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図面 (9)

課題

車両の乗員室または荷室についての居住性を損なうことなく、電池パックの搭載量を確保する。

解決手段

車体1の右フロアパネル21Rの下に装着されるバッテリパン51により右フロアパネル21Rの下に保持される電池パック54は、一対の右シートレール36R、右前シートクロスメンバ31Rおよび右後上シートクロスメンバ34Rにより右フロアパネル21Rの上に形成される右床上フレーム枠38Rの内側と重なる位置に、配置される。

概要

背景

近年、駆動源エンジンおよびモータとするハイブリッド自動車、または駆動源をモータとする電気自動車の開発が進んでいる。これらの自動車では、モータを電気で動かすために、車体に、動力源としての電池パックを多数搭載することが望まれる。
このため、自動車では、たとえば荷室に電池パックを搭載している。

概要

車両の乗員室または荷室についての居住性を損なうことなく、電池パックの搭載量を確保する。車体1の右フロアパネル21Rの下に装着されるバッテリパン51により右フロアパネル21Rの下に保持される電池パック54は、一対の右シートレール36R、右前シートクロスメンバ31Rおよび右後上シートクロスメンバ34Rにより右フロアパネル21Rの上に形成される右床上フレーム枠38Rの内側と重なる位置に、配置される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

車体のフロアパネルと、乗員が着座するシートを前記車体の前後方向へスライド可能に支持する一対のシートレールと、前記フロアパネル上に前記車体の幅方向に延在するように接合され、前記一対のシートレールを前記フロアパネル上に固定する前上シートクロスメンバと、前記前上シートクロスメンバより後方の位置で前記フロアパネル上に前記車体の幅方向に延在するように接合され、前記一対のシートレールを前記フロアパネル上に固定する後上シートクロスメンバと、前記フロアパネルの下に装着され、前記フロアパネルとの間に車体の電池パックを保持するバッテリパンと、を有し、前記フロアパネルの下に保持される前記車体の電池パックは、前記一対のシートレール、前記前上シートクロスメンバおよび前記後上シートクロスメンバにより前記フロアパネルの上に形成される床上フレーム枠の内側と重なる位置に、配置される、車体の電池パック搭載構造

請求項2

前記フロアパネルは、前記床上フレーム枠内で上へ突出する隆起形状部を有し、前記フロアパネルの下に保持される前記車体の電池パックは、前記隆起形状部により前記フロアパネルの裏面に形成される凹部に、配置される、請求項1記載の車体の電池パック搭載構造。

請求項3

前記前上シートクロスメンバの下側の位置で前記フロアパネル下に前記車体の幅方向に延在するように接合される前下シートクロスメンバと、前記後上シートクロスメンバの下側の位置で前記フロアパネル下に前記車体の幅方向に延在するように接合される後下シートクロスメンバと、を有し、前記バッテリパンは、前記前下シートクロスメンバおよび前記後下シートクロスメンバに取り付けられる、請求項1または2記載の車体の電池パック搭載構造。

請求項4

前記フロアパネル下に前記一対のシートレールに沿って前記車体の前後方向に延在するように接合される一対の床下フレーム、を有し、前記一対の床下フレームは、前記前下シートクロスメンバおよび前記後下シートクロスメンバとともに、前記フロアパネルの下に床下フレーム枠を形成し、前記バッテリパンは、前記床下フレーム枠に取り付けられる、請求項3記載の車体の電池パック搭載構造。

請求項5

前記バッテリパンは、前記床下フレーム枠と全周で重ね合わされるバッテリフレーム枠を有し、前記床下フレーム枠および前記バッテリフレーム枠には、それらの合わせ面に、各々のフレーム枠の全周に沿って延びる段差が形成される、請求項4記載の車体の電池パック搭載構造。

技術分野

0001

本発明は、車体における電池パック搭載構造に関する。

背景技術

0002

近年、駆動源エンジンおよびモータとするハイブリッド自動車、または駆動源をモータとする電気自動車の開発が進んでいる。これらの自動車では、モータを電気で動かすために、車体に、動力源としての電池パックを多数搭載することが望まれる。
このため、自動車では、たとえば荷室に電池パックを搭載している。

