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技術 ローラーの製造方法及びそれに用いるローラーの製造装置

出願人 三習工業株式会社
発明者 鈴木敏彦
出願日 2013年12月25日 (6年6ヶ月経過) 出願番号 2013-266541
公開日 2015年7月2日 (5年0ヶ月経過) 公開番号 2015-120190
状態 特許登録済
技術分野 金属の押出 鍛造 特定物品の製造
主要キーワード プレス用パンチ インパクトプレス プレスパンチ キャビティー側 パンチ底 金属製円筒 シゴキ 有底円筒
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年7月2日)のものです。
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図面 (9)

課題

底部と底部の周縁部から上方に連設されたテーパー部を有する有底筒状ローラーインパクトプレスの方法を用いて肉厚を均一にして製造する。

解決手段

下型2のキャビティー3にスラグ7を配置し、プレス用パンチ15でスラグに衝撃を加えてスラグを塑性変形させてローラーの原型20を製造するプレス工程と、ローラーの原型内に挿入したシゴキパンチ本体26でローラーの原型を押圧して、ダイス孔23にローラーの原型を通過させてローラーを製造するしごき工程を具備し、キャビティー、スラグ下面、スラグ上面に形成した凹部、プレス用パンチ15及びシゴキ用パンチのそれぞれの底部をローラー31の底部33の外側又は内側と同一の形状寸法に形成するとともに、ローラーのテーパー部34と同様のテーパーを、キャビティー、スラグ下面、スラグ上面に形成した凹部、プレス用パンチ及びシゴキ用パンチのそれぞれの底部に連設した。

概要

背景

周知のように、プリンターコピー機においては、感光体として金属製円筒状のローラーが用いられている。またその他、各種製品において、金属製円筒状のローラーが用いられている。

そして従来このローラーは、一般的に、丸材からの切削加工アルミ押し出し成形切削して製造されていたが、近年になり、コスト削減を目的として、インパクトプレスによる製造が試みられてきている。

ここで、前記インパクトプレスの方法によりローラーを製造する方法について図7を参照して説明すると、インパクトプレスの方法でローラーを製造する場合は一般的に、キャビティー42が形成された下型41と、ローラーの材料として前記キャビティー42内に装填されるスラグ43と、下型41に対して下降させることで、先端部分が前記キャビティー内に挿入されるパンチ44とが用いられる。

そして、この構成において、ローラーの素材となるアルミ等の金属の塊であるスラグ43を前記キャビティー42内に充填し、その状態で、パンチ44を下降させて、パンチ44の先端部分を前記キャビティー42内に挿入することで、前記スラグ43を衝撃的に押圧する。そうすると、図8に示すように、キャビティー42内のスラグ43は、パンチ44の外周に沿うようにして塑性的に上方に変形して、これにより、スラグ43がローラー45の形状に成型される。そしてその後、適宜底部分をカットすることで、有底筒状又は筒状のローラーが製造される。

従って、このインパクトプレスの方法によりローラー又は底部分をカットする前のローラーの原型を製造した場合には、前述したような押し出し成形により製造した場合と比較して、金型が少なくて済み、また材料ロスも少なく、それにより製造コストを抑えることができるという利点がある。

概要

底部と底部の周縁部から上方に連設されたテーパー部を有する有底筒状のローラーをインパクトプレスの方法を用いて肉厚を均一にして製造する。下型2のキャビティー3にスラグ7を配置し、プレス用パンチ15でスラグに衝撃を加えてスラグを塑性変形させてローラーの原型20を製造するプレス工程と、ローラーの原型内に挿入したシゴキ用パンチ本体26でローラーの原型を押圧して、ダイス孔23にローラーの原型を通過させてローラーを製造するしごき工程を具備し、キャビティー、スラグ下面、スラグ上面に形成した凹部、プレス用パンチ15及びシゴキ用パンチのそれぞれの底部をローラー31の底部33の外側又は内側と同一の形状寸法に形成するとともに、ローラーのテーパー部34と同様のテーパーを、キャビティー、スラグ下面、スラグ上面に形成した凹部、プレス用パンチ及びシゴキ用パンチのそれぞれの底部に連設した。

目的

また、前述したように、インパクトプレスによりローラーを製造する場合においては、パンチによってスラグに衝撃を与えて、その衝撃によって、スラグはパンチ外周に沿いながら上方に塑性変形してローラーの形状になっていくが、この方法では、正確な寸法を出すことが困難であり、また、スラグが上方にいくにつれて、肉厚がテーパー状に厚くなってしまい、上下方向の肉厚を均一にすることが困難であるという問題点があるために、インパクトプレスによってローラーの原型を製造した後に、ダイスによるしごきによって、ローラーの原型の径を絞り、それによって最終的に目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

