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技術 ワーク切断方法及び帯鋸刃並びに帯鋸盤

出願人 株式会社アマダホールディングス株式会社アマダマシンツール
発明者 堀口勝弘
出願日 2014年2月25日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2014-033962
公開日 2015年9月3日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2015-157344
状態 特許登録済
技術分野 鋸引き
主要キーワード 本体側部分 バチ形 各挟持ローラ 雌螺子部材 エンドレス帯 ベベル歯 半割形状 螺子杆
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

帯鋸刃における往路側部分と復路側部分との内周面を接触して切り曲がりを抑制したワーク切断方法、帯鋸刃及び帯鋸盤を提供する。

解決手段

駆動ホイール17と従動ホイール23とに掛回したエンドレス状の帯鋸刃25によってワークWの切断を行うワーク切断方法であって、前記駆動ホイール17と従動ホイール23との間において前記帯鋸刃25の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサ53に前記内周面を接触して、前記帯鋸刃25の互いに反対する方向に移動する部分によってワークWの切断溝において対向する切断面を個別に切断する。帯鋸刃は、帯鋸刃25の走行方向に見て外周面側及び内周面側へ突出することのない直歯33S及び外周面側へ突出した外周側突出歯33Bを備えている。

概要

背景

例えば金属材料などのワークを切断する切断機として帯鋸盤がある。帯鋸盤には竪型帯鋸盤横型帯鋸盤とがあり、帯鋸盤は、駆動ホイール従動ホイールとに掛回したエンドレス状帯鋸刃走行駆動回転駆動)し、ワークに対して相対的に切り込むことによってワークの切断を行っている。従来、帯鋸刃は、帯鋸刃の走行方向に見て左右方向にアサリ振り出しを行った左右のアサリ歯と、左右方向にアサリ出しを行うことのない直歯とを備えた構成が一般的である。そして、例えば左右のアサリ歯における一方のアサリ歯の摩耗が激しいと、摩耗したアサリ歯の反対側へ切り曲りを生じるものである。このように、一方向へ切り曲りを生じる傾向にある帯鋸刃を用いてワークの切断を行うと、切り曲りを抑制することは難しいものである。

ところで、本発明に関係あると思われる先行例として特許文献1がある。

概要

帯鋸刃における往路側部分と復路側部分との内周面を接触して切り曲がりを抑制したワーク切断方法、帯鋸刃及び帯鋸盤を提供する。駆動ホイール17と従動ホイール23とに掛回したエンドレス状の帯鋸刃25によってワークWの切断を行うワーク切断方法であって、前記駆動ホイール17と従動ホイール23との間において前記帯鋸刃25の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサ53に前記内周面を接触して、前記帯鋸刃25の互いに反対する方向に移動する部分によってワークWの切断溝において対向する切断面を個別に切断する。帯鋸刃は、帯鋸刃25の走行方向に見て外周面側及び内周面側へ突出することのない直歯33S及び外周面側へ突出した外周側突出歯33Bを備えている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

駆動ホイール従動ホイールとに掛回したエンドレス状帯鋸刃によってワークの切断を行うワーク切断方法であって、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサに前記内周面を接触して、前記帯鋸刃の互いに反対する方向に移動する部分によってワークの切断溝において対向する切断面を個別に切断することを特徴とするワーク切断方法。

請求項2

駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うワーク切断方法であって、前記帯鋸刃の約半周に亘って内周面側へ突出した内方突出部を有する複数の鋸歯適宜間隔に備え、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサに前記内周面を接触してワークの切断を行うに当り、前記各鋸歯がワークの切削を行っている際は斜め下方向に切削を行い、前記各鋸歯がワークから離脱したときに帯鋸刃の傾斜方向を切換えて、再びワークを斜め下方向に切削を行うことを特徴とするワーク切断方法。

請求項3

エンドレス状の帯鋸刃であって、当該帯鋸刃は、帯鋸刃の走行方向に見て外周面側及び内周面側へ突出することのない直歯及び外周面側へ突出した外周側突出歯を備えていることを特徴とする帯鋸刃。

