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技術 止水養生蓋

出願人 株式会社BBeng
発明者 尾子信一
出願日 2013年12月6日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2013-252706
公開日 2015年6月18日 (2年4ヶ月経過) 公開番号 2015-110861
状態 特許登録済
技術分野 現場における安全保護手段
主要キーワード 固定用台座 ホールキャップ スリーブ孔 配置姿勢 テーパネジ 略十字形 養生蓋 四角筒

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図面 (11)

課題

簡単な構成で、開口部から外れてしまうことを確実に防止し、かつ開口部に雨水が流入することを確実に防止できる養生蓋を提供する。

解決手段

止水養生蓋1は、蓋本体20と、固定用台座30と、を備えている。蓋本体20は、床スリーブ3の開口を覆うことが可能に形成されている。当該蓋本体20の下面には、取付面2の上面に接触するシール部26と、下向きに突出して周面にオネジ部24が形成された円柱部23と、を備えている。固定用台座30は、床スリーブ3に挿入される略筒状の筒部31と、オネジ部24が上方から螺入されるメネジ部33と、を備える。そして、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入することにより、筒部31の一部が径方向外側に向けて拡がる。

背景

ビルマンションにおいて、空調や電気設備等の配管配線のための開口部(スリーブ)が、コンクリートの床に形成される。ビルやマンションの建築現場において、このような開口部が床に露出したままの状態で作業を行うようでは、作業者足場を不安定にするため危険である。また、当該開口部に、資材工具などが落下してしまう可能性がある。そこで建築現場においては、床の開口部を覆うための養生蓋が従来から利用されてきた。このような従来の養生蓋は、例えば特許文献1に記載されている。

上記のような養生蓋は、作業中の作業者によって誤って蹴られたりすることがあるので、このような場合に開口部から簡単に外れないように工夫されていることが好ましい。この点、特許文献2には、孔(開口部)に挿入される筒を有したホールキャップ(養生蓋)が開示されている。特許文献2は、孔の内周面全体が筒と接するので、ホールキャップ(養生蓋)が孔から取れてしまうという不具合がない、としている。

また、ビルやマンションの建築の途中(上層階又は屋根が完成していない状態)で雨が降った場合、当該雨が床に直接降り注ぐことがある。このような場合に、当該床に形成されている開口部に雨水が流れ込んでしまうという問題がある。そこで、特許文献2から4は、養生蓋に止水性をもたせた構成を開示している。

特許文献2が開示するのは、開口部を覆う板の裏面に、防水用シールを設けたホールキャップである。特許文献2は、これにより、孔(開口部)への雨水等の侵入が防止される、としている。

特許文献3が開示するのは、空気注入することにより空気袋を膨らませ、開口部のスキマを塞ぐ養生蓋である。特許文献3は、これにより、養生蓋の周囲から水が侵入しても、空気袋でこれを遮断するために、下に水が漏れない、としている。

特許文献4が開示するのは、固定止水用ゴムを上下に圧縮することにより、当該固定止水用ゴムを左右に膨らませ、床スリーブを突っ張ることにより固定と止水を同時に行う養生蓋ユニットである。特許文献4は、これにより、確実な養生蓋の固定、及び確実な止水を実現したとしている。

概要

簡単な構成で、開口部から外れてしまうことを確実に防止し、かつ開口部に雨水が流入することを確実に防止できる養生蓋を提供する。止水養生蓋1は、蓋本体20と、固定用台座30と、を備えている。蓋本体20は、床スリーブ3の開口を覆うことが可能に形成されている。当該蓋本体20の下面には、取付面2の上面に接触するシール部26と、下向きに突出して周面にオネジ部24が形成された円柱部23と、を備えている。固定用台座30は、床スリーブ3に挿入される略筒状の筒部31と、オネジ部24が上方から螺入されるメネジ部33と、を備える。そして、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入することにより、筒部31の一部が径方向外側に向けて拡がる。

目的

本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、簡単な構成で、開口部から外れてしまうことを確実に防止し、かつ開口部に雨水が流入することを確実に防止できる養生蓋を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

取付面に形成された開口部を塞ぐための止水養生蓋であって、蓋本体と、固定用台座と、を備え、前記蓋本体は、前記開口部を覆うことが可能に形成され、当該蓋本体の下面には、取付面の上面に接触するシール部と、下向きに突出し、その周面にオネジ部が形成された円柱部と、を備え、前記固定用台座は、前記開口部に挿入される略筒状の筒部と、前記オネジ部が上方から螺入されるメネジ部と、を備え、前記メネジ部に対して前記オネジ部を螺入することにより、前記筒部の少なくとも一部が外側に向けて拡がることを特徴とする止水養生蓋。

請求項2

請求項1に記載の止水養生蓋であって、前記筒部は、その内径が前記円柱部の外径よりも小さい小径部を有し、前記メネジ部に対して前記オネジ部を螺入することにより、前記円筒部先端を前記小径部に進入させることが可能であることを特徴とする止水養生蓋。

請求項3

請求項2に記載の止水養生蓋であって、前記筒部は、可撓性を有する素材からなり、当該筒部には、当該筒部の軸方向と略平行に細長切り込みが、複数形成されていることを特徴とする止水養生蓋。

請求項4

請求項1から3までの何れか一項に記載の止水養生蓋であって、前記固定用台座は、前記筒部の上側の縁部から径方向外側に向けて突出して鍔状に形成され、前記取付面の上面に接触する落下防止部を備えることを特徴とする止水養生蓋。

