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図面 (6)

課題

カラートナーメタリックトナーを用いた画像処理において色再現性を改善する。

解決手段

トナー総量算出部60は、色変換部20から出力される各カラートナーのトナー量(C´,M´,Y´,K´)に基づいて、4色のカラートナーのトナー総量を算出する。メタリックトナー量調整部40は、メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)に、メタリックレートを乗算して、調整後のトナー量(Mt´)を算出するにあたり、トナー総量算出部60において算出されたトナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くする。

概要

背景

特許文献1には、金属光沢を呈するのに十分な金属粉末を含有する静電荷像現像用トナーが開示されている。

また、特許文献2には、メタリックカラーを良好に再現可能とするために、CMYK(シアンマゼンダイエローブラック)のプロセスカラートナーとともにメタリックトナーを用い、用紙等の像形成媒体上に転写される際に、メタリックトナーを最下層とし、その上にプロセスカラートナーの層を配することが開示されている。

概要

カラートナーとメタリックトナーを用いた画像処理において色再現性を改善する。トナー総量算出部60は、色変換部20から出力される各カラートナーのトナー量(C´,M´,Y´,K´)に基づいて、4色のカラートナーのトナー総量を算出する。メタリックトナー量調整部40は、メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)に、メタリックレートを乗算して、調整後のトナー量(Mt´)を算出するにあたり、トナー総量算出部60において算出されたトナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くする。

目的

本発明は、カラートナーとメタリックトナーを用いた画像処理において色再現性を改善することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

カラートナートナー量に基づいて複数のカラートナーのトナー総量を算出するトナー総量算出部と、メタリックトナーの調整前のトナー量にメタリックレートを乗算して調整後のトナー量を算出するトナー量調整部であって、前記トナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くするトナー量調整部と、を有する、ことを特徴とする画像処理装置

請求項2

請求項1に記載の画像処理装置において、複数の色信号に基づいて、各色信号に対応した前記各カラートナーのトナー量を決定するトナー量決定部をさらに有し、前記トナー量決定部は、メタリックトナーが利用されない場合よりもメタリックトナーが利用される場合に前記トナー総量が小さくなるように、前記各カラートナーのトナー量を決定する、ことを特徴とする画像処理装置。

請求項3

請求項1または2に記載の画像処理装置において、複数のカラートナーとメタリックトナーの両方を一括的に媒体定着させる一括的な定着モードと、複数のカラートナーとメタリックトナーの一方を媒体に定着させてから他方を当該媒体に定着させる段階的な定着モードと、を備え、前記トナー量調整部は、段階的な定着モードよりも一括的な定着モードにおいてメタリックレートを低くする、ことを特徴とする画像処理装置。

請求項4

請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記トナー量調整部は、トナーが定着される媒体の反射率に基づいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合にメタリックレートを高くする、ことを特徴とする画像処理装置。

請求項5

請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、トナーが定着される媒体の反射率に基づいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合に前記トナー総量が小さくなるように、前記各カラートナーのトナー量を決定する、ことを特徴とする画像処理装置。

請求項6

コンピュータに、各カラートナーのトナー量に基づいて複数のカラートナーのトナー総量を算出するトナー総量算出機能と、メタリックトナーの調整前のトナー量にメタリックレートを乗算して調整後のトナー量を算出するトナー量調整機能であって、前記トナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くするトナー量調整機能と、を実現させる、ことを特徴とする画像処理プログラム

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、金属光沢を呈するのに十分な金属粉末を含有する静電荷像現像用トナーが開示されている。

0003

また、特許文献2には、メタリックカラーを良好に再現可能とするために、CMYK(シアンマゼンダイエローブラック)のプロセスカラートナーとともにメタリックトナーを用い、用紙等の像形成媒体上に転写される際に、メタリックトナーを最下層とし、その上にプロセスカラートナーの層を配することが開示されている。

先行技術

0004

特開昭62−67558号公報
特開2006−50347号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、カラートナーとメタリックトナーを用いた画像処理において色再現性を改善することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

