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技術 二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法

出願人 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
発明者 ジャンイン・リシュオ・リツィフイ・ソンケ,ソン
出願日 2014年12月5日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2014-246382
公開日 2015年6月22日 (4年8ヶ月経過) 公開番号 2015-112482
状態 特許登録済
技術分野 放射線診断機器
主要キーワード 間接接続 X線吸収 例示的実施 数量制限 設計プロジェクト 造影剤強調 各画素グループ 開発過程
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年6月22日)のものです。
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図面 (7)

課題

CT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を正確に識別する。

解決手段

本発明は、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法に関する。この方法は、グループ分け対象画素を得るために、二重エネルギーCT造影剤内の画素フィルタリングするステップと、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内のグループ分け対象画素の位置に応じて、グループ分け対象画素を複数のグループにグループ分けするステップと、各画素グループ内の画素を物質分解するステップと、物質分解の結果に応じて、複数の画素グループ内において、石灰化部分に対応する画素を判定するステップとを含む。したがって、石灰化部分を正確に識別することができる。

概要

背景

コンピュータ断層撮影(CT)技術で得られたスキャン対象物体スキャン画像は、濃度の異なる複数の画素を含む。画素の濃度が、スキャン対象の濃度に比例する。スキャン対象物体の、濃度の異なる複数の領域は、X線吸収ベルが異なる。したがって、CTスキャン画像において、濃度の低い画素は、X線吸収レベルの低い、低濃度領域を示し、濃度の高い画素は、X線吸収レベルの高い、高濃度領域を示している。一般的には、CTスキャン画像内の画素は、CT値(単位Hu)で表現される。例えば、より高いX線吸収レベルの物体または組織に対応する画素のCT値は、より低いX線吸収レベルの物体または組織に対応する画素のCT値よりも高く設定されている。例えば、骨組織に対応する画素のCT値は、+1000Huに設定され、水に対応する画素のCT値は、0Huに設定され、空気に対応する画素のCT値は、−1000Huに設定される、等である。

現在、従来技術では、二重エネルギーCT技術が提案されている。二重エネルギーCT技術によれば、スキャン対象が、2種類のエネルギーX線スキャンされ、スキャン対象の二重エネルギーCTスキャン画像が得られる。二重エネルギーCTスキャン画像に含まれる情報は、従来、スキャン対象をスキャンするために1種類のみのエネルギーのX線を用いる単一エネルギーCT技術によって得られたスキャン画像に含まれる情報よりも高度である。

しかし、単一エネルギーCTスキャン画像、および二重エネルギーCTスキャン画像において、スキャン対象内の異なる物体が、同じまたは同様のX線吸収レベルであり得る。例えば、骨組織は、病気に起因する、血管その他の組織の石灰化部分と同じ、または同様のX線吸収レベルであり得、したがって、これらは、同じ、または同様のCT値を有し得る。したがって、CTスキャン画像において、同じ、または同様の濃度の画素で示される複数の物体を互いから区別することは困難である。

また、スキャン対象内の、異なる複数の物体を際立たせるために、CTスキャンの前に、スキャン対象に造影剤が適用(例えば注入)される。造影剤が適用された、スキャン対象物体のCTスキャンは、CT造影剤強調されたスキャン(CT contrast agent enhanced scanning)とも呼ばれ、得られたCTスキャン画像は、CT造影剤強調されたスキャン画像と呼ばれる。

しかしながら、CT造影剤強調されたスキャン画像内の、造影剤に対応する画素のCT値は比較的高い。そのため、画素はCT造影剤強調されたスキャン画像において、高濃度、および高いX線吸収レベルを有する石灰化部分等に対応する画素から、造影剤に対応する画素を区別することは困難である。従来技術において、石灰化部分に対応する画素を識別するために、造影剤を適用する前のCTスキャン(プレインスキャン)によって得られたCTスキャン画像(プレインスキャン画像)を、CT造影剤強調されたスキャン画像(強化されたスキャン画像)と比較する方法がある。しかしながら、このような方法では、スキャン対象を2回CTスキャンする必要がある。このため、スキャン対象のX線吸収線量が増加する。しかしながら、CT造影剤強調されたスキャン画像内の、造影剤に対応する画素のCT値は、相対的に高い。そのため、CT造影剤強調されたスキャン画像内において、高濃度、および高いX線吸収レベルを有する造影剤、および骨組織等に対応する画素から、石灰化部分に対応する画素を区別することは困難である。従来技術において、石灰化部分に対応する画素を識別するために、造影剤を適用する前のCTスキャン(プレインスキャン)によって得られたCTスキャン画像(プレインスキャン画像)を、CT造影剤強調されたスキャン画像(強化されたスキャン画像)と比較する方法がある。しかしながら、このような方法では、スキャン対象を2回CTスキャンする必要がある。このため、スキャン対象のX線吸収線量が増加する。

