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技術 小便器

出願人 TOTO株式会社
発明者 松中仁志木村知之古田祐一澤山幸弘三浦正樹山崎洋式
出願日 2014年9月8日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2014-182511
公開日 2015年4月30日 (5年3ヶ月経過) 公開番号 2015-083770
状態 特許登録済
技術分野 水洗便所用衛生器具
主要キーワード 横断面形 上昇管路 下降管路 ボウル状 清掃者 斜壁面 ボウル側 排水配管内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月30日)のものです。
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図面 (9)

課題

小便器を取り外すことなく、排水トラップ部の下流側の排水路を簡単且つ確実に掃除することができ、排水路に尿石が付着して堆積することによる排水の詰まりを防ぐことができる小便器を提供する。

解決手段

小便器1は、ボウル部4の排水口8よりも下流側に封水を形成する排水トラップ10と、排水トラップの後方側に形成され、排水トラップから排出された洗浄水を小便器外部へ排出させる排水室18と、を有し、排水室は、排水トラップと小便器外部の排水配管16とを接続する通路を形成する接続通路部と、ボウル部内の下方領域と排水室内とを区画するボウル側壁部と、を備え、ボウル側壁部には、ボウル面の下方領域と排水室とを連通し且つ着脱可能な蓋により閉塞される掃除口26が形成され、掃除口の開口断面中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、接続通路部の底面に形成される。

概要

背景

通常、排尿を受けて排出する小便器には、洗浄水を供給してボウル面洗浄する吐水部が設けられており、小便器の自動的に又は使用者による押ボタン等の手動操作により、吐水部からボウル面に洗浄水を供給してボウル面を洗浄するようになっている。
ここで、小便器のボウル面を洗浄した洗浄水は、ボウル面の下方に設けられた排水口から流出し、排水口の下流側に設けられた排水トラップ溜水部を経て、これより下流側の接続管路を流れた後、小便器の外部の排水管路へと流れ込み、外部に排出される。
また、通常の排水トラップは、小便器の下方に設けられて排水口から流出した洗浄水を下方へと導く下降管路と、これより下流側に設けられて洗浄水を上方へと導く上昇管路とを備えたほぼU字形状配管からなる。また、小便器の外部の排水管路は、接続管路によって排水トラップと接続されており、排水トラップの上昇管路を経た洗浄水は、接続管路を介して排水管路に流れ込むようになっている。

このような小便器においては、使用する都度、または、制御装置が所定のタイミングでボウル面、および/または排水配管内部の洗浄を実施するために、ボウル面への給水による洗浄と排出動作が行われ、洗浄水がボウル面、排水トラップ、接続管路、及び排水管路を順次に流れ、小便器の清掃が行われるものの、小便器からの洗浄水の排水経路の構成上、従来は排水トラップ、接続管路、又は接続管路の下流側端部と小便器の外部の排水管路との接続部等に尿が微生物の働きで変質したことによる尿石が付着し、さらに堆積し易いという問題が生じていた。

このうち、排水トラップに付着した尿石については、掃除用ブラシを排水トラップに挿入して清掃する通常の清掃を行うことで、ある程度除去することができる。
しかしながら、排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に付着したり、さらに堆積した尿石については、これらの管路にブラシ等の掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難である部分でもあるため、付着した尿石が次第に成長して堆積量が増大し、最終的には、接続管路や排水管路を閉塞してしまう可能性があるという問題がある。

このような尿石の付着及び堆積する箇所は、上述したように掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難な箇所であり、このような尿石を取り除くためには所定期間ごとに一旦小便器を小便器の外部の排水管路から取り外した上で、尿石を薬剤で溶解させたり、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具を通したり、或いは高圧洗浄除去処理したりすることが必要となる。
しかしながら、このような除去処理は、費用だけでなく、メンテナンス行為の期間はトイレを使用することができなくなるため、大掛かりな処理作業となり、簡単には行うことのできないという問題もある。

そこで、このような従来技術の問題を解決するために、尿石の付着・堆積を防ぐための様々な手段が研究されて提案されている。
例えば、特許文献1に記載されている従来の小便器では、排水トラップの下流側に小便器外部の排水配管上流側が接続される排出路が設けられ、この排出路とボウル部の外部とを区画する壁部に洗浄水の供給口が設けられ、この供給口にボウル部の背面側の外部から供給管が接続されている。そして、この供給管内の洗浄水が、小便器のボウル面及び排水トラップを経由することなく、供給口から排出路内に直接的に供給されることにより、排水トラップの下流側の排出路内が洗浄されるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、清掃用具挿入可能な開口が形成され、この開口には短筒上のソケットが固着されており、このソケットに閉塞具着脱可能に取り付けられている。この開口の開口断面中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、閉塞具を取り外すことにより、開口から清掃用具を挿入することができ、排水トラップの下流側の流出部付近を清掃することができるようになっている。
さらに、特許文献3に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴が形成されている。この貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、洗浄水送水用高圧ホースを貫通穴に挿入し、洗浄水送水用高圧ホースの先端から高圧の洗浄水を噴射させることにより、小便器を取り外すことなく、小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管を洗浄することができるようになっている。

