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技術 自動分析装置

出願人 株式会社日立ハイテクノロジーズ
発明者 中沢隆史有賀洋一
出願日 2015年1月19日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2015-007362
公開日 2015年4月16日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 2015-072287
状態 特許登録済
技術分野 自動分析、そのための試料等の取扱い
主要キーワード 測定失敗 分析開始時刻 作成予定 測定依頼 専用ノズル 試料ディスク 標準液測定 測定項目毎
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

自動分析装置での検量線の作成時に、検量線作成に必要な標準液の設置ミス依頼ミスの確認がしにくい。また、目的とする測定項目ごとに検量線作成完了までの時間が容易に把握できない。

解決手段

目的とする測定項目ごとの検量線作成完了までの時間などの測定状況を、制御部は、表示部などに出力する。

効果

項目ごとに検量線の測定状況を出力、表示することで、標準液の設置し忘れ、測定依頼忘れなどの情報を把握でき、また、検量線作成にあとどれくらい時間が掛かるかを、操作者が認識できることによって、当該作業者が装置を離れる時間で何ができるか把握でき、業務効率の向上が図れる。

概要

背景

臨床検査用分析装置では、血液や尿など、生体試料中特定成分の測定を行っている。その一般的な動きとしては、試料試薬をそれぞれ専用ノズルによって反応容器分注し、攪拌を行った後に、一定の時間反応させ、反応液から得られる吸光度発光量などの情報から目的とする項目濃度演算を行っている。このように濃度演算を行う場合、濃度あたりで吸光度、または発光量がどのくらいになるかを指標とする検量線を使用する。検量線の作成方法としては、吸光度を用いて濃度演算を行う場合の一例を次に示す。まず、あらかじめ濃度が定められている標準液をいくつか用いて複数の濃度あたりの吸光度を測定し、測定した濃度と吸光度の関係をプロットする。その後、それらの点を直線や非直線回帰式などにより結び、検量線を作成する。

検量線を作成する際に測定する標準液は、項目により数が異なるが、複数の項目に共通な標準液もある。そのため、装置使用者にとっては、目的の項目の測定があとどれくらいで可能になるかを正確に把握するのが困難である。

また、複数の標準液を使用するため、一つでも標準液の測定依頼をし忘れたり、標準液を装置に設置し忘れた際には、検量線が作成されず、再度検量線作成依頼をしなければならず、非常に不便である。

特許文献1では、各標準液の残りの測定時間(以後、残時間とする)をGUI上に表示する機能を示している。検量線作成では、その項目に必要なすべての標準液の測定結果が出揃わなければならない。しかし、複数ある標準液では、それぞれの標準液に割付けられた項目数が異なったり、標準液同士が隣り合っていなかったりすることがありするため、標準液ごとに残時間を表示しても、目的の項目が出揃う時間は、GUI上からすべての標準液の残時間を確認して計算しなければならず、あまりメリットがない。また、必要な標準液が測定されているかを確認するためには、GUI上で1つずつ確認しなければならず、装置使用者の作業量が増えることとなる。

概要

自動分析装置での検量線の作成時に、検量線作成に必要な標準液の設置ミス依頼ミスの確認がしにくい。また、目的とする測定項目ごとに検量線作成完了までの時間が容易に把握できない。目的とする測定項目ごとの検量線作成完了までの時間などの測定状況を、制御部は、表示部などに出力する。項目ごとに検量線の測定状況を出力、表示することで、標準液の設置し忘れ、測定依頼忘れなどの情報を把握でき、また、検量線作成にあとどれくらい時間が掛かるかを、操作者が認識できることによって、当該作業者が装置を離れる時間で何ができるか把握でき、業務効率の向上がれる。

目的

その一般的な動きとしては、試料や試薬をそれぞれ専用ノズルによって反応容器へ分注し、攪拌を行った後に、一定の時間反応させ、反応液から得られる吸光度や発光量などの情報から目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

試料試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、測定項目毎に、測定前と測定中とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される複数の標準液のうち全ての標準液の測定が開始された場合に、前記制御部は、該検量線データの測定状況として、該測定項目が測定中であることを識別できる該識別情報を前記情報機器に出力することを特徴とする自動分析装置

