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技術 汚物排出装置

出願人 株式会社LIXIL
発明者 吉澤善博加藤寿治本木勲
出願日 2013年10月4日 (7年2ヶ月経過) 出願番号 2013-209633
公開日 2015年4月20日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2015-074876
状態 特許登録済
技術分野 水洗便所用衛生器具
主要キーワード 給水空間 傾斜角度δ 上昇路 傾斜角度γ 旋回流生成 衛生機器 立ち上がり角度 押し出し力
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月20日)のものです。
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図面 (9)

課題

汚物排出効率を高める。

解決手段

汚物排出装置は、汚物を受ける部10と、鉢部10の下部に竪穴状に形成され、水封部26を構成する旋回流生成部20と、鉢部10の内面のうち旋回流生成部20よりも上方領域鉢面21に対し、洗浄水旋回させるように吐出する吐水口18L,18Rと、鉢面21から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において旋回流生成部20の開口縁20Yに対して交差する向きに延びた形態であって、鉢面21に沿って旋回する洗浄水を旋回流生成部20内へ落下させるように誘導する落下用誘導面31とを備える。

概要

背景

特許文献1には、部の下端部に、排水路の入口に連なる竪穴状の旋回流生成部を形成し、鉢面に、旋回流生成部の開口縁に対して接線状に連なるような段部を突出形成した汚物排出装置が記載されている。この装置では、鉢面に沿って流れる洗浄水が、段部に誘導されて旋回流生成部内で旋回流となり、その旋回流の勢いによって汚物を排水路側へ送り出す。このように旋回流によって排出効率を高めることにより、洗浄水の消費量を抑えることができる。

概要

汚物の排出効率を高める。汚物排出装置は、汚物を受ける鉢部10と、鉢部10の下部に竪穴状に形成され、水封部26を構成する旋回流生成部20と、鉢部10の内面のうち旋回流生成部20よりも上方領域の鉢面21に対し、洗浄水を旋回させるように吐出する吐水口18L,18Rと、鉢面21から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において旋回流生成部20の開口縁20Yに対して交差する向きに延びた形態であって、鉢面21に沿って旋回する洗浄水を旋回流生成部20内へ落下させるように誘導する落下用誘導面31とを備える。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

汚物を受ける部と、前記鉢部の下部に竪穴状に形成され、水封部を構成する旋回流生成部と、前記鉢部の内面のうち前記旋回流生成部よりも上方領域鉢面に対し、洗浄水旋回させるように吐出する吐水口と、前記鉢面から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において前記旋回流生成部の開口縁に対して交差する向きに延びた形態であって、前記鉢面に沿って旋回する洗浄水を前記旋回流生成部内へ落下させるように誘導する落下用誘導面とを備えていることを特徴とする汚物排出装置

請求項2

前記鉢面から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において前記旋回流生成部の外周縁に対して接線状となるように延びた形態であって、前記鉢面に沿って旋回する洗浄水を前記旋回流生成部内に誘導する旋回用誘導面を備えていることを特徴とする請求項1記載の汚物排出装置。

請求項3

前記旋回流生成部内において、前記落下用誘導面によって落下する洗浄水の流束の向きが、前記旋回用誘導面によって前記旋回流生成部内に誘導される洗浄水の流束に対して略直交する向きであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の汚物排出装置。

請求項4

水平面に対する前記落下用誘導面の立ち上がり角度が、水平面に対する前記旋回用誘導面の立ち上がり角度より大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の汚物排出装置。

請求項5

前記鉢面のうち前記落下用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度が、前記鉢面のうち前記旋回用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の汚物排出装置。

技術分野

0001

本発明は、汚物排出装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、部の下端部に、排水路の入口に連なる竪穴状の旋回流生成部を形成し、鉢面に、旋回流生成部の開口縁に対して接線状に連なるような段部を突出形成した汚物排出装置が記載されている。この装置では、鉢面に沿って流れる洗浄水が、段部に誘導されて旋回流生成部内で旋回流となり、その旋回流の勢いによって汚物を排水路側へ送り出す。このように旋回流によって排出効率を高めることにより、洗浄水の消費量を抑えることができる。

先行技術

0003

特開平11−061950号公報

発明が解決しようとする課題

0004

排出効率を高めるためには、鉢面に供給される洗浄水の流速を速めることが効果的である。しかし、洗浄水の流速が速すぎると遠心力が大きくなるため、洗浄水は、段部で誘導しても旋回流生成部内に収まり難くなる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、汚物の排出効率を高めることを解決すべき課題としている。