先行技術

0003

特開平7−052835号公報
特開2012−056395号公報
国際公開第2012/063393号
特開2006−168600号公報

発明が解決しようとする課題

0004

これに対し、荷室の容量を減らしたくない場合、特許文献1から4のように、車体のフロアパネルの下側に、電池パックを搭載することも考えられる。
しかしながら、特許文献1から4のように車体のフロアパネルの下側に電池パックを搭載する場合、現実的には、車体のフロアパネルの下側に、電池パックを搭載するためのスペースを新たに確保する必要がある。この結果、乗員室の床面を高くする必要があり、車体の実用空間の高さが減る。
このように、電池パックを荷室に搭載したとしても、フロアパネルの下側に搭載したとしても、結果的には乗員室または荷室の空間を減らすことになる。そして、乗員室または荷室についての居住性が損なわれることになる。

0005

このように、自動車などの車両では、乗員室または荷室についての居住性を損なうことなく、電池パックの搭載量を確保することが求められている。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る車体の電池パック搭載構造は、車体のフロアパネルと、乗員が着座するシートを前記車体の前後方向へスライド可能に支持する一対のシートレールと、前記フロアパネル上に前記車体の幅方向に延在するように接合され、前記一対のシートレールを前記フロアパネル上に固定する前上シートクロスメンバと、前記前上シートクロスメンバより後方の位置で前記フロアパネル上に前記車体の幅方向に延在するように接合され、前記一対のシートレールを前記フロアパネル上に固定する後上シートクロスメンバと、前記フロアパネルの下に装着され、前記フロアパネルとの間に車体の電池パックを保持するバッテリパンと、を有し、前記フロアパネルの下に保持される前記車体の電池パックは、前記一対のシートレール、前記前上シートクロスメンバおよび前記後上シートクロスメンバにより前記フロアパネルの上に形成される床上フレーム枠の内側と重なる位置に、配置される。

0007

好適には、前記フロアパネルは、前記床上フレーム枠内で上へ突出する隆起形状部を有し、前記フロアパネルの下に保持される前記車体の電池パックは、前記隆起形状部により前記フロアパネルの裏面に形成される凹部に、配置される、とよい。

0008

好適には、前記前上シートクロスメンバの下側の位置で前記フロアパネル下に前記車体の幅方向に延在するように接合される前下シートクロスメンバと、前記後上シートクロスメンバの下側の位置で前記フロアパネル下に前記車体の幅方向に延在するように接合される後下シートクロスメンバと、を有し、前記バッテリパンは、前記前下シートクロスメンバおよび前記後下シートクロスメンバに取り付けられる、とよい。

0009

好適には、前記フロアパネル下に前記一対のシートレールに沿って前記車体の前後方向に延在するように接合される一対の床下フレーム、を有し、前記一対の床下フレームは、前記前下シートクロスメンバおよび前記後下シートクロスメンバとともに、前記フロアパネルの下に床下フレーム枠を形成し、前記バッテリパンは、前記床下フレーム枠に取り付けられる、とよい。

0010

好適には、前記バッテリパンは、前記床下フレーム枠と全周で重ね合わされるバッテリフレーム枠を有し、前記床下フレーム枠および前記バッテリフレーム枠には、それらの合わせ面に、各々のフレーム枠の全周に沿って延びる段差が形成される、とよい。

発明の効果

0011

本発明において、電池パックは、一対のシートレール、前上シートクロスメンバおよび後上シートクロスメンバによる床上フレーム枠の内側と重なる位置に搭載される。すなわち、電池パックは、シートの下側に搭載される。よって、車体の乗員室または荷室について乗員が通常使用する空間を狭めないのでその居住性を損なうことなく、電池パックの搭載量を確保できる。
また、電池パックは、床上フレーム枠の内側と重なる位置に配置されているため、車体の外周またはフロアパネルの外周から離れた位置に搭載される。よって、前後左右からの衝突により車体の外周またはフロアパネルの外周が変形する場合でも、電池パックがその変形の影響を受け難い。電池パックについて高い衝突安全性を確保できる。
また、電池パックは、フロアパネルの上側ではなく下側に配置されているため、車体の乗員室の外に隔離して搭載される。よって、電池パックに不具合が生じたとしても、乗員室の環境が影響を受け難くできる。また、車体の低重心化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0012

