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技術 パウダー状化粧用組成物

出願人 ロレアル
発明者 津幡和昌
出願日 2013年12月6日 (5年9ヶ月経過) 出願番号 2013-252904
公開日 2015年6月18日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 2015-110530
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 湿度測定法 石英安山岩 粗面岩 金属性基材 結晶学的形態 パーライト粒子 シリカ系フィラー うわぐすり
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課題

長く持続する化粧効果、並びに良好なUVフィルタリング効果を付与することができるパウダー状化粧用組成物を提供すること。

解決手段

本発明は、粉体相を含むパウダー状化粧用組成物に関する。粉体相は、(i)組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%の量のパーライトと、(ii)平均一次粒径が200nm未満である少なくとも1種の無機UVフィルター粉末とを含む。本発明のパウダー状化粧用組成物は、長く持続する化粧効果、並びに良好なUV防御効果を付与することができる。

概要

背景

長い持続性及び良好なUV防御効果は、アジア、特に、暑くて湿気のある気候である例えばインドシア、タイ等において、顔用メイクアップ製品の鍵となる機能に含まれる。

今までパーライトを含む組成物に関する種々の文献が刊行されてきた。

WO2012/035512は、生理的に許容される媒体中に、少なくとも
- 少なくとも1種のシリコーンポリアミド及びシリコーン樹脂を含有する脂肪相と、
- 少なくとも1種のパーライトを含有する少なくとも1種の粉体相
を含む粉末の形態にあるメイクアップ及び/又はケア用の固体化粧用組成物を開示している。

WO2013/041274は、少なくとも
-組成物の総質量に対して20質量%以上の含量で少なくとも1種の粒子の形態にあるパーライトを含む、組成物の総質量に対して35質量%以上の量の粉体相と、
-液体脂肪相
を含み、
そこでパーライト粒子及び液体脂肪相が、組成物中に、パーライト粒子の、液体脂肪相に対する質量比が2〜25を範囲とするようなそれぞれの総含量で存在する、好ましくはコンパクト化した、粉末の形態にある固体化粧用組成物を開示している。

WO2012/035512及びWO2013/041274は、粉末の形態にある固体化粧用組成物を開示しており、それらは、パーライトを、特に粉末の形態にある固体化粧用組成物中へ組み入れることを開示している。

WO2009/007248は、パーライトのプレート様基材、及び誘電性材料、特に、屈折率の高い金属酸化物、及び/又は金属層、詳細には薄い半透明の金属層を含んだ顔料、それらの生成方法、並びに塗料インクジェット印刷における、テキスタイルを染めるための、コーティング印刷用インクプラスチック化粧品セラミック及びガラスうわぐすり色素化するための、それらの使用を開示している。

WO2009/007248は、金属酸化物の層(例えばTiO2)がパーライトベース上で被覆されている顔料を開示している。

しかしながら、WO2012/035512及びWO2013/041274は、パーライトを無機UVフィルター粉末と同時に使用することについては触れていない。更に、WO2009/007248は、パウダー状化粧用組成物のための特異な配合物を開示していない。

概要

長く持続する化粧効果、並びに良好なUVフィルタリング効果を付与することができるパウダー状化粧用組成物を提供すること。本発明は、粉体相を含むパウダー状化粧用組成物に関する。粉体相は、(i)組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%の量のパーライトと、(ii)平均一次粒径が200nm未満である少なくとも1種の無機UVフィルター粉末とを含む。本発明のパウダー状化粧用組成物は、長く持続する化粧効果、並びに良好なUV防御効果を付与することができる。なし

目的

本発明の目的は、長く持続する化粧効果、並びに良好なUVフィルタリング効果を付与することができるパウダー状化粧用組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

粉体相を含むパウダー状化粧用組成物であって、粉体相が、(i)組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%の量のパーライトと、(ii)平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである少なくとも1種の無機UVフィルター粉末とを含む、パウダー状化粧用組成物。

請求項2

パーライトの粒径が、1μm〜50μmである、請求項1に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項3

前記無機UVフィルター粉末が、二酸化チタン酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群から選択される、請求項1又は2に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項4

前記無機UVフィルター粉末の量が、組成物の総質量に対して3質量%〜40質量%である、請求項1から3のいずれか一項に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項5

コンパクトパウダー又はルースパウダーの形態にある、請求項1から4のいずれか一項に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項6

液体相を更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項7

前記液体相が、液体UVフィルターを含む、請求項6に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項8

前記液体UVフィルターが、メトキシケイ皮酸エチルヘキシルジメチルPABA(p-アミノ安息香酸)エチルヘキシルサリチル酸エチルヘキシルオクトクリレン及びホモサレートからなる群から選択される、請求項7に記載のパウダー状化粧用組成物。

請求項9

請求項1から8のいずれか一項に記載のパウダー状化粧用組成物を、皮膚、特に顔へ適用する工程を含む、化粧方法

請求項10

パウダー状化粧用組成物の製造方法であって、(i)パーライトと、平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである無機UVフィルター粉末とを混合して粉体混合物を生成する工程を含み、パーライトの量が、組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%である、製造方法。

請求項11

工程(i)の後に、(ii)粉体混合物に液体を加えてバルク混合物を生成する工程と、(iii)バルク混合物を粉状にする工程と、任意選択で、(iv)粉状にしたバルク混合物を圧縮する工程とを更に含む、請求項10に記載の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、パウダー状化粧用組成物同組成物を用いた化粧方法、及び同組成物の製造方法に関する。

背景技術

0002

長い持続性及び良好なUV防御効果は、アジア、特に、暑くて湿気のある気候である例えばインドシア、タイ等において、顔用メイクアップ製品の鍵となる機能に含まれる。

0003

今までパーライトを含む組成物に関する種々の文献が刊行されてきた。

0004

WO2012/035512は、生理的に許容される媒体中に、少なくとも
- 少なくとも1種のシリコーンポリアミド及びシリコーン樹脂を含有する脂肪相と、
- 少なくとも1種のパーライトを含有する少なくとも1種の粉体相
を含む粉末の形態にあるメイクアップ及び/又はケア用の固体化粧用組成物を開示している。

0005

WO2013/041274は、少なくとも
-組成物の総質量に対して20質量%以上の含量で少なくとも1種の粒子の形態にあるパーライトを含む、組成物の総質量に対して35質量%以上の量の粉体相と、
-液体脂肪相
を含み、
そこでパーライト粒子及び液体脂肪相が、組成物中に、パーライト粒子の、液体脂肪相に対する質量比が2〜25を範囲とするようなそれぞれの総含量で存在する、好ましくはコンパクト化した、粉末の形態にある固体化粧用組成物を開示している。

0006

WO2012/035512及びWO2013/041274は、粉末の形態にある固体化粧用組成物を開示しており、それらは、パーライトを、特に粉末の形態にある固体化粧用組成物中へ組み入れることを開示している。

0007

WO2009/007248は、パーライトのプレート様基材、及び誘電性材料、特に、屈折率の高い金属酸化物、及び/又は金属層、詳細には薄い半透明の金属層を含んだ顔料、それらの生成方法、並びに塗料インクジェット印刷における、テキスタイルを染めるための、コーティング印刷用インクプラスチック化粧品セラミック及びガラスうわぐすり色素化するための、それらの使用を開示している。

0008

WO2009/007248は、金属酸化物の層(例えばTiO2)がパーライトベース上で被覆されている顔料を開示している。

0009

しかしながら、WO2012/035512及びWO2013/041274は、パーライトを無機UVフィルター粉末と同時に使用することについては触れていない。更に、WO2009/007248は、パウダー状化粧用組成物のための特異な配合物を開示していない。

0010

WO2012/035512
WO2013/041274
WO2009/007248
米国特許第5002698号
WO98/09611
WO99/04757
JP-A-2000-191426
EP56219
EP348372
EP486080
EP320473
EP112807
米国特許第3615972号
FR-A-2619385
EP-A-303530
EP-A-295886
JP-A-61-194009
EP-A-242219
EP-A-765656
米国特許第5538793号
米国特許第6225467号
WO2004/085412
WO06/035000
WO06/034982
WO06/034991
WO06/035007
WO2006/034992
WO2006/034985
米国特許第5240975号
EP-669323
米国特許第2463264号
米国特許第5237071号
米国特許第5166355号
GB-2303549
DE-19726184
EP-893119
WO93/04665
DE-19855649

先行技術

0011

Cosmetics & Toiletries、1990年2月、第105巻、53〜64頁
「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook」、The Cosmetic, Toiletries and Fragrance Association発行、1997年版、371〜386頁及び524〜528頁
「Symmetrical Triazine Derivatives」、IP.COM Journal、IP.COM INC、アメリカニューヨークウェストヘンリエッタ(2004年9月20日)
E. Baer、H.O.L.Fischer--J. Biol.Chem.、140-397-1941

発明が解決しようとする課題

0012

本発明の目的は、長く持続する化粧効果、並びに良好なUVフィルタリング効果を付与することができるパウダー状化粧用組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0013

本発明の上記の目的は、粉体相を含むパウダー状化粧用組成物であって、粉体相が、
(i)組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%の量のパーライトと、
(ii)平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである少なくとも1種の無機UVフィルター粉末と
を含むパウダー状化粧用組成物によって達成することができる。

0014

本発明はまた、本発明のパウダー状化粧用組成物を、皮膚、特に顔へ適用する工程を含む化粧方法にも関する。

0015

本発明はまた、パウダー状化粧用組成物の製造方法であって、(i)パーライトと、平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである無機UVフィルター粉末とを混合して粉体混合物を生成する工程を含み、パーライトの量が、組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%である製造方法に関する。

0016

鋭意検討した後、発明者らは、パーライトと無機UVフィルター粉末とを組み合わせると、長持ちする化粧効果、並びに良好なUVフィルタリング効果を付与できる化粧用組成物を提供することができることを発見した。

0017

[組成物]
したがって、本発明は、粉体相を含むパウダー状化粧用組成物であって、粉体相が、
(i)組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%の量のパーライトと、
(ii)平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである少なくとも1種の無機UVフィルター粉末と
を含むパウダー状化粧用組成物に関する。

0018

本発明のパウダー状化粧用組成物は、持続的な化粧効果を付与することができる。したがって、パウダー状化粧用組成物は、長い間、皮膚に魅力的外見を付与することができる。加えて、本発明のパウダー状化粧用組成物は、良好なUV防御効果を付与することができる。したがって、パウダー状化粧用組成物は、UVのストレスから皮膚を防御することにおいて良好なパフォーマンスを呈する。

0019

更に、本発明のパウダー状化粧用組成物は、十分なUV防御効果を達成するために、無機UVフィルター粉末を大量に必要としない。したがって、パウダー状化粧用組成物は、コスト削減に貢献することができ、なぜならば、該組成物は、費用がかかり、複雑であって組成物中に無機UVフィルター粉末が大量に包含される場合に通常適用される特別な工業的方法、例えば特別な混合方法又は製粉方法を一切用いずに製造することができるからである。

0020

本明細書で以下、本発明のパウダー状化粧用組成物をより詳細に説明する。

0021

(I)粉体相
本発明のパウダー状化粧用組成物は、粉体相を含む。粉体相は、パーライト、及び少なくとも1種の無機UVフィルター粉末を含む。粉体相は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で固体状態にある。

0022

本発明のパウダー状組成物は、有利には、粉体相の含量が、パウダー状化粧用組成物の総質量に対して、40質量%以上、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%から98質量%、更により好ましくは70質量%から95質量%である。

0023

パーライト
パーライトは、本発明のパウダー状化粧用組成物に、長く持続する化粧効果を付与するために使用される。更に、無機UVフィルター粉末と一緒に、パーライトは、組成物中で無機UVフィルター粉末によって付与されるUV防御効果を強化するという相乗効果をもたらすことができる。

0024

パーライトは、組成物中で、微細粒子の形態で好ましくは存在する。より好ましくは、パーライトは、組成物中で、一次粒子の形態で存在する。一次粒子の形態にあるパーライトはまた、自由粒子の形態でも存在する。用語「自由粒子の形態」は、本明細書では、粒子が他の粒子と化学的に又は物理的に結合していないことを意味する。

0025

パーライトの平均一次粒径は、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜40μm、より好ましくは3μm〜30μmを範囲とする。平均一次粒径は、本明細書では、集団の半分に対する統計的粒径分布で与えられる数平均粒子径を意味し、D50と称される。例えば、こうしたパーライトの数平均粒子径は、回折粒径分布アナライザ、例えばMalvern Corp.社によるMastersizer 2000で測定することができる。

0026

パーライトは、溶岩急速冷却から生じる、薄灰色又は輝黒色の、火山起源天然ガラスから一般に得られ、それは、真珠に似た小粒子の形態にある。800℃超で加熱されたとき、パーライトは、それが含有している水を失うという特異な性質、及び多孔質膨張している形態(初期体積の4〜20倍に相当する)を採るという特異な性質を有し、このことが、大量の液体、特に油及び水を吸収できるようにする。この形態では、パーライトは白色であり、多孔構造を有する。

0027

鉱物起源のものであるパーライトは、地面から直接取り出され、次いで細かく粉砕されて非常に微細な白色の粉末であるパーライト粉末又はパーライト粒子が得られる。

0028

パーライト粒子は、このように非晶質の鉱物材料の粒子であり、これは、有利には、少なくとも1種の火山性岩石起源であり膨張される。

0029

これらの粒子は、ケイ素アルミニウム及びマグネシウムから選択される少なくとも2種の元素を含む。

0030

より詳細には、これらの鉱物材料は、岩石組成物の総質量に対して、水を1質量%〜10質量%、好ましくは1質量%〜5質量%含んで、結晶性岩石を、10質量%未満含む、火山性又は「噴出岩性」岩石を熱膨張させ、好ましくは続いて粉砕することによって得られる。膨張方法の温度は、700〜1500℃、好ましくは800〜1100℃を範囲とすることができる。米国特許第5002698号に記載されている膨張方法を特に使用してよい。

