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技術 時計ムーブメントのための調整システム

出願人 ロレックス・ソシエテ・アノニム
発明者 ベラン,ラウルコルポ,ファビアノフンツィカー,オリヴィエ
出願日 2014年11月10日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2014-227636
公開日 2015年5月21日 (5年7ヶ月経過) 公開番号 2015-096852
状態 特許登録済
技術分野 機械時計
主要キーワード プレートピン 障害要素 最大角度位置 変位要素 機械的発振器 トリガ要素 最小角度位置 遊星ホイール
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この項目の情報は公開日時点(2015年5月21日)のものです。
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図面 (13)

課題

てん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点でぜんまい位置エネルギを変化させることができる調整システムを提供する。

解決手段

第1のサブシステムを備える時計ムーブメント12のための調整システム110であって、第1のてん輪B111及び第1のひげぜんまいS111を含む第1の発振器O111と、第1のひげぜんまいS111の第1の変位要素M111と、第1のてん輪B111の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点での第1の変位要素M111の第1の作動要素A111と、を含む、調整システム。

概要

背景

調速機関(regulating organ)の振動は一般に、脱進機の衝撃によって維持される。これらの衝撃は、ひげぜんまいアセンブリに対して直接に又は間接的に作用して、運動エネルギの供給等を行う。

脱進機における性能が各衝撃で厳密に同一であるならば、このタイプのひげぜんまいの振動の維持によって、理論上は時計部品等時性保証される。しかしながら、脱進機における障害又は駆動機関(drive organ)により生成される駆動力のばらつきのため、この条件は決して完全には満足されない。

特許文献1から、自由脱進機が知られている。これは、ひげぜんまいによって直接てん輪の振動を維持するように設計されている。この目的のため、ひげぜんまいの外端は、スイスアンクル脱進機アンクルのものと同様の振動を行うアンクルの端部に固着されている。従って、ひげぜんまいの外端の変位は2方向であり、発振器の1周期全体ではおそらくゼロとなり、これによって明らかに性能が低下すると共にてん輪の振幅が不安定になる。更に、このタイプのデバイスは、てん輪がその振動の終点に達した時点でひげぜんまいに作用することができない。従って、このタイプの解決策では、大きな等時性の欠点が生じる。

また、特許文献2及び特許文献3からも、ひげぜんまいの概念が知られている。これらの出願において、振動は、ひげぜんまいの外端の取付部箇所の変位によって部分的に又は全体的に維持される。更に具体的には、これらの出願は、「トュールビヨン」系に取り入れることができるデバイスに関し、ひげぜんまいの外端の取付部箇所の回転によって、ひげぜんまい−脱進機アセンブリの回転を引き起こす。この目的のため、ひげぜんまいのひげ持ちはガンギ車に取り付けられ、その回転周波数はてん輪ピンによって直接作動されるレバー又はアンクルによって規定される。このピンの位置決めは、好ましくは、てん輪が最大速度になった時点で、アンクルの転換、従っててん輪に対するひげ持ちの回転が起こるようになっている。

特許文献3は、上述の2つの文書の変形の設計について記載している。

また、特許文献5は、同じタイプのデバイスについて記載している。

2005年に、時計製造者であるクリスチャンクリングスは、同じ概念に基づいたトュールビヨンを提案した。異なるのは要素の配置だけであり、ひげぜんまいのひげ持ちホルダ上に直接、アンクルが追加されている。

この従来技術に照らし合わせると、ひげぜんまいアセンブリの平衡位置を変えるように設計された脱進機は、てん輪自体によって発生した衝撃のもとで、ひげぜんまいの外端を変位させるように形成されていると考えられる。一般に、適切な衝撃を発生させるため、衝撃は、てん輪が最大速度になった時点に発生する。振動脱進機のためには、この時点で衝撃を発生させて発振器の周期に悪影響を与えないようにすることが適切であるが、位置エネルギの変動があるデバイスではルールは異なり、てん輪の振幅が最大である時、又はてん輪の速度がゼロである時に、脱進機によって衝撃が与えられなければならない。

概要

てん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点でぜんまいの位置エネルギを変化させることができる調整システムを提供する。第1のサブシステムを備える時計ムーブメント12のための調整システム110であって、第1のてん輪B111及び第1のひげぜんまいS111を含む第1の発振器O111と、第1のひげぜんまいS111の第1の変位要素M111と、第1のてん輪B111の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点での第1の変位要素M111の第1の作動要素A111と、を含む、調整システム。

目的

本発明の目的は、上述の欠点を排除することができる調整システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

第2のサブシステム(12、112、212)に結合された第1のサブシステム(11、111、211)を備える時計ムーブメント(2、12、22)のための調整システム(10、110、210)であって、前記第1のサブシステムが、第1のてん輪(B11、B111、B211)及び第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)を含む第1の発振器(O11、O111、O211)と、衝撃の効果のもとで前記第1のひげぜんまいの端部又は取付部を変位させるように設計された、前記第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)の第1の変位要素(M11、M111、M211)と、前記第1のてん輪(B11、B111、B211)の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、すなわち前記第1のてん輪が最小又は最大の角度位置になった時点で又は実質的にその時点で発生する前記第1の変位要素(M11、M111、M211)の第1の作動要素(A11、A111、A211)と、を含む、調整システム。

請求項2

フレーム(13、113、213)を備え、前記第1の要素(M11、M111、M211)が前記フレーム及び/又は前記第1のてん輪(B11、B111、B211、B11’)に対する前記第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)の一方向の変位を可能とし、又は、前記フレーム及び/又は前記第1のてん輪(B11、B111、B211)に対する前記第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)の2方向の変位を可能とし、特に、前記フレーム及び/又は前記第1のてん輪(B11、B111、B211)に対する前記第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)の内端及び/又は外端の一方向の変位を可能とし、又は、前記フレーム及び/又は前記第1のてん輪(B11、B111、B211)に対する前記第1のひげぜんまい(S11、S111、S211)の内端及び/又は外端の2方向の変位を可能とする、請求項1に記載の調整システム。

請求項3

前記変位が、前記第1のてん輪(B11、B111、B211)の回転軸を中心とする回転の変位である、請求項2に記載の調整システム。

請求項4

前記第1の変位要素(M11、M111、M211)及び/又は前記第1の作動要素(A11、A111、A211)に関連付けられた第2の発振器(O12、O112、O212)を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項5

前記第2の発振器(O12、O112、O212)の固有振動周波数が、前記第1の発振器(O11、O111、O211)の固有振動周波数と実質的に等しい、請求項4に記載の調整システム。

請求項6

前記第2の発振器(O12、O112、O212)の振動が、前記第1の発振器(O11、O111、O211)の振動に対してほぼ4分の1周期ずれている、請求項5に記載の調整システム。

請求項7

前記第2のサブシステムが、第2のてん輪(B12、B112、B212)及び第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)を含む第2の発振器(O12、O112、O212)と、衝撃の効果のもとで前記第2のひげぜんまいの端部又は取付部を変位させるように設計された、前記第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)の第2の変位要素(M12、M112、M212)と、前記第2のてん輪(B12、B112、B212)の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、すなわち前記第2のてん輪が最小又は最大の角度位置になった時点で又は実質的にその時点で発生する前記第2の変位要素の第2の作動要素(A12、A112、A212)と、を備える、請求項4から6のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項8

フレーム(13、113、213)を備え、前記第2の変位要素(M12、M112、M212)が前記フレーム及び/又は前記第2のてん輪(B12、B112、B212)に対する前記第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)の一方向の変位を可能とし、又は、前記フレーム及び/又は前記第2のてん輪(B12、B112、B212)に対する前記第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)の2方向の変位を可能とし、特に、前記フレーム及び/又は前記第2のてん輪(B12、B112、B212)に対する前記第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)の内端及び/又は外端の1方向の変位を可能とし、又は、前記フレーム及び/又は前記第2のてん輪(B12、B112、B212)に対する前記第2のひげぜんまい(S12、S112、S212)の内端及び/又は外端の2方向の変位を可能とする、請求項7に記載の調整システム。