図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の車体および駆動系の模式的な構成を示す説明図である。
図2は、図1のハイブリッド自動車の車体を斜め下方から見た部分斜視図である。
図3は、図2の車体の床下に取外し可能に装着されるバッテリモジュールを示す斜視図である。
図4は、図3のバッテリモジュールに用いられる電池パックの模式的な側面図である。
図5は、図3のバッテリモジュールを図2の車体に装着した状態を示す部分斜視図である。
図6は、バッテリモジュールと車体との連結部分の模式的な拡大説明図である。
図7は、シート下にバッテリモジュールを装着した状態を、右面から見た模式的な説明図である。
図8は、シート下にバッテリモジュールを装着した状態を、正面から見た模式的な説明図である。

実施例

0013

以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。

0014

図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の車体1および駆動系の模式的な構成を示す説明図である。
図1のハイブリッド自動車は、車体1を有する。車体1には、前室2、乗員室3および荷室4が画成される。
車体1の前室2には、前輪車軸5、エンジン6、モータ内蔵トランスミッション7、が配置される。乗員室3の床下中央には、車体1の前後方向に延在するドライブシャフト8が配置される。荷室4の下には、リアディファレンシャルボックス9、後輪の車軸10、が配置される。
エンジン6が発生する駆動力は、トランスミッション7を通じて、前輪の車軸5に伝えられる。トランスミッション7から、ドライブシャフト8、リアディファレンシャルボックス9を通じて、後輪の車軸10に伝えられる。エンジン6の駆動力により、前輪および後輪が駆動される。

0015

また、図1のハイブリッド自動車は、バッテリモジュール11、インバータ12、トランスミッション7に内蔵されたモータ13、CU(Control Unit)14、を有する。
バッテリモジュール11は、後述する図4に示す複数の電池パック54を有する。
インバータ12は、バッテリモジュール11とモータ13との間に接続される。インバータ12は、電池パック54の蓄電電圧を変換し、モータ13へ出力する。モータ13の駆動力により、前輪および後輪が駆動される。
モータ13は、トランスミッション7に内蔵され、ドライブシャフト8などを回転駆動する。なお、モータ13は、トランスミッション7に内蔵されずに、トランスミッション7と別体に設けられても、エンジン6と一体に設けられてもよい。
CU14は、インバータ12に接続される。CU14は、インバータ12からモータ13への出力電力を制御する。また、CU14は、エンジン6、トランスミッション7に接続される。CU14は、ハイブリッド自動車において、エンジン6の出力およびモータ13の出力を制御する。

0016

ところで、このようにエンジン6およびモータ13を駆動源とするハイブリッド自動車では、車体1に、動力源としての電池パック54を大量に搭載することが望まれる。モータ13のみを駆動源とする電気自動車においても、電池パック54を大量に搭載することが望まれる。
このため、これらの自動車では、大量の電池パック54を搭載するために、バッテリモジュール11、インバータ12などの電気駆動部材を、荷室4に搭載している。しかしながら、バッテリモジュール11などを荷室4に搭載する場合、乗員が使用可能な荷室4の容量が減る。
このように、ハイブリッド自動車または電気自動車などの車両では、車体1における電池パック54の搭載構造を改善することが求められている。

0017

図2は、図1のハイブリッド自動車の車体1を斜め下方から見た部分斜視図である。
図2には、車体1の乗員室3のフロアパネル21が図示されている。フロアパネル21は、センタトンネルパネル22により、右フロアパネル21Rと、左フロアパネル21Lとに分離される。右フロアパネル21Rおよび左フロアパネル21Lは、センタトンネルパネル22の左右両側に接合される。センタトンネルパネル22は、逆さU字断面形状湾曲し、その内側にドライブシャフト8、エンジン6の排気管24などが配置される。

0018

右フロアパネル21Rについての、車体1の幅方向の右外端縁には、車体1の前後方向に延在する右サイドシル25Rが接合される。右フロアパネル21Rの車体1の幅方向の左内端縁は、センタトンネルパネル22に接合される。右フロアパネル21Rとセンタトンネルパネル22との接合部の下側には、右フロアパネル21Rの下側において車体1の前後方向に延在する右トンネルフレーム26Rが接合される。右フロアパネル21Rの下面には、車体1の前後方向に延在する右フロアフレーム27Rが接合される。右フロアフレーム27Rは、右サイドシル25Rと右トンネルフレーム26Rとの間に位置する。右フロアフレーム27Rの前端には、右センタービーム28Rが接合される。右サイドシル25Rの後端には、右リアビーム29Rが接合される。