課題を解決するための手段

0005

本発明の汚物排出装置は、
汚物を受ける鉢部と、
前記鉢部の下部に竪穴状に形成され、水封部を構成する旋回流生成部と、
前記鉢部の内面のうち前記旋回流生成部よりも上方領域の鉢面に対し、洗浄水を旋回させるように吐出する吐水口と、
前記鉢面から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において前記旋回流生成部の開口縁に対して交差する向きに延びた形態であって、前記鉢面に沿って旋回する洗浄水を前記旋回流生成部内へ落下させるように誘導する落下用誘導面とを備えていることを特徴とする。

発明の効果

0006

吐水口から吐出されて鉢面を旋回する洗浄水の一部は、そのまま旋回しながら旋回流生成部内に流入し、それ以外の洗浄水は、落下用誘導面により強制的に旋回流生成部内へ落下し、この落下の勢いにより鉢面上で旋回する洗浄水が旋回流生成部内に引き込まれる。落下用誘導面に誘導された洗浄水の流束の方向は、平面視において旋回流生成部の開口縁に対して交差する向きなので、旋回力が小さく抑えられ、その分、落下方向の勢いが高められている。したがって、本発明によれば、鉢面で旋回する洗浄水の流速が高くても、その洗浄水を効果的に旋回流生成部内に引き込んで、汚物の排出効率を高めることができる。

図面の簡単な説明

0007

実施例1の汚物排出装置の平面図
図1のA−A線断面図
図2のB−B線断面図
図1のC−C線断面図
図1のD−D線断面図
図1のE−E線断面図
図1のF−F線断面図
図1のG−G線断面図

実施例

0008

(1)本発明の汚物排出装置は、前記鉢面から段差状に立ち上がるように形成され、平面視において前記旋回流生成部の開口縁に対して接線状となるように延びた形態であって、前記鉢面に沿って旋回する洗浄水を前記旋回流生成部内に誘導する旋回用誘導面を備えていてもよい。この構成によれば、吐水口から鉢面に吐出される洗浄水の流速が低くても、旋回用誘導面によって旋回流生成部内の洗浄水に十分な旋回力を付与することができる。

0009

(2)本発明の汚物排出装置は、前記旋回流生成部内において、前記落下用誘導面によって落下する洗浄水の流束の向きが、前記旋回用誘導面によって前記旋回流生成部内に誘導される洗浄水の流束に対して略直交する向きであってもよい。この構成によれば、旋回流の流束の向きが、落下する洗浄水により水平に対して斜めをなすように変えられる。これにより、排出効率が高まる。

0010

(3)本発明の汚物排出装置は、水平面に対する前記落下用誘導面の立ち上がり角度が、水平面に対する前記旋回用誘導面の立ち上がり角度より大きくてもよい。この構成によれば、洗浄水を旋回流生成部内に引き込む作用が、より強力となる。

0011

(4)本発明の汚物排出装置は、前記鉢面のうち前記落下用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度が、前記鉢面のうち前記旋回用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度よりも大きくてもよい。この構成によれば、洗浄水を旋回流生成部内に引き込む作用が、より強力となる。

0012

<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1図8を参照して説明する。本実施例の汚物排出装置は、洋風大便器汚物流し等、汚物を排出する衛生機器として機能するものと定義される。尚、以下の説明において、前後方向に関しては、図1における下側を前側、図1における上側を後側と定義する。また、左右方向に関しては、装置を正面から視た向き、つまり、図1にあらわれる向きをそのまま左側及び右側と定義する。

0013

<汚物排出装置の概要
汚物排出装置は、図2に示すように、上面が開放された形態であって汚物(図示省略)を受ける鉢部10と、鉢部10の下端に連なって鉢部10内の汚物を洗浄水(図示省略)と一緒に排出する排水路23と、水封部26とを備えて構成されている。後述するように水封部26は、鉢部10の下端部と、排水路23の上流側端部とを構成している。

0014

図1に示すように、鉢部10の上面の開口部の平面形状は略方形をなしている。鉢部10の上面の開口縁部は、前縁部11と、右側縁部12Rと、左側縁部12Lと、後縁部13とで構成されている。後縁部13の左右方向中央部には、給水口14が形成されている。また、図3に示すように、鉢部10の開口縁部には、図示しないフラッシュバルブから給水口14を通して供給された洗浄水を鉢部10に吐出するためのリム通水路15が形成されている。

