図面 (/)

技術 体外循環装置及び体外循環装置の制御方法

出願人 テルモ株式会社
発明者 櫨田知樹
出願日 2014年2月10日 (6年4ヶ月経過) 出願番号 2014-023580
公開日 2015年8月24日 (4年10ヶ月経過) 公開番号 2015-150009
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード 最高圧力値 測定圧力値 超音波流量センサ 測定回転数 流量閾値 時刻情報付き 測定流量値 回復状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年8月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

不必要な警報の出力で医療従事者手技等を妨げることがない体外循環装置及び体外循環装置の制御方法を提供すること。

解決手段

血液の体外循環を管理する体外循環管理装置10と、血液を送出するポンプ部3、4と、患者に接続され血液を搬送する搬送路5,6と、搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部21、22と、患者の拍動心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、この判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断し、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、血液循環異常報知部を動作させない構成である体外循環装置1。

概要

背景

従来から例えば、手術中等において患者に対する血液の供給が必要なとき、患者の血液を体外で循環させるため人工心肺装置等を有する体外循環装置が用いられている。
このような体外循環装置は、ポンプ等を用いて患者の血液を循環させているため、ポンプの異常等で、血液の流量が低下等するという異常が発生する可能性がある。そこで、かかる異常事態が発生した場合は、アラーム等が出力され、関係者に異常を告知する構成となっている(例えば、特許文献1)。

概要

不必要な警報の出力で医療従事者手技等を妨げることがない体外循環装置及び体外循環装置の制御方法を提供すること。血液の体外循環を管理する体外循環管理装置10と、血液を送出するポンプ部3、4と、患者に接続され血液を搬送する搬送路5,6と、搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部21、22と、患者の拍動心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、この判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断し、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、血液循環異常報知部を動作させない構成である体外循環装置1。

目的

本発明は、不必要な警報の出力で医療従事者の手技を妨げることがない体外循環装置及び体外循環装置の制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

血液の体外循環を管理する体外循環管理装置と、血液を送出するポンプ部と、患者に接続され血液を搬送する搬送路と、前記搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部と、患者の拍動心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部を動作させない構成となっていることを特徴とする体外循環装置

請求項2

前記体外循環装置は、前記搬送路内の血液の圧力値を測定する圧力検知部をさらに有し、前記判断手段は、前記圧力検知部が検知した複数の圧力値のうち、最高圧力値最低圧力値の差が所定範囲以上であるか否かによって判断することを特徴とする請求項1に記載の体外循環装置。

請求項3

前記血液循環異常報知部は、前記搬送路内を流れる血液の流量の異常情報である流量異常情報を検知する流量検知部と、前記搬送路内を流れる血液の流量の異常流量閾値情報と、前記ポンプ部の異常回転閾値情報を備え、前記流量検知部から取得した測定流量情報が前記異常流量閾値情報に基づく閾値を下回った場合に異常と判断され、かつ、前記異常回転数閾値情報に基づいて、前記ポンプ部から取得した測定回転数情報が異常と判断されないときに、前記血液循環異常報知部が作動する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の体外循環装置。

請求項4

前記体外循環装置は、前記判断手段として拍動判定部をさらに有し、前記異常流量閾値情報に基づき、前記流量検知部から取得した測定流量情報が異常と判断され、かつ、前記異常回転数閾値情報に基づいて、前記ポンプ部から取得した測定回転数情報が異常と判断され、さらに、前記拍動判定部によって、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部が動作せず、患者の拍動が心機能回復状態と判断されないときには、前記血液循環異常報知部が動作する構成となっていることを特徴とする請求項3に記載の体外循環装置。

請求項5

前記体外循環装置は、ユーザによる入力部をさらに有し、前記判断手段は、前記入力部の入力の有無を判断し、入力が有る時は、患者の拍動が心機能回復状態と判断することを特徴とする請求項1に記載の体外循環装置。

請求項6

血液の体外循環を管理する体外循環管理装置と、血液を送出するポンプ部と、患者に接続され血液を搬送する搬送路と、前記搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部と、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断し、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部を動作させない構成となっていることを特徴とする体外循環装置の制御方法

