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技術 飲食品の官能評価方法

出願人 アサヒ飲料株式会社
発明者 初川淳一田手早苗小池美矢
出願日 2013年9月30日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2013-203156
公開日 2015年4月13日 (4年11ヶ月経過) 公開番号 2015-069416
状態 特許登録済
技術分野 特有な方法による材料の調査、分析 特定用途計算機
主要キーワード 一段落 面評価 実シーン 検査環境 飲料商品 商品開発 運動後 ゼロカロリー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2015年4月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (19)

課題

実際の飲用場面での評価と同様の官能評価得点嗜好性)を簡易に得られる方法の提供。

解決手段

ブース内での官能評価(飲食するシーン被験者想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じる飲食品の官能評価方法であって、飲食するシーンを被験者に想起させる手段をブース内で被験者に与えて官能評価を行うことを特徴とする官能評価方法。

概要

背景

飲料の開発において、その風味仕上がりを確認するための方法として、官能評価を行うことが多い。官能評価を行う場所としては、ブース(温度や湿度などが一定の条件下の個室官能評価室(「最新ソフトドリンクス」、発行:平成15年9月30日、発行所:株式会社光琳、監修:社団法人 全国清涼飲料工業会、P907「(1)検査環境」を参照))、や会議室、実際に飲まれる自宅などでの評価があるが、特に嗜好性おいしさ)を確認するのであれば、自宅など実際の飲用場面での評価が望ましい。ただし、官能評価室などでの評価は、一定の範囲内の工数費用にて可能であり、比較的容易に実施できるのに対し、自宅などでの評価はそれよりも多くの工数・時間・費用がかかり、実施は容易ではない。飲用場面を訴求する場合は特に、その飲用場面での評価が望ましいが、全ての飲料に対してその場面での評価を行うのは、上記の通り多くの工数と費用が必要なこともあり、困難であった。
従来、市場調査において飲料飲用時に場面(「起きた時」、「通勤時」、「夕食時」など)を提示してどの場面で飲みたいか回答を求め、選択率の高い「朝起きた時」などを飲用場面として訴求することは行われている。しかし、嗜好性・風味特徴とも官能評価得点が飲用場面の違いによってどう変化しているのかは不明であり、実際の場面での評価と合致しているかどうかも明確ではない。
またIF—THEN評価(感動商品開発心理学2011年 朝書店p176−182)では、場面や気分を提示した上でどんな気持ちになるか・どんな風味になっていればより良いかの評価を行っている。当該文献では、ある飲料について「青空の下で」の飲用を想定すると「るんるん・うきうき」といった気分になり、「朝起きた時」の飲用を想定すると「もっと甘味を弱めて欲しい」などの評価結果を得ることができた。しかしこの場合も、官能評価得点(嗜好性)が場面によりどう変化しているのかを評価しているわけではなく、実際の場面での評価と合致しているかどうかも明確ではない。

概要

実際の飲用場面での評価と同様の官能評価得点(嗜好性)を簡易に得られる方法の提供。ブース内での官能評価(飲食するシーン被験者想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じる飲食品の官能評価方法であって、飲食するシーンを被験者に想起させる手段をブース内で被験者に与えて官能評価を行うことを特徴とする官能評価方法。なし

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ブース内での官能評価飲食するシーン被験者想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じる飲食品の官能評価方法であって、飲食するシーンを被験者に想起させる手段をブース内で被験者に与えて官能評価を行うことを特徴とする官能評価方法。

請求項2

前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書を含む手段である、請求項1に記載の官能評価方法。

請求項3

前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書及び質問を含む手段である、請求項1に記載の官能評価方法。

請求項4

前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が画像を含む手段である、請求項1に記載の官能評価方法。

請求項5

前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書及び画像を含む手段である、請求項1に記載の官能評価方法。

請求項6

前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書、画像及び質問を含む手段である、請求項1に記載の官能評価方法。

請求項7

前記画像が、写真絵図又は動画のいずれか1種又は2種以上の組合せである、請求項4〜6のいずれか1項に記載の官能評価方法。

請求項8

記相違が、評価点において、統計的有意差が生じる(p<0.05)ものである、又は統計的に差のつく傾向にある(p<0.10)ものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の官能評価方法。

請求項9

「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)で評価をした場合において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)が、6.7以下の得点である飲食品を官能評価する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の官能評価方法。

請求項10

前記飲食品がスポーツドリンク又は止性飲料である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の官能評価方法。

