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技術 魚類用飼料

出願人 ソマール株式会社
発明者 松本拓矩秋山亜希子上田佳宏
出願日 2014年1月30日 (7年8ヶ月経過) 出願番号 2014-016139
公開日 2015年8月3日 (6年2ヶ月経過) 公開番号 2015-139445
状態 特許登録済
技術分野 特定動物用飼料 飼料(2)(一般)
主要キーワード フタ付き マグロ類 金属元素含有量 マス類 粉砕試料 サケ類 ヤマメ 養殖魚介類
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年8月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

本発明は、魚類免疫機能を高めるだけでなく、食品としてヒトの健康に有用な無機質豊富であり、体内に有害な重金属蓄積していない魚類を育てることができる魚類用飼料を提供する。

解決手段

マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物飼料全質量に対して0.1〜10質量%含有する魚類用飼料であり、この飼料を魚類が摂取することにより、魚類は健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄できることを特徴とする魚類用飼料である。

概要

背景

動物成長するために必要とされる主な栄養素たんぱく質、脂質、炭水化物ビタミン無機質である。特に無機質はビタミンとともに、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物を体内で調整する役割をもつ。

無機質には、具体例として、カルシウムリンマグネシウムなどの主要元素及び鉄、亜鉛マンガン、銅、コバルトなどの微量元素が挙げられる。これらは人体に取り込まれると骨格形成や生理機能などに関与する。

無機質はヒトの体内で作り出すことができないため、ヒトは食品などから無機質を摂取する必要があり、食品だけで健康の維持に必要とされる摂取量を摂取するのが理想的と考えられている。したがって、無機質をより多く含む食品を摂取することが望ましい。特に、魚類は無機質を多く含む食品の一つであり、魚類もまたヒトと同じように無機質を必要とし、無機質を摂取することにより免疫機能などを高めている。従来では、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄、マグネシウム等の有用な無機質が含まれる、ねじめビワの葉や粉末、ビワの綿毛等を養殖魚介類用の飼料として用いることにより、養殖魚介類の免疫性を高め、内臓等を夫にできることが知られている(特許文献1)。

ところが、健康を維持するための食品として有用な魚類には問題点もある。魚類は食物連鎖過程重金属蓄積する可能性が高いため、ヒトの健康に有害な金属元素、すなわち重金属を蓄積した魚類をヒトが摂取する可能性も高くなる。重金属とは、具体例として、クロムカドミウム、鉛、ヒ素、水銀などが挙げられる。ヒトが重金属を摂取すると、消化器官や血液を介して臓器組織に重金属が取り込まれる。人体に取り込まれた重金属は骨障害造血組織障害消化器障害呼吸器障害循環器障害などを引き起こす原因となる。このことは食の安全性に対する影響として重要な問題となっている。

概要

本発明は、魚類の免疫機能を高めるだけでなく、食品としてヒトの健康に有用な無機質が豊富であり、体内に有害な重金属を蓄積していない魚類を育てることができる魚類用飼料を提供する。マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物を飼料全質量に対して0.1〜10質量%含有する魚類用飼料であり、この飼料を魚類が摂取することにより、魚類は健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄できることを特徴とする魚類用飼料である。なし

目的

本発明の目的は、魚類の免疫機能を高めるだけでなく、食品としてヒトの健康に有用な無機質が豊富であり、体内に有害な重金属を蓄積していない魚類を育てることができる魚類用飼料、さらには魚類の体重を早期に増加させ、成長を促進する効果がある魚類用飼料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物飼料全質量に対して0.1〜10質量%含有することを特徴とする魚類用飼料

請求項2

前記マメ科植物がルイボスであることを特徴とする請求項1に記載の魚類用飼料。

請求項3

前記シソ科植物がバジルであることを特徴とする請求項1に記載の魚類用飼料。

技術分野

0001

本発明は、魚類用飼料に関する。

背景技術

0002

動物成長するために必要とされる主な栄養素たんぱく質、脂質、炭水化物ビタミン無機質である。特に無機質はビタミンとともに、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物を体内で調整する役割をもつ。

0003

無機質には、具体例として、カルシウムリンマグネシウムなどの主要元素及び鉄、亜鉛マンガン、銅、コバルトなどの微量元素が挙げられる。これらは人体に取り込まれると骨格形成や生理機能などに関与する。

