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技術 画像処理装置および画像処理プログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 石塚隆一
出願日 2014年2月28日 (7年2ヶ月経過) 出願番号 2014-038005
公開日 2015年9月7日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2015-162839
状態 特許登録済
技術分野 画像処理 FAX画像信号回路
主要キーワード パターン模様 ピーク判定 ライン領域 次検査 各色版毎 スクリーン画像 検出速度 空白領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年9月7日)のものです。
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図面 (10)

課題

スクリーン処理が施された一連の画像を多値化する際に、各画像からスクリーン線数及び角度を検出する場合に比べて高速に多値化できる画像処理装置を提供する。

解決手段

検出部1は、スクリーン画像の各版の画像から、スクリーンの線数と角度を検出する。保存部2は、検出部1によって線数と角度が検出された版について、検出結果であるスクリーンの線数及び角度を、版の色成分に対応づけて保存する。変換部3は、保存部2に検出結果が保存されている版については、その検出結果を使用して、また、保存部2に検出結果が保存されていない版については、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出し、得られた線数と角度を使用して、スクリーン画像の各版を多値画像に変換する。保存部2に保存されている検出結果を用いた場合、検出部1による検出処理及び検出時間が削減される。

概要

背景

一般に、カラー画像を形成する際には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)あるいはさらにK(ブラック)などの色成分ごとの版に分け、各版の画像に対してスクリーン処理を施す。元の版の画像は多値であり、スクリーン処理された各版の画像は2値となる。例えば印刷の場合には、各版に対応するインクを用いて2値の一方の値の場合にインクを乗せることでカラー画像が印刷される。

このようなスクリーン処理が施されて各版が2値の画像を、各版が多値の画像に変換する技術がある。例えば特許文献1では、濃度を表現する画素領域を検出し、その画素領域ごとに画像を分解し、値を割り当てて多値化している。また、特許文献2や特許文献3では、網点を構成する画素の塊を分離して代表点を決定し、2つの代表点で構成されるベクトル分布に基づいて、スクリーン線数と角度を検出している。その後、検出されたスクリーンの線数と角度に従って画素領域を分割し、それぞれの画素領域に値を割り当てて多値化することになる。

特許文献2や特許文献3に記載されているような、スクリーンの線数と角度を検出する処理は時間を要する。従って、それぞれの画像についてスクリーンの線数及び角度を検出して多値化する処理には、多大な時間を要していた。

一連の画像を処理する場合、与えられたスクリーン処理が施された画像については、スクリーンの線数や角度が変更されることはないと推定される。このような場合、それぞれの画像についてスクリーンの線数と角度を検出する処理は無駄であり、いずれか1つの画像からスクリーンの線数と角度を検出し、その検出結果を他の画像に対しても使用すればよい。しかし、スクリーンの線数及び角度の検出に使用した画像に、使用されている色成分の版が揃っているとは限らない。検出対象の画像で使用されていない色成分の版についてはスクリーンの線数及び角度が検出されず、他の画像でこの色成分が使用されていると多値化されない。また、検出対象の画像が文字画像であったり、中間調が用いられていない、いわゆるベタの領域ばかりであったりした場合も、スクリーンの線数及び角度が検出されなかったり誤検出され、一連の画像に対して誤った多値化の処理がなされる場合もある。

概要

スクリーン処理が施された一連の画像を多値化する際に、各画像からスクリーンの線数及び角度を検出する場合に比べて高速に多値化できる画像処理装置を提供する。検出部1は、スクリーン画像の各版の画像から、スクリーンの線数と角度を検出する。保存部2は、検出部1によって線数と角度が検出された版について、検出結果であるスクリーンの線数及び角度を、版の色成分に対応づけて保存する。変換部3は、保存部2に検出結果が保存されている版については、その検出結果を使用して、また、保存部2に検出結果が保存されていない版については、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出し、得られた線数と角度を使用して、スクリーン画像の各版を多値画像に変換する。保存部2に保存されている検出結果を用いた場合、検出部1による検出処理及び検出時間が削減される。

目的

本発明は、スクリーン処理が施された一連の画像に対して多値化する際に、各画像からスクリーンの線数及び角度を検出する場合に比べて高速に多値化でき、またいずれの画像に対しても不具合なく多値化できる画像処理装置及び画像処理プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

スクリーン処理された2値の各版の画像からスクリーン線数と角度を検出する検出手段と、前記検出手段によって線数と角度が検出された版について検出結果を保存する保存手段と、前記保存手段に検出結果が保存されている版については該検出結果の線数と角度を使用し他の版については前記検出手段で検出を行って得られた線数と角度を使用してスクリーン処理された画像を多値画像に変換する変換手段を有する画像処理装置

請求項2

前記変換手段は、前記検出手段で検出された線数及び角度と別の版の線数及び角度との矛盾の有無を判定し、前記保存手段は、前記変換手段が矛盾がないと判定した場合に前記検出手段による検出結果を保存することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記変換手段は、前記保存手段に保存されている検出結果の線数及び角度の矛盾の有無を判定し、矛盾する版については前記検出手段に線数と角度の検出を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項4

