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技術 画像形成装置

出願人 株式会社リコー
発明者 小林壯行野田浩司加藤知己大橋幹夫
出願日 2014年4月24日 (6年6ヶ月経過) 出願番号 2014-089818
公開日 2015年7月23日 (5年4ヶ月経過) 公開番号 2015-131477
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) 付属装置、全体制御
主要キーワード 弁容器 装置本体周辺 振動影響 復元状態 伸び状態 所定下限 液体駆動 復元量
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

キャリッジ走査で送液ポンプを駆動するときにキャリッジに対する負荷を低減できる画像形成装置の提供。

解決手段

インクカートリッジ4と送液ポンプ5とを通じる第1液体供給路6と、送液ポンプ5とサブタンク2を通じる第2液体供給路7とを備え、送液ポンプ5は、キャリッジ走査方向で復元可能に変形可能な部分となるベローズ部51を有し、キャリッジ3の走査でベローズ部51が収縮して液体送出吸引を行い、第1液体供給路6の流体抵抗は第2液体供給路7の流体抵抗よりも大きく、送液ポンプ5が送液を行うときにサブタンク2側への送液量がインクカートリッジ4側への送液量よりも多くなる。

概要

背景

プリンタファクシミリ複写装置プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてのインクジェット記録装置が知られている。

このような画像形成装置において記録ヘッドの液体を供給する液体供給装置として、例えば、液滴を吐出する記録ヘッドに供給する液体を一時的に貯留するサブタンクと、サブタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、メインタンクからサブタンクに通じる液体供給路と、メインタンクからサブタンクに液体を送液する送液ポンプ(送液手段)などを備えるものが知られている。

従来、液体供給路のメインタンク側に液体駆動部を設け、液体駆動部を記録ヘッドの移動によって駆動することで、液体駆動部専用の駆動源を持たないで送液ができるように構成としたものが知られている(特許文献1)。

概要

キャリッジ走査で送液ポンプを駆動するときにキャリッジに対する負荷を低減できる画像形成装置の提供。インクカートリッジ4と送液ポンプ5とを通じる第1液体供給路6と、送液ポンプ5とサブタンク2を通じる第2液体供給路7とを備え、送液ポンプ5は、キャリッジ走査方向で復元可能に変形可能な部分となるベローズ部51を有し、キャリッジ3の走査でベローズ部51が収縮して液体の送出吸引を行い、第1液体供給路6の流体抵抗は第2液体供給路7の流体抵抗よりも大きく、送液ポンプ5が送液を行うときにサブタンク2側への送液量がインクカートリッジ4側への送液量よりも多くなる。

目的

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャリッジ走査で送液を行うときのキャリッジに対する負荷を低減することを目的とする

効果

実績

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請求項1

液滴を吐出する記録ヘッドと、前記吐出ヘッドに供給する液体を一時的に貯蔵するサブタンクと、前記記録ヘッドとサブタンクを搭載した走査可能なキャリッジと、前記サブタンクに供給する前記液体を収容するメインタンクと、前記メインタンクから前記サブタンクへ前記液体を送液する送液手段と、前記メインタンクと前記送液手段とを通じる第1液体供給路と、前記送液手段と前記サブタンクを通じる第2液体供給路と、を備え、前記送液手段は、キャリッジ走査方向で復元可能に変形可能な部分を有し、前記キャリッジの走査で、前記変形可能な部分が収縮し、又は伸長後復元することで内部容積が変化して、液体の送出を行い、前記第1液体供給路の流体抵抗は前記第2液体供給路の流体抵抗よりも大きく、前記送液手段が送液を行うときに前記サブタンク側への送液量が前記メインタンク側への送液量よりも多くなることを特徴とする画像形成装置

請求項2

前記第1液体供給路及び前記第2液体供給路は液体の流れの方向と直交する方向の断面積が同じで、前記第1液体供給路の長さが前記第2液体供給路の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記送液手段は、前記キャリッジに搭載され、装置本体側に設けられた本体側押し当て部に押し付けられる押し付け部を有し、前記キャリッジが前記本体側押し当て部側に向かって走査されることで、前記送液手段の前記押し付け部が前記本体側押し当て部に押し付けられ、前記変形可能な部分が縮んで内部容積が減少することで送液が行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記第2液体供給路には、前記サブタンク側から前記送液手段側への液体の流れを阻止する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項5

前記サブタンクには、前記サブタンク内の圧力が所定の負圧よりも大きくなったときに開き、所定の負圧以下になったときに閉じる開閉弁を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項6

画像形成を行っていないときに、前記キャリッジを走査して前記送液手段による送液を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項7

画像形成動作を終了した後、前記キャリッジを走査して前記送液手段による送液を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項8

前記記録ヘッドから吐出して消費された液体消費量計測し、前記計測結果が予め定めた所定量よりも大きくなったときに、前記送液手段による送液を行う動作を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項9

前記送液手段の前記変形可能な部分には検知片部が設けられ、装置本体側には前記検知片部を検知する検知手段を有し、前記検知手段にて前記検知片部を検知したときの前記キャリッジ位置の変化量から前記メインタンク内液体残量を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項10

前記送液手段による送液を行った後に前記キャリッジの走査を行うとき、前記検知手段によって前記検知片部を検知したときの前記キャリッジ位置の検出を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項11

前記検知手段は、キャリッジ走査方向において、前記送液手段による送液を行う方向に前記キャリッジを走査させるとき、前記送液手段の押し付け部が前記本体側押し当て部に当たる前に前記検知片部を検知可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項8又は9記載の画像形成装置。

請求項12

前記メインタンク内に液体がある状態で前記キャリッジを走査して前記送液手段による送液を行った後、前記送液手段による送液を行う方向に前記キャリッジを走査させるときに、前記検知手段によって前記検知片部を検知したときに前記キャリッジ位置を検出して記憶し、前記記憶したキャリッジ位置と画像形成中に前記検知手段で前記検知片部を検知したときのキャリッジ位置との差を前記変化量として検出することを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項13

前記キャリッジを走査して前記送液手段による送液を行った後、前記送液手段による送液を行う方向に前記キャリッジを走査させ、前記検知手段によって前記検知片部を検知したときに前記キャリッジ位置を検出して記憶し、所定回数前記キャリッジ位置を記憶した後、前記所定回数のキャリッジ位置間の最大変化量が、ニアエンド状態に対応する予め定めた第1所定量より小さいときに、記憶した前記キャリッジ位置の少なくともいずれかを前記メインタンク内に液体残量がある状態のキャリッジ位置とし、前記メインタンク内に液体残量がある状態の前記記憶したキャリッジ位置と画像形成中に前記検知手段で前記検知片部を検知したときのキャリッジ位置との差を前記変化量として検出することを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。

請求項14

前記記憶したキャリッジ位置と画像形成中に前記検知手段で前記検知片部を検知したときのキャリッジ位置との変化量が、エンド状態に対応する予め定めた第2所定量よりも大きいときに、前記メインタンク内の液体残量がエンド状態になったと判別し、前記第2所定量よりも小さい、ニアエンド状態に対応する予め定めた第1所定量より大きいときに、前記メインタンク内の液体残量がニアエンド状態になったと判別することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。

請求項15

前記記憶したキャリッジ位置と画像形成中に前記検知手段で前記検知片部を検知したときのキャリッジ位置との変化量が、エンド状態に対応する予め定めた第2所定量より大きいときに、前記メインタンク内の液体残量がエンド状態になったと判別することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。

請求項16

画像形成動作中にエンド状態と判別したときには、画像形成動作を停止し、再度、前記キャリッジ位置を検出してエンド状態か否かを判別する動作を行うことを特徴とする請求項14又は15に記載の画像形成装置。

請求項17

液滴を吐出する記録ヘッドと、前記吐出ヘッドに供給する液体を一時的に貯蔵するサブタンクと、前記記録ヘッドとサブタンクを搭載した走査可能なキャリッジと、前記サブタンクに供給する前記液体を収容するメインタンクと、前記メインタンクから前記サブタンクへ前記液体を送液する送液手段と、前記メインタンクと前記送液手段とを通じる第1液体供給路と、前記送液手段と前記サブタンクを通じる第2液体供給路と、を備え、前記送液手段と前記第2液体供給路とをつなぐ部分又は前記第2液体供給路内に弁手段を有し、前記弁手段は、内部流路を有する弁容器と、前記弁容器内に移動可能に配置され、前記内部流路を開閉する弁体となる台座部材と、前記台座部材を貫通して設けられた流路を開閉する封止弁と、前記台座部材が前記内部流路を閉じる方向に前記台座部材を加圧する加圧手段と、を有し、前記送液手段から前記サブタンク側に送液するときには、送液圧力によって前記封止弁が前記台座部材の前記流路を開放して、前記送液手段から前記サブタンク側に前記台座部材の前記流路を通じて送液可能となり、前記弁手段の前記台座部材と前記サブタンク側との間の圧力が所定圧よりも大きくなったときには、前記台座部材が前記加圧手段の加圧力に抗して前記弁容器の内部流路を開放する方向に移動して、前記サブタンク側から液体が前記台座部材の上流側に逆流可能な状態となることを特徴とする画像形成装置。

