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技術 シリンジ型噴出容器

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 當麻徹
出願日 2014年1月31日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2014-017901
公開日 2015年8月13日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2015-144644
状態 特許登録済
技術分野 注入、注射、留置装置 手動噴霧装置
主要キーワード 先端筒 先端軸 合流通路 終了端 帰還経路 トラック状 有頂筒状 迂回経路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年8月13日)のものです。
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図面 (12)

課題

内容液小分けにして噴出することができ、また、小分けして噴出する間でプランジャーを特別に操作する必要がなく操作が簡単になるシリンジ噴出容器を提案する。

解決手段

本発明のシリンジ型噴出容器10において、プランジャー50は、押圧力の付与によって変形して突起54を径方向外側に向けて押し出す弾性部53と、捩り可能に設けられる連結部55とを備え、シリンジ30は、突起54を案内する案内経路37として、シリンジ30の後端側から先端側に向かって軸線Mを周回する向きに傾斜しつつ延在する第一押圧経路38と、軸線Mに対して第一押圧経路38の傾斜とは逆になる周回方向で延在する迂回経路39と、シリンジ30の先端側に向かって延在する第二押圧経路40とを備え、迂回経路39の終了端Kcは、第一押圧経路38の開始端Kaに対し軸線Mと平行な線上に位置することを特徴とする。

概要

背景

従来、薬液等の内容液噴出させるものとしては、例えば特許文献1に示されるような、シリンジ内操作用ロッドプランジャー)を押し込むようにしたものが一般的である。

概要

内容液を小分けにして噴出することができ、また、小分けして噴出する間でプランジャーを特別に操作する必要がなく操作が簡単になるシリンジ噴出容器を提案する。本発明のシリンジ型噴出容器10において、プランジャー50は、押圧力の付与によって変形して突起54を径方向外側に向けて押し出す弾性部53と、捩り可能に設けられる連結部55とを備え、シリンジ30は、突起54を案内する案内経路37として、シリンジ30の後端側から先端側に向かって軸線Mを周回する向きに傾斜しつつ延在する第一押圧経路38と、軸線Mに対して第一押圧経路38の傾斜とは逆になる周回方向で延在する迂回経路39と、シリンジ30の先端側に向かって延在する第二押圧経路40とを備え、迂回経路39の終了端Kcは、第一押圧経路38の開始端Kaに対し軸線Mと平行な線上に位置することを特徴とする。

目的

本発明によれば、内容液を小分けにして所定の量で噴出することができるとともに、小分けして噴出する間でプランジャーを特別に操作する必要がないため、噴出させる際の操作が簡単になる、新規のシリンジ型噴出容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

中空形状をなし、内容液充填した噴出部を先端側に保持するシリンジと、該シリンジ内挿通され操作部の押圧によって該噴出部のピストンを押し込んで内容液を噴出させるプランジャーとを備えるシリンジ型噴出容器であって、前記プランジャーは、前記ピストンに押し当たる先端軸を有するとともに径方向外側に向けて突出する突起を備え該プランジャーの軸線に沿う押圧力の付与によって変形して該突起を径方向外側に向けて押し出す弾性部と、前記操作部に連結するとともに該プランジャーの軸線に沿って延在する外向ガイド部を有する基体部と、該弾性部と該基体部とを連結するとともに該プランジャーの軸線を周回する向きに捩り可能に設けられる連結部とを備え、前記シリンジの内周面に、該外向きガイド部に連係して該基体部を該シリンジの軸線に沿って移動させる内向きガイド部と、該突起に連係して該突起を該シリンジの後端側から先端側に向けて案内する案内経路とを設け、該案内経路は、該シリンジの後端側から先端側に向かって該シリンジの軸線を周回する向きに傾斜しつつ延在する第一押圧経路と、該第一押圧経路の終了端に連結するとともに該シリンジの軸線に対して該第一押圧経路の傾斜とは逆になる周回方向で延在する迂回経路と、該迂回経路の終了端に連結するとともに該シリンジの先端側に向かって延在する第二押圧経路とを備え、該迂回経路の終了端は、該第一押圧経路の開始端に対し該シリンジの軸線と平行な線上に位置するシリンジ型噴出容器。

