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技術 バイオリンのテールピース

出願人 鶴田宗市
発明者 鶴田宗市
出願日 2013年10月10日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2013-213025
公開日 2015年4月20日 (4年11ヶ月経過) 公開番号 2015-075702
状態 未査定
技術分野 弦楽器
主要キーワード 係止用穴 エンドピン 羽子板状 部外観斜視図 屈折部分 垂直抗力 演奏会場 コントラバス
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

演奏会場が、中世における個人ホールから現代のように大規模コンサートホールへ移り変わるにつれて、音を強大にすることが要求され、の高さを高くしたり、弦に圧力をかけて上からの力(垂直抗力)を大きくする。しかしながら、駒を高くして弦に圧力をかけ過ぎると弦が切れたり、垂直方向の圧力が大きすぎると弦が下方向に押し付けられてしまい、水平方向の振動阻害する要因となり、弦はきれいな形で振動できず潰れた音になり、響きのある音量が出ない。

解決手段

ディ後端部に配置したテールピースの前方部と棹の先端に設けたペグとの間に駒によって支持された弦を張設し、テールピースの後方部からテールガット導出してボディの下方に設けたエンドピンに連結してボディに固定し、テールピースの後方部にテールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、テールガットを導出する挿出孔は、テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後端部の下面側に穿設する。

概要

背景

バイオリンビオラチェロ、コントラバス等に分類される擦弦楽器の一例であるバイオリンについてその基本構造を説明する。図7に示すように、バイオリン100は、中空共鳴胴を形成するボディ200と、ボディ200の先端に設けられた棹300と、4本の弦400(第1〜第4の弦400a〜400d)とからなる。ボディ200は、表板210と裏板220と、これらを連結する側板230とからなり、表板210の裏面には、図示はされてないが、弦400の張力によってかかる圧縮荷重に対して強度をあげる補強材として力木張り付けられ、表板210と裏板220の間には魂柱が立設され、更に、表板210の裏面には、所定長さのスティフナーを2本設け低音域から高音域まで安定した音量を出すことが出来る(特許文献1参照)。

4本の弦400(第1〜第4の弦400a〜400d)の一端は、棹300の先端に設けたペグ500にそれぞれ巻き付けられ、他端は、ボディ200の表板210の表面後端に配置したテールピース600によって係止され、中間部分は、ペグ500に近い部分が上駒700によって支持され、テールピース600に近い部分が表板210と裏板220の間に立設された魂柱の表板210上に設けた800によって支持されている。

テールピース600は、図8(a)から図8(c)に示すように、柘植、黒等の木材によって形成され、前方部に弦支持部610と4つの弦係止用穴620をそれぞれ有し、これらの弦係止用穴620に第1〜第4の弦400a〜400dの他端が挿通されて係止される。ただし、高音用の第1の弦400a(E線)は細く大幅に音が狂うことがないので、微調節用のアジャスター410を経由してテールピース600によって係止される。

一方、テールピース600の後方部の下面側600Rには、開通する2つの直穴挿通孔630を有し、この直穴挿通孔630の後方からテールガット640の両先端を挿通し、直穴挿通孔630の前方から引き出された両先端に六角ナット650をそれぞれ螺合することにより、テールピース600からの脱落を防止している。直穴挿通孔630の後方から外部に突出しているテールガット640のU字状部分640Uは、ボディ200の最下端260に設けられたエンドピン270に連結され、テールピース600をボディ200に固定している(特許文献2参照)。

概要

演奏会場が、中世における個人ホールから現代のように大規模コンサートホールへ移り変わるにつれて、音を強大にすることが要求され、駒の高さを高くしたり、弦に圧力をかけて上からの力(垂直抗力)を大きくする。しかしながら、駒を高くして弦に圧力をかけ過ぎると弦が切れたり、垂直方向の圧力が大きすぎると弦が下方向に押し付けられてしまい、水平方向の振動阻害する要因となり、弦はきれいな形で振動できず潰れた音になり、響きのある音量が出ない。ボディの後端部に配置したテールピースの前方部と棹の先端に設けたペグとの間に駒によって支持された弦を張設し、テールピースの後方部からテールガットを導出してボディの下方に設けたエンドピンに連結してボディに固定し、テールピースの後方部にテールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、テールガットを導出する挿出孔は、テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後端部の下面側に穿設する。

