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技術 エアクリーナ

出願人 株式会社SUBARU
発明者 仙石哲考
出願日 2013年10月8日 (7年2ヶ月経過) 出願番号 2013-210746
公開日 2015年4月20日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2015-075010
状態 特許登録済
技術分野 吸い込み系統 燃料・空気・混合気への2次燃料等の供給
主要キーワード 整流プレート ファンネル状 高流量領域 出力変動幅 吸出口 低流量領域 容積部分 エアフィルタエレメント
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

エンジン吸気側に連通する排出ダクトエアクリーナケース内に突出して配設されたエアクリーナにおいて、空気の流量に関わらず、エアフロメータ検出値ばらつくことを抑制することが可能なエアクリーナを提供する。

解決手段

エアクリーナ1は、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を排出ダクト40の軸線方向に流れる空気と交わる方向に延び、かつエアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を狭めるようにエアクリーナエレメント20等に対して垂設された第1整流プレート60と、第1整流プレート60と略平行に、かつ第1整流プレート60よりも排出ダクト40の開口端部側の位置に、エアクリーナケース10(アッパケース10a)のエアクリーナエレメント20等と対向する内面からエアクリーナエレメント20等に向けて伸びるように形成された第2整流プレート70とを備える。

概要

背景

通常、車両等のエンジンでは、吸入する空気中の異物を除去するためにエアクリーナを備えている。また、エアクリーナによって異物が取り除かれた空気をエンジンに供給するダクト(以下「排出ダクト」という)には、エンジンの吸入空気量を検出するエアフロメータが取り付けられることが多い。

ところで、車両を設計する際に、エンジンルーム内のレイアウト上の制約からエアクリーナをより小型化することが要求されることがある。そこで、エアクリーナを小型化するために、例えば、エアフロメータが組み付けられた排出ダクトをエアクリーナケース容積部分に突き出させた構造とすることが考えられる。しかし、このような構造とした場合、吸気の流れに乱れが生じ、エアフロメータの検出値ばらつくことがある。

ここで、特許文献1には、吸気中の異物を除去するクリーナエレメントを収容するクリーナケースと、その上流側端部がクリーナケース内に突出し、かつクリーナケース内の吸気流れと交差する方向に接続された出口管(排出ダクト)とを備えるエアクリーナが開示されている。上記出口管は、流量計(エアフロメータ)の取付部が設けられている管部と、管部の上流側端部に接続され、エアクリーナケース内に開口し、エアクリーナケース内の吸気流れを凹曲面に沿って管部に案内する案内部とを備えている。このエアクリーナによれば、凹曲面がエアクリーナケース内の吸気流れを受ける位置に設けられていることにより、流量計に向かう吸気流れの乱れが小さくなるため、流量の変化に対する流量計の出力変動幅が小さくなる。これにより、吸気流量を高精度に測定することができる。

概要

エンジンの吸気側に連通する排出ダクトがエアクリーナケース内に突出して配設されたエアクリーナにおいて、空気の流量に関わらず、エアフロメータの検出値がばらつくことを抑制することが可能なエアクリーナを提供する。エアクリーナ1は、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を排出ダクト40の軸線方向に流れる空気と交わる方向に延び、かつエアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を狭めるようにエアクリーナエレメント20等に対して垂設された第1整流プレート60と、第1整流プレート60と略平行に、かつ第1整流プレート60よりも排出ダクト40の開口端部側の位置に、エアクリーナケース10(アッパケース10a)のエアクリーナエレメント20等と対向する内面からエアクリーナエレメント20等に向けて伸びるように形成された第2整流プレート70とを備える。