請求項5

請求項4に記載の止水養生蓋であって、前記蓋本体の下面には、前記落下防止部の上面に接触可能な突起部が形成されていることを特徴とする止水養生蓋。

請求項6

請求項1から5までの何れか一項に記載の止水養生蓋であって、前記蓋本体の上面は、上方に向けて突出する補強リブを有することを特徴とする止水養生蓋。

技術分野

0001

本発明は、建築現場において、コンクリートの床面に形成された開口部を覆い、かつ当該開口部に雨水が流入することを防止する止水養生蓋の構成に関する。

背景技術

0002

ビルマンションにおいて、空調や電気設備等の配管配線のための開口部(スリーブ)が、コンクリートの床に形成される。ビルやマンションの建築現場において、このような開口部が床に露出したままの状態で作業を行うようでは、作業者足場を不安定にするため危険である。また、当該開口部に、資材工具などが落下してしまう可能性がある。そこで建築現場においては、床の開口部を覆うための養生蓋が従来から利用されてきた。このような従来の養生蓋は、例えば特許文献1に記載されている。

0003

上記のような養生蓋は、作業中の作業者によって誤って蹴られたりすることがあるので、このような場合に開口部から簡単に外れないように工夫されていることが好ましい。この点、特許文献2には、孔(開口部)に挿入される筒を有したホールキャップ(養生蓋)が開示されている。特許文献2は、孔の内周面全体が筒と接するので、ホールキャップ(養生蓋)が孔から取れてしまうという不具合がない、としている。

0004

また、ビルやマンションの建築の途中(上層階又は屋根が完成していない状態)で雨が降った場合、当該雨が床に直接降り注ぐことがある。このような場合に、当該床に形成されている開口部に雨水が流れ込んでしまうという問題がある。そこで、特許文献2から4は、養生蓋に止水性をもたせた構成を開示している。

0005

特許文献2が開示するのは、開口部を覆う板の裏面に、防水用シールを設けたホールキャップである。特許文献2は、これにより、孔(開口部)への雨水等の侵入が防止される、としている。

0006

特許文献3が開示するのは、空気注入することにより空気袋を膨らませ、開口部のスキマを塞ぐ養生蓋である。特許文献3は、これにより、養生蓋の周囲から水が侵入しても、空気袋でこれを遮断するために、下に水が漏れない、としている。

0007

特許文献4が開示するのは、固定止水用ゴムを上下に圧縮することにより、当該固定止水用ゴムを左右に膨らませ、床スリーブを突っ張ることにより固定と止水を同時に行う養生蓋ユニットである。特許文献4は、これにより、確実な養生蓋の固定、及び確実な止水を実現したとしている。

先行技術

0008

特開平9−203215号公報
特開2009−79466号公報
実開平2−143456号公報
特許第3978459号公報

発明が解決しようとする課題

0009

特許文献2のホールキャップでは、シール材がコンクリートの表面から浮いてしまう可能性がある。このため、特許文献2の構成では、十分な止水性能を発揮できない。

0010

特許文献3の養生蓋においては、空気袋を膨らませるための空気ポンプ等が必要になるため、当該養生蓋の設置時の作業性が悪いという問題がある。また、特許文献3は、開口部(スリーブ孔)の中に配置した空気袋によって止水し、開口部に流入した雨水が下に落下することを防止するという技術思想であるため、開口部に雨水が流入すること自体は防止できない。このため、開口部に流入した雨水が、空気袋の上に溜まる場合がある。この場合、特許文献3の養生蓋を除去する際に、溜まっていた雨水が落下してしまう。

0011

特許文献4の構成は、部品点数が多く複雑であるため、コストがかかるという問題がある。また、この特許文献4の養生蓋ユニットも、開口部(床スリーブ)の中に配置した固定止水用ゴムで止水するため、開口部に雨水が流入すること自体は防止できない。このため、開口部に流入した雨水が、固定止水用ゴムの上に溜まる場合がある。この場合、特許文献4の養生蓋ユニットを除去する際に、溜まっていた雨水が落下してしまう。

0012

本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、簡単な構成で、開口部から外れてしまうことを確実に防止し、かつ開口部に雨水が流入することを確実に防止できる養生蓋を提供することである。

課題を解決するための手段及び効果

0013

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。

0014

本願発明観点によれば、取付面に形成された開口部を塞ぐための止水養生蓋が、以下のとおり提供される。即ち、この止水養生蓋は、蓋本体と、固定用台座と、を備える。前記蓋本体は、前記開口部を覆うことが可能に形成される。当該蓋本体の下面には、取付面の上面に接触するシール部と、下向きに突出して周面にオネジ部が形成された円柱部と、を備える。前記固定用台座は、前記開口部に挿入される略筒状の筒部と、前記オネジ部が上方から螺入されるメネジ部と、を備える。そして、前記メネジ部に対して前記オネジ部を螺入することにより、前記筒部の少なくとも一部が外側に向けて拡がる。

0015

メネジ部に対してオネジ部を上方から螺入することで、ネジ送りによって蓋本体が下方に向けて移動するので、当該蓋本体の下面に配置されているシール部が取付面に押し付けられる。これにより、シール部を取付面に確実に接触させることができるので、開口部に水が流れ込むことを確実に防止できる。また、筒部が径方向外側に拡がることにより、当該筒部の外周面が、開口部の内周壁面に接触する。これにより、固定用台座を、開口部に対して確実に固定できるので、止水養生蓋が開口部から外れてしまうことを防止できる。