前記変換手段は、予め決められた条件の版については前記検出手段に線数と角度の検出を行わせて、該版の線数と角度が前記保存手段に保存されている場合には両者の比較結果に応じて残りの版について前記検出手段で線数と角度の検出を行うか否かを決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項5

前記保存手段は、各版の線数及び角度の組み合わせを複数保存し、前記変換手段は、予め決められた条件の版について前記検出手段で線数と角度の検出を行って該検出結果に対応する各版の線数及び角度の組み合わせを前記保存手段に保存されている中から選択して用いることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。

請求項6

前記変換手段は、予め決められた条件の版について前記検出手段で得た線数及び角度に対応する検出結果が前記保存手段に保存されていなかった場合には、残りの版について前記検出手段で線数と角度の検出を行って多値画像への変換を行うとともに、前記保存手段は、新たに各版の線数及び角度の組み合わせを保存することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

コンピュータに、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする画像処理プログラム

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関するものである。

背景技術

0002

一般に、カラー画像を形成する際には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)あるいはさらにK(ブラック)などの色成分ごとの版に分け、各版の画像に対してスクリーン処理を施す。元の版の画像は多値であり、スクリーン処理された各版の画像は2値となる。例えば印刷の場合には、各版に対応するインクを用いて2値の一方の値の場合にインクを乗せることでカラー画像が印刷される。

0003

このようなスクリーン処理が施されて各版が2値の画像を、各版が多値の画像に変換する技術がある。例えば特許文献1では、濃度を表現する画素領域を検出し、その画素領域ごとに画像を分解し、値を割り当てて多値化している。また、特許文献2や特許文献3では、網点を構成する画素の塊を分離して代表点を決定し、2つの代表点で構成されるベクトル分布に基づいて、スクリーン線数と角度を検出している。その後、検出されたスクリーンの線数と角度に従って画素領域を分割し、それぞれの画素領域に値を割り当てて多値化することになる。

0004

特許文献2や特許文献3に記載されているような、スクリーンの線数と角度を検出する処理は時間を要する。従って、それぞれの画像についてスクリーンの線数及び角度を検出して多値化する処理には、多大な時間を要していた。

0005

一連の画像を処理する場合、与えられたスクリーン処理が施された画像については、スクリーンの線数や角度が変更されることはないと推定される。このような場合、それぞれの画像についてスクリーンの線数と角度を検出する処理は無駄であり、いずれか1つの画像からスクリーンの線数と角度を検出し、その検出結果を他の画像に対しても使用すればよい。しかし、スクリーンの線数及び角度の検出に使用した画像に、使用されている色成分の版が揃っているとは限らない。検出対象の画像で使用されていない色成分の版についてはスクリーンの線数及び角度が検出されず、他の画像でこの色成分が使用されていると多値化されない。また、検出対象の画像が文字画像であったり、中間調が用いられていない、いわゆるベタの領域ばかりであったりした場合も、スクリーンの線数及び角度が検出されなかったり誤検出され、一連の画像に対して誤った多値化の処理がなされる場合もある。

先行技術

0006

特開平03−187571号公報
特開2012−175220号公報
特開2013−054601号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、スクリーン処理が施された一連の画像に対して多値化する際に、各画像からスクリーンの線数及び角度を検出する場合に比べて高速に多値化でき、またいずれの画像に対しても不具合なく多値化できる画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0008

本願請求項1に記載の発明は、スクリーン処理された2値の各版の画像からスクリーンの線数と角度を検出する検出手段と、前記検出手段によって線数と角度が検出された版について検出結果を保存する保存手段と、前記保存手段に検出結果が保存されている版については該検出結果の線数と角度を使用し他の版については前記検出手段で検出を行って得られた線数と角度を使用してスクリーン処理された画像を多値画像に変換する変換手段を有する画像処理装置である。

0009

本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記変換手段が、前記検出手段で検出された線数及び角度と別の版の線数及び角度との矛盾の有無を判定し、前記保存手段は、前記変換手段が矛盾がないと判定した場合に前記検出手段による検出結果を保存することを特徴とする画像処理装置である。

0010

本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記変換手段が、前記保存手段に保存されている検出結果の線数及び角度の矛盾の有無を判定し、矛盾する版については前記検出手段に線数と角度の検出を行わせることを特徴とする画像処理装置である。

0011

本願請求項4に記載の発明は、本願請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明における前記変換手段が、予め決められた条件の版については前記検出手段に線数と角度の検出を行わせて、該版の線数と角度が前記保存手段に保存されている場合には両者の比較結果に応じて残りの版について前記検出手段で線数と角度の検出を行うか否かを決定することを特徴とする画像処理装置である。

0012

本願請求項5に記載の発明は、本願請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明における前記保存手段が、各版の線数及び角度の組み合わせを複数保存し、前記変換手段は、予め決められた条件の版について前記検出手段で線数と角度の検出を行って該検出結果に対応する各版の線数及び角度の組み合わせを前記保存手段に保存されている中から選択して用いることを特徴とする画像処理装置である。

0013

本願請求項6に記載の発明は、本願請求項5に記載の発明における前記変換手段が、予め決められた条件の版について前記検出手段で得た線数及び角度に対応する検出結果が前記保存手段に保存されていなかった場合には、残りの版について前記検出手段で線数と角度の検出を行って多値画像への変換を行うとともに、前記保存手段は、新たに各版の線数及び角度の組み合わせを保存することを特徴とする画像処理装置である。

