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技術 電池劣化判定装置、電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラム

出願人 KDDI株式会社
発明者 田坂和之土岐卓大岸智彦
出願日 2013年12月6日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2013-253249
公開日 2015年6月18日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2015-111071
状態 特許登録済
技術分野 電池等の充放電回路 遮断器と発電機・電動機と電池等の試験 二次電池の保守(充放電、状態検知)
主要キーワード 負荷発生装置 電流差分 理想電圧 判定エラー 電圧差分 劣化傾向 放電特性データ 理想特性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年6月18日)のものです。
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図面 (6)

課題

電池劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる電池劣化判定装置電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラムを提供する。

解決手段

電池劣化判定装置は、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う電池劣化判定部を備える。これにより、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得る。

概要

背景

スマートフォンを含む携帯電話ビデオカメラパーソナルコンピュータ(PC)などの多様な製品(以下で、総称して、負荷発生装置ともいう。)に電力を供給する電源として、充電可能な電池が使用されている。
充電可能な電池には寿命があり、何度も充電、放電を繰り返すことによって、徐々に充電および放電が可能な容量が減少していく。充電可能な電池の容量が減少すると、充電を行っても放電可能な時間が短くなる。通常、充電可能な電池は、放電可能な時間がある程度まで短くなると電池の寿命に達したと判断されて、新しい充電可能な電池と交換される。

特許文献1に記載された蓄電池劣化傾向推定システムでは、蓄電池の劣化傾向を適正に推定することが図られている(特許文献1参照。)。この蓄電池劣化傾向推定システムでは、特定の放電電流値での初期放電特性を記憶した放電特性データベースと、蓄電池のある放電電流値における放電容量の経年変化の傾向を記憶した経年変化データベースと、蓄電池劣化傾向推定プログラムとを備える。そして、この蓄電池劣化傾向推定システムでは、蓄電池劣化傾向推定プログラムは、放電特性データベースに記憶された初期放電特性に基づいて、入力された実放電電流値に対する初期放電特性を算出し、測定された実放電電圧が所定の電圧以下の場合には、入力された実放電時間と実放電電圧と算出した初期放電特性とに基づいて、経年後放電特性を算出し、所定の電圧よりも高い場合には、経年値に対する放電容量を経年変化データベースから取得し、この放電容量と実放電電流値と算出した初期放電特性とに基づいて、経年後放電特性を算出する。

特許文献2に記載された携帯端末では、携帯端末をACアダプタに接続して充電しながら、携帯端末自体で電池劣化の判定を短時間で正確に行い、結果を任意のタイミングで表示または出力することが図られている。この携帯端末では、負荷となる要素への電源供給オフにし、電池に定電流充電を行いつつ、電池電圧満充電近辺の範囲にある時に、検出部の精度を上げて電池電圧を測定し測定データ記憶メモリに記録する(変移前電圧)。次に、この携帯端末では、充電を停止し、負荷への電源供給をオンにし、電池電圧を測定し記録する(変移後電圧)。そして、この携帯端末では、充電継続する。次に、この携帯端末では、変移前と変移後の電圧差分を、予めわかっている変移前と変移後の電流差分で割って電池の内部抵抗を算出する。更に、この携帯端末では、この内部抵抗を、サーミスタで測定した温度で補正演算し、補正内部抵抗を測定データ記憶メモリに記録する。この携帯端末では、この補正内部抵抗の変化量により電池劣化の判断を行う。

概要

電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる電池劣化判定装置電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラムを提供する。電池劣化判定装置は、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う電池劣化判定部を備える。これにより、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得る。

目的

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる電池劣化判定装置、電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

電池劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う電池劣化判定部を備える、電池劣化判定装置

請求項2

前記電池は、充電可能な電池であり、放電または充電に関する理想的な前記電池の特性に関する情報を検出する理想特性情報検出部と、前記電池の特性を測定する実特性測定部と、を備え、前記電池劣化判定部は、前記理想特性情報検出部により検出された情報および前記実特性測定部により測定された特性の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行い、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う場合には、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて前記所定の時間の終了時における理想的な前記電池の特性および前記電池の実特性を推定し、当該推定の結果に基づいて前記電池の劣化の判定を行う、請求項1に記載の電池劣化判定装置。

請求項3

前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に、ユーザから受け付けられた要求に応じて、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。

請求項4

前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の終了時に、前記所定の時間の全体について、前記電池の劣化の判定を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。

請求項5

前記電池劣化判定部により行われた判定の結果に関する情報を出力する判定結果出力部を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。

請求項6

前記電池劣化判定装置は、前記電池を使用する負荷発生装置に備えられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。

請求項7

電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う、電池劣化判定方法

請求項8

電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行うステップを、コンピュータに実行させるための電池劣化判定プログラム

技術分野

背景技術

0002

スマートフォンを含む携帯電話ビデオカメラパーソナルコンピュータ(PC)などの多様な製品(以下で、総称して、負荷発生装置ともいう。)に電力を供給する電源として、充電可能な電池が使用されている。
充電可能な電池には寿命があり、何度も充電、放電を繰り返すことによって、徐々に充電および放電が可能な容量が減少していく。充電可能な電池の容量が減少すると、充電を行っても放電可能な時間が短くなる。通常、充電可能な電池は、放電可能な時間がある程度まで短くなると電池の寿命に達したと判断されて、新しい充電可能な電池と交換される。