概要

小便器を取り外すことなく、排水トラップ部の下流側の排水路を簡単且つ確実に掃除することができ、排水路に尿石が付着して堆積することによる排水の詰まりを防ぐことができる小便器を提供する。小便器1は、ボウル部4の排水口8よりも下流側に封水を形成する排水トラップ10と、排水トラップの後方側に形成され、排水トラップから排出された洗浄水を小便器外部へ排出させる排水室18と、を有し、排水室は、排水トラップと小便器外部の排水配管16とを接続する通路を形成する接続通路部と、ボウル部内の下方領域と排水室内とを区画するボウル側壁部と、を備え、ボウル側壁部には、ボウル面の下方領域と排水室とを連通し且つ着脱可能な蓋により閉塞される掃除口26が形成され、掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、接続通路部の底面に形成される。

目的

本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、小便器を取り外すことなく、排水トラップ部の下流側の排水路を簡単且つ確実に掃除することができ、排水路に尿石が付着して堆積することによる排水の詰まりを防ぐことができる小便器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

排尿を受けて排出する小便器であって、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、このボウル部の下方に形成され、上記ボウル部の底部に設けられた排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、を有し、上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部と、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを区画するボウル側壁部と、を備え、このボウル側壁部には、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを連通し且つ着脱可能な蓋により閉塞される掃除口が形成され、この掃除口は、その開口断面中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が、上記接続通路部の底面に形成されることを特徴とする小便器。

請求項2

上記掃除口は、上記蓋を取り外した状態で上記接続通路部内が目視可能である請求項1記載の小便器。

請求項3

上記排水トラップ部は、上記排水口から下方に延びる下降管路部と、この下降管路に接続されて上方に延びる上昇管路部と、を備え、上記接続通路部は、その前端が上記接続部で上記上昇管路部に接続されると共に、その後端が上記小便器外部の排出部に接続されるように延びている請求項1又は2に記載の小便器。

請求項4

上記掃除口の中心は、上記排水トラップ部と上記接続通路部との接続部よりも後方側に位置する請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。

請求項5

上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が、上記接続通路部の下流側端部に形成される請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。

請求項6

上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部と上記小便器外部の排出部との接続部の高さ方向の中心位置よりも上方に位置している請求項1乃至5の何れか1項に記載の小便器。

請求項7

上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置している請求項1乃至6の何れか1項に記載の小便器。

請求項8

上記掃除口の下端縁は、洗浄時における上記接続通路部内の最高水位よりも上方に位置している請求項1乃至7の何れか1項に記載の小便器。

請求項9

更に、上記排水口、上記掃除口及びこの掃除口に取り付けられた上記蓋を覆うように上記ボウル部の下方領域に配置される目皿を有する請求項1乃至8の何れか1項に記載の小便器。

技術分野

0001

本発明は、小便器係り、特に、排尿を受けて排出する小便器に関する。

背景技術

0002

通常、排尿を受けて排出する小便器には、洗浄水を供給してボウル面洗浄する吐水部が設けられており、小便器の自動的に又は使用者による押ボタン等の手動操作により、吐水部からボウル面に洗浄水を供給してボウル面を洗浄するようになっている。
ここで、小便器のボウル面を洗浄した洗浄水は、ボウル面の下方に設けられた排水口から流出し、排水口の下流側に設けられた排水トラップ溜水部を経て、これより下流側の接続管路を流れた後、小便器の外部の排水管路へと流れ込み、外部に排出される。
また、通常の排水トラップは、小便器の下方に設けられて排水口から流出した洗浄水を下方へと導く下降管路と、これより下流側に設けられて洗浄水を上方へと導く上昇管路とを備えたほぼU字形状配管からなる。また、小便器の外部の排水管路は、接続管路によって排水トラップと接続されており、排水トラップの上昇管路を経た洗浄水は、接続管路を介して排水管路に流れ込むようになっている。

0003

このような小便器においては、使用する都度、または、制御装置が所定のタイミングでボウル面、および/または排水配管内部の洗浄を実施するために、ボウル面への給水による洗浄と排出動作が行われ、洗浄水がボウル面、排水トラップ、接続管路、及び排水管路を順次に流れ、小便器の清掃が行われるものの、小便器からの洗浄水の排水経路の構成上、従来は排水トラップ、接続管路、又は接続管路の下流側端部と小便器の外部の排水管路との接続部等に尿が微生物の働きで変質したことによる尿石が付着し、さらに堆積し易いという問題が生じていた。

0004

このうち、排水トラップに付着した尿石については、掃除用ブラシを排水トラップに挿入して清掃する通常の清掃を行うことで、ある程度除去することができる。
しかしながら、排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に付着したり、さらに堆積した尿石については、これらの管路にブラシ等の掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難である部分でもあるため、付着した尿石が次第に成長して堆積量が増大し、最終的には、接続管路や排水管路を閉塞してしまう可能性があるという問題がある。

0005

このような尿石の付着及び堆積する箇所は、上述したように掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難な箇所であり、このような尿石を取り除くためには所定期間ごとに一旦小便器を小便器の外部の排水管路から取り外した上で、尿石を薬剤で溶解させたり、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具を通したり、或いは高圧洗浄除去処理したりすることが必要となる。
しかしながら、このような除去処理は、費用だけでなく、メンテナンス行為の期間はトイレを使用することができなくなるため、大掛かりな処理作業となり、簡単には行うことのできないという問題もある。