請求項1に係る発明は、各カラートナーのトナー量に基づいて複数のカラートナーのトナー総量を算出するトナー総量算出部と、メタリックトナーの調整前のトナー量にメタリックレートを乗算して調整後のトナー量を算出するトナー量調整部であって、前記トナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くするトナー量調整部と、を有することを特徴とする画像処理装置である。

0007

請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、複数の色信号に基づいて、各色信号に対応した前記各カラートナーのトナー量を決定するトナー量決定部をさらに有し、前記トナー量決定部は、メタリックトナーが利用されない場合よりもメタリックトナーが利用される場合に前記トナー総量が小さくなるように、前記各カラートナーのトナー量を決定する、ことを特徴とする画像処理装置である。

0008

請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、複数のカラートナーとメタリックトナーの両方を一括的に媒体に定着させる一括的な定着モードと、複数のカラートナーとメタリックトナーの一方を媒体に定着させてから他方を当該媒体に定着させる段階的な定着モードと、を備え、前記トナー量調整部は、段階的な定着モードよりも一括的な定着モードにおいてメタリックレートを低くする、ことを特徴とする画像処理装置である。

0009

請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記トナー量調整部は、トナーが定着される媒体の反射率に基づいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合にメタリックレートを高くする、ことを特徴とする画像処理装置である。

0010

請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、トナーが定着される媒体の反射率に基づいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合に前記トナー総量が小さくなるように、前記各カラートナーのトナー量を決定する、ことを特徴とする画像処理装置である。

0011

請求項6に係る発明は、コンピュータに、各カラートナーのトナー量に基づいて複数のカラートナーのトナー総量を算出するトナー総量算出機能と、メタリックトナーの調整前のトナー量にメタリックレートを乗算して調整後のトナー量を算出するトナー量調整機能であって、前記トナー総量に基づいて、トナー総量が小さい場合よりもトナー総量が大きい場合にメタリックレートを低くするトナー量調整機能と、を実現させる、ことを特徴とする画像処理プログラムである。

発明の効果

0012

請求項1に係る発明によれば、メタリックレートを低くしない場合に比べて色再現性が改善する。

0013

請求項2に係る発明によれば、トナー総量を小さくしない場合に比べて金属光沢感が改善する。

0014

請求項3に係る発明によれば、定着モードに応じてメタリックトナーのトナー量を調整できる。

0015

請求項4に係る発明によれば、メタリックレートを高くしない場合に比べて色再現性と金属光沢感の少なくとも一方が改善する。

0016

請求項5に係る発明によれば、トナー総量を小さくしない場合に比べて金属光沢感が改善する。

0017

請求項6に係る発明によれば、複数のカラートナーのトナー総量に基づいてメタリックトナーのトナー量を調整する機能をコンピュータに実現させることができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の実施において好適な画像処理装置の全体構成を示す図である。
カラートナーの総量に応じたメタリックレートの具体例を示す図である。
印刷媒体上に転写定着されたトナーの状態を示す図である。
印刷媒体の反射率に応じたメタリックレートの具体例を示す図である。
印刷媒体上における入射光挙動を説明するための図である。

実施例

0019

図1は、本発明の実施において好適な画像処理装置100の全体構成を示す図である。画像入力部10には、例えば、コンピュータ等の外部装置から提供される画像や文書のデータ、または、スキャナ等により読み込まれた画像や文書のデータが入力される。画像入力部10は、入力された画像や文書のデータから得られる複数の色信号を色変換部20へ出力する。例えば、画像や文書の各画素に関する、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色に対応した4つの色信号(C,M,Y,K)が、画像入力部10から出力される。各色信号の具体例は、対応する色についての面積率パーセント)である。

0020

色変換部20は、画像入力部10から得られる複数の色信号に基づいて、各色信号に対応した各カラートナーのトナー量を決定する。色変換部20は、画像入力部10から得られる4色の色信号(C,M,Y,K)を、プリントエンジン50の色再現特性に応じたデバイス依存の4色の色信号(C´,M´,Y´,K´)に変換する。色変換部20による変換後の4色の色信号(C´,M´,Y´,K´)は、それぞれ、C,M,Y,Kの4色のカラートナーのトナー量に対応している。例えば、変換前の各色信号が面積率であれば変換後の各色信号つまりトナー量も面積率で表現される。

