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技術 画像形成装置

出願人 キヤノン株式会社
発明者 吉村祥太朗
出願日 2013年12月24日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2013-265540
公開日 2015年7月2日 (5年6ヶ月経過) 公開番号 2015-121687
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における制御・管理・保安 電子写真における定着
主要キーワード 整流後電圧 制御レンジ 半波整流波形 温度差分 入力電圧補正 電流逆流 抵抗分圧比 トータル電流
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年7月2日)のものです。
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図面 (8)

課題

安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成すること。

解決手段

商用交流電源101から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する駆動電源124と、駆動電源124を制御するCPU122と、商用交流電源101から電力が供給されることにより発熱するヒータ102と、電力をヒータ102に供給又は遮断するトライアック103と、を備える画像形成装置であって、トライアック103を制御するCPU123を備え、CPU122は、トライアック103を制御するための情報を取得してCPU123へ送信し、CPU123は、CPU122から受信した情報に基づいてトライアック103を制御する。

概要

背景

複写機ファクシミリプリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置における定着装置は、転写材上に転写された未定着トナー画像を、加熱ローラセラミックヒータ等で転写材上に熱定着させるためのものである。そして、ハロゲンヒータ熱源とする加熱ローラ式の定着装置や、セラミックヒータを熱源とするフィルム熱式の定着装置が一般的に用いられている。これらの定着装置では、ヒータトライアック等のスイッチング制御素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源から電力が供給されている。そして、定着装置には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられている。エンジンコントローラは、この温度検出素子により検出された温度情報に基づいて、スイッチング制御素子をオン又はオフして制御する。これにより、エンジンコントローラは、ヒータへの電力を供給又は遮断し、定着装置の温度が目標の一定温度になるように温度制御している(例えば、特許文献1参照)。

概要

安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成すること。商用交流電源101から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する駆動電源124と、駆動電源124を制御するCPU122と、商用交流電源101から電力が供給されることにより発熱するヒータ102と、電力をヒータ102に供給又は遮断するトライアック103と、を備える画像形成装置であって、トライアック103を制御するCPU123を備え、CPU122は、トライアック103を制御するための情報を取得してCPU123へ送信し、CPU123は、CPU122から受信した情報に基づいてトライアック103を制御する。

目的

本発明は、このような状況のもとでなされたもので、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

交流電源から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する生成手段と、前記生成手段を制御する第一の制御手段と、前記交流電源から電力が供給されることにより発熱する発熱体と、前記電力を前記発熱体に供給又は遮断するスイッチ手段と、を備える画像形成装置であって、前記スイッチ手段を制御する第二の制御手段を備え、前記第一の制御手段は、前記スイッチ手段を制御するための情報を取得して前記第二の制御手段へ送信し、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から受信した情報に基づいて前記スイッチ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。

請求項2

前記第二の制御手段は、前記生成手段により生成された直流電圧に関する情報を前記第一の制御手段に送信し、前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段から受信した前記直流電圧に関する情報に基づいて前記生成手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記第一の制御手段から前記第二の制御手段へ情報を伝達する第一の伝達手段と、前記第二の制御手段から前記第一の制御手段へ情報を伝達する第二の伝達手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段が異常であると判断した場合、前記第一の伝達手段を介して前記第二の制御手段をリセットすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

請求項5

前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段が異常であると判断した場合、前記第二の伝達手段を介して前記第一の制御手段をリセットすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。

請求項6

記録材未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、前記発熱体を有し、前記画像形成手段により形成された未定着のトナー像を定着する定着手段と、前記記録材を搬送する搬送手段と、を備え、前記第二の制御手段は、前記画像形成手段、前記定着手段及び前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項7

交流電源から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する生成手段と、前記生成手段を制御する第一の制御手段と、前記交流電源から電力が供給されることにより発熱する発熱体と、前記電力を前記発熱体に供給又は遮断するスイッチ手段と、を備える画像形成装置であって、前記第一の制御手段は、前記スイッチ手段を制御するための情報を取得し、前記スイッチ手段を制御するための情報に基づいて前記スイッチ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。

請求項8

前記第一の制御手段に前記スイッチ手段を制御するよう指示する第二の制御手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

請求項9

前記第二の制御手段は、前記生成手段により生成された直流電圧に関する情報を前記第一の制御手段に送信し、前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段から受信した前記直流電圧に関する情報に基づいて前記生成手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項10

前記第一の制御手段から前記第二の制御手段へ情報を伝達する第一の伝達手段と、前記第二の制御手段から前記第一の制御手段へ情報を伝達する第二の伝達手段と、を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。

請求項11

前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段が異常であると判断した場合、前記第一の伝達手段を介して前記第二の制御手段をリセットすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。

請求項12

前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段が異常であると判断した場合、前記第二の伝達手段を介して前記第一の制御手段をリセットすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。

請求項13

記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、前記発熱体を有し、前記画像形成手段により形成された未定着のトナー像を定着する定着手段と、前記記録材を搬送する搬送手段と、を備え、前記第二の制御手段は、前記画像形成手段、前記定着手段及び前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項14

前記発熱体の温度を検知する検知手段を備え、前記スイッチ手段を制御するための情報とは、前記検知手段により検知した前記発熱体の温度に関する情報であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項15

前記交流電圧のゼロクロスポイントを検知するゼロクロス検知手段を備え、前記スイッチ手段を制御するための情報とは、前記ゼロクロス検知手段により検知したゼロクロスポイントに関する情報であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項16

前記交流電圧又は前記交流電圧に相当する電圧を検知する交流電圧検知手段を備え、前記スイッチ手段を制御するための情報とは、前記交流電圧検知手段により検知した前記交流電圧又は前記交流電圧に相当する電圧に関する情報であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項17

前記交流電圧を整流する整流手段を備え、前記発熱体は、前記整流手段の入力側に接続されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項18

前記交流電圧を整流する整流手段を備え、前記発熱体は、前記整流手段の出力側に接続されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項19