請求項18

前記送液手段は、キャリッジ走査方向で復元可能に変形可能な部分を有し、前記キャリッジの走査で、前記変形可能な部分が収縮し、又は伸長後復元することで内部容積が変化して、液体の送出を行い、前記第1液体供給路の流体抵抗は前記第2液体供給路の流体抵抗よりも大きく、前記送液手段が送液を行うときに前記サブタンク側への送液量が前記メインタンク側への送液量よりも多くなることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。

請求項19

前記加圧手段は、前記送液手段の変形可能な部分が伸長している状態のときよりも収縮している状態のときの方が前記台座部材に対する加圧力が大きくなり、前記送液手段の変形可能な部分が収縮しているとき、前記弁手段の前記台座部材と前記サブタンクとの間の圧力が第1所定圧よりも大きいときには、前記台座部材が前記内部流路を閉じた状態になり、前記前記送液手段の変形可能な部分が伸長しているとき、前記弁手段の前記台座部材と前記サブタンクとの間の圧力が第2所定圧よりも大きいときには、前記台座部材が前記内部流路を開いた状態になり、前記第1所定圧は前記第2所定圧よりも大きいことを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。

請求項20

前記弁手段は、高さ方向において、上側又は下側で、前記弁容器の前記内部流路の内壁面と前記台座部材の外周面との間に開口部が設けられていることを特徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。

請求項21

液滴を吐出する記録ヘッドと、前記吐出ヘッドに供給する液体を一時的に貯蔵するサブタンクと、前記記録ヘッドとサブタンクを搭載した走査可能なキャリッジと、前記サブタンクに供給する前記液体を収容するメインタンクと、前記メインタンクから前記サブタンクへ前記液体を送液する送液手段と、前記メインタンクと前記送液手段とを通じる第1液体供給路と、前記送液手段と前記サブタンクを通じる第2液体供給路と、を備え、前記送液手段と前記第2液体供給路とをつなぐ部分又は前記第2液体供給路内に弁手段を有し、前記弁手段は、第1流路と、前記第1流路を開閉する封止弁と、前記封止弁で開閉されない第2流路と、を有し、前記第2流路の流体抵抗は、前記第1流路の流体抵抗よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出するヘッドを備える画像形成装置に関する。

背景技術

0002

プリンタファクシミリ複写装置プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてのインクジェット記録装置が知られている。

0003

このような画像形成装置において記録ヘッドの液体を供給する液体供給装置として、例えば、液滴を吐出する記録ヘッドに供給する液体を一時的に貯留するサブタンクと、サブタンクに供給する液体を収容するメインタンクと、メインタンクからサブタンクに通じる液体供給路と、メインタンクからサブタンクに液体を送液する送液ポンプ(送液手段)などを備えるものが知られている。

0004

従来、液体供給路のメインタンク側に液体駆動部を設け、液体駆動部を記録ヘッドの移動によって駆動することで、液体駆動部専用の駆動源を持たないで送液ができるように構成としたものが知られている(特許文献1)。

先行技術

0005

特開2012−510287号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、液体駆動部がメインタンク(液体貯留部)側に設けられており、サブタンクまでの液体供給流路が長く、液体貯留部からサブタンクまで送液(供給)するために大きな加圧力を必要とし、記録ヘッドを搭載するキャリッジに対する負荷が大きくなるなどの課題がある。

0007

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャリッジ走査で送液を行うときのキャリッジに対する負荷を低減することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記吐出ヘッドに供給する液体を一時的に貯蔵するサブタンクと、
前記記録ヘッドとサブタンクを搭載した走査可能なキャリッジと、
前記サブタンクに供給する前記液体を収容するメインタンクと、
前記メインタンクから前記サブタンクへ前記液体を送液する送液手段と、
前記メインタンクと前記送液手段とを通じる第1液体供給路と、
前記送液手段と前記サブタンクを通じる第2液体供給路と、を備え、
前記送液手段は、キャリッジ走査方向で復元可能に変形可能な部分を有し、前記キャリッジの走査で、前記変形可能な部分が収縮し、又は伸長後復元することで内部容積が変化して、液体の送出を行い、
前記第1液体供給路の流体抵抗は前記第2液体供給路の流体抵抗よりも大きく、前記送液手段が送液を行うときに前記サブタンク側への送液量が前記メインタンク側への送液量よりも多くなる
構成とした。

発明の効果

0009

本発明によれば、キャリッジ走査で送液を行うときのキャリッジに対する負荷を低減することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の第1実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第2実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第3実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同じく送液ポンプの動作説明に供する模式的説明図である。
本発明の第4実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第5実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同じくサブタンクの模式的説明図である。
本発明の第6実施形態における送液動作位置の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第7実施形態における送液動作の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第8実施形態における送液動作の説明に供するフロー図である。
本発明の第9実施形態における送液動作の説明に供するフロー図である。
本発明の第10実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本実施形態におけるインク残量検出動作におけるインク残量有り状態のキャリッジ位置検出動作の説明に供する模式的説明図である。
同じく送液動作の説明に供する模式的説明図である。
同じくキャリッジ位置検出動作の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第11実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第12実施形態の説明に供する模式的説明図である。
本発明の第13実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同じく変形可能な部分の縮み量と負圧の関係の説明図である。
同じくインク残量とフィラ検知時のキャリッジ位置の説明図である。
本発明の第14実施形態の説明に供する説明図である。
本発明の第15実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同実施形態におけるインク残量検出動作の説明に供するフロー図である。
同じく図23に続く処理の説明に供するフロー図である。
本発明の第16実施形態におけるインク残量検出動作で使用するキャリッジ位置の記憶の説明に供するフロー図である。
本発明の第17実施形態におけるインク残量検出動作の説明に供するフロー図である。
本発明の第18実施形態におけるインク残量検出動作の説明に供するフロー図である。
本発明の第19実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同実施形態における弁手段である複合弁の説明図である。
同実施形態の複合弁の動作説明に供する説明図である。
本発明の第20実施形態の説明に供する模式的説明図である。
同実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。
同実施形態の送液手段及び複合弁の動作説明に供する説明図である。
本発明の第21実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。
本発明の第22実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。
本発明の第23実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。
本発明の第24実施形態の説明に供する送液手段及び弁部分の模式的説明図である。
同実施形態の作用説明に供する模式的説明図である。
同じく作用説明に供する模式的説明図である。

実施例

0011

以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。図1は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0012

この画像形成装置は、用紙などに液滴を吐出する液体吐出ヘッドから構成された記録ヘッド1と、記録ヘッド1に供給する液体を一時的に貯蔵(貯留)するサブタンク(ヘッドタンク)2とを搭載したキャリッジ3を備えている。キャリッジ3は、キャリッジ走査方向に走査可能(移動可能)に設けられている。

0013

画像形成装置本体(以下、装置本体という。)側には、サブタンク2に供給する液体を収容するメインタンクであるインクカートリッジ4を備えている。インクカートリッジ4は、装置本体に対して着脱可能に装着される。

0014

そして、キャリッジ3には、インクカートリッジ4からサブタンク2に液体を送液する送液手段である送液ポンプ(供給ポンプ)5が搭載されている。

0015

この送液ポンプ5とインクカートリッジ4との間はチューブで構成される第1液体供給路6によって通じている。なお、インクカートリッジ4にはインク導入口41が設けられて第1液体供給路6がインク導入口41に接続されている。

0016

また、送液ポンプ5とサブタンク2との間はチューブで構成される第2液体供給路7によって通じている。

0017

送液ポンプ5はベローズ型ポンプであり、内部に液体を収容するポンプケース部が、キャリッジ走査方向(矢印A,B方向)で復元可能に変形可能な部分であるベローズ部51で形成されている。

0018

この送液ポンプ5は、ベローズ部51のキャリッジ走査方向の一方側が固定部52に取付けられ、他方側が押し付け部を兼ねるキャリッジ走査方向に移動可能な可動部53に取付けられている。

0019

一方、装置本体側には、キャリッジ3が矢印A方向に移動されたときに、送液ポンプ5の可動部53が当たって押し付けられる本体側押し当て部101が設けられている。

0020

ここで、キャリッジ3が矢印A方向に移動されて送液ポンプ5の可動部53が本体側押し当て部101に当たって押し付けられることで、送液ポンプ5の可動部53が矢印A方向と反対方向(矢印B方向)に押される。これにより、ベローズ部51が収縮して内部容積が減少することで、送液ポンプ5から内部液体の送出が行われる。

0021

そして、キャリッジ3が矢印A方向と反対の矢印B方向に移動すると、送液ポンプ5の可動部53が本体側押し当て部101から離れる。これにより、ベローズ部51が復元して内部容積が増加することで、送液ポンプ5への液体の吸引が行われる。

0022

このようにして、送液ポンプ5は、キャリッジ3の走査で復元可能に変形可能な部分(ここでは上記ベローズ部51)が変形されることで、内部容積が変化して、液体の送出と吸引を行う。

0023

ここで、送液ポンプ5とインクカートリッジ4とを通じる第1液体供給路6の流体抵抗は、送液ポンプ5とサブタンク2とを通じる第2液体供給路7の流体抵抗よりも大きくしている。

