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技術 車両用検出装置

出願人 日立金属株式会社株式会社ジェイテクト
発明者 片岡裕太堀田健作
出願日 2013年10月24日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2013-220883
公開日 2015年4月27日 (5年6ヶ月経過) 公開番号 2015-081881
状態 特許登録済
技術分野 電気磁気的手段を用いた長さ、角度等の測定
主要キーワード 磁気遮蔽効果 磁石保持部材 回転ヨーク 固定ヨーク ネオジウム磁石 回転検出用 トルク検出用 組み付け工数
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

小型化が可能で、回転検出部からトルク検出部への磁束の干渉を抑制することができる車両用検出装置を提供する。

解決手段

車両用検出装置1は、操舵操作によって回転するステアリング軸10が受けるトルク磁気的に検出するトルク検出部2と、ステアリング軸10の回転を磁気的に検出する回転検出部3とを備え、回転検出部3は、ステアリング軸10の側方にステアリング軸10と一体に回転するように配置され、一対の磁極を有する回転検出用磁石33と、ステアリング軸10の側方に配置され、ステアリング軸10の回転に伴い回転検出用磁石33が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子34とを備え、回転検出用磁石33は、ステアリング軸10の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置されている。

概要

背景

従来、車両のステアリング軸回転軸)に加わるトルク、及びステアリング軸の回転数を検出する車両用検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に記載の車両用検出装置は、ステアリング軸に加わるトルクを磁気的に検出するトルクセンサトルク検出部)と、ステアリング軸の回転を磁気的に検出するポジションセンサ回転検出部)とを備えている。

トルクセンサは、ステアリング軸の周囲を取り囲むように配置された円筒状のトルク検出用永久磁石と、磁束密度を検出可能なトルク検出用の磁気センサと、トルク検出用永久磁石によって形成される磁束を磁気センサに導く磁気回路とを備える。磁気回路は、磁気センサによって検出される磁束密度がステアリング軸に加わるトルクによって捩じれるトーションバーの捩じれ角度によって変化するように構成されている。

ポジションセンサは、ステアリング軸の径方向に沿って一対の磁極が形成されたポジション検出用永久磁石と、ポジション検出用永久磁石をステアリング軸に固定する樹脂製の磁石保持部材と、ポジション検出用永久磁石がステアリング軸の回転方向所定位置にあることを検出するためのポジション検出用の磁気センサと、この磁気センサを保持する樹脂製のセンサホルダとを備え、磁石保持部材には磁石側ヨークが、またセンサホルダには検出用ヨークが、それぞれ保持されている。

磁石側ヨークと検出用ヨークとは、ポジション検出用永久磁石がステアリング軸の回転によって所定位置に来たときに磁気的につながり、ポジション検出用永久磁石の磁束が磁石側ヨーク及び検出用ヨークによってポジション検出用の磁気センサに導かれる。これにより、磁気センサの出力信号の変化によってステアリング軸の回転を磁気的に検出することができる。

また、この車両用検出装置では、磁石側ヨークがポジション検出用永久磁石とトルクセンサとの間に介在するように配置されており、この磁石側ヨークによる磁気遮蔽効果によってトルクセンサとポジションセンサとの磁気的な干渉が抑制されている。

概要

小型化が可能で、回転検出部からトルク検出部への磁束の干渉を抑制することができる車両用検出装置を提供する。車両用検出装置1は、操舵操作によって回転するステアリング軸10が受けるトルクを磁気的に検出するトルク検出部2と、ステアリング軸10の回転を磁気的に検出する回転検出部3とを備え、回転検出部3は、ステアリング軸10の側方にステアリング軸10と一体に回転するように配置され、一対の磁極を有する回転検出用磁石33と、ステアリング軸10の側方に配置され、ステアリング軸10の回転に伴い回転検出用磁石33が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子34とを備え、回転検出用磁石33は、ステアリング軸10の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置されている。

目的

本発明は、小型化が可能で、回転検出部からトルク検出部への磁束の干渉を抑制することができる車両用検出装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