底部(33)の周縁部に外周方向斜め上方へ向けてテーパー部(34)を連設するとともに該テーパー部(34)の上端に上方に向けて筒状の本体部(32)を連設して成る有底筒状ローラー(31)の製造方法であって、キャビティ(3)を有する下型(2)と、該下型(2)に対して相対移動可能に配置されて、下降することで先端部分が前記キャビティー(3)内に挿入されるプレス用パンチ本体(16)を具備したプレス用パンチ(15)と、材料として前記キャビティー(3)内に配置されるスラグ(7)と、を用いて、前記キャビティー(3)内に前記スラグ(7)を配置し、前記プレス用パンチ(15)を下降させて前記キャビティー(3)内に前記プレス用パンチ本体(16)の先端部分を挿入することで、前記プレス用パンチ本体(16)で前記スラグ(7)を衝撃的に押圧して、前記スラグ(7)を前記プレス用パンチ本体(16)の外周に沿って塑性変形させることでローラーの原型(20)を製造するプレス工程と、前記ローラーの原型(20)を通過させるダイス孔(23)を有するダイス(22)と、前記ローラーの原型(20)の内部に挿入されるシゴキパンチ本体(26)を有するシゴキ用パンチ(25)を用いて、前記シゴキ用パンチ本体(26)を前記ローラーの原型(20)内に挿入した状態で、シゴキ用パンチ(25)で前記ローラーの原型(20)を押圧して、ダイス孔(23)にローラーの原型(20)を通過させることで、ローラーの原型(20)の径を絞ってローラーを製造するシゴキ工程と、を具備して、前記キャビティ(3)は、前記ローラー(31)の底部外側(33a)と同一の形状寸法にしたキャビティー側底部(4)と、該キャビティー側底部(4)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、キャビティー側底部(4)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたキャビティー側テーパー部(5)と、該キャビティー側テーパー部(5)の上端周縁部から上方に向けて連設されるとともに、前記キャビティー側底部(4)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対する本体部(32)の角度と同一角度とされたキャビティー側垂直部(6)と、を具備して、前記スラグ(7)は、前記キャビティー(3)内に配置可能とした円柱状のスラグ本体部(8)と、該スラグ本体部(8)の下端に連設された、前記キャビティー側底部(4)と同一の形状寸法としたスラグ下面側底部(10)と、該スラグ下面側底部(19)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、スラグ下面側底部(10)に対して、前記キャビティー側底部(4)に対するキャビティー側テーパー部(5)の角度と同一角度とされたスラグ下面側テーパー部(11)と、を具備した当接部(9)と、を具備し、前記プレス用パンチ(15)におけるプレス用パンチ本体(16)は、前記キャビティー(3)内に挿入可能な外径とするとともに、先端部には、前記ローラー(31)の底部内側(33b)と同一の形状寸法にしたプレス用パンチ側底部(18)と、該プレス用パンチ側底部(18)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記プレス用パンチ側底部(18)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたプレス用パンチ側テーパー部(19)と、を有したプレス用押圧部(17)を具備し、前記スラグ本体部(8)の上面には、前記プレス用パンチ側底部(18)と同一の形状寸法としたスラグ上面側底部(13)と、該スラグ上面側底部(13)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記スラグ上面側底部(13)に対して、前記プレス用パンチ側底部(18)に対するプレス用パンチ側テーパー部(19)の角度と同一角度とされたスラグ上面側テーパー部(14)と、を有した凹部(12)が形成され、前記シゴキ用パンチ(25)におけるシゴキ用パンチ本体(26)は、前記ローラーの原型(20)の内部に挿入された状態で前記ダイス孔(23)を通過可能な外径とするとともに、先端部には、前記ローラー(31)の底部内側(33b)と同一の形状寸法にしたシゴキ用パンチ側底部(28)と、該シゴキ用パンチ側底部(28)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記シゴキ用パンチ側底部(28)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたシゴキ用パンチ側テーパー部(29)と、を有したシゴキ用押圧部(27)を具備した、ことを特徴とするローラーの製造方法。

請求項2

前記しごき工程は、前記ローラー(31)の内径よりも大径の外径のシゴキ用パンチ本体を有する一次シゴキ用パンチを用いて、ローラー(31)の外径よりも大きい外径の第1のローラーの原型を製造する一次しごき工程と、前記ローラー(31)の内径と同一径の外径のシゴキ用パンチ本体を有する二次用シゴキ用パンチを用いて、前記第1のローラーの原型の外径を縮径してローラーを製造する二次しごき工程と、を具備することを特徴とする請求項1に記載のローラーの製造方法。

請求項3

請求項1又は請求項2のローラーの製造方法に用いるローラーの製造装置であって、キャビティ(3)を有する下型(2)と、該下型(2)に対して相対移動可能に配置されて、下降することで先端部分が前記キャビティー(3)内に挿入されるプレス用パンチ本体(16)を具備したプレス用パンチ(15)と、前記キャビティー(3)内に配置される、材料としてのスラグ(7)と、を具備して、前記キャビティー(3)内に前記スラグ(7)を配置し、前記プレス用パンチ(15)を下降させて前記キャビティー(3)内に前記プレス用パンチ本体(16)の先端部分を挿入することで、前記プレス用パンチ本体(16)で前記スラグ(7)を衝撃的に押圧して、前記スラグ(7)を前記プレス用パンチ本体(16)の外周に沿って塑性変形させることでローラーの原型(20)を製造するプレス装置(1)と、前記ローラーの原型(20)を通過させるダイス孔(23)を有するダイス(22)と、前記ローラーの原型(20)の内部に挿入されるシゴキ用パンチ本体(26)を有するシゴキ用パンチ(25)を具備して、前記シゴキ用パンチ本体(26)を前記ローラーの原型(20)内に挿入した状態で、シゴキ用パンチ(25)で前記ローラーの原型(20)を押圧して、ダイス孔(23)にローラーの原型(20)を通過させることで、ローラー(31)を製造するシゴキ装置(21)と、を有して、前記キャビティ(3)は、前記ローラー(31)の底部外側(33a)と同一の形状寸法にしたキャビティー側底部(4)と、該キャビティー側底部(4)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、キャビティー側底部(4)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたキャビティー側テーパー部(5)と、該キャビティー側テーパー部(5)の上端周縁部から上方に向けて連設されるとともに、前記キャビティー側底部(4)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対する本体部(32)の角度と同一角度とされたキャビティー側垂直部(6)と、を具備して、前記スラグ(7)は、前記キャビティー(3)内に配置可能とした円柱状のスラグ本体部(8)と、該スラグ本体部(8)の下端に連設された、前記キャビティー側底部(4)と同一の形状寸法としたスラグ下面側底部(10)と、該スラグ下面側底部(19)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、スラグ下面側底部(10)に対して、前記キャビティー側底部(4)に対するキャビティー側テーパー部(5)の角度と同一角度とされたスラグ下面側テーパー部(11)と、を具備した当接部(9)と、を具備し、前記プレス用パンチ(15)におけるプレス用パンチ本体(16)は、前記キャビティー(3)内に挿入可能な外径とするとともに、先端部には、前記ローラー(31)の底部内側(33b)と同一の形状寸法にしたプレス用パンチ側底部(18)と、該プレス用パンチ側底部(18)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記プレス用パンチ側底部(18)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたプレス用パンチ側テーパー部(19)と、を有したプレス用押圧部(17)を具備し、前記スラグ本体部(8)の上面には、前記プレス用パンチ側底部(18)と同一の形状寸法としたスラグ上面側底部(13)と、該スラグ上面側底部(13)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記スラグ上面側底部(13)に対して、前記プレス用パンチ側底部(18)に対するプレス用パンチ側テーパー部(19)の角度と同一角度とされたスラグ上面側テーパー部(14)と、を有した凹部(12)が形成され、前記シゴキ用パンチ(25)におけるシゴキ用パンチ本体(26)は、前記ローラーの原型(20)の内部に挿入された状態で前記ダイス孔(23)を通過可能な外径とするとともに、先端部には、前記ローラー(31)の底部内側(33b)と同一の形状寸法にしたシゴキ用パンチ側底部(28)と、該シゴキ用パンチ側底部(28)の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記シゴキ用パンチ側底部(28)に対して、前記ローラー(31)における底部(33)に対するテーパー部(34)の角度と同一角度とされたシゴキ用パンチ側テーパー部(29)と、を有したシゴキ用押圧部(27)を具備した、ことを特徴とするローラーの製造装置。