目的

本発明は、従来のテールピースを改良して、テールピースに新しい機能を持たせ、弦に圧力をかけなくても響きのある安定した音質、音量を出すことを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

ディの表面後端に配置したテールピースの前方部と棹の先端に設けたペグとの間にによって支持された弦を張設し、テールピースの後方部からテールガット導出してボディの最下端に設けたエンドピンに連結してボディに固定したバイオリンのテールピースであって、前記テールピースの後方部に前記テールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、前記テールガットを導出する挿出孔は、前記テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後方部の下面側に穿設することを特徴とするバイオリンのテールピース。

請求項2

前記テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、前記駒によって支持された弦と平行になる位置に穿設することを特徴とする請求項1記載のバイオリンのテールピース。

請求項3

前記テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変えることを特徴とする請求項1又は2記載のバイオリンのテールピース。

請求項4

前記テールピースは、弦が係止される前方部は幅を広く、テールガットを導出する後方部は幅を細く、その中間部分は、羽子板状くびれを持たせることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のバイオリンのテールピース。

請求項5

前記テールピースは、高域響きを良くするためにイジュ材で形成することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のバイオリンのテールピース。

技術分野

0001

本発明は、新しい発想によりテールピースを改良して、弦に圧力をかけなくても響きのある安定した音質音量の改善を可能とするバイオリンのテールピースに関するものである。

背景技術

0002

バイオリン、ビオラチェロ、コントラバス等に分類される擦弦楽器の一例であるバイオリンについてその基本構造を説明する。図7に示すように、バイオリン100は、中空共鳴胴を形成するボディ200と、ボディ200の先端に設けられた棹300と、4本の弦400(第1〜第4の弦400a〜400d)とからなる。ボディ200は、表板210と裏板220と、これらを連結する側板230とからなり、表板210の裏面には、図示はされてないが、弦400の張力によってかかる圧縮荷重に対して強度をあげる補強材として力木張り付けられ、表板210と裏板220の間には魂柱が立設され、更に、表板210の裏面には、所定長さのスティフナーを2本設け低音域から高音域まで安定した音量を出すことが出来る(特許文献1参照)。

0003

4本の弦400(第1〜第4の弦400a〜400d)の一端は、棹300の先端に設けたペグ500にそれぞれ巻き付けられ、他端は、ボディ200の表板210の表面後端に配置したテールピース600によって係止され、中間部分は、ペグ500に近い部分が上駒700によって支持され、テールピース600に近い部分が表板210と裏板220の間に立設された魂柱の表板210上に設けた800によって支持されている。

0004

テールピース600は、図8(a)から図8(c)に示すように、柘植、黒等の木材によって形成され、前方部に弦支持部610と4つの弦係止用穴620をそれぞれ有し、これらの弦係止用穴620に第1〜第4の弦400a〜400dの他端が挿通されて係止される。ただし、高音用の第1の弦400a(E線)は細く大幅に音が狂うことがないので、微調節用のアジャスター410を経由してテールピース600によって係止される。

0005

一方、テールピース600の後方部の下面側600Rには、開通する2つの直穴挿通孔630を有し、この直穴挿通孔630の後方からテールガット640の両先端を挿通し、直穴挿通孔630の前方から引き出された両先端に六角ナット650をそれぞれ螺合することにより、テールピース600からの脱落を防止している。直穴挿通孔630の後方から外部に突出しているテールガット640のU字状部分640Uは、ボディ200の最下端260に設けられたエンドピン270に連結され、テールピース600をボディ200に固定している(特許文献2参照)。

先行技術

0006

特開平05−273963号公報
特開2000−259149号公報

発明が解決しようとする課題

0007

バイオリン100は、で4本の弦400を擦ることによって弦400を振動させ、その弦400の振動を駒800を通じてボディ200本体に伝え、共鳴させて音を出す仕組みになっており、その構造は古代から大きく変わってないが、演奏会場が、中世における個人ホールから現代のように大規模コンサートホールへ移り変わるにつれて、音を強大にすることが要求される。そのために、特許文献1のようにボディ200の構造を複雑にしたり、特許文献2のようにテールピース600の長さを種々変更して、弦400に圧力をかけて横方向の振動を大きくして音量の増大を図っている。

