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技術 発電プラントにおける汚染拡大防止方法及び遮へい方法、並びに発電プラント内部の調査方法

出願人 日立GEニュークリア・エナジー株式会社
発明者 黒澤孝一守中廉大森信哉細野康晴室井勇竹之内正宏月山俊尚飯村芳則戸塚文夫藤間正博
出願日 2013年11月29日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2013-246893
公開日 2015年6月18日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2015-111052
状態 特許登録済
技術分野 既存建築物への作業 放射線の遮蔽 汚染除去及び汚染物処理
主要キーワード 隔離空間 閉止プラグ 遮へい板 コンクリートマット 搬送クレーン PCV内 アブレシブ 拡大防止
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

本発明が解決しようとする課題は、原子炉プラント解体時におけるダスト飛散防止を図ることである。

解決手段

本発明は、原子炉建屋内部に設けられた原子炉構造物で囲まれた空間へ穿孔して開口を設けるステップと、前記開口から前記空間を覆う部材を設けて、前記空間を前記部材で置換することを特徴とする。また、前記置換は、前記開口から前記空間へ充填ゲル注入して、原子炉建屋内部の空間の一部を充填ゲルで埋めることで行なうことを特徴とする。

概要

背景

発電プラントには様々な方式のものがあるが、例えば、原子力発電所では、原子炉圧力容器内において核燃料分裂反応によって作り出された大量の熱で水を沸騰させて蒸気をつくり、その蒸気を、発電機につながれたタービンに吹き付けて発電機を回転させて発電を行なっている。

原子力発電所は老朽化自然災害などの事情により、原子炉廃炉にして解体する場合がある。特許文献1には、原子炉建屋解体システムにおいて上下に三分割された防護建屋原子炉建屋を覆う原子炉建屋解体システムが記載されている。さらに、この防護建屋の内部にはアクセス構台と、天井面に設けられた天井走行式搬送クレーンが設けられている。前記アクセス構台には、放射線遮蔽する遮蔽部材で囲まれた放射線遮蔽エリアを設けて、原子炉建屋を解体することが記載されている。この特許文献1では原子炉を解体する際に、原子炉建屋を防護建屋で覆って、放射性物質が外部へ飛散するのを防止している。

概要

本発明が解決しようとする課題は、原子炉プラント解体時におけるダスト飛散防止をることである。本発明は、原子炉建屋内部に設けられた原子炉構造物で囲まれた空間へ穿孔して開口を設けるステップと、前記開口から前記空間を覆う部材を設けて、前記空間を前記部材で置換することを特徴とする。また、前記置換は、前記開口から前記空間へ充填ゲル注入して、原子炉建屋内部の空間の一部を充填ゲルで埋めることで行なうことを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

原子炉建屋内部に設けられた原子炉構造物で囲まれた空間へ穿孔して開口を設けるステップと、前記開口から前記空間を覆う部材を設けて、前記空間を前記部材で置換することを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項2

請求項1の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記置換は、前記開口から前記空間へ充填ゲル注入して、原子炉建屋内部の空間の一部を充填ゲルで埋めることで行なうことを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項3

請求項2の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記充填ゲルは放射線遮へい効果を有する材料で構成されていることを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項4

請求項2又は3のいずれか一項の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記充填ゲルは複数の異なる材料で構成されていることを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項5

請求項2乃至4のいずれか一項の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記充填ゲルの注入は、予め前記空間に設けられたシート内に注入することを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項6

請求項2乃至5のいずれか一項の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記充填ゲルで原子炉建屋内部の空間の一部を埋めた後に、原子炉構造物の取り出しステップを実施することを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項7

請求項1の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記置換は、前記開口から前記空間へ袋を挿入して、膨らませることで前記空間内を置換すること特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項8

請求項1乃至7のいずれか一項の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記開口を設けるステップの後に前記開口が設けられた空間へ除染を行うステップを有することを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項9

原子炉建屋内部に設けられた原子炉構造物で囲まれた空間へ穿孔して開口を設けるステップと、前記開口から前記空間へ放射線遮へい効果を有する材料で構成された充填ゲルを注入して、原子炉建屋内部の空間の一部を充填ゲルで埋めることを特徴とする発電プラントにおける遮へい方法。