請求項2

請求項1記載の自動分析装置において、該複数の標準液のうち全ての標準液の測定が開始されていない場合に、前記制御部は、該測定項目が測定前であることを識別できる該識別情報を前記情報機器に出力することを特徴とする自動分析装置。

請求項3

請求項2記載の自動分析装置において、前記制御部は、前記測定前であることを識別できる識別情報として、測定中であることを識別できる識別情報を出力する欄に何も表示しないことを特徴とする自動分析装置。

請求項4

請求項1〜3のいずれか記載の自動分析装置において、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される、既知濃度の標準液毎に、標準液の測定状況として、前記制御部は、測定前と測定中とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力することを特徴とする自動分析装置。

請求項5

請求項4記載の自動分析装置において、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される、既知濃度の標準液毎に、標準液の測定状況として、前記制御部は、測定前と測定中と測定完了とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、前記制御部は、前記測定項目が測定中であることを識別できる識別情報を前記情報機器に出力した状態で、前記既知濃度の標準液毎に、測定中から測定完了の識別情報に出力を切り替えることを特徴とする自動分析装置。

請求項6

請求項5記載の自動分析装置において、前記制御部は、該検量線データの測定状況として、測定項目毎に、測定前と測定中と測定完了とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される、既知濃度の標準液の全てが測定中から測定完了の識別情報に出力が切り替わった場合に、前記制御部は、該1つの前記測定項目の測定状況について、測定中から測定完了の該識別情報に出力を切り替えることを特徴とする自動分析装置。

請求項7

試料と試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知の標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、測定項目毎に、測定成功測定失敗を識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される複数の標準液のうち一部が測定失敗した場合に、前記制御部は、該1つの前記測定項目の前記測定状況について、測定失敗を識別できる識別情報を前記情報機器に出力することを特徴とする自動分析装置。

請求項8

試料と試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知の標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、該検量線データの測定状況として、測定項目毎に、測定前と測定中とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力することを特徴とする自動分析装置。

請求項9

請求項1〜7のいずれか記載の自動分析装置において、前記制御部は、前記測定項目毎の測定状況と、前記標準液毎の測定状況とを前記情報機器の1画面に出力することを特徴とすることを特徴とする自動分析装置。

請求項10

請求項1〜9のいずれか記載の自動分析装置において、前記情報機器は、該検量線データの前記測定状況を表示する表示部、又は、該検量線データの前記測定状況を表示するモバイル機器であることを特徴とする自動分析装置。

技術分野

0001

本発明は、血液、尿等の生体サンプル定性定量分析を行う臨床検査用分析装置係り、特に濃度演算を行うための検量線を作成する機能を備えた自動分析装置に関する。

背景技術

0002

臨床検査用の分析装置では、血液や尿など、生体試料中特定成分の測定を行っている。その一般的な動きとしては、試料試薬をそれぞれ専用ノズルによって反応容器分注し、攪拌を行った後に、一定の時間反応させ、反応液から得られる吸光度発光量などの情報から目的とする項目の濃度演算を行っている。このように濃度演算を行う場合、濃度あたりで吸光度、または発光量がどのくらいになるかを指標とする検量線を使用する。検量線の作成方法としては、吸光度を用いて濃度演算を行う場合の一例を次に示す。まず、あらかじめ濃度が定められている標準液をいくつか用いて複数の濃度あたりの吸光度を測定し、測定した濃度と吸光度の関係をプロットする。その後、それらの点を直線や非直線回帰式などにより結び、検量線を作成する。

0003

検量線を作成する際に測定する標準液は、項目により数が異なるが、複数の項目に共通な標準液もある。そのため、装置使用者にとっては、目的の項目の測定があとどれくらいで可能になるかを正確に把握するのが困難である。

0004

また、複数の標準液を使用するため、一つでも標準液の測定依頼をし忘れたり、標準液を装置に設置し忘れた際には、検量線が作成されず、再度検量線作成依頼をしなければならず、非常に不便である。