請求項2

前記迂回経路は、前記シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される迂回経路開始部と、該迂回経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される迂回経路終了部とを有する請求項1に記載のシリンジ型噴出容器。

請求項3

前記第一押圧経路は、前記シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第一押圧経路開始部と、第一押圧経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第一押圧経路終了部とを有し、前記第二押圧経路は、前記シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第二押圧経路開始部と、該第二押圧経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第二押圧経路終了部とを有する請求項1又は2に記載のシリンジ型噴出容器。

請求項4

前記迂回経路の終了端と前記第一押圧経路の開始端とを、前記シリンジの軸線に沿って延在するとともに該シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によってつないだ帰還経路を有し、該帰還経路の内周面は、該迂回経路の終了端から該第一押圧経路の開始端に向かって径方向内側に傾く傾斜面である請求項1〜3の何れか一項に記載のシリンジ型噴出容器。

技術分野

0001

本発明は、プランジャーへの押圧によって内容液噴出させるシリンジ噴出容器に関するものである。

背景技術

0002

従来、薬液等の内容液を噴出させるものとしては、例えば特許文献1に示されるような、シリンジ内操作用ロッド(プランジャー)を押し込むようにしたものが一般的である。

先行技術

0003

特開平7−213612号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、内容液によっては、一度に全て噴出させずに所定の量を小分けにして噴出させることが望ましい場合がある。しかし、特許文献1に記載のようなシリンジ型噴出容器では、シリンジに示した目盛等を見ながら所定量を噴出させる必要があるため、正確な量で噴出させることが困難である上、操作に手間を要していた。

0005

本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容液を小分けにして所定の量で噴出することができるとともに、噴出させる際の操作も簡単になる、新たなシリンジ型噴出容器を提案するところにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、中空形状をなし、内容液を充填した噴出部を先端側に保持するシリンジと、該シリンジ内に挿通され操作部の押圧によって該噴出部のピストンを押し込んで内容液を噴出させるプランジャーとを備えるシリンジ型噴出容器であって、
前記プランジャーは、前記ピストンに押し当たる先端軸を有するとともに径方向外側に向けて突出する突起を備え該プランジャーの軸線に沿う押圧力の付与によって変形して該突起を径方向外側に向けて押し出す弾性部と、前記操作部に連結するとともに該プランジャーの軸線に沿って延在する外向ガイド部を有する基体部と、該弾性部と該基体部とを連結するとともに該プランジャーの軸線を周回する向きに捩り可能に設けられる連結部とを備え、
前記シリンジの内周面に、該外向きガイド部に連係して該基体部を該シリンジの軸線に沿って移動させる内向きガイド部と、該突起に連係して該突起を該シリンジの後端側から先端側に向けて案内する案内経路とを設け、
該案内経路は、該シリンジの後端側から先端側に向かって該シリンジの軸線を周回する向きに傾斜しつつ延在する第一押圧経路と、該第一押圧経路の終了端に連結するとともに該シリンジの軸線に対して該第一押圧経路の傾斜とは逆になる周回方向で延在する迂回経路と、該迂回経路の終了端に連結するとともに該シリンジの先端側に向かって延在する第二押圧経路とを備え、
該迂回経路の終了端は、該第一押圧経路の開始端に対し該シリンジの軸線と平行な線上に位置するシリンジ型噴出容器である。

0007

前記迂回経路は、前記シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される迂回経路開始部と、該迂回経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される迂回経路終了部とを有することが好ましい。

0008

前記第一押圧経路は、前記シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第一押圧経路開始部と、第一押圧経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第一押圧経路終了部とを有し、
前記第二押圧経路は、前記シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第二押圧経路開始部と、該第二押圧経路開始部に連続するとともに該シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第二押圧経路終了部とを有することが好ましい。

0009

前記迂回経路の終了端と前記第一押圧経路の開始端とを、前記シリンジの軸線に沿って延在するとともに該シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によってつないだ帰還経路を有し、
該帰還経路の内周面は、該迂回経路の終了端から該第一押圧経路の開始端に向かって径方向内側に傾く傾斜面であることが好ましい。

