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技術 養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体及びその製造方法

出願人 二村芳弘
発明者 二村芳弘
出願日 2013年12月19日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2013-262403
公開日 2015年6月25日 (5年4ヶ月経過) 公開番号 2015-117212
状態 特許登録済
技術分野 食品の着色及び栄養改善 微生物による化合物の製造 化粧料 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 化合物または医薬の治療活性 ペプチド又は蛋白質
主要キーワード 電気移動法 クレッセント 強酸化水 連続生成 生産国 煮沸滅菌 使用経験 穀物粉末
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課題

養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体及びその製造方法を提供する。

解決手段

目的とするウロン酸誘導体はアルギニンスレオニンアスパラギンからなるトリペプチド及びウロン酸から構成される。ウロン酸はトリペプチドのアルギニンと結合しており、長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する。この製造方法は玄米黒米赤米大麦、もち麦、はと麦、粟、稗、黍、たかきび、大豆黒豆小豆及びトウモロコシ納豆菌により発酵させた発酵液分岐シクロデキストリンを添加してプロテアーゼ処理した後、濾過したろ液アルカリ還元する工程からなる。

概要

背景

養生文化とは東洋の医学的及び科学的発想であり、生命根幹に関わるマルチプルな理論であり、その歴史は古く、使用経験豊富である。

養生文化を利用した技術として食事に関するものとして薬膳がある。一方、養生文化を利用した伝承的な美容法も存在し、植物エキス発酵原料などに利用されている。

しかし、養生文化を医学的に検証し、それを産業に応用することは難しい。その理由は、特定の成分が同定できず、かつ、その働きが多様であるためである。

そこで、養生文化を応用するという点で伝統的な発酵法を利用した。さらに、養生文化を遺伝子レベル解析することにした。長寿遺伝子が生命活動の根幹にかかわることから長寿遺伝子の一つであるSirt1の活性化を標的とした。

たとえば、長寿遺伝子を利用した発明としてはレスベラトール含有組成物および使用方法の発明があるものの、その利用範囲は限定されている(例えば、特許文献1参照)。

また、化学合成された成分には副作用が認められるという問題点がある。

一方、天然物由来物質は安全性が高い反面、長寿遺伝子Sirt1活性化作用が軽度であり、効果が弱いという欠点があり、産業上の利用は限られている。

概要

養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体及びその製造方法を提供する。 目的とするウロン酸誘導体はアルギニンスレオニンアスパラギンからなるトリペプチド及びウロン酸から構成される。ウロン酸はトリペプチドのアルギニンと結合しており、長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する。この製造方法は玄米黒米赤米大麦、もち麦、はと麦、粟、稗、黍、たかきび、大豆黒豆小豆及びトウモロコシ納豆菌により発酵させた発酵液分岐シクロデキストリンを添加してプロテアーゼ処理した後、濾過したろ液アルカリ還元する工程からなる。 なし

目的

そこで、副作用が弱く優れた長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する天然物が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

下記の式(1)に示される長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体

請求項2

玄米黒米赤米大麦、もち麦、はと麦、粟、稗、黍、たかきび、大豆黒豆小豆及びトウモロコシ納豆菌により発酵させた発酵液分岐シクロデキストリンを添加してプロテアーゼ処理した後、濾過したろ液アルカリ還元する工程からなる長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体の製造方法。

技術分野

0001

この発明は養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体及びその製造方法に関するものである。

背景技術

0002

養生文化とは東洋の医学的及び科学的発想であり、生命根幹に関わるマルチプルな理論であり、その歴史は古く、使用経験豊富である。

0003

養生文化を利用した技術として食事に関するものとして薬膳がある。一方、養生文化を利用した伝承的な美容法も存在し、植物エキス発酵原料などに利用されている。

0004

しかし、養生文化を医学的に検証し、それを産業に応用することは難しい。その理由は、特定の成分が同定できず、かつ、その働きが多様であるためである。

0005

そこで、養生文化を応用するという点で伝統的な発酵法を利用した。さらに、養生文化を遺伝子レベル解析することにした。長寿遺伝子が生命活動の根幹にかかわることから長寿遺伝子の一つであるSirt1の活性化を標的とした。

