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技術 シート処理装置、画像形成システム及び折り部増し折り方法

出願人 株式会社リコー
発明者 鈴木裕史古橋朋裕鈴木道貴星野智道國枝晶渡邉賢裕齋藤敏坂野広樹渡辺崇雄
出願日 2014年10月30日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2014-221883
公開日 2015年6月25日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2015-117134
状態 特許登録済
技術分野 薄板状材料の折畳み、特殊排送装置、その他
主要キーワード 凸形状部材 縦面図 回転阻止部材 回転阻止装置 押圧タイミング 断面凸形状 押さえ爪 螺旋角度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年6月25日)のものです。
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図面 (20)

課題

装置の小型化及び省スペース化を図り、かつしわの発生なくシートの折り部を増し折りする。

解決手段

折られたシート束39の折り部39aを押圧する複数の押圧部材62を備えたシート後処理装置であって、複数の押圧部材62は、シート束39の搬送方向と直交する方向の同一軸60上に配列され、当該軸60の回転に応じて折り部39aを一方向から他方向に向けて順次押圧し、折り部に生じる撓みを一方向から他方向に逃がしながら増し折りする。

概要

背景

画像形成されたシート受け取り、折り処理を行う折り処理装置において、シートの折り高さを低減するために、複数の加圧ローラを配置し、折られたシートを搬送しながら複数回加圧して折り目強化する(以下、「増し折り」と称す。)技術が既に知られている。この技術の一例として、例えば特開2007−45531号公報(特許文献1)に記載された発明が公知である。

特許文献1には、ローラの幅をシート幅より小さくし、シートの折り部の狭い範囲に荷重をかけるように意図され、ニップを通る間にシートに折りを施す折りローラと、折られたシートを対となるローラでさらに折り増しする複数の増し折り(加圧)ローラ対を備え、増し折りローラ対を上流側がシート束折り目の中心に、下流側へいくほどシート束折り目の外側に、搬送方向に沿って複数段配置し、かつ、ローラ対の幅をシート幅より小さくした技術が開示されている。

概要

装置の小型化及び省スペース化をり、かつしわの発生なくシートの折り部を増し折りする。折られたシート束39の折り部39aを押圧する複数の押圧部材62を備えたシート後処理装置であって、複数の押圧部材62は、シート束39の搬送方向と直交する方向の同一軸60上に配列され、当該軸60の回転に応じて折り部39aを一方向から他方向に向けて順次押圧し、折り部に生じる撓みを一方向から他方向に逃がしながら増し折りする。

目的

本発明が解決しようとする課題は、装置の小型化及び省スペース化を図り、かつしわの発生なくシートの折り部を増し折りすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

折られたシート状記録媒体の折り部を押圧する複数の押圧部材を備えたシート処理装置であって、前記複数の押圧部材は、前記シート状記録媒体の搬送方向と直交する方向の同一軸上に配列され、当該軸の回転に応じて前記折り部を一方向から他方向に向けて順次押圧することを特徴とするシート処理装置。

請求項2

請求項1に記載のシート処理装置であって、前記順次押圧する方向が、前記折り部の幅方向の中央部から両端部方向であることを特徴とするシート処理装置。

請求項3

請求項1に記載のシート処理装置であって、前記順次押圧する方向が、前記折り部の一端部から他端部方向であることを特徴とするシート処理装置。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート処理装置であって、前記押圧部材は前記シート状記録媒体を搬送する方向に回転し、押圧することを特徴とするシート処理装置。

請求項5

請求項1に記載のシート処理装置であって、前記複数の押圧部材は、各々所定の角度差で配列されていることを特徴とするシート処理装置。

請求項6

請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート処理装置であって、前記押圧部材は押圧方向に弾性力を付与する弾性部材によって支持されていることを特徴とするシート処理装置。

請求項7

請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート処理装置であって、前記押圧部材は回転体からなることを特徴とするシート処理装置。

請求項8

請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート処理装置であって、前記複数の押圧部材を一体化し、1本の連続した断面凸形状押圧凸条としたことを特徴とするシート処理装置。

請求項9

請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えたことを特徴とする画像形成システム

請求項10

折られたシート状記録媒体の折り部を押圧する複数の押圧部材を備えたシート処理装置における折り部増し折り方法であって、前記シート状記録媒体の搬送方向に直交する方向の同一軸上に前記複数の押圧部材を配列し、前記軸の回転に応じて前記折り部を一方向から他方向に向けて順次押圧し、前記折り部を増し折りすることを特徴とする折り部増し折り方法。

請求項11

請求項10に記載の折り部増し折り方法であって、前記折り部が複数の場合、当該折り部毎に前記シート状記録媒体の搬送を停止し、停止した位置で前記増し折りを行うことを特徴とする折り部増し折り方法。

技術分野

0001

本発明は、シート処理装置画像形成システム及び折り部増し折り方法に係り、さらに詳しくはシート(本明細書では、用紙、複写紙、転写紙等の紙葉類を含むシート状記録媒体をシートと称す。)若しくはシート束を増し折りする増し折り機能を備えたシート処理装置、このシート処理装置と画像形成装置を含む画像形成システム及びシート処理装置で実施される折り部増し折り方法に関する。

背景技術

0002

画像形成されたシートを受け取り、折り処理を行う折り処理装置において、シートの折り高さを低減するために、複数の加圧ローラを配置し、折られたシートを搬送しながら複数回加圧して折り目強化する(以下、「増し折り」と称す。)技術が既に知られている。この技術の一例として、例えば特開2007−45531号公報(特許文献1)に記載された発明が公知である。

0003

特許文献1には、ローラの幅をシート幅より小さくし、シートの折り部の狭い範囲に荷重をかけるように意図され、ニップを通る間にシートに折りを施す折りローラと、折られたシートを対となるローラでさらに折り増しする複数の増し折り(加圧)ローラ対を備え、増し折りローラ対を上流側がシート束折り目の中心に、下流側へいくほどシート束折り目の外側に、搬送方向に沿って複数段配置し、かつ、ローラ対の幅をシート幅より小さくした技術が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0004