技術分野

0001

本発明は、例えば、患者等の血液の体外循環を行う体外循環装置及び体外循環装置の制御方法に関するものである。

背景技術

0002

従来から例えば、手術中等において患者に対する血液の供給が必要なとき、患者の血液を体外で循環させるため人工心肺装置等を有する体外循環装置が用いられている。
このような体外循環装置は、ポンプ等を用いて患者の血液を循環させているため、ポンプの異常等で、血液の流量が低下等するという異常が発生する可能性がある。そこで、かかる異常事態が発生した場合は、アラーム等が出力され、関係者に異常を告知する構成となっている(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特開2006—325750号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、手術中に患者の心肺機能回復し、体外循環装置を患者から離脱させる際も、血液の流量が低下等するため、アラーム(警報)が出力される。
このとき、手術を行う医療従事者にとっては、不必要なアラーム音等で手技を妨げられることになり問題となっていた。

0005

そこで、本発明は、不必要な警報の出力で医療従事者の手技を妨げることがない体外循環装置及び体外循環装置の制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的は、本発明にあっては、血液の体外循環を管理する体外循環管理装置と、血液を送出するポンプ部と、患者に接続され血液を搬送する搬送路と、前記搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部と、患者の拍動心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部を動作させない構成となっていることを特徴とする体外循環装置により達成される。

0007

前記構成によれば、たとえ搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する低流量アラーム等の血液循環異常報知部が報知する場合でも、当該圧力検知部が測定した圧力値等に基づき、判断手段は患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断し、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、血液循環異常報知部を動作させない構成となっている。
すなわち、前記構成では、搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する低流量アラーム等の血液循環異常報知部が報知する場合は、手術中等に患者の心肺機能が回復し、体外循環装置を患者から離脱させる場合であると判断し、低流量アラーム等の血液循環異常報知部を動作させない。
したがって、手術を行う医療従事者にとっては、不必要な血液循環異常報知部の警報音等で手技を妨げられることがない。

0008

好ましくは、前記体外循環装置は、前記搬送路内の血液の圧力値を測定する圧力検知部をさらに有し、前記判断手段は、前記圧力検知部が検知した複数の圧力値のうち、最高圧力値最低圧力値の差が所定範囲以上であるか否かによって判断することを特徴とする。

0009

前記構成によれば、患者の拍動が心機能回復状態か否かの判断は、圧力検知部が所定時間内において検知した複数の圧力値のうち、最高圧力値と最低圧力値の差が所定範囲以上、例えば、20mmHg以上、であるか否かによって判断するので、心機能回復状態か否かを極めて精度良く判断できる。

0010

好ましくは、前記血液循環異常報知部は、前記搬送路内を流れる血液の流量の異常情報である流量異常情報を検知する流量検知部と、前記搬送路内を流れる血液の流量の異常流量閾値情報と、前記ポンプ部の異常回転閾値情報を備え、前記流量検知部から取得した測定流量情報が前記異常流量閾値情報に基づく閾値を下回った場合に異常と判断され、かつ、前記異常回転数閾値情報に基づいて、前記ポンプ部から取得した測定回転数情報が異常と判断されないときに、前記血液循環異常報知部が作動する構成となっていることを特徴とする。

0011

前記構成によれば、異常流量閾値情報に基づき、流量検知部(血液流量センサ等)から取得した測定流量情報(測定流量等)が異常と判断され、かつ、異常回転数閾値情報に基づいて、ポンプ部(遠心ポンプ等)から取得した測定回転数情報が異常と判断されないときに、血液循環異常報知部が作動する構成となっている。
すなわち、ポンプ部の測定回転数情報が例えば、低下等異常状態ではなく、正常であるときは、体外循環装置を患者から離脱させる状態ではないことは明らかなので、この場合は、患者の拍動が心機能回復状態ではなく、搬送路内の血液の流量に何らかの異常が生じたとして、流量アラーム等の流量報知部を動作させ、その異常の発生を医療従事者等に報知する。
したがって、患者の拍動が心機能回復状態ではなく、真に体外循環装置に異常が発生したときのみ、警報等が出力されるので、必要な警報等の出力は担保される。

0012

好ましくは、前記体外循環装置は、前記判断手段として拍動判定部をさらに有し、前記異常流量閾値情報に基づき、前記流量検知部から取得した測定流量情報が異常と判断され、かつ、前記異常回転数閾値情報に基づいて、前記ポンプ部から取得した測定回転数情報が異常と判断され、さらに、前記拍動判定部によって、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部が動作せず、患者の拍動が心機能回復状態と判断されないときには、前記血液循環異常報知部が動作する構成となっていることを特徴とする。