0024

ここでは、第1液体供給路6及び第2液体供給路7は、同じチューブで形成して液体の流れ方向と直交する方向の断面積を同じ(ほぼ同じを含む)とし、第1液体供給路6の長さを第2液体供給路7より長くして、第1液体供給路6の流体抵抗を第2液体供給路7の流体抵抗よりも大きくしている。

0025

この場合、送液ポンプ5をキャリッジ3に搭載することで、簡単な構成で、第1液体供給路6の長さを第2液体供給路7より長く(流体抵抗を大きく)することができる。

0026

このように構成したので、図1(a)に示すように、キャリッジ3が矢印A方向に走査されて、図1(b)に示すように、送液ポンプ5の可動部53が本体側押し当て部101に当たって押し付けられる。

0027

そして、キャリッジ3の更なる矢印A方向への移動によって、可動部53が矢印A方向と反対方向に移動して、ベローズ部51が縮み、内部容積が減少することで、送液ポンプ5からサブタンク2に対して内部液体の送出が行われる。

0028

このとき、第1液体供給路6の流体抵抗が第2液体供給路7の流体抵抗よりも大きいので、第2液体供給路7が通じるサブタンク2側への送液量がインクカートリッジ4(メインタンク)側への送液量よりも多くなる。

0029

ここで、サブタンク2側へのインク送液量は、キャリッジ3が1往復する間に記録ヘッド1から吐出される吐出量よりも多い所定送液量が必要となる。そして、送液ポンプ5からサブタンク2へ所定送液量を送液するために必要な送液圧力が必要となる。

0030

所定送液量を送液するのに必要な送液圧力は、送液する供給路の流体抵抗によって異なる。供給路の流体抵抗が大きいほど送液圧力は大きくする必要があり、供給路の液体抵抗が小さいほど送液圧力は小さくて済むことになる。

0031

ここで、供給路の流体抵抗は、例えば供給路の流路内断面積を大きく、又は、供給路の流路長を短くすることで、流体抵抗は小さくなる。

0032

しかしながら、供給路の流路内断面積を大きくすると、供給路内のインクは供給路内周全体に張力を張れず、メニスカスを形成できなくなる問題がある。メニスカスが形成できないと、供給路内に空気とインクの層が形成され、供給路内に混入した空気は供給路に貯留され、供給路内のインクを増粘させたり、インクを固着させたりする原因となる。

0033

また、画像形成装置周辺温度変化により供給路内に貯留した空気が膨張、収縮したりすることで、供給路内の圧力が変化し、吐出ヘッドからインク漏れを起こしたり、空気を混入させたりする原因となる。

0034

また、供給路内断面積が大きいと、インクの送液の流れが同一方向に均一に流れず、乱流が発生し、送液効率が低下する原因となる。

0035

そのため、供給路断面積を大きくして流体抵抗を小さくすることは限界がある。

0036

本実施形態では、送液ポンプ5をキャリッジ3上に搭載することで、送液ポンプ5を装置本体側に設置したときよりも、送液ポンプ5からサブタンク2までの供給チューブで構成する第2液体供給路7の流体抵抗を小さくすることができる。

0037

これにより、小さい送液圧力で所定送液量を送液することができ、キャリッジ走査で送液を行うときに、キャリッジに対する負荷を低減できる。また、送液圧力が大きいときに生じる、供給路からインクが漏れて、画像形成装置を破損させたり、画像形成装置外にインクが漏れたりする問題がなくなる。

0038

次に、本発明の第2実施形態について図2を参照して説明する。図2は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0039

本実施形態では、送液ポンプ5としてピストンポンプを使用している。送液ポンプ5は、液体収容部を形成するポンプケース部54のキャリッジ走査方向の一方側の開口を、主走査方向で復元可能に変形可能な壁部55で閉じている。そして、壁部55に押し付け部を構成するロッド部56を取り付け、ロッド部56を外方に加圧する復元ばね57を設けている。

0040

この送液ポンプ5は、キャリッジ3が走査して本体側押し当て部101にロッド部56が当たって押し付けられ、相対的にロッド部56が押されることで、壁部55がポンプケース部54内方に押し込まれて内部容積が減少し、内部液体が送出される。

0041

そして、キャリッジ3が矢印A方向と逆方向に走査されて、本体側押し当て部101とロッド部56が離間することで、復元バネ57によって内部容積が拡大する方向に変化し、内部への液体の吸引が行われる。

0042

このように構成しても、前記第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。

0043

次に、本発明の第3実施形態について図3及び図4を参照して説明する。図3は同実施形態の説明に供する模式的説明図、図4は同じく送液ポンプの動作説明に供する模式的説明図である。

0044

本実施形態の送液ポンプ5は、初期状態で捩じられて収縮状態に形成され、伸長されたときに復元可能に変形可能な捩じれ部58を有している。捩じれ部58は、内部に液体が通じる流路58aが形成され、一端部側に押し付け部を兼ねる可動部53が設けられ、他端部側は固定部52となっている。

0045

この送液ポンプ5は、図4(a)に示すように、可動部53が本体側押し当て部102に当たっていないとき、復元力によって捩じれ部58は捩じれた状態にあって流路58aが閉じられている(図中に×印を付して示す)。

0046

そして、キャリッジ3が矢印B方向に走査することで、可動部53が本体側押し当て部102に当たって押し付けられる。更なるキャリッジ3の走査によって、図4(b)に示すように、捩じれ部58が伸びて、内部の流路58aが開放され、流路58a内にインクが吸引される。

0047

その後、キャリッジ3が矢印B方向と逆方向に走査されることで、可動部53が本体側押し当て部102から離間し、捩じれ部58が元の捩じれ形状に戻って縮み、内部流路58a内のインクがサブタンク2側に送出される。

0048

つまり、本実施形態は、捩じれ部58が伸長後収縮することで、液体の送出が行われる。

0049

このように構成しても、前記第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。

0050

次に、本発明の第4実施形態について図5を参照して説明する。図5は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0051

本実施形態では、送液ポンプ5とサブタンク2との間を通じる第2液体供給路7の途中に、サブタンク2側から送液ポンプ5側への液体の流れを阻止する逆止弁8を設けている。一方、送液ポンプ5とインクカートリッジ4との間を通じる第1液体供給路6には逆止弁を設けていない。

0052

これにより、第1液体供給路6と第2液体供給路7との流体抵抗差でサブタンク2側に送液された液体が送液ポンプ5側に逆流することが阻止され、効率的な送液が可能になる。

0053

この場合、第1液体供給路6の流体抵抗を大きくして、第1液体供給路6と第2液体供給路7との流体抵抗差によって送液を行っているので、第1液体供給路6への逆流が低減され、第1液体供給路6側には逆止弁を設ける必要がない。

0054

次に、本発明の第5実施形態について図6及び図7を参照して説明する。図6は同実施形態の説明に供する模式的説明図、図7は同じくサブタンクの模式的説明図である。

0055

本実施形態のサブタンク2は、記録ヘッド1による液体消費(ここでは、インク消費)に伴う内部の負圧増大と液体供給による負圧低下に応じて自動的に開閉する自動開閉弁を備えるものである。

0056

つまり、図7に示すように、サブタンク2は、第2液体供給路7とつながる正圧室121と、正圧室121とは隔壁123により隔たれ、記録ヘッド1とつながる負圧室122とを有している。そして、隔壁123の一部には、正圧室121と負圧室122との間を開閉する自動開閉弁124を備えている。

0057

自動開閉弁124は、記録ヘッド1からインクを吐出し、サブタンク2内のインク量が減少し、負圧室122内の負圧力が大きくなり、所定のインク量よりも少なくなったとき(所定圧よりも強負圧になったとき)には開弁する。自動開閉弁124が開弁することで負圧室122よりも正圧力の高い正圧室121から負圧室122内にインクが流入すると共に負圧室内の負圧力が弱まり、所定のインク量よりも多くなったとき(所定圧よりも弱負圧になったとき)に、自動開閉弁124は閉弁する。

0058

この場合、自動開閉弁124が開弁した後もインク供給がされずにインク吐出が継続されると、サブタンク2内のインクが所定下限量よりも少なくなることになる。サブタンク2内のインク量が所定下限量よりも少なくなると、負圧室122の負圧が過負圧になって、記録ヘッド1のノズルから空気を吸引して吐出不良やインク漏れの原因となる可能性がある。したがって、サブタンク2内のインク量が所定下限量よりも少なくならないようにする必要がある。

0059

本実施形態では、図6に示すように、上述したように自動開閉弁124を有する複数(ここでは2つとする)のサブタンク2A、2Bと、複数のサブタンク2A、2Bに送液する複数の送液ポンプ5A、5Bを備えている。

0060

そして、2つの送液ポンプ5A、5Bの各可動部53を押し付け可能な本体側押し当て部101を配置している。

0061

ここで、例えば、一方のサブタンク2Aは、所定のインク量よりも多いインク量を有し、自動開閉弁124が閉弁状態であり、他方のサブタンク2Bは、所定のインク量よりも少ないインク量であり、自動開閉弁124が開弁状態であるとする。

0062

この状態で、キャリッジ3が走査されることによって送液ポンプ5A、5Bの各可動部53が本体側押し当て部101に当たって押し付けられる。このとき、自動開閉弁124が開弁状態のサブタンク2B側の送液ポンプ5Bからサブタンク2B側にインクが送出され、自動開閉弁124が閉弁状態のサブタンク2A側の送液ポンプ5Aからインクカートリッジ4側へインクが送出される。