前記特許文献1に記載の技術では、増し折りのために多くの加圧ローラが複数段にわたって用いられていた。これは、1つあたりの加圧ローラの幅を小さくし、シートの折り部全体をローラで加圧するために、折り目に加わる単位面積当たり加圧力を大きくする必要があるからである。このように多くの加圧ローラを複数段にわたって設けると、加圧ローラを配置するための設置スペースが大きくなってしまうことは否めなかった。

0005

また、各段毎にシートの折り目を加圧する位置が異なるので、増し折りを行う際にしわが発生することがあり、折り品質を損ねる場合があった。

0006

そこで、本発明が解決しようとする課題は、装置の小型化及び省スペース化を図り、かつしわの発生なくシートの折り部を増し折りすることにある。

課題を解決するための手段

0007

前記課題を解決するため、本発明は、折られたシート状記録媒体の折り部を押圧する複数の押圧部材を備えたシート処理装置であって、前記複数の押圧部材は、前記シート状記録媒体の搬送方向と直交する方向の同一軸上に配列され、当該軸の回転に応じて前記折り部を一方向から他方向に向けて順次押圧することを特徴とする。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。

発明の効果

0008

本発明によれば、装置の小型化及び省スペース化を図り、かつしわの発生なくシートの
折り部を増し折りすることができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施形態に係るシート処理装置としてのシート後処理装置の全体的な構成を示す概略構成図である。
シート後処理装置の搬送部の構成を主に示す概略図である。
シート後処理装置のスティプラ部の概略構成を示す図である。
シート後処理装置の中綴じ部の概略構成を示す図である。
中綴じユニット揃え部の概略構成を示す図である。
実施例1に係る増し折りローラ部の構成を示す図である。
実施例1に係る増し折りローラ部の増し折り動作の概略を側面から見て示す動作説明図である。
実施例1に係る増し折りローラ部の増し折り動作時の押圧位置変位の状態の概略を上面から見て示す説明図である。
実施例1におけるZ折りされたシート束に対して増し折りを行う場合の動作を示す動作説明図である。
実施例1におけるZ折りされたシート束の第1折り部に対して増し折りを行う場合の押圧位置の変位の状態の概略を上面から見て示す説明図である。
実施例1におけるZ折りされたシート束の第2折り部に対して増し折りを行う場合の押圧位置の変位の状態の概略を上面から見て示す説明図である。
実施例2に係る押圧ローラ部の構成を示す図である。
実施例2に係る増し折りローラ部の増し折り動作時の押圧位置の変位の状態の概略を上面から見て示す説明図である。
実施例3に係る増し折りローラの構成を示す要部正面図である。
実施例3に係る増し折りローラの構成を示す斜視図である。
実施例3における増し折りローラの増し折り機能を説明するための説明図である。
実施例3における増し折りローラによってZ折りされたシートを増し折りする場合の動作を示す動作説明図である。
実施例3における実施例1に対応した増し折りローラの正面図である。
実施例3における実施例1に対応した増し折りローラの斜視図である。
実施例3における増し折りローラの1つのパーツを示す正面図である。
実施例3におけるシートの搬送タイミングと増し折りローラの回転タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。
実施例3における増し折りローラを回転駆動する移動装置の構成を示す図である。
実施例3における回転阻止装置の構成を示す斜視図である。
図22における回転阻止部材の縦断面図である。
図22に示した回転阻止装置を側面から見た図である。

0010

本発明は、折り処理されたシートの折り目を加圧する複数の増し折りローラ同一回転軸上に位相を異ならせて配置したことを特徴とする。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。

0011

図1は本発明の実施形態に係るシート処理装置としてのシート後処理装置の全体的な構成を示す概略構成図である。なお、本実施形態に係るシート後処理装置の全体構成は、前述の特許文献1と増し折りに関する構成を除いて同様の構成である。

0012

本実施形態に係るシート後処理装置6は、搬送部1、スティプラ部2、中綴じ部3、ソート部(シフトトレイ)4及び排紙トレイ46を備えている。搬送部1は、後述する画像形成装置からシートを受け取り、機内に搬送する。スティプラ部2は、シートを複数枚積層したシート束を整合し、スティプル処理を実行する。中綴じ部3は、シート束を中綴じスティプルし、かつ中折りして、中折り製本処理を実行する。ソート部(以下、「シフトトレイ」と称す。)4は、シートに対してソート処理を実行する。これらの各処理部を備えていることにより、画像形成装置から搬送されてきたシートは、スティプル処理、中綴じ処理、ソート処理、ストレート排紙の各処理が施され、排紙トレイ46あるいはシフトトレイ4にスタックされる。

0013

図2は、シート後処理装置6の搬送部の構成を主に示す概略図である。同図では、シート後処理装置6は、画像形成装置5の後段に接続されてなる画像形成システムSYのシステム構成の一部として図示されている。

0014

図2において、画像形成装置5で画像形成され、画像形成装置5から排出されてきたシートは、シート後処理装置6内に入口ガイド板7によって案内され、入口ローラ8によって搬送される。搬送されたシートは続いて第1搬送ローラ9によって搬送され、さらに第1搬送ローラ9の下流側にある第1及び第2分岐爪10,11によりプルーフ排紙経路12、ストレート排紙経路13、スティプル経路14に分岐され、指定された排紙先に排紙される。

0015

プルーフ排紙経路12が選択された場合は、第1分岐爪10がステッピングモータソレノイド等の駆動により回転運動して切り換わり、第2搬送ローラ15、排紙ローラ16によってプルーフトレイ17に排出される。ストレート排紙経路(ソートモード)13が選択された場合は、第1ないし第3分岐爪10,11,18が切り換わり、第3及び第4搬送ローラ19,20により、排紙トレイ(図示せず)に排出される。スティプル経路(スティプルモード)14が選択された場合は、第2分岐爪11が切り換わり、シートを分岐ローラ21へ案内する。この分岐ローラ21に対して分離爪22が接離可能に設けられており、シートのプレスタック処理が行われる。プレスタック処理はシートの後処理時間を確保するために行われる。