このため、CT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法が望まれている。

概要

CT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を正確に識別する。本発明は、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法に関する。この方法は、グループ分け対象画素を得るために、二重エネルギーCT造影剤内の画素をフィルタリングするステップと、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内のグループ分け対象画素の位置に応じて、グループ分け対象画素を複数のグループにグループ分けするステップと、各画素グループ内の画素を物質分解するステップと、物質分解の結果に応じて、複数の画素グループ内において、石灰化部分に対応する画素を判定するステップとを含む。したがって、石灰化部分を正確に識別することができる。

目的

このため、CT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法が望まれている

効果

実績

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請求項1

二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法であって、グループ分け対象画素を得るために、前記二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の画素フィルタリングするステップ(S110)と、前記二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の前記グループ分け対象画素の位置に応じて、前記グループ分け対象画素を複数のグループにグループ分けするステップ(S130)と、各画素グループ内の画素を物質分解するステップ(S150)と、前記物質分解の結果に応じて、前記複数の画素グループ内において、前記石灰化部分に対応する画素を判定するステップ(S170)とを含む、方法。

請求項2

前記フィルタリングするステップ(S110)が、前記画素のCT値が基準CT値よりも大きいか否かを判定するステップと、前記基準CT値より大きいCT値を有する画素を、グループ分け対象画素と判定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。

請求項3

前記グループ分け対象画素をグループ分けするステップ(S130)が、前記グループ分け対象画素のうち、互いに隣接する位置にある画素を、同一の画素グループにグループ分けするステップを含む、請求項1に記載の方法。

請求項4

前記石灰化部分に対応する画素を判定するステップ(S170)が、それぞれの前記画素グループ内の画素に関する前記物質分解の結果に応じて、前記画素グループ内のそれぞれの前記画素についての物質分解の結果同士の関係を示す分解値散布図を形成するステップと、前記分解値散布図における前記画素グループの画素の位置に応じて、前記画素が前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。

請求項5

前記画素が、前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップが、前記分解値散布図において、前記石灰化部分に対応した特徴領域に位置する画素グループの画素を、前記石灰化部分に対応していると判定するステップを含む、請求項4に記載の方法。

請求項6

前記画素が、前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップが、前記石灰化部分に対応していると判定された画素から、画素を選択するステップと、選択された前記画素に拡大アルゴリズムを適用して、選択された前記画素の近傍の画素が、前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップとを含む、請求項5に記載の方法。

請求項7

選択された前記画素の近傍の画素が、前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップが、前記拡大アルゴリズムによって得られた画素の平均CT値所定値よりも大きい場合には、該画素を前記石灰化部分に対応する画素として判定するステップを含む、請求項6に記載の方法。

請求項8

選択された前記画素の近傍の画素が、前記石灰化部分に対応するか否かを判定するステップが、Nを1より大きい整数としたときに、(N−1)回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素の平均CT値と、N回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素の平均CT値との差が所定値よりも小さい場合には、1〜(N−1)回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素を前記石灰化部分に対応する画素として判定するステップを含む、請求項6に記載の方法。

請求項9

画素の2つの特性値のそれぞれは、互いに異なる2種類の基本材料の等価な濃度値、または、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像を取ることを目的として、二重エネルギーCTスキャンを行うために用いられる、互いに異なる2種類のエネルギーに対応するCT値である、請求項3に記載の方法。