請求項11

請求項1〜10のいずれか1項に記載の官能評価方法において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)とブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与える)との間に相違が生じた飲食品の広告又は拡販方法であって、前記想起させた飲食するシーンを前記飲食品の広告又は拡販用資材に用いる、前記方法。

請求項12

請求項1〜10のいずれか1項に記載の官能評価方法において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)とブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与える)との間に相違が生じた飲食品の広告又は拡販用資材であって、前記想起させた飲食するシーンを表現した前記飲食品の広告又は拡販用資材。

技術分野

0001

本発明は飲食品官能評価方法に関する。

背景技術

0002

飲料の開発において、その風味仕上がりを確認するための方法として、官能評価を行うことが多い。官能評価を行う場所としては、ブース(温度や湿度などが一定の条件下の個室官能評価室(「最新ソフトドリンクス」、発行:平成15年9月30日、発行所:株式会社光琳、監修:社団法人 全国清涼飲料工業会、P907「(1)検査環境」を参照))、や会議室、実際に飲まれる自宅などでの評価があるが、特に嗜好性おいしさ)を確認するのであれば、自宅など実際の飲用場面での評価が望ましい。ただし、官能評価室などでの評価は、一定の範囲内の工数費用にて可能であり、比較的容易に実施できるのに対し、自宅などでの評価はそれよりも多くの工数・時間・費用がかかり、実施は容易ではない。飲用場面を訴求する場合は特に、その飲用場面での評価が望ましいが、全ての飲料に対してその場面での評価を行うのは、上記の通り多くの工数と費用が必要なこともあり、困難であった。
従来、市場調査において飲料飲用時に場面(「起きた時」、「通勤時」、「夕食時」など)を提示してどの場面で飲みたいか回答を求め、選択率の高い「朝起きた時」などを飲用場面として訴求することは行われている。しかし、嗜好性・風味特徴とも官能評価得点が飲用場面の違いによってどう変化しているのかは不明であり、実際の場面での評価と合致しているかどうかも明確ではない。
またIF—THEN評価(感動商品開発心理学2011年 朝書店p176−182)では、場面や気分を提示した上でどんな気持ちになるか・どんな風味になっていればより良いかの評価を行っている。当該文献では、ある飲料について「青空の下で」の飲用を想定すると「るんるん・うきうき」といった気分になり、「朝起きた時」の飲用を想定すると「もっと甘味を弱めて欲しい」などの評価結果を得ることができた。しかしこの場合も、官能評価得点(嗜好性)が場面によりどう変化しているのかを評価しているわけではなく、実際の場面での評価と合致しているかどうかも明確ではない。

先行技術

0003

感動と商品開発の心理学2011年朝倉書店p176−182

発明が解決しようとする課題

0004

そこで、本発明の目的としては、実際の飲用場面での評価と同様の官能評価得点(嗜好性)を簡易に得られる方法の提供にある。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らは、鋭意検討した結果、今回、いかなる方法で実際と同様の得点の取得が可能であるかを見出した。また、いかなる対象に対し有効か判断する基準を見出すことができた。さらに、この手法により飲料にふさわしい飲用場面を確認し、広告活用することも可能である。
本発明は、以下の(1)〜(11)の内容を含む。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーン被験者想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じる飲食品の官能評価方法であって、飲食するシーンを被験者に想起させる手段をブース内で被験者に与えて官能評価を行うことを特徴とする官能評価方法。
(2)前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書を含む手段である、上記(1)に記載の官能評価方法。
(3)前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書及び質問を含む手段である、上記(1)に記載の官能評価方法。
(4)前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が画像を含む手段である、上記(1)に記載の官能評価方法。
(5)前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書及び画像を含む手段である、上記(1)に記載の官能評価方法。
(6)前記飲食するシーンを被験者に想起させる手段が文書、画像及び質問を含む手段である、上記(1)に記載の官能評価方法。
(7)前記画像が、写真絵図又は動画のいずれか1種又は2種以上の組合せである、上記(4)〜(6)のいずれか1項に記載の官能評価方法。
(8)前記相違が、評価点において、統計的有意差が生じる(p<0.05)ものである、又は統計的に差のつく傾向にある(p<0.10)ものである、上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の官能評価方法。
(9)「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)で評価をした場合において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)が、6.7以下の得点である飲食品を官能評価する、上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の官能評価方法。
(10)前記飲食品がスポーツドリンク又は止性飲料である、上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の官能評価方法。
(11)上記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の官能評価方法において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)とブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与える)との間に相違が生じた飲食品の広告又は拡販方法であって、前記想起させた飲食するシーンを前記飲食品の広告又は拡販用資材に用いる、前記方法。
(12)上記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の官能評価方法において、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)とブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与える)との間に相違が生じた飲食品の広告又は拡販用資材であって、前記想起させた飲食するシーンを表現した前記飲食品の広告又は拡販用資材。