0016

搬送されてきたシートはストッパ爪23に先端が突き当たり、接した状態が維持され(以下、当接と称す。)、一旦、停止する。それと同時に加減圧ローラ24の圧力が解除されて、シートをストッパ爪23の上流側にスタックする。その後に搬送されるシートも順次ストッパ爪23に先端を当接させた状態でスタックされ、複数枚スタックされた後にストッパ爪23が解除される。

0017

次いで、加減圧ローラ24が加圧され、シートはシート束となって搬送される。シート束はそのまま搬送され、第4分岐爪25により、さらにスティプラ部2へ搬送される。また、第4及び第3分岐爪25,18が切り換わることで、プレスタックされたシート束をそのままストレート搬送経路13へ分岐し、排紙トレイに排出させることもできる。

0018

図3は、シート後処理装置6のスティプラ部2の概略構成を示す図である。図2および図3を参照してスティプラ部2の機能及び動作について説明する。なお、図2図3では、スティプルトレイ29の角度が相違しているが、両図におけるスティプラ部2の構成は等価である。

0019

スティプラ部2はシートを整合し、スティプル処理を行うユニットである。スティプラ部2は、スティプルトレイ29、第1及び第2ジョガー30,38、第1及び第2叩きコロ31,32、突き当て板33、エンドフェンス34、スティプラ35、押さえ爪36及び放出爪37を備え、それぞれ以下の機能を有する。

0020

スティプルトレイ29は、シート若しくはシート束を揃えるためのベースである。第1及び第2ジョガー30,38は、シート束の搬送方向と略直交する方向(以下横方向)を揃える。第1及び第2叩きコロ31,32は、シートの搬送方向への揃えを行うため、シートをエンドフェンス34側に叩いて落とす。突き当て板33は、シート若しくはシート束の先端部を突き当て、エンドフェンス部34との間でシート束を揃える。スティプラ35は、揃えられたシート束をスティプル針でスティプルする。押さえ爪36は、シートをスティプラ35の開口部まで案内する。放出爪37は、スティプルされたシート束をシフトトレイ4まで放出する。

0021

画像形成装置5においてスティプルモードが選択されると、搬送経路に設置されている第1及び第2分岐爪10,11が切り換わる。それにより入口ローラ8及び第1搬送ローラ9により搬送されたシートはスティプル部2に案内され、スティプラ排紙ローラ28によってスティプルトレイ29上に排出される。シートがスティプルトレイ29に搬入されると、大きい第1の叩きコロ31が下がり、シートをスティプルトレイ29に押し付ける状態となり、その摩擦力により搬送力を得て、シートの後端部をエンドフェンス34に突き当てる。第1及び第2叩きコロ31,32は常に回転運動しており、上下動の駆動はステッピングモータで行っている。小さい第2叩きコロ32においても第1叩きコロ31と同様に下がり、シートをエンドフェンス34に突き当てる。

0022

その後、大きい第1ジョガー30がシートの横揃えを行う。シートがスティプルトレイ29に搬入され、第1叩きコロ31により、エンドフェンス34に突き当てられたシートを横方向から押し動かして、シートを所定の位置に移動させる。小さい第2ジョガー38は第1ジョガー30では揃え切れない横揃えの追加調整を行う機能を有し、第1ジョガー30とは別駆動で動作する。第1及び第2ジョガー30,38が揃え動作を行うのと同時に、突き当て板33も駆動され、スティプルトレイ29上に乗っているシートの先端を押す状態となり、シートの搬送方向の揃えの追加調整を行う。

0023

この一連の動作を指定の枚数分繰り返し、スティプルトレイ29上に揃ったシート束を完成させる。揃ったシート束はスティプラ35によりスティプルされる。スティプラ35の位置は指定した位置に移動可能な構成となっている。

0024

スティプルされたシート束は放出爪37により放出される。スティプル完了の信号が送れられると、スティプルトレイ29周りに設置されている放出爪37が作動し、シート束をスティプルトレイ29から図示左上方へ押し出す状態となる。放出爪37より押出されたシートは第1ジョガー30等に案内されてシフトトレイ4上に放出される。この動作で1部のスティプルされたシート束が完成する。この動作を指定部数分繰り返し、指定された部数のシート束をシフトトレイ4上に整列させる。

0025

図4はシート後処理装置の中綴じ部の概略構成を示す図である。図5は中綴じユニット揃え部の概略構成を示す図である。

0026

中綴じ処理をする場合、シートは中綴じ部3へ搬送される。中綴じ部3は、第3及び第4ジョガー40,41、第5及び第6ジョガー42,43、中綴じトレイ44、第1及び第2搬送ガイド板54,55、中綴じスティプラ57及び折り部材45を備えている。第3及び第4ジョガー40,41は、シート送り方向を整合する整合部材である。第5及び第6ジョガー42,43は、シート送り方向と直交する方向(以下幅方向と称する)を整合する整合部材である。

0027

シートは、このような各部を備えた中綴じ部3へ中綴じ排紙ローラ58により搬送され、積層されてシート束39となる(詳細は、後述する。)。ここで、綴じあるいは折り処理されたシート束39は、シート束39を搬送し、さらに折り目を付ける折りローラ対47,48及び第1及び第2搬送ガイド板54,55を経て、排紙トレイ46に排紙され、スタックされる。図4では、折りローラ対47,48、折り部搬送ローラ対49,50、増し折りローラ部51、及び折り部排紙ローラ対52,53がこの順で第1及び第2搬送ガイド板54,55に沿って設けられている。第1及び第2搬送ガイド板54,55は、中綴じスティプラ57から排紙トレイ46に至る搬送経路を構成する。