0006

たとえば、長寿遺伝子を利用した発明としてはレスベラトール含有組成物および使用方法の発明があるものの、その利用範囲は限定されている(例えば、特許文献1参照)。

0007

また、化学合成された成分には副作用が認められるという問題点がある。

0008

一方、天然物由来物質は安全性が高い反面、長寿遺伝子Sirt1活性化作用が軽度であり、効果が弱いという欠点があり、産業上の利用は限られている。

先行技術

0009

特願2013−518563

発明が解決しようとする課題

0010

前記したように既存の天然物による長寿遺伝子Sirt1の活性化作用は軽度であり、産業上への利用が限定されるという課題があり、また、化学合成された物質では安全性に問題があり、利用が限られている。

0011

そこで、副作用が弱く優れた長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する天然物が望まれている。さらに、長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する物質を効率良く製造する製造方法が望まれている。

課題を解決するための手段

0012

上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は下記の式(1)で示される養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体に関するものである。

0013

0014

上記の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は養生文化を応用した長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体の製造方法に関するものである。

発明の効果

0015

この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。

0016

請求項1に記載のウロン酸誘導体によれば、優れた長寿遺伝子Sirt1活性化作用が発揮される。

0017

請求項2に記載の製造方法によれば、効率良く長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体を製造することができる。

0018

以下、この発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。

0019

長寿遺伝子活性化作用を呈するウロン酸誘導体は、下記の式(1)に示される構造を呈する。

0020

0021

ここでいうウロン酸誘導体とはウロン酸アルギニンスレオニンアスパラギンよりなるトリペプチド分子に2分子のウロン酸が結合したペプチドが結合したウロン酸の結合体である。

0022

アルギニン、スレオニン、アスパラギンおよびウロン酸はいずれも天然の植物に含有されており、その安全性も確認されている。

0023

トリペプチドはアルギニン、スレオニン、アスパラギンよりなり、N末端側がアルギニンで、中央がスレオニン、C端末側がアスパラギンであり、その間はペプチド結合により結合されている。

0024

これらのアミノ酸はいずれもL型である。これらのアミノ酸はいずれも体内に存在する成分であり、その安全性は確認されている。

0025

ウロン酸のカルボキシル基がアルギニンのグアニジノ基アミノ基とペプチド結合している。

0026

このウロン酸誘導体は水溶性が高く、一方、アルコールとの親和性もあることから、エタノールグリコール類グリセリン類などに溶解性を示して産業上利用しやすい。

0027

このウロン酸誘導体は長寿遺伝子Sirt1活性化に対して2つの作用メカニズムを有している。

0028

一つは長寿遺伝子Sirt1のプロモーター部位直接作用してプロモーターとして働き、Sirt1の発現を促進する場合である。Sirt1はサーチュインファミリーを形成しており、遺伝子近傍には豊富なプロモーターが存在している。

0029

このウロン酸誘導体はペプチド部位によりプロモーターと反応し、ウロン酸によりその発現を維持させる。しかし、その働きは、一過性であり、共有結合のような強固な結合ではない。

0030

もう一つは長寿遺伝子Sirt1の分解の抑制である。その働きはクロマチン部分の安定化による。

0031

これらの2つの作用が相乗的に働くことにより長寿遺伝子Sirt1の活性化と維持が行われ、長寿遺伝子Sirt1が増加する。

0032

また、このウロン酸誘導体は細胞内に局在するペプチダーゼエステラーゼにより分解されてペプチドとウロン酸に分解されることから残留性もなく、安全性は高い。

0033

得られたウロン酸誘導体を医薬品素材として利用する場合、目的とするウロン酸誘導体を分離精製することは、目的とするウロン酸誘導体の純度が高まり、不純物を除去できる点から好ましい。

0034

医薬品として注射剤または経口剤または塗布剤などの非経口剤として利用され、医薬部外品としては、錠剤カプセル剤ドリンク剤石鹸、塗布剤、ゲル剤歯磨き粉等に配合されて利用される。

0035

経口剤としては、錠剤、カプセル剤、散剤シロップ剤、ドリンク剤等が挙げられる。前記の錠剤及びカプセル剤に混和される場合には、結合剤賦形剤膨化剤、滑沢剤甘味剤香味剤等とともに用いることができる。前記の錠剤は、シェラックまたは砂糖被覆することもできる。

0036

また、前記のカプセル剤の場合には、上記の材料にさらに油脂等の液体担体を含有させることができる。前記のシロップ剤及びドリンク剤の場合には、甘味剤、防腐剤色素香味剤等を添加することができる。