図面の簡単な説明

0006

試験例1の通常評価と文章想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例1の文章想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例2の通常評価と文章想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例2の文章想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例3の通常評価と文章想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例3の文章想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例4で用いた写真
試験例4の通常評価と写真等想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例4の写真等想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例5で用いた写真
試験例5の通常評価と写真等想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例5の写真等想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例6で用いた写真
試験例6の通常評価と写真等想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例6の写真等想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例7の通常評価と文章想起評価とを比較した結果を示すグラフである。
試験例7の文章想起評価と実場面評価とを比較した結果を示すグラフである。
本発明の広告又は拡販用資材の一例である。
本発明の広告又は拡販用資材の一例である。

0007

本発明の飲食品の官能評価方法は、ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じる飲食品に対するものであって、飲食するシーンを被験者に想起させる手段をブース内で被験者に与えて官能評価を行うことを特徴とする。
本発明の官能評価方法の対象となる飲食品としては、スポーツドリンク、止渇性飲料、柑橘系ホット果汁飲料炭酸飲料などが挙げられる。好ましくは、飲食品はスポーツドリンク又は止渇性飲料である。
また、本発明の官能評価方法の対象となる飲食品は、ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)と実シーンでの官能評価における評価結果に相違が生じるものである。ここで、「通常官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)」とは、被験者に何らの刺激を与えないで官能評価することを意味する。一般に通常官能評価は、ブース内での官能評価として行われる。また、「ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)」とは、温度や湿度などが一定の条件下にある個室において、被験者に何らの刺激を与えないで官能評価することを意味する。また、「実シーンでの官能評価」とは、入浴後運動後仕事中、帰宅途中、帰宅後などの実際の飲用場面での官能評価を意味する。官能評価の方法としては、通常行われているいずれの方法も使用可能で、特に限定されるものではない。例えば、「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)で評価することなどが挙げられる。本発明の官能評価方法の対象となる飲食品は、好ましくはこのような官能評価を行った場合に、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)が6.7以下の得点である飲食品である。なお、「官能結果に相違が生じる」とは、好ましくは統計的有意差が生じる(p<0.05)こと、又は統計的に差のつく傾向にある(p<0.10)ことを意味する。

0008

本発明の官能評価方法において、飲食するシーンを被験者に想起させる手段としては、文書、画像、質問、音声などが挙げられる。好ましくは、前記手段は、(i)文書、(ii)文書及び質問、(iii)画像、(iv)文書及び画像、又は(v)文書、画像及び質問を含む。また、画像としては、写真、絵図、動画、アニメーションなどが挙げられる。好ましくは、前記画像は、写真、絵図又は動画のいずれか1種又は2種以上の組合せである。
また、本発明の官能評価方法において使用した飲食するシーンを被験者に想起させる手段は、ブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない)とブース内における官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与える)との間に相違が生じた飲食品の広告又は拡販用資材として活用することができる(図18及び図19)。
以下、本発明について、実施例として、種々の実験例を挙げて説明するが、本発明の内容を何ら限定するものではない。なお、実施例で示す「ブース」は、実際には、温度20度、湿度60%の条件下で、被験者が周囲の影響を受けないように区切られた個室型官能評価室である。

0009

試験例1 市販スポーツドリンクA(飲用するシーン:入浴後)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章を与えて行う(文章想起評価))
(3)実際の場面(入浴後)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:スポーツドリンクA 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベルキャップは除去した。
2)被験者:(1)59名、(2)59名、(3)54名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章により想起させた上で、(1)と同様の項目尺度で評価してもらった。
<文章>
・次の場面のご自分をしっかりイメージしてください。
「ご自宅でお風呂から上がったところです。」
(3)被験者の自宅で、入浴後にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と文章想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差(p=0.000)がみられた(図1)。
○文章想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図2)。
5)まとめ
スポーツドリンクA(通常評価:6.3点)においては、入浴後を想起させると通常評価時よりもおいしさが高く感じられていた。また、想起時には実際の入浴後と同様の結果になっていた。