目的

本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンの吸気側に連通する排出ダクトがエアクリーナケース内に突出して配設されたエアクリーナにおいて、空気の流量に関わらず、エアフロメータの検出値がばらつくことを抑制することが可能なエアクリーナを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部に設けられたエアクリーナエレメントを通過する空気の流れと交差するように配設され、吸入空気量を検出するエアフロメータが取り付けられる排出ダクトを備えるエアクリーナであって、前記エアクリーナエレメントを通過した後、前記エアクリーナエレメントと前記排出ダクトとの間を、前記排出ダクトの軸線方向に流れる空気と交わる方向に延び、かつ、前記エアクリーナエレメントと前記排出ダクトとの隙間を狭めるように前記エアクリーナエレメントに対して略垂直に立ち上がるように設けられた第1整流プレートと、前記第1整流プレートと略平行に、かつ、前記第1整流プレートよりも前記排出ダクトの開口端部側の位置に、前記エアクリーナエレメントと対向するエアクリーナケース内面から前記エアクリーナエレメントに向けて伸びるように形成された第2整流プレートと、を備えることを特徴とするエアクリーナ。

請求項2

前記エアクリーナエレメントと前記排出ダクトとの間に配設され、燃料蒸気吸着する燃料吸着フィルタをさらに備え、前記第1整流プレートは、前記燃料吸着フィルタと前記排出ダクトとの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。

請求項3

前記排出ダクトは、軸線が前記エアクリーナエレメントの主面と略平行となるように、かつ、開口端部が前記エアクリーナケース内に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアクリーナ。

請求項4

前記第1整流プレート、及び前記第2整流プレートは、前記排出ダクトの軸線方向から見た場合に、それぞれの端部が、前記エアクリーナエレメントの主面と略平行になるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアクリーナ。

請求項5

前記第1整流プレートは、前記排出ダクトの外周部に沿って、当該外周部と所定の間隔を空けて配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアクリーナ。

技術分野

0001

本発明は、エアクリーナに関する。

背景技術

0002

通常、車両等のエンジンでは、吸入する空気中の異物を除去するためにエアクリーナを備えている。また、エアクリーナによって異物が取り除かれた空気をエンジンに供給するダクト(以下「排出ダクト」という)には、エンジンの吸入空気量を検出するエアフロメータが取り付けられることが多い。

0003

ところで、車両を設計する際に、エンジンルーム内のレイアウト上の制約からエアクリーナをより小型化することが要求されることがある。そこで、エアクリーナを小型化するために、例えば、エアフロメータが組み付けられた排出ダクトをエアクリーナケース容積部分に突き出させた構造とすることが考えられる。しかし、このような構造とした場合、吸気の流れに乱れが生じ、エアフロメータの検出値ばらつくことがある。

0004

ここで、特許文献1には、吸気中の異物を除去するクリーナエレメントを収容するクリーナケースと、その上流側端部がクリーナケース内に突出し、かつクリーナケース内の吸気流れと交差する方向に接続された出口管(排出ダクト)とを備えるエアクリーナが開示されている。上記出口管は、流量計(エアフロメータ)の取付部が設けられている管部と、管部の上流側端部に接続され、エアクリーナケース内に開口し、エアクリーナケース内の吸気流れを凹曲面に沿って管部に案内する案内部とを備えている。このエアクリーナによれば、凹曲面がエアクリーナケース内の吸気流れを受ける位置に設けられていることにより、流量計に向かう吸気流れの乱れが小さくなるため、流量の変化に対する流量計の出力変動幅が小さくなる。これにより、吸気流量を高精度に測定することができる。

先行技術

0005

特開平11−229979号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した特許文献1記載のエアクリーナの構成では、例えば、エアフィルタエレメントと出口管(排出ダクト)との隙間がより狭くなった場合などに、流量計(エアフロメータ)の検出値のばらつきを十分に抑えることができないことがある。また、特に、低流量の領域において、検出値のばらつきが顕著になることがある。