請求項9

前記第1の変位要素(M111、M211)が、前記第1のてん輪(B111、B211)の軸上で枢動する第1のレバー又は第1のホイールを備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項10

前記第1の変位要素(M111、M211)の前記第1の作動要素(A111、A211)が、前記第1の変位要素の第1の駆動要素(E111、E211)及び前記第1の駆動要素の第1のトリガ要素(D111、D211)を備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項11

前記第1の駆動要素(E111)が、第1のレバー(L111)及び第1のカム(CA111)を備え、前記第1のレバー(L111)が、例えば少なくとも1つの香箱等の駆動機構によって回転される前記第1のカム(CA111)と共働する、請求項10に記載の調整システム。

請求項12

前記第1のレバー(L111)が第1の従動子(L121)を備え、この第1の従動子が、第1の弾性要素(R111)によって、及び/又は、特に第1のピン又は第1のフォークのような障害物として前記第1の変位要素と共働する第1の要素(GL111)によって押されて前記第1のカムと接触する、請求項11に記載の調整システム。

請求項13

前記第1のトリガ要素(D111、D211)が、前記カム(CA111、CA211)と一体である第1のガンギ車(RB111、RB211)の第1の閉塞てこ(BL111、BL211)を備える、請求項10から12のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項14

前記第1の閉塞てこ(BL111、BL211)が、前記第2のてん輪上、特に前記第2のてん輪の第2のプレート上に設けられたピンと共働する第1のフォークを備える、請求項13に記載の調整システム。

請求項15

フレーム(13、113、213)を備え、前記第1のガンギ車が前記フレームに対して固定された軸上で枢動し、又は前記フレームに対して可動である軸上で枢動する、請求項13又は14に記載の調整システム。

請求項16

前記第2のサブシステムが前記第1のサブシステムと同一であり、前記第1の作動要素が前記第2の発振器と相互作用し、前記第2の作動要素が前記第1の発振器と相互作用する、請求項1から15のいずれか1項に記載の調整システム。

請求項17

第1の閉塞てこが前記第2の発振器の第2のてん輪と相互作用し、特に前記第2の発振器の前記第2のてん輪によって制御され、前記第2の閉塞てこが前記第1の発振器の第1のてん輪と相互作用し、特に前記第1の発振器の前記第1のてん輪によって制御される、請求項16に記載の調整システム。

請求項18

請求項1から17のいずれか1項に記載の調整システム(10、110、210)を備える時計ムーブメント(2、12、22)。

請求項19

請求項1から17のいずれか1項に記載の調整システム又は請求項18に記載の時計ムーブメントを備える時計部品(3、13、23)、特に時計、特に腕時計

技術分野

0001

本発明は、時間ムーブメントのための調整システムすなわち緩急針に関し、又は時計ムーブメントの調整システムすなわち緩急針に関する。また、本発明は、このタイプの調整システムを備えた時計ムーブメントに関する。また、本発明は、このタイプのムーブメント又は調整システムを備えた時計部品、特に時計に関する。

背景技術

0002

調速機関(regulating organ)の振動は一般に、脱進機の衝撃によって維持される。これらの衝撃は、ひげぜんまいアセンブリに対して直接に又は間接的に作用して、運動エネルギの供給等を行う。

0003

脱進機における性能が各衝撃で厳密に同一であるならば、このタイプのひげぜんまいの振動の維持によって、理論上は時計部品の等時性保証される。しかしながら、脱進機における障害又は駆動機関(drive organ)により生成される駆動力のばらつきのため、この条件は決して完全には満足されない。

0004

特許文献1から、自由脱進機が知られている。これは、ひげぜんまいによって直接てん輪の振動を維持するように設計されている。この目的のため、ひげぜんまいの外端は、スイスアンクル脱進機アンクルのものと同様の振動を行うアンクルの端部に固着されている。従って、ひげぜんまいの外端の変位は2方向であり、発振器の1周期全体ではおそらくゼロとなり、これによって明らかに性能が低下すると共にてん輪の振幅が不安定になる。更に、このタイプのデバイスは、てん輪がその振動の終点に達した時点でひげぜんまいに作用することができない。従って、このタイプの解決策では、大きな等時性の欠点が生じる。

0005

また、特許文献2及び特許文献3からも、ひげぜんまいの概念が知られている。これらの出願において、振動は、ひげぜんまいの外端の取付部箇所の変位によって部分的に又は全体的に維持される。更に具体的には、これらの出願は、「トュールビヨン」系に取り入れることができるデバイスに関し、ひげぜんまいの外端の取付部箇所の回転によって、ひげぜんまい−脱進機アセンブリの回転を引き起こす。この目的のため、ひげぜんまいのひげ持ちはガンギ車に取り付けられ、その回転周波数はてん輪ピンによって直接作動されるレバー又はアンクルによって規定される。このピンの位置決めは、好ましくは、てん輪が最大速度になった時点で、アンクルの転換、従っててん輪に対するひげ持ちの回転が起こるようになっている。

0006

特許文献3は、上述の2つの文書の変形の設計について記載している。

0007

また、特許文献5は、同じタイプのデバイスについて記載している。

0008

2005年に、時計製造者であるクリスチャンクリングスは、同じ概念に基づいたトュールビヨンを提案した。異なるのは要素の配置だけであり、ひげぜんまいのひげ持ちホルダ上に直接、アンクルが追加されている。

0009

この従来技術に照らし合わせると、ひげぜんまいアセンブリの平衡位置を変えるように設計された脱進機は、てん輪自体によって発生した衝撃のもとで、ひげぜんまいの外端を変位させるように形成されていると考えられる。一般に、適切な衝撃を発生させるため、衝撃は、てん輪が最大速度になった時点に発生する。振動脱進機のためには、この時点で衝撃を発生させて発振器の周期に悪影響を与えないようにすることが適切であるが、位置エネルギの変動があるデバイスではルールは異なり、てん輪の振幅が最大である時、又はてん輪の速度がゼロである時に、脱進機によって衝撃が与えられなければならない。

先行技術

0010

スイス特許出願公開第850号
国際特許出願公開第00/04424号
国際特許出願公開第00/04425号
国際特許出願公開第01/59529号
欧州特許出願公開第2246752号

発明が解決しようとする課題

0011

本発明の目的は、上述の欠点を排除することができる調整システムを提供すること、及び従来技術において既知である調整システムを改良することである。特に、本発明は、てん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点でぜんまいの位置エネルギを変化させることができる調整システムを提案する。

課題を解決するための手段

0012

本発明によれば、時計ムーブメントのための調整システムは、第2のサブシステムに結合された第1のサブシステムを備え、第1のサブシステムが、
第1のてん輪及び第1のひげぜんまいを含む第1の発振器と、
衝撃の効果のもとで第1のひげぜんまいの端部又は取付部を変位させるように設計された、第1のひげぜんまいの第1の変位要素、換言すると、位置エネルギを変化させるために、第1のひげぜんまいの端部又は取付部に衝撃を与えるように設計された、第1のひげぜんまいの第1の変位要素と、
第1のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、すなわちてん輪が最小又は最大の角度位置になった時点で又は実質的にその時点で発生する第1の変位要素の第1の作動要素と、
を含む。

0013

換言すると、本発明によれば、時計ムーブメントのための調整システムは第1のサブシステムを備え、第1のサブシステムは、
第1のてん輪及び第1のひげぜんまいを含む第1の発振器と、
第1のひげぜんまいの第1の変位要素と、
第1のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点での第1の変位要素の第1の作動要素と、
を含む。

0014

調整システムの様々な実施形態は請求項2から17によって規定される。

0015

いくつかの好適な実施形態では、システムは第2のサブシステムを備え、第2のサブシステムは、
第2のてん輪及び第2のひげぜんまいを含む第2の発振器と、
第2のひげぜんまいの第2の変位要素と、
第2のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点での第2の変位要素の第2の作動要素と、
を備える。

0016

具体的には、調整システムはフレームを備えることができ、第1の閉塞てこはフレームに対して固定された軸上で枢動することができ、又はフレームに対して可動である軸上で枢動することができる。