0021

色変換部20は、例えば、変換前の4色の色信号(C,M,Y,K)と変換後の4色の色信号(C´,M´,Y´,K´)との対応関係を定めた4次元のLUTルックアップテーブル)を利用して色変換を行う。なお、4次元のLUTを利用した色変換は、好適な具体例の一つに過ぎず、色変換部20における色変換はこの具体例に限定されない。たとえば、変換前の色信号として、3色の色信号である(R,G,B)や(L*,a*, b*)を用いても良いし、変換後の色信号として、5色以上の色信号である(C, M,Y,K, O,V)などを用いてもよい。

0022

図1の画像処理装置100は、C,M,Y,Kの4色のカラートナーのみを利用した通常モードの他に、これら4色のカラートナーに加えてメタリックトナーを利用したメタリックモードを備えている。例えば、図示しない操作デバイスを介して入力されるユーザからの印刷モードの指定に応じて、画像処理装置100が通常モードまたはメタリックモードに設定される。

0023

メタリックトナーは、媒体に印刷されたトナー像メタリック感を付加するためのトナーであり、図1の画像処理装置100において利用されるメタリックトナーとしては、例えば、アルミニウム粉末を用いた銀トナー(Silverトナー)や、黄銅の粉末を用いた金トナー(Goldトナー)などが好適である。もちろん、他の金属粉末や、金属粉末とカラー顔料を用いてメタリック色を表現したメタリックトナーが利用されてもよい。

0024

メタリック設定部30は、メタリックモードにおいて、メタリック感の程度を示すメタリック設定値の指定を受け付ける。例えば、操作デバイスを介して入力されるユーザ操作に応じてメタリック設定値が設定される。なお、メタリック設定値として、例えば、予め与えられた1つ以上の固定値を利用してもよいし、画像入力部10に入力される画像や文書のデータ内にその画像や文書に応じたメタリック設定値が含まれていてもよい。

0025

メタリック設定部30は、指定されたメタリック設定値に応じたメタリックトナーのトナー量(Mt)をメタリックトナー量調整部40へ出力する。トナー量(Mt)の具体例は、メタリックトナーの面積率(パーセント)である。メタリックトナーのトナー量(Mt)は、後に詳述する処理によりメタリックトナー量調整部40において調整され、調整後のメタリックトナーのトナー量(Mt´)がプリントエンジン50へ出力される。

0026

プリントエンジン50は、例えば、中間転写体方式の電子写真フルカラープリントエンジンであり、色材としてC,M,Y,Kの4色のカラートナーを用い、さらに、メタリック感を付加するためのメタリックトナーを利用する。プリントエンジン50は、例えばタンデム型感光体配置構成を有しており、C,M,Y,Kの4色の各カラートナーに対応した4つの感光体と、メタリックトナー用の感光体を有する。

0027

そして、色変換部20から出力される各カラートナーのトナー量(C´,M´,Y´,K´)と、メタリックトナー量調整部40から出力される調整後のメタリックトナーのトナー量(Mt´)に応じて、各感光体にトナー像が形成され、複数の感光体のトナー像が次々に中間転写体のベルト上に転写(一次転写)される。これにより中間転写体のベルト上には、メタリックトナー層とC,M,Y,Kの4色のカラートナー層を含んだフルカラートナー像が形成される。このフルカラートナー像が、例えば紙などの印刷媒体へ転写(二次転写)され、さらに、そのフルカラートナー像が印刷媒体に対して定着される。

0028

メタリックトナーを利用しない通常モードにおいては、メタリックトナー層は形成されず、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層を含んだフルカラートナー像が形成され、このフルカラートナー像が、印刷媒体に対して転写(二次転写)されて定着される。

0029

これに対し、メタリックトナーを利用したメタリックモードにおいて、図1の画像処理装置100は、印刷媒体への転写定着モードとして、一括転写定着モード(1Passモード)と追い刷りモード(2Passモード)を備えている。