0007

本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンの吸気側に連通する排出ダクトがエアクリーナケース内に突出して配設されたエアクリーナにおいて、空気の流量に関わらず、エアフロメータの検出値がばらつくことを抑制することが可能なエアクリーナを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者は、上記の問題点につき鋭意検討を重ねた結果、例えばエアフロメータが組み付けられた排出ダクトがエアクリーナケースの容積部分に突き出ている構造とした場合、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間から流れ出し、排出ダクトの開口端部(吸出口付近Uターンして該開口端部に流れ込む空気の流れが生じることにより、該開口端部近傍で剥離が発生することと、吸入ダクトから排気ダクトへ直接的に流れ込む比較的速い流れと、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を通る比較的遅い流れがミキシングされる際に空気の流れが不安定になり(すなわち流速が不均一で空気流れの強弱ムラが大きくなり)、その結果、エアフロメータの検出値(出力値)がばらつくとの知見を得た。また、本発明者は、高流量領域では、吸入ダクトから排出ダクトへの直接的な流れが支配的となるため、エアフロメータの出力値のばらつきは、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間の流れの影響が大きくなる低流量領域で顕著になるとの知見を得た。

0009

そこで、本発明に係るエアクリーナは、内部に設けられたエアクリーナエレメントを通過する空気の流れと交差するように配設され、吸入空気量を検出するエアフロメータが取り付けられる排出ダクトを備えるエアクリーナであって、エアクリーナエレメントを通過した後、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を、排出ダクトの軸線方向に流れる空気と交わる方向に延び、かつ、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの隙間を狭めるようにエアクリーナエレメントに対して略垂直に立ち上がるように設けられた第1整流プレートと、第1整流プレートと略平行に、かつ、第1整流プレートよりも排出ダクトの開口端部側の位置に、エアクリーナエレメントと対向するエアクリーナケースの内面からエアクリーナエレメントに向けて伸びるように形成された第2整流プレートとを備えることを特徴とする。

0010

本発明に係るエアクリーナによれば、第1整流プレート及び第2整流プレートを通過する際の縮流効果により流速が増加することで、エアクリーナエレメントを通過し、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を流れる空気が整流され、かつ、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間から流れ出た空気がエアクリーナケース内で大きく弧を描いて排出ダクトの開口端部(吸出口)に流れ込む。そのため、排出ダクトの開口端部近傍において剥離渦が発生することが抑制される。また、第1整流プレート及び第2整流プレートにより、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの隙間が狭められることによって空気の流速が上がり、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を流れることなく排出ダクトの開口端部に直接的に流れ込む比較的速い流れとの速度差が小さくなり(又は無くなり)、流速が均一になる(すなわち空気流れの強弱ムラが小さくなる)。その結果、空気の流量に関わらず全領域において、エアフロメータの検出値のばらつきを抑制することが可能となる(出力値を安定させることができる)。

0011

本発明に係るエアクリーナは、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間に配設され、燃料蒸気吸着する燃料吸着フィルタをさらに備え、第1整流プレートが、燃料吸着フィルタと排出ダクトとの間に設けられていることが好ましい。

0012

このようにすれば、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間に燃料吸着シート介装され、排出ダクトとの間の空気が流れる隙間がより狭くなった場合であっても、エアフロメータの検出値のばらつきを抑制することができる。

0013

本発明に係るエアクリーナでは、軸線がエアクリーナエレメントと略平行となるように、かつ、開口端部がエアクリーナケース内に突出するように排出ダクトが設けられていることが好ましい。

0014

このようにすれば、エアクリーナをよりコンパクトにすることができる。また、エアクリーナをよりコンパクトにしたとしても、エアフロメータの検出値のばらつきを抑制することができる。

0015

本発明に係るエアクリーナでは、第1整流プレート、及び第2整流プレートそれぞれの端部が、排出ダクトの軸線方向から見た場合に、エアクリーナエレメントの主面と略平行になるように設けられていることが好ましい。

0016

このようにすれば、第1整流プレートと第2整流プレートとにより、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を流れる空気を効率よく整流することができる。また、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間からエアクリーナケース内に流れ出た空気がより大きな円を描いて排出ダクトの開口端部に流れ込むようになるため、開口端部近傍での剥離の発生を効果的に抑えることが可能となる。

0017

本発明に係るエアクリーナでは、第1整流プレートが、排出ダクトの外周部に沿って、当該外周部と所定の間隔を空けて配設されていることが好ましい。

0018

このようにすれば、第1整流プレートと排出ダクトの外周部との間の距離を適切かつ一定に保つことができるため、エアクリーナエレメントと排出ダクトとの間を流れる空気をより効率よく整流することが可能となる。