0017

第2のサブシステムは第1のサブシステムと同一とすることができ、第1の作動要素は第2の発振器と相互作用することができ、第2の作動要素は第1の発振器と相互作用することができる。

0018

調整システムはフレームを備えることができ、第1のガンギ車は、例えば第1のケージ内で回転するように可動に取り付けることができ、第1のケージは、第2のてん輪の軸を中心としてフレームに対して回転するように可動である。

0019

第1のガンギ車は、第1の固定遊星ホイール係合する第1のピニオンを備える。第1のケージは第1の変位要素と係合することができる。

0020

本発明による時計ムーブメントは請求項18によって規定される。

0021

本発明による時計部品は請求項19によって規定される。

0022

添付図面は、本発明による調整システムの第1の好適な実施形態のいくつかの変形を一例として図示する。

図面の簡単な説明

0023

本発明による調整システムの好適な実施形態を備えた、本発明による時計部品の好適な実施形態の概略図である。
調整システムの第1の好適な実施形態の2つのてん輪の角度位置の時間的な進展を表すグラフである。
調整システムの第1の好適な実施形態の2つのてん輪の角度位置の時間的な進展を表すグラフである。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の図であり、調整システムの機能を示す。
調整システムの第1の好適な実施形態の第2の変形の図である。

実施例

0024

本発明の実施形態の各々において、第1の発振器を、好ましくは第2の発振器を含む第2のサブシステムと結合することが提案されている。これらの2つの発振器は、一方及び/又は他方に適切な時点で作用させる等のために、周波数を適切に調節し、又はその周波数は適切に調節される。従って、このタイプの調整システムは、実質的に等時性の緩急針を実施することができ、その振動は位置エネルギの変動によって維持される。発振器(複数の発振器)に対する作用は、位置エネルギの変化の作用である。

0025

調整システムは、位置エネルギの変動によってひげぜんまいを維持することを可能とし、従って2つの先験的逆説的条件を満足させなければならない。すなわち、ひげぜんまいの変位、特にひげぜんまいの一端、例えばひげぜんまいの内端又は外端の変位を発生させるために充分な衝撃を発生可能でなければならないこと、及び、この衝撃を、てん輪の速度がゼロとなった時点で又は実質的にその時点で、すなわちてん輪が最小又は最大の角度位置となった時点で又は実質的にその時点で発生可能でなければならないことである。また、この最小又は最大のてん輪の位置は、時計部品の位置、香箱負荷、又は衝撃等の外部の影響に従って変動し得る。

0026

振動を維持するため、ひげぜんまいの等時性の性質から利点を得る。実際、この基本的な特徴は、てん輪の振幅に関わらず、てん輪の速度がゼロになる時点が周期的に繰り返されることを示している。従って、周波数を適切に調節するか又はその周波数が適切に調節される2つの発振器を結合して、例えばこれらの発振器の一方及び/又は他方に適切な時点で作用させることを提案する。

0027

従って、第1の発振器の第1のひげぜんまいを、好ましくは第2の発振器の支援によって制御することが提案される。第2の発振器は、機械的なもの又は機械的ではないものであり、第1の発振器の第1のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、第1のひげぜんまい、特に第1のひげぜんまいの取付部、特に第1の発振器のひげぜんまいの一端の取付部を変位させるために、これに衝撃を与える。

0028

本発明のいくつかの実施形態において、第2の発振器は機械的なものである。第2の発振器の第2のひげぜんまいを第1の発振器によって制御することが提案される。第1の発振器は、第2の発振器の第2のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、第2のひげぜんまい、特に第2のひげぜんまいの取付部、特に第2の発振器のひげぜんまいの一端の取付部を変位させるために、これに衝撃を与える。

0029

本発明による時計部品3、特に時計、特に腕時計の好適な実施形態について、図1を参照して以下に記載する。時計部品は、ムーブメント2、特に機械ムーブメントを備える。

0030

ムーブメント2は、駆動機関OM1、本発明による調整システム10、及び運動的連鎖C1を備える。運動的連鎖は、駆動機関OM1の機械エネルギを調整システム10に伝達する。駆動機関は、例えば香箱を含む。

0031

ムーブメントは、フレーム13を備えることも可能である。

0032

調整システム10は、以下を含む第1のサブシステム11を備えている。
第1のてん輪B11及び第1のひげぜんまいS11を含む第1の発振器O11、
第1のひげぜんまいS11の第1の変位要素M11、
第1のてん輪B11の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で第1の要素M11を変位のために作動するための第1の要素A11。

0033

第1の変位要素M11は、第1のひげぜんまい、特に第1のひげぜんまいの取付部を変位させることによって、第1のひげぜんまいS11に衝撃を与えることができる。この取付部は、ひげぜんまいの一端に配置されていると好ましい。この取付部は、1つ又は複数の取付部ポイント、更に一般的には1つ又は複数の接続要素によって構成することができる。

0034

調整システムは、フレーム13を備えることも可能である。

0035

調整システムの好適な実施形態において、調整システム10は、以下を含む第2のサブシステム12を備えることが好ましい。
第2のてん輪B12及び第2のひげぜんまいS12を含む第2の発振器O12、
第2のひげぜんまいS12の第2の変位要素M12、
第2のてん輪B12の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で第2の要素M12を変位のために作動するための第2の要素A12。

0036

前述の記載と同様に、第2の変位要素M12は、第2のひげぜんまい、特に第2のひげぜんまいの取付部を変位させることによって、第2のひげぜんまいS12に衝撃を与えることができる。この取付部は、ひげぜんまいの一端に配置されていると好ましい。第1のひげぜんまいと同様、この取付部は、1つ又は複数の取付部ポイント、更に一般的には1つ又は複数の接続要素によって構成することができる。

0037

第1の変位要素は、第1のひげぜんまいのある箇所を変位させることができる。換言すると、このために第1のひげぜんまいを変形させることができる。同様に、第2の変位要素は、第2のひげぜんまいのある箇所を変位させることができる。換言すると、このために第2のひげぜんまいを変形させることができる。

0038

いくつかの実施形態において、2つの機械的発振器O11及びO12を結合することが提案される。これらの発振器の等時性の性質は、てん輪が最大速度にある時点が、てん輪の速度がゼロである時点に対して4分の1周期ずれていることを意味する。従って、理想的には同一の固有周波数又は同様の固有周波数を有し、4分の1だけ相がずれた2つのひげぜんまいを結合して、それらを適切に相互作用させることができる。調整システムの変動状態(transitory regime)において、2つの発振器は自然に4分の1周期ずれる傾向がある。このため、第1の発振器O11の第1のてん輪B11が最大速度である場合、その回転方向にはかかわらず、第2のてん輪B12の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、第2の作動要素A12及び第2のひげぜんまいS12の第2の変位要素M12を介して、第2の発振器O12の第2のひげぜんまいS12に衝撃を与えることができる。同様に、第2の発振器O12の第2のてん輪B12が最大速度である場合、その回転方向にはかかわらず、第1のてん輪B11の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、第1の作動要素A11及び第1のひげぜんまいS11の第1の変位要素M11を介して、第1の発振器O11の第1のひげぜんまいS11に衝撃を与えることができる。このため、第2の発振器O12が与える衝撃は、第1の作動要素A11及び第1の変位要素M11の介在によって与えられることが好ましい。この目的のため、第1の作動要素A11は第2のてん輪B12と非連続的に係合されている。この目的のため、第1の変位要素は第1の発振器O11の第1のひげぜんまいS11と係合されている。これと対称的に、第1の発振器O11が与える衝撃は、第2の作動要素A12及び第2の変位要素M12の介在によって与えられることが好ましい。この目的のため、第2の作動要素A12は第1のてん輪B12と非連続的に係合されている。この目的のため、第2の変位要素は第2の発振器O12の第2のひげぜんまいS12と係合されている。

0039

いくつかの実施形態において、第1の機械的発振器O11の第1のてん輪B1及び第1のひげぜんまいS11を第2の機械的発振器O12によって制御し、同様に、第2の機械的発振器O12の第2のてん輪B12及び第2のひげぜんまいS12を第1の機械的発振器O11によって制御することが提案される。このため、実施形態の各々において、第1及び第2のサブシステム11及び12は対称的な挙動を有することが好ましい。第2のサブシステム12は、好ましくは第1のサブシステム11と同一であり、第1の作動要素が第2の発振器と相互作用し、第2の作動要素が第1の発振器と相互作用する。