請求項10

前記基準CT値が、100Huである、請求項1に記載の方法。

請求項11

前記石灰化部分に対応する画素の判定結果に基づいて、前記二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の前記画素のCT値を変更するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。

請求項12

前記画素のCT値を変更するステップが、前記石灰化部分に対応する画素の、近傍の画素のCT値を低下させるステップを含む、請求項11に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、一般的には、コンピュータ断層撮影(CT)に関し、特に、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像(dual energy CT contrast agent enhanced scanning image)内の石灰化部分を識別する方法に関する。

背景技術

0002

コンピュータ断層撮影(CT)技術で得られたスキャン対象物体のスキャン画像は、濃度の異なる複数の画素を含む。画素の濃度が、スキャン対象の濃度に比例する。スキャン対象物体の、濃度の異なる複数の領域は、X線吸収ベルが異なる。したがって、CTスキャン画像において、濃度の低い画素は、X線吸収レベルの低い、低濃度領域を示し、濃度の高い画素は、X線吸収レベルの高い、高濃度領域を示している。一般的には、CTスキャン画像内の画素は、CT値(単位Hu)で表現される。例えば、より高いX線吸収レベルの物体または組織に対応する画素のCT値は、より低いX線吸収レベルの物体または組織に対応する画素のCT値よりも高く設定されている。例えば、骨組織に対応する画素のCT値は、+1000Huに設定され、水に対応する画素のCT値は、0Huに設定され、空気に対応する画素のCT値は、−1000Huに設定される、等である。

0003

現在、従来技術では、二重エネルギーCT技術が提案されている。二重エネルギーCT技術によれば、スキャン対象が、2種類のエネルギーX線スキャンされ、スキャン対象の二重エネルギーCTスキャン画像が得られる。二重エネルギーCTスキャン画像に含まれる情報は、従来、スキャン対象をスキャンするために1種類のみのエネルギーのX線を用いる単一エネルギーCT技術によって得られたスキャン画像に含まれる情報よりも高度である。

0004

しかし、単一エネルギーCTスキャン画像、および二重エネルギーCTスキャン画像において、スキャン対象内の異なる物体が、同じまたは同様のX線吸収レベルであり得る。例えば、骨組織は、病気に起因する、血管その他の組織の石灰化部分と同じ、または同様のX線吸収レベルであり得、したがって、これらは、同じ、または同様のCT値を有し得る。したがって、CTスキャン画像において、同じ、または同様の濃度の画素で示される複数の物体を互いから区別することは困難である。

0005

また、スキャン対象内の、異なる複数の物体を際立たせるために、CTスキャンの前に、スキャン対象に造影剤が適用(例えば注入)される。造影剤が適用された、スキャン対象物体のCTスキャンは、CT造影剤強調されたスキャン(CT contrast agent enhanced scanning)とも呼ばれ、得られたCTスキャン画像は、CT造影剤強調されたスキャン画像と呼ばれる。

0006

しかしながら、CT造影剤強調されたスキャン画像内の、造影剤に対応する画素のCT値は比較的高い。そのため、画素はCT造影剤強調されたスキャン画像において、高濃度、および高いX線吸収レベルを有する石灰化部分等に対応する画素から、造影剤に対応する画素を区別することは困難である。従来技術において、石灰化部分に対応する画素を識別するために、造影剤を適用する前のCTスキャン(プレインスキャン)によって得られたCTスキャン画像(プレインスキャン画像)を、CT造影剤強調されたスキャン画像(強化されたスキャン画像)と比較する方法がある。しかしながら、このような方法では、スキャン対象を2回CTスキャンする必要がある。このため、スキャン対象のX線吸収線量が増加する。しかしながら、CT造影剤強調されたスキャン画像内の、造影剤に対応する画素のCT値は、相対的に高い。そのため、CT造影剤強調されたスキャン画像内において、高濃度、および高いX線吸収レベルを有する造影剤、および骨組織等に対応する画素から、石灰化部分に対応する画素を区別することは困難である。従来技術において、石灰化部分に対応する画素を識別するために、造影剤を適用する前のCTスキャン(プレインスキャン)によって得られたCTスキャン画像(プレインスキャン画像)を、CT造影剤強調されたスキャン画像(強化されたスキャン画像)と比較する方法がある。しかしながら、このような方法では、スキャン対象を2回CTスキャンする必要がある。このため、スキャン対象のX線吸収線量が増加する。