発明の効果

0010

本発明によれば、プランジャーの操作部に押圧力を付与すると、突起が第一押圧経路の終了端に至ったところでプランジャーの押し込みを一旦停止することができる。ここで第一押圧経路により案内される突起は、内向きガイド部によって回り止め保持された基体部に対して、プランジャーの軸線を周回する向きに移動するため、突起が第一押圧経路で案内されている間は、プランジャーの連結部が捩られることになる。一方、第一押圧経路の終了端には迂回経路が連結しているため、第一押圧経路の終了端に至った突起は、連結部の捩れを解消するように迂回経路の終了端まで移動する。迂回経路の終了端には第二押圧経路が連結しているため、操作部に押圧力を付与することで、突起が第二押圧経路の終了端に至る位置までプランジャーを押し込むことができる。このように本発明によれば、突起が第一押圧経路を移動する分と第二押圧経路を移動する分の少なくとも二回に分けて、内容液を噴出させることができる。また、一回目の噴出と二回目の噴出との間でプランジャーを特別に操作する必要がないため、噴出させる際の操作が簡単になる。

0011

ピストンは抵抗を伴って押し込まれるため、プランジャーでピストンを押し込む際は、プランジャーの軸線に沿う押圧力が弾性部に付与されて、弾性部が突起を径方向外側に押し出すように変形する。ここで、迂回経路に、シリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される迂回経路開始部と、迂回経路開始部に連続するとともにシリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される迂回経路終了部とを設ける場合、第一押圧経路の終了端(迂回経路の開始端)に至った突起は、弾性部の変形によって、迂回経路開始部の孔に挿通されるように径方向外側に移動することになる。一方、迂回経路終了部は溝になっていて、迂回経路開始部と迂回経路終了部との境界は、径方向内側に向かって凸となる段部となっている。このため、この段部によって迂回経路の終了端へ向かう突起の移動が妨げられるため、二回目の噴出が不用意に行われるおそれがなくなる。なお、一回目の噴出操作の直後に残った弾性部の変形は、ピストンの抵抗力や弾性部の復元力を適宜調整することにより、ピストンを所定の位置まで前進させるようにして徐々に解消することも、また、操作部への押圧を一旦緩めて操作部を後端側へ僅かに戻すようにして解消することも可能である。これにより突起が径方向内側に戻るため、連結部の捩れの解消に伴って、突起は迂回経路の終了端まで自動的に移動する。

0012

第一押圧経路に、シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第一押圧経路開始部と、第一押圧経路開始部に連続するとともにシリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第一押圧経路終了部とを設け、第二押圧経路に、シリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第二押圧経路開始部と、第二押圧経路開始部に連続するとともにシリンジの内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第二押圧経路終了部とを設ける場合は、弾性部の変形によって径方向外側に押し出される突起に対し、溝では抵抗が加わり、孔ではその抵抗が解消されることになる。すなわち、一回目及び二回目の何れの噴出においても、プランジャーを、押圧力の付与直後から暫くの間はゆっくり移動させ、その後は急速に移動させることができるので、内容液を、蓄圧圧縮)された状態から瞬時に開放されたような状態にして噴出させることができる。

0013

迂回経路の終了端と前記第一押圧経路の開始端とをつなぐ帰還経路を、シリンジの軸線に沿って延在するとともにシリンジの内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成し、帰還経路の内周面を、迂回経路の終了端から第一押圧経路の開始端に向かって径方向内側に傾く傾斜面として設ける場合は、使用済みの噴出部を新たな噴出部に取り換えるに当たり、プランジャーを第一押圧経路の開始端に戻す際にプランジャーをスムーズに引き戻すことができ、突起が傾斜面を乗り越える感触により初期位置に引き戻されたことを確認できる。