0016

上記の止水養生蓋は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記筒部は、その内径が前記円柱部の外径よりも小さい小径部を有する。そして、前記メネジ部に対して前記オネジ部を螺入することにより、前記円筒部先端を前記小径部に進入させることが可能である。

0017

メネジ部に対してオネジ部を上方から螺入していくと、ネジ送りによって円柱部が下方に向けて移動するので、当該円柱部の先端が、小径部に進入していく。円柱部が小径部に進入していくと、当該小径部は、外向きに押し退けられる力を受けることになる。これにより、筒部は、外向きに拡がるように変形する。以上の構成によれば、筒部を外向きに拡げる仕組みを、簡単な構成で実現できる。

0018

上記の止水養生蓋は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記筒部は、可撓性を有する素材からなる。当該筒部には、当該筒部の軸方向と略平行な方向に細長切り込みが、複数形成されている。

0019

このように、筒部に切り込みを形成することで、当該筒部を径方向外側に向けて拡がるように変形させ易くなる。

0020

上記の止水養生蓋において、前記固定用台座は、前記筒部の上側の縁部から径方向外側に向けて突出して鍔状に形成され、前記取付面の上面に接触する落下防止部を備えることが好ましい。

0021

このように落下防止部を設けることで、固定用台座が開口部の中に落下することを防止できる。また、落下防止部は、取付面に接触することにより、固定用台座の連れ回りを防止する。

0022

上記の止水養生蓋において、前記蓋本体の下面には、前記落下防止部の上面に接触可能な突起部が形成されていることが好ましい。

0023

突起部が落下防止部に接触することで、突起部と落下防止部との間で止水することができる。また、突起部が落下防止部を取付面に対して押し付けるので、当該落下防止部と取付面との間でも止水することができる。このように、シール部に加えて、落下防止部においても止水することができるので、より確実に止水できる。

0024

上記の止水養生蓋において、前記蓋本体の上面は、上方に向けて突出する補強リブを有することが好ましい。

0025

補強リブを設けることで、蓋本体の強度を向上させることができる。また、蓋本体の上面に突出するように補強リブを設けることで、当該補強リブをツマミにして蓋本体を回転させることができる。これにより、メネジ部とオネジ部によるネジを締める又は弛める作業が容易になるので、止水養生蓋の設置又は除去の作業性を向上できる。

図面の簡単な説明

0026

本発明の一実施形態に係る止水養生蓋を床スリーブに取り付けた様子を示す側面図。
止水養生蓋の分解側面図。
止水養生蓋の分解斜視図。
蓋本体の側面断面図。
蓋本体の下面側を主に示す斜視図。
固定用台座の側面断面図。
固定用台座の筒部が径方向外向きに変形する様子を説明する側面図。
オネジ部を途中まで螺入した様子を示す側面断面図。
止水養生蓋を床スリーブに取り付けた様子を示す側面断面図。
変形例に係る固定用台座の側面断面図。

実施例

0027

次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、本実施形態の止水養生蓋1は、コンクリート製の床を上下に貫通して形成された床スリーブ(開口部)3の開口を覆うとともに、当該床スリーブ3に雨水等が流れ込むことを防ぐために止水するものである。以下の説明では、床の上面(床面)のことを、止水養生蓋1が取り付けられる面という意味で「取付面2」と称する。また、本明細書において、止水養生蓋1について「上」「下」と言った場合には、当該止水養生蓋1を取付面2に取り付けた状態(図1の状態)における上下を言うものとする。また、止水養生蓋1の説明において、「高い」「低い」という表現を使った場合には、当該止水養生蓋1を取付面2に取り付けた状態(図1の状態)における上下方向での高低を言うものとする。

0028

なお、図3に示すように、本実施形態において、床スリーブ3の開口の形状は、円形であることを想定している(即ち、本実施形態が想定している床スリーブ3は、円形の孔である)。

0029

図2及び図3に示すように、本実施形態の止水養生蓋1は、蓋本体20と、固定用台座30と、を備えている。

0030

蓋本体20は、床スリーブ3の径よりも大きい径を有する略円板状の部材として構成される。この蓋本体20により、床スリーブ3の開口を覆うことができる。なお、蓋本体20によって床スリーブ3の開口を覆った状態(図1の状態)では、当該蓋本体20の下面が、取付面2と平行になるように配置される。蓋本体20の素材は特に限定されないが、十分な剛性耐水性を有し、かつ成形が容易な素材であることが好ましい。なお、本実施形態の蓋本体20は、合成樹脂(例えばポリプロピレンポリエチレンなど)製である。以下の説明では、略円板状の蓋本体20の中心を通る上下方向の仮想線を、「蓋本体の軸線」と呼ぶ(図4に符号18で示す)。

0031

蓋本体20は、取付面(床面)2の上に設置されるため、作業中の作業者によって踏まれてしまう可能性がある。このため、蓋本体20には、作業者が踏んでも割れない程度の強度が要求される。そこで、蓋本体20の上面には、補強リブ21が一体的に形成されている。この補強リブ21は、蓋本体20の上面から上方に向けて突出するリブ状に形成されており、蓋本体20を補強する機能を有する。なお、図3に示すように、本実施形態の補強リブ21は、蓋本体20を上方から見たときに、略十字形となるように形成されている。