0063

このように自動開閉弁を有するサブタンクを有し、メインタンクと送液ポンプ間の供給路内に逆止弁を有さない構成とすることで、サブタンク内のインク量に関わらず同時に複数の送液ポンプを駆動することが可能になる。

0064

これにより、送液ポンプを個別に駆動するための複数の本体側接触を設ける必要がなくなり、単純な構成で送液ポンプの駆動部(駆動手段)を構成することができる。

0065

次に、本発明の第6実施形態について図8を参照して説明する。図8は同実施形態における送液動作位置の説明に供する模式的説明図である。

0066

キャリッジ3上に設置した送液ポンプ5の可動部53を本体側押し当て部101に押し付けて送液動作を行うとき、送液ポンプ5の可動部53を押し付けるときの負荷が走査中のキャリッジ3の挙動に影響を与える可能性がある。

0067

そこで、非印刷領域被記録媒体が対向しない領域)にて本体側押し当て部101に対して送液ポンプ5の可動部53を押し付けて送液を行う構成としている。

0068

これにより、送液ポンプ5の可動部53を本体側押し当て部101に押し当てて押し付けるときにキャリッジ3の挙動不安定が発生しても、画質に影響が生じることがなくなる。

0069

次に、本発明の第7実施形態について図9を参照して説明する。図9は同実施形態における送液動作の説明に供する模式的説明図である。

0070

上述した第6実施形態において、キャリッジ3が毎走査ごとに非印刷領域まで走査して送液動作を行う構成にすると、送液動作を行っても、前記第5実施形態の自動開閉弁124を有するサブタンク2ではインクが送液されない場合が生じる。

0071

例えば、印刷領域よりも幅の小さい画像サイズで、少ないインク量で画像形成可能な低印字率の画像を印刷するときには、キャリッジ3が1往復走査する間に記録ヘッド1から吐出されるインク量は少なくて済む。

0072

この場合、送液動作を行うことのできるタイミングでも、サブタンク2内のインクが所定量よりも多いインク量を確保できているときには、キャリッジ3を非印刷領域まで移動させて送液動作を行っても、サブタンク2の自動開閉弁124が閉弁状態であるので、インクが送液されず無駄な動作になることがある。

0073

そこで、本実施形態では、記録ヘッド1から吐出される滴吐出量からサブタンク2の液体消費量計測する消費量計測手段を有している。

0074

そして、キャリッジ3の走査中に吐出した吐出量を計測し、計測結果から液体消費量が所定量以上になったときには、キャリッジ3を走査して送液動作を行うようにしている。

0075

例えば、キャリッジ3の走査中に記録ヘッド1から吐出して消費された液体消費量が所定量未満であるとき、つまり、サブタンク2内のインク残量が所定残量以上である場合には、図9に示すように、送液ポンプ5の押し付け部である可動部53が本体側押し当て部101に当たるまでキャリッジ3を移動せず、送液動作を行うことなく、印刷動作を継続する。

0076

これに対し、キャリッジ3の走査中に記録ヘッド1から吐出して消費された液体消費量が所定量以上であるとき、つまり、サブタンク2内のインク残量が所定残量未満になった場合には、非印刷領域までキャリッジ3を移動して、送液動作を行ってサブタンク2にインクを補充する。

0077

このように、インク供給が必要になった場合のみキャリッジが非印刷領域まで移動し、送液動作を行うことで、効率の良い画像形成動作を行うことができる。

0078

次に、本発明の第8実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態における送液動作の説明に供するフロー図である。

0079

本実施形態では、画像形成前に、画像データから予め画像を形成するために必要なインク吐出量を算出する。

0080

そして、印刷開始から送液動作可能になるまで、つまり、送液ポンプ5の可動部53を本体側押し当て部101に押し付け可能になる位置までキャリッジ3を移動走査するまでのキャリッジ走査中の吐出予定量累積吐出量)を算出する。

0081

その後、吐出予定量が予め定めた所定量以上であるか否かを判別する。

0082

このとき、吐出予定量が所定量以上でなければ、次の送液動作が可能になるまでの吐出予定量を累積して算出する。

0083

そして、次の送液動作が可能になるまでに印刷終了か否かを判別する。このとき、次の送液動作が可能になるまでに印刷終了とならなければ、吐出予定量が予め定めた所定量以上であるか否かを判別する処理に戻り、次の送液動作が可能になるまでに印刷終了となるのであれば、送液動作のタイミングを記憶して、この処理を終了する。

0084

一方、吐出予定量が所定量以上であれば、送液動作を実施し、あるいは、送液動作を予定する。その後、累積した吐出予定量をリセットする。そして、送液動作後から次の送液動作可能になるまでの吐出予定量を算出し、吐出予定量が予め定めた所定量以上であるか否かを判別する処理に戻る。

0085

つまり、本実施形態では、キャリッジ3が送液動作を行うことのできる位置まで走査した時点でのサブタンク2内のインク残量を予測して、送液動作を行うとき(タイミング)を定めるようにしている。

0086

例えば、印刷動作開始から送液動作を行う位置までキャリッジ3を走査する間に吐出する吐出予定量が所定のインク量(所定量)よりも多い場合(又は以上である場合)には、送液動作を行う。

0087

ここで、所定のインク量とは、インクを吐出することでサブタンク2内のインク消費に伴ってサブタンク2内の負圧が強負圧となって、ノズルから空気が混入してしまうインク所定下限量を下回らないように考慮した吐出可能なインク量とする。

0088

また、吐出予定量が所定のインク量よりも少ない場合(又は以下である場合)でも、次の送液動作が可能になるまでのキャリッジ往復走査中に吐出される、それまで累積した吐出予定量が所定のインク量よりも多い場合は送液動作を行う。

0089

そして、送液動作にて送液を行った後、送液動作実施までに累積した吐出予定量をリセットし、再び次の送液動作が可能になるまでの往復走査中に吐出される予定の吐出予定量を算出する。そして、算出した吐出予定量が所定のインク量よりも多い場合には、次の1往復走査後に送液動作を行う。

0090

なお、印刷動作開始前に、印刷動作時に行う全ての送液動作のタイミングを予め定めることもできるし、あるいは、印刷動作中に次の送液動作を行うタイミングを定めることもできる。

0091

次に、本発明の第9実施形態について図11を参照して説明する。図11は同実施形態における送液動作の説明に供するフロー図である。

0092

本実施形態では、印刷動作終了後にサブタンク2内のインク量に関わらず送液動作を行い、例えばサブタンク2内のインクが満タン状態となるサブタンク2の自動開閉弁124が閉じるまで送液動作を行って、印刷動作開始のときには必ずサブタンク2内が満タン状態からの印刷動作が開始されるようにしている。

0093

あるいは、破線で示すように、印刷開始前に送液動作を行った後に印刷動作を開始するようにすることもできる。

0094

これにより、印刷動作を開始するときには、常にサブタンク2が満タン状態から印刷を開始することができる。

0095

次に、本発明の第10実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0096

本実施形態は、メインタンクの液体残量を検出できるようにしたものである。

0097

つまり、本実施形態では、エンコーダシート91と、エンコーダシート91を読み取るエンコーダセンサ92とで構成された、キャリッジ3の位置(キャリッジ位置)を検出するリニアエンコーダ90を備えている。

0098

また、送液ポンプ5の可動部53には、本体側押し当て部101に押し付ける押し付け部53aと、検知片部(以下、「フィラ」という。)151とを設けている。

0099

一方、装置本体側には、送液ポンプ5のフィラ151を検知する検知センサ(以下、「フィラセンサ」又は単に「センサ」という。)103を設けている。

0100

次に、本実施形態におけるインク残量検出動作について図13ないし図15を参照して説明する。図13はインク残量有り状態のキャリッジ位置検出動作の説明に供する模式的説明図、図14は同じく送液動作の説明に供する模式的説明図、図15は同じくキャリッジ位置検出動作の説明に供する模式的説明図である。

0101

まず、図13に示すように、インクカートリッジ4内のインク残量が十分な状態(インク残量有り=液体残量有りの状態)にあるとき、キャリッジ3を矢印A方向に移動する。そして、フィラセンサ103によって送液ポンプ5のフィラ151を検知したときのキャリッジ位置(これを「キャリッジ位置Pa」とする。)をリニアエンコーダ90によって検出して、内部記憶手段に記憶保持する。

0102

なお、本実施形態では、インク残量が十分な状態にあるときに、一旦、送液動作を行って矢印A方向と逆方向(矢印B方向)に移動させた後、再度、矢印A方向に移動させてキャリッジ位置Paの検出を行っている。

0103

ここで、送液ポンプ5による送液動作は、前記実施形態でも説明したが、図14に示すように、キャリッジ3を矢印A方向に走査し、本体側押し当て部101に送液ポンプ5の押し付け部53aを押し付ける。これにより、可動部53が移動してベローズ部51が収縮することで、インクが送出される。