技術分野

0001

本発明は筒状又は有底筒状の各種ローラーをインパクトプレスにより製造するに際して、肉厚を均一に仕上げることを可能にしたローラーの製造方法及びそれに用いるローラーの製造装置に関する。

背景技術

0002

周知のように、プリンターコピー機においては、感光体として金属製円筒状のローラーが用いられている。またその他、各種製品において、金属製円筒状のローラーが用いられている。

0003

そして従来このローラーは、一般的に、丸材からの切削加工アルミ押し出し成形切削して製造されていたが、近年になり、コスト削減を目的として、インパクトプレスによる製造が試みられてきている。

0004

ここで、前記インパクトプレスの方法によりローラーを製造する方法について図7を参照して説明すると、インパクトプレスの方法でローラーを製造する場合は一般的に、キャビティー42が形成された下型41と、ローラーの材料として前記キャビティー42内に装填されるスラグ43と、下型41に対して下降させることで、先端部分が前記キャビティー内に挿入されるパンチ44とが用いられる。

0005

そして、この構成において、ローラーの素材となるアルミ等の金属の塊であるスラグ43を前記キャビティー42内に充填し、その状態で、パンチ44を下降させて、パンチ44の先端部分を前記キャビティー42内に挿入することで、前記スラグ43を衝撃的に押圧する。そうすると、図8に示すように、キャビティー42内のスラグ43は、パンチ44の外周に沿うようにして塑性的に上方に変形して、これにより、スラグ43がローラー45の形状に成型される。そしてその後、適宜底部分をカットすることで、有底筒状又は筒状のローラーが製造される。

0006

従って、このインパクトプレスの方法によりローラー又は底部分をカットする前のローラーの原型を製造した場合には、前述したような押し出し成形により製造した場合と比較して、金型が少なくて済み、また材料ロスも少なく、それにより製造コストを抑えることができるという利点がある。

先行技術

0007

特開平06−285579号公報
特開2000−10318号公報
特開2000−10306号公報
特表平10−508254号公報
特開平10−24343号公報
特開平6269891号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、前述のインパクトプレスの方法によりローラーを製造する場合には、肉厚を均一にすることが困難であるという問題点が指摘されている。

0009

即ち、前述のインパクトプレスの方法によりローラーを製造する場合には、パンチによる衝撃でパンチ外周に沿いながらスラグが上方に塑性変形していくために、スラグをキャビティー内の中心部分に載置しておき、パンチがスラグの中心部分を押圧するようにしておく必要がある。

0010

しかし、インパクトプレスにおいては、スラグをキャビティーにスムーズに入れるために、キャビティーの内径よりもスラグの外径がわずかに小さくされているために、キャビティーにスラグを入れたときに、スラグが横方向にずれてしまうことがあり、かかる場合には、スラグがキャビティー内の中心部分からずれてしまう。

0011

そうすると、パンチを下降させて、パンチの先端部分をキャビティー内に挿入してスラグを押圧したときに、パンチがスラグの中心部分を押圧することができずに、ローラーの周方向の肉厚を均一にすることができないという問題点が発生してしまう。

0012

また、前述したように、インパクトプレスによりローラーを製造する場合においては、パンチによってスラグに衝撃を与えて、その衝撃によって、スラグはパンチ外周に沿いながら上方に塑性変形してローラーの形状になっていくが、この方法では、正確な寸法を出すことが困難であり、また、スラグが上方にいくにつれて、肉厚がテーパー状に厚くなってしまい、上下方向の肉厚を均一にすることが困難であるという問題点があるために、インパクトプレスによってローラーの原型を製造した後に、ダイスによるしごきによって、ローラーの原型の径を絞り、それによって最終的に目的とする径にすることが試みられている。

0013

しかしながら、円筒状のローラーの原型を通常のダイスによってしごく場合には、ローラーの内部にダイスパンチを挿入して、ローラーの原型を下方に押圧していく必要があるが、このとき、ダイスパンチの外径はローラーの原型の内径よりも小さいために、ダイスパンチをローラーの原型の中心部分に正確に配置することが困難であり、それにより、肉厚を均一にした絞りを行うことができないという問題点が指摘できる。

0014

また、インパクトプレスによって製造したローラーの原型は、完成品に対して外径が大きいために、ローラーの原型をダイス孔に通すと、ローラーの原型の底面の周縁部からダイス孔により縮径されていくが、この場合に、ローラーの原型の下端部近傍に内周側に凹んだ凹みができてしまうことがあり、この場合には不良品になってしまう。

0015

そこで本発明は、インパクトプレスによって各種ローラーを製造する方法において、肉厚を均一にするとともに下端部に凹部ができることも無いローラーの製造方法及びそれに用いるローラーの製造装置を提供することを課題としている。

