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課題

ビタミンAドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減された眼科用組成物を提供する。

解決手段

(A)ビタミンA、(B)非イオン界面活性剤0.05〜1.5W/V%、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1〜0.8W/V%、及び(D)ポリビニルピロリドンを含有する眼科用組成物。

概要

背景

ビタミンAは、ドライアイに効果の高い成分である。これまで、水溶性高分子化合物を配合し、ビタミンAの滞留性を上げることにより有効性を向上する方法が提案されているが、その効果は十分ではなかった。また、ビタミンA50,000単位/100mL以上を含有する組成物に、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを配合することで、ドライアイ治療効果を向上させる技術が提案されている(特許文献1:特開2011−06348号公報)。さらに、ビタミンAが低濃度の場合、他の界面活性剤の使用等においても、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、使用感等の向上が求められていた。

概要

ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減された眼科用組成物を提供する。(A)ビタミンA、(B)非イオン界面活性剤0.05〜1.5W/V%、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1〜0.8W/V%、及び(D)ポリビニルピロリドンを含有する眼科用組成物。なし

目的

本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減された眼科用組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

(A)ビタミンA、(B)非イオン界面活性剤0.05〜1.5W/V%、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1〜0.8W/V%、及び(D)ポリビニルピロリドンを含有する眼科用組成物

請求項2

(C):(D)で表わされる含有質量比が、1.5:1〜30:1である請求項1記載の眼科用組成物。

請求項3

(D)成分の含有量が0.01〜0.5g/100mLである請求項1又は2記載の眼科用組成物。

請求項4

(A)成分が、レチノールパルミチン酸エステルレチノール酢酸エステル及びレチノイン酸から選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の眼科用組成物。

請求項5

(B)成分が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である請求項1〜4のいずれか1項記載の眼科用組成物。

請求項6

(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの重量平均分子量が、5〜60万(g/mol)である請求項1〜5のいずれか1項記載の眼科用組成物。

請求項7

(D)ポリビニルピロリドンの重量平均分子量が、3〜150万(g/mol)である請求項1〜6のいずれか1項記載の眼科用組成物。

請求項8

ドライアイ治療剤である請求項1〜7のいずれか1項記載の眼科用組成物。

技術分野

0001

本発明は、ビタミンAを含有する眼科用組成物に関するものである。

背景技術

0002

ビタミンAは、ドライアイに効果の高い成分である。これまで、水溶性高分子化合物を配合し、ビタミンAの滞留性を上げることにより有効性を向上する方法が提案されているが、その効果は十分ではなかった。また、ビタミンA50,000単位/100mL以上を含有する組成物に、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを配合することで、ドライアイ治療効果を向上させる技術が提案されている(特許文献1:特開2011−06348号公報)。さらに、ビタミンAが低濃度の場合、他の界面活性剤の使用等においても、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、使用感等の向上が求められていた。

先行技術

0003

特開2011−06348号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを配合することで、ドライアイ治療効果は向上するが、配合量が多いと点眼後にぼやけるという症状がみられる。また、水溶性高分子化合物を配合すると、ドライアイ治療効果は向上するが、同様に点眼後にぼやけるという症状がみられる。特にドライアイ患者涙液が少なく、目にぼやけを感じやすいため、点眼後のぼやけを軽減することは重要である。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減された眼科用組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)ビタミンAを含有する眼科用組成物に、(B)非イオン界面活性剤0.05〜1.5g/100mL配合すると共に、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び(D)ポリビニルピロリドンという特定の水溶性高分子化合物を併用すると共に、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合量を0.1〜0.8g/100mLとすることにより、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減され、ドライアイ治療剤として顕著な効果を有することを知見し、本発明をなすに至ったものである。