0019

また、右フロアパネル21Rには、車体1の幅方向に延在する右前側シートクロスメンバ30Rが接合される。右前側シートクロスメンバ30Rは、右サイドシル25Rからセンタトンネルパネル22まで延在する。右前側シートクロスメンバ30Rは、右フロアパネル21Rの上側に接合される右前上シートクロスメンバ31R(図7参照)と、右フロアパネル21Rの下側に接合される右前下シートクロスメンバ32Rと、を有する。右前上シートクロスメンバ31Rと右前下シートクロスメンバ32Rとは、右フロアパネル21Rの上下に重なる位置に接合される。

0020

また、右フロアパネル21Rには、車体1の幅方向に延在する右後側シートクロスメンバ33Rが接合される。右後側シートクロスメンバ33Rは、右前側シートクロスメンバ30Rと前後に配列される。右後側シートクロスメンバ33Rは、右サイドシル25Rからセンタトンネルパネル22まで延在する。右後側シートクロスメンバ33Rは、右フロアパネル21Rの上側に接合される右後上シートクロスメンバ34R(図7参照)と、右フロアパネル21Rの下側に接合される右後下シートクロスメンバ35Rと、を有する。右後上シートクロスメンバ34Rと右後下シートクロスメンバ35Rとは、右フロアパネル21Rの上下に重なる位置に接合される。

0021

右フロアパネル21R上で前後に並べて配置される右前上シートクロスメンバ31Rおよび右後上シートクロスメンバ34Rには、後述する図7および図8に示すように、前後方向へ延びる一対の右シートレール36Rが固定される。一対の右シートレール36Rは、車体1の幅方向に並べて配置され、乗員が着座する右シート37Rを車体1の前後方向へスライド可能に支持する。
このように、右フロアパネル21Rの上には、右前上シートクロスメンバ31R、右後上シートクロスメンバ34R、および一対の右シートレール36Rにより、右床上フレーム枠38Rが形成される。乗員が着座する右シート37Rの下に、右床上フレーム枠38Rが形成される。

0022

また、図2に示すように、右フロアパネル21Rの下には、右前下シートクロスメンバ32R、右後下シートクロスメンバ35R、右フロアフレーム27R、および右トンネルフレーム26Rにより、右床下フレーム枠39Rが形成される。
図7に示すように、右床下フレーム枠39Rは、右床上フレーム枠38Rの下に位置する。右床下フレーム枠39Rおよび右床上フレーム枠38Rは、右フロアパネル21Rを上下から強固に補剛する。

0023

また、右フロアパネル21Rは、互いに重なる位置に設けられた右床上フレーム枠38Rおよび右床下フレーム枠39Rの内側で、上へ突出する右側隆起形状部40Rを有する。右側隆起形状部40Rは、右シート37Rの裏に近接する。
右側隆起形状部40Rにより、右フロアパネル21Rの裏面に、フロア裏面から見て凹部が形成される。

0024

左フロアパネル21Lについての、車体1の幅方向の左外端縁には、車体1の前後方向に延在する左サイドシル25Lが接合される。左フロアパネル21Lの車体1の幅方向の右内端縁は、センタトンネルパネル22に接合される。左フロアパネル21Lとセンタトンネルパネル22との接合部の下側には、左フロアパネル21Lの下側において車体1の前後方向に延在する左トンネルフレーム26Lが接合される。左フロアパネル21Lの下面には、車体1の前後方向に延在する左フロアフレーム27Lが接合される。左フロアフレーム27Lは、左サイドシル25Lと左トンネルフレーム26Lとの間に位置する。左フロアフレーム27Lの前端には、左センタービーム28Lが接合される。左サイドシル25Lの後端には、左リアビーム29Lが接合される。