0006

そこで、このような従来技術の問題を解決するために、尿石の付着・堆積を防ぐための様々な手段が研究されて提案されている。
例えば、特許文献1に記載されている従来の小便器では、排水トラップの下流側に小便器外部の排水配管上流側が接続される排出路が設けられ、この排出路とボウル部の外部とを区画する壁部に洗浄水の供給口が設けられ、この供給口にボウル部の背面側の外部から供給管が接続されている。そして、この供給管内の洗浄水が、小便器のボウル面及び排水トラップを経由することなく、供給口から排出路内に直接的に供給されることにより、排水トラップの下流側の排出路内が洗浄されるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、清掃用具挿入可能な開口が形成され、この開口には短筒上のソケットが固着されており、このソケットに閉塞具着脱可能に取り付けられている。この開口の開口断面中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、閉塞具を取り外すことにより、開口から清掃用具を挿入することができ、排水トラップの下流側の流出部付近を清掃することができるようになっている。
さらに、特許文献3に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴が形成されている。この貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、洗浄水送水用高圧ホースを貫通穴に挿入し、洗浄水送水用高圧ホースの先端から高圧の洗浄水を噴射させることにより、小便器を取り外すことなく、小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管を洗浄することができるようになっている。

先行技術

0007

特開2005−180064号公報
実開平6−60684号公報
実開平2−78682号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の小便器では、排水トラップの下流側と小便器外部の排水配管の上流側とを接続する接続管路に供給口とこの供給口に洗浄水を直接的に供給するための供給管を設けなければならないため、供給管が増える分だけ、小便器の配管構造が複雑になるという問題がある。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、清掃用具が挿入可能な開口の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面が排水トラップの流出部の上部に形成されているため、排水トラップの流出部は清掃しやすいが、この流出部から下流側(後方側)にほぼ水平に延びる排水路やこの排水路に接続される小便器外部の排水配管においては、尿石が付着して堆積しやすく、排水が詰まりやすいという問題ある。
さらに、特許文献3に記載されている従来の小便器では、ボウル部の後方底面の貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面が排水トラップの流出部の上部に形成されているため、ボウル部の後方底面の貫通穴に洗浄水送水用高圧ホースを挿入して小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管へと洗浄水送水用高圧ホースを向かわせにくいという問題がある。

0009

そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、小便器を取り外すことなく、排水トラップ部の下流側の排水路を簡単且つ確実に掃除することができ、排水路に尿石が付着して堆積することによる排水の詰まりを防ぐことができる小便器を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0010

上記の目的を達成するために、本発明は、排尿を受けて排出する小便器であって、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、このボウル部の下方に形成され、上記ボウル部の底部に設けられた排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、を有し、上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部と、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを区画するボウル側壁部と、を備え、このボウル側壁部には、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを連通し且つ着脱可能な蓋により閉塞される掃除口が形成され、この掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が、上記接続通路部の底面に形成されることを特徴としている。
このように構成された発明においては、掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、接続通路部の下流側端部に形成されるため、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、排水トラップ部の後方側に形成された排水室部のボウル側壁部における掃除口から蓋を取り外すだけで、例えば、掃除具をボウル部内の下方領域側から掃除口に挿入し、排水トラップ部より後方側(下流側)に形成される排水室部の接続通路部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の後方側(下流側)の接続通路部付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。

0011

本発明において、好ましくは、上記掃除口は、上記蓋を取り外した状態で上記接続通路部内が目視可能である。
このように構成された発明においては、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が接続通路部内に付着しているか否かを簡単な目視で確認することができる。また、尿石が付着しているのを確認した場合には、例えば、掃除具を掃除口に挿入することにより、接続通路部内を簡単に掃除することができる。さらに、接続通路部内の掃除した箇所について、掃除具を掃除口から出し入れしながら、目視で尿石が除去されたか否かを簡単に確認することもできるため、接続通路部付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、接続通路部の排水の詰まりを確実に防ぐことができる。

0012

本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部は、上記排水口から下方に延びる下降管路部と、この下降管路に接続されて上方に延びる上昇管路部と、を備え、上記接続通路部は、その前端が上記接続部で上記上昇管路部に接続されると共に、その後端が上記小便器外部の排出部に接続されるように延びている。
このように構成された発明においては、排水トラップ部と接続通路部との接続部では、接続通路部の前端が排水トラップ部の上昇管路部に接続され、接続通路部の後端が小便器外部の排出部に接続されていることにより、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内であっても、掃除口から蓋を取り外すだけで、例えば、掃除具をボウル部内の下方領域側から掃除口に挿入し、排水トラップ部の上昇管路部より後方側(下流側)に形成される接続通路部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の上昇管路部の後方側(下流側)の接続通路部付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。

0013

本発明において、好ましくは、上記掃除口の中心は、上記排水トラップ部と上記接続通路部との接続部よりも後方側に位置する。
このように構成された発明においては、掃除口の中心が、排水トラップ部と接続通路部との接続部よりも後方側に位置しているため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、接続通路部の底面について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が付着しているか否かを簡単な目視で確実に確認することができる。

0014

本発明において、好ましくは、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が、上記接続通路部の下流側端部に形成される。
このように構成された発明においては、掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、接続通路部の下流側端部に形成されるため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、小便器外部の排出部に接続される接続通路部の下流側端部について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が接続通路部内(特に、接続通路部の下流側端部)に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。

0015

本発明において、好ましくは、上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部と上記小便器外部の排出部との接続部の高さ方向の中心位置よりも上方に位置している。
このように構成された発明においては、掃除口の下端縁が接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の高さ方向の中心位置よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0016

本発明において、好ましくは、上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置している。
このように構成された発明においては、掃除口の下端縁が接続通路部の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0017

本発明において、好ましくは、上記掃除口の下端縁は、洗浄時における上記接続通路部内の最高水位よりも上方に位置している。
このように構成された発明においては、掃除口の下端縁が洗浄時における接続通路部内の最高水位よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0018