0006

従って、本発明は下記眼科用組成物を提供する。
[1].(A)ビタミンA、
(B)非イオン界面活性剤0.05〜1.5W/V%、
(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1〜0.8W/V%、及び
(D)ポリビニルピロリドンを含有する眼科用組成物。
[2].(C):(D)で表わされる含有質量比が、1.5:1〜30:1である[1]記載の眼科用組成物。
[3].(D)成分の含有量が0.01〜0.5g/100mLである[1]又は[2]記載の眼科用組成物。
[4].(A)成分が、レチノールパルミチン酸エステルレチノール酢酸エステル及びレチノイン酸から選ばれる1種以上である[1]〜[3]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[5].(B)成分が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である[1]〜[4]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[6].(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの重量平均分子量が、5〜60万(g/mol)である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[7].(D)ポリビニルピロリドンの重量平均分子量が、3〜150万(g/mol)である[1]〜[6]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[8].ドライアイ治療剤である[1]〜[7]のいずれかに記載の眼科用組成物。

発明の効果

0007

本発明によれば、ビタミンAのドライアイ治療効果を発揮させると共に、点眼後のぼやけが軽減され、ドライアイ治療剤として顕著な効果を有する眼科用組成物を提供することができる。

0008

(A)ビタミンA
ビタミンAとしては、ビタミンAそれ自体の他に、ビタミンA油等のビタミンA含有混合物ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA誘導体等を用いることができ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノイン酸、レチノール、レチノイン酸、レチノイド等が挙げられる。中でも、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノイン酸が好ましい。レチノールパルミチン酸エステルは通常100万〜180万国際単位(以下、単位又はI.U.と略記する)のものが市販されており、具体的には、ロッシュ・ビタミンジャパン株式会社製レチノールパルミチン酸エステル(170万I.U./g)等がある。ビタミンAの量は10,000〜500,000単位/100mLが好ましく、30,000〜500,000単位/100mLがより好ましく、50,000〜300,000単位/100mLが特に好ましい。ドライアイ治療効果発揮の点から、10,000単位/100mL以上が好ましく、ビタミンA安定性の点から、500,000単位/100mL以下が好ましい。

0009

(B)非イオン界面活性剤
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜選択して用いることができる。中でも、ドライアイ治療効果の点から、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。

0010

ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールは特に限定されるものではなく、医薬品添加物規格薬添規)に記載されたものを用いることができる。エチレンオキシド平均重合度は4〜200が好ましく、20〜200がより好ましく、プロピレンオキシドの平均重合度は5〜100が好ましく、20〜70がより好ましく、ブロック共重合体でもランダム重合体でもよい。具体的には、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール:Lutrol F127(BASF社製)、ユニルーブ70DP−950B(日本油脂(株)製)等、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール(プルロニックF−87)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール(プルロニックF−68、別名ポロクサマー188):プロノン#188P(日本油脂(株))等、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(プルロニックP123、別名ポロクサマー403)、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール(プルロニックP85):プロノン#235P(日本油脂(株))等、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール(プルロニックL−44)、テトロニック等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコールが好ましい。

0011

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60が好ましい。

0012

ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンポリソルベート20)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(ポリソルベート60)、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(ポリソルベート65)等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、ポリソルベート80が好ましい。

0013

非イオン界面活性剤の含有量は、眼科用組成物中0.05〜1.5W/V%(g/100mL)であり、好ましくは0.1〜1.2W/V%である。含有量が0.05W/V%未満であると、乳化可溶化効果、ドライアイ治療効果が不十分となる。一方、1.5W/V%を超えると、点眼後のぼやけを生じる。

0014

(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの重量平均分子量は、ドライアイ治療効果をより発揮する点から、5万(g/mol)以上が好ましく、点眼後のぼやけをより防止する点から、60万(g/mol)以下が好ましい。より好ましくは10〜50万(g/mol)、さらに好ましくは20〜40万(g/mol)である。なお、重量平均分子量は、GPC−MALLSシステムにて測定する。

0015

ヒドロキシプロピルメチルセルロースの含有量は、眼科用組成物中0.1〜0.8W/V%であり、好ましくは0.2〜0.7W/V%、より好ましくは0.2〜0.5W/V%である。(C)成分の含有量が0.1W/V%未満だと、目的とするドライアイ治療効果が発揮できない。一方、0.8W/V%を超えると、点眼後のぼやけを生じる。