0025

また、左フロアパネル21Lには、車体1の幅方向に延在する左前側シートクロスメンバ30Lが接合される。左前側シートクロスメンバ30Lは、左サイドシル25Lからセンタトンネルパネル22まで延在する。左前側シートクロスメンバ30Lは、左フロアパネル21Lの上側に接合される左前上シートクロスメンバ31L(図7参照)と、左フロアパネル21Lの下側に接合される左前下シートクロスメンバ32Lと、を有する。左前上シートクロスメンバ31Lと左前下シートクロスメンバ32Lとは、左フロアパネル21Lの上下に重なる位置に接合される。

0026

また、左フロアパネル21Lには、車体1の幅方向に延在する左後側シートクロスメンバ33Lが接合される。左後側シートクロスメンバ33Lは、左前側シートクロスメンバ30Lと前後に配列される。左後側シートクロスメンバ33Lは、左サイドシル25Lからセンタトンネルパネル22まで延在する。左後側シートクロスメンバ33Lは、左フロアパネル21Lの上側に接合される左後上シートクロスメンバ34L(図7参照)と、左フロアパネル21Lの下側に接合される左後下シートクロスメンバ35Lと、を有する。左後上シートクロスメンバ34Lと左後下シートクロスメンバ35Lとは、左フロアパネル21Lの上下に重なる位置に接合される。

0027

左フロアパネル21L上で前後に並べて配置される左前上シートクロスメンバ31Lおよび左後上シートクロスメンバ34Lには、後述する図7および図8に示すように、前後方向へ延びる一対の左シートレール36Lが固定される。一対の左シートレール36Lは、車体1の幅方向に並べて配置され、乗員が着座する左シート37Lを車体1の前後方向へスライド可能に支持する。
このように、左フロアパネル21Lの上には、左前上シートクロスメンバ31L、左後上シートクロスメンバ34L、および一対の左シートレール36Lにより、左床上フレーム枠38Lが形成される。乗員が着座する左シート37Lの下に、左床上フレーム枠38Lが形成される。

0028

また、図2に示すように、左フロアパネル21Lの下には、左前下シートクロスメンバ32L、左後下シートクロスメンバ35L、左フロアフレーム27L、および左トンネルフレーム26Lにより、左床下フレーム枠39Lが形成される。図7に示すように、左床下フレーム枠39Lは、左床上フレーム枠38Lの下に位置する。左床下フレーム枠39Lおよび左床上フレーム枠38Lは、左フロアパネル21Lを上下から強固に補剛する。

0029

また、左フロアパネル21Lは、互いに重なる位置に設けられた左床上フレーム枠38Lおよび左床下フレーム枠39Lの内側で、上へ突出する左側隆起形状部40Lを有する。左側隆起形状部40Lは、左シート37Lの裏に近接する。
左側隆起形状部40Lにより、左フロアパネル21Lの裏面に、フロア裏面から見て凹部が形成される。

0030

左センタービーム28Lおよび左センタービーム28Lは、車体1の乗員室3の前縁から前方へ延び、前室2に位置する。右センタービーム28Rおよび左センタービーム28Lには、エンジン6、前輪の車軸5などがマウントされる。
左リアビーム29Lおよび左リアビーム29Lは、車体1の乗員室3の後縁から後方へ延び、荷室4の下側に位置する。左リアビーム29Lおよび左リアビーム29Lには、リアディファレンシャルボックス9、後輪の車軸10がマウントされる。

0031

図3は、図2の車体1の床下に取外し可能に装着されるバッテリモジュール11を示す斜視図である。
図3のバッテリモジュール11は、バッテリパン51、バッテリフレーム枠52、電池カバー53、電池パック54を有する。
なお、図3のバッテリモジュール11は、右フロアパネル21Rの裏側に取り付けられるものの例である。左フロアパネル21Lの裏側に取り付けられるバッテリモジュール11は、右フロアパネル21Rの裏側に取り付けられるバッテリモジュール11と外形が一部異なるだけであり、図3と同等の構造を有するため、その図示および説明を省略する。

0032

バッテリパン51は、略矩形平板である。バッテリパン51の外周部には、その全周に亘る略四角枠形のバッテリフレーム枠52が設けられる。
電池カバー53は、略底無しの箱形状を有する。電池カバー53は、バッテリパン51の中央部に固定される。電池カバー53とバッテリパン51とによる閉空間に、電池パック54が配置される。