0010

試験例2 市販スポーツドリンクB(飲用するシーン:入浴後)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章を与えて行う(文章想起評価))
(3)実際の場面(入浴後)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:スポーツドリンクB 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベル、キャップは除去した。
2)被験者:(1)59名、(2)39名、(3)39名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・次の場面のご自分をしっかりイメージしてください。
「ご自宅でお風呂から上がったところです。」
(3)被験者の自宅で、入浴後にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と文章想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差(p=0.027)がみられた(図3)。
○文章想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図4)。
5)まとめ
スポーツドリンクB(通常評価:6.9点)においては、入浴後を想起させると通常評価時よりもおいしさが高く感じられていた。また、想起時には実際の入浴後と同様の結果になっていた。

0011

試験例3 市販スポーツドリンクC(飲用するシーン:入浴後)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章を与えて行う(文章想起評価))
(3)実際の場面(入浴後)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:スポーツドリンクC 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベル、キャップは除去した。
2)被験者:(1)59名、(2)38名、(3)38名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・次の場面のご自分をしっかりイメージしてください。
「ご自宅でお風呂から上がったところです。」
(3)被験者の自宅で、入浴後にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と文章想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図5)。
○文章想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図6)。
5)まとめ
スポーツドリンクC(通常評価:6.9点)においては、入浴後を想起させても通常評価時と変わらなかった。ただし、実際の入浴後と同様の結果になっていた。

0012

試験例4 市販止渇系乳性飲料A(飲用するシーン:運動後)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章、写真及び質問を与えて行う(写真等想起評価))
(3)実際の場面(運動後)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:止渇系乳性飲料A 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベル、キャップは除去した。
2)被験者:(1)63名、(2)43名、(3)26名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章、写真及び質問により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・よく晴れて暑い日に、野原で激しい運動をした後をイメージしてください。
・次に表示される写真に写っている人物になったとイメージしてください。
<写真>
図7参照。
<質問>
・どんな運動をしていましたか?
・辺りはどんな匂いがしていますか?
・体が火照っているのを感じますか?
・どれくらいを書きましたか?
(3)被験者の自宅で、運動後にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と写真等想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差(p=0.000)がみられた(図8)。
○写真等想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図9)。
5)まとめ
止渇系乳性飲料A(通常評価:6.3点)においては、運動後を想起させると通常評価時よりもおいしさが高く感じられていた。また、想起時には実際の運動後と同様の結果になっていた。

0013

試験例5 市販止渇系乳性飲料A(飲用するシーン:仕事中)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章、写真及び質問を与えて行う(写真等想起評価))
(3)実際の場面(仕事中)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:止渇系乳性飲料A 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベル、キャップは除去した。
2)被験者:(1)63名、(2)43名、(3)38名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章、写真及び質問により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・平日の夕方に、仕事が一段落ついた時をイメージしてください。
・次に表示される写真に写っている人物になったとイメージしてください。
<写真>
図10参照。
<質問>
・どんな仕事をしていましたか?
・いつからその仕事をしていますか?
・目や肩は凝っていませんか?
・周囲はどんな音がしていますか?
(3)執務室内(社内)で、PC作業の合間に(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と写真等想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、差がつく傾向(p=0.094)がみられた(図11)。
○写真等想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図12)。
5)まとめ
止渇系乳性飲料A(通常評価:6.1点)においては、仕事中を想起させると通常評価時よりもおいしさが高く感じられていた。また、想起時には実際の仕事中と同様の結果になっていた。

0014

試験例6 市販止渇系乳性飲料A(飲用するシーン:帰宅後)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章、写真及び質問を与えて行う(写真等想起評価))
(3)実際の場面(帰宅後)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:止渇系乳性飲料A 500mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。その際、シュリンクラベル、キャップは除去した。
2)被験者:(1)63名、(2)46名、(3)40名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章、写真及び質問により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・「仕事で疲れて帰ってきた後に、自宅でくつろいでいる時をイメージしてください。
・次に表示される写真に写っている人物になったとイメージしてください。
<写真>
図13参照。
<質問>
・どんな仕事をしていましたか?
・帰宅してからどれくらい経ちましたか?
・ご自宅はどんな香りがしていますか?
・どんな映像番組)を見ていますか?
(3)被験者の自宅で、帰宅後にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と写真等想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図14)。
○写真等想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図15)。
5)まとめ
止渇系乳性飲料A(通常評価:5.9点)においては、帰宅後を想起させても通常の評価時と変わらなかった。ただし、実際の帰宅後と同様の結果になっていた。

