図面 (/)

技術 バルブ

出願人 KYB株式会社
発明者 三輪昌弘星野雄太
出願日 2013年11月8日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2013-232140
公開日 2015年5月18日 (5年6ヶ月経過) 公開番号 2015-094379
状態 特許登録済
技術分野 流体減衰装置
主要キーワード 他方通路 各開口窓 方通路 初期撓み 隔壁体 バルブディスク 他方室 ロッド体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年5月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

バルブディスクを縦に重ねて取り扱う際にシートの変形を抑制することが可能なバルブを提供する。

解決手段

一方室Aと他方室Bとを区画するバルブディスク1と、その両側に積層される環板状のリーフバルブ2,3とを備えており、バルブディスク1は、その両側に形成されてリーフバルブ2,3を支える環状のボス部10,11と、ボス部10,11の外周側にそれぞれ形成されてリーフバルブ2,3が離着座するシート12,13とを備えており、一方室側と他方室側の一方または両方のシート12,13が同じ側のボス部10,11よりも高い位置に配置されるバルブVにおいて、他方室側のシート13の外周端t3が、当該シート13に着座するリーフバルブ3の外周端t5よりも外周側に配置されるとともに、一方室側のシート12の外周端t1と同じか、当該外周端t1よりも外周側に配置される。

概要

背景

一般的に、バルブは、液体気体等、流体の流れる方向や流量等を制御するものである。例えば、特許文献1に開示のバルブは、緩衝器ピストンバルブとして具現化されており、筒状のシリンダ出入りするロッドに保持されて、シリンダ内に軸方向に移動可能に挿入されている。

上記ピストンバルブは、シリンダ内に形成されて作動油充填される伸側室圧側室とを区画するバルブディスクであるピストンと、当該ピストンの軸方向の両側に積層される環板状のリーフバルブとを備えている。さらに、ピストンは、軸方向の両側に形成されてリーフバルブを支える環状のボス部と、これらボス部の外周側にそれぞれ形成されてリーフバルブが離着座するシートと、これら各シートで囲われる窓と、伸側室と圧側室側の窓とを連通する伸側通路と、圧側室と伸側室側の窓とを連通する圧側通路とを備えている。

そして、緩衝器の伸長時に、伸側室が加圧されて当該伸側室の圧力が圧側室側のリーフバルブの開弁圧に達すると、当該リーフバルブの外周部が圧側室側のシートから離れて伸側通路の連通が許容されるので、緩衝器は、作動油が伸側通路を通過して伸側室から圧側室に移動する際の抵抗に起因する伸側減衰力を発生する。反対に、緩衝器の圧縮時に、圧側室が加圧されて当該圧側室の圧力が伸側室側のリーフバルブの開弁圧に達すると、当該リーフバルブの外周部が伸側室側のシートから離れて圧側通路の連通が許容されるので、緩衝器は、作動油が圧側通路を通過して圧側室から伸側室に移動する際の抵抗に起因する圧側減衰力を発生する。

概要

バルブディスクを縦に重ねて取り扱う際にシートの変形を抑制することが可能なバルブを提供する。 一方室Aと他方室Bとを区画するバルブディスク1と、その両側に積層される環板状のリーフバルブ2,3とを備えており、バルブディスク1は、その両側に形成されてリーフバルブ2,3を支える環状のボス部10,11と、ボス部10,11の外周側にそれぞれ形成されてリーフバルブ2,3が離着座するシート12,13とを備えており、一方室側と他方室側の一方または両方のシート12,13が同じ側のボス部10,11よりも高い位置に配置されるバルブVにおいて、他方室側のシート13の外周端t3が、当該シート13に着座するリーフバルブ3の外周端t5よりも外周側に配置されるとともに、一方室側のシート12の外周端t1と同じか、当該外周端t1よりも外周側に配置される。

目的

本発明の目的は、バルブディスクを縦に重ねて取り扱う際に、ボス部同士が接触せず、各シートに離着座するリーフバルブの外径が異なる場合においても、シートの変形を抑制することが可能なバルブを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