操舵操作によって回転する回転軸が受けるトルク磁気的に検出するトルク検出部と、前記回転軸の回転を磁気的に検出する回転検出部とを備え、前記回転検出部は、前記回転軸の側方に前記回転軸と一体に回転するように配置され、一対の磁極を有する磁石と、前記回転軸の側方に配置され、前記回転軸の回転に伴い前記磁石が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子とを備え、前記磁石は、前記回転軸の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置された車両用検出装置

請求項2

前記磁気検出素子は、前記磁束密度の検出方向が前記回転軸の周方向に沿った方向である、請求項1に記載の車両用検出装置。

請求項3

前記検出方向に沿って前記磁気検出素子の両側に設けられた一対の磁性部材をさらに備えた、請求項2に記載の車両用検出装置。

技術分野

0001

本発明は、車両の回転軸に加わるトルクと回転軸の回転数を検出する車両用検出装置に関する。

背景技術

0002

従来、車両のステアリング軸(回転軸)に加わるトルク、及びステアリング軸の回転数を検出する車両用検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。

0003

特許文献1に記載の車両用検出装置は、ステアリング軸に加わるトルクを磁気的に検出するトルクセンサトルク検出部)と、ステアリング軸の回転を磁気的に検出するポジションセンサ回転検出部)とを備えている。

0004

トルクセンサは、ステアリング軸の周囲を取り囲むように配置された円筒状のトルク検出用永久磁石と、磁束密度を検出可能なトルク検出用の磁気センサと、トルク検出用永久磁石によって形成される磁束を磁気センサに導く磁気回路とを備える。磁気回路は、磁気センサによって検出される磁束密度がステアリング軸に加わるトルクによって捩じれるトーションバーの捩じれ角度によって変化するように構成されている。

0005

ポジションセンサは、ステアリング軸の径方向に沿って一対の磁極が形成されたポジション検出用永久磁石と、ポジション検出用永久磁石をステアリング軸に固定する樹脂製の磁石保持部材と、ポジション検出用永久磁石がステアリング軸の回転方向所定位置にあることを検出するためのポジション検出用の磁気センサと、この磁気センサを保持する樹脂製のセンサホルダとを備え、磁石保持部材には磁石側ヨークが、またセンサホルダには検出用ヨークが、それぞれ保持されている。

0006

磁石側ヨークと検出用ヨークとは、ポジション検出用永久磁石がステアリング軸の回転によって所定位置に来たときに磁気的につながり、ポジション検出用永久磁石の磁束が磁石側ヨーク及び検出用ヨークによってポジション検出用の磁気センサに導かれる。これにより、磁気センサの出力信号の変化によってステアリング軸の回転を磁気的に検出することができる。

0007

また、この車両用検出装置では、磁石側ヨークがポジション検出用永久磁石とトルクセンサとの間に介在するように配置されており、この磁石側ヨークによる磁気遮蔽効果によってトルクセンサとポジションセンサとの磁気的な干渉が抑制されている。

先行技術

0008

特開2011−88507号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかし、特許文献1に記載の車両用検出装置によると、ポジション検出用永久磁石の一対の磁極がステアリング軸の径方向に沿うように配置されているので、磁石側ヨーク及び検出用ヨークがステアリング軸の径方向に延在し、車両用検出装置におけるポジションセンサの部分の大きさがステアリング軸の径方向に増大してしまう。また、磁石側ヨークを磁石保持部材に保持すると共に、検出用ヨークをセンサホルダに保持する必要があるので、部品点数及び組み付け工数が増大してしまう。

0010

そこで、本発明は、小型化が可能で、回転検出部からトルク検出部への磁束の干渉を抑制することができる車両用検出装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、上記課題を解決することを目的として、操舵操作によって回転する回転軸が受けるトルクを磁気的に検出するトルク検出部と、前記回転軸の回転を磁気的に検出する回転検出部とを備え、前記回転検出部は、前記回転軸の側方に前記回転軸と一体に回転するように配置され、一対の磁極を有する磁石と、前記回転軸の側方に配置され、前記回転軸の回転に伴い前記磁石が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子とを備え、前記磁石は、前記回転軸の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置された車両用検出装置を提供する。