0005

特許文献1では、各標準液の残りの測定時間(以後、残時間とする)をGUI上に表示する機能を示している。検量線作成では、その項目に必要なすべての標準液の測定結果が出揃わなければならない。しかし、複数ある標準液では、それぞれの標準液に割付けられた項目数が異なったり、標準液同士が隣り合っていなかったりすることがありするため、標準液ごとに残時間を表示しても、目的の項目が出揃う時間は、GUI上からすべての標準液の残時間を確認して計算しなければならず、あまりメリットがない。また、必要な標準液が測定されているかを確認するためには、GUI上で1つずつ確認しなければならず、装置使用者の作業量が増えることとなる。

先行技術

0006

特開2010−151707号公報

発明が解決しようとする課題

0007

臨床検査技師など臨床現場での作業者は、医療費削減の流れの中で最小限にとどめられ、一人の技師で複数の業務を担当し、多忙を極めている。そのため、担当する装置から離れることが可能な時間がわかれば、より他の業務に集中することができる。上述したように、現在の分析装置では、検体毎に測定完了までの時間を出力することが可能である。患者検体に関しては、検体ごとの残時間を表示することで、医師に対する報告予定時間を把握することができ、検体ごとの残時間出力は便利な機能と言える。

0008

検量線作成作業は、基本的に多量な検体が検査室に運ばれる直前の非常に多忙な時間に行われる。また、検量線作成には1項目当たり複数の標準液(検体)を測定するが、前述したとおり、1つの項目について複数の標準液を測定すること、また、1つの標準液に対して複数の項目が使用されることなど、随時条件が変わるため、装置使用者は、その項目が「あと何分で測定可能になるか」や「標準液の設置し忘れや測定依頼し忘れ」を把握することが困難であった。

0009

本発明は、装置使用者が画面操作などの最小限の操作で、測定したい測定項目で使用される試薬の設置忘れや測定依頼忘れ、また、測定したい項目が測定可能になる時間を正確に把握できる。また、1つのGUI上にて各標準液の測定状況の確認が可能になることにより、業務を効率的に行えるようになること目的としている。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するための本発明の構成は以下のとおりである。

0011

血液(血球または液体成分)、尿、髄液など、生体由来の試料に含まれる成分濃度を測定するための検量線を標準液を用いて作成する際に、測定項目ごとの測定状況(測定完了と測定中と測定前とが識別できる識別情報や、測定完了までの残時間や、各標準液の測定状況)を出力する機能を備えた特徴とする自動分析装置である。

0012

代表的な本願発明は、試料と試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、 該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知の標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、測定項目毎に、測定前と測定中とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される複数の標準液のうち全ての標準液の測定が開始された場合に、前記制御部は、該検量線データの測定状況として、該測定項目が測定中であることを識別できる該識別情報を前記情報機器に出力する自動分析装置である。

0013

また、他の代表的な本願発明は、試料と試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知の標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、測定項目毎に、測定成功測定失敗を識別できる識別情報を前記情報機器に出力し、1つの前記測定項目の該検量線データの測定に使用される複数の標準液のうち一部が測定失敗した場合に、前記制御部は、該1つの前記測定項目の前記測定状況について、測定失敗を識別できる識別情報を前記情報機器に出力する自動分析装置である。

0014

また、他の代表的な本願発明は、試料と試薬とを反応させる反応容器を載置する反応ディスクと、該反応容器に光を照射する光源と、該反応容器を透過した光を検知する光度計と、該試料に含まれる成分濃度を算出するための検量線データを格納する記憶手段と、試料として濃度既知の標準液を用いて該検量線データを測定して前記記憶手段に格納し、かつ、前記光度計により検知された情報と前記記憶手段に格納された該検量線データから、該試料に含まれる測定項目の成分濃度を算出する制御部と、該検量線データの測定状況を出力する情報機器と、を備え、前記制御部は、該検量線データの測定状況として、測定項目毎に、測定前と測定中とを識別できる識別情報を前記情報機器に出力する自動分析装置である。