0014

本願請求項7に記載の発明は、コンピュータに、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させるものであることを特徴とする画像処理プログラムである。

発明の効果

0015

本願請求項1に記載の発明によれば、スクリーン処理が施された一連の画像に対して多値化する際に、各画像からスクリーンの線数及び角度を検出する場合に比べて高速に多値化でき、またいずれの画像に対しても不具合なく多値化することができるという効果がある。

0016

本願請求項2に記載の発明によれば、誤った検出結果により他の画像に誤った多値化の処理が施されるのを防ぐことができる。

0017

本願請求項3に記載の発明によれば、画像を構成する複数の版について、矛盾なく多値化することができる。

0018

本願請求項4に記載の発明によれば、スクリーンの線数や角度が異なる画像が混在している場合にも対応することができる。

0019

本願請求項5に記載の発明によれば、スクリーンの線数や角度が異なる画像が与えられた場合でも、本構成を有しない場合に比べて高速に多値化することができる。

0020

本願請求項6に記載の発明によれば、新たなスクリーンの線数や角度が異なる画像が与えられた場合でも、次回から本構成を有しない場合に比べて高速に多値化することができる。

0021

本願請求項7に記載の発明によれば、本願請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の実施の一形態を示す構成図である。
本発明の実施の一形態における動作の一例を示す流れ図である。
多値化の処理の一例を示す流れ図である。
本発明の実施の一形態における動作の一例の説明図である。
検出部で検出されたスクリーンの線数と角度の具体例の説明図である。
本発明の実施の一形態における動作の別の例を示す流れ図である。
本発明の実施の一形態における動作のさらに別の例を示す流れ図である。
保存部に保存される複数の検出結果の具体例の説明図である。
本発明の実施の一形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。

実施例

0023

図1は、本発明の実施の一形態を示す構成図である。図中、1は検出部、2は保存部、3は変換部である。図1に示す構成では、スクリーン処理が施された画像が与えられ、その画像を多値化した多値画像を出力する。与えられたスクリーン処理が施された画像をスクリーン画像として示している。このスクリーン画像は、それぞれの色成分に分離されており、各色成分の画像を版と呼ぶ。また、各版はスクリーン処理により2値化されている。従って、スクリーン画像はスクリーン処理された2値の1または複数の版の画像からなる。色成分は、例えばC、M、Yの3色成分、またはさらにKを含めた4色成分、あるいはさらに特色成分を有していてもよい。また、R(赤)、G(緑)、B(青)など、他の色成分の組み合わせであってもよい。

0024

検出部1は、スクリーン画像の各版の画像から、スクリーンの線数と角度を検出する。検出方法としては公知の方法を用いればよい。一例としては、特許文献1から3のいずれかの方法などを用いればよい。

0025

保存部2は、検出部1によって線数と角度が検出された版について、検出結果であるスクリーンの線数及び角度を、版の色成分に対応づけて保存する。検出結果の保存の際には、変換部3で矛盾がないと判定された場合に行うとよい。なお、検出部1でスクリーンの線数及び角度が検出されなかった版については、線数及び角度を保存しない。

0026

変換部3は、スクリーン画像を多値画像に変換する。変換の際には、保存部2に検出結果が保存されている版については、その検出結果の線数と角度を使用して変換する。また、保存部2に検出結果が保存されていない版については、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出し、得られた線数と角度を使用して変換を行う。検出した線数と角度は、検出を行った版の色成分に対応づけて保存部2に保存される。検出部1でスクリーンの線数と角度を検出できなかった版は、平均による多値への変換処理を行う。予め設定されている線数と角度を使用した変換であってもよい。線数と角度を検出できなかった版は、線数と角度を保存部2には保存しない。

0027

変換部3で検出部1の検出結果を使用する際には、検出部1で検出された線数及び角度と別の版の線数及び角度との矛盾の有無を判定し、矛盾がない場合に、その検出結果を使用した変換を行い、また保存部2へ保存すればよい。矛盾がある場合には、その検出結果を保存部2に保存せず、矛盾する版について、あるいはすべての版について、検出部1に線数と角度の検出を行わせるとよい。あるいはエラーとして利用者報知するとよい。検出部1の検出速度を上げるために対象領域を狭めたりする工夫がされている場合は、矛盾する版について検出部1に線数と角度の検出を行わせる際に、検出部1に対象領域を前回の検出の際よりも広げる設定を行ったり、あるいは、検出を始める方向を変える設定を行ってもよい。また、検出部1が検出した線数と角度の分布を取り、そのピーク値を結果とする検出方法で、ピークが無い場合には結果を出せないとする場合、ピーク判定閾値を変更する設定を行うものであってもよい。さらに、検出部1がライン領域で検出を行うものである場合は、何ラインの判定結果が連続して共通すれば検出結果を確定するか、という連続数を現在の値よりも大きくする設定であってもよい。この場合の判定結果が共通すると判定する際の閾値を現在の値よりも小さく設定するものであってもよい。また、連続を判定する際に、空白領域あるいは文字領域を無視して連続と見なすか否かの設定を、空白領域あるいは文字領域を考慮せずに連続の判定を行うように設定するものであってもよい。