0040

いくつかの代替的な実施形態では、第1の機械的発振器O11の第1のてん輪B11及び第1のひげぜんまいS11のみを、好ましくは第2の発振器によって制御することが提案される。第2の発振器は、機械的なもの又は機械的ではないものであり、第1のサブシステム11の第1の要素M11の作動要素A11に接続されている。好ましくは、第2の発振器は例えば、周波数が第1の発振器O11よりも著しく高い時計クオーツである。第2の発振器は、第1のサブシステム11の第1の要素M11の作動要素A11に接続されている。あるいは、第2の発振器は、てん輪B11の速度を相殺するために検出器又は位置センサによって置換することができる。このセンサ又は検出器は、第1のサブシステム11の第1の要素M11の作動要素A11に接続されている。

0041

調整システムの第1の実施形態において、第1のひげぜんまいの取付部は第1の変位要素に固着され、この変位要素はフレームに接続され、フレームに対して変位可能である。換言すると、第1の変位要素は、フレームに対して少なくとも1度の移動又は変位が可能であるようにフレームに取り付けられている。従って、第1の変位要素に固着された第1のひげぜんまいの取付部を、フレームに対して変位させることができる。このため、第1のひげぜんまいの取付部はフレームに接続され、フレームに対して変位可能である。また、第1のひげぜんまいの前記取付部は、第1のてん輪に対して変位可能である。前記取付部は、第1のひげぜんまいの一端、特に外端に配置されていると好ましい。

0042

第1の変位要素の変位は1方向とすることができる。あるいは、この変位は2方向とすることができる。この場合、変位は対称的であるか、又は非対称的であることができる。すなわち、1方向での振幅が他の方向での振幅と異なる。具体的には、第1の変位要素の変位は例えば、第1及び/又は第2の回転方向に従った、てん輪B11の回転軸を中心とする回転である。ひげぜんまいS11、特に、例えばひげぜんまいの一端に配置されたひげぜんまいの取付部が動く円弧(angular arc)は、てん輪の回転方向によって異なる場合がある。衝撃が変動することで、例えば発振器O11の1周期全体でひげぜんまいS11の取付部の2つの回転方向の一方又は他方を優先させることができ、これによって発振器O11の少なくとも1周期で第1又は第2の方向にひげぜんまいS11の取付部の変位を可能とする。第1の要素M11の変位、特に変位の距離又は角度は、特に第1の作動要素A11の衝撃ごとに変動することができる。

0043

本発明による調整システムの第1の好適な実施形態において、第1のサブシステムを参照して行った記載と同様に、第2のひげぜんまいの取付部は第2の変位要素に固着され、この変位要素はフレームに接続され、フレームに対して変位可能である。換言すると、第2の変位要素は、フレームに対して少なくとも1度の移動又は変位が可能であるようにフレームに取り付けられている。従って、第2の変位要素に固着された第2のひげぜんまいの取付部を、フレームに対して変位させることができる。このため、第2のひげぜんまいの取付部はフレームに接続され、フレームに対して変位可能である。従って、第2のひげぜんまいの前記取付部は、第2のてん輪に対して変位可能である。前記取付部は、第2のひげぜんまいの一端、特に外端に配置されていると好ましい。

0044

第1の変位要素の場合と同様に、第2の変位要素の変位は例えば、第1及び/又は第2の回転方向に従った、てん輪B12の回転軸を中心とする回転である。ひげぜんまいS12、特に、例えばひげぜんまいの一端に配置されたひげぜんまいの取付部が動く円弧は、てん輪の回転方向によって異なる場合がある。衝撃が変動することで、例えば発振器O12の1周期全体でひげぜんまいS12の取付部の2つの回転方向の一方又は他方を優先させることができ、これによって発振器O11の少なくとも1周期で第1又は第2の方向にひげぜんまいS12の取付部の変位を可能とする。第2の要素M12の変位、特に変位の距離又は角度は、特に第2の作動要素A12の衝撃ごとに変動することができる。

0045

一例として、図2は、本発明による調整システムの第1の好適な実施形態の具体的な機能モードを図に表しており、この場合、第1の発振器は第1のてん輪の単一の回転方向について第2の発振器に作用する。第2の発振器は第2のてん輪の単一の回転方向について第1の発振器に作用する。実線曲線は、第1の発振器の位置の進展を示す。点線の曲線は、第2の発振器の位置の進展を示す。実線の矢印は、第2の発振器に対する第1の発振器の衝撃を示す。他の点線の矢印は、第1の発振器に対する第2の発振器の衝撃を示す。

0046

図2のグラフのY軸は、フレーム上のひげぜんまいS11、S12の取付部に対するてん輪B11、B12が動く円弧を表す項θ1−φ1、θ2−φ2を示す。θ1、θ2は、時計部品のフレームの固定基準点から見た、てん輪B11、B12が動く円弧であり、φ1、φ2は、時計部品の固定基準点から見た、ひげぜんまいS11、S12の外端が動く円弧である。

0047

従って、図1の好適な実施形態の特定の機能モードによると、てん輪B12が最小角度位置に達した時、衝撃によって項θ2−φ2は突然に変化する。同様に、てん輪B11が最小角度位置に達した時、衝撃によって項θ1−φ1は突然に変化する。

0048

このタイプの変形の実施形態は、以下の式の実施によって特徴付けることができる。

0049

0050

i1、i2、c1、c2、k1、k2は、それぞれ、発振器O11、O12の各々の慣性、粘性摩擦、及び剛性である。φ1、φ2は、ひげぜんまいS11、S12の取付部の回転の増分である。デルタ関数ディラックのデルタ関数である。符号関数は、この関数に従ったxの像が以下に等しいようになっている。
x<0のとき、−1
x=0のとき、0
x>0のとき、1

0051

以下の式は、機能サイクル当たり4つの可能な衝撃を用いて、この特定の機能モードを一般化する。

0052

0053

i1、2、c1、2、k1、2は、それぞれ、発振器O11、O12の慣性、粘性摩擦、及び剛性である。φ1+、φ1−、φ2+、φ2−は、フレーム上のひげぜんまいS11、S12の取付部の回転の増分であり、増分の符号はてん輪B11、B12の最小又は最大の角度位置を示す。デルタ関数はディラックのデルタ関数である。符号関数は、この関数に従ったxの像が以下に等しいようになっている。
x<0のとき、−1
x=0のとき、0
x>0のとき、1

0054

このタイプの式は、例えば図3によってまとめることができる。図は、2つの振動周期において、2つの曲線によってそれぞれ示される発振器O11、O12の機能シーケンスを表す。実線の曲線は第1の発振器O11の位置の進展を示す。点線の曲線は第2の発振器O12の位置の進展を示す。実線の矢印は、第1の発振器のゼロへの遷移の検出及び第2の発振器上の衝撃を示す。他の点線の矢印は、その逆を示す。図3のグラフのY軸は、ひげぜんまいS11、S12の取付部に対するてん輪B11、B12が動く円弧を表す項θ1−φ1、θ2−φ2を示す。θ1、θ2は、時計部品のフレームの固定基準点から見た、てん輪B11、B12が動く円弧であり、φ1、φ2は、時計部品の固定基準点から見た、ひげぜんまいS11、S12の外端が動く円弧である。

0055

有利な点として、第1及び第2の発振器には、同一の駆動機関OM1及び同一の運動的連鎖C1によってエネルギが与えられる。あるいは、2つの運動的連鎖を設けて、単一の駆動機関からのエネルギをこれらの発振器に与えることができる。好ましくは、第1及び第2の発振器に平等な供給を行う等のために、例えば差動歯車又は遊星歯車のようなエネルギ分配デバイスを運動的連鎖に設ける。あるいは、2つの駆動機関を設けて、第1及び第2の発振器の各々に供給を行うことができる。駆動機関は、例えば1つ又は複数の香箱を意味する。