請求項4

請求項3に記載の帯鋸刃において、前記外周側突出歯は、アサリ出しを行ったアサリ歯又は、半割形状バチ形鋸歯であることを特徴とする帯鋸刃。

請求項5

エンドレス状の帯鋸刃であって、帯鋸刃の約半周に亘って、内周面側へ突出した内方突出部を有する複数の鋸歯を適宜間隔に備え、前記内方突出部は、帯鋸刃における胴部材の厚さ以上の突出量であることを特徴とする帯鋸刃。

請求項6

駆動ホイールと従動ホイールとにエンドレス状の帯鋸刃を掛回して備えた帯鋸盤であって、ワークを固定自在のバイス装置と、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の外周面側を挟持して前記帯鋸刃の内周面を近接するための鋸刃寄せローラと、前記バイス装置と前記鋸刃寄せローラとの間において前記帯鋸刃を挟持し案内する鋸刃ガイド手段と、を備えていることを特徴とする帯鋸盤。

請求項7

請求項6に記載の帯鋸盤において、前記鋸刃寄せローラによって寄せられた帯鋸刃の内周面の間にスペーサを備えていることを特徴とする帯鋸盤。

技術分野

0001

本発明は、駆動ホイール従動ホイールとに掛回したエンドレス状帯鋸刃によってワークの切断を行うワーク切断方法及び同切断方法に使用する帯鋸刃並びに前記帯鋸刃を備えた帯鋸盤に関する。さらに詳細には、ワークの切り曲がりを抑制することができるワーク切断方法及び帯鋸刃並びに帯鋸盤に関する。

背景技術

0002

例えば金属材料などのワークを切断する切断機として帯鋸盤がある。帯鋸盤には竪型帯鋸盤横型帯鋸盤とがあり、帯鋸盤は、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃を走行駆動回転駆動)し、ワークに対して相対的に切り込むことによってワークの切断を行っている。従来、帯鋸刃は、帯鋸刃の走行方向に見て左右方向にアサリ振り出しを行った左右のアサリ歯と、左右方向にアサリ出しを行うことのない直歯とを備えた構成が一般的である。そして、例えば左右のアサリ歯における一方のアサリ歯の摩耗が激しいと、摩耗したアサリ歯の反対側へ切り曲りを生じるものである。このように、一方向へ切り曲りを生じる傾向にある帯鋸刃を用いてワークの切断を行うと、切り曲りを抑制することは難しいものである。

0003

ところで、本発明に関係あると思われる先行例として特許文献1がある。

先行技術

0004

特開昭62−208821号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前記特許文献1に記載の構成は、帯鋸盤における駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、循環移動する帯鋸刃における往路部分においてワークの切断を行う。そして、帯鋸刃における復路部分は、前記往路部分において切削したワークの切断溝内を、ワークに対する切り込み方向に見て、前記往路部分に遅れて移動する構成である。

0006

すなわち、前記特許文献1に記載の構成は、エンドレス状の帯鋸刃における往路部分と復路部分とが共通の切断溝内を通過するものの、ワークの切り曲りを生ずる傾向にあると、上記切り曲りを抑制しようとする機能は奏し得ないものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うワーク切断方法であって、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサに前記内周面を接触して、前記帯鋸刃の互いに反対する方向に移動する部分によってワークの切断溝において対向する切断面を個別に切断することを特徴とするものである。

0008

また、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うワーク切断方法であって、前記帯鋸刃の約半周に亘って内周面側へ突出した内方突出部を有する複数の鋸歯適宜間隔に備え、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の互いに反対方向に移動する部分の内周面を接触して、又は前記内周面の間に配置したスペーサに前記内周面を接触してワークの切断を行うに当り、前記各鋸歯がワークの切削を行っている際は斜め下方向に切削を行い、前記各鋸歯がワークから離脱したときに帯鋸刃の傾斜方向を切換えて、再びワークを斜め下方向に切削を行うことを特徴とするものである。