0032

図2に示すように、本実施形態の補強リブ21の上面は、取付面2に対して平行ではなく、湾曲した形状となっている。より具体的には、補強リブ21の上面は、蓋本体20の中央部が最も高く、径方向外側に進むに従って徐々に低くなるようにアーチ状(逆U字状)の輪郭を有している。このように、補強リブ21の上面を湾曲状としたので、仮に、蓋本体20の上に脚立の脚などを置こうとしても、不安定であるため置くことができない。これにより、安全性を向上させることができる。というのも、本実施形態の止水養生蓋1は、建築作業中の安全及び止水のために床スリーブ3の開口を一時的に覆うことを目的としたものであり、本格的な足場として使われることは想定していない。そこで上記のように、あえて、蓋本体20の上に脚立の脚などを置きにくくすることにより、安全性を高めているのである。また、補強リブ21の上面が丸みを帯びた形状となっているので、作業者の足が引っ掛かり難くなり、躓きにくくなる効果も期待できる。

0033

また上記のように、補強リブ21の上面を、径方向外側ほど低くしたので、当該補強リブ21の上面に雨水などが溜まることがない。更に、蓋本体20の上面のうち、補強リブ21が形成されていない部分(図3及び図4に符号22で示す部分)も、蓋本体20の中央部に近いほど高く、径方向外側にゆくほど低くなるように、斜めに形成している。このように、蓋本体20の上面を斜めに形成することで、当該蓋本体20の上面に雨水などが溜まることを防止できる。

0034

図5に示すように、上記蓋本体20の下面には、略円柱状の円柱部23が設けられている。なお、円柱部23は、中実であっても中空であっても良い。また、円柱部23が中空の場合は、その先端が開放されていても良い(つまり、円柱部23は、円筒状であっても良い)。円柱部23は、その軸線を、蓋本体20の軸線18に一致させて配置されている。言い換えれば、円柱部23は、蓋本体20の下面の中央から下方に向けて突出するように配置されている。なお、本実施形態では、蓋本体20と円柱部23は一体形成されている。当該円柱部23の周面には、ネジが形成されており、この部分はオネジ部24となっている。また、円柱部23の先端部には面取り部25が形成されている。なお、本実施形態の面取り部25は、下にゆくに従って細く(径が小さく)なるようにテーパ状となっている。

0035

蓋本体20の下面には、取付面2に接触可能なシール部26が設けられている。図5に示すように、シール部26は、蓋本体20の外周縁の内側に沿って配置されたリング状の部材である。シール部26の素材としては、耐水性及び弾性を有する素材が好ましい。本実施形態のシール部26は合成ゴム製であるが、他にもシリコンゴムなど適宜の素材を利用できる。シール部26は、蓋本体20の下面に、両面テープ又は接着剤などの適宜の手段によって貼り付けられている。

0036

また、図4に示すように、本実施形態のシール部26の下面は、下向きに凸となるように湾曲状に形成されている。

0037

図4に示すように、本実施形態の蓋本体20の下面には、下向きに凸となる突起部27が一体形成されている。なお、本実施形態の蓋本体20は合成樹脂製であるから、これに一体形成された突起部27も合成樹脂製である。従って、突起部27は、シール部26と比較して硬く、また弾性も有していない。図4に示すように、突起部27は、周方向において、円柱部23とシール部26の間に位置している。図5に示すように、突起部は、蓋本体20の軸線18を中心とした円に沿って、全周にわたって(周方向で連続して)形成されている。また、図4に示すように、突起部27の上下方向の長さH1(蓋本体20の下面から突出している長さ)は、シール部26の上下方向の長さH2よりも短くなっている。即ち、蓋本体20の下面からの突起部27の突出量は、シール部26の突出量よりも少ない。

0038

続いて、固定用台座30について説明する。固定用台座30は、筒部31と、落下防止部32と、メネジ部33と、を有している。

0039

図8に示すように、筒部31は、床スリーブ3の内側に挿入可能な略筒状の構造となっている。なお、本実施形態においては床スリーブ3を円形の開口部としているので、当該床スリーブ3に挿入される筒部31は略円筒形となっている。筒部31は、弾性変形するので(詳しくは後述)、ある程度の可撓性を有する素材から構成されることが好ましい。なお、本実施形態の筒部31は、合成ゴム製である。

0040

筒部31を床スリーブ3内に挿入可能とするため、当該筒部31の外径D1は、床スリーブ3の径D2よりも若干小さく形成されている(図2参照)。なお、ここでいう「筒部31の外径」とは、厳密にいえば、筒部31の上側端部での径を言う。後で説明するように、筒部31の下端部は変形し得るためである。なお、以下の説明では、筒部31の中心軸線を、「筒部の軸線」と呼ぶ(図6に符号19で示す)。

0041

本実施形態の筒部31の外周面には、ある程度の大きさの凹凸34が形成されている。ここで「ある程度の大きさの凹凸」とは、例えば数mmから数cmのオーダーでの凹凸である。なお本実施形態では、図3及び図6等に示すように、筒部31の外周の凹凸34は、波状コルゲート状)となっている。

0042

図6に示すように、落下防止部32は、筒部31の上端の縁から、径方向外側に向けて突出するように鍔状に形成されている。また、図3に示すように、落下防止部32は、筒部31の軸線19に軸線を一致させて配置されたリング板状の部位として形成されている。このリング状の落下防止部32の外径D3は、床スリーブ3の径D2よりも大きく形成されている(図2参照)。また、落下防止部32の上下方向の長さ(厚み)H6(図6参照)は、シール部26の上下方向の長さH2(図4参照)よりも短く(薄く)形成されている。