0033

図4は、図3のバッテリモジュール11に用いられる電池パック54の模式的な側面図である。

0034

電池パック54は、薄板の外形形状のパック本体55を有し、パック本体55の一辺から一対の電極片56が突出する。
一対の電極片56はたとえばインバータ12に接続される。
電池カバー53内には、複数の電池パック54が並べて収容される。

0035

次に、図3のバッテリモジュール11を、図2の車体1の取り付け方について説明する。

0036

図5は、図3のバッテリモジュール11を図2の車体1に装着した状態を示す部分斜視図である。
右側のバッテリモジュール11は、電池カバー53を上にして、図2の右フロアパネル21Rの裏側に取り付けられる。バッテリパン51は、右床下フレーム枠39Rに固定される。
左側のバッテリモジュール11は、電池カバー53を上にして、図2の左フロアパネル21Lの裏側に取り付けられる。バッテリパン51は、左床下フレーム枠39Lに固定される。
このようにバッテリモジュールを、2つのバッテリモジュール11として左右に分割して装着することにより、2つのバッテリモジュール11の間にフロアトンネルを設けることができ、このフロアトンネルにドライブシャフト8や排気管24を通すことができる。

0037

図6は、バッテリモジュール11と車体1との連結部分の模式的な拡大説明図である。
図6には、車体1のフロアパネル21および右床下フレーム枠39Rと、バッテリモジュール11のバッテリフレーム枠52およびバッテリパン51の部分断面が図示されている。
なお、図6の右床下フレーム枠39Rは、右前下シートクロスメンバ32R、右後下シートクロスメンバ35R、右フロアフレーム27R、または右トンネルフレーム26Rでよい。
そして、右床下フレーム枠39Rの下側の合わせ面は、外凸の段差形状に形成され、バッテリフレーム枠52の上側の合わせ面は、内凸の段差形状に形成される。これらの段差を重ね合わせることで、バッテリフレーム枠52は、右床下フレーム枠39Rに位置合わせできる。また、右床下フレーム枠39Rに形成した貫通孔41と、バッテリフレーム枠52に形成した貫通孔42とが重なり、これらの貫通孔41,42に、止め具としてのたとえばネジ43を挿入できる。これにより、バッテリモジュール11のバッテリフレーム枠52は、車体1の右床下フレーム枠39Rに、下方へ取り外し可能に固定できる。
なお、左床下フレーム枠39Lとバッテリモジュール11との連結部分も同様の取付構造である。

0038

図7は、右シート37R下にバッテリモジュール11を装着した状態を、右面から見た模式的な説明図である。なお、左シート37L下にバッテリモジュール11を装着した状態も、図7と同様である。
図8は、右シート37Rおよび左シート37Lの下に左右2つのバッテリモジュール11を装着した状態を、正面から見た模式的な説明図である。

0039

図7および図8に示すように、バッテリモジュール11のバッテリフレーム枠52は、右シート37R下の右床下フレーム枠39Rに固定される。この状態で、バッテリモジュール11のバッテリパン51の中央部に載置された電池カバー53は、右側隆起形状部40Rにより形成されたフロアパネル21の凹部に配置される。電池カバー53の高さを確保し、電池カバー53内に複数の電池パック54を縦置きで密に配置できる。右側隆起形状部40Rにより、電池パック54やインバータ12などを搭載するスペースを確保できる。
そして、複数の電池パック54の周囲には、バッテリフレーム枠52、右床下フレーム枠39Rおよび右床上フレーム枠38Rが積み重なる。これにより、複数の電池パック54の周囲を、積み重なれた多段のフレーム枠38R,39R,52で囲むことができる。
なお、左床下フレーム枠39Lとバッテリモジュール11とも同様の取付構造である。

0040

また、図7および図8に示すように、バッテリフレーム枠52および右床下フレーム枠39Rには、それらの重ね合わせ面に、各々のフレーム枠の全周に沿って延びる段差が形成される。この段差により、車体1に対してバッテリモジュール11を固定する際の位置決めを容易にできる。また、バッテリフレーム枠52と右床下フレーム枠39Rとの合わせ面に、シール構造を持たせることができる。
なお、左床下フレーム枠39Lとバッテリモジュール11とも同様の段差構造を有する。