発明の効果

0019

本発明によれば、エンジンの吸気側に連通する排出ダクトがエアクリーナケース内に突出して配設されたエアクリーナにおいて、空気の流量に関わらず、エアフロメータの検出値がばらつくことを抑制することが可能となる。

図面の簡単な説明

0020

実施形態に係るエアクリーナの構成を示す斜視図(透視図)である。
実施形態に係るエアクリーナの正面図である。
図2のIII−III線に沿った横断面図である。
図2のIV−IV線に沿った縦断面図である。
第1整流プレートがある場合の空気の流れの解析結果を示す図である。
第1整流プレートがない場合の空気の流れの解析結果を示す図である。
第1整流プレートがある場合のエアフロメータの出力結果を示す図である。
第1整流プレートがない場合のエアフロメータの出力結果を示す図である。

実施例

0021

以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。

0022

まず、図1図4を併せて用いて、実施形態に係るエアクリーナ1の構成について説明する。ここで、図1は、エアクリーナ1の構成を示す斜視図(透視図)である。また、図2は、エアクリーナ1の正面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った横断面図であり、図4は、図2のIV−IV線に沿った縦断面図である。

0023

エアクリーナ1は、エンジンが吸入する空気中の異物(塵埃)を捕捉して除去するための濾過装置である。エアクリーナ1は、主として、エアクリーナケース10と、エアクリーナエレメント20と、燃料吸着フィルタ30とを備えて構成されている。エアクリーナケース10は、上下方向に2分割されており、上側の部分であるアッパケース10aと、下側の部分であるロワケース10bとを有している。アッパケース10aおよびロワケース10bは、それぞれの開口部において互いに接合され、クランプにより着脱可能に結合されている。

0024

アッパケース10aとロワケース10bとの間には、山部と谷部とを連続させたプリーツ状フィルタ直方体状に収められたエアクリーナエレメント20が、吸入ダクト11から排出ダクト40に至るエア流路と交差するように配設されている。そして、このエアクリーナエレメント20により、エンジンに吸入される空気が濾過されて、吸入空気中に含まれる塵埃(異物)等が捕捉されて除去される。なお、本明細書中では、プリーツ状のフィルタの複数の山部のピーク(又は谷部のピーク)を含む面を、エアクリーナエレメント20の主面とする。

0025

エアクリーナエレメント20に対してエア流の下流側(すなわちエアクリーナエレメント20と排出ダクト40との間)に位置するように、燃料吸着フィルタ30が、エアクリーナエレメント20と平行に(すなわち上記エア流路と交差するように)取り付けられている。燃料吸着フィルタ30は、例えば活性炭などの燃料吸着材を含んだシート状のフィルタであり、エンジンの吸気系から漏れ出す燃料蒸気を吸着する。

0026

ロワケース10bの側壁には、外部からの空気を吸入するための管状の吸入ダクト11が一体的に形成されている。また、アッパケース10aには、エンジンの吸気側に連通する管状の排出ダクト40が一体的に形成されている。

0027

排出ダクト40は、その軸線が、エアクリーナエレメント20及び燃料吸着フィルタ30(以下、「エアクリーナエレメント20等」という)の主面と平行となるように、すなわち、エアクリーナエレメント20等を通過する空気の流れと略直角に交差するように、かつ、開口端部(ベルマウス部)がエアクリーナケース10(アッパケース10a)内に突出するように設けられている。そのため、吸入ダクト11から吸い込まれ、エアクリーナエレメント20等を通過した空気の一部は、直接的に排出ダクト40に流れ込み、他の一部(残りの空気)は、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40の外周部との間(隙間)を排出ダクト40の軸線方向に流れ、当該隙間からエアクリーナケース10内に流れ出した後、排出ダクト40の開口端部に流れ込む。なお、排気ダクト40の開口端部はファンネル状に形成されている。