発明の効果

0015

本発明は、装置使用者が画面操作などの最小限の操作で、測定したい測定項目で使用される試薬の設置忘れや測定依頼忘れ、また、測定したい項目が測定可能になる時間を正確に把握できる。また、1つのGUI上にて各標準液の測定状況の確認が可能になることにより、業務を効率的に行えるようになる。

図面の簡単な説明

0016

本発明により自動分析装置の主要部分の上面レイアウト制御系概念図を追記した図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。
本発明によるGUI表示の一例を示す図である。

実施例

0017

以下、図1図9を用い、本発明の一実施例によって臨床検査用の自動分析装置および画面構成および機能について説明する。

0018

まずは、本発明が適用される自動分析装置の一例について、図1を例に説明する。図1は、自動分析装置の主要部分の上面レイアウトに制御系の概念図を追記した図である。本発明が対象とする自動分析装置は、試料、試薬等の液体を分注ノズルを用いて所定量採取する機構を備えたものである。以下では血液、尿等の生体試料分析を行う臨床検査用自動分析装置を例にとって説明するが、たとえば、試料をラックを用いて分析部まで搬入するラック搬送方式など、本発明はこれに限定されるものではない。

0019

自動分析装置1は、試料ディスク2とその同心円状に配置された試料容器3、反応ディスク4とその同心円状に配置された反応容器5、試料分注機構6、試薬ディスク7と同心円状に配置された種々の試薬が入った試薬容器8、試薬分注機構9、攪拌機構10、光源11、光度計(多波長光度計)12、A/Dコンバータ13、反応容器洗浄機構14、分注ノズル洗浄機構15を備える。

0020

自動分析装置1による分析は以下の順に従い実施される。まず、試料分注機構6が、被分析試料を試料容器3から反応容器5へと分注する。次に、試薬分注機構9が、分析に使用する試薬を試薬容器8から反応容器5へと分注する。続いて、攪拌機構10による混合液の攪拌を行う。光源11から発生し、混合液の入った反応容器5を透過した光は、光度計(多波長光度計)12により検知、測定され、A/Dコンバータ13を介してインターフェイス17に送信される。コンピュータ18は制御部を含んでおり、制御部による演算の結果、得られた測定結果は、記憶手段19に保存されると共に、情報機器に出力され、例えば、表示部20に表示される。分注ノズル洗浄機構15は、試料分注機構6、および試薬分注機構9が、試料または試薬の分注を行うごとに、分注ノズルの先端を洗浄する。また、反応後の反応容器5は、反応容器洗浄機構14によって洗浄され、次の反応に繰り返し使用される。これら分析装置の動作機構は、全て通信手段16、インターフェイス17を介してコンピュータ18に含まれる制御部によって制御される。

0021

上述の測定結果を演算するにあたり、検量線が用いられる。検量線のデータは、所定項目未知濃度の試料を測定する前に予め測定される。検量線のデータは、所定項目が既知濃度の標準液を用いて、当該濃度と光度計にて検知される情報との関係を求めることで作成できる。この求めた関係により、所定項目が未知濃度の試料に関して、光度計にて検知される情報から、所定項目の濃度を求めることができる。

0022

図2図9を用いて、本願発明における自動分析装置の検量線データの測定状況を情報機器に出力する具体例について、説明する。なお、説明の便宜上、図2図9においては、自動分析装置に備えられた表示部20を情報機器とした場合における、測定状況の表示内容について説明する。しかし、必ずしも表示部20に出力する必要はなく、表示部に表示せず、紙媒体に測定状況を印字するプリンタや、測定状況を表示するモバイル機器などの情報機器に当該測定状況を出力してもよい。すなわち、操作者が測定状況を認識できる方法であれば、あらゆる情報機器に出力することで、本願発明の効果を得ることができる。

0023

図2図9は、GUI上での測定状況確認情報表示の一例として、測定項目C(TestC)に対して5本の標準液(STD1〜STD5)を使用して検量線作成(以下、キャリブレーション)を行った例を示している。