課題を解決するための手段

0016

一般的に有底筒状の各種のローラーは、芯出し等のために、底部の外径を本体の外径よりも小さくしており、底部と本体とをテーパー部で連結した構成としている。そこで、本発明者は、有底筒状の各種ローラーのこのような構成に着目し、肉厚を均一にするとともに下端部に凹部ができることも無いローラーの製造方法を発明した。
即ち、本発明のローラーの製造方法は、
上方及び下方を開口とした筒状の本体部と、該本体部の下端部に連設された、下方に行くに従って均一にテーパー状に径を小さくしたテーパー部と、該テーパー部の下端に連設されて前記本体部の下方開口閉鎖した底部と、を具備した有底筒状のローラーの製造方法であって、
キャビティーを有する下型と、該下型に対して相対移動可能に配置されて、下降することで先端部分が前記キャビティー内に挿入されるプレス用パンチ本体を具備したプレス用パンチと、前記キャビティー内に配置される材料としてのスラグと、を用いて、
前記キャビティー内に前記スラグを配置し、前記プレス用パンチを下降させて前記キャビティー内に前記プレス用パンチ本体の先端部分を挿入することで、前記プレス用パンチ本体で前記スラグを衝撃的に押圧して、前記スラグを前記プレス用パンチ本体の外周に沿って塑性変形させることでローラーの原型を製造するプレス工程と、
前記ローラーの原型を通過させるダイス孔を有するダイスと、前記ローラーの原型の内部に挿入されるシゴキ用パンチ本体を有するシゴキ用パンチを用いて、
前記シゴキ用パンチ本体を前記ローラーの原型内に挿入した状態で、シゴキ用パンチで前記ローラーの原型を押圧して、ダイス孔にローラーの原型を通過させることで、ローラーを製造するシゴキ工程と、を具備して、
前記キャビティーは、
前記ローラーの底部外側と同一の形状寸法にしたキャビティー側底部と、
該キャビティー側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、キャビティー側底部に対して、前記ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度とされたキャビティー側テーパー部と、
該キャビティー側テーパー部の上端周縁部から上方に向けて連設されるとともに、前記キャビティー側底部に対して、前記ローラーにおける底部に対する本体部の角度と同一角度とされたキャビティー側垂直部と、を具備して、
前記スラグは、
前記キャビティー内に配置可能とした円柱状のスラグ本体部と、
該スラグ本体部の下端に連設された、前記キャビティー側底部と同一の形状寸法としたスラグ下面側底部と、該スラグ下面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、スラグ下面側底部に対して、前記キャビティー側底部に対するキャビティー側テーパー部の角度と同一角度とされたスラグ下面側テーパー部と、を具備した当接部と、を具備し、
前記プレス用パンチにおけるプレス用パンチ本体は、
前記キャビティー内に挿入可能な外径とするとともに、
先端部には、前記ローラーの底部内側と同一の形状寸法にしたプレス用パンチ側底部と、該プレス用パンチ側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記プレス用パンチ側底部に対して、前記ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度とされたプレス用パンチ側テーパー部と、を有したプレス用押圧部を具備し、
前記スラグ本体部の上面には、前記プレス用パンチ側底部と同一の形状寸法としたスラグ上面側底部と、該スラグ上面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記スラグ上面側底部に対して、前記プレス用パンチ側底部に対するプレス用パンチ側テーパー部の角度と同一角度とされたスラグ上面側テーパー部と、を有した凹部が形成され、
前記シゴキ用パンチにおけるシゴキ用パンチ本体は、
前記ローラーの原型の内部に挿入された状態で前記ダイス孔を通過可能な外径とするとともに、先端部には、前記ローラーの底部内側と同一の形状寸法にしたシゴキ用パンチ側底部と、該シゴキ用パンチ側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、前記シゴキ用パンチ側底部に対して、前記ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度とされたシゴキ用パンチ側テーパー部と、を有したシゴキ用押圧部を具備した、ことを特徴としている。

発明の効果

0017

本発明のローラーの製造方法では、キャビティーを有する下型と、キャビティー内に配置する材料としてのスラグと、キャビティー内に挿入されてスラグを衝撃的に押圧してスラグを塑性変形させるためのプレス用パンチを用いて、インパクトプレスの方法によってローラーの原型を製造するプレス工程と、プレス工程で製造したローラーの原型をシゴキ用パンチで押圧してダイスを通過させることで縮径するしごき工程を経てローラーを製造する方法としている。

0018

そして、キャビティーの底部をローラーの底部外側と同一の形状寸法にするとともに、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度で、キャビティーの底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けてキャビティー側テーパー部を連設し、一方、キャビティー内に配置されるスラグは、キャビティーの底部と同一の形状寸法としたスラグ下面側底部と、キャビティーの底部に対するキャビティー側テーパー部の角度と同一角度で、スラグ下面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されたスラグ下面側テーパー部を具備した当接部を下端部に有しているために、キャビティー内にスラグを配置する際には、スラグの当接部をキャビティー側底部とキャビティー側テーパー部で構成される空間部分に嵌合させることができ、従って、スラグをキャビティー内の中央部分に正確に配置することが可能である。

0019

また、プレス用パンチは、ローラーの底部内側と同一の形状寸法にした底部と、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度で、底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設したプレス用パンチ側テーパー部を有したプレス用押圧部を具備し、一方、スラグの上面には、プレス用パンチの底部と同一の形状寸法としたスラグ上面側底部と、プレス用パンチの底部に対するプレス用パンチ側テーパー部の角度と同一角度でスラグ上面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されたスラグ上面側テーパー部を具備した凹部が形成されているために、プレス用パンチでスラグを押圧する際には、プレス用押圧部をスラグ上面に形成した凹部に嵌合させることができ、従って、プレス用パンチでスラグの中央部分を正確に押圧することが可能である。

0020

そのために、プレス工程でローラーの原型を製造する場合には、スラグの芯出しをしてスラグをキャビティー内の中央部分に正確に配置するとともに、スラグの中央部分を正確にプレス用パンチで衝撃を加え、均一な肉厚のローラーの原型を製造することが可能である。

0021

また、本発明においてシゴキ用パンチは、ローラーの底部内側と同一の形状寸法にした底部と、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度で、底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設したシゴキ用パンチ側テーパー部を有したシゴキ用押圧部を先端部に有しているために、ローラーの原型の内部にシゴキ用パンチを挿入し、ローラーの原型を押圧することでダイス孔にローラーの原型を通過させて縮径する際には、ローラーの原型の内部の底部分にシゴキ用押圧部を嵌合させることができ、ローラーの原型の芯出しを行い、しごき用パンチをローラーの原型の中心部分に正確に配置することが可能で、肉厚を均一にしながら、ローラーの原型の径を絞っていくことが可能である。また、有底部を切断して管状にする場合でも管の長さを長くとることが可能である。

0022

更に、本発明では、キャビティーの底部の周縁部にテーパー部を連設しているために、プレス工程で製造したローラーの原型では、底部の周縁部にテーパー部が連設されるために、ローラーの原型をダイス孔に通し、ローラーの原型の底面の周縁部からダイス孔により縮径されていく場合でも、ローラーの原型の下端部近傍に内周側に凹部ができてしまうことがなく、これにより不良品の発生率を抑えることが可能である。

図面の簡単な説明

0023

本発明のローラーの製造方法の実施例におけるプレス工程に用いるプレス装置を説明するための図である。
本発明のローラーの製造方法の実施例におけるプレス工程を説明するための図である。
本発明のローラーの製造方法の実施例におけるプレス工程を説明するための図である。
本発明のローラーの製造方法の実施例におけるしごき工程に用いるしごき装置を説明するための図である。
本発明のローラーの製造方法の実施例におけるしごき工程を説明するための図である。
本発明で製造するローラーを説明するための図である。
インパクトプレスによりローラーを製造する方法を説明するための図である。
インパクトプレスによりローラーを製造する方法を説明するための図である。