0007

このため、CT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法が望まれている。

0008

本発明の例示的な実施形態の目的は、従来技術における上記の問題点および/または他の問題点を克服することである。本発明の例示的な実施形態は、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化を正確に識別する方法を提供する。この方法は、グループ分け対象画素を取るために二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の画素をフィルタリングするステップと、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内のグループ分け対象画素の位置に応じて、グループ分け対象画素を複数のグループにグループ分けするステップと、各画素グループ内の画素を物質分解するステップと、物質分解の結果に応じて、複数の画素グループにおいて、石灰化部分に対応する画素を判定するステップとを含む。

0009

本発明のより完全な理解は、添付図面を参照しながら、本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって得ることができる。

図面の簡単な説明

0010

例示的な一実施形態に係る、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法のフローチャートを示す。
例示的な一実施形態に係る、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像の例を示す。
例示的な一実施形態に係る、スキャン画像のフィルタリングの例を示す。
例示的な一実施形態に係る、画素グループに対応する分解値散布図の一例を示す。
例示的な一実施形態によって、石灰化部分に対応すると判定された画素に、拡大アルゴリズムを適用した曲線図である。
例示的な一実施形態によって、低下させられたCT値を有する画素を含む、処理されたスキャン画像の例を示す。

実施例

0011

本発明の具体的な実行モードを以下に説明する。なお、実行モードの詳細な説明の過程で、簡潔に説明するために、本明細書では、実用的実行モードのすべての特徴を詳細に説明することは、不可能である。いずれかのエンジニアリングプロジェクトまたは設計プロジェクトの処理と同様に、任意の1つの実行モードの具体的な実行処理において、開発者の特定の目標を達成し、システム関連またはビジネス関連の制約に従うために、様々な具体的な決定が頻繁に行われ、これによって、1つの実行モードが他の実行モードに変化するであろうことが理解されるべきである。また、開発過程においてなされた努力は、複雑で長い時間がかかる場合もあるが、本発明の開示内容に関係する当業者にとっては、本明細書で開示する技術内容に基づいて設計を行うには、本開示内容は、不十分であると考えられることはなく、変更部分の製造に用いられるのは従来の技術的手段のみであることが理解されるべきである。

0012

特に定義しない限り、特許請求の範囲および明細書に用いられる技術用語や科学用語は、本発明の技術分野における当業者によって理解される通常の意味とする。本明細書および本発明の特許請求の範囲において用いられる「第1」、「第2」、および同様の表現は、順序付け番号付け、または重要性を示すものではなく、異なる部品を区別するためにのみ使用される。単数形の表現は、数量制限を示すものではなく、少なくとも1つの存在を表現するためにのみ使用される。「備える」、「含む」、その他の同様の表現は、主語である要素や物体が、目的語として列挙された要素や物体、または同等の要素を含むことを意味するものであり、他の要素や物体を除外するものではない。「接続」、「結合」、その他の同様の表現の表現は、物理的な接続、または機械的な接続のいずれかに限定されるものでなく、さらに直接接続、または間接接続のいずれかに限定されるものでもない。

0013

図1は、例示的な一実施形態に係る、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別する方法のフローチャートを示す。

0014

図1に示すように、ステップS110では、スキャン対象(例えば、診断されるユーザ)の二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像をフィルタリングすることができる。図2は、例示的な一実施形態に係る、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像の例を示す。画像をフィルタリングする場合、図2に示される二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の各画素のCT値が、基準CT値より大きいか否かを判定することができ、CT値が基準CT値よりも大きい画素は、フィルタリングされる画素と判定することができる。フィルタリングされた画素は、フィルタリング(後に詳述)の後にグループ分けされるので、フィルタリングされた画素は、グループ分け対象画素と呼ぶこともできる。ここで、基準CT値は、予め選択された値であってもよい。本例示的実施形態においては、造影剤、骨組織、および病気に起因する、血管その他の組織の石灰化部分に対応する画素を画像内のその他の画素から区別するために、基準CT値を100Huとして選択してもよい。しかし、本実施形態はこれに限定されない。二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像は、複数の異なる基準値を用いてフィルタリングすることができる。例えば、CT値が基準CT値より小さい画素をグループ分け対象画素として判定してもよいし、CT値が第1基準CT値よりも大きく、かつ第2基準CT値より小さい画素をグループ分け対象画素として判定してもよい(ここで、第1基準CT値は第2基準CT値よりも小さい)。