0037

非経口剤としては、軟膏剤クリーム剤水剤等の外用剤の他に、注射剤が挙げられる。外用剤の基材としては、ワセリンパラフィン油脂類ラノリンマクロゴールド等が用いられ、通常の方法によって軟膏剤やクリーム剤等とすることができる。

0038

注射剤には、液剤があり、その他、凍結乾燥剤がある。これは使用時、注射用蒸留水生理食塩液等に無菌的に溶解して用いられる。

0039

食品製剤として長寿遺伝子Sirt1活性化を目的とし、アンチエイジングの目的で健康食品や食品などに利用される。また、保健機能食品として栄養機能食品特定保健用食品に利用することは好ましい。

0040

得られた食品製剤をイヌネコなどのペット家畜動物に利用する場合、アンチエイジングを目的として、飼料サプリメントとして利用される。

0041

化粧料として常法に従って界面活性化剤溶剤増粘剤、賦形剤等とともに用いることができる。例えば、クリーム毛髪用ジェル洗顔剤美容液化粧水等の形態とすることができる。

0042

化粧料の形態は任意であり、溶液状、クリーム状、ペースト状、ゲル状、ジェル状固形状または粉末状として用いられる。

0043

得られた化粧料は長寿遺伝子Sirt1を増加させ、アンチエイジングにより皮膚機能を発揮し、シワの防止やタルミの改善に利用される。

0044

次に、玄米黒米赤米大麦、もち麦、はと麦、粟、稗、黍、たかきび、大豆黒豆小豆及びトウモロコシ納豆菌により発酵させた発酵液分岐シクロデキストリンを添加してプロテアーゼ処理した後、濾過したろ液アルカリ還元する工程からなる長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈するウロン酸誘導体の製造方法について説明する。

0045

ここでいうウロン酸誘導体とはウロン酸とアルギニン、スレオニン、アスパラギンよりなるトリペプチド1分子に2分子のウロン酸が結合したペプチドウロン酸結合体である。

0046

アルギニン、スレオニン、アスパラギンおよびウロン酸はいずれも天然の植物に含有されており、その安全性も確認されている。

0047

トリペプチドはアルギニン、スレオニン、アスパラギンよりなり、N末端側がアルギニンで、中央がスレオニン、C端末側がアスパラギンであり、その間はペプチド結合により結合されている。

0048

これらのアミノ酸はいずれもL型である。これらのアミノ酸はいずれも体内に存在する成分であり、その安全性は確認されている。

0049

ウロン酸のカルボキシル基がアルギニンのグアニジノ基のアミノ基とペプチド結合している。

0050

このウロン酸誘導体は水溶性が高く、一方、アルコールとの親和性もあることから、エタノール、グリコール類やグリセリン類などに溶解性を示して産業上利用しやすい。

0051

このウロン酸誘導体は長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈する。

0052

原料となる物質は玄米、黒米、赤米、大麦、もち麦、はと麦、粟、稗、黍、たかきび、大豆、黒豆、小豆及びトウモロコシである。これらの穀物有機栽培されたものが好ましい。つまり、発酵が効率的であり、目的とするウロン酸誘導体を高い収量で得られることから好ましい。

0053

また、生産国はいずれの国でも良いが、地産地消の点から日本国産のものが好ましい。

0054

これらの穀物は水洗後、裁断機粉砕機により細切して粉砕物が得られる。この粉砕物を乾燥させて、穀物の粉末が得られる。

0055

これらの穀物の粉末には炭水化物、脂質、たんぱく質ペプチド成分の他、ウロン酸や桂皮酸などのウロン酸が含有されている。

0056

これらの穀物の粉末は清浄な水を添加して懸濁される。穀物の粉末100gに対して水10リットルから20リットルを添加し、攪拌される。

0057

これらの穀物は煮沸滅菌され、発酵タンクに添加される。

0058

発酵は静置法または撹拌法のいずれでも良いが、発酵を短時間で実施できる点から撹拌法が好ましい。

0059

発酵は39〜49℃で12時間から36時間行われることが好ましい。温度が低く、時間が短い場合には発酵が進まず、温度が高く、時間が長い場合には目的とするウロン酸誘導体が分解されてしまうおそれがある。