0024

本発明のローラーの製造方法は、インパクトプレスの方法でローラーの原型を製造するプレス工程と、プレス工程で製造されたローラーの原型をダイスによって縮径するしごき工程を有する。

0025

そして、プレス工程では、キャビティーを有する下型と、ローラーの材料としてキャビティー内に配置されるスラグと、下型に対して相対移動可能に配置され、下降することで先端部分がキャビティー内に挿入されるプレス用パンチ本体を有したプレス用パンチとを具備したプレス装置を用いており、キャビティー内にスラグを配置し、プレス用パンチを下降させてキャビティー内にプレス用パンチ本体の先端部分を挿入し、プレス用パンチ本体でスラグを衝撃的に押圧し、それにより、スラグをプレス用パンチ本体の外周に沿って塑性変形させることでローラーの原型を製造することとしている。

0026

また、しごき工程では、ダイスとシゴキ用パンチを有するしごき装置を用いており、ダイスは、プレス工程で製造したローラーの原型を通過させるダイス孔を有し、シゴキ用パンチは、ローラーの原型の内部に挿入されるシゴキ用パンチ本体を有しており、シゴキ用パンチ本体をローラーの原型内に挿入し、しごき用パンチ本体の底部をローラーの原型の内部の底部に当接させた状態で、シゴキ用パンチでローラーの原型を押圧して、ダイス孔にローラーの原型を通過させることで、ローラーの原型を縮径し、それによりローラーを製造することとしている。

0027

そして、キャビティーは、キャビティー側底部とこのキャビティー側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されたキャビティー側テーパー部と、キャビティー側テーパー部の上端部周縁部から上方に向けて連設されたキャビティー側垂直部とを具備しており、キャビティー側底部はローラーの底部外側と同一の形状寸法に形成されており、キャビティー側底部に対するキャビティー側テーパー部の角度は、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一とされ、キャビティー側底部に対するキャビティー側垂直部の角度は、ローラーにおける底部に対する本体部の角度と同一角度とされている。

0028

また、スラグは、キャビティー内に配置可能とした円柱状のスラグ本体部を有しており、このスラグ本体部の下端には当接部が連設されている。そして、当接部は、キャビティー側底部と同一の形状寸法としたスラグ下面側底部と、このスラグ下面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、スラグ下面側底部に対して、前記キャビティー側底部に対するキャビティー側テーパー部の角度と同一角度とされたスラグ下面側テーパー部を具備している。

0029

また、プレス用パンチにおけるプレス用パンチ本体は、前記キャビティー内に挿入可能な外径とするとともに、先端部にはプレス用押圧部を具備し、この先端部にはプレス用押圧部は、ローラーの底部内側と同一の形状寸法にしたプレス用パンチ側底部と、このプレス用パンチ側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、プレス用パンチ側底部に対して、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度とされたプレス用パンチ側テーパー部を有している。

0030

そして、スラグ本体部の上面には凹部が形成されており、この凹部は、スラグ上面側底部と、このスラグ上面側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて形成されたスラグ上面側テーパー部を有している。そして、スラグ上面側底部は、プレス用パンチ側底部と同一の形状寸法としており、スラグ上面側底部に対するスラグ上面側テーパー部の角度は、プレス用パンチ側底部に対するプレス用パンチ側テーパー部の角度と同一角度とされている。

0031

一方、シゴキ用パンチにおけるシゴキ用パンチ本体は、ローラーの原型の内部に挿入された状態でダイス孔を通過可能な外径とするとともに、先端部にはシゴキ用押圧部を具備し、このシゴキ用押圧部は、ローラーの底部内側と同一の形状寸法にしたシゴキ用パンチ側底部と、このシゴキ用パンチ側底部の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されるとともに、シゴキ用パンチ側底部に対して、ローラーにおける底部に対するテーパー部の角度と同一角度とされたシゴキ用パンチ側テーパー部を有している。

0032

ここで、前記しごき工程を、一次しごき工程と二次しごき工程に分割して、一次しごき工程では、ローラーの内径よりも大径の外径としたシゴキ用パンチ本体を有する一次シゴキ用パンチを用いて、ローラーの外径よりも大きい外径の第1のローラーの原型を製造し、二次しごき工程では、ローラーの内径と同一径の外径のシゴキ用パンチ本体を有する二次用シゴキ用パンチを用いて、第1のローラーの原型の外径をローラーの外径まで縮径してローラーを製造するとよく、これにより、プレス工程で製造したローラーの原型を無理なくローラーの径まで縮径することが可能である。

0033

本発明のローラーの製造方法の実施例について説明すると、図6の(b)は、本実施例の方法で製造されるローラー31を示した断面図であり、図において、本実施例の方法で製造するローラー31は有底の筒状としている。即ち、円状とした底部33の周縁部に外周方向の斜め上方へ向けてテーパー部34を連設するとともに、このテーパー部34の上端に上方に向けて筒状の本体部32を連設して構成された有底の筒状としている。なお、各種ローラーには底部分が無い円筒状のものも存在するが、本実施例においてローラーとは、有底筒状のローラーの底部分をカットして円筒状のローラーにする前の、有底筒状のローラーの原型も含む。

0034

そして、このように構成されるローラーを製造するための本実施例のローラーの製造方法では、まず、インパクトプレスの方法を用いたプレス工程でローラーの原型を製造し、次に、ダイスを用いたしごき工程でローラーの原型を縮径し、最終的に、目的とする径のローラーを製造することとしている。

0035

ここで、前記プレス工程について説明すると、図1はプレス工程で用いるプレス装置1を示した断面図であり、図において、本実施例のプレス装置1では、キャビティーを有する下型と、ローラーの材料として前記キャビティー内に配置されるスラグと、キャビティー内のスラグに上方から衝撃を与えるためのプレス用パンチを有している。

0036

即ち、図において2が下型であり、3は、下型2に形成したキャビティーである。そして、本実施例において、前記キャビティー3は、キャビティー側底部4と、このキャビティー側底部4の周縁部から外周側の斜め上方に向けて連設されたキャビティー側テーパー部5と、このキャビティー側テーパー部5の上端周縁部から上方に向けて連設されたキャビティー側垂直部6とを有している。