0009

また、エンドレス状の帯鋸刃であって、当該帯鋸刃は、帯鋸刃の走行方向に見て外周面側及び内周面側へ突出することのない直歯及び外周面側へ突出した外周側突出歯を備えていることを特徴とするものである。

0010

また、前記帯鋸刃において、前記外周側突出歯は、アサリ出しを行ったアサリ歯又は、半割形状バチ形鋸歯であることを特徴とするものである。

0011

また、エンドレス状の帯鋸刃であって、帯鋸刃の約半周に亘って、内周面側へ突出した内方突出部を有する複数の鋸歯を適宜間隔に備え、前記内方突出部は、帯鋸刃における胴部材の厚さ以上の突出量であることを特徴とするものである。

0012

また、駆動ホイールと従動ホイールとにエンドレス状の帯鋸刃を掛回して備えた帯鋸盤であって、ワークを固定自在のバイス装置と、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間において前記帯鋸刃の外周面側を挟持して前記帯鋸刃の内周面を近接するための鋸刃寄せローラと、前記バイス装置と前記鋸刃寄せローラとの間において前記帯鋸刃を挟持し案内する鋸刃ガイド手段と、を備えていることを特徴とするものである。

0013

また、前記帯鋸盤において、前記鋸刃寄せローラによって寄せられた帯鋸刃の内周面の間にスペーサを備えていることを特徴とするものである。

発明の効果

0014

本発明によれば、駆動ホイールと従動ホイールとの間において帯鋸刃の互いに反対方向に移動する部分、すなわちエンドレス帯鋸刃における往路側部分と復路側部分との内周面を接触した状態、又は前記内周面の間にスペーサを介在した状態においてワークの切断を行うものである。したがって、前記往路側部分と復路側部分とによってワークの切断溝を同時に切削することになる。この際、前記往路側部分及び復路側部分に作用する側方向の分力は互いに相殺することとなり、かつ帯鋸刃が循環することにより、帯鋸刃における各鋸歯は、帯鋸刃の往路時と復路時に、切断溝の対向した切断面に交互に作用することになる。したがって、ワークの切り曲りを一方向にのみ生じることがなく、全体として切り曲りを抑制することができるものである。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施形態に係る帯鋸盤の構成を概念的、概略的に示した正面説明図である。
駆動ホイール、従動ホイール、バイス装置、鋸刃寄せ手段、鋸刃ガイド手段、支柱及びスペーサの位置的関係を概念的、概略的に示した平面説明図である。
本発明の実施形態に係るエンドレス状の帯鋸刃の構成を示す平面説明図である。
鋸刃寄せ手段の構成を概念的、概略的に示した断面説明図である。
ガイド手段の構成を概念的、概念的に示した断面説明図である。
帯鋸刃における往路側部分と復路側部分との間にスペーサを備えた構成を概念的、概略的に示した断面説明図である。
帯鋸刃の別の実施形態を示す説明図である。
帯鋸刃の別の実施形態を示す説明図である。
上記帯鋸刃によるワークの切断方法の説明図である。

実施例

0016

以下、図面を用いて本発明の実施形態に係る帯鋸盤について説明するに、本発明は竪型帯鋸盤及び横型帯鋸盤に実施可能である。したがって、横型帯鋸盤に実施した場合を例示することとする。

0017

図1に概念的、概略的に示すように、本発明の実施形態に係る帯鋸盤1は、ベースフレーム3を備えており、このベースフレーム3には、金属材料のワークWを固定自在のバイス装置5を備えている。上記バイス装置5は、固定バイスジョー7Aと、当該固定バイスジョー7Aに対して接近離反する方向へ移動自在な可動バイスジョー7Bを備えた構成である。上記構成のごときバイス装置5の構成は既によく知られた公知のバイス装置であってもよいものである。したがって、バイス装置5の構成についての詳細な説明は省略する。