0003

特許文献1に記載された蓄電池劣化傾向推定システムでは、蓄電池の劣化傾向を適正に推定することが図られている(特許文献1参照。)。この蓄電池劣化傾向推定システムでは、特定の放電電流値での初期放電特性を記憶した放電特性データベースと、蓄電池のある放電電流値における放電容量の経年変化の傾向を記憶した経年変化データベースと、蓄電池劣化傾向推定プログラムとを備える。そして、この蓄電池劣化傾向推定システムでは、蓄電池劣化傾向推定プログラムは、放電特性データベースに記憶された初期放電特性に基づいて、入力された実放電電流値に対する初期放電特性を算出し、測定された実放電電圧が所定の電圧以下の場合には、入力された実放電時間と実放電電圧と算出した初期放電特性とに基づいて、経年後放電特性を算出し、所定の電圧よりも高い場合には、経年値に対する放電容量を経年変化データベースから取得し、この放電容量と実放電電流値と算出した初期放電特性とに基づいて、経年後放電特性を算出する。

0004

特許文献2に記載された携帯端末では、携帯端末をACアダプタに接続して充電しながら、携帯端末自体で電池劣化の判定を短時間で正確に行い、結果を任意のタイミングで表示または出力することが図られている。この携帯端末では、負荷となる要素への電源供給オフにし、電池に定電流充電を行いつつ、電池電圧満充電近辺の範囲にある時に、検出部の精度を上げて電池電圧を測定し測定データ記憶メモリに記録する(変移前電圧)。次に、この携帯端末では、充電を停止し、負荷への電源供給をオンにし、電池電圧を測定し記録する(変移後電圧)。そして、この携帯端末では、充電継続する。次に、この携帯端末では、変移前と変移後の電圧差分を、予めわかっている変移前と変移後の電流差分で割って電池の内部抵抗を算出する。更に、この携帯端末では、この内部抵抗を、サーミスタで測定した温度で補正演算し、補正内部抵抗を測定データ記憶メモリに記録する。この携帯端末では、この補正内部抵抗の変化量により電池劣化の判断を行う。

先行技術

0005

特開2011−153951号公報
特開2008−67523号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1〜2に記載された技術では、電池の劣化度合いの判定を行うために一定の時間(放電時間や充電時間)が必要であり、かつ、劣化度合いの判定中にユーザによる操作が入ると、判定エラーになることや、劣化度合いを正しく判定することができないことが生じる。

0007

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる電池劣化判定装置、電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラムを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

(1)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電池劣化判定装置は、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う電池劣化判定部を備える。

0009

(2)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の電池劣化判定装置において、前記電池は、充電可能な電池であり、放電または充電に関する理想的な前記電池の特性に関する情報を検出する理想特性情報検出部と、前記電池の特性を測定する実特性測定部と、を備え、前記電池劣化判定部は、前記理想特性情報検出部により検出された情報および前記実特性測定部により測定された特性の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行い、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う場合には、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて前記所定の時間の終了時における理想的な前記電池の特性および前記電池の実特性を推定し、当該推定の結果に基づいて前記電池の劣化の判定を行う、構成としてもよい。

0010

(3)本発明の一態様は、上記した(1)または上記した(2)のいずれか1つに記載の電池劣化判定装置において、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に、ユーザから受け付けられた要求に応じて、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う、構成としてもよい。

0011

(4)本発明の一態様は、上記した(1)から上記した(3)のいずれか1つに記載の電池劣化判定装置において、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の終了時に、前記所定の時間の全体について、前記電池の劣化の判定を行う、構成としてもよい。

0012

(5)本発明の一態様は、上記した(1)から上記した(4)のいずれか1つに記載の電池劣化判定装置において、前記電池劣化判定部により行われた判定の結果に関する情報を出力する判定結果出力部を備える、構成としてもよい。

0013

(6)本発明の一態様は、上記した(1)から上記した(5)のいずれか1つに記載の電池劣化判定装置において、前記電池劣化判定装置は、前記電池を使用する負荷発生装置に備えられる、構成としてもよい。

0014

(7)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電池劣化判定方法は、電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う。

0015

(8)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電池劣化判定プログラムは、電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行うステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。

発明の効果

0016

本発明によれば、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の一実施形態に係る電池劣化判定装置を含む端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電池の電圧について実際の測定結果に基づく特性の例と理想の特性の例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る電池劣化判定装置を含む端末装置において行われる処理の手順の一例を示すフローチャート図である。
変形例に係る電池劣化判定装置を含む端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電池の電圧について実際の測定結果に基づく特性の例と理想の特性の例を示す図である。

実施例

0018

以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、スマートフォンなどの携帯機器である端末装置(負荷発生装置の一例)に電池劣化判定装置を搭載する場合を説明する。

0019

[本実施形態に係る電池劣化判定装置を含む端末装置の説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る電池劣化判定装置5を含む端末装置1の概略的な構成を示すブロック図である。
端末装置1は、電池部11と、電池劣化判定装置5を備える。なお、端末装置1は、図1に示す機能部以外にも、通常の携帯機器が備えるCPU(Central Processing Unit)、メモリタッチパネル等の操作キーディスプレイ画面などの機能部を備えるが、図示や詳しい説明を省略する。

0020

電池部11は、充電することが可能な電池(充電可能な電池)を有する。電池部11は、充電可能な電池に電力を供給して当該電池を充電する機能、および充電可能な電池から放電される電力を端末装置1の所定の機能部に供給する機能を有する。なお、電池部11における電池は、例えば、端末装置1の内部に配置されてもよく、または、端末装置1の外部に配置されて端末装置1に接続されてもよい。
電池劣化判定装置5は、消費電流量パターン管理部21と、実電圧測定部22と、端末リソース監視部23と、消費電流量推定部24と、理想電圧推定部25と、劣化度合い要求受け付け部26と、電池劣化度合い判定部27と、劣化度合い表示部28を備える。