0030

一括転写定着モードにおいては、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層とメタリックトナー層を印刷媒体に二次転写してから、カラートナー層とメタリックトナー層を一括的に(同時に)印刷媒体に対して定着させる。なお、一括転写定着モードにおいて、カラートナー層の下にメタリックトナー層を転写することが望ましいものの、カラートナー層の上にカラートナー層を転写するようにしてもよい。

0031

一方、追い刷りモードでは、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層とメタリックトナー層について、一方の層を印刷媒体に転写定着させてから、一方の層の上に重ねるように他方の層を印刷媒体に転写定着させる。なお、メタリックによる光沢感を得つつ色の再現性を維持したい場合には、追い刷りモードにおいて、メタリックトナー層を転写定着させてから、そのメタリックトナー層の上に、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層を転写定着させることが望ましい。

0032

トナー総量算出部60は、色変換部20から出力されるC,M,Y,Kの各カラートナーのトナー量(C´,M´,Y´,K´)に基づいて、4色のカラートナーのトナー総量を算出する。トナー総量算出部60は、例えば、各カラートナーのトナー量である面積率を4色全てについて合算することにより、トナー総量としてTAC(トータルエリアカバレッジ)を算出する。エリア・カバレッジは、網点面積率である。

0033

メタリックトナー量調整部40は、トナー総量算出部60において算出されるトナー総量に基づいて、メタリックトナーのトナー量を調整し、調整後のメタリックトナーのトナー量(Mt´)をプリントエンジン50へ出力する。メタリックトナー量調整部40は、メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)に、メタリックレートを乗算して、調整後のトナー量(Mt´)を算出する。

0034

制御部70は、画像処理装置100内を集中的に制御する。特に、制御部70は、印刷モード(通常モードまたはメタリックモード)と転写定着モード(一括転写定着モードまたは追い刷りモード)に応じて、色変換部20とメタリックトナー量調整部40を制御する。さらに、制御部70は、印刷媒体の反射率に応じて、色変換部20とメタリックトナー量調整部40を制御する。

0035

画像処理装置100の全体構成は以上のとおりである。次に、画像処理装置100による処理や機能等について詳述する。なお、図1に示した構成(部分)については以下の説明において図1の符号を利用する。

0036

図2は、メタリックトナー量調整部40において利用されるメタリックレートの具体例を示す図であり、カラートナーの総量に応じたメタリックレートの具体例を示している。図2において横軸は、C,M,Y,Kの4色のカラートナーのトナー総量であるTAC(パーセント)を、縦軸はメタリックレート(パーセント)を示している。図2には、メタリックトナーについて、トナー量を調整する場合の関数(調整有)が実線で図示されており、トナー量を調整しない場合の関数(調整無)が破線で図示されている。

0037

調整有の場合には、実線で示すように、トナー総量(TAC)が大きいほどメタリックレートが小さい関数が利用される。メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)に、メタリックレートを乗算することにより、調整後のトナー量(Mt´)が算出されるため、調整有の場合には、カラートナーのトナー総量(TAC)が大きいほど、メタリックトナーの調整後のトナー量(Mt´)が少なくなるように調整される。なお、トナー総量(TAC)が0(ゼロ)、つまりカラートナーが利用されない場合には、メタリックレートが100となり、メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)が、そのまま、調整後のトナー量(Mt´)とされる。

0038

一方、調整無の場合には、破線で示すように、トナー総量(TAC)の大きさに関わらずメタリックレートが100パーセントで一定の関数が利用される。したがって、調整無の場合には、カラートナーのトナー総量(TAC)に関わらず、メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)が、そのまま、調整後のトナー量(Mt´)とされる。

0039

メタリックトナー量調整部40は、一括転写定着モードにおいて調整有の関数を利用して、追い刷りモードにおいて調整無の関数を利用する。

0040

なお、調整有の関数は、トナー総量(TAC)が大きいほどメタリックレートが小さくなる関数であればよく、図2に示す直線状の関数の他に、折れ線状の関数や曲線状の関数が利用されてもよい。また、調整有の関数は、横軸の全範囲内において常に右肩下がり(トナー総量が大きくなるにつれてメタリックレートが小さくなる)が望ましいものの、横軸の範囲内の一部に例外的に右肩上がりとなる部分が含まれてもよい。