0037

そして、キャビティー側底部4は、前記ローラー31の底部33の外側33aと同一の形状寸法にしており、キャビティー側テーパー部5は、前記ローラー31における底部外側33aに対するテーパー部34の外側34aの角度と同一角度で、キャビティー側底部4の周縁部に連設され、更に、キャビティー側垂直部6は、前記ローラー31における底部外側33aに対する本体部32の外側32aの角度と同一角度で、前記キャビティー側テーパー部5の上端周縁部から上方に向けて連設されている。

0038

次に、材料として前記キャビティー3内に配置されるスラグについて説明すると、図1において7がスラグであり、本実施例において前記スラグ7は、全体として円柱形状としており、アルミにより形成している。そして、本実施例において前記スラグ7は、円柱状のスラグ本体部8を有しており、このスラグ本体部8は前記キャビティー3内に配置可能な外径としており、キャビティー3における垂直部6とほぼ同じか、わずかに小径の外径としている。

0039

また、このスラグ本体部8の下端には当接部9が形成されている。即ち、図において9が当接部であり、本実施例において前記当接部9は、スラグ下面側底部と、このスラグ下面側底部の周縁部に外周側の斜め上方に向けて連設されたスラグ下面側テーパー部を有しており、スラグ下面側テーパー部の上端の外径がスラグ本体部8の外径と同一径であり、このスラグ下面側テーパー部の上端がスラグ本体部8に連設されている。従って、前記当接部9は、スラグ本体部8の下端部分の周囲を、逆台形状になるようにテーパー状に削り取った形態としている。

0040

そして、前記スラグ下面側底部10は、キャビティー側底部4と同一の形状寸法としており、即ち、ローラー31の底部外側33aと同一の形状寸法にしている。また、スラグ下面側テーパー部11は、スラグ下面側底部10に対して、前記キャビティー側底部4に対するキャビティー側テーパー部5の角度と同一角度とされている。即ち、スラグ下面側底部13に対するスラグ下面側テーパー部14の連設角度は、前記ローラー31における底部外側33aに対するテーパー部外側34aの角度と同一角度としている。そのため、本実施例においては、スラグ7の当接部9を、キャビティー側底部4とキャビティー側テーパー部5で構成される空間部分に嵌合させることができ、従って、前記スラグ7をキャビティー3内に配置する際には、スラグ7をキャビティー3内の中央部分に正確に配置することが可能である。

0041

次に、プレス用パンチについて説明すると、本実施例において前記プレス用パンチは、前記下型2に対して相対移動可能に配置されて、下降することで先端部分を前記キャビティー3内に挿入することを可能としており、キャビティー3内にスラグ7を配置した状態で、先端部分を前記キャビティー3内に挿入することで、前記キャビティー3内のスラグ7を衝撃的に押圧して、スラグ7をプレス用パンチの外周に沿って塑性変形させるために用いられる。

0042

即ち、図において15がプレス用パンチであり、本実施例における前記プレス用パンチ15は、プレス用パンチ本体16を先端部分に有しており、このプレス用パンチ本体16は、前記キャビティー側垂直部6の内径よりも小さい外径としており、ローラーを製造可能なように、円柱状又は円筒状としており、即ち、円柱状の外形としている。

0043

そして、前記プレス用パンチ本体16の先端部にはプレス用押圧部が形成されている。即ち、図において17がプレス用押圧部であり、このプレス用押圧部17は、前記ローラー31の底部内側33bと同一の形状寸法にしたプレス用パンチ側底部18と、このプレス用パンチ側底部18の周縁部から外周側の斜め上方に向けて形成されたプレス用パンチ側テーパー部19を有している。そして、プレスパンチ側底部18に対するプレスパンチ側テーパー部19の連設角度は、前記ローラー31における底部内側33bに対するテーパー部内側34bの角度と同一角度とされている。

0044

一方、スラグ7の上面には凹部が形成され、この凹部内にプレス用押圧部17が挿入されることとしている。即ち、図において12が凹部であり、本実施例において前記凹部12は、スラグ上面側底部13と、このスラグ上面側底部13の周縁部に外周側の斜め上方に向けて連設されたスラグ上面側テーパー部14を有している。そして、スラグ上面側底部13は、前記プレス用パンチ側底部18と同一の形状寸法としており、スラグ上面側テーパー部14は、前記スラグ上面側底部13に対して、前記プレス用パンチ側底部18に対するプレス用パンチ側テーパー部19の角度と同一角度とされている。

0045

従って、本実施例においては、前記凹部12内にプレス用押圧部17を嵌合させることができるため、前記プレス用パンチ本体16の先端部分をキャビティー3内に挿入してスラグ7を押圧する際には、スラグ7の凹部12内にプレス用パンチ本体16の押圧部12を嵌合させることで、スラグ7の中心部分を正確にプレス用パンチ15で押圧することが可能である。

0046

次に、このように構成されるプレス装置を用いてインパクトプレスによってローラーの原型を製造する場合には、まず、図2に示すように、下型2のキャビティー3内にスラグ7を配置する。そして、そのとき、前述したように本実施例では、スラグ7の当接部9を、キャビティー側底部4とキャビティー側テーパー部5で構成される空間部分に嵌合させることができるので、スラグ7をキャビティー3内の中央部分に正確に配置することが可能である。

0047

そして次に、この状態において、図2において矢印で示すように、プレス用パンチ15を下降させて、プレス用パンチ本体16の先端部分を前記キャビティー3内に挿入S、キャビティー3内のスラグ7を衝撃的に押圧する。そうすると、図3に示すように、スラグ7は、プレス用パンチ本体16の外周に沿って塑性変形し、それにより、プレス用パンチ本体16の外形状と同様のローラーの原型20を製造することができる。

0048

そしてこのとき、本実施例では、スラグ下面側底部10はキャビティー側底部4と同一の形状寸法とし、スラグ下面側テーパー部11は、キャビティー側底部4に対するキャビティー側テーパー部5の角度と同一角度でスラグ下面側底部10に連設されているため、スラグ7の当接部9をキャビティー側底部4とキャビティー側テーパー部5で構成される空間部分に嵌合することができ、それにより、スラグ7をキャビティー3内の中央部分に正確に配置することが可能である。

0049

また、スラグ上面側底部13はプレス用パンチ側底部18と同一の形状寸法とし、スラグ上面側底部13に対するスラグ上面側テーパー部14の角度はプレス用パンチ側底部18に対するプレス用パンチ側テーパー部19の角度と同一角度とされているために、スラグ7の凹部12内にプレス用パンチ本体16の押圧部12を嵌合させることができるため、プレス用パンチ15を下降すると、スラグ7の芯出しを行うことができ、スラグ7の中心部分を正確にプレス用パンチ15で押圧することが可能である。