前記生成手段は、一次側と二次側を絶縁するトランスと、前記トランスの一次側に流れる電流オンオフするスイッチング素子と、を有し、前記第一の制御手段は、前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項20

前記第一の制御手段は、前記一次側に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。

請求項21

前記第二の制御手段は、前記二次側に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、加熱装置を備える複写機ファクシミリプリンタ等の画像形成装置に関し、特に転写材上に転写された未定着トナー画像加熱定着する加熱定着装置に関する。

背景技術

0002

複写機やファクシミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置における定着装置は、転写材上に転写された未定着トナー画像を、加熱ローラセラミックヒータ等で転写材上に熱定着させるためのものである。そして、ハロゲンヒータ熱源とする加熱ローラ式の定着装置や、セラミックヒータを熱源とするフィルム熱式の定着装置が一般的に用いられている。これらの定着装置では、ヒータトライアック等のスイッチング制御素子を介して交流電源に接続されており、この交流電源から電力が供給されている。そして、定着装置には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられている。エンジンコントローラは、この温度検出素子により検出された温度情報に基づいて、スイッチング制御素子をオン又はオフして制御する。これにより、エンジンコントローラは、ヒータへの電力を供給又は遮断し、定着装置の温度が目標の一定温度になるように温度制御している(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2007−052176号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら定着装置においては、ヒータの消費電力が大きいため、一次側である商用電源電圧を、二次側に変換すること無く、そのまま直接ヒータ駆動に用いている。一方、定着装置のヒータを駆動するための制御回路、例えば温度検出素子や温度検出素子により検出された温度情報に基づいてヒータのオンオフ制御を行うエンジンコントローラ等は、ユーザが直接触れることが可能な二次側の回路となっている。二次側の制御回路は、パーソナルコンピュータ(PC)やネットワーク機器に接続される。従って、一次側のヒータやヒータ駆動回路と、二次側の温度検出素子や制御回路との間は、ユーザ保護のために、十分な距離を確保する必要がある。また、高価な絶縁材や絶縁部品を一次側素子と二次側素子の間に設ける必要があり、装置が高価格化、大型化する傾向にある。

0005

また、特許文献1に示されるように、温度検出素子を一次側に設けた場合には、温度検出素子から二次側にあるエンジンコントローラ等へ温度情報を伝達する必要がある。このため、一次側に温度検出素子を設けた場合には、コンパレータ等の部品を新たに用いてPWM制御を行う等、回路構成が複雑となるおそれがある。

0006

本発明は、このような状況のもとでなされたもので、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。

0008

(1)交流電源から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する生成手段と、前記生成手段を制御する第一の制御手段と、前記交流電源から電力が供給されることにより発熱する発熱体と、前記電力を前記発熱体に供給又は遮断するスイッチ手段と、を備える画像形成装置であって、前記スイッチ手段を制御する第二の制御手段を備え、前記第一の制御手段は、前記スイッチ手段を制御するための情報を取得して前記第二の制御手段へ送信し、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段から受信した情報に基づいて前記スイッチ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。

0009

(2)交流電源から供給される交流電圧を変換し直流電圧を生成する生成手段と、前記生成手段を制御する第一の制御手段と、前記交流電源から電力が供給されることにより発熱する発熱体と、前記電力を前記発熱体に供給又は遮断するスイッチ手段と、を備える画像形成装置であって、前記第一の制御手段は、前記スイッチ手段を制御するための情報を取得し、前記スイッチ手段を制御するための情報に基づいて前記スイッチ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。

発明の効果

0010

本発明によれば、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することができる。

図面の簡単な説明

0011

実施例1の画像形成装置の構成を示す図
実施例1のヒータ、制御電源駆動電源の構成を示す回路図
実施例1の各部の制御波形を示す図
実施例1の画像形成装置のフローチャート
実施例1のヒータ制御のフローチャート
実施例2のヒータ、制御電源、駆動電源の構成を示す回路図
実施例3のヒータ、制御電源、駆動電源の構成を示す回路図、各部の制御波形を示す図

0012

以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。

0013

[画像形成装置]
図1は電子写真プロセスを用いた画像形成装置の概略構成を示す断面図である。なお、本実施例では、画像形成装置の一例としてレーザビームプリンタを説明するが、複写機やファクシミリ、又はこれらの複合機等の画像形成装置であってもよい。画像形成装置201(以下、本体201という)は、転写材である記録材Sを収納する給紙カセット204、給紙カセット204から記録材Sを繰り出す給紙ローラ241、搬送ローラ対242を有する。本体201は、搬送ローラ対242の記録材Sの搬送方向における下流側(以下、単に下流側とする)に、記録材Sの先端を検知するトップセンサ243、記録材Sを同期搬送するレジストローラ対244を有する。

0014

そして本体201は、レジストローラ対244の下流側に、レーザスキャナ206から出射されたレーザ光に基づいて、記録材S上にトナー像を形成するカートリッジユニット205を有する。カートリッジユニット205は、公知の電子写真プロセスに必要な、像担持体である感光ドラム248、一次帯電ローラ247、現像ローラ246等から成り、転写ローラ245と共に記録材S上にトナー像を形成する。そして本体201は、カートリッジユニット205の下流側に、記録材S上に形成された未定着のトナー像を熱定着するための定着器203を有する。定着器203は、定着フィルム249、加圧ローラ250、定着フィルム249内部に配置されるヒータ102、ヒータ102の近傍に配置されヒータ102の温度を検知するための検知手段であるサーミスタ109を有する。ヒータ102は、商用交流電源101(図2参照)からの電力が供給されることにより発熱する発熱体である。

