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技術 芝刈装置

出願人 株式会社本宏製作所
発明者 岡田潤司
出願日 2014年2月25日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2014-033950
公開日 2015年9月3日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2015-156839
状態 特許登録済
技術分野 収穫機の構成要素3(刈取部)
主要キーワード 傾斜開始位置 把持杆 折返し状 手押し用 傾斜度合い 芝刈装置 防止ガイド 摺り合わせ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年9月3日)のものです。
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図面 (6)

課題

簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行える芝刈装置の提供。

解決手段

複数枚回転刃1と回転刃1に対向する固定刃2との摺り合わせ芝生10を刈る芝刈装置において、回転刃1と固定刃2とを互いに接触する方向に付勢する付勢機構を備え、前記回転方向に配設する複数枚の回転刃1を折返し状に配置して、隣り合う回転刃1のうち回転方向後方側の回転刃1bにして回転方向前方側端部に、固定刃2に回転方向後方側の回転刃1bの回転方向前方側の回転刃1aと当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触して固定刃2と摺り合う対象を移行させる摺合対象移行部3を設ける。

概要

背景

従来から、例えば特許文献1に開示されるように、芝生を刈るために水平軸回りに回転する複数枚螺旋状に湾曲した回転刃リール刃)と、この回転刃に対向する固定刃受刃)との摺り合わせで芝生を刈る芝刈装置が知られている。この芝刈装置には、車輪回転力により回転刃を回転させる手動式や、芝刈装置本体に設けた電動機の回転力により回転刃を回転させる電動式等がある。

ところで、このような芝刈装置は、回転刃と固定刃との摺り合わせにより良好な刈を行うために固定刃の刃先と回転刃の刃先とを所定の接触力接触圧力)で接触させる必要がある。例えば、固定刃と回転刃との接触力の調整設定は、使用者各回転刃に対する固定刃の取り付け位置を適宜調整してボルトで固定したり、固定刃を回転刃側へバネ等を用いて所定の付勢力で予め付勢しておくことで行っている。

しかし、固定刃の取り付け位置の調整は素人には難しい。また、固定刃を回転刃側へ予め付勢しておく場合には固定刃の取り付け位置の調整の手間は軽減されるが、一の回転刃に接触する固定刃が次の回転刃との接触に移る際、次の回転刃の刃先の固定刃に対する高さが前の回転刃と異なると刃先同士が衝突し、刃こぼれを生じたりスムーズな芝刈作業阻害されるため、製作には極めて高い精度が要求される。

概要

簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行える芝刈装置の提供。複数枚の回転刃1と回転刃1に対向する固定刃2との摺り合わせで芝生10を刈る芝刈装置において、回転刃1と固定刃2とを互いに接触する方向に付勢する付勢機構を備え、前記回転方向に配設する複数枚の回転刃1を折返し状に配置して、隣り合う回転刃1のうち回転方向後方側の回転刃1bにして回転方向前方側端部に、固定刃2に回転方向後方側の回転刃1bの回転方向前方側の回転刃1aと当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触して固定刃2と摺り合う対象を移行させる摺合対象移行部3を設ける。

目的

本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、バネ等を用いて固定刃を回転刃側へ付勢する構成であっても、簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行える実用性に優れた芝刈装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

水平軸回りに回転する複数枚回転刃と、この回転刃に対向する固定刃との摺り合わせ芝生を刈る芝刈装置において、前記回転刃と前記固定刃とを互いに接触する方向に付勢する付勢機構を備え、前記複数枚の回転刃を、回転方向に平行に配置するのではなく、隣り合う前記回転刃の長手方向一端部同士及び他端部同士を交互に当接若しくは近接させて、前記回転方向に配設する複数枚の回転刃を折返し状に配置して、この回転刃と前記固定刃との摺り合わせ部位がこの回転刃の回転によって一端部から他端部へと移り更に隣り合う次の回転刃の他端部から一端部へと移るように構成し、前記複数の回転刃の隣り合う前記回転刃のうち回転方向後方側の回転刃にして回転方向前方側端部に、回転方向前方側の回転刃にして前記回転方向後方側の回転刃との当接若しくは近接する位置より回転方向前方側に突出し、前記固定刃と前記回転方向後方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置の刃先部よりも先行接触して、前記固定刃と摺り合う対象を前記回転方向前方側の回転刃から前記回転方向後方側の回転刃へと移行させる摺合対象移行部を設けたことを特徴とする芝刈装置。