0028

排出ダクト40の開口端部付近には、吸入空気量を検出するためのエアフロメータ50が取り付けられている。本実施形態では、エアフロメータ50として、発熱体を空気の流れの中に置き、奪われる熱量から空気量を求めるホットワイヤ式のエアフロメータを用いた。

0029

排出ダクト40とエアクリーナエレメント20等との間には、第1整流プレート60が配設されている。より具体的には、第1整流プレート60は、エアクリーナエレメント20等を通過した後、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を排出ダクト40の軸線方向に流れる空気と略直交する方向に延び、かつ、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との隙間を狭めるようにエアクリーナエレメント20等に対して略垂直に立ち上がるように設けられている(垂設されている)。また、第1整流プレート60は、その端部が、排出ダクト40の外周部に沿って、当該外周部と所定の間隔を空けて配設可能なように形成されている。なお、第1整流プレート60は、強度を確保するため、断面がL字状に形成されていることが好ましい。

0030

第2整流プレート70は、第1整流プレート60と略平行(すなわち排出ダクト40の軸線と略直交する方向)に、かつ、第1整流プレート60よりも排出ダクト40の開口端部側の位置に、エアクリーナケース10(アッパケース10a)のエアクリーナエレメント20等と対向する内面からエアクリーナエレメント20等に向けて伸びるように形成されている。また、第1整流プレート60及び第2整流プレート70は、排出ダクト40の軸線方向から見た場合に、それぞれの端部が、エアクリーナエレメント20等の主面と平行に、かつ互いに若干重なる(オーバーラップする)ように設けられている。なお、第2整流プレート70は、エアクリーナケース10を射出形成により製造する際に一体形成される。

0031

上述したように構成されることにより、吸入ダクト11から吸い込まれ、エアクリーナエレメント20等を通過した後、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を通る空気は、図3実線矢印で示されるように、第1整流プレート60及び第2整流プレート70を通過する際の縮流効果により流速が増加される。そのため、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間から流れ出る空気は、整流され、エアクリーナケース10内で大きく弧を描いて排出ダクト40の開口端部に流れ込む。そのため、排出ダクト40の開口端部近傍における空気剥離による乱流の発生が抑制される。

0032

また、第1整流プレート60及び第2整流プレート70により、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との隙間が狭められることによって流速が上がるため、吸入ダクト11から排出ダクト40の開口端部に直接的に流れ込む比較的速い流れとの速度差が小さくなり(又は無くなり)、流速が均一になる(すなわち空気流れの強弱ムラが小さくなる)。

0033

続いて、第1、第2整流プレート60,70によるエアフロメータ50の検出値ばらつきに対する抑制効果を確認するために、第1整流プレート60の有無によるエアクリーナ1内の空気の流れの違い、及び、エアフロメータ50の出力値ばらつきの違いの解析を行った。その解析結果を図5図8に示す。ここで、図5は、第1整流プレート60がある場合の空気の流れを示す図である。また、図7は、第1整流プレート60がある場合のエアフロメータ50の出力結果を示す図である。一方、図6は、第1整流プレート60がない場合の空気の流れを示す図である。また、図8は、第1整流プレート60がない場合のエアフロメータ50の出力結果を示す図である。なお、第2整流プレート70はエアクリーナケース10(アッパケース10a)と一体的に形成されているため、双方とも有している状態で比較を行った。

0034

まず、図6,8を併せて用いて、第1整流プレート60がない場合の解析結果について説明する。図6に示されるように、第1整流プレート60がない場合、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間から流れてきた空気は、排出ダクト40の開口端部近くで大きく変向してUターンするように開口端部に流れ込む。このような流れの場合、排出ダクト40の開口端部近傍で剥離が生じ易くなる。また、空気の流れが遅くなるため、吸入ダクト11から排出ダクト40の開口端部に直接的に流れ込む比較的速い流れとミキシングされることにより、空気の流れが不安定になる(すなわち、流速が不均一で空気流れの強弱ムラが大きくなる)。