0060

この発酵液は濾過布などにより濾過されることは以下の工程を容易に行えることから好ましい。

0061

このろ液に分岐シクロデキストリンが添加される。

0062

分岐シクロデキストリンは環状ブドウ糖の一つであり、ブドウ糖が環状に結合し、食品や化粧料に利用されることから好ましい。この分岐シクロデキストリンは内腔疎水性部分を有することから疎水性の高い物質を吸着しやすい。塩水精糖社製の分岐シクロデキストリンは品質が高いことから好ましい。

0063

添加される分岐シクロデキストリンは穀物10gに対して0.5gから5gが好ましい。この分岐シクロデキストリンにより穀物中のペプチドとウロン酸の結合体が包みこまれる。

0064

この分岐シクロデキストリンとの懸濁液は攪拌されることが好ましい。

0065

穀物と分岐シクロデキストリンとの懸濁液にプロテアーゼが添加される。用いるプロテアーゼとしては天野エンザイム社製食品加工用プロテアーゼであるプロテアーゼA「アマノ」SD、プロテアーゼM「アマノ」SDまたはプロテアーゼP「アマノ」3SDの品質が安定し、使用実績が豊富なことから好ましい。

0066

添加されるプロテアーゼは穀物1gに対して0.02gから0.1gが好ましい。このプロテアーゼは精製水に懸濁して添加されることは反応が進むことから好ましい。

0067

この懸濁液は反応を促進するために加温され、攪拌されることは好ましい。加温としては30〜45℃が好ましい。また、攪拌は1分間当り10〜30回が好ましい。

0068

このプロテアーゼ反応液は濾過される。濾紙メンブランフィルターを用いることにより効率良くろ過される。ろ過してろ液を得ることにより反応していない成分や原料を排除できることから好ましい。

0069

得られた反応物アルカリ還元処理される。アルカリ還元処理はアルカリ還元装置やアルカリ還元整水器により実施されることが好ましい。

0070

例えば、ゼマイティス製のアルカリ還元水強酸化水連続生成器「プロテックATX−501」、エヌアイシー製のアルカリ還元水製造装置テクノスーパー502」、マルタカ製「ミネリア・CE−212」、クレッセント製「アキュラブルー」、株式会社日本鉱泉研究所製「ミネラル還元整水器」などの装置を用いることがさらに好ましい。

0071

電気分解されて陰極側から目的とするウロン酸誘導体とペプチドとの結合体が溶液として得られる。このアルカリ還元によりウロン酸およびペプチドの結合が生じる。

0072

アルカリ還元処理を2〜10回繰り返すことにより反応が高まることから好ましい。得られた結合体は、凍結乾燥することにより粉末化され、用いられる。

0073

前記の還元反応物から、目的とするウロン酸誘導体を分離し、精製することは純度の高い物質として摂取量を減少させることができる点から好ましい。この精製の方法としては、分離用樹脂などの精製操作を利用することが好ましい。

0074

例えば、分離用担体または樹脂により分離され、分取されることにより目的とするウロン酸誘導体が得られる。分離用担体または樹脂としては、表面が後述のようにコーティングされた、多孔性多糖類酸化珪素化合物ポリアクリルアミドポリスチレンポリプロピレンスチレンビニルベンゼン共重合体等が用いられる。0.1〜300μmの粒度を有するものが好ましく、粒度が細かい程、精度の高い分離が行なわれるが、分離時間が長い欠点がある。

0075

例えば、逆相担体または樹脂として表面が疎水性化合物でコーティングされたものは、疎水性の高い物質の分離に利用される。陽イオン物質でコーティングされたものは陰イオン性に荷電した物質の分離に適している。また、陰イオン物質でコーティングされたものは陽イオン性に荷電した物質の分離に適している。特異的な抗体をコーティングした場合には、特異的な物質のみを分離するアフィニティ担体または樹脂として利用される。

0076

アフィニティ担体または樹脂は、抗原抗体反応を利用して抗原の特異的な調製に利用される。分配性担体または樹脂は、シリカゲルメルク社製)等のように、物質と分離用溶媒の間の分配係数差異がある場合、それらの物質の単離に利用される。