請求項10

請求項9の発電プラントにおける遮へい方法において、前記充填ゲルの注入は、予め前記空間に設けられたシート内に注入することを特徴とする発電プラントにおける遮へい方法。

請求項11

請求項8の発電プラントにおける汚染拡大防止方法において、前記除染は、除染のための除染液除染対象噴射する除染装置と、前記除染液を回収する除染液回収装置を用いることを特徴とする発電プラントにおける汚染拡大防止方法。

請求項12

請求項1乃至8及び請求項11のいずれか一項の発電プラントにおける汚染拡大防止方法を実施した後に、原子炉内部へガイドパイプを挿入するステップと、前記挿入したガイドパイプを用いて原子炉内部へ調査装置を挿入し、原子炉内部を調査することを特徴とする発電プラント内部の調査方法

技術分野

0001

本発明は、発電プラントにおける汚染拡大防止方法及び遮へい方法、並びに発電プラント内部の調査方法に関する。

背景技術

0002

発電プラントには様々な方式のものがあるが、例えば、原子力発電所では、原子炉圧力容器内において核燃料分裂反応によって作り出された大量の熱で水を沸騰させて蒸気をつくり、その蒸気を、発電機につながれたタービンに吹き付けて発電機を回転させて発電を行なっている。

0003

原子力発電所は老朽化自然災害などの事情により、原子炉廃炉にして解体する場合がある。特許文献1には、原子炉建屋解体システムにおいて上下に三分割された防護建屋原子炉建屋を覆う原子炉建屋解体システムが記載されている。さらに、この防護建屋の内部にはアクセス構台と、天井面に設けられた天井走行式搬送クレーンが設けられている。前記アクセス構台には、放射線遮蔽する遮蔽部材で囲まれた放射線遮蔽エリアを設けて、原子炉建屋を解体することが記載されている。この特許文献1では原子炉を解体する際に、原子炉建屋を防護建屋で覆って、放射性物質が外部へ飛散するのを防止している。

先行技術

0004

特開2013-29334号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記の原子炉建屋解体システムでは、防護建屋を設置することにより、原子炉建屋の解体時において、放射化した鉄筋コンクリート躯体や、原子炉建屋の躯体に付着した放射性物質を防護建屋外部へ飛散することを防止している。しかし、防護建屋内部においては、解体時に発生した放射性ダストが防護建屋内部の壁や天井に付着して防護建屋内部の放射線量が増加することも考えられ、更なる改良の余地がある。

0006

そこで、本発明が解決しようとする課題は、原子炉プラント解体時におけるダスト飛散防止を図ることである。

課題を解決するための手段

0007

上記の課題を解決するために、本発明は、原子炉建屋内部に設けられた原子炉構造物で囲まれた空間へ穿孔して開口を設けるステップと、前記開口から前記空間を覆う部材を設けて、前記空間を前記部材で置換することを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、原子炉プラント解体時におけるダスト飛散防止が可能となる。

図面の簡単な説明

0009

実施例1における作業を行うための準備ステップを説明する図である。
シールボックス装置をシールドプラグへ設置するステップを説明する図である。
穿孔装置を用いてシールドプラグへ孔を設けるステップを説明する図である。
穿孔装置を用いてシールドプラグの外周へ孔を設けるステップを説明する図である。
ウエルシールベローズの近傍へ第1ゲル注入するステップを説明する図である。
原子炉ウエル部へ第2ゲルを注入するステップを説明する図である。
穿孔装置を用いてPCVヘッドへ孔を設けるステップを説明する図である。
PCVヘッド内へ第3ゲルを注入するステップを説明する図である。
穿孔装置を用いてRPVヘッドへ孔を設けるステップを説明する図である。
RPVヘッド内へシートを設置するステップを説明する図である。
RPVヘッド内のシートへ第4ゲルを注入するステップを説明する図である。
RPVヘッド内のシートへ第4ゲルが注入された後の原子炉プラントの様子を説明する図である。
シールドプラグの取り外しステップを説明する図である。
シールドプラグの取り外し後の原子炉プラントの様子を説明する図である。
実施例1の各種ゲル及び原子炉構造物の取り外しステップを説明する図である。
実施例1の作業ステップフロー図である。
実施例2における、穿孔装置を用いてシールドプラグへ複数の孔を設けるステップを説明する図である。
実施例2における、除染装置及び除染水回収装置を設置するステップを説明する図である。
実施例2における、除染装置及び除染水回収装置を用いてウエル内部を除染するステップを説明する図である。
実施例2における、穿孔装置を設置するステップを説明する図である。
実施例2における、PCVヘッドへ複数の孔を設けるステップを説明する図である。
実施例2における、除染装置及び除染水回収装置を用いてPCVヘッド内部を除染するステップを説明する図である。
実施例2における、穿孔装置を設置するステップを説明する図である。
実施例3における、ボーリング装置詳細構造を説明する図である。
実施例3における、ボーリング装置を用いて原子炉内部の調査を実施するステップを説明する図である。
実施例3における、ガイドパイプ接続の詳細を説明する図である。
実施例3における、RPVヘッド内のシートへガイドパイプを挿入する詳細ステップを説明する図である。