0104

その後、キャリッジ3を矢印A方向と逆方向(矢印B方向)に移動させると、送液ポンプ5の可動部53の押し付け部53aが本体側押し当て部101から離れ、送液ポンプ5の収縮状態になっていたベローズ部51が元の形状に戻ろうとする。

0105

このとき、サブタンク2として前述した自動開閉弁124を有する構成にあっては、ベローズ部51が元の形状に戻ろうとするとき、送液によって自動開閉弁124は閉じているので、サブタンク2側からインクを吸引することができず、インクカートリッジ4側からインクを吸引しながらベローズ部51が元の形状に戻る。

0106

同様に、前記第4実施形態で説明したように、送液ポンプ5とサブタンク2との間を通じる第2液体供給路7の途中に、サブタンク2側から送液ポンプ5側への液体の流れを阻止する逆止弁8を設けている構成にあっても、インクカートリッジ4側からインクを吸引しながらベローズ部51が元の形状に戻る。

0107

このように、送液動作後、キャリッジ3が本体側押し当て部101から離間する方向(矢印B方向)に走査しているとき、収縮状態になっていたベローズ部514が元の形状に戻ろうとする。

0108

しかしながら、インクカートリッジ4内のインク残量がないと、送液ポンプ5内にインクが吸引されないので、ベローズ部51は収縮した状態のままで元の状態には戻らない。

0109

そうすると、送液後にキャリッジ3を矢印B方向に移動して戻した後、再度、図15に示すように、キャリッジ3を矢印A方向に移動するとき、記憶しているキャリッジ位置Paよりも本体側押し当て部101側のキャリッジ位置で、フィラセンサ103によって送液ポンプ5のフィラ151が検知される。このときにエンコーダ90で検知されるキャリッジ3のキャリッジ位置を「キャリッジ位置Pb」とする。

0110

つまり、インクカートリッジ4のインク残量があるときの記憶したキャリッジ位置Paとインク消費後のキャリッジ位置Pbとの偏差(変化量)を算出して、変化量を予め定めたインク無しの状態に対応する閾値所定値)と比較することで、インク残量なしを検出することができる。

0111

上述したように、本実施形態においては、送液ポンプの変形可能な部分を縮めて送液動作を行った後、変形可能な部分が復元したか否かを、正常復元時のキャリッジ位置Paと送液ポンプによる送液動作を行った後(液体消費後)に検出したキャリッジ位置Pbとの偏差(変化量)によって検出することで、メインタンク内の液体残量を検出している。

0112

そのため、メインタンク内の液体残量有りの状態として検知片(フィラ)を検知するときのキャリッジ位置Paを検出して記憶するときには、上述したように、一旦、送液ポンプ5の押し付け部53aを本体側押し当て部101に押し付けて送液した後に、キャリッジ位置Paを検出して記憶することが好ましい。

0113

また、本実施形態において、フィラセンサ103の設置位置はキャリッジ走査領域内のいずれの位置でもよい。ただし、送液ポンプ5の押し付け部53aを本体側押し当て部101に押し付けてベローズ部51(変形可能な部分)が収縮状態になった後に元の形状に復元するまでの時間を考慮する必要がある。そこで、上述した図12に示すように、フィラセンサ103は、送液ポンプ5の押し付け部53aが本体側押し当て部101に押し付けられる前の位置でフィラ151を検知可能な位置に設置することが好ましい。

0114

また、メインタンクを新品状態のものに交換したときに、メインタンク内のインク残量有りの状態でのキャリッジ位置Paを検出して記憶するようにすることもできる。

0115

また、記録ヘッドから吐出した消費量(滴数カウントして滴量を乗じて算出)と、他にもメンテナンス動作などで消費する想定インク量とを累積して消費量を計測し、消費量からメインタンク内の液体残量を算出して、メインタンクの記憶手段に記憶する構成を採用するものがある。

0116

この場合には、算出したメインタンク内の液体残量が累積誤差を含めても後述するニアエンド状態よりも多い液体残量であると判断したとき、液体残量が十分にあるものとして液体残量有りでの検知片(フィラ)検知時のキャリッジ位置Paとして記憶するようにしてもよい。

0117

次に、本発明の第11実施形態について図16を参照して説明する。図16は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0118

本実施形態は、前記第10実施形態の構成を前記第2実施形態のピストンポンプを使用する構成に適用したものであり、フィラ151をロッド部56に設けている。

0119

このように構成しても、前記第10実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

0120

次に、本発明の第12実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0121

本実施形態は、前記第10実施形態の構成を前記第4実施形態の逆止弁8を備える構成に適用したものである。

0122

このように構成しても、前記第10実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

0123

次に、本発明の第13実施形態について図18を参照して説明する。図18は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0124

本実施形態は、エンド状態(ここでは、インクエンド状態)とニアエンド状態(ここではインクニアエンド状態)とを検出できるようにしたものである。

0125

送液ポンプ5の変形可能な部分(この例ではベローズ部51)を収縮状態に変形させて送液を行った後、変形可能な部分が元の形状に戻るときに発生する負圧は、図19に示すように、縮み量に応じて変化する。つまり、最も縮んだ状態(縮み量大)での負圧(吸引圧)が強く、復元状態である伸状態に近くなる(縮み量小に近づく)ほど負圧(吸引圧)が弱くなる。

0126

このとき、メインタンク内のインク残量が低下し、メインタンク内の負圧が強くなるほど、変形可能な部分が縮み状態からインクを吸引して伸び状態に復元することが徐々に困難になる。

0127

そこで、図20に示すように、インク残量有りのキャリッジ位置Paに対する変化量が第1所定量L1となるキャリッジ位置Pcをインクニアエンド位置とし、キャリッジ位置Paに対する変化量が第2所定量L2(L2>L1)となるキャリッジ位置Pbをインクエンド位置とする。

0128

これにより、インクエンド状態とインクニアエンド状態とを検出することができるようになる。

0129

次に、本発明の第14実施形態について図21を参照して説明する。図21は同実施形態の説明に供する説明図である。

0130

本実施形態は、メインタンク内のインク残量がどの程度あるのか不明確な場合でも、インク有り状態のキャリッジ位置Paを設定記憶できるようにしたものである。

0131

画像形成動作中に、フィラセンサ103でフィラ151を検知したときキャリッジ位置を検出する動作を繰り返し、所定回数キャリッジ位置を検出する。そして、所定回数のキャリッジ位置の最大変化量が、ニアエンド状態に対応する予め定めた第1所定量L1よりも小さい第3所定量L3以下であるか否かを判別する。

0132

そして、所定回数のキャリッジ位置間の最大変化量が第2所定量L3以下であるときには、所定回数のいずれかのキャリッジ位置をインク残量有り状態のキャリッジ位置Paとして記憶する。

0133

このときの第3所定量L3は、キャリッジの位置検知誤差や、フィラ検知誤差、変形可能な部分の伸縮動作個体バラツキを考慮した値とする。

0134

これにより、メインタンク内のインク残量がどの程度あるのか不明確な場合でもインク残量検出の基準となるインク有り状態のキャリッジ位置Paを設定記憶できる。

0135

次に、本発明の第15実施形態について図22を参照して説明する。図22は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0136

本実施形態では、画像形成装置の環境条件(温度、湿度)を検出する環境検出手段として、温度センサ104を備えている。

0137

次に、本実施形態におけるインク残量検出動作について図23及び図24のフロー図を参照して説明する。

0138

まず、図23を参照して、キャリッジ3を往路方向(前記の矢印A方向)に走査し、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液を行う。その後、キャリッジ3を復路方向(前記の矢印B方向)に走査する。そして、キャリッジ3を往路方向に走査し、フィラセンサ103によってフィラ151を検知したときのキャリッジ位置を検出する。

0139

その後、メインタンク(インクカートリッジ4)の記憶媒体に記憶している情報からメインタンク内のインク残量有り状態と判断できるか否かを判別する。

0140

このとき、インク残量有り状態と判断できなければ、前記第14実施形態で説明したように、検出したキャリッジ位置を記憶し、所定回数キャリッジ位置を記憶したか否かを判別する。所定回数キャリッジ位置を記憶していなければ、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液を行う処理に戻る。

0141

そして、所定回数キャリッジ位置を記憶したときには、所定回数とも同じキャリッジ位置(変化量が第3所定量以下である)か否かを判別する。

0142

このとき、所定回数とも同じキャリッジ位置でなければ、インクエンド状態と判断して、この処理を終了する。

0143

これに対し、所定回数とも同じキャリッジ位置であるときには、前述したメインタンクの記憶媒体に記憶している情報からメインタンク内のインク残量有り状態と判断できる場合の処理に移行する。

0144

そして、インク残量有りと判断できる場合には、検出したキャリッジ位置を記憶する。

0145

その後、温度センサ104による検知結果から得られる検出環境としての検出温度を記憶する。

0146

そして、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液した後、キャリッジ3を復路方向に走査する。

0147

その後、図24に示す処理に移行して、画像形成動作終了か否かを判別し、画像形成動作終了であれば、この処理を終了する。

0148

一方、画像形成動作終了でなければ、キャリッジ3を往路方向に走査し、フィラセンサ103によってフィラ151を検知したときのキャリッジ位置を検知する。

0149

そして、温度センサ104によって得られる検出温度と記憶している検出温度(記憶温度)との差が所定温度差以上か否かを判別する。

0150

このとき、検出温度と記憶温度との差が所定温度差以上であれば、メインタンクの記憶媒体に記憶している情報からメインタンク内のインク残量有り状態と判断できるか否かを判別する処理に戻る。