0015

リム通水路15は、後縁部13の左右方向中央部に配置されて給水口14に連通する給水空間16と、給水空間16から後縁部13の右端部(右側縁部12Rの後端部)に至る第1流路17Rと、給水空間16から後縁部13の左端部を経由して左側縁部12Lの前後方向略中央部に至る第2流路17Lとによって構成されている。第1流路17Rの前端部(下流端部)は、折り返すように屈曲されていて、その先端が第1吐水口18Rとなっている。第1吐水口18Rは、平面視において反時計回り方向に開口している。第2流路17Lの前端部(下流端部)は第2吐水口18Lとなっている。第2吐水口18Lも、第1吐水口18Rと同様、平面視において反時計回り方向に開口している。

0016

図1,2に示すように、鉢部10の下端部には、その平面視における略中央部を竪穴状に凹ませた形態の旋回流生成部20が形成されている。鉢部10の内面のうち旋回流生成部20よりも上方の領域は、旋回流生成部20に向かって下るように傾斜した鉢面21となっている。第1吐水口18Rと第2吐水口18Lとから吐出された洗浄水は、鉢面21上で反時計回りに旋回しながら旋回流生成部20内に流入し、旋回流生成部20内において反時計回り方向の旋回流WRを生成する。旋回流生成部20のうち略下半分の領域は、溜水部22となっている。溜水部22内でも洗浄水が旋回する。

0017

図2に示すように、排水路23は、溜水部22の下流端に連なる上昇路24と、上昇路24の下流端に連なる下降路25とを備えて構成されている。つまり、排水路23の入口(上流端)は、鉢部10(旋回流生成部20)の下端部(下流端)に繋がっている。そして、上昇路24と溜水部22とにより、水封部26が構成されている。水封部26が水封された状態では、洗浄水が溜水Wsとして溜水部22と上昇路24とに貯留される。尚、溜水部22の上端の高さは、水封時における溜水面Sと同じ高さであると規定される。鉢面21や旋回流生成部20で受け止められた汚物は、第1吐水口18Rと第2吐水口18Lから吐出された洗浄水に乗じて、鉢面21上及び旋回流生成部20内で旋回し、洗浄水とともに水封部26、排水路23を通って排出されるようになっている。

0018

<汚物の排出効率を高める手段>
鉢面21には、旋回流生成部20内における洗浄水の旋回流WRの流速(旋回周速度)を高める手段として、旋回用誘導面30が形成されている。図1,3に示すように、平面視において、旋回用誘導面30は、鉢面21の外周縁近くから旋回流生成部20の開口縁20Yの近傍まで連続して形成され、旋回流生成部20の開口縁20Yに対して概ね接線状に繋がるような位置及び向きに延びている。また、旋回用誘導面30は、反時計回り方向(つまり、鉢面21における洗浄水の旋回方向と同じ向き)へ膨らむように湾曲している。

0019

旋回流生成部20を略中心とする円周方向において、旋回用誘導面30の内周側の端部は、旋回用誘導面30の外周側の端部よりも反時計回り方向にずれた位置に配置されている。そして、図3に示すように、旋回用誘導面30の外周側の端部は、第1吐水口18Rから反時計回り方向にずれ、且つ第2吐水口18Lよりも時計回り方向にずれた位置、つまり、旋回流生成部20よりも後方の位置に配置されている。旋回用誘導面30の内周側の端部は、旋回流生成部20の開口縁20Yのうち左側縁から前縁に亘る領域に対し、斜め左後方向から斜め右前方向に合流するように配置されている。

0020

図6に示すように、旋回用誘導面30は、鉢面21から鉛直方向に近い角度αで段差状に立ち上がった形態である。図1,3に示すように、平面視において、鉢面21のうち旋回用誘導面30よりも時計回り方向の領域(鉢面21上における洗浄水の旋回方向上流側の領域)は、旋回用誘導面30よりも反時計回り方向の領域(鉢面21上における洗浄水の旋回方向下流側の領域)に比べて段差状に低くなっている。この旋回用誘導面30は、鉢面21に沿って旋回する洗浄水を旋回力を付与しながら旋回流生成部20内に誘導する機能を発揮するので、吐水口18L,18Rから鉢面21に吐出される洗浄水の流速が低くても、旋回用誘導面30によって旋回流生成部20内の旋回流WRに十分な旋回力を付与することができる。

0021

また、鉢面21には、旋回流生成部20内の旋回流WRに下向き(排水路23側)押込力を付与するための手段として、落下用誘導面31が形成されている。図1,3に示すように、落下用誘導面31は、旋回用誘導面30と同様、鉢面21の外周縁近くから旋回流生成部20の開口縁20Yの近傍まで連続して形成されている。