0013

前記構成によれば、異常流量閾値情報に基づき、流量検知部(血液流量センサ等)から取得した測定流量情報(測定流量等)が異常と判断され、かつ、異常回転数閾値情報に基づいて、ポンプ部(遠心ポンプ等)から取得した測定回転数情報が異常と判断され、さらに、圧力検知部が測定した圧力値等に基づき、拍動判定部が、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、血液循環異常報知部が動作せず、患者の拍動が心機能回復状態と判断されないときには、血液循環異常報知部が動作する構成となっている。
すなわち、患者の拍動が心機能回復状態のときは、体外循環装置を患者から離脱させる状態と判断し、圧力アラーム等の血液循環異常報知部を動作させず、一方、患者の拍動が心機能回復状態でないときは、圧力アラーム等の血液循環異常報知部を動作させる。
これにより、必要なときに限り、血液循環異常報知部を動作させるので、手術等を行う医療従事者にとっては、不必要な血液循環異常報知部の警報音等で手技等を妨げられることがない。

0014

好ましくは、前記体外循環装置は、ユーザによる入力部をさらに有し、前記判断手段は、前記入力部の入力の有無を判断し、入力が有る時は、患者の拍動が心機能回復状態と判断することを特徴とする。

0015

前記構成によれば、判断手段は、入力部の入力の有無を判断し、入力が有る時は、患者の拍動が心機能回復状態と判断するので、より精度の高い判断が可能となる。

0016

上記目的は、本発明にあっては、血液の体外循環を管理する体外循環管理装置と、血液を送出するポンプ部と、患者に接続され血液を搬送する搬送路と、前記搬送路内を流れる血液の循環異常情報を報知する血液循環異常報知部と、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段によって、患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断し、患者の拍動が心機能回復状態と判断されたときは、前記血液循環異常報知部を動作させない構成となっていることを特徴とする体外循環装置の制御方法により達成される。

発明の効果

0017

以上説明したように、本発明によれば、不必要な警報の出力で医療従事者の手技等を妨げることがない体外循環装置及び体外循環装置の制御方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の体外循環装置の主な構成を示す概略図である。
図1に示すコントローラの主な構成を示す概略ブロック図である。
第1の情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
第2の情報記憶部の主な構成を示す概略ブロック図である。
図1の体外循環装置の主な動作例等を示す概略フローチャートである。
図1の体外循環装置の主な動作例等を示す他の概略フローチャートである。

実施例

0019

以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

0020

図1は、本発明の体外循環装置1の主な構成を示す概略図である。
図1に示す、体外循環装置1は、図1に示す患者Pの血液の体外循環を行う装置であるが、この「体外循環」には「体外循環動作」と「補助循環動作」が含まれる。
「体外循環動作」は、体外循環装置1の適用対象である患者(被術者)Pの心臓に血液が循環しないため患者Pの体内ガス交換ができない場合に、この体外循環装置1により、血液の循環動作と、この血液に対するガス交換動作(酸素付加及び/又は二酸化炭素除去)を行うことである。
また、「補助循環動作」とは、体外循環装置1の適用対象である患者(被術者)Pの心臓に血液が循環し、患者Pのでガス交換を行える場合で、体外循環装置1によっても血液の循環動作の補助を行うことである。装置によっては血液に対するガス交換動作を行う機能を持つものもある。

0021

ところで、本実施の形態に係る図1に示す体外循環装置1では、例えば患者Pの心臓外科手術を行う場合に用いられる。具体的には、体外循環装置1の遠心ポンプ3を作動させ、患者Pの静脈大静脈)から脱血して、人工肺2により血液中のガス交換を行って血液の酸素化を行った後に、この血液を再び患者Pの動脈大動脈)に戻す「人工肺体外血液循環」を行う。すなわち、体外循環装置1は、心臓と肺の代行を行う装置となる。

0022

また、体外循環装置1は、以下のような構成となっている。すなわち、図1に示すように、体外循環装置1は、血液を循環させる「循環回路1R」を有し、循環回路1Rは、「人工肺2」、「遠心ポンプ3」、「ドライブモータ4」、「静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)5」と、「動脈側カテーテル(送血側カテーテル)6」と、体外循環管理装置である例えば、コントローラ10を有している。なお、遠心ポンプ3は、血液ポンプとも称し、遠心式以外のポンプも利用できる。
なお、遠心ポンプ3及びドライブモータ4は、ポンプ部の一例となっている。