0041

また、図7に示すように、右前側シートクロスメンバ30Rおよび右後側シートクロスメンバ33Rは、右側隆起形状部40Rについての前後の傾斜面に接合される。これにより、右前側シートクロスメンバ30Rと右後側シートクロスメンバ33Rとの間で右側隆起形状部40Rを形成する場合と比べて、右側隆起形状部40Rにより右フロアパネル21Rの裏面に形成される凹部の前後幅を広げることができる。電池パック54の搭載量を増やせる。
そして、右前側シートクロスメンバ30Rおよび右後側シートクロスメンバ33Rは、右フロアパネル21Rの上下に分割して配置される。よって、上側の右前上シートクロスメンバ31Rおよび右後上シートクロスメンバ34Rが右側隆起形状部40Rの傾斜面上に設けられることにより、それらクロスメンバの断面が三角断面となって小さくなっているが、その不足する断面を、下側の右前下シートクロスメンバ32Rおよび右後下シートクロスメンバ35Rの三角断面により補うことができる。右前側シートクロスメンバ30Rまたは右後側シートクロスメンバ33Rとしての断面積として、大きな断面を確保できる。
なお、左側の左前側シートクロスメンバ30Lまたは左後側シートクロスメンバ33Lについても、同様の構造を有する。

0042

以上のように、本実施形態では、電池パック54を右シート37Rの下および左シート37Lの下に配置しているので、電池パック54を車体1の乗員室3または荷室4に配置した場合のように車体1の実用空間を減らして居住性を損なうことなく、大量の電池パック54を車体1に搭載できる。車体1の荷室4またはフロアパネル21の下側に電池パック54を搭載する場合のように、実用スペースを減らさない。

0043

また、電池パック54は、右側において、一対の右シートレール36R、右前上シートクロスメンバ31Rおよび右後上シートクロスメンバ34Rによる右床上フレーム枠38Rの内側において、車体1の外周から離れた位置に保持される。
同様に左側において、電池パック54は、一対の左シートレール36L、左前上シートクロスメンバ31Lおよび左後上シートクロスメンバ34Lによる左床上フレーム枠38Lの内側において、車体1の外周から離れた位置に保持される。
このように、車体1において特に変形が起きないように構造が工夫されている右シート37Rの下および左シート37Lの下に電池パック54を配置しているので、前後左右からの衝突に対して電池パック54の高い衝突安全性を確保できる。前後左右からの衝突などによりフロアパネル21の外周部が変形するとしても、電池パック54はその影響を受け難い。

0044

また、電池パック54は、フロアパネル21の上側ではなく、下側に保持される。電池パック54を車体1の乗員室3などから隔離できるので、不具合の生じた電池パック54により乗員室3などの環境が悪化し難くできる。また、車体1の低重心化を図ることができる。

0045

また、本実施形態では、右フロアパネル21Rに上へ突出する右側隆起形状部40Rを形成し、右側隆起形状部40R内に電池パック54を配置する。同様に、左フロアパネル21Lに上へ突出する左側隆起形状部40Lを形成し、左側隆起形状部40L内に電池パック54を配置する。
よって、電池パック54を搭載する空間の高さを確保し、電池パック54の搭載量を増やすことができる。実用空間の狭小化を抑制しつつ、搭載可能な電池パック54を増量できる。
しかも、右側隆起形状部40Rは、その周囲を右床上フレーム枠38Rに囲まれる。右フロアパネル21R自体の立体構造と右床上フレーム枠38Rとにより、右シート37R下の剛性を向上できる。同様に、左側隆起形状部40Lは、その周囲を左床上フレーム枠38Lに囲まれる。左フロアパネル21L自体の立体構造と左床上フレーム枠38Lとにより、左シート37L下の剛性を向上できる。
よって、電池パック54の衝突安全性を向上できるだけでなく、右シート37R下または左シート37Lに着座する乗員の衝突安全性を向上できる。