一方室と他方室とを区画するバルブディスクと、このバルブディスクの上記一方室側と上記他方室側にそれぞれ積層される環板状のリーフバルブとを備えており、上記バルブディスクは、上記一方室側と上記他方室側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブを支える環状のボス部と、これらボス部の外周側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブが離着座するシートと、これら各シートで囲われる窓と、上記一方室と上記他方室側の上記窓とを連通する一方通路と、上記他方室と上記一方室側の上記窓とを連通する他方通路とを備えており、上記一方室側と上記他方室側の一方または両方の上記シートが同じ側の上記ボス部よりも高い位置に配置されるバルブにおいて、上記他方室側の上記シートの外周端が、当該シートに着座する上記リーフバルブの外周端よりも外周側に配置されるとともに、上記一方室側の上記シートの外周端と同じか、当該外周端よりも外周側に配置されることを特徴とするバルブ。

請求項2

上記一方室側の上記シートは、花弁状に形成されており、上記一方室側の上記ボス部から外周側に延びる複数の枝部と、隣り合う上記枝部の外周端をつなぐ複数の円弧状の円弧部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブ。

請求項3

上記バルブディスクは、その外周に取り付けられる環状のピストンリング一体化されたモールドピストンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルブ。

技術分野

0001

本発明は、バルブに関する。

背景技術

0002

一般的に、バルブは、液体気体等、流体の流れる方向や流量等を制御するものである。例えば、特許文献1に開示のバルブは、緩衝器ピストンバルブとして具現化されており、筒状のシリンダ出入りするロッドに保持されて、シリンダ内に軸方向に移動可能に挿入されている。

0003

上記ピストンバルブは、シリンダ内に形成されて作動油充填される伸側室圧側室とを区画するバルブディスクであるピストンと、当該ピストンの軸方向の両側に積層される環板状のリーフバルブとを備えている。さらに、ピストンは、軸方向の両側に形成されてリーフバルブを支える環状のボス部と、これらボス部の外周側にそれぞれ形成されてリーフバルブが離着座するシートと、これら各シートで囲われる窓と、伸側室と圧側室側の窓とを連通する伸側通路と、圧側室と伸側室側の窓とを連通する圧側通路とを備えている。

0004

そして、緩衝器の伸長時に、伸側室が加圧されて当該伸側室の圧力が圧側室側のリーフバルブの開弁圧に達すると、当該リーフバルブの外周部が圧側室側のシートから離れて伸側通路の連通が許容されるので、緩衝器は、作動油が伸側通路を通過して伸側室から圧側室に移動する際の抵抗に起因する伸側減衰力を発生する。反対に、緩衝器の圧縮時に、圧側室が加圧されて当該圧側室の圧力が伸側室側のリーフバルブの開弁圧に達すると、当該リーフバルブの外周部が伸側室側のシートから離れて圧側通路の連通が許容されるので、緩衝器は、作動油が圧側通路を通過して圧側室から伸側室に移動する際の抵抗に起因する圧側減衰力を発生する。

先行技術

0005

特開2001−082526号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1に開示のピストンは、その外周に取り付けられる合成樹脂製のピストンリング一体化されたモールドピストンであり、ピストンリングを介してシリンダの内周面摺接することで、シリンダ内を円滑に移動できる。このようなモールドピストンを形成する場合、後にピストンリングとなる環板状の母材を外周に装着したピストンを縦に重ね、ピストンを加熱した金型内に順次押し込むことで、ピストンリングを形成するとともに、ピストンリングとピストンとを一体化する。このとき、ピストンに大きな力をかけて金型に押し込むことになる。

0007

ここで、例えば、図6に示すピストン7では、ピストン7の伸側室側に形成されるシート72が、花弁状に形成されており、同じ側のボス部70から外周側に延びる複数の枝部72aと、これら枝部72aの外周端つなぐ複数の円弧状の円弧部72bとを備えている。他方、ピストン7の圧側室側に形成されるシート73は、環状に形成されており、同じ側のボス部71の外周に当該ボス部71と所定の間隔を開けて配置されている。さらに、伸側室側の円弧部72bの外周端t6及び内周端t7が圧側室側のシート73の外周端t8よりも外周側に配置されるとともに、圧側室側のシート73が同じ側のボス部71よりも高い位置(反ピストン側)に配置されている。