発明の効果

0012

本発明によれば、小型化を可能としながら、回転検出部からトルク検出部への磁束の干渉を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の第1の実施の形態に係る車両用検出装置の構成例を模式的に示す断面図である。
トルク検出部の動作を説明するための図であり、(a)はトーションバーに捩じれが発生していない状態を示す斜視図、(b)はトーションバーに捩じれが発生した状態を示す斜視図である。
回転検出部の動作を説明するための図であり、(a)は回転検出用磁石が磁気検出素子に最も近づいた状態を示す断面図、(b)は回転検出用磁石が磁気検出素子から離れた状態を示す断面図、(c)は磁気検出素子の出力電圧波形を示すグラフである。
本発明の第2の実施の形態に係る車両用検出装置の構成例を示す断面図である。

実施例

0014

[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用検出装置の構成例を模式的に示す断面図である。なお、ステアリング軸に平行な方向を軸方向A、ステアリング軸に直交する方向を径方向Bという。

0015

この車両用検出装置1は、ステアリングホイールの操舵操作によって回転する回転軸としてのステアリング軸10が受ける操舵トルクを磁気的に検出するトルク検出部2と、ステアリング軸10の回転を磁気的に検出する回転検出部3とを備える。車両の操舵系には、操舵操作を補助する図略の電動パワーステアリング装置が設けられ、車両用検出装置1が検出した操舵トルク及びステアリング軸の回転数(車輪の向き)に応じて電動パワーステアリング装置の電動モータが車輪を転舵するためのアシストトルクを出力する。

0016

ステアリング軸10は、ステアリングホイールに接続され、操舵力が入力される入力軸11と、電動パワーステアリング装置側に接続される出力軸12と、入力軸11と出力軸12とを連結するトーションバー13とを備え、図示しないコラムハウジングの内部に回転可能に支持されている。入力軸11,出力軸12,及びトーションバー13は、鉄系金属等の磁性材料からなる。トーションバー13は、ステアリングホイール側の一方の端部がピン14によって入力軸11と相対回転不能に固定され、他方の端部がピン14によって出力軸12と相対回転不能に固定されている。

0017

(トルク検出部2の構成)
トルク検出部2は、入力軸11の周囲を取り囲むように入力軸11に固定された円筒状のトルク検出用磁石20と、入力軸11に固定された環状の第1の回転ヨーク21と、出力軸12に固定された環状の第2の回転ヨーク22と、第1の回転ヨーク21の外側に空隙を設けて配置された第1の固定ヨーク23と、第2の回転ヨーク22の外側に空隙を設けて配置された第2の固定ヨーク24と、第1の固定ヨーク23及び第2の固定ヨーク24との間に配置された第1の磁気検出素子25A及び第2の磁気検出素子25B(図1では第1の磁気検出素子25Aのみを示す)と、第1及び第2の固定ヨーク23,24を保持するモールド樹脂から形成された保持部材26とを備える。

0018

第1及び第2の固定ヨーク23,24、第1及び第2の磁気検出素子25A,25B、及び保持部材26は、コラムハウジングを介して車体に固定されている。

0019

トルク検出用磁石20は、ステアリング軸10の軸方向Aの端部に一対の磁極(N極及びS極)が形成されている。トルク検出用磁石20は、本実施の形態では、図1において上側にN極、下側にS極が形成された永久磁石である。トルク検出用磁石20としては、例えばフェライト磁石ネオジウム磁石等を用いることができる。

0020

第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bは、本実施の形態では、ホール素子を用い、磁束密度の検出方向25aが互いに逆向きとなるように配置されている。この配置により、ホール素子の温度特性及び軸方向Aの検出感度の影響を相殺し、車両用検出装置1の検出精度を高めている。第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bの端子25bには、電線25cが接続されている。

0021

(回転検出部3の構成)
回転検出部3は、入力軸11の側方に入力軸11と一体に回転するように配置された回転検出用磁石33と、例えばモールド樹脂等の非磁性材料から形成され、入力軸11に対して回転検出用磁石33を保持する保持部材32と、入力軸11の側方に配置され、入力軸11の回転に伴い回転検出用磁石33が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子34とを備える。ここで、「側方」とは、径方向の外方をいう。