0021

図1の例では、電池劣化判定装置5が電池の放電の消費電流量に基づいて当該電池の劣化度合いの判定を行う場合を示す。
消費電流量パターン管理部21は、端末装置1における消費電流量のパターンの情報をファイルなどとしてメモリに記憶して管理する。消費電流量のパターンの情報は、例えば、あらかじめ消費電流量パターン管理部21のメモリに記憶される。
消費電流量のパターンとしては、動作の種類とその動作によって消費される電流量(消費電流量)との対応が用いられる。動作の種類としては、例えば、ユーザによる操作に応じて行われる様々な動作の種類が用いられてもよく、具体的には、CPUにより行われる演算の処理の動作、通信の処理の動作、メモリの処理の動作、インタフェースの処理の動作、GPS(Global Positioning System)の処理の動作、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)の処理の動作などが用いられる。CPUにより行われる演算の処理は、例えば、CPUのクロック数周波数)により特定されてもよい。消費電流量としては、例えば、所定の時間(単位となる時間)における消費電流量が用いられる。

0022

具体例として、動作の種類と消費電流量との対応としては、「CPUにより行われる演算の処理の動作については、消費電流量が1分当たり100mAである」という対応や、「通信の処理の動作については、消費電流量が1分当たり150mAである」という対応などが用いられる。また、「CPUにより行われる演算の処理の動作については、消費電流量が1分当たり100mAである」という対応の代わりに、「クロック数が100MHzであるCPUについては、消費電流量が1分当たり100mAである」という対応や、「クロック数が200MHzであるCPUについては、消費電流量が1分当たり200mAである」という対応などが用いられてもよい。
ここで、消費電流量のパターンの情報としては、本実施形態では、工場出荷時(新品時)における充電可能な電池が用いられる場合における情報が用いられるが、他の状態の充電可能な電池が用いられる場合における情報が用いられてもよい。また、消費電流量のパターンの情報は、例えば、実際の消費電流量の値をあらかじめ測定した結果の情報が用いられてもよく、または、理論的に計算される消費電流量の値に基づく情報が用いられてもよい。

0023

なお、端末装置1における動作の種類としては、本実施形態で例示される動作の種類に限られることなく、様々な動作の種類が用いられてもよい。
具体例として、端末装置1における動作の種類として、CPUのクロック数、CPUの動作時間通信トラフィック近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)のオン/オフ、メモリの動作、通信インタフェースのオン/オフ、GPSのオン/オフ、端末装置1の画面のオン/オフ、カメラのオン/オフ、フラッシュライトのオン/オフ、オーディオのオン/オフ、ビデオのオン/オフなどの動作が用いられてもよい。通信インタフェースとしては、例えば、セルラー通信のインタフェース、Wi−Fi(登録商標)のインタフェース、Bluetooth(登録商標)のインタフェース、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のインタフェースなどが含まれてもよい。

0024

また、本実施形態では、消費電流量パターンの情報を記憶するメモリとして、端末装置1の内部(本実施形態では、電池劣化判定装置5の内部)のメモリが用いられるが、他の構成例として、端末装置1の外部のメモリが用いられてもよく、または、端末装置1の外部のサーバなどの装置のメモリに記憶された消費電流量パターンの情報を端末装置1(本実施形態では、それに含まれる電池劣化判定装置5)が当該サーバなどの装置から受信する構成が用いられてもよい。
また、消費電流量パターンの情報としては、例えば、端末装置1の型番や種類などに応じて作成された情報が用いられてもよい。この場合に、端末装置1(本実施形態では、それに含まれる電池劣化判定装置5)は、消費電流量推定部24により消費電流量の検出を行うときなどに、メモリ(内部のメモリまたは外部のメモリまたは外部のサーバなどの装置のメモリ)から、当該端末装置1の型番や種類などに応じた消費電流量パターンの情報を取得する構成が用いられてもよい。

0025

実電圧測定部22は、電池部11における充電可能な電池の電圧(実際の電圧)を測定する。
端末リソース監視部23は、端末装置1におけるリソース(端末リソース)の値や使用時間を監視して、当該リソースに関する動作パターンの情報をメモリに記憶して管理する。リソースとしては、例えば、CPUや、メモリなどがある。
動作パターンとしては、動作の種類とその動作が継続した時間との対応が用いられる。ここで、この時間としては、一例として、リソースの使用時間を特定する時刻(例えば、開始の時刻と、終了の時刻)が用いられる。具体例として、この対応としては、「CPUにより行われる演算の処理の動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応や、「通信の処理の動作が、2012年1月1日11時から12時まで継続した」という対応などが用いられる。また、「CPUにより行われる演算の処理の動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応の代わりに、「クロック数が100MHzであるCPUの動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応や、「クロック数が200MHzであるCPUの動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応などが用いられてもよい。
なお、他の構成例として、時刻(例えば、開始の時刻や終了の時刻)の情報が使用されない場合には、リソースに関する動作が継続した時間として、リソースの使用時間そのものが用いられてもよい。

0026

本実施形態では、端末リソース監視部23は、所定の監視時間の範囲において端末リソースに関する監視を行って、当該監視により検出した動作パターンの情報を記憶して管理する。所定の監視時間の範囲は、開始のタイミングから終了のタイミングまでの時間の範囲である。
一例として、充電に関して、所定の監視時間の範囲における開始のタイミングとしては、電池部11における電池の充電が開始されるタイミング、あるいは、電池部11における電池の充電の割合(例えば、電池の残量)が所定の閾値(例えば、45%など)を超えたタイミングなどが用いられる。また、充電に関して、所定の監視時間の範囲における終了のタイミングとしては、電池部11における電池の充電の割合(例えば、電池の残量)が所定の閾値(例えば、90%など)を超えたタイミング、あるいは、充電の開始から所定の時間(例えば、5時間など)が経過したタイミングなどが用いられる。
他の例として、放電に関して、所定の監視時間の範囲における開始のタイミングとしては、電池部11における電池の放電が開始されるタイミング、あるいは、電池部11における電池の放電時の電圧の割合(例えば、電池の残量)が所定の閾値(例えば、90%など)より下がったタイミングなどが用いられる。また、放電に関して、所定の監視時間の範囲における終了のタイミングとしては、電池部11における電池の放電時の電圧の割合(例えば、電池の残量)が所定の閾値(例えば、45%など)より下がったタイミング、あるいは、放電の開始から所定の時間(例えば、5時間など)が経過したタイミングなどが用いられる。
具体例として、端末リソース監視部23は、あらかじめ定められた開始のタイミングに規定される条件が満たされたことをトリガーとして、端末リソースに関する監視を開始し、その後、あらかじめ定められた終了のタイミングに規定される条件が満たされたことをトリガーとして、端末リソースに関する監視を終了する。これにより、開始から終了までの監視時間の範囲における端末リソースに関する情報が得られる。