0046

また、本実施形態では、右フロアパネル21Rの下に、右前下シートクロスメンバ32Rと右後下シートクロスメンバ35Rとを追加している。よって、右フロアパネル21Rに右側隆起形状部40Rを形成したことに起因して右前上シートクロスメンバ31Rの断面積および右後上シートクロスメンバ34Rの断面積が小さくなっても、右前側シートクロスメンバ30Rまたは右後側シートクロスメンバ33Rの全体としての断面積を確保できる。しかも、右フロアパネル21Rを上下から挟むため、右前側シートクロスメンバ30Rまたは右後側シートクロスメンバ33Rによる補剛効果を確保し、高めることができる。左側についても同様である。
また、バッテリパン51は、右フロアパネル21Rの下に接合される右前下シートクロスメンバ32Rおよび右後下シートクロスメンバ35Rに固定される。右前下シートクロスメンバ32Rおよび右後下シートクロスメンバ35Rの高さの分だけ、右フロアパネル21Rとバッテリパン51とを離すことができる。その分、電池パック54の搭載量を増やすことができる。左側についても同様である。

0047

また、本実施形態では、右前下シートクロスメンバ32R、右後下シートクロスメンバ35R、右トンネルフレーム26R、および右フロアフレーム27Rにより、右フロアパネル21Rの下に、高い剛性を有する右床下フレーム枠39Rを形成する。そして、この高い剛性を有する右床下フレーム枠39Rに対してバッテリモジュール11のバッテリパン51を固定するので、右フロアパネル21Rの下に配置される電池パック54だけでなく、バッテリパン51についても変形が生じ難い高い衝突安全性を確保できる。また、バッテリモジュール11を車体1に取り付けるための別体の取付けブラケットなどを用いることなく、バッテリパン51を車体1に対して強固に装着し得る。衝突時のバッテリパン51の変形を抑制し、その上に保持される電池パック54の衝突安全性を更に高めることができる。左側についても同様である。

0048

また、本実施形態では、バッテリパン51にもバッテリフレーム枠52を設け、このバッテリフレーム枠52によりバッテリパン51を右床下フレーム枠39Rに装着する。電池パック54は、右床上フレーム枠38R、右床下フレーム枠39Rおよびバッテリフレーム枠52により囲まれて保護される。重ねあわされた複数のフレーム枠38R,39R,52による大きな断面により、電池パック54を高度に保護できる。また、バッテリパン51を強固に装着できる。左側についても同様である。
しかも、右床下フレーム枠39Rおよびバッテリフレーム枠52には、それらの重ね合わせ面に、各々のフレーム枠の全周に沿って延びる段差が形成される。この段差は、右床下フレーム枠39Rとバッテリフレーム枠52との重ね合わせ面において、防水または防塵用のシール構造として機能する。また、バッテリフレーム枠52を右床下フレーム枠39Rに装着する際の取付ガイドとして機能し、位置合わせが容易になる。また、バッテリモジュール11にカバーを設けなくてよい。バッテリモジュール11の軽量化を図ることができる。左側についても同様である。

0049

そして、このように積み重ねられて強固な右側のフレーム枠38R,39R,52により電池パック54が守られるため、電池パック54そのものにフレームを設けたり、電池パック54毎の取付けブラケットを用いたりすることなく、電池パック54を衝突などから守ることができる構造にすることができる。

0050

以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。

0051

1 車体、21L 左フロアパネル(フロアパネル)、21R 右フロアパネル(フロアパネル)、26L 左トンネルフレーム(床下フレーム)、26R 右トンネルフレーム(床下フレーム)、27L左フロアフレーム(床下フレーム)、27R右フロアフレーム(床下フレーム)、31L 左前上シートクロスメンバ(前上シートクロスメンバ)、31R右前上シートクロスメンバ(前上シートクロスメンバ)、32L 左前下シートクロスメンバ(前下シートクロスメンバ)、32R 右前下シートクロスメンバ(前下シートクロスメンバ)、34L 左後上シートクロスメンバ(後上シートクロスメンバ)、34R 右後上シートクロスメンバ(後上シートクロスメンバ)、35L 左後下シートクロスメンバ(後下シートクロスメンバ)、35R 右後下シートクロスメンバ(後下シートクロスメンバ)、36L左シートレール(シートレール)、36R右シートレール(シートレール)、37L 左シート(シート)、37R右シート(シート)、38L 左床上フレーム枠(床上フレーム枠)、38R 右床上フレーム枠(床上フレーム枠)、39L 左床下フレーム枠(床下フレーム枠)、39R 右床下フレーム枠(床下フレーム枠)、40L 左側隆起形状部(隆起形状部)、40R 右側隆起形状部(隆起形状部)、51バッテリパン、52バッテリフレーム枠、54 電池パック

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