0015

第二の制御手段であるCPU123は、不図示のモータクラッチ等の駆動ユニットコントロールすることにより各ローラを動作させて記録材Sの搬送を制御する。またCPU123は、レーザスキャナ206、カートリッジユニット205、定着器203等の制御を行う。即ち、CPU123は、画像形成動作を制御する。ビデオコントローラ231は、CPU123とビデオインターフェース233を介して接続されると共に、パーソナルコンピュータ(以下、PC)等の外部装置232と汎用インターフェース234(例えば、USB等)によって接続されている。制御電源121はCPU123等に電圧を供給する電源であり、生成手段である駆動電源124は、駆動ユニットやカートリッジユニット205に高電圧を供給するための不図示の高圧電源に電圧を供給する。本体201は、定着器203の下流側に排紙ローラ対251を有し、排紙ローラ対251は、トナー像形成後、熱定着された記録材Sを排紙する。

0016

[ヒータ及び電源の構成]
図2は本実施例のヒータ102及び制御電源121、駆動電源124(図中、一点鎖線で囲まれた部分)の構成を示す回路図である。なお、図2破線は、破線の左側が電源トランス105の一次側(以下、単に一次側という)、右側が電源トランス105の二次側(以下、単に二次側という)であることを示すために記載されている。商用交流電源101はブリッジダイオード104で整流され、ブリッジダイオード104で整流された電圧は抵抗136を介して制御電源121、駆動電源124に入力される。制御電源121は二次側制御回路に電圧を供給するための電源ユニットであり、グランド電位GndC(以下、単にGndCとする)を基準として比較的低圧な定電圧Vconを出力する。また、制御電源121は、一次側制御回路に電圧を供給する電源として、グランド電位GndA(以下、単にGndAとする)を基準に比較的低圧な定電圧Vccを出力している。なお、GndAとグランド電位GndB(以下、単にGndBとする)は抵抗136を介して接続されており、GndBからGndAに流れる電流を、抵抗136の両端に現れる電圧として検知することができる。そして、定電圧Vcon及び後述の定電圧Vdriを生成するのに必要な全ての電源電流は、抵抗136を介するように構成されている。制御電源121の一次側には、一次側制御回路に供給する定電圧VccのGndAと、定電圧Vconを生成するためのGndBの両方が接続されている。また定電圧Vccは、制御電源121内部にある、不図示の制御回路にも供給されている。

0017

第一の制御手段であるCPU122は一次側に配置されたCPUである。CPU122は、CPU123からのオン又はオフの指示(以下、オンオフ指示という)に従って駆動電源124を制御する。駆動電源124は、CPU122により制御され、比較的高圧な定電圧Vdriを生成し、二次側に出力する。即ちCPU122は、ダンピング抵抗142を介してスイッチング素子であるスイッチングトランジスタ(以下、単にトランジスタとする)143をオンオフ動作させ、電源トランス105への電流供給を制御する。ここで、トランジスタ143は、ベース端子にダンピング抵抗142を介してCPU122の出力端子であるPort101が接続され、コレクタ端子に電源トランス105の一次巻線が接続され、エミッタ端子に抵抗141の一端が接続されている。

0018

トランジスタ143がオンしているとき、抵抗141の両端には、電源トランス105の一次巻線に流れる電流に応じた電圧が生じる。よって、CPU122は、アナログ−デジタル換入力ポート(A/D入力ポート)の一つであるA/D101に入力される電圧から、同じくA/D入力ポートであるA/D102に入力される電圧(GndBの電圧)を減算して抵抗141の両端電圧を求める。そして、CPU122は、既知である抵抗141の抵抗値から電源トランス105に流れる電流値を算出する。そして、CPU122は、電源トランス105の一次巻線に流れる電流が所定の電流値を越えない範囲で、CPU123からフィードバックされた定電圧Vdriの電圧値(後述)が所定の電圧となるように、トランジスタ143を制御している。また、後述するように、CPU122は、定着器203のヒータ102の温度検知、商用交流電源101の電圧値及び電流値の検知、並びにゼロクロス検知も行っている。

0019

なお、本実施例で示した駆動電源124は一例であり、電圧生成手段としてはその電源方式を含め、様々な方法があり、どのような方式を採用してもよい。また、駆動電源124の前段に、力率改善のための力率改善回路PFC回路)を設けることも可能である。このとき、一次側のCPU122がPFC回路の制御も併せて行う構成とすれば、より好適である。また、本実施例では、CPU122の動作やその他後述の一次側制御回路等に必要な電源として、制御電源121によって生成される定電圧Vccを使用しているが、電源トランス105に補助巻線を設けて別途定電圧を生成する構成としてもよい。

0020

一方、CPU123は二次側に配置されており、制御電源121の二次側から出力された定電圧Vconにより動作する。そして、CPU123は、駆動電源124のオンオフ指示を一次側のCPU122に対して行ったり、定電圧Vdriの電圧値のモニタを行ったりしている。即ち、定電圧Vdriが抵抗153、154により分圧され、CPU123のA/D入力ポートの一つであるA/D111に入力される。そしてCPU123は、A/D111に入力された電圧値と、抵抗153、154の抵抗比から定電圧Vdriの電圧値を算出し、算出した定電圧Vdriの電圧値の情報をCPU122へフィードバックしている。

0021

一次側のCPU122と二次側のCPU123は、第二の伝達手段であるフォトカプラ106及び第一の伝達手段であるフォトカプラ107を介して、一次側と二次側の絶縁を確保しつつ、シリアル通信が可能となるよう接続されている。詳細には、フォトカプラ106は、発光ダイオード106aのアノード側に抵抗155を介してCPU123のPort111が接続され、発光ダイオード106aのカソード側にGndCが接続されている。CPU123は、出力端子であるPort111からハイレベル又はローレベルの信号を出力し、抵抗155を介してフォトカプラ106の発光ダイオード106aをオン(発光)又はオフ(消灯)する。フォトカプラ106のフォトトランジスタ106bは、コレクタ端子にプルアップ抵抗146を介して定電圧Vccが接続されると共に、CPU122の入力端子であるPort102が接続される。また、フォトカプラ106のフォトトランジスタ106bは、エミッタ端子にGndAが接続される。