本発明において、好ましくは、更に、上記排水口、上記掃除口及びこの掃除口に取り付けられた上記蓋を覆うように上記ボウル部の下方領域に配置される目皿を有する。
このように構成された発明においては、排水口、掃除口、及びこの掃除口に取り付けられた蓋のすべてについて目皿により隠蔽することができるため、意匠性を損なうことなく、排尿が掃除口や蓋に当たって飛散することを防ぐことができる。

発明の効果

0019

本発明の小便器によれば、小便器を取り外すことなく、排水トラップ部の下流側の排水路を簡単且つ確実に掃除することができ、排水路に尿石が付着して堆積することによる排水の詰まりを防ぐことができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の第1実施形態による小便器の正面図である。
図1のII−II線に沿って見た断面図である。
図2に示す本発明の第1実施形態による小便器の便器本体の排水室の部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
本発明の第1実施形態による小便器の下方部分を示す部分側面断面図である。
本発明の第2実施形態による小便器の側面断面図である。
本発明の第2実施形態による小便器の平面図である。
図5に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
図7に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分における排水室及び掃除口の部分を拡大した部分拡大側面断面図である。

実施例

0021

以下、図1図4を参照して、本発明の第1実施形態による小便器について説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態による小便器の正面図であり、図2は、図1のII−II線に沿って見た断面図である。

0022

図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による小便器1は、トイレ空間の床又は壁に設置される便器本体2を備えている。この便器本体2は、その正面側ボウル状に形成されたボウル部4を備えており、このボウル部4の表面は、使用者の排尿を受ける滑らかなボウル面4aを形成している。
また、便器本体2のボウル面4aの上方領域には、ボウル面4aを洗浄する洗浄水を吐水する吐水装置6が設けられており、この吐水装置6の背面側には、洗浄水を供給する給水管6aが接続されている。
さらに、便器本体2のボウル部4内の下方領域R1の底部には、ボウル面4aを洗浄した洗浄水が排水される排水口8が形成されている。

0023

つぎに、図2に示すように、便器本体2の排水口8から下方には、排水トラップ10が形成されている。この排水トラップ10は、排水口8から下方に延びる下降管路12と、この下降管路12の下端から連続して、折り返して上方に延びる上昇管路14とを備えている。
また、排水トラップ10内には、下水からの臭気等が便器本体2のボウル面4aやその周囲のトイレ空間内侵入することを防ぐために、洗浄水が溜まっており、この洗浄水により封水されている。すなわち、排水トラップ10内には、ボウル部4の底部に設けられた排水口8よりも下方(下流側)に封水が形成されている。より詳細には、排水トラップ10においては、下降管路12と上昇管路14との連続部分、すなわち、排水トラップ10の折り返し部分に洗浄水が溜まることにより、封水が形成されるようになっている。

0024

つぎに、図3は、図2に示す本発明の第1実施形態による小便器の便器本体の排水室の部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
図2及び図3に示すように、便器本体2の排水トラップ10の上昇管路14の後方側(下流側)には、ボウル面4aを洗浄して排水口8から排水トラップ10の下降管路12に流れ込んで上昇管路14から排出された洗浄水(排水)を便器本体2の背面外側の排水配管16側へ排出させる排水室18が形成されている。
また、図3に示すように、排水室18の下方領域には、排水トラップ10の上昇管路14の後端部(下流側端部)と便器本体2の背面外側の排水配管16とを接続する通路を形成する接続通路部20が設けられている。
さらに、図3に示すように、排水室18は、上方且つボウル部4側に形成される前側壁部22を備え、この前側壁部22は、ボウル部4内の下方領域R1と排水室18の内部領域R2とを区画している。

0025

つぎに、図3に示すように、排水室18の接続通路部20は、その前端部20aが排水トラップ10の上昇管路14の後端部14a(下流側端部)と接続される接続部となり、排水トラップ10の上昇管路14から排水室18の接続通路部20に亘って連続的に形成されている。
また、図3に示すように、排水室18の接続通路部20は、その前端部20aから後方側に向かってほぼ水平方向に延びている。そして、排水室18の接続通路部20は、便器本体2の背面側の後端部20b(下流側端部)において、ほぼ円筒状の排水配管16の前端部16a(上流側端部)と接続される接続口24を形成している。
さらに、排水配管16は、排水室18の接続通路部20から排出された洗浄水を排出するために、上流側から下流側にかけて緩やかに下り傾斜しながら、ほぼ水平に下水管(図示せず)に向かって延びている。
なお、本実施形態では、排水室18の接続通路部20については、排水トラップ10の上昇管路14に一体的に形成されている形態について説明するが、樹脂等を用いて排水トラップ10と別体に形成されてもよい。

0026

つぎに、図3に示すように、ボウル部4内の下方領域R1と排水室18の内部領域R2とを区画している排水室18の前側壁部22には、ブラシ等の掃除用具が挿入可能な掃除口26が形成されている。この掃除口26については、その円形断面の中心C1の前後方向の位置P1及び掃除口26の下端縁26aの前後方向の位置P3のそれぞれが、排水トラップ10の上昇管路14の後端部14a(下流側端部)と排水室18の接続通路部20の前端部20aとの接続部の前後方向の位置P2よりも後方側に位置している。

0027

また、図3に示すように、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1は、排水配管16の前端部16aが接続される排水室18の接続通路部20の接続口24の上縁の高さ方向の位置H2よりも上方に位置している。また、この位置H1は、接続通路部20の流路の高さ方向の中心位置に相当する接続口24の開口断面S2の中心C2(排水芯)の高さ方向の位置H3よりも上方に位置している。