0022

図3に示すように、平面視において、落下用誘導面31の外周側の端部は、第1吐水口18Rから時計回り方向にずれた位置、つまり、旋回流生成部20よりも右方の位置に配置されている。落下用誘導面31の内周側の端部は、旋回流生成部20の開口縁20Yのうち右側縁と後縁とが連なる領域に突き当たるように位置している。換言すると、落下用誘導面31は、旋回流生成部20を略中心とする径方向に沿ってほぼ直線状をなし、旋回流生成部20の開口縁20Yに対し交差するように延びている。

0023

図5に示すように、落下用誘導面31は、鉢面21から鉛直方向に近い角度βで段差状に立ち上がった形態である。図1,3に示すように、平面視において、鉢面21のうち落下用誘導面31よりも時計回り方向の領域(鉢面21上における洗浄水の旋回方向上流側の領域)は、落下用誘導面31よりも反時計回り方向の領域(鉢面21上における洗浄水の旋回方向下流側の領域)に比べて段差状に低くなっている。

0024

図5,6に示すように、水平面に対する落下用誘導面31の立ち上がり角度βは、水平面に対する旋回用誘導面30の立ち上がり角度αよりも少し大きい角度に設定されている。また、図7,8に示すように、鉢面21のうち落下用誘導面31から時計回り方向(鉢面21上における旋回流WA,WBの上流側)へずれた隣接領域31Nは、鉢面21の外周縁から旋回流生成部20に向かって下るように傾斜している。また、鉢面21のうち旋回用誘導面30から時計回り方向へずれた隣接領域30Nも、鉢面21の外周縁から旋回流生成部20に向かって下るように傾斜している。そして、落下用誘導面31の隣接領域31Nの水平面に対する傾斜角度γは、旋回用誘導面30の隣接領域30Nの水平面に対する傾斜角度δよりも大きい角度に設定されている。尚、これらの隣接領域30N,31Nの傾斜角度γ、δは、各領域の外周端と旋回流生成部20の開口縁20Yとを結んだ直線と、水平面とのなす角度である。

0025

<作用及び効果>
鉢部10内を洗浄する際には、給水口14から所定量の洗浄水をリム通水路15に供給する。供給された洗浄水は、第1流路17Rと第2流路17Lを通過して第1吐水口18Rと第2吐水口18Lから鉢面21に吐出される。第1吐水口18Rから吐出された洗浄水の大部分は、図3矢線WAで示すように、鉢面21のうち旋回流生成部20よりも後方の領域を反時計回り方向に旋回しながら汚物を鉢面21から除去し、旋回用誘導面30に衝突する。旋回用誘導面30に突き当たった洗浄水と汚物は、平面視において旋回用誘導面30の螺旋状に湾曲した形状と、旋回用誘導面30の隣接領域30Nの傾斜とにより、旋回流生成部20内に誘導され、旋回流生成部20内で反時計回りの旋回流WRを生成する。

0026

第2吐水口18Lから吐出された洗浄水の大部分は、図3に矢線WBで示すように、鉢面21のうち旋回流生成部20よりも左前方の領域と旋回流生成部20よりも前方の領域と旋回流生成部20よりも右前方の領域を、順に通過するように反時計回り方向に旋回しながら、鉢面21から汚物を除去し、落下用誘導面31に衝突する。落下用誘導面31に突き当たった洗浄水と汚物は、落下用誘導面31の隣接領域31Nの傾斜により、落下用誘導面31に沿って旋回流生成部20内に誘導され、図8に矢線WFで示すように、鉛直方向に近い角度で落下する。

0027

尚、第1吐水口18Rから吐出された洗浄水の一部は、旋回用誘導面30よりも外周側を通過するとともに旋回用誘導面30を乗り越えて、第2吐水口18Lから吐出された洗浄水(旋回流WB)と合流する。また、第2吐水口18Lから吐出された洗浄水の一部は、落下用誘導面31よりも外周側を通過するとともに落下誘導面を乗り越えて、第1吐水口18Rから吐出された洗浄水(旋回流WA)と合流する。

0028

旋回流生成部20内では、鉢面21から旋回用誘導面30に誘導されながら流入した洗浄水と汚物が、水封部26の溜水Wsを巻き込みながら旋回する。この旋回流WRは、鉢面21から旋回流生成部20に流入する洗浄水の下向きの勢いにより、旋回流生成部20の下端から排水路23側へ押し出されて、排出される。汚物の排出効率は、旋回流生成部20から排水路23への押し出し力が強くなるほど、高くなる。排水路23への押し出し力を高めるためには、鉢面21から旋回流生成部20内に落下する洗浄水の勢いを強めることが効果的である。