0031

火山性又は「噴出岩性」岩石は、液体マグマが空気又は水と接触して急速冷却する(ヒアリン岩を生じるクエンチ現象)ことにより一般に生成される。本発明により使用できる火山性岩石は、Streckeisen分類(1974年)に従って定義されているものから選択される。これらの火山性岩石の中で特に挙げることができるのは、粗面岩、ラタイト安山岩玄武岩流紋岩及び石英安山岩である。流紋岩及び石英安山岩が特に使用に好適であり、更により特に、流紋岩が使用に好適である。

0032

本発明により使用できるパーライト粒子は、好ましくは火山起源のアルミノシリケートである。それらは、有利には、以下の組成を有することができる:
70.0〜75.0質量%のシリカSiO2
12.0〜15.0質量%の酸化アルミニウム酸化物Al2O3
3.0〜5.0質量%の酸化ナトリウムNa2O
3.0〜5.0質量%の酸化カリウムK2O
0.5〜2質量%の酸化鉄Fe2O3
0.2〜0.7質量%の酸化マグネシウムMgO
0.5〜1.5質量%の酸化カルシウムCaO
0.05〜0.15質量%の酸化チタンTiO2。

0033

本発明の実施において、パーライトは、パーライト粒子を形成するために第1の製粉工程を受け、且つ乾燥され、次いで較正される。得られた生成物は、パーライト鉱石として知られ、灰色であり、サイズは約100μmである。次いで、パーライト鉱石は、膨張され(1000℃/2秒)、程度の差はあるが白色の粒子を生じる。温度が850〜900℃に達したとき、材料の構造体中に捕えられていた水は蒸発し、材料の元の体積に対する膨張をもたらす。本発明の膨張パーライト粒子は、米国特許第5002698号に記載の膨張方法を介して得ることができる。

0034

好ましくは、使用されるパーライト粒子は、次いで、使用されるパーライト粒子のサイズを更に減じるために、第2の製粉工程で製粉され、この事例では、それらは、微細粒子を形成するための膨張製粉パーライト(EMP)と称される。

0035

好ましくは、パーライトは、小平板の形であり、その結果それらは、球体の形のものである球状フィラーに対して、層状フィラーと通常称される。

0036

パーライトは、有利には、膨張係数が2〜70である。

0037

好ましくは、パーライトは、突き固めていない密度が、25℃で、10〜400kg/m3(DIN53468規格)、より好ましくは10〜300kg/m3を範囲とする。

0038

本発明の特定の一実施形態によれば、パーライトは、シリカを、材料の組成物の総質量に対して65質量%以上の含量で有する。本発明の特定の一実施形態によれば、パーライトは、自然pHが、水中ディスパーション10質量%中、25℃で測定したときに、6〜8を範囲とする。

0039

好ましくは、本発明中で使用される膨張パーライトは、湿潤点で測定したときに、200%〜1500%、好ましくは250%〜800%を範囲とする吸水能を持つ。

0040

湿潤点は、均質ペーストを得るために粒子1gに加えられる必要がある水の量に相当する。この方法は、溶媒へ適用される油取込み量から直接導き出される。測定値は、湿潤点及び流動点によって同様に取られ、それらは、それぞれ以下の定義を有する。

0041

湿潤点:溶媒を粉末へ加える間に均質なペーストが生成される点に相当する、生成物100g当たりのグラムで表される質量。

0042

流動点:その点以上では、溶媒の量が、粉末が溶媒を保持できる容量を超える、生成物100g当たりのグラムで表される質量。これは、ガラス板を超えて流れる、程度の差はあれ均質な混合物が生成されていることを反映している。

0043

湿潤点及び流動点は、以下のプロトコルに従って測定される:

0044

吸水能を測定するためのプロトコル
1)使用する道具
ガラス板(25×25mm)
へら(木製の柄及び金属部分、15×2.7mm)
の毛のブラ

0045

2)手順
ガラス板を、の上に置き、パーライト1gを検量する。溶媒及び液体試料採取ピペットを含有しているビーカーを、秤の上に乗せる。溶媒を、へらで定期的に混合しながら、粉末へ徐々に(各3〜4滴)加える。

0046

湿潤点を得るために必要とされる溶媒の質量を書き留める。更なる溶媒を加え、流動点に達することを可能にする質量を書き留める。3回にわたる試験の平均を求める。

0047

本発明により使用されるパーライトは、特にWorld Minerals社から商品名Perlite P1430、Perlite P2550、Perlite P2040又はOpTiMat(商標)1430 OR若しくは2550 ORで市販されている。

0048

パーライトは、本発明の組成物中に、組成物の総質量に対して、5質量%〜70質量%、好ましくは組成物の総質量に対して7質量%〜68質量%、より好ましくは組成物の総質量に対して10質量%〜65質量%を範囲とする含量で存在する。

0049

パーライト及び粉体相は、組成物中に、パーライトの、粉体相に対する質量比が、0.02〜1、好ましくは0.05〜1、更により好ましくは0.1〜1を範囲とするそれぞれの総含量で存在することができる。

0050

無機UVフィルター粉末
無機UVフィルター粉末は、本発明のパウダー状化粧用組成物にUV防御効果を付与するために使用することができる。

0051

無機UVフィルター粉末は、組成物中に、微細粒子の形態で好ましくは存在する。より好ましくは、無機UVフィルター粉末は、組成物中に、一次粒子の形態で存在する。一次粒子の形態にある無機UVフィルター粉末はまた、自由粒子の形態でも存在する。用語「自由粒子の形態」は、本明細書では、粒子が、他の粒子と化学的に且つ物理的に融合していない(例えば他の粒子を被覆していない)ことを意味する。

0052

用語「UV」は、本明細書では、UVB領域(波長260〜320nm)及びUVA領域(波長320〜400nm)を含む。したがって、UVフィルターは、UVの波長、詳細にはUVA及びUVB領域の波長におけるフィルタリング効果を有する任意の材料を意味する。

0053

本発明のために使用される無機UVフィルター粉末は、UV-A及び/又はUV-B領域で、好ましくはUV-B領域で、又はUV-A及びUV-B領域で活性であるものであってよい。本発明のパウダー状化粧用組成物は、無機UVフィルター粉末以外に、更なる追加のUVフィルターを含むことができる。無機UVフィルター粉末の活性UVフィルタリング領域と、追加のUVフィルターの活性UVフィルタリング領域とが、包括的なUV防御性を付与するように互いに相補的であることが好ましい。例えば、無機UVフィルター粉末が少なくともUV-B領域で活性であり、追加のUVフィルターが少なくともUV-A領域で活性であることが好ましい。無機UVフィルター粉末は、親水性及び/又は親油性とすることができる。

0054

無機UVフィルター粉末は、平均一次粒径が200nm未満、好ましくは180nm未満、より好ましくは5nm〜180nm、更により好ましくは5nm〜150nm、より一層好ましくは10nm〜100nmである微細粒子の形態とすることができる。平均一次粒径は、本明細書では、集団の半分に対する統計的粒径分布で与えられる数平均粒子径を意味し、D50と称される。例えば、無機UVフィルター粉末のこうした数平均粒子径は、SEM(走査電子顕微鏡)及び/又はTEM(透過電子顕微鏡)によって測定することができる。SEM及び/又はTEMでのこうした測定値では、一般に、測定される粒子のそれぞれの円相当径が、各粒子の直径として用いられ、且つ少なくとも80個の粒子が、数平均粒子径を求めるために測定される。円相当径は、画像解析ソフトウェア、例えば三谷商事株式会社からの「WinRoof」等の画像解析を用いて求めることができる。

0055

無機UVフィルター粉末は、金属酸化物から選択することができ、例えば酸化チタン(ルチル及び又はアナターゼの形態にある、非晶質又は結晶性)、酸化亜鉛酸化ジルコニウム又は酸化セリウムであり、これらは全てUV光防御剤として周知である。好ましくは、無機UVフィルター粉末は、二酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群から選択される。

0056

無機UVフィルター粉末は、被覆されていてもいなくてもよい。無機UVフィルター粉末は、少なくとも1つのコーティングを有していてよい。コーティングは、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウムシリコーンシラン脂肪酸又はその塩(例えばナトリウム塩カリウム塩亜鉛塩鉄塩又はアルミニウム塩)、脂肪アルコールレシチンアミノ酸多糖類タンパク質アルカノールアミンミツロウ等のロウ、(メタ)アクリルポリマー有機UVフィルター、及び(ペル)フルオロ化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含むことができる。

0057

コーティングに、少なくとも1種の有機UVフィルター粉末を含ませることが好ましい。コーティング中の有機UVフィルターとして、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)等のジベンゾイルメタン誘導体、及びBASF社により「TINOSORB M」で市販されている2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチル-ブチル)フェノール](メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)が好ましいことがある。

0058

知られているように、コーティング中のシリコーンは、好適な官能基シランの重合及び/又は重縮合によって得られ、ケイ素原子酸素原子を介して互いに結合(シロキサン結合)され、任意選択置換された炭化水素基炭素原子を介して前記ケイ素原子に直接結合されている、主な繰り返し単位から本質的に構成される、不定分子量の、直鎖状又は環状及び分枝状又は架橋された構造を含む、有機ケイ素ポリマー又はオリゴマーであってよい。

0059

用語「シリコーン」はまた、その調製に必要なシラン、特にアルキルシランも包含する。

0060

コーティングに使用されるシリコーンは、好ましくは、アルキルシラン、ポリジアルキルシロキサン及びポリアルキルヒドロシロキサンからなる群から選択することができる。より好ましくは、シリコーンは、オクチトリメチルシランポリジメチルシロキサン及びポリメチルヒドロシロキサンからなる群から選択される。

0061

当然ながら、金属酸化物で作製された無機UVフィルター粉末は、シリコーンで処理される前に、他の表面処理剤、具体的には、酸化セリウム、アルミナ、シリカ、アルミニウム化合物ケイ素化合物、又はそれらの混合物で処理されていてよい。

0062

被覆無機UVフィルター粉末は、無機UVフィルター粉末を、上記の化合物の任意のものに伴って化学的、電子的、機械化学的及び/又は機械的な性質を有する1種又は複数の表面処理剤へ、且つポリエチレン金属アルコキシド(チタン又はアルミニウムアルコキシド)、金属酸化物、ヘキサメタリン酸ナトリウムに、且つ例えばCosmetics & Toiletries、1990年2月、第105巻、53〜64頁に示されているものへ、供することによって調製することができる。

0063

被覆無機UVフィルター粉末は、以下の被覆された酸化チタンとすることができる:
シリカで被覆された、例えば池田物産株式会社からの製品「Sunveil」;
シリカ及び酸化鉄で被覆された、例えば池田物産株式会社からの製品「Sunveil F」;
シリカ及びアルミナで被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium DioxideMT500 SA」、Tioxide社からの製品「Tioveil」、及びRhodia社からの製品「Mirasun TiW 60」;
アルミナで被覆された、例えば石原産業株式会社からの製品「Tipaque TTO-55 (B)」、「Tipaque TTO-55 (A)」及び「MP-141」(一次粒径は95〜125nm)及びKemira社からの製品「UVT14/4」;
アルミナ及びステアリン酸アルミニウムで被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 T、MT 100 TX、MT 100 Z又はMT-01」、Uniqema社からの製品「Solaveil CT-10 W」及び「Solaveil CT 100」、並びにMerck社からの製品「Eusolex T-AVO」;
アルミナ及びラウリン酸アルミニウムで被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 S」;
酸化鉄及びステアリン酸鉄で被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium Dioxide MT 100 F」;
酸化亜鉛及びステアリン酸亜鉛で被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「BR351」;
シリカ及びアルミナで被覆されてシリコーンで処理された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium Dioxide MT 600SAS」、「Microtitanium Dioxide MT 500 SAS」及び「Microtitanium Dioxide MT 100 SAS」;
シリカ、アルミナ及びステアリン酸アルミニウムで被覆されてシリコーンで処理された、例えばチタン工業株式会社からの製品「STT-30-DS」;
シリカで被覆されてシリコーンで処理された、例えばKemira社からの製品「UV-Titan X 195」;
アルミナで被覆されてシリコーンで処理された、例えば石原産業株式会社からの製品「Tipaque TTO-55 (S)」又はKemira社からの「UV Titan M 262」;
トリエタノールアミンで被覆された、例えばチタン工業株式会社からの製品「STT-65-S」;
ステアリン酸で被覆された、例えば石原産業株式会社からの製品「Tipaque TTO-55 (C)」;
水酸化アルミニウム及びステアリン酸で被覆された、例えばチタン工業株式会社からの製品「ST-455」及び「ST-485SA15」;
水酸化アルミニウム及びシリカで被覆された、例えばチタン工業株式会社からの製品「ST-495M」;又は
ヘキサメタリン酸ナトリウムで被覆された、例えばテイカ株式会社からの製品「Microtitanium Dioxide MT 150 W」。