0043

本実施形態の落下防止部32は、まわり止めの機能と止水の機能を兼ねているので(詳しくは後述)、ある程度の摩擦力を発揮でき、かつ耐水性を有する素材から構成されることが好ましい。なお、本実施形態の固定用台座30において、落下防止部32は、筒部31と一体形成されている。従って、本実施形態の落下防止部32は合成ゴム製である。

0044

図6に示すように、筒部31の内周側には、メネジ部33が配置されている。なお、本実施形態の筒部31は合成ゴム製であるため、必ずしもネジを形成するのに適した素材ではない。そこで本実施形態では、筒部31とは別部材として、円筒状の内側スリーブ35を用意し、当該内側スリーブ35の内周面に、メネジ部33を形成している。そして、当該内側スリーブ35を、その軸線を筒部31の軸線19に一致させつつ、筒部31の内側に配置している(図6)。内側スリーブ35の素材は特に限定されないが、筒部31の素材(合成ゴム)よりは硬くて成形が容易な素材であることが好ましい。なお、本実施形態の内側スリーブ35は、合成樹脂(ポリプロピレンやポリエチレンなど)製である。

0045

前記メネジ部33は、蓋本体20のオネジ部24を螺入させることができるように構成されている。メネジ部33にオネジ部24を螺入することで、蓋本体20の軸線18と、固定用台座30の軸線19と、を一致させた状態で、当該蓋本体20及び固定用台座30を連結することができる。

0046

図6に示すように、内側スリーブ35の上下方向の長さ(メネジ部33が形成されている領域の長さ)H4は、筒部31の上下方向の長さ(軸方向の長さ)H5よりも短い。なお、本実施形態では、内側スリーブ35の上下方向の長さH4は、筒部31の上下方向の長さH5の約1/3としている(図6参照)。また、内側スリーブ35は、筒部31の上下方向で、上方に寄った位置に配置されている。言い換えれば、本実施形態の筒部31において、下側の約2/3の範囲には、メネジ部33が形成されていない。このように、メネジ部33は、筒部31の上下方向の全域に形成されている必要はなく、当該筒部31の上下方向の一部にのみ形成されていれば良い。

0047

図2図3図6等に示すように、筒部31には、切り込み38が形成されている。この切り込み38の部分において、筒部31は、周方向で不連続になっている。切り込み38は、筒部31の軸線19と平行に細長く形成され、かつ筒部31の周方向に複数、等間隔で形成されている。なお、本実施形態では、切り込み38は、数ミリ程度の幅を有するスリットとして形成されている。切り込み38は、筒部31の下端から開始している。なお、切り込み38は、筒部31の上端までには至っていない。というのも、仮に、切り込み38が筒部31の上端まで至っていると、当該筒部31が周方向で完全に切り離されてしまうためである。言い換えれば、本実施形態の筒部31は、完全には切り離されておらず、その上端部において繋っている。

0048

以上のように、筒部31に切り込み38が形成されているので、当該筒部31の下端部を、図7に示すように径方向外側に向けて拡げるように弾性変形させることが可能である。

0049

なお、本願発明の効果には直接関係ないが、念のために述べておくと、筒部31の下端部は、径方向の内側に向けて縮径させるように弾性変形させることも可能である(図示は省略)。これは、本実施形態では、筒部31の切り込み38を、数ミリ程度の幅を有するスリットとしているので、当該スリットの幅の分だけ、筒部31を周方向に縮めることができるためである。

0050

ところで前述のように、本実施形態の筒部31の内側には、上端から約1/3の範囲に、合成樹脂製の内側スリーブ35が配置されているので、この部分では筒部31を弾性変形させにくい。そこで本実施形態の筒部31では、弾性変形させ易い部分、即ち、内側スリーブ35よりも下の部分(筒部31の下端から約2/3の範囲)にのみ、切り込み38を形成している。

0051

図6に示すように、筒部31において、内側スリーブ35の下方(メネジ部33よりも下)には、筒部31の内径が、内側スリーブ35の内径よりも小さくなっている部分が設けられている。この部分を、小径部36と称する。この小径部36における筒部31の内径D4(図6参照)は、前記円柱部23の外径D5(図4参照)よりも小さくなっている。また、図6に示すように、筒部31の内周面において、内側スリーブ35の下端と、小径部36の上端と、の間の部分には、テーパ部37が形成されている。このテーパ部37は、下にゆくに従って筒部31の内径が徐々に小さくなっていき、小径部36の上端に接続するように形成されている。

0052

また、内側スリーブ35の上下方向の長さ(メネジ部33が形成されている領域の長さ)H4(図6参照)は、円柱部23の軸方向(上下方向)の長さH3(図4参照)よりも短く形成されている。従って、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入していくと、円柱部23の先端が、内側スリーブ35の下端からはみ出すことになる(図8の状態)。

0053

この状態から更にオネジ部24を螺入していくと、円柱部23の先端は、前記小径部36に進入していく。なお、本実施形態の円柱部23の先端には面取り部25が、小径部36の上側にはテーパ部37が、それぞれ形成されているので、円柱部23の先端が小径部36に対してスムーズに進入できるようになっている。また、小径部36に進入した円柱部23がスムーズに進むことができるようにするため、当該小径部36の内周面は平滑(凹凸が無い形状)となっている。