0027

消費電流量推定部24は、端末リソース監視部23に記憶されている動作パターンの情報と、消費電流量パターン管理部21に記憶されている消費電流量パターンの情報を読み出して、これらの情報に基づいて、消費電流量を検出する(本実施形態では、推定として検出する)。本実施形態では、1つの動作だけが行われた時刻については、消費電流量推定部24は、その1つの動作の消費電流量を検出する。また、本実施形態では、2つ以上の動作が同時に行われた時刻については、消費電流量推定部24は、それぞれの動作の消費電流量を検出し、これら全ての動作の消費電流量の総和(端末装置1の全体における消費電流量)を検出する。

0028

具体例として、消費電流量推定部24は、読み出した動作パターンの情報に基づいて、1つの動作だけが行われたと判定した時刻において、その動作が「通信の処理の動作」であり、「通信の処理の動作については、消費電流量が1分当たり150mAである」という消費電流量パターンの情報を読み出した場合には、1分当たり150mAの消費電流量であると検出する。また、消費電流量推定部24は、読み出した動作パターンの情報に基づいて、2つの動作が同時に行われたと判定した時刻において、その動作が「通信の処理の動作」および「GPSの処理の動作」であり、「通信の処理の動作については、消費電流量が1分当たり150mAである」という消費電流量パターンの情報および「GPSの処理の動作については、消費電流量が1分当たり90mAである」という消費電流量パターンの情報を読み出した場合には、1分当たり240mA(=150mA+90mA)の消費電流量であると検出する。

0029

理想電圧推定部25は、電池部11における電池について、電池の特性の情報をメモリに記憶する。図1の例では、電池の特性として、放電に関する電池の特性が用いられる。そして、理想電圧推定部25は、記憶された電池の特性と、消費電流量推定部24により検出された消費電流量に基づいて、理想的な電池の電圧に関する情報を検出する(本実施形態では、推定として検出する)。本実施形態では、理想的な電池の電圧に関する情報として、電圧の変化量(図1の例では、電圧の下降度合い)の情報が用いられる。
ここで、電池の特性としては、本実施形態では、工場出荷時(新品時)における充電可能な電池が用いられる場合における特性が用いられるが、他の状態の充電可能な電池が用いられる場合における特性が用いられてもよい。また、電池の特性としては、例えば、実際の特性をあらかじめ測定した結果が用いられてもよく、または、理論的に計算される特性が用いられてもよい。
例えば、放電に関する電池特性として、放電の消費電流量および放電時間と、電圧の下降の度合いとの対応の情報が用いられる。具体例として、放電に関する電池特性として、「電圧の下降の度合いが、放電の消費電流量に比例し、放電時間に比例する」という情報、または、「電圧の下降の度合いが、放電の消費電流量と放電時間をパラメータとする所定の関数比例関係以外の関数を含む。)で表される」という情報が用いられる。

0030

劣化度合い要求受け付け部26は、端末装置1に備えられた操作キーなどの操作部がユーザにより操作されて、所定の操作を受け付けたことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う要求を受け付ける。他の構成例として、劣化度合い要求受け付け部26は、端末装置1の外部の装置から送信された信号を受信して、所定の信号を受信したことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う要求を受け付けてもよい。
本実施形態では、電池劣化判定装置5は、電池の劣化度合いの判定を行う要求を受け付けたことをトリガーとして、電池の劣化度合いの判定およびその判定の結果の表示を行う。

0031

電池劣化度合い判定部27は、理想電圧推定部25により検出された理想的な電池の電圧に関する情報と、実電圧測定部22により測定された電圧に基づいて、電池部11における電池の劣化の度合いを判定する。本実施形態では、電池劣化度合い判定部27は、劣化度合い要求受け付け部26により電池の劣化度合いの判定を行う要求が受け付けられたことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う。
電池劣化度合い判定部27は、理想電圧推定部25により検出された理想的な電池の電圧に関する情報である理想的な電池の電圧の変化量の情報に基づいて、所定の判定時間(本実施形態では、所定の監視時間と同じ時間が用いられる。)が終了した時点における理想的な電池の電圧を算出する。具体例として、電池劣化度合い判定部27は、所定の判定時間の開始時点における電圧(例えば、実電圧測定部22により測定された電圧)に対して、当該所定の判定時間の範囲(開始時点から終了時点までの範囲)における理想的な電池の電圧の変化量を加えた結果の電圧を、理想的な電池の電圧として算出する。なお、図1の例では、放電に関するため、所定の判定時間の範囲における理想的な電池の電圧の変化量は負の値であり、この負の値を所定の判定時間の開始時点における電圧に対して加えた結果の電圧は、元の電圧より減少する。そして、電池劣化度合い判定部27は、算出した理想的な電池の電圧と、実電圧測定部22により測定された電圧とを比較して、これら2つの電圧の差分に基づいて、電池部11における電池の劣化度合いを判定する。電池の劣化度合いは、例えば、電池が劣化している度合いを示すパーセント(%)の情報などにより表される。

0032

ここで、本実施形態では、電池劣化度合い判定部27は、ユーザなどからの要求が受け付けられなくても、あらかじめ定められた処理の手順にしたがって、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視を行う所定の監視時間の範囲が終了したタイミングごとに、電池の劣化度合いの判定を行う。また、電池劣化度合い判定部27は、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視を行う所定の監視時間の範囲の途中のタイミングにおいても、劣化度合い要求受け付け部26により電池の劣化度合いの判定を行う要求が受け付けられた場合には、そのときまでに得られた情報に基づいて当該所定の監視時間の範囲の終了時における電池の劣化度合いの判定を推定的に行う。