0151

これに対し、検出温度と記憶温度との差が所定温度差以上でなければ、記憶しているキャリッジ位置と検出したキャリッジ位置との差(変化量)が第1所定量よりも大きいか否かを判別する。

0152

そして、第1所定量よりも大きな変化量であるときには、インクニアエンド状態とする。

0153

これに対し、変化量が第1所定量より大きくなければ、第2所定量よりも大きいか否かを判別する。

0154

そして、第2所定量よりも大きな変化量であれば、インクエンド状態と判断して、この処理を終了する。

0155

一方、第2所定量よりも大きな変化量でなければ、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液を行った後、キャリッジ3を復路方向に走査する。

0156

そして、画像形成動作終了か否かを判別する。このとき、画像形成動作終了でなければ、キャリッジ3を往路方向に走査する処理に戻り、画像形成動作終了であれば、この処理を終了する。

0157

つまり、本実施形態では、温度センサを有し、メインタンク内の液体残量が有り状態であると判断し、検知片検知時のキャリッジ位置を検出したときの温度センサから検出した検出温度を記憶し、その後、画像形成動作中に記憶した検出温度から所定の温度差を検知したときには、再度、液体残量有り状態であると判断する検知片検知時のキャリッジ位置を記憶し直し、そのときの温度を記憶する。

0158

これにより、環境温度変化による変形可能な部分の変形量の変動による検出誤差などを低減することができる。

0159

次に、本発明の第16実施形態について図25を参照して説明する。図25は同実施形態におけるインク残量検出動作で使用するキャリッジ位置の記憶の説明に供するフロー図である。

0160

本実施形態では、インク残量有り状態のキャリッジ位置の取得動作を開始し、キャリッジ3を往路方向に走査し、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液を行う。その後、キャリッジ3を復路方向に走査する。そして、キャリッジ3を往路方向に走査し、フィラセンサ103によってフィラ151を検知したときのキャリッジ位置を検知する。

0161

その後、キャリッジ速度高速か低速かを判別し、高速であれば、「高速」でのインク残量有り状態のキャリッジ位置として記憶し、低速であれば、「低速」でのインク残量有り状態のキャリッジ位置として記憶する。

0162

つまり、画像形成する上での印刷条件、例えばキャリッジ走査速度の変更や、キャリッジ走査範囲の変更などによって、キャリッジの往復走査時間が異なる場合に対して、第1所定量や第2所定量を変更する制御が必要になる。

0163

例えば、キャリッジ走査の速度が「高速」と「低速」で異なるときには、送液ポンプを本体側押し当て部に押し付けた後、キャリッジが1往復走査する時間が「低速」よりも「高速」の方が短くなる。そうすると、変形可能部分が縮状態から元の形状に戻ったことを検知するまでの時間も短くなり、検知センサにて検知片が通過したことを検知したときのキャリッジ位置が「高速」と「低速」とで異なることになる。

0164

そのため、キャリッジの移動速度に関連付けて、つまり、「高速」と「低速」とで異なるキャリッジ位置を記憶し、画像形成時にはそれぞれに対応したキャリッジ位置を基準として、画像形成中のキャリッジ位置の変化量を判断することで、正確な判断を行うことができる。

0165

また、「低速」に比べて「高速」の方が、変形可能な部分が縮み状態から伸び状態に変位したか否かを検知するまで時間が短くなり、変位距離復元量)が短くなることから、「低速」に比べ「高速」の方が検知片を検知したときのキャリッジ位置の変化が小さくなる。

0166

そこで、ニアエンドと判断する第1所定量と、エンドと判断する第2所定量も「低速」と「高速」で異なる値に設定することが好ましい。

0167

この第1所定量及び第2所定量の変更に関しては、例えば、本体側押し当て部に押し付ける距離、すなわち変形可能な部分の変形量を変更する制御を有する場合には、変形量に合わせてメインタンク内のインク残量有り状態として記憶したキャリッジ位置と第1所定量及び第2所定量を変更することが好ましい。

0168

つまり、例えば、画像形成をする上で、一往復走査中に記録ヘッドから吐出するインク量を予め算出し、送液ポンプからサブタンクへ供給するインク量が少量で済むと判断した場合には、変形可能な部分の変形量を小さい量に変更する。言い換えれば、送液ポンプを本体側押し当て部に押し付けるときのキャリッジの走査量を短くするようにする。

0169

このように、常に最大撓み量分変形可能な部分を変形させなくてもよい制御を行うことで、変形可能な部分への負荷が小さくなり、送液ポンプの部品寿命を高めることができる。

0170

このとき、キャリッジの走査量が短くなるので、これに合わせて、メインタンク内のインク残量有り状態として記憶したキャリッジ位置と第1所定量及び第2所定量を変更する(補正する)ことで、正確なエンド判別を行うことができるようになる。

0171

次に、本発明の第17実施形態について図26を参照して説明する。図26は同実施形態におけるインク残量検出動作の説明に供するフロー図である。

0172

本実施形態では、画像形成動作中にインクエンドを検出すると、画像形成動作を中断する。

0173

そして、キャリッジ3を往路方向に走査し、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液を行う。その後、キャリッジ3を復路方向に走査する。そして、キャリッジ3を往路方向に走査し、フィラセンサ103によってフィラ151を検知したときのキャリッジ位置を検出する。

0174

その後、キャリッジ位置の変化量が第2所定量より大きくなったか否かを判別する。

0175

このとき、キャリッジ位置の変化量が第2所定量より大きくなっているときには、インクエンドと判断する。

0176

これに対して、キャリッジ位置の変化量が第2所定量より大きくなっていなければ、インクニアエンドと判断して、画像形成動作を再開する。

0177

つまり、本実施形態では、画像形成動作中にキャリッジ位置の変化量が第2所定量を超えてインクエンドを検出したときには、画像形成動作を一時中断して、再度インクエンドか否かの検出を行うようにしている。

0178

これは、キャリッジを走査して検知片を検知したときに、他の画像形成動作の影響、例えば、キャリッジに振動を与える動作などが影響して、インクエンドを誤検出したか否かを判断するフェールセーフを行うものである。これにより、インクエンドを誤検出して実際にメインタンク内にインク残量がまだあるのに、新たなメインタンクと交換してしまうことを防止する。

0179

次に、本発明の第18実施形態について図27を参照して説明する。図27は同実施形態におけるインク残量検出動作の説明に供するフロー図である。

0180

本実施形態では、まず、メインタンク内のインク残量有りの状態でのキャリッジ位置を記憶する。

0181

そして、送液ポンプ5を本体側押し当て部101に押し付けて送液動作を行い、キャリッジを復路方向に走査する。

0182

その後、送液ポンプ5を往路方向に走査し、フィラセンサ103によってフィラ151を検知したときのキャリッジ位置を検出する。

0183

そして、第3所定量より大きい変化量を検出したか否かを判別する。

0184

このとき、キャリッジ位置の変化量が第3所定量よりも大きければ、センサ検知異常状態であると判断する。

0185

具体的には、インクカートリッジ4内のインクが徐々に無くなっていくと、ベローズ部51を収縮させた後の元形状に戻る位置が縮小方向に変位していくのが正常である。そこで、徐々にインクが無くなっていくと共に、縮小方向にベローズ部51が変化していく途中で、突然インク有りのときと同じようにベローズ部51が元形状まで戻ったことをキャリッジ位置検知にて判別するようにしている。

0186

つまり、ベローズ部51内にインクが供給されずに、ベローズ部51内が負圧状態になって、収縮後に元形状に戻れなくなっていくにもかかわらず、ベローズ部51に突然穴が開くなどして、ベローズ部51内の負圧が大気開放されると、ベローズ部51が元形状に戻ることになる。そこで、このようにベローズ部51が元形状に戻ったことをキャリッジ位置検知から検出されたときには異常と判断する。

0187

ここでは、ベローズ部51が縮んで行く方向とは反対の方向(復元方向)にベローズ部51が変位したときには、検知誤差範囲となる前記第3所定量よりも大きく元形状に変位したときに異常と判断するようにしている。

0188

これに対し、キャリッジ位置の変化量が第3所定量よりも大きくなければ、第2所定量よりも大きいか否かを判別する。

0189

ここで、キャリッジ位置の変化量が第2所定量よりも大きくなければ、正常状態であると判断する。

0190

これに対し、キャリッジ位置の変化量が第2所定量よりも大きければ、ニアエンドと判断する前に検知したか否かを判別する。

0191

そして、ニアエンドと判断する前に検知したのでなければ、正常状態と判断し、ニアエンドと判断する前に検知したのであれば、センサ検知異常状態であると判断する。

0192

つまり、検知片を検知したときのキャリッジ位置の変位経過を判別することで、キャリッジ位置検出の異常やフィラセンサの検知異常などを検出ことができる。

0193

例えば、メインタンク内のインク残量がインクエンド状態になる前に徐々に残量が低下していくことを検知することができるため、キャリッジ位置の変化量が第1所定量より大きくなったことを検出する前に第2所定量より大きくなったことを検出したときには、急激なキャリッジ検出位置の変化を検出したことになるので、キャリッジ位置検知異常と判断することができる。