0028

また、変換部3が保存部2に保存されている検出結果を使用する際には、その検出結果を使用してよいか否かを判定してから使用するとよい。例えば、予め決められた条件の版について検出部1に線数と角度の検出を行わせて、その版の線数と角度が保存部2に保存されている場合にはその線数及び角度と検出結果とを比較して判定すればよい。判定の結果、保存部2に保存されている検出結果の使用が不適である場合には、残りの版についても検出部1で線数と角度の検出を行い、検出結果を用いた変換と、保存部2への保存を行えばよい。

0029

図2は、本発明の実施の一形態における動作の一例を示す流れ図である。まずS11において、変換部3は処理対象のスクリーン画像を取得する。またS12において、変換部3は保存部2から検出部1による検出結果を読み出す。

0030

S13において、スクリーン画像を構成する版のうちの1つについて、対応する検出結果が保存部2に保存されていたか否かを判定する。保存されていない場合には、その版について、S14において検出部1はスクリーンの線数及び角度を検出する。保存されていた場合にはそのままS15へ進む。

0031

S15において、スクリーン画像を構成する版数分の処理を終えたか否かを判定し、未処理の版が残っている場合にはS13に戻って未処理の版についての処理を行う。版数分の処理が終了したらS16へ進む。保存部2に検出結果が保存されていた版については、検出部1によるスクリーンの線数及び角度の検出処理が省略され、その検出処理に要していた時間が短縮される。

0032

S16において、各版の検出結果に矛盾があるか否かを判定する。矛盾の判定については、一例を後述する。例えば細かい文字のみの版や、ベタで精細パターン模様が作成されている版などでは、検出部1で検出されたスクリーンの線数や角度に誤りが含まれている場合があり、このS16では、誤った検出結果で多値化の処理が為されるのを防いでいる。矛盾がない場合にはS19へ進む。

0033

S16で矛盾があると判定された場合には、S17において、矛盾する版について、あるいはすべての版について、検出部1に線数と角度の検出を再度行わせる。あるいはエラーとして利用者に報知し、処理を終了するか、あるいは利用者からの続行の指示を受けて、検出結果をそのまま用いて処理を続けるようにしてもよい。

0034

検出部1でスクリーンの線数と角度の検出を行った場合には、S18において、新たにスクリーンの線数及び角度の検出を行った版について、矛盾があるか否かを判定する。S17で改めてスクリーンの線数と角度の検出を行っても、S18で矛盾があると判定された場合は、異常の際の処理を行う。例えばエラーを利用者に報知して処理を終了する。あるいは、利用者からの続行の指示を受けて、検出結果をそのまま用いて処理を続行し、または矛盾する版の検出結果を用いずに他の版について処理を続けるようにしてもよい。あるいは、平均による多値化で処理を続けるようにしたり、予め設定されている線数と角度を使用して処理を続けるようにしてもよい。処理を続ける場合、S19で検出結果を保存せずにS20へ進む。

0035

なお、S18の判定はS16へ戻って行ってもよい。S16へ戻る場合、何回も繰り返さないように、検出処理の繰り返しの上限回数を設けておくとよい。また、繰り返すたびに、検出部1の設定変更を行ってもよい。設定変更は、検出部1に対象領域を前回の検出の際よりも広げる設定を行ったり、あるいは、検出を始める方向を変える設定であってもよい。また、検出部1が検出した線数と角度の分布を取り、そのピーク値を結果とする検出方法で、ピークが無い場合には結果を出せないとする場合、ピーク判定の閾値を変更する設定を行うものであってもよい。さらに、検出部1がライン領域で検出を行うものである場合は、何ラインの判定結果が連続して共通すれば検出結果を確定するか、という連続数を現在の値よりも大きくする設定であってもよい。この場合の判定結果が共通すると判定する際の閾値を現在の値よりも小さく設定するものであってもよい。また、連続を判定する際に、空白領域あるいは文字領域を無視して連続と見なすか否かの設定を、空白領域あるいは文字領域を考慮せずに連続の判定を行うように設定するものであってもよい。また、矛盾の判定を行わなくてもよく、その場合にはS16、S17、S18の処理を行わなくてもよい。

0036

S16あるいはS18で矛盾がないと判定された場合には、S19において、S14で検出した版の線数及び角度や、S17で検出した版の線数及び角度を保存部2に保存する。S16で矛盾の判定を行い、矛盾があると判定された場合には、S17の再検出で矛盾が解消する場合に検出結果を保存することから、矛盾を含んだままの検出結果を保存部2に保存することはない。なお、S14やS17でスクリーンの線数と角度の検出を行っておらず、保存部2に保存されている検出結果を利用している場合には、S19で保存部2への保存を行わなくてもよい。

0037

S20において、変換部3は各版の線数及び角度を用いて多値化の処理を行う。保存部2に線数及び角度が保存されていない版は、ベタ文字の版やベタで描かれた図形の版と想定されることから、平均による多値化の処理を行うか、あるいは予め設定されている線数と角度を使用して多値化の処理を行う。S21において、未処理の画像が残っているか否かを判定し、残っている場合にはその未処理の画像を処理対象としてS11へ戻り、当該画像の処理を行う。未処理の画像がなくなれば、この処理を終了する。