0041

また、メタリックトナー量調整部40が複数の関数を利用できる構成とし、例えば、ユーザが好みの関数を選択するようにしてもよい。また、トナー総量(TAC)に応じたメタリックレートを決定するにあたって、トナー総量(TAC)とメタリックレートの対応関係を定めたテーブルが利用されてもよいし、トナー総量(TAC)に基づいてメタリックレートを算出する演算式が利用されてもよい。

0042

図3は、印刷媒体上に転写定着されたトナーの状態を示す図である。図3(A)〜(C)には、印刷媒体である用紙とその用紙上に転写定着されたトナーバインダー断面構造が示されている。

0043

図3(A)は、一括転写定着モードにおいてメタリックトナーのトナー量を調整しない場合のトナーの状態を示している。一括転写定着モードでは、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層とメタリックトナー層を一括的に(同時に)印刷媒体に対して定着させるため、定着時に、カラートナーとメタリックトナーが混色してしまう。その結果、十分な色再現性が得られない場合がある。その理由としては、印刷媒体上に入射する入射光の一部が、メタリックトナーの金属顔料(例えばアルミニウムの粉末)により反射され、その金属顔料よりも下層にあるカラートナーの色材に入射光が届かず、その色材が色再現に十分に寄与していないことが考えられる。

0044

そこで、メタリックトナー量調整部40は、一括転写定着モードにおいて、例えば図2に示した調整有の関数を利用し、カラートナーのトナー総量が大きいほど、メタリックトナーのトナー量が少なくなるように調整する。

0045

図3(B)は、一括転写定着モードにおいてメタリックトナーのトナー量を調整した場合のトナーの状態を示している。図3(A)と比較して、図3(B)においては、メタリックトナーのトナー量が少なくなるように調整されており、メタリックトナーの金属顔料(例えばアルミニウムの粉末)が少ない。そのため、図3(A)と比較して、金属顔料による入射光の隠蔽が軽減され、金属顔料よりも下層にあるカラートナーの色材にも入射光が届き易くなり色再現性(彩度)が向上する。

0046

また、メタリックトナー量調整部40は、追い刷りモードにおいて、例えば図2に示した調整無の関数を利用し、カラートナーのトナー総量に関わらず、メタリックトナーの調整前のトナー量を、そのまま、調整後のトナー量とする。

0047

図3(C)は、追い刷りモードにおけるトナーの状態を示している。追い刷りモードでは、まず、メタリックトナー層を転写定着させてから、そのメタリックトナー層の上に、C,M,Y,Kの4色のカラートナー層を転写定着させる。追い刷りモードでは、メタリックトナー層とカラートナー層の転写定着が段階的に行われるため、定着時にカラートナーとメタリックトナーが混色することがない。そのため、図3(A)と比較して、金属顔料の配向性がよく、金属光沢感が向上する。また、メタリックトナー層の上にカラートナー層を転写定着させることにより、金属顔料による入射光の隠蔽が無くなり、図3(A)と比較して、色再現性が向上する。

0048

また、一括転写定着モードでは、追い刷りモードの場合よりも、金属顔料の配向性が悪いうえに画像の表面粗さも大きくなってしまい、金属光沢感が十分に得られない場合がある。そこで、色変換部20は、メタリックトナーが利用されない通常モードやメタリックトナーが利用される追い刷りモードよりも、一括転写定着モードにおいて、トナー総量(TAC)が小さくなるように、各カラートナーのトナー量を決定する。例えば、一括転写定着モードにおいて、図3(A)の場合と比較して、トナー総量(TAC)を小さくすることにより、金属顔料の配向性が向上して画像の表面粗さも小さくなり、金属光沢感が向上する。

