で製剤
したオボアルブミンを用いて0日目に皮下的に免疫し、各々の群を尾の基部の上方の右側
腹部において以下のように皮下的に処置した:第1群のマウスは未処置であり、第2群の
マウスは−1日目にPBS中のIL−12 siRNAを40μgで、第3群は−1日目
にリポソーム/連続疎水性担体中で前述したように製剤したsiRNAで、第4群は+1
日目にPBS中のsiRNAで、そして第5群は+1日目にリポソーム/連続疎水性担体
中のsiRNAで処置し、第6群はワクチン接種していない未処置ナイーブマウスからな
るものであった。注射はすべて50μlの容量であった。すべてのマウスからの流入領域
リンパ節をオボアルブミン注射後8日目に収集した。リンパ節を解剖し、単細胞懸濁液を
、24ウェルプレート中の10%FBS、ペニシリン/ストレプトマイシン、2−β−メ
ルカプトエタノール及びL−グルタミンを添加したRPMI培地において2×106細胞
/mlの濃度でインビトロにて48時間培養した。細胞培養上清を収集し、IL−12タ
ンパク質定量のために使用するまでアリコートに分けて凍結保存した。

0110

2つの異なる製剤中で注射したsiRNAの効果を、リンパ節細胞によるオボアルブミ
ン誘導のIL−12タンパク質発現の阻害の程度を測定することによって決定した。IL
−12タンパク質の定量は、市販のIL−12特異的ELISAキット(Peptrot
ech,Rocky Hill,NJ,USA)を使用して、固相酵素免疫検定法(EL
ISA)によって実施した。簡単に述べると、抗IL−12捕捉抗体をELISAプレー
ト上に一晩被覆し、試料と標準IL−12を添加した。十分に洗浄した後、ビオチニル化
抗IL−12検出抗体を添加し、室温で2時間インキュベートして、洗浄した。アビジン
−HRPコンジュゲートと共にインキュベートし、洗浄した後、発色のためにABTS液
体基質(Sigma,St Louis,MO)を使用した。マイクロタイタープレート
リーダーを使用して405nmで吸光度を読み取り、キット中で供給されるIL−12標
準品を用いて作成した標準曲線を使用してIL−12濃度を外挿した。

0111

第1群〜第6群から単離したリンパ節細胞によって分泌されたIL−12レベルを図6
に示す。IL−12に対するsiRNA注射を受けなかった第1群のマウスから単離した
リンパ節細胞は、培養上清中に300pg/mlより多くのIL−12を分泌した。オボ
アルブミン免疫の−1日目にPBS中のIL−12 siRNAを注射した第2群のマウ
ス又は+1日目にPBS中のIL−12 siRNAを注射した第4群のマウスでは、I
L−12タンパク質分泌の有意の阻害を認めなかった。これに対し、−1日目(第3群)
又は+1日目(第5群)のいずれかにリポソーム/連続疎水性担体中でsiRNAを送達
した場合は、分泌されるIL−12の著明な低下が認められ(それぞれp=0.003及
びp=0.004)、ナイーブマウスからのリンパ節細胞で認められたのと同程度に低か
った。さらに、第3群及び第5群のマウスからのリンパ節細胞は、PBS中のsiRNA
を摂取した第2群及び第4群のマウスと比較して有意に低いIL−12を分泌した。これ
は、オボアルブミン抗原によって誘導されるIL−12タンパク質発現の完全な阻害を生
じさせる、リポソーム/連続疎水性担体中で注射した場合のインビボでのsiRNAヌク
レオチド配列の有効で改善された送達を示す。

0112

明細書中で引用するすべての刊行物及び特許出願は、各々個々の刊行物及び特許出願
が参照により組み込まれることが明確且つ個別に指示されているかのように、参照により
本明細書に組み込まれる。いかなる刊行物の引用も、出願日以前のその開示に関してであ
り、本発明が先行発明によってそのような刊行物に先行する権利を有さないことの承認
解釈されるべきではない。