0008

しかしながら、弦400に圧力をかけ過ぎると弦400が下方向に押し付けられてしまい、水平方向の振動を阻害する要因となり、弦はきれいな形で振動できず潰れた音になり、響きのある音量を出せなくなるという問題点がある。本発明は、従来のテールピースを改良して、テールピースに新しい機能を持たせ、弦に圧力をかけなくても響きのある安定した音質、音量を出すことを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため、請求項1のバイオリンのテールピースは、ボディの表面後端に配置したテールピースの前方部と棹の先端に設けたペグとの間に駒によって支持された弦を張設し、テールピースの後方部からテールガットを導出してボディの最下端に設けたエンドピンに連結してボディに固定したバイオリンのテールピースであって、テールピースの後方部にテールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、テールガットを導出する挿出孔は、テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後方部の下面側に穿設することを特徴とするものである。

0010

また、請求項2のバイオリンのテールピースは、請求項1記載のバイオリンのテールピースであって、テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、駒によって支持された弦と平行になる位置に穿設することを特徴とするものである。

0011

また、請求項3のバイオリンのテールピースは、請求項1又は2記載のバイオリンのテールピースであって、テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変えることを特徴とするものである。

0012

また、請求項4のバイオリンのテールピースは、請求項1から3の何れかに記載のバイオリンのテールピースであって、テールピースは、弦が係止される前方部は幅を広く、テールガットを導出する後方部は幅を細く、その中間部分は、羽子板状くびれを持たせることを特徴とするものである。

0013

また、請求項5のバイオリンのテールピースは、請求項1から4の何れかに記載のバイオリンのテールピースであって、テールピースは、高域の響きを良くするためにイジュ材で形成することを特徴とするものである。

発明の効果

0014

本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、テールピースの後方部にテールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、テールガットを導出する挿出孔は、テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後方部の下面側に穿設したので、テールガットをテールピースの後方部の下面側に穿設した挿出孔から引き出してエンドピンに固定したときに、弦の引っ張り張力によって挿通孔の屈折部分基点として、上向きに引っ張られ、その反動でテールピースの前方部は、ボディの表板に向かう圧力が発生し、テールピースに反りストレス即ち、揺動作用を与え、駒の振動をテールピースで受け取り、テールピース自身も駒に比例した音で振動し、テールピースとボディの表板の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリンに響きのある安定した音質、音量を与える。

0015

また、本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、駒によって支持された弦と平行になる位置に穿設し、又は、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変え、或いは、弦が係止される前方部は幅を広く、テールガットを導出する後方部は幅を細く、その中間部分は、羽子板状のくびれを持たせたので、弦の振動に応じて駒の振動をテールピースで受け取り、テールピース自身も駒に比例した音で振動し、テールピースとボディの表板の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリンに響きのある安定した音質、音量を与える。

0016

更に、本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、材質をイジュ材としたので、従来の柘植、黒壇等の材質に比べ高域の響きを良くすることが出来る。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係るテールピースを備えたバイオリンの外観斜視図である。
本発明に係るテールピースの第1の実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
図2に示したテールピースの一部を断面図にした要部側面図である。
第1の実施形態のテールピースの作用を示す説明図である。
本発明に係るテールピースの第2の実施形態を示す平面図である。
図5に示したテールピースを備えたバイオリンの要部外観斜視図である。
従来のバイオリンの外観斜視図である。
従来のテールピースを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。

0018

以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明に係るテールピースを備えたバイオリンの外観斜視図、図2は本発明に係るテールピースの第1の実施形態を示す図で、(a)〜(c)はそれぞれ平面図、側面図、底面図、図3図2に示したテールピースの一部を断面図にした要部側面図、図4は第1の実施形態のテールピースの作用を示す説明図である。