0018

前記ベースフレーム3上に備えたフレーム本体9には、当該フレーム本体9に備えた流体圧シリンダ等のごとき上下動用アクチュエータ10によって上下動される昇降フレーム移動フレーム)11が上下動自在に備えられている。すなわち、前記昇降フレーム11の左右方向(X軸方向)の両側は、前記フレーム本体9に備えた上下方向(ワークWに対して接近離反する方向)のガイド部材13によって上下動自在(ワークWに対して接近離反する方向へ移動自在)に案内支持されている。上記昇降フレーム11における下面(ワークWに対向した対向面)の左右方向の一側には支持ブラケット15が備えられており、この支持ブラケット15には駆動ホイール17が水平に回転自在に備えられている。そして、前記駆動ホイール17は前記支持ブラケット15に装着したサーボモータなどのごときモータ19と連動連結してある。

0019

前記昇降フレーム11における下面の左右方向の他側には、前記支持ブラケット15に対して接近離反する方向(左右方向)へ移動可能な可動ブラケット21が備えられており、この可動ブラケット21には、従動ホイール23が水平に回転自在に備えられている。そして、前記駆動ホイール17と従動ホイール23には、エンドレス状の帯鋸刃25が水平に掛回してある。なお、前記帯鋸刃25の張力を調整するために、前記昇降フレーム11には、前記可動ブラケット21を左右方向に移動するための、例えば流体圧シリンダなどのごとき張力調整用アクチュエータ27が備えられている。

0020

また、前記昇降フレーム11の下部であって、前記バイス装置5と駆動ホイール17との間及びバイス装置5と従動ホイール23との間には、図2に概念的、概略的に示すように、循環移動する前記帯鋸刃25の往路側部分25Aと復路側部分25Bとの内周面を互いに近接又は接触するための鋸刃寄せ手段29A,29Bが備えられている。そして、前記鋸刃寄せ手段29A,29Bと前記バイス装置5との間には、前記鋸刃寄せ手段29A,29Bによって互いに接近された前記往路側部分25Aと復路側部分25Bとを挟持し案内する鋸刃ガイド手段31A,31Bが備えられている。なお、一方の鋸刃ガイド手段31Bは、ワークWの大きさに対応して左右方向へ位置調節可能に備えられている。

0021

ところで、前記帯鋸刃25は、図3に示すごとき構成である。すなわち、駆動ホイール17と従動ホイール23に掛回したとき、帯鋸刃25の往路側部分25Aの内周面と復路側部分25Bの内周面とが接触自在であるように、前記帯鋸刃25の内周面は平滑面に形成してある。そして、帯鋸刃25に備えた複数の鋸歯33は、前記往路側部分25Aの内周面と復路側部分25Bの内周面とを接触したときに、各鋸歯33が干渉しないように、帯鋸刃25の走行方向に見て、左右方向にアサリ出しを行わない直歯33Sと、エンドレス状の帯鋸刃25の外周面側へ突出(屈曲)したアサリ歯33Bのみを備えた構成である。換言すれば、帯鋸刃25は、内周面側へ屈曲したアサリ歯は有しないものである。

0022

前記鋸刃寄せ手段29A,29Bは、例えば図4に示すごとき構成である。すなわち、鋸刃寄せ手段29A,29Bは、帯鋸刃25における往路側部分25Aと復路側部分25Bの外周面を押圧して、前記往路側部分25Aと復路側部分25Bとの内周面を接近(接触)させる一対の挟持ローラ35A,35Bを接近離反自在に備えている。より詳細には、前記昇降フレーム11の下面には、前後方向(Y軸方向)へ互いに接近離反自在なスライダ37A,37Bが備えられており、この各スライダ37A,37Bに前記挟持ローラ35A,35Bが垂直にかつ回転自在に備えられている。