図面の簡単な説明

0014

本発明に従うシリンジ型噴出容器の一実施形態を示す、正面視での半断面図(噴出部は断面図)及び噴出部の部分拡大図である。
図1に示すシリンジに対し、(a)は正面図、及び下面図であり、(b)は側面図である。
図2に示すA−Aに沿う断面図、及びこの断面図に対応するプランジャーの正面図である。
図2に示すB−Bに沿う断面図、及びこの断面図に対応するプランジャーの側面図である。
図1に示す案内経路の部分拡大図である。
図5に示すC−Cに沿う断面図である。
図5に示すD−Dに沿う断面図である。
図5に示すE−Eに沿う断面図である。
図5に示すF−Fに沿う断面図である。
図1に示すプランジャーに対し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
図10(b)に示すプランジャーに対し、弾性部が変形する状態を示す側面図である。

実施例

0015

以下、図面を参照して、本発明のシリンジ型噴出容器の一実施形態を説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において、先端とは、図1に示すシリンジに対して噴出部が位置する側であり、後端とはその逆側である。

0016

図1において、符号10は、本発明のシリンジ型噴出容器の一実施形態を示す。シリンジ型噴出容器は、内容液Fを充填した噴出部20と、噴出部20を保持するシリンジ30と、シリンジ30内に挿通されるプランジャー50とを備えている。

0017

噴出部20は、円筒状のパイプ部材21を備えている。パイプ部材21は、先端側に設けられる小径部21aと、この小径部21aに連結する大径部21bとを備えていて、大径部21bの後端側には、径方向外側に向けて延在するフランジ部21cが設けられている。

0018

小径部21aには、スピンエレメント22が設けられている。スピンエレメント22は、小径部21aの内周面に嵌合保持される筒状部22aを備えていて、筒状部22aには、切り欠き部22bが形成されている。また、筒状部22aの先端側には、有頂筒状の拡径部22cが設けられており、筒状部22aと拡径部22cとの接続部(段差部)が小径部21aの先端縁に当接されている。拡径部22cの周壁には、筒状部22aの内側と連通するとともに径方向外側へ向けて開口する複数の開口22dが形成されている。また、拡径部22cの先端側の外周面には、前記開口22dを、後述するスピンエレメント22の噴出口23cに連通させる溝部22eが設けられ、拡径部22cの先端面には、周方向に間隔をあけて設けられ径方向に延在するとともに中央部にて合流する溝部(スピン溝)22fが設けられている。

0019

スピンエレメント22の外側には、有頂筒状のノズル23が設けられている。ノズル23は、小径部21aの外周面に嵌合保持されるとともに、拡径部22cの外周面に設けた溝部22eとの間に隙間を有する円筒状の周壁部23aと、拡径部22cの頂壁に当接する頂壁部23bとを備えていて、頂壁部23bには、内容液Fの噴出口23cが設けられている。これにより、パイプ部材21の内部と噴出口23cとは、筒状部22aの内側に形成される内部通路T1と、開口22dの内側に形成される分岐通路T2と、溝部22eと周壁部23aの内周面との間に形成される通路T3と、拡径部22cの先端面に設けたスピン溝22fと頂壁部23bの後端面との間に形成される合流通路T4とで連通している。

0020

ノズル23の外側には、有頂筒状をなし大径部21bに着脱自在に保持されるカバー24が設けられている。これにより使用直前まで噴出口23cを覆うことができる。

0021

またパイプ部材21の内部には、大径部21bの内周面に対し摺動可能かつ液密に当接するピストン25が設けられている。ピストン25とスピンエレメント22との間に充填される内容液Fは、ピストン25を先端側に向けて移動させることで、噴出口23cから噴出させることができる。

0022

図1図2に示すようにシリンジ30は、中空形状をなす円筒状の胴部31を備えている。胴部31の先端側には、胴部31よりも小径となる先端筒部32と、この先端筒部32の根元を取り囲む装着筒部33とが設けられている。装着筒部33の内周面にはねじ部33aが設けられている。図1に示すように、先端筒部32はパイプ部材21の後端側からパイプ部材21内に挿通されるように形成され、また装着筒部33は、フランジ部21cがねじ部33aに係合するように形成されている。

0023

胴部31の後端側には、内容物を噴出させる際にシリンジ30を保持するための指掛け部34が設けられている。指掛け部34は、胴部31よりも大径になる中央部34aと、中央部34aから径方向外側へ延在するとともにその外縁から先端側に向けて湾曲して延びる後端側フランジ34bと、後端側フランジ34bに対向して設けられ、中央部34aから径方向外側へ延在する先端側フランジ34cとを備えている。