0022

CPU123がPort111からハイレベルの信号を出力するとフォトカプラ106の発光ダイオード106aがオン(発光)し、フォトカプラ106のフォトトランジスタ106bもオンしてCPU122のPort102はローレベルになる。一方、CPU123がPort111からローレベルの信号を出力するとフォトカプラ106の発光ダイオード106aがオフ(消灯)し、フォトカプラ106のフォトトランジスタ106bもオフしてCPU122のPort102はハイレベルになる。このように、CPU123は、CPU122へフォトカプラ106を介してデータ(情報)を送信することができる。

0023

一方、CPU122は、出力端子であるPort103からハイレベル又はローレベルの信号を出力し、抵抗147を介してフォトカプラ107の発光ダイオード107aをオン(発光)又はオフ(消灯)する。ここで、フォトカプラ107は、発光ダイオード107aのアノード側に抵抗147を介してCPU122のPort103が接続され、発光ダイオード107aのカソード側にGndAが接続されている。フォトカプラ107のフォトトランジスタ107bは、コレクタ端子にプルアップ抵抗156を介して定電圧Vconが接続されると共に、CPU123の入力端子であるPort112が接続される。また、フォトカプラ107のフォトトランジスタ107bは、エミッタ端子にGndCが接続される。

0024

CPU122がPort103からハイレベルの信号を出力するとフォトカプラ107の発光ダイオード107aがオン(発光)し、フォトカプラ106のフォトトランジスタ107bもオンしてCPU123のPort112はローレベルになる。一方、CPU122がPort103からローレベルの信号を出力するとフォトカプラ107の発光ダイオード107aがオフ(消灯)し、フォトカプラ107のフォトトランジスタ107bもオフしてCPU123のPort112はハイレベルになる。このように、CPU122は、CPU123へフォトカプラ106を介してデータ(情報)を送信することができる。

0025

以上の通り、CPU122とCPU123は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等のシリアル通信を行うことができる。これにより、CPU122とCPU123は、互いの情報やデータの送受信、及び制御指示を行っている。なお、ここで使用されるフォトカプラ106、107は、CPU122とCPU123が本体201を制御する上で要求される通信スピードに必要な性能及びスピードを有している。

0026

ヒータ102の温度を検知するためのサーミスタ109は、一次側に設けられている。サーミスタ109は、一方をGndAに接続され、他方をプルアップ抵抗135を介して定電圧Vccに接続されると共に、CPU122のA/D入力ポートの一つであるA/D105に接続される。サーミスタ109は、ヒータ102の温度に応じて抵抗値が変化する。このため、CPU122は、A/D105に入力された電圧値から、ヒータ102の温度を検知することができる。そしてCPU122は、サーミスタ109により検知されたヒータ102の温度情報を、Port103からフォトカプラ107を介してCPU123のPort112に送信する。

0027

スイッチ手段である双方向サイリスタ(以下、トライアックという)103は、商用交流電源101からヒータ102への電力を供給又は遮断するためのトライアックである。トライアック103は、抵抗144及び抵抗145を介して、一次側と二次側の絶縁を確保するためのフォトトライアックカプラ108に接続されている。フォトトライアックカプラ108は、発光側ダイオードのアノード側に抵抗157を介してCPU123のPort113が接続されている。また、フォトトライアックカプラ108は、発光側のダイオードのカソード側にGndCが接続されている。CPU123は、Port113からハイレベル又はローレベルの信号を出力することにより、抵抗157を介してフォトトライアックカプラ108の発光側をオンオフ制御する。これにより、CPU123は、フォトトライアックカプラ108を介してトライアック103をオンオフ制御し、ヒータ102へ流れる電流を制御することで、ヒータ102を所定の目標温度となるよう制御する。即ち、本実施例では、二次側のCPU123がヒータ102の温度制御を行っている。なお、CPU123がヒータ102への電流を制御する方法としては、例えば位相制御波数制御による方法や、単純なオンオフ制御等がある。

0028

商用交流電源101から入力された交流電圧は、ブリッジダイオード104により整流され、GndAを基準とする電圧VDH1として、直列接続された抵抗137、138、139へ印加される。電圧VDH1は、商用交流電源101から供給される交流電圧に相当する電圧である。図3(a)に商用交流電源101の電圧(商用交流電圧波形図3(b)に直列接続された抵抗137、138、139に印加される電圧VDH1(整流/平滑後電圧)の波形を示す。図3(c)に抵抗134に印加される電圧の波形を示す。ここで、図3(c)の電圧は、CPU122のA/D入力ポートの一つであるA/D104に入力される電圧(A/D104入力電圧)でもある。GndAを基準とする電圧VDH1は、図3(b)の波形のように、電圧Vdc3をピークとして上下動を繰り返し変動している。このとき電圧VDH1の電圧は、抵抗136の抵抗値が比較的小さいので、コンデンサ110により平滑化された電圧値とほぼ同じになる。

0029

抵抗139に印加される電圧は、CPU122のA/D入力ポートの一つであるA/D103に入力される。CPU122は、A/D103に入力された電圧値と、抵抗137、138、139の合成抵抗と、抵抗139の抵抗分圧比から、電圧VDH1を算出することができ、更に電圧VDH1からピーク電圧Vdc3を検知することができる。このため、抵抗137、138、139は、交流電圧検知手段として機能している。CPU122は、検知したピーク電圧Vdc3を、フォトカプラ107を介してCPU123に送信する。またCPU122は、算出した電圧VDH1を駆動電源124の制御にも利用している。即ち、CPU122は、駆動電源124に入力される電圧VDH1に応じてトランジスタ143の駆動周波数デューティー比を変更する等、その電圧に適した制御を行う。

0030

なお、駆動電源124は、トランジスタ143の駆動周波数やデューティー比の制御レンジを広げることにより、広範囲の商用交流電源101の電圧に対応することができる。例えば、CPU122は、商用交流電源101が交流120Vの場合のトランジスタ143の駆動周波数に対し、交流230Vの場合のトランジスタ143の駆動周波数を2倍にする、又はデューティー比を1/2に設定する等、入力電圧に応じた設定に変更する。これにより、駆動電源124は、同一の構成で交流120V/交流230Vどちらの電圧にも対応することが可能な電源とすることができる。この場合は、CPU122は、駆動電源124を駆動する前にピーク電圧Vdc3を検知し、最適な駆動周波数やデューティー比を選択してから駆動電源124を起動することで対応する。