0056

以下に、図4から図11を参照して、好適な実施形態の第1の変形について説明する。この変形において、前述した要素には、参照番号の冒頭又は英数字符号の数字の冒頭に「1」を付す。この変形では、時計部品13、特に時計、具体的には腕時計は、ムーブメント12、具体的には機械ムーブメントを備える。このムーブメント自体が調整システム110を備える。

0057

調整システム110は以下の具体的な特徴を有する。

0058

第1の変位要素M111は、第1のてん輪B111の回転軸の周りで連結された第1のレバーを備える。第2の変位要素M112は、第2のてん輪B112の回転軸の周りで連結された第2のレバーを備える。第1の変位要素は第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダを備える。同様に、第2の変位要素は第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダを備える。

0059

第1の変位要素の第1の作動要素A111は、第1の変位要素の第1の駆動要素E111及び第1の駆動要素の第1のトリガ要素D111を備える。第2の変位要素の第2の作動要素A112は、第2の変位要素の第2の駆動要素E112及び第2の駆動要素の第2のトリガ要素D112を備える。

0060

変位要素の第1及び第2の作動要素は、てん輪の一方の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で変位要素を作動するように設計されている。この条件は、てん輪が終端位置にある場合に満足される。しかしながら、てん輪の終端位置は多くの基準に従って生じる。以下で述べる作動要素を実施することによって、2つの発振器を4分の1周期だけずらすことができる。

0061

2つの発振器は、厳密に同一の固有周波数を有する必要はないことに留意すべきである。この場合、結果として、調整システムの固有周波数値は、2つの発振器の2つの固有周波数値の間に含まれる。調整システムの変動状況において、2つの発振器は異なる機能周波数を有することができ、2つのてん輪の振動は4分の1周期異なる値だけずれることができる。しかしながら、これらの周波数は自然に等しくなる傾向があり、振動は、永久状態(permanent regime)に到達するために4分の1周期だけずれる傾向がある。

0062

第1の駆動要素E111は、第1のレバーL111及び第1のカムCA111を備える。第1のレバーL111は、運動的連鎖C11を介して駆動機関によって回転する第1のカムCA111と共働する。第2の駆動要素E112は、第2のレバーL112及び第2のカムCA112を備える。第2のレバーL112は、運動的連鎖を介して駆動機関によって回転する第2のカムCA112と共働する。

0063

第1のレバーL111は、例えばばね等の第1の弾性要素R111によって押されて第1のカムと接触する第1の従動子L121を備える。相補的に、第1のレバーL111は、障害物として第1の変位要素M111と共働する第1の障害要素GL111を備える。例えば、第1の障害要素GL111は、第1の変位要素M111上に設けられた第1のフォークと共働する第1のピンである。他のいずれかの係合手段も適切であり得る。第1のレバーは、フレーム113上で軸131の位置で枢動する。第1のレバーは、例えばその端部の一方に第1の従動子を備え、その端部の他方に第1の障害要素GL111を備える。

0064

第2のレバーL112は、例えばばね等の第2の弾性要素R112によって押されて第2のカムと接触する第2の従動子L122を備える。相補的に、第2のレバーL112は、障害物として第2の変位要素M112と共働する第2の障害要素GL112を備える。例えば、第2の障害要素GL112は、第2の変位要素M112上に設けられた第2のフォークと共働する第2のピンである。他のいずれかの係合手段も適切であり得る。第2のレバーは、フレーム113上で軸132の位置で枢動する。第2のレバーは、例えばその端部の一方に第2の従動子を備え、その端部の他方に第2の障害要素GL112を備える。

0065

第1及び/又は第2の弾性要素は、前述のようにばねとすることができる。あるいは、これをレバー(複数のレバー)と一体にして、例えば可撓性回転ガイド画定し、これによって双安定レバーを実施することができる。

0066

第1のトリガ要素E111は、第1のカムCA111と一体である第1のガンギ車RB111の第1の閉塞てこBL111を備える。第1のガンギ車RB111及び第1のカムCA111は、例えば共通の軸上に相互に固着させて取り付けられている。第2のトリガ要素E112は、第2のカムCA112と一体である第2のブロックホイールRB112の第2の閉塞てこBL112を備える。第2のブロックホイールRB112及び第2のカムCA112は、例えば共通の軸上に相互に固着させて取り付けられている。

0067

第1の閉塞てこBL111は、第2のてん輪、具体的には第2のてん輪の第2のプレート上に設けられた第1のピンと共働する第3のフォークを備える。第1の閉塞てこは2つの安定位置を有し、その各々において、停止アンクルが、第1のガンギ車RB111の歯の1つに対して障害物として作用することによって、その回転を阻止する。第2の閉塞てこBL112は、第1のてん輪、具体的には第1のてん輪の第1のプレート上に設けられた第2のピンと共働する第4のフォークを備える。第2の閉塞てこは2つの安定位置を有し、その各々において、停止アンクルが、第2のブロックホイールRB112の歯の1つに対して障害物として作用することによって、その回転を阻止する。

0068

第1の閉塞てこは、フレームに対して固定された軸141上で枢動する。同様に、第2の閉塞てこは、フレームに対して固定された軸142上で枢動する。第1及び第2の閉塞てこは、スイスアンクルの全体的な幾何学的形状を有することができ、又はそれらは、ロビンタイプの脱進機閉塞てこの全体的な幾何学的形状もしくは他のいずれかの適切な幾何学的形状を有することができる。しかしながら、ブロックホイールの歯の上でも閉塞てこのアンクルの上でも衝撃面が与えられないという点で、閉塞てこは脱進機アンクルでも脱進機閉塞てこでもないことに留意すべきである。このため、調整システムが機能している場合、閉塞てこ及びブロックホイールの共働は、ブロックホイールから閉塞てこにエネルギを伝達することなく又は実質的に伝達することなく行われる。しかしながら、調整システムの変動状態においてブロックホイールが閉塞てこにエネルギを伝達するように、閉塞てこ及びブロックホイールを形成することも可能である。

0069

以下で、図3から図11を参照して、図4に示す調整システムの第1の好適な実施形態の第1の変形の機能について記載する。

0070

サブシステムの各変位要素は、作動要素及び運動的連鎖によって作動される。この作動は、他方のサブシステムのてん輪の位置によって支配される。実際、他方のてん輪のプレートピンを介して、閉塞てこを第1の安定位置から第2の安定位置に変位することができる。この閉塞てこの位置の変化によって、ブロックホイールを特定の角度だけ回転させることができ、この結果、作動要素を介して、変位要素上に存在するひげぜんまいのひげ持ちホルダの変位を可能とする。

0071

このため、調整システムは、双方の回転方向に可動である閉塞てこBL111、BL112を実現すると共に、双方の回転方向に可動であるひげぜんまいのひげ持ちを実現する。第1の発振器O111の第1のてん輪B111は、回転方向に関係なく、第2の発振器O112の第2のひげぜんまいS112に作用し、更に正確には作用を支配する。同様に、第2の発振器O112の第2のてん輪B112は、回転方向に関係なく、第1の発振器O111の第1のひげぜんまいS111に作用する。

0072

図3に示す時点01において、第1のてん輪B111は、逆三角方向(anti-trigonometric direction)に(図4に示すように)最大速度で変位する。第1のてん輪B111の第1のプレートピンC111は、第2の閉塞てこBL112のフォークと接触し、第1のてん輪B111の変位によって、第2の閉塞てこBL112と共働する第2のブロックホイールRB112を回転可能とするようになっている。第2のカムCA112は、2成分(binary)プロファイルを有する。第2のブロックホイールRB112と共に回転するように一体に搭載された第2のカムCA112は、レバーL112及び関連する戻りばねR112を介して、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダの位置を制御することができる。