0033

より詳しく、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングにおける電池の劣化度合いの判定について説明する。
電池劣化度合い判定部27は、ユーザから電池の劣化度合いの判定の要求が受け付けられた時点において得られている情報に基づいて、例えば、その時点までの状況がその後も継続するとみなして、所定の監視時間の範囲が終了した時点における消費電流量に基づく理想的な電池の電圧、および電池の実電圧を推定(推定的に検出)し、当該推定の結果に基づいて電池の劣化度合いの判定を行う。

0034

具体例として、所定の監視時間が4時間であり、端末リソースの値として「クロック数が400MHzであるCPUの動作」および「その動作が所定の監視時間の開始から1時間継続した」ことが検出され、「クロック数が400MHzであるCPUについては、消費電流量が1分当たり400mAである」という消費電流量パターンの情報が検出された場合、電池劣化度合い判定部27は、その動作が所定の監視時間における残りの時間(本例では、3時間)も継続するとみなして、理想的な電池の特性に基づいて、所定の監視時間の全体(本例では、4時間)ではΔQだけ電圧が下降すると検出する。また、所定の監視時間の開始時に電池の電圧(本例では、実電圧測定部22により測定された電圧)がPである場合、電池劣化度合い判定部27は、所定の監視時間の終了時には理想的な電池の電圧は(P−ΔQ)であると検出する。また、所定の監視時間の開始から1時間経過後における実電圧(実電圧測定部22により測定された電圧)が(P−ΔP)である場合、電池劣化度合い判定部27は、所定の監視時間の終了時には電池の実電圧は(P−4×ΔP)であると検出する。ここで、通常は、電池の劣化により、推定された理想的な電池の電圧(P−ΔQ)と推定された実電圧(P−4×ΔP)とは相違し、電池劣化度合い判定部27は、これらの差分(例えば、差や比など)に基づいて、電池の劣化度合いの判定を行う。
この場合、電池の劣化度合いとして、推定された理想的な電池の電圧(P−ΔQ)と推定された実電圧(P−4×ΔP)に基づく値を用いることができ、例えば、{100×(4×ΔP)/ΔQ−100}%などの値を用いることができる。

0035

図2は、本発明の一実施形態に係る電池の電圧について、実際の測定結果に基づく特性301の例と、理想の特性302の例を示す図である。
図2に示すグラフにおいて、横軸は電池の放電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池の電圧(V)を表わしている。
本例では、端末装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池の電圧が満充電(本例では、4.1V)から3.4Vに達するまでの放電の状況の例を示す。
図2に示される実際の測定結果に基づく特性301は、上記した具体例における推定された実電圧(P−4×ΔP)に対応する特性である。
図2に示される理想の特性302は、上記した具体例における推定された理想的な電池の電圧(P−ΔQ)に対応する特性である。

0036

ここで、例えば、所定の監視時間の範囲が、時間により規定されずに、開始時や終了時における電池の電圧などにより間接的に規定されている場合には、電池劣化度合い判定部27は、所定の監視時間や、所定の監視時間が終了する時刻などの情報を推定(検出)してもよい。
なお、電池劣化度合い判定部27は、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングに電池の劣化度合いの判定を推定的に行う場合に、他の処理部(例えば、消費電流量推定部24や、理想電圧推定部25)の機能を利用してもよい。
所定の監視時間の範囲の途中のタイミングに電池の劣化度合いの判定が行われる場合においても、端末リソース監視部23は、端末リソースに関する監視を継続して行う。

0037

劣化度合い表示部28は、端末装置1に備えられたディスプレイ画面などの表示部に、電池劣化度合い判定部27により行われた電池の劣化度合いの判定の結果の情報を表示する。
劣化度合い表示部28は、例えば、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視を行う所定の監視時間の範囲が終了したタイミングごとに、当該所定の監視時間の範囲について電池劣化度合い判定部27により行われた電池の劣化度合いの判定の結果の情報を表示する。この表示は、例えば、所定の監視時間の範囲が終了するたびに、電池劣化判定装置5により自動的に行われてもよく、または、端末装置1に備えられた操作キーなどの操作部によりユーザから受け付けられる指示にしたがって、表示の有無や、表示のタイミングなどが制御されてもよい。一例として、ユーザから指示が受け付けられたタイミングで、この表示が行われてもよい。

0038

また、劣化度合い表示部28は、例えば、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視を行う所定の監視時間の範囲の途中のタイミングにおいても、当該所定の監視時間の範囲について電池劣化度合い判定部27により推定的に行われた電池の劣化度合いの判定の結果の情報を表示する。この表示は、例えば、端末装置1に備えられた操作キーなどの操作部によりユーザから受け付けられる指示にしたがって、表示の有無や、表示のタイミングなどが制御されてもよい。一例として、ユーザから指示が受け付けられたタイミングで、この表示が行われてもよい。また、一例として、ユーザから指示が受け付けられたタイミング以降に、リアルタイムに継続的に、この表示が行われてもよい。

0039

例えば、劣化度合い表示部28は、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視が行われている時間帯や、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視が行われていない時間帯において、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングに電池の劣化度合いの判定を推定的に行った結果の情報を表示することが可能である。
また、劣化度合い表示部28は、電池劣化度合い判定部27により検出された所定の監視時間の推定値の情報や、所定の監視時間が終了する時刻の推定値の情報を、電池の劣化度合いの判定結果と共に、表示することも可能である。