0077

これらのうち、製造コストを低減することができる点から、吸着性担体または樹脂、分配性担体または樹脂、分子篩担体または樹脂及びイオン交換担体または樹脂が好ましい。さらに、分離用溶媒に対して分配係数の差異が大きい点から、逆相担体または樹脂及び分配性担体または樹脂はより好ましい。

0078

分離用溶媒として有機溶媒を用いる場合には、有機溶媒に耐性を有する担体または樹脂が用いられる。また、医薬品製造または食品製造に利用される担体または樹脂は好ましい。

0079

これらの点から吸着性担体としてダイヤイオン(三菱化学(株)社製)及びXAD−2またはXAD−4(ロームアンドハース社製)、分子篩用担体としてセファデックスLH−20(アマシャムファルマシア社製)、分配用担体としてシリカゲル、イオン交換担体としてIRA−410(ロームアンドハース社製)、逆相担体としてDM1020T(富士シリシア社製)がより好ましい。

0080

これらのうち、ダイヤイオン、セファデックスLH−20及びDM1020Tはさらに好ましい。

0081

得られた抽出物は、分離前に分離用担体または樹脂を膨潤化させるための溶媒に溶解される。その量は、分離効率の点から抽出物の重量に対して1〜30倍量が好ましく、5〜20倍量がより好ましい。分離の温度としては物質の安定性の点から4〜30℃が好ましく、10〜25℃がより好ましい。

0082

分離用溶媒には、水、または、水を含有する低級アルコール親水性溶媒親油性溶媒が用いられる。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノールブタノールが用いられるが、食用として利用されているエタノールが好ましい。

0083

セファデックスLH−20を用いる場合、分離用溶媒には低級アルコールが好ましい。シリカゲルを用いる場合、分離用溶媒にはクロロホルム、メタノール、酢酸またはそれらの混合液が好ましい。

0084

ダイヤイオン及びDM1020Tを用いる場合、分離用溶媒はメタノール、エタノール等の低級アルコールまたは低級アルコールと水の混合液が好ましい。

0085

ウロン酸誘導体を含む画分を採取して乾燥または真空乾燥により溶媒を除去し、目的とするウロン酸誘導体を粉末または濃縮液として得ることは溶媒による影響を除外できることから、好ましい。

0086

また、このウロン酸誘導体を粉末化することは防腐の目的から好ましい。

0087

以下、前記実施形態を実施例及び試験例を用いて具体的に説明する。なお、これらは一例であり、素材、原料や検体の違いに応じて常識の範囲内で条件を変更させることが可能である。

0088

有機栽培または減農薬栽培された新県産の玄米、黒米及び赤米、山形県産の大麦及びもち麦、取県産のはと麦、静岡産の粟、稗及び黍、崎県産のたかきび、県産の大豆、京都府産の黒豆、三重県産の小豆及び北海道産のトウモロコシをそれぞれ購入して用いた。

0089

これらを水洗後、粉砕機(株式会社奈良機械製作所製のスーパー自由ミル)に精製水とともに粉砕して粉砕物9kgを得た。

0090

この粉砕物を乾燥器により乾燥し、穀物粉末を得た。この穀物粉末8.5kgを清浄なステンレス製寸胴に移し、精製水を15L添加して懸濁した。

0091

これらを95℃で1時間煮沸滅菌した。これらを80kg容量の横河電機社製の撹拌式発酵タンク(FP211)に移し、41℃で24時間発酵させた。

0092

得られた発酵液の上清を濾過布により粗濾過してろ液を得た。

0093

このろ液に塩水港精糖社製の分岐シクロデキストリン240gを添加して攪拌した。

0094

さらに、天野エンザイム製のプロテアーゼM「アマノ」SD20gを添加し、38℃に加温して攪拌した。

0095

攪拌は攪拌装置を用いて室温で4時間実施した。得られた反応液を東洋濾紙の濾紙により吸引ろ過し、ろ液を得た。

0096

得られた反応液をパールウォーターDX−7000に供し、電気分解し、陰極側からアルカリ還元された溶液を得た。

0097

この溶液を凍結乾燥させて目的とする粉末230gを得た。これを検体1とした。この検体1は薄黄色であった。

0098

前述の検体1の粉末100gに10%エタノール含有精製水2Lを添加し、ダイアイオン(三菱化学製)500gを5%エタノール液に懸濁して充填したカラムに供した。

0099

これに4Lの5%エタノール液を添加して清浄し、さらに、80%エタノール液を1L添加して目的とするウロン酸誘導体を溶出させた。精製されたウロン酸誘導体は減圧蒸留により、エタノール部分を除去してこれを検体2とした。この検体2は無味無臭で透明な水溶性であった。