0073

図4に示す構成では、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダを支持する第2の変位要素M112に、衝撃が供給されるプロセスの途中である。これは、駆動機関から得られたエネルギが、運動的連鎖を介して第2のブロックホイールRB112及び第2のカムCA112に到達することで実行される。実際、第2のカムCA112が回転すると、第2のカム従動子L122に対する機械的作用が生じ、第2のレバーL112が逆三角方向に枢動する。ピンGL112が第2の変位要素M112に作用するので、第2の変位要素が三角方向に変位する。第2のひげぜんまいS112は、最大限に巻かれた構成になっている。第2のてん輪B112の回転軸を中心として、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダM112が三角方向に回転して変位すると、第2のひげぜんまいS112が更に追加の円弧だけ巻かれる。約4Hzの周波数の発振器では、プレートピンC111と第2の閉塞てこBL112のフォークとの相互作用時間が約10msであるので、この衝撃は瞬間的であると考えることができる。

0074

図5は、第1のピンC111が第2の閉塞てこBL112のフォークから解放された時点の調整システムを示す。この時点は、てん輪B112の回転方向が逆になる最小角度位置にてん輪B112が到達した時点と実質的に一致する。第2の閉塞てこBL112、第2のブロックホイールRB112、第2のカムCA112、第2のレバーL112、及び第2の変位要素M112の各位置は安定している。このため、第2のひげぜんまいS112の外端の位置は、第2のてん輪B112の方向転換(alternation)のために完全に規定されている。

0075

図3に示す時点02において、第2のてん輪B112は、三角方向に(図6に示すように)最大速度で変位する。第2のてん輪B112の第2のプレートピンC112は、第1の閉塞てこBL111のフォークと接触し、第2のてん輪B112の変位によって、第1の閉塞てこBL111と共働する第1のガンギ車RB111を回転可能とするようになっている。第1のカムCA111は、2成分プロファイルを有する。第1のガンギ車RB111と共に回転するように一体に搭載された第1のカムCA111は、第1のレバーL111及び関連する戻りばねR111を介して、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダの位置を制御することができる。

0076

図6に示す構成では、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダを支持する第1の変位要素M111に、衝撃が供給されるプロセスの途中である。これは、駆動機関から得られたエネルギが、運動的連鎖を介して第1のガンギ車RB111及び第1のカムCA111のレベルに到達することで実行される。実際、第1のカムCA111が回転すると、第1のカム従動子L121に対する機械的作用が生じ、第1のレバーL111が三角方向に枢動する。ピンGL111が第1の変位要素M111に作用するので、第1の変位要素が逆三角方向に変位する。第1のひげぜんまいS111は、最大限に巻かれた構成になっている。第1のてん輪B111の回転軸を中心として、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダM111が三角方向に回転して変位すると、第1のひげぜんまいS111が更に追加の円弧だけ巻かれる。約4Hzの周波数の発振器では、プレートピンC112と第1の閉塞てこBL111のフォークとの相互作用時間が約10msであるので、この衝撃は瞬間的であると考えることができる。

0077

図7は、第2のピンC112が第1の閉塞てこBL111のフォークから解放された時点の調整システムを示す。この時点は、てん輪B111の回転方向が逆になる最小角度位置にてん輪B111が到達した時点と実質的に一致する。第1の閉塞てこBL111、第1のガンギ車RB11、第1のカムCA111、第1のレバーL111、及び第1の変位要素M111の各位置は安定している。このため、第1のひげぜんまいS111の外端の位置は、第1のてん輪B111の方向転換のために完全に規定されている。

0078

図3に示す時点03において、第1のてん輪B111は、三角方向に(図8に示すように)最大速度で変位する。第1のてん輪B111の第1のプレートピンC111は、第2の閉塞てこBL112のフォークと接触し、第1のてん輪B111の変位によって、第2の閉塞てこBL112と共働する第2のブロックホイールRB112を回転可能とするようになっている。第2のブロックホイールRB112と共に回転するように一体に搭載された第2のカムCA112は、レバーL112及び関連する戻りばねR112を介して、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダの位置を制御することができる。

0079

図8に示す構成では、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダを支持する第2の変位要素M112に、衝撃が供給されるプロセスの途中である。これは、ばねR112から得られたエネルギによって実行される。実際、そのプロファイルのために、第2のカムCA112が回転すると、第2のカム従動子L122が変位し、第2のレバーL112が三角方向に枢動する。この変位は、ばねR112の作用のもとで行われる。ピンGL112が第2の変位要素M112に作用するので、第2の変位要素は逆三角方向に変位する。第2のひげぜんまいS112は、最大限に伸長された構成になっている。第2のてん輪B112の回転軸を中心として、第2のひげぜんまいのひげ持ちホルダM112が逆三角方向に回転して変位すると、第2のひげぜんまいS112が更に追加の円弧だけ伸長される。約4Hzの周波数の発振器では、プレートピンC111と第2の閉塞てこBL112との相互作用時間が約10msであるので、この衝撃は瞬間的であると考えることができる。

0080

図9は、第1のピンC111が第2の閉塞てこBL112のフォークから解放された時点の調整システムを示す。この時点は、てん輪B112の回転方向が逆になる最大角度位置にてん輪B112が到達した時点と実質的に一致する。第2の閉塞てこBL112、第2のブロックホイールRB112、第2のカムCA112、第2のレバーL112、及び第2の変位要素M112の各位置は安定している。このため、第2のひげぜんまいS112の外端の位置は、第2のてん輪B112の方向転換のために完全に規定されている。

0081

図3に示す時点04において、第2のてん輪B112は、逆三角方向に(図10に示すように)最大速度で変位する。第2のてん輪B112の第2のプレートピンC112は、第1の閉塞てこBL111のフォークと接触し、第2のてん輪B112の変位によって、第1の閉塞てこBL111と共働する第1のガンギ車RB111の回転を可能とするようになっている。第1のガンギ車RB111と共に回転するように一体に搭載された第1のカムCA111は、第1のレバーL111及び関連する戻りばねR111を介して、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダの位置を制御することができる。

0082

図10に示す構成では、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダを支持する第1の変位要素M111に、衝撃が供給されるプロセスの途中である。これは、ばねR111から得られたエネルギによって実行される。実際、そのプロファイルのために、第1のカムCA111が回転すると、第1のカム従動子L121が変位し、第1のレバーL111が三角方向に枢動する。この変位は、ばねR111の作用のもとで行われる。ピンGL111が第1の変位要素M111に作用するので、第1の変位要素が逆三角方向に変位する。第1のひげぜんまいS111は、最大限に伸長された構成になっている。第1のてん輪B111の回転軸を中心として、第1のひげぜんまいのひげ持ちホルダM111が逆三角方向に回転して変位すると、第1のひげぜんまいS111が更に追加の円弧だけ伸長される。約4Hzの周波数の発振器では、プレートピンC112と第1の閉塞てこBL111のフォークとの相互作用時間が約10msであるので、この衝撃は瞬間的であると考えることができる。

0083

図11は、第2のピンC112が第1の閉塞てこBL111のフォークから解放された時点の調整システムを示す。この時点は、てん輪B111の回転方向が逆になる最大角度位置にてん輪B111が到達した時点と実質的に一致する。第1の閉塞てこBL111、第1のガンギ車RB111、第1のカムCA111、第1のレバーL111、及び第1の変位要素M111の各位置は安定している。このため、第1のひげぜんまいS111の外端の位置は、第1のてん輪B111の方向転換のために完全に規定されている。

0084

ひげぜんまいのひげ持ちホルダM111、M112の各々の角度振幅は、1度から15度、具体的には5度から10度、例えば約7度とすることができる。

0085

以下に、図12を参照して、第1の好適な実施形態の第2の変形について説明する。この第2の変形において、第1の変形の要素と同一であるか又は同一の機能を有する要素には、参照番号の冒頭又は英数字符号の数字の冒頭に「1」でなく「2」を付す。この変形では、時計部品23、特に時計、具体的には腕時計は、ムーブメント22、具体的には機械ムーブメントを備える。このムーブメント自体が調整システム210を備える。

0086

調整システム210は、第1のサブシステム211を備える。この第1のサブシステムは、第1の発振器O211と、第1のひげぜんまいS211の第1の変位要素M211と、第1のてん輪B211の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で第1の変位要素を作動するための第1の要素A211と、を備える。第1の発振器O211は、第1のてん輪B211及び第1のひげぜんまいS211を含む。