請求項2

前記摺合対象移行部の刃先部の突出端部側に、前記固定刃に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置の刃先部より低く、前記固定刃を誘い込む固定刃誘込領域を設け、この固定刃誘込領域の内方側に、前記固定刃に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置の刃先部より高く、前記固定刃誘込部に誘い込んだ前記固定刃と前記回転方向後方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置の刃先部よりも先行接触する固定刃接触領域を設けたことを特徴とする芝刈装置。

請求項3

前記摺合対象移行部の刃先部に、この摺合対象移行部の刃先部の前記固定刃に対する高さ位置が、突出端部側から内方側に向かって、前記回転方向後方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置より内方側における刃先部の前記固定刃に対する高さ位置と略同じ高さ位置まで徐々に高くなる傾斜部を設け、この傾斜部を、前記固定刃が前記回転方向前方側の回転刃にして前記当接若しくは近接する位置に至る前に、前記固定刃を前記回転方向前方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置の刃先部より高い位置まで摺り上げる傾斜度合いに設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の芝刈装置。

請求項4

前記摺合対象移行部において固定刃と先行接触を開始した前記当接若しくは近接する位置より外方側の刃先部から前記固定刃の刃先部との摺り合わせによる芝生の切断を開始するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の芝刈装置。

請求項5

前記当接若しくは近接する位置における前記回転方向前方側の回転刃の刃先部の前記固定刃に対する高さ位置は、前記回転方向後方側の回転刃の前記当接若しくは近接する位置より内方側における刃先部の前記固定刃に対する高さ位置より低い高さに設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の芝刈装置。

請求項6

前記摺合対象移行部を、前記回転刃に一体に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の芝刈装置。

技術分野

0001

本発明は、芝刈装置に関するものである。

背景技術

0002

従来から、例えば特許文献1に開示されるように、芝生を刈るために水平軸回りに回転する複数枚螺旋状に湾曲した回転刃リール刃)と、この回転刃に対向する固定刃受刃)との摺り合わせで芝生を刈る芝刈装置が知られている。この芝刈装置には、車輪回転力により回転刃を回転させる手動式や、芝刈装置本体に設けた電動機の回転力により回転刃を回転させる電動式等がある。

0003

ところで、このような芝刈装置は、回転刃と固定刃との摺り合わせにより良好な刈を行うために固定刃の刃先と回転刃の刃先とを所定の接触力接触圧力)で接触させる必要がある。例えば、固定刃と回転刃との接触力の調整設定は、使用者各回転刃に対する固定刃の取り付け位置を適宜調整してボルトで固定したり、固定刃を回転刃側へバネ等を用いて所定の付勢力で予め付勢しておくことで行っている。

0004

しかし、固定刃の取り付け位置の調整は素人には難しい。また、固定刃を回転刃側へ予め付勢しておく場合には固定刃の取り付け位置の調整の手間は軽減されるが、一の回転刃に接触する固定刃が次の回転刃との接触に移る際、次の回転刃の刃先の固定刃に対する高さが前の回転刃と異なると刃先同士が衝突し、刃こぼれを生じたりスムーズな芝刈作業阻害されるため、製作には極めて高い精度が要求される。

先行技術

0005

登録実用新案第3030764号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、バネ等を用いて固定刃を回転刃側へ付勢する構成であっても、簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行える実用性に優れた芝刈装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。