0023

そして、前記挟持ローラ35A,35Bを互いに接近離反すべく操作する操作手段が備えられている。前記操作手段としては、前後方向の中央部を境として右ねじ左ねじを形成した螺子杆39が前後方向にかつ回転自在に備えられている。この螺子杆39のそれぞれの螺子部には、前記スライダ37A,37Bに備えた雌螺子部材ナット部材)41A,41Bが移動自在に螺合してある。そして、前記螺子杆39には、例えば手動ハンドル又はモータなどのごとき回転手段43が連動連結してある。

0024

したがって、前記各挟持ローラ35A,35Bを前後方向に大きく離反した状態において、各挟持ローラ35A,35Bの間へ帯鋸刃25における往路側部分25A及び復路側部分25Bを配置し、回転手段43を操作して、各挟持ローラ35A,35Bを互いに接近することにより、帯鋸刃25における往路側部分25Aと復路側部分25Bとの内周面を近接することができる。この際、帯鋸刃25の内周面は平滑な構成であり、かつ帯鋸刃25における鋸歯33は、直歯33Sと外周面側へ屈曲したアサリ歯33Bのみであって、内周面側へ屈曲したアサリ歯は有しないものであるから、帯鋸刃25における内周面を軽く接触することも可能である。

0025

なお、前記鋸刃寄せ手段29A,29Bの構成としては前述したごとき構成に限ることなく、例えば一方の挟持ローラ35Aを定位置に回転自在に備え、他方の挟持ローラ35Bを、一方の挟持ローラ35Aに対して接近離反する方向へ移動する構成とすることも可能である。また、各挟持ローラ35A,35BをY軸方向(前後方向)へ移動する構成としては、例えば、各挟持ローラ35A,35Bを流体圧シリンダなどのごときアクチュエータによって個別に移動する構成や、同期して接近離反する構成などとすることも可能である。すなわち、前記鋸刃寄せ手段29A,29Bの構成としては種々の構成を採用することができるものである。

0026

前記鋸刃ガイド手段31A,31Bは、ワークWの両側において帯鋸刃25を挟持案内するもので、図5に示すごとき構成である。すなわち、鋸刃ガイド手段31A,31Bは、ガイドブロック45を備えており、このガイドブロック45には、帯鋸刃25における往路側部分25A及び復路側部分25Bの背部を支持する背部押え47が備えられていると共に、前記往路側部分25A及び復路側部分25Bの外周面に接触して案内するインサートブロック49A,49Bが備えられている。

0027

以上のごとき構成において、帯鋸盤1によってワークWの切断を行うには、モータ19によって帯鋸刃25を走行駆動すると共に、上下動用アクチュエータ10を作動してフレーム本体9をワークWに接近する方向へ移動することによって行われる。帯鋸刃25によってワークWの切断を行うとき、帯鋸刃25における往路側部分25Aと復路側部分25BとがワークWに同時に作用する。

0028

すなわち、帯鋸刃25において互に反対方向に移動する往路側部分25Aと復路側部分25Bによって、ワークWに切削溝G(図5参照)を形成することになる。そして、往路側部分25Aは、前記切削溝Gの対向した一方の切断面GAの切削を行い、復路側部分25Bは他方の切削面GBの切削を行うことになる。

0029

ここで、帯鋸刃25における往路側部分25Aが、ワークWから切断分離される切断片WP(図5参照)の切断面GAを切削すると、復路側部分25BはワークWの本体側部分(以下、ワークと称す)の切断面GBを切削することになる。前記帯鋸刃25は、直歯33Sとアサリ歯33Bのみを備えた構成であるから、ワークWの切断加工時には、帯鋸刃25の往路側部分25Aには、図5において右方向への分力が作用し、復路側部分25Bには左方向への分力が作用する。そして、前記左右方向の分力は相殺することとなり、ワークWの切り曲がりが抑制されるものである。

0030

ところで、帯鋸刃25の製造時における許容値内の製造誤差により、図5において、例えば往路側部分25Aに作用する右方向の分力が、復路側部分25Bに作用する左方向の分力よりも大きい場合には、図5において右方向へ切り曲りを生じることになる。しかし、帯鋸刃25は循環しているものであるから、往路側部分25Aと復路側部分25Bとが入れ替わると、今度は、復路側部分25Bに作用する左方向の分力が往路側部分25Aに作用する右方向の分力よりも大きくなる。したがって、今度は左方向へ切り曲りを生じることになる。