0064

シリコーンで処理された他の酸化チタンは、オクチルトリメチルシランで処理されてその個々の粒子の平均サイズが25〜40nmであるTiO2、例えば、Degussa Silices社により商標「T 805」で市販されているもの、ポリジメチルシロキサンで処理されてその個々の粒子の平均サイズが21nmであるTiO2、例えば、Cardre社により商標「70250 Cardre UF TiO2Si3」で市販されているもの、ポリジメチルヒドロシロキサンで処理されてその個々の粒子の平均サイズが25nmであるアナターゼ/ルチルTiO2、例えば、Color Techniques社により商標「Microtitanium Dioxide USP Grade Hydrophobic」で市販されているものであることが好ましい。

0065

好ましくは、以下の被覆されたTiO2を、被覆無機UVフィルター粉末として使用することができる:
アルミナ(及び)TiO2、例えば、一次粒径が95〜125nmの、石原産業株式会社からの製品「MPT-141」;
ステアリン酸(及び)水酸化アルミニウム(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、テイカ株式会社からの製品「MT-100 TV」;
ジメチコン(及び)ステアリン酸(及び)水酸化アルミニウム(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、三好化成株式会社からの製品「SA-TTO-S4」;
シリカ(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、テイカ株式会社からの製品「MT-100 WP」;
ジメチコン(及び)シリカ(及び)水酸化アルミニウム(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が10nmの、テイカ株式会社からの製品「MT-Y02」及び「MT-Y-110 M3S」;
ジメチコン(及び)水酸化アルミニウム(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、三好化成株式会社からの製品「SA-TTO-S3」;
ジメチコン(及び)アルミナ(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、Sachtleben社からの製品「UV TITAN M170」;並びに
シリカ(及び)水酸化アルミニウム(及び)アルギン酸(及び)TiO2、例えば、平均一次粒径が15nmの、テイカ株式会社からの製品「MT-100 AQ」。

0066

UVフィルタリング能力の点から、少なくとも1種の有機UVフィルターで被覆されているTiO2がより好ましい。例えば、アボベンゾン(及び)ステアリン酸(及び)水酸化アルミニウム(及び)TiO2、例えば平均一次粒径が15nmの、テイカ株式会社からの製品「HXMT-100ZA」を使用することができる。

0067

非被覆の酸化チタンは、例えば、テイカ株式会社により商標「Microtitanium DioxideMT500B」又は「Microtitanium Dioxide MT600B」で、Degussa社により商標「P 25」で、Wacker社により商標「Oxyde de titane transparent PW」で、三好化成株式会社により商標「UFTR」で、トーメンエレクトロニクス株式会社により商標「ITS」で、且つTioxide社により商標「Tioveil AQ」で市販されている。

0068

非被覆の酸化亜鉛は、例えば以下である:
Sunsmart社により商標「Z-cote」で市販されているもの、
Elementis社により商標「Nanox」で市販されているもの、及び
Nanophase Technologies社により商標「Nanogard WCD 2025」で市販されているもの。

0069

被覆された酸化亜鉛は、例えば以下である:
株式会社により商標「Oxide Zinc CS-5」で市販されているもの(ポリメチルヒドロシロキサンで被覆されたZnO)、
Nanophase Technologies社により商標「Nanogard Zinc OxideFN」で市販されているもの(C12〜C15安息香酸アルキルである、Finsolv TN中40%ディスパーションとして)、
大東化成株式会社により商標「Daitopersion Zn-30」及び「Daitopersion Zn-50」で市販されているもの(シリカ及びポリメチルヒドロシロキサンで被覆された亜鉛ナノオキシドを30%又は50%含む、オキシエチレン化ポリジメチルシロキサン/シクロポリメチルシロキサン中ディスパーション)、
イキン工業株式会社により商標「NFDUltrafine ZnO」で市販されているもの(ペルフルオロアルキルリン酸エステル及びペルフルオロアルキルエチルベースとしたコポリマーで被覆された、シクロペンタシロキサン中ディスパーションとしてのZnO)、
信越化学工業株式会社により商標「SPD-Z1」で市販されているもの(シクロジメチルシロキサンに分散されたシリコーングラフトアクリルポリマーで被覆されたZnO)、
ISP社により商標「Escalol Z100」で市販されているもの(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル/PVP-ヘキサデセンコポリマー/メチコンの混合物に分散させたアルミナ処理ZnO)、及び
冨士色素株式会社により商標「Fuji ZnO-SMS-10」で市販されているもの(シリカ及びポリメチルシルセスキオキサンで被覆されたZnO)、Elementis社により商標「Nanox Gel TN」で市販されているもの(ヒドロキシステアリン酸重縮合物を含有するC12〜C15安息香酸アルキルに55%で分散させたZnO)。

0070

非被覆の酸化セリウムは、例えば、Rhone-Poulenc社により商標「Colloidal Cerium Oxide」で市販されている。

0071

金属酸化物の混合物も挙げることができ、具体的には、池田物産株式会社により商標「Sunveil A」で市販されている、シリカで被覆された二酸化チタンとシリカで被覆された二酸化セリウムとの等質量混合物を含む、二酸化チタンと二酸化セリウムとの混合物、及び更に、二酸化チタンと、アルミナで、シリカで及びシリコーンで被覆された二酸化亜鉛との混合物、例えばKemira社から市販されている製品「M 261」、又は二酸化チタンと、アルミナで、シリカで及びグリセロールで被覆された二酸化亜鉛との混合物、例えばKemira社から市販されている製品「M 211」がある。

0072

UVフィルター粉末は、本発明の組成物中に、組成物の総質量に対して、3質量%〜40質量%、好ましくは5質量%〜30質量%、より好ましくは10質量%〜25質量%を範囲とする割合で一般に存在することができる。

0073

無機UVフィルター粉末によるUV防御効果は、そのUV線透過度を測定することにより推定することができる。一般に、こうしたUV線透過度は、UV/Vis分光計を用いて測定することができる。

0074

追加のフィラー
本発明の粉体相は、好ましくは、少なくとも1種の追加のフィラーを含むことができる。

0075

用語「フィラー」は、パウダー状化粧用組成物の媒体中に不溶性であって分散された形態にある、任意の形態の無色又は白色の固体粒子の意味であると理解されるべきである。本質的に無機又は有機であって、それらは、パウダー状化粧用組成物に、柔性、マット感及びメイクアップの均一性を付与することを可能にする。本発明の組成物中で使用されるフィラーは、非球状フィラー、詳細には薄板状フィラー、又は球状フィラー(球体フィラー)であってよい。フィラーはまた、繊維を含んでよい。本発明のフィラーは、表面被覆されていてもいなくてもよい。

0076

非球状フィラー
「非球状」フィラーは、結晶学的形態(例えば薄板状、立方、六角形及び斜方晶)にかかわりなく、球状以外の任意の形態のものであってよく、例えば小平板形、長円形であってよい。非球状フィラーは、好ましくは無機の非球状フィラーから選択される。本発明のパウダー状化粧用組成物中で使用できる無機の非球状フィラーの中で挙げることができるのは、タルクマイカ、シリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリメチルシロキシシリケートカオリンベントン、炭酸カルシウム炭酸水素マグネシウムヒドロキシアパタイト窒化ホウ素フッ素金マイカ、セリサイト焼成されたタルク、焼成されたマイカ、焼成されたセリサイト、合成マイカラウロイルリジン金属セッケンオキシ塩化ビスマス硫酸バリウム炭酸マグネシウム、及びそれらの混合物である。

0077

本発明によれば、非球状フィラーは、少なくとも1種のシリコーン油を含む表面処理剤で表面処理されていてもよい。

0078

シリコーン油は、ポリジメチルシロキサン等のポリジアルキルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等のポリアルキルアリールシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等のポリジアリールシロキサン、メチルヒドロゲンポリシロキサン等のポリアルキルヒドロゲンシロキサン、及び修飾ポリシロキサンから選択することができる。

0079

修飾ポリシロキサンは、以下の式から選択されうる:
- 式(III)の化合物から選択される、ポリエーテルを保持する(a1)修飾ポリシロキサン、

0080

0081

(式中、
- R3は、-(CH2)h-を含み;
- R4は、-(CH2)i-CH3を含み;
- R5は、-OH、-COOH、-CH=CH2、-C(CH3)=CH2、及び(CH2)j-CH3から選択され;
- R6は、-(CH2)k-CH3を含み、
- g及びhは、それぞれ独立に1〜15を範囲とし;
- j及びkは、それぞれ独立に0〜15を範囲とし;
- eは、1〜50を範囲とし;
- fは、1〜300を範囲とする)
- 式(IV)の化合物から選択される、ポリエステルを保持する(a2)修飾ポリシロキサン、

0082

0083

(式中、
- R7、R8及びR9は、それぞれ独立に-(CH2)q-から選択され;
- R10は、-OH、-COOH、-CH=CH2、-C(CH3)=CH2、及び(CH2)r-CH3から選択され;
- R11は、-(CH2)s-CH3を含み;
- n及びqは、それぞれ独立に1〜15を範囲とし;
- r及びsは、それぞれ独立に0〜15を範囲とし;
- eは、1〜50を範囲とし;
- fは、1〜300を範囲とする)
- 式(V)の化合物から選択される、エポキシ基を保持する(a3)修飾ポリシロキサン、

0084

0085

(式中、
- R12は、-(CH2)v-を含み;
- vは、1〜15を範囲とし;
- tは、1〜50を範囲とし;
- uは、1〜300を範囲とする)、
及び
- それらの混合物。

0086

代わりに、修飾ポリシロキサンは、式(VI)の化合物から選択されうる:

0087

0088

[式中、
- R13及びR14は、それぞれ独立に、-OH、R16OH、及びR17COOHから選択され;
- R15は、-CH3及び-C6H5から選択され;
- R16及びR17は、-(CH2)y-を含み;
- yは、1〜15を範囲とし;
- wは、1〜200を範囲とし;
- xは、0〜100を範囲とする]。

0089

シリコーン油が、ポリジメチルシロキサン等のポリジアルキルシロキサン、又はポリジアルキルシロキサンの混合物であることが好ましい。

0090

非球状フィラー用の表面処理剤は、少なくとも1種のジメチルポリシロキサンを含むことができる。

0091

本発明の一実施形態によれば、非球状フィラーの表面処理剤は、
PEG-シリコーン処理剤、例えばLCW社により販売されているAQ表面処理剤、
メチコン処理剤、例えばLCW社により販売されているSI表面処理剤;及び
ジメチコン処理剤、例えば、LCW社により販売されているCovasil 3.05表面処理剤、又は三好化成株式会社により販売されているSA表面処理剤、具体的には三好化成株式会社により販売されている製品SA-TA-13R(INCI名、タルク及びジメチコン)
から選択することができる。

0092

好ましい実施形態では、ジメチコンで処理されたタルクを、非球状フィラーとして使用することができる。

0093

本発明によれば、非球状フィラーは、少なくとも1種のアミノ酸及び/又はその誘導体を含む表面処理剤で表面処理されてよい。

0094

アミノ酸は、好ましくは、プロリンヒドロキシプロリンアラニングリシンサルコシンアスパラギン酸、及びグルタミン酸からなる群から選択することができる。

0095

アミノ酸は、L-異性体、又はL-異性体とD-異性体との混合物であってよい。

0096

非球状フィラーが、
(a)プロリン、ヒドロキシプロリン、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種;及び/又は
(b)アラニン、グリシン、サルコシン、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種;及び/又は
(c)アスパラギン酸、グルタミン酸、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種
で被覆されることが好ましい。

0097

アミノ酸の誘導体は、アミノ酸の塩、並びにN-アシル化アミノ酸及びその塩から選択することができる。

0098

成分(a)から(c)のうちの2種が一緒に使用されることが好ましく、成分(a)から(c)の全てが一緒に使用されることがより好ましい。成分(a)から(c)のうちの2種以上が使用される場合、誘導体及び/又は塩のタイプは、同一であっても異なっていてもよい。

0099

N-アシル化アミノ酸のN-アシル基は、C8〜C22炭素原子、好ましくはC12〜C18炭素原子を有する直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和のアシル基であってよい。N-アシル基が、直鎖状の飽和のアシル基、例えばパルミトイル基であることが好ましい。

0100

アミノ酸又はN-アシル化アミノ酸の塩は限定されないが、Na、K、Ba、Zn、Ca、Mg、Fe、Zr、Co、Al、Ti等の金属元素との金属塩;アンモニウム塩等のオニウム塩;並びにモノエタノールアミンジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、及びトリイソプロパノールアミン等の有機アルカノールアミンとの塩の形態とすることができる。塩は、Na、K、Ca、Mg又はAlとの金属塩であることが好ましい。

0101

非球状フィラーが、少なくとも1種の脂肪酸、例えばC12〜C18脂肪酸、及び/又は脂肪酸の塩と、
(a)プロリン、ヒドロキシプロリン、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種;及び/又は
(b)アラニン、グリシン、サルコシン、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種;及び/又は
(c)アスパラギン酸、グルタミン酸、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種
との混合物(「リポアミノ酸組成物」と称される)で被覆されることがより好ましい。

0102

脂肪酸として、直鎖状、分枝状又は環状の脂肪酸、好ましくはC12〜C18脂肪酸が使用されうる。複数の脂肪酸が使用されてよい。脂肪酸の例として挙げることができるのは、ラウリン酸、ミリスチン酸イソミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸オレイン酸、ミリストオレイン酸、エライジン酸リノール酸及びリノレン酸である。脂肪酸の塩の例として挙げることができるのは、Na、K、Ba、Zn、Ca、Mg、Fe、Zr、Co、Al、Ti等の金属元素との金属塩である。ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸、並びにそれらの、Na、K、Ca、Al又はMgとの金属塩が好ましい。ラウリン酸、ミリスチン酸及びパルミチン酸がより好ましい。パルミチン酸が最も好ましい。