0054

そして前述のように、小径部36の内径D4は、円柱部23の外径D5よりも小さくなっているので、小径部36に円柱部23が進入していくと、当該小径部36は、径方向外向きに押し退けられる力を受ける。これにより、図9に示すように、筒部31の下端部が、径方向外側に向けて拡がるように弾性変形する。

0055

以上のように、本実施形態の止水養生蓋1では、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入することにより、筒部31を、半径方向外側に向けて拡がるように弾性変形させることができるように構成されている。そして、上記のようにして筒部31が半径方向外側に拡がったときに、当該筒部31の外周面の少なくとも一部が、床スリーブ3の内壁面に接触できるように構成されている(図9の状態)。

0056

続いて、本実施形態の止水養生蓋1の使用方法について説明する。

0057

作業者は、まず、床スリーブ3の開口の径に合ったサイズの蓋本体20及び固定用台座30を用意する。

0058

続いて、作業者は、固定用台座30の筒部31を、床スリーブ3に挿入する。このとき、落下防止部32の下面が、取付面2に接触するので、固定用台座30が床スリーブ3の中に落下することを防止できる。

0059

続いて、作業者は、上記固定用台座30のメネジ部33に対して、上方から、蓋本体20のオネジ部24を螺入させる。より具体的には、固定用台座30の筒部31の軸線19に対して、蓋本体20の軸線18を一致させて配置し、メネジ部33に対してオネジ部24を上方から挿入した状態で、蓋本体20を、その軸線18まわりで、ネジを締める方向に回転させる。なお、本実施形態の蓋本体20の上面には、十字型の補強リブ21が形成されているので、作業者は、当該補強リブ21を指でつまんで蓋本体20を回転させることができる。

0060

固定用台座30の落下防止部32は、取付面に接触しているので、当該落下防止部32と取付面2との間には摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗により、蓋本体20を回転させたときに、固定用台座30が連れ回りすることを防止できる。このように、落下防止部32は、連れ回り防止手段としての機能を有している。従って、作業者が蓋本体20を回転させることにより、オネジ部24をメネジ部33に対して螺入させ、ネジを締めていくことができる。

0061

そして、蓋本体20を回転させてネジを締めていくことにより、止水養生蓋1が床スリーブ3に固定されるとともに、シール部26が取付面2に接触して防水水密)状態となる(詳しくは後述)。このように、本実施形態の止水養生蓋1は、蓋本体20を回転させるという簡単な作業で、床スリーブ3に固定できるとともに、当該床スリーブ3に雨水が流れ込まないように止水できる。従って、止水養生蓋1の取り付けの際に工具等を使う必要がないので、当該止水養生蓋1の取り付けの作業を容易に行うことができる。

0062

止水養生蓋1を床スリーブ3から取り外す際には、蓋本体20を、ネジを弛める方向に回転させれば良い。これにより、止水養生蓋1を床スリーブ3から取り外すことができる。このように、止水養生蓋1を取り外す際にも、工具等は不要である。なお、床スリーブ3から取り外した止水養生蓋1は、再利用することが可能である。

0063

続いて、本実施形態の止水養生蓋1が床スリーブ3に固定される様子について詳しく説明する。

0064

図8に、オネジ部24を途中まで螺入した様子を示す。この状態から、作業者が、ネジを締める方向に蓋本体20を回転させていくと、円柱部23の先端が筒部31の小径部36に進入する。これにより、小径部36が外向きに押し拡げられる力を受ける結果、筒部31の下端部が、径方向外側に向けて拡がるように変形する。これにより、筒部31の外周面が、床スリーブ3の内周壁面に対して押し当てられる(図9)。

0065

以上により、筒部31が、床スリーブ3に対して周方向で突っ張った状態となるので、固定用台座30が床スリーブ3に対して固定される。これにより、止水養生蓋1が床スリーブ3から外れることを防止できる。また、固定用台座30が床スリーブ3に対して固定されるので、当該固定用台座30が連れ回りしにくくなる。従って、蓋本体20を更に強くネジ込むことができる。

0066

また、本実施形態では、筒部31の外周面に凹凸34を形成しているので、筒部31の外周面が床スリーブ3の内周壁面に押し当てられたときに、前記凹凸34が径方向で潰れるように弾性変形できる。このように、凹凸34が径方向で潰れるように弾性変形する余地があるので、床スリーブ3の径方向の寸法公差吸収することが可能である。これにより、筒部31の外周面を、床スリーブ3に対して確実に押し当てることができるので、固定用台座30を床スリーブ3に対して確実に固定できる。

0067

なお、本実施形態において、筒部31にはスリット状の切り込み38が形成されているので、当該筒部31は、床スリーブ3に流入した雨水が下に落下することを防止する防水(水密)状態を実現することはできない。即ち、本実施形態の筒部31は、止水の機能は有していない。本実施形態の筒部31は、もっぱら止水養生蓋1を床スリーブ3に対して固定するためのものである。

0068

続いて、本実施形態の止水養生蓋1によって、床スリーブ3内に雨水が流れ込まないように止水する様子について詳しく説明する。

0069

図8に、オネジ部24を途中まで螺入した様子を示す。この状態から、作業者が、ネジを締める方向に蓋本体20を回転させていくと、オネジ部24とメネジ部33によるネジ送りの効果によって、蓋本体20が下方に移動していく。従って、蓋本体20をある程度回転させていくと、当該蓋本体20の下面に配置されているシール部26が、取付面2に接触する。なお、図8に示すように、シール部26は、径方向において、落下防止部32の外周縁部よりも外側に配置されている。従って、シール部26は、落下防止部32には接触せずに、取付面2に対して直接的に接触できる。また前述のように、シール部26はリング状に形成されているので、当該シール部26は、全周にわたって取付面2に接触できる。