0008

水平軸回りに回転する複数枚の回転刃1と、この回転刃1に対向する固定刃2との摺り合わせで芝生10を刈る芝刈装置において、前記回転刃1と前記固定刃2とを互いに接触する方向に付勢する付勢機構を備え、前記複数枚の回転刃1を、回転方向に平行に配置するのではなく、隣り合う前記回転刃1の長手方向一端部同士及び他端部同士を交互に当接若しくは近接させて、前記回転方向に配設する複数枚の回転刃1を折返し状に配置して、この回転刃1と前記固定刃2との摺り合わせ部位がこの回転刃1の回転によって一端部から他端部へと移り更に隣り合う次の回転刃1の他端部から一端部へと移るように構成し、前記複数の回転刃1の隣り合う前記回転刃1のうち回転方向後方側の回転刃1bにして回転方向前方側端部に、回転方向前方側の回転刃1aにして前記回転方向後方側の回転刃1bとの当接若しくは近接する位置Aより回転方向前方側に突出し、前記固定刃2と前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触して、前記固定刃2と摺り合う対象を前記回転方向前方側の回転刃1aから前記回転方向後方側の回転刃1bへと移行させる摺合対象移行部3を設けたことを特徴とする芝刈装置に係るものである。

0009

また、前記摺合対象移行部3の刃先部の突出端部側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より低く、前記固定刃2を誘い込む固定刃誘込領域を設け、この固定刃誘込領域の内方側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より高く、前記固定刃誘込部に誘い込んだ前記固定刃2と前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触する固定刃接触領域を設けたことを特徴とする芝刈装置に係るものである。

0010

また、前記摺合対象移行部3の刃先部に、この摺合対象移行部3の刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置が、突出端部側から内方側に向かって、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置と略同じ高さ位置まで徐々に高くなる傾斜部4を設け、この傾斜部4を、前記固定刃2が前記回転方向前方側の回転刃1aにして前記当接若しくは近接する位置Aに至る前に、前記固定刃2を前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より高い位置まで摺り上げる傾斜度合いに設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の芝刈装置に係るものである。

0011

また、前記摺合対象移行部3において固定刃2と先行接触を開始した前記当接若しくは近接する位置Aより外方側の刃先部から前記固定刃2の刃先部との摺り合わせによる芝生10の切断を開始するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の芝刈装置に係るものである。

0012

また、前記当接若しくは近接する位置Aにおける前記回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置は、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置より低い高さに設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の芝刈装置に係るものである。

0013

また、前記摺合対象移行部3を、前記回転刃1に一体に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の芝刈装置に係るものである。

発明の効果

0014

本発明は上述のように構成したから、バネ等を用いて固定刃を回転刃側へ付勢する構成であっても、簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行える実用性に優れた芝刈装置となる。

図面の簡単な説明

0015

本実施例の概略説明側面図である。
本実施例の回転刃の拡大概略説明図である。
本実施例の回転刃の要部の概略説明図である。
別例の回転刃の要部の概略説明図である。
本実施例の回転刃及び固定刃の概略説明図である。

0016

好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。

0017

回転刃1を回転させ、回転刃1の刃先部と固定刃2の刃先部とを摺り合わせてこの回転刃1及び固定刃2間の芝生10を切断する。

0018

ここで、固定刃2が、折返し状に配置した隣り合う回転刃1のうち回転方向前方側の回転刃1aから回転方向後方側の回転刃1bへの接触に移る際、回転方向後方側の回転刃1bの回転方向前方側端部に設けた摺合対象移行部3から回転方向後方側の回転刃1bに接触する。

0019

即ち、固定刃2を、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より先に摺合対象移行部3に先行接触させ、固定刃2と回転方向前方側の回転刃1aとの接触を解除することで、固定刃2が摺り合う対象を回転方向前方側の回転刃1aから回転方向後方側の回転刃1bへと移行させる。

0020

ここで、摺合対象移行部3が存在せず、回転方向前方側の回転刃1aと回転方向後方側の回転刃1bとの当接若しくは近接する位置Aから回転方向後方側の回転刃1bとの接触に移る場合、両者の固定刃2に対する高さが異なる場合には次のような問題が生じる。