0004

無機質はヒトの体内で作り出すことができないため、ヒトは食品などから無機質を摂取する必要があり、食品だけで健康の維持に必要とされる摂取量を摂取するのが理想的と考えられている。したがって、無機質をより多く含む食品を摂取することが望ましい。特に、魚類は無機質を多く含む食品の一つであり、魚類もまたヒトと同じように無機質を必要とし、無機質を摂取することにより免疫機能などを高めている。従来では、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄、マグネシウム等の有用な無機質が含まれる、ねじめビワの葉や粉末、ビワの綿毛等を養殖魚介類用の飼料として用いることにより、養殖魚介類の免疫性を高め、内臓等を夫にできることが知られている(特許文献1)。

0005

ところが、健康を維持するための食品として有用な魚類には問題点もある。魚類は食物連鎖過程重金属蓄積する可能性が高いため、ヒトの健康に有害な金属元素、すなわち重金属を蓄積した魚類をヒトが摂取する可能性も高くなる。重金属とは、具体例として、クロムカドミウム、鉛、ヒ素、水銀などが挙げられる。ヒトが重金属を摂取すると、消化器官や血液を介して臓器組織に重金属が取り込まれる。人体に取り込まれた重金属は骨障害造血組織障害消化器障害呼吸器障害循環器障害などを引き起こす原因となる。このことは食の安全性に対する影響として重要な問題となっている。

先行技術

0006

特開2009−232283号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の目的は、魚類の免疫機能を高めるだけでなく、食品としてヒトの健康に有用な無機質が豊富であり、体内に有害な重金属を蓄積していない魚類を育てることができる魚類用飼料、さらには魚類の体重を早期に増加させ、成長を促進する効果がある魚類用飼料を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を魚類用飼料に添加することにより、その飼料を摂取した魚類が健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。

0009

(1)マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物を飼料全質量に対して0.1〜10質量%含有することを特徴とする魚類用飼料。

0010

(2)前記マメ科植物がルイボスであることを特徴とする(1)に記載の魚類用飼料。

0011

(3)前記シソ科植物がバジルであることを特徴とする(1)に記載の魚類用飼料。

発明の効果

0012

本発明は、マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物を用いた魚類用飼料である。この飼料を魚類が摂取することにより、魚類は健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄するため、有害な重金属の蓄積が抑制された魚類をヒトが摂取できるようになり、魚類用飼料として非常に有用である。さらに、魚類は早期に体重を増加できるため、成長を促進する効果に優れる。

実施例

0013

本発明の魚類用飼料はマメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物を含有するものである。

0014

前記マメ科植物は、具体例として、ルイボス、大豆、えんどう豆、落花生エンジュ甘草などが挙げられる。健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄する効果が顕著となるため、ルイボスを用いることが特に好ましい。

0015

前記シソ科植物は、具体例として、バジル、シソエゴマミントセージマジョラムオレガノタイムレモンバームなどが挙げられる。健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄する効果が顕著となるため、バジルを用いることが特に好ましい。

0016

前記マメ科植物とシソ科植物との配合割合は、質量比でマメ科植物を1とした場合に、シソ科植物は0.1以上、さらには0.5以上が特に好ましい。また、質量比でマメ科植物を1とした場合に、シソ科植物は10以下、さらには2.0以下が特に好ましい。この範囲においてマメ科植物とシソ科植物を配合することにより、健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄する効果が得やすくなる。

0017

本発明においては、マメ科植物の粉末及びシソ科植物の粉末を使用することができる。マメ科植物の粉末及びシソ科植物の粉末を作製する方法は特に限定をせず、任意に選択することができる。使用する植物は全草もしくは各部位いずれを用いてもよい。各部位の具体例として、花、がく、種子、果実、葉、枝、樹皮、根などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。種子や果実を用いる場合には、油分を減らすためにあらかじめ脱脂処理を行うとよい。取り扱い易さや入手し易さを重視する場合には葉を用いることが特に好ましい。使用する植物の状態は特に限定をせず、任意のものを適宜選択することができる。

0018

また、本発明においては、マメ科植物の抽出物及びシソ科植物の抽出物を使用することもできる。抽出する方法は特に限定をせず、任意に選択することができる。具体例として、搾取や溶媒による抽出などが挙げられる。使用する植物は全草もしくは各部位いずれを用いてもよい。各部位の具体例として、花、がく、種子、果実、葉、枝、樹皮、根などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。

0019

マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物は、必要に応じて、脱臭や脱色などの精製処理を加えてもよい。精製する方法は特に限定をせず、任意に選択することができる。