0016

(D)ポリビニルピロリドン
ポリビニルピロリドンの重量平均分子量は、ドライアイ治療効果をより発揮する点から、3万(g/mol)以上が好ましく、点眼後のぼやけをより防止する点から、150万(g/mol)以下が好ましい。より好ましくは10〜130万(g/mol)、さらに好ましくは80〜120万(g/mol)である。なお重量平均分子量は、GPC−MALLSシステムにて測定する。

0017

ポリビニルピロリドンの眼科用組成物中の含有量は、ドライアイ治療効果をより発揮する点から、0.01W/V%以上が好ましく、点眼後のぼやけをより防止する点から、0.5W/V%以下が好ましい。より好ましくは0.02〜0.3W/V%、さらに好ましくは0.03〜0.2W/V%である。

0018

本発明においては、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び(D)ポリビニルピロリドンという特定の水溶性高分子化合物の組み合わせとすることにより、ドライアイ治療効果が向上すると共に、点眼後のぼやけ防止が可能となる。メチルセルロースポリビニルアルコール等と組み合わせても目的とする効果を得ることができない。また、上記組み合わせにより、(B)非イオン界面活性剤の含有量が0.05〜1.5W/V%という低い範囲においても、ビタミンAの安定性、ドライアイ治療効果を発揮することが可能となる。

0019

(C):(D)で表わされる含有質量比は、1.5:1〜30:1が好ましく、より好ましくは4:1〜20:1、さらに好ましくは5:1〜10:1である。(D)ポリビニルピロリドン1に対して、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースが1.5以上とすることで、点眼後のぼやけ防止効果がより発揮され、30以下とすることで、ドライアイ治療効果がより発揮される。

0020

(C)成分と(D)成分との合計量は、0.11〜1.3W/V%が好ましく、0.15〜1.3W/V%がより好ましく、0.23〜0.7W/V%がさらに好ましい。

0021

本発明の眼科用組成物には、眼科用組成物に配合する各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。これらの成分としては、多価アルコール緩衝剤粘稠剤、抗酸化剤、糖類、pH調整剤防腐剤等張化剤安定化剤清涼化剤、薬物、水等が挙げられる。これらは、それぞれ1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、適量を配合することができる。

0022

多価アルコールとしては、グリセリンプロピレングリコールブチレングリコールポリエチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールの含有量は、眼科用組成物中0.01〜5W/V%が好ましく、より好ましくは0.05〜3W/V%である。

0023

緩衝剤としては、例えば、ホウ酸又はその塩(ホウ砂等)、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム等)、リン酸又はその塩(リン酸一水素ナトリウム等)、酒石酸又はその塩(酒石酸ナトリウム等)、グルコン酸又はその塩(グルコン酸ナトリウム等)、酢酸又はその塩(酢酸ナトリウム等)、中でも、低刺激、かつ組成物の防腐効果の点から、トロメタモールが好ましい。さらに、ホウ酸、ホウ砂を併用すると、特に高い防腐効果が得られる。緩衝剤の含有量は、眼科用組成物中0.001〜10W/V%が好ましく、より好ましくは0.01〜5W/V%である。なお、ビタミンAの保存安定性向上の点から、トロメタモールを配合することが好ましい。

0024

粘稠剤としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸ナトリウムコンドロイチン硫酸ナトリウムポリアクリル酸カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。粘稠化剤の含有量は、0.5W/V%以下が好ましく、配合しなくてもよい。

0025

抗酸化剤を配合することで、ビタミンAの保存安定性が向上する。抗酸化剤としては、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、酢酸dl−β−トコフェロール、酢酸dl−γ−トコフェロール、酢酸dl−δ−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類ジブチルヒドロキシトルエンブチルヒドロキシアニソール等の脂溶性抗酸化剤ビタミンCヒドロキノンシステイングルタチオン等の水溶性抗酸化剤等が挙げられる。抗酸化剤の含有量は、眼科用組成物中0.005〜5W/V%が好ましく、より好ましくは0.005〜1W/V%であり、さらに好ましくは0.005〜0.2W/V%である。