0010

以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。

0011

実施例1を、沸騰水型原子力プラントに適用した例を用いて以下に説明する。

0012

まず、本実施例の適用先である沸騰水型原子力プラントの概略構造を、図1を用いて説明する。なお、本発明の適用対象は沸騰水型原子力プラントには限らず、加圧水型原子力プラント火力発電プラント等へ適用が可能である。

0013

沸騰水型原子力プラント1は、原子炉2及び原子炉格納容器(以下、PCV3という)を備えている。PCV3は、原子炉建屋4内に設置されて、上端部に上蓋(PCVヘッド5)が取り付けられて密封されている。PCVの上蓋の真上に複数に分割された放射線遮へい体であるシールドプラグ6が配置され、これらシールドプラグ6が、原子炉建屋の運転床(以下、オペフロ7という)に設置されている。

0014

原子炉は、上蓋(RPVヘッド8)が取り付けられて構成される原子炉圧力容器(以下、RPV9という)、核燃料物質を含む複数の燃料集合体装荷された炉心10、蒸気乾燥器11及び気水分離器12を備えている。炉心、気水分離器及び蒸気乾燥器はRPV内に配置され、蒸気乾燥器11が気水分離器12の上方に配置される。

0015

RPVは、PCV内の底部に設けられたコンクリートマット13上に設けられた筒状のペデスタル14上に据え付けられている。筒状のγ線遮蔽体15が、ペデスタルの上端に設置され、RPVを取り囲んでいる。

0016

原子炉建屋には、原子炉ウエル20を挟み込むように、ドライヤセパレータプール(以下、DSP16と略す)及び使用済みの燃料を一時的に保管する使用済燃料貯蔵プール(以下、SFP17と略す)が設けられている。DSPは定期検査時に蒸気乾燥器や気水分離器といった炉内構造物を仮置きする場所として使われる。また、RPVヘッド8の上部には保温材21が設けられている。

0017

沸騰水型原子力プラントにおいて、炉心溶融が生じた場合の燃料デブリの形態の概要について示す。冷却設備の機能が喪失しRPV内に冷却水が注入されない場合、核燃料の崩壊熱により、燃料集合体内の燃料ペレットおよび被覆管等が溶融する。この場合、溶融した核燃料はもともと存在していた位置18、RPVの炉底部、又は、PCVの底部であるコンクリートマット上19に存在すると推定される。

0018

図1に示したように、まず、第1ハウス51を原子炉2の上部に設置する。第1ハウス内の上下部分には上部開閉遮へい板52及び下部開閉式遮へい板53が備えられている。次に第1ハウス51と同様の構造を持った第2ハウス54を設置する。さらに第1ハウス51と第2ハウス54の上部に、炉心上部とDSP上を移動可能であり、各種機器構造物を格納可能な機器搬入ボックス55を設置する。また、機器搬入出ボックス55内には予め、シールボックス装置56が備え付けられている。第1ハウス51、第2ハウス54、機器搬入出ボックス55の内部には遠隔にて各種装置を移動可能なようにクレーン装置57が設けられている。また、遠隔にて各種装置を操作するためのケーブル及び各種機器を動かす為の電源ケーブル束ねられて機器搬入出ボックス55とシールされた状態となって接続されるシールケーブル58を有する。