0113

本明細書及び付属の特許請求の範囲において使用される、単数形態「a」、「an」及
び「the」は、文脈によって明らかに異なる指示が与えられない限り、複数の言及を包
含する。特に異なる定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び学術用語は
、本発明が属する分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。

実施例

0114

前記発明を、理解の明瞭さのために例示と実施例によってある程度詳細に説明したが、付属の特許請求の範囲の精神又は範囲から逸脱することなく本発明にある種の変更及び修正を加え得ることは、本発明の教示に照らして当業者には容易に明白である。

本発明は、以下の態様を包含する。
[1]
疎水性物質の連続相を含む担体と、
リポソームと、
ポリヌクレオチドと
を含む組成物。
[2]
前記担体が、油性又は油中水型エマルションである、上記[1]に記載の組成物。
[3]
前記油が、天然油又は合成油である、上記[2]に記載の組成物。
[4]
前記油が、鉱油、植物油又は堅果油である、上記[3]に記載の組成物。
[5]
前記担体が、油の混合物を含む、上記[1]から[4]のいずれか一項に記載の組成物。
[6]
前記リポソームが、リン脂質を含む、上記[1]から[5]のいずれか一項に記載の組成物。
[7]
前記リポソームが、コレステロールを含む、上記[1]から[6]のいずれか一項に記載の組成物。
[8]
前記リポソームが、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)及びコレステロールを含む、上記[1]から[7]のいずれか一項に記載の組成物。
[9]
前記ポリヌクレオチドが、アンチセンスRNA、干渉RNA、触媒RNA、リボザイム又はポリペプチドをコードする、上記[1]から[8]のいずれか一項に記載の組成物。
[10]
アジュバントをさらに含む、上記[1]から[9]のいずれか一項に記載の組成物。
[11]
前記ポリヌクレオチドが、哺乳動物細胞において機能性のプロモーターに作動可能に連結されている、上記[1]から[10]のいずれか一項に記載の組成物。
[12]
前記ポリヌクレオチドが発現プラスミドに挿入されている、上記[1]から[11]のいずれか一項に記載の組成物。
[13]
前記ポリヌクレオチドを含む細菌ベクター又はウイルスベクターを含む、上記[1]から[12]のいずれか一項に記載の組成物。
[14]
前記ポリヌクレオチドが、
(a)前記リポソーム内に封入されて、
(b)前記リポソームの外部に、又は
(c)前記リポソーム内に封入されているのと前記リポソームの外部の両方に存在する、上記[1]から[13]のいずれか一項に記載の組成物。
[15]
前記アジュバントが、
(a)前記リポソーム内に、
(b)前記リポソームの外部に、又は
(c)前記リポソーム内と前記リポソームの外部の両方に
存在する、上記[10]に記載の組成物。
[16]
上記[1]から[15]のいずれか一項に記載の組成物及びポリヌクレオチドを被験者に送達するために前記組成物を使用するための指示書を含むキット。
[17]
上記[1]から[15]のいずれか一項に記載の組成物を前記被験者に投与することを含む、ポリヌクレオチドを被験者に送達するための方法。
[18]
前記被験者が哺乳動物である、上記[17]に記載の方法。
[19]
前記哺乳動物がヒトである、上記[17]に記載の方法。
[20]
リポソーム、ポリヌクレオチド、及び疎水性物質の連続相を含む担体を組み合わせることを含む、組成物を作製するための方法。
[21]
前記ポリヌクレオチドが前記リポソーム内に封入されている、上記[20]に記載の方法。
[22]
前記リポソームを、前記担体と組み合わせる前に脱水する、上記[20]又は[21]に記載の方法。
[23]
前記ポリヌクレオチドが、上記[1]から[22]のいずれかにおいて定義されるポリヌクレオチドである、上記[20]から[22]のいずれか一項に記載の方法。
[24]
前記リポソームが、上記[1]から[23]のいずれかにおいて定義されるリポソームである、上記[20]から[22]のいずれか一項に記載の方法。
[25]
前記担体が、上記[1]から[24]のいずれかにおいて定義される担体である、上記[20]から[22]のいずれか一項に記載の方法。
[26]
上記[20]から[25]のいずれか一項に記載の方法によって生産される組成物。

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