0038

図3は、図2のS20で行う多値化の処理の一例を示す流れ図である。S31において、検出部1で検出し、あるいは保存部2に保存されていたスクリーンの線数及び角度から、多値化の処理で使用する画素領域を示すマスクを生成する。S32において、S31で生成したマスクを用い、フィルタ処理によりマスクの画素領域における多値の画素値を求める。

0039

S33では、得ようとする多値画像の解像度に合わせて解像度変換する。もちろん、解像度変換が不要であれば、この処理を行わなくてよい。またS34において、エッジ強調処理を施す。これは、与えられたスクリーン画像の情報量が、画素単位の情報量を有していないことから、S32で多値画像を得る際に行ったフィルタ処理でぼけが生じており、このぼけを修正する処理として行うとよい。もちろん、このエッジ強調処理も不要であれば行わなくてよい。

0040

このように、スクリーンの線数と角度が与えられれば、スクリーン処理が施された版が多値に変換される。このような処理を、それぞれの版に対して行い、多値のカラー画像を得ればよい。もちろん、この多値化の処理としては、公知の種々の処理を用いてよい。

0041

図4は、本発明の実施の一形態における動作の一例の説明図である。ここでは一例として、スクリーン画像はC,M,Y,Kの4つの版で構成されているものとする。もちろん、版の構成はこの例に限られない。

0042

上述の動作の一例では、最初のスクリーン画像では、保存部2に検出結果が保存されていないことから、各版についてスクリーンの線数と角度の検出がS14で行われ、S18で検出結果が保存部2に保存される。次のスクリーン画像については、保存部2に検出結果が保存されていれば、その検出結果を用いて多値化されることになる。図4(A)では、スクリーン画像1を構成する4つの版のいずれについてもスクリーンの線数と角度が検出されて保存部2に保存され、スクリーン画像2では保存部2に保存されている4つの版の検出結果を使用する場合を示している。

0043

連続して多値化の処理を行う一連のスクリーン画像では、色版ごとにスクリーンの線数や角度が共通していると推定される。例えば、あるスクリーン画像のCの版のスクリーンの線数と角度が、次に続くスクリーン画像のCの版においても使用されていると推定される。このような場合には、先のスクリーン画像で検出した結果を保存し、その検出結果を後続のスクリーン画像で利用することで、重複したスクリーンの線数と角度の検出処理が省略される。

0044

例えば最初のスクリーン画像で使用されていない版が存在する場合、その版については検出結果が保存部2に保存されない。最初のスクリーン画像で使用されていなかった版が次のスクリーン画像で使用されていた場合、保存部2に検出結果が保存されていない版についてはS14でスクリーンの線数と角度が検出される。従って、最初のスクリーン画像で版が揃っていなくても、不具合が生じることなく、後続のスクリーン画像の処理が行われる。

0045

図4(B)に示した例では、スクリーン画像1ではMとKの2つの版しかスクリーンが検出されていなかった場合を示している。この場合、スクリーン画像1からは、MとKの2つの版のスクリーン線数及び角度であり、これらが保存部2に保存される。続くスクリーン画像2では、保存部2に保存されている検出結果はMとKの版に対応するものである。CとYの2つの版については、保存部2から検出結果が得られないことから、新たに検出部1でスクリーンの線数と角度の検出を行う。新たに検出したCとYの版のスクリーン線数及び角度は、MとKの版の検出結果と矛盾しなければ保存部2に保存され、さらに続くスクリーン画像の多値化の際に利用される。

0046

さらに、スクリーン画像に細かい文字の版やベタで精細なパターン模様が作成されている版などが存在していると、誤ったスクリーンの線数と角度の検出が行われてしまうことがある。このような場合でも、S16で矛盾の判定を行っておけば、誤った検出結果がそのまま使用されることによる、誤った多値化の処理が回避される。

0047

例えば図4(C)では、スクリーン画像1ではM、Y、Kの版が用いられており、このうちのKの版から検出したスクリーンの線数と角度が、他の版のスクリーンの線数と角度と矛盾が生じているものとし、検出結果に×印を付して示している。この場合、Kの版について、あるいは3つの版について、S17で再度、スクリーンの線数と角度の検出が行われる。この例では、再度のスクリーンの線数と角度の検出により矛盾が解消したものとしている。S19で矛盾のない検出結果が保存され、その検出結果を用いてS20で多値化の処理が施される。

0048

スクリーン画像2では、M、Y、Kの版についてはスクリーン画像1での検出結果を保存部2から読み出して用い、Cの版については保存部2に保存されていないことから、新たにスクリーンの線数と角度を検出する。ここでは、新たに検出したCの版の検出結果が、他の版のスクリーンの線数と角度と矛盾しているものとし、検出結果に×印を付して示している。この場合、Cの版について、あるいは残りの3つの版について、または4つの版すべてについて、S17で再度、スクリーンの線数と角度の検出が行われる。S18で矛盾の有無を判定し、矛盾していなければその検出結果を保存して多値化する。再度の検出でも矛盾する場合には、エラーとして処理を中止するか、あるいは矛盾した検出結果で多値化する。この場合には検出結果を保存しない。