0022

回転検出用磁石33は、入力軸11の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置されている。より具体的には、回転検出用磁石33は、入力軸11に直交する横断面において入力軸11の径方向Bに直交する方向の端部に一対の磁極が形成されている。回転検出用磁石33は、本実施の形態では、図1において奥側にN極、手前側にS極が形成された永久磁石であり、ステアリング軸10の外周面に接触して配置されている。回転検出磁石33としては、例えばフェライト磁石、ネオジウム磁石等を用いることができる。

0023

磁気検出素子34は、磁束密度の検出方向が入力軸11の周方向に沿った方向である。つまり、磁気検出素子34における磁束密度の検出方向は、磁気検出素子34に回転検出用磁石33が最も接近したときの回転検出用磁石33の一対の磁極の並び方向に平行な方向である。

0024

磁気検出素子34の複数の端子34bには、それぞれ電線34cが接続されている。これらの電線34cは、トルク検出部2の第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bに接続された電線25cと共に、コルゲートチューブ15内に収容されている。コルゲートチューブ15の一端部と、コルゲートチューブ15から導出された電線34cと、磁気検出素子34とは、トルク検出部2の第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bと共にモールド樹脂35によってモールドされている。モールド樹脂35は、コラムハウジングを介して車体に固定されている。

0025

回転検出部3の磁気検出素子34の出力信号は電線34cを介して、またトルク検出部2の第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bの検出信号は電線25cを介して、それぞれ電動パワーステアリング装置の制御部に伝達される。電動パワーステアリング装置の制御部は、これらの信号に基づいて電動モータを制御し、運転者の操舵操作を補助するためのアシストトルクを出力軸12に付与する。

0026

なお、磁気検出素子34としては、例えばホール素子を用いることができる。また、磁気検出素子34としては、MR素子GI素子GMR素子等の他の磁気検出素子を用いてもよい。

0027

(トルク検出部2の動作)
図2は、トルク検出部2の動作を説明するための図であり、(a)はトーションバー13に捩じれが発生していない状態を示す斜視図、(b)はトーションバー13に捩じれが発生した状態を示す斜視図である。

0028

図2(a)に示すように、第1の回転ヨーク21は、環状の本体部210と、本体部210から軸方向Aに突出して形成された複数(本実施の形態では10個)の突起部211とを一体に有する。同様に、第2の回転ヨーク22は、環状の本体部220と、本体部220から軸方向Aに突出して形成された複数(第1の回転ヨーク21の突起部211と同数)の突起部221とを一体に有する。

0029

第1の固定ヨーク23は、第1の回転ヨーク21の本体部210と径方向Bに対向する内面を有する環状の環状部230と、環状部230から軸方向Aに延出して形成された延出部231と、延出部231の先端部から外方(トーションバー13から離間する方向)に向かって突出した突出部232とを一体に有する。同様に、第2の固定ヨーク24は、第2の回転ヨーク22の本体部220と径方向Bに対向する内面を有する環状の環状部240と、環状部240から軸方向Aに延出して形成された延出部241と、延出部241の先端部から外方に向かって突出した突出部242とを一体に有する。

0030

トルク検出部2における磁気回路は、図1に示すように、第1の磁路H1と第2の磁路H2とからなる磁路Hによって構成されている。第1の磁路H1は、トルク検出用磁石20と、第1及び第2の回転ヨーク21,22とで構成される。第2の磁路H2は、トルク検出用磁石20と、第1及び第2の回転ヨーク22,23の本体部220,230と、第1及び第2の固定ヨーク23,24とで構成される。

0031

入力軸11にトルクが作用してトーションバー13に捩じれが生じると、この捩じれに応じて第1の回転ヨーク21が第2の回転ヨーク22に対して相対的に変位し、図2(b)に示すように、第1の回転ヨーク21の突起部211の先端面211aと第2の回転ヨーク22の突起部221の先端面221aとが対向する面積が減少する。これにより、図1に示す第1の磁路H1における磁気抵抗が大きくなり、第1の磁路H1を流れる磁束の磁束密度が小さくなる。図1に示す第2の磁路H2における磁気抵抗は、入力軸11に作用するトルクの有無に関係なく一定であるため、第1の磁路H1の磁束密度の低下によって、第2の磁路H2の磁束密度が高くなる。