0028

つぎに、図4は、本発明の第1実施形態による小便器の下方部分を示す部分側面断面図である。
図4に示すように、通常洗浄時に上昇する接続通路部20内の洗浄水Wの最高水位WL1は、接続口24の中心の高さ方向の位置H3よりも下側に位置しているため、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1が、接続通路部20内の洗浄水の最高水位WL1よりも上方に位置している。

0029

また、掃除口26の開口断面S1は、ほぼ円形断面となっており、この掃除口26にほぼ円板状の蓋28がボウル部4側から着脱可能に取り付けられることにより、掃除口26が閉塞されるようになっている。
さらに、蓋28の挿入部28bの外周と掃除口26との間の隙間には、シール部材30が設けられており、排水室18の内部領域R2内の臭気が掃除口26からボウル部4の下方領域R1内に侵入しないように、掃除口26と蓋28とがシール部材30によって隙間なく完全に密閉されるようになっている。
なお、掃除口26の開口断面S1の形状については、円形形状に限定されることなく、例えば、楕円形状や多角形状等であってもよく、蓋28の横断面形状についても、掃除口26の断面形状に応じて、この断面形状に一致させるように適宜変更可能である。また、シール部材30を上下からの挟み込みする構造や、拡径するような構造の採用により、排水配管内の臭気や衛生害虫侵入防止を図る構造を採用しても良い。

0030

また、図2に示すように、ボウル面4aの縦断面は、上方領域から下方領域に向かって全体的にほぼJ字形フック形状を形成している。また、排水口8は、ボウル面4a内の最低位置に形成されている。
さらに、図3に示すように、掃除口26は、排水口8よりも上方に位置しており、排水口8の後方側の近傍に形成されるボウル面4aの下方領域の斜面F1に対して垂直な中心軸線A1に沿って貫くように形成されている。
また、図3に示すように、蓋28が掃除口26に取り付けられた状態では、蓋28の表面28aがボウル面4aの下方領域の斜面F1と面一となっている。
一方、蓋28が掃除口26から取り外された状態では、図3に示すように、掃除口26の開口断面S1を中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S3が、仮想線L1と仮想線L2との間の範囲内の所定領域R3に形成されている。この所定領域R3は、接続口24の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20cから接続口24の後側付近における排水配管16の内面16bにかけて、すなわち、接続口24に対して前後方向の所定領域R3に形成されている。これにより、掃除口26の中心軸線A1に沿った上方から見て、接続口24の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20cから接続口24の後側付近における排水配管16の内面16bにかけての投影面S3に相当する領域R3が目視可能となっている。
これにより、蓋28を取り外した状態で、人が小便器1の真正面に立つと、接続口24と排水配管16の接続部付近が目視することができ、掃除の際に尿石が除去できたかどうかを確認しながら、掃除口26に掃除具(図示せず)を挿入することにより、清掃作業が可能となっている。
特に、尿石の溜まりやすい接続通路部20の底面20c、排水配管16の底面16b、及び接続口24における接続通路部20の後端部20bと排水配管16の前端部16aとの段差H(図3参照)付近の尿石について、掃除口26から挿入した掃除具(図示せず)で確実に除去することができるようになっている。

0031

つぎに、図1図4を参照して、本発明の第1実施形態による小便器の作用について説明する。
小便器1は、使用者がボウル部4内に排尿した後、吐水装置6が給水管6aから供給された洗浄水をボウル面4aに吐水する。この吐水装置6から吐水された洗浄水は、ボウル面4aを上方から下方の排水口8に向かって洗浄しながら流れる。
そして、排水口8から排水トラップ10の下降管路12内に流入した洗浄水は、排水トラップ10に溜まった尿を下流の上昇管路14へ押し出し、この上昇管路14から排水室18内に流出した洗浄水が、接続通路部20を下流側に流れ、接続口24から尿を排水配管16内へ排水する。

0032

ここで、図3及び図4に示すように、ボウル面4aを洗浄して排水口8から排水トラップ10の下降管路12に流れ込んで上昇管路14から排出され、接続通路部20を流れる洗浄水W(排水)の最高水位WL1は、接続口24の中心の高さ方向の位置H3よりも下側に位置し、掃除口26の下端縁26aが接続通路部20の接続口24の上縁位置H2よりも上方に位置しているため、洗浄水Wによって排水される尿が掃除口26に掛り難くなる。したがって、掃除口26付近に尿石が付着することを抑制することができ、掃除口26に付着した尿石によって蓋28が着脱し難くなることを防ぐことができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態による小便器1については、吐水装置6から吐水される洗浄水Wを用いてボウル面4aを洗浄する形態について説明してきたが、吐水装置6を設けずに、ボウル面4aを洗浄するための洗浄水Wを用いない無水小便器の形態についても適用可能である。