0049

このようにして、検出部1で検出したスクリーンの線数及び角度は、後続のスクリーン画像に対しても利用し、スクリーンの線数及び角度の検出処理および処理時間を削減する。また、矛盾が存在する検出結果については保存せずに後続のスクリーン画像の多値化に影響しないようにしている。

0050

次に、S16やS18で行う矛盾の判定について、一例を説明する。まず、線数については、異なった線数の版があるか否かを判定すればよい。もともと1つの画像を分版していることから、各版の線数が異なることはない。従って、線数型と比べて異なる版については、矛盾していると判定すればよい。

0051

この判定の際には、検出部1における検出誤差を考慮し、予め決められている許容差の範囲内であるか否かを判定するとよい。許容差の上限と下限は、別々に設定されていてよい。具体例として、スクリーン画像が2400dpi(画素/25.4mm)であり、175線のスクリーンが用いられている場合、スクリーンの1つの画素領域は2400/175=15.7画素となる。しかし、画像処理では画素単位での処理とならざるを得ないことから、スクリーンの線数及び角度の算出には誤差が生じる。この誤差を考慮し、許容差として上限及び下限を設定しておく。許容差の具体例としては、線数が175線のスクリーン画像では、上限を+5、下限を−15とし、検出された線数が160線以上180線以下の範囲であるか否かにより順の判定を行えばよい。この範囲に入らない版が存在する場合、その版は他の版と比べて線数において矛盾すると判定すればよい。

0052

角度については、基本的には、それぞれの版で異なる角度であるか否かを判定するとよい。一般に、ある画像を構成する各版については、スクリーン角度をそれぞれ異ならせている。例えば3つの版の場合には一例として0°、30°、60°などの角度のスクリーンが用いられ、4つの版の場合には一例として0°、15°、45°、75°などの角度のスクリーンが用いられる場合がある。いずれも、異なる角度のスクリーンを用いている。従って、それぞれの版のスクリーン角度が異なっていることが、基本的な要件となる。

0053

角度の場合も、検出部1による検出誤差を考慮しておくとよい。例えば予め許容角度差を設定しておき、ある版で検出されたスクリーン角度から許容角度差の範囲に他の版のスクリーン角度が含まれるか否かを判定すればよい。例えば許容角度差を5°とした場合、検出されたスクリーン角度が17.1°の版と、検出されたスクリーン角度が15.9°の版が存在した場合には、矛盾すると判定すればよい。

0054

さらに、それぞれの版のスクリーン角度の関係を判定するとよい。例えば、それぞれの版について、異なる版への角度差を順次検査し、30°、60°(許容角度差の範囲内)の数を計数する。そして、その計数値が、角度差が30°の版が1つ以上、角度差が60°の版が1つ以上であることを確認すればよい。

0055

なお、版数が5以上の場合、角度差が30°あるいは60°以外の角度、例えば15°や0°などが複数になる場合がある。また、重ね合わせない版や、重ね合わせても影響しない版などでは、あるスクリーン角度を共用する場合もある。このような場合には、4つの版について条件を満たせば矛盾しないと判定すればよい。あるいは利用者に異常を報知し、利用者が実行を指示した場合には矛盾を検知したまま処理を続けてもよい。

0056

上述の判定条件では、各版の色を特定していないが、例えば一般的に用いられるC、M、Y、Kの4つの版がそれぞれ特定されている場合には、より具体的な条件を設定してもよい。例えば、Cの版とMの版の角度差が30°または60°であるとする。さらに、Cの版とMの版の角度差が60°の場合には、Kの版は、C版あるいはM版との角度差が30°であることを確認すればよい。この場合、Cの版とMの版のいずれか一方についてKの版との角度差を判定すればよい。また、Cの版とMの版の角度差が30°の場合には、Kの版は、Cの版あるいはMの版との角度差が、一方が30°、他方が60°であることを確認すればよい。

0057

この場合にも、角度差の判定は許容角度差を用いて行うとよい。例えばCの版とMの版との角度差を判定する際に、許容角度差を7°とすると、検出部1で検出されたスクリーン角度がCの版では74.0°、Mの版では17.1°である場合には、角度差は57.9°となり、60°±7°の範囲内となる。従って、この例の場合には、Cの版とMの版の角度差の条件を満たすことになる。さらに、Kの版とCの版あるいはMの版との角度差が30°であることが確認されれば、スクリーン角度に関しては矛盾がないと判断される。

0058

もちろん、これらの矛盾を判定する条件は一例であって、上述した条件以外の条件により矛盾を判定してもよい。使用が考えられるスクリーンの条件に従って、矛盾を判定する条件を設定すればよい。

0059

図5は、検出部で検出されたスクリーンの線数と角度の具体例の説明図である。ここでは一例として、スクリーン画像がC、M、Y、Kの4つの版で構成されているものとする。検出部1で検出された各版の線数及び角度として、それぞれ図5(A)及び図5(B)に示す値が得られたものとする。なお、ここでは線数の許容範囲の上限を+5、下限を−15とし、従って線数の違いが20の範囲を許容範囲とする。また、許容角度差を5°とする。