0021

即ち、前記当接若しくは近接する位置Aにおいて回転方向前方側の回転刃1aの刃先部が低い場合、固定刃2の刃先部と回転方向後方側の回転刃1bの刃先部とが衝突し、刃こぼれ等が生じる場合がある。また、回転方向後方側の回転刃1bの刃先部が低い場合、固定刃2と回転方向前方側の回転刃1aとの接触が終わると、固定刃2の刃先部が回転方向後方側の回転刃1bの刃先部上に落ち込んで衝突し、刃こぼれ等が生じる場合がある。

0022

従って、摺合対象移行部3が存在せず前記当接若しくは近接する位置Aから回転方向後方側の回転刃1bとの接触に移る構成においては、前記当接若しくは近接する位置Aにおける回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置を、回転方向後方側の回転刃1bの前記中央部の刃先部と一致させる必要があり、製作には極めて高い精度が要求されることになる。

0023

この点、本発明によれば、例えば、前記当接若しくは近接する位置Aにおける回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置を、回転方向後方側の回転刃1bの前記中央部の刃先部と一致させず、予め回転方向後方側の回転刃1bの前記中央部の刃先部より低い高さにしても、前記当接若しくは近接する位置Aにおける回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置が前記摺合対象移行部3より低くなった部分からは、この摺合対象移行部3と固定刃2とが接触して次の回転刃1bとの摺り合わせが開始することになり、前記当接若しくは近接する位置Aにおける高さを精密に一致させずとも、即ち、前記当接若しくは近接する位置Aに多少段差があっても、回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部に固定刃2の刃先部を衝突させることなく固定刃と複数の回転刃とを連続的に摺り合わせることが可能となる。

0024

例えば、前記摺合対象移行部3の刃先部の突出端部側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より低く、前記固定刃2と接触せずに摺合対象移行部3上に固定刃2を誘い込む固定刃誘込領域を設け、この固定刃誘込領域の内方側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より高く、前記固定刃誘込部により摺合対象移行部3上に誘い込んだ前記固定刃2と前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触する固定刃接触領域を設けることで、前記当接若しくは近接する位置Aにおける回転刃1の刃先部の高さを多少ラフに形成しても、摺り合い対象を移行する際の衝突やガタつきを防止できることになり、しかも、衝突等を防止できる構成を簡易構造コスト安に実現可能となる。

0025

また、摺合対象移行部3を回転方向後方側の回転刃1bにして回転方向前方側端部に、回転方向前方側の回転刃1aにして前記回転方向後方側の回転刃1bとの当接若しくは近接する位置Aより回転方向前方側に突出させて設けることで、前記摺合対象移行部3において固定刃2と先行接触を開始した前記当接若しくは近接する位置Aより外方側の刃先部から前記固定刃2の刃先部との摺り合わせによる芝生10の切断を開始することができ、前記当接若しくは近接する位置Aより外方側位置から切断領域を設けることが可能となる。

0026

また、摺合対象移行部3は回転刃1の一部を利用して簡単に設けることができ、例えば上記特許文献1に開示されるような常に固定刃2を受ける噛込み防止ガイドのような別部材が不要で、それだけ製作容易でコスト安な構成となる。

0027

よって、本発明によれば、固定刃2はいずれかの回転刃1a・1bと常に接触し、しかも、隣り合う回転刃1a・1bの前記当接若しくは近接する位置Aにおける固定刃2に対する高さ位置を一致させずとも(多少高さに違いがあっても)、接触する回転刃1a・1bが切り替わる際に刃先部同士の衝突が生じることがなく、また、切断領域も十分確保でき、刃こぼれや引っ掛かりを防止でき一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行えることになる。

0028

本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。

0029

本実施例は、水平軸回りに回転する複数枚の螺旋状に湾曲した回転刃1と、この回転刃1に対向する固定刃2との摺り合わせで芝生10を刈る芝刈装置であって、金属製の左右一対の板状のフレーム本体5に回転可能に支持される軸体6の両端部に夫々設けられる左右一対の車輪7と、手押し用把持杆8とを有し、回転刃1に前記車輪7の回転力を適宜な歯車機構を介して伝達する手動式の芝刈装置である。

0030

具体的には、図1に図示したように、各車輪7の内面側に夫々設けた内歯車9に夫々噛合する小歯車11が両端部に設けられ前記フレーム本体5に回転可能に支持される金属製の回転軸12の周囲に回転刃1が設けられている。