0024

GUIは大きく各装置運用カテゴリーを示す親画面21と、親画面に対する詳細状況を示す子画面22に分類される。子画面22中に標準液測定状況23を表示させた場合、子画面22中には「項目ごとの標準液測定状況表示エリア」24と、当該エリア24にて指定された項目である「指定項目の標準液測定状況表示エリア」25がそれぞれ表示される。

0025

項目ごとの標準液測定状況表示エリア24には、現在の測定状況、項目名、試薬の設置場所、試薬の使用状況、キャリブレーションの実行方法、キャリブレーションを実施している項目に必要なすべての標準液の測定完了までの残時間が表示される。なお、現在の測定状況にはP(測定中;Processing)、S(キャリブレーション成功;Successful)、F(キャリブレーション失敗;Failed)が必要に応じて表示される。しかしながら、当該測定状況は、測定完了と測定中と測定前とが識別できる識別情報であればよく、当該S、P、Fに限られるものではない。例えば、夫々の状況を、色やハッチングなど操作者が識別できればよい。本例では、SとPの表示により測定完了が、Pの表示により測定中が、空欄により測定前が、ユーザにより識別できる。

0026

指定項目の標準液測定状況表示エリア25には、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて選択した項目の、標準液測定状況として、現在の測定状況、各標準液名、各標準液の設置場所、各標準液の分析開始時刻、各標準液の測定完了までの残時間が表示される。なお、現在の測定状況には、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24と同様に、P(測定中;Processing)、S(キャリブレーション成功;Successful)、F(キャリブレーション失敗;Failed)が必要に応じて表示される。これについても上述同様に、操作者が識別できる識別情報であればよい。

0027

なお、図2では、「項目ごとの標準液測定状況表示エリア」24と「指定項目の標準液測定状況表示エリア」25とを同一画面上に表示する例について説明するが、必ずしも同一画面上に表示する必要もなく、「項目ごとの標準液測定状況表示エリア」24内の項目名の欄から所定の項目を選択することで、表示画面を切替えて表示させてもよい。但し、同一画面上でこれらのエリアを一緒に表示することで、1つのGUI上にて各標準液の測定状況の確認が可能になることにより、業務を効率的に行えるようになる。

0028

図2に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼した場合のGUIを示す。項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、「TestC」に必要なすべての標準液である5つの標準液名、標準液の設置場所が示される。なお、STD1〜STD5は、成分について濃度既知のそれぞれ濃度が異なる標準液である。

0029

図3に、「TestC」に対してブランクのキャリブレーション実行方法で測定依頼した場合のGUIを示す。項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、標準液1(STD1)の名称と、標準液1(STD1)の設置場所が示される。

0030

すなわち、同じ項目であっても、キャリブレーション実行方法を変更することで、必要な標準液が異なり、このキャリブレーション実行方法に対応した標準液が指定項目の標準液測定状況表示エリア25に表示されるように、制御部は測定状況を出力し、表示部に表示させている。

0031

図4に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、装置が標準液3(STD3)まで測定を開始した場合のGUIを示す。この状態では、すべての標準液の測定が開始されていないため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」、および「残時間」欄には何も表示されない。つまり、操作者は「状況」欄や「残時間」欄に何も表示されていないことを目視で確認することで、対応する試薬が測定前の状況であることが容易に認識できる。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、測定が開始された標準液1(STD1)、標準液2(STD2)、標準液3(STD3)の「状況」欄には「P」が、「分析開始時刻」、そして「残時間」欄にはそれぞれ時間が表示される。つまり、操作者は「状況」欄や「残時間」欄を目視で確認することで、対応する試薬が測定中の状況であることが容易に認識できる。なお、現段階では、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況欄」では、必要な標準液の測定がすべて開始していないため測定前の識別情報として表示される。