0024

また、胴部31の内周面には、図2(a)、図3に示すように、シリンジ30の後端側から先端側に向って(シリンジ30の軸線Mに沿って)延在する溝状の内向きガイド部35が設けられている。本実施形態では軸線Mを挟んで2つ設けられている。

0025

更に、胴部31の内周面には、図2(a)、図4に示すように、軸線Mに沿って延在する溝状の導入経路36が設けられていて、導入経路36の先端側には、案内経路37が連結している。また、導入経路36と案内経路37との連結部には、胴部31の内周面から径方向内側に向けて突出する凸部36aが設けられている。なお、詳細は後述するが、導入経路36及び案内経路37は、プランジャー50をシリンジ30に挿入して先端側へ押し込んで行く際に、プランジャー50の突起を案内するものであって、後端側から移動する突起が凸部36aを乗り越えた位置が、内容液Fを噴出させる際の起点となっている。

0026

図5に示すように案内経路37は、シリンジ30の後端側から先端側に向かって軸線Mを周回する向き(本実施形態では、軸線Mの後端側から先端側に向かって左回り)に傾斜しつつ延在する第一押圧経路38と、第一押圧経路38に連結するとともに軸線Mに対して第一押圧経路38の傾斜とは逆になる周回方向(本実施形態では右回り)延在する迂回経路39と、迂回経路39に連結するとともに軸線Mに沿う向きにシリンジ30の先端側に向かって延在する第二押圧経路40とを備えている。なお以下、導入経路36と案内経路37との連結部(内容液Fを噴出させる際の起点)を、第一押圧経路38の開始端Kaといい、第一押圧経路38と迂回経路39との連結部を、第一押圧経路38の終了端Kbといい(迂回経路39の開始端ともいう)、迂回経路39と第二押圧経路40との連結部を、迂回経路39の終了端Kcといい(第二押圧経路40の開始端ともいう)、第二押圧経路40の先端側の端部を、第二押圧経路40の終了端Kdという。なお、図5に示すように、迂回経路39の終了端Kcは、第一押圧経路38の開始端Kaに対して軸線Mと平行な線上に位置している。

0027

また、図5図7に示すように第一押圧経路38は、その開始端Kaから延在し、シリンジ30の内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第一押圧経路開始部38aと、第一押圧経路開始部38aに連続するとともにその終了端Kbまで延在し、シリンジ30の内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第一押圧経路終了部38bとを備えている。

0028

また、図5図8に示すように迂回経路39は、その開始端Kbから延在し、シリンジ30の内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される迂回経路開始部39aと、迂回経路開始部39aに連続するとともにその終了端Kcまで延在し、シリンジ30の内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される迂回経路終了部39bとを備えている。

0029

また、図5図9に示すように第二押圧経路40は、その開始端Kcから延在し、シリンジ30の内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成される第二押圧経路開始部40aと、第二押圧経路開始部40aに連続するとともにその終了端Kdまで延在し、シリンジ30の内周面と外周面とを連通させた孔によって形成される第二押圧経路終了部40bとを備えている。

0030

更に、図5図9に示すように、迂回経路39の終了端Kcと第一押圧経路38の開始端Kaとは、帰還経路41でつながっている。帰還経路41は、軸線Mに沿って延在するとともにシリンジ30の内周面を外周面側に凹ませた溝によって形成されている。また、帰還経路41の内周面には、迂回経路39の終了端Kcから第一押圧経路38の開始端Kaに向かって径方向内側に傾く傾斜面41aが形成されている。

0031

図10に示すようにプランジャー50は、先端側に設けられる円柱状の先端軸51と、円柱状をなすとともにその中央部にトラック状の孔52が設けられ、先端軸51に連結する弾性部53と、弾性部53の外周面に設けられ、径方向外側に向けて突出する円柱状の突起54と、横断面が弾性部53よりも小さく形成される矩形状であって、弾性部53に連結する連結部55と、横断面が連結部55よりも大きく形成される円柱状であって、連結部55に連結する基体部56と、基体部56の外周面に設けられ、プランジャー50の軸線Nに沿って延在するリブ状の外向きガイド部57と、基体部56の後端側に連結するフランジ状の操作部58とを備えている。