0008

上記構成によれば、圧側室側のシート73に離着座する図示しないリーフバルブに初期撓みを与えて、当該リーフバルブの開弁圧を高くすることができる。また、上記リーフバルブを小径に形成するとともに、受圧面を小さくし、圧側減衰力と比較して伸側減衰力を大きくできる。したがって、当該構成を有するピストンバルブを備えた緩衝器が車両の車体と車輪との間に介装される場合には、低い圧側減衰力で路面からの突き上げ入力をいなした後、緩衝器が伸長工程に転じたときに、高い伸側減衰力を発揮できる。

0009

しかしながら、上記構成を有するピストン7を同軸上に縦に重ねて金型に押し込む場合、重なり合うピストン7のボス部70,71同士が接触せず、伸側室側のシート72の枝部72aと圧側室側のシート73が交わる部分でのみピストン7が接触し、ピストン7の接触面積が極めて小さくなる。図7は、複数のピストン7を同軸上に縦に重ねた時に、重なり合う一方のピストン7のボス部70とシート72に、他方のピストン7のシート73が重なり合う状態を示す説明図であり、接触する部分aに斜線を示している。

0010

このように、ピストン7同士の接触面積が極めて小さくなる状態で、重なり合うピストン7を金型内に押し込むと、荷重が集中してピストン7の接触部分(図7中斜線を示した部分a)が変形する虞がある。そして、ピストン7のシート72,73が変形すると、当該シート72,73に離着座するリーフバルブとの間に隙間ができ、当該隙間から作動油が漏れたり、上記したようにバルブディスク(ピストン)が緩衝器に利用される場合には、所望の減衰力にならなくなったりする虞がある。

0011

なお、上記したシートの変形に伴う不具合は、バルブディスクが緩衝器に利用される場合や、シート形状、ピストンリングの装着の有無や、その装着方法に関わらず、バルブディスクを縦に積み重ねて取り扱う際に、ボス部同士を接触させることができない場合であって、各シートに離着座するリーフバルブの外径が異なる場合において生じ得る。

0012

そこで、本発明の目的は、バルブディスクを縦に重ねて取り扱う際に、ボス部同士が接触せず、各シートに離着座するリーフバルブの外径が異なる場合においても、シートの変形を抑制することが可能なバルブを提供することである。

課題を解決するための手段

0013

上記課題を解決するための手段は、一方室と他方室とを区画するバルブディスクと、このバルブディスクの上記一方室側と上記他方室側にそれぞれ積層される環板状のリーフバルブとを備えており、上記バルブディスクは、上記一方室側と上記他方室側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブを支える環状のボス部と、これらボス部の外周側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブが離着座するシートと、これら各シートで囲われる窓と、上記一方室と上記他方室側の上記窓とを連通する一方通路と、上記他方室と上記一方室側の上記窓とを連通する他方通路とを備えており、上記一方室側と上記他方室側の一方または両方の上記シートが同じ側の上記ボス部よりも高い位置に配置されるバルブにおいて、上記他方室側の上記シートの外周端が、当該シートに着座する上記リーフバルブの外周端よりも外周側に配置されるとともに、上記一方室側の上記シートの外周端と同じか、当該外周端よりも外周側に配置されることである。

発明の効果

0014

本発明のバルブによれば、バルブディスクを縦に重ねて取り扱う際に、ボス部同士が接触せず、各シートに離着座するリーフバルブの外径が異なる場合においても、シートの変形を抑制することが可能となる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施の形態に係るピストンバルブ(バルブ)を備える緩衝器の主要部を示した縦断面図である。
(a)は、(c)のX1−X1線断面図である。(b)は、本発明の一実施の形態に係るピストンバルブ(バルブ)におけるピストン(バルブディスク)を拡大し、右半分を示した平面図である。(c)は、(b)の底面図である。
図2(a)の一部を拡大して示した図である。
本発明の一実施の形態に係るピストンバルブ(バルブ)におけるピストン(バルブディスク)を同軸上に重ねたときの、重なり合う一方のピストンのボス部とシートに、他方のピストンのシートが重なり合う状態を示した説明図である。
本発明の一実施の形態に係るピストンバルブ(バルブ)におけるピストン(バルブディスク)に、ピストンリングを取り付ける工程を示した説明図である。
(a)は、(c)のX2−X2線断面図である。(b)は、従来のピストンバルブ(バルブ)におけるピストン(バルブディスク)を拡大し、右半分を示した平面図である。(c)は、(b)の底面図である。
従来のピストンバルブ(バルブ)におけるピストン(バルブディスク)を同軸上に重ねたときの、重なり合う一方のピストンのボス部とシートに、他方のピストンのシートが重なり合う状態を示した説明図である。