0023

そして、図1の静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)5は、大腿静脈より挿入され、静脈側カテーテル5の先端が右心房留置される。動脈側カテーテル(送血側カテーテル)6は、大腿動脈より挿入される。静脈側カテーテル5は、脱血チューブ11を用いて遠心ポンプ3に接続されている。脱血チューブ(「脱血ライン」とも称す。)11は、血液を送る管路である。
ドライブモータ4がコントローラ10の指令SGにより遠心ポンプ3を操作させると、遠心ポンプ3は、脱血チューブ11から脱血して人工肺2に通した血液を、送血チューブ12(「送液ライン」とも称する。)を介して患者Pに戻す構成となっている。
なお、これら脱血チューブ11及び送血チューブ12は、搬送路の一例である。

0024

人工肺2は、遠心ポンプ3と送血チューブ12の間に配置されている。人工肺2は、この血液に対するガス交換動作(酸素付加及び/又は二酸化炭素除去)を行う。人工肺2は、例えば、膜型人工肺であるが、特に好ましくは中空糸膜型人工肺を用いる。送血チューブ12は、人工肺2と動脈側カテーテル6を接続している管路である。
脱血チューブ11と送血チューブ12は、例えば、塩化ビニル樹脂シリコーンゴム等の透明性が高く、可撓性を有する合成樹脂製の管路が使用できる。
脱血チューブ11内では、血液はV方向に流れ、送血チューブ12内では、血液はW方向に流れる。

0025

また、体外循環装置1は、その脱血チューブ11に、流量検知部である例えば、「血液流量センサ14」を有している。この血液流量センサ14は、患者Pから脱血チューブ11を介して流れてくる血液の流量の値を検知する構成となっている。
また、送血チューブ12の患者P側には、圧力検知部である例えば、「圧力センサ15」が配置されている。
この「圧力センサ15」は、送血チューブ12内の血液の圧力値を検知する構成となっている。すなわち、圧力センサ15は、管路を通る血液の圧力を測定するセンサであり、血液の異常な圧力を検知するためのセンサである。
血液の圧力異常は、循環管路1Rのチューブキンク、人工肺2の詰まり、遠心ポンプ3の詰まり等で生じることが多く、この圧力異常により、溶血赤血球破壊)が発生するおそれがある。また、圧力の上昇でチューブが外れて血液の漏洩等が生じるおそれもある。
そこで、体外循環装置1は、圧力センサ15を有し、管路内の血液の圧力を測定し、循環異常情報である例えば、圧力異常があったときは、一定の条件下で「警告」や「警報」を発するための血液循環異常報知部である例えば、「圧力アラーム21」が後述するようにコントローラ10に備えられている。

0026

また、血液流量センサ14は、管路を通る血液の流量値を測定するセンサであり、流量値の異常を検知するためのセンサである。
流量値の異常は、循環管路1Rのチューブのキンク、ドライブモータ4及び遠心ポンプ3の回転数が低下、圧力損失の増大等で生じ、循環管路1R内の血液の循環不良を発生させ、これにより、患者に低酸素症等を招来させるおそれもある。
そこで、体外循環装置1は、血液流量センサ14を有し、管路内の血液の流量を測定し、流量異常があったときは、一定の条件下で「警報」を発するための血液循環異常報知部である例えば、「低流量アラーム22」が後述するようにコントローラ10に備えられている。
なお、血液流量センサ14としては,例えば、超音波流量センサ等が用いられる。

0027

また、管路内の血液に流量異常等が生じたときに、かかる異常な状態のままで血液が患者Pに送られるのを阻止するときは、図1の送血チューブ12の圧力センサ15のコントロール10側で鉗子を使用して緊急に閉塞することができる構成となっている。
なお、コントローラ10には、図1に示すようにディスプレイ23が形成されている。

0028

図1に示す体外循環装置1のコントローラ10等は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バスを介して接続されている。

0029

図2は、図1に示すコントローラ10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、コントローラ10は、「コントローラ制御部20」を有し、コントローラ制御部20は、コントローラ10がドライブモータ4や遠心ポンプ3等と通信するための「コントローラ側通信装置24」、ディスプレイ23、各種情報を入力する「コントローラ側入力装置25」及び「計時装置26」等を制御する他、「第1の情報記憶部130」及び「第2の情報記憶部40」も制御する。また、後述する患者の拍動が心機能回復状態か否かを判断する判断手段もコントローラ制御部20によって制御されていることは言うまでもない。