0019

本発明のバイオリン10は、図1に示すように、中空の共鳴胴を形成するボディ20と、ボディ20の先端に設けられた棹30と、4本の弦40(第1〜第4の弦40a〜40d)とからなる。ボディ20は、表板21と裏板22と、これらを連結する側板23とからなり、表板21の裏面には、図示はされてないが、弦40の張力によってかかる圧縮荷重に対して強度をあげる補強材として力木が張り付けられ、表板21と裏板22の間には魂柱が立設されている。4本の弦40(第1〜第4の弦40a〜40d)の一端は、棹30の先端に設けたペグ50にそれぞれ巻き付けられて係止され、他端は、ボディ20の表板21の表面後端に配置したテールピース60によって係止され、中間部分は、ペグ50に近い部分が上駒70によって支持され、テールピース60に近い部分が表板21と裏板22の間に立設された魂柱の表板21上に設けた駒80によって支持されている。

0020

テールピース60は、図2(a)から図2(c)に示すように、前方部60Fに弦支持部61と4つの弦係止用穴62をそれぞれ有し、これらの弦係止用穴62に第1〜第4の弦40a〜40dの後方端が挿通されて係止される。ただし、高音用の第1の弦40a(E線)は細く大幅に音が狂うことがないので、微調節がしやすいようにアジャスター41を経由してテールピース60によって係止される。テールピース60の前方部60Fに設けた弦係止用穴62は、駒80に支持された第1〜第4の弦40a〜40dとそれぞれ平行になる位置に穿設し、駒80の振動をテールピース60に伝え易くする。

0021

一方、テールピース60の後方部60Bの下面側60Rには、テールガット64を挿通する2つの挿通孔63を有し、この挿通孔63の後方からテールガット64の両先端が挿通され、挿通孔63の前方から引き出された両先端に六角ナット65をそれぞれ螺合して、テールピース60から脱落しないように防止している。テールピース60の後方部60Bからテールガット64を導出する挿出孔66は、図3に示すように、テールガット64の先端を引き出す挿通孔63の前方から挿通孔63を屈折させてテールピース60の後方部60Bの下面側60Rに穿設する。テールピース60の後方部60Bから導出するテールガット64のU字状部分64Uは、ボディ20の最下端26に設けたエンドピン27に連結され、テールピース60をボディ20に固定している。

0022

このように構成されたバイオリンのテールピース60は、その前方部60Fが、図4に示すように、弦40に係止され、その後方部60Bは、図3に示すように、テールガット64のU字状部分64Uが導出している。テールガット64を導出する挿出孔66は、テールガット64の先端を引き出す挿通孔63の前方から挿通孔63を屈折させてテールピースの後方部60Bの下面側60Rに穿設したので、テールガット64をテールピース60の後方部60Bの下面側60Rに穿設した挿出孔66から引き出してエンドピン27に固定したときに、弦40の引っ張り張力によって挿通孔63の矢印A1、A2で示した2箇所の屈折部分とテールガット64の矢印A3で示した1箇所の屈折部分の内、矢印A2で示した箇所が矢印A1で示した箇所を基点として、弦40の引っ張り張力によって上向きに引っ張られ、その反動でテールピース60の前方部60Fは、図4に示すように、ボディ20の表板21に向かう圧力Pが発生し、テールピース60に反りストレス、即ち、弦40の引っ張り張力に応じて揺動作用を与える。

0023

バイオリン10は、弓で4本の弦40を擦ることによって弦40を振動させ、その弦40の振動を駒80を通じてボディ20本体に伝え、共鳴させて音を出す仕組みになっており、本発明においては、更に、ボディ20から駒80の振動を反りストレス、即ち、揺動作用が与えられたテールピース60で受け取り、駒80の振動をテールピース60で受け取り、テールピース60自身も駒80に比例した音で振動し、テールピース60とボディ20の表板21の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリン10に響きのある安定した音質、音量を与える。

0024

次に、本発明に係るテールピースの第2の実施形態を説明する。図5は本発明に係るテールピースの第2の実施形態を示す平面図、図6図5に示したテールピースを備えたバイオリンの要部外観斜視図である。