0032

したがって、第1及び第2の磁気検出素子25A,25Bは、トーションバー13の捩じれ量、すなわち入力軸11から出力軸12に伝達される操舵力(操舵トルク)を、第2の磁路H2の磁束密度の変化量として検出することが可能である。

0033

(回転検出部3の動作)
図3は、回転検出部3の動作を説明するための図であり、(a)は回転検出用磁石33が磁気検出素子34に最も近づいた状態を示す断面図、(b)は回転検出用磁石33が磁気検出素子34から離れた状態を示す断面図、(c)はステアリング軸10の回転中における磁気検出素子34の出力電圧の波形の一例を示すグラフである。

0034

ステアリング軸10が回転して図3(a)に示すように回転検出用磁石33が磁気検出素子34に最も近づいた状態では、回転検出用磁石33から放射された磁束33aがステアリング軸10の径方向に対して直交する方向(ステアリング軸10の周方向)に磁気検出素子34を通過する。磁気検出素子34は、その厚さ方向が磁束密度の検出方向に一致している。

0035

図3(a)及び(b)では、磁気検出素子34の検出方向34aを両矢印で示している。この検出方向34aは、入力軸11の周方向に沿った方向であり、磁気検出素子34の出力電圧は、磁気検出素子34を検出方向34aに沿って通過する磁束の磁束密度に応じて変化する。本実施の形態では、回転検出用磁石33が磁気検出素子34に最も接近したときに磁気検出素子34を通過する磁束の方向を正方向とし、その出力電圧が正の電圧となるように磁気検出素子34が配置されている。この正方向とは反対向きの逆方向に磁束が通過する場合には、磁気検出素子34の出力電圧が負の電圧となる。なお、図3(a)及び(b)では、回転検出用磁石33から放射された磁束の主たる経路を磁束33aとして二点鎖線で図示している。

0036

図3(a)に示す位置からステアリング軸10が図3(b)に示す矢印方向に回転し、回転検出用磁石33が磁気検出素子34から離れると、磁気検出素子34を通過する回転検出用磁石33の磁束が減少する。また、ステアリング軸10がさらに回転して回転検出用磁石33がステアリング軸10を挟んで磁気検出素子34の反対側に位置すると、磁気検出素子34を通過する磁束の向きが逆向きとなる。

0037

図3(c)では、横軸に時間tを示し、縦軸に磁気検出素子34の出力電圧vを示している。

0038

磁気検出素子34の出力電圧vは、回転検出用磁石33が磁気検出素子34に最も接近する時刻t1及びt3において正の極大値となり、回転検出用磁石33が磁気検出素子34から最も離間した位置にある時刻t2において負の極大値となる。したがって、電動パワーステアリング装置の制御部は、この磁気検出素子34の出力電圧vが例えば正の極大値となったとき、もしくは正負の符号が反転したゼロクロスを検出したときに、ステアリング軸10が1回転したことを検知することができる。

0039

(第1の実施の形態の作用及び効果)
上記した第1の実施の形態によれば、以下に示す作用及び効果が得られる。

0040

(1)回転検出用磁石33は、一対の磁極の並び方向がステアリング軸10の周方向に沿った方向であるので、回転検出用磁石33から放射された磁束がトルク検出部2側に流れ込みにくい。つまり、仮に回転検出用磁石33の一対の磁極の並び方向がステアリング軸10の径方向である場合には、回転検出用磁石33から放射された磁束がステアリング軸10の外方に向かって大きく膨らみ、トルク検出部2の第1及び第2の固定ヨーク23,24に流れ込みやすくなるが、本実施の形態では、回転検出用磁石33の一対の磁極の並び方向がステアリング軸10の周方向に沿った方向であるので、第1及び第2の固定ヨーク23,24への磁束の流れ込みが抑制される。これにより、トルク検出部2におけるトルクの検出精度に与える影響が低減される。