実施例

0016

以下に本発明の一実施の形態に係るバルブについて、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。

0017

図1に示すように、本実施の形態に係るバルブは、緩衝器DのピストンバルブVとして具現化されており、伸側室(一方室)Aと圧側室(他方室)Bとを区画するピストン(バルブディスク)1と、このピストン1の上記伸側室A側と上記圧側室B側にそれぞれ積層される環板状のリーフバルブ2,3とを備えている。

0018

そして、上記ピストン1は、上記伸側室A側と上記圧側室B側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブ2,3を支える環状のボス部10,11と、これらボス部10,11の外周側にそれぞれ形成されて上記リーフバルブ2,3が離着座するシート12,13と、これら各シート12,13で囲われる窓14,15と、上記伸側室Aと上記圧側室B側の上記窓15とを連通する伸側通路(一方通路)4と、上記圧側室Bと上記伸側室A側の上記窓14とを連通する圧側通路(他方通路)5とを備えている。

0019

さらに、上記圧側室B側の上記シート13が同じ側の上記ボス部11よりも高い位置に配置され、図3に示すように、上記他方室B側の上記シート13の外周端t3が、当該シート13に着座する上記リーフバルブ3の外周端t5よりも外周側に配置されるとともに、上記一方室A側の上記シート12の外周端t1と略同じ位置に配置されている。

0020

上記緩衝器Dは、本実施の形態において、図1に示すように、筒状のシリンダCと、このシリンダCに出入りするロッドRと、このロッドRの先端部に保持されてシリンダC内を軸方向に移動可能なピストンバルブVと、シリンダC内におけるピストンバルブVのロッドR側に形成される伸側室Aと、同じくシリンダC内におけるピストンバルブVの反ロッド側に形成される圧側室Bとを備えている。これら伸側室Aと圧側室Bには、作動油が充填されているが、減衰力を発生可能であれば、他の流体が充填されるとしてもよい。さらに、具体的に図示しないが、緩衝器Dは、気体が封入されて膨縮可能な気室をシリンダC内に区画するフリーピストンブラダ等の隔壁体を備えており、上記気室でシリンダCに出入りするロッドR体積分のシリンダ内容積変化を補償できるようになっている。

0021

なお、緩衝器Dの構成は、適宜変更することが可能である。例えば、緩衝器Dが、シリンダCの外周に起立する外筒を備えて複筒型に設定され、外筒とシリンダCとの間に形成されて作動油が貯留されるリザーバでシリンダ内容積変化を補償するとしてもよい。このような場合において、緩衝器Dは、シリンダCに出入りするロッド体積分の作動油をリザーバからシリンダCに供給したり、シリンダCからリザーバに排出したりするベースバルブを備えるので、当該ベースバルブとして本発明が具現化されるとしてもよい。また、本実施の形態において、緩衝器Dは、ピストンバルブVの片側にのみロッドRが起立する片ロッド型緩衝器であるが、ピストンバルブVの両側にロッドRが起立する両ロッド型緩衝器であるとしてもよい。

0022

以下、本発明が具現化されるピストンバルブVの各構成について、詳細に説明する。ピストンバルブVは、伸側室Aと圧側室Bとを区画するバルブディスクである環状のピストン1と、このピストン1の伸側室A側に積層される複数枚の環板状のリーフバルブ2と、ピストン1の圧側室B側に積層される複数枚のリーフバルブ3とを備えている。そして、ロッドRにおける先端部に形成され、他の部分よりも小径に形成された取付部r1を、ピストン1と各リーフバルブ2,3の中心孔1a,2a,3aにそれぞれ挿通し、取付部r1の先端にナットNを螺合することにより、ピストンバルブVがロッドRの先端部に保持される。なお、伸側室A側と圧側室B側に積層されるリーフバルブ2,3の数は、図示する限りではなく、適宜変更することが可能である。