0060

図5(A)に示した例では、線数は許容範囲の20の範囲内である。また、角度については、Cの版とMの版の角度差は29°であり、30°±5°の範囲内である。さらに、Kの版とCの版の角度差は56.9°であって60°±5°の範囲内であり、Kの版とMの版の角度差は27.9°であって30°±5°の範囲内である。従って、線数及び角度についての矛盾はないと判定される。

0061

図5(B)に示した例では、Yの版の線数が、他の版の線数から許容範囲の20の範囲を超えている。従って、Yの版は線数に関して矛盾していると判定される。さらに、角度については、Cの版とMの版の角度差は29°であり、30°±5°の範囲内であるが、Kの版とCの版の角度差は41.2°であって60°±5°の範囲外であり、Kの版とMの版の角度差は12.2°であって30°±5°の範囲外である。従って、Kの版はスクリーン角度に関して矛盾していると判定される。このように矛盾していると判定された版について、あるいはすべての版について、検出部1によるスクリーンの線数と角度の検出をやり直し、検出結果について矛盾の判定を行えばよい。

0062

図6は、本発明の実施の一形態における動作の別の例を示す流れ図である。図2に示した動作例では、各色版毎のスクリーンの線数及び角度が処理対象となる一連のスクリーン画像において共通であることを前提として、保存部2に保存されている検出結果を利用することとしている。この図6に示す動作例では、処理対象となるそれぞれのスクリーン画像に対して、保存部2に保存されている検出結果を利用してよいか否かを判定してから利用することとし、例えばスクリーンの線数と角度が異なるスクリーン画像が処理対象となった場合にも対応するようにしている。なお、図2で説明した処理については重複する説明を省略している。

0063

S11において処理対象のスクリーン画像を取得したら、S41において、予め決められた条件の版について、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出する。条件としては、スクリーン画像を取得する際に最初に得られた版としたり、予め決めておいた色の版とすればよい。この動作例では、この処理を保存部2に検出結果が保存されているか否かにかかわらず行う。

0064

S12において保存部2から検出結果を読み出したら、S42において、予め決められた条件の版についてS41による検出結果と、その版に対応して保存部2に保存されている検出結果とを比較して、保存されている検出結果を利用するか否かを判断する。比較の結果、保存部2に保存されている検出結果がS41での検出結果から許容差の範囲内であれば、保存部2に保存されている検出結果を使用するものとして、S13へ進んで上述した処理を行う。

0065

また、比較の結果、保存部2に保存されている検出結果がS41での検出結果から許容差の範囲にない場合には、保存部2に保存されている検出結果の使用は不適であると判断し、S43において、残りの版についても検出部1でスクリーンの線数と角度の検出を行う。検出後は、S16へ進み、矛盾の判定以降の処理を行えばよい。なお、この場合には保存部2に保存されている検出結果を削除し、S19で新たな検出結果を保存するとよい。

0066

なお、予め決められた条件の版について、対応する検出結果が保存部2に保存されていない場合には、その版についての検出結果が不足していたものとしてS13へ進んでもよいし、あるいは、検出結果の不一致としてS43で他の版についてスクリーンの線数と角度の検出を行ってもよい。

0067

このような処理では、保存部2に保存されているスクリーンの線数及び角度と異なったスクリーンの線数及び角度のスクリーン画像が与えられた場合でも、そのスクリーン画像の線数及び角度に応じた多値化処理が行われることになる。もちろん、保存部2に保存されているスクリーンの線数及び角度であると推定されるスクリーン画像については、S41で検出を行った1つの版以外の版については保存部2に保存されている検出結果が用いられ、改めて線数及び角度の検出を行わない分だけ処理及び時間が削減されることになる。

0068

図7は、本発明の実施の一形態における動作のさらに別の例を示す流れ図である。保存部2には、各版の線数及び角度の組み合わせからなる検出結果が複数保存されるように構成してもよい。この動作例では、保存部2に複数組の検出結果を保存しておき、選択して用いる場合の動作の一例を示している。

0069

S11において処理対象のスクリーン画像を取得したら、S51において、予め決められた条件の版について、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出する。条件としては、スクリーン画像を取得する際に最初に得られた版としたり、予め決めておいた色の版とすればよい。この動作例でも、この処理を保存部2に検出結果が保存されているか否かにかかわらず行う。

0070

S52において、予め決められた条件の版についてS51で得た検出結果が保存部2に保存されているか否かを判定する。この場合の判定は、上述の線数に対する許容差及び角度に対する許容角度差を考慮して行う。保存部2に保存されていれば、S53において、その検出結果を利用するものとして選択する。その後はS13へ進んで上述の処理を行う。

0071

また、S52で予め決められた条件の版についてS51で得た検出結果が保存部2に保存されていないと判定された場合には、S54において、残りの版について検出部1でスクリーンの線数と角度の検出を行う。検出後は、S16へ進み、矛盾の判定以降の処理を行えばよい。