0029

そこで、本実施例では、汚物の排出効率を高める手段として、鉢面21から段差状に立ち上がり、平面視において旋回流生成部20の開口縁20Yに対して交差する向きに延びた形態の落下用誘導面31を形成した。この落下用誘導面31は、鉢面21に沿って旋回する洗浄水を、強制的に旋回流生成部20内へ落下させるように誘導する機能を発揮する。したがって、落下用誘導面31により強制的に旋回流生成部20に誘導された洗浄水の落下の勢いにより、鉢面21で旋回している洗浄水(旋回流WB)が旋回流生成部20内に引き込まれる。

0030

そして、図3に示すように、落下用誘導面31に誘導された洗浄水の流束WFの方向は、平面視において旋回流生成部20の開口縁20Yに対して交差する向きとなっているので、落下用誘導面31に誘導される洗浄水の旋回力は小さく抑えられ、その分、落下方向の勢いが高められている。しかも、水平面に対する落下用誘導面31の立ち上がり角度βは、比較的大きく角度(水平面に対する旋回用誘導面30の立ち上がり角度αより大きい角度)に設定されており、その上、鉢面21のうち落下用誘導面31の隣接領域31Nの水平面に対する傾斜角度γも、比較的大きい角度(鉢面21のうち旋回用誘導面30の隣接領域30Nの水平面に対する傾斜角度δよりも大きい角度)に設定されている。したがって、洗浄水を旋回流生成部20内に引き込む作用が、より強力となっている。これにより、鉢面21で旋回する洗浄水の流速が高くても、その洗浄水を効果的に旋回流生成部20内に引き込んで、汚物の排出効率を高めることができる。

0031

また、旋回流生成部20内においては、図4,8に示すように、落下用誘導面31によって落下する洗浄水の流束WFの向きがほぼ鉛直方向であるのに対し、旋回用誘導面30によって旋回流生成部20内に誘導される洗浄水(旋回流WR)の流束はほぼ水平面に沿って旋回しようとする。したがって、落下用誘導面31の誘導によって旋回流生成部20内を落下した洗浄水の流束WFと、旋回用誘導面30の誘導によって旋回流生成部20内に誘導された洗浄水によって生成される旋回流WRの流束とは、ほぼ直交するようにぶつかり合う。この構成によれば、旋回流WRの流束の向きが、落下する洗浄水により水平に対して斜めをなすように変えられるので、旋回流生成部20内の旋回流WRが排水路23側へ移動し易くなる。これにより、排出効率が高まる。

0032

<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、落下用誘導面の形成位置を1カ所だけとしたが、落下用誘導面は複数カ所に形成してもよい。
(2)上記実施例では、旋回用誘導面の形成位置を1カ所だけとしたが、旋回用誘導面は複数カ所に形成してもよい。
(3)上記実施例では、旋回用誘導面を形成したが、旋回用誘導面を形成しない形態としてもよい。
(4)上記実施例では、旋回流生成部内において、落下用誘導面によって落下する洗浄水の流束の向きを、旋回用誘導面によって生成された旋回流の流束に対して略直交する向きとしたが、双方の流束は、斜めに交差するような向きであってもよい。
(5)上記実施例では、水平面に対する落下用誘導面の立ち上がり角度を、水平面に対する旋回用誘導面の立ち上がり角度より大きい角度としたが、落下用誘導面の立ち上がり角度は、旋回用誘導面の立ち上がり角度と同じか、それよりも小さい角度であってもよい。
(6)上記実施例では、鉢面のうち落下用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度を、鉢面のうち旋回用誘導面に隣接する領域の水平面に対する傾斜角度よりも大きい角度としたが、落下用誘導面に隣接する領域の傾斜角度は、旋回用誘導面に隣接する領域の傾斜角度と同じか、それよりも小さい角度であってもよい。
(7)上記実施例では、吐水口の数を2つとしたが、吐水口の開口数は、1つでもよく、3つ以上でもよい。
(8)上記実施例では、洗浄水をフラッシュバルブから供給したが、洗浄水は、ロータンク等の洗浄タンクから供給されるようにしてもよい。

0033

10…鉢部
18R…第1吐水口
18L…第2吐水口
20…旋回流生成部
21…鉢面
26…水封部
30…旋回用誘導面
31…落下用誘導面
α…旋回用誘導面の立ち上がり角度
β…落下用誘導面の立ち上がり角度
γ…落下用誘導面に隣接する領域の傾斜角度
δ…旋回用誘導面に隣接する領域の傾斜角度

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