0023

ピストン1は、シリンダCよりも小径に形成されており、ピストン1の外周には、複数の凹凸1b,1cが形成されている。そして、ピストン1の外周には、これらの凹凸1b,1cを利用して合成樹脂製のピストンリング6が一体的に取り付けられている。つまり、本実施の形態におけるピストン1は、モールドピストンであり、ピストンリング6を介してシリンダCの内周面に摺接し、シリンダ1内を軸方向に円滑に移動することができる。

0024

さらに、図2に示すように、ピストン1は、図2(a)中上側となる伸側室A側に形成されて同じ側のリーフバルブ2の内周部を支える環状のボス部10と、このボス部10の外周側に形成されて上記リーフバルブ2の外周部が離着座するシート12と、このシート12で囲われる窓14と、図2(a)中下側となる圧側室B側に形成されて同じ側のリーフバルブ3の内周部を支える環状のボス部11と、このボス部11の外周側に形成されて上記リーフバルブ3の外周部が離着座するシート13と、このシート13で囲われる窓15と、伸側室Aと圧側室B側の窓15とを連通する複数の伸側通路4と、圧側室Bと伸側室A側の窓14とを連通する複数の圧側通路5とを備えている。上記ボス部10,11とは、リーフバルブ2,3が当接する支持面のことであり、上記シート12,13とは、リーフバルブ2,3が離着座するシート面のことである。

0025

伸側室A側のボス部10は、中心孔1aの図2(a)中上側の開口縁に沿って形成されている。そして、このボス部10の外周側に形成されるシート12は、花弁状に形成されており、ボス部10から放射状に外周側に延びる複数の枝部12aと、隣り合う枝部12aの外周端をつなぎボス部10の外周に当該ボス部10と所定の間隔を開けて配置される複数の円弧状の円弧部12bとを備えている。また、一の枝部12aは、その両側に配置される枝部12aのうち、一方の枝部12aとのみ円弧部12bでつながれている。

0026

そして、伸側室A側のボス部10と、同じ側のシート12における円弧部12bと、当該円弧部12bでつながれる一対の枝部12aとの間に、それぞれ、窓14が独立して形成されている。また、伸側室A側のリーフバルブ2は、組付状態において、内周部をボス部10に着座させた状態にロッドRに固定され、外周部をシート12に離着座可能とされている。このため、上記窓14は、リーフバルブ2の外周部がシート12に着座している状態では、当該リーフバルブ2で伸側室Aとの連通が遮断されるが、リーフバルブ2の外周部が反ピストン側に撓み、シート12から離れると、伸側室Aとの連通が許容される。上記伸側室A側の各窓14には、それぞれ、圧側通路5が連なっているので、上記リーフバルブ2で圧側通路5と伸側室Aとの連通を許容したり、遮断したりできる。

0027

なお、本実施の形態において、リーフバルブ2の内周部がボス部10から離れないようになっているが、リーフバルブ2の組付構造は、適宜変更することが可能であり、例えば、リーフバルブ2の内周部がボス部10に離着座するとしてもよい。

0028

また、伸側室A側のボス部10の外周側であって、同じ側のシート12における円弧部12bでつながれていない一対の枝部12aの間には、それぞれ、開口窓17が形成されており、各開口窓17に伸側通路4が連なっている。各開口窓17は、リーフバルブ2がシート12に着座した状態であっても、当該リーフバルブ2で伸側室Aとの連通が遮断されることがないので、伸側通路4は、開口窓17を介して常に伸側室Aと連通している。

0029

他方、圧側室B側のボス部11は、中心孔1aの図2(a)中下側の開口縁に沿って形成されている。そして、このボス部11の外周側に形成されるシート13は、環状に形成されており、ボス部11の外周に、当該ボス部11と所定の間隔を開けて配置されている。