0031

既に理解されるように、帯鋸刃25の製造時における許容誤差内の製造誤差に起因して切り曲りを生じる傾向にある場合であっても、帯鋸刃25における各鋸歯33は、往路側部分25Aと復路側部分25Bとに入れ替わり、切削する切断面が入れ替わることにより、ワークWの本体側と切断片WP側とを交互に切断することとなり、全体として切り曲りの発生が抑制されるものである。

0032

ところで、前記説明においては、帯鋸刃25における往路側部分25Aと復路側部分25Bとの内周面を接触する旨説明した。しかし、図1図2に示すように、鋸刃寄せ手段29Aと駆動ホイール17との間、及び鋸刃寄せ手段29Bと従動ホイール23との間において、前記昇降フレーム11の下面に、先端部が帯鋸刃25の往路側部分25Aと復路側部分25Bとの間に位置する支柱51A,51Bを備える。そして、前記支柱51A,51Bに両端側を支持された高張力鋼超硬合金などの薄板板厚が例えば0.1〜0.2mm)のスペーサ53を備えて、帯鋸刃25における往路側部分25Aの内周面と復路側部分25Bの内周面との間に前記スペーサ53を備えた構成とすることも可能である。

0033

上記構成によれば、帯鋸刃25においてワークWの切断を行う部分、すなわち帯鋸刃25の往路側部分25A、復路側部分25Bの部分がスペーサ53によって補強される。ところで、前記スペーサ53の構成としては、図6(A)に示すように、単なるプレート状や、図6(B)に示すように、帯鋸刃25における往路側部分25A及び復路側部分25Bの背部を押さえる背部押え53Aを備えた構成とすることも可能である。

0034

また、図6(C)に示すように、スペーサ53の厚さを、例えば0.2mm以上に形成することも可能である。この場合、前記スペーサ53の厚さに相当する部分を切り残すこともある。

0035

上述のように、厚いスペーサ53の厚さに相当する切り残し部があると、ワークWの切断時に、前記切り残し部がスペーサ53に当接して切断が不能になることもある。しかし、前記切り残し部の厚さが約0.2mm以下の場合には、スペーサ53が当接すると屈曲され、屈曲された部分が鋸歯33によって切断されるものである。

0036

そこで帯鋸刃25における鋸歯33に、帯鋸刃25の内周面側へ突出した内方突出部33Pを備えた構成とする。そして、往路側部分25A、復路側部分25Bにおける鋸歯33の内方突出部33Pの間隔寸法は0.2mm以下を保持する構成とすることも可能である。

0037

以上のごとき説明より理解されるように、本実施形態によれば、エンドレス状の帯鋸刃25において互いに反対方向に移動する往路側部分25Aの内周面と復路側部分25Bの内周面とを接触して、又は前記両内周面の間にスペーサ53を配置した構成であって、この互いに反対方向へ移動する往路側部分25Aと復路側部分25Bによって同時にワークWの切断を行うものである。したがって、前述したように、ワークWの切り曲りを効果的に抑制することができるものである。

0038

また、帯鋸刃25の往路側部分25Aと復路側部分25BによってワークWの切断を行うものであるから、ワークWの切断部分に対してワークWの両側から冷却水の供給を行うことができ、ワークWの切断部及び帯鋸刃25の冷却を効果的に行うことができるものである。

0039

また、前記構成によれば、移動方向が逆方向である往路側部分25Aと復路側部分25Bによって同時にワークWの切断を行うものであるから、帯鋸刃25の一方向のみに移動する部分でもってワークWの切断を行う従来の構成とは異なり、共振を抑制することができ、騒音の発生を抑制することができる。