0028

前述のようにしてシートが中綴じトレイ44に搬入されると、第3及び第4ジョガー40,41がシートの縦揃え、第5及び第6ジョガー42,43がシートの横揃えを行なう。これらの第3及び第4ジョガー40,41と第5及び第6ジョガー42,43の駆動はタイミングベルトで行なわれており、シートを所定位置に移動させる。その後、第3及び第4ジョガー40,41、第5及び第6ジョガー42,43は所定のホーム位置戻り、次シートの受け入れ状態となる。この動作を指定の枚数分繰り返し、中綴じトレイ44上に揃ったシート束39を完成させる。揃ったシート束39は中綴じスティプラ57によりシート束39の搬送方向中央部2ヶ所で中綴じされる。

0029

中綴じされたシート束39は、第3及び第4ジョガー40,41の動作により水平方向に移動する。中綴じスティプラ57によって中綴じが行われ、スティプル完了の信号が送れられると、第3及び第4ジョガー40,41が作動し、第5及び第6ジョガー42,43に案内されて、中綴じされたシート束39は折り処理するための所定の位置に移動する。

0030

折り処理では、まず、折り部材45がシート束39の針位置に当接し、当接した状態で対向する中折りローラ対47,48のニップ方向にシート束39を押し上げ、中折りローラ対47,48のニップにシート束39の折り部を挿入する。ついで、挿入されたシート束39は、中折りローラ対47,48のニップで加圧され、折り処理される。折り部材45の駆動は、モータ回転力ギアを介してカムに伝わることにより行なわれ、往復駆動される。

0031

さらに詳しくは、折り部材45がシート束39の中央部を下側から押し上げ、中折りローラ対47,48のニップ部よりさらにオーバーラップした位置まで押し込む。そして、中折りローラ対47,48の圧接加圧接触)と回転によりシート束39の中央部に折り処理を施す。その際、折り部材45をシート束39の針位置と一致させることにより、折り位置が針位置と一致し、最低限の折りの状態を確保することができる。

0032

折り処理されたシート束39は折り部搬送ローラ対49,50、増し折りローラ部51によって排紙トレイ46側に搬送され、折り部排紙ローラ対52,53から排紙トレイ46に排紙される。この搬送の過程で、増し折りローラ部51で増し折りにより折り部が強化される。なお、増し折り動作はシート束39を例にとって説明するが、シートでも同様であることはいうまでもない。

0033

以下、増し折りローラ部51の詳細を実施例1及び2として説明する。

0034

図6は実施例1に係る増し折りローラ部51の構成を示す図で、同図(a)は斜視図、同図(b)は正面図である。図6において、増し折りローラ51部は、1本の軸60、弾性部材61及び押圧部材62を備えている。軸60には複数の弾性部材61a〜61nが設けられ、各弾性部材61a〜61nの先端にはそれぞれ複数の押圧部材62a〜62nが備えられる。押圧部材62a〜62nがシート束39あるいは対向する側の第2搬送ガイド板55に接触することにより弾性部材61a〜61nが弾性変形し、押圧部材62a〜62nにそれぞれ加圧力が生じる。本実施形態では、この複数の押圧部材62a〜62nをシート搬送方向に直交する方向(以下、幅方向)に回転方向に沿って角度を変えてシート束39の幅方向全域カバーできるように配列している。なお、符号61は弾性部材を総括的に示し、符号62は押圧部材を総括的に示す。

0035

ちなみに、図6では、中央部で隣接する2個の押圧部材62a,62bは同位相で、その隣の2個の押圧部材62c,62dは回転方向下流側に例えば角度αずらして両者同位相で軸60に取り付けられている。そして、その隣の2個の押圧部材62e,62fは回転方向下流側に前記角度αずらして両者同位相で、さらにその隣の2個の押圧部材62g,62hは回転方向下流側に前記角度αずらして両者同位相で同様に取り付けられている。このように配置が設定されていることから、他の押圧部材62i,62j、62k,62l、62m,62nもそれぞれ軸60の軸方向に角度αずらして両者同位相で並んだ状態で取り付けられている。

0036

これにより、軸60を回転させると、シート束39の幅方向全域を前記角度αずつずれた状態で順次外側の位置を加圧することができる。ここで、前記角度αは、軸60が回転するにつれて、押圧部材62が中央部から外側に向かって折り目を加圧できるようにずらした予め設定された角度(図7参照)である。

0037

図6(c)は図6(a)において符号62nで示した押圧部材の側面図である。同図に示すように本実施例では、押圧部材62nはローラなどの回転体によって構成されている。押圧部材62nは、軸60に取り付けた弾性部材61nに回転軸63を設け、この回転軸63によって回転可能に支持される。押圧部材62nを回転体によって構成すると、シート束39の折り部39a上を転動しながら押圧するので、接触時に押圧部材62nとシート表面との接触部でのずれが最小となる。これにより、しわの発生を防止し、折り品質を向上させることができる。これは他の押圧部材62a〜62mでも同様である。なお、弾性部材61a〜61nとしては、例えば金属の板バネあるいは弾性を有する合成樹脂材等が使用できる。当然、回転体とせずに回転不能に弾性部材61a〜61nに取り付けることもできる。この場合には、例えば低摩擦係数の合成樹脂材などを使用するとよい。

0038

また、本実施例では、押圧部材61a〜61nとしては同径の合成樹脂材からなるローラが使用される。軸60の中心60aから回転軸63の中心63aまでの距離L1は、全ての押圧部材61a〜61nで等しく設定されている(図6(c)参照)。これにより、軸60の中心60aから押圧部材61a〜61nの最外周までの距離L2は全ての押圧部材61a〜61nで等しくなり、各押圧部材61a〜61nは前記中心60aに関して同一円弧軌跡上に位置することになる。そのため、各押圧部材61a〜61nはほぼ同一の押圧力(加圧力)で折り部(折り目)39aを増し折りすることができる。なお、ローラは剛性を有するものが適しているが、弾性を有するものでも使用することができる。この場合、ローラの材料の弾性(剛性)率は弾性部材61の弾性率も案して選択される。