0049

さらに、図1の画像処理装置100は、印刷媒体の反射率に応じて、メタリックトナーのトナー量や各カラートナーのトナー量を調整する。

0050

図4は、印刷媒体の反射率に応じたメタリックレートの具体例を示す図である。図4において、横軸は、C,M,Y,Kの4色のカラートナーのトナー総量であるTAC(パーセント)を、縦軸はメタリックレート(パーセント)を示している。図4には、反射率の基準となる白紙を利用する場合の基準関数が実線で図示されており、反射率の低い色紙を利用する場合の調整関数が破線で図示されている。

0051

白紙の場合には、実線で示すようにトナー総量(TAC)が大きいほどメタリックレートが小さい基準関数が利用される。メタリックトナーの調整前のトナー量(Mt)に、メタリックレートを乗算することにより、調整後のトナー量(Mt´)が算出されるため、実線で示す関数により、カラートナーのトナー総量(TAC)が大きいほど、メタリックトナーの調整後のトナー量(Mt´)が少なくなるように調整される。

0052

一方、白紙よりも反射率の低い色紙(例えば黒紙)の場合には、破線で示すように、全般に実線よりもメタリックレートの高い調整関数が利用される。したがって、反射率の高い白紙の場合よりも反射率が低い色紙の場合にメタリックトナーのトナー量が多くなるように調整される。

0053

メタリックトナー量調整部40は、例えば一括転写定着モードにおいて、反射率の高い白紙の場合に実線で示す基準関数を利用し、反射率の低い色紙の場合に破線で示す調整関数を利用する。

0054

なお、印刷媒体の反射率の程度に応じて、メタリックトナー量調整部40が複数の調整関数を選択的に利用できる構成としてもよい。その場合、印刷媒体の反射率は、例えば、用紙トレイに設置された反射率センサや、ユーザによる用紙トレイ設定の操作や、ユーザによる印刷オプション設定の操作等に基づいて判定され、判定された反射率に応じた調整関数が選択される。

0055

また、トナー総量(TAC)に応じたメタリックレートを決定するにあたって、トナー総量(TAC)とメタリックレートの対応関係を反射率ごとに定めたテーブルが利用されてもよいし、反射率とトナー総量(TAC)に基づいてメタリックレートを算出する演算式が利用されてもよい。

0056

図5は、印刷媒体上における入射光の挙動を説明するための図である。図5(A)〜(C)には、印刷媒体である用紙(白紙または色紙)とその用紙上に転写定着されたトナーバインダーの断面構造が示されている。

0057

図5(A)は、一括転写定着モードにおいて白紙を利用した場合のトナーの状態を示しており、図5(B)は、一括転写定着モードにおいて色紙を利用した場合のトナーの状態を示している。図5(B)は、図5(A)と同じメタリックレートの関数、例えば、図4に実線で示した基準関数を利用して得られるトナー状態を示している。図5(A)と図5(B)では、カラートナーのトナー総量が互いに同じであり、メタリックトナーのトナー量も互いに同じである。

0058

図2,3を利用して説明したように、カラートナーのトナー総量が大きいほどメタリックトナーのトナー量が少なくなるように調整することにより、図5(A)に示す白紙の場合には、良好な金属光沢感と色再現性を得ることができる。

0059

ところが、図5(B)に示す色紙の場合には、白紙の場合に比べて、十分な色再現性が得られない場合がある。その理由としては、反射率の高い白紙では、メタリックトナーのトナー量が少なくなるように調整されても、入射光が用紙で拡散反射することにより、十分な色再現性を得ることができるのに対し、反射率の低い色紙では、メタリックトナーのトナー量が少ないと、入射光が用紙で吸収されてしまうためであると考えられる。

0060

そこで、メタリックトナー量調整部40は、例えば一括転写定着モードにおいて、反射率の低い色紙の場合に、例えば図4に破線で示した調整関数を利用し、反射率が高い場合よりもメタリックトナーのトナー量が多くなるように調整する。

0061

図5(C)は、一括転写定着モードにおいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合にメタリックトナーのトナー量が多くなるように調整した場合のトナーの状態を示している。図5(B)と比較して、図5(C)においては、メタリックトナーのトナー量が多くなるように調整されており、メタリックトナーの金属顔料(例えばアルミニウムの粉末)が多い。そのため、図5(B)と比較して、金属顔料による反射光が増え、色紙に吸収される入射光が減り、金属光沢感と色再現性が向上する。