0031

ピーク電圧Vdc3は、商用交流電源101の商用交流電圧の波高値Vac(図3(a)参照)に対し、商用交流電源101から抵抗137、138、139までの経路電圧降下分が含まれている。即ち、ピーク電圧Vdc3は、ブリッジダイオード104やその他不図示のフィルタ等による電圧低下Vdpが含まれている。従って、ピーク電圧Vdc3にこれら電圧低下Vdpを加算した値が商用交流電源101の波高値Vacとなる(Vac≒Vdc3+Vdp)。同様に、ヒータ102に印加される実際の実効電圧Vht(rms)は、商用交流電源101からヒータ102までの経路にあるトライアック103や、不図示のフィルタ等による電圧低下Vdhが含まれている。従って、商用交流電源101の実効電圧値Vac(rms)からこれら電圧低下Vdhを減算した値が、実際にヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)となる(Vht(rms)≒Vac(rms)−Vdh)。

0032

CPU123は、電圧低下Vdpと電圧低下Vdhを予めCPU123に設けられた不図示の記憶部に記憶しており、CPU122から受信したピーク電圧Vdc3にVdpを加算して商用交流電源101の波高値Vacを求める(Vac=Vdc3+Vdp)。そして、CPU123は、求めた波高値Vacから商用交流電源101の実効電圧値Vac(rms)を算出する(Vac(rms)=Vac/√2)。更に、CPU123は、算出した商用交流電源101の実効電圧値Vac(rms)から電圧低下Vdhを減算して、ヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)を算出する(Vht(rms)=Vac(rms)−Vdh)。なお、電圧低下分の補正は、上述した方法に限るものでは無く、電圧低下分が微小であれば無視することも可能であるし、また別の方法で補正を行ってもよい。

0033

また、本実施例では、CPU122がピーク電圧Vdc3を検知し、その後、CPU123が波高値Vac、商用交流電源101の実効電圧値Vac(rms)及びヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)を算出している。しかし、CPU122が実効電圧Vht(rms)までの全ての値を算出し、フォトカプラ107を介して算出した結果をCPU123に送信する構成としてもよい。また、例えば、CPU122がA/D103で検知した電圧をアナログ−デジタル変換した値を、そのままフォトカプラ107を介してCPU123に送信してもよい。そして、CPU123が、電圧VDH1の算出から実際にヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)の算出までを全て行う構成としてもよい。即ち、CPU122は予め決まったインターバルでA/D103の電圧測定を行い、順次測定した電圧データをCPU123に送信する。そして、CPU123が、受信したA/D103の電圧データから電圧VDH1を算出し、ピーク電圧Vdc3を検知する。そして、CPU123が、波高値Vac、実効電圧値Vac(rms)及びヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)の算出を行う、といった構成でもよい。また、ヒータ102に印加される実効電圧Vht(rms)の算出方法も上述した方法に限ったものではなく、上述した方法以外の方法を用いてもよい。

0034

ダイオード131、抵抗132、133、134は、商用交流電源101の電圧(図3(a)参照)を整流かつ分圧(図3(c)参照)し、CPU122のA/D入力ポートの一つであるA/D104に入力する。これによりCPU122は、商用交流電源101のゼロクロスタイミングを検知する。このように、ダイオード131、抵抗132、133、134は、ゼロクロス検知手段として機能している。即ち、CPU122のA/D104に入力される電圧波形は、図3(c)のように半波整流波形となるので、CPU122は、商用交流電圧が正から負又は負から正に変化するゼロクロスポイント図3(c)の矢印部分)を検知できる。CPU122は、検知したゼロクロスポイントを、フォトカプラ107を介して二次側のCPU123に伝達することにより、CPU123は、商用交流電源101の位相に合わせて好適にヒータ102の位相制御又は波数制御を行うことができる。

0035

以上説明したように、図2で示される破線が絶縁を必要とする一次側回路と二次側回路の境界であり、破線左側が一次側回路、破線右側が二次側回路となる。絶縁素子としては制御電源121内にある不図示の電源トランスやフォトカプラ、駆動電源124にある電源トランス105やフォトカプラ106、107、フォトトライアックカプラ108が挙げられる。本実施例では、従来必要であったヒータ102とサーミスタ109の間の絶縁距離絶縁部材は不要である。なお、ダイオード151及びコンデンサ152は、電源トランス105の二次巻線誘起された電圧を整流、平滑する。

0036

[電源の起動処理
図4のフローチャートを用いて、電源の起動処理を説明する。本体201の不図示の電源スイッチがオンされると、以下の制御が開始される。S102で制御電源121は、商用交流電源101から電圧が入力されることによりオンし、制御電源121の一次側から定電圧Vccを、制御電源121の二次側から定電圧Vconを出力する。S103で二次側のCPU123は、制御電源121からの定電圧Vconが印加され起動する。また、S103で一次側のCPU122も、制御電源121からの定電圧Vccが印加され起動する。

0037

S104でCPU123は、CPU122へ駆動電源124を起動するようにフォトカプラ106を介して起動するための信号を送信する(駆動電源起動指示)。S105でCPU122は、電圧VDH1が駆動電源124の起動に充分な電圧レベルにあるか否か、即ち電圧VDH1が正常であるか否かを判断する。CPU122は、上述したように、A/D103の入力値と抵抗137、138、139の抵抗値に基づいて、電圧VDH1を算出する。ここで、CPU122が行う電圧VDH1が正常であるか否かの判断は、例えば、CPU122に設けられた不図示の記憶部に電圧VDH1の正常値範囲を記憶しておき、記憶した正常値範囲と比較すること等により判断するものとする。S105でCPU122は、電圧VDH1が正常であると判断すると、S106で駆動電源124を起動する。S106でCPU122は、電圧VDH1に応じてトランジスタ143の駆動周波数とデューティー比を設定し、トランジスタ143の起動を開始する。そして、CPU122は、電圧VDH1、CPU123からフォトカプラ106を介して送信される定電圧Vdri、電源トランス105の一次巻線に流れる電流をモニタしながら、適宜、駆動周波数とデューティー比を変更する。このように、CPU122は、駆動周波数とデューティー比を変更しながらトランジスタ143のオンオフ動作を制御する。これにより、駆動電源124は、二次側から定電圧Vdriを出力する。