0033

つぎに、本発明の第1実施形態による小便器1の排水トラップ10よりも下流側の接続通路部20と排水配管16における清掃方法について説明する。
まず、清掃者は、掃除口26に取り付けられた状態の蓋28を取り外し、開放された掃除口26に掃除用具である高圧洗浄水ノズル(図示せず)を挿入し、ノズル(図示せず)の先端から高圧の洗浄水を噴出させる。
そして、高圧の洗浄水によって接続通路部20や排水配管16に付着した尿石を除去し、下流側に押し出し、清掃する。
また、高圧洗浄水のノズル(図示せず)を用いる代わりに、開放された掃除口26から薬剤を投入し、尿石を溶解させてもよい。さらに、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具を通したりすることによって、尿石を摩滅させても良い。
このように掃除口26から蓋28を取り外して高圧洗浄水のノズル(図示せず)を挿入したり、薬剤を投入したりするだけで、接続通路部20や排水配管16を簡単且つ確実に清掃することができるので、小便器1を排水配管16から取り外すことなく、排水トラップ10より下流の接続通路部20の清掃をすることができ、短時間で清掃作業を完了することができる。
したがって、高速道路休憩所等の利用者が多い公衆トイレ空間においても、従来よりも短時間で清掃を行うことができるため、小便器1の清掃のために、利用者が小便器1を使用することができない時間を短く抑えることが可能となる。

0034

上述した本発明の第1実施形態による小便器1によれば、掃除口26の開口断面S1を中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S3が、接続通路部20の底面20cに形成されるため、小便器1の排水室18内を清掃する際に、小便器本体2の背面側外部の排水配管16に対して小便器1の全体を取り外すことなく、排水トラップ10の後方側に形成された排水室18の前側壁部22における掃除口26から蓋28を取り外すだけで、例えば、掃除具(図示せず)をボウル部4内の下方領域R1側から掃除口26に挿入し、排水室18の内部領域R2に挿入した掃除具(図示せず)により、排水トラップ10より後方側(下流側)に形成される排水室18の接続通路部20付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ10の後方側(下流側)の接続通路部20付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。

0035

また、本実施形態による小便器1によれば、尿石が付着して堆積しやすい排水トラップ10の下流側の接続通路部20内について、掃除口26から蓋28を取り外すだけで、尿石が接続通路部20内に付着しているか否かを簡単な目視で確認することができる。また、尿石が付着しているのを確認した場合には、例えば、掃除具(図示せず)を掃除口26に挿入することにより、接続通路部20内を簡単に掃除することができる。さらに、接続通路部20内の掃除した箇所について、掃除具(図示せず)を掃除口26から出し入れしながら、目視で尿石が除去されたか否かを簡単に確認することもできるため、接続通路部20付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、接続通路部20の排水の詰まりを確実に防ぐことができる。

0036

さらに、本実施形態による小便器1によれば、排水トラップ10と接続通路部20との接続部では、接続通路部20の前端部20aが排水トラップ10の上昇管路14の後端部14aに接続され、接続通路20の後端部20bが小便器本体2の背面側外部の排水配管16に接続されていることにより、尿石が付着して堆積しやすい排水トラップ10の下流側の接続通路部20内であっても、掃除口26から蓋28を取り外すだけで、例えば、掃除具(図示せず)をボウル部4内の下方領域R1側から掃除口26に挿入し、排水室18の内部領域R2に挿入した掃除具(図示せず)により、排水トラップ10の上昇管路14より後方側(下流側)に形成される接続通路部20付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ10の上昇管路部14の後方側(下流側)の接続通路部20付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。

0037

また、本実施形態による小便器1によれば、掃除口26の中心C1の前後方向の位置P1が、排水トラップ10の上昇管路14の後端部14aと排水室18の接続通路部20の前端部20aとの接続部の前後方向の位置P2よりも後方側に位置しているため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部20内、特に、接続通路部20の底面20cについて、掃除口26から蓋28を取り外すだけで、尿石が付着しているか否かを簡単な目視で確実に確認することができる。

0038

さらに、本実施形態による小便器1によれば、掃除口26の開口断面S1を中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S3が、接続通路部20の下流側端部の接続口24付近に形成されるため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部20内、特に、小便器本体2の背面側外部の排水配管16に接続される接続通路部20の下流側端部の接続口24付近について、掃除口26から蓋28を取り外すだけで、尿石が接続通路部20内における、特に、接続通路部20の下流側端部の接続口24付近に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。

0039

また、本実施形態による小便器1によれば、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1が、接続通路部20と小便器本体2の背面側外部の排水配管16との接続口24の開口断面S2の中心C2の高さ方向の位置H3よりも上方に位置していることにより、接続通路部20を流れる尿が掃除口26に掛り難いため、掃除口26付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口26に付着した尿石によって蓋28が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0040

さらに、本実施形態による小便器1によれば、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1が、接続口24の開口断面S2の中心(排水芯)の高さ方向の位置H3に相当する接続通路部20の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置していることにより、接続通路部20を流れる尿が掃除口26に掛り難いため、掃除口26付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口26に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0041

また、本実施形態による小便器1によれば、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1が洗浄時における接続通路部20内の最高水位WL1よりも上方に位置していることにより、接続通路部20を流れる尿が掃除口26に掛り難いため、掃除口26付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口26に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0042

さらに、本実施形態による小便器1によれば、ボウル面4aに設けられた掃除口24から蓋28を取り外すことで、比較的尿石が付着して堆積し易い排水トラップ10の下流側の接続通路部20と排水配管16との接続部である接続口24付近について、小便器1を取り外すことなく簡単な作業により尿石を確実に除去することができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、ブラシ等を用いた通常の清掃の対象とならない接続通路部20と排水配管16との接続部分の掃除を行うための配管等を追加する必要がないため、小便器1に設けられる配管構造が複雑になることを防ぐことができる。