0041

(2)回転検出用磁石33における一対の磁極の並び方向をステアリング軸10の周方向に沿った方向とすることでトルク検出部2側への磁束の流れ込みが抑制されるので、回転検出用磁石33の磁束がトルク検出部2におけるトルクの検出精度に与える影響を抑制しながら回転検出部3とトルク検出部2とを近づけることができる。これにより、車両用検出装置1を小型化することが可能となる。

0042

(3)磁気検出素子34は、磁束密度の検出方向がステアリング軸10の周方向に沿った方向であり、この検出方向が磁気検出素子34の厚さ方向に一致しているので、例えば図1に示すように、端子34bがステアリング軸10の径方向に延在するように磁気検出素子34を配置することができる。これにより、端子34bを屈曲させることなく磁気検出素子34をモールド樹脂35内に配置でき、製造工程を簡略化できると共に、モールド樹脂35にクラック等が発生することを抑制できる。これに対し、例えばステアリング軸10の径方向に沿って一対の磁極が配置されている場合には、磁気検出素子34の厚さ方向がステアリング軸10の径方向となるように端子34bを屈曲させる必要があり、製造時における作業工数が増大すると共に、モールド樹脂35に破損が生じやすくなるが、本実施の形態では、回転検出用磁石33及び磁気検出素子34の配置によってこのような問題を回避可能である。

0043

[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用検出装置の構成例を示す断面図である。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、磁気検出素子34の両側に一対の磁性部材36を配置したものであり、その他の構成は第1の実施の形態と共通である。

0044

磁性部材36は、例えば板状の鉄やパーマロイ等の磁性材料から形成されている。磁性部材36の大きさとしては、磁気検出素子24の検出部と同等以上の大きさであることが望ましい。

0045

一対の磁性部材36は、磁気検出素子34の磁束密度の検出方向に沿って、磁気検出素子34をその厚さ方向に挟むように配置されている。本実施の形態では、一対の磁性部材36が磁気検出素子34に直接的に接触しているが、一対の磁性部材36と磁気検出素子34との間には隙間が形成されていてもよく、この隙間にモールド樹脂35の一部が介在していてもよい。

0046

本実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した作用及び効果に加え、回転検出用磁石33から放射される磁束を一対の磁性部材36によって積極的に磁気検出素子34に導くことができ、回転検出部3の検出精度を高めることができる。

0047

(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。

0048

[1]操舵操作によって回転する回転軸(10)が受けるトルクを磁気的に検出するトルク検出部(2)と、回転軸(10)の回転を磁気的に検出する回転検出部(3)とを備え、前記回転検出部(3)は、前記回転軸(10)の側方に前記回転軸(10)と一体に回転するように配置され、一対の磁極を有する磁石(35)と、前記回転軸(10)の側方に配置され、前記回転軸(10)の回転に伴い前記磁石(35)が接近又は離間することによる磁束密度の変化を検出する磁気検出素子(34)とを備え、前記磁石(35)は、前記回転軸(10)の周方向に沿って一対の磁極が並ぶように配置された車両用検出装置(1)。

0049

[2]前記磁気検出素子(34)は、前記磁束密度の検出方向(34a)が前記回転軸(10)の周方向に沿った方向である、前記[1]に記載の車両用検出装置(1)。

0050

[3]前記検出方向(34a)に沿って前記磁気検出素子(34)の両側に設けられた一対の磁性部材(36)をさらに備えた、前記[2]に記載の車両用検出装置(1)。

0051

以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

0052

例えば、上記各実施の形態では、回転検出用磁石33を入力軸11に接触させたが、入力軸11との間に隙間を設けて回転検出用磁石33を配置してもよい。

0053

また、トルク検出部2と回転検出部3との間に回転検出用磁石33から発生する磁束を遮蔽する遮蔽部材を配置してもよい。

0054

1…車両用検出装置
2…トルク検出部
3…回転検出部
10…ステアリング軸(回転軸)
11…入力軸
12…出力軸
33…回転検出用磁石(磁石)
33a…磁束
34…磁気検出素子
34a…検出方向
36…磁性部材

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