0038

S107でCPU123は、駆動電源124が立ち上がり、定電圧Vdriが目標の電圧に到達したか否か、即ち定電圧Vdriが正常か否かを判断する。ここで、CPU123が行う定電圧Vdriが正常であるか否かの判断は、例えば、不図示の記憶部に定電圧Vdriの正常値範囲を記憶しておき、記憶した正常値範囲と比較すること等により判断するものとする。S107でCPU123は、定電圧Vdriが正常であると判断した場合、S108で本体201の所定のウォームアップ動作を行う。S108で実行されるウォームアップ動作の中で、後述する図5のヒータ102の起動を行う。S108のウォームアップ動作が終了すると、本体201は正常に起動されて、スタンバイ状態移行する。

0039

S105でCPU122は、電圧VDH1が所定の電圧レベルに達しない等、正常ではないと判断した場合、フォトカプラ107を介して電圧VDH1が正常ではない旨をCPU123に報知し、S110の処理に進む。なお、S105の処理では、CPU123が電圧VDH1の異常を判断してもよい。また、S107でCPU123は、定電圧Vdriが目標の電圧に達しない等、正常ではないと判断した場合、S110の処理に進む。なお、S107の処理は、CPU123から定電圧Vdriの情報を受信したCPU122が判断を行う処理としてもよい。S110でCPU123は、ビデオコントローラ231を介して例えば外部装置232に異常を報知して一連の処理を終了する。また、CPU123は、本体201が備える不図示の操作部に異常である旨表示させてユーザに報知してもよい。

0040

[ヒータの起動処理]
次に、図5のフローチャートを用いて、ヒータ102の起動について説明する。CPU123は、図4のS108のウォームアップ動作の中で、S202以降のヒータ102の起動処理を開始する。S202でCPU122は、A/D105に入力されるサーミスタ109の電圧からヒータ102の温度を検知する。CPU122は、検知した温度情報を、フォトカプラ107を介してCPU123に送信する。S203でCPU123は、CPU122から受信したヒータ102の温度情報が正常か否かを判断する。ここで、CPU123が行うヒータ102の温度情報が正常であるか否かの判断は、例えば、不図示の記憶部にヒータ102の温度の正常値範囲を記憶しておき、記憶した正常値範囲と比較すること等により判断するものとする。S203でCPU123は、ヒータ102の温度情報が正常ではないと判断した場合、S210でビデオコントローラ231を介して外部装置232等に異常を報知し、ヒータ起動処理を終了する。なお、S203の処理は、CPU122が行う処理としてもよい。また、S210でCPU123は、本体201が備える不図示の操作部に異常である旨表示させてユーザに報知してもよい。

0041

S203でCPU123は、ヒータ102の温度情報が正常であると判断した場合、S204で、ヒータ102に印加される実効電圧(ヒータ実効電圧)Vht(rms)を算出する。ここで、CPU123は、CPU122がA/D103によりモニタしている電圧VDH1のピーク電圧Vdc3を、フォトカプラ107を介して受信している。CPU123は、CPU122から受信したピーク電圧Vdc3を用いて実効電圧Vht(rms)を算出する。S205でCPU123は、CPU122によりヒータ102の温度検知及びゼロクロスポイント検知を行う。ここで、CPU122はA/D104を介してゼロクロス検知を行っており、CPU123へフォトカプラ107を介してゼロクロスタイミングを送信している。また、CPU122は、フォトカプラ107を介してCPU123へ定期的にサーミスタ109の温度情報を送信している。これにより、CPU123は、ヒータ102の温度検知及びゼロクロス検知を行っている。

0042

S206でCPU123は、CPU122から送信されるゼロクロスタイミング、S204で算出されたヒータ102の実効電圧Vht(rms)に基づいて、ヒータ102に所定の電力が投入されるよう、位相角又は波数のデューティー比を適宜変更する。そして、CPU123は、フォトトライアックカプラ108、トライアック103を介してヒータ102への電力を供給(オン)又は遮断(オフ)し、ヒータ102が所定の温度となるようにヒータ102の温度制御を行う。CPU123は、実効電圧Vht(rms)からヒータ102に印加する電力を正確に把握できるので、目標温度に対するヒータ102の温度差分に応じて、適宜投入電力を制御することができる。

0043

S207でCPU123は、ヒータ102の温度制御が終了したか否かを判断する。S207でCPU123は、ヒータ102の温度制御が終了していないと判断した場合はS204の処理に戻り、温度制御が終了したと判断した場合は、S208でヒータ102をオフし、ヒータ102の起動処理を終了して、スタンバイ状態に移行する。CPU123は、外部装置232からのプリント指示を受けると、プリント動作に入る。プリント動作中のヒータ102の制御もヒータ102の起動時と同様であり、説明を省略する。

0044

CPU122は、A/D102を介して抵抗136の両端に現れる電圧値を検知でき、抵抗136の抵抗値を用いて制御電源121及び駆動電源124に流れるトータルの電流を算出することができる。CPU122は、制御電源121及び駆動電源124に流れる電流値の情報を、フォトカプラ107を介してCPU123に送信する。商用交流電源101から供給可能な電流値は規制されているので、CPU123は、ヒータ102に供給可能な電流値を算出し、商用交流電源101の規格を越えないように制御することが可能である。即ち、CPU123は、ヒータ102に流れる電流を制限することにより電流制限動作を行う。また、CPU123は、記録材Sのプリント間隔を広げたり、不図示のモータのスピードを下げる等によって駆動電源124の動作制限や記録材Sの搬送を行う駆動ユニットの動作を制限したり、といった電流制限動作を行う。