0070

そして、蓋本体20を、ネジを締める方向に更に回転させることにより、ネジ送りの効果によって蓋本体20がシール部26を下向きに押すので、当該シール部26が取付面2に対して押し付けられる(図9の状態)。これにより、当該シール部26を、取付面2に対して確実に接触させることができ、シール部26が取付面2から浮いてしまうことを防止できる。これにより、シール部26と取付面2が接触して防水(水密)状態となるので、床スリーブ3の内部に水が流れ込むことを防止する止水効果を発揮できる。

0071

特に、本実施形態のシール部26は、弾性を有する素材であり、かつ、下向きに凸となる形状であるため、当該シール部26は、取付面2に押し付けられることにより、潰れるように変形して取付面2に密着する(図9)。これにより、シール部26による止水の効果を、より好適に発揮することができる。

0072

ところで、建築現場においては、取付面2は必ずしも清浄な状態であるとは限らず、ゴミ汚れ、コンクリートかす等が存在し得るので、シール部26と取付面2の間に隙間が生じる可能性も皆無ではない。このため、シール部26だけでは十分な止水性能を得ることができないことも有り得る。そこで本実施形態の止水養生蓋1は、前記シール部26の内側にもう一箇所、止水する箇所を設けて、二重に止水する構成としている。

0073

具体的には以下のとおりである。即ち、前述のように、本実施形態の蓋本体20の下面には、突起部27が形成されている。図8に示すように、突起部27の先端は、落下防止部32の上面に対面するように配置されている。従って、突起部27の先端は、落下防止部32の上面に接触可能である。また前述のように、突起部27は、蓋本体20の軸線18を中心とした円に沿って、全周にわたって形成されている。従って、突起部27を、全周にわたって落下防止部32の上面に接触させることができる。この状態から更に蓋本体20を回転させれば、突起部27の先端が、落下防止部32の上面に押し付けられる(図9の状態)。

0074

本実施形態の落下防止部32は合成ゴム製であるから、弾性を有している。このため、突起部27の先端が落下防止部32の上面に押し付けられると、当該落下防止部32が弾性変形することにより、当該落下防止部32の上面に突起部27の先端がメリ込んだ状態となる(図9の状態)。これにより、突起部27の先端と、落下防止部32の上面と、が密着するので、この部分が防水(水密)状態となる。また、この状態では、突起部27の先端が落下防止部32を下向きに押さえているので、当該落下防止部32の下面が取付面2に押し付けられていることになる。これにより、落下防止部32の下面と、取付面2と、の接触部分が防水(水密状態)となる。以上のように、本実施形態の構成によれば、落下防止部32の部分においても、床スリーブ3の内部に水が流れ込むことを防止する止水効果を発揮できる。

0075

このように、本実施形態の止水養生蓋1は、取付面2の上において、2重に止水する構造である。これにより、床スリーブ3の内部に雨水が流れ込んでしまうことを、確実に防止できる。

0076

以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1は、蓋本体20と、固定用台座30と、を備えている。蓋本体20は、床スリーブ3の開口を覆うことが可能に形成されている。当該蓋本体20の下面には、取付面2の上面に接触するシール部26と、下向きに突出して周面にオネジ部24が形成された円柱部23と、を備えている。固定用台座30は、床スリーブ3に挿入される略筒状の筒部31と、オネジ部24が上方から螺入されるメネジ部33と、を備える。そして、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入することにより、筒部31の一部が径方向外側に向けて拡がる。

0077

このように、メネジ部33に対してオネジ部24を上方から螺入することで、ネジ送りによって蓋本体20が下方に向けて移動するので、当該蓋本体20の下面に配置されているシール部26が取付面2に押し付けられる。これにより、シール部26を取付面2に確実に接触させることができるので、床スリーブ3に水が流れ込むことを確実に防止できる。また、筒部31が径方向外側に拡がることにより、当該筒部31の外周面が、床スリーブ3の内周壁面に接触する。これにより、固定用台座30を、床スリーブ3に対して確実に固定できるので、止水養生蓋1が床スリーブ3から外れてしまうことを防止できる。

0078

また、以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1において、筒部31は、その内径が円柱部23の外径よりも小さい小径部36を有している。そして、メネジ部33に対してオネジ部24を螺入することにより、円筒部23の先端を小径部36に進入させることが可能である。このように円柱部23が小径部36に進入していくと、当該小径部36は、外向きに押し退けられる力を受けることになる。これにより、筒部31は、外向きに拡がるように変形する。以上の構成によれば、筒部31を外向きに拡げる仕組みを、簡単な構成で実現できる。

0079

また、以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1において、筒部31は、可撓性を有する素材(合成ゴム)からなる。そして、筒部31には、当該筒部31の軸線19と略平行な方向に細長い切り込み38が、複数形成されている。このように、筒部31に切り込み38を形成することで、当該筒部31を径方向外側に向けて拡がるように変形させ易くなる。

0080

また、以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1において、固定用台座30は、筒部31の上側の縁部から径方向外側に向けて突出して鍔状に形成され、取付面2の上面に接触する落下防止部32を備えている。このように落下防止部32を設けることで、固定用台座30が床スリーブ3の中に落下することを防止できる。また、落下防止部32は、取付面2に接触することにより、固定用台座30の連れ回りを防止する。