0030

そして、圧側室B側のボス部11と、同じ側のシート13との間に、環状の窓15が形成されている。また、圧側室B側のリーフバルブ3は、組付状態において、内周部をボス部11に着座させた状態にロッドRに固定され、外周部をシート13に離着座可能とされている。このため、上記窓15は、リーフバルブ3の外周部がシート13に着座している状態では、当該リーフバルブ3で圧側室Bとの連通が遮断されるが、リーフバルブ3の外周部が反ピストン側に撓み、シート13から離れると、圧側室Bとの連通が許容される。上記圧側室B側の窓15には、複数の伸側通路4が連なっているので、上記リーフバルブ3で伸側通路4と圧側室Bとの連通を同時に許容したり、遮断したりできる。

0031

なお、本実施の形態において、リーフバルブ3の内周部がボス部11から離れないようになっているが、リーフバルブ3の組付構造は、適宜変更することが可能であり、例えば、リーフバルブ3の内周部がボス部11に離着座するとしてもよい。

0032

また、ピストン1の外周におけるピストンリング6よりも圧側室B側には、周方向に沿って環状の溝1dが形成されており、当該溝1dに圧側通路5が連なっている。溝1dは、リーフバルブ3がシート13に着座した状態であっても、当該リーフバルブ3で圧側室Bとの連通が遮断されることがなく、ピストンリング6でも塞がれないようになっているので、圧側通路5は、溝1dとシリンダCとの間を介して、常に圧側室Bと連通している。

0033

また、本実施の形態において、圧側室B側のシート13は、ボス部11よりも高い位置に配置されて突出しており、これらに着座するリーフバルブ3に初期撓みを与えられるようになっている。ピストン1における「高い位置」とは、軸方向に突出していることをいい、比較対照となる構成よりも反ピストン側に位置することをいう。

0034

上記構成によれば、ロッドRがシリンダCから退出する緩衝器Dの伸長時において、伸側室Aが加圧され、伸側室A側のリーフバルブ2が同じ側のシート12に押し付けられて圧側通路5を遮断する一方、伸側室Aの圧力が圧側室B側のリーフバルブ3の開弁圧に達すると、このリーフバルブ3の外周部が反ピストン側に撓み、伸側通路4の連通を許容する。このため、緩衝器Dは、伸長時において、作動油が伸側通路4を通過して、伸側室Aから圧側室Bに移動する際のリーフバルブ3の抵抗に起因する伸側減衰力を発生する。また、上記したように、リーフバルブ3には、初期撓みが与えられているので、リーフバルブ3の開弁圧を高くすることができる。

0035

反対に、ロッドRがシリンダCに進入する緩衝器Dの圧縮時において、圧側室Bが加圧され、圧側室B側のリーフバルブ3が同じ側のシート13に押し付けられて伸側通路4を遮断する一方、圧側室Bの圧力が伸側室A側のリーフバルブ2の開弁圧に達すると、このリーフバルブ2の外周部が反ピストン側に撓み、圧側通路5の連通を許容する。このため、緩衝器Dは、圧縮時において、作動油が圧側通路5を通過して、圧側室Bから伸側室Aに移動する際のリーフバルブ2の抵抗に起因する圧側減衰力を発生する。

0036

もどって、図3に示すように、本実施の形態において、圧側室B側のシート13の内周端t4が、伸側室A側のシート12における円弧部12bの内周端t2よりも内周側に配置されている。このため、圧側室B側のシート13に着座して、緩衝器Dの伸長時に開弁可能なリーフバルブ3の外径をリーフバルブ2の外径と比較して小さくするとともに、受圧面を小さくできるので、緩衝器Dの発生する伸側減衰力を圧側減衰力と比較して大きくできる。上記シート13の内周端t4とは、当該シート13において最も内周側に位置する円環状の縁のことである。また、円弧部12bの内周端t2とは、当該円弧部12bにおいて最も内周側に位置する円弧状の縁のことである。