0103

リポアミノ酸組成物において、脂肪酸(又はその塩)のそれぞれ、及び成分(a)から(c)のいずれかは、リポアミノ酸組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上に相当することができる。

0104

リポアミノ酸組成物が、成分(a)から(c)の全て、及び少なくとも1種の脂肪酸、例えばC12〜C18脂肪酸、及び/又は脂肪酸の塩を含んでいることが最も好ましい。

0105

例えば、パルミチン酸、パルミトイルプロリン、サルコシン酸パルミトイル、及びグルタミン酸パルミトイルの混合物が、リポアミノ酸組成物として使用されうる。パルミチン酸、パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、及びパルミトイルグルタミン酸マグネシウムの混合物がより好ましい。

0106

成分(a)から(c)の全てを含むリポアミノ酸組成物において、脂肪酸(又はその塩)のそれぞれ、及び成分(a)から(c)のいずれかは、リポアミノ酸組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上に相当することができる。リポアミノ酸組成物が、リポアミノ酸組成物の総質量に対して、成分(a)を5〜50質量%、成分(b)を5〜50質量%、成分(c)を5〜25質量%、且つ脂肪酸(又はその塩)を5〜50質量%含むことが可能である。

0107

リポアミノ酸組成物は、既知の方法により調製することができる。例えば、リポアミノ酸組成物を、WO98/09611、WO99/04757、JP-A-2000-191426等に記載されている方法に従って調製することが可能である。上記のリポアミノ酸組成物はまた、フランスのSeppic社により名称Sepifeel Oneで市販されている。

0108

表面処理された非球状フィラーは、フィラーを、成分(a)から(c)のいずれか、成分(a)から(c)のうちの2種以上の混合物、又は上記のリポアミノ酸組成物で被覆することによって調製することができる。

0109

被覆は、既知の方法によって実施できる。例えば、非球状フィラーを、成分(a)から(c)のいずれか、成分(a)から(c)のうちの2種以上の混合物、又は上記のリポアミノ酸組成物の溶液中へ加えることができ;フィラーを溶液中へ分散させ;ディスパーションを濾過し、洗浄し、乾燥させる。溶液の溶媒は、成分(a)から(c)等の性質に応じて、水、メタノール及びエタノール等の水性溶媒、並びに酢酸エチル等の非水性溶媒から選択することができる。

0110

被覆物の量は、フィラーのタイプに応じ、フィラーの総質量に対して、0.1質量%から30質量%、好ましくは1.0質量%から10質量%とすることができる。

0111

フィラーは、好ましくは、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、セリウム、ケイ素、ジルコニウム、チタン、亜鉛、鉄、コバルトマンガンニッケル及びスズ等の金属元素の、少なくとも1種の酸化物又は水酸化物で予め被覆されうる。水酸化アルミニウムがより好ましい。更に、フィラーは、好ましくは、シリコーン化合物、脂肪酸、金属セッケン、フッ素系化合物シランカップリング作用剤等で予め被覆されうる。

0112

一実施形態では、少なくとも1種の脂肪酸、例えばC12〜C18脂肪酸、及び/又は脂肪酸の塩、並びに成分(a)から(c)を含んだリポアミノ酸組成物で被覆された非球状フィラーが市販されている。

0113

例えば、パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸マグネシウム又はパルミチン酸で被覆されたマイカが、日本の三好化成株式会社により市販されている。

0114

別の実施形態では、以下のように表面処理された非球状フィラーが市販されている:
- PEG-シリコーン処理剤、例えばLCW社により販売されているAQ表面処理剤;
-ラウロイルリジン処理剤、例えばLCW社により販売されているLL表面処理剤;
- ラウロイルリジンジメチコン処理剤、例えばLCW社により販売されているLL/SI表面処理剤;
-ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム処理剤、例えば三好化成株式会社により販売されているNAI表面処理剤;
- ジメチコン/グルタミン酸ステアロイル二ナトリウム処理剤、例えば三好化成株式会社により販売されているSA/NAI表面処理剤;
-微結晶セルロース及びカルボキシメチルセルロース処理剤、例えば大東化成工業株式会社により販売されているAC表面処理剤;
-アクリレートコポリマー処理剤、例えば大東化成工業株式会社により販売されているAPD表面処理剤;
- ジラウラドグルタミドリジンナトリウム処理剤、例えば大東化成工業株式会社により販売されているASL処理剤;及び
- ジラウラミドグルタミドリジンナトリウム/トリイソステアリン酸イソプロピルチタン処理剤、例えば大東化成工業株式会社により販売されているASL処理剤。

0115

球状フィラー
使用できる球状フィラーの中で挙げることができるのは、無機球状フィラー及び有機球状フィラーである。「球状フィラー」により、フィラー又は粒子が、少なくとも1つの一般に球状化された部分を含み、好ましくは球体の少なくとも一部分であると定義され、おそらく内部が凹部又は窪みであると定義されることが理解されなければならない。

0116

(無機球状フィラー)
使用できる無機球状フィラーの中で挙げることができるのは、例えば開放気孔の、シリカ微小球、例えばMaprecos社からの製品「Silica BeadsSP 700/HA(R)」及び「Silica Beads SB 700(R)」を含む中空シリカ微小球、ガラス又はセラミックの微小球、シリカ系フィラー、例えばAerosil 200又はAerosil 300;旭硝子株式会社により販売されているSunsphere H-33及びSunsphere H-51;Asahi Chemical社により販売されているChemicelen;並びにシリカと二酸化チタンとの複合体、例えば日本板硝子株式会社により販売されているTSGシリーズである。

0117

(有機球状フィラー)
使用できる有機球状フィラーの中で挙げることができるのは、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリレート粉末、例えば、ポリメチルメタクリレート粉末;ポリアクリロニトリル粉末;オルガノポリシロキサン粉末、ポリアミド粉末[Atochem社からのNylon(登録商標) Orgasol]、ポリ-β-アラニン粉末及びポリエチレン粉末ポリテトラフルオロエチレン粉末[Teflon(登録商標)]、ラウロイルリジン、デンプンテトラフルオロエチレンポリマー粉末、例えば(アルキル)アクリレートを含む中空ポリマー微小球、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie社)、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含有する有機カルボン酸由来する金属石けん、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムステアリン酸リチウムラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、Polypore(登録商標)L200(Chemdal Corporation社)、シリコーン樹脂マイクロビーズ[例えば東芝株式会社からのTospearl(登録商標)]、ポリウレタン粉末、詳細には、コポリマー(これはトリメチロールヘキシルラクトンを含む)を含む架橋結合ポリウレタンの粉末、例えば東色ピグメント株式会社により名称Plastic Powder D-400(登録商標)又はPlastic Powder D-800(登録商標)で販売されているヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンポリマーカルナウバマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micro Care 350(登録商標)で販売されている製品、合成マイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称MicroEase 114S(登録商標)で販売されている製品、カルナウバワックスポリエチレンワックスとの混合物から形成されたマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micro Care 300(登録商標)及び310(登録商標)で販売されているもの、カルナウバワックスと合成ワックスとの混合物から形成されたマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micro Care 325(登録商標)で販売されている製品、並びにポリエチレンマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micropoly 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)及び250S(登録商標)で販売されているものである。

0118

メタクリル酸ポリメチル粉末は、中空又は中実の、白色の球状粒子の形態にあってよく、一般に数平均粒子マイクロメーターオーダーであり、例えば、3〜15ミクロンを範囲とし、更に例えば3〜10ミクロンを範囲とする。本明細書で使用する場合、表現「数平均粒子」は、集団の半分に対する統計的粒径分布で付与されるサイズを意味し、D50と称される。

0119

更に、ポリメチルメタクリレート粒子を、例えば粒子の球状空洞のサイズの関数として変動することができるそれらの密度によって特徴づけることも可能である。

0120

例えば、本明細書に開示されている実施形態において使用できるポリメチルメタクリレート粉末の密度は、例えば、0.3〜1.5、更に、例えば0.5〜1.5、より更に、例えば1〜1.5を範囲とすることができる。

0121

本明細書に開示されている組成物中での使用に好適なメタクリル酸ポリメチル粉末の非限定的例示として挙げることができるのは、例えば、本油脂製薬株式会社により名称「Micropearl M100」で、LCW社により名称「CovabeadLH85」で販売されているメタクリル酸ポリメチル粒子、及び日本純薬株式会社により名称「Jurymer MB1」で販売されているものである。

0122

ポリアクリロニトリル粉末は、アクリロニトリルホモポリマー粉末及びアクリロニトリルコポリマー粉末、並びに例えば、アクリロニトリルホモポリマー又はコポリマーの発泡中空粒子から選択することができる。例えば、粉末は、皮膚に非毒性であり非刺激性である、任意の発泡アクリロニトリルホモポリマー又はコポリマーで作製することができる。

0123

例えば、百分率(質量による)の和を100とすると、塩化ビニリデン由来の単位を0%〜60%、アクリロニトリル由来の単位を20%〜90%、且つアクリル又はスチレンモノマー由来の単位を0%〜50%含むコポリマーを使用することが可能である。アクリルモノマーは、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸のメチル又はエチルであってよい。スチレンモノマーは、例えばα-メチルスチレン又はスチレンであってよい。

0124

一実施形態では、本明細書に開示されている組成物中に使用される粉末は、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとの発泡コポリマー、又は塩化ビニリデンとアクリロニトリル及びメタクリレートとの発泡コポリマーの中空粒子から選択される。これらの粉末は、乾燥していてよく、又は水和されていてもよい。

0125

粉末は、例えば、特許及び特許出願番号EP56219、EP348372、EP486080、EP320473、EP112807、及び米国特許第3615972号に開示されている方法に従って得ることができる。

0126

粉末粒子内部空洞は、原則として、少なくとも1種の気体を含み、それは、空気、窒素、並びにイソブタン及びイソペンタン等の炭化水素から選択されうる。

0127

粉末粒子は、例えば、アクリロニトリルの及びメタクリレートの、塩化ビニリデンの発泡ターポリマー微小球から選択することができ、商標名Expancelで、Expancel社により参照名551 DE 50(粒径40μm)、551 DE 20(粒径30μmで1単位体積当たりの質量が65kg/m3)、551 DE 12(粒径12μm)、551 DE 80(粒径80μm)及び461 DE 50(粒径50μm)で販売されている。本明細組書で以下にEL 23と称される、粒径が8μmで1単位体積当たりの質量が70kg/m3である、又は本明細組書で以下にEL 43と称される、粒径が34μmで1単位体積当たりの質量が20kg/m3である、同じ発泡ターポリマーから形成された微小球を使用することも可能である。

0128

ポリウレタン粉末は、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールヘキシルラクトンとのコポリマーの粉末であってよい。こうしたポリウレタン粉末は、例えば、東色ピグメント株式会社により名称「Plastic Powder D-400」及び「Plastic Powder D-800」で販売されている。使用できる他のポリウレタン粉末としては、東色ピグメント株式会社により名称「Plastic Powder CS-400」で販売されている製品が挙げられる。

0129

本発明において有用なポリアミド粉末は、CTFA名称が「ナイロン12」又は「ナイロン6」で列挙されているものであってよい。粒子の混合物、及び例えばナイロン-6とナイロン-12との混合物を使用することができる。

0130

本発明において使用されるポリアミド粉末粒子として、Atochem社により名称「Orgasol」で販売されているものが挙げられる。これらの粒子を得る方法には、例えば、特許出願公開番号FR-A-2619385又は番号EP-A-303530に記載されている方法がある。これらのポリアミド粉末粒子は、これらの種々の物理化学的性質により、名称「ポリアミド12」又は「ポリアミド6」で更に知られている。

0131

本発明において有用なポリアミド粉末粒子としてはまた、東レ株式会社により名称SP500で販売されているものも挙げられる。

0132

オルガノポリシロキサンは、エラストマー性又は非エラストマー性であってよい。エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末又はオルガノポリシロキサンエラストマー粉末を使用することが好ましい。

0133

エラストマー性オルガノポリシロキサンは、例えば、
少なくとも1個の、ケイ素に連結した水素を含むジオルガノポリシロキサンと、少なくとも1つの、ケイ素に連結したエチレン性不飽和基を含むジオルガノポリシロキサンとの、好ましくは例えば白金触媒の存在下での架橋付加反応を介して;又は
少なくとも1つのヒドロキシル末端基を含むジオルガノポリシロキサンと、少なくとも1個の、ケイ素に連結した水素を含むジオルガノポリシロキサンとの間の、好ましくは例えば有機スズ化合物の存在下での脱水素架橋縮合反応を介して;又は
少なくとも1つのヒドロキシル末端基を含むジオルガノポリシロキサンと、加水分解性オルガノポリシランとの架橋縮合反応を介して;又は
オルガノポリシロキサンの、好ましくは例えばオルガノペルオキシド触媒の存在下での熱架橋を介して;又は
ガンマ線紫外線又は電子ビーム等の高エネルギー線による、オルガノポリシロキサンの架橋を介して、
架橋させて得ることができる。

0134

一実施形態において、エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末は、例えば特許出願公開番号EP-A-295886に記載されているように、少なくとも2個の、それぞれがケイ素に連結した水素を含むジオルガノポリシロキサン(B2)と、少なくとも2つの、ケイ素に連結したエチレン性不飽和基を含むジオルガノポリシロキサン(A2)との、好ましくは例えば白金触媒(C2)の存在下での架橋付加反応を介して、架橋させて得ることができる。