0040

本発明は、前述したごとき実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でも実施可能なものである。すなわち、帯鋸刃25としては、例えば図7(A)に示すように、ベベル歯55Aと撥歯55Bとを備えた通常の撥あさり鋸刃55を、厚さ方向の中心線Lで二等分した形態の帯鋸刃57とすることも可能である。また、図7(B)に示すように、切粉細分割するために、撥歯55Bにスリット55Sを備えた構成の帯鋸刃59を中心線Lで二分割した形態の帯鋸刃60とすることも可能である。

0041

また、図8に示すごとき帯鋸刃61とすることも可能である。すなわち、エンドレス状の帯鋸刃61において、約半周部分61Aの範囲に適宜形状の鋸歯63A,63Bを備える。上記各鋸歯63A,63Bは、半周部分61Aに一体的に固定した鋸歯であって、帯鋸刃61の内周面側へ突出した内方突出部を備えている。より詳細には、前記各鋸歯63A,63Bは、前記半周部分61Aに片持式に取付けてあって、帯鋸刃61における残り半周部分61Bの鋸歯を備えていない部分に重なり合うように内周面側へ突出してあるものである。

0042

前記帯鋸刃61によってワークWの切断を行う場合は、図9に示すように切断することが望ましいものである。すなわち、帯鋸刃61が循環移動していることにより、図9(A)に示すように、鋸歯63の部分が帯鋸刃61の往路側部分に移動したときには、右側が低くなるように傾斜してワークWの切断を行う。そして、前記鋸歯63がワークWを通過したときには(図9(B)参照)、帯鋸刃61の左側が低くなるように傾斜する(図9(C)参照)。この際、帯鋸刃61における鋸歯63の配置範囲は、帯鋸刃61の復路側部分に移動し、ワークWを左下方に切断する。そして、復路側部分においてのワークWの切断時の鋸歯63がワークWを通過すると(図9(D)参照)、帯鋸刃61の右側が低くなるように帯鋸刃61の傾斜方向を変更する。その後、右下方向に移動する帯鋸刃61の往路側部分においてワークWの切断を行う。

0043

すなわち、鋸歯63を配置した部分が帯鋸刃61の復路側部分へ移行したときには、帯鋸刃61を左下り状態に傾斜して切断し、前記鋸歯63を配置した部分が往路側部分へ移行したときには、帯鋸刃61を右下りに傾斜して切断することを繰り返してワークWの切断を行うことになる。したがって、ワークWの切削長を短くすると共に、常に下方向への移動によってワークの切断を行うことになる。

0044

なお、本発明は、前述したごとき構成に限ることなく、移動フレームが上下方向に揺動する構成とすることも可能である。

0045

また、前記説明においては、バイス装置5の構成として、一方のバイス7Aを固定バイスジョーとし、他方のバイス7Bを可動バイスジョーとした場合について説明した。しかし、ワークWの軸心を常に一定位置にしてワークWの切断を行う場合もある。この場合、両方のバイスジョー7A,7Bが互に接近離反構成とすることが望ましい。すなわち、両バイスジョー7A,7Bは、ワークWの軸心を中心として左右対象位置に位置する構成とすることが望ましいものである。

0046

上述の場合、両バイスジョー7A,7Bが常に対象位置に位置する構成であることにより、前述した鋸刃ガイド手段31A,31B、鋸刃寄せ手段29A,29B、支柱51A,51B及び駆動ホイール17,従動ホイール23を、ワークWの軸心を中心として左右対称的な位置に位置する構成とすることが望ましいものである。この場合、ワークWは左右の中心位置で切断されることとなるものである。

0047

1帯鋸盤
5バイス装置
9フレーム本体
11昇降フレーム(移動フレーム)
17駆動ホイール
19モータ
23従動ホイール
25帯鋸刃
25A往路側部分
25B 復路側部分
29A,29B鋸刃寄せ手段
31A,31B鋸刃ガイド手段
33鋸歯
35A,35B挟持ローラ
45ガイドブロック
47背部押え
49A,49Bインサートブロック
51A,51B支柱
53 スペーサ

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