0194

また、メインタンク内のインク残量が有りと判断したときのキャリッジ位置から、インク残量が減少したときとは反対方向でキャリッジ位置を検知したとき、その変化量がキャリッジの走査による振動影響や、フィラセンサの検知誤差などの許容検知誤差範囲となる第3所定量よりも大きな変位量であるときにも、キャリッジ位置検知異常と判断することができる。

0195

このようにキャリッジ位置検知異常を検知することで、例えば送液ポンプの変形可能な部分の破損などが発生したものと判断できる。つまり、送液ポンプの変形可能な部分が破損すると、送液動作で縮んだ状態にある変形可能な部分は、空気が吸入されることによって短時間で元の状態に復元するので、このキャリッジ位置の変化量の過程を見ることで、送液ポンプの損傷を検出できる。

0196

これによって、画像形成装置が重大な損傷(送液ポンプからのインク漏れ)を生じる前に装置を停止等することができる。

0197

次に、本発明の第19実施形態について図28を参照して説明する。図28は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0198

本実施形態では、インクカートリッジ(以下の実施形態では「メインタンク」という。)4からサブタンク2に液体を送液する送液手段である送液ポンプ(供給ポンプ)205を備えている。

0199

この送液ポンプ205とインクカートリッジ4との間はチューブで構成される第1液体供給路6によって通じている。

0200

また、送液ポンプ205とサブタンク2との間はチューブで構成される第2液体供給路7によって通じている。

0201

そして、送液ポンプ205とサブタンク2との間には、弁手段である複合弁208が配置されている。

0202

この複合弁208は、送液ポンプ205からサブタンク2への液体の流れを許容し、逆方向の液体の流れを阻止する逆止弁機能と、サブタンク2との間の圧力が所定圧以上になったときに、サブタンク2側からの逆流が可能な状態になって圧力を逃がす逃し弁機能(リリーフ弁機能)とを併せ持つ弁である。

0203

この複合弁208について図29を参照して説明する。図29は同実施形態における弁手段である複合弁の説明図である。

0204

この複合弁208は、弁容器211と、弁容器211の内部流路212を開閉する弁体となる台座部材213とを有し、台座部材213は弁容器211に移動可能に配置されている。

0205

そして、台座部材213には、貫通穴からなる1又は複数の流路214が形成され、この流路214を開閉する撓むことが可能な封止弁であるアンブレラ弁215が設けられている。

0206

また、台座部材213が弁座部217に密接して内部流路212を閉じる方向に台座部材213を加圧する弾性部材からなる加圧手段である加圧部材216を有している。

0207

次に、このように構成した本実施形態の作用について図30も参照して説明する。図30は複合弁の動作説明に供する説明図である。

0208

供給ポンプ205によってサブタンク2側に送液するときには、図30(a)に示すように、供給ポンプ205からの送液圧力によってアンブレラ弁215が台座部材213の流路214を開放して、送液ポンプ205からサブタンク2側に送液可能となる。

0209

このとき、台座部材213は加圧部材216によって弁座部217に押し付けられて密接しているので、内部流路212は閉じた状態にあって、送液は台座部材213の流路214を通じて行われる。

0210

これに対し、台座部材213とサブタンク2側との間の圧力が所定圧よりも大きくなったときには、図30(b)に示すように、台座部材213が加圧部材216の加圧力に抗して弁容器211の内部流路212を開放する方向に移動して、台座部材213が弁座部217から離れ、サブタンク2側から液体が台座部材213の上流側に逆流可能な状態となる。なお、所定圧は、例えば供給流路シール部からの液体が漏れだすことない圧力値とする。

0211

これによって、台座部材213とサブタンク2側との間の圧力が減圧される。

0212

すなわち、供給ポンプからサブタンクに送液するとき、供給ポンプとサブタンクとの間の流路(第2液体供給路)内がなんらかの要因によって想定以上の圧力になった場合、第2液体供給路から液体が漏れる不具合を回避するために、圧力を解除するためのリリーフ弁を備える必要がある。

0213

この場合、供給ポンプからサブタンクの間の第2液体供給路の圧力を脱圧(減圧)するために、加圧液体を送液する流路(液体供給路)とは異なる別流路(ポンプ下流側と上流側の流路を結ぶバイパス流路)とリリーフ弁を備えると、部品点数が増加し、装置が大きくなるという問題がある。

0214

また、脱圧するリリーフ弁は、供給ポンプの送液時圧力よりも大きいときに開弁するため、強い圧力である送液時圧力を液体供給路内に保持してしまい、液体漏れの原因になるという問題もある。

0215

また、チュービングポンプ逆転吸引による脱圧方法もあるが、脱圧するまでの間は一時的にでも圧力保持することになる。あるいは、制御動作などでポンプ駆動制御を行う必要があり、途中で停電などによる突然の電源遮断時には送液に必要な圧力を供給路に保持したまま、脱圧しない状態で保持されることになるという問題がある。

0216

これに対し、本実施形態では、逆止弁機能とリリーフ弁機能を有する複合弁を備えているので、簡単な構成で減圧(脱圧)を行うことができ、液体供給路の液体漏れを防止できる。

0217

次に、本発明の第20実施形態について図31を参照して説明する。図31は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。

0218

本実施形態では、第1実施形態の供給ポンプ5の固定部に相当する部分、すなわち供給ポンプ5と第2液体供給路7とをつなぐ部分に、前記第19実施形態で説明したと同様な弁手段である複合弁208が配置されている。

0219

この複合弁208は、送液ポンプ205からサブタンク2への液体の流れを許容し、逆方向の液体の流れを阻止する逆止弁機能と、サブタンク2との間の圧力が所定圧以上になったときに、サブタンク2側からの逆流が可能な状態になって圧力を逃がす逃し弁機能(リリーフ弁機能)とを併せ持つ弁である。

0220

なお、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。

0221

次に、本実施形態における複合弁について図32を参照して説明する。図32は同実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。

0222

複合弁208の弁容器211は、供給ポンプ5の復元可能に変形可能な部分であるベローズ部51の一方側を固定する固定部を兼ねている(前記第1実施形態の固定部52に相当する)。

0223

そして、供給ポンプ5の可動部53と台座部材213との間に加圧部材216を配置している。その他の構成は前記第19実施形態と同様である。

0224

次に、このように構成した本実施形態の作用について図33も参照して説明する。図33は送液手段及び複合弁の動作説明に供する説明図である。

0225

まず、図33(a)に示すように、供給ポンプ5の可動部53が前述したように装置本体側押し付け部材101によって白抜き矢印方向に押されることで、ベローズ部51が加圧部材216の加圧力に抗して収縮する。

0226

このように加圧部材216が収縮することで、台座部材213に対する加圧力が高まる。すなわち、加圧手段は、送液手段の変形可能な部分が伸長している状態のときよりも収縮している状態のときの方が台座部材に対する加圧力が大きくなる。

0227

このときの加圧部材216による加圧力は、供給ポンプ5による送液圧力(第1所定圧)よりも大きく、供給路内の液体が外部に漏れる圧力よりも小さい圧力と同等の加圧力になるようにする。

0228

これにより、供給ポンプ5のベローズ部51が収縮して送液するときには、台座部材213は変位することなく、流路214から液体がアンブレラ弁215(封止弁)を変位させてサブタンク2側へ送液される。

0229

また、図33(b)に示すように、供給ポンプ5による送液後、供給ポンプ5のベローズ部51が伸長方向に変位するとともに、加圧部材216による加圧力も弱まる。

0230

ここで、第2液体供給路7内の圧力が所定圧(ここでは、第2所定圧)より大きくなると、前記19実施形態で説明したと同様に、図33(b)に示すように、台座部材213が加圧部材216の加圧力に抗して変位して、第2液体供給路7側から台座部材213の上流側に液体が逆流可能な状態になり、脱圧することができる。

0231

この供給ポンプ5によって送液していないとき(その他待機中や送液手段内リフィル時も同じ)、加圧部材216による台座部材213に対する加圧力は、例えば、供給ポンプ5による送液圧力よりも小さい圧力と同等の加圧力することができる。つまり、第1所定圧は第2所定圧より大きくする。

0232

これにより、供給ポンプ5にて送液していないときには、供給ポンプ5からサブタンク2間の第2液体供給路7内の圧力は、圧力センサや脱圧解除のための制御機構を有することなく、送液圧力よりも小さくすることができる。

0233

したがって、従前のように圧力センサを用いて脱圧を制御する必要はなく、また、脱圧解除のための制御を行う前に突然の電源遮断により制御不能になって、送液圧力と同等かそれ以上の圧力が供給経路内に残存することもなくなる。また、送液圧力と同等かそれよりも大きい圧力でも長期間放置しても液体が漏れないような高価な高耐圧流路構成にする必要もない。

0234

次に、本発明の第21実施形態について図34を参照して説明する。図34は同実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。

0235

本実施形態では、供給ポンプ5は、第1ベローズ部51Aと第2ベローズ部51Bを有している。そして、第1ベローズ部51は、装置本体側押し当て部101に押し当てられる可動部53と固定部となる弁容器211との間に設けられている。また、第2ベローズ部51Bは、可動部53とメインタンク側固定部252との間に設けられている。