0020

前記魚類用飼料の基本成分は特に限定されず、一般に使用されている魚類用飼料を用いることができる。特にこの魚類用飼料に含まれる脂質には、初めから原料に含まれていた油脂類だけでなく、飼料を調製するときに添加する油脂類も含まれる。この油脂類は、具体例として、なたね油大豆油コーン油パーム油ひまし油豚脂牛脂魚油鯨油などから選ばれた1種又は2種以上の混合油を用いる。

0021

また、魚類用飼料には脂質以外にも、たんぱく質、炭水化物、ビタミン、無機質などを配合してもよい。また、適宜必要に応じて、従来慣用されている添加剤を使用することができる。具体例として、抗酸化剤、防かび剤、粘結剤乳化剤誘引剤賦形剤などが挙げられる。

0022

本発明の魚類用飼料が対象とする魚類については、海水魚又は淡水魚いずれのものでもよい。具体例として、マグロ類ブリ類アジ類、サバ類、イワシ類、マダイヒラメトラフグウナギサケ類マス類アユコイヤマメフナなどが挙げられる。

0023

本発明において、マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料用添加物は、魚類用飼料全質量に対して0.1〜10質量%を添加することが好ましい。この範囲にて添加することにより、健康に有害とされる重金属を選択的に体外へ排泄する効果が得られる。

0024

次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。

0025

[粉末の作製]
[粉末1]
バジル(アメリカ産)の葉の乾燥物乳鉢及び乳棒を用いてすりつぶした後、ふるいを用いて異物を取り除き、粉末1を得た。

0026

[粉末2]
ルイボスの乾燥粉末フリカ産)をそのまま用いて粉末2とした。

0027

[飼料用添加物の作製]
粉末1及び2を質量比で1:1となるように量り取り、混合粉末を調製し、飼料用添加物とした。

0028

[魚類用飼料の作製]
[実施例]
飼料用添加物を表1に示す添加量にて飼料(キョーリンフード工業社製、商品名「ひかりメダカフレーク」)と混合し、フタ付き容器に入れて全体が均一になるまで手で振り混ぜた。その混合物10gにイオン交換水1mlを注入し、乳鉢及び乳棒を用いて十分に混練後、室温にて24時間乾燥させた。得られた混合物を魚類用飼料とした。
ただし、飼料用添加物の添加量は給餌する魚類の体重1gに対して、約0.4mgとなるように調製した。

0029

[比較例]
飼料用添加物を混合せず、飼料をそのまま用いて魚類用飼料とした。

0030

飼育方法
水18lを満たした水槽平均体重1.3gの和金を10尾ずつ放養し、自然水温にて1日間飼育した後、水槽へ墨汁(不易工業社製、商品名「書道用液彩 VS6」)200μlを分散させ、自然水温にて7日間飼育した。得られた魚類用飼料は、墨汁投入後より1日1回和金10尾に対して0.1gを給餌した。
墨汁は不純物を含む汚濁した水質再現するために使用した。

0031

金属元素含有量の測定]
給餌期間後に魚体から内臓を取り除き、内臓を取り除いた魚体のみ(以下、魚体という。)を測定部位とした。得られた魚体について、クロム、カルシウム含有量高周波誘導結合プラズマ発光分光質量分析法により測定し、臭素含有量蛍光X線分析法によって測定した。測定方法は以下に示す。また、評価結果を表1に示す。

0032

[高周波誘導結合プラズマ発光分光質量分析法]
得られた魚体を真空乾燥し、乳鉢及び乳棒を用いて粉砕後、粉砕試料0.01gを硝酸5mlに分散した後、220℃にて30分間マイクロウェーブ分解装置を用いて処理し、50mlに定量した。定量した試料について、高周波誘導結合プラズマ発光分光質量分析装置(横河アナリティカルステムズ社製、商品名「HP−450」)を用いてクロム、カルシウム含有量を測定した。

0033

[蛍光X線分析法]
得られた魚体を真空乾燥し、乳鉢及び乳棒を用いて粉砕後、粉砕した試料を蛍光X線分析装置島津製作所社製、商品名「Rayny EDX−720」)を用いて臭素含有量を測定した。

0034

0035

表1より、実施例の魚類用飼料を用いて飼育した和金の金属元素含有量は比較例に比べてクロムでは数値が減少、カルシウム及び臭素では数値が変化しないことがわかる。
したがって、本発明の魚類用飼料は、マメ科植物又はその抽出物及びシソ科植物又はその抽出物を有効成分とする飼料添加物を用いた魚類用飼料であるため、クロムなどの健康に有害とされる重金属を選択的に体外に排泄し、重金属の蓄積を抑制することがわかる。

0036

漁業分野において、健康な魚類を飼育するための魚類用飼料として有用である。

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