0032

図5に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、装置がすべての標準液(STD1〜STD5)まで測定を開始した場合のGUIを示す。この状態では、すべての標準液の測定が開始されているため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」欄には「P」が、「残時間」欄に時間が表示される。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、すべての標準液の「状況」欄には「P」が、「分析開始時刻」、そして「残時間」欄にはそれぞれ時間が表示される。そのため、操作者は、「TestC」に対し、全点のキャリブレーション実行方法における測定完了となる残時間を認識することができる。なお、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24の「残時間」は、指定項目の標準液測定状況表示エリア25の「残時間」における最も大きい残時間であり、当該残時間を制御部は表示部に出力している。なお、図5では、標準液5(STD5)の残時間がこれに該当するため「10分」が残時間として表示されている。

0033

図6に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、装置がすべての標準液まで測定を開始したが、標準液4(STD)のみ標準液を設置し忘れた場合のGUIを示す。この状態では、標準液4(STD4)の測定のみが行われず、正常なキャリブレーションができないため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」欄には「F」が表示され、「残時間」欄には何も表示されない。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、図5とは異なり、標準液4(STD4)のみの「状況」欄には「F」が表示され、「分析開始時刻」、そして「残時間」欄には何も表示されない。このように、操作者は「TestC」のキャリブレーションが完了したものの失敗したことを目視で確認でき、さらに指定項目の標準液測定状況表示エリア25の標準液4(STD4)の「分析開始時刻」欄が空欄であることで、標準液4の分析が開始されていないことを把握することができ、標準液の設置し忘れや測定依頼忘れを気付く契機となる。

0034

図7に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、装置がすべての標準液まで測定を開始したが、標準液4(STD4)の量が少なく、STD4の2回目の標準液が測定できなかった場合のGUIを示す。この状態では、STD4の2回目の測定のみが行われず、正常なキャリブレーションができないため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」欄には「F」が表示され、「残時間」欄には何も表示されない。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、図5とは異なり、STD4の2回目のみの「状況」欄には「F」が表示され、「分析開始時刻」、そして「残時間」欄には何も表示されない。このように表示することで、標準液4(STD4)が不足したことを気付く契機となる。

0035

図8に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、標準液3(STD3)まで測定が完了した場合のGUIを示す。この状態では、すべての標準液の測定が完了していないため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」欄には「P」が表示され、「残時間」欄には最も測定完了までの残時間が長い標準液の残時間が表示される。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内には、測定が完了した標準液1(STD1)、標準液2(STD2)、標準液3(STD3)の「状況」欄には「S」が表示され、「残時間」欄には何も表示されない。なお、まだ測定を行っている標準液4、標準液5の「状況」欄には「P」が表示され、「残時間」欄には測定完了までの残時間が表示される。

0036

図9に、「TestC」に対して全点のキャリブレーション実行方法で測定依頼し、すべての標準液の測定が完了してキャリブレーションが成功した場合のGUIを示す。この状態では、すべての標準液の測定が完了しているため、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24内の「状況」欄には「S」が表示され、「残時間」欄に何も表示されない。また、項目ごとの標準液測定状況表示エリア24にて「TestC」を選択すると、指定項目の標準液測定状況表示エリア25内では、すべての標準液の「状況」欄に「S」が表示され、「残時間」欄には何も表示されない。

0037

以上、本願の実施形態について説明した。本発明によると、測定項目毎に検量線データの測定状況を容易に確認でき、装置使用者が画面操作などの最小限の操作で、測定したい測定項目で使用される試薬の設置忘れや測定依頼忘れ、また、測定したい項目が測定可能になる時間を正確に把握できる。

0038

また、装置使用者が項目ごとに検量線作成予定時刻を確認することで、装置から離れる時間を正確に把握し、空いた時間内にできるほかの作業に集中することができるため、業務効率の向上が可能になる。

0039

1自動分析装置
2試料ディスク
3試料容器
4反応ディスク
5反応容器
6試料分注機構
7試薬ディスク
8試薬容器
9試薬分注機構
10攪拌機構
11光源
12光度計(多波長光度計)
13 A/Dコンバータ
14反応容器洗浄機構
15分注ノズル洗浄機構
16通信手段
17インターフェイス
18コンピュータ
19 記憶手段
20 表示部
21親画面
22子画面
23標準液測定状況画面タブ
24項目ごとの標準液測定状況表示エリア
25指定項目の標準液測定状況表示エリア

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