0087

調整システム210は、第2のサブシステム212を備える。この第2のサブシステムは、第2の発振器O212と、第2のひげぜんまいS212の第2の変位要素M212と、第2のてん輪B212の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で第2の変位要素を作動するための第2の要素A212と、を備える。第2の発振器O212は、第2のてん輪B212及び第2のひげぜんまいS212を含む。

0088

調整システム110と比較すると、調整システム210は以下の具体的な特徴を有する。

0089

調整システム210において、第1のガンギ車RB211は、例えば第1のケージCA211内で回転するように可動に取り付けられている。第1のケージは、第2のてん輪B212の軸を中心としてフレーム213に対して回転するように可動である。同様に、第2のブロックホイールRB212は、例えば第2のケージCA212内で回転するように可動に取り付けられている。第2のケージは、第1のてん輪B211の軸を中心としてフレーム213に対して回転するように可動である。

0090

第1のガンギ車RB211は、フレームに対して固定された第1の遊星ホイールRP211と係合する第1のピニオンP211を備えている。第1の遊星ホイールRP211は、第2のてん輪B212の軸に中心がある。これと同時に、第2のブロックホイールRB212は、フレームに対して固定された第2の遊星ホイールRP212と係合する第2のピニオンP212を備える。第2の遊星ホイールRP212は、第1のてん輪B211の軸に中心がある。

0091

第1のケージCA211は、第1の変位要素M211と係合する。第1の変位要素は、第1のホイールとするか又は第1のホイールを含むことができる。第1の変位要素は、第1のてん輪ホイールの軸上で枢動することができる。同様に、第2のケージCA212は、第2の変位要素M212と係合する。第2の変位要素は、第2のホイールとするか又は第2のホイールを含むことができる。第2の変位要素は、第2のてん輪ホイールの軸上で枢動することができる。

0092

第1の変形においてと同様に、第1及び第2の閉塞てこは、スイスアンクルの全体的な幾何学的形状を有することができ、又はそれらは、ロビンタイプの脱進機閉塞てこの全体的な幾何学的形状もしくは他のいずれかの適切な幾何学的形状を有することができる。しかしながら、第1の変形においてと同様に、閉塞てこは脱進機アンクルでも脱進機閉塞てこでもないことに留意すべきである。それにもかかわらず、調整システムの変動状態においてブロックホイールが閉塞てこにエネルギを伝達するように、閉塞てこ及びブロックホイールを形成することも可能である。

0093

この第2の変形において、第1の閉塞てこは、フレームに対して可動である軸上で枢動する。同様に、第2の閉塞てこは、フレームに対して可動である軸上で枢動する。

0094

この場合、第1の変位要素M211の作動は、第1のケージCA211によって直接に又は間接的に行われ、第1のケージCA211の回転は、第2のてん輪B212のプレートピンの影響下で第1のガンギ車RB211によって制御される。同様に、この場合、第2の変位要素M212の作動は、第2のケージCA212によって直接に又は間接的に行われ、第2のケージCA212の回転は、第1のてん輪B211のプレートピンの影響下で第2のブロックホイールRB212によって制御される。このため、ひげぜんまいのひげ持ちホルダの各々の回転は一方向である。従って、機械的衝撃が変動することで、例えば発振器の1周期全体でひげぜんまいの外端の2つの回転方向の一方又は他方を優先させることができ、これによって発振器の機能サイクル全体で第1又は第2の方向にひげぜんまいの外端の変位を可能とする。この目的のため、閉塞てこは非対称的な挙動を有しなければならない。このため、第1の実施形態において、閉塞てこの変位の振幅は、変位の方向に応じて可変とすることができる。

0095

本発明による調整システムの第2の実施形態においては、第1の実施形態の第1の変位要素を、好ましくは第2の発振器によって制御することが提案される。この目的のため、作動要素を第2の発振器に接続するか又は関連付ける。好ましくは、第2の発振器は例えば時計クオーツであり、その周波数は第1の機械的発振器よりも著しく高い。作動要素はトリガ要素及び駆動要素を備える。更に具体的には、第2の発振器をトリガ要素に接続する。トリガ要素は分周器を備える。分周器から取得される信号は、第1の発振器と実質的に同じ周波数を有する。また、この信号の周波数は、第1の発振器の周波数の倍数又は除数とすることができる。この信号は駆動要素を制御する。この駆動要素は電磁アクチュエータを備えることができる。この第2の実施形態では、駆動要素は、第1の変位要素と機械的に接続されている。従って、フレームに対して、第1の変位要素に固着された第1のひげぜんまいの取付部を変位させることができる。このため、第1のひげぜんまいの取付部はフレームに接続され、フレームに対して変位可能である。また、第1のひげぜんまいの前記取付部は、第1のてん輪に対して変位可能である。前記取付部は、第1のひげぜんまいの一端、具体的には外端に配置されていると好ましい。あるいは、発振器の周波数は発振器の周波数よりも低くすることができ、トリガ要素は周波数逓倍器を備えることができる。あるいは、第2の発振器は、てん輪の速度を相殺するために検出器又は位置センサによって置換することができる。このセンサ又は検出器は、第1のサブシステムの第1の要素の作動要素に接続される。従って、第1のてん輪の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、第1の要素M11が作動する。

0096

本発明による調整システムの第3の実施形態においては、第1のひげぜんまいの取付部は第1の変位要素に固着され、第1の変位要素は第1のてん輪に接続され、第1のてん輪に対して変位可能であるか又は変位可能でない。第1の実施形態の場合と同様に、第1の変位要素の変位は1方向とすることができる。あるいは、この変位は2方向とすることができる。この場合、変位は対称的であるか、又は非対称的であることができる。すなわち、1方向での振幅が他の方向での振幅と異なる。具体的には、第1の変位要素の変位は例えば、第1及び/又は第2の回転方向に従った、てん輪の回転軸を中心とする回転である。ひげぜんまい、特に、例えばひげぜんまいの一端に配置されたひげぜんまいの取付部が動く円弧は、てん輪の回転方向に従って異なる場合がある。衝撃が変動することで、例えば発振器の1周期全体でひげぜんまいの取付部の2つの回転方向の一方又は他方を優先させることができ、これによって発振器の少なくとも1周期で第1又は第2の方向にひげぜんまいの取付部の変位を可能とする。第1の要素の変位、特に変位の距離又は角度は、特に第1の作動要素A11の衝撃ごとに変動することができる。

0097

本発明による調整システムの第4の実施形態においては、第2のひげぜんまいの取付部は第2の変位要素に固着され、第2の変位要素は第2のてん輪に接続され、第2のてん輪に対して変位可能であるか又は変位可能でない。第1の実施形態の場合と同様に、第2の変位要素の変位は変動することができる。

0098

第3の実施形態の第1の変形においては、第1のひげぜんまいの取付部は、第1のてん輪上、例えば第1のてん輪の外縁上に固着された第1の変位要素に固着されている。このため、第1のひげぜんまいの取付部は第1のてん輪上に固着されている。従って、断続的に第1の変位要素を作動する第1の作動要素によって、第1の変位要素上に固着された第1のひげぜんまいの取付部を、フレームに対してのみ変位させることができる。好ましくは、前記取付部は、第1のひげぜんまいの一端、具体的には内端に配置されている。この変形では、衝撃は第1のてん輪に与えられる。

0099

第4の実施形態の第1の変形においては、第1のサブシステムについて前述の記載と同様に、第2のひげぜんまいの取付部は、第2のてん輪上、例えば第2のてん輪の外縁上に固着された第2の変位要素に固着されている。このため、第2のひげぜんまいの取付部は第2のてん輪上に固着されている。従って、断続的に第2の変位要素を作動する第2の作動要素によって、第2の変位要素上に固着された第2のひげぜんまいの取付部を、フレームに対してのみ変位させることができる。好ましくは、前記取付部は、第2のひげぜんまいの一端、具体的には内端に配置されている。この変形では、衝撃は第2のてん輪に与えられる。