0040

また、劣化度合い表示部28は、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視が行われていない時間帯や、端末リソース監視部23により端末リソースに関する監視が行われている時間帯において、例えば、電池の劣化度合いの最新の判定結果(前回の判定結果)の情報や過去の判定結果の情報などの履歴情報を表示することも可能である。この表示は、例えば、ユーザによる操作に応じて行われてもよく、または、電池劣化判定装置5により自動的に行われてもよい。なお、本実施形態では、電池の劣化度合いの最新の判定結果の情報や過去の判定結果の情報は、1回目の監視時間が終了するまでは存在せず、1回目の監視時間が終了したとき以降において、表示されることが可能である。電池劣化度合い判定部27あるいは劣化度合い表示部28は、電池の劣化度合いの判定やその結果に関する履歴の情報をメモリに記憶する。

0041

図3は、本発明の一実施形態に係る電池劣化判定装置5を含む端末装置1において行われる処理の手順の一例を示すフローチャート図である。
電池劣化判定装置5では、所定の監視時間の範囲ごとに、電池の劣化度合いの判定を行っている。
このとき、ユーザは、所定の監視時間の途中であるか否かにかかわらず、電池の劣化度合いの判定の結果を把握したいときに、端末装置1の操作部を操作して、電池の劣化度合いの判定の要求を入力する。
電池劣化判定装置5では、劣化度合い要求受け付け部26により、ユーザから電池の劣化度合いの判定の要求を受け付けると(ステップS1)、電池劣化度合い判定部27により、端末リソース監視部23による端末リソースに関する監視について、所定の監視時間が終了しているタイミングであるか否か(本実施形態では、所定の監視時間の途中ではないかまたは途中であるか)を判定する(ステップS2)。

0042

ステップS2の判定の結果、電池劣化判定装置5では、所定の監視時間が終了しているタイミングであり、つまり、現在において端末リソースの監視を行っておらず、次回の監視時間の開始を待機中であると判定した場合には、電池劣化度合い判定部27により前回の監視時間の全体について検出された電池の劣化度合いの判定の結果を、最終結果(前回の監視時間についての最終結果)として、劣化度合い表示部28により表示する(ステップS3)。これにより、ユーザは、前回の監視時間について、電池の劣化度合いの判定の最終結果を把握することができる。

0043

一方、ステップS2の判定の結果、電池劣化判定装置5では、所定の監視時間の途中のタイミングであり、つまり、現在において端末リソースの監視を行っており、今回の監視時間が終了していない状態であると判定した場合には、電池劣化度合い判定部27により、現在までに得られた情報に基づいて今回の監視時間の全体について、電池の劣化度合いの判定を推定的に行い(ステップS11〜ステップS14)、その判定の結果を劣化度合い表示部28により表示する(ステップS15)。

0044

具体的には、電池劣化判定装置5では、電池劣化度合い判定部27により、今回の監視時間について現在までに端末リソース監視部23により検出された端末リソースに関する情報を取得し(ステップS11)、この情報に基づいて、一定時間(本例では、今回の監視時間)が経過するときまでにおける端末リソースの使用状況を推定し(ステップS12)、この推定結果に基づいて、消費電流量に関する推定(本実施形態では、消費電流量に基づく理想的な電池の電圧の推定)を行い(ステップS13)、この推定結果および実電圧に関する情報に基づいて、電池の劣化度合いの判定を行う(ステップS14)。そして、電池劣化判定装置5では、電池劣化度合い判定部27により、この推定的な判定の結果の情報を、監視時間の途中における電池の劣化度合いの判定の結果の情報として、劣化度合い表示部28により、表示する(ステップS15)。その後、電池劣化判定装置5では、再び、ステップS2の処理へ移行し、電池劣化度合い判定部27により、端末リソース監視部23による端末リソースに関する監視について、所定の監視時間が終了しているタイミングであるか否かを判定し、それ以降の処理を行う(ステップS2、ステップS3、ステップS11〜ステップS15)。

0045

ここで、本実施形態では、所定の監視時間の途中における端末リソースの使用状況に基づいて、当該監視時間の終了時における端末リソースの使用状況を推定する方法として、所定の監視時間の途中における端末リソースの使用状況がそのまま当該監視時間の終了時まで継続するとみなす方法が用いられるが、他の推定の方法が用いられてもよい。

0046

[変形例に係る電池劣化判定装置を含む端末装置の説明]
図4は、変形例に係る電池劣化判定装置105を含む端末装置101の概略的な構成を示すブロック図である。
端末装置101は、電池部111と、電池劣化判定装置105を備える。なお、端末装置101は、図4に示す機能部以外にも、通常の携帯機器が備えるCPU、メモリ、タッチパネル等の操作キー、ディスプレイ画面などの機能部を備えるが、図示や詳しい説明を省略する。

0047

電池部111は、図1に示される電池部11と同様なものであり、充電することが可能な電池(充電可能な電池)を有する。
電池劣化判定装置105は、充電電流量管理部121と、実電圧測定部122と、理想電圧推定部123と、劣化度合い要求受け付け部124と、電池劣化度合い判定部125と、劣化度合い表示部126を備える。

0048

図4の例では、電池劣化判定装置105が電池の充電に基づいて当該電池の劣化度合いの判定を行う場合を示す。
なお、図4の例に係る電池劣化判定装置105の構成や動作は、図1の例に係る電池劣化判定装置5の構成や動作と比べて、電池の充電に基づいて当該電池の劣化度合いの判定を行う点で異なっており、他の点については同様であるため、同様な構成や動作については詳しい説明を省略する。

0049

充電電流量管理部121は、電池部111における電池の充電に使用される電流量を管理する。電池の充電に使用される電流量としては、例えば、固定的に設定されてもよく、または、可変であってもよい。
実電圧測定部122は、電池部111における充電可能な電池の電圧(実際の電圧)を測定する。