0015

試験例7 市販柑橘系ホット果汁飲料A(飲用するシーン:の帰宅途中)
下記の3パターンについて官能評価を行った。
(1)ブース内での官能評価(飲食するシーンを被験者に想起させる手段を与えない(通常評価))
(2)ブース内での官能評価(飲用するシーンを被験者に想起させる文章を与えて行う(文章想起評価))
(3)実際の場面(冬の帰宅途中)での評価(実場面評価)
方法:
1)評価サンプル:柑橘系ホット果汁飲料A 280mlペットボトル((1)〜(3)で共通)
評価時はペットボトル1本をそのまま自由に飲用してもらった。
2)被験者:(1)24名、(2)24名、(3)24名
3)評価方法
(1)ブース内において、サンプルの「全体の風味」(おいしさ)を10点〜0点の11段階で評価してもらった。(「おいしい」を10点、「まずい」を0点、「どちらともいえない」を5点とした)

(2)ブース内において、飲用前に飲用シーンを文章により想起させた上で、(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
<文章>
・次の場面のご自分をしっかりイメージしてください。
「冬の寒い日に、仕事から帰宅している途中です。」
(3)被験者の帰宅途中にアンケート用紙を用いて(1)と同様の項目・尺度で評価してもらった。
4)解析・結果
解析には統計解析ソフト『SPSSstatistics 21』を使用した。
○通常評価と文章想起評価の比較
→(1)と(2)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図16)。
○文章想起評価と実場面評価の比較
→(2)と(3)の両方に参加した被験者のデータを使って対応のあるt検定を行った結果、有意な差はみられなかった(図17)。
5)まとめ
柑橘系ホット果汁飲料A(通常評価:8.0点)においては、帰宅途中を想起させても通常評価時と変わらなかった。ただし、想起時には実際の冬の帰宅途中と同様の結果になっていた。

実施例

0016

上記試験例1〜試験例7を行った結果、下記の知見を確認した。
(a)スポーツドリンク、止渇性飲料、柑橘系ホット果汁飲料において行った全ての試験例(試験例1〜7)において、文書等により飲用シーンをブース内で想起させた時の評価と実際の飲用シーンで行った評価とで、おいしさの得点は統計的に有意差はない、との結果となった。このことから、ブース内における評価時に、文書などにより飲用シーンを評価者に想起させることで実際の飲用シーンを、簡便あるいは擬似的に、シミュレーションできることが判明した。
(b)止渇系乳性飲料Aにおける、ブース内の評価において、画像等により運動後を評価者に想起させた場合と(試験例4)と仕事中を想起させた場合(試験例5)は、通常評価と比較しておいしさの得点が統計的に有意に高くなる又は統計的に高くなる傾向にあった。一方、止渇系乳性飲料Aにおける、ブース内評価において、画像等により、帰宅後を想起させた場合とブース内の通常評価は、統計的に有意差はなかった(試験例6)。このことから、運動後と仕事中に止渇系乳性飲料Aを飲むとよりおいしいと感じることが統計的に証明された。止渇系乳性飲料Aの商品広告や拡販用資料において、運動後や仕事中の飲用シーンを推奨することができる。
(c)通常評価の得点に着目すると、スポーツドリンクAや止渇系乳性飲料Aのようにおいしさの得点が6.5点以下の場合は、ブース内において、ある特定の飲用シーンを想起させると、通常評価と比較して、おいしさの得点に、統計的に意味がある数値変化が認められる場合がある。これに対して、柑橘系ホット飲料Aのようにおいしさの得点が8.0点と高くなると飲用シーンを想起させても、通常評価と統計的に有意差がない結果となった。また、スポーツドリンクBやスポーツドリンクCのようにおいしさの得点が6.9点程度では入浴後の飲用シーンを想起させた場合に、通常評価と比較して、統計的に有意差がある場合とない場合があった。したがって、おいしさの得点が、6.7以下好ましくは、6,6以下、より好ましくは、6.5以下の飲料の評価において、本願の評価方法および、広告方法等は有効と考えられる。
なお、本願において、「スポーツドリンク」とは、「最新・ソフトドリンクス(発行:平成15年9月30日、発行所:株式会社光琳、監修:社団法人 全国清涼飲料工業会)」P33記載の「2−7 スポーツドリンク」欄に記載されている飲料をいう。具体例としては、「BEVERRAGEGUIDE飲料商品ガイド2013(発行所:産経メデックス)」P74、P75、P76に列記されている各種市販品「スポーツドリンク」及び「イオン飲料」を含む概念である。
また、本願において、止渇性飲料とは、例えば、無糖飲料や炭酸飲料、乳性飲料などの止渇目的の飲料、及び乳性飲料のうち、特に低カロリーゼロカロリー糖質ゼロ、糖類ゼロ、低糖、低糖等の特性を有する飲料である。

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