0019

本実施例での作業ステップを図16に示した。本実施例では図16に示す各ステップに従って作業を行なう。

0020

図2に示すように、作業ハウスである、第1ハウス51、第2ハウス54、機器搬入出ボックス55を設置して、シールボックス装置56を機器搬入出ボックス55から第1ハウス51を経由して、シールドプラグ6の下段に設置する(ステップ1)。なお、シールドプラグの上段及び中段は予め取り外してある。シールドボックス装置には、シールドプラグ等に孔を設ける穿孔装置59、汚染箇所を除染する除染装置60、各種ゲルを注入する注入装置(図示せず)が設けられている。

0021

図3に示すように、シールドボックス装置内に備えられた穿孔装置によってシールドプラグ6の下段に第1孔61を設ける。この孔を一旦、閉止プラグ閉止し、その後、図4に示すように穿孔装置によりシールドプラグの外周へも同様に第2孔62を設ける(ステップ2)。続いて、シールドプラグ6とPCVヘッド5とウエルシールベローズ65で囲まれた第1空間である原子炉ウエルの除染を行なう(ステップ3)。

0022

図5に示すように、注入装置63により第1ゲル64でウエルシールベローズ65を覆うように注入する(ステップ4)。第1ゲル64によりウエルシールベローズでの貫通部を通じてのダストのリークを防止することが可能となる。続いて、図6に示すように原子炉ウエル全体に第2ゲル66を注入する(ステップ5)。各種ゲルの詳細については後述する。

0023

ここまでの作業により、原子炉ウエルとシールドプラグとPCVヘッドで囲まれた空間が第1ゲル及び第2ゲルによって埋められる。この空間を第1ゲル及び第2ゲルで埋めることで、この後の作業においてダストの飛散防止が図れる。

0024

次に、図7に示すように、穿孔装置を用いてPCVヘッドへ孔を設ける(ステップ6)。その後、除染装置を用いて、PCVヘッド内面及びRPVヘッド外面を除染する(ステップ7)。図8に示すようにPCVヘッドとRPVヘッドと燃料交換ベローズ67で囲まれた空間に注入装置を用いて第3ゲル68を注入する(ステップ8)。

0025

その後、図9に示すように、穿孔装置を用いてRPVへ孔を設ける(ステップ9)。そしてRPVヘッド内面及び必要に応じて蒸気乾燥器を除染装置を用いて除染する(ステップ10)。図10に示すようにRPVヘッド内にシート69を設置する(ステップ11)。図11に示すように設置したシート69内に第4ゲル70を注入する(ステップ12)。シート内に第4ゲル70を注入した後の原子炉プラントの様子を図12に示す。

0026

次に、図13に示すように、別途設置した切断装置(図示せず)を用いてシールドプラグを複数に分割してそれぞれを外部へ搬出する。シールドプラグの搬出後の原子炉プラントの様子を図14に示す。シールドプラグを取り外しても、第1ゲル及び第2ゲルによって、原子炉ウエルの空間が満たされているため、各種部材を取り出す際のダスト飛散防止が可能となる。その後、図15に示すように、各種原子炉構造部材を取り外す(ステップ13)。シールドプラグ6とPCVヘッド5とウエルシールベローズ65で囲まれた第1空間に注入された第1ゲル64及び第2ゲル66を取り出す。次にPCVヘッド5を取り外す。さらにPCVヘッド5とRPVヘッド8と燃料交換ベローズ67で囲まれた第2空間に注入された第3ゲル68を取り出し、RPVヘッド8を搬出する。そして最後にシートに包まれた第4ゲル70を取り外す。

0027

本実施例のように、原子炉構造物で囲まれた第1空間、第2空間、第3空間を各種ゲルで封止することで、各作業におけるダスト飛散を防止しながら、シールドプラグ6、PCVヘッド5、RPVヘッド8を取り出すことが可能となる。