0045

また、本実施例でCPU123は、ヒータ102の実効電圧Vht(rms)、ゼロクロスタイミング、サーミスタ109の温度情報等をヒータ102の制御に利用している。しかし、ヒータ102の制御には、ヒータ102の実効電圧Vht(rms)、ゼロクロスタイミング、サーミスタ109の温度情報等を適宜組み合わせて使用してもよいし、または単独で使用してもよい。例えば、フォトトライアックカプラ108にゼロクロスタイプのものを使用して、波数制御を行うように回路を構成し、CPU123は、サーミスタ109の温度情報のみに従ってヒータ102の制御を行うことも可能である。また、ヒータ102の実効電圧Vht(rms)とゼロクロスタイミングの情報から、CPU123は、位相制御によってヒータ102に投入する電力を正確に制御することも可能である。

0046

[CPUの異常検知
CPU122とCPU123は、常にお互いの動作状態監視しており、もし本体201の動作中にCPU122又はCPU123のどちらかに異常な動作が見られた場合、他方のCPUは、速やかに異常状態からの復帰動作を行う。例えば、CPU122がCPU123とのシリアル通信において、フォトカプラ106を介してCPU123から所定のコマンドを受信できない等の異常を検知した場合、CPU122は、CPU123がファームウェア暴走等の異常な状態にあると判断する。そしてCPU122は、フォトカプラ107を介してCPU123を速やかにリセットする。また、CPU122が常時監視しているサーミスタ109から入手する温度情報から、ヒータ102が所定の温度を越えている状態で、CPU123からヒータ102の異常報知が無かった場合も、CPU123に異常が発生したと判断する。この場合も、CPU122は、フォトカプラ107を介してCPU123を速やかにリセットする。

0047

一方、CPU123がCPU122とのシリアル通信において、フォトカプラ107を介してCPU122から所定のコマンドを受信できなかった場合は、CPU122の異常と判断する。そして、CPU123は、フォトカプラ106を介してCPU122をリセットする。また、CPU123が常時監視している定電圧Vdriが所定の電圧に達せず又は所定の電圧を越えてしまっている状態でCPU122から異常報知が無かった場合も、CPU122に異常が発生したと判断する。この場合も、CPU123は、フォトカプラ106を介してCPU122を速やかにリセットする。以上のように、CPU122又はCPU123のどちらか一方に異常が発生した場合であっても、他方のCPUが異常を速やかに検知し、一方のCPUを速やかにリセットすることで、異常状態からの復帰動作を行うことが可能である。なお、本実施例では、一方のCPUが他方のCPUをリセットする際、シリアル通信のコマンドにより相手側のCPUをリセットする場合について述べた。しかし、別のリセット信号としてフォトカプラ等を新たに設け、相手CPUのリセット端子に直接信号入力してリセットする方法でもよい。

0048

なお、本実施例では、本体201の記録材Sの搬送等に使用される駆動電源124に対して適用した場合について述べたが、これに限定されるものではなく、CPUによる制御を制御系電源に適用することも可能である。

0049

以上、本実施例によれば、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することができる。

0050

[電源の構成]
図6を用いて、実施例2について説明する。画像形成装置の構成は実施例1と同様であり説明を省略する。また、図2で説明した回路と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。実施例1では、一次側のCPU122が、商用交流電源101のピーク電圧Vdc3やゼロクロスタイミング等、ヒータ102の制御に必要な情報を、フォトカプラ107を介してCPU123に送信する構成である。そして、CPU123が、CPU122から受信した情報に基づいてヒータ102の制御を行っている。一方、本実施例では、二次側のCPU123が出力するヒータ102のオンオフ指示に従って、一次側のCPU122がヒータ102を制御する構成である。なお、CPU123が出力するヒータ102のオンオフ指示とは、例えばヒータ制御の開始指示やヒータ制御の終了指示であり、CPU122はオンオフ指示に従ってヒータ102の制御を行う。

0051

ヒータ102への電力供給をオン又はオフするためのトライアック103は、抵抗144及び抵抗145を介してフォトトライアックカプラ608に接続される。また、フォトトライアックカプラ608は、発光側のダイオードのアノード側に抵抗657を介して一次側のCPU122のPort604が接続される。また、フォトトライアックカプラ608は、発光側のダイオードのカソード側にGndAが接続されている。そして、CPU122は、サーミスタ109からA/D105を介して入力されるヒータ102の温度の情報をモニタし、A/D104に入力される電圧波形から商用交流電源101のゼロクロスタイミング情報を取得している。

0052

また、CPU122は、A/D103に入力される電圧VDH1のピーク電圧Vdc3から、ヒータ102に印加される商用交流電源101の実効電圧Vht(rms)を算出する。CPU122は、ヒータ102の温度情報、ゼロクロスポイント、実効電圧Vht(rms)に基づいて、ヒータ102に所定の電力が投入されるよう、位相角又は波数デューティー比を適宜変更する。そしてCPU122は、フォトトライアックカプラ608、トライアック103を介してヒータ102への電力を供給又は遮断し、ヒータ102が所定の温度となるよう制御する。

0053

このように、実施例1との違いは、本実施例では、フォトトライアックカプラ608が一次側の素子となっている点である。このため、トライアック103の制御にフォトトライアックカプラ608のように絶縁素子を用いる必要はなく、本実施例に限定されるものではない。その他は実施例1(図2)と同様であり、説明を省略する。なお、本実施例では、二次側に配置されたCPU123がCPU122に対しヒータ102のオンオフ指示を行っているが、上述した制御方法に限ったものではない。例えば、一次側のCPU122が全ての制御を行う構成であってもよい。