0015

図3は、例示的な一実施形態に係る、フィルタリングされたスキャン画像の例を示す。

0016

図2に示すように、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像を、100Huの基準CT値を用いてフィルタリングした後は、図3に示すような、グループ分け対象画素のみを含む、フィルタリングされたスキャン画像が得られる。図3の部分Aは、骨組織に対応する画素であり得、部分Bは、造影剤(例えば、血液に含まれる造影剤)、および石灰化部分に対応する画素であり得る。

0017

図1戻り、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像をフィルタリングした後、フィルタリングによって得られたグループ分け対象画素をグループ分けすることができる(S130)。グループ分け対象画素は、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内のグループ分け対象画素の位置に応じて、自動的に、または手動で、複数の画素グループにグループ分けすることができる。例えば、グループ分け対象画素を自動的にグループ分けする際、1つのグループ分け対象画素がまず選択され(例えばランダムに選択される)、その後、選択されたグループ分け対象画素に隣接するグループ分け対象画素が、選択された画素と同じグループにグループ分けされてもよい。その後、グループ分け対象画素のすべてが、対応する画素グループにグループ分けされるまで、上記プロセスを繰り返すことができる。このように、位置が隣接するグループ分け対象画素同士を、自動的に同一の画素グループにグループ分けすることができる。

0018

図1を参照すると、グループ分け対象画素をグループ分けした後、各画素グループ内の画素について物質分解することができる(S150)。二重エネルギーCTスキャン画像は、単一エネルギーCTスキャン画像によって提供される情報よりも高度な情報を提供することができるので、少なくとも2つの分解値が各画素に対して得られるような、物質分解を行うことができる。ここで、各画素の2つの分解値のそれぞれは、互いに異なる2種類の基本材料の等価な濃度値、または、二重エネルギーCTスキャンを行うために用いられる、互いに異なる2種類のエネルギーに対応するCT値のいずれかとすることができる。各画素の2つの分解値のそれぞれが、水の等価な濃度値と、造影剤に含まれるヨウ化物の等価な濃度値である、例示的な実施形態について説明する。

0019

図1に示すように、各画素グループ内の画素のCT値を物質分解した後、物質分解の結果に応じて、複数の画素グループ内の石灰化部分に対応する画素を判定することができる(S170)。

0020

具体的には、画素グループ内の各画素についての2つの分解値間の関係を示す分解値散布図は、各画素グループ内の画素の分解値に応じて形成することができる。図4は、例示的な一実施形態に係る図2の部分Bに対応する画素グループ(グループB)を示す分解値散布図を示している。また、各画素グループに対応する物体は、分解値散布図における、画素グループの各画素の位置に応じて、手動で、または自動的に判定することができる。例えば、図4に示す部分Bの分解値散布図では、ほとんどの画素は、横軸(水)約950mg/cc〜約1100mg/ccに限定され、縦軸ヨウ素)約2mg/cc〜約20mg/ccに制限された領域に分布している。ただし、いくつかの画素が、領域外に分布し得る。図4に示すように、このような画素は、画素の大部分から延びるテール形状を形成し得る。このため、テール画素は石灰化部分に対応する画素であると、自動的に、または手動で判定することができる。

0021

例えば、石灰化部分に対応する画素を自動的に判定する場合、まず、画素グループの分解値散布図内における石灰化部分に対応する特徴領域を判定し、その後、特徴領域内の画素を石灰化部分に対応する画素として判定することができる。このような特徴領域は、予め設定されてもよいし、分解値散布図内の画素の分布に応じて定められてもよい。例えば、図4に示すように、1100mg/ccより大きく(水)、20mg/ccより大きい(ヨウ素)領域を、石灰化部分に対応する特徴領域として定めることができる。