0039

図7は実施例1に係る増し折りローラ部51の増し折り動作の概略を側面から見た動作説明図、図8は増し折り動作時の押圧位置の変位の状態の概略を上方から見た説明図である。

0040

図7に示すように中折りローラ対47,48で中折りされたシート束39が折り部搬送ローラ対49,50によって増し折りローラ部51に搬送されてくる(図7(a))。シート束39が増し折りローラ部51の下方の増し折り位置まで搬送されてくると、シート束39は停止し、増し折りローラ部51の軸60が回転し始める(図7(b))。この回転に応じて中央部側に配置された押圧部材62a,62bが最初にシート束39の折り部39aを加圧(押圧)し、軸60の回転に応じて内側から外側の押圧部材62c〜62nが折り部39aを順次加圧する(図7(c)。この加圧動作言い換えれば増し折り動作が最も外側の押圧部材62m,62nまで行われると、シート束39の幅方向の全域にわたって折り部39aの増し折りが行われたことになる。

0041

シート束39の全幅にわたる前記加圧動作(増し折り動作)が終了すると、増し折りローラ部51の押圧部材62はシート束39から離れ、シート束39は搬送ローラ対49,50によって搬送される(図7(d))。折り部搬送ローラ対49,50からシート束39は、後段の折り部排紙ローラ対52,53に受け渡され、排紙トレイ46に排紙される。

0042

このときの加圧状態の変化を図8に示す。押圧部材62がシート束39の折り部39aを加圧する順番は先にも述べたが、中央部側から外側に向かってである。すなわち、中央部側の押圧部材62a,62bがまずシート束39の幅方向の中央部を押圧する(図8(a))。そして、軸60の回転が進むにつれて、外側の隣に位置する押圧部材62c,62d、・・・というようにして最も外側の押圧部材62m,62nまで外側に向かって順次加圧する(図8(b)〜(f))。また、加圧を終えた押圧部材62は加圧した順に順次折り目39aから離れ、加圧が解除される(図8(d)〜(f))。なお、図8では、押圧部材62として62aから62hまでしか図示していないが、前記62aから62nで示した押圧部材62の全てが軸60の回転に従って加圧及び加圧解除動作を行うことになる。なお、実際に加圧動作に寄与する押圧部材62の数は、シート束39のシートサイズ及び押圧部材62のシート幅方向の寸法によって異なることはいうまでもない。

0043

図7に示した増し折り動作は中折されたシート束39に対するものであるが、シートあるいはシート束の折りの種類として例えばZ折りと称される折りがある。Z折りでは、シートの長さ方向の1/2の位置で折った第1折り部39bと、1/4で折った第2折り部39cの2つの折り部がある。このように搬送方向に複数の折り部が存在する場合でも、本実施例は適用可能である。この場合、折り部の構成が図4に示したものとは異なるが、Z折りの機構自体は公知なので、ここでの説明は省略する。

0044

図9はZ折りされたシート束39に対して増し折りを行う場合の動作を示す動作説明図で、図7に対応する。図9に示す例では、図7を参照して説明した加圧動作を、第1折り部39bと第2折り部39cに対してそれぞれ独立して行う。すなわち、図9(a)から図9(c)までは、図7(a)から図7(c)までと同様の動作である。そして、シート束39の第1折り部39bの幅方向全域を加圧した後、再度、折り部搬送ローラ対49,50によりシート束39を搬送する(図9(d))。シート束39の第2折り部39cが増し折りローラ部51の下方の増し折り位置まで搬送されると、シート束39は停止し、再度増し折りローラ部51により第1折り部39bを加圧した加圧動作と同じ動作が行われる。すなわち、第2折り部39cが中央部から外側に向かって順次加圧される(図9(e))。シート束39の第2折り部39cの幅方向全域の加圧が終了すると、シート束39は折り部搬送ローラ対49,50により後段の折り部排紙ローラ対52,53側に搬送される(図9(f))。

0045

このときの加圧状態の変化を図10A及び図10Bに示す。図10A図8に示した動作と同一であり、押圧部材62a,62bから押圧部材62m,62nに向かって外側に順次押圧位置が移動して第1折り部39bの幅方向全域を加圧し、折り部を増し折りする。この動作は図9(a)から図9(d)に対応する。図10Bは第2折り部39cを加圧するときの加圧状態の変化を示す図である。図10Bの場合も、シート束39の第2折り部39cが増し折りローラ部51の下方の増し折り位置まで搬送されると、第1折り部39bに対して行った動作と同じ動作を繰り返す。そして、第2折り部39cが幅方向全域にわたって加圧され(図10B(a)〜(f))、加圧が終了すると、折り部搬送ローラ対49,50によって折り部排紙ローラ52,53側に搬送され、増し折り動作は終了する。

0046

このように構成し、動作させると、増し折りは増し折りローラ部51を複数段設ける必要がなくなるので、装置の小型化及び省スペース化を図ることができる。また、シート束39の中央部から外側に向かって順次加圧するので、折り部39a、第1折り部39b、第2折り部39cに加圧による生じる撓みをシート束39の両側の端部にそれぞれ逃がすことができる。その結果、シート束39の前記折り部39a,39b,39cにしわを発生させることなく、折り高さを低くすることができる。

0047

なお、実施例1では、シート束39を例にとって説明しているが、1枚のシートであっても同様である。

0048

図11は実施例2に係る増し折りローラ部51の構成を示す図である。図11(a)は斜視図、図11(b)は正面図である。実施例1はシート束39の中央部から外側の両端部に向かって順次加圧するように構成されている。これに対して、本実施例2では、シート束39の幅方向の一端側から他端側へと加圧位置を順次変更するように構成されている。具体的には、図6に示すように実施例1の中央部から片側に配置された押圧部材62によって増し折りローラ部51を構成した。すなわち、実施例2では、増し折りローラ部51は、中央部の押圧部62bから手前側に前記角度αずつずれて複数の押圧部材62d,62f,62h,62j,62l,62n,62pが並設された構成となっている。その他の各部は、実施例1と同様である。