0135

例えば、オルガノポリシロキサンは、ジメチルビニルシロキシ末端基を含むジメチルポリシロキサンと、トリメチルシロキシ末端基を含むメチルヒドロゲンポリシロキサンとの、白金触媒の存在下での反応を介して得ることができる。

0136

化合物(A2)は、エラストマー性オルガノポリシロキサンの形成のための塩基試薬であり、架橋は、触媒(C2)の存在下での、化合物(A2)と化合物(B2)との付加反応を介して起きる。

0137

化合物(A2)は、例えば、少なくとも2つの低級アルケニル基(例えばC2〜C4)を含むジオルガノポリシロキサンであってよく、低級アルケニル基は、ビニル基アリル基及びプロペニル基から選択されうる。これらの低級アルケニル基は、オルガノポリシロキサン分子の任意の位置に置かれてよいが、一実施形態では、オルガノポリシロキサン分子の末端に位置される。オルガノポリシロキサン(A2)は、分枝鎖、直鎖状、環状又はネットワークの構造を有していてよく、一実施形態では、直鎖状の構造が使用されうる。化合物(A2)は、粘度が、液体状態からガム状態を範囲としてよい。例えば、化合物(A2)は、粘度が、25℃で少なくとも100センチストークであってよい。

0138

オルガノポリシロキサン(A2)は、メチルビニルシロキサン、メチルビニルシロキサン-ジメチルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端基を含むジメチルポリシロキサン、ジメチルビニルシロキシ末端基を含むジメチルシロキサン-メチルフェニルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端基を含むジメチルシロキサン-ジフェニルシロキサン-メチルビニルシロキサンコポリマー、トリメチルシロキシ末端基を含むジメチル-シロキサン-メチルビニルシロキサンコポリマー、トリメチルシロキシ末端基を含むジメチルシロキサン-メチルフェニルシロキサン-メチルビニルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端基を含むメチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)ポリシロキサン、及びジメチルビニルシロキシ末端基を含むジメチルシロキサン-メチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)シロキサンコポリマーから選択することができる。

0139

化合物(B2)は、例えば、各分子中に、少なくとも2個の、ケイ素に連結した水素を含むオルガノポリシロキサンであってよく、したがって、化合物(A2)のための架橋剤である。

0140

一実施形態では、化合物(A2)の1分子当たりのエチレン性基の数と、化合物(B2)の1分子当たりのケイ素に連結した水素原子の数との和は、少なくとも4である。

0141

化合物(B2)は、任意の分子構造のものであってよい。一実施形態では、化合物(B2)は、直鎖若しくは分枝鎖の構造、又は環状の構造のものである。

0142

化合物(B2)は、例えば化合物(A2)との混和性を良好とするために、25℃での粘度が、1〜50000センチストークを範囲としてよい。

0143

一実施形態では、化合物(B2)は、化合物(B2)中の、ケイ素に連結した水素原子の総量と、化合物(A2)中の、全てのエチレン性不飽和基の総量との分子比が、1:1〜20:1の範囲内にあるような量で加えることができる。

0144

化合物(B2)は、トリメチルシロキシ末端基を含むメチルヒドロゲンポリシロキサン、トリメチルシロキシ末端基を含むジメチルシロキサン-メチルヒドロゲンシロキサンコポリマー、及びジメチルシロキサン-メチルヒドロゲンシロキサン環状コポリマーから選択することができる。

0145

化合物(C2)は、架橋反応触媒であり、例えば、クロ白金酸、クロロ白金酸-オレフィン錯体、クロロ白金酸-アルケニルシロキサン錯体、クロロ白金酸-ジケトン錯体白金黒、及び担持体上の白金から選択することができる。

0146

触媒(C2)は、例えば、清浄白金金属として、化合物(A2)と(B2)との総量の1000質量部当たり、0.1〜1000質量部、更に、例えば1〜100質量部を範囲とする量で加えることができる。

0147

他の有機基は、前に記載したオルガノポリシロキサン(A2)及び(B2)中のケイ素、例えば、アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル又はオクチル;置換されたアルキル基、例えば2-フェニルエチル、2-フェニルプロピル又は3,3,3-トリ-フルオロプロピル;アリール基、例えばフェニルトリル又はキシリル;置換されたアリール基、例えばフェニルエチル;及び置換された一価炭化水素系基、例えばエポキシ基、カルボン酸エステル基又はメルカプト基に連結されうる。

0148

一部の実施形態では、エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末は、例えば、非乳化性エラストマーから選択されてよい。本明細書で使用される場合、用語「非乳化性」は、親水性鎖を含まないオルガノポリシロキサンエラストマー、例えばポリオキシアルキレン単位又はポリグリセロール化単位を意味する。

0149

球状エラストマー性オルガノポリシロキサンは、例えば、特許出願公開番号JP-A-61-194009、EP-A-242219、EP-A-295886及びEP-A-765656に記載されており、これらの内容は、参照により組み込まれる。

0150

使用できるエラストマーオルガノポリシロキサン粉末としては、Dow Corning社により名称「Dow Corning 9505 Powder」及び「Dow Corning 9506 Powder」で販売されているものが挙げられ、これらの粉末は、INCI名がジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。

0151

エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末は、例えば、シリコーン樹脂で、例えば、その内容が参照により組み込まれる米国特許第5538793号に記載されている、シルセスキオキサン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末から選択されてよい。こうしたエラストマー性粉末は、信越化学工業株式会社により名称「KSP-100」、「KSP-101」、「KSP-102」、「KSP-103」、「KSP-104」及び「KSP-105」で販売されており、INCI名がビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマーである。

0152

球状粉末の形態にある他のエラストマー性オルガノポリシロキサンは、フルオロアルキル基官能化されたハイブリッドシリコーンの粉末であってよく、例えば信越化学工業株式会社により名称「KSP-200」で販売されており、且つフェニル基で官能化されたハイブリッドシリコーンの粉末であってよく、例えば信越化学工業株式会社により名称「KSP-300」で販売されている。

0153

繊維
使用できる繊維の中で挙げることができるのは、合成又は天然の、無機又は有機起源の繊維である。それらは、短くても長くてもよく、個々であっても組織化されていてもよく、例えば編まれていてもよく、且つ中空であっても中実であってよい。それらは、任意の形であってよく、詳細には、想定される特定の用途に応じて、円形又は多角形(四角形、六角形又は八角形)の横断面を有していてもよい。詳細には、それらの端は、傷を予防するために鈍化されている及び/又は研磨されている。繊維は、長さを1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、より好ましくは0.3mm〜3mmを範囲とする。それらの横断面は、直径が2nm〜500μm、好ましくは100nm〜100μm、より好ましくは1μm〜50μmを範囲とする円の中に包含されうる。本発明のパウダー状化粧用組成物中で使用できる繊維として挙げることができるのは、ポリアミド[Nylon(登録商標)]繊維等の非剛性繊維、又はポリイミドアミド繊維等の剛性繊維、例えばRhodia社により名称Kermel(登録商標)及びKermel Tech(登録商標)で販売されているもの、又は特にDuPont de Nemours社により名称Kevlar(登録商標)で販売されているポリ(p-フェニレンテレフタルアミド)(又はアラミド)繊維、並びにそれらの混合物である。

0154

追加のフィラーは、組成物中に、組成物の総質量に対して5質量%以上の含量で存在することができ、組成物の総質量に対して、例えば1質量%〜80質量%、好ましくは3質量%〜75質量%、より好ましくは5質量%〜70質量%を範囲とする含量で存在することができる。

0155

着色剤
本発明の粉体相は、少なくとも1種の着色剤を含んでよい。

0156

用語「着色剤」は、顔料、真珠光沢剤、及び反射性粒子、並びにそれらの混合物を包含すると理解されるべきである。着色剤は、染料に相当されうる。

0157

顔料
用語「顔料」は、生理的媒体に不溶性であり、組成物を着色することが企図される、白色又は有色の、無機又は有機の、任意の形の粒子を意味すると理解されるべきである。顔料は、白色又は有色であってよく、無機及び/又は有機であってよい。

0158

無機顔料の中で挙げることができるのは、二酸化チタン、例えば任意選択で表面処理されたルチルタイプの色素性二酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、及び更に酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色若しくは赤色)又は酸化クロムマンガンバイオレットウルトラマリンブルークロム水和物及びフェリックブルー、並びに金属粉末、例えばアルミニウム粉末及び銅粉末である。

0159

有機顔料は、以下の材料及びそれらの混合物から選択することができる:
-コチニールカルミン
-アゾ染料アントラキノン染料インジゴイド染料キサンテン染料ピレン染料、キノリン染料トリフェニルメタン染料及びフルオラン染料の、有機顔料。

0160

有機顔料の中で特に挙げることができるのは、以下の名称で知られるD&C認可顔料である:D&C Blue 4号、D&C Brown 1号、D&C Green 5号、D&C Green 6号、D&C Orange 4号、D&C Orange 5号、D&C Orange 10号、D&C Orange 11号、D&C Red 6号、D&C Red 7号、D&C Red 17号、D&C Red 21号、D&C Red 22号、D&C Red 27号、D&C Red 28号、D&C Red 30号、D&C Red 31号、D&C Red 33号、D&C Red 34号、D&C Red 36号、D&C Violet 2号、D&C Yellow 7号、D&C Yellow 8号、D&C Yellow 10号、D&C Yellow 11号、FD&C Blue 1号、FD&C Green 3号、FD&C Red 40号、FD&C Yellow 5号及びFD&C Yellow 6号。

0161

前に挙げた有機染料のそれぞれに相当する化学物質は、The Cosmetic, Toiletries and Fragrance Association発行の刊行物「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook」、1997年版、371〜386頁及び524〜528頁に挙げられており、その内容を参照により本特許出願に援用する。

0162

真珠光沢剤
用語「真珠光沢剤」は、真珠光沢を有していてもいなくてもよく、詳細には、特定の軟体類によってその殻中で生成され、又はそうでなければ合成され、且つ光学干渉を介して色効果を有する、任意の形態の着色粒子の意味であると理解されるべきである。

0163

挙げることができる真珠光沢剤の例には、真珠光沢顔料、例えば酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、オキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスをベースとする真珠光沢顔料がある。それらはまた、その表面で、金属酸化物の及び/又は有機染料の少なくとも2つの連続層が積層しているマイカの粒子であってもよい。真珠光沢剤は、より詳細には、黄、ピンク、赤、ブロンズ、オレンジ、金及び/又は銅の、色又は色の輝きを有することができる。

0164

組成物中へ導入することができる真珠光沢剤の例証として挙げることができるのは、特にEngelhard社により名称Brilliant gold 212G(Timica)、Gold 222C(Cloisonne)、Sparkle gold(Timica)、Gold 4504(Chromalite)及びMonarch gold 233X(Cloisonne)で販売されている金色に着色された真珠光沢剤;特にMerck社により名称Bronze fine(17384)(Colorona)及びBronze(17353)(Colorona)で、及びEngelhard社により名称Super bronze(Cloisonne)で販売されているブロンズ真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Orange 363C(Cloisonne)及びOrangeMCR101(Cosmica)で、及びMerck社により名称Passion orange(Colorona)及びMatte orange(17449)(Microna)で販売されているオレンジ色真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Nu-antique copper 340XB(Cloisonne)及びBrown CL4509(Chromalite)で販売されている茶色真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Copper 340A(Timica)で販売されている銅の色合いを有する真珠光沢剤;特にMerck社により名称Sienna fine(17386)(Colorona)で販売されている赤の色合いを有する真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Yellow(4502)(Chromalite)で販売されている黄の色合いを有する真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Sunstone G012(Gemtone)で販売されている金の色合いを有する赤色真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Tan opale G005(Gemtone)で販売されているピンク色真珠光沢剤;特にEngelhard社により名称Nu antique bronze 240 AB(Timica)で販売されている金の色合いを有する黒色真珠光沢剤;特にMerck社により名称Matte blue(17433)(Microna)で販売されている青色真珠光沢剤;特にMerck社により名称Xirona Silverで販売されている銀のような色合いを有する白色真珠光沢剤、及び特にMerck社により名称Indian summer(Xirona)で販売されている金色-緑色でピンク色-オレンジ色の真珠光沢剤、並びにそれらの混合物である。

0165

真珠光沢剤の更なる例として挙げることができるのは、酸化チタンで被覆されたホウケイ酸塩の基材を含む粒子である。

0166

酸化チタンで被覆されたガラス基材を有する粒子は、特にToyal社により名称Metashine MC1080RYで販売されている。

0167

最後に、更に挙げることができる真珠光沢剤の例には、ポリエチレンテレフタレートフレーク、特にMeadowbrook Inventions社により名称Silver 1P 0.004X0.004(銀色のフレーク)で販売されているものがある。

0168

反射性粒子
用語「反射性粒子」は、それらが作製されているものの、サイズ、構造、特に層の厚さ、並びにそれらの物理的及び化学的性質、並びに表面状態が、それらが入射光反射できるようにする粒子を示す。この反射は、適当なところで、それがメイクアップされることになる支持体へ適用されたときに、肉眼視認可能な過度明るい点、即ちきらめきを放つことでその周囲との対比をなす発光の一層強い点を、組成物の表面又は混合物の表面に生成するのに十分な強度を有することができる。