0022

別の例示的な実施形態によれば、上述したように自動的に、または手動で石灰化部分に対応する画素を判定した後、拡大アルゴリズムを実行することができる。例えば、石灰化部分に対応すると判定された1つの画素を選択し、その後、選択された画素の、近傍の画素が、石灰化部分に該当するか否かを判定するために、選択された画素に拡大アルゴリズムを適用することができる。

0023

具体的には、スキャン画像の画素が、M×Nのマトリクス状に配置されている場合、選択された1つの画素に1回目の拡大アルゴリズムを適用した後に新たに拡大された画素は、選択された画素を中心とした8画素であり得る(選択された画素を中心とする3×3画素のマトリクスの8個の周辺画素)。そして、選択された1つの画素に2回目の拡大アルゴリズムを適用した後に新たに拡大された画素は、選択された画素を中心とする5×5画素マトリクスの16個の周辺画素であってもよい。また、新たに拡大された画素のそれぞれのCT値の平均値を算出することができる。

0024

この平均CT値所定値よりも大きい場合には、これらの画素は石灰化部分に対応していると判定することができる。その後、新たに拡大された画素の平均CT値が所定値以下になるまで、次の拡大アルゴリズムを実施することができる。図5は、例示的な一実施形態にしたがって、石灰化部分に対応すると判定された画素に対して拡大アルゴリズムを適用して得られた画素の平均CT値の曲線図である。図5に示すように、4回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値は、所定値、例えば405Huより大きくはならない。このため、1〜3回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素は、石灰化部分に対応していると判定することができ、4〜6回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素は、石灰化部分に対応しないと判定される。

0025

しかしながら、例示的な実施形態は、これに限定されるものではない。他の例示的な実施形態では、(N−1)回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値と、N回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値との差を計算し、差が所定値よりも小さい場合には、1〜(N−1)回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素は、石灰化部分に対応していると判定され得る。ここで、Nは1より大きい整数である。例えば、図5に示すような例示的な実施形態では、2回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値と、3回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値との差は、所定値(例えば、30Hu)よりも大きくなり得る。一方、3回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値と4回目の拡大アルゴリズムによって得られる画素の平均CT値との差は、所定値(例えば、30Hu)よりも小さくなり得る。このため、1〜3回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素は、石灰化部分に対応していると判定することができ、4〜6回目の拡大アルゴリズムによって得られた画素は、石灰化部分に対応しないと判定される。

0026

したがって、例示的な一実施形態によれば、石灰化部分を、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内において正確に識別することができる。

0027

また、別の例示的な実施形態では、石灰化部分に対応する画素を判定した後、判定結果に応じて二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の画素のCT値を変更することができる。例えば、石灰化部分に対応する画素の、近傍の画素のCT値を低下させることができる。図6は、例示的な一実施形態にしたがって、CT値を低下させた画素を含む、処理後のスキャン画像の例である。図6に示すように、石灰化部分(図6にCで示す部分)の、近傍の画素(例えば、造影剤に対応する画素)からの濃淡差を際立たせることができる。

0028

例示的な一実施形態によれば、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャン画像内の石灰化部分を識別することができ、したがって、識別された石灰化の部分を強調表示することができる。また、二重エネルギーCT造影剤強調されたスキャンを1回のみ行うことによって石灰化部分を識別することができるので、スキャン対象に、造影剤強調されたスキャンを実行する前に、造影剤強調されないスキャンを実行する必要はない。したがって、スキャン実行時間と、スキャン対象(例えば、治療対象ユーザ)に照射されるX線の量を減少させることができる。

0029

以上、いくつかの例示的な実施形態について説明した。しかしながら、これらの実施形態に対して種々の修正が行われ得ることを理解されたい。例えば、説明された技術が、異なる順序で実施された場合、および/または記載されたシステム、構造、装置、もしくは回路部が異なる形で組み合わせられた場合、および/または追加の部品を追加した場合、もしくは等価な部品に置換した場合でも、適切な結果を得ることができる。したがって、他の処理モードも、添付の特許請求の範囲に記載の保護範囲に含まれる。

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