0100

以下に、ウロン酸誘導体の構造解析に関する試験方法及び結果について説明する。
(試験例1)

0101

上記のように得られた検体2を精製水に溶解し、精密ろ過後、質量分析器付き高速液体クロマトグラフィHPLC島津製作所)で分析した。

0102

さらに、核磁気共鳴装置(NMR、ブルカー製、AC−250)で解析した。構造解析の結果、検体2からウロン酸、アルギニン、スレオニン、アスパラギンが結合した結合体が検出された。

0103

また、アミノ酸分析装置(島津製作所製)によりアルギニン、スレオニン、アスパラギンが同定された。

0104

以下に、ヒト皮膚細胞を用いた長寿遺伝子Sirt1活性化の確認試験について述べる。
(試験例2)

0105

この試験はヒト由来皮膚細胞に検体を添加して培養し、長寿遺伝子Sirt1のRNA量をRTPCR法により分析するという細胞分子学的な方法である。これらの方法は一般的な分析方法として確立されている。

0106

すなわち、正常ヒト由来皮膚細胞を専用培養液にて培養した。これに、実施例1で得られた検体2、ウロン酸、アルギニンの0.1mgを5%エタノール含有PBS溶液にて添加し、37℃で、24時間培養した。なお、溶媒対照を設定して対照群とした。

0107

細胞数計数後、細胞懸濁液を超音波破砕して細胞懸濁液を調製した。この細胞液からRNA抽出キットフナコシ製)によりRNA分画を採取した。

0108

このRNA分画をRT−PCR法により長寿遺伝子Sirt1をプローブとして電気移動法により分析し、長寿遺伝子Sirt1含量を定量した。

0109

その結果、検体2の処理により、溶媒対照に比して長寿遺伝子Sirt1は452%となり、明らかな増加が認められた。一方、ウロン酸添加の場合は120%、アルギニン添加の場合は103%となり、溶媒対照と同程度であった。

0110

以下に、ヒト皮膚細胞を用いたエラスチン分解試験について述べる。
(試験例3)

0111

精製エラスチンをSigma社より購入した。エラスチンをトリス緩衝液(pH7.4)に溶解した。これにエラスターゼを処理してエラスチンを分解し、280nmの吸光度の変化を指標としてエラスチンの分解率を計数した。

0112

この条件下で検体2の0.1mg/mL溶液を添加してエラスチンの分解率を測定した。

0113

その結果、溶媒対照に比して検体2を添加した場合、エラスチンの分解率は55%に低下した。検体2にはエラスチン分解抑制作用が認められた。

0114

以下に、ヒト神経細胞を用いた長寿遺伝子Sirt1活性化の確認試験について述べる。
(試験例2)

0115

この試験はヒト由来の神経細胞(クラボウ製)に検体を添加して培養し、長寿遺伝子Sirt1のRNA量を分析した。

0116

すなわち、正常ヒト由来神経細胞を専用培養液にて培養した。これに、実施例1で得られた検体2の0.1mgを5%エタノール含有PBS溶液にて添加し、37℃で、40時間培養した。なお、溶媒対照を設定して対照群とした。

0117

細胞数を計数後、細胞懸濁液を超音波破砕して細胞懸濁液を調製した。この細胞液からRNA抽出キット(フナコシ製)によりRNA分画を採取した。

0118

このRNA分画をRT−PCR法により長寿遺伝子Sirt1をプローブとして電気移動法により分析し、長寿遺伝子Sirt1含量を定量した。

実施例

0119

その結果、検体2の処理により、溶媒対照に比して長寿遺伝子Sirt1は503%となり、明らかな増加が認められた。

0120

本発明で得られるウロン酸誘導体は長寿遺伝子Sirt1活性化作用を呈し、かつ、副作用が少ないことから、抗炎症剤として国民のQOLを改善し、医療費を削減できる。

0121

本発明で得られるウロン酸誘導体の製造方法は食品としても利用できることから、食品業界発展に寄与する。

0122

本発明で得られるウロン酸誘導体は化粧料としてシワやシミの改善に利用され、化粧品業界の発展に寄与する。

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