0169

反射性粒子は、それらが合わされる着色剤によって生まれる着色効果をあまり変えないように、より詳細には、色収率の点でこの効果を最適化するように、選択することができる。それらは、より具体的には、黄、ピンク、赤、ブロンズ、オレンジ、茶、金及び/又は銅の、色又は色合いを有することができる。

0170

これらの粒子は、種々の形態であってよく、具体的には小平板状又は球体状の形態、特定すると球状の形態にあってよい。

0171

反射性粒子は、それがどのような形態であれ、多層構造であってなくてもよく、多層構造の事例では、例えば厚みが均一な、特定すると反射性物質の、少なくとも1つの層を有することができる。

0172

反射性粒子が多層構造でないとき、粒子は、例えば金属酸化物、特に、合成によって得られる酸化チタン又は酸化鉄で構成することができる。

0173

反射性粒子が多層構造であるとき、粒子は、例えば天然又は合成の基材、特に、少なくとも1種の金属又は金属性材料の、少なくとも1つの反射性材料の層で少なくとも部分的に被覆された合成基材を含むことができる。該基材は、1種又は複数の有機及び/又は無機材料で作製することができる。

0174

より具体的には、基材は、ガラス、セラミック、グラファイト、金属酸化物、アルミナ、シリカ、ケイ酸塩、特にアルミノケイ酸塩及びホウケイ酸塩、及び合成マイカ、並びにそれらの混合物から選択することができ、この列挙は限定されない。

0175

反射性材料は、金属又は金属性材料の層を含むことができる。

0176

再び、金属の層で被覆された鉱物性基材を含む反射性粒子の一例として更に挙げることができるのは、銀で被覆されたホウケイ酸塩の基材を含む粒子である。

0177

小平板状の形態にある、銀で被覆されたガラス基材を有する粒子は、Toyal社により名称Microglass Metashine REFSX 2025 PSで販売されている。ニッケル/クロム/モリブデン合金で被覆されたガラス基材を有する粒子は、この同じ会社により名称Crystal Star GF 550及びGF 2525で販売されている。

0178

更に使用できるのは、銀、アルミニウム、鉄、クロム、ニッケル、モリブデン、金、銅、亜鉛、スズ、マンガン、鋼鉄、ブロンズ又はチタン等の金属性基材を含む粒子であり、前記基材は、少なくとも1種の、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化セリウム、酸化クロム又は酸化ケイ素等の金属酸化物の、及びそれらの混合物の、少なくとも1つの層で被覆されている。

0179

挙げることができる例には、SiO2で被覆された、アルミニウム粉末、ブロンズ粉末又は銅粉末があり、Eckart社より名称Visionaireで販売されている。

0180

着色剤は、好ましくは、組成物中に、組成物の総質量に対して1質量%以上の含量で存在することができ、例えば、組成物の総質量に対して0質量%〜30質量%、好ましくは0.5質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜15質量%を範囲とする含量で存在することができる。

0181

(II)液体相
本発明のパウダー状化粧用組成物は、少なくとも1種の液体相を含むことができる。この液体相は、有利には、前記粉体相のバインダーとして役立つことができる。液体相は、好ましくは、少なくとも1種の不揮発性炭化水素系油及び/又はシリコーン油、より好ましくは少なくとも1種の不揮発性シリコーン油、更により好ましくは不揮発性シリコーン油の組合せを含む。

0182

用語「液体」は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で液体である組成物を指す。

0183

用語「不揮発性油」は、室温及び室圧で、皮膚又はケラチン繊維上に残留する油を意味する。より正確には、不揮発性油は、蒸発速度が、厳密に0.01mg/cm2/分未満である。

0184

本発明のパウダー状化粧用組成物は、有利には、液体相を、特定すると不揮発性油を、更により特定すると不揮発性シリコーン油を、パウダー状化粧用組成物の総質量に対して0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%〜10質量%、更により好ましくは2質量%〜8質量%の含量で有する。

0185

不揮発性炭化水素系油
液体相は、少なくとも1種の不揮発性炭化水素系油を好ましくは含むことができる。本発明の組成物は、1種又は複数の不揮発性炭化水素系油を含むことができる。

0186

特に挙げることができる不揮発性炭化水素系油には、以下のものがある:
-植物起源の炭化水素系油、例えばフィトステアリルエステル、例えばオレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル及びグルタミン酸ラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリル;特にその脂肪酸がC18〜C36を範囲とする鎖長を有しうるグリセロールの脂肪酸エステルから形成されるトリグリセリドであって、これらの油はおそらく直鎖状又は分枝状、且つ飽和又は不飽和であり;これらの油は、特にヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド、シア油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、シアバター油、アロエ油、スウィートアーモンド油、モモ核油、落花生油アルガン油、アボカド油、バオバブ油、ルリジサ油、ブロッコリー油、キンセンカ油、カメリナ油ニンジン油ベニバナ油麻油ナタネ油綿実油ヤシ油種子油コムギ胚芽油、ホホバ油ユリ油、マカダミア油、コーン油メドウフォーム油セイヨウオトギリソウ油、モノオイルヘーゼルナッツ油アンズ油、クルミ油オリーブ油月見草油パーム油、クロフサスグリ種油キーウィ種子油、ブドウ種子油ピスチオ油、パンプキン油、キノア油、ジャコウバラ油ゴマ油大豆油ひまわり油ヒマシ油及びスイカ油、並びにそれらの混合物、又は代わりにカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの、若しくはDynamit Nobel社により名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)で販売されているもの;
- 10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル;
-合成エステル、例えば式R1COOR2(式中、R1は、1〜40個の炭素原子を含む少なくとも1つの直鎖状又は分枝状の脂肪酸残基を表し、R2は、1〜40個の炭素原子を含有する特に分枝状である炭化水素系鎖を表し、但しR1+R2≧10であることを条件とする)の油。これらのエステルは、具体的には、アルコールの脂肪酸エステルから選択することができ、例えばオクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピルパルミチン酸イソプロピルパルチミン酸エチル、パルチミン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選択することができ、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチルアジピン酸ジイソプロピルであり、ヘプタン酸エステルから選択することができ、特にヘプタン酸イソステアリルであり、オクタン酸、デカン酸又はリシノール酸アルコール又はポリアルコールから選択することができ、例えばジオタンプロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタノン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びそれらの混合物であり、ラウリン酸ヘキシルネオペンタン酸エステルから選択することができ、例えばネオペンタン酸イソデシルネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシルであり、イソノナン酸エステルから選択することができ、例えばイソノナン酸イソノニルイソノナン酸イソトリデシルイソノナン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選択することができ、例えば乳酸イソステアリル及びマレイン酸ジイソステアリルであり;
-ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例えばテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル;
-ジオール二量体二酸二量体とのエステル;
- ジオール二量体と二酸二量体とのコポリマー及びそれらのエステル、例えばジリノレイルジオール二量体/ジリノール二量体コポリマー、及びそれらのエステル;
- ポリオールと二酸二量体のコポリマー、及びそれらのエステル;
- 12〜26個の炭素原子を含有する分枝状及び/又は不飽和の炭素系鎖を有する、室温で液体である脂肪アルコール、例えば、2-オクチルドデカノールイソステアリルアルコールオレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び2-ウンデシルペンタデカノール;
- C12〜C22高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸及びリノレン酸、並びにそれらの混合物;
- 2つのアルキル鎖がおそらくは同一であり又は異なる炭酸ジアルキル、例えば炭酸ジカプリリル;
-モル質量が、約400g/molから約10000g/molの間、特に約650g/molから約10000g/molの間、より特に約750g/molから約7500g/molの間、更により特に約1000g/molから約5000g/molの間である油;特に挙げることができるのは、単独で又は混合物として、(i)親油性ポリマー、例えばポリブチレンポリイソブチレン、例えば水素化された、ポリデセン及び水素化ポリデセン、ビニルピロリドンコポリマー、例えばビニルピロリドン/1-ヘキサデセンコポリマー、及びポリビニルピロリドン(PVP)コポリマー、例えばC2〜C30アルケンの、例えばC3〜C22アルケンのコポリマー、並びにそれらの組合せ;(ii)総炭素数が35〜70を範囲とする直鎖状脂肪酸エステル、例えばテトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル;(iii)ヒドロキシル化エステル、例えば2-トリイソステアリン酸ポリグリセリル;(iv)芳香族エステル、例えばトリメリト酸トリデシル;(v)脂肪アルコールの又は分枝状C24〜C28脂肪酸のエステル、例えば特許US6491927に記載のもの及びペンタエリスリトールエステル、並びに特にクエン酸トリイソアラキジル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸グリセリル、2-トリデシルテトラデカングリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ポリ(2-グリセリル)又は2-テトラデシルテトラデカン酸ペンタエリスリチル;並びに(vi)ジオール二量体エステル及びポリエステル、例えばジオール二量体と脂肪酸とのエステル、並びにジオール二量体と二酸とのエステル。

0187

不揮発性シリコーン油
本発明の好ましい一実施形態によれば、液体相は、少なくとも1種の不揮発性シリコーン油を含むことができる。本発明で使用できる不揮発性シリコーン油は、25℃での粘度が、2センチストーク(cSt)(2×10-6m2/s)以上で800000cSt未満、好ましくは3から600000cStの間、好ましくは4から500000cStの間であるシリコーン油から選択することができる。このシリコーンの粘度は、ASTMD-445規格に従って測定することができる。

0188

これらのシリコーン油の中でも、それらがフェニルを含有するか否かに応じて、2タイプの油に区別することができる。

0189

挙げることができるこれらの不揮発性直鎖状シリコーン油の代表例には、ポリジメチルシロキサン;アルキルジメチコン;ビニルメチルメチコン;更に任意選択でフッ素化された脂肪族基で、又はヒドロキシル基チオール基及び/又はアミン基等の官能基で修飾されたシリコーンがある。

0190

したがって、挙げることができる非フェニルの不揮発性シリコーン油には、
-ペンダントであり且つ/又はシリコーン鎖の末端にある、それぞれが2〜24個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシ基を含むPDMS、
-脂肪族基、又は、ヒドロキシル基、チオール基及び/又はアミン基等の官能基を含むPDMS、
-フッ素化基で任意選択で置換されたポリアルキルメチルシロキサン、例えばポリメチルトリフルオロプロピルジメチルシロキサン、
- ヒドロキシル基、チオール基及び/又はアミン基等の官能基で置換されたポリアルキルメチルシロキサン、
-脂肪酸、脂肪アルコール又はポリオキシアルキレン、及びそれらの混合物で修飾されたポリシロキサン
がある。

0191

特定の一実施形態によれば、本発明のパウダー状化粧用組成物は、少なくとも1種の非フェニル直鎖状シリコーン油を含有する。非フェニル直鎖状シリコーン油は、特に、式:

0192

0193

(式中、
- R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
- R3及びR4は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ビニル基、アミン基又はヒドロキシル基であり、
- Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はアミン基であり、
- n及びpは、流体状の化合物を有するように選択される整数である)
のシリコーンから選択することができる。

0194

本発明に従って使用できる不揮発性シリコーン油として挙げることができるのは、
- そこでR1〜R6置換基及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が500000cStであるような数のもの、例えばGeneral Electric社により名称SE30で販売されている製品、Wacker社により名称AK 500000で販売されている製品、Bluestar社により名称MirasilDM500 000で販売されている製品、及びDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 500 000 cStで販売されている製品、
- そこでR1〜R6置換基及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が60000cStであるような数のもの、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 60000 CSで販売されている製品、及びWacker社により名称Wacker Belsil DM 60 000で販売されている製品、
- そこでR1〜R6置換基及びXが、メチル基を表し、p及びnが、粘度が350cStであるような数のもの、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 350 CSで販売されている製品、
- そこでR1〜R6置換基が、メチル基を表し、X基が、ヒドロキシル基を表し、n及びpが、粘度が700cStであるような数のもの、例えばMomentive社により名称Baysilone Fluid T0.7で販売されている製品
である。

0195

好ましい一実施形態の変形によれば、本発明の組成物は、少なくとも1種のフェニルシリコーン油を含有する。

0196

挙げることができるこれらの不揮発性フェニルシリコーン油の代表例には、以下のものがある:
-次式に相当するフェニルシリコーン油、

0197

0198

[式(I)中、R基は、互いがそれぞれ独立に、メチル又はフェニルを表し、但し、少なくとも1つのR基は、フェニルを表す。好ましくは、この式中、フェニルシリコーン油は、少なくとも3つ、例えば少なくとも4つ、少なくとも5つ又は少なくとも6つのフェニル基を含む]
-次式に相当するフェニルシリコーン油、

0199

0200

[式(II)中、R基は、互いに独立に、メチル又はフェニルを表し、但し少なくとも1つのR基はフェニルを表す。好ましくは、この式中、前記オルガノポリシロキサンは、少なくとも3つの、例えば少なくとも4つ又は少なくとも5つのフェニル基を含む]。
前述のフェニルオルガノポリシロキサンの混合物を使用してもよい。挙げることができる例には、トリフェニルテトラフェニル又はペンタフェニルオルガノポリシロキサンの混合物がある。
-次式に相当するフェニルシリコーン油、

0201

0202

[式(III)中、Meは、メチルを表し、Phは、フェニルを表す]。
こうしたフェニルシリコーンは、特に、Dow Corning社により参照名PH-1555 HRI又はDow Corning 555 Cosmetic Fluid(化学名:1,3,5-トリメチル-1,1,3,5,5-ペンタフェニルトリシロキサン;INCI名:トリメチルペンタフェニルトリシロキサン)で製造されている。参照名Dow Corning 554 Cosmetic Fluidもまた使用することができる。
-次式に相当するフェニルシリコーン油、