0081

また、以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1において、蓋本体20の下面には、落下防止部32の上面に接触可能な突起部27が形成されている。突起部27が落下防止部32に接触することで、突起部27と落下防止部32との間で止水することができる。また、突起部27が落下防止部32を取付面2に対して押し付けるので、当該落下防止部32と取付面2との間でも止水することができる。このように、シール部26に加えて、落下防止部32においても止水することができるので、より確実に止水できる。

0082

また、以上で説明したように、本実施形態の止水養生蓋1において、蓋本体20の上面は、上方に向けて突出する補強リブ21を有している。補強リブ21を設けることで、蓋本体20の強度を向上させることができる。また、蓋本体20の上面に突出するように補強リブ21を設けることで、当該補強リブ21をツマミにして蓋本体20を回転させることができる。

0083

以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。

0084

上記説明においては、「上」「下」等の表現を用いたが、これはあくまで止水養生蓋1の構成をわかり易く説明するための便宜上のものであり、止水養生蓋1の使用時の配置姿勢を限定する意図はない(即ち、止水養生蓋1は、必ずしも厳密に上下方向に沿って配置される必要はない)。例えば、本実施形態の止水養生蓋1は、斜めの床面に形成された床スリーブを覆うためにも利用できる。

0085

止水養生蓋1の各部の形状、寸法等は、適宜変更できる。

0086

一例として、固定用台座の変形例を図10に示す。図10に示す変形例の固定用台座130は、下にゆくほど筒部31の外径が大きくなるように、当該筒部31の外周面に勾配αを設けたものである。即ち、この変形例では、下にゆくほど、筒部31の肉厚が厚くなっている。この構成によれば、筒部31の下の部分ほど、床スリーブ3の内周壁面に対して強く押し付けられることになる。従って、蓋本体20を回転させればさせるほど(ネジを締め付ければ締め付けるほど)、床スリーブ3に対する固定力が増す構成である。これにより、止水養生蓋1が床スリーブ3から抜けてしまうことをより確実に防止できる。

0087

なお、図10の構成において、筒部31の下端部の外径D6(図10参照)は、床スリーブ3の径D2(図2参照)よりも若干大きくすることができる。というのも、前述のように、切り込み38がスリット状に形成されていれば、筒部31の下端部を、径方向内側に向けて縮径させるように弾性変形させることが可能である。従って、仮に、筒部31の下端部の外径D6が、床スリーブ3の径D2より多少大きかったとしても、筒部31を縮径させるように変形させることで、当該筒部31を床スリーブ3に挿入することができる。

0088

図10の変形例においては、筒部31の外周面に勾配を設けているが、これに代え、あるいはこれに加えて、筒部31の内周面(より具体的には、小径部36の内周面)に傾斜を設けても良い。

0089

内側スリーブ35を省略し、筒部31の内周にメネジ部33を直接形成しても良い。この場合、筒部31は、メネジ部33の部分においても変形できる。そこでこの場合は、オネジ部24又はメネジ部33をテーパネジとしても良い。これによれば、オネジ部24をメネジ部24にネジ込むに従って、筒部31のメネジ部24の部分を外向きに拡げるように変形させることができる。

0090

また、筒部31の外周の凹凸34は、波状(コルゲート状)に限らず、他の形状の凹凸とすることができる。もっとも、筒部31の外周の凹凸34は省略しても良い。

0091

上記実施形態において、切り込み38は、数mm程度の幅を有するスリットとしたが、これに限らず、幅を有さない単なる切り込みであっても良い。もっとも、切り込み38は必須の構成ではない。筒部31が十分な柔軟性を有していれば、切り込み38が無くても、当該筒部31を径方向外向きに変形させることが可能である。

0092

上記実施形態のシール部26は、その下面が下に向けて凸となる形状であるが、これに限らず、シール部26の下面は取付面2と平行であっても良い。

0093

シール部26のみで十分な止水性能を実現できるのであれば、突起部27は省略することもできる。

0094

上記の説明では、まず固定用台座30を床スリーブ3に配置し、その後に蓋本体20を取り付けているが、止水養生蓋1を取り付ける作業の手順は必ずしもこれに限らない。例えば、メネジ部33に対してオネジ部24を途中まで螺入することにより、蓋本体20と固定用台座30を連結したあとで、筒部31を床スリーブ3に挿入してもよい。

0095

上記実施形態では、床スリーブ3の開口の形状を円形として説明したが、本願発明の止水養生蓋1は、円形以外の床スリーブ3の養生にも応用できる。例えば、床スリーブの開口形状四角形の場合は、筒部31を四角筒状とすることで、上記実施形態と同様の効果が得られる。

0096

もっとも、筒部31は床スリーブ3の開口形状に合わせた形状でなくてはならない、という訳でもない。例えば、床スリーブの開口形状が四角形の場合であっても、上記実施形態と同様に円筒状の筒部31を用いることが可能である。この場合であっても、円筒状の筒部31が径方向外向きに拡がることにより、当該筒部31の外周面が、四角形状の床スリーブ3の内周壁面に接触できるので、固定用台座を床スリーブ3に対して固定できる。

0097

1止水養生蓋
2取付面
3床スリーブ(開口部)
20 蓋本体
21補強リブ
24オネジ部
26シール部
27突起部
30固定用台座
31 筒部
32落下防止部
33メネジ部
38 切り込み

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