0049

このように構成すると、軸60を回転させることにより、当該軸60を中心として複数の押圧部材62b〜62p列が回転し、シート束39の幅方向全域を一端部から他端部に向かって順次加圧することができる。押圧動作自体は、実施例1の図7及び図9に示した通りである。このときの加圧状態の変化を図12に示す。

0050

図12に示す実施例2の加圧状態の変化は図8に示した動作をシート束39の全幅に対して実施例1の押圧部材62の片側に配置された押圧部材で加圧する状態と等価である。図12(a)が押圧部材62bによる押圧開始状態、この状態から順次押圧部材63d,63f・・・というように押圧部材が移行し、シート束39の折り部39aに対して幅方向の全域を加圧する。このように構成しても、2つ折りのシート束39の折り部39aに対して、あるいはZ折りのシート束39の第1折り部39b及び第2折り部39cに対して確実にシート束39の幅方向の全域を増し折りすることができる。なお、Z折りの場合は、図10A及び図10Bと同様に、第1折り部39bと第2折り部39cでシート束39は停止して同様の増し折り動作が行われる。

0051

実施例2の場合は、増し折りローラ部51は、シート束39の一端側から他端側に向かって順次加圧するので、シート束39の折り部に生じている撓みを一端側の端部から他端側の端部に逃がすことができる。その結果、シート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cにしわを発生させることなく、折り高さを低減することができる。

0052

その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成されているので、重複する説明は省略する。

0053

図13は実施例3に係る増し折りローラの構成を示す要部正面図、図14は斜視図である。

0054

実施例3は、実施例1で図6(c)に示した弾性部材61nを円筒形円筒部材161に置換し、実施例2で図11に示した複数の押圧部材からなる押圧部材62n列を一本の断面凸形状押圧凸条162に置換して円筒部材161の表面に一体に設けたものである。すなわち、押圧凸条162は軸160を中心に回転する円筒部材161の表面に凸形状部材として螺旋状に一体に形成したものである。弾性凸状162は、図14に示すように、例えば、断面円形棒状部材の上半部(断面凸形状の弾性部材)を円筒部材161の表面に巻きつけるようにして螺旋状に一体化して形成されている。なお、実施例1及び2における押圧部材62は実施例3では押圧凸条162に、弾性部材61は円筒部材161に、軸60は軸160に、増し折りローラ部51は増し折りローラ151にそれぞれ対応する。

0055

図15は、実施例3における増し折りローラの増し折り機能を説明するための説明図である。本実施例では、同図から分かるように第1搬送ガイド板54の円筒部材161が配置された側とは逆側に、弾性部材として例えば圧縮スプリング56を設けてある。図15(a)は増し折りを行っていないときの状態を示しているが、この状態では、押圧凸条162は、第1搬送ガイド板54に接触していない。この状態で、例えばZ折りされたシート束39が搬送されてくると、シート束39の停止タイミングに合わせて増し折りローラ151が回転し、押圧凸条162が第1搬送ガイド板54に接触する。押圧凸条162が第1搬送ガイド板54に接触すると、圧縮スプリング56が圧縮(弾性)変形し、シート束39の折り部を第1搬送ガイド板54と圧縮スプリング56で加圧する。

0056

押圧凸条162は搬送方向に対して直交する方向に螺旋状に伸びており、軸160を回転させることにより、シート束39の幅方向全域を順次加圧することができる。この加圧の状態は、図11に示した実施例2の押圧部材62nが連続的に押圧する動作に等しい。なお、圧縮スプリング56に代えて弾性機能を有する公知の部材、例えば板ばね、捩じりコイルばね等の圧縮スプリング56とは異なる弾性機能を有する弾性部材を使用することもできる。なお、図15では、シート束39が第1搬送ガイド板54の下面側を搬送するように図示されているが、下側に第2搬送ガイド板55が設置され、第1及び第2搬送ガイド板54,55の間に形成される空間部をZ折りされたシート束39が移動する。この空間部がいわゆる搬送路となっている。

0057

また、実施例3では、例えば、実施例1と対応した構成(図6(c))になっているので、軸160の軸心から円筒部材161の円筒形表面までの距離がL1、軸心から押圧凸条162の最も突出した部分までの距離がL2となるように寸法関係が設定されている。

0058

図16は、実施例3における増し折りローラ151によってZ折りされたシート束39を増し折りする場合の動作を示す動作説明図である。

0059

図16(a)に示すように、搬送方向上流側で図示しない折り処理装置によってZ折りされたシート束39が第1及び第2搬送ガイド板54,55の間の搬送路に沿って搬送される。シート束39は、シート束39の第1折り部38bが増し折りローラ151の近傍まで搬送されると停止し、図16(b)に示すように増し折りローラ151が回転を開始する。増し折りローラ151が回転すると、図16(c)に示すようにシート束39の第1折り部39b近傍が、押圧凸条162により搬送方向に直交する方向に対して、順次加圧される。シート束39の第1折り部39bの幅方向全域が加圧された後、再度、図16(d)に示すように図示しない搬送ローラ(図4では、折り部搬送ローラ対49,50)によりシート束39を搬送する。

0060

シート束39の第2折り部39cが増し折りローラ151の円筒部材161の近傍まで搬送されると、シート束39は停止し、図16(e)に示すように、押圧凸条162により第1の折り部39bと同様にして順次シート束39の第2の折り部39cを加圧する。そして、図16(f)に示すように、シート束39の第2折り部39cの幅方向全域の加圧が終了すると、シート束39は図示しない搬送ローラによって搬送され、例えば排紙トレイ46に排紙される。なお、前記搬送ローラは、図4では、折り部搬送ローラ対49,50及び折り部排紙ローラ対52,53に対応する。このようにして、実施例3においても、Z折りされたシート束39の第1及び第2折り部39b,39cの増し折りが実行される。