0026

糖類としては、グルコースシクロデキストリンキシリトールソルビトールマンニトール等が挙げられる。なお、これらはD体、L体又はDL体のいずれでもよい。糖類の含有量は、眼科用組成物中0.001〜10W/V%が好ましく、より好ましくは0.005〜5W/V%、さらに好ましくは0.01〜3W/V%である。

0027

pH調整剤としては、無機酸又は無機アルカリ剤を使用することが好ましい。例えば、無機酸としては(希)塩酸が挙げられる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム炭酸ナトリウム炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。中でも、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。眼科用組成物のpH(20℃)は、3.8〜8.0が好ましく、より好ましくは5.0〜7.5である。なお、本発明において、pHの測定は20℃でpH浸透圧計(例えば、HOSM−1,東亜ディーケーケー(株)等)を用いて行う。pH調整剤の含有量は目的とするpHの範囲により適宜選定されるが、眼科用組成物中0.00001〜10W/V%が好ましく、より好ましくは0.0001〜5W/V%、さらに好ましくは0.001〜3W/V%である。

0028

防腐剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウムソルビン酸又はその塩、パラオキシ安息香酸エステルメチルパラベンエチルパラベンプロピルパラベン等)、グルコン酸クロルヘキシジンチメロサールフェニルエチルアルコール塩酸アルキルジアミノエチルグリシン塩酸ポリヘキサニド塩化ポリドロニウム等が挙げられる。ドライアイ治療効果の点からは、ソルビン酸又はその塩が好ましい。防腐剤の含有量は、眼科用組成物中、例えば0.00001〜5W/V%であり、好ましくは0.0001〜3W/V%、より好ましくは0.001〜2W/V%である。また、防腐剤はドライアイ症状を悪化させる可能性があるため、無配合とすることもできる。防腐剤無配合にした場合の防腐力は、エデト酸ナトリウム、ホウ酸及びトロメタモールから1種以上、好適には2種以上組み合わせ配合するとよい。また、ユニットドーズ容器フィルター付容器にした場合にも、防腐剤無配合とすることができる。

0029

等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム塩化カリウム等が挙げられる。等張化剤の眼科用組成物全量に対する含有量は、例えば0.001〜5W/V%、好ましくは0.01〜3W/V%、より好ましくは0.1〜2W/V%である。

0030

安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、シクロデキストリン、亜硫酸塩、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。安定化剤の含有量は、眼科用組成物中、例えば0.001〜5W/V%であり、好ましくは0.01〜3W/V%、より好ましくは0.1〜2W/V%である。

0031

清涼化剤としては、例えば、メントールカンフルボルネオールゲラニオールリナロールシネオール等が挙げられる。清涼化剤の含有量は、眼科用組成物中に化合物の総量として、0.0001〜5W/V%が好ましく、0.001〜2W/V%がより好ましく、0.005〜1W/V%がさらに好ましく、0.007〜0.8W/V%が特に好ましい。

0032

薬物(薬学的有効成分)としては、例えば、充血除去剤(例えば、塩酸ナファゾリン塩酸テトラヒドロゾリン塩酸フェニレフリンエピネフリン塩酸エフェドリンdl−塩酸メチルエフェドリン硝酸テトラヒドロゾリン硝酸ナファゾリン等)、消炎収斂剤(例えば、メチル硫酸ネオスチグミン、ε−アミノカプロン酸アラントイン塩化ベルベリン硫酸亜鉛乳酸亜鉛塩化リゾチームグリチルリチン酸二カリウムグリチルリチン酸アンモニウムグリチルレチン酸サリチル酸メチルトラネキサム酸アズレンスルホン酸ナトリウム等)、抗ヒスタミン剤(例えば、塩酸イプロヘプチン、塩酸ジフェンヒドラミンジフェンヒドラミン、塩酸イソチペンジルマレイン酸クロルフェニラミン等)、水溶性ビタミン活性型ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12等)、アミノ酸(例えば、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マグネシウムアミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、サルファ剤殺菌剤(例えば、イオウイソプロピルメチルフェノールヒノキチオール等)、抗アレルギー剤クロモグリク酸フマル酸ケトチフェントラニラスト等)、局所麻酔剤(例えば、リドカイン塩酸リドカイン塩酸プロカイン塩酸ジブカイン等)、散瞳剤(塩酸シクロペントラートトロピカミド等)、白内障治療剤ピレノキシン、グルタチオン等)を適宜配合することができる。