0025

図5図6に示すように、テールピース60Tは、前述のテールピース60と同様に、前方部60TFに弦支持部61Tと4つの弦係止用穴62Tをそれぞれ有し、これらの弦係止用穴62Tに第1〜第4の弦40a〜40dの後方端が挿通されて係止される。弦係止用穴62Tは、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変えている。即ち、高音用の弦である第1〜第2の弦40a〜40bが挿通されて係止される弦係止用穴62Ta〜62Tbは、駒80に対して近い位置に穿設し、低音用の弦である第3〜第4の弦40c〜40dが挿通されて係止される弦係止用穴62Tc〜62Tdは、駒80に対して遠い位置に穿設する。したがって、弦係止用穴62T(62Ta〜62Td)を穿設するテールピース60Tの前方部60TFの形状は階段状に形成されている。

0026

高音用の弦である第1〜第2の弦40a〜40bは、低音用の弦である第3〜第4の弦40c〜40dと比べると、細く、張力が強いため、ペグで調節する際に強く引かれ、テールピースが傾く欠点があったので、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変えることにより、バランスをとり、弦の張力によりテールピース60Tがずれるのを防止する。

0027

第1の実施形態であるテールピース60、第2の実施形態であるテールピース60Tともに、弦40が係止される前方部60F、60TFは幅を広く、テールガット64を引き出す後方部60B、60TBは幅を細く、その中間部分は、羽子板状のくびれ60H、60THを持たせることにより、弦40の振動に応じて駒80の振動をテールピース60、60THで受け取り
テールピース60、60T自身も駒80に比例した音で振動し、テールピース60、60Tとボディ20の表板21の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリン10に響きのある安定した音質、音量を与える。

0028

又、従来のテールピースは、柘植、黒壇等の木材によって形成していたが、本発明のテールピース60、60Tは、高域の響きを良くするためにイジュ材で形成するのが好適である。イジュの材の脂(油)により耐久性加工性が良好でかつ高音が良く出るためである。

0029

以上説明したように、本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、テールピースの後方部にテールガットを挿通する2つの挿通孔を有し、テールガットを導出する挿出孔は、テールガットの先端を引き出す挿通孔の前方から挿通孔を屈折させてテールピースの後方部の下面側に穿設したので、テールガットをテールピースの後方部の下面側に穿設した挿出孔から引き出してエンドピンに固定したときに、弦の引っ張り張力によって挿通孔の屈折部分を基点として、上向きに引っ張られ、その反動でテールピースの前方部は、ボディの表板に向かう圧力が発生し、テールピースに反りストレス即ち、揺動作用を与え、駒の振動をテールピースで受け取り、テールピース自身も駒に比例した音で振動し、テールピースとボディの表板の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリンに響きのある安定した音質、音量を与える。

0030

また、本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、テールピースの前方部に設けた弦係止用穴は、駒によって支持された弦と平行になる位置に穿設し、又は、高音用の弦と低音用の弦とで穿設する位置を変え、或いは、弦が係止される前方部は幅を広く、テールガットを導出する後方部は幅を細く、その中間部分は、羽子板状のくびれを持たせたので、弦の振動に応じて駒の振動をテールピースで受け取り、テールピース自身も駒に比例した音で振動し、テールピースとボディの表板の間の空気層を震わせて更に広がった音の振動を伝播する。それらの広がった音の振動が重なり合って強大な音響エネルギーを生成し、演奏会場の雰囲気感と残響感を創り出してバイオリンに響きのある安定した音質、音量を与える。

0031

更に、本発明に係るバイオリンのテールピースによれば、材質をイジュ材としたので、従来の柘植、黒壇等の材質に比べ高域の響きを良くすることが出来る。イジュ材に限らず、ナラ材、松材で形成しても同様の効果を得ることが出来る。

実施例

0032

本発明のテールピースにおいては、バイオリンに応用した例を示したが、バイオリンに限らず、ビオラ、チェロ、コントラバス等に分類される擦弦楽器であれば、何にでも応用することが出来る。

0033

10バイオリン
20 ボディ
30 棹
40 弦
50ペグ
60テールピース(第1実施形態)
62 弦係止用穴
63挿通孔
64テールガット
66 挿出孔
60T テールピース(第2実施形態)
62T 弦係止用穴
70上駒
80 駒

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