0061

図17及び図18は、実施例3における実施例1に対応した増し折りローラ151を示す正面図及び斜視図である。押圧凸条162は、同一軸上の円筒部材161の外周部に螺旋状に連続的に配置されている。これにより図13及び図14に示す配置でも図17及び図18に示す配置でも、軸160を回転させることにより、押圧凸条162が順次第1搬送ガイド板54に接触する構成となっている。このうち図13及び図14に示した例では、押圧凸条162がシート束39に対して1箇所ずつ接触し、図17及び図18では、2箇所ずつ同時に接触する。

0062

図13及び図14に示した例では、押圧凸条162が1箇所ずつ接触するので、増し折りローラ151を駆動するモータの負荷トルクを小さくできる。その結果、モータを小さく、かつ駆動系をシンプルに構成することができる。また、図17及び図18に示した例では、押圧凸条162が折目の2箇所(複数箇所)に同時に接触するので、加圧力を増加させるさせることができる。すなわち、前者に比べてモータの負荷トルクを増加させる代わりに、生産性を向上させることができる。

0063

図13及び図14に示した構成では、押圧凸条162がシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cに対して、シート束39の一端部から他端部へ向って順次連続的に接触し、加圧していく。これにより、シート束39に皺が発生することを抑制することができる。また、図17及び図18に示した構成では、押圧凸条162がシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cに対して、シート束39の中央部からシート束39の一端部及び他端部に向って順次連続的に接触し、加圧していく。これにより図13及び図14で示した構成と同様にシート束39に皺が発生することを抑制することができる。

0064

図19は増し折りローラ151の1つのパーツを示す正面図である。同図に示すように、増し折りローラ151の押圧凸条162は、1つの円筒部材161部分の表面において軸方向に対して一定の角度θ(螺旋角度)をなすように連続的に配置されている。言い換えれば一体に形成されている。連続的な配置は、例えば一体成型でもよいし、接着による一体化でもよい。

0065

このように増し折りローラ151は押圧凸条162が形成された円筒部材161部分を1ユニットとした複数のパーツから構成されている。そのため、軸160に同軸に複数のパーツを押圧凸条162が連続するように重ね合わせて固定すれば、所望の長さの増し折りローラ151とすることができる。なお、図14のように一方向の螺旋とする場合は、押圧凸条162が同一方向に連続するように重ね合わせる。図18のように中央部から左右に分かれる螺旋とする場合は、螺旋の方向が変わるパーツから逆方向に組み合わせて押圧凸条162が連続するように重ね合わせる。このように構成すると、各パーツは実質上同一形状でよいので、低コストで増し折りローラ151を提供することができる。

0066

また、前述のように一定の角度θとし、複数のパーツを積層して押圧凸条162が連続した1つの増し折りローラ151を構成すると、シート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cに対して均一に加圧力を加えることができる。

0067

図20は、本実施例におけるシート束39の搬送タイミングと押圧凸条162の押圧タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図において上部にシート搬送タイミングを、下部に増し折りローラ151の回転タイミングを示す。

0068

増し折り動作は、シート束39が停止した状態で、押圧凸条162によってシート束39を加圧することにより行われる。そのため、シート束39が停止する前に、移動装置100の駆動を開始させ、増し折りローラ151の回転を開始する(T1)。また、移動装置100(増し折りローラ151)の回転が停止する(T2)前に、シート束39を搬送させる(T3)という制御を行う。実際に、増し折りローラ151が回転を開始してから押圧凸条162がシート2に接触するまで、かつ、押圧凸条162がシート束39から離間してから増し折りローラ151が停止するまでには、ある程度の時間かかる。このある程度の時間、すなわちロス時間を削減することにより、生産性を向上させることができる。

0069

図21は、移動装置100の構成を示す図である。移動装置100は増し折りローラ151を駆動するためのもので、モータ107の駆動力を、ギヤプーリ108、タイミングベルト109、プーリ110を介して増し折りローラ151の軸104(軸60あるいは軸160に対応)に伝達する。本実施例ではプーリ110の内部にはワンウェイクラッチ111が設けられている。ワンウェイクラッチ111は、一方向のみ回転し、他方向には空転し、駆動力の伝達方向を規定している。このワンウェイクラッチ111を設けたことにより、モータ107は駆動を分割できるようになり、他方に回転することにより他の駆動系、例えばローラ等を回転させることができる。これにより、モータの数を削減することが可能となる。

0070

また、押圧凸条162がシート束39を押圧している状態で機械が停止した場合、シート搬送方向下流側からシート束39を勢い良く引き抜かれても、ワンウェイクラッチ111の作用により、増し折りローラ151が空転する。この空転動作により、シート束39の破れ、あるいは押圧凸条162の破損を防止することができる。

0071

図22は本実施例における回転阻止装置の構成を示す斜視図、図23回転阻止部の縦面図である。

0072

増し折りローラ151の軸104の一方には、図21に示す移動装置100が設けられ、他方には、図22に示す回転阻止装置120が設けられている。回転阻止装置120は、増し折りローラ151の軸104の他方に設けられたフィラー112と、フィラー112によって光路遮蔽されるセンサ113を備えている。回転阻止装置120は、フィラー112によってセンサ113の光路が遮蔽されると、増し折りローラ151の回転を停止させるというものである。

0073

すなわち、移動装置100のプーリ110にワンウェイクラッチ111が設けられているので、モータ107が停止しても、慣性により、増し折りローラ151が停止せず、回転してしまう。そこで、増し折りローラ151の回転を止めるために、回転阻止装置120が設けられている。回転阻止装置120は阻止部材116を含み、阻止部材116は、ブラケット115に段ネジ117によって取り付けられ、段ネジ117を中心として回動可能となっている。阻止部材116の外周には、図23に示すようにトーションスプリング114が装着されている。また、フィラー112先端部には凸形状部112aが形成されている。