0033

これらの成分の含有量は、製剤の種類、薬物の種類等に応じて適宜選択され、各種成分の含有量は当該技術分野で既知である。例えば、眼科用組成物全量に対して0.0001〜30W/V%、好ましくは0.001〜10W/V%の範囲から適宜選択できる。より具体的には、各成分の眼科用組成物中の含有量は、以下の通りである。

0034

充血除去剤であれば、例えば、0.0001〜0.5W/V%、好ましくは0.0005〜0.3W/V%、より好ましくは0.001〜0.1W/V%である。
消炎・収斂剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.0001〜5W/V%である。
抗ヒスタミン剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜5W/V%である。
水溶性ビタミンであれば、0.0001〜1W/V%、好ましくは0.0001〜0.5W/V%である。
アミノ酸であれば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜3W/V%である。
サルファ剤、殺菌剤であれば、例えば、0.00001〜10W/V%、好ましくは0.0001〜10W/V%である。
抗アレルギー剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜5W/V%である。
局所麻酔剤、散瞳剤、白内障治療剤であれば、例えば、0.001〜1W/V%、好ましくは0.005〜1W/V%である。

0035

本発明の眼科用組成物は、そのまま液剤としてもよく、懸濁剤ゲル剤等に調製してもよい。使用形態としては、具体的には、点眼剤(例えば、一般用点眼剤、コンタクトレンズ用点眼剤等)、洗眼剤(一般用洗眼剤、コンタクトレンズをはずした後に使用する洗眼剤等)、コンタクトレンズ装着液コンタクトレンズ取り外し液等が挙げられる。中でも、コンタクトレンズ使用者はドライアイになりやすいため、本発明の眼科用組成物は、コンタクトレンズ用点眼剤、コンタクトレンズをはずした後に使用する洗眼剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ取り外し液等として好適である。特に、防腐剤の量が制限されていることから、特にソフトコンタクトレンズ用であることが好ましい。

0036

本発明の眼科用組成物の粘度は2.5〜120mPa・sが好ましく、6〜60mPa・sがより好ましい。なお、粘度測定は20℃でE型粘度計(例えば、VISCONIC ELD−R,東京計器(株)等)を用いて行う。

0037

本発明の眼科用組成物は、その調製方法については特に制限されるものではないが、例えば、(A)ビタミンAを(B)非イオン界面活性剤により滅菌精製水(残部)に可溶化し、次いで、各配合成分(薬物、その他成分、清涼化剤の順に配合する)を加えてpHを調整して得ることができる。その後、適当な容器、例えばポリエチレンテレフタレート製の容器等に無菌充填することができる。

0038

ポリエチレンポリエチレンテレフタレート等のピロー包装ではなく、酸素吸着ピロー包装とすることで、ビタミンAの安定性をより向上する。酸素吸着ピロー包装とは、ピロー内に残存している酸素及び外部から侵入してくる酸素を積極的に除去することが可能な、酸素吸収剤練り込みフィルムを用いたピローである。

0039

本発明の眼科用組成物は、ドライアイ治療剤として好適であり、1回30〜60μL、1日3〜6回を点眼することにより、その効果をより発揮することができる。

0040

以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、特に明記のない限り、組成物の「%」は「W/V%質量%」であり、比率質量比を示す。

0041

[実施例1〜27、比較例1〜9]
(A)レチノールパルミチン酸エステルを、(B)ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコールで精製水に可溶化した後、さらに他の配合成分を加え、下記表に示す組成の眼科用組成物(点眼剤)を調製した。得られた眼科用組成物について、20℃の粘度を、VISCONIC ELD−R(東京計器(株)製)にて測定し、下記評価を行った。結果を表中に併記する。