0028

次に、本実施例で用いる充填ゲルについて述べる。第1ゲルとしてはウエルシールベローズからのダストリークを抑える目的で設ける。材料としては、二液混合により硬化するレプリカ材があげられる。低粘性フルードタイプ)と高粘性(チキソタイプ)のものがあるが、低粘性のものでは流れやすいので、高粘性のものを利用するとよい。

0029

第2ゲルとしては、遮へい機能を有する材料を用いる。例えばナノコンポジットヒドロゲルNCゲル)が挙げられる。90%が水分で構成されているため、水による遮蔽効果が望める。またゲル材の内部にシリコン系材料を加えることで遮蔽効果を持たせるようにしてもよい。ここで、第1ゲルと第2ゲルは同一のものを使用しても良い。すなわち、原子炉ウエルの空間全体を第1ゲルで埋めても良いし、第2ゲルで埋めるようにしても良い。第1ゲルで構成した場合には、硬化したゲルは、取り出しの際には、分割して取り出すことができる。第2ゲルで埋めた場合には、ゲル状態となっているため吸引装置にて取り出せる。また、第3ゲル及び第4ゲルは第1ゲルや第2ゲルと同様のものを用いることができる。これにより原子炉内部からの放射線の遮蔽効果等、各材料それぞれでの効果も望める。第2ゲル及び第3ゲルは、PCVヘッド及びRPVヘッドのボルトを除去するためのツールをアクセスするときの排除性を考慮し、発泡材ウレタンフォーム等)を利用してもよい。本実施例の第1ゲル、第2ゲル、第3ゲル及び第4ゲルをそれぞれシートへ注入して、シートで梱包するようにして用いてもよい。シートを用いた場合には、シートとあわせて回収が可能となるため作業が簡単になる。さらに、本実施例で用いたゲルの変わりに、袋(シート)を挿入して膨らませることで、空間を置換するようにしても構わない(図示せず)。この場合は軽量化を実現しつつダストの飛散防止が図れる。

0030

実施例2を、図17から図23を用いて以下に説明する。実施例2では、シールドプラグ6等に孔を設ける際に、複数の孔を設けて、この孔を利用して除染装置60及び除染液回収装置100により除染を実施する点が前述の実施例と異なっている。実施例1と同じ箇所に関しては説明を省略する。

0031

図17に示すように穿孔装置59をシールドプラグ6の下段に設置した後に、複数の孔を設ける。なお孔を設けた部分については必要に応じて次の作業が行われるまでプラグ等を用いて塞ぐようにしておく。

0032

図18に示すように、シールドプラグ6の下段に設けた中心部の孔に除染装置60を設置する。シールドプラグ6の下段に設けた外周部の孔に除染液回収装置100を設置する。その後、図19に示すように除染装置60及び除染液回収装置100を用いて、第1空間である原子炉ウエル20内部の除染を行なう。除染液回収装置100では、除染装置60から噴射した除染液を回収する。除染液回収装置100を用いて原子炉ウエル20内部に溜まった除染液を回収することで、他の箇所への汚染拡大防止が図れる。除染液回収装置100を設けない場合には、除染液はRPV下部やPCV下部に流れて、適宜回収することとなる。

0033

その後、除染を実施した原子炉ウエル20内部へ第一ゲル64及び第二ゲル66を注入する。図20に示すようにゲル注入の前に予め、シールドプラグ6の下段に設けた複数の孔と連通するようにポール101を設置しても良い。先にポールを設置しておくことで、ゲルの注入後に、このポールを通じで各種作業が行えるようになる。なお、ポールを設置しなくてもゲルに直接孔を設けるようにしても構わない。

0034

図21に示すように、シールドプラグ6の下段に設けた複数の孔を利用して、PCVヘッドへ複数の孔を設ける。その後、図22に示すように、除染装置60及び除染液回収装置100を設けて、第2空間であるPCVヘッド内面及びRPVヘッド外面で囲まれた空間内部の除染を行なう。除染液回収装置100を用いて第2空間内部に溜まった除染液を回収することで、他の箇所への汚染拡大防止が図れる。除染液回収装置100を設けない場合には、除染液はRPV下部やPCV下部に流れて、適宜回収することとなる。その後、第2空間へ第3ゲル68を注入する。図23には、第3ゲル68注入後の原子力プラントの概要図を示した。