0054

以上、本実施例によれば、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することができる。

0055

[電源の構成]
図7(A)を用いて、実施例3について説明する。画像形成装置の構成は実施例1と同様であり説明を省略する。また、図2図6で説明した回路と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。実施例1、2では、定着器203のヒータ102はブリッジダイオード104の入力側(前段)に位置し、交流電圧が供給されていた。本実施例では、ヒータ102がブリッジダイオード104の出力側後段)に位置し、直流電圧をスイッチングして制御する構成となっている。

0056

スイッチ手段である電界効果トランジスタ(以下、FETとする)703は、商用交流電源101からヒータ102への電力供給をオン又はオフするためのFETで、FET703のゲート端子は抵抗757を介してCPU122のPort704に接続される。抵抗761は、ヒータ102に供給される電流をモニタするための抵抗であり、CPU122は、A/D入力ポートの一つであるA/D706に入力される電圧によって、ヒータ102に供給される電流を検知している。コイル760及びダイオード762は、FET703がスイッチング動作する際、ヒータ102に流れる電流を平滑化するための素子である。これら二点鎖線で囲まれた部分をヒータ駆動回路700とする。

0057

図7(B)(a)は商用交流電源101の電圧の波形を示す図、図7(B)(b)はブリッジダイオード104から出力される電圧VDH7の波形を示す図、図7(B)(c)はヒータ102に流れる電流の波形を示す図である。ここで、図7(B)(c)には、ヒータ102に流すことができる電流値の範囲中、最大の電流値を破線で示している。また、ヒータ102に流れる電流の波形の振幅は、FET703のオン幅(オンされている時間)が大きいときには大きくなり、FET703のオン幅が小さいときには小さくなる。このように、CPU122は、FET703のオン幅を制御することにより、ヒータ102に流れる電流を制御している。

0058

商用交流電源101の電圧は、図7(B)(a)のような波高値Vacをピークとした正弦波形であり、ブリッジダイオード104により整流される。そして、ブリッジダイオード104により整流された電圧(整流後電圧)は、GndAを基準に電圧VDH7として、ヒータ駆動回路700及び直列接続された抵抗137、138、139へ印加される。このとき、電圧VDH7は、ダイオード763により、コンデンサ110からヒータ102側への電流流入が遮断されているので、電圧VDH7の波形は、図7(B)(b)のようなVdc8をピークとした全波整流波形になる。電圧VDH7は、商用交流電源101から供給される交流電圧に相当する電圧である。このため、抵抗137、138、139は、交流電圧検知手段として機能している。CPU122は、電圧VDH7のピーク電圧Vdc8から電圧VDH7の実効電圧VDH7(rms)を検知する。FET703は、所定の周波数にてPWM制御を行うことでヒータ102への投入電力を制御している。よって本実施例では、CPU122は、商用交流電源101のゼロクロスタイミングの検知が不要となる。

0059

本実施例では、抵抗761が比較的小さな値であるため、その後段のヒータ102、コイル760、FET703に投入する電圧は、実効電圧VDH7(rms)とほぼ同じ値である。よって本実施例では、CPU122は入力電圧補正を行わない。しかしながら、採用する構成によっては、必要に応じて適宜電圧を補正するようにしてもよい。

0060

本実施例のヒータ駆動回路700の構成は、ヒータ102を駆動するFET703を駆動する駆動周波数やデューティー比の制御レンジを広げることにより、広範囲の商用交流電源101の電圧に対応することができる。例えば、商用交流電源101が交流120Vの場合の駆動周波数に対し、交流230Vの場合の駆動周波数を2倍にする、又はデューティー比を1/2に設定する等、ヒータ駆動回路700は、実効電圧VDH7(rms)に応じた設定に変更する構成とする。これにより、本実施例と同一の構成で、交流120V/交流230Vどちらの電圧にも対応することが可能な定着器203とすることが可能である。この場合は、CPU122は、ヒータ102を駆動する前に実効電圧VDH7(rms)を検知し、最適な駆動周波数やデューティー比を選択してからヒータ102を駆動することで対応する。

0061

またCPU122は、抵抗761によって、ヒータ102に投入される電流値を検知できる。即ち、CPU122は、A/D706に入力される電圧から抵抗761の抵抗値を用いてヒータ102に流れる電流値を算出することができ、これによりCPU122は、ヒータ102に投入する電力を正確に制御することができる。更に、CPU122は、A/D706に入力される電圧に基づいて算出されるヒータ102の電流、及びA/D102で検知される制御電源121と駆動電源124に流れるトータル電流から、装置の最適な動作を行うことができる。即ち、商用交流電源101から供給可能な電流値は規制されているので、CPU122はヒータ102に流れる電流及び電源に流れる電流の情報を、フォトカプラ107を介してCPU123に送信する。そして、CPU123がヒータ102に流れる電流を制限する。また、CPU123が記録材Sのプリント間隔を広げたり、不図示のモータのスピードを下げる等によって駆動電源124の動作制限や、記録材Sの搬送を行う駆動ユニットの動作を制限する。このようにしてCPU123は、電流制限動作を行い、商用交流電源101からの電流が規格電流値を越えないようにする。この場合の電源電流の制限や定着電流の制限は、CPU122とCPU123が適宜連携して行う。

0062

制御電源121及び駆動電源124への電力供給は、商用交流電源101からブリッジダイオード104にて整流され、その出力はヒータ102側への電流逆流防止のダイオード763及び電源電流検知用の抵抗136を介して行われる。以降、制御電源121及び駆動電源124周辺の動作は実施例1及び実施例2で説明した通りである。また、本実施例で用いられている絶縁素子としては、実施例2(図6)と同様である。なお、本実施例では、CPU122がFET703のオンオフ制御を行っているが、CPU123が絶縁素子を介してFET703のオンオフ制御を行う構成としてもよい。

実施例

0063

以上、本実施例によれば、安全性を確保しつつ、装置を安価で小型に構成することができる。

0064

102ヒータ
103トライアック
122 CPU
123 CPU
124 駆動電源

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