0050

理想電圧推定部123は、電池部111における電池について、電池の特性の情報をメモリに記憶する。図4の例では、電池の特性として、充電に関する電池の特性が用いられる。そして、理想電圧推定部123は、記憶された電池の特性と、充電電流量管理部121により管理される電池の充電に使用される電流量に基づいて、理想的な電池の電圧に関する情報を検出する(本実施形態では、推定として検出する)。本実施形態では、理想的な電池の電圧に関する情報として、電圧の変化量(図4の例では、電圧の上昇の度合い)の情報が用いられる。
ここで、電池の特性としては、本実施形態では、工場出荷時(新品時)における充電可能な電池が用いられる場合における特性が用いられるが、他の状態の充電可能な電池が用いられる場合における特性が用いられてもよい。また、電池の特性としては、例えば、実際の特性をあらかじめ測定した結果が用いられてもよく、または、理論的に計算される特性が用いられてもよい。
例えば、充電に関する電池特性として、充電の電流量および充電時間と、電圧の上昇の度合いとの対応の情報が用いられる。具体例として、充電に関する電池特性として、「電圧の上昇の度合いが、充電の電流量に比例し、充電時間に比例する」という情報、または、「電圧の上昇の度合いが、充電の電流量と充電時間をパラメータとする所定の関数(比例関係以外の関数を含む。)で表される」という情報が用いられる。

0051

劣化度合い要求受け付け部124は、端末装置101に備えられた操作キーなどの操作部がユーザにより操作されて、所定の操作を受け付けたことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う要求を受け付ける。他の構成例として、劣化度合い要求受け付け部124は、端末装置101の外部の装置から送信された信号を受信して、所定の信号を受信したことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う要求を受け付けてもよい。

0052

電池劣化度合い判定部125は、理想電圧推定部123により検出された理想的な電池の電圧に関する情報と、実電圧測定部122により測定された電圧に基づいて、電池部111における電池の劣化の度合いを判定する。本実施形態では、電池劣化度合い判定部125は、劣化度合い要求受け付け部124により電池の劣化度合いの判定を行う要求が受け付けられたことに応じて、電池の劣化度合いの判定を行う。
電池劣化度合い判定部125は、理想電圧推定部123により検出された理想的な電池の電圧に関する情報である理想的な電池の電圧の変化量の情報に基づいて、所定の判定時間(本実施形態では、所定の監視時間と同じ時間が用いられる。)が終了した時点における理想的な電池の電圧を算出する。具体例として、電池劣化度合い判定部125は、所定の判定時間の開始時点における電圧(例えば、実電圧測定部122により測定された電圧)に対して、当該所定の判定時間の範囲(開始時点から終了時点までの範囲)における理想的な電池の電圧の変化量を加えた結果の電圧を、理想的な電池の電圧として算出する。なお、図4の例では、充電に関するため、所定の判定時間の範囲における理想的な電池の電圧の変化量は正の値であり、この正の値を所定の判定時間の開始時点における電圧に対して加えた結果の電圧は、元の電圧より増加する。そして、電池劣化度合い判定部125は、算出した理想的な電池の電圧と、実電圧測定部122により測定された電圧とを比較して、これら2つの電圧の差分に基づいて、電池部111における電池の劣化度合いを判定する。電池の劣化度合いは、例えば、電池が劣化している度合いを示すパーセント(%)の情報などにより表される。

0053

ここで、本実施形態では、電池劣化度合い判定部125は、ユーザなどからの要求が受け付けられなくても、あらかじめ定められた処理の手順にしたがって、所定の監視時間の範囲が終了したタイミングごとに、電池の劣化度合いの判定を行う。また、電池劣化度合い判定部125は、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングにおいても、劣化度合い要求受け付け部124により電池の劣化度合いの判定を行う要求が受け付けられた場合には、そのときまでに得られた情報に基づいて当該所定の監視時間の範囲の終了時における電池の劣化度合いの判定を推定的に行う。
なお、所定の監視時間の範囲としては、例えば、図1の例に係る電池劣化判定装置5について説明した所定の監視時間の範囲と同じものが用いられる。

0054

より詳しく、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングにおける電池の劣化度合いの判定について説明する。
電池劣化度合い判定部125は、ユーザから電池の劣化度合いの判定の要求が受け付けられた時点において得られている情報に基づいて、例えば、その時点までの状況がその後も継続するとみなして、所定の監視時間の範囲が終了した時点における理想的な電池の電圧、および電池の実電圧を推定(推定的に検出)し、当該推定の結果に基づいて電池の劣化度合いの判定を行う。

0055

具体例として、所定の監視時間が4時間であり、充電の電流量が「1分当たり400mA」であり、今回の監視時間の開始から1時間が経過している場合、電池劣化度合い判定部125は、その充電の状況が所定の監視時間における残りの時間(本例では、3時間)も継続するとみなして、理想的な電池の特性に基づいて、所定の監視時間の全体(本例では、4時間)ではΔNだけ電圧が上昇すると検出する。また、所定の監視時間の開始時に電池の電圧(本例では、実電圧測定部122により測定された電圧)がMである場合、電池劣化度合い判定部125は、所定の監視時間の終了時には理想的な電池の電圧は(M+ΔN)であると検出する。また、所定の監視時間の開始から1時間経過後における実電圧(実電圧測定部122により測定された電圧)が(M+ΔM)である場合、電池劣化度合い判定部125は、所定の監視時間の終了時には電池の実電圧は(M+4×ΔM)であると検出する。ここで、通常は、電池の劣化により、推定された理想的な電池の電圧(M+ΔN)と推定された実電圧(M+4×ΔM)とは相違し、電池劣化度合い判定部125は、これらの差分(例えば、差や比など)に基づいて、電池の劣化度合いの判定を行う。
この場合、電池の劣化度合いとして、推定された理想的な電池の電圧(M+ΔN)と推定された実電圧(M+4×ΔM)に基づく値を用いることができ、例えば、{100×ΔN/(4×ΔM)−100}%などの値を用いることができる。