0032

プランジャー50に対して、弾性部53と基体部56との間で軸線Nを周回する向きにひねりを加えると、他の部位よりも剛性が小さくなる連結部55が捩られることになる。また、弾性部53に対して軸線Nに沿って押圧力が付与されると、図11に示すように弾性部53が径方向外側に広がるように変形し、突起54が径方向外側に移動する。

0033

上記のように構成されるシリンジ型噴出容器から内容液Fを噴出させるに当たっては、プランジャー50の突起54及び外向きガイド部57を、シリンジ30の導入経路36及び内向きガイド部35に位置合わせする。そして、プランジャー50をシリンジ30の後端側から挿通し、図4に示すように、突起54が凸部36aを乗り越えるまで移動させる。なおこの位置は、図5に示す第一押圧経路38の開始端Kaに対応する。また、この位置においてプランジャー50の先端軸51は、図1に示すようにその先端部が、シリンジ30の先端筒部32から突出するように形成されている。

0034

次いで、パイプ部材21を先端筒部32に挿入しつつ回転させ、フランジ部21cを装着筒部33のねじ部33aに係合させて、噴出部20をシリンジ30の先端側に保持する。この状態においてピストン25は、その後端が先端軸51の先端に対して僅かに隙間をあけるか、先端軸51によって押し込まれる状態となっている。

0035

その後は、カバー24を取り外し、例えば人差し指中指をシリンジ30の指掛け部34に掛けるとともにプランジャー50の操作部58に親指を当てがい、プランジャー50を先端側に向けて押圧する(内容液の一回目の噴出)。

0036

内容液の一回目の噴出の際、突起54は第一押圧経路38に案内される。図5図7に示すように第一押圧経路38には、溝によって形成される第一押圧経路開始部38aと、孔によって形成される第一押圧経路終了部38bとが設けられている。ここで、プランジャー50の押圧によって押し込まれるピストン25は、大径部21bとの間で生じる摺動抵抗や、内容液Fが内部通路T1等を通る際の流動抵抗を伴って移動することになるため、弾性部53には押圧力が加わることになる。このため、弾性部53は図11に示すように変形し、突起54は径方向外側に向けて押し出される。これにより、突起54が第一押圧経路開始部38aを通過する際には、溝の内周面に突起54が当接して抵抗が加わる一方、第一押圧経路終了部38bを通過する際には、その抵抗が解消されることになる。このためプランジャー50を、押圧力の付与直後から暫くはゆっくり移動させ、その後は急速に移動させることができるので、内容液Fを、蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような状態にして噴出させることができる。

0037

突起54が第一押圧経路38に案内される間、プランジャー50の基体部56は、外向きガイド部57と連係する内向きガイド部35によって回り止め保持されているため、弾性部53と基体部56の間には、軸線Mを周回する向きにひねりの力が加わることになる。これにより連結部55は、捩られた状態になっている。ここで、突起54が第一押圧経路38の終了端(迂回経路39の開始端)Kbに達すると、ここには迂回経路39が設けられているため、連結部55の捩れを戻す作用によって、突起54を迂回経路39の終了端Kcに向けて移動させることができる。但し本実施形態では、二回目の噴出が不用意に行われないようにするため、図5図8に示すように、孔によって形成される迂回経路開始部39aと、溝によって形成される迂回経路終了部39bと設け、迂回経路開始部39aと迂回経路終了部39bとの境界に形成される、径方向内側に向かって凸となる段部dによって、突起54の移動を制限している。なお、一回目の噴出操作の直後に残った弾性部53の変形は、ピストン25の抵抗力や弾性部53の復元力を適宜調整することにより、ピストン25を所定の位置まで前進させるようにして徐々に解消することも、また、操作部58への押圧を一旦緩めて操作部58を後端側へ僅かに戻すようにして解消することも可能である。これにより突起54が径方向内側に戻るため、連結部55の捩れを復元させることが可能となり、迂回経路39の終了端Kcまで突起54が自動的に移動する。