0203

0204

[式(IV)中、Meはメチルを表し、yは1から1000の間であり、Xは-CH2-CH(CH3)(Ph)を表す]。
- 下記の式(V)に相当するフェニルシリコーン油、

0205

0206

[式(V)中、化合物(V)が不揮発性油であるように、Meは、メチルであり、Phは、フェニルであり、OR'は、-OSiMe3基を表し、yは、0であるか又は1から1000の間を範囲とし、zは、1から1000の間を範囲とする]。

0207

第1の実施形態によれば、yは、1から1000の間の範囲である。使用できるのは、例えばトリメチルシロキシフェニルジメチコンであり、特にWacker社により参照名Belsil PDM1000で販売されている。

0208

第2の実施形態によれば、yは、0に等しい。使用できるのは、例えばフェニルトリメチルシロキシトリシロキサンであり、特に参照名Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidで販売されている。
- 式(VI)に相当するフェニルシリコーン油、及びそれらの混合物、

0209

0210

[式(VI)中、
- R1〜R10は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基であり、
- m、n、p及びqは、互いに独立に、0から900の間の整数であり、但しm+n+qの和は、0以外である。
好ましくは、m+n+qの和は、1から100の間である。好ましくは、m+n+p+qの和は、1から900の間であり、より好ましくは、1から800の間である。好ましくは、qは、0に等しい]。
- 下記の式(VII)に相当するフェニルシリコーン油、及びそれらの混合物、

0211

0212

[式(VII)中、
- R1〜R6は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基であり、
- m、n及びpは、互いに独立に、0から100の間の整数であり、但しn+mの和は、1から100の間である。
好ましくは、R1〜R6は、互いに独立に、飽和の、直鎖状若しくは分枝状のC1〜C30及び特にC1〜C12炭化水素系基を表し、詳細には、メチル基、エチル基プロピル基又はブチル基を表す。
R1〜R6は、特に同一であってよく、更にメチル基であってよい。好ましくは、m=1若しくは2若しくは3、及び/又はn=0及び/又はp=0若しくは1が、式(VII)に適用されうる]。
- 式(VIII)に相当するフェニルシリコーン油、及びそれらの混合物、

0213

0214

[式(VIII)中、
- Rは、C1〜C30アルキル基、アリール基又はアラルキル基であり、好ましくは、Rは、CH3であり、
- nは、0から100を範囲とする整数であり、
- mは、0から100を範囲とする整数であり、但し、n+mの和は、1から100を範囲とする。
詳細には、式(VIII)のR基及び前に定義したR1〜R10は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のアルキル基、特にC2〜C20アルキル基、特にC3〜C16アルキル基、更に特定するとC4〜C10アルキル基を表し、又は単環式若しくは多環式のC6〜C14及び特にC10〜C13アリール基を表し、又はそのアリール及びアルキル残基が前に定義した通りであるアラルキル基を表すことができる。
好ましくは、式(VIII)のR及びR1〜R10は、それぞれが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシルドデシル又はオクタデシル基、又は代わりにフェニル、トリル、ベンジル又はフェネチル基を表すことができる]。

0215

一実施形態によれば、25℃での粘度が5から1500mm2/sの間(即ち5〜1500cSt)、好ましくは粘度が5から1000mm2/sの間(即ち5〜1000cSt)である、式(VIII)のフェニルシリコーン油を使用することができる。
式(VIII)のフェニルシリコーン油として、Dow Corning社からのDC556(22.5cSt)、Rhone-Poulenc社からの油Silbione 70663V30(28cSt)等のフェニルトリメチコン、又はWacker社からのBelsil油、特にBelsil PDM1000(1000cSt)、Belsil PDM 200(200cSt)及びBelsil PDM 20(20cSt)等のジフェニルジメチコンを使用することが特に可能である。括弧内の値は、25℃での粘度を表す。
-次式に相当するフェニルシリコーン油、及びそれらの混合物、

0216

0217

[式(IX)中、
- R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
- R3及びR4は、一緒に又は別々に、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、又はアリール基であり、
- Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はビニル基であり、
- n及びpは、油に、質量平均分子量200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、より好ましくは100000g/mol未満を付与するように選択される]。

0218

本発明において使用するのに最も特に好適なフェニルシリコーンは、本明細書の上の式(II)に相当するもの、とりわけ式(III)、(V)及び(VIII)に相当するものである。より具体的には、フェニルシリコーンは、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニル-トリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、並びにそれらの混合物から選択される。

0219

好ましくは、本発明における不揮発性フェニルシリコーン油の質量平均分子量は、500〜10000g/molを範囲とする。

0220

本発明におけるシリコーン化合物の中で、フェニルシリコーン油が特に有利であると判明していることが留意されるべきである。

0221

揮発性油
液体相は、少なくとも1種の揮発性油を任意選択で含むことができる。用語「揮発性油」は、室温及び大気圧で、皮膚と接触したときに1時間未満で蒸発することができる油(又は非水性媒体)を意味する。揮発性油は、室温で液体である化粧品用揮発性油である。より特定すると、揮発性油は、蒸発速度が、0.01から200mg/cm2/分の間(上下限を含む)である。

0222

この蒸発速度を測定するために、試験を受けることになる15gの油又は油性混合物を、直径7cmの結晶皿の中に置き、これを、温度25℃に温度調節されて相対湿度50%に湿度測定法で調節された、約0.3m3の大きなチャンバ内にある天秤上に配置する。液体は、撹拌せずに自由に蒸発させ、一方で、前記油又は前記混合物を含有している結晶皿の上に垂直に配置した送風機(Papst-Motoren、参照名8550N、2700rpmで回転)で換気を行い、送風機の羽根は、結晶皿の方に向け、結晶皿の底部から20cm離して配置する。結晶皿中に残留している油の質量を、一定の間隔で測定する。蒸発速度は、1単位面積(cm2)及び1単位時間(分)当たりの、蒸発した油のmgで表す。

0223

この揮発性油は、炭化水素系油、シリコーン油又はフルオロ油であってよい。それは、好ましくは炭化水素系油である。

0224

用語「炭化水素系油」は、主に水素原子及び炭素原子を含有する油を意味する。

0225

用語「シリコーン油」は、少なくとも1個のケイ素原子を含有し、特にSi-O基を含有する油を意味する。一実施形態によれば、組成物は、不揮発性シリコーン油を、パウダー状化粧用組成物の総質量に対して10質量%未満、更に良好には5質量%未満を含むか、又はそれどころかシリコーン油がない。

0226

用語「フルオロ油」は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油を意味する。

0227

油は、例えばヒドロキシル基又は酸基の形態にある、酸素原子、窒素原子硫黄原子及び/又はリン原子を任意選択で含む。

0228

揮発性油は、8〜16個の炭素原子を含有する炭化水素系油、特に分枝状のC8〜C16アルカン(イソパラフィンとしても知られる)、例えばイソドデカン、イソデカン及びイソヘキサデカンから選択することができる。

0229

揮発性炭化水素系油はまた、7〜17個の炭素原子、特に9〜15個の炭素原子、より特定すると11〜13個の炭素原子を含有する直鎖状の揮発性アルカンであってよい。特に挙げることができるのは、n-ノナデカン、n-デカン、n-ウンデカン、n-ドデカンn-トリデカンn-テトラデカン、n-ペンタデカン及びn-ヘキサデカン、並びにそれらの混合物である。

0230

好ましくは、液体相には、揮発性油がない。このように揮発性油を含まないことにより、適当な場合、組成物のための完全に漏れ止めされているコンディショニングアセンブリを省くことが可能になる。

0231

液体相は、少なくとも1種の不揮発性シリコーン油、好ましくは少なくとも1種のフェニル化シリコーン油、及び少なくとも1種の非フェニル化シリコーン油を好ましくは含む。

0232

液体UVフィルター
本発明のパウダー状化粧用組成物は、無機UVフィルター粉末以外に、更なる追加の有機液体UVフィルターを含むことができる。有機液体UVフィルターが液体相中で追加のUVフィルターとして使用される場合、有機液体UVフィルターは、アントラニル酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、液体ケイ皮酸誘導体サリチル酸誘導体ショウノウ誘導体、ベンゾフェノン誘導体、β,β-ジフェニルアクリレート誘導体、液体トリアジン誘導体、液体ベンゾトリアゾール誘導体ベンザルマロン酸誘導体ベンゾイミダゾール誘導体イミダゾリン誘導体ビス-ベンゾアゾリル誘導体、p-アミノ安息香酸(PABA)及びその誘導体、メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン、α-アルキルスチレン由来ダイマー、4,4-ジアリールブタジエンオクトクリレン及びその誘導体、グアイアズレン及びその誘導体、ルチン及びその誘導体、フラボノイド、ビフラボノイド、オリザノール及びその誘導体、キナ酸及びその誘導体、フェノール、レチノールシステイン芳香族アミノ酸芳香族アミノ酸残基を有するペプチド、並びにそれらの混合物からなる群から選択することができる。

0233

有機液体UVフィルターの例として挙げることができるのは、以下にそれらのINCI名で示すもの及びそれらの混合物である。

0234

アントラニル誘導体:Haarmann and Reimer社により商標「Neo Heliopan MA」で市販されているアントラニル酸メンチル

0235

ジベンゾイルメタン誘導体:特にHoffmann-La Roche社により商標「Parsol 1789」で市販されているブチルメトキシジベンゾイルメタン;及びイソプロピルジベンゾイルメタン。

0236

液体ケイ皮酸誘導体:特にHoffmann-La Roche社により商標「Parsol MCX」で市販されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル;メトキシケイ皮酸イソプロピル;メトキシケイ皮酸イソプロポキシ;Haarmann and Reimer社により商標「Neo Heliopan E 1000」で市販されているメトキシケイ皮酸イソアミル;シノキセート(4-メトキシケイ皮酸2-エトキシエチル);メトキシケイ皮酸DEA;メチルケイ皮酸ジイソプロピル;及びジメトキシケイ皮酸エチルヘキサン酸グリセリル。

0237

サリチル酸誘導体:Rona/EMIndustries社により商標「Eusolex HMS」で市販されているホモサレート(サリチル酸ホモメンチル);Haarmann and Reimer社により商標「Neo Heliopan OS」で市販されているサリチル酸エチルヘキシル;サリチル酸グリコール;サリチル酸ブチルオクチル;サリチル酸フェニル;Scher社により商標「Dipsal」で市販されているサリチル酸ジプロピレングリコール;及びHaarmann and Reimer社により商標「Neo Heliopan TS」で市販されているサリチル酸TEA。

0238

ショウノウ誘導体、特にベンジリデンショウノウ誘導体:Chimex社により商標「Mexoryl SD」で製造されている3-ベンジリデンショウノウ;Merck社により商標「Eusolex 6300」で市販されている4-メチルベンジリデンショウノウ;Chimex社により商標「Mexoryl SL」で製造されているベンジリデンショウノウスルホン酸;Chimex社により商標「Mexoryl SO」で製造されているメト硫酸ショウノウベンザルコニウム;Chimex社により商標「Mexoryl SX」で製造されているテレフタリリデンジショウノウスホン酸;及びChimex社により商標「Mexoryl SW」で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ。

0239

ベンゾフェノン誘導体:BASF社により商標「Uvinul 400」で市販されているベンゾフェノン-1(2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン);BASF社により商標「Uvinul D50」で市販されているベンゾフェノン-2(テトラヒドロキシベンゾフェノン);BASF社により商標「Uvinul M40」で市販されているベンゾフェノン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)又はオキシベンゾン;BASF社により商標「Uvinul MS40」で市販されているベンゾフェノン-4(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸);ベンゾフェノン-5(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム);Norquay社により商標「Helisorb 11」で市販されているベンゾフェノン-6(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン);American Cyanamid社により商標「Spectra-Sorb UV-24」で市販されているベンゾフェノン-8;BASF社により商標「Uvinul DS-49」で市販されているベンゾフェノン-9(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸二ナトリウム);ベンゾフェノン-12、及び2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル

0240

β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:特にBASF社により商標「Uvinul N539」で市販されているオクトクリレン;及び特にBASF社により商標「Uvinul N35」で市販されているエトクリレン

0241

液体トリアジン誘導体:Sigma 3V社により商標「UvasorbHEB」で市販されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン;2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジネオペンチル)-s-トリアジン;及び米国特許第6225467号、WO2004/085412(化合物6及び9を参照のこと)、又は文書「Symmetrical Triazine Derivatives」、IP.COM Journal、IP.COM INC、アメリカニューヨーク州ウェストヘンリエッタ(2004年9月20日)に記載の対称トリアジン遮断剤、具体的には、2,4,6-トリス(ビフェニル)-1,3,5-トリアジン[特に、2,4,6-トリス(ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジン]、及びWO06/035000、WO06/034982、WO06/034991、WO06/035007、WO2006/034992及びWO2006/034985でも取り上げられている2,4,6-トリス(テルフェニル)-1,3,5-トリアジン。

0242

液体ベンゾトリアゾール誘導体、特にフェニルベンゾトリアゾール誘導体:分枝状及び直鎖状の2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-ドデシル-4-メチルフェノ、及び米国特許第5240975号に記載のもの。

0243

ベンザルマロン酸誘導体:4'-メトキシベンザルマロン酸ジネオペンチル、及びベンザルマロン酸官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えばHoffmann-LaRoche社により商標「Parsol SLX」で市販されているポリシリコーン-15。