0037

さらに、圧側室B側のシート13の外周端t3は、当該シート13に着座するリーフバルブ3の外周端t5よりも外周側に配置されるとともに、伸側室A側のシート12の外周端t1となる円弧部12bの外周端と略同じ位置に配置されている。上記したように、圧側室B側のボス部11とシート13に段差があり、複数のピストン1を同軸上に縦に重ねたとき、一方のピストン1のボス部10と他方のピストンのボス部11が接触しない。しかし、上記構成によれば、複数のピストン1を同軸上に縦に重ねたとき、重なり合う一方のピストン1の枝部12aの外周端部よりも外周側が、他方のピストン1のシート13に当接し、円弧部12b全体がシート13に当接するので、重なり合うピストン1の接触面積を大きくできる。図4は、複数のピストン1を同軸上に縦に重ねたときの、重なり合う一方のピストン1のボス部10とシート12に、他方のピストン1のシート13が重なり合う状態を示す説明図であり、接触する部分bに斜線を記載している。上記圧側室B側のシート13の外周端t3とは、当該シート13において最も外周側に位置する円環状の縁のことである。また、伸側室A側のシート12の外周端t1とは、当該シート12における円弧部12bの外周端であり、円弧部12bにおいて最も外周側に位置する円弧状の縁のことである。

0038

なお、圧側室B側のシート13における外周端t3を、全周に亘って、伸側室A側のシート12の外周端t1と同じ位置か、当該外周端t1よりも外周側に配置すれば、ピストン1を縦に重ねたとき、周方向の位置合わせをすることなく、一方のピストン1の円弧部12b全体を他方のピストン1のシート13に当接させることができる。しかし、一方のピストン1の円弧部12bと他方のピストン1のシート13を当接させることができれば、当該シート13の外周端t3を部分的に外周側に突出させるとしてもよい。

0039

以下、ピストン1へのピストンリング6の取付工程について説明する。

0040

図5に示すように、ピストン1の外周に形成されて金型M側に配置される一の凹部1bに、後にピストンリング6となる合成樹脂製の環板状の母材6Aを装着し、当該ピストン1を縦に重ね、加熱した金型M内に順次押し込んでいく。これにより、ピストン1の外周に沿うように加熱軟化された母材6Aが折り曲げられ、次いで、ピストン1の外周形状と、金型Mの内周形状に合わせて母材6Aが変形し、ピストンリング6が形成されるとともに、ピストン1と一体化される。

0041

上記したように、ピストン1を縦に重ねたとき、重なり合うピストン1の対向部で、ボス部10,11同士が当接しないものの、上記したように、重なり合う一方のピストン1の円弧部12b全体が、他方のピストン1のシート13に当接し、ピストン1同士の接触面積を大きくできる。したがって、縦に重ねたピストン1を金型M内に押し込む際に、ピストン1に大きな力Fをかけたとしても、荷重を分散し、シート12,13が変形することを抑制できる。

0042

以下、本実施の形態に係るピストンバルブ(バルブ)Vの作用効果について説明する。

0043

本実施の形態において、ピストン(バルブディスク)1は、その外周に取り付けられる環状のピストンリング6と一体化されたモールドピストンである。

0044

上記した場合、ピストン1を同軸上に縦に並べて金型Mに押し込み、ピストン1とピストンリング6を一体化することが効率的である。しかし、この場合、ピストン1に大きな力Fをかけて金型Mに押し込むことになるので、従来ように、ボス部70,71が接触せず、シート72,73の接触面積が小さい場合、シート72,73を変形させる危険性が高い。このため、ピストン(バルブディスク)1がモールドピストンである場合には、特に、シート13の外周部を、その外周端t3がシート12の外周端t1と同じか、当該外周端t1よりも外周側に位置するまで延ばして、ピストン1同士の接触面積を大きくし、荷重を分散させることが有効である。

0045

さらに、上記構成によれば、ピストンリング6をシリンダCの内周面に摺接させることで、ピストン(バルブディスク)1がシリンダC内を円滑に移動することができる。

0046

なお、ピストンリング6の取り付け方法は上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。また、本発明に係るバルブディスクは、ピストン以外であってもよく、ピストンリング6を廃するとしてもよい。

0047

また、本実施の形態において、伸側室(一方室)A側のシート12は、花弁状に形成されており、伸側室A側のボス部10から外周側に延びる複数の枝部12aと、隣り合う上記枝部12aの外周端をつなぐ複数の円弧状の円弧部12bとを備えている。