0042

試験例−1
ウサギ角膜上皮障害モデルを用いたドライアイ評価試験
角膜結膜損傷治療効果
ヘプタノール処理ウサギ角膜・結膜上皮障害モデルを用いた角膜・結膜損傷治癒効果試験
ウサギにヘプタノール処理(ヘプタノール/エタノール=8:2混液を片眼200μL滴下)行い、ウサギの角膜・結膜上皮に障害を与えたモデルを作製した。その後、試料を11日間(6回(100μL/回)/日)連続して点眼した。点眼期間中、定期的にフルオレセイン染色(2%フルオレセイン片眼50μL滴下)を行い、角膜・結膜損傷治癒効果を、Lenp判定基準に従い、15点満点(ヘプタノール処理直後スコアを15点とし、改善に向かうに従いスコアは減少する)で評価した。5日目の評価結果を示す。
ドライアイとは、「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感視機能異常を伴う」と定義されており、本試験実験に用いた角膜・結膜上皮障害モデルはドライアイを評価するモデルとして用いられる。結果を下記評価基準で示す。
<評価基準>
◎:6点以上8点未満
○:8点以上10点未満
△:10点以上12点未満
×:12点以上

0043

試験例−2
(点眼後のぼやけ試験)
パネラー5名が、試料を2滴点眼後、点眼1分後に5mはなれた場所からランドルト環単独指標5m(株式会社はんだや HP−1226A国際標準環状視力表5M)を観察し、下記5段階の評点でぼやけの具合を評価した。結果を5名の平均値に基づき下記評価基準で示した。
<評点>
5:ぼやけない
4:わずかにぼやける
3:ややぼやける
2:かなりぼやける
1:非常にぼやける
<評価基準>
◎:平均点が4点以上
○:平均点が3点以上4点未満
△:平均点が2点以上3点未満
×:平均点が2点未満

0044

(B)成分が下限以下の場合、油性成分が可溶化できず分離する。この場合、油溶成分の濃度が一定にならないため、効果がばらついたり、点眼後のぼやけが酷くなることが予想されるため、評価は実施できなかった。

0045

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0050

0051

さらに下記評価を行った。
試験例−3
〈レチノールパルミチン酸エステルの残存率(%)〉
眼科用組成物15mLを、15mLのポリエチレンテレフタレート容器充填した。これをピロー包装(5×10cm、ピロー包装品、)、酸素吸収ピロー包装(酸素吸収ピロー包装品)した。酸素吸収ピローは、酸素吸収フィルムハイスターO2(スタープラスチック工業株式会社)を切断し、ヒートシーラーにて5×10cmの大きさになるよう作製した。これを40℃・75%RH6ヶ月保存した。眼科用組成物中のレチノールパルミチン酸エステル含量を、製造直後及び40℃・75%RHで6ヶ月保存後に測定した。測定は、高速液体クロマトグラフ法を用いて測定を行った。得られたレチノールパルミチン酸エステル含量から、下記式に基づき、レチノールパルミチン酸エステルの残存率(%)を算出した。結果を下記表6に示す。
レチノールパルミチン酸エステル残存率(%)
=保存後のレチノールパルミチン酸エステル含量/製造直後のレチノールパルミチン酸エステル含量×100

0052

0053

実施例及び比較例を調製する際に用いた原料を以下に示す。
・ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール:
ユニルーブ70DP−950B、薬添規、日油(株)又はLutrol F127,薬添規、BASF(株)
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース):
メトローズ60SH−4000、日局、信越化学工業(株)、重量平均分子量30万(g/mol)、表1−4使用
メトローズ60SH−50、日局、信越化学工業(株)、重量平均分子量7万(g/mol)
・ポリビニルピロリドン:
コリドン90F、日局、BASF(株):重量平均分子量100万(g/mol)、表1−4使用
コリドン30、日局、BASF(株):重量平均分子量5万(g/mol)
・モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80):
レオドールTW−0120V、日局、花王(株)
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60:
HCO−60(医薬用)、薬添規、日光ケミカルズ(株)
・ポリビニルアルコール:
ゴーセノール EG−05、日本合成化学
・メチルセルロース:
メトローズSM−4000、日局、信越化学工業(株)

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