0050

従って、本実施例におけるプレス工程では、スラグ7をキャビティー3内に配置の際の芯出し、及び、プレス用パンチによりプレスを行う際のプレス用パンチの芯出しを行うことができ、均一の肉厚としたローラーの原型を製造することが可能である。

0051

また、本実施例においては、キャビティー側底部4をローラーの底部外側33aと同一の形状寸法にし、プレス用パンチ側底部18をローラーの底部内側33bと同一の形状寸法にし、キャビティー側底部4に対するキャビティー側テーパー部5の連設角度を、ローラー31における底部外側33aに対するテーパー部外側34aの角度と同一角度とし、プレス用パンチ側底部18に対するプレス用パンチ側テーパー部19の連設角度を、ローラー31における底部内側33bに対するテーパー部内側34bの角度と同一角度としているため、プレス工程により製造されたローラーの原型20は、製造するローラー31と同様に、円状とした底部の周縁部に外周方向の斜め上方へ向けてテーパー部を連設するとともにこのテーパー部の上端に上方に向けて筒状の本体部を連設して構成された有底の筒状であるとともに、底部は製造するローラー31の底部33と同一の形状寸法であり、ローラーの原型20における底部に対するテーパー部の角度は、製造するローラー31における底部33に対するテーパー部34の角度と同じにすることができる。なお、図6の(a)がローラーの原型20を示した断面図である。

0052

次に前述のプレス工程で製造したローラーの原型20を縮径して目的の外径を有するローラーを製造するしごき工程について説明すると、本実施例におけるしごき工程は、前記ローラーの原型20を通過させるダイス孔を有するダイスと、ローラーの原型20の内部に挿入されるシゴキ用パンチ本体を有するシゴキ用パンチを具備したしごき装置を用いて、前記シゴキ用パンチ本体をローラーの原型20内に挿入し、その状態でシゴキ用パンチによってローラーの原型20をダイス孔側に押圧し、それによって、ダイス孔にローラーの原型20を通過させることで、ローラーの原型20の外径を目的の外径とすることとしている。

0053

ここで、前記しごき装置について説明すると、図4において22がダイスであり、また、図において25がシゴキ用パンチであり、更に20がダイス工程で縮径するローラーの原型20である。そして、前記ダイス22は、前記ローラーの原型20を通過させて縮径するためのダイス孔23を有しており、このダイス孔23は、しごき工程で製造するローラーの外径と同一径の内径を有するシゴキ部24を有しており、ローラーの原型20がこのシゴキ部24を通過することで、ローラーの原型20の外径を目的の径に絞ることを可能にしている。なお本実施例において前記ダイス孔22は、前記しごき部24の上方は、ダイス22の上面に向けてテーパー状に径を広くし、前記しごき部24の下方は、ダイス22の下面に向けてテーパー状に径を広くし、ローラーの原型20の挿入、取り出しを容易にしている。

0054

次に、前記シゴキ用パンチ25について説明すると、図において、シゴキ用パンチ25は、ローラーの原型20の内部に挿入されてローラーの原型20を押圧するためのシゴキ用パンチ本体を先端部分に有している。即ち、図において26がシゴキ用パンチ本体であり、このシゴキ用パンチ本体26は、ローラーを製造可能なように、円柱状又は円筒状としており、即ち、円柱状の外形としている。また、外径は、前記ローラーの原型20の内径よりも小さく、かつ、しごき工程で製造するローラーの内径とほぼ同一としている。即ち、前記ローラーの原型20の内部に挿入された状態で前記ダイス孔23におけるシゴキ部24を通過可能な外径としている。

0055

そして、前記シゴキ用パンチ本体26の先端部にはシゴキ用押圧部が形成されている。即ち、図において27がシゴキ用押圧部であり、このシゴキ用押圧部27は、前記ローラー31の底部内側33bと同一の形状寸法にしたシゴキ用パンチ側底部28と、このシゴキ用パンチ側底部28の周縁部から上方に向けて形成されたシゴキ用パンチ側テーパー部29を有している。そして、シゴキ用パンチ側底部28に対するシゴキ用パンチ側テーパー部29の連設角度は、前記ローラー31における底部内側33bに対するテーパー部内側34bの角度と同一角度とされている。即ち、シゴキ用パンチ側テーパー部29は、前記シゴキ用パンチ底部28に対して、前記プレス用パンチ側底部18に対するプレス用パンチ側テーパー部19の角度と同一角度としている。従って、これにより、本実施例においては、シゴキ用パンチ側底部28をローラーの原型20の底部分に当接させると、シゴキ用パンチ側テーパー部29がローラーの原型20の下端部分のテーパー部の内壁に当接するため、シゴキ用パンチ本体26をローラーの原型20の内部に挿入してローラーの原型20を押圧する際には、ローラーの原型20の内部の底にシゴキ用パンチ側底部を当接することで、ローラーの原型20の芯出しを行うことができ、肉厚を均一にしてローラーの原型20を縮径することが可能である。

0056

即ち、このように構成されるしごき装置21でローラーの原型20を縮径する場合には、図5(a)に示すように、ダイス22のダイス孔23の上方側にローラーの原型20を配置し、このローラーの原型20内にシゴキ用パンチ本体26を挿入する。そして、シゴキ用パンチ側底部28をローラーの原型20の底に当接させるとともに、シゴキ用パンチ25によってローラーの原型20をダイス孔側に押圧することで、ローラーの原型20をダイス孔23に通していく。そうすると、図5の(b)に示すように、ローラーの原型20がダイス孔23のシゴキ部24を通過する過程で、ローラーの原型20は、シゴキ部24の内径と同一の寸法に縮径される。

0057

そしてこのとき、本実施例におけるシゴキ用パンチ25では、前述したように、シゴキ用パンチ側底部28をローラーの原型20の底部分に当接させると、シゴキ用パンチ側テーパー部29がローラーの原型20の下端部分のテーパー部の内壁に当接するため、ローラーの原型20の内部の底にシゴキ用パンチ側底部を当接することで、ローラーの原型20の芯出しを行うことができ、肉厚を均一にしてローラーの原型20を縮径することが可能である。