0056

図5は、本発明の一実施形態に係る電池の電圧について、実際の測定結果に基づく特性401の例と、理想の特性402の例を示す図である。
図5に示すグラフにおいて、横軸は電池の充電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池の電圧(V)を表わしている。
本例では、端末装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池の電圧が3.4Vから満充電(本例では、4.1V)に達するまでの充電の状況の例を示す。
図5に示される実際の測定結果に基づく特性401は、上記した具体例における推定された実電圧(M+4×ΔM)に対応する特性である。
図5に示される理想の特性402は、上記した具体例における推定された理想的な電池の電圧(M+ΔN)に対応する特性である。

0057

ここで、例えば、所定の監視時間の範囲が、時間により規定されずに、開始時や終了時における電池の電圧などにより間接的に規定されている場合には、電池劣化度合い判定部125は、所定の監視時間や、所定の監視時間が終了する時刻などの情報を推定(検出)してもよい。
なお、電池劣化度合い判定部125は、所定の監視時間の範囲の途中のタイミングに電池の劣化度合いの判定を推定的に行う場合に、他の処理部(例えば、理想電圧推定部123)の機能を利用してもよい。

0058

劣化度合い表示部126は、端末装置101に備えられたディスプレイ画面などの表示部に、電池劣化度合い判定部125により行われた電池の劣化度合いの判定の結果の情報を表示する。劣化度合い表示部126は、例えば、所定の監視時間が終了した時点における当該監視時間の全体についての判定の結果の情報や、所定の監視時間の途中における当該監視時間の全体についての推定的な判定の結果の情報などを表示する。

0059

[本実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105では、電池の劣化度合いの判定を行う所定の時間(本実施形態では、監視時間)の途中においても、そのときまでの状況(例えば、放電や充電の状況)に基づいて、当該所定の時間の終了時における判定(診断)の結果を推定する。
したがって、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105によると、電池の劣化度合いの判定時間(本実施形態では、監視時間)の途中においても、電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得ることができる。

0060

例えば、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105では、ユーザが端末装置1、101の電池持ちが良くないと感じた場合などにおいて、いつでも、電池の劣化度合いを確認することが可能である。具体例として、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105では、電池の劣化度合いの判定時間の途中にユーザから判定の要求を受け付けた場合においても、当該判定時間の終了までユーザを待機させずに即座に、当該判定時間における最終的な判定の推定的な結果をユーザに提示することができる。
また、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105では、例えば、従来と比べて、端末装置1、101のハードウェアを変更せずに、かつ、端末装置1、101の管理者権限を取得せずに、ソフトウェア新規に導入することで、電池の劣化度合いの判定時間の途中においても電池の劣化度合いの推定的な判定結果を得る構成とすることが可能である。

0061

ここで、本実施形態に係る電池劣化判定装置5、105では、電池の劣化度合いの判定の結果に関する情報を画面に表示することにより出力する構成を示したが、他の構成例として、このような情報を音(音声)により出力する構成や、このような情報を紙面印刷することにより出力する構成などが用いられてもよい。

0062

[以上の実施形態に係る構成例]
一構成例として、電池(図1図4の例では、電池部11、111における電池)の劣化の判定を行う所定の時間(図1図4の例では、所定の監視時間に相当する判定時間)の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う電池劣化判定部(図1図4の例では、電池劣化度合い判定部27、125)を備える、電池劣化判定装置(図1図4の例では、電池劣化判定装置5、105)である。

0063

一構成例として、電池劣化判定装置において、前記電池は、充電可能な電池であり、放電または充電に関する理想的な前記電池の特性(例えば、電池の残量の%値や、電池の電圧の値など)に関する情報を検出する理想特性情報検出部(図1図4の例では、理想電圧推定部25、123)と、前記電池の特性(例えば、電池の残量の%値や、電池の電圧の値など)を測定する実特性測定部(図1図4の例では、実電圧測定部22、122)と、を備え、前記電池劣化判定部は、前記理想特性情報検出部により検出された情報および前記実特性測定部により測定された特性の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行い、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う場合には、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて前記所定の時間の終了時における理想的な前記電池の特性および前記電池の実特性(実際に測定される特性)を推定し、当該推定の結果に基づいて前記電池の劣化の判定を行う。

0064

一構成例として、電池劣化判定装置において、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の途中に、ユーザから受け付けられた要求に応じて、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う。
一構成例として、前記電池劣化判定部は、前記所定の時間の終了時に、前記所定の時間の全体について、前記電池の劣化の判定を行う。
一構成例として、前記電池劣化判定部は、前記電池劣化判定部により行われた判定の結果に関する情報を出力する判定結果出力部を備える。
一構成例として、前記電池劣化判定装置は、前記電池を使用する負荷発生装置に備えられる。

0065

一構成例として、電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行う、電池劣化判定方法(図1図4の例では、電池劣化判定装置5、105)である。

0066

一構成例として、電池劣化判定部が、電池の劣化の判定を行う所定の時間の途中に、当該途中の時点までに得られた情報に基づいて、前記所定の時間の終了時における前記電池の劣化の判定を行うステップを、コンピュータに実行させるための電池劣化判定プログラム(図1図4の例では、電池劣化判定装置5、105を実現するためのプログラム)。

0067

[以上の実施形態のまとめ]
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。

0068

また、以上に示した実施形態に係る各装置(例えば、端末装置1、101や、それに含まれる電池劣化判定装置5、105)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。

0069

なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。

0070

さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル差分プログラム)であってもよい。

0071

1、101…端末装置、5、105…電池劣化判定装置、11、111…電池部、21…消費電流量パターン管理部、22、122…実電圧測定部、23…端末リソース監視部、24…消費電流量推定部、25、123…理想電圧推定部、26、124…劣化度合い要求受け付け部、27、125…電池劣化度合い判定部、28、126…劣化度合い表示部、121…充電電流量管理部

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