0035

上述の実施例2において、ウエルシールベローズ65部や燃料交換ベローズ67部から除染液が漏れる可能性も考えられる。そこで上記の実施例において除染作業の前に、予め所定の厚さのゲル(ゲルでなくても構わない)でウエルシールベローズ65部や燃料交換ベローズ67部の補修を行い除染液のリーク防止対策を図るようにしてもよい。その後に、除染作業を実施して、残りの空間に各種ゲルを注入するようにしても良い。

0036

上述の実施例2によれば、シールドプラグ6等に孔を設ける際に、複数の孔を設けて、この孔を利用して除染装置60及び除染液回収装置100を用いて除染を行うため除染作業に利用した除染液を回収できるので他の箇所への汚染拡大防止が図れる。

0037

実施例3を、図24から図27を用いて以下に説明する。実施例3では、更に、各種ゲルを注入後にボーリング装置150を用いて原子炉内部の調査を行う点が前述の実施例と異なっている。前述の実施例と同じ箇所に関しては説明を省略する。

0038

図24にボーリング装置150の詳細構造を示す。ボーリング装置150は、高圧水を供給し必要に応じて電力を供給するホースケーブルライン151、ガイドパイプ152、必要に応じてガイドパイプを旋回させる旋回テーブル153、ガイドパイプの接続作業を行うマニプレータ154、ガイドパイプを昇降させる昇降装置155、搬送容器156にて搬入されたガイドパイプ152をシールボックスへ移動させる際の開口部に設けられた遮へいポート157、これら装置を内部に備えて外部空間との隔離空間を構成するシールドボックス158より構成されている。また、シールドボックス158の外部には電力を供給し、更に各種装置を操作を制御する電力・制御盤159及び、AWJ切断の際に利用する、アブレシブ供給装置160、超高圧ポンプ161を備えている。ガイドパイプの先端部にはAWJ切断を行うためのAWJヘッド162が設けられている。

0039

図25に調査工程の詳細ステップを示す。第1空間、第2空間、第3空間を各種ゲルで封止するステップは前述と同じである。その後、ボーリング装置150を用いて、RPVの内部調査を実施する。まず、ボーリング装置150を、シールドプラグ6の下段に設置する。その後、孔を通じてガイドパイプを原子炉内部へ挿入する。RPVヘッドまでは前述の作業ですでに孔が設けられているため、この孔を利用してガイドパイプを挿入すればよい。そして、ガイドパイプの先端が蒸気乾燥器11まで到達したら、ガイドパイプの先端に設けられたAWJヘッド162により孔を設ける。超高圧ポンプ161により昇圧されたAWJ水を用いることで孔を設けることが可能である。気水分離器12等、必要な箇所を切断しながらガイドパイプを原子炉内部へ挿入する。

0040

所定の位置までガイドパイプを挿入したら、別途設けた原子炉内部の調査装置である放射線測定装置温度測定装置圧力測定装置ファイバースコープ(図示せず)等をガイドパイプの内部を通して挿入して、原子炉内部の調査を行う。

0041

図26にガイドパイプの接続について詳細を説明する。図26(A)に示すように、複数のピン状の連結部材163がガイドパイプ165の上端部の連結部に設けられる。これらの複数のピン状の連結部材163は、ガイドパイプ165の上端部に周方向に等間隔に設けられる。それぞれのピン状の連結部材はバネによりガイドパイプ165の内側から外側に向かって押圧されている。各ピン状の連結部材163の外側の先端部の表面は半球状に加工されている。ガイドパイプ152の下端部の連結部には、ピン状の連結部材163の外径と同じ寸法の内径を有する複数の貫通孔164が周方向に形成されている。これら貫通孔164は、ガイドパイプ165に設けられたピン状の連結部材163の周方向の間隔と同じ間隔で、ガイドパイプ152の下端部の周方向に形成される。ガイドパイプ152の下端部の内面に、ガイドパイプ152の下端から貫通孔164に向かって曲面が形成されている。