0043

つぎに、図5図8を参照して、本発明の第2実施形態による小便器について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態による小便器の側面断面図であり、図6は、本発明の第2実施形態による小便器の平面図である。また、図7は、図5に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分を拡大した部分拡大側面断面図であり、図8は、図7に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分における排水室及び掃除口の部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
まず、図5図8に示す本発明の第2実施形態による小便器100においては、小便器本体102のボウル部104内の下方領域R101に配置された目皿132を備えており、この目皿132が、ボウル部104の底部に形成される排水口108、掃除口126及びこの掃除口26に取り付けられた状態の蓋128を覆うようになっている点で、上述した本発明の第1実施形態による小便器1の構成とは異なっている。
また、図5図8に示す本発明の第2実施形態による小便器100では、目皿132以外の構成については、上述した本発明の第1実施形態による小便器1と同様な構成であるため、これらの同様な構成については、同様な符号を付し、これらの説明については省略する。

0044

図5図8に示すように、ボウル部104のボウル面104aの下方領域には、下側に凹むように形成される凹部134が設けられており、この凹部132内に目皿132が上方から凹部134内に着脱可能に取り付けられるようになっている。
また、図5図8に示すように、凹部134の底面134aには、排水口108が形成され、凹部134における排水口108よりも後方側の斜壁面134bには、掃除口126がその中心C101の中心軸線A101に沿って貫くように形成されている。
さらに、図6に示すように、目皿132の外縁部132と凹部134の上縁部134aは、上方から見て概ね楕円形状に形成されている。また、図6及び図7に示すように、目皿132が凹部134内に取り付けられた状態では、排水口108、掃除口126、及びこの掃除口126に取り付けられた蓋128のすべてについて目皿132により隠蔽することができるようになっているが、目皿132の外縁部132と凹部134の上縁部134aとの間には、ほぼ全周に亘って隙間136が形成されている。
また、図7に示すように、凹部134の底面134aの周縁部の一部には、上方に突出する複数の突起138が凹部134の周方向に間隔を置いて形成されており、目皿132が凹部134内に取り付けられた状態では、これらの突起138の上端138aが、これと上下方向に対向するように目皿132の下面132bの周縁部に設けられた複数の当接部132cと当接することにより、凹部134の底面134aと目皿132の下面132bとの間に空間領域R101aが形成されるようになっている。これにより、ボウル部104内に排出された尿や吐水装置106から吐水された洗浄水は、ボウル部104のボウル面104aに沿って流下し、隙間136から凹部134の空間領域R101a内に流入し、その後、排水口108から排水トラップ110の下降管路112内に流れ込むようになっている。

0045

上述した本発明の第2実施形態による小便器100によれば、掃除口126の開口断面S101を中心軸線A101に沿って接続通路部120に向けて投影した投影面S103が、接続通路部120の底面120cに形成されるため、小便器101の排水室118内を清掃する際に、小便器本体102の背面側外部の排水配管116に対して小便器100の全体を取り外すことなく、目皿132を取り外した後に排水トラップ110の後方側に形成された排水室118の前側壁部122における掃除口126から蓋28を取り外すだけで、例えば、掃除具(図示せず)をボウル部104内の下方領域R101(空間領域R101a)側から掃除口126に挿入し、排水室118の内部領域R102に挿入した掃除具(図示せず)により、排水トラップ110より後方側(下流側)に形成される排水室118の接続通路部120付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ110の後方側(下流側)の接続通路部120付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面104aを洗浄して排水トラップ10から排出された接続通路部120の排水の詰まりを防ぐことができる。

0046

また、本実施形態による小便器100によれば、尿石が付着して堆積しやすい排水トラップ110の下流側の接続通路部120内について、目皿132を取り外した後に掃除口126から蓋128を取り外すだけで、尿石が接続通路部120内に付着しているか否かを簡単な目視で確認することができる。また、尿石が付着しているのを確認した場合には、例えば、掃除具(図示せず)を掃除口126に挿入することにより、接続通路部120内を簡単に掃除することができる。さらに、接続通路部120内の掃除した箇所について、掃除具(図示せず)を掃除口126から出し入れしながら、目視で尿石が除去されたか否かを簡単に確認することもできるため、接続通路部120付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、接続通路部120の排水の詰まりを確実に防ぐことができる。

0047

さらに、本実施形態による小便器100によれば、排水トラップ110と接続通路部120との接続部では、接続通路部120の前端部120aが排水トラップ110の上昇管路114の後端部114aに接続され、接続通路120の後端部120bが小便器本体102の背面側外部の排水配管116に接続されていることにより、尿石が付着して堆積しやすい排水トラップ110の下流側の接続通路部120内であっても、目皿132を取り外した後に掃除口126から蓋128を取り外すだけで、例えば、掃除具(図示せず)をボウル部104内の下方領域R101側から掃除口126に挿入し、排水室118の内部領域R102に挿入した掃除具(図示せず)により、排水トラップ110の上昇管路114より後方側(下流側)に形成される接続通路部120付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ110の上昇管路部114の後方側(下流側)の接続通路部120付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、ボウル面104aを洗浄して排水トラップ110から排出された接続通路部120の排水の詰まりを防ぐことができる。

0048

また、本実施形態による小便器100によれば、掃除口126の中心C101の前後方向の位置P101が、排水トラップ110の上昇管路114の後端部114aと排水室118の接続通路部120の前端部120aとの接続部の前後方向の位置P102よりも後方側に位置しているため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部120内、特に、接続通路部120の底面120cについて、目皿132を取り外した後に掃除口126から蓋128を取り外すだけで、尿石が付着しているか否かを簡単な目視で確実に確認することができる。