0236

ここで、第1ベローズ部51Aは第2ベローズ部51Bよりも内径又は内部容量が大きく形成されている。言い換えれば、第2ベローズ部51Bは第1ベローズ部51Aよりも内径又は内部容量が小さく形成されている。

0237

そして、加圧部材216はメインタンク側固定部252と台座部材213との間に配置されている。

0238

このように構成したので、図34(b)に示すように、供給ポンプ5は、装置本体側押し当て部101に押し当てられた可動部53が移動することで、第1ベローズ部51Aが収縮状態となり、第2ベローズ部51Bが伸長状態となることで、内部容積が小さくなる。

0239

これによって、台座部材213のアンブレラ弁215が開いて流路214が開放され、液体がサブタンク2側に送液される。

0240

このとき、台座部材213を加圧する加圧部材216は固定部252との間に配置されているので、台座部材213に対する加圧力は供給ポンプ5の収縮及び伸長によって変化しない。

0241

この場合、台座部材213に対する加圧力は、供給ポンプ5による送液圧力よりも大きく、液体供給路内の液体が外部に漏れる圧力よりも小さい圧力と同等とすることができる。

0242

これにより、液体供給路内の圧力は、異常時においても液体漏れを起こす圧力以上になることはない。

0243

次に、本発明の第22実施形態について図35参照して説明する。図35は同実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。

0244

本実施形態においては、前記第20実施形態の構成において、複合弁208は、高さ方向において、上側(上方)で、弁容器211の内部流路212の内壁面と台座部材213の外周面との間に開口部218が設けられている。

0245

この開口部218は、例えば、弁容器211の内壁面側或いは台座部材213の外周面側に流れの方向に沿う溝や切欠き部を形成して構成することができる。この開口部218の流れ方向に沿う長さは少なくとも台座部材213の長さ以上である。

0246

このように構成したので、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の内部圧力が所定圧より大きくなると、図35(b)にも示すが、前述したように台座部材213が移動して内部流路212が開かれる。

0247

このとき、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の加圧液体は、内部流路212と台座部材213との間の上方の開口部218を介して供給ポンプ5側に流れる。

0248

したがって、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の第2液体供給路7内に気泡400が残留していると、台座部材213が変位したときには気泡400が開口部218を通って供給ポンプ5側に移動する。

0249

これにより、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の供給路内の気泡400が、装置本体周辺温度上昇などの環境変化によって膨張して、供給路内の圧力が上昇することで、例えば供給路から外部への液体漏れのおそれや、記録ヘッドのノズルからの液体漏れなどのおそれを回避することができる。

0250

なお、開口部218は、複合弁208からサブタンク2間の供給流路の最も高い位置に設けることが好ましい。

0251

次に、本発明の第23実施形態について図36を参照して説明する。図36同実施形態の説明に供する送液手段及び複合弁部分の模式的説明図である。

0252

本実施形態においては、前記第20実施形態の構成において、複合弁208は、高さ方向において、下側(下方)で、弁容器211の内部流路212の内壁面と台座部材213の外周面との間に開口部218が設けられている。

0253

この開口部218は、例えば、弁容器211の内壁面側或いは台座部材213の外周面側に流れの方向に沿う溝や切欠き部を形成して構成することができる。この開口部218の流れ方向に沿う長さは少なくとも台座部材213の長さ以上である。

0254

このように構成したので、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の内部圧力が所定圧より大きくなると、図36(b)にも示すが、前述したように台座部材213が移動して内部流路212が開かれる。

0255

このとき、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の加圧液体は、内部流路212と台座部材213との間の下方の開口部218を介して供給ポンプ5側に流れる。

0256

したがって、複合弁208の台座部材213とサブタンク2との間の供給路内に気泡400が残留していると、台座部材213が変位したときには気泡400が台座部材213でトラップされて供給ポンプ5側に移動することがない。

0257

これにより、供給路内の気泡を供給ポンプよりも下流側から外部に排出する構成(例えばノズル側からの吸引を行う構成)において、供給路内に気泡を貯留することなく外部に排出することができる。

0258

次に、本発明の第24実施形態について図37を参照して説明する。図37は同実施形態の説明に供する送液手段及び弁部分の模式的説明図である。

0259

本実施形態においては、前記第1実施形態の構成において、供給ポンプ5のベローズ部51を接続する固定部側に弁手段である一方向弁308を設けている。なお、一方向弁308は第2液体供給路7内に配置することもできる。

0260

一方向弁308は、弁容器311内に、内部流路312を閉じる弁座部材313を配置している。

0261

そして、弁座部材313には、貫通穴で形成した第1流路321と、この第1流路321を開閉する封止弁であるアンブレラ弁315を設けている。

0262

また、弁座部材313には貫通穴で形成した第2流路322を設けている。第2流路322はアンブレラ弁315によって開閉されない。

0263

そして、第2流路322の流体抵抗は、第1流路321の流体抵抗よりも大きくしている。

0264

なお、供給ポンプ5のベローズ部51の一端部は弁容器311に取付けられている。

0265

次に、このように構成した本実施形態の作用について図38及び図39を参照して説明する。図38及び図39は同作用説明に供する模式的説明図である。

0266

前述した図37に示すように、供給ポンプ5からサブタンク2側への送液を行っていないときには、第1流路321はアンブレラ弁315で閉じられており、一方、第2流路322は常時開放状態にある。

0267

したがって、非送液時には供給ポンプ5からサブタンク2間の第2液体供給路7内圧力は供給ポンプ5内の圧力と同圧となり、また供給ポンプ5からメインタンク4までの第1液体供給路6は通じているため、送液圧力よりも小さい状態を保持できる。

0268

これにより、液体漏れの原因となる加圧保持状態になることはない。

0269

また、前記第19実施形態以降で説明した加圧部材も不要であり、一方向弁308からサブタンク2間の第2液体供給路7内圧力が所定圧以上に保圧されないようにすることができる。

0270

そして、供給ポンプ5の可動部が装置本体側押し当て部101によって押されてベローズ部51が収縮したときには、図38に示すように、ベローズ部51内容積圧縮されて縮小することで、供給ポンプ5内に送液圧力が発生する。この送液圧力によってアンブレラ弁315が第1流路321を開放するので、供給ポンプ5側からサブタンク2側に送液される。

0271

このとき、第2流路322を通じても送液される。ただし、第1流路321の方が流体抵抗が小さいので、送液は主に第1流路321を通じて行われる。

0272

そして、第1流路321と第2流路322を含む供給ポンプ5とサブタンク2間の第2液体供給路7の流体抵抗が、メインタンク4と供給ポンプ5間の第1液体供給路6の流体抵抗よりも小さい構成であるので、供給ポンプ5内の液体は、メインタンク4側への送液量よりもサブタンク2側への送液量の方が多く送液される。

0273

また、送液後、供給ポンプ5のベローズ部51が伸長状態に復元したときには、図39に示すように、供給ポンプ5内容積が拡大することで発生する負圧によって、供給ポンプ5内に液体をリフィルすることになる。

0274

このとき、第1流路321を開閉するアンブレラ弁315は閉弁状態であり、供給ポンプ5内に液体をリフィルするリフィル可能な流路は、メインタンク4から供給ポンプ5へ通じる第1液体供給路6と、サブタンク2と通じる第2流路322を含む第2液体供給路7となる。

0275

ここで、第1流路321を除き、第2流路322を含む供給ポンプ5とサブタンク2間の第2液体供給路7の流体抵抗が、メインタンク4と供給ポンプ5間の第1液体供給路6の流体抵抗よりも大きいと、供給ポンプ5内へのリフィル量は、メインタンク側からのリフィル量の方がサブタンク2側からのリフィル量よりも多くなる。

0276

このようにして、供給ポンプ5のベローズ部51の伸縮動作を繰り返し行うことで、サブタンク2側の下流流路が開放されていれば、メインタンクからサブタンク2へ液体が送液される。

0277

また、供給ポンプ5のベローズ部51が収縮状態となり、サブタンク2側へ液体が送液された後、サブタンク2側の下流流路にて、例えば前述した図7で説明したような流路中の弁が閉弁したときには、供給ポンプ5のベローズ部51が伸長状態に復元するときの第2流路322から供給ポンプ5内にリフィルするリフィル量は、送液時に発生した送液圧力により圧縮された供給ポンプ5からサブタンク2間の加圧液体が供給ポンプ5内の圧力と同圧になるための少量の液体量であり、それ以外のリフィルに必要な量の液体はメインタンクからリフィルされることになる。

0278

なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字印写、印刷はいずれも同義語とする。

0279

また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。

0280

また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料レジストパターン材料樹脂なども含まれる。

0281

また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。

0282

また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。

0283

1記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
2サブタンク
3キャリッジ
4メインタンク(インクカートリッジ)
5 送液ポンプ
6 第1液体供給路
7 第2液体供給路
8逆止弁
51ベローズ部(変形可能)
53可動部
53a押し付け部
101、102 本体側押し当て部
103フィラセンサ(検知手段)
151検知片部(フィラ)
205供給ポンプ
208複合弁
308 一方向弁

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