0030

図3及び図4は、それぞれ第1の情報記憶部30及び第2の情報記憶部40の主な構成を示す概略ブロック図である。これらの具体的な内容は後述する。

0031

図5及び図6は、図1の体外循環装置1の主な動作例等を示す概略フローチャートである。以下、これらのフローチャートに沿って説明すると共に、図1乃至図4等の構成等についても説明する
また、本実施の形態では、医療従事者である例えば、医師が患者Pの手術に際し、体外循環装置1を利用する例を用いて以下説明する。
血液流量センサ14や圧力センサ15の数値が異常に低下等した場合でも、その原因が患者Pの心臓の拍動の心機能回復による体外循環装置1の離脱によるものであれば、図2の低流量アラーム22や圧力アラーム21を鳴動させる必要はなく、鳴動させると逆に医師の手術における手技の妨げとなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、先ず、患者Pの心臓の拍動が心機能回復か否かを判断するための情報を、手術前に医師等が入力し、後述のように、かかる情報を用いて低流量アラーム22等の鳴動等を判断する。

0032

先ず、図5のステップST(以下「ST」と称す。)1では、図1のコントローラ10のディスプレイ23に、「拍動判定情報入力画面」が表示される。
具体的には、「最高圧力と最低圧力との差情報、例えば、20mmHgが入力される。
次いで、ST2へ進む。ST2では、「拍動判定情報」の入力が終了したか否かが判断され、終了した場合は、ST3へ進む。

0033

ST3では、入力された「拍動判定情報」が図3の「拍動判定情報記憶部31」に記憶され、その後、人工肺2等が稼働する。
次いで、ST4へ進む。ST4では、図1の「血液流量センサ14」が脱血チューブ11内の血液の流量を測定し、その測定流量値図1のコントローラ10に送信する。

0034

次いで、ST5へ進む。ST5では、コントローラ10が、受信した「測定流量」を「図3の「測定流量値記憶部31」に記憶させる。
次いで、ST6へ進む。ST6では、図3の「低流量判断部(プログラム)33」が動作し、図3の「低流量閾値情報記憶部34」を参照する。この「低流量閾値情報記憶部34」は、流量が異常に低下したと判断するための具体的な数値である閾値情報(低流量値の閾値情報)が記憶されている。
この低流量値の閾値情報が流量の異常液量閾値情報の一例である
また、低流量判断部(プログラム)33は、図3の「測定流量値記憶部32」の「測定流量値」も参照し、「測定流量値」が「低流量値の閾値情報の値」以下であるか否かを判断し、以下でないとき、すなわち、正常な流量値であるときは、ST4へ戻る。

0035

一方、ST6で、「測定流量値」が「低流量値の閾値情報の値」以下であるときは、流量が低下していると判断し、ST7へ進む。ST7では、「遠心ポンプ3やドライブモータ4」の回転数情報である測定回転数をコントローラ10が検出する。
次いで、ST8へ進む。ST8では、コントローラ10が、検出した「測定回転数」を図3の「ポンプ回転数記憶部35」に記憶する。

0036

次いで、図6のST9へ進む。ST9では、図4の「低回転数判断部(プログラム)41」が動作し、図3の「ポンプ低回転数閾値情報記憶部36」を参照する。このポンプ低回転数閾値情報記憶部36には、遠心ポンプ3及びドライブモータ4の回転数が異常に低下したと判断するための具体的な数値である閾値情報(ポンプ低回転数の閾値情報)が記憶されている。
このポンプ低回転数の閾値情報が、異常回転数閾値情報の一例である。
また、「低回転数判断部(プログラム)41」は、図3の「ポンプ回転数記憶部35」の「測定回転数」の数値を参照し、「測定回転数」が「ポンプ低回転数の閾値情報」以下であるか否かを判断し、以下でないとき、すなわち、正常な回転数であるときは、ST10へ進む。

0037

ST10では、図2の低流量アラーム22が動作し、鳴動等する。
すなわち、遠心ポンプ3及びドライブモータ4の測定回転数が異常ではなく、正常であるときは、体外循環装置1を患者から離脱させる状態ではないことが明らかなので、この場合は、患者Pの拍動が心機能回復状態ではなく、脱血チューブ11等の血液の流量に何らかの異常が生じたとして、低流量アラーム22を動作させ、その異常の発生を医師等に報知する。
したがって、患者Pの拍動が心機能回復状態ではなく、真に体外循環装置1に異常が発生したときのみ、警報等が出力されるので、精度の高い必要な警報等の出力が担保される。