0031

回転軸12には、その軸方向に所定間隔で回転刃1を支持する円盤状の連結体13が溶接接合により複数(本実施例では3つ)固定されており、この円盤状の連結体13の外周位置に前記回転刃1が溶接接合により夫々固定されている(図2参照)。従って、車輪7の回転に応じて回転軸12が回転し、この回転軸12と一体に回転刃1が回転する。

0032

また、回転刃1には、ねじれ方向に沿って切れ刃が設けられている。具体的には、回転刃1の回転方向前方側を向くすくい面所定角度逃げ先端逃げ面との交差稜線部に切れ刃が設けられている。回転刃1の切れ刃は、両端の一部(一端側の摺合対象移行部3及び他端側の当接若しくは近接する位置A近傍部)を除く中央部全域で、固定刃2に対する高さが一定となるように構成している。なお、切断に寄与しない等の不要部分の切れ刃は研磨等で落としても良い(即ち、切れ刃がない部分でも回転刃1の先端部分であれば後述する刃先部の概念に含まれる。)。

0033

また、フレーム本体5には、回転刃1と対向接触する薄板状の固定刃2と、この固定刃2が取り付けられる取付体19と、この取付体19を回動自在に支持する回動軸14と、固定刃2を所定の接触力で回転刃1に接触するように取付体19を引張付勢するバネ体15とを設けている。固定刃2には、回転軸12と平行な直線状の切れ刃が設けられている。具体的には、固定刃2の上面と所定角度で逃げる先端逃げ面との交差稜線部に切れ刃が設けられている。

0034

図中、16は切断された芝生10を進行方向側に案内するカバー体、17は切断された芝生10を収納するフレーム本体5に着脱自在に設けられる収納篭、18は回転刃1及び固定刃2の切断高さ位置調整用補助輪である。

0035

従って、把持杆8を把持して押動して車輪7を回転させることで回転刃1を回転させると、回転刃1と固定刃2の切れ刃同士が摺り合って挟まれた芝生10が補助輪18等で設定された所定の長さに切断されることになる。

0036

また、本実施例においては、螺旋状に湾曲した(所定の方向にねじられた)複数枚の回転刃1を、回転方向に平行に配置するのではなく、隣り合う前記回転刃1の長手方向一端部同士及び他端部同士を交互に当接させて折返し状に配置して、この回転刃1と前記固定刃2との摺り合わせ部位がこの回転刃1の回転によって一端部から他端部へと移り更に隣り合う次の回転刃1の他端部から一端部へと移るように構成している。また、隣り合う回転刃1のねじれ方向は反対方向となるように交互に配置している。なお、隣り合う回転刃1同士を当接(接触状態で固定)させずに、若干の隙間を介した近接状態で固定する構成としても良い。

0037

本実施例は、前記複数の回転刃1の隣り合う前記回転刃1のうち回転方向後方側の回転刃1bにして回転方向前方側端部に、回転方向前方側の回転刃1aにして前記回転方向後方側の回転刃1bとの当接若しくは近接する位置Aより回転方向前方側に突出し、前記固定刃2と前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触して、前記固定刃2と摺り合う対象を前記回転方向前方側の回転刃1aから前記回転方向後方側の回転刃1bへと移行させる摺合対象移行部3を設けている。

0038

具体的には、回転方向前方側の回転刃1aの回転方向後方側端部を、y字状をなすように回転方向後方側の回転刃1bの途中部に当接若しくは近接させ、この回転方向後方側の回転刃1bの前記回転方向前方側の回転刃1aと当接若しくは近接する位置Aより外方側の部分を摺合対象移行部3に設定している。即ち、摺合対象移行部3は回転刃1に一体に設けた(回転刃1から延設した)構成としている。

0039

また、本実施例においては、前記摺合対象移行部3の刃先部の突出端部側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より低く、前記固定刃2を誘い込む固定刃誘込領域を設け、この固定刃誘込領域の内方側に、前記固定刃2に対する高さ位置が前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部より高く、前記固定刃誘込部に誘い込んだ前記固定刃2と前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aの刃先部よりも先行接触する固定刃接触領域を設けている。