0100

第3の実施形態の第2の変形においては、第1のひげぜんまいの取付部は、第1のてん輪に接続されて第1のてん輪に対して変位可能である第1の変位要素に固着されている。換言すると、第1の変位要素は、第1のてん輪に対して少なくとも1度の移動又は変位が可能であるように第1のてん輪に取り付けられている。例えば第1の変位要素は、第1のてん輪に対して可動である第1のてん輪のひげ玉によって実施可能である。従って、第1の変位要素に固着された第1のひげぜんまいの取付部を、第1のてん輪及びフレームに対して、第1の作動要素によって変位させることができる。第1の作動要素は、例えば差動歯車又は遊星歯車列を備える少なくとも1つの運動的連鎖によって、断続的に第1の変位要素を作動する。

0101

第4の実施形態の第2の変形においては、第1のサブシステムについて前述の記載と同様に、第2のひげぜんまいの取付部は、第2のてん輪に接続されて第2のてん輪に対して変位可能である第2の変位要素に固着されている。換言すると、第2の変位要素は、第2のてん輪に対して少なくとも1度の移動又は変位が可能であるように第2のてん輪に取り付けられている。例えば第2の変位要素は、第2のてん輪に対して可動である第2のてん輪のひげ玉によって実施可能である。従って、第2の変位要素に固着された第2のひげぜんまいの取付部を、第2のてん輪及びフレームに対して、第2の作動要素によって変位させることができる。第2の作動要素は、例えば差動歯車又は遊星歯車列を備える少なくとも1つの運動的連鎖によって、断続的に第2の変位要素を作動する。

0102

本発明による調整システムの第5の実施形態においては、第3の実施形態の第1の変位要素のみを、好ましくは本発明による調整システムの第2の実施形態に記載したもの等の第2の発振器によって制御することが提案される。

0103

本発明による調整システムの第6の実施形態においては、第1の変位要素は、フレーム及び第1のてん輪にそれぞれ接続された少なくとも第1及び第2の取付部に対して第1のひげぜんまいを変位させることができる。この場合、第1の変位要素が断続的に作用するのは、ひげぜんまい、具体的にはひげぜんまいの1つ又は複数のストリップ、又は例えばひげぜんまいのストリップ間の結合を形成する1つ又は複数の剛性部分である。換言すると、第1の変位要素は、第1のひげぜんまいに衝撃を与える場合にのみ第1のひげぜんまいと相互作用する。この相互作用は、接触によって又は接触によってではなく、例えば機械的衝撃又は磁気的衝撃又は静電的衝撃を与えることによって、行うことができる。

0104

本発明による調整システムの第7の実施形態においては、第2の変位要素は、フレーム及び第2のてん輪にそれぞれ接続された少なくとも第1及び第2の取付部に対して第2のひげぜんまいを変位させることができる。この場合、第2の変位要素が断続的に作用するのは、ひげぜんまい、具体的にはひげぜんまいの1つ又は複数のストリップである。換言すると、第2の変位要素は、第2のひげぜんまいに衝撃を与える場合にのみ第2のひげぜんまいと相互作用する。この相互作用は、接触によって又は接触によってではなく、例えば機械衝撃又は磁気衝撃又は静電衝撃を与えることによって、行うことができる。

0105

本発明による調整システムの第8の実施形態においては、第6の実施形態の第1の変位要素のみを、好ましくは本発明による調整システムの第2の実施形態に記載したもの等の第2の発振器によって制御することが提案される。

0106

様々な実施形態において、変位要素は、衝撃、具体的には機械的な変位衝撃を与えることができる。第8の実施形態では、変位衝撃は例えば機械的、磁気的、又は静電的なものとすることができる。

0107

好ましくは、実施形態の各々において、第1の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第1のひげぜんまいをてん輪に接続する第1のひげぜんまいの取付部は、第1のひげぜんまいの内端に位置しており、第1の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第1のひげぜんまいをフレームに接続する第1のひげぜんまいの取付部は、第1のひげぜんまいの外端に位置している。あるいは、第1の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第1のひげぜんまいをてん輪に接続する第1のひげぜんまいの取付部は、第1のひげぜんまいの外端に位置することができ、第1の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第1のひげぜんまいをフレームに接続する第1のひげぜんまいの取付部は、第1のひげぜんまいの内端に位置することができる。同様に、実施形態の各々において、第2の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第2のひげぜんまいをてん輪に接続する第2のひげぜんまいの取付部は、好ましくは第2のひげぜんまいの内端に位置しており、第2の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第2のひげぜんまいをフレームに接続する第2のひげぜんまいの取付部は、好ましくは第2のひげぜんまいの外端に位置している。あるいは、第2の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第2のひげぜんまいをてん輪に接続する第2のひげぜんまいの取付部は、第2のひげぜんまいの外端に位置することができ、第2の変位要素によって又はこの要素によってではなく、第2のひげぜんまいをフレームに接続する第2のひげぜんまいの取付部は、好ましくは第2のひげぜんまいの内端に位置することができる。

0108

第1、第3、第4、第6、及び第7の実施形態において、第1及び第2のサブシステムは、対称的な構造及び/又は対称的な挙動を有すると好ましい。第2のサブシステムは、第1のサブシステムと同一又は同様とすると好ましい。しかしながら、第2のサブシステムは第1のサブシステムと異なることがあり、その場合、好適な実施形態の第1の変形の第1のサブシステムは、好適な実施形態の第2の変形の第2のサブシステムと共働することができる。

0109

様々な実施形態において、調整システムは2つの発振器を備えることが好ましい。しかしながら、3つ以上の発振器、具体的には3つの発振器、具体的には4つの発振器を備えることも可能である。有利な点として、第1及び第2の発振器と実質的に同じ周波数であるか又は同じ周波数でない少なくとも第3の発振器は、第1及び第2の発振器の各々の位相を制御及び/又は同期させることができる。

0110

様々な実施形態及び変形において、取付部は、1つ又は複数の付着点を備えることができる。

0111

様々な実施形態及び変形において、第1の要素M11、M111、M211の変位、特に変位の距離又は角度が機能中に変動するようにシステムを設計することができ、及び/又は、第2の要素M12、M112、M212の変位、特に変位の距離又は角度が機能中に変動するようにシステムを設計することができる。

0112

技術的又は論理的な不一致の場合を除いて、様々な実施形態及び変形を相互に組み合わせることができる。

0113

上述の調整システムとは異なり、従来技術の特許文献2及び特許文献3に従った文書から既知のもの等の構造では、発振器のてん輪がゼロ速度になった時点で発振器のひげぜんまいに作用を及ぼすことができない。また、ひげぜんまいの最小又は最大の振幅を検出するための手段は開示されていない。

0114

また、本発明は、時計ムーブメント2、12、22を調整するためのシステム10、110、210の機能方法に関する。このシステムは、第2のサブシステム12、112、212に結合された第1のサブシステム11、111、211を備える。第1のサブシステムは、
第1のてん輪B11、B111、B211及び第1のひげぜんまいS11、S111、S211を含む第1の発振器O11、O111、O211と、
第1のひげぜんまいS11、S111、S211の第1の変位要素M11、M111、M211と、
第1の変位要素M11、M111、M211の第1の作動要素A11、A111、A211と、
を含み、
この方法は、第1のてん輪B11、B111、B211の速度がゼロになった時点で又は実質的にその時点で、すなわち第1のてん輪が最小又は最大の角度位置になった時点で又は実質的にその時点で第1の変位要素を作動させることを備え、
第1の変位要素は、作動された場合、衝撃の効果のもとで第1のひげぜんまいの端部又は取付部を変位させ、又は、作動された場合、第1の変位要素は、位置エネルギを変化させるために第1のひげぜんまいの端部又は取付部に衝撃を与える。

0115

OM1駆動機関
C1運動的連鎖
2ムーブメント
3時計部品
10調整システム
11 第1のサブシステム
12 第2のサブシステム
13フレーム
O11 第1の発振器
B11 第1のてん輪
S11 第1のひげぜんまい
M11 第1の変位要素
A11 第1の作動要素
O12 第2の発振器
B12 第2のてん輪
S12 第2のひげぜんまい
M12 第2の変位要素
A12 第2の作動要素

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