0074

フィラー112が回転し、凸形状部112aが阻止部材116の腕部116aに接触すると、阻止部材116が回動する。この阻止部材116の回動により、トーションスプリング114が捩じられ、阻止部材116にはトーションスプリング114の弾性力が作用し、阻止部材116を元の位置に戻そうとする力が加わる。この力が増し折りローラ151の慣性力より大きくなるように設定すると、増し折りローラ151を停止させることができる。そのため、常に所定の位置から増し折りローラ151の回転を開始させることができる。トーションスプリング114は、この停止作用が可能なように阻止部材116の外周に装着されている。

0075

図24図22に示した回転阻止装置120を側面から見た図である。同図において、増し折りローラ151のフィラー112がセンサ113を遮蔽しているときに、増し折りローラ151が回転し始めると、阻止部材116はフィラー112と接触している間、所定量回動する。所定量回動した後、接触が開放され、フィラー112から抜けてトーションスプリング114の弾性力によって、元の位置(ホームポジション)に戻る。増し折りローラ151がシート束39を加圧して、再びフィラー112によってセンサ113を遮蔽するときには、阻止部材116はホームポジションに位置しているので、連続動作が可能である。

0076

その他、特に説明しない各部は実施例1と同様に構成されているので、重複する説明は省略する。

0077

以上のように、本実施形態によれば、下記のような効果を奏する。

0078

(1)折られたシート束39(シート状記録媒体)の折り部39aを押圧する複数の押圧部材62a〜62nを備えたシート後処理装置6であって、前記複数の押圧部材62a〜62nは、前記シート束39の搬送方向と直交する方向の同一軸60上に配列され、当該軸60の回転に応じて前記折り部39aを一方向から他方向に向けて順次押圧するので、複数の回転軸を設置する必要がなくなり、小型化及び省スペース化を促進することができる。また、押圧部材62a〜62nが一方向か他方向に向けて順次折り部39aを押圧することから、折り部39aに生じる撓みを一方向から他方向に逃がすことができる。これによりシート束39の折り部39aにしわを発生させることなく、折り高さを低くすることができる。

0079

(2)前記順次押圧する方向が、前記折り部39aの幅方向の中央部から両端部方向であるので、折り部39aの中央部からそれぞれ外側に向かって順次押圧することが可能となり、前記(1)の効果を奏することができる。

0080

(3)前記順次押圧する方向が、前記折り部39aの幅方向の一端部から他端部方向であるので、折り部39aの一端部から他端部に向かって順次押圧することが可能となり、前記(1)の効果を奏することができる。

0081

(4)前記押圧部材62a〜62nはシート束39を搬送する方向に回転し、折り部39aを押圧するので、シート束39の搬送方向側に搬送力が付与され、生産性の向上に寄与することができる。

0082

(5)前記複数の押圧部材62a〜62nは、各々所定の角度差で配列されているので、角度差に応じて順次押圧することが可能となり、前記(1)の効果を奏することができる。

0083

(6)前記押圧部材62a〜62nは押圧方向に弾性力を付与する弾性部材61a〜61nによって支持されているので、各押圧部材がそれぞれ独立して押圧力を付与することができる。

0084

(7)前記押圧部材62a〜62nは回転体からなるので、折り部39aを押圧しながら転動する。これにより、接触時に押圧部材62a〜62nとシート表面との接触部でのずれが最小となり、しわの発生を防止し、折り品質を向上させることができる。

0085

(8)前記複数の押圧部材62a〜62nを一体化し、1本の連続した断面凸形状の押圧凸条162とし、停止したシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cに対して、シート搬送方向に直交する方向に順次加圧するので、部分的にシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cを加圧することができる。このように加圧することにより、集中して加圧力を付与することが可能となり、弱い圧でも単位面積当たりの加圧力を大きくすることができる。すなわち、弱い加圧力でシート束39に強い折り目を付けることができる。

0086

また、単に、円筒部材161の外周部の形成された押圧凸条162が、停止したシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2折り部39b,39cを加圧する構成となっているので、構成が簡易であるのみならず、小さな加圧力で済む。その結果、駆動系に加わる負荷も小さくなり、シンプルな駆動系および小さいモータで構成することができる。また、シンプルな駆動系および小さいモータで構成することができることから、コスト面、設置スペース面においても優れたシート処理装置となる。さらに、押圧凸条162の凸形状がシート束39の折り部39aあるいは第1及び第2の折り部39b,39cに対して、順次増し折り(加圧)していくので、増し折り時に発生するしわの原因となるシート束39の撓みを逃がしながら増し折りすることが可能となり、折り品質に優れた増し折りとすることができる。

0087

(9)画像形成システムSYが前記シート処理装置(シート後処理装置6)と画像形成装置5とから構成されているので、前記(1)ないし(8)の効果を奏する画像形成システムを実現することができる。

0088

(10)折られたシート束39の折り部39aを押圧する複数の押圧部材62a〜62nを備えたシート処理装置(シート後処理装置6)における折り部増し折り方法であって、前記シート束39の搬送方向に直交する方向の同一軸60上に前記複数の押圧部材62a〜62nを配列し、前記軸60の回転に応じて前記折り部39aを一方向から他方向に向けて順次押圧し、前記折り部39aを増し折りするので、前記(1)と同様の効果を奏することができる。

0089

(11)前記折り部が複数の場合、当該折り部39b,39c毎に前記シート束39の搬送を停止し、停止した位置で前記増し折りを行うので、折り部が複数存在するZ折り、三つ折り四つ折り観音折りなどの複数の折りに対応して増し折りを行うことができる。

0090

なお、前記実施形態における効果の説明では、本実施形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書きで示し、若しくは参照符号を付し、両者の対応関係を明確にした。

実施例

0091

さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。

0092

5画像形成装置
6シート処理装置
39シート束
39a 折り部
39b 第1折り部
39c 第2折り部
51増し折りローラ部
60,104,160 軸
61,61a〜61p弾性部材
62,62a〜62p押圧部材
151 増し折りローラ
161円筒部材
162押圧凸条
SY 画像形成システム

先行技術

0093

特開2007−45531号公報

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