0038

一方、ST9で、「測定回転数」が「ポンプ低回転数の閾値情報」以下であるとき、すなわち、異常な低回転等であるときは、ST11へ進む。
ST11では、図1の圧力センサ15が、圧力値を測定し、測定圧力値をコントローラ10へ送信する。

0039

次いで、ST12へ進む。ST12では、図2の「計時装置26」を参照して「圧力センサ15」から受信した「測定圧力値」に「時刻情報」を関連付けて,図4の「時刻付き測定圧力値記憶部42」に「時刻情報付き圧力値」として記憶する。
次いで、ST13へ進み、所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間を経過したと判断したときは、ST14へ進む。

0040

ST14では、図4の判断手段である例えば、「拍動判定部(プログラム)43」が動作し、図4の「時刻付き測定圧力値記憶部42」の「時刻情報付き圧力値」と図3の「拍動判定情報記憶部31」の「拍動判定情報」を参照する。
この拍動判定情報は、上述のように、例えば、所定時間内の圧力変化があり、この所定時間内の最高圧力と最低圧力の差が、20mmHg以上あること等とされている。
そこで、「拍動判定部(プログラム)43」は、当該時刻情報付き圧力値が拍動判定情報に基づき、拍動に該当するか否かを判断する。

0041

ST14で、拍動に該当すると判断したときは、患者Pの拍動が心機能回復状態であり、体外循環装置1を患者から離脱させる状態と判断し、圧力アラーム21を動作させない。
このように、圧力アラーム21が鳴動等しないので、手術等を行う医師にとっては、不必要な警報音等で手技等を妨げられることがない。

0042

一方、ST14で、拍動に該当しないと判断したときは、圧力アラーム21を動作させ、圧力異常が生じた旨を医師等に報知する。
このように、本実施の形態では、報知が必要なときに限り、圧力アラーム21を動作させるので、体外循環装置1に異常が発生したときは、必ず、その異常を関係者に知らせることができる。

0043

ところで、本発明は、上述の実施の形態に限定されない。本実施の形態では、血液の流量や圧力異常は、患者Pの心臓の拍動が心機能回復状態か否か等をコントローラ10が自動的に判断し、該当する場合は、圧力アラーム21等の鳴動等を動作させない構成となっているが、本発明はこれに限らず、コントローラ10等に、アラームの鳴動の動作/非動作切り替えのための入力部である例えば、ボタンやディスプレイ23にタッチパネルなどを設け、ユーザである例えば、医療従事者が、このボタンやタッチパネルを操作する構成としても構わない。この場合、医療従事者が誤って切り替えボタンまたはタッチパネルを押している場合などがあるので、アラームの鳴動の非動作が選択されている場合であっても、本発明である上述の判断処理を行い、患者Pの心臓の拍動が心機能回復状態ではない、という判断の場合は、該当するアラームの鳴動を行うことが好ましい。こうすることで、患者への安全性が担保される。また、本発明の圧力アラーム21と低流量アラーム22は、一つのアラーム(循環異常アラーム)が状況に応じて鳴っても良く、複数のアラーム群であっても良いものとする。複数のアラーム群であれば、鳴ったアラームの種類で、何に関する異常であるのかが音から瞬時に理解できる。

0044

1・・・体外循環装置、2・・・人工肺、3・・・遠心ポンプ、4・・・ドライブモータ、5・・・静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)、6・・・動脈側カテーテル(送血側カテーテル)、10・・・コントローラ、11・・・脱血チューブ、12・・・送血チューブ、14・・・血液流量センサ、15・・・圧力センサ、20・・・コントローラ制御部、21・・・圧力アラーム、22・・・低流量アラーム、23・・・ディスプレイ、24・・・コントローラ側通信装置、25・・・コントローラ側入力装置、26・・・計時装置、30・・・第1の情報記憶部130、31・・・拍動判定情報記憶部、32・・・測定流量値記憶部、33・・・低流量判断部(プログラム)、34・・・低流量閾値情報記憶部、35・・・ポンプ回転数記憶部、36・・・ポンプ低回転数閾値情報記憶部、40・・・第2の情報記憶部、41・・・低回転数判断部(プログラム)、42・・・時刻付き測定圧力値記憶部、43・・・拍動判定部(プログラム)、1R・・・循環回路、P・・・患者

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