0058

また、前述したように、プレス工程により製造されたローラーの原型20は、製造されるローラー31と同様に、底部の周縁部には、製造されるローラーと同様の角度でテーパー部が連設されているために、ローラーの原型20をダイス孔23により縮径していく過程において、ローラーの原型20の下端部近傍に内周側に凹んだ凹みができてしまうことも有効に防止することができる。なお、シゴキ用パンチ側底部28がローラーの原型20の底に当接した状態を示した図が図5(a)、ローラーの原型がシゴキ部24で縮径されている状態を示した図が(b)である。

0059

次に、本実施例の方法によりローラー31を製造する場合を説明すると、本実施例の方法によりローラー31を製造する場合には、まず、図2に示すように、下型2のキャビティー3内に、材料としてのスラグ7を入れて配置する。

0060

次に、プレス用パンチ15を下型2側に下降して、プレス用押圧部17をスラグ7の凹部12内に入れるとともに、プレス用パンチ15でスラグ7を衝撃的に押圧する。そしてそれにより、前記スラグ7を前記プレス用パンチ本体16の外周に沿って塑性変形させ、それにより、まずローラーの原型20を製造する。

0061

次に、プレス工程で製造したローラーの原型20をダイス22のダイス孔23の上方に配置し、ローラーの原型20内にシゴキ用パンチ本体26を挿入する。そして、シゴキ用パンチ側底部28をローラーの原型20の底に当接させた状態で、シゴキ用パンチ25でローラーの原型20をダイス孔23側に押圧していき、ローラーの原型20をダイス孔23に通していく。そうすると、ローラーの原型20がシゴキ部24を通過する過程で、ローラーの原型20がシゴキ部24の内径に縮径されていき、希望する外径のローラーを製造することができる。

0062

そしてこのとき、本実施例のローラーの製造方法では、前述したように、スラグ下面側底部10をキャビティー側底部と同一の形状寸法にするとともに、スラグ下面側底部10に対するスラグ下面側テーパー部11の連設角度をキャビティー側底部4に対するキャビティー側テーパー部5の角度と同一角度とし、これにより、キャビティー側底部4とキャビティー側テーパー部5で構成される空間部分にスラグ7の当接部9を嵌合可能としているため、スラグ7の配置に際して、スラグ7をキャビティー3内の中央部分に正確に配置することが可能である。

0063

また、スラグ上面側底部13をプレス用パンチ側底部18と同一の形状寸法にするとともに、スラグ上面側底部13に対するスラグ上面側テーパー部14の角度をプレス用パンチ側底部18に対するプレス用パンチ側テーパー部19の角度と同一角度とし、これにより、スラグ7の凹部12内にプレス用パンチ本体16の押圧部12を嵌合可能としているために、スラグ7の中心部分を正確にプレス用パンチ15で押圧することが可能である。

0064

従って本実施例におけるプレス工程においては、スラグ7の配置の際の芯出し、及び、プレス用パンチによりプレスを行う際のプレス用パンチの芯出しを行うことができ、均一の肉厚としたローラーの原型を製造することが可能である。

0065

また、プレス工手で製造したローラーの原型20は、製造されるローラー31と同様に、底部の周縁部には、製造されるローラーと同様の角度でテーパー部が連設されているため、ローラーの原型20をダイス孔23により縮径していく過程において、ローラーの原型20の下端部近傍に内周側に凹んだ凹みができてしまうことも有効に防止することができる。

0066

更に、本実施例における前記シゴキ用押圧部27では、シゴキ用パンチ側底部はローラー31の底部内側33bと同一の形状寸法にしており、このシゴキ用パンチ側底部28の周縁部から上方に向けて形成されたシゴキ用パンチ側テーパー部29は、ローラー31における底部内側33bに対するテーパー部内側34bの角度と同一角度でシゴキ用パンチ側底部に連設されており、これにより、シゴキ用パンチ側底部28をローラーの原型20の底部分に当接させることで、シゴキ用パンチ側テーパー部29がローラーの原型20の下端部分のテーパー部の内壁に当接し、ローラーの原型20の芯出しを行うことができるため、肉厚を均一にしながらローラーの原型20を縮径することが可能である。

0067

なお、しごき工程においては、製造するローラー31の外径と同一の内径のシゴキ部24を有するダイス22と、製造するローラー31の内径と同一の外径を有するシゴキ用パンチ本体16を用いて、1回のしごきによってローラー31を製造しても良いが、そのほか、ローラーの原型20の外径を製造するローラー31の外径に縮径する最終のしごき工程の前に、1又は複数のしごき工程を具備して、プレス工程で製造したローラーの原型20を段階的に縮径しても良い。

実施例

0068

即ち、例えば、しごき工程を一次しごき工程と二次しごき工程に分けて、一次しごき工程においては、製造するローラー31の外径よりも大きい内径のシゴキ部24を有するダイス22と、製造するローラー31の内径よりも大きい外径を有するシゴキ用パンチ本体16を用いて、まず、製造するローラーよりも大きい外径の第2のローラーの原型を製造する。そして、二次しごき工程では、製造するローラー31の外径と同一の内径のシゴキ部24を有するダイス22と、製造するローラー31の内径と同一の外径を有するシゴキ用パンチ本体16を用いて、一次しごき工程で製造した第2のローラーの外径を、目的とする外径に縮径して、これによりローラー31を製造する方法を採用してもよい。

0069

本発明は、有底円筒状の各種ローラーの製造に際して、インパクトプレスの方法によってローラーの原型を製造し、その後にしごきによってローラーの原型を縮径して目的とする外径のローラーを製造することを可能にしているため、インパクトプレスの工程とダイスを用いたしごきの工程を経てローラーを製造する方法の全般に適用可能である。

0070

1プレス装置
2下型
3キャビティー
4キャビティー側底部
5 キャビティー側テーパー部
6 キャビティー側垂直部
7スラグ
8 スラグ本体部
9 当接部
10 スラグ下面側底部
11 スラグ下面側テーパー部
12 スラグ上面の凹部
13 スラグ上面側底部
14 スラグ上面側テーパー部
15プレス用パンチ
16 プレス用パンチ本体
17プレス用押圧部
18 プレス用パンチ側底部
19 プレス用パンチ側テーパー部
20ローラーの原型
21 しごき装置
22ダイス
23ダイス孔
24シゴキ部
25 シゴキ用パンチ
26 シゴキ用パンチ本体
27 シゴキ用押圧部
28 シゴキ用パンチ側底部
29 シゴキ用パンチ側テーパー部
31 ローラー
32 本体部
33 底部
34 テーパー部

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