0048

上記したような、一方側に花弁状のシートを有するピストン(バルブディスク)の場合、従来のように、花弁状のシート72の外周端t6及び内周端t7よりも、他方側のシート73の外周端t8が内周側に配置されると、ピストン7を縦に重ねたとき、重なり合うピストン7が一方側のシート72の枝部72aと他方側のシート73が交わる部分でのみ接触し(図7中、斜線部a)、接触面積が極めて小さく、荷重が集中して変形し易くなる。

0049

したがって、一方側に花弁状のシート12を有するピストン1においては、他方側のシート13に離着座するリーフバルブ3の外径をそのままに、シート13の外周部を、その外周端t3が一方側のシート12の外周端t1と同じか、当該外周端t1よりも外周側に位置するまで延ばし、ピストン1を重ねたときに、シート12,13同士の接触面積を大きくすることが極めて有効である。

0050

なお、ピストン(バルブディスク)1のシート12,13の形状は、適宜変更することが可能であり、例えば、両方のシート12,13が、共に、環状や花弁状に形成されるとしてもよい。

0051

また、本実施の形態において、圧側室(他方室)B側のシート13の外周端t3が、当該シート13に着座するリーフバルブ3の外周端t5よりも外周側に配置されるとともに、伸側室(一方室)A側のシート12の外周端t1と略同じ位置に配置されている。

0052

上記構成によれば、ピストン(バルブディスク)1を同軸上に縦に積み重ねたときの、ピストン1同士の接触面積を大きくできるので、ピストン(バルブディスク)1を縦に積み重ねて取り扱う際に、ピストン1のボス部10,11同士を当接させることができず、各シート12,13に離着座するリーフバルブ2,3の外径が異なる場合であっても、シート12,13の変形を抑制することができる。

0053

さらに、上記構成によれば、圧側室(他方室)B側のシート13に離着座するリーフバルブ3の外径を、伸側室(一方室)A側のシート12に離着座するリーフバルブ2の外径よりも小さくできるので、伸側減衰力を圧側減衰力と比較して大きくできる。

0054

なお、本実施の形態において、圧側室(他方室)B側のシート13が圧側室B側(同じ側)のボス部11よりも高い位置に配置されているが、伸側室(一方室)A側のシート12が伸側室A側(同じ側)のボス部10よりも高い位置に配置されるとしてもよく、両側のシート12,13が、共に、同じ側のボス部10,11よりも高い位置に配置されるとしてもよい。

0055

また、圧側室(他方室)B側のシート13の外周端t3は、伸側室(一方室)A側のシート12の外周端t1と同じか、当該外周端t1よりも外周側に配置されていればよい。

0056

また、本実施の形態において、伸側室Aが一方室、圧側室Bが他方室であるが、逆であってもよい。この場合には、伸側減衰力と比較して圧側減衰力を高くできる。

0057

以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。

0058

A伸側室(一方室)
B圧側室(他方室)
t1 伸側室(一方室)側のシートの外周端
t3 圧側室(他方室)側のシートの外周端
t5リーフバルブの外周端
Vピストンバルブ(バルブ)
1ピストン(バルブディスク)
2,3 リーフバルブ
4伸側通路(一方通路)
5 圧側通路(他方通路)
6ピストンリング
10,11ボス部
12,13 シート
12a 枝部
12b円弧部
14,15 窓

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 黒沢建設株式会社の「 バネ式制震ダンパー」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】巨大地震時に積層ゴム免震装置の過大変形を防止すると共に、速やかな変形復元機能を付与して積層ゴムの損傷を防ぐことができるバネ式制震ダンパーを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るバネ... 詳細

  • 株式会社フジタの「 粘性ダンパ」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】大きさが異なる振動に対応して減衰力を可変させることで振動エネルギーを確実に吸収する。【解決手段】内部にシリコンオイルが封入されたシリンダ20と、シリンダ20の内部に挿通されたピストンロッド30... 詳細

  • 株式会社栗本鐵工所の「 磁気粘性流体装置の回転軸のシール構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】回転軸の回転抵抗を抑えながら、回転軸と軸穴との隙間から磁気粘性流体が漏出する可能性を低くすること。【解決手段】回転軸2と、回転軸2が挿入された軸穴12と、回転軸2および軸穴12の双方に対して回... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