0042

昇降装置155の下降に伴ってガイドパイプ152が下方に向かって移動し、ガイドパイプ165の上端部が、ガイドパイプ152の下端部内に挿入される。下降するガイドパイプ152の下端部の内面に形成された曲面が、ガイドパイプ165の上端部に設けられた複数のピン状の連結部材163の半球状の外面に接触したとき、ガイドパイプ152の下降に伴ってその曲面がピン状の連結部材163をガイドパイプ165の内側に向かって押圧し、バネによる外側への押し付け力打ち勝ってピン状の連結部材163がガイドパイプ165の内側に向かって移動する。貫通孔164がピン状の連結部材163の位置まで下降したとき、バネで外側へ押圧されるピン状の連結部材163が貫通孔164内に挿入される。この結果、図26(B)に示すように、各ピン状の連結部材163がそれぞれの貫通孔164内に挿入され、ガイドパイプ152とガイドパイプ165が連結される。これら作業はシールドボックス内に設けられたマニプレータ154や昇降装置155を用いて実施される。

0043

図27にRPVヘッド内のシートへガイドパイプを挿入する詳細ステップを説明する図を示す。図27ではRPVヘッド内に設けられたシートを分かりやすくするように、この部分のみ取り出して説明している。図27(A)は通常時のシート69を示している。シートの中心部には貫通孔170が設けられており、通常時には内部に注入した第4ゲル70によって、この貫通孔170は塞がれた状態となっている(図27(A)の状態)。本実施例では第4ゲル70として流動性のあるものを利用している。従って、ゲル自身の重力の作用によってこの貫通孔170は塞がれた状態となっている。そして、ガイドパイプ152を挿入する際には、ガイドパイプ先端にガイドパイプの内部を通じて円錐形状をした挿入補助先端部171を装着させて、この貫通孔170にガイドパイプを挿入する。この時、第4ゲルは流動性を持っているため、ガイドパイプはシート69に設けられた貫通孔170を挿入補助先端部171で押し広げながら挿入する(図27(B)の状態)。各種作業が終了したらガイドパープを引き抜くが、引き抜きの際には流動性のゲル自身の重力作用によって貫通孔170が塞がれた状態となる(図27(A)の状態に戻る)。従って、各種作業の際にダスト飛散を防止することが可能となる。

0044

上述の実施例3において、遮蔽効果を持たせた各種ゲルで空間を埋める場合には、シールドプラグを外す事が可能となる。図27ではシールドプラグの上に各種装置を設定して各種作業を行うとしているが、シールドプラグを外してから、そこに遮蔽体(図示せず)を設置し、その上に各種装置を設定して作業を実施するようにしても良い。

0045

本実施例のように、原子炉構造物で囲まれた第1空間、第2空間、第3空間を各種ゲルで封止し、その上で、原子炉内部の調査を行うことで、ダスト飛散を防止しながら、原子炉内部の調査をすることが可能となる。

実施例

0046

なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。

0047

1:沸騰水型原子力プラント、2:原子炉、3:PCV、4:原子炉建屋、5:PCVヘッド、6:シールドプラグ、7:オペフロ、8:RPVヘッド、9:RPV、10:炉心、11:蒸気乾燥器、12:気水分離器、13:コンクリートマット、14:ペデスタル、15:γ線遮蔽体、16:DSP、17:SFP、18:もともと存在していた位置、19:コンクリートマット上、20:原子炉ウエル、21:保温材、51:第1ハウス、52:上部開閉式遮へい板、53:下部開閉式遮へい板、54:第2ハウス、55:機器搬入出ボックス、56:シールボックス装置、57:クレーン装置、58:シールケーブル、59:穿孔装置、60:除染装置、61:第1孔、62:第2孔、63:注入装置、64:第1ゲル、65:ウエルシールベローズ、66:第2ゲル、67:燃料交換ベローズ、68:第3ゲル、69:シート、70:第4ゲル、100:除染液回収装置、101:ポール、150:ボーリング装置、151:ホース・ケーブルライン、152:ガイドパイプ、153:旋回テーブル、154:マニプレータ、155:昇降装置、156:搬送容器、157:遮へいポート、158:シールドボックス、159:電力・制御盤、160:アブレシブ供給装置、161:超高圧ポンプ、162:AWJヘッド、163:ピン状の連結部材、164:貫通孔、165:ガイドパイプ、170:貫通孔、171:挿入補助先端部

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