0040

また、本実施例においては、前記当接若しくは近接する位置Aにおける前記回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置は、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側の中央部における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置より低い高さに設定している。

0041

本実施例においては、図3に図示したように、前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置A近傍部の刃先部を面取りして若干固定刃2に対する高さ位置を低く設定している。具体的には、前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置A近傍部は、回転方向後方側の回転刃1bに近づくほど固定刃2に対する高さが徐々に低くなる傾斜部20に設定している。

0042

なお、図4に図示した別例のように、傾斜部20を設けず、前記当接若しくは近接する位置Aにおける前記回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置は、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側の中央部における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置と一致させる構成としても良い。

0043

更に、本実施例においては、前記摺合対象移行部3の刃先部に、この摺合対象移行部3の刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置が、突出端部側から内方側に向かって、前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側の中央部における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置と略同じ高さ位置まで徐々に高くなる傾斜部4を設けている。

0044

また、本実施例においては、前記当接若しくは近接する位置Aの段差に前記固定刃2が引っかからないように、前記固定刃2が前記当接若しくは近接する位置Aに至る前に、固定刃2を前記摺合対象移行部3により前記回転方向後方側の回転刃1bの前記当接若しくは近接する位置Aより内方側の中央部における刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置と同じ位置まで摺り上げるように前記摺合対象移行部3の傾斜部4の傾斜度合いを設定している。

0045

具体的には、固定刃2の刃先部の延設方向において、回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置A近傍部において前記固定刃2に対する高さ位置が中央部より低くなり始めると同時に、摺合対象移行部3の刃先部が傾斜部4により前記回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aにおける刃先部の前記固定刃2に対する高さ位置より高くなるように各部の傾斜開始位置や傾斜度合い等を設定している。即ち、摺合対象移行部3の傾斜部4において、回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置A近傍部より固定刃2に対する高さ位置が低い部分が前記固定刃誘込領域となり、高い部分が前記固定刃接触領域となる。

0046

また、芝生10を良好に切断できる領域を確保するために、摺合対象移行部3の傾斜部4及び回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置A近傍部の傾斜部20(上述の中央部以外の部分)は、夫々回転刃1の全長の3〜10%程度の小範囲に形成するのが好ましい。

0047

以上の構成により、固定刃2はスムーズに回転方向前方側の回転刃1aから回転方向後方側の回転刃1bへの接触に移行する。

0048

即ち、固定刃2は回転方向前方側の回転刃1aの中央部の刃先部と摺り合い芝生10を切断しながら、回転方向後方側の回転刃1bの摺合対象移行部3の固定刃誘込領域上へと誘い込まれる(図5(a)→(b))。ここではまだ固定刃2は摺合対象移行部3に接触していない。続いて、回転方向前方側の回転刃1aの前記当接若しくは近接する位置Aに近づいて、回転方向前方側の回転刃1aの刃先部の固定刃2に対する高さ位置が、(徐々に高くなる)摺合対象移行部3の刃先部より低くなると(固定刃接触領域に入ると)、固定刃2は摺合対象移行部3側に接触して回転方向前方側の回転刃1aの刃先部と接触しなくなり、固定刃2は摺合対象移行部3の傾斜部4を摺り上がって回転方向後方側の回転刃1bの中央部の刃先部に至る(図5(b)→(c))。この動きを繰り返して良好な芝刈が連続的に行われることになる。

0049

よって、本実施例は、固定刃2を回転刃1側へ付勢する構成であっても、簡易な構成で回転時の刃先部同士の衝突を良好に抑制することができ、刃こぼれや引っ掛かりを防止でき一定の切れ味を長期間維持して常にスムーズに良好な芝刈作業を行えるものとなる。

実施例

0050

なお、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。

0051

1回転刃
1a回転方向前方側の回転刃
1b回転方向後方側の回転刃
2固定刃
3摺合対象移行部
4 傾斜部
転動体
10芝生
A 回転刃1aと回転刃1bとが当接若しくは近接する位置

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