0035

その結果、図8に示されるように、エアフロメータ50の出力値(検出結果)が大きくばらつく。特に、ばらつきは低流量領域で顕著になる。これは、高流量領域では、吸入ダクト11から排出ダクト40の開口端部に直接的に流れ込む速い流れが支配的になるためと考えられる。

0036

次に、図5,7を併せて用いて、第1整流プレート60がある場合の解析結果について説明する。図5に示されるように、第1整流プレート60がある場合には、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を通る空気が、第1整流プレート60を通過する際の縮流効果により流速が増加されることで、第1整流プレート60がない場合と比較して、大きく弧を描いて排出ダクト40の開口端部に流れ込む。それにより、排出ダクト40の開口端部近傍における空気剥離による乱流の発生が抑制されることが確認された。また、第1整流プレート60により、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との隙間が狭められることによって流速が上がるため、吸入ダクト11から排出ダクト40の開口端部に直接的に流れ込む比較的速い流れとの速度差が小さくなり(又は無くなり)、流速が均一になる(すなわち空気流れの強弱ムラが小さくなる)。

0037

その結果、図7に示されるように、全領域において、エアフロメータ50の出力値(検出結果)のばらつきを抑制できる(すなわち出力値を安定させることができる)ことが確認された。

0038

以上、説明したように、本実施形態によれば、第1整流プレート60及び第2整流プレート70を通過する際の縮流効果により流速が増加することで、エアクリーナエレメント20等を通過し、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を流れる空気が整流され、かつ、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間から流れ出た空気がエアクリーナケース10内で大きく弧を描いて排出ダクト40の開口端部に流れ込む。そのため、排出ダクト40の開口端部近傍における剥離渦の発生が抑制される。また、第1整流プレート60及び第2整流プレート70により、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との隙間が狭められることによって空気の流速が上がり、吸入ダクト11から排出ダクト40の開口端部に直接的に流れ込む比較的速い流れとの速度差が小さくなり(又は無くなり)、流速が均一になる(すなわち空気流れの強弱ムラが小さくなる)。その結果、空気の流量に関わらず全領域において、エアフロメータ50の出力値のばらつきを抑制することが可能となる。

0039

また、本実施形態によれば、エアクリーナエレメント20と排出ダクト40との間に燃料吸着シート30が介装され、排出ダクト40との間の隙間がより狭くなるような場合であっても、エアフロメータ50の検出値のばらつきを抑制することができる。

0040

本実施形態によれば、軸線がエアクリーナエレメント20等の主面と略平行となるように、かつ、開口端部がエアクリーナケース10内に突出するように排出ダクト40が設けられているため、エアクリーナ1をよりコンパクトにすることができる。また、エアクリーナ1をよりコンパクトにしたとしても、エアフロメータ50の検出値がばらつくことを抑制することができる。

0041

本実施形態よれば、第1整流プレート60及び第2整流プレート70それぞれの端部が、排出ダクト40の軸線方向から見た場合に、エアクリーナエレメント20等の主面と平行に、かつ互いに若干重なるように設けられているため、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を流れる空気を効率よく整流することができる。また、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間からエアクリーナケース10内に流れ出た空気がより大きな円を描いて排出ダクトの開口端部に流れ込むようになるため、開口端部近傍での剥離の発生を効果的に抑えることが可能となる。

0042

また、本実施形態よれば、第1整流プレート60が、排出ダクト40の外周部に沿って、当該外周部と所定の間隔を空けて配設されているため、第1整流プレート60と排出ダクト40の外周部との間の距離を適切かつ一定に保つことができる。そのため、エアクリーナエレメント20等と排出ダクト40との間を流れる空気をより効率よく整流することが可能となる。

0043

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、エアフロメータ50として、ホットワイヤ式のものを例にして説明したが、エアフロメータ50は、ホットワイヤ式のものには限られない。

0044

1エアクリーナ
10エアクリーナケース
10aアッパケース
10bロワケース
11吸入ダクト
20エアクリーナエレメント
30燃料吸着フィルタ
40排出ダクト
50エアフロメータ
60 第1整流プレート
70 第2整流プレート

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