0072

なお、S19で検出結果を保存部2に保存する処理は、予め決められた条件の版についてS51で検出したスクリーンの線数と角度に対応する検出結果が保存部2に保存されており、その保存されている検出結果にはすべての版の線数及び角度が揃っておらず、S14でスクリーンの線数と角度の検出を行った場合には、新たに検出を行った版について検出した線数及び角度を、保存されていた検出結果に追加する。また、S52で予め決められた条件の版についてS51で検出したスクリーンの線数と角度に対応する検出結果が保存部2に保存されていなかった場合には、S51及びS54で得た各版の線数及び角度の組み合わせを新たな検出結果として保存部2に保存する。

0073

この動作例では、保存部2には異なる線数及び角度の組み合わせが保存されており、選択的に利用することから、異なったスクリーンの線数及び角度のスクリーン画像が与えられた場合でも、保存部2に保存されている検出結果を利用した多値化処理が行われ、検出部1によるスクリーンの線数と角度の検出処理及び処理時間が削減されることになる。

0074

図8は、保存部に保存される複数の検出結果の具体例の説明図である。一例として、図8に示した3つの検出結果が保存されているものとする。検出結果1は、175線でCの版の角度が75°、Mの版の角度が45°、Yの版の角度が0°、Kの版の角度が15°の場合の検出結果の一例を示している。また、検出結果2は、175線でCの版の角度が15°、Mの版の角度が45°、Yの版の角度が0°、Kの版の角度が75°の場合の検出結果の一例を示している。さらに、検出結果3は、100線でCの版の角度が15°、Mの版の角度が75°、Yの版の角度が30°、Kの版の角度が45°の場合の検出結果の一例を示している。図示した検出結果は、それぞれ線数の許容差、角度の許容角度差の範囲で検出された値である。

0075

このような検出結果が保存されている状態で処理対象のスクリーン画像が与えられ、予め決められた条件の版としてCの版のスクリーンの線数及び角度を検出部1で検出したところ、線数が164.9線で角度が74.1°であったとする。すると、線数では検出結果1及び検出結果2のCの版の線数が該当する。また、角度では検出結果1のCの版の角度が該当する。従って、この場合には与えられたスクリーン画像のCの版の検出結果に対応する検出結果が保存部2に保存されているものと判断し、対応する検出結果1を用いるものとする。これにより、Mの版、Yの版、Kの版については、検出部1でスクリーンの線数と角度を検出することなく、保存部2に保存されている検出結果1のMの版、Yの版、Kの版の線数及び角度を用いて多値化処理を行うことになる。

0076

また、処理対象のスクリーン画像のCの版のスクリーンの線数及び角度を検出部1で検出したところ、線数が98.7線で角度が72.9°であったとする。すると、線数では検出結果3のCの版の線数が該当する。しかし、角度では検出結果3のCの版の角度とは異なっている。従って、この場合には与えられたスクリーン画像のCの版の検出結果に対応する検出結果が保存部2に保存されていないものと判断し、残りのMの版、Yの版、Kの版についても検出部1でスクリーンの線数と角度を検出して、先に行ったCの版の検出結果とともに用いて多値化の処理を行う。この場合、各版の検出結果を新たに保存部2に保存し、後続のスクリーン画像の処理の際に供されることになる。

0077

図9は、本発明の実施の一形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、61はプログラム、62はコンピュータ、71は光磁気ディスク、72は光ディスク、73は磁気ディスク、74はメモリ、81はCPU、82は内部メモリ、83は読取部、84はハードディスク、85はインタフェース、86は通信部である。

0078

上述の本発明の実施の一形態として説明した機能の全部あるいは部分的に、コンピュータが実行するプログラム61によって実現してもよい。その場合、そのプログラム61およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータによって読み取られる記憶媒体に記憶させておけばよい。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部83に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギー変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部83にプログラムの記述内容を伝達するものである。例えば、光磁気ディスク71、光ディスク72(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク73、メモリ74(ICカードメモリカードフラッシュメモリなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。

0079

これらの記憶媒体にプログラム61を格納しておき、例えばコンピュータ62の読取部83あるいはインタフェース85にこれらの記憶媒体を装着して、コンピュータからプログラム61を読み出し、内部メモリ82またはハードディスク84(磁気ディスクやシリコンディスクなどを含む)に記憶し、CPU81によってプログラム61を実行し、上述の本発明の実施の一形態として説明した機能が全部又は部分的に実現される。あるいは、通信路を介してプログラム61をコンピュータ62に転送し、コンピュータ62では通信部86でプログラム61を受信して内部メモリ82またはハードディスク84に記憶し、CPU81によってプログラム61を実行して実現してもよい。

0080

コンピュータ62には、このほかインタフェース85を介して様々な装置を接続してもよい。例えば、多値化した画像を形成する画像形成装置が接続されていたり、利用者に各種の情報を提示する表示装置や利用者からの指示を受け付け受付装置などが接続されていてもよい。もちろん、この他にも種々の装置がインタフェース85を介して接続されていてもよい。なお、各構成が1台のコンピュータにおいて動作する必要はない。例えば保存部2が通信路を通じて接続された別のコンピュータにより実現されていてもよい。

0081

1…検出部、2…保存部、3…変換部、61…プログラム、62…コンピュータ、71…光磁気ディスク、72…光ディスク、73…磁気ディスク、74…メモリ、81…CPU、82…内部メモリ、83…読取部、84…ハードディスク、85…インタフェース、86…通信部。

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