0038

その後、操作部58を再度押圧することでプランジャー50が押し込まれ(突起54は、
第二押圧経路40の開始端Kcから終了端Kdまで移動する)、二回目の噴出を行うことができる。なお、図5図9に示すように第二押圧経路40には、溝によって形成される第二押圧経路開始部40aと、孔によって形成される第二押圧経路終了部40bとが形成されているので、一回目の噴出と同様に、内容液Fを、蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような状態にして噴出させることができる。

0039

本実施形態の噴出部20は、シリンジ30に対して着脱自在に装着されるものであって、内容液Fを噴出した後は新たな噴出部20に取り換えることで、シリンジ30、プランジャー50を再利用することができる(噴出部20をカートリッジとして用いている)。新たな噴出部20をシリンジ30に装着するに当たっては、第二押圧経路40の終了端Kdに位置する突起54を、第一押圧経路38の開始端Kaに戻す必要があるが、本実施形態では、図5図9に示すように、第二押圧経路40の開始端(迂回経路39の終了端)Kcと第一押圧経路38の開始端Kaとを帰還経路41でつないでいるので、プランジャー50を後端側へ引き戻すだけで、突起54を第一押圧経路38の開始端Kaに戻すことができる。なお、帰還経路41の内周面には傾斜面41aが形成されているので、突起54が途中で引っ掛かることがない。このため、プランジャー50をスムーズに引き戻すことができる。

0040

本発明に従うシリンジ型噴出容器は、本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば噴出部20は、シリンジ30のねじ部33aで保持されるようにしたが、ねじ部33aに代えてアンダーカットを設け、このアンダーカットに係合されるようにしてもよい。また、噴出部20のスピンエレメント22に代えてメッシュを設けることで、内容液を泡状にして噴出させることもできる。また、本実施形態では内容液を二回に小分けして噴出させるようにしたが、第一押圧経路38や迂回経路39等の数を増やし、これらを繰り返し設けることで、3回以上に小分けして噴出させることも可能である。仮に、3回に小分けして噴出させるべく、第一押圧経路及び迂回経路を合計2個設ける場合、第一押圧経路におけるシリンジの軸線を周回する向きへの傾斜は、一つ目二つ目とで逆方向に周回するようにすることも可能である。更に、孔として形成した第一押圧経路終了部、迂回経路開始部、及び第二押圧経路終了部を、溝部として形成した第一押圧経路開始部、迂回経路終了部、及び第二押圧経路開始部よりも深さが深い溝(外周面側に向かってより凹む溝)として形成してもよい。

0041

本発明によれば、内容液を小分けにして所定の量で噴出することができるとともに、小分けして噴出する間でプランジャーを特別に操作する必要がないため、噴出させる際の操作が簡単になる、新規のシリンジ型噴出容器を提供することができる。

0042

10シリンジ型噴出容器
20噴出部
21パイプ部材
21a小径部
21b 大径部
21cフランジ部
22スピンエレメント
22a 筒状部
22b切り欠き部
22c 拡径部
22d 開口
22e 溝部
22f 溝部(スピン溝)
23ノズル
23a周壁部
23b頂壁部
23c 噴出口
24カバー
25ピストン
30 シリンジ
31胴部
32先端筒部
33装着筒部
33aねじ部
34指掛け部
34a 中央部
34b後端側フランジ
34c 先端側フランジ
35内向きガイド部
36導入経路
36a 凸部
37案内経路
38 第一押圧経路
38a 第一押圧経路開始部
38b 第一押圧経路終了部
39迂回経路
39a 迂回経路開始部
39b 迂回経路終了部
40 第二押圧経路
40a 第二押圧経路開始部
40b 第二押圧経路終了部
41帰還経路
41a 傾斜面
50プランジャー
51先端軸
52 孔
53弾性部
54突起
55 連結部
56基体部
57外向きガイド部
58 操作部
F内容液
Ka 第一押圧経路の開始端
Kb 第一押圧経路の終了端(迂回経路の開始端)
Kc 迂回経路の終了端(第二押圧経路の開始端)
Kd 第二押圧経路の終了端
M シリンジの軸線
N プランジャーの軸線
T1内部通路
T2分岐通路
T3通路
T4 合流通路

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