0062

さらに、印刷媒体の反射率に応じて、各カラートナーのトナー量が調整されてもよい。例えば、色変換部20は、印刷媒体の反射率に基づいて、反射率が高い場合よりも反射率が低い場合にトナー総量(TAC)が小さくなるように、各カラートナーのトナー量を決定する。例えば、図5(B)や図5(C)の場合と比較して、トナー総量(TAC)を小さくすることにより、金属顔料の配向性が向上して画像の表面粗さも小さくなり、金属光沢感が向上する。

0063

図1の画像処理装置100による処理や機能等は以上のとおりである。上述した処理や機能に加えて、印刷モード(通常モードまたはメタリックモード)と転写定着モード(一括転写定着モードまたは追い刷りモード)に応じて、色変換部20における色変換の態様を変更するようにしてもよい。例えば、色変換部20において、4次元のLUT(ルックアップテーブル)を利用して色変換を行う場合に、印刷モードと転写定着モードに応じて4次元のLUTを変更するようにしてもよい。

0064

一般に、4次元のLUTは、例えば、プリントエンジン50から出力される印刷後の画像についての測色結果が、画像入力部10に入力された元の画像と一致するように設計される(LUTの一般設計)。

0065

そこで、図1の画像処理装置100において、例えば、メタリックトナーのトナー量を0(パーセント)として、上述したLUTの一般設計により、メタリック無しの4次元LUTを設計し、さらに、メタリックトナーのトナー量を100(パーセント)として、上述したLUTの一般設計により、メタリック有りの4次元LUTを設計する。そして、例えば、通常モードまたは追い刷りモードにおいてメタリック無しの4次元LUTを利用して、一括転写定着モードにおいてメタリック有りの4次元LUTを利用するようにしてもよい。

0066

また、図1の画像処理装置100によれば、一括転写定着モードにおいて、カラートナーのトナー総量が大きいほどメタリックトナーのトナー量が少なくなるように調整されるが、調整されたメタリックトナーのトナー量に応じて、色変換部20における色変換の態様を変更するようにしてもよい。

0067

例えば、メタリックトナーの調整後のトナー量が0,25,50,75,100パーセントの5つの値について、上述したLUTの一般設計により、各値に対応した5個の4次元LUTを設計しておき、色変換部20が、メタリックトナーの調整後のトナー量に最も近い値に対応した4次元LUTを選択して利用するようにしてもよい。もちろん、複数の4次元LUTの中から、ユーザが好みの4次元LUTを選択できる構成としてもよい。

0068

本発明の実施において好適な画像処理装置100は以上のとおりである。なお、図1に示した構成のうち、画像入力部10と色変換部20とメタリック設定部30とメタリックトナー量調整部40とトナー総量算出部60は、それぞれ、例えばプロセッサ電子回路等のハードウェアを利用して実現することができる。また、制御部70は、例えば、演算機能を備えたCPU等のハードウェアにより構成され、ハードウェアとその動作を規定するソフトウェアプログラム)との協働により、制御部70の機能を実現することができる。

0069

さらに、画像入力部10と色変換部20とメタリック設定部30とメタリックトナー量調整部40とトナー総量算出部60と制御部70のうちの一部または全ての機能が、コンピュータにより実現されてもよい。その場合には、上記一部または全ての機能に対応したプログラム(画像処理プログラム)が、例えばディスクメモリなどのコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、その記憶媒体を介してコンピュータに提供される。もちろん、インターネット等の電気通信回線を介して当該プログラムがコンピュータに提供されてもよい。そして、コンピュータが備えるCPUやメモリ等のハードウェア資源と、提供された当該プログラム(ソフトウェア)との協働により、上記一部または全ての機能が実現される。

0070

以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態包含する。

0071

10画像入力部、20色変換部、30メタリック設定部、40メタリックトナー量調整部、50プリントエンジン、60トナー総量算出部、70 制御部。

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