0049

さらに、本実施形態による小便器100によれば、掃除口126の開口断面S101を中心軸線A101に沿って接続通路部120に向けて投影した投影面S103が、接続通路部120の下流側端部の接続口124付近に形成されるため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部120内、特に、小便器本体102の背面側外部の排水配管116に接続される接続通路部120の下流側端部の接続口124付近について、目皿132を取り外した後に掃除口126から蓋128を取り外すだけで、尿石が接続通路部120内における、特に、接続通路部120の下流側端部の接続口124付近に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。

0050

また、本実施形態による小便器100によれば、掃除口126の下端縁126aの高さ方向の位置H101が、接続口124の上縁の高さ方向の位置H102とほぼ同一の高さ位置にあり、接続通路部120と小便器本体102の背面側外部の排水配管116との接続口124の開口断面S102の中心C102の高さ方向の位置H103よりも上方に位置していることにより、接続通路部120を流れる尿が掃除口126に掛り難いため、掃除口126付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口26に付着した尿石によって蓋128が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0051

さらに、本実施形態による小便器100によれば、掃除口126の下端縁126aの高さ方向の位置H101が、接続口124の開口断面S102の中心(排水芯)の高さ方向の位置H103に相当する接続通路部120の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置していることにより、接続通路部120を流れる尿が掃除口126に掛り難いため、掃除口126付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口126に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0052

また、本実施形態による小便器100によれば、掃除口126の下端縁126aの高さ方向の位置H101が洗浄時における接続通路部120内の最高水位WL1よりも上方に位置していることにより、接続通路部120を流れる尿が掃除口126に掛り難いため、掃除口126付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口126に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。

0053

また、本実施形態による小便器100によれば、排水口108、掃除口126、及びこの掃除口126に取り付けられた蓋128のすべてについて目皿132により隠蔽することができるため、意匠性を損なうことなく、排尿が掃除口126や蓋128に当たって飛散することを防ぐことができる。

0054

さらに、本実施形態による小便器100によれば、ボウル面104aに設けられた掃除口124から蓋128を取り外すことで、比較的尿石が付着して堆積し易い排水トラップ110の下流側の接続管路部120と排水配管116との接続部である接続口124付近について、小便器101を取り外すことなく簡単な作業により尿石を確実に除去することができる。
また、本実施形態による小便器100によれば、ブラシ等を用いた通常の清掃の対象とならない接続管路部120と排水配管116との接続部分の掃除を行うための配管等を追加する必要がないため、小便器100に設けられる配管構造が複雑になることを防ぐことができる。

0055

1,100小便器
2,102便器本体
4,104ボウル部
4a,104a ボウル部のボウル面
6,106吐水装置
6a,106a給水管
8,108 排水口
10,110排水トラップ(排水トラップ部)
12,112下降管路(下降管路部)
14,114上昇管路(上昇管路部)
14a,114a 上昇管路の後端部
16,116排水配管(小便器外部の排出部)
16a,116a 排水配管の前端部
16b,116b 排水配管の内面
18,118排水室(排水室部)
20,120 排水室の接続通路部
20a,120a 排水室の接続通路部の前端部(排水トラップ部と接続通路部との接続部)
20b,120b 排水室の接続通路部の後端部
20c,120c 排水室の接続通路部の底面
22,122 排水室の前側壁部(ボウル側壁部)
24,124 接続口
26,126掃除口
26a,126a 掃除口の下端縁
28,128 蓋
28a,128a 蓋の表面
28b,128b 蓋の挿入部
30,130シール部材
132目皿
132a 目皿の外縁部
132b 目皿の下面
132c 目皿の当接部
134 凹部
134a 凹部の底面
134b 凹部の後方側の斜壁面
134c 凹部の上縁部
136 隙間
138突起
138a 突起の上端
A1,A101 掃除口の開口断面の中心軸線
C1,C101 掃除口の中心
C2,C102 接続口の中心
F1 ボウル面の斜面
H段差
H1,H101 掃除口の下端縁の高さ方向の位置
H2,H102 接続口の上縁の高さ方向の位置
H3,H103 接続口の開口断面の中心(排水芯)の高さ方向の位置(接続通路部の流路の高さ方向の中心位置)
L1,L101 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
L2,L102 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
P1 掃除口の中心の前後方向の位置
P2 排水トラップの上昇管路の後端部と排水室の接続通路部の前端部との接続部の前後方向の位置
P3 掃除口の下端縁の前後方向の位置
R1,R101ボウル部内の下方領域
R2,R102 排水室の内部領域
R3,R103 排水室の接続通路部の接続口の前後方向の所定領域
R101a 空間領域
S1,S102 掃除口の開口断面
S2,S102 接続口の開口断面
S3,S103 投影面
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    【課題】ふき取り清掃した場合でも、剥離が生じにくく、抗微生物活性が高い抗微生物部材を提供する。【解決手段】金属からなる基材表面に抗微生物成分を含むバインダ硬化物が固着形成されてなり、前記バインダ硬化物... 詳細

  • 株式会社脇山製作所の「 トイレ装置」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】積載型トラッククレーンでもトラックの荷台に搭載可能であり、トイレの使用者の邪魔になり難いトイレ装置を提供する。【解決手段】トイレ装置10は、便器Bが第1筐体21に収容されたトイレ部20と、便器... 詳細

  • 株式会社LIXILの「 配管の接続構造」が 公開されました。( 2020/06/04)

    【課題】陶器の表面と弾性部材との不陸を防止しやすい配管の接続構造を提供する。【解決手段】便器本体101の表面に形成された貫通孔103に配管を接続する配管の接続構造であって、貫通孔に挿入される挿入部51... 詳細

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