0244

ベンゾイミダゾール誘導体、特にフェニルベンゾイミダゾール誘導体:特にMerck社により商標「Eusolex 232」で市販されているフェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、及びHaarmann and Reimer社により商標「Neo HeliopanAP」で市販されているフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。

0245

イミダゾリン誘導体:プロピオン酸ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンエチルヘキシル。

0246

ビス-ベンゾアゾリル誘導体:EP-669323及び米国特許第2463264号に記載の誘導体。

0247

パラ-アミノ安息香酸及びその誘導体:PABA(p-アミノ安息香酸)、PABAエチル、ジヒドロキシプロピルPABAエチル、ジメチルPABAペンチル、特にISP社により商標「Escalol 507」で市販されているジメチルPABAエチルヘキシル、グリセリルPABA、及びBASF社により商標「Uvinul P25」ので市販されているPEG-25 PABA。

0248

メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体:固体形態がFairmount Chemical社により商標「Mixxim BB/100」で市販され、又は水性ディスパーション中の微粉化形態Ciba Specialty Chemicals社により商標「Tinosorb M」で市販されているメチルレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、並びに米国特許第5237071号及び第5166355号、GB-2303549、DE-19726184及びEP-893119に記載の誘導体。

0249

ベンゾオキサゾール誘導体:Sigma 3V社により商標Uvasorb K2Aで市販されている2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン。

0250

遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン:WO93/04665に記載のシリコーン。

0251

α-アルキルスチレン由来ダイマー:DE-19855649に記載のダイマー。

0252

4,4-ジアリールブタジエン誘導体:1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン

0253

オクトクリレン及びその誘導体:オクトクリレン。

0254

グアイアズレン及びその誘導体:グアイアズレン及びグアイアズレンスルホン酸ナトリウム

0255

ルチン及びその誘導体:ルチン及びグルコシルルチン。

0256

フラボノイド類:ロブスチン(イソフラボノイド)、ゲニステイン(フラボノイド)、テククリシン(フラボノイド)及びヒスドン(フラボノイド)。

0257

ビフラボノイド:ランセオラチンA、ランセオラチンB及びヒプナンビフラボノイドA。

0258

オリザノール及びその誘導体:Γ-オリザノール。

0259

キナ酸及びその誘導体:キナ酸。

0260

フェノール類:フェノール。

0261

レチノール類:レチノール。

0262

システイン類:L-システイン。

0263

芳香族アミノ酸残基を有するペプチド類:トリプトファンチロシン又はフェニルアラニンを有するペプチド。

0264

好ましい有機液体UVフィルターは、以下から選択される:
ブチルメトキシベンゾイルメタン、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ホモサレート、サリチル酸エチルヘキシル、オクトクリレン、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル、4-メチルベンジリデンショウノウ、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、エチルヘキシルトリアゾン、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジネオペンチル)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(4'-アミノベンザルマロン酸ジイソブチル)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(テルフェニル)-1,3,5-トリアジン、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ポリシリコーン-15、4'-メトキシベンザルマロン酸ジネオペンチル、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、及びそれらの混合物。

0265

好ましい液体UVフィルターは、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジメチルPABA(p-アミノ安息香酸)エチルヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル、オクトクリレン及びホモサレートからなる群から選択される。

0266

液体UVフィルターは、本発明の組成物中で、無機UVフィルター粉末の、液体UVフィルターに対する質量比が、50:50〜90:10、好ましくは50:50〜85:15、より好ましくは50:50〜80:20になるような割合で使用することができる。

0267

添加剤
本発明のパウダー状化粧用組成物は、他の、化粧品中に通常使用される添加剤を含むことができ、例えば、抗酸化剤香料保存剤殺細菌剤中和剤界面活性剤ワックス日焼け止め剤ビタミン保湿剤セルフタンニング化合物、又は抗しわ有効成分である。

0268

使用できる抗酸化剤の例には、BHT及びトコフェロールが挙げられる。

0269

使用できる保存剤の例には、Parabens(登録商標)としても知られるパラ-ヒドロキシ安息香酸のエステル(詳細にはメチルパラベンエチルパラベン又はプロピルパラベン)、フェノキシエタノールホルムアルデヒド遊離剤、例えばイミダゾリニジル尿素若しくはジアゾリジニル尿素、ジグルコン酸クロルヘキシジン安息香酸ナトリウムカプリリルグリコール、ブチルカルバミン酸ヨードプロピニルペンチレングリコールアルキルトリメチルアンモニウムブロミド、例えばミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTFA名:ミルトリモニウムブロミド)、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミドヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド及びそれらの混合物、例えばFEF Chemicals社により商品名Cetrimide(登録商標)で市販されている混合物が挙げられる。保存剤は、本発明の組成物中に、組成物の総質量に対して、0.001質量%〜10質量%を範囲とする含量で、特定すると、0.1質量%〜5質量%、特に0.2質量%〜3質量%を範囲とする含量で存在することができる。

0270

使用できる殺細菌剤の例には、グリセリルモノ(C3〜C9)アルキル又はモノ(C3〜C9)アルケニルエーテルが挙げられ、その製造は、具体的にはE. Baer、H.O.L.Fischer--J. Biol.Chem.、140-397-1941の文献に記載されている。これらのグリセリルモノ(C3〜C9)アルキルエーテル又はモノ(C3〜C9)アルケニルエーテルの中で、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(ヘプチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、及び3-[(アリル)オキシ]-1,2-プロパンジオールが使用されることが好ましい。本発明でより特に好ましいグリセリルモノ(C3〜C9)アルキルエーテルは、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールであり、Schulke & MayrGmbH社により商品名Sensiva SC 50(INCI名:エチルヘキシルグリセリン)で販売されている。

0271

使用できる界面活性剤の例には、ジステアリン酸スクロース、ジステアリン酸ジグリセリルトリステアリン酸テトラグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、モノステリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリルモノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノステリン酸ジエチレングリコール、パルミチン酸又はステアリン酸のグリセリルエステル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン2EO(2つのオキシエチレン単位を含む)、モノベヘン酸及びジベヘン酸グリセリル、テトラステアリン酸ペンタエリスリチル、ポリオキシエチレン化モノステアリン酸ソルビタン4EO、ポリオキシエチレン化トリステアリン酸ソルビタン20EO、ポリオキシエチレン化モノステアリン酸8EO、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、ポリオキシエチレン化モノステアリン酸10EO、ポリオキシエチレン化ジステアリン酸12EO、ポリオキシエチレン化ジステアリン酸メチルグルコース20EO、及びコポリオールジメチコン、例えばセチルPEG17ジメチコンが挙げられる。

0272

言うまでもなく、当業者は、本発明の化粧用組成物に本質的に関連する有利な特性が、想定される添加によって有害な影響を受けない又は実質的に受けないように、組成物に添加される任意選択の添加剤を注意深く選択することになる。

0273

[調製]
本発明のパウダー状化粧用組成物の製造方法は、(i)パーライトと、平均一次粒径が200nm未満、好ましくは5nm〜150nm、より好ましくは10nm〜100nmである少なくとも1種の無機UVフィルター粉末とを混合して粉体混合物を生成する工程を含み、パーライトの量は、組成物の総質量に対して5質量%〜70質量%である。

0274

本発明の製造方法は、工程(i)の後に、(ii)該粉体混合物に液体を加えてバルク混合物を生成する工程と、(iii)該バルク混合物を粉状にする工程と、任意選択で、(iv)粉状にしたバルク混合物を圧縮する工程とを更に含むことができる。

0275

バルク混合物を粉状にする工程(iii)は、当技術分野で周知の技術により通常実施され、例えばハンマーミル等のミルを使用することによる。

0276

本発明のパウダー状化粧用組成物は、コンパクトパウダーの形態で提供することができる。上記の圧縮する工程(iv)が必要でない場合、本発明のパウダー状化粧用組成物は、ルースパウダーの形態で提供することができる。

0277

(iv)粉状にしたバルク混合物を圧縮する任意選択の工程は、0.5MPa〜10MPaを範囲とする圧力を加えることによって実施される。本発明の一実施形態では、粉状にしたバルク混合物を、1MPa〜5MPaを範囲とする圧力を加えることによって圧縮することができる。

0278

本発明のパウダー状化粧用組成物は、種々のパウダー状化粧用製品として、例えばメイクアップ製品、とりわけパウダー状ファンデーションとして、使用することができる。

0279

本発明の製造方法は、高価であり複雑である、特別な工業的方法、例えば特別な混合方法又は製粉方法を一切必要としない。これは、本発明のパウダー状化粧用組成物が、無機UVフィルター粉末を大量に使用せずに、良好なUV防御効果を達成できるためである。

0280

[化粧方法]
別の態様では、本発明はまた、化粧方法にも関し、皮膚、特に顔へ、本発明のパウダー状化粧用組成物を適用する工程を含む。化粧方法は、皮膚を、好ましくは顔の皮膚を、メイクアップする及び/又はケアする工程を、好ましくは含む。

0281

組成物がコンパクトパウダーの形態にある事例では、パウダーは、スポンジパフ又はブラシ等の塗布具で、パウダーをこすり取ることによって取り上げられる。次いでパウダーは、塗布具を皮膚へ接触させることにより、塗布具から皮膚へ移される。

0282

本発明の化粧方法で使用されるパウダー状化粧用組成物は、好ましくはリーブインタイプである。用語「リーブイン」は、適用直後洗い落とす又は除去することを意図していない組成物を意味する。

0283

本発明の化粧方法は、長い間持続する化粧効果、例えば持続的なマット効果及び/又は色保持効果、並びに良好なUV防御効果をもたらすことができる。したがって、例えば、皮膚上の、詳細には顔の、赤み、しみ、毛穴及びしわ等の皮膚の欠陥は、長時間にわたり覆い隠されうる。そのため、本発明の化粧方法は、例えばの間の、暑い及び/又は湿潤な条件下でも、時が経っても良好な皮膚上での滞留力を付与することができる。

0284

更に、本発明の化粧方法、又は本発明のパウダー状化粧用組成物はまた、良好な使用感質感延展性皮脂への耐性への耐性等も付与することができる。

0285

本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。

0286

(実施例1並びに比較例1及び2)
[調製]
以下の、表1に示した以下の実施例1並びに比較例1及び2のパウダー状化粧用組成物を、表1に示す成分を混合することにより調製した。表1に示した成分の量の数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。また、表1中の無機UVフィルター粉末の括弧内の値は、Malvern Corp.社によるMastersizer 2000で測定した数平均粒子径(D50)を示している。二酸化チタンとして、石原産業株式会社製の製品「MPT-141」を使用した。

0287

成分の詳細を以下に示す:
-パーライト:平均粒径10μm
-タルクA:平均粒径25μm
- タルクB:平均粒径10μm
-マイカ:平均粒径25μm

0288

0289

[UV透過度の評価]
実施例1のパウダー状化粧用組成物(ファンデーション)と、比較例1及び2とを、UV透過度の点で比較した。UV透過度は、以下のプロトコルに従って測定した:
(1)5質量%の組成物をジメチコン(信越化学工業株式会社のシリコーン、KF96、12500センチストーク)中に分散させてサスペンションを形成し、
(2)得られたサスペンションを2つの四角石英ガラス(GL Science社、カタログ番号6220-71031、30mm×30mm×1mmt)の間に保持し、光路長リードスペーサ(GL Science社、カタログ番号6220-20105、DC-You-Space、長さ0.05mm)により50ミクロンに調節し、次いで
(3)透過度を、格子中球(JASCO社、ISV-469)に連結しているUV/Vis分光光度計(JASCO社、UV-550)により測定した。
再現性を確実にするために、別に調製した試料で少なくとも3回測定した。結果を表2に示す。

0290

0291

(実施例2及び3並びに比較例3)
[調製]
以下の表3に示した実施例2及び3並びに比較例3のパウダー状化粧用組成物を、表3に示した成分を用いて、以下のプロトコルに従って調製する。表3に示した成分の量の数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。また、表3中の無機UVフィルター粉末の括弧内の値は、SEM(走査電子顕微鏡)及び/又はTEM(透過電子顕微鏡)により測定した数平均粒子径(D50)を示している。これらの実施例で用いるパーライトは、上記の実施例1で用いるものと同一である。

0292

[調製プロトコル]
(1)パウダー状成分の全量を混合機の中で混合して粉体混合物を生成し、
(2)該粉体混合物中へ液体成分を入れてバルク混合物を生成し、
(3)該バルク混合物をハンマーミルで粉状にして、粉状にしたバルク混合物を形成し、次いで
(4)粉状にしたバルク混合物を圧縮してパウダー状化粧用組成物(ファンデーション)を形成する。

0293

0294

[持続性の評価]
実施例2及び3のパウダー状化粧用組成物(ファンデーション)と、比較例3とを、インドネシアでのパネリストが5日間、1日1回サンプル1gを顔に適用することにより、持続的な化粧効果の点で(持続的な、毛穴及びしわを覆い隠すこと、並びに被覆性)比較する。この長持ちする特性を、各パネリストの視覚的観察により評価する。

0295

[SPF値の評価]
実施例2及び3の組成物のインビボのSPF値を、ISO-24444の方法に従ってSPFアナライザUV-2000Sで求める。この試験の結果を、表4に示す。

0296

実施例

0297

実施例2及び3のパウダー状化粧用組成物は、持続的な化粧効果、並びに良好なUV防御効果を付与することができる。

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